JP2014207197A - 充電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 効率的に二次電池やその他充電装置の発熱部分の冷却を行うと共に、燃料電池の出力特性が良好な状態で二次電池の充電を行えるようにすること。
【解決手段】 電源設置部に設置された燃料電池と電池パック設置部に設置された電池パック間に形成された風路に正逆回転可能なファンを取り付け、燃料電池の温度と電池パックに内蔵された二次電池の温度に基づいてファンの回転方向を制御するようにした。ファンの回転方向を適宜切り替えることにより電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度制御が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 電源設置部に設置された燃料電池と電池パック設置部に設置された電池パック間に形成された風路に正逆回転可能なファンを取り付け、燃料電池の温度と電池パックに内蔵された二次電池の温度に基づいてファンの回転方向を制御するようにした。ファンの回転方向を適宜切り替えることにより電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度制御が可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は充電装置に関し、特に、燃料電池を電源とした充電装置に関する。
電動工具用電池パックを燃料電池の電力で充電する充電装置が知られている。この種の充電装置には、燃料電池の酸素極に空気(酸素)を供給するためにファンが設けられている。このファンは、同時に電池パック内の二次電池を冷却することをも企図しており、燃料電池を通過した空気が電動工具ケース内を通って二次電池近傍を通過し、その後空気排出口から排出されるように構成されている(特許文献1参照)。
上記のような従来の充電装置では、燃料電池を通過した風を二次電池に当てているので、燃料電池の排熱で暖かくなった風が二次電池に送られることになる。そのため、かかる構成の充電装置にあっては、二次電池の冷却効率が低いという問題がある。燃料電池が低温状態にあれば、二次電池の冷却効率は高まるが、低温下にある燃料電池は出力特性が劣るので、早く起動させるためにはある程度燃料電池を温めた方が良いという背景もあり、燃料電池が低温状態で二次電池を冷却することは現実的ではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、効率的に二次電池やその他充電装置の発熱部分の冷却を行うと共に、燃料電池の出力特性が良好な状態で二次電池の充電を行えるようにすることを目的としている。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の充電装置は、二次電池を充電するための電源としての燃料電池を設置する電源設置部と、二次電池を内蔵した電池パックを設置する電池パック設置部と、電源設置部に設置された燃料電池と電池パック設置部に設置された電池パック間に形成された第1風路と、当該第1風路に取り付けられた正逆回転可能なファンと、ファンの回転を制御する制御部と、を有することを特徴としている。
このように構成された充電装置は、ファンの回転方向を適宜切り替えることにより電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度制御が可能となる。
請求項2に記載の充電装置は、請求項1に記載の充電装置であって、電源設置部に設置された燃料電池の温度を検出する第1温度検出手段と、二次電池設置部に設置された二次電池の温度を検出する第2温度検出手段とを更に有し、制御手段は、第1温度検出手段が検出する第1の温度と第2温度検出手段が検出する第2の温度に基づいてファンの回転方向を決定し、決定した回転方向に回転するようにファンを制御することを特徴としている。
このように構成された充電装置では、電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度に応じてファンの回転方向を切り替えるので、電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度制御を的確に行うことができる。
請求項3記載の充電装置は、請求項1に記載の充電装置であって、電源設置部に設置された燃料電池の温度を検出する第1温度検出手段と、二次電池設置部に設置された二次電池の温度を検出する第2温度検出手段とを更に有し、制御手段は、第1温度検出手段が検出する第1の温度と第2温度検出手段が検出する第2の温度に基づいてファンの回転数を決定し、決定した回転数で回転するようにファンを制御することを特徴としている。
このように構成された充電装置では、ファンの回転方向を適宜切り替えるだけでなく、電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度に応じてファンの回転数を切り替えるので、電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度制御をより的確に行うことができる。
