JP2014211149A - アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】変形状態から定常状態へ立ち下がる際の動作応答性を高めたアクチュエータを提供する。【解決手段】温度変化に伴って変形する感温変形部11Cと、感温変形部11Cを定常温度から変形温度に変化させて感温変形部11Cを変形させる直流電源19Aと、感温変形部11Cの変形に伴って弾性変形する弾性変形板12と、感温変形部11Cが変形温度である場合に感温変形部11Cよりも定常温度に近い温度であり、弾性変形板12の弾性変形に伴って変位して感温変形部11Cとの接触状態が変化し、感温変形部11Cが変形温度である場合には感温変形部11Cが定常温度である場合よりも感温変形部11Cとの接触面積が大きくなる吸放熱板13Cと、を備えるアクチュエータ10。【選択図】 図2
Description
本発明は、温度変化に伴って変形する感温変形部材を用いて、振動や変位を生成するアクチュエータに関する。
アクチュエータにおいて感温変形部材が用いられることがある(例えば、特許文献1参照)。感温変形部材としては、形状記憶合金が知られている。形状記憶合金は、変態点以下の温度で原形状から変形していても、変態点以上の温度に加熱されると、原形状を回復する形状記憶効果を有する合金である。また、感温変形部材としては、線膨脹係数が互いに異なる板同士を貼り合わせて構成されるユニモルフ構造体も知られている。
特許文献1に記載されているアクチュエータは、形状記憶合金材を原形状から伸長させるように、弾性材から張力をかけた状態で、形状記憶合金材の両端を弾性材に固定している。そして、形状記憶合金材に通電して形状記憶合金材を変態点以上の温度に加熱することにより、形状記憶合金材が原形状を回復しようとして縮まる力を利用して弾性材を湾曲させている。また、形状記憶合金材が自然冷却することにより、弾性材が平坦状に形状を回復しようとする力を利用して形状記憶合金材を再び伸長させている。このようなアクチュエータでは、形状記憶合金材の変形を弾性材の変形に変換することにより、形状記憶合金材単体での微小な変形から、弾性材の大きな変形を引き起こすことができる。
上述した従来のアクチュエータでは、形状記憶合金材へ通電することにより定常状態から変形状態に形状が移行し、形状記憶合金材の自然冷却により変形状態から定常状態に形状が移行する。したがって、従来のアクチュエータにおいて定常状態から変形状態を立ち上げるために要する時間は比較的みじかいが、変形状態を定常状態へと立ち下げるために要する時間は比較的ながかった。即ち、従来のアクチュエータでは、定常状態から変形状態を立ち上げる際に比べて、変形状態を定常状態へと立ち下げる際の動作応答性が低いという問題があった。
そこで本発明の目的は、変形状態を定常状態へと立ち下げる際の動作応答性が高いアクチュエータを提供することにある。
この発明に係るアクチュエータは、感温変形部と温度制御部と弾性変形部と吸放熱部とを備えている。感温変形部は、温度変化に伴って変形する。温度制御部は、感温変形部を定常温度から変形温度に変化させて感温変形部を変形させる。弾性変形部は、感温変形部の変形に伴って弾性変形する。吸放熱部は、感温変形部と周辺雰囲気との間での熱伝達を媒介する。そして、吸放熱部は、弾性変形部の弾性変形に伴って変位して感温変形部との接触状態が変化し、感温変形部が定常温度である場合に比べて、感温変形部が変形温度である場合に、感温変形部との接触面積がより大きい。
この構成では、感温変形部が定常温度である定常状態と感温変形部が変形温度である変形状態とで、アクチュエータの形状を異ならせることができる。そして、アクチュエータが変形状態である場合に吸放熱部が感温変形部に大面積で接触するので、変形状態では感温変形部と周辺雰囲気との間での熱伝達効率が高まり、感温変形部の温度を変形温度から定常温度に速やかに変化させることができる。
上述のアクチュエータにおいて、吸放熱部は、定常温度では感温変形部から離れており、変形温度では感温変形部に接していると好適である。この構成では、定常状態での感温変形部と周辺雰囲気との間での熱伝達効率が小さく、感温変形部の温度を定常温度から変形温度に速やかに変化させることができる。
上述のアクチュエータにおいて、感温変形部は、形状記憶合金からなり、定常温度は、形状記憶合金の変態点よりも低温であり、変形温度は形状記憶合金の変態点よりも高温であると好適である。これにより、簡易な構成で、吸放熱部を、定常温度で感温変形部から離し、変形温度で感温変形部に接するように変形させることができる。
上述のアクチュエータにおいて、温度制御部は、感温変形部の両端間に直流電流を印加することにより、感温変形部を定常温度から変形温度に変化させてもよい。これにより、簡易な構成で、感温変形部を定常温度から変形温度に速やかに変化させることができる。
