JP2014211200A - ヒンジ装置 - Google Patents

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Yuichi Hatano
裕一 幡野
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Abstract

【課題】ヒンジ装置の大型化を招くことなく、捩じりコイルばねの付勢力を大きく調節することができるヒンジ装置を提供する。【解決手段】第1ブラケット2には、第2ブラケット3を回転可能に連結する。第2ブラケット3を回転付勢する第1捩じりコイルばね11の一端部11aを、第1ブラケット2に可動部材51を介して突き当てる。可動部材51は、調節ボルト52及びナット53によって上下方向へ位置調節可能に設ける。【選択図】図8

Description

この発明は、回転付勢手段としての捩じりコイルばねと、この捩じりコイルばねの付勢力を調節するための調節機構とを備えたヒンジ装置に関する。
一般に、ヒンジ装置は、第1ブラケットと、この第1ブラケットに回転可能に連結された第2ブラケットと、この第2ブラケットを第1ブラケットに対して回転するように付勢するコイルばねとを備えている。第1ブラケットは、例えば躯体に取り付けられ、第2ブラケットは、扉に取り付けられる。これにより、扉が躯体に閉位置と開位置との間を回転可能に連結される。しかも、扉は、コイルばねによって例えば開位置から閉位置に向かって回転させられる。
扉には、軽量な扉から大重量の扉まで各種の重量のものがある。軽量な扉は、小さい付勢力で回転させることができるが、大重量の扉を回転させるためには、大きな付勢力が必要である。そこで、ヒンジ装置のコイルばねは、ヒンジ装置が用いられる扉の重量に応じて選定される。しかし、扉の重量に応じて付勢力の異なるコイルばねを用いると、その分だけヒンジ装置の種類が増える結果、製造費及び管理費が嵩むという問題がある。
そこで、下記特許文献1に記載のヒンジ装置においては、付勢力調節機構が設けられている。付勢力調節機構は、コイルばねの付勢力を調節するためのものであり、コイルばねの付勢力を調節することにより、一つのヒンジ装置を各種の重量の扉に対応することができるようにしている。
従来のヒンジ装置の付勢力調節機構は、次のように構成されている。すなわち、第1ブラケットには、可動部材が摺動可能に設けられている。この可動部材の第1ブラケットに対する摺動面と逆側の面には、摺動方向に対して傾斜した傾斜面が形成されている。この傾斜面には、コイルばねの一端部に突き当てられている。したがって、可動部材を摺動させると、コイルばねの一端部が傾斜面によって移動させられ、その結果コイルばねが捩じられ、あるいは緩められる。これにより、コイルばねの付勢力が大小に調節される。
特開2004−100316号公報
上記従来のヒンジ装置においては、コイルばねの一端部を傾斜面によって移動させているため、可動部材の移動距離に対するコイルばねの一端部の移動距離が小さい。したがって、コイルばねの付勢力の調節量を大きくするためには、可動部材の移動距離を大きくする必要がある。しかし、可動部材の移動距離を大きくすると、それに対応して第1ブラケットを大きくしなければならず、ヒンジ装置が大型化してしまう。このため、コイルばねの付勢力を大きく調節することが難しいという問題があった。
上記の問題を解決するために、この発明は、第1ブラケットと、この第1ブラケットに回転可能に連結された第2ブラケットと、上記第2ブラケットが上記第1ブラケットに対して一方向へ回転するように、両端部が上記第1及び第2ブラケットをそれぞれ付勢するコイルばねと、このコイルばねの付勢力を調節する付勢力調節機構とを備えたヒンジ装置において、上記付勢力調節機構が、上記第1ブラケットに上記コイルばねの一端部の上記第1ブラケットに対する付勢方向とほぼ平行な調節方向へ移動可能に設けられ、上記コイルばねの一端部に突き当たる可動部材と、この可動部材を上記調節方向へ位置調節する位置調節手段とを有し、上記第1ブラケットが上記コイルばねの一端部により上記可動部材を介して付勢されていることを特徴としている。
この場合、上記位置調節手段が、上記第1ブラケットと上記可動部材とのいずれか一方に長手方向を上記調節方向に向けた状態で回転可能に、かつ上記コイルばねの上記一端部の付勢方向へ移動不能に設けられた雄ねじ部材と、上記第1ブラケットと上記可動部材とのいずれか他方に上記コイルばねの上記一端部の付勢方向へ移動不能に設けられ、上記雄ねじ部材が螺合された雌ねじ部とを有していることが望ましい。
上記雄ねじ部材の頭部が上記第1ブラケットに上記調節方向へ移動不能に係止され、上記雄ねじ部材の脚部が上記第1ブラケット及び上記可動部材に回転可能に挿通され、上記可動部材が上記第1ブラケットに回転不能に係合され、上記雌ねじ部が上記可動部材と別体に設けられた雌ねじ部材であり、上記雌ねじ部材が上記可動部材に回転不能に係合され、上記可動部材を貫通した上記雄ねじ部材の脚部が上記雌ねじ部材に螺合されていることが望ましい。
上記雄ねじ部材の頭部が上記第1ブラケットに上記調節方向へ移動不能に係止され、上記雄ねじ部材の脚部が上記第1ブラケット及び上記可動部材に回転可能に挿通され、上記可動部材が上記第1ブラケットに回転不能に係合され、上記雌ねじ部が上記可動部材に設けられた雌ねじ孔であり、上記雄ねじ部材の脚部が上記雌ねじ孔に螺合されていることが望ましい。
