JP2014208988A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャビテーションの発生を抑えることのできる燃料噴射ポンプを提供すること。【解決手段】燃料噴射ポンプに、ポンプケースと、筒状に形成されてポンプケースに内装されるプランジャバレル30と、プランジャバレル30の周壁部31を貫通し、少なくともプランジャバレル30内の燃料をプランジャバレル30の外に排出させる給排油孔35と、プランジャバレル30に摺動自在に内設されてプランジャバレル30内の燃料を加圧すると共に、給排油孔35におけるプランジャバレル30の内周面に開口した開口部36の開閉を行うプランジャ45と、給排油孔35内を流れる燃料を整流すると共に、プランジャバレル30内の燃料の給排油孔35からの排出時に開口部36をプランジャ45で開く場合における開き始め側に偏心して給排油孔35に内設されるデフレクタ40と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、燃料噴射ポンプに関する。
ディーゼルエンジン等、燃料を燃焼室内に噴射することによって運転をする内燃機関に用いられる燃料噴射ポンプは、エンジンの運転時に高圧に加圧した燃料を、シリンダヘッドに取り付けられる燃料噴射弁に対して供給することが可能になっている。例えば、特許文献1に記載された燃料噴射装置では、ポンプハウジングに内設されて軸方向に駆動することにより燃料を加圧するプランジャと、クランク軸の回転に伴って回転するカム軸と、プランジャに連結され、カム軸上のカムと向かい合うタペットを有している。これにより、エンジンの運転時には、燃料噴射ポンプは、クランク軸の回転に伴って回転するカム軸の回転によって作動するプランジャで燃料を加圧することにより、燃料噴射弁側に燃料を供給することができる。
また、このような燃料噴射ポンプでは、燃料噴射終了後、バレルとプランジャとにより構成される加圧室内の高圧燃料は、バレルに形成される燃料の排油孔(燃料が流通する孔、通油孔とも言う。)から高速でバレルの外側に排出される。この場合、高圧の燃料が加圧室内から排油孔内に流れ出る際に、燃料圧力が急激に低下することによってキャビテーションが発生することがある。このため、従来の燃料噴射ポンプの中には、バレルに形成される排油孔内に略円錐状の突起部分を有するデフレクタを設け、排油孔を通って排出される高圧燃料の流れを整流することにより、キャビテーションの発生を抑えているものがある。例えば、特許文献2に記載された燃料噴射ポンプでは、プランジャが摺動自在に挿入されるバレルに、その周壁部を貫通する吸排ポートを形成し、吸排ポートにデフレクタを固定している。
特開2002−54530号公報 特開2000−179428号公報
しかしながら、燃料噴射の終了時に高圧燃料が排油孔へ流れる場合、排油孔を流れる燃料が、バレル内の燃料との圧力差により、高速のジェット状の噴流になることがある。排油孔内に高速のジェット状の噴流が流れると、キャビテーションが発生することがある。キャビテーションが発生して排油孔の内面やデフレクタに衝突した場合、キャビテーションが崩壊し、部材表面に損耗、即ちエロージョンが発生し、製品寿命が低下する恐れがある。
また、燃料噴射の終了時において、プランジャが作動することによって排油孔の開き始めた直後では、排油孔内を流れる燃料の流れは偏っているため、排油孔内では、局所的に燃料速度が速くなる部分が生じやすくなる。燃料噴射ポンプは、このような局所的な燃料速度の上昇によっても排油孔内でキャビテーションが発生する虞があり、このキャビテーションによってエロージョンが発生する恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、キャビテーションの発生を抑えることのできる燃料噴射ポンプを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る燃料噴射ポンプは、ポンプ本体と、筒状に形成されて前記ポンプ本体に内装されるバレルと、前記バレルの周壁部を貫通し、少なくとも前記バレル内の燃料を前記バレルの外に排出させる通油孔と、前記バレルに摺動自在に内設されて前記バレル内の燃料を加圧すると共に、前記通油孔における前記バレルの内周面に開口した開口部の開閉を行うプランジャと、前記通油孔内を流れる燃料を整流すると共に、前記バレル内の燃料の前記通油孔からの排出時に前記開口部を前記プランジャで開く場合における開き始め側に偏心して前記通油孔に内設されるデフレクタと、を備えることを特徴とする。
