JP2014213416A - ロボット装置及びその動作方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロボットの安全性を向上させつつ小型化を容易に実現すること。【解決手段】ロボット装置は、ロボット本体に回動可能に連結された可動部と、可動部を駆動する駆動手段と、ロボット本体と可動部との間に設けられ、可動部が駆動手段により駆動され、ロボット本体と可動部との間に物体が挟み込まれたときに、ロボット本体と可動部とが離間する方向に伸長するように構成された弾性部と、を備えている。可動部は少なくとも1つの関節部を有するアームであり、弾性部はアームの付根とロボット本体との間に設けられていてもよい。【選択図】図1
Description
本発明は、ロボット本体に回動可能に連結された可動部と、可動部を駆動する駆動手段と、を備えるロボット装置及びその動作方法に関するものである。
近年、人と共存して作業などを行う様々なロボットが開発されている。このような人と共存するロボットなどにおいては、特に人や物などとの接触による安全性を考慮することが重要となる。これに対し、例えば、アーム部のセンサにより人との接触を検知すると、アーム部を形成する連結部材の連結を解除することでアーム部の剛性を低下させるロボット装置が知られている。
しかしながら、上記特許文献1に示すロボット装置においては、アーム部に特別なセンサを設ける必要があり、さらに、アーム部を連結部材で連結することにより構造が複雑になる。このため、ロボット装置を小型化が困難となる虞がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、ロボットの安全性を向上させつつ小型化を容易に実現できるロボット装置を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、ロボット本体に回動可能に連結された可動部と、前記可動部を駆動する駆動手段と、前記ロボット本体と前記可動部との間に設けられ、前記可動部が前記駆動手段により駆動され、前記ロボット本体と可動部との間に物体が挟み込まれたときに、前記ロボット本体と可動部とが離間する方向に伸長するように構成された弾性部と、を備えることを特徴とするロボット装置である。
この一態様において、前記可動部は少なくとも1つの関節部を有するアームであり、該アームは前記弾性部を介して前記ロボット本体と連結していてもよい。
この一態様において、前記アームは、物体を把持するハンド部と、該ハンド部に手首関節部を介して連結された第1リンク部と、該第1リンク部に肘関節部を介して連結され、肩関節部を介して前記弾性部に連結される第2リンク部と、を有しており、前記弾性部は、前記駆動手段により前記肩関節部が回転駆動され、前記第2リンク部と前記ロボット本体との間に物体が挟み込まれたときに、前記第2リンク部とロボット本体とが離間する方向に伸長してもよい。
この一態様において、前記弾性部は、前記ロボット本体に連結される第1部材と、一端が前記第1部材に対して相対移動可能に連結され他端が前記可動部に連結される第2部材と、前記第1部材の外周面に設けられ前記第2部材を前記ロボット本体側に付勢するバネ部材と、を有していてもよい。
この一態様において、前記第1部材には、長手方向に沿って延在するリニアガイドが設けられており、該リニアガイドに前記第2部材が嵌合しており、前記第2部材は、前記第1部材のリニアガイドに沿って、前記第1部材の長手方向に沿って相対移動することで、前記弾性部は伸縮してもよい。
この一態様において、前記可動部は、ロボット頭部及びロボット脚部のうち少なくとも一方であってもよい。
この一態様において、前記弾性部は、前記ロボット本体と前記ロボット頭部の首関節部及び前記ロボット脚部の股関節部のうち少なくとも一方との間に設けられていてもよい。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、ロボット本体に回動可能に連結された可動部と、前記可動部を駆動する駆動手段と、を備えるロボット装置の動作方法であって、前記可動部が前記駆動手段により駆動され、前記ロボット本体と可動部との間に物体が挟み込まれたときに、前記ロボット本体と可動部とが離間する方向に伸長する、ことを特徴とするロボット装置の動作方法であってもよい。
この一態様において、前記可動部は少なくとも1つの関節部を有するアームであり、該アームは前記弾性部を介して前記ロボット本体と連結していてもよい。
