JP2014209720A - 送受信システム - Google Patents

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健一 三木
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慧介 大石
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Yuto Fujishima
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Abstract

【課題】A/D変換器のサンプリングクロックに求められるジッタを緩和するとともに、RF再生後のBPFの遮断特性を緩和することができる送受信システムを提供すること。【解決手段】送信装置は、RF信号を第1中間周波数信号にダウンコンバートするダウンコンバート手段と、第1中間周波数信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、を有し、受信装置は、受信されたデジタル信号をアップサンプリングするアップサンプリング手段と、所定の次数のエイリアシング信号をデジタルフィルタによって抽出する抽出手段と、エイリアシング信号を、第1中間周波数信号の高次エイリアシング周波数に変換するデジタル/アナログ変換手段と、第2中間周波数信号をもとのRF信号にアップコンバートするアップコンバート手段と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、送受信システムに関するものである。
CATVシステムや、移動体通信における地下街、ビルの高層階などの電波不感地帯での通信を補うための技術の一つに、RoF(Radio on Fiber)と呼ばれるアナログ光伝送技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。このRoF伝送方式は、RF信号で光の強度変調信号を生成し、光ファイバで信号を伝送する方式であり、比較的簡易な構成でシステムを構築できる。RF信号としては、短波からミリ波に渡る利用が多数報告されている。このRoF伝送方式はアナログでの伝送方式であるため、システムとして高い線形性、低い雑音特性が要求される。特に、半導体レーザのような光デバイスなどによって構成される光伝送装置部に対しては、高い線形性、低い雑音特性が要求される。また、RoF伝送方式では、伝送する信号の搬送波周波数で光を強度変調するため、高速応答特性も要求される。
そこで、従来、図10に示す光伝送システムのように、送信装置が、入力端子から入力されたRF信号を、混合器および低域通過フィルタを有する第1周波数変換部において変換したIF信号をA/D変換器にてサンプリングし、デジタル信号にしてから、E/O変換器で光信号に変換してから光ファイバで光伝送する方式(Digitized RoF:DRoF伝送方式)も提案されている(たとえば、特許文献1参照)。受信装置では、光ファイバで伝送された光信号をそれぞれO/E変換器で電気信号に変換する。D/A変換器において再生されたIF信号は、第2周波数変換部における増幅回路で増幅されてから、混合器に入力された局部信号と周波数混合され、帯域通過フィルタによるフィルタリングによってRF信号として選別されて出力端子から出力される。このDRoF伝送方式によれば、RoF伝送方式で大きな問題となる光デバイスへの高直線性や低雑音特性、高速応答特性等の要求仕様が大幅に緩和される。
福家、他「光伝送ブースタ」,NTT DOCOMOテクニカルジャーナル、Vol.5,No.1,PP.29−32,1997
特開2001−197012号公報
特許文献1に示す方式においては、信号帯域幅の2倍以上の周波数がA/D変換器のサンプリング周波数として選定され、アンダーサンプリング(あるいはバンドパスサンプリング等)と呼ばれる、信号の搬送波周波数よりも低い周波数でのサンプリング処理が施される。その後、信号処理部にてダウンサンプリングやパラレル/シリアル変換処理により十分に低速なシリアル信号に変換された後、光信号として出力される。
近年の移動体通信システムは、ユーザ当たりのスループットを向上させるために、2GHzを超えるような高い搬送波周波数や、数十MHzから100MHzにまで及ぶ広い信号帯域幅などが適用されようとしている。このような無線通信信号に対して特許文献1の方式を適用すると、A/D変換器に入力される搬送波周波数が高くなるため、次式で与えられるA/D変換器のサンプリングクロックジッタによるSNR特性が劣化し、例えば携帯電話のような、広いダイナミックレンジを必要とするシステムでは所望の性能を確保することが非常に困難となる。
SNR[dB]=−20log(2π・fin・σj)
ここで、
fin:A/D変換器の入力信号周波数、
σj:サンプリングクロックJitterの標準偏差(A/D変換器が持つApperture Jitterを含む)
である。
上式より、A/D変換器のサンプリングクロックジッタによる雑音の影響を最小限に抑える(SNR特性を改善する)には、A/D変換器の入力信号周波数を低く設定することが有効であるため、RF信号を、DC付近の低いIF信号に変換し、A/D変換器にてオーバーサンプリングをすることで、前述したSNR特性という点では性能向上を見込むことができる。
しかしながら、このようにDC付近のIF信号をオーバーサンプリングする方式では、対移動局中継装置内のD/A変換器から出力されるIF信号もDCに近い周波数の信号であるため、ミキサにて周波数変換し、RF信号を再生した後のBPFには非常に急峻な遮断特性が要求され、大型で高コストなBPFが必要となる、という問題が発生する。すなわち、高い搬送波周波数、広い信号帯域幅、広いダイナミックレンジを要する無線通信信号をDRoF方式で伝送するには、A/D変換器のサンプリングクロックに求められるジッタと、RF再生後のBPF遮断特性に求められる性能がトレードオフの関係を生じるという問題点がある。
