JP2014210999A - 段染め糸の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
またこの種の製造方法では、非染め状態の糸を輪状の束としたのち、複数の染料で染める方法が公知である。例えば非染め状態の糸を綛束(糸を複数回輪状に捲き回してなる束)としたのち、綛束の両折返し部分を同色で染色するとともに、両折返し部分の間を異なる色で縞状に染色する。こうして作成された染め糸(段染め糸)は、所定の長さごとに異なる色に染められる(意匠性に優れる構成である)ため、例えば乗物内装材の表面に現れる縫合線(ステッチ)に好適に使用できる。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、段染め糸の部分的な染色の長短を極力目立たなくすることにある。
本発明では、非染め状態の糸を輪状として、第一折返し部と、第一折返し部とは異なる第二折返し部と、第一折返し部と第二折返し部の間に配置する一対の中間部とを備えた綛束を形成する。そして複数の分散染料にて綛束を横段の縞状に染色するのであるが、このとき段染め糸の部分的な染色の長短が極力目立たないことが望ましい。
そしてポイント部位が、綛束の一巻き分に相当する段染め糸の全長に対して50%以下を占めるとともに、ポイント部位の色が、綛束に配色される色の中で最も高い明度又は彩度を有する。
本発明では、各中間部に、両折返し部に比して比較的目立つポイント部位を形成する。このように両折返し部とは異なる部位にポイント部位(目につきやすい部位)を形成することで、両折返し部の染色部分(部分的に染色の長短が生じる部分)を極力目立たなくすることができる。
そこで本発明では、各ベース部位を、複数の色で横段の縞状に染めるに際して、第一折返し部又は第二折返し部を有するベース部位の配色パターンと、ポイント部位を挟んでそれに隣り合うベース部位の配色パターンを異ならせることとした。
本発明では、第一折返し部(又は第二折返し部)を有するベース部位と、それに隣り合うベース部位の配色パターンが異なる。このため両ベース部位(配色パターン)を比較しても、両部位の違い(折返し部の染色部分の長短)を判別しにくくなる。
図1の乗物用シート2(乗物内装材の一例)は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。
そして本実施例では、各シートカバー(4S,6S,8S)の縫製時に、複数又は単数のアウトステッチDS(縫合線)を適宜形成して意匠性に優れるシート構成とする(図1では、便宜上、一部のアウトステッチにのみ符号を付す)。
例えばシートバック6のシートカバー6Sは、メイン部(着座部分)を構成する第一表皮ピースPS1と、サイド部(メイン部の側方で凸状の部分)を構成する第二表皮ピースPS2を有する(図1及び図2を参照)。そこでアウトステッチDS(SEW1,SEW2)を、隣り合う第一表皮ピースPS1と第二表皮ピースPS2の縫合部分に沿って形成する。このとき一方のステッチSEW1を、第一表皮ピースPS1端部を内折状として同表皮ピース途中に縫合することで形成できる。また同様に他方のステッチSEW2を、第二表皮ピースPS2端部を内折状として同表皮ピース途中に縫合することで形成できる。
例えば本実施例では、本縫いの各ステッチ(SEW1,SEW2)を、2種のミシン糸(上糸Y1、下糸Y2)を用いて形成する。そしてミシン針を各表皮ピースPS1,PS2に差し通しつつ上糸Y1と下糸Y2を交差させることで各ステッチを形成できる。このとき上糸Y1(アウトステッチ糸)の大部分(7割程度)がシート外に露出するとともに、残りの部分がシート内に引込まれつつ下糸Y2に交差する。なおステッチの縫いピッチL1(露出する上糸の長さ寸法)は特に限定しないが、例えば4.5〜5cmに設定できる。