上記コイルばねが一列に並んで複数設けられ、互いに隣接する二つのコイルばねの互いに隣接する一端部が上記可動部材の両端部にそれぞれ突き当てられ、上記雄ねじ部材が上記可動部材の中央部に配置されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、可動部材の移動方向である調節方向が捩じりコイルばねの一端部の付勢方向と平行であるから、可動部材の位置調節量がそのまま捩じりコイルばねの一端部の移動量になる。したがって、可動部材の傾斜面によって捩じりコイルばねの一端部を移動させるようにした従来のヒンジ装置に比して可動部材の位置調節量に対する捩じりコイルばねの一端部の移動量の割合を増大させることができる。よって、ヒンジ装置が大型化することなく、捩じりコイルばねの付勢力を大きく調節することができる。
図1は、この発明に係るヒンジ装置が用いられた埋め込み型パソコンを、ホルダを収納位置に回転させた状態で示す斜視図である。 図2は、同パソコンを、ホルダを使用位置に回転させた状態で示す斜視図である。 図3は、同パソコンを、ホルダを使用位置に回転させ、かつホルダからキーボードを手前側に引き出した状態で示す斜視図である。 図4は、図1〜図3に示すパソコンに用いられたこの発明に係るヒンジ装置の第1実施の形態を示す正面図である。 図5は、同実施の形態の平面図である。 図6は、同実施の形態の側面図である。 図7は、図5のX−X線に沿う拡大断面図である。 図8は、図5のY−Y線に沿う拡大断面図である。 図9は、図5のZ−Z線に沿う拡大断面図である。 図10は、同実施の形態を斜め上方から見た斜視図である。 図11は、同実施の形態を図10と異なる斜め上方から見た斜視図である。 図12は、同実施の形態を斜め下方から見た斜視図である。 図13は、同実施の形態を、ダンパ装置に関する構成だけを分解して示す斜視図である。 図14は、同実施の形態の分解斜視図である。 図15は、同実施の形態の図15と異なる方向から見た斜視図である。 図16は、この発明に係るヒンジ装置の第2実施の形態を示す正面図である。 図17は、同実施の形態の平面図である。 図18は、同実施の形態の側面図である。 図19は、図17のX−X線に沿う拡大断面図である。 図20は、図17のY−Y線に沿う拡大断面図である。 図21は、図17のZ−Z線に沿う拡大断面図である。 図22は、同実施の形態を斜め上方から見た斜視図である。 図23は、同実施の形態を図22と異なる斜め上方から見た斜視図である。 図24は、同実施の形態を斜め下方から見た斜視図である。 図25は、同実施の形態を、ダンパ装置に関する構成だけを分解して示す斜視図である。 図26は、同実施の形態の分解斜視図である。 図27は、同実施の形態の図26と異なる方向から見た分解斜視図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図3は、この発明に係るヒンジ装置が用いられた埋め込み型パソコンAを示す。このパソコンAは、平板状をなす本体部aを有している。本体部aは、ほぼ鉛直に立設されている。本体部aの上下方向の中間部には、表示部bがその前面を本体部aの前面より後方に位置させた状態で設けられている。
本体部aの下端部には、ホルダcが設けられている。ホルダcの下端部の左右両端部は、本体部aに軸結合等によって上下方向へ回転可能に連結されている。ホルダcの下端部の左右方向の中央部は、本体部aにこの発明に係るヒンジ装置1を介して上下方向へ回転可能に連結されている。勿論、ホルダcの本体部aに対する左右両端部の回転軸線と、ヒンジ装置1による回転軸線とは、互いに一致している。
ホルダcは、図1に示す収納位置と図2及び図3に示す使用位置との間のほぼ90°の角度範囲を回転可能である。ホルダcが収納位置に回転すると、ホルダcがほぼ鉛直に起立した状態になり、ホルダc全体が本体部a内に収容される。しかも、ホルダcの前面が本体部aの前面と一致する。ホルダcが使用位置に回転すると、ホルダcがほぼ水平状態になり、ホルダcの大部分が本体部aから前方へ突出する。
ホルダcは、中空の箱状をなしており、使用位置に位置したときに前方を向く部分に開口部が形成されている。そして、ホルダcの内部には、その開口部からキーボードdが前後方向へ出没可能に収容されている。キーボードdは、使用位置に位置しているホルダcから前方へ引き出された状態で使用される。パソコンAの不使用時には、キーボードd全体がホルダcに挿入される。その状態でホルダcが使用位置から収納位置に回転させられると、ホルダcはヒンジ装置1によって収納位置に維持される。
次に、上記パソコンAに用いられているヒンジ装置1について図4〜図15を参照して説明する。ヒンジ装置1は、この発明に係るヒンジ装置の第1実施の形態であり、第1ブラケット2、第2ブラケット3、捩じりコイルばね11,12、付勢力調節機構5及び回転ダンパ6を主な構成要素としている。なお、ヒンジ装置1については、その説明の便宜上、図1〜図3に示すパソコンAの上下左右及び前後方向を用いて説明するものとする。勿論、ヒンジ装置1は、そのような方向に限定されるものではない。
