JP2014211353A - 回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法 - Google Patents

回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014211353A
JP2014211353A JP2013087532A JP2013087532A JP2014211353A JP 2014211353 A JP2014211353 A JP 2014211353A JP 2013087532 A JP2013087532 A JP 2013087532A JP 2013087532 A JP2013087532 A JP 2013087532A JP 2014211353 A JP2014211353 A JP 2014211353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
amplitude
differential signal
rotation
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013087532A
Other languages
English (en)
Inventor
達也 川瀬
Tatsuya Kawase
達也 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013087532A priority Critical patent/JP2014211353A/ja
Publication of JP2014211353A publication Critical patent/JP2014211353A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
    • G01D5/14Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage
    • G01D5/24Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage by varying capacitance

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、小型で安価に回転体の回転角度を検出する。【解決手段】回転角度検出装置1は、U相ホール素子2とV相ホール素子3が出力する回転体の回転角度に応じて正弦波状に変化しかつ位相の異なる差動信号から、直交化部5が、90度位相差を有する正弦波Vv+Vu、Vv−Vuを生成する。角度探索部8が、正弦波Vv+Vu、Vv−Vuに基づいて回転体の回転角度を検出して検出角度θdを出力し、振幅検出部12が、検出角度θdに基づいて、正弦波Vv+Vu、Vv−Vuの所定の位相における振幅値をそれぞれ検出する。振幅調整部15が、検出された振幅値に基づいて、角度探索部8へ入力される正弦波Vv+Vuと正弦波Vv−Vuの振幅を調整し、3次高調波除去部16が、上記検出された振幅値及び角度探索部8の出力する検出角度θdに基づいて、角度探索部8へ入力される正弦波Vv+Vu、Vv−Vuから3次高調波成分を除去する。【選択図】 図1

Description

本発明は、回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法に関し、詳細には、小型で安価に回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法に関する。
プリンタ装置、ファクシミリ装置、複写装置、スキャナ装置、複合装置等の画像処理装置においては、駆動モータによって駆動機構を駆動することで、画像読取動作や画像形成動作等の画像処理を行うのに必要な各部を所定速度で駆動させている。
画像処理装置は、駆動モータを意図する速度で回転駆動するために、従来、回転角度検出部として、磁気検出素子を備えた磁気式エンコーダを用いて、回転体の回転を検出している。
そして、従来、回転体に固定され、且つ、前記回転体の回転軸と垂直な一方向に磁化された円板状の永久磁石と、前記永久磁石の半径方向または軸方向に空隙を介して対向するように固定体に配置された磁界検出素子と、前記磁界検出素子からの信号を処理する信号処理回路とを備えた磁気式エンコーダにおいて、前記磁界検出素子は、前記回転体の回転中心に対して同心円状に配置されると共に、互いに周方向に機械角で60度位相がずれている2個1対の磁界検出素子を互いに機械角で180度位相をずらした位置に3対設けてあり、前記信号処理回路は、互いに180度位相をずらして対向する1対の磁界検出素子同士の出力信号の差を取ることにより偶数次の高調波成分を除去すると共に、前記3対の磁界検出素子に対して3個設けられた第1差動増幅器と、前記3個の第1差動増幅器により偶数次の高調波成分を除去した差動出力信号を任意に二つずつ組み合わせることにより、前記偶数次の高調波成分を除去した後の差動出力信号に含まれる3次の高調波成分を除去する第2差動増幅器と、前記第2差動増幅器で得た信号から回転角の絶対位置を演算する角度演算回路とより構成してある磁気式エンコーダが提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、この従来技術は、磁気検出素子が、回転体の回転中心に対して、同心円状に配置されるとともに、相互に周方向において機械角で、60度位相がずれている2個を1対として、相互に機械角で、180度位相がずれた状態で3対高精度に配置されていることを、前提としている。そして、この従来技術は、相対向する1対の磁気検出素子同士の出力信号の差をとることで、偶数次の高調波成分を除去し、高調波成分を除去した差動出力信号のうち任意の2つの信号の差をとることで、3次高調波成分を除去して、角度検出精度の向上を図っている。
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、磁気検出素子が、回転体の回転中心に対して、同心円状に配置されるとともに、相互に周方向において機械角で、60度位相がずれている2個を1対として、相互に機械角で、180度位相がずれた状態で3対高精度に配置されていることが前提となっている。したがって、部品の高精度な取付精度が要求され、大型化するとともに、コストが高くつくだけでなく、取付時や取付後に誤差が生じると、3次高調波成分を適切に除去することができない。その結果、回転体の検出精度が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、磁気検出素子の取付誤差が発生しても、3次高調波成分を除去するとともに、より少ない磁気検出素子で回転体の回転角度を検出することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の回転角度検出装置は、回転体の回転角度に応じて正弦波状に変化するとともに、それぞれ位相の異なる複数の差動信号を出力する状態で配設されている複数の回転検出手段と、2相の前記差動信号から90度位相差を有するX軸直交差動信号とY軸直交差動信号を生成する直交化手段と、前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号に基づいて前記回転体の回転角度を検出して検出角度として出力する角度探索手段と、前記検出角度に基づいて、前記角度探索手段へ入力される前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の所定の位相における振幅値をそれぞれ検出する振幅検出手段と、前記振幅検出手段の検出した前記X軸直交差動信号の前記振幅値と前記Y軸直交差動信号の前記振幅値に基づいて、前記角度探索手段へ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号の振幅を調整する振幅調整手段と、前記振幅検出手段の検出した前記X軸直交差動信号の振幅値と前記Y軸直交差動信号の振幅値及び前記角度探索手段の出力する前記検出角度に基づいて、該角度探索手段へ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号から3次高調波成分を除去する3次高調波除去手段と、を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、磁気検出素子の取付誤差が発生しても、3次高調波成分を除去するとともに、より少ない磁気検出素子で回転体の回転角度を検出することができる。
本発明の一実施例を適用した回転角度検出装置の回路構成図。 角度探索部の回路構成図。 擬似3次高調波生成部の回路構成図。 ホール素子に取付誤差がある場合の差動部が出力する高調波を含む差動信号の一例を示す図。 図4の差動信号を直交化した信号の一例を示す図。 ゲイン調整・3次高調波除去処理を示すフローチャート。 第2実施例における回転角度検出装置の回路構成図。 第2実施例の直交化部が出力する差動信号の一例を示す図。 第2実施例におけるゲイン調整・3次高調波除去処理を示すフローチャート。 第3実施例における回転角度検出装置の回路構成図。 第3実施例における角度探索部の回路構成図。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図6は、本発明の回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法の第1実施例を適用した回転角度検出装置1の回路構成図である。
図1において、回転角度検出装置1は、U相ホール素子2、V相ホール素子3、差動部4、直交化部5、ゲイン調整部6、3次高調波減算部7、角度探索部8、擬似3次高調波振幅生成部9、振幅調整値記憶部10、擬似3次高調波生成部11、振幅検出部12、ゲイン調整信号生成部13及びゲイン調整値記憶部14等を備えている。この回転角度検出装置1は、複合装置等の画像処理装置に適用され、画像処理装置の駆動モータ、例えば、DCブラシレスモータの回転軸である回転体の回転角度の検出等に適用される。
駆動モータの回転体(図示略)は、磁性体であり、回転検出手段であるU相ホール素子2とV相ホール素子3は、この回転体に対して、理想的には、電気角で、2π/3の位相差を有する状態で配設されている。
ところが、実際には、取付時の誤差や取付後の位置変動等によって、U相ホール素子2とV相ホール素子3は、電気角で、2π/3±αの位相差が生じる。
そして、U相ホール素子2は、回転体の回転角度を検出して、U相差動信号(差動信号)HU+、HU−を差動部4へ出力し、V相ホール素子3は、回転体の回転角度を検出して、V相差動信号(差動信号)HV+、HV−を差動部4へ出力する。U相ホール素子2の出力するU相差動信号HU+、HU−とV相ホール素子3の出力するV相差動信号HV+、HV−は、回転体の回転角度θに応じて、その差が、理想的には、正弦波状に変化する。ところが、実際には、磁性体である回転体の着磁ずれの影響により、U相差動信号HU+、HU−とV相差動信号HV+、HV−は、回転体の回転角度θに応じて、基本正弦波に3次高調波が重畳された波形形状で変化する。
差動部4は、U相差動アンプ4aと、V相差動アンプ4bと、を備えており、U相差動アンプ4aには、U相ホール素子2からU相差動信号HU+、HU−が、V相差動アンプ4bには、V相ホール素子3からV相差動信号HV+、HV−が、それぞれ入力される。
U相差動アンプ4aは、差動信号HU+と差動信号HU−の差分をとって、U相アナログホール信号Vuを直交化部5に出力する。V相差動アンプ4bは、差動信号HV+と差動信号HV−の差分をとって、V相アナログホール信号Vvを直交化部5に出力する。