請求項4に記載の充電装置は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の充電装置であって、燃料電池が発電する電圧値を二次電池をを充電する電圧値に変換するための電圧変換回路と、前記電圧変換回路を冷却するための第2風路とを更に有することを特徴としている。
このように構成された充電装置では、ファンの回転方向を適宜切り替えることにより電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度制御と共に電圧変換回路の冷却も行うことができる。
請求項5に記載の充電装置は、請求項4に記載の充電装置であって、第1風路と第2風路との間に逆止弁を設け、ファンが正転若しくは逆転のいずれかの方向に回転したときのみ、ファンが生成する冷却風を逆止弁を介して第2風路に流入させ電圧変換回路を冷却するように構成したことを特徴としている。
このように構成された充電装置では、電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度に応じてファンの回転方向を切り替えるので、電圧変換回路の冷却に効果的な冷却風が生成されたときだけ、逆止弁を開いて冷却風が第1風路から第2風路に流れるようにし、もって電圧変換回路を冷却するようにしている。
請求項6に記載の充電装置は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の充電装置であって、燃料電池の酸素極を外気に連通させるように構成したことを特徴としている。
このように構成された充電装置では、燃料電池の空気極が外気に連通しているので、燃料電池における空気(酸素)の取り込みを支障なく行うことができる。
請求項7に記載の充電装置は、二次電池を充電するための電源としての燃料電池を設置する電源設置部と、二次電池を内蔵した電池パックを設置する電池パック設置部と、電源設置部に設置された燃料電池と電池パック設置部に設置された電池パック間に形成された内通風路と、燃料電池の酸素極を外気に連通させるための解放風路と、解放風路に設けた正逆回転可能なファンと、ファンの回転を制御する制御部と、を有することを特徴としている。
このように構成された充電装置では、燃料電池の酸素極を外気に連通させるための解放風路に設けたファンの回転方向を適宜切り替えることにより電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度制御が可能となる。
請求項8に記載の充電装置は、請求項7に記載の充電装置であって、電源設置部に設置された燃料電池の温度を検出する第1温度検出手段と、電池パック設置部に設置された電池パックに内蔵された二次電池の温度を検出する第2温度検出手段とを更に有し、制御手段は、第1温度検出手段が検出する第1の温度と第2温度検出手段が検出する第2の温度に基づいてファンの回転方向を決定し、決定した回転方向に回転するようにファンを制御することを特徴としている。
このように構成された充電装置では、電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度に応じてファンの回転方向を切り替えるので、電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度制御を的確に行うことができる。
請求項9に記載の充電装置は、請求項7に記載の充電装置であって、電源設置部に設置された燃料電池の温度を検出する第1温度検出手段と、電池パック設置部に設置された電池パックに内蔵された二次電池の温度を検出する第2温度検出手段とを更に有し、制御手段は、第1温度検出手段が検出する第1の温度と第2温度検出手段が検出する第2の温度に基づいてファンの回転数を決定し、決定した回転数で回転するようにファンを制御することを特徴としている。
このように構成された充電装置では、ファンの回転方向を適宜切り替えるだけでなく、電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度に応じてファンの回転数を切り替えるので、電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度制御をより的確に行うことができる。
請求項10に記載の充電装置は、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の充電装置であって、記燃料電池が発電する電圧値を前記二次電池をを充電する電圧値に変換するための電圧変換回路と、前記電圧変換回路を冷却するための第2風路とを更に有することを特徴としている。
このように構成された充電装置では、ファンの回転方向を適宜切り替えることにより電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度制御と共に電圧変換回路の冷却も行うことができる。