この一態様において、前記アームは、物体を把持するハンド部と、該ハンド部に手首関節部を介して連結された第1リンク部と、該第1リンク部に肘関節部を介して連結され、肩関節部を介して前記弾性部に連結される第2リンク部と、を有しており、前記弾性部は、前記駆動手段により前記肩関節部が回転駆動され、前記第2リンク部と前記ロボット本体との間に物体が挟み込まれたときに、前記第2リンク部とロボット本体とが離間する方向に伸長してもよい。
この一態様において、前記弾性部は、前記ロボット本体に連結される第1部材と、一端が前記第1部材に対して相対移動可能に連結され他端が前記可動部に連結される第2部材と、前記第1部材の外周面に設けられ前記第2部材を前記ロボット本体側に付勢するバネ部材と、を有していてもよい。
この一態様において、前記第1部材には、長手方向に沿って延在するリニアガイドが設けられており、該リニアガイドに前記第2部材が嵌合しており、前記第2部材は、前記第1部材のリニアガイドに沿って、前記第1部材の長手方向に沿って相対移動することで、前記弾性部は伸縮してもよい。
この一態様において、前記可動部は、ロボット頭部及びロボット脚部のうち少なくとも一方であってもよい。
この一態様において、前記弾性部は、前記ロボット本体と前記ロボット頭部の首関節部及び前記ロボット脚部の股関節部のうち少なくとも一方との間に設けられていてもよい。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、ロボット本体に回動可能に連結された可動部と、前記可動部を駆動する駆動手段と、を備えるロボット装置の動作方法であって、前記可動部が前記駆動手段により駆動され、前記ロボット本体と可動部との間に物体が挟み込まれたときに、前記ロボット本体と可動部とが離間する方向に伸長する、ことを特徴とするロボット装置の動作方法であってもよい。
本発明によれば、ロボットの安全性を向上させつつ、小型化を容易に実現できるロボット装置を提供することができる。
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1(a)は、本発明の実施の形態1に係るロボット装置の構成を示す概略図である。図1(b)は、本発明の実施の形態1に係るロボット装置の概略的な構成を示す斜視図である。本実施の形態1に係るロボット装置1は、ロボット本体2に回動可能に連結されたアーム3と、アーム3を駆動するアクチュエータ4と、ロボット本体2とアーム3との間に設けられる弾性部5と、を備えている。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1(a)は、本発明の実施の形態1に係るロボット装置の構成を示す概略図である。図1(b)は、本発明の実施の形態1に係るロボット装置の概略的な構成を示す斜視図である。本実施の形態1に係るロボット装置1は、ロボット本体2に回動可能に連結されたアーム3と、アーム3を駆動するアクチュエータ4と、ロボット本体2とアーム3との間に設けられる弾性部5と、を備えている。
アーム3は、多関節型アームとして構成され、例えば、物などを把持するハンド部31と、ハンド部31に一端が連結された第1リンク部32と、第1リンク32の他端に一端が連結された第2リンク33と、を有している。ハンド部31は、手首関節部34を介して回転可能に第1リンク部32が連結されている。第1リンク32は、肘関節部35を介して回転可能に第2リンク33が連結されている。第2リンク33には、肩関節部36が回転可能に連結されている。なお、上述したアーム3の構成は一例であり、これに限らず、例えば、リンク及び関節部の数は任意でよい。
ロボット本体2は、ロボット胴体部であり、例えば、上端側にロボット頭部、下端側にロボット脚部が設けられていてもよい。
弾性部5は、アーム3の肩関節部36に一端が連結されており、他端がロボット本体2に連結されている。弾性部5は、アーム3とロボット本体2とが接近及び離間する方向(X軸方向)に伸縮可能なバネ要素を有している。
図2は、本実施の形態1に係るロボット装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るロボット装置1は、アーム3の各関節部を回転駆動する複数のアクチュエータ6と、アーム3の各関節部の回転情報を検出する複数の回転センサ7と、各アクチュエータ6の駆動を制御する制御装置8と、を備えている。
