JP2014210946A - 原子層堆積装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体原料の利用効率を向上させ、原料ガスを安定してパルス的に供給することができる原子層堆積装置を提供する。【解決手段】基板上に薄膜を形成する原子層堆積装置であって、成膜容器と、前記薄膜の原料である液体原料を気化した原料ガスを前記成膜容器に供給する原料ガス供給部と、前記原料ガスと反応して前記薄膜を形成する反応ガスを前記成膜容器に供給する反応ガス供給部と、前記原料ガスを前記成膜容器に複数回供給する毎に、前記反応ガスを前記成膜容器に1回供給するサイクルを複数回繰り返すように、前記原料ガス供給部及び前記反応ガス供給部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする原子層堆積装置。【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に薄膜を形成する原子層堆積装置に関する。
段差被覆性に優れ、薄膜を均一に形成する技術として、原子層堆積法(ALD:Atomic Layer Deposition)が知られている。ALD法では、形成しようとする薄膜を構成する元素を主成分とする2種類のガスを基板上に交互に供給し、基板上に原子層単位で薄膜を形成する。ALD法では、表面反応の自己停止作用が用いられる。表面反応の自己停止作用とは、原料ガスを供給している間に、1層あるいは数層の原料ガスだけが基板表面に吸着し、余分な原料ガスは成膜に寄与しない作用である。そのため、ALD法を用いて原子層単位で繰り返し基板上に薄膜を形成することにより、所望の膜厚の薄膜を形成することができる。
一般的なCVD(Chemical Vapor Deposition)法と比較して、ALD法は段差被覆性と膜厚制御性に優れている。そのため、メモリ素子のキャパシタや、「high-kゲート」と呼ばれる絶縁膜の形成にALD法が用いられる。
また、ALD法では、300℃以下の温度で絶縁膜を形成することができる。そのため、液晶ディスプレイなどのようにガラス基板を用いる表示装置において、薄膜トランジスタのゲート絶縁膜の形成にALD法を用いることが行われている。
ALD法では、原料ガスとなる液体原料を供給するバルブをパルス的に開き、減圧雰囲気にある成膜容器内に吐出する。すると、液体原料が気化し、原料ガスとなる。この原料ガスを用いて薄膜が形成される。
一般に、液体原料を気化し、気化した原料ガスを用いて薄膜を形成する場合、液体原料を気化した際に、液体原料の気体成分(原料ガス)だけではなく液体成分(ミスト)が混合した状態となる。成膜容器内にミストが混入すると、成膜容器の内壁にミストが付着する。
また、液体原料のミストを衝立板に衝突させ、衝立板加熱することでミストを気化させて除去する原子層堆積装置が知られている(特許文献1)。
特開2012−167317号公報
このような原子層堆積装置において、原料の気体成分(原料ガス)の成膜容器への供給量を制御するには、インジェクションが用いられ、一定時間インジェクションバルブを一度開けて原料ガスが成膜容器に供給される。しかし、インジェクションバルブの開時間を長くしても、原料ガスの供給量は開時間に比例せず、正確な供給量の制御は困難であった。具体的には、原料ガスの供給量を増やすために、インジェクションバルブの開時間を長くしても、原料の液体成分が完全に気化しない。また、原料ガスの供給量を延ばし、原料ガスの吐出圧力を高くした場合、原料の気化が追いつかず、液体成分が吐出して成膜容器の内壁に付着する場合がある。この液体成分が不適切なタイミングで気化することで、原料ガスの供給量の制御が困難となり、均一な成膜ができなくなるという問題がある。
本発明は、原料ガスの供給量を正確に制御することができる原子層堆積装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、基板上に薄膜を形成する原子層堆積装置であって、成膜容器と、前記薄膜の原料である液体原料を気化した原料ガスを前記成膜容器に供給する原料ガス供給部と、前記原料ガスと反応して前記薄膜を形成する反応ガスを前記成膜容器に供給する反応ガス供給部と、前記原料ガスを前記成膜容器に複数回供給する毎に、前記反応ガスを前記成膜容器に1回供給するサイクルを複数回繰り返すように、前記原料ガス供給部及び前記反応ガス供給部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