そこで、本発明は、A/D変換器のサンプリングクロックに求められるジッタを緩和するとともに、RF再生後のBPFの遮断特性を緩和することができる送受信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、送信装置と受信装置を有する送受信システムにおいて、前記送信装置は、第1周波数の信号を用いてRF信号を第1中間周波数信号にダウンコンバートするダウンコンバート手段と、前記第1中間周波数信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記デジタル信号を前記受信装置に対して送信する送信手段と、を有し、前記受信装置は、前記デジタル信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記デジタル信号を、前記アナログ/デジタル変換手段のサンプリング周波数よりも高いサンプリング周波数にアップサンプリングするアップサンプリング手段と、前記アップサンプリング手段によってアップサンプリングされたデジタル信号に含まれている所定の次数のエイリアシング信号をデジタルフィルタによって抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された前記所定の次数のエイリアシング信号を、前記第1中間周波数信号の高次エイリアシング周波数に該当する第2中間周波数信号に変換するデジタル/アナログ変換手段と、前記第2中間周波数信号をもとの前記RF信号にアップコンバートするアップコンバート手段と、を有する。
このような構成によれば、A/D変換器のサンプリングクロックに求められるジッタを緩和するとともに、RF再生後のBPFの遮断特性を緩和することができる。また、各チャネル信号をベースバンドまでダウンコンバートすることなく中間周波数帯域で一括伝送するため、信号処理部で発生する遅延量を小さく抑えることが可能となる。さらに、デジタルダウンコンバート、デジタルアップコンバート等の信号処理部での周波数変換を行わないため、数値制御型発振器(NCO:Numerical Controled Oscillator)等も不要となり、信号処理部の回路規模を縮小することが可能となる。また、全てReal IF領域で処理をするため、RF再生時の直交変調器等が不要となり、アナログ部の回路規模を縮小することが可能になる。
また、本発明の一側面は、前記送信装置の前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をオーバーサンプリングし、前記受信装置の前記抽出手段は、前記第1中間周波数信号の高次エイリアシング周波数に該当する第2中間周波数信号を抽出することを特徴とする。
このような構成によれば、第1中間周波数信号の周波数をDC付近までの低い周波数に設定できるので、サンプリングクロックジッタの要件を最も緩和することができる。
また、本発明の一側面は、前記受信装置のアップサンプリング手段は、2(Nは2以上の整数)倍のサンプリング周波数に変換することを特徴とする。
このような構成によれば、エイリアシング信号を容易に抽出することができる。
また、本発明の一側面は、前記送信装置の前記ダウンコンバート手段は、前記第1中間周波数信号を用いて前記RF信号を第1ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をオーバーサンプリングし、前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、4倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は、第2次から第4次のいずれかのナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、DCから離れた第2中間周波数信号を抽出することを可能とし、RF再生後のBPFの遮断特性を緩和することができる。
また、本発明の一側面は、前記送信装置の前記ダウンコンバート手段は、前記第1中間周波数信号を用いて前記RF信号を第1ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をオーバーサンプリングし、前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、8倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は、第2次から第8次のいずれかのナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、抽出する信号の帯域を拡張し、よりDCから離れた第2中間周波数信号を抽出することを可能とし、RF再生後のBPFの遮断特性をより緩和することができる。
また、本発明の一側面は、前記送信装置の前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をアンダーサンプリングし、前記受信装置の抽出手段は、前記第1中間周波数信号の高次エイリアシング信号としての前記第2中間周波数信号を抽出する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、第1中間周波数信号を前記信号の帯域幅分以上DCから離れる帯域にダウンコンバートしても、アンダーサンプリングによりサンプリングレートを低減することができるので、伝送に必要なビットレートを低減することができる。
また、本発明の一側面は、前記受信装置のアップサンプリング手段は、2(Nは2以上の整数)倍のサンプリング周波数に変換することを特徴とする。
このような構成によれば、エイリアシング信号を容易に抽出することができる。