ここで段染め糸DYは、後述するように複数の分散染料にて縞状に染色することで作成されるのであるが、このとき特定の染色部分が必要以上に長短化する(段染め癖が生じる)ことがある。しかし各シートカバー(4S,6S,8S)に段染め糸DYを用いる場合、シートの意匠性を考慮して、染色部分の部分的な長短が必要以上に目立つことは極力避けるべきである。
そこで本実施例では、後述の構成にて、段染め糸DYの部分的な染色の長短を極力目立たなくすることとした。以下、各構成について詳述する。
段染め糸DYは、複数種類の分散染料(複数の色)で横段の縞状に染められた糸であり、後述の部位(ポイント部位,ベース部位)を有する(図3及び図4を参照)。
ここで分散染料とは、水に不溶又は難溶の染料(アゾ系やアントラキノン系の染料)であり、各種の分散剤(界面活性剤)にて水などの溶媒に分散させた状態で使用される。なおこの種の分散染料では、溶媒中の染料含量が大きくなるに従って、段染め糸DYの色の明度(詳細後述)が高くなる(染料含量と明度が比例関係を有する)。
また段染め糸DYの材質は、分散染料で染色可能であるかぎり特に限定しない。この種の糸(材質)として、植物系及び動物系の天然繊維、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなる化学繊維及びこれらの混繊維を例示できる。
本実施例では、非染め状態の糸を輪状として、第一折返し部11と、第二折返し部12と、一対の中間部14a,14bを備えた綛束YBを形成する(図3及び図4を参照)。
ここで綛束YBの寸法等はとくに限定しないが、例えばポリエステル製の非染め状態の糸で450g程度の綛束YBを形成できる。
第一折返し部11は、綛束YB一側の折返し部分(円弧形状)であり、外側に配置する糸ほど大きな円弧形状を形成する(同部分で糸の周長差が生じる)。また第二折返し部12は、綛束YB他側の折返し部分(円弧形状)であり、外側に配置する糸ほど大きな円弧形状を形成する(同部分で糸の周長差が生じる)。
そして一対の中間部(第一中間部14a,第二中間部14b)は、それぞれ両折返し部11,12の間に配置する直線状の部位であり、両折返し部11,12を挟んで略平行に配置する。
本実施例では、第一射出口M1を、第一折返し部11上に配置するとともに、第十三射出口M13を、第二折返し部12上に配置する。また第二射出口M2〜第十二射出口M12をこの順で一対の中間部14a,14bの上に配置する。そして各射出口から分散染料を綛束YB側に流して、両折返し部11,12と各中間部14a,14bを染めることにより、綛束YBを横段の縞状に染色する。
ところで上述の構成では、両折返し部11,12で各糸の長さが不均一となる(外側では長く内側では短くなる)。このため綛束YBを解いて段染め糸DYとした場合、その長さ方向で見て特定の染色部分(両折返し部に相当する部位の染色部分)が長短化することとなる。
そして各ベース部位(UP1〜UP6)を、ブルー(第一色X)とターコイズ(第二色Yを用いて、横段の縞状に適宜染める(特定の二色の配色パターンを形成する)。また各ポイント部位(P1〜P6)を、グリーン(後述の第三色Z)にて染めることとした。
また各色の長さ寸法(糸の延びる方向で見た染色の範囲)は、ステッチの縫いピッチL1を考慮して決定できる(図2及び図4を参照)。例えばステッチの縫いピッチL1を4.5〜5cmに設定した場合、各色の長さ寸法を3cm以上に設定する。こうすることでステッチSEW1,SEW2(上糸Y1)において、各色で染色された段染め糸部分を、より確実に外部(シート外)に露出させることができる。なお各色の長さ寸法が3cm未満の場合には、上糸Y1のシート内に引込まれる部分に、特定の色で染色された段染め糸部分全てが配置して、同部分の色が外部に露出しない可能性がある。