各アクチュエータ6は、駆動手段の一具体例であり、例えば、サーボモータにより構成されている。各アクチュエータ6は、手首関節部34、肘関節部35、及び肩関節部36に夫々内蔵されており、制御装置8からの制御信号に応じて、これら各関節部34、35、36を回転駆動し、アーム3を移動させる。
各回転センサ7は、例えば、ポテンショメータ、レゾルバ、ロータリーエンコーダなどにより構成されている。各回転センサ7は、手首関節部34、肘関節部35、及び肩関節部36に夫々設けられており、これら各関節部34、35、36を回転情報(回転角など)を検出する。各回転センサ7は、検出した手首関節部34、肘関節部35、及び肩関節部36の回転情報を制御装置8に対して出力する。
制御装置8は、例えば、ロボット本体2に設けられ、各回転センサ7から出力される手首関節部34、肘関節部35、及び肩関節部36の回転情報に基づいて、各アクチュエータ6に対して制御信号を出力する。これにより、アーム3は所望の位置に制御される。
制御装置8は、例えば、演算処理、制御処理等と行うCPU(Central Processing Unit)81、CPU81によって実行される演算プログラム、制御プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)82やRAM(Random Access Memory)83、などからなるマイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。CPU81、ROM82、及びRAM83は、データバス84などを介して相互に接続されている。
ところで、例えば、アーム3の肩関節部36を駆動させたとき、ロボット本体2とアーム3との間(図1(a)及び(b)の点線部分)に物などを挟み込む虞がある。従来、例えば、このロボット本体とアームの空間を予め広く確保する、あるいは、アームあるいはロボット本体に接触センサなどを設けることが考えられていた。しかしながら、いずれの場合もロボットの大型化に繋がる虞があった。
そこで、本実施の形態1においては、上述の如く、ロボット本体2とアーム3との間に、アーム3とロボット本体2とが接近及び離間する方向に伸縮可能に構成された弾性部5が設けられている。これにより、アーム3が駆動し、ロボット本体2とアーム3との間に物体などが挟み込まれたときに(図3(a))、弾性部5がアーム3とロボット本体2とが離間する方向に伸長する(図3(b))。したがって、ロボット本体2とアーム3との間の物体に対する押付力が弾性部5により吸収され軽減されるため、ロボットの安全性が向上する。しかも、ロボット本体2とアーム3との間に、その接近及び離間する方向に伸縮可能に構成された弾性部5を設けるだけの簡易な構成で実現できるため、ロボットの小型化が容易となる。
次に、上述した弾性部5の構成について詳細に説明する。図4は、本実施の形態1に係る弾性部の構成を示す断面図である。
弾性部5は、一端がロボット本体2に連結される略円筒状の第1部材51と、第1部材51の他端に一端が相対移動可能に連結され他端がアーム3の肩関節部36に相対回転可能に連結される第2部材52と、第1部材51の外周面に設けられ第2部材52を付勢するコイル状のバネ部材53と、を有している。第1部材51の一端にはベアリング部511が設けられている。第1部材51は、ベアリング部511を介して、ロボット本体2に対して相対回動可能である。
第1部材51には、X軸線方向に延在し、第1部材の外側に突出する凸状のリニアガイド512が一対設けられている。この第1部材51のリニアガイド512に第2部材52の一端が嵌合する。第2部材52は、第1部材51のリニアガイド512に沿って、その長手方向(X軸方向)に相対移動する。このように第2部材52が第1部材51に対してその長手方向(X軸方向)に相対移動することで、弾性部5は伸縮する。なお、第1部材51にリニアガイド512を設けることで、第2部材52をそのリニアガイド512に沿って長手方向(並進方向)のみに相対移動を許可し、長手方向のX軸線を中心とした相対回動を規制している。これにより、弾性部5の伸縮動作をX軸方向に安定させることができる。
バネ部材53は、第1部材51の外周面にその長手方向に沿って設けられ、その他端が第1部材51の他端に当接し、その一端は第2部材52の一端に当接している。これにより、バネ部材53は、第2部材52の一端をX軸方向のロボット本体側に向けて付勢する。上述した構成により、第2部材52が第1部材51に対してロボット本体2の反対側(アーム側)に相対移動し、弾性部5が伸長すると、バネ部材53はこの相対移動に抗する方向(弾性部5が収縮する方向)に付勢力を作用させる。なお、上記弾性部5の構成は一例であり、これに限らず、ロボット本体2とアーム3との間に、その接近及び離間する方向に伸縮可能に構成されていれば任意の構成が適用可能である。