この発明では、デフレクタを、バレル内の燃料の通油孔からの排出時に開口部をプランジャで開く場合における開き始め側に偏心して配設するため、通油孔内に燃料が流れる際の内部流動を均一化することができる。この結果、燃料の速度が局所的に大きくなることを抑制することができ、燃料速度が上昇することに起因するキャビテーションの発生を抑えることができる。
また、上記燃料噴射ポンプにおいて、前記通油孔は、前記バレルの径方向に対して傾斜する向きで前記バレルの周壁部を貫通することが好ましい。
この発明では、通油孔を、バレルの径方向に対して傾斜する向きで形成するため、プランジャのリフト量に対する開口部の開口面積の変化の割合を大きくすることができる。これにより、バレル内の燃料と通油孔内の燃料との圧力差を、短時間で低減させることができるため、通油孔に流入する燃料がジェット状の噴流になることを抑制することができる。この結果、燃料がジェット状の噴流になることに起因するキャビテーションの発生を抑えることができる。
また、上記燃料噴射ポンプにおいて、前記通油孔は、前記デフレクタの周囲に複数の後流側孔部が画成されており、前記後流側孔部は、前記開口部を前記プランジャで開く場合における開き始め側に位置する前記後流側孔部よりも、開き終わり側に位置する前記後流側孔部の方が、前記通油孔を流れる燃料の流れ方向に見た場合における開口面積が大きくなっていることが好ましい。
この発明では、複数の後流側孔部の開口面積を、開口部の開き始め側に位置する後流側孔部よりも、開き終わり側に位置する後流側孔部の方を大きくすることにより、後流側孔部内に燃料が流れる際の内部流動を均一化することができる。この結果、燃料の速度が局所的に大きくなることをより確実に抑制することができ、キャビテーションの発生をより確実に抑えることができる。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る燃料噴射ポンプは、ポンプ本体と、筒状に形成されて前記ポンプ本体に内装されるバレルと、前記バレルに摺動自在に内設されて前記バレル内の燃料を加圧するプランジャと、少なくとも前記バレル内の燃料を前記バレルの外に排出させると共に、前記バレルの径方向に対して傾斜する向きで前記バレルの周壁部を貫通し、前記プランジャにより、前記バレルの内周面に開口した開口部の開閉が行われる通油孔と、を備えることを特徴とする。
この発明では、通油孔を、バレルの径方向に対して傾斜する向きで形成するため、プランジャのリフト量に対する開口部の開口面積の変化の割合を大きくすることができる。これにより、バレル内の燃料と通油孔内の燃料との圧力差を、短時間で低減させることができるため、通油孔に流入する燃料がジェット状の噴流になることを抑制することができる。この結果、燃料がジェット状の噴流になることに起因するキャビテーションの発生を抑えることができる。
本発明に係る燃料噴射ポンプは、キャビテーションの発生を抑えることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る燃料噴射ポンプを含む燃料噴射システムの系統図である。 図2は、図1に示す燃料噴射ポンプの断面図である。 図3は、図2のA部詳細図である。 図4は、図3のB−B矢視図である。 図5は、プランジャ室に燃料が流入する際の説明図である。 図6は、プランジャ室で燃料を加圧する際の説明図である。 図7は、プランジャ室から燃料を排出する際の説明図である。 図8は、リード溝によって給排油孔が開き始める状態の説明図である。 図9は、実施形態2に係る燃料噴射ポンプが有するプランジャバレルの軸心方向視の断面図である。 図10は、給排油孔がプランジャバレルの径方向に形成されている場合の説明図である。 図11は、図10に示す給排油孔の開口部をプランジャで開閉する際のプランジャのリフト量の変化に対する給排油孔の開口面積の変化の説明図である。 図12は、図9に示す給排油孔の開口部をプランジャで開閉する際のプランジャのリフト量の変化に対する給排油孔の開口面積の変化の説明図である。
