JP2014206651A - 光変調器およびそれを用いた光変調装置 - Google Patents

光変調器およびそれを用いた光変調装置 Download PDF

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Abstract

【課題】サブキャリア生成と変調を同時に行うことが可能な小型な光変調器およびそれを用いた光変調装置を提供すること。
【解決手段】入力用光ポート11が光振幅変調部12に光学的に接続され、光振幅変調部12が光位相変調部13に光学的に接続され、光位相変調部13が出力用光ポート14に光学的に接続されている。また、電気信号発生部15は電気位相変調部16電気的に接続されており、電気位相変調部16の出力は光振幅変調部12に電気的に接続されている。
光変調器に相当する部分は、入力用光ポート11、光振幅変調部12、光位相変調部13、出力用光ポート14となる。入力用光ポート11に入力された光は、光振幅変調部12で2つのサブキャリアが生成され、同時に位相の逆相分が変調される。この2つのサブキャリアは続いて光位相変調部13で、位相の同相分が変調されて、出力用光ポート14より出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光信号を生成するための光変調器およびそれを用いた光変調装置に関し、より詳細には、複数サブキャリアを生成し変調する光変調器およびそれを用いた光変調装置に関する。
旺盛な通信需要を背景として、基幹網の大容量化に向けた検討が精力的に行われている。伝送容量の大容量化においては、1波長あたりのシンボルレート(変調符号創出速度)を高めるとともに、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)を用いて波長軸上に多重化する技術が用いられる。使用できる波長域はエルビウムドープ光増幅器の帯域などにより制限されるため、限られた波長資源を有効活用する技術が必要となる。
直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、限られた波長資源を有効活用するために用いられる技術であり、無線の分野では汎用の技術である。
光信号をOFDM変調する技術としては、無線と同様に電気的にOFDM信号を生成して光変調器を駆動する方法がある(特許文献1および非特許文献1を参照)。この手法を用いると光学系はシンプルであるが、変調器および変調器駆動部にはシンボルレートのN倍程度の帯域が要求されるため、これらの帯域が制限要因になる問題がある。
一方、サブキャリア光を光変調器で変調して合波する全光OFDMが提案されている(特許文献2および3を参照)。図13に、従来のOFDM変調器の構成を示す。まずマルチキャリア発生回路101で複数のサブキャリア光を生成し、次にそれらサブキャリア光を光分波部102で各サブキャリア光に弁別し、それぞれ光直交変調器103aおよび103bでデータ変調したのちに合波部104により合波して変調出力を得る。特許文献3に開示しているように、光分波部102は遅延干渉計105、106aおよび106bにより構成すると良い。このようにするとWDM信号の光周波数グリッド(WDM光信号間の光周波数間隔)とサブキャリア間隔がある程度異なる場合にも高い消光比を得ることができる。図1に示したのはサブキャリア数が2の場合であるが、この場合には送信側の光学回路も比較的シンプルであるために次世代の高速伝送技術として有望である。
特開2005−311722号公報 特開2009−017320号公報 特開2009−198914号公報
Sander L. Jansen, et al, "Coherent Optical 25.8-Gb/s OFDM Transmission Over 4160-km SSMF," JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, 2008, VOL. 26, NO. 1, pp. 6-15
しかしながら、この従来の全光OFDM変調器の構成では、サブキャリア弁別のための光分波部102に遅延干渉計105、106aおよび106bを用いる必要があり、このため回路サイズが大きくなるという課題があった。WDMの光周波数グリッドを100GHzとするためには、遅延干渉計の自由スペクトルレンジ(FSR:Free Spectrum Range)を50GHz程度にする必要がある(特許文献3を参照)。この遅延干渉計を石英系光導波路(N=1.49程度)で作製すれば遅延干渉計の光路長差は約4mmとなる。波長チャネルの周波数間隔を、最近適用が進んでいる50GHz間隔にするためには、光路長差は倍の約8mmとなり、回路サイズの大きな光分岐部が必要となる。
また一般に、遅延干渉計を構成するニオブ酸リチウム導波路あるいは石英系光導波路は屈折率の温度依存性を有するために、環境温度で遅延干渉計の中心波長が変化するという課題があった。これを解決するためには、遅延干渉計を温度調整する、あるいは温度無依存化する必要があるが、温度調整は変調器モジュールの実装を複雑にし、また消費電力が大きくなる(一般に数W)課題があり、温度無依存化は損失増加(一般に〜1dB)を引き起こす問題がある。
さらに、遅延干渉計のFSRは光周波数グリッドおよびサブキャリア間隔にあわせて設定する必要があるために、異なる光周波数グリッドに対しては遅延干渉計の設計を変える必要があり、異なる光分岐部が必要になるという課題があった。