前記原料ガス供給部は、前記制御部より入力されるパルス信号により開閉する原料ガスバルブを有することが好ましい。
前記成膜容器内の気体の圧力を計測する気圧計を備え、前記制御部は、前記気圧計の計測結果に応じて、前記原料ガスの供給回数又は1回当たりの供給時間を調節するように前記原料ガス供給部を制御することが好ましい。
成膜後の薄膜の膜厚を計測する膜厚計測装置を備え、計測結果に応じて、前記原料ガスの供給回数又は1回当たりの供給時間を調節するように前記原料ガス供給部を制御することが好ましい。
前記液体原料を加圧する加圧部と、前記液体原料の圧力を計測する液圧計を備え、前記制御部は、前記液圧計の計測結果に応じて、前記原料ガスの供給回数又は1回当たりの供給時間を調節するように前記原料ガス供給部を制御することが好ましい。
本発明の原子層堆積装置によれば、液体原料を原料ガスにして成膜容器に供給する際に、複数回に分けて原料ガスを供給することで、原料ガスの供給量を正確に制御することができる。
実施形態の原子層堆積装置の一例を示す概略構成図である。 実施形態の原子層堆積方法の一例を示すフローチャートである。 基板の上に薄膜が形成される工程を示す図である。 (a)〜(c)は、所定のパルス幅の制御信号を所定回数、原料ガスバルブ78に入力したときの、原料供給量の時間変化を示すグラフである。 (a)〜(c)は、原料ガスバルブ78に入力した制御信号と成膜容器20内の圧力の時間変化を示すグラフである。
<実施形態>
(原子層堆積装置の構成)
まず、図1を参照して、本実施形態の原子層堆積装置の構成を説明する。図1は、本実施形態の原子層堆積装置の一例を示す概略構成図である。本実施形態の原子層堆積装置10は、原料ガスと反応ガスとを交互に供給し、基板S上に原子層単位で薄膜を形成する。その際、反応活性を高めるため、プラズマを発生させることもできる。本実施形態では、プラズマの発生に平行平板電極を用いるが、この方式に限定されない。特に、本実施形態では、常温・常圧で液体である原料を用いて薄膜を形成する。
本実施形態の原子層堆積装置10は、成膜容器20と、排気部40と、高周波電源50と、制御部52と、原料ガス供給部70と、反応ガス供給部80と、を備える。
成膜容器20は、真空チャンバ30と、インジェクタ60と、を備える。
まず、真空チャンバ30について説明する。真空チャンバ30は、支持部32と、上側電極36と、下側電極38と、を備える。支持部32の上面には下側電極38が設けられている。ここで、下側電極38は接地されている。基板Sは、真空チャンバ30の下方から支持部32を貫通するリフトピン44によって支持される。リフトピン44は昇降機構46によって上下方向に昇降可能であり、リフトピン44が基板Sを支持した状態で昇降機構46がリフトピン44を下方向に移動させることにより、基板Sは下側電極38の上に載置される。
また、支持部32の内部には加熱ヒータ34が設けられており、加熱ヒータ34により基板Sの温度を調整することができる。
上側電極36は基板Sの上方に設けられ、高周波電源50と接続されている。高周波電源50が所定の周波数の高周波電流を供給することにより、上側電極36と下側電極38との間でプラズマが生成される。
また、高周波電源50は制御部52と接続されている。高周波電源50が上側電極36に高周波電流を供給するタイミングは、制御部52により制御される。
制御部52には、膜厚計測装置56が接続されている。膜厚計測装置56は、基板S上に形成された薄膜の厚さを計測し、計測情報を制御部52へ入力する。膜厚の計測は、例えば反射率分光法(光干渉法)等により行うことができる。なお、本実施形態では、膜厚計測装置56を真空チャンバ30の外部に設け、成膜後、真空チャンバ30から取り出された基板S上の薄膜の厚さを計測する。また、膜厚計測装置56を真空チャンバ30の内部に設け、真空チャンバ30内の基板S上に成膜された薄膜の厚さを計測してもよい。
制御部52は、予め定めたパルス数、パルス幅の制御信号を生成して、原料ガスバルブ78に制御信号を供給する。パルス幅及びパルス幅は、オペレータによって指示固定されるものであってもよいし、後述するように、気圧計54、膜厚計測装置56、あるいは液圧形74の計測結果により、パルス幅及びパルス幅はフィードバック制御されるものであってもよい。
