JP2014211565A - 計算機ホログラムのデータ作成装置およびそのデータ作成方法 - Google Patents

計算機ホログラムのデータ作成装置およびそのデータ作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】演算量を大幅に減少(軽減)させることができるともに、画素の周辺輝度を改善する計算機ホログラムのデータ作成装置およびそのデータ作成方法を提供する。【解決手段】本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置は、原画像に基づいて、所定のサンプル数を有する原画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した原画像データに基づいて、周波数領域において振幅値を所定の値に置き換えた位相変調データを生成する位相変調データ生成手段と、前記生成された前記所定のサンプル数の位相変調データに対して、前記所定のサンプル数よりも多いサンプル数となるように補間処理を行って、ホログラムデータを生成する補間処理手段と、を備える。【選択図】 図1

Description

本実施形態は、計算機ホログラムのデータ作成装置およびそのデータ作成方法に関する。
現在、物体光と参照光の干渉の結果として生じる干渉縞を記録したものが、ホログラムとして知られている。この干渉縞は、計算によって求めることができ、計算機と干渉縞を表示する表示装置を有すれば、ホログラムを合成することができる。そして、このようなホログラムは、計算機ホログラム(Computer Generated Hologram:CGH)と呼ばれている。
この計算機ホログラムの特長は、記録のための物体が存在しなくてよいことである。また、この計算機ホログラムでは、架空の物体の三次元像を得ることができる。このような計算機ホログラムの技術は、干渉計測、光情報処理、セキュリティなどの応用分野において重要な位置を占めている。
そして、計算機ホログラムのうちフーリエ変換ホログラムは、周波数領域で定義されたホログラムに平行レーザ光を照射し、レンズを介して光学的にフーリエ変換することにより空間領域で物体画像を再生する。このようなフーリエ変換ホログラムでは、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform:FFT)を用いて物体の元画像データからホログラムデータを求めることができる。
しかしながら、フーリエ変換ホログラムでは、振幅と位相を同時に変調できる空間光変調器(Spatial Light Modulator:SLM)の実現が困難なため、振幅または位相を変調するSLMが用いられる。また、振幅変調型が低効率であるのに対し、位相変調型は高効率であり、特に多値で位相変調する位相変調型のSLMを用いることにより、原理的(理論的)には回折効率が100%になり得ることが知られている。なお、この回折効率とは、ホログラムに入射する再生照明光の強度(I)に対する1次回折光強度(I)の比(I/I)として定義されるものである。
しかしながら、位相変調型のSLMでは、本来振幅と位相で表される情報を位相のみで近似することになる。また、位相変調型ホログラムデータのデータ作成は非線形な処理が必要であるため、位相変調型のSLMでは解析的に最良解を得ることができなかった。
従来、この種の位相変調型の計算機ホログラムの作成方法として、フーリエ変換と逆フーリエ変換とを繰り返し、目標精度(誤差)を実現する計算機ホログラムの作成方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−184609号公報
例えば、このような高精度な位相変調型の計算機ホログラムの最適化処理として空間光変調器を用いたフーリエ変換ホログラムが知られているが、画素単位に離散化された処理となり、離散化された空間光変調器(SLM)が使われる。例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)からなる空間光変調器を用いて、フーリエ変換ホログラムが構成される。
具体的に言えば、サンプル数がN×Mの原画像データをN×Mの空間光変調器で再生する場合を考えると、画素は大きさをもっているのでアパーチャ効果が発生し、再生画像の中心部分は輝度を得ることができるが、再生画像の周辺部分では輝度がsinc関数に従って低下する。一例として、画素の開口率を100%とすると、再生画像の端部では、輝度が0.64にまで輝度が低下することが知られている。
ここで、輝度の低下を改善するために、例えば、サンプル数がN×Mの原画像データを、画素ピッチを1/2に狭くした2N×2Mの空間光変調器で再生することにより、輝度の低下を0.9程度にまで改善することができる。しかしながら、この場合には、振幅=1の位相変調データを作成するための画素数が2×2の4倍になってしまい、4倍の演算量が必要となる。