肩関節部36には、その可動域を規制するメカストッパが設けられている。このメカストッパにより、肩関節部36の可動域は、例えば、第2リンク33の回動角度0(deg)(第2リンク33が下方でロボット本体2と平行となる位置)〜180(deg)(第2リンク33が上方でロボット本体2と平行となる位置)に規制されている。弾性部5の動作もメカストッパにより規制され、弾性部5は上記肩関節部36の可動域の範囲内で伸縮する。
次に、本実施の形態1に係る弾性部の動作について詳細に説明する。
(1)アーム3とロボット本体2との間で物体を挟み込まない場合(正常時)
制御装置8は、アクチュエータ6を制御して、肩関節部36を反時計方向に回動させ、アーム3の第2リンク33をロボット本体2に接近させる(図5(a))。この場合、アーム3は、ロボット本体2と僅かに接触した状態で止まるため、弾性部5にはその長手方向に力が作用しない。したがって、弾性部5の第1部材51に対して第2部材52が相対移動せず、弾性部5は伸長しない(図5(b))。
(1)アーム3とロボット本体2との間で物体を挟み込まない場合(正常時)
制御装置8は、アクチュエータ6を制御して、肩関節部36を反時計方向に回動させ、アーム3の第2リンク33をロボット本体2に接近させる(図5(a))。この場合、アーム3は、ロボット本体2と僅かに接触した状態で止まるため、弾性部5にはその長手方向に力が作用しない。したがって、弾性部5の第1部材51に対して第2部材52が相対移動せず、弾性部5は伸長しない(図5(b))。
(2)アーム3とロボット本体2との間で物体を挟み込んだ場合(異常時)
制御装置8は、アクチュエータ6を制御して、肩関節部36を反時計方向に回動させると、アーム3の第2リンク33が物体と接触し、物体はアーム3の第2リンク33とロボット本体2との間に挟み込まれる(図6A)。
制御装置8は、アクチュエータ6を制御して、肩関節部36を反時計方向に回動させると、アーム3の第2リンク33が物体と接触し、物体はアーム3の第2リンク33とロボット本体2との間に挟み込まれる(図6A)。
制御装置8は、このアーム3の第2リンク33が物体と接触した状態から、アクチュエータ6を制御して、さらに肩関節部36を反時計方向に回動させる。これにより、弾性部5の第2部材52には、アーム3と物体との接触部を中心とした、反時計方向(長手方向でアーム側)のモーメント力が作用する(図6B)。
このモーメント力により、弾性部5の第2部材52は第1部材51に対してアーム側に相対移動する。このとき、弾性部5の第1部材51の他端と第2部材52の一端との間に挟み込まれたバネ部材53は、徐々に収縮する。これにより、バネ部材53は、弾性部5の第2リンク52を第1リンク51に対してロボット本体側に相対移動させる方向にバネ力を発生させる。そのバネ力の反作用により、アーム3の第2リンク33とロボット本体2とに挟まれた物体には押付力が僅かに作用する。
制御装置8は、アクチュエータ6を制御して、さらに肩関節部36を反時計方向に回動させ、肩関節部36のメカストッパにより制限される位置(第2リンク33の回動角度0(deg)の位置)までアーム3の第2リンク33を回動させる(図6C)。このとき、弾性部5は最大で伸長した状態となっている。この弾性部5の状態において、バネ部材53は、例えば、限界まで収縮した状態となっており、第2部材52は第1部材51に対してアーム側に最大に相対移動した位置になっている。
なお、アーム3とロボット本体2との間で物体を挟み込まない場合(1)、図5(b)に示す如く、アーム3の第2リンク33とロボット本体2の側面とは僅かに接触した状態となり隙間がないため、ロボット全体はコンパクトに収まる。一方、アーム3とロボット本体2との間で物体を挟み込んだ場合(2)、図6Cに示す如く、アーム3の第2リンク33とロボット本体2の側面との間には、弾性部5の伸長分だけの僅かに隙間が生じているだけであるため、ロボット全体はコンパクトに収まる。このように、ロボット全体の小型化が実現できる。
次に、上述した弾性部5のバネ力の設定方法について詳細に説明する。弾性部5のバネ力を設定する上で、弾性部5の剛性及び弾性部5により生じるアーム3とロボット本体2との間の物体に対する押付力を考慮することが必要となる。