次に、インジェクタ60について説明する。インジェクタ60は、原料ガスや反応ガスの流れの上流側に位置する。インジェクタ60には、水平方向(図1の紙面に垂直な方向)に細長い原料ガス供給口62と、水平方向に細長い反応ガス供給口64と、が形成されている。原料ガス供給部70から供給される原料ガスは、原料ガス供給口62を通って、成膜容器20の内部に供給される。また、反応ガス供給部80から供給される反応ガスは、反応ガス供給口64を通って、成膜容器20の内部に供給される。
排気部40は、排気管42を介して成膜容器20(真空チャンバ30)内に供給された原料ガス、反応ガス、パージガスを排気する。排気部40は、例えば、ドライポンプである。排気部40が真空チャンバ30内を排気することにより、原料ガス、反応ガス、パージガスが真空チャンバ30内に供給されても、真空チャンバ30内の真空度は、10Pa〜100Pa程度に維持される。
排気管42には、気圧計54が設けられている。気圧計54は真空チャンバ60内の圧力を計測し、計測データを制御部52へ入力する。
次に、原料ガス供給部70について説明する。原料ガス供給部70は、液体原料貯蔵部72と、液圧計74と、加圧部76と、原料ガスバルブ78と、を備える。
液体原料貯蔵部72は、薄膜の形成に用いられる液体原料を貯蔵する。液体原料貯蔵部72に貯蔵される液体原料は、例えば、TEMAZ(テトラキスエチルメチルアミノ・ジルコニウム)、TEMAH(テトラキスエチルメチルアミノ・ハフニウム)である。
液圧計74は、液体原料貯蔵部72の圧力を検知する。液圧計74は、例えば、液圧計である。液圧計74が検知した圧力のデータは、加圧部76へ送信される。
液圧計74が検知した圧力のデータに基づいて、加圧部76は、液体原料貯蔵部72内に貯蔵されている液体原料の圧力が一定となるように、液体原料を加圧する。加圧部76は、例えば、NガスやArガスなどの不活性ガスを液体原料貯蔵部72内に導入することにより、液体原料を加圧する。
原料ガスバルブ78は、液体原料貯蔵部72に貯蔵された液体原料を気化し、流量を制御する。原料ガスバルブ78は、例えば、リキッドインジェクションバルブである。リキッドインジェクションバルブは、例えば、スウェジロック社製のALDリキッドインジェクションバルブを用いることができる。
また、原料ガスバルブ78は制御部52と接続されている。原料ガスバルブ78が液体原料を気化するタイミングは、制御部52により制御される。原料ガスバルブ78は、液体原料を気化し、制御信号のパルス幅に応じて1ミリ秒〜1秒の長さでバルブを開き、原料ガスを供給することができる。
なお、気圧計54の計測結果に応じて、制御信号のパルス幅やパルス数を増減させてもよい。例えば、原料ガスが成膜容器20内(真空チャンバ30内)へ導入されたとき、気圧計54が計測した気圧の上昇分が予め定めた値よりも高くなった場合には、次に原料ガスバルブ78を開く際の制御信号のパルス幅を短くし、あるいはパルス数を減らしてもよい。一方、気圧計54が計測した気圧の上昇分が予め定めた値よりも低かった場合には、次に原料ガスバルブ78を開く際の制御信号のパルス幅を長くし、あるいはパルス数を増やしてもよい。このように、気圧計54の計測結果に応じて、制御信号のパルス幅やパルス数を増減させることで、原料ガスの圧力が適切な値となるように制御信号のパルス幅やパルス数を調節することができる。
また、膜厚計測装置56の計測結果に応じて、制御信号のパルス幅やパルス数を増減させてもよい。例えば、膜厚が厚かった場合には、次に原料ガスバルブ78を開く際の制御信号のパルス幅を短くし、あるいはパルス数を減らしてもよい。一方、膜厚が薄かった場合には、次に原料ガスバルブ78を開く際の制御信号のパルス幅を長くし、あるいはパルス数を増やしてもよい。このように、膜厚計測装置56の計測結果に応じて、制御信号のパルス幅やパルス数を増減させることで、膜厚が適切な値となるように制御信号のパルス幅やパルス数を調節することができる。
勿論、本実施形態では、制御部52は、予め定められたパルス幅、パルス数に固定して、原料ガスバルブ78を開閉することもできる。この場合、気圧計54あるいは膜厚計測装置56の計測結果によるフィードバック制御はされない。