また、本発明の一側面は、前記送信装置の前記第1中間周波数の信号を用いて前記RF信号を第3ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をアンダーサンプリングし、前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、4倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は前記第4次のナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、DCから離れた第2中間周波数信号を抽出することを可能とし、RF再生後のBPFの遮断特性を緩和することができる。
また、本発明の一側面は、前記送信装置のダウンコンバート手段は、前記第1中間周波数信号を用いて前記RF信号を第3ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をアンダーサンプリングし、前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、8倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は、第4次から第8次のいずれかのナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出することを特徴とする。
このような構成によれば、抽出する第2中間周波数信号の帯域を拡張し、よりDCから離れた第2中間周波数信号を抽出することを可能とし、RF再生後のBPFの遮断特性をより緩和することができる。
また、本発明の一側面は、前記送信装置の前記第1中間周波数の信号を用いて前記RF信号を第2ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をアンダーサンプリングし、前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、4倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は前記第3次または第4次のナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、第1次ナイキストゾーンに発生する電源雑音やクロック雑音を回避しつつ、A/D変換器のサンプリングクロックに求められるジッタを緩和し、さらに、RF再生後のBPFの遮断特性を緩和することができる。
また、本発明の一側面は、前記送信装置のダウンコンバート手段は、前記第1中間周波数信号を用いて前記RF信号を第2ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をアンダーサンプリングし、前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、8倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は、第3次から第8次のいずれかのナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、抽出する第2中間周波数信号の帯域を拡張し、よりDCから離れた第2中間周波数信号を抽出することを可能とし、RF再生後のBPFの遮断特性をより緩和することができる。
本発明によれば、本発明は、A/D変換器のサンプリングクロックに求められるジッタを緩和するとともに、RF再生後のBPFの遮断特性を緩和することができる送受信システムを提供することが可能になる。また、各チャネル信号をベースバンドまでダウンコンバートすることなく中間周波数帯域で一括伝送するため、信号処理部で発生する遅延量を小さく抑えることが可能となる。また、デジタルダウンコンバート、デジタルアップコンバート等の信号処理部での周波数変換を行わないため、数値制御型発振器(NCO:Numerical Controled Oscillator)等も不要となり、信号処理部の回路規模を縮小することが可能となる。また、本発明によれば、全てReal IF領域で処理をするため、RF再生時の直交変調器等が不要となり、アナログ部の回路規模を縮小することが可能となる。
本発明の本実施形態に係る送受信システムの構成例を示す図である。 図1に示す送信装置の構成例を示す図である。 図1に示す受信装置の構成例を示す図である。 図2に示す送信装置の動作を説明するための図である。 送信装置のローパスフィルタから出力される信号の一例を示す図である。 パラレルシリアル変換部から出力される信号の一例を示す図である。 バンドパスフィルタの特性を説明するための図である。 受信装置のローパスフィルタから出力される信号の一例を示す図である。 図3に示す受信装置の動作を説明するための図である。 従来技術の構成を説明する図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係る送受信システムの概略の構成例を示す図である。この図に示すように、送受信システム1は、送信装置10、光ファイバ30、および、受信装置20を主要な構成要素としている。図1に示す本実施形態は、携帯電話の基地局からの電波が届きにくい電波不感地帯に電波を供給するシステムとして構成されている。
ここで、送信装置10は、図示しない基地局からの電波を受信可能な場所に配置され、基地局からの電波をアンテナ11によって捕捉する。そして、送信装置10は、受信信号(RF信号)をダウンコンバートしてデジタル化した後、光信号に変換して光ファイバ30を介して受信装置20に伝送する。また、送信装置10は、受信装置20から光ファイバ30を介して受信した光信号を電気信号に変換してアナログ信号に変換した後、アップコンバートして元のRF信号に復元し、アンテナ11を介して電波として基地局に向けて送信する。なお、図1の例では、送信装置10と基地局とは無線で情報を授受するようにしているが、これらが有線で情報を授受するようにしてもよい。