例えば、アーム3が物体を引っ張る動作などを行い、弾性部5に対してアーム側への力が作用した場合、弾性部5が不要に伸長しない剛性(バネ力)が弾性部5には必要となる。また、弾性部5のバネ力が低いと、アーム3の可搬重量の低下やアーム3の位置決め精度の低下などを招くこととなる。したがって、弾性部5のバネ力を一定以上に設定し十分な剛性を確保する必要がある。一方で、安全性を考慮すると、弾性部5のバネ力を制限し、アーム3とロボット本体2との間に物体を挟み込んだときにその物体に対する押付力を適度に抑える必要がある。特に、押付力が最大となるアーム3の付根付近の押付力を抑えつつ、上記動作上最低限必要となる剛性を確保できるように、弾性部5のバネ力を設定するのが好ましい。
ここで、例えば、肩関節部36の回転トルクをT[Nm]とし、物体とアーム3との接触位置から肩関節部36の中心位置までの距離をL[m]とし、アーム3の第2リンク33の回転角度をθ[deg]とすると、アーム3とロボット本体2との間に挟まれた物体に対する押付力F[N]は次(1)式より算出できる(図7)。F=T×cosθ/L (1)式
さらに、安全上問題無いと考えられる押付力をF'とすると、F>F'となるように弾性部5のバネ力を設定すれば、弾性部5の弾性によりその押付力を軽減でき安全性を確保できる。
弾性部5のバネ部材53のバネ定数をk[N/m]とし、バネ部材53の伸長量をa[m]とすると、この弾性部5のバネ部材53により生じる押付力Fkは、次(2)式より算出できる。Fk=K×a (2)式
押付力による安全性を考慮してFk<F'かつFk<Fを満たすように、バネ部材53のバネ部材を設定する。
以上、本実施の形態1に係るロボット装置1において、ロボット本体2とアーム3との間に物体が挟み込まれたときに、ロボット本体2とアーム3とが離間する方向に伸長するように構成された弾性部5が設けられている。これにより、アーム3が駆動し、ロボット本体2とアーム3との間に物体などが挟み込まれたときに、弾性部5がアーム3とロボット本体2とが離間する方向に伸長する。したがって、ロボット本体2とアーム3との間の物体に対する押付力が弾性部5により吸収され軽減されるため、ロボットの安全性が向上する。しかも、ロボット本体2とアーム3との間に、その接近及び離間する方向に伸縮可能に構成された弾性部5を設けるだけの簡易な構成で実現できるため、ロボットの小型化が容易となる。すなわち、ロボットの安全性を向上させつつ、小型化を容易に実現できる。
実施の形態2.
上記実施の形態1においては、アーム3とロボット本体2との間に弾性部5が設けられているが、本実施の形態2においては、ロボット本体2とロボット脚部11との間に弾性部12が設けられている点を特徴とする(図8)。
上記実施の形態1においては、アーム3とロボット本体2との間に弾性部5が設けられているが、本実施の形態2においては、ロボット本体2とロボット脚部11との間に弾性部12が設けられている点を特徴とする(図8)。
例えば、弾性部12は、ロボット本体2とロボット脚部11の股関節部111との間に設けられ、ロボット脚部11とロボット本体2とが接近及び離間する方向に伸縮可能となっている。ロボット脚部11は、例えば、ロボット本体2の下端に設けられ、ロボットが二足歩行可能なように構成されている。
ロボット脚部11は、路面に着地する足平部112と、足平部112に足首関節部113を介して回動可能に連結された第1リンク114と、第1リンク114に膝関節部115を介して回動可能に連結された第2リンク116と、を有している。第2リンク116の股関節部111に弾性部12が連結されている。なお、上記ロボット脚部11の構成は一例であり、これに限らず、例えば、リンク及び関節部の数は任意でよい。
本実施の形態2において他の構成は上記実施の形態1と略同一であることから、同一部分に同一符号を付して詳細な説明は省略する。
以上、本実施の形態2によれば、ロボット脚部11の股関節部111が駆動し、ロボット本体2とロボット脚部11との間に物体などが挟み込まれたときに、弾性部12がロボット脚部11とロボット本体2とが離間する方向に伸長する。したがって、ロボット本体2とロボット脚部11との間の物体に対する押付力が弾性部12により吸収され、軽減されるため、ロボットの安全性が向上する。しかも、ロボット本体2とロボット脚部11との間に、その接近及び離間する方向に伸縮可能に構成された弾性部12を設けるだけの簡易な構成で実現できるため、ロボットの小型化が容易となる。
実施の形態3.