もともと、このような高精度な位相変調型の計算機ホログラムの最適化されたデータの作成処理では、フーリエ変換と逆フーリエ変換を繰り返して演算を行う必要があり、演算量が膨大となっていた。
具体的には例えば、位相変調型フーリエ変換ホログラムの最適化処理として、反復フーリエ変換法やシミュレーティド・アニーリング法などの手法が知られている。これらは非線形な反復処理によって位相変調の精度を高め、最適化を図る手法であるため、例えば、10回以上、場合によっては数100回もの反復処理を必要とするものであり、その演算量は、画素数に比例して増加するものであった。
本実施の形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置は、原画像に基づいて、所定のサンプル数を有する原画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した原画像データに基づいて、周波数領域において振幅値を所定の値に置き換えた位相変調データを生成する位相変調データ生成手段と、前記生成された前記所定のサンプル数の位相変調データに対して、前記所定のサンプル数よりも多いサンプル数となるように補間処理を行って、ホログラムデータを生成する補間処理手段と、を備える。
位相変調型フーリエ変換ホログラフィの再生装置の一例を示す全体構成図。 本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置における位相変調部の機能を示した機能ブロック図。 計算機ホログラムのデータ作成装置の位相変調部が取得した原画像データに対して逆高速フーリエ変換を実施して、計算機ホログラムの位相変調データを作成し、光を位相変調する位相変調再生処理の手順を示したフローチャート。 本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置の位相変調部が出力したN×Mサンプルの位相変調データにおいて、位相サンプルデータの周波数空間位置を説明した説明図。 本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置のアップサンプリング部において、ある波面を、サンプル数がN×Mの位相データ(離散値)で表した説明図。
本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置は、位相変調型ホログラムデータ(多値の位相変調データのことであり、キノフォームとも呼ばれる。以下、単に位相変調データという。)を作成し、この作成した位相変調データに対して位相空間で補間処理を行って、アップサンプリング処理を行うことを特徴としている。
具体的には、このデータ作成装置は、サンプル数がKN×KM(これを、KN×KMサンプルともいう。)の位相変調データの作成において、サンプル数がN×M(これを、N×Mサンプルともいう。)の画像データに対して反復フーリエ変換法を適用し、位相空間でN×Mサンプルの位相変調データに対して補間処理を行って、駆動すべきKN×KMサンプルの位相変調データを生成するようになっている。
これにより、本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置は、KN×KMサンプルの位相変調データの作成を、N×Mサンプルの画像データから行うことができるので、KN×KMサンプルの画像データから位相変調データを作成する場合に比べて、演算量を1/K2に減少(低減)させることができる。
以下、本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置を説明するために、データ作成装置を含んだ位相変調型フーリエ変換ホログラフィの再生装置について、添付図面を参照して説明する。
図1は、位相変調型フーリエ変換ホログラフィの再生装置600の一例を示す全体構成図である。
図1に示すように、位相変調型フーリエ変換ホログラフィの再生装置600は、位相変調部100、アップサンプリング部200、位相変調型空間光変調器300、光学変換レンズ400およびコヒーレント光源500などを備えて構成されている。
位相変調部100とアップサンプリング部200は、データ作成装置700により構成されている。このデータ作成装置700は、情報処理を行う情報処理装置やパーソナルコンピュータなどによって構成され、位相変調型空間光変調器300において平面波光に周波数領域で位相変調を行うための位相変調データを作成する。データ作成装置700は、位相変調データを作成すると、その作成した位相変調データを位相変調型空間光変調器300に送出するようになっている。