受信装置20は、基地局からの電波が届きにくい電波不感地帯に配置され、送信装置10から光ファイバ30を介して伝送された光信号を受信する。そして、受信装置20は、受信した光信号を電気信号に変換してアナログ信号に変換した後、アップコンバートして元のRF信号に復元し、アンテナ21を介して電波不感地帯に電波を送信する。また、受信装置20は、携帯電話から受信した電波をアンテナ21によって受信し、受信信号(RF信号)をダウンコンバートしてデジタル化した後、光信号に変換して光ファイバ30を介して送信装置10に供給する。なお、受信装置20は、実際には、電波不感帯の面積等に応じて複数個接続されているが、図1では図面を簡略化するために1台だけ接続された状態を示している。
以上のような構成により、携帯電話を有するユーザが電波不感帯に位置している場合であっても、携帯電話と基地局との間で、本実施形態の送受信システム1を介して電波の授受が可能になるので、通話または通信を実行することができる。
図2は、図1に示す送信装置10の構成例を示す図である。なお、図2の例では、図面を簡略化するために、下り方向(基地局から受信した電波を受信装置20に送信する方向)に関するブロック図のみを示している。図2に示すように、送信装置10は、ミキサ101、ローパスフィルタ102、増幅部103、ADC(Analog to Digital Converter)104、信号処理部105、光送信部108、光分配部109、クロック部110、分配部(DIV)111、PLLシンセサイザ(PLLSYN)112、および、発振部113を有している。
ここで、ミキサ101は、アンテナ11を介して供給されるRF信号と、発振部113から供給される局発信号とをミキシングし、中間周波数信号を出力する。
ローパスフィルタ102は、ミキサ101で生成された中間周波数信号を通過させ、それ以外の帯域成分を減衰させるフィルタである。増幅部103は、ローパスフィルタ102を通過した中間周波数信号を所定のゲインで増幅して出力する。ADC104は、増幅部103によって増幅された中間周波数信号を分配部111から供給されるクロック信号に同期してサンプリングし、デジタル信号に変換して出力する。
信号処理部105は、パラレルシリアル変換部(P/S)106、および、送信部(TXD)107を有しており、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等によって構成され、ADC104から出力されるデジタル信号に対してパラレルシリアル変換その他のエンコード処理を施して出力する。ここで、パラレルシリアル変換部106は、分配部111から出力されるクロック信号に基づいて、ADC104から出力されるパラレル信号をシリアル信号に変換して出力する。送信部107は、パラレルシリアル変換部106から供給されるシリアル信号を、例えば、8b/10b変換してクロック信号を重畳して送信信号を生成した後、出力する。
光送信部108は、送信部107から供給される電気信号を対応する光信号に変換して出力する。光分配部109では、光送信部108から出力される光信号が各光ファイバ30に対して分配される。
クロック部110は、クロック信号を生成して出力する。分配部111は、クロック部110から供給されたクロック信号を、ADC104、パラレルシリアル変換部106、送信部107、および、PLLシンセサイザ112に分配する。
PLLシンセサイザ112は、分配部111から供給されるクロック信号に基づいて発振部113から出力される局発信号が所定の周波数になるように制御する。発振部113は、PLLシンセサイザ112から供給される制御電圧に対応した周波数の正弦波信号を発生する電圧制御発振回路(VCO:Voltage Control Oscillator)である。
図3は、図1に示す受信装置20の詳細な構成例を示す図である。なお、図3の例では、図面を簡略化するために、図2と同様に、下り方向(基地局から受信した電波を受信装置20に送信する方向)に関するブロック図のみを示している。図3に示すように、受信装置20は、光受信部(RX)201、信号処理部202、DAC(Digital to Analog Converter)207、ローパスフィルタ208、ミキサ209、バンドパスフィルタ210、波形整形部(Cleaner)211、PLLシンセサイザ(PLLSYN)212、および、発振部213を有している。
ここで、光受信部201は、光ファイバ30を介して送信装置10から伝送されてきた光信号を電気信号に変換して信号処理部202に供給する。
信号処理部202は、受信部(RXD)203、シリアルパラレル変換部(S/P)204、アップサンプリング部(×4)205、および、バンドパスフィルタ206を有しており、例えば、FPGA等によって構成され、光受信部201から出力されるシリアル信号をパラレル信号に変換した後にアップサンプリングおよびフィルタリング処理してDAC207に供給するとともに、クロック信号を抽出して波形整形部211に供給する。ここで、受信部203は、光受信部201から供給される電気信号から主信号であるデジタル信号を抽出してシリアルパラレル変換部204に供給するとともに、クロック信号を抽出して波形整形部211に供給する。シリアルパラレル変換部204は、受信部203から供給されるシリアル信号を波形整形部211から供給されるクロック信号に基づいてパラレル信号に変換し、アップサンプリング部205に供給する。アップサンプリング部205は、パラレル信号のサンプリング周波数を4倍にアップサンプリングして出力する。バンドパスフィルタ206は、アップサンプリング部205から出力される信号から、例えば、第3次のエイリアス信号(送信装置10のローパスフィルタ102から出力される中間周波数信号の第3次のエイリアス信号に対応する信号)をデジタルフィルタリング処理によって抽出してDAC207に供給する。
DAC207は、バンドパスフィルタ206から供給されるデジタル信号を波形整形部211から供給されるクロック信号に同期してアナログ信号に変換して出力する。ローパスフィルタ208は、DAC207から出力されるアナログ信号から第3次のエイリアシング信号をアナログフィルタによって抽出して出力する。