本発明は、上述のような従来技術に鑑みてなされたもので、その目的は、サブキャリア生成と変調を同時に行うことが可能な小型な光変調器およびそれを用いた光変調装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、光変調器であって、入力用光ポートと、出力用光ポートと、前記入力用光ポートと前記出力用光ポートの間に配設された、光学的に縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部と、を備え、前記光振幅変調部は第1の電気信号で位相変調された電気周期変調信号により駆動され、前記光位相変調部は前記第1の電気信号と対をなす第2の電気信号によって駆動されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光変調器において、前記縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部をN組(N:2以上の整数)と、前記入力用光ポートと、前記N組の縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部との間に、光学的に接続された1入力N出力のマルチキャリア発生部と、前記N組の縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部と、前記出力用光ポートとの間に、光学的に接続されたN入力1出力の光MUXと、をさらに備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光変調器において、前記光振幅変調部が前記光位相変調部より前段に配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の光変調器において、前記光振幅変調部がマッハツェンダ干渉計であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の光変調器において、前記光振幅変調部の変調度が1.5radから2.5radの間であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の光変調器において、前記光振幅変調部のマッハツェンダ干渉計の合波部は2x2光カプラであり、前記2x2光カプラの一方の出力ポートがモニタPDに光学的に接続されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6のいずれかに記載の光変調器において、前記マッハツェンダ干渉計が、低速制御電極と高速制御電極をそれぞれ備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の光変調器において、前記光位相変調部が、ネスト型マッハツェンダ干渉計であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、光変調装置であって、前記請求項1乃至8のいずれかに記載の光変調器と、電気周期信号を発生する電気信号発生部と、前記電気信号発生部から出力された前記電気周期信号を前記第1の電気信号で変調し、前記電気周期変調信号を前記光振幅変調部に出力する電気位相変調部と、を備えたことを特徴とする。
本発明は、サブキャリア生成と変調を同時に行うことで小型化させる効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る光変調装置の構成を表す図である。 変調度と規格化振幅を表す図である。 光位相と電気位相の関係を表す図である。 送信信号と復調信号の一致を示す図である。 電気位相変調部の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る光変調装置の実現例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る光変調装置による出力光スペクトルを示す図である。 本発明の第1実施形態の第1の変形に係る光変調装置を示す図である。 本発明の第1実施形態の第2の変形に係る光変調装置を示す図である。 本発明の第1実施形態の第3の変形に係る光変調装置を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る光変調装置を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る光変調装置による出力光スペクトルを示す図である。 従来のOFDM変調器の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。第1の実施形態の光変調装置は、入力用光ポート11が光振幅変調部12に光学的に接続され、光振幅変調部12が光位相変調部13に光学的に接続され、光位相変調部13が出力用光ポート14に光学的に接続されている。また、電気信号発生部15は電気位相変調部16電気的に接続されており、電気位相変調部16の出力は光振幅変調部12に電気的に接続されている。
光変調器に相当する部分は、入力用光ポート11、光振幅変調部12、光位相変調部13、出力用光ポート14となる。
入力用光ポート11に入力された光は、光振幅変調部12で2つのサブキャリアが生成され、同時に位相の逆相分が変調される。この2つのサブキャリアは続いて光位相変調部13で、位相の同相分が変調されて、出力用光ポート14より出力される。