データ作成装置700を構成する位相変調部100は、縦横のサンプル数が2のべき乗で表されるN×Mサンプルの原画像データを取得する。位相変調部100は、N×Mサンプルの原画像データに対し、周波数領域における振幅が1となる位相変調データを生成する。そして、位相変調部100は、生成したN×Mサンプルの位相変調データを、アップサンプリング部200に送出する。
ここで、位相変調データの作成方法としては、反復フーリエ変換法やシミュレーティド・アニーリング法などが知られている。本実施形態では、いずれの位相変調データの作成方法であってもよく、いずれかに限定されるものではない。
なお、いかなる作成方法も非線形な処理を反復し、周波数領域において振幅が1となるように位相変調データを最適化するため所定の演算量を必要としている。また、N、Mは2のべき乗で表される整数とし、また、Kは正実数(K>1)とする。
データ作成装置700を構成するアップサンプリング部200は、位相変調部100から出力されるN×Mサンプルの位相変調データを取得して、位相空間においてN×Mサンプルよりも多いKN×KMサンプルの位相変調データになるように補間処理を行って、ホログラムデータを生成する。
ここで、アップサンプリングの方法は、例えば、公知であるバイキュービック(Bicubic)法やランツォシュ(Lanczos)法などを用いることができる。また、アップサンプリング部200は、補間処理を行う際、縦と横が同じ比率であるKを用いて説明するが、これに限定されるものではなく、縦と横が異なる比率K1,K2を用いるようにしてもよい。また、Kは整数でない正実数でも可能であるが、アップサンプリングの演算量の観点から、Kを有理数や整数とすることが好ましい。
そして、アップサンプリング部200から出力されるKN×KMサンプルの位相データを用いて、KN×KMの画素(セル)を持つ多値位相変調(キノフォームと呼ばれる)型の位相変型空間光変調器300を駆動する。
位相変調型空間光変調器300は、コヒーレント光源500から照射される光に対し、周波数領域においてKN×KMサンプルの位相データで位相変調を行う。
光学変換レンズ400は、周波数領域から空間領域へフーリエ変換を光学的に行い、空間領域に再生画像を再生する。
次に、図1に示したデータ作成装置700を構成する位相変調部100について、説明する。
図2は、本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置700における位相変調部100の機能を示した機能ブロック図である。
位相変調部100は、原画像取得部101と、位相変調データ生成部110とを備えて構成されている。
原画像取得部101は、縦横のサンプル数が2のべき乗で表されるN×Mの実数原画像データ(原画像データ)を取得する機能を有している。原画像取得部101が取得した原画像データの振幅値aは、例えば、データ作成装置700が備える所定の記憶媒体に記憶させておく。
位相変調データ生成部110は、取得したN×Mサンプルの原画像データについて、周波数領域における振幅が1となる位相変調データを生成する機能を有している。
また、位相変調データ生成部110は、空間領域条件設定部102、逆変換部103、周波数領域条件設定部104および変換部105を備えて構成されている。
空間領域条件設定部102は、フーリエ変換された空間領域の複素数サンプリング信号(以下、これを空間領域複素数サンプリング信号という。)の振幅を、N×Mサンプルの原画像データの振幅に置き換える。また、その初期値位相は、ランダム位相(または交互に0、π)を与える。なお、初期値以外の位相は、変換部105から受けた信号の位相を維持するものとする。
逆変換部103は、空間領域条件設定部102から受けた空間領域複素数サンプリング信号に対し、逆高速フーリエ変換を実施する機能を有している。逆変換103は、逆高速フーリエ変換を行うことにより、周波数領域の複素数サンプリング信号(以下、これを周波数領域複素数サンプリング信号という。)を得る。
周波数領域条件設定部104は、逆高速フーリエ変換が実施されたことにより得られた周波数領域複素数サンプリング信号の振幅値を所定の振幅値(例えば、振幅値=1)に置き換える機能を有している。以下の説明では、所定の振幅値が1である場合の例について説明する。
変換部105は、周波数領域条件設定部104によって振幅値が設定された周波数領域複素数サンプリング信号に対し、高速フーリエ変換を実施する機能を有している。
そして、空間領域条件設定部102は、フーリエ変換により生成された空間領域複素数サンプリング信号(合成空間領域複素数サンプリング信号)の振幅値が、原画像取得部101で取得した原画像データの振幅値aと一致するか否かの判定を行う。なお、この判定は、互いの振幅の誤差があらかじめ設定した目標値(例えば、所定の閾値以内)に到達したか否かの判定で置き換えてもよい。