第1ブラケット2は、金属製の板材からなるものであり、特に図14及び図15に示すように、第1取付板部2aを有している。第1取付板部2aは、長方形の平板状に形成されている。そして、その長手方向を左右方向に向けるとともに、その幅方向を上下方向に向けて配置されている。第1取付板部2aには、木ねじ(図示せず)が前後方向に挿通されている。この木ねじを本体部aに螺合させて締め付けることにより、第1取付板部2aが本体部aに固定されている。第1取付板部2aは、他の固定手段によって本体部aに固定してもよい。
第1取付板部2aには、その左端部から右端部に向かって、第1支持板部2b、第2支持板部2c、第3支持板部2d、第4支持板部2e及び第5支持板部2fが順次形成されている。第1〜第5支持板部2b〜2fは、第1取付板部2aから前方に向かって直角に立設されており、左右方向へ互いに離間し、かつ左右方向に隣接するものどうしが互いに対向して配置されている。
第1及び第4支持板部2b,2eには、それらを左右方向に貫通する大径支持孔2gがそれぞれ形成されている。各大径支持孔2gは、互いの軸線を一致させて配置されている。第2及び第3支持板部2c,2dには、それらを左右方向に貫通する小径支持孔2hがそれぞれ形成されている。小径支持孔2hは、その軸線を大径支持孔2gの軸線と一致させて配置されている。小径支持孔2hの内径は、大径支持孔2gより所定の寸法だけ小径に設定されている。第5支持板部2fには、挿通孔2iが形成されている。挿通孔2iは、大径支持孔2gより大きい内径を有しており、大径支持孔2gと軸線を一致させて配置されている。
第2ブラケット3は、金属製の板材からなるものであり、第2取付板部3aを有している。第2取付板部3aは、長方形の平板状に形成されており、その長手方向を左右方向に向けて配置されている。つまり、第1取付板部2aと平行に配置されている。第2取付板部3aには、木ねじ(図示せず)がその厚さ方向に挿通されている。そして、木ねじをホルダcに螺合させて締め付けることにより、第2取付板部3aがホルダcに固定されている。第2取付板部3aは、他の固定手段によってホルダcに固定してもよい。
第2取付板部3aには、その左端から右端部に向かって第1連結板部3b、第2連結板部3c及び第3連結板部3dが順次形成されている。第1〜第3連結板部3b〜3dは、第2取付板部3aから互いに同一方向に向かって直角に立設され、左右方向へ互いに離間して配置されている。特に図7に示すように、第1連結板部3bは、第1支持板部2bと左右方向に対向しており、第1支持板部2bに対し若干の所定距離だけ右方へ離間して配置されている。第2連結板部3cは、第4支持板部2eと左右方向に対向しており、第4支持板部2eに対して若干の所定距離だけ左方へ離間して配置されている。第3連結板部3dは、第5支持板部2fと左右方向に対向しており、第5支持板部2fに対して若干の所定距離だけ左方へ離間して配置されている。
第1及び第2連結板部3b,3cには、各連結板部3b,3cを左右方向に貫通する連結孔3eがそれぞれ形成されている。各連結孔3eは、その軸線を大径支持孔2gの軸線と一致させて配置されている。連結孔3eの内径は、大径支持孔2gより所定の寸法だけ大径に設定されている。第3連結板部3dの先端部には、第3連結板部3dを左右方向に横断する連結溝3fが形成されている。連結溝3fは、挿通孔2hの内径とほぼ同一の溝幅を有している。連結溝3fは、その底部が第2取付板部3a側に位置するように、深さ方向を第3連結板部3dの先端部から第2取付板部3a側へ向かう方向に向けて配置されている。連結溝3fの底面は、連結溝3fの幅の半分を曲率半径とする円弧面によって構成されている。連結溝3fの底面を構成する円弧面は、その軸線を挿通孔2iの軸線と一致させて配置されている。連結溝3fの底面の周方向の両端部は、連結溝3fの両側面にそれぞれ接している。
図7に示すように、第1支持板部2bの大径支持孔2gには、第1枢軸8Aの左端部が挿入されている。第1枢軸8Aの右端部は、第1連結板部3bの連結孔3eを貫通してさらに右方に延び、右端面が第2支持板部2cの左端面にほぼ接している。第1枢軸8Aの右端面には、小径部8aが形成されている。この小径部8aは、第2支持板部2cの小径支持孔2hを貫通してその右方に突出している。そして、その突出した小径部8aの右端部には、Eリング等の止め輪9が装着されている。この止め輪9と第1枢軸8Aの右端面とが、第2支持板部2cを左右方向から挟持している。これにより、第1枢軸8Aが第2支持板部2cに左右方向へ位置固定されている。しかも、第1枢軸8Aの両端部は、第1及び第2支持板部2b,2cによって支持されている。
図7、図14及び図15に示すように、第1枢軸8Aの外周には、樹脂からなる一対の第1スリーブ半体10A,10Aが装着されている。第1スリーブ半体10A,10Aは、断面半円状をなしており、その内周面の曲率半径は、第1枢軸8Aの半径とほぼ同一に設定されている。そして、第1スリーブ半体10A,10Aは、円形になった状態で第1枢軸8Aの外周に相対回転可能に装着されている。第1スリーブ半体10Aの長さは、第1支持板部2bと第2支持板部2cとの間の距離とほぼ同一の長さに設定されている。したがって、第1スリーブ半体10A,10Aは、第1連結板部3bの連結孔3eを貫通している。
第1スリーブ半体10Aの外周面のうち、第1連結板部3bの連結孔3eと対向する部分には、嵌合部10aが形成されている。この嵌合部10aは、軸線方向の長さが第1連結板部3bの左右方向の厚さと同一寸法に設定されており、第1連結板部3bの連結孔3eに嵌合されている。しかも、嵌合部10aは、連結孔3eにキー結合等によって回転不能に嵌合されている。したがって、第1スリーブ半体10A,10Aは、枢軸8Aに対し第2ブラケット3と一体に回転する。この結果、第2ブラケット3の左端部が、第1ブラケット2の左端部に第1スリーブ半体10A,10A及び枢軸8Aを介して回転可能に支持されている。