本実施例では、複数のポイント部位P1〜P6を、第三射出口M3と第七射出口M7と第十一射出口M11から第三色Zを射出することで形成する(図4を参照)。
こうして綛束YBを時計回りで見た場合、複数のポイント部位P1〜P6がこの順で形成される。そして第一中間部14aに、第一ポイント部位P1〜第三ポイント部位P3がこの順で適宜の間隔で配置する。また同様に第二中間部14bに、第四ポイント部位P4〜第六ポイントがこの順で適宜の間隔で配置する。
なお本実施例では、第三射出口M3にて、第一ポイント部位P1と第六ポイント部位P6が対面状に形成される。また同様に第七射出口M7にて、第二ポイント部位P2と第五ポイント部位P5が対面状に形成される。そして第十一射出口M11にて、第三ポイント部位P3と第四ポイント部位P4が対面状に形成される。
例えば本実施例では、綛束YBの一巻き分の全長を100とする。そして第三射出口M3と第七射出口M7と第十一射出口M11の射出幅(綛束の延びる方向の幅寸法)を、それぞれ綛束YB全長の4.86(%)に相当する寸法に設定する(以下、%で表す数字は、綛束YBの一巻き分の全長を基準とした数値である)。こうすることで全ポイント部位の合計の長さ寸法が、綛束YBの一巻き分に相当する段染め糸DYの全長の50%以下となる。このように綛束YB中における各ポイント部位の長さ寸法を抑えることで、後述の各ベース部位の配色パターンを好適に形成できる(同部位における各色の長さ寸法を好適に確保できる)。
さらに本実施例では、第三色Zの明度(色の明るさの度合い)又は彩度(色の鮮やかさの度合い)が第一色X及び第二色Yよりも高い。このため各中間部14a,14bに、両折返し部11,12に比して比較的目立つポイント部位P1〜P6を形成できる。
ここで色の明度(L*)と彩度(C*)は、国際照明委員会に規格化されたL*a*b*表色系に基づく指標であり、例えばJISZ8729に準拠して算出できる。
例えば本実施例では、第三色Zと他の色(X,Y)の明度差(△L*)を10〜30の範囲に設定することが望ましい。
本実施例では、複数のベース部位UP1〜UP6を、上記ポイント部位とは異なる射出口から第一色Xと第二色Yを適宜射出することで形成する(図4を参照)。
こうして綛束YBを時計回りで見た場合、第一ベース部位UP1〜第六ベース部位UP6がこの順で適宜の間隔で配置する。このとき第一ベース部位UP1が、第一折返し部11を含みつつ綛束YB一側に配置する。そして第一ベース部位UP1が、ポイント部位(P1,P6)を挟んで、第二ベース部位UP2と第六ベース部位UP6に隣接することとなる。
また第四ベース部位UP4が、第二折返し部12を含みつつ綛束YB他側に配置する。そして第四ベース部位UP4が、ポイント部位(P3,P4)を挟んで、第三ベース部位UP3と第五ベース部位UP5に隣接することとなる。
そして各ベース部位に、それぞれ特定の配色パターン(第一色Xと第二色Yの並び順序)を形成する。
このとき第一ベース部位UP1の配色パターンと、それに隣り合う第二ベース部位UP2及び第六ベース部位UP6の配色パターンが異なることが望ましい。
そこで本実施例では、第一ベース部位UP1を、第一射出口M1(第一色X:射出幅2.78%)と第二射出口M2(第二色Y:射出幅3.47%)下に配置する。このため第一ベース部位UP1が、第二色Yと第一色Xと第二色Yがこの順で並ぶ配色パターンに染められる。
また第二ベース部位UP2と第六ベース部位UP6が、第四射出口M4(第一色X:射出幅3.47%)と第五射出口M5(第二色Y:射出幅4.86%)と第六射出口M6(第一色X:射出幅3.47%)の下に配置する。このため両ベース部位UP2,UP6が、第一色Xと第二色Yと第一色Xがこの順で並ぶ配色パターンに染められる(第一ベース部位UP1とは異なる配色パターンとなる)。