以下に、本発明に係る燃料噴射ポンプの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る燃料噴射ポンプを含む燃料噴射システムの系統図である。本実施形態1に係る燃料噴射ポンプ20は、内燃機関の一例であるディーゼルエンジン5の燃焼室6内に燃料を噴射する燃料噴射システム1に備えられている。この燃料噴射システム1は、燃料を貯留する燃料タンク10に、給油管11を介して給油ポンプ12が接続されており、燃料タンク10の燃料は、給油ポンプ12によって、燃料噴射システム1を流れる燃料の流れ方向における下流側に圧送可能になっている。
給油ポンプ12の下流側には、燃料を濾過することによって不純物を除去する燃料フィルタ13が配設されており、燃料フィルタ13の下流側に位置する給油主管14からは、ディーゼルエンジン5の気筒に対応して複数の給油枝管15が分岐している。燃料噴射ポンプ20は、複数が各給油枝管15に接続されている。ディーゼルエンジン5には、気筒ごとに燃料噴射弁17が配設されており、各燃料噴射ポンプ20は、それぞれ噴射管16を介して燃料噴射弁17に接続されている。
図2は、図1に示す燃料噴射ポンプの断面図である。燃料噴射ポンプ20は、ポンプ本体であるポンプケース25を有し、ポンプケース25の内側に、筒状に形成されるバレルであるプランジャバレル30が内装されている。プランジャバレル30には、当該プランジャバレル30の周壁部31を貫通する孔である給排油孔(燃料が流通する孔、通油孔とも言う。)35が複数形成されている。この給排油孔35は、プランジャバレル30の外側からプランジャバレル30の内側への燃料の給油と、プランジャバレル30の内側からプランジャバレル30の外側への燃料の排出とを行うことが可能な通油孔になっている。即ち、給排油孔35は、プランジャバレル30内に燃料を給油する給油孔と、プランジャバレル30内の燃料を排出させる排油孔とを兼ねている。
ポンプケース25には、給油枝管15等を介して給油ポンプ12から供給された燃料が流入する給排油室26が、内面側に形成されている。給排油孔35は、プランジャバレル30の外周面側の開口部分は、この給排油室26に対して開口しており、この給排油室26と、プランジャバレル30の内側との間で燃料の給油や排出を行うことが可能になっている。
また、プランジャバレル30の内側には、筒状の軸方向に往復摺動自在に内設されてプランジャバレル30内の燃料を加圧すると共に、給排油孔35におけるプランジャバレル30の内周面に開口した開口部36(図3参照)の開閉を行うプランジャ45が設けられている。
また、プランジャバレル30の一端側には、吐出弁55と、吐出弁55の弁座56と、が配設されており、さらに、吐出弁55におけるプランジャバレル30が位置する側の反対側には、吐出コネクタ60が配設されている。このうち、吐出弁55は、プランジャ45と同様にプランジャバレル30の軸方向に往復移動可能に配設されると共に、吐出弁ばね57によって弁座56に密着する方向に付勢力が付与されている。吐出弁55は、このように往復移動すると共に弁座56に密着することにより、プランジャバレル30内と吐出コネクタ60内との連通及び遮断を切り替えることが可能になっている。
また、吐出コネクタ60における弁座56が位置する側の反対側の端部側には、プランジャバレル30側から流れてきた燃料を吐出する燃料吐出口61が形成されている。燃料噴射弁17に接続される噴射管16は、他端側が吐出コネクタ60に接続されており、燃料吐出口61から吐出された燃料を燃料噴射弁17に供給することが可能になっている。
プランジャバレル30に内設されるプランジャ45は、弁座56が位置する側の端面である上端面45fと、弁座56におけるプランジャ45に対向する面と、プランジャバレル30の内面とで、燃料を加圧するプランジャ室50を画成している。
また、プランジャ45には、外周面に燃料が通る油路であるリード溝46が形成されている。このリード溝46は、プランジャ45の外周面における他の部分から凹んだ溝状に形成されており、プランジャ45の上端面45fから、外周面の所定の範囲にかけて形成されている。詳しくは、リード溝46は、上端面45f側に位置する溝壁である上部リード47と、上部リード47に対向すると共にプランジャ45において上端面45fが位置する側の反対側の端部側に位置する溝壁である下部リード48と、を有している。
プランジャ45における上端面45fの反対側の端部側には、ディーゼルエンジン5の動力を用いて、プランジャ45を往復させる力をプランジャ45側に伝達する燃料カム65が配設されている。この燃料カム65は、ディーゼルエンジン5がクランク軸(図示省略)の回転によって出力する動力の一部が複数のギヤを介在して燃料カム65に伝達されることにより、クランク軸に連動して回転可能になっている。