第1スリーブ半体10A,10Aの外周面のうち、第1支持板部2bと第1連結板部3bとの間に位置する部分には大径部10bがそれぞれ形成されている。大径部10bの外径は、大径支持孔2g及び連結孔3eの各内径より大径に設定されている。したがって、大径部10bが大径支持孔2g及び連結孔3eを通って抜け出ることがない。しかも、大径部10bの軸線方向の長さは、第1支持板部2bと第1連結板部3bとの間の距離とほぼ同一の長さに設定されている。したがって、大径部10bは、第1支持板部2b及び第1連結板部3bによって左右方向からほぼ挟持されており、それによって大径部10bが左右方向に位置固定され、ひいては第1スリーブ半体10A,10Aが位置固定されるとともに、第1連結板部3bが第1支持板部2bに大径部10bを介して位置固定されている。しかも、大径部10bは、第1支持板部2bと第1連結板部3bとが直接接触することを阻止し、金属音が発生することを防止している。
第4支持板部2eの大径支持孔2gには、第2枢軸8Bの右端部が挿入されている。第2枢軸8Bは、第1枢軸8Aと同一形状に形成されているが、第1枢軸8Aと左右対称に配置されている。したがって、第2枢軸8Bの左端部は、第2連結板部3cの連結孔3eを貫通してさらに左方に延び、左端面が第3支持板部2dの右端面に接している。第2枢軸8Bの左端面には、小径部8aが形成されている。この小径部8aは、第3支持板部2dの小径支持孔2hを貫通してその左方に突出しており、その突出した左端部には、Eリング等の止め輪9が装着されている。この止め輪9と第2枢軸8Bの右端面とが、第3支持板部2dを左右方向から挟持している。これにより、第2枢軸8Bが第3支持板部2dに左右方向へ位置固定されている。
第2枢軸8Bの外周には、樹脂からなる一対の第2スリーブ半体10A,10Bが装着されている。第2スリーブ半体10Bは、第1スリーブ半体10Aと同一形状、同一寸法を有しているが、第1スリーブ半体10Aに対して左右対称に配置されている。したがって、第2スリーブ半体10Bの嵌合部10aは、第2連結板部3cの連結孔3eに回転不能に嵌合されている。これにより、第2ブラケット3の右端部が第1ブラケット2の右端部に第2枢軸8B及び第2スリーブ半体10B,10Bを介して回転可能に連結されている。
このように、第2ブラケット3の左右の両端部が、第1ブラケット2の左右の両端部に第1、第2枢軸8A,8B及び第1、第2スリーブ半体10A,10A;10B,10Bを介してそれぞれ回転可能に支持されることにより、第2ブラケット3が第1ブラケット2に水平な軸線を中心として上下方向へ回転可能に連結されている。しかも、第1及び第2ブラケット2,3は、本体部a及びホルダcにそれぞれ固定されている。したがって、第2ブラケット3は、使用位置と収納位置との間を回転可能である。なお、第2ブラケット3が使用位置に回転すると、第1取付板部2aと第2取付板部3aとのなす角度がほぼ90°になり、第2ブラケット3が収納位置に回転すると、第1取付板部2aと第2取付板部3aとがほぼ平行になる。
第2スリーブ半体10Bの大径部10bは、第4支持板部2eと第2連結板部3cとに接触した状態でそれらの間に配置されている。これにより、第2スリーブ10Bが位置固定されるとともに、第2連結板部3cが第4支持板部2eに大径部10bを介して位置固定されている。しかも、大径部10bが第4支持板部2eと第2連結板部3cとの間に介在することにより、それらの板部2e,3cが直接接触して金属音が発生することが防止されている。
第1スリーブ10A,10Aの外周には、第1捩りコイルばね(捩りコイルばね)11が装着されている。第1コイルばね11の右端部(一端部)11aは、付勢力調節機構5の可動部材51及び調節ボルト52を介して第1ブラケット1に突き当たっている。第1コイルばね11Aの左端部(他端部)11bは、第2ブラケット3に突き当たっている。その結果、第1捩りコイルばね11Aは、第2ブラケット3を第1ブラケット2に対し使用位置から収納位置へ向かう方向(図6、図8及び図9において時計方向;以下、閉方向と称する。また、逆方向を開方向と称する。)へ回転するように付勢している。
第2スリーブ10B,10Bの外周には、第2捩りコイルばね(捩りコイルばね)12が装着されている。第2捩りコイルばね12の左端部(一端部)12aは、付勢力調節機構5の可動部材51及び調節ボルト52を介して第1ブラケット1に突き当たっている。第2コイルばね12の右端部(他端部)12bは、第2ブラケット3に突き当たっている。その結果、第2捩りコイルばね12は、第2ブラケット3を第1ブラケット2に対し閉方向へ回転するように付勢している。このように、このヒンジ装置1においては、第2ブラケット3が二つの捩りコイルばね11,12によって回転付勢されているが、いずれか一方の捩りコイルばね11(12)だけで回転付勢してもよい。
第1ブラケット2の第1支持板部2b及び第4支持板部2eには、それぞれ係止ピンP1,P2が設けられている。各係止ピンP1,P2は、第2ブラケット3の第1及び第2連結板部3b,3cにそれぞれ係合することにより、第2ブラケット3を使用位置に維持している。係止ピンP1,P2は、ヒンジ装置1がパソコンAに取り付けられた後は、第1及び第4支持板部2b,2eから取り外される。すると、第2ブラケット3が使用位置と収納位置との間を回転可能になる。