なお、差動部4は、アナログホール信号Vuとアナログホール信号Vvの振幅値に差異が生じる場合には、U相差動アンプ4a及びV相差動アンプ4bとして、プログラマブルゲイン加減算アンプを用いる。そして、プログラマブルゲイン加減算アンプであるU相差動アンプ4a及びV相差動アンプ4bが、アナログホール信号Vuとアナログホール信号Vvの振幅値が一致するようにゲイン調整する。また、差動部4は、アナログホール信号Vuとアナログホール信号Vvの振幅値にオフセットが生じる場合には、U相差動アンプ4a及びV相差動アンプ4bに、チョッパ駆動回路等を組み込んで、オフセットを除去する構成とすることが適切である。
そして、差動部4は、次式(1)で示されるアナログホール信号Vuとアナログホール信号Vvを、直交化部5に出力する。
Figure 2014211353
直交化部(直交化手段)5は、加算アンプ5aと減算アンプ5bを備えている。加算アンプ5aは、差動部4から入力される位相が異なり、かつ、振幅値が等しいアナログホール信号Vuとアナログホール信号Vvを加算してX軸直交差動信号として正弦波Vv+Vuを生成してゲイン調整部6へ出力する。減算アンプ5bは、差動部4から入力される位相が異なり、かつ、振幅値が等しいアナログホール信号Vuとアナログホール信号Vvを減算してY軸直交差動信号として正弦波Vv−Vuを生成してゲイン調整部6へ出力する。この正弦波Vv+Vuと正弦波Vv−Vuは、位相差が90度であり、振幅が異なる正弦波となっている。
ゲイン調整部6は、2つのゲイン調整器6a、6bを備えており、ゲイン調整器6aには、正弦波Vv+Vuが、ゲイン調整器6bには、正弦波Vv−Vuが、それぞれ直交化部5から入力される。ゲイン調整器6aには、後述するゲイン調整信号生成部13の生成するゲイン調整信号ctrlGxがゲイン調整値記憶部14から入力され、ゲイン調整器6bには、ゲイン調整信号生成部13の生成するゲイン調整信号ctrlGyがゲイン調整値記憶部14から入力される。ゲイン調整部6は、後述するように、上記検出角度θdに基づいて、正弦波Vv+Vuと正弦波Vv−Vuの3次高調波の振幅が「0」となる位相の振幅値を検出し、その振幅値に基づいて、正弦波Vv+Vuと正弦波Vv−Vuの振幅が一致するようにゲイン調整する。すなわち、ゲイン調整部6は、正弦波Vv+Vuの基本正弦波と正弦波Vv−Vuの基本正弦波の振幅が一致するようにゲイン調整し、ゲイン調整器6aから正弦波Gx・(Vv+Vu)を、ゲイン調整器6bから正弦波Gy・(Vv−Vu)を、3次高調波減算部7へ出力する。そして、これらの正弦波Gx・(Vv+Vu)と正弦波Gy・(Vv−Vu)は、基本正弦波の振幅が一致した正弦波である。なお、Gxは、ゲイン調整信号ctrlGxの示すゲイン値、Gyは、ゲイン調整信号ctrlGyの示すゲイン値である。
上記ゲイン調整部6、ゲイン調整信号生成部13及びゲイン調整値記憶部14は、全体として、前記振幅検出部12の検出した正弦波Vv+Vu(X軸直交差動信号)の振幅値と正弦波Vv−Vu(Y軸直交差動信号)の振幅値に基づいて、角度探索部8へ入力される該正弦波Vv+Vuと該正弦波Vv−Vuの振幅を調整する振幅調整部(振幅調整手段)15として機能している。
3次高調波減算部7は、2つの減算アンプ7a、7b等を備えている。減算アンプ7aは、ゲイン調整器6aから正弦波Gx・(Vv+Vu)が入力されるとともに、後述する擬似3次高調波生成部11から擬似3次高調波X3rdpが入力され、正弦波Gx・(Vv+Vu)から擬似3次高調波X3rdpを減算して3次高調波成分を除去する。減算アンプ7bは、ゲイン調整器6bから正弦波Gy・(Vv−Vu)が入力されるとともに、擬似3次高調波生成部11から擬似3次高調波Y3rdpが入力され、正弦波Gy・(Vv−Vu)から擬似3次高調波Y3rdpを減算して3次高調波成分を除去する。すなわち、3次高調波減算部7は、正弦波Gx・(Vv+Vu)及び正弦波Gy・(Vv−Vu)から3次高調波成分を除去して、振幅値が一致し、位相差π/4を有した回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yを生成して、角度探索部8へ出力する。
角度探索部(角度探索手段)8は、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yに基づいて、回転体の回転角度θを検出し、検出角度θdとして出力する。
振幅検出部(振幅検出手段)12は、角度探索部8の出力する検出角度θdが入力されるとともに、3次高調波減算部7の出力する回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yが入力される。振幅検出部12は、該検出角度θdにおける回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの振幅値X(θd)、Y(θd)を検出して、該振幅値X(θd)、Y(θd)を、擬似3次高調波振幅生成部9及びゲイン調整信号生成部13に出力する。
擬似3次高調波振幅生成部9は、検出角度θdにおける回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの振幅値X(θd)、Y(θd)が振幅検出部12から入力される。擬似3次高調波振幅生成部9は、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの振幅がピークとなる位相における振幅値X(θd)と振幅値Y(θd)を、目標の振幅値Atgtと比較して、振幅値X(θd)と振幅値Atgtの差及び振幅値Y(θd)と振幅値Atgtの差が「0」となることを目標として、擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、Ay3rdpを生成する。すなわち、擬似3次高調波振幅生成部9は、振幅値X(θd)と振幅値Y(θd)を、目標の振幅値Atgtと比較して、振幅値X(θd)と振幅値Atgtの差及び振幅値Y(θd)と振幅値Atgtの差が「0」となることを目標として、擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、Ay3rdpを生成して、振幅調整値記憶部10へ出力する。
振幅調整値記憶部10は、書き換え可能な不揮発性メモリで構成され、擬似3次高調波振幅生成部9から入力される擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、Ay3rdpを記憶して、擬似3次高調波生成部11へ出力する。振幅調整値記憶部10は、擬似3次高調波振幅生成部9から入力される擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、Ay3rdpが変更される度に、記憶している擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、Ay3rdpを更新して、擬似3次高調波生成部11へ出力する。
擬似3次高調波生成部11は、X軸擬似3次高調波生成器11aとY軸擬似3次高調波生成器11bを備えており、角度探索部8の出力する検出角度θdが入力されるとともに、振幅調整値記憶部10から擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、Ay3rdpが入力される。X軸擬似3次高調波生成器11aは、検出角度θdと擬似3次高調波振幅値Ax3rdpから擬似3次高調波X3rdpを生成して、3次高調波減算部7の減算アンプ7aへ出力する。Y擬似3次高調波生成器11bは、検出角度θdと擬似3次高調波振幅値Ay3rdpから擬似3次高調波Y3rdpを生成して、3次高調波減算部7の減算アンプ7bへ出力する。そして、3次高調波減算部7は、上述のように、正弦波Gx・(Vv+Vu)及び正弦波Gy・(Vv−Vu)から擬似3次高調波X3rdp及び擬似3次高調波Y3rdpを減算することで、3次高調波成分を除去して、振幅値が一致し、位相差π/4を有した回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yを生成する。3次高調波減算部7は、生成した回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yを、角度探索部8へ出力する。
上記3次高調波減算部7、擬似3次高調波振幅生成部9、振幅調整値記憶部10及び擬似3次高調波生成部11は、全体として、振幅検出部12の検出した前記回転ベクトルX軸信号X(X軸直交差動信号)の振幅値X(θd)と前記回転ベクトルY軸信号Y(Y軸直交差動信号)の振幅値Y(θd)及び前記角度探索部8の出力する前記検出角度θdに基づいて、該角度探索部8へ入力される該回転ベクトルX軸信号Xと該回転ベクトルY軸信号Yから3次高調波成分を除去する3次高調波除去部(3次高調波除去手段)16として機能している。また、上記擬似3次高調波振幅生成部9、振幅調整値記憶部10及び擬似3次高調波生成部11は、全体として、擬似3次高調波生成手段として機能し、3次高調波減算部7は、減算手段として機能している。
ゲイン調整信号生成部13は、振幅検出部12から振幅値X(θd)、Y(θd)が入力され、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの目標振幅値Atgtに、√3/2を乗算した値√3/2・Atgtと、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの3次高調波成分の振幅が「0」となる位相における振幅値X(θd)とY(θd)と、を比較する。ゲイン調整信号生成部13は、振幅値X(θd)と値√3/2・Atgtの差、振幅値Y(θd)と値√3/2・Atgtの差、それぞれが「0」となるフィードバック制御信号であるゲイン調整信号ctrlGx、ctrlGyを生成して、ゲイン調整値記憶部14へ出力する。
ゲイン調整値記憶部14は、書き換え可能な不揮発性メモリで構成され、ゲイン調整信号生成部13から入力されるゲイン調整信号ctrlGx、ctrlGyを記憶して、ゲイン調整部6へ出力する。ゲイン調整値記憶部14は、ゲイン調整信号生成部13から入力されるゲイン調整信号ctrlGx、ctrlGyが変更される度に、記憶しているゲイン調整信号ctrlGx、ctrlGyを更新して、ゲイン調整信号ctrlGxをゲイン調整部6のゲイン調整器6aへ、ゲイン調整信号ctrlGyをゲイン調整器6bのゲイン調整器6bへ、それぞれ出力する。ゲイン調整部6は、上述のように、正弦波Vv+Vuの基本正弦波と正弦波Vv−Vuの基本正弦波の振幅が一致するようにゲイン調整し、ゲイン調整器6aから正弦波Gx・(Vv+Vu)を、ゲイン調整器6bから正弦波Gy・(Vv−Vu)を、3次高調波減算部7へ出力する。
そして、上記角度探索部8は、回転演算によって角度探索を行う場合、例えば、図2に示すように構成されており、回転演算部21、符号判定部22、角度カウンタ23及び正弦波テーブル24等を備えている。
回転演算部(回転演算手段)21は、4象限乗算型DAC(Digital/Analog Converter)21a〜21d、加算アンプ21e及び減算アンプ21fを備えている。4象限乗算型DAC21a、21bには、回転ベクトルX軸信号Xが入力され、4象限乗算型DAC21c、21dには、回転ベクトルY軸信号Yが入力される。4象限乗算型DAC21a、21dには、正弦波テーブル24からDAC制御信号crtlcos(θd)が入力され、4象限乗算型DAC21b、21cには、DAC制御信号crtlsin(θd)が入力される。回転演算部21は、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yにより表現される回転ベクトルを、検出角度θdの値に応じて、次式(2)で表される回転の一次変換式を用いて、回転変換し、演算結果である回転変換X軸信号X’、回転変換Y軸信号Y’によって表現される回転変換ベクトルX’、Y’を出力する。
Figure 2014211353
ここで、θrは、回転体の回転量を示している。