請求項11に記載の充電装置は、請求項10に記載の充電装置であって、内通風路と電源冷却風路との間に逆止弁を設け、ファンが正転若しくは逆転のいずれかの方向に回転したときのみ、ファンが生成する冷却風を逆止弁を介して電源冷却風路に流入させ電圧変換回路を冷却するように構成したことを特徴としている。
このように構成された充電装置では、電池パックに内蔵された二次電池と燃料電池の温度に応じてファンの回転方向を切り替えるので、電圧変換回路の冷却に効果的な冷却風が生成されたときだけ、逆止弁を開いて冷却風が第1風路から第2風路に流れるようにし、もって電圧変換回路を冷却するようにしている。
本発明の充電装置によれば、燃料電池、二次電池の両方の温度に基づいて適切な冷却風の流れを設定できるので、燃料電池、二次電池の両方の適切な温度管理を行うことができる。また、ファンの回転方向を変えるだけなので、システム全体を複雑化することなく適切な温度管理を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る充電装置を添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る充電装置1の構成の概略図である。以下に説明する充電装置1は、燃料電池(FC)3を電源として電池パック10に内蔵された二次電池10Aを充電するタイプのものである。
図1に示すように、充電装置1は、燃料タンク2、燃料電池3、電圧変換回路4(以下、「コンバータ4」と言う)、制御回路5、及びファン6を備えている。また、充電装置1には、第1風路20と第2風路30とが形成されている。第1風路20は、第1吸入口/排出口20Aと第2吸入口/排出口20Bとの間に形成され、燃料電池3の内部を連通する空洞であり、第1吸入口/排出口20Aから充電装置1の底部に沿って略水平方向に延び、燃料電池3の内部を連通する水平風路部20Cと、電池パック載置部8に向けて立ち上がる垂直風路部20Dとからなる。水平風路部20C内には燃料電池3が配設されている。
第2風路30は、第1風路20の垂直風路部20Dから分岐し、充電装置1の上面に形成された第2風路排出口13間に形成されている空洞である。第1風路20と第2風路30の間には逆止弁11が設けられている。
第1風路20の垂直風路部20D内であって第2吸入口/排出口20Bの近傍には、正逆回転可能なファン6が取り付けられている。ファン6が正転すると図2Aに示すように、第1吸入口/排出口20Aから空気を取り込み、取り込んだ空気は第2吸入口/排出口20Bから外部に排出される。ファン6が逆転すると図2Bに示すように、第2吸入口/排出口20Bから空気を取り込み、取り込んだ空気は第1吸入口/排出口20Aから外部に排出される。第2吸入口/排出口20Bを含む充電装置1の上面は電池パック載置部8となっており、この部分に電池パック10が載置される。電池パック10が電池パック載置部8に適正に載置されると、制御回路5は電池パック10が載置されたことを認識するように構成されている。かかる構成は公知であるので、ここでは説明を省略する。
電池パック10には、内蔵されている二次電池10Aの近傍に空気流通チャンネルが形成されており、充電装置1の第2吸入口/排出口20Bから排出される空気は、電池パック10に形成されている空気流通チャンネルを通って外部に排出される。ファン6が逆転した場合には、外部から取り込んだ空気は電池パック10内を通って、充電装置1の第2吸入口/排出口20Bから風路20を通って第1吸入口/排出口20Aから外部に排出される。
ファン6が逆転し、図2Bに示すように、第2吸入口/排出口20Bから第1吸入口/排出口20Aに向かう風の流れがあるときのみ、逆止弁11が開いて第2風路30にも風が流入する。第1風路20に流れる風の向きが逆のときには、図2Aに示すように、逆止弁6はファン6が生成する負圧により自動的に閉じ、第1風路20に流れている風は第2風路30には流入しない。
詳述すると、図2Aは、二次電池10Aが低温(例えば、10℃以下)の場合の第2風路20内における送風方向を示したものである。ファン6を正転することで、第1吸入口/排出口20Aから空気を取り込み第2吸入口/排出口20Bから取り込んだ空気を排出する。第2吸入口/排出口20Bからは燃料電池3の廃熱により暖まった空気が電池パック10内に送られるので、低温状態にある二次電池10Aを温めることができ、充電効率を上げることができる。
図2Bは、ファン6を逆転することで、図2Aに示した方向とは逆方向に送風する場合を示したものである。電池パック10を介して第2吸入口/排出口20Bから空気を取り込み第1吸入口/排出口20Aから取り込んだ空気を排出している。これは、燃料電池3が低温で、かつ二次電池10Aが高温の場合に特に有効となる。二次電池10Aは使用(放電)直後は高温になっており、燃料電池3は充電開始直後は通常は低温状態にある。二次電池10Aで暖められた空気で燃料電池3を温めることにより充電開始直後における燃料電池3の発電効率を上げることができる。充電開始からある程度時間が経過すれば、燃料電池3の温度は上昇するが、第1風路20の第1吸入口/排出口20Aを通って外へ排出される吸気流により燃料電池3は冷却される。従来のように、燃料電池3からの排熱で温度上昇した空気が二次電池10Aに向けられることがないので、二次電池10Aを過熱させて傷める心配がない。