プランジャ45における燃料カム65側の端部には、タペット66が連結されている。このタペット66は、プランジャ45と共に往復移動可能に配設されており、タペットスプリング68により、燃料カム65に近付く方向の付勢力が付与されている。即ち、プランジャ45は、タペットスプリング68により、弁座56から離れて燃料カム65に近付く方向の付勢力が付与されている。
また、タペット66における燃料カム65に対向する部分には、燃料カム65に接触するタペットローラ67が配設されている。このタペットローラ67は、回転軸が、燃料カム65の回転軸と平行になる向きで回転可能に配設されており、タペット66に付与されるタペットスプリング68の付勢力により、燃料カム65に押し付けられる状態で燃料カム65に接触している。
図3は、図2のA部詳細図である。給排油孔35には、給排油孔35内を流れる燃料を整流するデフレクタ40が内設されている。このデフレクタ40は、当該デフレクタ40と、デフレクタ40をプランジャバレル30に取り付ける取付部44とが一体になったデフレクタユニット43に設けられている。デフレクタユニット43は、デフレクタ40が給排油孔35に内設される向きでプランジャバレル30の外周面側から、スクリュー33によって取付部44を取り付けることにより、プランジャバレル30に取り付けられている。
デフレクタ40は、プランジャバレル30の外周面側から内周面側に向かう方向に延在して給排油孔35に内設されており、内周面側の端部は、給排油孔35の開口部36からはプランジャバレル30内に出ておらず、給排油孔35内に位置している。
また、デフレクタ40におけるプランジャバレル30の内周面側の端部から外周面側に向かった所定の範囲である先端部41は、プランジャバレル30の内周面側に向かうに従って径が細くなる略円錐形の形状になっている。このデフレクタ40の先端部41は、高さ方向が給排油孔35の形成方向になり、頂点がプランジャバレル30の内周面側に位置し、底面がプランジャバレル30の外周面側に位置し、頂点が曲面状になった形状で形成されている。
また、このデフレクタ40は、プランジャ45の往復移動の方向において、プランジャバレル30内の燃料の給排油孔35からの排出時に、開口部36をプランジャ45で開く場合における開き始め側に偏心している。具体的には、給排油孔35は、プランジャ45が燃料カム65側からプランジャ室50の方向に移動する場合において、リード溝46が給排油孔35の開口部36に対向する状態になった際に、リード溝46を流れる燃料を給排油室26側に排出する。このため、デフレクタ40は、開口部36をプランジャ45で開く場合における開き始め側である燃料カム65側に偏心している。
またこれにより、給排油孔35におけるデフレクタ40が配設されている部分では、燃料カム65側の部分よりも吐出弁55側の部分の方が、プランジャ45の往復移動の方向における流路の幅が大きくなっている。
図4は、図3のB−B矢視図である。給排油孔35は、デフレクタ40の周囲に、複数の後流側孔部37が画成されている。この後流側孔部37は、給排油孔35の形成方向に沿った孔としてそれぞれが形成されており、複数の後流側孔部37は、デフレクタ40の周囲に、後流側孔部37の円周方向に沿って複数が並んで形成されている。即ち、給排油孔35は、給排油室26に対しては、複数の後流側孔部37が開口している。
このように複数形成される後流側孔部37は、開口部36をプランジャ45で開く場合における開き始め側に位置する後流側孔部37よりも、開き終わり側に位置する後流側孔部37の方が、給排油孔35を流れる燃料の流れ方向に見た場合における開口面積が大きくなっている。つまり、後流側孔部37は、燃料カム65寄りに位置している後流側孔部37よりも、吐出弁55寄りに位置している後流側孔部37の方が、開口面積が大きくなっている。
この実施形態1に係る燃料噴射ポンプ20は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。ディーゼルエンジン5の運転時は、給油ポンプ12を駆動させることにより、燃料タンク10内の燃料を燃料フィルタ13で濾過し、燃料噴射ポンプ20に供給する。燃料噴射ポンプ20に供給された燃料は、ポンプケース25とプランジャバレル30との間に形成される給排油室26に流入する。