すなわち、4象限乗算型DAC21aは、回転ベクトルX軸信号XとDAC制御信号ctrlcos(θd)を乗算して、乗算結果Xcos(θd)を加算アンプ21eへ出力する。4象限乗算型DAC21bは、回転ベクトルX軸信号XとDAC制御信号ctrlsin(θd)を乗算して、乗算結果Xsin(θd)を減算アンプ21fへ出力する。また、4象限乗算型DAC21cは、回転ベクトルY軸信号YとDAC制御信号ctrlsin(θd)を乗算して、乗算結果Ysin(θd)を加算アンプ21eへ出力する。4象限乗算型DAC21dは、回転ベクトルY軸信号YとDAC制御信号ctrlcos(θd)を乗算して、乗算結果Ycos(θd)を減算アンプ21fへ出力する。
加算アンプ21eは、Xcos(θd)とYsin(θd)を加算して、回転変換X軸信号X’(X’=Xcos(θd)+Ysin(θd))を出力する。
減算アンプ21fは、乗算結果のXsin(θd)とYcos(θd)の減算を行って、回転変換Y軸信号Y’(Y’=−Xsin(θd)+Ycos(θd))を出力する。
符号判定部22は、例えば、ウィンドウコンパレータが用いられており、上記回転変換Y軸信号Y’と回転の目標である回転目標Ystd(本実施例では、X軸(Y=0))が入力される。符号判定部22は、回転変換X軸信号X’と回転変換Y軸信号Y’により表現される回転変換ベクトルが、回転目標Ystdを挟んで設定されている2×Vth幅の不感帯に対して、上であるか、下であるかを判定して、判定結果を判定信号Signとして角度カウンタ23へ出力する。
すなわち、符号判定部22は、回転目標Ystdを挟んだ不感帯よりも、回転変換Y軸信号Y’が上側に存在すると、上側判定信号UP=Hi、下側判定信号DN=Loの判定信号Signを角度カウンタ23へ出力する。符号判定部22は、回転変換Y軸信号Y’が不感帯内に存在すると、上側判定信号UP=Lo、下側判定信号DN=Loの判定信号Signを角度カウンタ23へ出力する。符号判定部22は、回転目標Ystdを挟んだ不感帯よりも、回転変換Y軸信号Y’が下側に存在すると、上側判定信号UP=Lo、下側判定信号DN=Hiの判定信号Signを角度カウンタ23へ出力する。
角度カウンタ23は、上記判定信号Signとトリガfsが入力される。角度カウンタ23は、判定信号Signが上側判定信号UP=Hi、下側判定信号DN=Loであると、トリガfsが入力される毎に、検出角度θdを単位回転角度θstepだけ増加させる。角度カウンタ23は、判定信号Signが上側判定信号UP=Lo、下側判定信号DN=Hiであると、トリガfsが入力される毎に、検出角度θdを単位回転角度θstepだけ減少させる。なお、単位回転角度θstepは、要求される角度分解能に応じて設定される。
そして、正弦波テーブル24は、図示しない不揮発性メモリ等(正弦波記憶手段)に格納されており、上述のように、検出角度θdに対応させた正弦波として、DAC制御信号ctrlsin(θd)、ctrlcos(θd)を保持している。正弦波テーブル24は、回転演算部21で、検出角度θdに対応するsinθd、cosθdを、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yに乗算することができるように、DAC制御信号ctrlsin(θd)、ctrlcos(θd)を出力する。なお、この正弦波テーブル24は、擬似3次高調波生成部11の正弦波テーブル32(図3参照)と共通化することができる。
このように、角度探索部8は、回転変換X軸信号X’、回転変換Y軸信号Y’によって表現される回転変換ベクトル(X’、Y’)を、目標であるX軸へ単位回転角度θstepずつ回転し、X軸付近まで回転した後は、常に、X軸に追従する。ここで、回転ベクトル(X、Y)から回転変換ベクトル(X’、Y’)への回転量が、検出角度θdであり、回転角度θの検出値である。また、本実施例の回転角度検出装置1は、回転目標近傍に不感帯を設けているので、検出角度θdが頻繁に、アップ、ダウンを繰り返すチャタリングが発生することを防止することができる。
そして、上記擬似3次高調波生成部11は、X軸擬似3次高調波生成器11aとY軸擬似3次高調波生成器11bが、図3に示すように、4象限乗算型DAC31、正弦波テーブル32及び増幅器33等を備えている。
4象限乗算型DAC31は、例えば、R−2Rラダー方式の乗算型DAC等が用いられており、入力信号Vinとして、擬似3次高調波振幅値Ax3rdpまたは擬似3次高調波振幅値Ay3rdpが入力される。
増幅器33には、検出角度θdが入力され、増幅器33は、検出角度θdを3倍にして、正弦波テーブル32へ入力する。
正弦波テーブル32は、例えば、上記角度探索部8の正弦波テーブル24と共通化されている。正弦波テーブル32は、検出角度θdを3倍にしたsin3θd、cos3θdを、擬似3次高調波振幅値Ax3rdpまたは擬似3次高調波振幅値Ay3rdpに乗算することができるように、DAC制御信号ctrlsin(3θd)、ctrlcos(3θd)を4象限乗算型DAC31へ出力する。
4象限乗算型DAC31は、入力信号Vinである擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、擬似3次高調波振幅値Ay3rdpに対して、DAC制御信号ctrlsin(3θd)、ctrlcos(3θd)に基づいて、−Vin〜Vinの間を2^n分割したうちのいずれかの値を出力する。なお、擬似3次高調波生成部11は、正弦波テーブル32のみしか備えていないが、正弦波を、90度位相をずらすことで、余弦波を生成する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の回転角度検出装置1は、磁気検出素子であるホール素子2、3の取付誤差が発生しても、3次高調波成分を除去するとともに、より少ないホール素子2、3で回転体の回転角度を検出する。
すなわち、本実施例の回転角度検出装置1は、磁気検出素子であるU相ホール素子2とV相ホール素子3が、回転角度検出装置1の適用される画像処理装置の駆動モータ等の回転体に対して、理想的には、電気角で、2π/3の位相差を有する状態で配設される。
ところが、実際には、取付時の誤差や取付後の位置変動等によって、U相ホール素子2とV相ホール素子3は、電気角で、2π/3±αの位相差が生じる。
この場合、差動部4は、U相ホール素子2が出力する差動信号HU+と差動信号HU−の差分及びV相ホール素子3が出力する差動信号HV+と差動信号HV−の差分を、式(1)で示したように求めて、差動信号Vu、Vvを出力する。この差動信号Vu、Vvの波形は、位相が異なり、かつ、振幅値が等しいが、図4に示すような高調波の重畳されている差動信号Vu、Vvの波形となる。
なお、図4において、太実線で示すVuと太破線で示すVvが、基本差動信号(基本正弦波)であり、細実線Vu1stと細破線Vv1stが、1次高調波、細実線Vu3rdと細破線Vv3rdが、3次高調波である。
そこで、本実施例の回転角度検出装置1は、まず、差動部4の出力する差動信号Vuと差動信号Vvを、直交化部5で、加減算することで、正弦波Vv+Vuと正弦波Vv−Vuを生成する。この正弦波Vv+Vuと正弦波Vv−Vuは、図5に示すように、位相差が90度であり、振幅が異なる正弦波となっている。なお、図5において、太実線Vv+Vuが基本正弦波の加算値、太破線Vv−Vuが基本正弦波の減算値を示しており、細実線Vv+Vu1stが基本正弦波と1次高調波の加算値、細破線Vv−Vu1stが基本正弦波と1次高調波の減算値を示している。また、細実線Vv+Vu3rdが基本正弦波と3次高調波の加算値、細破線Vv−Vu3rdが基本正弦波と3次高調波の減算値を示している。
すなわち、直交化部5は、β=2π/3−αとしたとき、正弦波Vv+Vuを、加算アンプ5aにより、次式(3)で示すように算出する。
Figure 2014211353
なお、上記式(3)において、sinφ及びcosφは、次式(4)、(5)で示される。
Figure 2014211353
Figure 2014211353
また、直交化部5は、正弦波Vv−Vuを、減算アンプ5bにより、次式(6)で示すように算出する。
Figure 2014211353
なお、上記式(6)において、sinφ及びcosφは、次式(7)、(8)で示される。
Figure 2014211353
Figure 2014211353
上記式から、正弦波Vu+Vuの初期位相φを有する単位ベクトルeと、正弦波Vv−Vuの初期位相φを有する単位ベクトルeは、次式(9)、(10)により示される。
Figure 2014211353
Figure 2014211353
この単位ベクトルeと単位ベクトルeの内積を取ると、次式(11)のようになる。
Figure 2014211353
すなわち、単位ベクトルeと単位ベクトルeの内積が「0」となることから、正弦波Vu+Vuと正弦波Vv−Vuの位相差が、90度となっていることが分かる。
そして、いま、U相とV相の理想的な位相差が、120度であるので、β=2π/3のとき、正弦波Vu+Vuの基本正弦波の振幅と正弦波Vv−Vuの基本正弦波の振幅の比は、√3となる。そこで、本実施例の回転角度検出装置1は、直交化部5の減算アンプ5bにおけるゲインが、予め1/√3倍に設定されている。
ここで、説明を明確化するために、φを「0」とすると、正弦波Vv+Vuと正弦波Vv−Vuは、次式(12)、(13)のように示される。
Figure 2014211353
Figure 2014211353
そして、本実施例の回転角度検出装置1は、正弦波Vv+Vuが最大値、正弦波Vv−Vuがゼロクロスとなるときに、回転体の回転角度θを検出した検出角度θdが、θd=0となるように設定されている。すなわち、検出角度θdに対して、正弦波Vv+Vuは、cos(θ)、Vv−Vuは、sin(θ)となる。
また、回転角度検出装置1は、回転体の回転開始時には、正弦波Vv+VuのゲインGx=1、正弦波Vv−VuのゲインGy=1、検出される3次高調波の振幅値の初期値を以下のように設定する。すなわち、回転角度検出装置1は、それぞれの振幅Ax3rd、Ay3rdの値を、「0」として、2回目以降の調整においては、ゲイン調整値記憶部14のゲイン調整信号ctrlGx、ctrlGy及び振幅調整値記憶部10の擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、Ay3rdpを3次高調波の振幅の初期値として用いる。
そして、回転角度検出装置1は、ゲイン調整部6及び3次高調波減算部7において、図6に示すように、ゲイン調整・3次高調波除去処理を行う。
すなわち、回転角度検出装置1は、θd=π/6となって、振幅検出部12が、X(π/6)の振幅を検出すると、この検出結果に基づいて、ゲイン調整部6がゲイン調整する(ステップS101)。すなわち、θd=π/6のとき、振幅値X(π/6)は、次式のようになり、3次高調波の振幅が、「0」となっている。
X(π/6)=Gx・cos(π/6)+Gx・Ax3rd・cos(π/6)−Ax3rdp・cos(π/6)=√3/2・Gx・Ax
ここで、回転角度検出装置1は、振幅検出部12が振幅値X(π/6)を検出すると、ゲイン調整信号生成部13が、振幅値X(θd)と値√3/2・Atgtを比較する。ゲイン調整信号生成部13は、√3/2・Gx・Ax−√3/2・Atgt=0を目標として、√3/2・Gx・Ax−√3/2・Atgt>0であると、前回のゲインGxの値よりも小さくなるゲイン調整信号ctrlGxを、ゲイン調整値記憶部14を介してゲイン調整部6へ出力する。ゲイン調整信号生成部13は、√3/2・Gx・Ax−√3/2・Atgt<0であると、前回のゲインGxの値よりも大きくなるゲイン調整信号ctrlGxを、ゲイン調整値記憶部14を介してゲイン調整部6へ出力する。
そして、回転角度検出装置1は、θd=π/3となって、振幅検出部12が、π/3における回転ベクトルY軸信号Yの振幅値Y(π/3)を検出すると、この検出結果に基づいて、ゲイン調整部6が、ゲイン調整する(ステップS102)。
すなわち、振幅検出部12は、θd=π/3となったときに、回転ベクトルY軸信号Yの振幅値Y(π/3)を検出する。このとき、振幅値Y(π/3)は、次式のようになり、3次高調波の振幅が、「0」となっている。
Y(π/3)=Gy・Ay・sin(π/3)+Gy・Ay3rd・sin3(π/3)−Ay3rdp・sin(π/3)=√3/2・Gy・Ay