そして、振幅が設定した目標値(振幅)に到達していない場合には、空間領域複素数サンプリング信号の振幅を、原画像データの振幅値aに置き換えて、再び逆変換部103に与える。
一方、振幅が設定した目標値(振幅)に到達した場合には、位相変調部100は、周波数領域条件設定部104で振幅値=1に置き換えられた周波数領域複素数サンプリング信号を、アップサンプリング部200に出力する。
(位相変調再生処理)
次に、図1に示した計算機ホログラムの再生装置600の動作について、データ作成装置700の動作とともに説明する。
図3は、計算機ホログラムのデータ作成装置700の位相変調部100(図2)が取得した原画像データに対して逆高速フーリエ変換を実施して、計算機ホログラムの位相変調データを作成し、光を位相変調する位相変調再生処理の手順を示したフローチャートである。図3において、Sに数字を付した符号は、フローチャートの各ステップを示す。
まず、計算機ホログラムの再生装置600は、データ作成装置700の原画像取得部101において、N×Mサンプルの原画像データ(振幅値aとする。)を取得する(ステップS001)。
空間領域条件設定部102(図2)は、空間領域複素数サンプリング信号に初期値を設定する(ステップS003)。空間領域条件設定部102は、初期値の設定として、例えば、空間領域複素数サンプリング信号の振幅値を原画像データの振幅値aに置き換える。また、空間領域条件設定部102は、空間領域複素数サンプリング信号の位相の初期値の設定として、ランダム位相(画素交互に位相=0、πとしてもよい)を与える。
逆変換部103は、振幅値aに置き換えられた空間領域複素数サンプリング信号に対して、逆高速フーリエ変換(IFFT)を実施する(ステップS005)。逆変換103は、逆高速フーリエ変換を行うことにより、周波数領域複素数サンプリング信号を得る。
周波数領域条件設定部104は、逆高速フーリエ変換が実施されたことにより得られる周波数領域複素数サンプリング信号の振幅値を、所定の値(例えば、振幅値=1)に置き換えて、条件を設定する(ステップS007)。
変換部105は、周波数領域条件設定部104によって振幅値が設定された周波数領域複素数サンプリング信号に対し、高速フーリエ変換(FFT)を実施する(ステップS009)。
空間領域条件設定部102は、変換部105で高速フーリエ変換が実施されて得られる空間領域複素数サンプリング信号の振幅値と原画像データの振幅値aとが一致するか否かを判定し(ステップS011)、空間領域複素数サンプリング信号の振幅値が原画像データの振幅値aと一致しない場合には(ステップS011のNO)、ステップS003に移行して、空間領域条件設定部102が空間領域複素数サンプリング信号の振幅値を原画像データの振幅値aに置き換える。そして、上述したステップS003以降の処理と同様に、逆変換部103において再び逆高速フーリエ変換を実施して、ステップS011において、空間領域複素数信号の振幅値が原画像の振幅値aと一致するまで処理を繰り返す。
一方、空間領域複素数サンプリング信号の振幅値が原画像データの振幅値aと一致した場合には(ステップS011のYES)、周波数領域条件設定部104で振幅値=1に置き換えられた周波数領域複素数サンプリング信号(位相変調データ)を、アップサンプリング部200に出力する(ステップS013)。
次に、アップサンプリング部200は、位相変調データに対して位相空間で補間処理を行って、アップサンプリングする(ステップS015)。
図4は、本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置700の位相変調部100が出力したN×Mサンプルの位相変調データにおいて、位相サンプルデータの周波数空間位置を説明した説明図である。
図4に示すように、図4中の○印は、N×Mの位相サンプルデータの周波数空間位置を示している。一方、図4中の△印は、求めたい所定のサンプル位置を示している。
図4の例では、△印の近傍にある4×4の○印のサンプルデータの距離に応じた適当な重み付けを行って加算し、補間サンプルデータ(△印)を生成する。但し、本実施形態では、重み付け加算を(mod:2π)で行うものとする。また、この手法は、ダウンサンプリングにも適用することができる。
なお、重み付け加算を行う際の重み係数の決定方法としては、最近傍(Nearest Neighbor)法、バイリニア(Bilinear)法、バイキュービック(Bicubic)法、ランツォシュ(Lanczos)法などが知られており、いずれの重み付け加算の方法を用いて決定してもよい。
ここで、位相について補間を行う処理自体は、複素領域において非線形処理であるが、波面の観点から見ると位相空間の補間処理は、波面が保存される線形処理としてみなすことができる。