また、液圧計74の計測結果に応じて、制御信号のパルス幅やパルス数を増減させてもよい。例えば、液体原料の圧力が高い場合には、原料ガスバルブ78を開く際の制御信号のパルス幅を短くし、あるいはパルス数を減らしてもよい。一方、液体原料の圧力が低い場合には、原料ガスバルブ78を開く際の制御信号のパルス幅を長くし、あるいはパルス数を増やしてもよい。このように、液圧計74の計測結果に応じて、制御信号のパルス幅やパルス数を増減させることで、原料ガスの供給量が適切な値となるように制御信号のパルス幅やパルス数を調節することができる。
このように、原料ガスバルブ78を複数回パルス状に開いて原料ガスを成膜容器20内に供給するのは、以下の理由による。原子層成長法では、1回の原子層単位の膜形成で吸着される原料ガスの量は定まっているので、この量に応じて、原料ガスの成膜容器20内への供給量も予め定まっている。このため、成膜容器20内への原料ガスの供給を、複数回に小まめに分散して供給することにより、一定量の原料ガスを成膜容器20内に供給することができ、上述した従来の問題を解決することができる。すなわち、原料ガスバルブ78を複数回パルス状に開き、原料ガスの吐出圧力が低下する前に原料ガスバルブ78を閉じることで、短時間のパルス状の原料ガスの供給量を開時間に比例させることができる。この点で、1回のパルス状の開時間は、1ミリ秒〜50ミリ秒であることが好ましい。開時間が50ミリ秒を超えると、原料ガスの吐出圧力が低下し、原料ガスの供給量を開時間に比例しなくなる。一方、開時間が1ミリ秒未満では、パルス1回当たりの液体原料の供給量が少なすぎるため、パルス回数が多くなりすぎる。
また、原料ガスバルブ78を複数回パルス状に開くことにより、原料の気化を適正に行うことができ、液体成分が吐出して成膜容器の内壁に付着することを防止できる。
次に、反応ガス供給部80について説明する。反応ガス供給部80は、反応ガス貯蔵部82と、反応ガスバルブ84と、を備える。
反応ガス貯蔵部82は、薄膜の形成に用いられる反応ガスを貯蔵する。反応ガス貯蔵部82に貯蔵される反応ガスは、例えば、Oガスである。
反応ガスバルブ84は、制御部52と接続されている。反応ガスバルブ84の開閉状態は制御部52により制御される。反応ガスバルブ84は、原料ガスの成膜容器20内への供給が停止している間に、開き、反応ガスが成膜容器20内へ供給される。
次に、パージガス供給部90について説明する。パージガス供給部90は、パージガス貯蔵部92と、パージガスバルブ94と、を備える。
パージガス貯蔵部92は、NガスやArガスなどのパージガスを貯蔵する。パージガスバルブ94は、制御部52と接続されている。パージガスバルブ94の開閉状態は制御部52により制御される。
以上が本実施形態の原子層堆積装置10の概略構成である。
(原子層堆積方法)
次に、図2、図3を参照して、本実施形態の原子層堆積装置10を用いた原子層堆積法について説明する。図2は、本実施形態の原子層堆積方法の一例を示すフローチャートである。また、図3(a)〜(d)は、基板Sの上に薄膜が形成される工程を示す図である。
まず、原料ガス供給部70が成膜容器20の内部に原料ガスを供給する(ステップS101)。
ステップS101において、液圧計74は、液体原料貯蔵部72の圧力を検知し、液圧計74が検知した圧力のデータに基づいて、液体原料貯蔵部72内に貯蔵されている液体原料の圧力が一定となるように、加圧部76が液体原料を加圧する。そのため、原料ガスバルブ78には液体原料貯蔵部72から一定の圧力で液体原料が供給される。
液体原料貯蔵部72から供給された液体原料を原料ガスバルブ78が気化し、制御部52によって制御されるタイミングで、原料ガス供給口62から成膜容器20の内部に原料ガスが供給される。
図3(a)に示されるように、ステップS101によって、成膜容器20の内部に原料の気体成分110が供給され、基板Sの上に原料の気体成分110が吸着して、吸着層102が形成される。