回転角度検出装置1は、振幅検出部12が、振幅値Y(π/3)を検出すると、ゲイン調整信号生成部13が、振幅値Y(π/3)と値√3/2・Atgtを比較する。ゲイン調整信号生成部13は、√3/2・Gy・Ay−√3/2・Atgt=0を目標として、√3/2・Gy・Ay−√3/2・Atgt>0であると、前回のゲインGyの値よりも小さくなるゲイン調整信号ctrlGyを、ゲイン調整値記憶部14を介してゲイン調整部6へ出力する。また、ゲイン調整信号生成部13は、√3/2・Gy・Ay−√3/2・Atgt<0であると、前回のゲインGyの値よりも大きくなるゲイン調整信号ctrlGyを、ゲイン調整値記憶部14を介してゲイン調整部6へ出力する。
次に、回転角度検出装置1は、θd=π/2となって、振幅検出部12が、π/2における回転ベクトルY軸信号Yの振幅値Y(π/2)の振幅を検出すると、この検出結果に基づいて、3次高調波振幅生成部9が、擬似3次高調波振幅値Ay3rdpを生成する(ステップS103)。
すなわち、振幅検出部12は、θd=π/2となったときに、回転ベクトルY軸信号Yの振幅値Y(π/2)を検出する。このとき、振幅値Y(π/2)は、次式のようになる。
Y(π/2)=Gy・Ay・sin(π/2)+Gy・Ay3rd・sin(π/2)−Ay3rdp・sin3(π/2)=Gy・Ay+Gy・Ay3rd−Ay3rdp
回転角度検出装置1は、振幅検出部12が、振幅値Y(π/2)を検出すると、3次高調波振幅生成部9が、Y(π/2)と値Atgtを比較する。3次高調波振幅生成部9は、Gy・Ay+Gy・Ay3rd−Ay3rdp−Atgt=0を目標として、Gy・Ay+Gy・Ay3rd−Ay3rdp−Atgt>0であると、擬似3次高調波振幅値Ay3rdpを大きくして、振幅調整値記憶部10を介して擬似3次高調波生成部11へ出力する。また、3次高調波振幅生成部9は、Gy・Ay+Gy・Ay3rd−Ay3rdp−Atgt<0であると、擬似3次高調波振幅値Ay3rdpを小さくして、振幅調整値記憶部10を介して擬似3次高調波生成部11へ出力する。
そして、回転角度検出装置1は、θd=2πとなって、振幅検出部12が、回転ベクトルX軸信号Xの振幅値X(2π)を検出すると、この検出結果に基づいて、3次高調波振幅生成部9が、擬似3次高調波振幅値Ax3rdpを生成する(ステップS104)。
すなわち、振幅検出部12は、θd=2πとなったときに、回転ベクトルX軸信号Xの振幅値X(2π)を検出する。このとき、振幅値X(2π)は、次式のようになる。
X(2π)=Gx・Ax・cos(2π)+Gx・Ax3rd・cos(2π)−Ax3rdp・cos3(2π)=Gx・Ax+Gx・Ax3rd−Ax3rdp
回転角度検出装置1は、振幅検出部12が、振幅値Y(2π)を検出すると、3次高調波振幅生成部9が、振幅値X(2π)と値Atgtを比較する。3次高調波振幅生成部9は、Gx・Ax+Gx・Ax3rd−Ax3rdp−Atgt=0を目標として、Gx・Ax+Gx・Ax3rd−Ax3rdp−Atgt>0であると、擬似3次高調波振幅値Ax3rdpを大きくして、振幅調整値記憶部10を介して擬似3次高調波生成部11へ出力する。また、3次高調波振幅生成部9は、Gx・Ax+Gx・Ax3rd−Ax3rdp−Atgt<0であると、擬似3次高調波振幅値Ax3rdpを小さくして、振幅調整値記憶部10を介して擬似3次高調波生成部11へ出力する。
回転角度検出装置1は、上記ステップS101からS104の処理を所定回数繰り返し行うことで、3次高調波成分を完全に除去する。
なお、上記説明では、Vv+Vuゲイン調整のための振幅検出を位相π/6、Vv−Vuゲイン調整のための振幅検出を位相π/3で、それぞれ行っているが、3次高調波の振幅値が「0」となる位相であれば、どのような位相で振幅検出を行ってもよい。
このように、本実施例の回転角度検出装置1は、回転体の回転角度に応じて正弦波状に変化するとともに、それぞれ位相の異なる複数の差動信号を出力する状態で配設されている複数の回転検出手段であるU相ホール素子2、V相ホール素子3と、2相の前記差動信号から90度位相差を有するX軸直交差動信号(正弦波Vv+Vu)とY軸直交差動信号(正弦波Vv−Vu)を生成する直交化部(直交化手段)5と、前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号に基づいて前記回転体の回転角度θを検出して検出角度θdとして出力する角度探索部(角度探索手段)8と、前記検出角度θdに基づいて、前記角度探索部8へ入力される前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の所定の位相における振幅値(X(θd)、Y(θd))をそれぞれ検出する振幅検出部(振幅検出手段)12と、前記振幅検出部12の検出した前記X軸直交差動信号の前記振幅値と前記Y軸直交差動信号の前記振幅値に基づいて、前記角度探索部8へ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号の振幅を調整する振幅調整部(振幅調整手段)15と、前記振幅検出部12の検出した前記X軸直交差動信号の振幅値と前記Y軸直交差動信号の振幅値及び前記角度探索部8の出力する前記検出角度θdに基づいて、該角度探索部8へ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号から3次高調波成分を除去する3次高調波除去部(3次高調波除去手段)16と、を備えている。
したがって、磁気検出素子であるU相ホール素子2、V相ホール素子3の取付誤差が発生しても、演算処理によって、ホール素子2、3の出力する2相の差動信号の直交化処理、回転角度に応じた振幅調整と3次高調波除去処理を行った後に、回転角度検出を行うことができる。その結果、3次高調波成分を除去することができるとともに、より少ない磁気検出素子で回転体の回転角度を検出することができる。
また、本実施例の回転角度検出装置1は、回転体の回転角度に応じて正弦波状に変化するとともに、それぞれ位相の異なる複数の差動信号を出力する状態で配設されている複数の回転検出手段であるU相ホール素子2、V相ホール素子3の出力する2相の該差動信号から90度位相差を有するX軸直交差動信号とY軸直交差動信号を生成する直交化処理ステップと、前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号に基づいて前記回転体の回転角度を検出して検出角度として出力する角度探索処理ステップと、前記検出角度に基づいて、前記角度探索処理ステップへ入力される前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の所定の位相における振幅値をそれぞれ検出する振幅検出処理ステップと、前記振幅検出処理ステップで検出された前記X軸直交差動信号の前記振幅値と前記Y軸直交差動信号の前記振幅値に基づいて、前記角度探索処理ステップへ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号の振幅を調整する振幅調整処理ステップと、前記振幅検出処理ステップで検出された前記X軸直交差動信号の振幅値と前記Y軸直交差動信号の振幅値及び前記角度探索処理ステップから出力される前記検出角度に基づいて、該角度探索処理ステップへ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号から3次高調波成分を除去する3次高調波除去処理ステップと、を有する回転角度検出方法を実行している。
したがって、磁気検出素子であるU相ホール素子2、V相ホール素子3の取付誤差が発生しても、演算処理によって、ホール素子2、3の出力する2相の差動信号の直交化処理、回転角度に応じた振幅調整と3次高調波除去処理を行った後に、回転角度検出を行うことができる。その結果、3次高調波成分を除去することができるとともに、より少ない磁気検出素子で回転体の回転角度を検出することができる。
さらに、本実施例の回転角度検出装置1は、所定角度毎の正弦波を記憶する正弦波テーブル24を格納する不揮発性メモリを備え、前記3次高調波除去部16が、所定の前記検出角度毎における前記振幅検出部12の検出する前記X軸直交差動信号の振幅値X(θd)と前記Y軸直交差動信号の振幅値Y(θd)及び前記不揮発性メモリの正弦波テーブル24に記憶されている前記正弦波に基づいて、X軸擬似3次高調波信号X3rdとY軸擬似3次高調波信号Y3rdを生成する擬似3次高調波振幅生成部9、振幅調整値記憶部10及び擬似3次高調波生成部11からなる擬似3次高調波生成手段と、前記角度探索部8へ入力される前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号から前記X軸擬似3次高調波信号X3rdと前記Y軸擬似3次高調波信号Y3rdをそれぞれ減算して3次高調波成分を除去する3次高調波減算部(減算手段)7と、を備え、前記角度探索部8が、所定の前記検出角度毎における前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号によって表現される回転ベクトルと、前記正弦波記憶手段の前記正弦波とを積和して、該回転ベクトルを該検出角度回転させた回転変換ベクトルを求める回転演算部(回転演算手段)21と、前記回転変換ベクトルが基準位置まで回転したときの回転角度を前記検出角度として取得する符号判定部22と角度カウンタ23からなる検出角度取得手段と、を備え、前記振幅調整部(振幅調整手段)15による前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の振幅調整処理、前記3次高調波除去部16による3次高調波除去処理及び前記角度探索部8による回転角度の検出処理を複数回実行させている。
したがって、簡素な構成で、磁気検出素子であるU相ホール素子2、V相ホール素子3の取付誤差が発生しても、3次高調波成分を除去することができるとともに、より少ない磁気検出素子で回転体の回転角度を検出することができる。
また、本実施例の回転角度検出装置1は、前記振幅検出部12は、前記X軸擬似3次高調波信号と前記Y軸擬似3次高調波信号の振幅値が0となる位相と、前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の振幅が最大値となる位相において、該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号の振幅値を検出している。
したがって、前記振幅調整部15による前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の振幅調整処理、前記3次高調波除去部16による3次高調波除去処理及び前記角度探索部8による回転角度の検出処理を複数回実行する場合の処理効率を向上させることができる。その結果、3次高調波成分を効率的に除去することができるとともに、より少ない磁気検出素子で回転体の回転角度を検出することができる。
図7〜図9は、本発明の回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法の第2実施例を示す図であり、図7は、本発明の回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法の第2実施例を適用した回転角度検出装置40の回路構成図である。
なお、本実施例の回転角度検出装置40は、第1実施例の回転角度検出装置1と同様の回転角度検出装置に適用したものであり、第1実施例の回転角度検出装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付与して、その説明を省略または簡略化する。
図7において、回転角度検出装置40は、第1実施例と同様のU相ホール素子2、V相ホール素子3、差動部4、直交化部5、角度探索部8及び振幅検出部12を備えているとともに、ゲイン調整部41、3次高調波減算部42、擬似3次高調波振幅生成部43、振幅調整値記憶部44、擬似3次高調波生成部45、ゲイン調整信号生成部46及びゲイン調整値記憶部47等を備えている。