上述のアクチュエータにおいて、吸放熱部が感温変形部に接触することで、感温変形部の両端間に印加する直流電流が短絡され、感温変形部が変形温度から定常温度に変化してもよい。この構成では、感温変形部の両端間に直流電流を印加し続けていても、感温変形部が変形して直流電流の印加状態が自動的に変化し、定常状態と変形状態とが自動的に交互に繰り返されることになる。
上述のアクチュエータにおいて、弾性変形部は、感温変形部が両端間に接続されており、吸放熱部は、弾性変形部の中央近傍に連結されている支柱部と、弾性変形部に対して間隔を空けて支柱部に支持されていて弾性変形部の感温変形部側に平行する吸放熱板と、を備えてもよい。
上述のアクチュエータにおいて温度制御部は、周期的に感温変形部を定常温度から変形温度に変化させて弾性変形部を屈曲振動させ、吸放熱板は、弾性変形部が屈曲振動する周波数と一致する、屈曲振動の共振周波数を有すると好適である。この構成では、吸放熱板が弾性変形部とともに屈曲振動することで周辺雰囲気での気体流量が増加し、吸放熱板と周辺雰囲気との間での熱伝達効率が高まる。
上述のアクチュエータにおいて、吸放熱板は、感温変形部側に凸に湾曲していると好適である。この構成では、感温変形部に対する吸放熱板の接触角が小さくなるので、吸放熱板との接触により感温変形部が受ける物理的ストレスが低減し、感温変形部が損壊し難くなる。
上述のアクチュエータにおいて、吸放熱板は、感温変形部の外形状と一致する内形状の溝を備えていると好適である。この構成では、吸放熱板と感温変形部とが接触する際の接触面積が増加し、吸放熱板と感温変形部との間での熱伝達効率が高まる。
この発明によれば、感温変形部が定常温度である定常状態と感温変形部が変形温度である変形状態とで、アクチュエータの形状を異ならせることができる。そして、アクチュエータが変形状態である場合に吸放熱部が感温変形部に大面積で接触するので、アクチュエータが変形状態である場合に感温変形部と周辺雰囲気との間での熱伝達効率が高まり、感温変形部が変形温度から定常温度に速やかに変化することになる。したがって、アクチュエータにおいて、変形状態を定常状態へと立ち下げる際の動作応答性を高めることが可能になる。
まず、本発明の第1の実施形態に係るアクチュエータについて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るアクチュエータ10の斜視図である。
図1は本発明の第1の実施形態に係るアクチュエータ10の斜視図である。
アクチュエータ10は、形状記憶合金材11と、弾性変形板12と、ヒートシンク13と、導電性接着材14A,14Bと、電源回路18と、を備えている。電源回路18は、図1での図示は省いている。
弾性変形板12は、特許請求の範囲に記載の弾性変形部に相当している。弾性変形板12は、ガラスエポキシ基板からなり平面形状が長方形である。弾性変形板12の長手方向の両端それぞれの近傍には、銅箔からなり、弾性変形板12の長手方向を向く端面を覆うとともに、天面、底面、および両側面を覆う電極膜15A,15Bが設けられている。電極膜15A,15Bは、電源回路18に接続されるものである。
弾性変形板12における電極膜15Aの形成領域には、長手方向を向く端面と両側面とのそれぞれに溝16A,17Aが設けられている。溝16Aは、弾性変形板12の長手方向を向く端面に、天面から底面に至るように延伸して設けられている。溝17Aは、弾性変形板12の両側面それぞれに、天面から底面に至るように延伸して設けられている。
また、弾性変形板12における電極膜15Bの形成領域には、長手方向を向く端面と両側面とのそれぞれに溝16B,17Bが設けられている。溝16Bは、弾性変形板12の長手方向を向く端面に、天面から底面に至るように延伸して設けられている。溝17Bは、弾性変形板12の両側面それぞれに、天面から底面に至るように延伸して設けられている。
形状記憶合金材11は、温度変化に伴って変形する形状記憶合金からなる。形状記憶合金材11は、固定部11A,11Bと感温変形部11Cとを備えている。形状記憶合金は、変態点未満の定常温度で原形状から変形していても、変態点以上の変形温度に加熱されると、原形状を回復しようとする形状記憶効果を有する合金である。
固定部11Aは、形状記憶合金材11の一端近傍の部位であり、弾性変形板12における電極膜15Aの形成領域に固定されている。本実施形態では、固定部11Aにおいて、形状記憶合金材11の一端は、導電性接着材14Aにより弾性変形板12の天面に接着されている。そして形状記憶合金材11は、弾性変形板12の両側面の溝17Aを通過するように弾性変形板12を巻き回され、弾性変形板12の底面から弾性変形板12の端面の溝16Aを経由して弾性変形板12の天面に引き出されている。なお、導電性接着材14Aは低温半田などであってもよい。
固定部11Bは、形状記憶合金材11の他端近傍の部位であり、弾性変形板12における電極膜15Bの形成領域に固定されている。本実施形態では、固定部11Bにおいて、形状記憶合金材11の他端は、弾性変形板12の天面から弾性変形板12の端面の溝16Bを経由して、弾性変形板12の底面に引き出され、弾性変形板12の両側面の溝17Bを通過するように弾性変形板12を巻き回され、導電性接着材14Bにより弾性変形板12の天面に接着されている。なお、導電性接着材14Bは低温半田などであってもよい。