一方、ディーゼルエンジン5の運転時には、燃料噴射ポンプ20は、クランク軸に連動して燃料カム65が回転する。これにより、タペットスプリング68からの付勢力により燃料カム65に押し付けられているタペットローラ67は、燃料カム65の表面の形状に沿って、プランジャ45の往復移動の方向に移動する。これに伴い、タペットローラ67が設けられるタペット66と、タペット66が接続されるプランジャ45もタペットローラ67と共に往復移動をする。燃料噴射ポンプ20のプランジャ45は、このようにディーゼルエンジン5のクランク軸の回転に連動して往復移動をし、往復移動時における位置は、クランク軸の回転位置に対応した位置になっている。
燃料噴射ポンプ20は、このようにプランジャ45が往復移動をすることにより、給排油室26に流入した燃料を給排油孔35からプランジャ室50に取り込み、プランジャ室50で加圧して吐出弁55側に送り込む。吐出弁55は、通常時は吐出弁ばね57の付勢力により、プランジャバレル30内と吐出コネクタ60内とを遮断した状態になっているが、加圧した燃料から吐出弁55に付与される力が吐出弁ばね57の付勢力よりも大きくなった場合には、吐出弁55は弁座56から離間する。
これにより、吐出弁55は、プランジャバレル30内と吐出コネクタ60内とを連通する状態になり、プランジャ室50で加圧した燃料は、吐出コネクタ60内に流れる。吐出コネクタ60内に流れた高圧の燃料は、燃料吐出口61から吐出し、噴射管16を通って燃料噴射弁17に供給され、燃料噴射弁17からディーゼルエンジン5の燃焼室6に噴射する。燃焼室6に噴射された燃料は燃焼室6で燃焼し、この燃料の燃焼により、ディーゼルエンジン5は駆動する。
燃料噴射ポンプ20は、このようにプランジャバレル30内でプランジャ45が往復移動をすることにより、高圧の燃料を燃料噴射弁17に供給するが、次に、このプランジャ45の動きに対する燃料の流れについて説明する。
図5は、プランジャ室に燃料が流入する際の説明図である。プランジャ室50への燃料の流入は、プランジャ45が給排油孔35の開口部36を開き、給排油孔35とプランジャ室50とが連通している状態でプランジャ45が燃料カム65の方向に移動して、プランジャ室50内が給排油室26に対して負圧になることによって行われる。つまり、プランジャ45の上端面45fが、プランジャバレル30の給排油孔35の開口部36における吐出弁55側の端部よりも燃料カム65側に位置する状態でプランジャ45が燃料カム65の方向に移動することにより、給排油室26内の燃料はプランジャ室50に吸引される。これにより、給排油室26内の燃料は、給排油室26内から給排油孔35を通ってプランジャ室50内に流入する。
図6は、プランジャ室で燃料を加圧する際の説明図である。プランジャ室50に燃料が流入した状態でプランジャ45が吐出弁55の方向に移動し、プランジャ45が給排油孔35の開口部36を閉じた状態でさらに吐出弁55の方向に移動することにより、プランジャ室50内の燃料に加圧する。この場合、プランジャ室50内の燃料は、圧力の逃げ場が無い状態で加圧されるため、燃料は高圧になる。このように高圧になった燃料から吐出弁55に付与される力が、吐出弁ばね57の付勢力よりも大きくなった場合には、吐出弁55は弁座56から離間し、プランジャ室50内の燃料は、吐出コネクタ60内に流れて燃料吐出口61から吐出される。
図7は、プランジャ室から燃料を排出する際の説明図である。プランジャ室50内の燃料をプランジャ室50内から押し出し、さらにプランジャ45が吐出弁55の方向に移動をすると、プランジャ45のリード溝46が給排油孔35にかかる。リード溝46は、プランジャ45の上端面45fに連通しているため、リード溝46には、プランジャ室50内と同様に高圧の燃料が流れている。このため、リード溝46が給排油孔35にかかることにより、給排油孔35の開口部36が開いた場合には、リード溝46を流れる高圧の燃料が、給排油孔35内に流入する。給排油孔35内に流入した燃料は、デフレクタ40によって整流され、プランジャ45の外側に排出される。これにより、プランジャバレル30内の燃料は、給排油孔35を通って給排油室26に戻る。
ここで、燃料が高圧になっている状態で給排油孔35が開き始める場合、燃料は給排油孔35における開き始め側から勢いよく給排油孔35内に流入するが、デフレクタ40は給排油孔35内に偏心して配設されているため、給排油孔35内に流入した燃料は、給排油孔35内における流量を調節されながら流れる。