波形整形部211は、受信部203によって抽出されたクロック信号を整形して、シリアルパラレル変換部204、DAC207、および、PLLシンセサイザ212に供給する。PLLシンセサイザ212は、波形整形部211から供給されるクロック信号に基づいて発振部213から出力される局発信号が所定の周波数になるように制御する。発振部213は、PLLシンセサイザ212から供給される制御電圧に対応した周波数の正弦波信号を発生する電圧制御発振回路である。なお、この例では、局発信号としては、送信装置10の局発信号よりも低い周波数が出力される。
ミキサ209は、ローパスフィルタ208から出力される第3次のエイリアシング信号と、発振部213から供給される局発信号とをミキシングすることでアップコンバートを実行し、元のRF信号を生成して出力する。バンドパスフィルタ210は、ミキサ209から出力される信号に含まれているRF信号を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰して出力する。
(B)本実施形態の動作の説明
つぎに、本実施形態の動作について説明する。図示しない基地局から送信された電波は、送信装置10のアンテナ11によって捕捉され、RF信号としてミキサ101に供給される。ミキサ101は、発振部113から供給される局発信号とRF信号とをミキシングして出力する。図4(A)はミキサ101に入力されるRF信号(台形形状の信号)と局発信号(矢印形状の信号)との関係を示す図である。なお、この図の横軸は周波数を示し、縦軸は振幅を示している。図4(A)に示すように、局発信号はRF信号より低い周波数に設定されている。このような2つの信号をミキサ101によってミキシングすることにより、図4(B)に示すように、これらの周波数の差分に対応する周波数を有する、ダウンコンバートされたIF(中間周波数)信号(図中実線で示す信号)が得られる。ここで、RF信号の中心周波数FcをA[MHz]とし、帯域幅BWをB[MHz]とした場合、局発信号の周波数Lo1は、Lo1=A−B/2−C[MHz]で表される。なお、Cは、設計上の定数であり、ADC104の種類および周辺回路部品の周波数特性の下限値に依存して決まり、これらを下回らない範囲で極力小さい値とすることが望ましい値である。Cの値を小さく設定することで、ADC104のサンプリングクロックジッタの雑音を最小限に抑えることができる。
ミキサ101から出力されたIF信号は、ローパスフィルタ102に供給され、そこで、IF信号以外の周波数成分が減衰されて増幅部103に出力される。図5はローパスフィルタ102から出力される信号の一例を示す図である。この例では、横軸は、周波数を示し、縦軸は振幅を示している。また、「Fs」はADC104のサンプリング周波数を示している。増幅部103では、ローパスフィルタ102から出力されたIF信号が所定のゲインで増幅されて出力される。
ADC104は、増幅部103から供給されるIF信号を、分配部111から供給されるクロック信号に同期してサンプリングして量子化し、デジタル信号に変換する。図4(B)に示すように、IF信号は帯域幅BWがB[MHz]であり、IF信号の上限周波数の2倍以上のサンプリング周波数Fsによってオーバーサンプリングが実行され、デジタル信号に変換された後、信号処理部105に出力される。
信号処理部105のパラレルシリアル変換部106は、ADC104から出力されたデジタル信号を分配部111から供給されるクロック信号に基づいてシリアル信号に変換して送信部107に出力する。送信部107は、パラレルシリアル変換部106から供給されるシリアル信号を、例えば、8b/10b変換してクロック信号を重畳した後に、光送信部108に出力する。図6はデジタル信号に含まれている周波数成分を示す図である。この図6において横軸は、周波数を示し、縦軸は振幅を示している。また、実線の曲線は、ADC104のナイキスト周波数を示している。ここで、標本化定理で知られるように、サンプリング周波数の1/2未満の周波数(周波数0〜0.5Fs)の信号をサンプリングして復元した場合、図6に示すように、原信号以外の信号(エイリアシング信号)が現れる。すなわち、図6では原信号(図5に示す信号)以外にも、2〜8次の信号が示されている。なお、奇数次の信号と、偶数次の信号では、周波数関係が反転している。
光送信部108は、送信部107から供給される電気信号を対応する光信号に変換し、光分配部109および光ファイバ30を介して受信装置20に送信する。
以上の動作により、アンテナ11によって捕捉された基地局からの電波が、局発信号によってダウンコンバートされた後にデジタル化される。そして、デジタル化された信号は、シリアル信号に変換されて光信号に変換され、光ファイバ30に送出される。
送信装置10から送信された光信号は、受信装置20の光受信部201によって受信され、対応する電気信号に変換された後、信号処理部202に出力される。信号処理部202の受信部203は、光受信部201から供給される信号に含まれているクロック信号を抽出して波形整形部211に供給するとともに、主信号であるデジタル信号をシリアルパラレル変換部204に供給する。シリアルパラレル変換部204は、受信部203から供給されるデジタル信号(シリアル信号)を、波形整形部211から供給されるクロック信号に基づいてパラレル信号に変換し、アップサンプリング部205に出力する。
アップサンプリング部205は、シリアルパラレル変換部204から出力されるデジタル信号のサンプリング周波数が、例えば、4倍(=4Fs)になるようにアップサンプリングする。
バンドパスフィルタ206は、例えば、IIR(Infinite Impulse Response)またはFIR(Finite Impulse Response)等のデジタルフィルタによって構成され、アップサンプリング部205から出力されるデジタル信号に対してデジタルフィルタリング処理を施し、第3次のエイリアス信号を抽出して出力する。図7の太い実線は、バンドパスフィルタ206の特性を示している。この図7に示すように、バンドパスフィルタ206は、帯域Fs〜3/2Fsを通過帯域としている。ここで、Fsはアップサンプリング前のクロック周波数であり、帯域Fs〜3/2Fsの信号は、図6に示す第3次のエイリアシング信号に対応している。なお、バンドパスフィルタの特性は複素共役の関係で2Fsを中心として折り返されるので、帯域5/2Fs〜3Fsも通過域となる。