感温変形部11Cは、形状記憶合金材11における固定部11Aと固定部11Bとの間の部位であり、弾性変形板12の天面に接する、または弾性変形板12の天面から離間して対向するように、弾性変形板12の天面から離間可能な状態で、弾性変形板12の長手方向に沿って延伸している。感温変形部11Cは、弾性変形板12の天面と一方の端面との角と、弾性変形板12の天面と他方の端面との角との間に張架されており、アクチュエータ10の使用環境の温度範囲内(定常温度)で、原形状から伸長するように、弾性変形板12から張力をかけられている。
ヒートシンク13は、特許請求の範囲に記載の吸排熱部に相当している。ヒートシンク13は、銅などの熱伝導率の高い材料からなり、台座部13Aと支柱部13Bと吸放熱板13Cとを備えている。
台座部13Aは、弾性変形板12の天面に接着剤などで固定されており、弾性変形板12の両側面それぞれに沿って弾性変形板12の長手方向に延伸している。
支柱部13Bは、各台座部13Aの長手方向の中央付近から直交方向に分岐して延伸する梁状の部位であり、弾性変形板12の天面法線方向に折れ曲がって弾性変形板12の天面から起立している。
吸放熱板13Cは、平面形状が長方形であり、長手方向が弾性変形板12と一致する平板である。吸放熱板13Cは、弾性変形板12の天面に対して間隔を空けた状態で支柱部13Bに支持されており、弾性変形板12の天面に配置されている感温変形部11Cに対して間隔を空けた状態で対向している。
図2は、アクチュエータ10の模式的な側面図であり、図2(A)は感温変形部11Cが定常温度である定常状態を示しており、図2(B)は、感温変形部11Cが変形温度である変形状態を示している。
アクチュエータ10は、電源回路18を備えている。電源回路18は、特許請求の範囲に記載の温度制御部に相当するものである。電源回路18は、電極膜15Aと電極膜15Bとの間に接続しており、直流電源19Aと、スイッチ19Bとを備えている。直流電源19Aの陰極は、スイッチ19Bおよび電極膜15Aおよびを介して、形状記憶合金材11に接続している。直流電源19Aの陽極は、電極膜15Bを介して、形状記憶合金材11に接続している。したがって、スイッチ19Bをオンすることにより、直流電源19Aから電極膜15A,15Bを介して感温変形部11Cに直流電流が印加される。また、スイッチ19Bをオフすることにより、直流電源19Aから感温変形部11Cへの直流電流の印加が停止される。
図2(A)に示す定常状態のアクチュエータ10に対して、スイッチ19Bをオンして、形状記憶合金材11への通電を行うと、形状記憶合金材11が発熱して感温変形部11Cの温度が上昇する。感温変形部11Cの温度が、形状記憶合金の変態点を超えて変形温度になると、感温変形部11Cが原形状に回復しようとして収縮変形する。これにより、形状記憶合金材11の固定部11A,11Bを介して、弾性変形板12の天面側に感温変形部11Cから圧縮方向の外力が作用し、弾性変形板12が湾曲変形して、アクチュエータ10は図2(B)に示す変形状態となる。そして、弾性変形板12の長手方向の中心は、弾性変形板12の底面法線方向に変位することになる。
すると、吸放熱板13Cは、支柱部13Bを介して弾性変形板12の長手方向の中心に接続されているために、弾性変形板12の長手方向の中心とともに弾性変形板12の底面法線方向に変位する。したがって、定常状態から変形状態に移行することにより、吸放熱板13Cと感温変形部11Cとの間隔が狭まることになる。
この際、変形状態における弾性変形板12の長手方向の中心における変位量が、定常状態における吸放熱板13Cと弾性変形板12との間隔よりも大きくなるようにしておければ、感温変形部11Cが吸放熱板13Cと接触する。吸放熱板13Cは定常温度であるので、吸放熱板13Cと感温変形部11Cとが接触することにより、高温の感温変形部11Cから低温の吸放熱板13Cへの熱伝達が発生する。
吸放熱板13Cは、感温変形部11Cよりも体積が大きく、大きな熱容量を有している。また、吸放熱板13Cと感温変形部11Cとの間での熱伝達率は、外気と感温変形部11Cとの間での熱伝導率よりも高く、吸放熱板13Cは感温変形部11Cよりも表面積が大きい。したがって、感温変形部11Cが吸放熱板13Cに接触する変形状態になると、感温変形部11Cから吸放熱板13Cへ伝達される熱量が極めて大きくなる。