第1及び第2捩りコイルばね11,12の第2ブラケット3に対する回転付勢力の大きさは、付勢力調節機構5によって調節可能である。付勢力調節機構5は、次のように構成されている。すなわち、第1ブラケット2の第1取付板部2aの長手方向の中間部、より詳しくは第2支持板部2cと第3支持板部2dとの間の部分には、前方へ突出する水平板部2jが形成されている。この水平板部2jの先端部には、水平板部2jから上方へ向かって垂直に起立する垂直板部2kが形成されている。
垂直板部2kと第1取付板部2aとの間には、可動部材51が設けられている。可動部材51は、金属製の板材からなるものであり、水平に配置された受け部51aを有している。受け部51の前後方向の幅は、第1取付板部2aと垂直板部2kとの間の距離とほぼ同一寸法に設定されている。受け部51の前後の端面は、垂直板部2k及び第1取付板部2aにそれぞれほぼ接している。したがって、可動部材51は、第1取付板部2a及び垂直板部2kに対し、上下方向へは移動可能であるが、前後方向へは移動不能であり、水平な面内での回転も阻止されている。
受け部51の上面の前端部の中央部及び後端部には、上方に起立する前ガイド部51b及び後ガイド部51cが形成されている。前後のガイド部51b,51cは、第1取付板部2a及び垂直板部2kに上下方向へ移動可能に接触している。これにより、可動部材51が上下方向へ円滑に移動することができるようになっている。
可動部材51の前面の左右両端部には、前方へ突出する係合突出部51dがそれぞれ形成されている。突係合出部51d,51dの左右の間隔は、垂直板部2kの左右の長さとほぼ同一寸法に設定されており、係合突出部51d,51dは、垂直板部2kの左右の両側面にそれぞれ接触している。これにより、可動部材51の左右方向への移動が阻止されている。
このようにして、可動部材51が第1ブラケット2に上下方向(調節方向)へは移動可能に、他の方向へは移動不能に、しかも回転不能に設けられている。勿論、可動部材51は、第1ブラケット2に対して他の係合形態によって上下方向へ移動可能に、他の方向へは移動不能に、かつ回転不能に設けてもよい。
可動部材51の受け部51aの下面の左右方向の左端部には、第1捩りコイルばね11の右端部(一端部)11aが突き当たっており(図9参照)、受け部51aの下面の右端部には、第2捩りコイルばね12の左端部(一端部)12aが突き当たっている。この結果、可動部材51は、第1及び第2捩りコイルばね11,12によって常時ほぼ鉛直上方へ付勢されている。
図8に示すように、水平板部2jには、長手方向を上下方向に向けた調節ボルト(雄ねじ部材)52の脚部52aが回転可能に挿通されている。調節ボルト52の頭部52bは、水平板部2jの下面に突き当たっている。したがって、調節ボルト52は、上方へは移動不能になっている。調節ボルト52の脚部52aは、可動部材51を上下方向へ移動可能に、かつ回転可能に貫通している。可動部材51を貫通した調節ボルト52の脚部52aの先端部(上端部)には、ナット(雌ねじ部)53が螺合されている。このナット53の下面には、可動部材51が第1及び第2捩りコイルばね11,12によって押し付けられている。しかも、ナット53は、可動部材51に回転不能に係合している。
上記構成において、調節ボルト52を回転させると、それに応じてナット53が上下方向へ移動し、それに追随して可動部材51が上下方向へ位置調節される。これに対応して、第1及び第2捩りコイルばね11,12の一端部11a,12aが上下方向へ移動させられ、第1及び第2捩りコイルばね11,12の付勢力が大小に調節される。この場合、調節ボルト52を図12において時計方向へ回転させると、可動部材51が下方へ移動して第1及び第2捩りコイルばね11,12の付勢力が大きくなり、反時計方向へ回転させると、可動部材51が上方へ移動して第1及び第2捩りコイルばね11,12の付勢力が小さくなる。上記の内容から明らかなように、このヒンジ装置1においては、調節ボルト52及びナット53により、可動部材51の位置を調節する位置調節手段が構成されている。
図10〜図13に示すように、第1ブラケット2の第4支持板部2eと第2ブラケット3の第3連結板部3dとの間には、ダンパホルダ13が挿入されている。このダンパホルダ13は、それを前方から後方へ貫通して第1取付板部2aに螺合されたボルト14によって第1取付板部2aに固定されている。
図7に示すように、ダンパホルダ13の内部には、その左端側から右端側へ向かって、小径孔部13a、中径孔部13b及び大径孔部13cが順次形成されている。これらの孔部13a,13b,13cは、互いの軸線を一致させるとともに、挿通孔2iの軸線と一致させて配置されている。
小径孔部13aには、回転ダンパ6のロータ6aが回転不能に嵌合されている。中径孔部13bには、回転ダンパ6のケーシング6bが回転可能に嵌合されている。ケーシング6bの右端部は、大径孔部13cから右方に突出しており、その突出した右端部外周面には、係合ブッシュ15が回転不能に嵌合されている。係合ブッシュ15は、第2ブラケット2の第3連結板部3dの挿通溝3fにその上端開放部から底面に突き当たるまで挿入されている。しかも、係合ブッシュ15は、挿通溝3fに回転不能に挿入されている。したがって、ケーシング6bは、第2ブラケット3に係合ブッシュ15を介して回転不能に連結されており、第2ブラケット3と一体に回転する。よって、第1ブラケット2が回転すると、ケーシング6bがロータ6aに対して回転する。なお、係合ブッシュ15の左端部は、大径孔部13cに回転可能に挿入されているが、必ずしも大径孔部13cに挿入する必要はない。