本実施例の回転角度検出装置40は、ホール素子2、3に取付誤差はないが、3次高調波が重畳されている場合に適用される回転角度検出装置である。
そこで、ゲイン調整部41は、正弦波Vv−Vu用のゲイン調整器41bのみを備えており、正弦波Vv+Vu用のゲイン調整器については、削除されている。ゲイン調整器41bには、直交化部5から正弦波Vv−Vuが入力されるとともに、ゲイン調整値記憶部47からゲイン調整信号ctrlGyが入力される。ゲイン調整部41のゲイン調整器41bは、正弦波Vv−Vuの基本正弦波の振幅が正弦波Vv+Vuの基本正弦波に一致するようにゲイン調整し、正弦波Gy・(Vv−Vu)を、3次高調波減算部42へ出力する。これらの正弦波Vv+Vuと正弦波Gy・(Vv−Vu)は、基本正弦波の振幅が一致した正弦波である。
そして、3次高調波減算部42は、正弦波Vv+Vu用の減算アンプ42aのみを備えており、正弦波Gy・(Vv−Vu)用の減算アンプについては、削除されている。減算アンプ42aには、ゲイン調整部41をスルーした正弦波Vv+Vuが入力されるとともに、擬似3次高調波生成部45から擬似3次高調波X3rdpが入力され、正弦波Vv+Vuから擬似3次高調波X3rdpを減算して3次高調波成分を除去する。すなわち、3次高調波減算部42は、正弦波Vv+Vu及び正弦波Gy・(Vv−Vu)から3次高調波成分を除去して、振幅値が一致し、位相差π/4を有した回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yを生成して、角度探索部8へ出力する。
擬似3次高調波振幅生成部43は、第1実施例の擬似3次高調波振幅生成部9の場合と同様に、振幅検出部12から検出角度θdにおける回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの振幅値X(θd)、Y(θd)が入力される。擬似3次高調波振幅生成部43は、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの3次高調波成分の振幅がピークとなる位相における振幅値X(θd)と振幅値Y(θd)を、目標の振幅値Atgtと比較して、振幅値X(θd)と振幅値Atgtの差及び振幅値Y(θd)と振幅値Atgtの差が「0」となることを目標として、擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、Ay3rdpを生成する。
振幅調整値記憶部44は、第1実施例と同様に書き換え可能な不揮発性メモリで構成され、擬似3次高調波振幅生成部43から入力される擬似3次高調波振幅値Ax3rdpを記憶して、擬似3次高調波生成部45へ出力する。振幅調整値記憶部44は、擬似3次高調波振幅生成部43から入力される擬似3次高調波振幅値Ax3rdpが変更される度に、記憶している擬似3次高調波振幅値Ax3rdpを更新して、擬似3次高調波生成部45へ出力する。
擬似3次高調波生成部45は、X軸擬似3次高調波生成器45aのみを備えており、Y軸擬似3次高調波生成器が省略されている。X軸擬似3次高調波生成器45aは、角度探索部8の出力する検出角度θdが入力されるとともに、振幅調整値記憶部44から擬似3次高調波振幅値Ax3rdpが入力される。X軸擬似3次高調波生成器45aは、検出角度θdと擬似3次高調波振幅値Ax3rdpから擬似3次高調波X3rdpを生成して、3次高調波減算部42の減算アンプ42aへ出力する。そして、3次高調波減算部42の減算アンプ42aは、正弦波Vv+Vuから擬似3次高調波X3rdを減算することで、3次高調波成分を除去して、振幅値が一致し、位相差π/4を有した回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yを生成する。
上記3次高調波減算部42、擬似3次高調波振幅生成部43、振幅調整値記憶部44及び擬似3次高調波生成部45は、全体として、振幅検出部12の検出した前記X軸直交差動信号の振幅値と前記Y軸直交差動信号の振幅値及び前記角度探索部8の出力する前記検出角度θdに基づいて、該角度探索部8へ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号から3次高調波成分を除去する3次高調波除去部(3次高調波除去手段)48として機能している。また、擬似3次高調波振幅生成部43、振幅調整値記憶部44及び擬似3次高調波生成部45は、全体として、所定の前記検出角度毎における前記振幅検出部12の検出した前記X軸直交差動信号の振幅値及び前記不揮発性メモリの正弦波テーブル24に記憶されている前記正弦波に基づいて、X軸擬似3次高調波信号を生成するX軸擬似3次高調波生成部(X軸擬似3次高調波生成手段)48aとして機能している。さらに、減算アンプ42aを有する3次高調波減算部42は、角度探索部8へ入力される前記X軸直交差動信号から前記X軸擬似3次高調波信号を減算して3次高調波成分を除去する減算手段として機能している。
ゲイン調整信号生成部46は、振幅検出部12から振幅値X(θd)、Y(θd)が入力され、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの目標振幅値Atgtに、√3/2を乗算した値√3/2・Atgtと、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの3次高調波成分の振幅が「0」となる位相における振幅値X(θd)、Y(θd)と、を比較する。ゲイン調整信号生成部46は、振幅値Y(θd)と値√3/2・Atgtの差が「0」となるフィードバック制御信号であるゲイン調整信号ctrlGyを生成して、ゲイン調整値記憶部47へ出力する。
ゲイン調整値記憶部47は、第1実施例と同様に、書き換え可能な不揮発性メモリで構成され、ゲイン調整信号生成部46から入力されるゲイン調整信号ctrlGyを記憶して、ゲイン調整部41へ出力する。ゲイン調整値記憶部47は、ゲイン調整信号生成部46から入力されるゲイン調整信号ctrlGyが変更される度に、記憶しているゲイン調整信号ctrlGyを更新して、ゲイン調整信号ctrlGyをゲイン調整部41のゲイン調整器41bへ出力する。上記ゲイン調整信号生成部46、ゲイン調整値記憶部47及びゲイン調整部41は、全体として、振幅検出部12の検出した前記X軸直交差動信号の前記振幅値と前記Y軸直交差動信号の前記振幅値に基づいて、前記角度探索部8へ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号の振幅を調整する振幅調整部(振幅調整手段)49として機能している。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の回転角度検出装置40は、磁気検出素子であるホール素子2、3に取付誤差はないが、3次高調波が重畳されている場合においても、簡単な構成で、3次高調波成分を除去するとともに、より少ないホール素子2、3で回転体の回転角度を検出する。
すなわち、本実施例の回転角度検出装置40は、磁気検出素子であるU相ホール素子2とV相ホール素子3が、回転角度検出装置40の適用される画像処理装置の駆動モータ等の回転体に対して、理想的には、電気角で、2π/3の位相差を有する状態で配設される。そして、実際に、取付時の誤差が無いが、3次高調波が重畳されていることがある。
この場合、差動部4は、U相ホール素子2が出力する差動信号HU+と差動信号HU−の差分及びV相ホール素子3が出力する差動信号HV+と差動信号HV−の差分を、式(1)で示したように求めて、差動信号Vu、Vvを出力する。この差動信号Vu、Vvの波形は、位相が異なり、かつ、振幅値も異なっているが、高調波が重畳されている。
そこで、本実施例の回転角度検出装置40は、第1実施例と同様に、差動部4の出力する差動信号Vuと差動信号Vvを、直交化部5で、加減算した正弦波は、図8に示すような高調波の重畳されている波形となる。
なお、図8において、太実線で示すVu+Vuと太破線で示すVv−Vuが、基本差動信号(基本正弦波)の加算値と減算値であり、細実線Vv+Vu1stと細破線Vv−Vu1stが、基本正弦波と1次高調波の加算値と減算値、細実線Vv+Vu3rdと細破線Vv−Vu3rdが、基本正弦波と3次高調波の加算値と減算値である。
すなわち、本実施例の場合、直交化部5は、正弦波Vv+Vuを、第1実施例の式(3)は、加算アンプ5aにより、次式(14)で示すように算出する。
Figure 2014211353
また、直交化部5は、正弦波Vv−Vuを、減算アンプ5bにより、次式(15)で示すように算出する。
Figure 2014211353
式(11)から分かるように、本実施例の場合、正弦波Vv−Vuの3次高調波成分は、「0」となる。
したがって、本実施例の回転角度検出装置40は、U相ホール素子2とV相ホール素子3は、電気角で、ほぼ2π/3の位相差となる状態で誤差なく配置されているため、3次高調波の除去については、正弦波Vv+Vuについてのみ行えばよい。
ここで、説明を明確化するために、φx=0とすると、正弦波Vv+Vuと正弦波Vv−Vuは、次式(16)、(17)のように示される。
Figure 2014211353
Figure 2014211353
そして、本実施例の回転角度検出装置40は、第1実施例の場合と同様に、正弦波Vv+Vuが最大値、正弦波Vv−Vuがゼロクロスとなるときに、回転角度θの検出角度θdが、θd=0となるように設定されている。すなわち、検出角度θdに対して、正弦波Vv+Vuはcos(θ)、Vv−Vuはsin(θ)となる。
また、回転角度検出装置40は、回転体の回転が開始されると、振幅検出部12が、θd=π/6となったときのX(π/6)の振幅を検出し(ステップS201)、ゲイン調整部41は、この振幅値X(π/6)をホールドする。
このとき、振幅値X(π/6)は、次式のようになり、3次高調波の振幅が、「0」となっている。
X(π/6)=Ax・cos(π/6)+Ax3rd・cos3(π/6)−Ax3rdp・cos3(π/6)=√3/2・Ax
次に、回転角度検出装置40は、θd=π/3となって、振幅検出部12が、回転ベクトルY軸信号Yの振幅値Y(π/3)の振幅を検出すると、この検出結果に基づいて、ゲイン調整部41が、先にホールドしている振幅値X(π/6)と比較して、正弦波Vv−Vuの振幅調整(ゲイン調整)を行う(ステップS202)。
すなわち、振幅検出部12は、θd=π/3となったときに、回転ベクトルY軸信号Yの振幅値Y(π/3)を検出する。このとき、振幅値Y(π/3)は、次式のようになる。
Y(π/3)=Gy・Ay・sin(π/3)=√3/2・Gy・Ay
回転角度検出装置1は、振幅検出部12が、振幅値Y(π/3)を検出すると、ゲイン調整信号生成部41のゲイン調整器41bが、振幅値Y(π/3)と、先にホールドしている振幅値X(π/6)を比較する。ゲイン調整信号生成部46は、√3/2・Gy・Ay−√3/2・Atgt=0を目標として、√3/2・Gy・Ay−√3/2・Atgt>0であると、前回のゲインGyの値よりも小さくなるゲイン調整信号ctrlGyを、ゲイン調整値記憶部47を介してゲイン調整部41へ出力する。また、ゲイン調整信号生成部46は、√3/2・Gy・Ay−√3/2・Atgt<0であると、前回のゲインGyの値よりも大きくなるゲイン調整信号ctrlGyを、ゲイン調整値記憶部47を介してゲイン調整部41へ出力する。
次に、回転角度検出装置40は、θd=π/2となって、振幅検出部12が、回転ベクトルY軸信号Yの振幅値Y(π/2)を検出すると、この検出結果に基づいて、3次高調波振幅生成部43が、その正弦波Y(π/2)の振幅値Y(π/2)をホールドする(ステップS203)。
すなわち、振幅検出部12は、θd=π/2となったときに、正弦波Y(π/2)の振幅値Y(π/2)を検出する。このとき、振幅値Y(π/2)は、次式のようになる。
Y(π/2)=Gy・Ay・sin(π/2)=Gy・Ay
回転角度検出装置1は、振幅検出部12が、振幅値Y(π/2)を検出すると、3次高調波振幅生成部43が、該振幅値Y(π/2)をホールドする。