次に、リード溝46によって給排油孔35が開き始めることにより、高圧の燃料が給排油孔35内に流入し始める場合について説明する。図8は、リード溝によって給排油孔が開き始める状態の説明図である。プランジャ45が吐出弁55の方向に移動している場合、給排油孔35は、プランジャ45のリード溝46の上部リード47が、開口部36における燃料カム65側の端部よりも吐出弁55寄りに位置した場合に開口をする。このため、給排油孔35は、まず開口部36における燃料カム65側の端部付近からリード溝46内に対して開口し、リード溝46内を流れる燃料が、開口部36における燃料カム65側の端部付近から給排油孔35内に流入する。
この場合におけるリード溝46内を流れる燃料は高圧であるため、給排油孔35内には、高圧の燃料が流入する。即ち、給排油孔35が開き始めた場合には、給排油孔35内における燃料カム65寄りの部分に、より多くの高圧の燃料が流れる。
ここで、給排油孔35は、デフレクタ40が配設されている部分では、燃料カム65側よりも吐出弁55側の方が、プランジャ45の往復移動の方向における流路の幅が大きくなっているため、給排油孔35の形状としては、吐出弁55寄りの方が、燃料が流れ易くなっている。また、給排油孔35に複数形成される後流側孔部37も同様に、燃料カム65寄りの後流側孔部37よりも、吐出弁55寄りの後流側孔部37の方が、開口面積が大きくなっているため、後流側孔部37も、吐出弁55寄りの後流側孔部37の方が燃料が流れ易くなっている。
一方、開口部36が開き始めた直後に給排油孔35内を流れる高圧の燃料は、給排油孔35内における燃料カム65寄りの部分に、より多く流れるため、給排油孔35の形状に起因する燃料の流れの傾向と、給排油孔35が開き始めることに起因する燃料の流れの傾向は、相反する状態になる。
このため、給排油孔35内を流れる燃料は、双方の要因に起因する流れの傾向が相殺され、燃料カム65寄りの位置と吐出弁55寄りの位置とで、同程度の燃料が流れることになり、開口部36が開き始めた直後の給排油孔35内には、偏流が発生することなく、高圧の燃料が流れる。これにより、給排油孔35は、内部流動を均一化してプランジャバレル30内の燃料をプランジャバレル30の外側、即ち、給排油室26側に排出することができる。
以上の実施形態1に係る燃料噴射ポンプ20は、デフレクタ40を、プランジャバレル30内の燃料の給排油孔35からの排出時に開口部36をプランジャ45で開く場合における開き始め側に偏心して配設するため、給排油孔35内に燃料が流れる際の内部流動を均一化することができる。この結果、燃料の速度が局所的に大きくなることを抑制することができ、燃料速度が上昇することに起因するキャビテーションの発生を抑えることができる。また、キャビテーションの発生を抑えることにより、キャビテーションが崩壊することによる部材表面のエロージョンの発生を抑制することができ、製品寿命の低下を抑えることができる。
また、給排油孔35が有する複数の後流側孔部37は、開口部36の開き始め側に位置する後流側孔部37よりも、開き終わり側に位置する後流側孔部37の方が、開口面積が大きくなっているため、後流側孔部37内に燃料が流れる際の内部流動を均一化することができる。この結果、燃料の速度が局所的に大きくなることをより確実に抑制することができ、キャビテーションの発生をより確実に抑えることができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る燃料噴射ポンプ20は、実施形態1に係る燃料噴射ポンプ20と略同様の構成であるが、プランジャバレル30の給排油孔35が傾斜している点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
図9は、実施形態2に係る燃料噴射ポンプが有するプランジャバレルの軸心方向視の断面図である。本実施形態2に係る燃料噴射ポンプ20では、実施形態1に係る燃料噴射ポンプ20と同様に、プランジャバレル30には、周壁部31を貫通すると共に、少なくともプランジャバレル30内の燃料をプランジャバレル30の外に排出させることができる給排油孔35が複数形成されている。この給排油孔35は、実施形態1とは異なり、プランジャバレル30の中心から偏心して形成されている。詳しくは、給排油孔35は、筒状に形成されるプランジャバレル30の軸心方向には直交し、プランジャバレル30の径方向に対しては傾斜する向きで周壁部31を貫通する孔として形成されている。このように形成される給排油孔35には、給排油孔35の軸心と同心にデフレクタ40が配設されている。