DAC207は、バンドパスフィルタ206から出力されるデジタル信号を、波形整形部211から供給されるクロック信号に同期してアナログ信号に変換し、ローパスフィルタ208に出力する。ローパスフィルタ208は、DAC207から出力される信号から第3次のエイリアシング信号を抽出する。図8はローパスフィルタ208から出力される信号を説明する図である。ローパスフィルタ208では、図8に示す第3次のエイリアシング信号が抽出されて、ミキサ209に供給される。
ミキサ209は、発振部213から供給される局発信号と、バンドパスフィルタ206から供給される信号をミキシングして出力する。図9はローパスフィルタ208とミキサ209の動作を説明するための図である。図9(A)はローパスフィルタ208によって抽出される信号を示している。この図に示すように、ローパスフィルタ208では、サンプリング周波数Fsの右側に実線で示す第3次のエイリアシング信号を抽出する。なお、第3次のエイリアシング信号の中心周波数をFcとし、帯域幅BWをB[MHz]とし、サンプリング周波数をFsとした場合、これらの間にはFc=B/2+C+Fsの関係が成立する。つぎに、ミキサ209は、図9(B)に示すように、ローパスフィルタ208から出力される第3次のエイリアシング信号と、発振部213から供給される局発信号とをミキシングし、アップコンバートすることにより、元のRF信号(実線で示す信号)を得る。ここで、局発信号の周波数をLo2とし、サンプリング周波数をFsとすると、これらの間にはLo2=A−B/2−C−Fsの関係が成立する。このようにして得られたRF信号は、バンドパスフィルタ210によってRF信号以外の成分が減衰された後、アンテナ21を介して電波として送信される。受信装置20の通信エリア内に存在している携帯電話では、基地局から送信されたものと同じ電波を受信することができる。
なお、受信装置20は、ローパスフィルタ208とバンドパスフィルタ210を有しているが、ローパスフィルタ208は通過帯域がIF帯のものであるので、簡易かつ低コストで構成することができる。一方、バンドパスフィルタ210は、局発信号Lo2と、所望のRF信号との間隔が広いため、図9(B)に一点鎖線で示すような遮断特性が緩やかなバンドパスフィルタを用いることができる。このため、設計を簡略化するとともに、装置のコストを抑えることができる。
以上に説明したように、本発明の本実施形態によれば、送信装置10において第1周波数の信号を用いてダウンコンバートされてデジタル化された信号を光信号に変換して送信し、受信装置20において、電気信号に変換した後にアップサンプリングしてデジタルフィルタであるバンドパスフィルタ206によって第3次のエイリアシング信号を抽出するようにし、ミキサにて元のRF信号へアップコンバートするようにした。デジタルフィルタは、フィルタ定数を調整することにより、急峻な特性を簡単に実現することができ、隣接する不要なエイリアシング成分を十分に抑圧することができる。したがって、DCから離れた、高次のIF信号をアップコンバートすることができるため、アナログフィルタであるバンドパスフィルタ210として緩やかな遮断特性のフィルタを用いることができ、装置の構成を簡略化するとともに設計を簡易化することができる。
また、本実施形態では、送信装置10において第1ナイキストゾーンの中間周波数信号をオーバーサンプリングするようにしたので、ADC104におけるジッタ雑音の発生を最小限に抑えることができる。なお、ローパスフィルタ208では第3次のエイリアシング信号を抽出しているが、この第3次のエイリアシング信号は第1ナイキストゾーン信号の高次成分であるので、第3次のエイリアシング信号が有するジッタ雑音は、第1ナイキストゾーン信号が有するジッタ雑音に等しい。このため、ジッタ雑音を増加させることなく、高次の信号を抽出することが可能となる。
また、本実施形態では、送信装置10と受信装置20において、異なる周波数の局発信号に基づいてダウンコンバートおよびアップコンバートを実行しているが、これらはクロック部110によって発生された同じ周波数のクロック信号に基づいて生成されていることから、異なる周波数によってコンバートを行った場合であっても、復元されるRF信号の周波数偏差を抑えることが可能になる。
また、各チャネル信号をベースバンドまでダウンコンバートすることなく中間周波数帯域で一括伝送するため、信号処理部で発生する遅延量を小さく抑えることが可能となる。
また、デジタルダウンコンバート、デジタルアップコンバート等の信号処理部での周波数変換を行わないため、数値制御型発振器(NCO:Numerical Controled Oscillator)等が不要となり、信号処理部の回路規模を縮小することが可能となる。
また、RF入力からRF出力までを全てReal IF領域で処理をするため、RF再生時の直交変調器等が不要となり、アナログ部の回路規模を縮小することが可能となる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の各実施形態では、図1に示すように送信装置10はアンテナ11にて基地局との間で無線にて情報を授受するようにしたが、基地局と有線接続して情報を授受するようにしてもよい。また、図1では、受信装置20は1台だけとしたが、電波不感帯のエリアサイズに応じて複数の受信装置20を接続するようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、簡略化のために下り方向(送信装置10から受信装置20への方向)の構成のみを示したが、上り方向(受信装置20から送信装置10への方向)の構成として、図2,3と同様の構成を付加するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、アップサンプリング部205によるアップサンプリングは4倍としたが、これ以外にも、例えば、2(Nは2以上の自然数)であればよい。