ケーシング6bの内部には、ダンパ機構(図示せず)が設けられている。ダンパ機構は、第2ブラケット3が閉方向へ回転するとときに、ケーシング6bとロータ6aとの間の回転速度を低速に抑えるためのものであり、周知の構造を有している。そこで、ダンパ機構の説明は省略する。なお、ダンパ機構は、第2ブラケット3が閉方向へ回転するときだけダンパ効果を発揮するが、第2ブラケット3が開方向へ回転するときにもダンパ効果を発揮するものであってもよい。
係合ブッシュ15は、挿通溝3fを右方に貫通している。挿通溝3fを貫通した係合ブッシュ15の右端部外周面には、大径部15aが形成されている。この大径部15aは、第3連結板部3dと第5支持板部2fとの対向面間に挿入されている。大径部15aは、挿通溝3fの溝幅及び挿通孔2iの内径より大径に設定されている。したがって、大径部15は、挿通溝3f及び挿通孔2iを通り抜けることがなく、それらと接触している。
ダンパホルダ13、回転ダンパ6及び係合ブッシュ15については、次のようにして第1及び第2ブラケット2,3に組み付けることができる。すなわち、図13に示すように、まずダンパホルダ13の小径孔部13a及び中径孔部13bに回転ダンパ6のロータ6a及びケーシング6bを大径孔部13cの開口部から順次挿入する。その後、ケーシング6bの右端部に係合ブッシュ13を外挿するとともに、係合ブッシュ13の左端部を大径孔部13cに挿入する。次に、ダンパホルダ13を第1取付板部2aに沿って下方へ移動させ、係合ブッシュ15を挿通溝3fにその上端開放部から底部に突き当たるまで挿入する。このとき、大径部15aが第5支持板部2fと第3連結板部3d間に挿入される。その後、ボルト14によってダンパホルダ13を第1取付板部2aに固定する。
上記構成のヒンジ装置1を備えたパソコンAにおいて、いまホルダcが収納位置に位置しているものとする。このときには、第1及び第2捩りコイルばね11,12の付勢力により、ホルダcが収納位置に維持されている。収納位置に位置しているホルダcは、第1及び第2捩りコイルばね11,12の付勢力に抗して手動で使用位置側へ回転させる。このとき、回転ダンパ6は、ホルダcの使用位置側へ回転を抵抗無く許容する。ホルダcが収納位置と使用位置との間の所定の中間位置に達すると、ホルダc及びキーボードdの重量による回転モーメントと第1及び第2捩りコイルばね11,12の付勢力とが釣り合う。したがって、ホルダcを中間位置を越えて使用位置側へ回転させると、その後はホルダcがその自重及びキーボードdの重量により、第1及び第2捩りコイルばね11,12の回転付勢力に抗して使用位置まで回転する。
使用位置に位置しているホルダcは、手動で収納位置側へ回転させることができる。このとき、ホルダcには第1及び第2捩りコイルばね11,12の付勢力が作用しているので、ホルダcを収容位置側へ軽く回転させることができる。ホルダcが中間位置を越えると、第1及び第2捩りコイルばね11,12の回転付勢力がホルダc及びキーボードdの重量による回転モーメントより大きくなる。したがって、その後はホルダcが第1及び第2捩りコイルばね11,12によって収納位置側へ自動的に回転させられる。このとき、ホルダcの回転速度が回転ダンパ6によって低速に抑えられる。したがって、ホルダcが高速で本体部aに突き当たることが防止される。
上記構成のヒンジ装置1において、第1及び第2捩じりコイルばね11,12の回転付勢力を調節する場合には、調節ボルト52を正逆いずれかの方向へ回転させる。すると、可動部材51が上下方向へ移動し、第1捩りコイルばね11の右端部11a及び第2捩りコイルばね12の左端部12aが上下方向へ移動させられる。ここで、第1捩りコイルばね11の右端部11a及び第2捩りコイルばね12の左端部12aの可動部材51に対する付勢方向が上方であり、端部11a,12aの付勢方向と可動部材51の移動方向とが平行になっている。したがって、可動部材51を移動させると、その移動距離と同一距離だけ端部11a,12aが移動させられる。よって、可動部材をコイルばねの端部の付勢方向と直交する方向へ移動させるように構成された従来のヒンジ装置に比して、可動部材51を少し移動させるだけで第1及び第2捩りコイルばね11,12の付勢力を大きく調節することができる。換言すれば、第1及び第2捩りコイルばね11,12の付勢力の調節量を一定にしたものとすると、可動部材51の移動量を小さくすることができる。したがって、その分だけヒンジ装置1を小型化することができる。
次に、この発明の第2実施の形態について図16〜図27を参照して説明する。この実施の形態のヒンジ装置1Aにおいては、第1及び第2ブラケット2,3に代えて第1及び第2ブラケット2A,3Aが用いられている。
特に図19、図26及び図27に示すように、第1ブラケット2Aにおいては、第1取付板部2aの長手方向の左端部、中間部及び右端部に第1支持板部2b、第2支持板部2c及び第3支持板部2dがそれぞれ形成されている。第1支持板部2b及び第2支持板部2cには、支持孔2lがそれぞれ形成され、第3支持板部2dには、係合孔2mが形成されている。これらの孔2l,2mは、互いの軸線を一致させて配置されている。