そして、回転角度検出装置40は、θd=2πとなって、振幅検出部12が、振幅値X(2π)を検出すると、この検出結果に基づいて、3次高調波振幅生成部43が、擬似3次高調波振幅値Ax3rdpを生成する(ステップS204)。
すなわち、振幅検出部12は、θd=2πとなったときに、正弦波X(2π)の振幅値X(2π)を検出する。このとき、振幅値X(2π)は、次式のようになる。
X(2π)=Ax・cos(2π)+Ax3rd・cos3(2π)−Ax3rdp・cos3(2π)=Ax+Ax3rd−Ax3rdp
回転角度検出装置40は、振幅検出部12が、振幅値Y(2π)を検出すると、3次高調波振幅生成部43が、振幅値Y(2π)とホールドしている振幅値Y(π/2)を比較する。3次高調波振幅生成部43は、Ax+Ax3rd−Ax3rdp−Gy・Atgt=0を目標として、Ax+Ax3rd−Ax3rdp−Gy・Atgt>0であると、擬似3次高調波振幅値Ax3rdpを前回よりも大きくして、振幅調整値記憶部44を介して擬似3次高調波生成部45へ出力する。また、3次高調波振幅生成部43は、Ax+Ax3rd−Ax3rdp−Atgt<0であると、擬似3次高調波振幅値Ax3rdpを前回よりも小さくして、振幅調整値記憶部44を介して擬似3次高調波生成部45へ出力する。
回転角度検出装置40は、上記ステップS201からS204の処理を所定回数繰り返し行うことで、3次高調波成分を完全に除去する。
なお、上記説明では、ゲイン調整のための振幅検出を、位相π/6と位相π/3で行っているが、3次高調波の振幅値が「0」となる位相であれば、どのような位相で振幅を検出してもよい。
このように、本実施例の回転角度検出装置40は、所定角度毎の正弦波を記憶する正弦波テーブル24を格納する不揮発性メモリを備え、前記3次高調波除去部48が、所定の前記検出角度毎における前記振幅検出部12の検出した前記X軸直交差動信号の振幅値及び前記不揮発性メモリの正弦波テーブル24に記憶されている前記正弦波に基づいて、X軸擬似3次高調波信号を生成するX軸擬似3次高調波生成部(X軸擬似3次高調波生成手段)48aと、前記角度探索部8へ入力される前記X軸直交差動信号から前記X軸擬似3次高調波信号を減算して3次高調波成分を除去する3次高調波減算部(減算手段)42と、を備え、前記角度探索部8が、所定の前記検出角度毎における前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号によって表現される回転ベクトルと、前記不揮発性メモリの正弦波テーブル24に記憶されている前記正弦波とを積和して、該回転ベクトルを該検出角度回転させた回転変換ベクトルを求める回転演算部(回転演算手段)21と、前記回転変換ベクトルが基準位置まで回転したときの回転角度を前記検出角度として取得する符号判定部22と角度カウンタ23からなる検出角度取得手段と、を備え、前記振幅調整部(振幅調整手段)48による前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の振幅調整処理、前記3次高調波除去部49による3次高調波除去処理及び前記角度探索部8による回転角度の検出処理を複数回実行させている。
したがって、簡素な構成で、磁気検出素子であるU相ホール素子2、V相ホール素子3の取付誤差が発生しても、3次高調波成分を除去することができるとともに、より少ない磁気検出素子で回転体の回転角度を検出することができる。
図10及び図11は、本発明の回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法の第3実施例を示す図であり、図10は、本発明の回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法の第3実施例を適用した回転角度検出装置50の回路構成図である。
なお、本実施例の回転角度検出装置50は、第1実施例の回転角度検出装置1と同様の回転角度検出装置に適用したものであり、第1実施例の回転角度検出装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付与して、その説明を省略または簡略化する。
図10において、回転角度検出装置50は、第1実施例と同様のU相ホール素子2、V相ホール素子3、差動部4、直交化部5、ゲイン調整部6、擬似3次高調波振幅生成部9及びゲイン調整信号生成部13を備えているとともに、角度探索部51、振幅検出部52及び基本波振幅生成部53等を備えている。
本実施例の回転角度検出装置50は、U相ホール素子2、V相ホール素子3から、差動部4、直交化部5、ゲイン調整部6まで及び擬似3次高調波振幅生成部9とゲイン調整信号生成部13が、第1実施例の回転角度検出装置1と同様の構成である。
したがって、回転角度検出装置50は、ゲイン調整部6の出力する正弦波Gx・(Vv+Vu)と正弦波Gy・(Vv−Vu)が、直接、角度探索部51に入力され、また、振幅検出部52に入力されている。
振幅検出部(振幅検出手段)52は、さらに、検出角度θdが入力され、検出角度θdにおける正弦波Gx・(Vv+Vu)と正弦波Gy・(Vv−Vu)の振幅値X(θd)、Y(θd)を検出する。振幅検出部52は、検出した振幅値X(θd)、Y(θd)を、ゲイン調整信号生成部13、擬似3次高調波振幅生成部9及び基本波振幅生成部53へ出力する。
ゲイン調整信号生成部13は、第1実施例と同様に、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの目標振幅値Atgtに√3/2を乗算した値√3/2・Atgtと、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの3次高調波成分が「0」となる位相における振幅値X(θd)、Y(θd)と、を比較する。ゲイン調整信号生成部13は、振幅値X(θd)と値√3/2・Atgtの差、振幅値Y(θd)と値√3/2・Atgtの差、それぞれが「0」となるフィードバック制御信号であるゲイン調整信号ctrlGx、ctrlGyを生成して、ゲイン調整部6へ出力する。上記ゲイン調整信号生成部13及びゲイン調整部6は、全体として、振幅検出部52の検出した前記X軸直交差動信号の前記振幅値と前記Y軸直交差動信号の前記振幅値に基づいて、前記角度探索部51へ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号の振幅を調整する振幅調整部(振幅調整手段)54として機能している。
擬似3次高調波振幅生成部9は、第1実施例の場合と同様に、回転ベクトルX軸信号Xと回転ベクトルY軸信号Yの振幅がピークとなる振幅値X(θd)と振幅値Y(θd)を、目標の振幅値Atgtと比較して擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、Ay3rdpを生成する。すなわち、擬似3次高調波振幅生成部9は、振幅値X(θd)と振幅値Y(θd)を、目標の振幅値Atgtと比較して、振幅値X(θd)と振幅値Atgtの差及び振幅値Y(θd)と振幅値Atgtの差が「0」となることを目標として、擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、Ay3rdpを生成して、角度探索部51へ出力する。
基本波振幅生成部(基本波振幅算出手段)53は、振幅値X(θd)と振幅値Y(θd)に基づいて、基本波(基本正弦波)の振幅値を算出して、角度探索部51へ出力する。
角度探索部(角度探索手段)51は、図11に示すように構成されており、回転演算部61、符号判定部62、角度カウンタ63及び補正正弦波生成部64等を備えている。
回転演算部(回転演算手段)61は、4象限乗算型DAC(Digital/Analog Converter)61a〜61d、加算アンプ61e及び減算アンプ61fを備えている。4象限乗算型DAC61a、61bには、ゲイン調整部6のゲイン調整器6aから正弦波Gx・(Vv+Vu)が入力され、4象限乗算型DAC61c、61dには、ゲイン調整部6のゲイン調整器6bから正弦波Gy・(Vv−Vu)が入力される。
4象限乗算型DAC61aには、補正正弦波生成部64から補正正弦波信号ctrlcos’(θd)が入力され、4象限乗算型DAC61bには、補正正弦波生成部64から補正正弦波信号ctrlsin’(θd)が入力される。4象限乗算型DAC61cには、補正正弦波生成部64から補正正弦波信号ctrlsin'’(θd)が入力され、4象限乗算型DAC61cには、補正正弦波生成部64から補正正弦波信号ctrlcos'’(θd)が入力される。回転演算部61は、正弦波Gx・(Vv+Vu)と正弦波Gy・(Vv−Vu)に対して、検出角度θdの値に応じて、式(2)に示したのと同様の回転一次変換した回転変換X軸信号X’、回転変換Y軸信号Y’によって表現される回転変換ベクトルX’、Y’を出力する。
なお、角度探索部51の説明においては、ゲイン調整部6から入力される正弦波Gx・(Vv+Vu)と正弦波Gy・(Vv−Vu)を、適宜、Gx(Vv+Vu)=X1st+X3rd、Gy(Vv−Vu)=Y1st+Y3rdとして表して説明する。ここで、X1stは、正弦波Gx(Vv+Vu)の基本正弦波成分、X3rdは、Gx(Vv+Vu)の3次高調波成分、Y1stは、正弦波Gy・(Vv−Vu)の基本正弦波成分、Y3rdは、正弦波Gy・(Vv−Vu)の3次高調波成分である。
そして、4象限乗算型DAC61aは、Gx(Vv+Vu)=X1st+X3rdと補正正弦波信号ctrlcos’(θd)を乗算して、乗算結果Xcos’(θd)を加算アンプ61eへ出力する。4象限乗算型DAC61bは、Gx(Vv+Vu)=X1st+X3rdと補正正弦波信号ctrlsin’(θd)を乗算して、乗算結果Xsin’(θd)を減算アンプ61fへ出力する。また、4象限乗算型DAC61cは、Gy(Vv−Vu)=Y1st+Y3rdと補正正弦波信号ctrlsin''(θd)を乗算して、乗算結果Ysin''(θd)を加算アンプ61eへ出力する。4象限乗算型DAC61dは、Gy(Vv−Vu)=Y1st+Y3rdと補正正弦波信号ctrlcos''(θd)を乗算して、乗算結果Ycos''(θd)を減算アンプ61fへ出力する。
加算アンプ61eは、Xcos’(θd)とYsin''(θd)を加算して、回転変換X軸信号X’(X’=Xcos’(θd)+Ysin''(θd))を出力する。
減算アンプ61fは、Xsin’(θd)とYcos''(θd)の減算を行って、回転変換Y軸信号Y’(Y’=−Xsin’(θd)+Ycos''(θd))を出力する。
そして、補正正弦波生成部64は、上記4象限乗算型DAC61a〜61dにおけるGx(Vv+Vu)=X1st+X3rd及びGy(Vv−Vu)=Y1st+Y3rdに対する乗算が、X1stsin(θd)、X3rdcos(θd)、Y1stsin(θd)、Y3rdcos(θd)と基本正弦波成分X1st、Y1st及びsin(θd)、cos(θd)の乗算となるように、検出角度θと3次高調波振幅値Ax3rd、Ay3rdから補正正弦波信号ctrlsin’(θd)、ctrlcos’(θd)、ctrlsin''(θd)、ctrlcos''(θd)を、以下に示す式(18)〜式(21)のように算出する。
Figure 2014211353
Figure 2014211353
Figure 2014211353
Figure 2014211353
そして、符号判定部62は、第1実施例と同様に、例えば、ウィンドウコンパレータが用いられており、上記回転変換Y軸信号Y’と回転の目標である回転目標Ystd(X軸(Y=0))が入力される。符号判定部62は、回転ベクトルX軸信号X’と回転ベクトルY軸信号Y’により表現される回転変換ベクトルが、回転目標Ystdを挟んで設定されている2×Vth幅の不感帯に対して、上であるか、下であるかを判定して、判定結果を判定信号Signとして角度カウンタ63へ出力する。