図5は、計算機ホログラムのデータ作成装置700のアップサンプリング部200において、ある波面をサンプル数がN×Mの位相データ(離散値)で表した説明図である。
図5に示すように、サンプル数がN×Mの位相データは、ある波面をN×Mサンプル(離散値)で表したものと換言できる。図5では、K=2としているが、アップサンプリング処理がなされたサンプル数がKN×KMの位相データは、N×Mサンプルで表された波面と同じ波面を、KN×KM個のサンプル(離散値)で表したものと考えらえる。
この場合、内挿法の考えを適用することができ、位相空間で位相データを使って、補間データを作成することができることを意味している。
位相変調型空間光変調器300は、データ作成装置700のアップサンプリング部200でアップサンプリングされたKN×KMサンプルの位相データを用いて、コヒーレント光源500の位相の揃った平面波光に周波数領域で位相変調を行う。そして、位相変調型空間光変調器300は、サンプル数がKN×KMの画素(セル)数を駆動する(ステップS017)。
光学変換レンズ400は、位相変調型空間光変調器300で位相変調された光に対してフーリエ変換を実施して、取得した実数原画像データ(原画像データ)を再生させる(ステップS019)。このように、KN×KMサンプルの位相データによって位相変調された光を光学変換レンズ400に通すことにより光学フーリエ変換が行われ、再生画像が再生される。
以上説明したように、本実施形態の計算機ホログラムのデータ作成装置700は、N×Mサンプルの原画像データを取得して、その取得したN×Mサンプルの原画像データについて、周波数領域において振幅が1となる位相変調データを生成する。そして、計算機ホログラムのデータ作成装置700は、生成された位相変調データに対して位相空間で補間処理を行って、KN×KMサンプルの位相変調データにアップサンプリング処理を行う。
このように、本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置700は、位相空間において、サンプル数がKN×KMの位相変調データの作成をN×Mサンプルの位相変調データの反復フーリエ変換法において実施することができるので、KN×KMサンプルの位相変調データの作成に必要な演算量を、1/K2に減少(低減)させることができる。
これにより、本実施形態の計算機ホログラムのデータ作成装置700は、KN×KMの解像度が必要な場合であっても、KN×KMサンプルから位相変調データを直接作成する必要がなく、N×Mサンプルから位相変調データを作成することができる。
また、従来の位相変調型の空間光変調器は、ホログラフィを構成するために膨大な画素数を必要としていた。さらに最終段の光学変換レンズ400において、光学的収差も存在する。さらに光学的な位置と計算上の位置関係との誤差も存在する。このため、実際には、理論上の解像度と比較すると、実現解像度は低かった。
そのため、位相変調型空間光変調器300の画素(セル)数が、例えば、KN×KMであったとしても、原画像データはN×Mサンプルの解像度で充分な場合も多かった。その一方で、位相変調型空間光変調器300の持つKN×KMの全サンプルデータについて、直接、位相変調データ(キノフォーム)を作成する場合には、膨大な演算が必要となってしまう。
ここで、具体的に、本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置700の効果について説明する。位相変調データ(キノフォーム)の作成について反復フーリエ変換法で行う場合を想定すると、主たる演算は、逆高速フーリエ変換と高速フーリエ変換となるため、この逆高速フーリエ変換と高速フーリエ変換の加乗算回数で考えることができる。
例えば、KN×KMサンプルの原画像データの場合は、逆高速フーリエ変換と高速フーリエ変換の加乗算回数は、5NMK2 log2(NMK2)となる。これに対し、本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置700は、N×Mサンプルの原画像データから作成することができるので、5NMlog2(NM)となる。
したがって、加乗算回数の比を算出すると、次式で示される。
[数1]
(KN×KMサンプルの加乗算回数)/(N×Mサンプルの加乗算回数)
=(KN×KMのFFTの回数)/(N×MのFFTの回数)
=5NMK2 log2(NMK2)/5NMlog2(NM)
=K2 log2(NMK2)/log2(NM)=K2 (1+2log2(K)/log2(NM)
≒K2 ・・・(1)