この実施形態2に係る燃料噴射ポンプ20は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。本実施形態2に係る燃料噴射ポンプ20も、本実施形態1に係る燃料噴射ポンプ20と同様に、ディーゼルエンジン5のクランク軸に連動して燃料カム65が回転することに伴って、プランジャ45がプランジャバレル30内を往復移動する。これにより、プランジャ45は、給排油孔35の開口部36を開閉し、プランジャ室50内に燃料を吸引して燃料を加圧して燃料噴射弁17側に供給したり、プランジャバレル30内の燃料を給排油孔35から排出したりする。
ここで、給排油孔35は、プランジャバレル30の径方向に対して傾斜する向きで形成されているため、開口部36の面積は、給排油孔35の形成方向視の開口面積よりも大きくなっている。このため、本実施形態2に係る燃料噴射ポンプ20では、プランジャ45を往復移動させた場合におけるプランジャ45の移動量に対する開口部36の開口面積の変化量が、大きくなっている。
図10は、給排油孔がプランジャバレルの径方向に形成されている場合の説明図である。図11は、図10に示す給排油孔の開口部をプランジャで開閉する際のプランジャのリフト量の変化に対する給排油孔の開口面積の変化の説明図である。つまり、図10に示すように、給排油孔35を、プランジャバレル30の径方向に沿った向きで形成した場合、開口部36の形状は、給排油孔35の形成方向視の形状に近似した形状になる。このため、開口部36の面積は、給排油孔35の同方向の開口面積とほぼ等しくなる。このように給排油孔35が形成される場合において、プランジャ45が往復移動をする場合、開口部36の開口面積は、図11に示すように、プランジャ45の移動量であるリフト量が変化するに従って変化する。即ち、プランジャ45のリフト量が大きくなるに従って、開口部36の開口面積も大きくなる。
これに対し、給排油孔35を、プランジャバレル30の径方向に対して傾斜する向きで形成した場合、開口部36の形状は、給排油孔35の形成方向視の形状に対して、プランジャバレル30の円周方向の大きさが大きくなる。このため、開口部36の面積は、給排油孔35の形成方向視の開口面積よりも大きくなる。
図12は、図9に示す給排油孔の開口部をプランジャで開閉する際のプランジャのリフト量の変化に対する給排油孔の開口面積の変化の説明図である。給排油孔35を、プランジャバレル30の径方向に対して傾斜する向きで形成した場合、プランジャ45の移動方向における開口部36の大きさは、給排油孔35を、プランジャバレル30の径方向に沿った向きで形成した場合と同じ大きさになる。このため、プランジャバレル30の移動範囲に対する開口部36の全閉位置から全開位置までの距離は、プランジャバレル30の径方向に対する給排油孔35の向きに関わらず一定になっている。
従って、開口面積が大きくなっている開口部36をプランジャ45で開閉する場合には、図12に示すように、プランジャ45のリフト量の変化に対する開口部36の開口面積の変化が大きくなる。即ち、本実施形態2に係る燃料噴射ポンプ20では、開口部36を閉じた状態からプランジャ45のリフト量を大きくして給排油孔35の開口部36を開く際には、プランジャバレル30の径方向に沿った向きで給排油孔35を形成する場合と比較して、リフト量の変化に対する開口面積の変化が大幅に大きくなる。
換言すると、本実施形態2に係る燃料噴射ポンプ20は、単位リフトあたりの開口部36の開口面積増加率が大きくなっている。このため、給排油孔35の開口部36をプランジャ45のリード溝46に対向させて開口部36を開くことにより、プランジャバレル30内の高圧の燃料を給排油孔35によって排出する場合、プランジャバレル30内の燃料を短時間で給排油孔35内に流入させることができる。これにより、プランジャバレル30の燃料と給排油孔35内の燃料との圧力差を、短時間で低減させて排出することができる。