上述のように、第1風路20を流れる空気流の方向を適宜切り替えることにより、燃料電池3の発電特性を向上させることができると共に、二次電池10Aの充電受入れ性を最大限引き出すことができる。つまり、燃料電池3や二次電池10Aの特性に合わせた制御が可能となる。また、正逆回転可能なファン6を一つ設けることで上記効果を得ることができるので、システムを簡素化することができる。
燃料電池3は、水素と空気中に含まれる酸素により発電が行われるもので、水素極、電解膜、酸素極を順に積層してなるセルをセパレータを介して多数積層し、これらセルを直列に接続した構成となっている。燃料タンク2にはメタノールまたは水素などの燃料が封入されており、燃料タンク2内の燃料が燃料電池3の水素極に供給される。同時に、第1風路を通って空気(酸素)が燃料電池3の酸素極に供給される。
燃料電池3の化学反応により燃料電池3より発電された電力は、コンバータ4で二次電池10Aに適合した電圧となるよう昇圧若しくは降圧されて二次電池10Aに供給される。
図3は、図1に示した充電装置1に配設された温度検出器等を示したものである。図1に示した参照番号と同一の参照番号は同一の構成要素を示しており、これらについての説明は省略する。
電池パック載置部8には、電池パック10に内蔵された二次電池10Aの温度を検出するための電池温度検出器9が配設されている。電池温度検出器9は、電池パック10に内蔵され、二次電池10Aに接触若しくは近接する位置に設けられている。電池パック10を電池パック載置部8に載置したときに電池温度検出器9は充電装置1の対応する端子に接続される。また、コンバータ4の温度を検出するためのコンバータ温度検出器16がコンバータ4に接触若しくは近接配置されており、燃料電池3の温度を検出するための燃料電池温度検出器14が燃料電池3に接触若しくは近接配置されている。いずれの温度検出器もサーミスタで構成されており、固定抵抗とサーミスタの直列接続回路に制御用電源15から出力される定電圧を印加し、サーミスタに現れる分圧電圧を制御回路5に入力する構成となっている。なお、制御用電源15は制御回路5の電源である。
次に、図4に示したフローチャートを参照しながら、図1乃至図3に示した本実施の形態に係る充電装置1の動作を説明する。
電池パック10が電池パック載置部10Aに載置され、電池パック10と充電装置1が電気的に接続されたことを充電装置1が認識すると処理がスタートする(S101)。以下に説明するS102からS105は二次電池10を暖める処理を行うステップである。
S102では、電池パック10に内蔵された二次電池10Aの温度(以下、「電池温度」と言う。)がT1℃以下であるかどうかの判定を行う。T1℃は、例えば、10℃に設定し、T1℃以下である場合は、二次電池10Aは低温状態にあると判断する。二次電池10Aの温度がT1℃以下であれば(S102:YES)、燃料電池温度検出器14により検出された燃料電池(FC)3の温度(以下、「FC温度」と言う。)と、電池温度検出器9により検出された電池温度とを比較し、FC温度が電池温度より高いか否かの判定を行う(S103)。二次電池10Aが低温状態にあり、FC温度が電池温度より高く(S103:YES)、かつ、FC温度がT2℃以下の場合には(S104:YES)、制御回路5はファン6を正転制御する。即ち、図2Aに示すように、第1風路20の第1吸入口/排出口20Aから空気を取り込み、第2吸入口/排出口20Bに向かう空気流を生成する。このとき、逆止弁11は閉じられた状態にある。
温度T2℃はT1℃よりも高い値であり、温度T2℃は、例えば、40℃に設定する。二次電池10Aが低温で、電池温度よりFC温度の方が高く、かつ、FC温度がT2℃以下であれば、上述のように、第1吸入口/排出口20Aから空気を取り込み、第2吸入口/排出口20Bから電池パック10に向けて空気を排出する。第2吸入口/排出口20Bから排出される空気は燃料電池3により暖められており、この暖められた空気が電池パック10内を通過して内蔵されている二次電池10Aを暖める。そのため、当初低温状態にあった二次電池10Aの温度が上昇し、二次電池10Aの充電をスムーズに開始することができる。なお、ファン6を正転制御するのに、FC温度がT2℃以下であることを条件にしたのは二次電池10Aを暖め過ぎないようにするためである。
(1)電池温度がT1℃を超えた状態にある場合、即ち、二次電池10Aが低温状態になく通常温度状態にある場合(S102:NO)、(2)二次電池10Aが低温状態にあるが、電池温度の方がFC温度より高い場合(S103:NO)、(3)二次電池10Aが低温状態にあり, 電池温度よりFC温度の方が高く、FC温度が過度に高い場合(S104:NO)には、制御回路5はファン6を逆転制御する。即ち、図2Bに示すように、電池パック10を介して第1風路20の第2吸入口/排出口20Bから空気を取り込み、第1吸入口/排出口20Aに向かう空気流を生成する。このとき、逆止弁11は自動的に開かれる。能動的な制御は不要である。