一方、第2ブラケット3Aにおいては、第2取付板部3aの長手方向の左端部、中間部及び右端部に第1連結板部3b、第2連結板部3c及び第3連結板部3dがそれぞれ形成されている。特に図19に示すように、第1連結板部3bは、第1支持板部2bの右側に隣接して配置され、第2連結板部3cは、第2支持板部2cの右側に隣接して配置され、第3連結板部3dは、第3支持板部2dの左側に所定の距離だけ離間して配置されている。
第1及び第2連結板部3b,3cには、連結孔3gがそれぞれ形成されている。第1及び第2連結板部3b,3cの左面には、連結孔3gを囲む環状突出部3hがその軸線を連結孔3gの軸線と一致させて形成されている。環状突出部3h,3hは、第1及び第2支持板部2b,2cの支持孔2l,2lに樹脂製のブッシュ26,26を介してそれぞれ回転可能に挿入されている。これにより、第2ブラケット3が第1ブラケット2に水平な軸線(支持孔2l及び連結孔3gの軸線)を中心として収納位置と使用位置との間を開閉回転可能に連結されている。
第3連結板部3dには、係合孔3iが形成されている。係合孔3iは、その軸線を連結孔3gの軸線と一致させて配置されている。したがって、係合孔3iの軸線は、係合孔2mの軸線とも一致している。
図19に示すように、第1及び第2連結板部3b,3cの連結孔3g,3gには、枢軸8が回転可能に挿通されている。枢軸8の左端部は、第1連結板部3bの連結孔3g及び第1支持板部2bの支持孔2lを貫通して第1支持板部2bから左方へ突出している。そして、第1支持板部2bから左方へ突出した枢軸8の左端部にワッシャ21,22が外挿された後、ワッシャ21,22より左側に位置する枢軸8の左端部が加締られることにより、枢軸21の右方への移動が阻止されている。
枢軸8の左部には、第1支持筒23が回転可能に外挿されている。第1支持筒23は、第2ブラケット3によって枢軸8の軸線方向(左右方向)に位置決めされている。つまり、第2ブラケット3に位置固定されている。第1支持筒23の外周には、第1捩りコイルばね11が外挿されている。勿論、第1捩りコイルばね11によって第2ブラケット3が図20及び図21の時計方向(閉方向)へ回転付勢されている。
枢軸8の右端部は、連結孔3gを貫通して右側に突出しており、その突出した右端部には、第2支持筒24の左端部が回転可能に外挿されている。この結果、第2支持筒24の左端部が、第2支持板部2c及び第2連結板部3cに枢軸8を介して支持されている。第2支持筒24の左端から若干内側に入った内周面には、環状突出部24aが形成されている。この環状突出部24aには、枢軸8の右端部外周面に形成された環状突出部8bが突き当たっている。
第2支持筒24の左端面には、係合凹部24bが形成されている。この係合凹部24bは、第2支持筒24の軸線を中心として環状に延びている。ただし、第2支持筒24の左端面の下部には、切欠き部24cが形成されており、係合凹部24bの下部は、切欠き部24cを介して下方に開放されている。係合凹部24b及び切欠き部24cには、第2ブラケット3の第2連結板部3cが周方向に若干の遊びをもって挿入されている。
第2支持筒24の外周面の右端部は、第3連結孔3dを貫通して右方に突出している。この突出した右端部には、大径部24dが形成されている。大径部24dは、第2連結板部3dの右面に押し付けられている。すなわち、第2支持筒24の環状突出部24aに枢軸8の環状突出部8bを押し付けた状態で枢軸8を左方へ押すことにより、大径部24dが第2連結板部3dに押し付けられている。この結果、第1ブラケット2Aの第1支持板部2bと第2ブラケット3Aの第3連結板部3dとが、枢軸8によりワッシャ21,22及び第2支持筒24の大径部24dを介して挟持され、第2ブラケット3Aが第1ブラケット2Aに対して左右方向に位置固定されている。
図26及び図27に示すように、第2ブラケット3Aの係合孔3iの内周面には、複数の係合凹部3jが周方向へ互いに離間して形成されている。一方、第2支持筒24の大径部24dの左端面には、複数の係合突起24eが周方向へ互いに離間して形成されている。各係合突起24eは、各係合凹部3jにそれぞれ嵌り込んでいる。これにより、第2支持筒24が係合孔3iに回転不能に嵌合され、ひいては第2ブラケット3Aに回転不能に連結されている。なお、第2支持筒24については、その左端部に形成された係合凹部24b及び切欠き部24cを第2連結板部3cに回転不能に係合させ、それによって第2支持筒24を第2ブラケット3Aに回転不能に連結してもよい。
第2支持筒24の外周には、第2捩りコイルばね12が外挿されている。勿論、第2捩りコイルばね12によって第2ブラケット3Aが図20及び図21の時計方向(閉方向)へ回転付勢されている。
第2支持筒24の内部の右端部には、回転ダンパ6のケーシング6bが回転不能に挿入されている。したがって、ケーシング6bは、第2ブラケット3Aと一緒に回転する。回転ダンパ6のロータ6aの外周には、係合ブッシュ25が回転不能に嵌合されている。係合ブッシュ25は、第1ブラケット2Aの係合孔2mに回転不能に嵌合されている。したがって、ロータ6aは、第1ブラケット2Aに回転不能に連結されており、第2ブラケット3Aが回転すると、ケーシング6bに対して相対的に回転する。なお、係合ブッシュ25の左端部は、第2支持筒部24の内周面及びケーシング6bの外周面に回転可能に嵌合しているが、係合ブッシュ25の長さを短くし、第2支持筒部24及びケーシング6bから右方へ離間させてもよい。