したがって、図2(B)に示す変形状態のアクチュエータ10に対して、スイッチ19Bをオフして、形状記憶合金材11への通電を停止すると、感温変形部11Cが急速に冷却されて感温変形部11Cの温度が低下する。形状記憶合金の温度が変態点を超えて低下して定常温度になると、感温変形部11Cの原形状を回復しようとする弾性力が減り、弾性変形板12から感温変形部11Cに作用する引っ張りの外力によって、感温変形部11Cが伸長変形する。また、弾性変形板12の天面側に感温変形部11Cから作用する圧縮方向の外力が減り、弾性変形板12が湾曲変形した状態から平板状に回復しようとする。これにより、アクチュエータ10は、再び、図2(A)に示す定常状態となり、弾性変形板12の長手方向の中心は、弾性変形板12の天面法線方向に変位することになる。
したがって、このアクチュエータ10においては、電源回路18から感温変形部11Cへの電流の印加状態をオンオフすることにより、弾性変形板12の長手方向の中心を、弾性変形板12の底面法線方向と天面法線方向とに切り替えて変位させることができる。
そして、変形状態では、感温変形部11Cと吸放熱板13Cとが接触して熱伝達が発生するので、アクチュエータ10を変形状態から定常状態へと移行させるために要する時間が短縮され、変形状態を定常状態へと立ち下げる際の動作応答性が改善されることになる。即ち、ヒートシンク13は、感温変形部11Cとの接触によりアクチュエータの動作応答性を改善する機能を備えている。
その上、吸放熱板13Cと感温変形部11Cとの間隔が変化する際に、感温変形部11Cの周辺雰囲気の気体が流動する。即ち、ヒートシンク13は、感温変形部11Cの周辺雰囲気の気体を流動させることにより、感温変形部11Cや吸放熱板13Cを冷却する空冷機能も備えている。このことによってもアクチュエータ10が変形状態から定常状態へ立ち下がる際の動作応答性を改善することができる。
また、吸放熱板13Cと感温変形部11Cとが接触することによって、感温変形部11Cが急冷されると、感温変形部11Cの収縮変形と弾性変形板12の湾曲変形とが進展することがなくなる。したがって、ヒートシンク13は、アクチュエータ10の変形量を制限するストッパー機能も備えている。
また、吸放熱板13Cおよび弾性変形板12が平板状であることにより、アクチュエータ10を薄型に構成することができる。
また、感温変形部11Cへ印加する電流のオンとオフとを周期的に切り替えることで、アクチュエータ10を、定常状態と変形状態とが交互に繰り返すように振動させることもできる。
なお、感温変形部11C自体への通電によって感温変形部11Cを加熱する他、感温変形部11Cとは別に加熱装置を設けて、感温変形部11Cを加熱するようにしてもよい。また、感温変形部11Cは、定常状態で弾性変形板12の表面に接するように配置するほか、定常状態でも弾性変形板12の表面に対して間隔を空けて対向するように配置してもよい。
さらには、弾性変形板12に開口や溝を設けて、その内部に感温変形部11Cを配置するようにしてもよい。その場合には、弾性変形板12の中性面、即ち、弾性変形板12の天面および底面と平行で、弾性変形板12が屈曲する際に伸びも縮みも発生しない面よりも、吸放熱板13C側に感温変形部11Cを配置すると好適である。
これは、感温変形部11Cが弾性変形板12の中性面上に配置されてしまうと、感温変形部11Cの伸びや縮みが発生しても、弾性変形板12に屈曲変形が発生せず、アクチュエータとして駆動することが無くなってしまうためである。また、感温変形部11Cが弾性変形板12の中性面よりも吸放熱板13Cから離して配置されてしまうと、弾性変形板12に屈曲変形が発生しても、吸放熱板13C側に凸に屈曲するようになり、吸放熱板13Cが感温変形部11Cに接触しなくなってしまうためである。
次に、本発明の第2の実施形態に係るアクチュエータについて説明する。
第2の実施形態に係るアクチュエータは、定常状態と変形状態とが自動的に交互に繰り返して自励振するように、電源回路を構成している。
第2の実施形態に係るアクチュエータは、定常状態と変形状態とが自動的に交互に繰り返して自励振するように、電源回路を構成している。
図3は、第2の実施形態に係るアクチュエータ20を模式的に示す側面図であり、図3(A)は、アクチュエータ20の定常状態を示し、図3(B)はアクチュエータ20の変形状態を示している。
アクチュエータ20は、形状記憶合金材11と弾性変形板12とヒートシンク13と電源回路28とを備えている。形状記憶合金材11と弾性変形板12とヒートシンク13とは、第1の実施形態と同様な構成である。電源回路28は、直流電源29Aとスイッチ29Bを備えている。直流電源29Aの陰極は、スイッチ29Bおよび電極膜15Aを介して形状記憶合金材11に接続している。直流電源29Aの陽極は、電極膜15Bを介して形状記憶合金材11に接続するだけでなく、ヒートシンク13にも接続している。
このアクチュエータ20は、図3(A)に示す定常状態でスイッチ29Bをオンしていると、直流電源29Aからの直流電流が形状記憶合金材11の両端間を流れて、形状記憶合金材11の温度が上昇する。そして、アクチュエータ20は、形状記憶合金材11の温度が変形温度まで上昇すると、自動的に、定常状態から変形状態に移行し、ヒートシンク13が形状記憶合金材11に接触する。