以上の実施形態2に係る燃料噴射ポンプ20は、プランジャバレル30の径方向に対して傾斜する向きで給排油孔35を形成しているため、プランジャ45のリフト量に対する開口面積の変化の割合を大きくすることができる。これにより、プランジャバレル30内の燃料と給排油孔35内の燃料との圧力差を、短時間で低減させることができるため、給排油孔35に流入する燃料がジェット状の噴流になることを抑制することができる。この結果、燃料がジェット状の噴流になることに起因するキャビテーションの発生を抑えることができる。また、キャビテーションの発生を抑えることにより、エロージョンの発生を抑制することができ、製品寿命の低下を抑えることができる。
〔変形例〕
なお、実施形態2に係る燃料噴射ポンプ20では、デフレクタ40は給排油孔35の軸心と同心にして配設されているが、デフレクタ40は実施形態1に係る燃料噴射ポンプ20と同様に、給排油孔35に対して偏心させてもよい。実施形態2のように、デフレクタ40を給排油孔35の軸心と同心にして配設した場合でも、給排油孔35をプランジャバレル30の径方向に対して傾斜する向きで形成することにより、キャビテーションの発生を抑えることができ、この給排油孔35に対してデフレクタ40を偏心させた場合には、さらにキャビテーションの発生を抑えることができる。また、給排油孔35をプランジャバレル30の径方向に対して傾斜する向きで形成してデフレクタ40を偏心させ、さらに、開口部36の開き始め側に位置する後流側孔部37よりも、開き終わり側に位置する後流側孔部37の開口面積を大きくすることにより、より効果的にキャビテーションの発生を抑えることができる。
また、燃料噴射ポンプ20は、上述した実施形態、及び変形例で用いられている構成等を適宜組み合わせてもよく、または、上述した構成以外を用いてもよい。燃料噴射ポンプ20の構成等に関わらず、デフレクタ40を偏心して給排油孔35に内設したり、プランジャバレル30の径方向に対して傾斜する向きで給排油孔35を形成したりすることにより、キャビテーションの発生を抑えることができる。
1 燃料噴射システム
5 ディーゼルエンジン
10 燃料タンク
12 給油ポンプ
17 燃料噴射弁
20 燃料噴射ポンプ
25 ポンプケース
26 給排油室
30 プランジャバレル
35 給排油孔
36 開口部
37 後流側孔部
40 デフレクタ
45 プランジャ
46 リード溝
50 プランジャ室
55 吐出弁
60 吐出コネクタ
65 燃料カム
66 タペット

Claims (4)

  1. ポンプ本体と、
    筒状に形成されて前記ポンプ本体に内装されるバレルと、
    前記バレルの周壁部を貫通し、少なくとも前記バレル内の燃料を前記バレルの外に排出させる通油孔と、
    前記バレルに摺動自在に内設されて前記バレル内の燃料を加圧すると共に、前記通油孔における前記バレルの内周面に開口した開口部の開閉を行うプランジャと、
    前記通油孔内を流れる燃料を整流すると共に、前記バレル内の燃料の前記通油孔からの排出時に前記開口部を前記プランジャで開く場合における開き始め側に偏心して前記通油孔に内設されるデフレクタと、
    を備えることを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 前記通油孔は、前記バレルの径方向に対して傾斜する向きで前記バレルの周壁部を貫通することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
  3. 前記通油孔は、前記デフレクタの周囲に複数の後流側孔部が画成されており、
    前記後流側孔部は、前記開口部を前記プランジャで開く場合における開き始め側に位置する前記後流側孔部よりも、開き終わり側に位置する前記後流側孔部の方が、前記通油孔を流れる燃料の流れ方向に見た場合における開口面積が大きくなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射ポンプ。
  4. ポンプ本体と、
    筒状に形成されて前記ポンプ本体に内装されるバレルと、
    前記バレルに摺動自在に内設されて前記バレル内の燃料を加圧するプランジャと、
    少なくとも前記バレル内の燃料を前記バレルの外に排出させると共に、前記バレルの径方向に対して傾斜する向きで前記バレルの周壁部を貫通し、前記プランジャにより、前記バレルの内周面に開口した開口部の開閉が行われる通油孔と、
    を備えることを特徴とする燃料噴射ポンプ。
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