上記実施の形態1においては、アーム3とロボット本体2との間に弾性部5が設けられているが、本実施の形態3においては、ロボット本体2とロボット頭部13との間に弾性部14が設けられている点を特徴とする(図8)。
上記実施の形態1においては、アーム3とロボット本体2との間に弾性部5が設けられているが、本実施の形態3においては、ロボット本体2とロボット頭部13との間に弾性部14が設けられている点を特徴とする(図8)。
例えば、弾性部14は、ロボット本体2とロボット頭部13の首関節部131との間に設けられ、ロボット頭部13とロボット本体2とが接近及び離間する方向に伸縮可能となっている。ロボット頭部13は、例えば、ロボット本体2の上端に設けられており、ロボットの視覚であるカメラなどが搭載されている。ロボット頭部13は、首関節部131を介して左右方向及び上下方向へ回動する。
本実施の形態3において、他の構成は上記実施の形態1及び2と略同一であるため同一部分に同一符号を付して詳細な説明は省略する。
以上、本実施の形態3によれば、ロボット頭部13の首関節部131が駆動し、ロボット本体2とロボット頭部13との間に物体などが挟み込まれたときに、弾性部14がロボット頭部13とロボット本体2とが離間する方向に伸長する。したがって、ロボット本体2とロボット頭部13との間の物体に対する押付力が弾性部14により吸収され、軽減されるため、ロボットの安全性が向上する。しかも、ロボット本体2とロボット頭部13との間に、その接近及び離間する方向に伸縮可能に構成された弾性部14を設けるだけの簡易な構成で実現できるため、ロボットの小型化が容易となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施の形態において、弾性部5、12、14をロボット本体2と、アーム3、ロボット脚部12、及びロボット頭部13のうち少なくとも1つとの間に設けるようにしてもよい(図8)。
例えば、上記実施の形態において、弾性部5、12、14をロボット本体2と、アーム3、ロボット脚部12、及びロボット頭部13のうち少なくとも1つとの間に設けるようにしてもよい(図8)。
1 ロボット装置
2 ロボット本体
3 アーム
4 アクチュエータ
5 弾性部
2 ロボット本体
3 アーム
4 アクチュエータ
5 弾性部
Claims (8)
- ロボット本体に回動可能に連結された可動部と、
前記可動部を駆動する駆動手段と、
前記ロボット本体と前記可動部との間に設けられ、前記可動部が前記駆動手段により駆動され、前記ロボット本体と可動部との間に物体が挟み込まれたときに、前記ロボット本体と可動部とが離間する方向に伸長するように構成された弾性部と、を備えることを特徴とするロボット装置。 - 請求項1記載のロボット装置であって、
前記可動部は少なくとも1つの関節部を有するアームであり、該アームは前記弾性部
を介して前記ロボット本体と連結している、ことを特徴とするロボット装置。 - 請求項2記載のロボット装置であって、
前記アームは、物体を把持するハンド部と、該ハンド部に手首関節部を介して連結された第1リンク部と、該第1リンク部に肘関節部を介して連結され、肩関節部を介して前記弾性部に連結される第2リンク部と、を有しており、
前記弾性部は、前記駆動手段により前記肩関節部が回転駆動され、前記第2リンク部と前記ロボット本体との間に物体が挟み込まれたときに、前記第2リンク部とロボット本体とが離間する方向に伸長する、ことを特徴とするロボット装置。 - 請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のロボット装置であって、
前記弾性部は、前記ロボット本体に連結される第1部材と、一端が前記第1部材に対して相対移動可能に連結され他端が前記可動部に連結される第2部材と、前記第1部材の外周面に設けられ前記第2部材を前記ロボット本体側に付勢するバネ部材と、を有している、ことを特徴とするロボット装置。 - 請求項4記載のロボット装置であって、
前記第1部材には、長手方向に沿って延在するリニアガイドが設けられており、該リニアガイドに前記第2部材が嵌合しており、
前記第2部材は、前記第1部材のリニアガイドに沿って、前記第1部材の長手方向に沿って相対移動することで、前記弾性部は伸縮する、ことを特徴とするロボット装置。 - 請求項1記載のロボット装置であって、
前記可動部は、ロボット頭部及びロボット脚部のうち少なくとも一方である、ことを特徴とするロボット装置。 - 請求項6記載のロボット装置であって、
前記弾性部は、前記ロボット本体と前記ロボット頭部の首関節部及び前記ロボット脚部の股関節部のうち少なくとも一方との間に設けられている、ことを特徴とするロボット装置。 - ロボット本体に回動可能に連結された可動部と、前記可動部を駆動する駆動手段と、を備えるロボット装置の動作方法であって、
前記可動部が前記駆動手段により駆動され、前記ロボット本体と可動部との間に物体が挟み込まれたときに、前記ロボット本体と可動部とが離間する方向に伸長する、ことを特徴とするロボット装置の動作方法。
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