逆止弁11が開かれると、第1風路20の第2吸入口/排出口20Bに向かう風流が一部第2風路30に分岐し、分岐した風流は第2風路30内に配設されたコンバータ4を冷却しながら第2風路排出口13から外部に排出される。
S106の処理が終了すると、電池温度がT3℃以下か否かの判定が行われる(S107)。T3℃は、例えば、30℃に設定されている。二次電池10Aの温度は、S102いおける判定結果からT1℃(10℃)を超えてり、低温状態ではないが、通常温度状態にあるのか、あるいは通常温度状態より温度が高い高温状態にあるのかは不明である。そこで、S107において、電池温度がT3℃以下か否かの判定を行う。T3℃は、通常温度状態と高温状態の閾値温度である。
電池温度がT3℃以下であれば(S107:YES)二次電池10Aは通常温度状態にあると判断してファン6の回転数を低下または停止する(S108)。逆に、電池温度がT3℃を超えていれば(S107NO)高温状態にあると判断して,ファン6の回転数を高める(S109)。
これらの処理(S108,S109)が終了したところで、コンバータ4の温度がT4℃以下であるか否かの判定が行われる(S110)。T4℃は、例えば、80℃に設定されており、コンバータ温度検出器16により検出されたコンバータ4の温度がT4℃を超えている場合には(S110:NO)、コンバータ4は高温状態にあると判断してファン4の回転数を高める(S111)。ここで、S108において設定されるファン6の回転数をN1,S109において設定されるファン6の回転数をN2,S111において設定されるファン6の回転数をN3とすると、N3をN1、N2より大きくなるように設定してもよいし(N3>N1,N2)、N2=N3となるように設定してもよい。後者の場合には、電池温度がT3℃以下の通常温度状態であるため、ファン6の回転数が低くなるように設定したが(S108)、コンバータ4が高温である場合には、ファン6の回転数を上げる処理を行うことになる。電池温度及びコンバータ共に高温である場合には、ファン6の回転数を最大、即ち、N2<N3(max)とするのが好ましい。
コンバータ4の温度がT4℃以下であると判定された場合には(S110:YES),燃料電池3による発電を開始し(S112)、二次電池10Aの充電を行う。また、S105の処理が終了した場合にも燃料電池3による発電を開始する。充電を行っている過程で、二次電池10Aが満充電になったか否かの判定が行われ(S113),満充電に達していなければ(S113:NO)、S102の処理に戻り、満充電と判断すれば(S113:YES),燃料電池3の発電を停止して充電を終了する。尚、二次電池10Aが満充電となったか否かは、二次電池の種別によりその判定方法は異なるが、既存の二次電池に関しては満充電の判定方法は公知であるので、ここではその説明を省略する。
以上説明したように、二次電池10Aが低温状態にあり、燃料電池3の温度の方が二次電池10Aの温度より高い状態にあれば、外気から取り込んだ空気を燃料電池3からの放熱により温度上昇させ、温かくなった空気で二次電池10Aの温度を適正に上げて、二次電池10Aの充電を行うのに支障のないようにしている。一方、二次電池10Aが低温状態でなければ、電池パック10を介して第1風路20の第2吸入口/排出口20B側から取り込んだ空気で燃料電池3とコンバータ4を冷却するようにしている。かかる温度制御を正逆回転可能なファン6の回転方向と回転速度を制御することで行っているので、簡単な構成で効率的な温度管理をすることができる。
本発明による燃料電池充電装置は上述の実施の形態に限定されず特許請求の範囲に記載された範囲内で種々の変形や改良が可能である。例えばファン6の位置は本実施例とは別に解放側風路7内に設置してもよく、同様の作用効果を得られるものであれば本発明の範囲である。
例えば、上記した実施の形態では、正逆回転可能はファン6を第1流路20内であって、第2吸入口/排出口20B近傍に設けたが、第1吸入口/排出口20A近傍に設けてもよい。このような構成とした場合には、前記第1風路20には燃料電池3の酸素極を外気に連通させる部分とそれ以外の部分に分割することができ、前者の部分を解放風路と、後者の部分を内通風路と称する。ファン6は解放風路に設けられている。また、満充電後も継続してファン6を回転させてもよい。
1 充電装置
2 燃料タンク
3 燃料電池
4 電圧変換回路(コンバータ)
5 制御回路
6 ファン
7 燃料タンク設置部
8 電池パック載置部
9 電池温度検出器
10 電池パック
10A 二次電池
11 逆止弁
13 第2風路排出口
14 燃料電池温度検出器
15 制御用電源
16 コンバータ温度検出器
20 第1風路
20A 第1吸入口/排出口
20B 第2吸入口/排出口
20C 水平風路部
20D 垂直風路部
30 第2風路
2 燃料タンク
3 燃料電池
4 電圧変換回路(コンバータ)
5 制御回路
6 ファン
7 燃料タンク設置部
8 電池パック載置部