そこで本実施例では、第三ベース部位UP3と第五ベース部位UP5が、第八射出口M8(第二色Y:射出幅3.47%)と第九射出口M9(第一色X:射出幅4.17%)と第十射出口M10(第二色Y:射出幅3.47%)の下に配置する。このため両ベース部位が、第二色Yと第一色Xと第二色Yがこの順で並ぶ配色パターンに染められる。
また第四ベース部位UP4が、第十二射出口M12(第一色X:射出幅3.47%)と第十三射出口M13(第二色Y:射出幅2.78%)下に配置する。このため第四ベース部位UP4が、第一色Xと第二色Yと第一色Xがこの順で並ぶ配色パターンに染められる(第三ベース部位UP3及び第五ベース部位UP5とは異なる配色パターンとなる)。
そこで本実施例では、第一射出口M1と第十三射出口M13の射出幅を綛束YBの2.78%に設定して、他の射出口の射出幅(綛束YBの3.47〜4.86%)よりも小さく設定した。こうすることで第一折返し部11と第二折返し部12の色の長さ寸法が、他の部位に比して極端に長くなる(目立ちやすくなる)ことを阻止できる。
そして綛束YBを解いて、直線状の複数の段染め糸DYとしたのち、各ステッチSEW1,SEW2の上糸Y1に使用する(図2及び図4(b)を参照)。
本実施例では、各中間部14a,14bに、比較的目立つ複数のポイント部位P1〜P6を形成した。このように両折返し部11,12とは異なる部位にポイント部位P1〜P6(目につきやすい部位)を形成することで、両折返し部11,12の染色部分(部分的に長短の生じる部分)を極力目立たなくすることができる。また両折返し部11,12を異なる色で染色したため、同部の染色部分を更に目立たなくすることができる。
さらに本実施例では、第一ベース部位UP1(第一折返し部11を有する部位)の配色パターンと、それに隣り合うベース部位UP2,UP6の配色パターンが異なる。また同様に第四ベース部位UP4(第二折返し部12を有する部位)の配色パターンと、それに隣り合うベース部位UP3,UP5の配色パターンが異なる。このため第一ベース部位UP1(第四ベース部位UP4)とそれに隣り合うベース部位を比較しても、両部位の違い(両折返し部の染色部分の長短)を判別しにくくなる。
このため本実施例によれば、段染め糸DYの部分的な染色の長短(段染め癖)を極力目立たなくすることができる。よってアウトステッチDSを、段染め糸DYを用いて形成したとしても、部分的な染色の長短が極力目立たないことから見栄えの良いシート構成となる。
ここで綛束YBの配色パターンは、上述のほか、各種の配色パターンを採用できる。
例えば変形例1の染色機は、複数の射出口(第一射出口M1〜第九射出口M9)を有する(図5を参照)。そして第一射出口M1を、第一折返し部11上に配置するとともに、第九射出口M9を第二折返し部12上に配置する。そして第二射出口M2〜第八射出口M8をこの順で一対の中間部14a,14bの上に配置する。
そして各中間部14a,14bに、複数のポイント部位(P1〜P4)を適宜の間隔で形成する。さらに綛束YBに、複数の非ベース部位(UP1〜UP4)を、各ポイント部位(P1〜P4)を挟んで断続的に設ける。
そこで第三射出口M3(射出幅6.25%)と第七射出口M7(射出幅6.25%)からパープル(第三色Z)を射出することで、各ポイント部位(P1〜P4)を染めることとした。
このとき本変形例では、第一ベース部位UP1が、第一折返し部11を含みつつ綛束YB一側に配置する。この第一ベース部位UP1が、ポイント部位P1,P4を挟んで、第二ベース部位UP2と第四ベース部位UP4に隣接する。
そこで第一ベース部位UP1を、第一射出口M1(第一色X:射出幅2.78%)と第二射出口M2(第二色Y:射出幅6.25%)下に配置する。このため第一ベース部位UP1が、第二色Yと第一色Xと第二色Yがこの順で並ぶ配色パターンに染められる。