次に、パージガス供給部90が、成膜容器20の内部にパージガスを供給する(ステップS102)。制御部52は、パージガスバルブ94を開く制御信号を送り、反応ガス貯蔵部92から、成膜容器20の内部にパージガス112を供給する。例えば、パージガスバルブ94を0.1秒間開き、成膜容器20の内部にパージガス112を供給する。また、排気部40が、成膜容器20の内部の原料の気体成分110やパージガス112を排気する。排気部40は、例えば、2秒間、成膜容器20の内部の原料の気体成分110やパージガス112を排気する。図3(b)に示されるように、ステップS102によって、成膜容器20の内部にパージガス112が供給され、基板Sの上に吸着していない原料の気体成分110が成膜容器20からパージされる。なお、パージガスは、原料ガスが供給されるとき、同時に供給されてもよい。
次に、反応ガス供給部80が、成膜容器20の内部に反応ガスを供給する(ステップS103)。制御部52によって制御されるタイミングによって、反応ガスバルブ84が開放され、反応ガス供給口64から成膜容器20の内部に反応ガスが供給される。反応ガス供給部80は、例えば、1秒間、成膜容器20の内部に反応ガスを供給する。図3(c)に示されるように、ステップS103によって、成膜容器20の内部に反応ガス114が供給される。
また、高周波電源50が上側電極36に所定の周波数の高周波電流を供給し、上側電極36と下側電極38との間でプラズマを発生させる(ステップS104)。高周波電源50は、例えば、0.2秒間、反応ガス114のプラズマを発生させる。高周波電源50が反応ガス114のプラズマを発生させることにより、反応ガス114が吸着層102と反応し、薄膜層104が形成される。
なお、高周波電源50が反応ガス114のプラズマを発生させるタイミングは、反応ガス供給部80が成膜容器20の内部に反応ガス114を供給するタイミングと同時でもよい。
また、プラズマを発生させることなく、反応ガス114が吸着層102と反応する場合、ステップS104は省略することができる。この場合、反応ガス114が吸着層102と十分に反応するよう、加熱ヒータ34が基板Sを加熱する。
次に、パージガス供給部90が、成膜容器20の内部にパージガス112を供給する(ステップS105)。パージガス供給部90は、例えば、0.1秒間、成膜容器20の内部にパージガス112を供給する。また、排気部40が、成膜容器20の内部の反応ガス114やパージガス112を排気する。図3(d)に示されるように、ステップS105によって、成膜容器20の内部にパージガス112が供給され、反応ガス114が成膜容器20からパージされる。
以上説明したステップS101〜S105により、基板Sの上に一原子層分の薄膜層104が形成される。以下、ステップS101〜S105を所定回数繰り返すことにより、所望の膜厚の薄膜層104を形成することができる。
ここで、本実施形態においては、ステップS101において、制御信号のパルス幅を調整する代わりに、制御信号のパルス幅を一定にしてパルス数を変えることで、原料ガスの供給量を調整する。一定にするパルス幅は、例えば1ミリ秒〜50ミリ秒とすることが好ましい。
例えば、制御部52が、5ミリ秒のパルス幅の制御信号を、0.1秒間の間に、1〜10回、原料ガスバルブ78に入力すると、原料ガスバルブ78はパルス信号がハイレベルの間、開き、成膜容器20の内部に原料ガスを供給する。
図4(a)は、所定のパルス幅の制御信号を原料ガスバルブ78に入力したときの、原料供給量の時間変化を示すグラフである。図4(a)に示すように、原料ガスバルブ78を連続して開くと、開いた瞬間は急激に原料供給量が増加するが、その後時間の経過とともに原料供給量が低下することがわかる。このため、原料供給量がパルス幅に比例せず、パルス幅で原料供給量を制御することは困難である。
図4(b)は、図4(a)よりも制御信号のパルス幅を短くするとともに、複数回のパルス状の制御信号を断続的に入力することで原料ガスバルブ78を断続的に開閉したときの、原料供給量の時間変化を示すグラフである。図4(b)に示すように、原料ガスバルブ78を断続的に開いた場合も、開いた瞬間は急激に原料供給量が増加するが、その後、原料ガスバルブ78が開いている間、時間の経過とともに原料供給量が低下する。しかし、1パルス当たりの原料供給量はほぼ一定であることがわかる。このため、パルス数を調整することにより、原料供給量を制御することができることがわかる。