アクチュエータ20は、図3(B)に示す変形状態でスイッチ29Bをオンしていると、ヒートシンク13が形状記憶合金材11に接しているので、直流電源29Aからの直流電流が、ヒートシンク13にも流れる。ヒートシンク13は、線径の細い形状記憶合金材11よりも低い抵抗値となるので、直流電源29Aからの直流電流は、形状記憶合金材11よりもヒートシンク13に多く流れる。したがって、変形状態であるアクチュエータ10は、スイッチ29Bをオンしたままであっても、形状記憶合金材11での発熱量が低下する。すると、形状記憶合金材11が、吸放熱板13Cとの接触により冷却される。そして、アクチュエータ20は、形状記憶合金材11の温度が定常温度まで低下すると、自動的に、変形状態から定常状態に移行し、ヒートシンク13が形状記憶合金材11から離間する。
したがって、このアクチュエータ20では、スイッチ29Bをオンしたままであっても、定常状態と変形状態とが自動的に繰り返されて自励振することになる。また、このアクチュエータ20では、形状記憶合金材11と吸放熱板13Cとの接触時に、形状記憶合金材11に印加される電力が下がって形状記憶合金材11の発熱と変形とが抑制されるので、アクチュエータ10の変形を抑制するストッパー機能がより効果的に発現することになる。
なお、電源回路29の構成は、ここで示した配線態様に限られず、例えば直流電源29Aの陽極と陰極とを入れ替えても、アクチュエータを自励振させることができる。
ここで、吸放熱板13Cの板バネとしての共振周波数と、アクチュエータ20の駆動振動周波数とが一致している場合に生じる、吸放熱板13Cの振動態様を説明する。
図4は、アクチュエータ10の吸放熱板13Cに生じる板バネとしての振動態様を示す模式的な側面図である。
吸放熱板13Cの板バネとしての共振周波数と、アクチュエータ10の駆動振動周波数とが一致している場合、アクチュエータ10には、前述の図2で示した弾性変形板12の変形が繰り返される振動が生じるとともに、図4に示す吸放熱板13Cの振動も生じる。
具体的には、吸放熱板13Cは、支柱部13Bとの接続点が、弾性変形板12の天面法線方向に沿って上下動をするのに伴い、慣性力の作用で、両端部が扇ぐように屈曲振動する。このような吸放熱板13Cの屈曲振動が発生すると、吸放熱板13Cや感温変形部11Cの周辺雰囲気で気体の流量が増加する。即ち、アクチュエータ10において、吸放熱板13Cの板バネとしての共振周波数と、アクチュエータ10の駆動振動周波数とが一致している場合には、より強力なブロア機能と空冷効果とを得ることができ、アクチュエータ10の変形状態から定常状態への立ち下がり動作の応答性がさらに改善されることになる。
次に、本発明の第3の実施形態に係るアクチュエータについて説明する。図5(A)は本発明の第3の実施形態に係るアクチュエータ30の斜視図である。
アクチュエータ30は、形状記憶合金材31と、弾性変形板32と、ヒートシンク33と、導電性接着材34A,34Bと、を備えている。
弾性変形板32は、第1の実施形態に係る弾性変形板12と同様な構成であり、長手方向の両端近傍に電極膜35A,35Bと、溝36A,37A,36B,37Bとが設けられている。電極膜35A,35Bは、第1の実施形態に係る電極膜15A,15Bと同様な構成である。溝36A,37A,36B,37Bは、第1の実施形態に係る溝16A,17A,16B,17Bと同様な構成である。
形状記憶合金材31は、第1の実施形態に係る形状記憶合金材11と同様な構成であり、固定部31A,31Bと感温変形部31Cとを備えている。固定部31A,31Bは、第1の実施形態に係る固定部11A,11Bと同様な構成である。感温変形部31Cは、第1の実施形態に係る感温変形部11Cと同様な構成である。
ヒートシンク33は、台座部33Aと支柱部33Bと吸放熱板33Cとを備えている。台座部33Aは、第1の実施形態に係る台座部13Aと同様な構成である。支柱部33Bは、第1の実施形態に係る支柱部13Bと同様な構成である。
吸放熱板33Cは、本実施形態に特徴的な構成のものであり、平面形状が長方形で長手方向が弾性変形板32と一致する板状であって、弾性変形板32側に凸になるように湾曲するRを付けて形成されている。そして、吸放熱板33Cは、弾性変形板32の天面に対して間隔を空けた状態で支柱部33Bに支持されており、弾性変形板32の天面に配置されている感温変形部31Cに対しても間隔を空けた状態で対向している。
図5(B)は、変形状態におけるアクチュエータ30の模式的な側面図である。
アクチュエータ30は、定常状態では第1の実施形態で示したアクチュエータ10と同様に、形状記憶合金材31への通電により形状記憶合金材31が発熱して感温変形部31Cが定常温度から変形温度になることで、感温変形部31Cと吸放熱板33Cとの間隔が狭まって、弾性変形板32と吸放熱板33Cとが接触する変形状態となる。
変形状態では、吸放熱板33Cが弾性変形板32側に凸に湾曲するRを付けられているので、吸放熱板33Cに接する感温変形部31Cは、吸放熱板33Cの底面形状に沿って変形する。