また第二ベース部位UP2と第四ベース部位UP4が、第四射出口M4(第一色X:射出幅6.94%)と第五射出口M5(第二色Y:射出幅5.56%)と第六射出口M6(第一色X:射出幅6.25%)の下に配置する。このため両ベース部位UP2,UP4が、第一色Xと第二色Yと第一色Xがこの順で並ぶ配色パターンに染められる(第一ベース部位UP1とは異なる配色パターンとなる)。
そこで第三ベース部位UP3を、第八射出口M8(第二色Y:射出幅6.25%)と第九射出口M9(第一色X:射出幅3.47%)下に配置する。このため第三ベース部位UP3が、第二色Yと第一色Xと第二色Yがこの順で並ぶ配色パターンに染められる(第二ベース部位UP2及び第四ベース部位UP4とは異なる配色パターンとなる)。
また本変形例でも、第一ベース部位UP1(第四ベース部位UP4)とそれに隣り合うベース部位を比較しても、両部位の違い(両折返し部の染色部分の長短)を判別しにくくなる。
変形例2の染色機は、複数の射出口(第一射出口M1〜第五射出口M5)を有する(図6を参照)。そして第一射出口M1を、第一折返し部11上に配置するとともに、第五射出口M5を第二折返し部12上に配置する。そして第二射出口M2〜第八射出口M4をこの順で一対の中間部14a,14bの上に配置する。
そして各中間部14a,14bに、複数のポイント部位(P1〜P4)を適宜の間隔で形成する。さらに綛束YBに、複数の非ベース部位(UP1〜UP4)を、各ポイント部位(P1〜P4)を挟んで断続的に設ける。
そこで各ポイント部位(P1〜P4)上に、それぞれ第二射出口M2(射出幅6.25%)と第四射出口M4(射出幅6.25%)を配置する。そして各射出口M2,M4から、第一色X(後述)よりも明度又は彩度の高い第二色Yを射出することで、各ポイント部位(P1〜P4)を染めることとした。
このとき本変形例では、第一ベース部位UP1(第一折返し部11)を、第一射出口M1(射出幅9.03%)にて第一色Xに染める。また第二ベース部位UP2及び第四ベース部位UP4を、第三射出口M3(射出幅18.75%)にて第一色Xに染める。そして第三ベース部位UP3(第二折返し部12)を、第五射出口M5(射出幅9.72%)にて第一色Xに染める。
このように本変形例でも、両折返し部11,12とは異なる部位にポイント部位P1〜P4(目につきやすい部位)を形成することで、両折返し部の染色部分を極力目立たなくすることができる。
さらに本変形例では、ポイント部位P1〜P4を略同間隔で配置しつつ(比較的目につきやすいパターンで配置しつつ)、各ベース部位(UP1〜UP4)の長さ寸法を各ポイント部位に比して長く設定した。このように各ベース部位(UP1〜UP4)の長さ寸法を長く設定することで、特定のベース部位(UP1,UP3)に生じる部分的な染色部分の長短を判別しにくくなる。なお各ポイント部位の間隔は、完全に同一でもよく、若干の誤差(±.0.5%〜2.5%)は見た目で同一とみなせるため許容される。
変形例3の染色機は、複数の射出口(第一射出口M1〜第七射出口M7)を有する(図7を参照)。そして第一射出口M1を、第一折返し部11上に配置するとともに、第七射出口M7を第二折返し部12上に配置する。そして第二射出口M2〜第八射出口M6をこの順で一対の中間部14a,14bの上に配置する。
そして各中間部14a,14bに、複数のポイント部位(P1〜P6)を適宜の間隔で形成する。さらに綛束YBに、複数の非ベース部位(UP1〜UP6)を、各ポイント部位(P1〜P6)を挟んで断続的に設ける。