9 電池温度検出器
10 電池パック
10A 二次電池
11 逆止弁
13 第2風路排出口
14 燃料電池温度検出器
15 制御用電源
16 コンバータ温度検出器
20 第1風路
20A 第1吸入口/排出口
20B 第2吸入口/排出口
20C 水平風路部
20D 垂直風路部
30 第2風路
Claims (11)
- 二次電池を充電するための電源としての燃料電池を設置する電源設置部と、
前記二次電池を内蔵した電池パックを設置する電池パック設置部と、
前記電源設置部に設置された前記燃料電池と前記電池パック設置部に設置された前記電池パック間に形成された第1風路と、
前記第1風路に取り付けられた正逆回転可能なファンと、
前記ファンの回転を制御する制御部と、を有することを特徴とする充電装置。 - 前記電源設置部に設置された前記燃料電池の温度を検出する第1温度検出手段と、前記二次電池設置部に設置された前記二次電池の温度を検出する第2温度検出手段とを更に有し、前記制御手段は、前記第1温度検出手段が検出する第1の温度と前記第2温度検出手段が検出する第2の温度に基づいて前記ファンの回転方向を決定し、決定した回転方向に回転するように前記ファンを制御することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
- 前記電源設置部に設置された前記燃料電池の温度を検出する第1温度検出手段と、前記二次電池設置部に設置された前記二次電池の温度を検出する第2温度検出手段とを更に有し、前記制御手段は、前記第1温度検出手段が検出する第1の温度と前記第2温度検出手段が検出する第2の温度に基づいて前記ファンの回転数を決定し、決定した回転数で回転するように前記ファンを制御することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
- 前記燃料電池が発電する電圧値を前記二次電池を充電する電圧値に変換するための電圧変換回路と、前記電圧変換回路を冷却するための第2風路とを更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の充電装置。
- 前記第1風路と前記第2風路との間に逆止弁を設け、前記ファンが正転若しくは逆転のいずれかの方向に回転したときのみ、前記ファンが生成する冷却風を前記逆止弁を介して前記第2風路に流入させ前記電圧変換回路を冷却するように構成した請求項4に記載の充電装置。
- 前記燃料電池の酸素極を外気に連通させるように構成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の充電装置。
- 二次電池を充電するための電源としての燃料電池を設置する電源設置部と、
前記二次電池を内蔵した電池パックを設置する電池パック設置部と、
前記電源設置部に設置された前記燃料電池と電池パック設置部に設置された前記電池パック間に形成された内通風路と、
前記燃料電池の酸素極を外気に連通させるための解放風路と、
前記解放風路に設けた正逆回転可能なファンと、
前記ファンの回転を制御する制御部と、を有することを特徴とする充電装置。 - 前記電源設置部に設置された前記燃料電池の温度を検出する第1温度検出手段と、前記電池パック設置部に設置された前記電池パックに内蔵された前記二次電池の温度を検出する第2温度検出手段とを更に有し、前記制御手段は、前記第1温度検出手段が検出する第1の温度と前記第2温度検出手段が検出する第2の温度に基づいて前記ファンの回転方向を決定し、決定した回転方向に回転するように前記ファンを制御することを特徴とする請求項7に記載の充電装置。
- 前記電源設置部に設置された前記燃料電池の温度を検出する第1温度検出手段と、前記電池パック設置部に設置された前記電池パックに内蔵された前記二次電池の温度を検出する第2温度検出手段とを更に有し、前記制御手段は、前記第1温度検出手段が検出する第1の温度と前記第2温度検出手段が検出する第2の温度に基づいて前記ファンの回転数を決定し、決定した回転数で回転するように前記ファンを制御することを特徴とする請求項7に記載の充電装置。
- 記燃料電池が発電する電圧値を前記二次電池を充電する電圧値に変換するための電圧変換回路と、前記電圧変換回路を冷却するための第2風路とを更に有することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の充電装置。
- 前記内通風路と前記電源冷却風路との間に逆止弁を設け、前記ファンが正転若しくは逆転のいずれかの方向に回転したときのみ、前記ファンが生成する冷却風を前記逆止弁を介して前記電源冷却風路に流入させ前記電圧変換回路を冷却するように構成した請求項10に記載の充電装置。
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JP2013085421A JP2014207197A (ja) | 2013-04-16 | 2013-04-16 | 充電装置 |
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