上記第2実施の形態のヒンジ装置1Aによれば、回転ダンパ6の大部分が第2支持筒24に内蔵されているので、回転ダンパ6が第2スリーブ半体10B,10Bの外部に設けられた第1実施の形態のヒンジ装置1に比して、ヒンジ装置1Aの回転軸線方向の長さを短くすることができる。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記第1及び第2実施の形態のヒンジ装置1,1Aは、パソコンAの本体部aとホルダcとの間に設けられているが、他の躯体と扉との間に設けてもよい。また、ヒンジ装置1,1Aにおいては、第2ブラケット3(3A)が第1ブラケット2(2A)に対して水平な回転軸線を中心として上下方向へ回転可能に設けられているが、鉛直な回転軸線を中心として水平方向へ回転可能に設けてもよい。
また、第1及び第2ブラケット2,3(2A,3A)が金属製の板材によって形成されているが、他の部材によって形成してもよく、その材質及び形状は、ヒンジ装置としての機能を満たすものであれば任意である。
また、上記の実施の形態においては、第1ブラケット2(2A)に調節ボルト52を挿通し、可動部材51にナット53を設けているが、ナット53を第1ブラケット2(2A)の水平板部2jの下面に設ける一方、調節ボルト52を可動部材51及び水平板部2jに上方から挿通してナット53に螺合させてもよい。また、ナット53に代えて、第1ブラケット2(2A)又は可動部材51に調節ボルト52が螺合される雌ねじ孔(雌ねじ部)を形成してもよい。換言すれば、雌ねじ部材としてのナット53を第1ブラケット2(2A)又は可動部材51に一体に設けてもよい。
さらに、上記の実施の形態においては、第1捩じりコイルばね11の左端部(他端部)11b及び第2捩じりコイルばね12の右端部(他端部)が第1及び第2ブラケット2,3;2A,3Aに直接突き当てられているが、他の部材を介して間接的に突き当ててもよい。
1 ヒンジ装置
1A ヒンジ装置
2 第1ブラケット
2A 第1ブラケット
3 第2ブラケット
3A 第2ブラケット
5 付勢力調節機構
11 第1捩じりコイルばね(捩じりコイルばね)
11a 右端部(一端部)
11b 左端部(他端部)
12 第2捩じりコイルばね(捩じりコイルばね)
12a 左端部(一端部)
12b 右端部(他端部)
51 可動部材
52 調節ボルト(雄ねじ部材)
52a 脚部
52b 頭部
53 ナット(雌ねじ部)

Claims (5)

  1. 第1ブラケットと、この第1ブラケットに回転可能に連結された第2ブラケットと、上記第2ブラケットが上記第1ブラケットに対して一方向へ回転するように、両端部が上記第1及び第2ブラケットをそれぞれ付勢するコイルばねと、このコイルばねの付勢力を調節する付勢力調節機構とを備えたヒンジ装置において、
    上記付勢力調節機構が、上記第1ブラケットに上記コイルばねの一端部の上記第1ブラケットに対する付勢方向とほぼ平行な調節方向へ移動可能に設けられ、上記コイルばねの一端部に突き当たる可動部材と、この可動部材を上記調節方向へ位置調節する位置調節手段とを有し、上記第1ブラケットが上記コイルばねの一端部により上記可動部材を介して付勢されていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 上記位置調節手段が、上記第1ブラケットと上記可動部材とのいずれか一方に長手方向を上記調節方向に向けた状態で回転可能に、かつ上記コイルばねの上記一端部の付勢方向へ移動不能に設けられた雄ねじ部材と、上記第1ブラケットと上記可動部材とのいずれか他方に上記コイルばねの上記一端部の付勢方向へ移動不能に設けられ、上記雄ねじ部材が螺合された雌ねじ部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
  3. 上記雄ねじ部材の頭部が上記第1ブラケットに上記調節方向へ移動不能に係止され、上記雄ねじ部材の脚部が上記第1ブラケット及び上記可動部材に回転可能に挿通され、上記可動部材が上記第1ブラケットに回転不能に係合され、上記雌ねじ部が上記可動部材と別体に設けられた雌ねじ部材であり、上記雌ねじ部材が上記可動部材に回転不能に係合され、上記可動部材を貫通した上記雄ねじ部材の脚部が上記雌ねじ部材に螺合されていることを特徴とする請求項2に記載のヒンジ装置。
  4. 上記雄ねじ部材の頭部が上記第1ブラケットに上記調節方向へ移動不能に係止され、上記雄ねじ部材の脚部が上記第1ブラケット及び上記可動部材に回転可能に挿通され、上記可動部材が上記第1ブラケットに回転不能に係合され、上記雌ねじ部が上記可動部材に設けられた雌ねじ孔であり、上記雄ねじ部材の脚部が上記雌ねじ孔に螺合されていることを特徴とする請求項2に記載のヒンジ装置。
  5. 上記コイルばねが一列に並んで複数設けられ、互いに隣接する二つのコイルばねの互いに隣接する一端部が上記可動部材の両端部にそれぞれ突き当てられ、上記雄ねじ部材が上記可動部材の中央部に配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のヒンジ装置。
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