前述の第1の実施形態においては吸放熱板13Cが平板状であったために、吸放熱板13Cの長手方向の縁に感温変形部11Cが接触して屈曲し、感温変形部11Cに局所的にストレスが集中して損壊が生じる危険性があった。しかしながら、本実施形態に係るアクチュエータ30においては、吸放熱板33CのRに対する接線方向に感温変形部31Cが伸びるために、感温変形部31Cが屈曲することがなく、感温変形部31Cに局所的にストレスが集中して損壊が生じることを防ぐことができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係るアクチュエータについて説明する。図6は本発明の第4の実施形態に係るアクチュエータ40の斜視図である。
アクチュエータ40は、形状記憶合金材41と、弾性変形板42と、ヒートシンク43と、導電性接着材44A,44Bと、を備えている。
弾性変形板42は、第1の実施形態に係る弾性変形板12と同様な構成であり、長手方向の両端近傍に電極膜45A,45Bと、溝46A,47A,46B,47Bとが設けられている。電極膜45A,45Bは、第1の実施形態に係る電極膜15A,15Bと同様な構成である。溝46A,47A,46B,47Bは、第1の実施形態に係る溝16A,17A,16B,17Bと同様な構成である。
形状記憶合金材41は、第1の実施形態に係る形状記憶合金材11と同様な構成であり、固定部41A,41Bと感温変形部41Cとを備えている。固定部41A,41Bは、第1の実施形態に係る固定部11A,11Bと同様な構成である。感温変形部41Cは、第1の実施形態に係る感温変形部11Cと同様な構成である。
ヒートシンク43は、台座部43Aと支柱部43Bと吸放熱板43Cとを備えている。台座部43Aは、第1の実施形態に係る台座部13Aと同様な構成である。支柱部43Bは、第1の実施形態に係る支柱部13Bと同様な構成である。
吸放熱板43Cは、本実施形態に特徴的な構成のものであり、平面形状が長方形で長手方向が弾性変形板42と一致する平板状であって、溝43Dを備えている。溝43Dは、吸放熱板43Cの底面に設けられており、吸放熱板43Cの長手方向に伸びて感温変形部41Cと対向しており、アクチュエータ40が変形状態となる際に感温変形部41Cが嵌り込み、溝43Dの内表面に、感温変形部41Cの表面が面接触するように形成されている。
本実施形態においては、溝43Dが設けられているので、アクチュエータ40が変形状態である場合に、感温変形部41Cと吸放熱板43Cとの接触面積が大きくなり、このことによって、アクチュエータ40の変形状態から定常状態への立ち下がり動作の応答性がさらに改善されることになる。
なお、本実施形態のアクチュエータ40においても吸放熱板43Cの底面が感温変形部41C側に凸となるように吸放熱板43Cを湾曲させていてもよい。
次に、形状記憶合金材の他の固定態様について説明する。
図7(A)は、形状記憶合金材51を弾性変形板52に固定具53を用いて固定する例を示す斜視図である。
固定具53は、カシメ部54とクリップ部55とを備えている。クリップ部55は、平板を折り曲げて両端を対向させ、両端間の間隔が弾性変形板52の厚みよりも狭くなるように設定された形状であり、弾性変形板52を狭持するようにして弾性変形板52に取り付けられる。カシメ部54は、クリップ部55の一端から屈曲するように延伸して設けられた部分を折り返し、クリップ部55との間に形状記憶合金材51を挟んだ状態で、形状記憶合金材51を狭持するように一部を変形させた構成である。
このように固定具53を用いて形状記憶合金材51を弾性変形板52に固定してもよい。この場合には、固定具53を、形状記憶合金材51への通電に用いる端子部材として利用してもよい。
図7(B)は、形状記憶合金材61を弾性変形板62に固定具63を用いて固定する例を示す斜視図である。
固定具63は、カシメ部64とクリップ部65とを備えている。クリップ部65は、平板を折り曲げて両端を対向させ、両端間の間隔が弾性変形板62の厚みよりも狭くなるように設定された形状であり、弾性変形板62を狭持するようにして弾性変形板62に取り付けられる。カシメ部64は、クリップ部65の表面から立ち上がるように設けた筒状の部位を、形状記憶合金材61の延伸方向に折り曲げた形状であり、筒内部に形状記憶合金材61を挿入した状態で、形状記憶合金材61を狭持するように筒を押し潰して変形させた構成である。
このように固定具63を用いて形状記憶合金材61を弾性変形板62に固定してもよい。この場合にも、固定具63を、形状記憶合金材61への通電に用いる端子部材として利用してもよい。
図8は、形状記憶合金材71を弾性変形板72にリベット73を用いて固定する例を示す斜視図である。図8(A)は、リベット73を取り付ける直前の状態を示しており、図8(B)は、リベット73を取り付けた状態を示している。
弾性変形板72は、リベット73を取り付けるための開口部72Aを有している。開口部72Aの径は、リベット73の軸径よりも若干大きく、また、開口部72Aとリベット73の径寸法の差は、形状記憶合金材71の線径よりも小さく設定されている。