そこで各ポイント部位(P1〜P6)上に、それぞれ第二射出口M2(射出幅4.86%)と第四射出口M4(射出幅4.86%)と第六射出口M6(射出幅4.86%)を配置する。そして各射出口M2,M4,M6から、第一色X(後述)よりも明度又は彩度の高い第二色Yを射出することで、各ポイント部位(P1〜P6)を染めることとした。
このとき本変形例では、第一ベース部位UP1(第一折返し部11)を、第一射出口M1(射出幅6.25%)にて第一色Xに染める。また第二ベース部位UP2及び第六ベース部位UP6を、第三射出口M3(射出幅11.81%)にて第一色Xに染める。また第三ベース部位UP3及び第五ベース部位UP5を、第五射出口M5(射出幅11.11%)にて第一色Xに染める。そして第四ベース部位UP4(第二折返し部12)を、第七射出口M7(射出幅6.25%)にて第一色Xに染める。
このように本変形例でも、両折返し部11,12とは異なる部位にポイント部位P1〜P6(目につきやすい部位)を形成することで、両折返し部の染色部分を極力目立たなくすることができる。
さらに本変形例では、ポイント部位P1〜P6を略同間隔で配置しつつ(比較的目につきやすいパターンで配置しつつ)、各ベース部位(UP1〜UP6)の長さ寸法を各ポイント部位に比して長く設定した。このように各ベース部位(UP1〜UP6)の長さ寸法を長く設定することで、特定のベース部位(UP1,UP4)に生じる部分的な染色部分の長短を判別しにくくなる。
(1)本実施形態では、2色又は3色を用いて段染め糸を染色したが、用いる色の数や種類を限定する趣旨ではない。例えば4色以上の色を用いて段染め糸を染色することができる。またポイント部位の構成(形成数や長さ寸法など)は、綛束の寸法に応じて適宜変更可能であり、例えば2か所又は8カ所以上に形成することもできる。またポイント部位の構成に応じて、ベース部位の構成を変更可能である。なおステッチ形式も、本縫いに限定されない。
(2)また本実施形態では、乗物内装材(部材)の一例として乗物用シートを例示した。乗物内装材として、車両用シートや航空機や電車などの乗物用シート全般、乗物の壁体や床体、インストルメントパネル、コンソール等の各種の部材を例示できる。
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
YB 綛束
11,12 折返し部
14a,14b 中間部
P1〜P6 ポイント部位
UP1〜UP6 ベース部位
DM 染色機
M1〜M13 射出口
Claims (2)
- 乗物内装材の表面に現れる縫合線に使用可能な段染め糸の製造方法において、
非染め状態の糸を輪状として、第一折返し部と、前記第一折返し部とは異なる第二折返し部と、前記第一折返し部と前記第二折返し部の間に配置する一対の中間部とを備えた綛束を形成したのち、
複数の分散染料にて綛束を染めるに際して、前記第一折返し部と前記第二折返し部を同一又は異なる色で染めるとともに、前記一対の中間部に、各々、前記第一折返し部と前記第二折返し部の色とは異なる色で染められたポイント部位を設け、
前記ポイント部位が、前記綛束の一巻き分に相当する段染め糸の全長に対して50%以下を占めるとともに、前記ポイント部位の色が、前記綛束に配色される色の中で最も高い明度又は彩度を有する段染め糸の製造方法。 - 前記各中間部に、複数の前記ポイント部位を適宜の間隔で形成して、前記綛束に、前記綛束の延びる方向で見て、前記ポイント部位とは異なる複数のベース部位を、前記ポイント部位を挟んで断続的に設けるとともに、
前記各ベース部位を、複数の色で横段の縞状に染めるに際して、前記第一折返し部又は前記第二折返し部を有するベース部位の配色パターンと、前記ポイント部位を挟んでそれに隣り合うベース部位の配色パターンを異ならせた請求項1に記載の段染め糸の製造方法。
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