すなわち、符号判定部62は、回転目標Ystdを挟んだ不感帯よりも、回転ベクトルY軸信号Y’が上側に存在すると、上側判定信号UP=Hi、下側判定信号DN=Loの判定信号Signを角度カウンタ63へ出力する。符号判定部62は、回転ベクトルY軸信号Y’が不感帯内に存在すると、上側判定信号UP=Lo、下側判定信号DN=Loの判定信号Signを角度カウンタ63へ出力する。符号判定部62は、回転目標Ystdを挟んだ不感帯よりも、回転ベクトルY軸信号Y’が下側に存在すると、上側判定信号UP=Lo、下側判定信号DN=Hiの判定信号Signを角度カウンタ63へ出力する。
角度カウンタ63は、上記判定信号Signとトリガfsが入力される。角度カウンタ63は、判定信号Signが上側判定信号UP=Hi、下側判定信号DN=Loであると、トリガfsが入力される毎に、検出角度θdを単位回転角度θstepだけ増加させる。角度カウンタ63は、判定信号Signが上側判定信号UP=Lo、下側判定信号DN=Hiであると、トリガfsが入力される毎に、検出角度θdを単位回転角度θstepだけ減少させる。角度カウンタ63は、この検出角度θdを、補正正弦波生成部64へも出力する。なお、単位回転角度θstepは、要求される角度分解能に応じて設定される。
そして、補正正弦波生成部64は、上述のように、検出角度θdに応じて、式(17)〜式(20)に示した補正正弦波信号ctrlcos’(θd)、補正正弦波信号ctrlsin’(θd)、補正正弦波信号ctrlsin'’(θd)、補正正弦波信号ctrlcos'’(θd)を生成して、回転演算部61の各4象限乗算型DAC61a〜61dへ出力する。
上記擬似3次高調波振幅生成部9、基本波振幅生成部53及び角度探索部51は、全体として、振幅検出部52の検出した前記X軸直交差動信号の振幅値と前記Y軸直交差動信号の振幅値及び前記角度探索部51の出力する前記検出角度θdに基づいて、該角度探索部51における処理対象の該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号から3次高調波成分を除去する3次高調波除去部(3次高調波除去手段)55として機能している。
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例の回転角度検出装置50は、3次高調波除去部を用いることなく、磁気検出素子であるホール素子2、3の取付誤差が発生しても、3次高調波成分を除去するとともに、より少ない磁気検出素子で回転体の回転角度を検出する。
すなわち、本実施例の回転角度検出装置50は、第1実施例の回転角度検出装置1と同様に、磁気検出素子であるU相ホール素子2とV相ホール素子3が、回転角度検出装置1の適用される画像処理装置の駆動モータ等の回転体に対して、理想的には、電気角で、π/3の位相差を有する状態で配設される。
そして、差動部4は、U相ホール素子2が出力する差動信号HU+と差動信号HU−の差分及びV相ホール素子3が出力する差動信号HV+と差動信号HV−の差分を、式(1)で示したように求めて、差動信号Vu、Vvを出力する。直交化部5は、差動信号Vu、Vvを加減算することで、正弦波Vv+Vuと正弦波Vv−Vuを生成して、ゲイン調整部6へ出力する。
ゲイン調整部6は、検出角度θdに基づいて、正弦波Vv+Vuと正弦波Vv−Vuの3次高調波の振幅が「0」となる位相の振幅値を検出し、その振幅値に基づいて、正弦波Vv+Vuと正弦波Vv−Vuの振幅が一致するようにゲイン調整する。すなわち、ゲイン調整部6は、正弦波Vv+Vuの基本正弦波と正弦波Vv−Vuの基本正弦波の振幅が一致するようにゲイン調整し、ゲイン調整器6aから正弦波Gx・(Vv+Vu)を、ゲイン調整器6bから正弦波Gy・(Vv−Vu)を、角度探索部51へ出力する。
そして、角度探索部51には、擬似3次高調波振幅生成部9から、振幅値X(θd)と振幅値Y(θd)を、目標の振幅値Atgtと比較して、振幅値X(θd)と振幅値Atgtの差及び振幅値Y(θd)と振幅値Atgtの差が「0」となることを目標とする擬似3次高調波振幅値Ax3rdp、Ay3rdpが入力される。また、角度探索部51には、基本波振幅生成部53から、振幅値X(θd)と振幅値Y(θd)に基づいた基本波(基本正弦波)の振幅値Ax、Ayが入力される。
角度探索部51は、正弦波Gx・(Vv+Vu)と正弦波Gy・(Vv−Vu)によって表される回転ベクトルと、正弦波とを積和することで、該回転ベクトルを回転変換させた回転変換させた回転変換ベクトルの回転角度θを検出して検出角度θdとして出力する。
そして、振幅検出部52は、検出角度θdにおける正弦波Gx・(Vv+Vu)と正弦波Gy・(Vv−Vu)の振幅値X(θd)、Y(θd)を検出し、ゲイン調整信号生成部13、擬似3次高調波振幅生成部9及び基本波振幅生成部53へ出力する。
すなわち、角度探索部51は、回転演算部61において、所定の検出角度毎におけるX軸直交差動信号である正弦波Gx・(Vv+Vu)とY軸直交差動信号である正弦波Gy・(Vv−Vu)によって表現される回転ベクトルと、前記補正正弦波である補正正弦波信号ctrlcos’(θd)、補正正弦波信号ctrlsin’(θd)、補正正弦波信号ctrlsin'’(θd)、補正正弦波信号ctrlcos'’(θd)とを積和して、該回転ベクトルを該検出角度回転させた回転変換ベクトルを求める。そして、検出角度取得手段としての符号判定部62と角度カウンタ63により、前記回転変換ベクトルが基準位置まで回転したときの回転角度θを検出角度θdとして取得して出力している。
このように、本実施例の回転角度検出装置50は、所定角度毎の正弦波を記憶する正弦波テーブル24を格納する不揮発性メモリを備え、前記3次高調波除去部55が、前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の基本正弦波の振幅値を算出する基本波振幅生成部(基本波振幅算出手段)53と、所定の前記検出角度毎における前記振幅検出部52の検出した前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の振幅値と、前記不揮発性メモリの正弦波テーブル24に記憶されている前記正弦波とに基づいて、X軸擬似3次高調波信号とY軸擬似3次高調波信号を生成する擬似3次高調波振幅生成部(擬似3次高調波生成手段)9と、前記検出角度毎に、前記基本正弦波の振幅値及び前記X軸擬似3次高調波信号と前記Y軸擬似3次高調波信号に基づいて、前記正弦波を補正した補正正弦波を生成する角度探索部51の補正正弦波生成部(補正正弦波生成手段)64と、を備え、前記角度探索部51が、所定の前記検出角度毎における前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号によって表現される回転ベクトルと、前記補正正弦波とを積和して、該回転ベクトルを該検出角度回転させた回転変換ベクトルを求める回転演算部(回転演算手段)61と、前記回転変換ベクトルが基準位置まで回転したときの回転角度を前記検出角度として取得する符号判定部62と角度カウンタ63からなる検出角度取得手段と、を備え、前記振幅調整部54による前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の振幅調整処理、前記3次高調波除去部55による3次高調波除去処理及び前記角度探索部51による回転角度の検出処理を複数回実行させている。
したがって、簡素な構成で、磁気検出素子であるU相ホール素子2、V相ホール素子3の取付誤差が発生しても、3次高調波成分を除去することができるとともに、より少ない磁気検出素子で回転体の回転角度を検出することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 回転角度検出装置
2 U相ホール素子
3 V相ホール素子
4 差動部
4a U相差動アンプ
4b V相差動アンプ
5 直交化部
5a 加算アンプ
5b 減算アンプ
6 ゲイン調整部
6a、6b ゲイン調整器
7 3次高調波減算部
8 角度探索部
9 擬似3次高調波振幅生成部
10 振幅調整値記憶部
11 擬似3次高調波生成部
11a X軸擬似3次高調波生成器
11b Y軸擬似3次高調波生成器
12 振幅検出部
13 ゲイン調整信号生成部
14 ゲイン調整値記憶部
15 振幅調整部
16 3次高調波除去部
21 回転演算部
21a〜21d 4象限乗算型DAC
21e 加算アンプ
21f 減算アンプ
22 符号判定部
23 角度カウンタ
24 正弦波テーブル
31 4象限乗算型DAC
32 正弦波テーブル
33 増幅器
40 回転角度検出装置
41 ゲイン調整部
41b ゲイン調整器
42 3次高調波減算部
42a 減算アンプ
43 擬似3次高調波振幅生成部
44 振幅調整値記憶部
45 擬似3次高調波生成部
45a X軸擬似3次高調波生成器
46 ゲイン調整信号生成部
47 ゲイン調整値記憶部
48 3次高調波除去部
48a X軸擬似3次高調波生成部
49 振幅調整部
50 回転角度検出装置
51 角度探索部
52 振幅検出部
53 基本波振幅生成部
54 振幅調整部
55 3次高調波除去部
61 回転演算部
61a〜61d 4象限乗算型DAC
61e 加算アンプ
61f 減算アンプ
62 符号判定部
63 角度カウンタ
64 補正正弦波生成部
Vu アナログホール信号
Vv アナログホール信号
Vv+Vu、Vv−Vu 正弦波
Gx・(Vv+Vu)、Gy・(Vv−Vu) 正弦波
X3rdp、Y3rdp 擬似3次高調波
X 回転ベクトルX軸信号
Y 回転ベクトルY軸信号
X’ 回転変換X軸信号、回転変換ベクトル
Y’ 回転変換Y軸信号、回転変換ベクトル
θd 検出角度
X(θd)、Y(θd) 振幅値
Atgt 目標の振幅値
Ax3rdp、Ay3rdp 擬似3次高調波振幅値
crtlcos(θd)、crtlsin(θd) DAC制御信号
θr 回転体の回転量
Sign 判定信号
θstep 単位回転角度
特開2001−33277号公報

Claims (7)

  1. 回転体の回転角度に応じて正弦波状に変化するとともに、それぞれ位相の異なる複数の差動信号を出力する状態で配設されている複数の回転検出手段と、
    2相の前記差動信号から90度位相差を有するX軸直交差動信号とY軸直交差動信号を生成する直交化手段と、
    前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号に基づいて前記回転体の回転角度を検出して検出角度として出力する角度探索手段と、
    前記検出角度に基づいて、前記角度探索手段へ入力される前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の所定の位相における振幅値をそれぞれ検出する振幅検出手段と、
    前記振幅検出手段の検出した前記X軸直交差動信号の前記振幅値と前記Y軸直交差動信号の前記振幅値に基づいて、前記角度探索手段へ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号の振幅を調整する振幅調整手段と、
    前記振幅検出手段の検出した前記X軸直交差動信号の振幅値と前記Y軸直交差動信号の振幅値及び前記角度探索手段の出力する前記検出角度に基づいて、該角度探索手段へ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号から3次高調波成分を除去する3次高調波除去手段と、
    を備えていることを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 前記回転角度検出装置は、
    所定角度毎の正弦波を記憶する正弦波記憶手段を備え、
    前記3次高調波除去手段は、
    所定の前記検出角度毎における前記振幅検出手段の検出する前記X軸直交差動信号の振幅値と前記Y軸直交差動信号の振幅値及び前記正弦波記憶手段の前記正弦波に基づいて、X軸擬似3次高調波信号とY軸擬似3次高調波信号を生成する擬似3次高調波生成手段と、