また、以上の実施形態では、第3次のエイリアシング信号を抽出するようにしたが、これ以外の次数のエイリアシング信号を用いることも可能である。例えば、抽出するエイリアシング信号の次数をS(Sは3以上の奇数)とし、サンプリング周波数をFsとし、発振部113の局発信号の周波数をFdとし、発振部213の局発信号の周波数をFuとした場合、これらの間に以下の関係が成立するように各パラメータを設定すればよい。
Fu=Fd−Fs×(S−1)/2 ・・・(1)
また、以上の実施形態では、バンドパスフィルタ206およびローパスフィルタ208で抽出するエイリアシング成分は高次の奇数次のエイリアシング信号を抽出するようにしたが、2〜2次のいずれかの次数のエイリアシング成分を抽出できるようにしても良い。例えば、送信装置10では、中間周波数信号が第1ナイキストゾーンに収まるように構成し、受信装置20では、アップサンプリング部205において8倍のアップサンプリングを行い、バンドパスフィルタ206は、第2次から第8次のいずれかのナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出するようにしてもよい。偶数次のエイリアシング信号は、奇数次のエイリアシング信号に対して周波数が反転する関係にあるが、デジタルバンドパスフィルタの特性から、通過帯域はナイキスト周波数に対して必ず対の関係で発生する。よって、DAC207出力段のローパスフィルタ208をバンドパスフィルタ等に変更することで、デジタルバンドパスフィルタとIF帯アナログフィルタの組み合わせにより、同じ周波数関係にある奇数次の高次エイリアシング信号を抽出することが可能となる。
また、以上の実施形態では、受信装置20におけるミキサ209にて元のRF信号へアップコンバートする局発信号213はLowerローカルとなるように構成したが、Upperローカルとなるように構成してもよい。これにより、バンドパスフィルタ206およびローパスフィルタ208にて偶数次の高次エイリアシング信号を抽出しても、元のRF信号を再生することが可能となる。
また、以上の実施形態では、送信装置10では、中間周波数信号が第1ナイキストゾーン内に収まるように構成したが、例えば、第3または第5ナイキストゾーンに収まるように構成し、アンダーサンプリングをしてもよい。例えば、ADC104の入力信号周波数のナイキストゾーンの次数をT(Tは正の奇数)とし、DAC207の出力信号周波数のナイキストゾーンの次数をS(T<S)とすると、前述した式(1)は以下の式(2)のように拡張することができる。
Fu=Fd−Fs×(S−T)/2 ・・・(2)
また、以上の実施形態では、奇数次の第1中間周波数信号をアンダーサンプリングし、バンドパスフィルタ206およびローパスフィルタ208で抽出するエイリアシング成分は高次の奇数次のエイリアシング信号を抽出するようにしたが、前述のように、抽出するエイリアシング信号は偶数次の高次エイリアシング信号としてもよい。
また、以上の実施形態では、送信装置10でアンダーサンプリングする場合の第1中間周波数信号は奇数次のナイキストゾーンの信号となる構成としたが、偶数次のナイキストゾーンとなるようダウンコンバートし、偶数次あるいは奇数次の高次エイリアシングを抽出してもよい。
また、以上の実施形態では、送信装置10でのダウンコンバートは局発信号113でLowerローカルとなるよう構成したが、Upperローカルとなるような構成としてもよい。送信装置10でのダウンコンバート用局発信号113および、受信装置20でのアップコンバート用局発信号213の配置(Lower/Upperローカル)は、入力RF信号を再生し、出力させられれば、任意の組合せが適用可能である。
また、以上の各実施形態では、送信装置と受信装置とを光ファイバで接続するようにしたが、これ以外の伝送媒体(例えば、伝送ケーブル)等によって接続するようにしてもよいことは言うまでもない。
10 送信装置
11 アンテナ
20 受信装置
21 アンテナ
30 光ファイバ
101 ミキサ(ダウンコンバート手段)
102 ローパスフィルタ
103 増幅部
104 ADC(アナログ/デジタル変換手段)
105 信号処理部
106 パラレルシリアル変換部
107 送信部(送信手段)
108 光送信部
109 光分配部
110 クロック部
111 分配部
112 PLLシンセサイザ
113 発振部
201 光受信部
202 信号処理部
203 受信部(受信手段)
204 シリアルパラレル変換部
205 アップサンプリング部(アップサンプリング手段)
206 バンドパスフィルタ(抽出手段)
207 DAC(デジタル/アナログ変換手段)
208 ローパスフィルタ
209 ミキサ(アップコンバート手段)
210 バンドパスフィルタ
211 波形整形部
212 PLLシンセサイザ
213 発振部

Claims (11)

  1. 送信装置と受信装置を有する送受信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    第1周波数の信号を用いてRF信号を第1中間周波数信号にダウンコンバートするダウンコンバート手段と、
    前記第1中間周波数信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、
    前記デジタル信号を前記受信装置に対して送信する送信手段と、を有し、
    前記受信装置は、
    前記デジタル信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記デジタル信号を、前記アナログ/デジタル変換手段のサンプリング周波数よりも高いサンプリング周波数にアップサンプリングするアップサンプリング手段と、