形状記憶合金材71の端部が、弾性変形板72の開口部72Aに挿入されている状態で、リベット73は開口部72Aに打ち込まれ、リベット73の頭部のみが開口部72Aから露出する状態とされる。これにより、開口部72Aの壁面とリベット73との間に、形状記憶合金材71が挟持される。
このようにリベット73を用いて形状記憶合金材71を弾性変形板72に固定してもよい。この場合にも、リベット73を、形状記憶合金材71への通電に用いる端子部材として利用してもよい。
これらの固定態様では、形状記憶合金材を弾性変形板に巻回するような作業が不要となるので、形状記憶合金材の取り付け作業が容易となる。
次に、本発明の第5の実施形態に係るアクチュエータについて説明する。
図9(A)は、第5の実施形態に係るアクチュエータ80の斜視図である。
図9(A)は、第5の実施形態に係るアクチュエータ80の斜視図である。
アクチュエータ80は、形状記憶合金材81と、弾性変形板82と、ヒートシンク83と、を備えている。弾性変形板82は、ガラスエポキシ基板からなり平面形状が長方形の平板状であり、弾性変形部に相当する。
ヒートシンク83は、第1の実施形態に係るヒートシンク13と同様な構成であり、台座部83Aと支柱部83Bと吸放熱板83Cとを備えている。台座部83Aは、第1の実施形態に係る台座部13Aと同様な構成である。支柱部83Bは、第1の実施形態に係る支柱部13Bと同様な構成である。吸放熱板83Cは、第1の実施形態に係る吸放熱板13Cと同様な構成である。
形状記憶合金材81は、本実施形態に特徴的な構成のものであり、厚みが一様で、長手方向の中央が括れた平板からなる。図9(B)は、形状記憶合金材81の平面図である。形状記憶合金材81は、長手方向の両端それぞれの領域に、短手方向の寸法が幅広な固定部81A,81Bを備えている。また、長手方向の両端間の括れた領域に、短手方向の寸法が幅狭な感温変形部81Cを備えている。図9(C)は、アクチュエータ80における固定部81Aの近傍を拡大表示した斜視図である。固定部81A,81Bは、接着層84を介して弾性変形板82に接着されている。接着層84は、低温硬化型の接着剤等からなる。一方、感温変形部81Cは、弾性変形板82に対して接着されておらず、弾性変形板82から離間可能に構成されている。
このような構成の形状記憶合金材81を用いれば、形状記憶合金材81を弾性変形板82に固定するために、他の固定具が不要となり、取り付け作業が容易となる。また、この場合には、形状記憶合金材81の固定部81A,81Bを、形状記憶合金材81への通電に用いる端子として利用してもよい。
このアクチュエータ80においては、第1の実施形態で示した形状記憶合金材11よりも形状記憶合金材81の表面積が大きいので、形状記憶合金材81から吸放熱板83Cへの熱伝達が速くなり、アクチュエータ80が変形状態から定常状態へ移行する立ち下がり動作がさらに速やかなものになる。また、感温変形部81Cの幅を調整することにより抵抗値を変えることができ、定常状態から変形状態への立ち上がり動作の速度を調整することが容易となる。
図10は、形状記憶合金材91を弾性変形板92に固定する他の構成例を示す斜視図である。
形状記憶合金材91は、長手方向の両端それぞれの領域に、短手方向の寸法が幅広な固定部91A,91Bを備えている。また、長手方向の両端間の括れた領域に、短手方向の寸法が幅狭な感温変形部91Cを備えている。
固定部91A,91Bは、形状記憶合金材91の長手方向の先端を折り曲げて基端側に対向させ、両端間の間隔が弾性変形板92の厚みよりも狭くなるように設定された形状であり、弾性変形板92を狭持するようにして弾性変形板92に取り付けられる。この場合には、形状記憶合金材91と弾性変形板92との接続面積が大きくなり、形状記憶合金材91の接続保持力が大きくなる。
このように形状記憶合金材91を弾性変形板92に固定してもよい。この場合にも、形状記憶合金材91を通電に用いる端子として利用してもよい。
10,20,30,40,80…アクチュエータ
11,21,31,41,51,61,71,81,91…形状記憶合金材
11A,11B,21A,21B,31A,31B,41A,41B,81A,81B,91A,91B…固定部
11C,21C,31C,41C,81C,91C…感温変形部
12,22,32,42,52,62,72,82,92…弾性変形板
13,23,33,43,83…ヒートシンク
13A,23A,33A,43A,83A…台座部
13B,23B,33B,43B,83B…支柱部
13C,23C,33C,43C,83C…吸放熱板
14A,14B,24A,24B,34A,34B…導電性接着材
15A,15B,25A,25B,35A,35B…電極膜
16A,17A,16B,17B,26A,27A,26B,27B,33D,36A,37A,36B,37B…溝
18,28…電源回路
19A,29A…直流電源