このように、サンプル数がKN×KMの原画像データの場合と、サンプル数がN×Mの原画像データの場合との加乗算回数を比較すると、本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置700は、1/K2以下の演算量で位相変調型空間光変調器300に駆動させる位相変調データ(キノフォーム)を作成することができる。
さらに、K=2とした場合、位相変調型空間光変調器300は、N×Mサンプルの原画像データから、2N×2Mの原画像データを駆動することにより、再生領域の繰り返し周期は2倍となる一方、周辺輝度の低下を、sinc(π/4)/(π/4)=0.9まで改善させることができる。
このように、本実施形態に係る計算機ホログラムのデータ作成装置700は、逆高速フーリエ変換と高速フーリエ変換との加乗算回数の演算量を大幅に減少(軽減)させることができるともに、再生画像の周辺輝度を改善することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、本発明の実施形態では、フローチャートの各ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
100 位相変調部
101 原画像取得部
102 空間領域条件設定部
103 逆変換部
104 周波数領域条件設定部
105 変換部
106 照明条件設定部
200 アップサンプリング部(補間処理手段)
300 位相変調型空間光変調器
400 光学変換レンズ
500 コヒーレント光源
600 再生装置
700 データ作成装置

Claims (6)

  1. 原画像に基づいて、所定のサンプル数を有する原画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した原画像データに基づいて、周波数領域において振幅値を所定の値に置き換えた位相変調データを生成する位相変調データ生成手段と、
    前記生成された前記所定のサンプル数の位相変調データに対して、前記所定のサンプル数よりも多いサンプル数となるように補間処理を行って、ホログラムデータを生成する補間処理手段と、
    を備える計算機ホログラムのデータ作成装置。
  2. 前記補間処理が行われた位相変調データにより、光の位相を変調させる空間光変調器を
    さらに備える請求項1に記載の計算機ホログラムのデータ作成装置。
  3. 前記補間処理手段は、
    前記所定のサンプル数の位相変調データに対して、1より大きな正整数倍のサンプル数の位相変調データとなるように補間処理を行う
    請求項1または2に記載の計算機ホログラムのデータ作成装置。
  4. 前記補間処理手段は、
    最近傍法、バイリニア法、バイキュービック法、またはランツォシュ法の少なくとも1つを用いて、重み付け加算をmodulo2πで行う処理である
    請求項1から3のいずれか1項に記載の計算機ホログラムのデータ作成装置。
  5. 前記位相変調データ生成手段は、
    前記原画像データと合成空間領域複素数サンプリング信号とに基づいて、振幅が調整された空間領域複素数サンプリング信号を生成する空間領域条件設定手段と、
    前記空間領域条件設定手段で生成された空間領域複素数サンプリング信号に対して、逆高速フーリエ変換を行う逆変換手段と、
    前記逆変換手段で前記空間領域複素数サンプリング信号から周波数領域複素数サンプリング信号を生成し、前記周波数領域複素数サンプリング信号の振幅値を所定の値に設定する周波数領域条件設定手段と、
    前記振幅値が所定の値に設定された周波数領域複素数サンプリング信号に対して、高速フーリエ変換を行う変換手段と、を含み、
    前記空間領域条件設定手段は、
    前記高速フーリエ変換手段で生成された前記合成空間領域複素数サンプリング信号の振幅と前記原画像データの振幅とが一致しない場合には、その合成空間領域複素数サンプリング信号の振幅を前記原画像データの振幅に置き換えて前記空間領域複素数サンプリング信号の振幅を設定し、再度前記逆変換手段に与える
    を含む請求項1から4のいずれか1項に記載の計算機ホログラムのデータ作成装置。
  6. 原画像に基づいて、所定のサンプル数を有する原画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記取得した原画像データに基づいて、周波数領域において振幅値を所定の値に置き換えた位相変調データを生成する位相変調データ生成ステップと、
    前記生成された前記所定のサンプル数の位相変調データに対して、前記所定のサンプル数よりも多いサンプル数となるように補間処理を行って、ホログラムデータを生成する補間処理ステップと、
    を含む計算機ホログラムのデータ作成方法。
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