    前記アップサンプリング手段によってアップサンプリングされたデジタル信号に含まれている所定の次数のエイリアシング信号をデジタルフィルタによって抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記所定の次数のエイリアシング信号を、前記第1中間周波数信号の高次エイリアシング周波数に該当する第2中間周波数信号に変換するデジタル/アナログ変換手段と、
    前記第2中間周波数信号をもとの前記RF信号にアップコンバートするアップコンバート手段と、
    を有することを特徴とする送受信システム。
  2. 前記送信装置の前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をオーバーサンプリングし、
    前記受信装置の前記抽出手段は、前記第1中間周波数信号の高次エイリアシング周波数に該当する第2中間周波数信号を抽出することを特徴とする請求項1に記載の送受信システム。
  3. 前記受信装置のアップサンプリング手段は、2(Nは2以上の整数)倍のサンプリング周波数に変換することを特徴とする請求項2に記載の送受信システム。
  4. 前記送信装置の前記ダウンコンバート手段は、前記第1中間周波数信号を用いて前記RF信号を第1ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をオーバーサンプリングし、
    前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、4倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は、第2次から第4次のいずれかのナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の送受信システム。
  5. 前記送信装置の前記ダウンコンバート手段は、前記第1中間周波数信号を用いて前記RF信号を第1ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をオーバーサンプリングし、
    前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、8倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は、第2次から第8次のいずれかのナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の送受信システム
  6. 前記送信装置の前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をアンダーサンプリングし、
    前記受信装置の抽出手段は、前記第1中間周波数信号の高次エイリアシング信号としての前記第2中間周波数信号を抽出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送受信システム。
  7. 前記受信装置のアップサンプリング手段は、2(Nは2以上の整数)倍のサンプリング周波数に変換することを特徴とする請求項6に記載の送受信システム。
  8. 前記送信装置の前記第1中間周波数の信号を用いて前記RF信号を第3ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をアンダーサンプリングし、
    前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、4倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は前記第4次のナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の送受信システム。
  9. 前記送信装置のダウンコンバート手段は、前記第1中間周波数信号を用いて前記RF信号を第3ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をアンダーサンプリングし、
    前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、8倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は、第4次から第8次のいずれかのナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の送受信システム。
  10. 前記送信装置の前記第1中間周波数の信号を用いて前記RF信号を第2ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をアンダーサンプリングし、
    前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、4倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は前記第3次または4次のナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の送受信システム。
  11. 前記送信装置のダウンコンバート手段は、前記第1中間周波数信号を用いて前記RF信号を第2ナイキストゾーンの第1中間周波数信号にダウンコンバートするとともに、前記アナログ/デジタル変換手段は、前記第1中間周波数信号をアンダーサンプリングし、
    前記受信装置の前記アップサンプリング手段は、8倍のアップサンプリングを行うとともに、前記抽出手段は、第3次から第8次のいずれかのナイキストゾーンのエイリアシング信号を抽出する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の送受信システム。
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