19B,29B…スイッチ
84…接着層
53,63…固定具
54,64…カシメ部
55,65…クリップ部
72A…開口部
73…リベット
11,21,31,41,51,61,71,81,91…形状記憶合金材
11A,11B,21A,21B,31A,31B,41A,41B,81A,81B,91A,91B…固定部
11C,21C,31C,41C,81C,91C…感温変形部
12,22,32,42,52,62,72,82,92…弾性変形板
13,23,33,43,83…ヒートシンク
13A,23A,33A,43A,83A…台座部
13B,23B,33B,43B,83B…支柱部
13C,23C,33C,43C,83C…吸放熱板
14A,14B,24A,24B,34A,34B…導電性接着材
15A,15B,25A,25B,35A,35B…電極膜
16A,17A,16B,17B,26A,27A,26B,27B,33D,36A,37A,36B,37B…溝
18,28…電源回路
19A,29A…直流電源
19B,29B…スイッチ
84…接着層
53,63…固定具
54,64…カシメ部
55,65…クリップ部
72A…開口部
73…リベット
Claims (9)
- 温度変化に伴って変形する感温変形部と、
前記感温変形部を定常温度から変形温度に変化させて前記感温変形部を変形させる温度制御部と、
前記感温変形部の変形に伴って弾性変形する弾性変形部と、
前記感温変形部と周辺雰囲気との間での熱伝達を媒介する吸放熱部と、を備え、
前記吸放熱部は、前記弾性変形部の弾性変形に伴って変位して前記感温変形部との接触状態が変化し、前記感温変形部が定常温度である場合に比べて、前記感温変形部が変形温度である場合に、前記感温変形部との接触面積がより大きい、
アクチュエータ。 - 前記吸放熱部は、定常温度では前記感温変形部から離れており、変形温度では前記感温変形部に接している、
請求項1に記載のアクチュエータ。 - 前記感温変形部は、形状記憶合金からなり、前記定常温度は、前記形状記憶合金の変態点よりも低温であり、前記変形温度は前記形状記憶合金の変態点よりも高温である、
請求項1または2に記載のアクチュエータ。 - 前記温度制御部は、前記感温変形部の両端間に直流電流を印加することにより、前記感温変形部を定常温度から変形温度に変化させる、
請求項1〜3のいずれかに記載のアクチュエータ。 - 前記吸放熱部が前記感温変形部に接触することで、前記感温変形部の両端間に印加する直流電流が短絡され、前記感温変形部が変形温度から定常温度に変化する、
請求項1〜4のいずれかに記載のアクチュエータ。 - 前記弾性変形部は、前記感温変形部が両端間に接続され、
前記吸放熱部は、
前記弾性変形部の中央近傍に連結されている支柱部と、
前記弾性変形部に対して間隔を空けて前記支柱部に支持されており前記弾性変形部の前記感温変形部側に平行する吸放熱板と、を備える、
請求項1〜5のいずれかに記載のアクチュエータ。 - 前記温度制御部は、周期的に前記感温変形部を定常温度から変形温度に変化させて、前記弾性変形部を屈曲振動させ、
前記吸放熱板は、前記弾性変形部が屈曲振動する周波数と一致する、屈曲振動の共振周波数を有する、
請求項6に記載のアクチュエータ。 - 前記吸放熱板は、感温変形部側に凸に湾曲している、
請求項6または7に記載のアクチュエータ。 - 前記吸放熱板は、前記感温変形部の外形状と一致する内形状の溝を備える
請求項6〜8のいずれかに記載のアクチュエータ。
Priority Applications (1)
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JP2013089192A JP2014211149A (ja) | 2013-04-22 | 2013-04-22 | アクチュエータ |
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JP2013089192A JP2014211149A (ja) | 2013-04-22 | 2013-04-22 | アクチュエータ |
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JP2013089192A Pending JP2014211149A (ja) | 2013-04-22 | 2013-04-22 | アクチュエータ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018021466A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 株式会社テージーケー | アクチュエータ |
-
2013
- 2013-04-22 JP JP2013089192A patent/JP2014211149A/ja active Pending
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