図5(a)〜(c)は、原料ガスバルブ78に入力した制御信号と、気圧計54で計測した成膜容器20内の圧力の時間変化を示すグラフであり、図5(a)は1回、図5(b)は4回、図5(c)は7回のパルスを入力したときのグラフである。横軸が時間であり、縦軸が制御信号の電圧(V)、及び成膜容器20内の圧力(Pa)である。なお、1つのパルス幅は20ミリ秒とした。図5(a)〜(c)に示すように、パルス数が増加するに連れて、成膜容器20内の圧力の増加量が増えており、原料ガスの供給量が増えていることがわかる。
以上説明したように、本実施形態の原子層堆積装置10では、原料ガス供給部70が、制御部52より入力されるパルス信号により開閉する原料ガスバルブ78を有し、制御部52から入力されるパルス信号のパルス幅を一定にしてパルス数を変えることで、原料ガスの供給量を調整している。そのため、パルス幅を調整することで液体原料の供給量を制御する場合と比較して、より正確に液体原料の供給量を制御することができる。
以上、本発明の原子層堆積装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。また、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 原子層堆積装置
20 成膜容器
30 真空チャンバ
32 支持部
34 加熱ヒータ
36 上側電極
38 下側電極
40 排気部
42 排気管
44 リフトピン
46 昇降機構
50 高周波電源
52 制御部
54 気圧計
56 膜厚計測装置
60 インジェクタ
62 原料ガス供給口
64 反応ガス供給口
66 衝立板
68 温度調節部
70 原料ガス供給部
72 液体原料貯蔵部
74 液圧計
76 加圧部
78 原料ガスバルブ
80 反応ガス供給部
82 反応ガス貯蔵部
84 反応ガスバルブ
90 パージガス供給部
92 パージガス貯蔵部
94 パージガスバルブ
102 吸着層
104 薄膜層
110 原料の気体成分
112 パージガス
114 反応ガス
S 基板

Claims (6)

  1. 基板上に薄膜を形成する原子層堆積装置であって、
    成膜容器と、
    前記薄膜の原料である液体原料を気化した原料ガスを前記成膜容器に供給する原料ガス供給部と、
    前記原料ガスと反応して前記薄膜を形成する反応ガスを前記成膜容器に供給する反応ガス供給部と、
    前記原料ガスを前記成膜容器に複数回供給する毎に、前記反応ガスを前記成膜容器に1回供給するサイクルを複数回繰り返すように、前記原料ガス供給部及び前記反応ガス供給部を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする原子層堆積装置。
  2. 前記原料ガス供給部は、前記制御部より入力されるパルス信号により開閉する原料ガスバルブを有することを特徴とする、請求項1に記載の原子層堆積装置。
  3. 前記成膜容器内の気体の圧力を計測する気圧計を備え、
    前記制御部は、前記気圧計の計測結果に応じて、前記原料ガスの供給回数又は1回当たりの供給時間を調節するように前記原料ガス供給部を制御する、請求項1又は2に記載の原子層堆積装置。
  4. 成膜後の薄膜の膜厚を計測する膜厚計測装置を備え、計測結果に応じて、前記原料ガスの供給回数又は1回当たりの供給時間を調節するように前記原料ガス供給部を制御する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の原子層堆積装置。
  5. 前記液体原料を加圧する加圧部と、前記液体原料の圧力を計測する液圧計を備え、
    前記制御部は、前記液圧計の計測結果に応じて、前記原料ガスの供給回数又は1回当たりの供給時間を調節するように前記原料ガス供給部を制御する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の原子層堆積装置。
  6. 基板上に薄膜を形成する原子層堆積方法であって、
    前記薄膜の原料である液体原料を気化した原料ガスを成膜容器に供給するステップと、
    前記原料ガスと反応して前記薄膜を形成する反応ガスを前記成膜容器に供給するステップと、を含み、
    前記原料ガスを前記成膜容器に複数回供給する毎に、前記反応ガスを前記成膜容器に1回供給する手順を繰り返す、ことを特徴とする原子層堆積方法。



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