    前記角度探索手段へ入力される前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号から前記X軸擬似3次高調波信号と前記Y軸擬似3次高調波信号をそれぞれ減算して3次高調波成分を除去する減算手段と、
    を備え、
    前記角度探索手段は、
    所定の前記検出角度毎における前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号によって表現される回転ベクトルと、前記正弦波記憶手段の前記正弦波とを積和して、該回転ベクトルを該検出角度回転させた回転変換ベクトルを求める回転演算手段と、
    前記回転変換ベクトルが基準位置まで回転したときの回転角度を前記検出角度として取得する検出角度取得手段と、
    を備え、
    前記回転角度検出装置は、
    前記振幅調整手段による前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の振幅調整処理、前記角度探索手段による3次高調波成分除去処理及び前記角度探索手段による回転角度の検出処理を複数回実行させることを特徴とする請求項1記載の回転角度検出装置。
  3. 前記回転角度検出装置は、
    所定角度毎の正弦波を記憶する正弦波記憶手段を備え、
    前記3次高調波除去手段は、
    所定の前記検出角度毎における前記振幅検出手段の検出した前記X軸直交差動信号の振幅値及び前記正弦波記憶手段の前記正弦波に基づいて、X軸擬似3次高調波信号を生成するX軸擬似3次高調波生成手段と、
    前記角度探索手段へ入力される前記X軸直交差動信号から前記X軸擬似3次高調波信号を減算して3次高調波成分を除去する減算手段と、
    を備え、
    前記角度探索手段は、
    所定の前記検出角度毎における前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号によって表現される回転ベクトルと、前記正弦波記憶手段の前記正弦波とを積和して、該回転ベクトルを該検出角度回転させた回転変換ベクトルを求める回転演算手段と、
    前記回転変換ベクトルが基準位置まで回転したときの回転角度を前記検出角度として取得する検出角度取得手段と、
    を備え、
    前記回転角度検出装置は、
    前記振幅調整手段による前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の振幅調整処理、前記3次高調波除去手段による3次高調波成分除去処理及び前記角度探索手段による回転角度の検出処理を複数回実行させることを特徴とする請求項1記載の回転角度検出装置。
  4. 前記振幅検出手段は、
    前記X軸擬似3次高調波信号と前記Y軸擬似3次高調波信号の振幅値が0となる位相と、前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の振幅が最大値となる位相において、該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号の振幅値を検出することを特徴とする請求項2または請求項3記載の回転角度検出装置。
  5. 前記回転角度検出装置は、
    所定角度毎の正弦波を記憶する正弦波記憶手段を備え、
    前記3次高調波除去手段は、
    前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の基本正弦波の振幅値を算出する基本波振幅算出手段と、
    所定の前記検出角度毎における前記振幅検出手段の検出した前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の振幅値と、前記正弦波記憶手段の前記正弦波とに基づいて、X軸擬似3次高調波信号とY軸擬似3次高調波信号を生成する擬似3次高調波生成手段と、
    前記検出角度毎に、前記基本正弦波の振幅値及び前記X軸擬似3次高調波信号と前記Y軸擬似3次高調波信号に基づいて、前記正弦波を補正した補正正弦波を生成する補正正弦波生成手段と、
    を備え、
    前記角度探索手段は、
    所定の前記検出角度毎における前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号によって表現される回転ベクトルと、前記補正正弦波とを積和して、該回転ベクトルを該検出角度回転させた回転変換ベクトルを求める回転演算手段と、
    前記回転変換ベクトルが基準位置まで回転したときの回転角度を前記検出角度として取得する検出角度取得手段と、
    を備え、
    前記回転角度検出装置は、
    前記振幅調整手段による前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の振幅調整処理、前記3次高調波除去手段による3次高調波成分除去処理及び前記角度探索手段による回転角度の検出処理を複数回実行させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の回転角度検出装置。
  6. 回転体の回転角度を回転角度検出部で検出して該回転体を回転制御し、該回転体の回転を利用して駆動機構を駆動させて各種画像処理を施す画像処理装置において、
    前記回転角度検出部は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の回転角度検出装置であることを特徴とする画像処理装置。
  7. 回転体の回転角度に応じて正弦波状に変化するとともに、それぞれ位相の異なる複数の差動信号を出力する状態で配設されている複数の回転検出手段の出力する2相の該差動信号から90度位相差を有するX軸直交差動信号とY軸直交差動信号を生成する直交化処理ステップと、
    前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号に基づいて前記回転体の回転角度を検出して検出角度として出力する角度探索処理ステップと、
    前記検出角度に基づいて、前記角度探索処理ステップへ入力される前記X軸直交差動信号と前記Y軸直交差動信号の所定の位相における振幅値をそれぞれ検出する振幅検出処理ステップと、
    前記振幅検出処理ステップで検出された前記X軸直交差動信号の前記振幅値と前記Y軸直交差動信号の前記振幅値に基づいて、前記角度探索処理ステップへ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号の振幅を調整する振幅調整処理ステップと、
    前記振幅検出処理ステップで検出された前記X軸直交差動信号の振幅値と前記Y軸直交差動信号の振幅値及び前記角度探索処理ステップから出力される前記検出角度に基づいて、該角度探索処理ステップへ入力される該X軸直交差動信号と該Y軸直交差動信号から3次高調波成分を除去する3次高調波除去処理ステップと、
    を有していることを特徴とする回転角度検出方法。
JP2013087532A 2013-04-18 2013-04-18 回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法 Pending JP2014211353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013087532A JP2014211353A (ja) 2013-04-18 2013-04-18 回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013087532A JP2014211353A (ja) 2013-04-18 2013-04-18 回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014211353A true JP2014211353A (ja) 2014-11-13

Family

ID=51931215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013087532A Pending JP2014211353A (ja) 2013-04-18 2013-04-18 回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014211353A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9742425B2 (en) 2013-10-25 2017-08-22 Ricoh Company, Ltd. Rotation detector and rotation detection method
CN113330282A (zh) * 2019-01-22 2021-08-31 三菱电机株式会社 旋转角度检测装置及包含该旋转角度检测装置的电动助力转向装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9742425B2 (en) 2013-10-25 2017-08-22 Ricoh Company, Ltd. Rotation detector and rotation detection method
CN113330282A (zh) * 2019-01-22 2021-08-31 三菱电机株式会社 旋转角度检测装置及包含该旋转角度检测装置的电动助力转向装置
CN113330282B (zh) * 2019-01-22 2023-10-10 三菱电机株式会社 旋转角度检测装置及电动助力转向装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6163874B2 (ja) 回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法
CA2689812C (en) Rd converter and angle detecting apparatus
EP2508848B1 (en) Resolver digital converter
CN108291799B (zh) 角度检测装置及电动助力转向装置
JP6005781B2 (ja) レゾルバ装置
JP5660381B2 (ja) 回転角検出装置
KR20200002823A (ko) 회전 각도 검출 장치 및 회전 각도 검출 방법
JP6212993B2 (ja) 回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法
JP2015132593A (ja) 回転角度検出装置、回転角度検出方法及び画像形成装置
JP4524705B2 (ja) 位置検出装置及び位置検出補正方法
JP2014211353A (ja) 回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法
JP2014238331A (ja) 角度検出装置および角度検出方法
JP6809707B2 (ja) アナログ信号をディジタル信号に変換する方法
JP6205683B2 (ja) 回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法
JP2018205166A (ja) アナログ信号のディジタル変換方法
JP5895680B2 (ja) 信号処理装置
JP6112832B2 (ja) 角度補正装置及び回転角センサ
JP6119389B2 (ja) 回転角度検出装置、画像処理装置及び回転角度検出方法
JP4710634B2 (ja) モータ制御装置
JP2005147729A (ja) 回転角検出装置
US11463028B2 (en) Control device and control method for actuator
JP5573758B2 (ja) 位置検出装置
JP4763821B2 (ja) 角度補正回路、rdコンバータ及び角度検出装置
CN111902702B (zh) 旋转变压器信号处理装置、驱动装置、旋转变压器信号处理方法以及程序
JP7435904B2 (ja) 三相信号発生装置および三相信号発生方法