以下、数式を用いて上記動作原理の詳細を説明する。
位相推移変調(PSK)された2つの光信号により構成された光OFDM信号の光電界Eは、第1の光信号の位相推移量をφ(t)、第2の光信号の位相推移量をφ(t)、第1の光信号の光角周波数をω+Ω、第2の光信号の光角周波数をω−Ωとして次式で表すことができる。
Figure 2014206651
数式1は次式のように変形される。
Figure 2014206651
ここでθおよびθは次式で定義される量である。
Figure 2014206651
数式2は、光OFDM信号が、expの項で表される光位相変調(θ)と、cosの項で表される電気位相変調(θ)された角周波数Ωの電気信号による光振幅変調で実現されることを示している。
一方、図1に示す本発明の第1の実施形態に係る光変調装置では、電気信号発生部15の出力をMcos(Ωt)として、光振幅変調部12の電気入力に対する出力関数を正弦波とすると
Figure 2014206651
となる。数式4はさらにベッセル関数により展開できて次式を得る。
Figure 2014206651
数式5について基本波(n=0)の項をみると、数式2と係数を除いて一致することが分かる。したがって、図1に示す構成の光変調装置によって、2サブキャリアOFDMのPSK信号が生成できることが分かる。図1に示す構成の光変調装置では、図13に示す従来の光変調器と比較して光回路が大幅に簡略化されているため、小型で低コストな光変調装置を提供することができる。
数式5より明らかなように、得られる変調信号は変調度Mに依存する。図2は変調度Mと、理想的なOFDM変調器の出力振幅を1としたときの規格化出力振幅の関係を示している。図2より、数式5の基本波(n=0)を大きくとるためには、Mを1.5から2.5の間に設定することが望ましいことが分かる。
図3に、図1に示した構成の光変調装置によって2サブキャリアOFDM−QPKSを生成するときの、数式3に基づく各サブキャリアのQPSKの位相推移量φ、φと、本発明における光および電気での位相変調量θ、θの関係を示す。位相推移量φ、φの組み合わせ、すなわち位相変調量θ、θは、それぞれ7レベルの変調になっている。
図4に、図1に示した構成の光変調装置によって2キャリアOFDM−QPSKの光信号を生成し、これを復調したときの、送信データと復調データを示す。変調度Mは図2よりM=1.88とした。QPSK変調としたので、サブキャリア#1について2ビットのデータ(DATA#1−1、DATA#1−2)、サブキャリア#2について2ビットのデータ(DATA#2−1、DATA#2−2)が示されている。図4より、全てのデータについて、送信信号と復調信号は一致していることが分かる。
なお、図4では簡単のために各サブキャリアはQPSKで変調されているとしたが、本発明はこの例に限定されるものではなく、3ビットの8PSKでも、4ビットの16PSKでも、それ以上のn−PSKにも適用可能である。
図5に、本発明の第1の実施形態に係る光変調装置の電気位相変調部16の構成を示す。図5の電気位相変調部は、入力用電気ポート21と、入力用電気ポート21に電気的に接続された90°移相器22と、90°移相器22の2出力にそれぞれ電気的に接続された乗算器23a、23bと、乗算器23a、23bの出力に電気的に接続された加算器25と、加算器25に電気的に接続された出力用電気ポート26から構成されている。また、乗算器23a、23bは制御信号入力端子24a、24bを備えており、90°移相器22からの信号と制御信号を乗算して出力する。
いま、入力用電気ポート21に入力された電気信号をcosΩtと表すと、本質的でない係数を除いて出力用電気ポート26では下記の信号が得られる。
Figure 2014206651
数式6より分かるように、出力はφだけ位相シフトした電気信号となる。
図6は、本発明の第1の実施形態の光変調器の実現例を示す図である。基板31上には、光振幅変調部12と、光位相変調部13とが設置されている。光振幅変調部12は、1x2光カプラ34と、1x2光カプラ34の出力に設けられた低速制御電極35a、35bおよび高速制御電極36a、36bと、1x2光カプラ34の2出力にそれぞれ光学的に接続された2x2光カプラ39からなる。光位相変調部13は、2x2光カプラ24の一方の出力に光学的に接続された高速制御電極36cからなる。
1x2光カプラ34の入力側は、接続強度を確保するための光ファイバブロック33aにより光ファイバ32aに光学的に接続されて入力用光ポート11を形成している。また2x2光カプラ39の高速制御電極36cが設けられている出力側は、同じく接続強度を確保するための光ファイバブロック33bにより光ファイバ32bに光学的に接続されて出力用光ポート14を形成している。
低速制御電極35a、35bは、電気配線37により筐体44に設けられたDC端子41a、41bにそれぞれ電気的に接続されており、低速制御電極35a、35bのDC端子41a、41bが接続されるのと逆側はグランドに落とされている。高速制御電極36a、36b、36cは、同じく電気配線37により筐体44に設けられたRF端子42a、42b、42cに電気的に接続されている。高速制御電極36a、36b、36cのRF端子42a、42b、42cが接続されるのと逆側には終端抵抗38a、38b、38cが設けられている。
さらに、2x2光カプラ39の光ファイバ32bに接続されない側のポートはモニタPD40と光学的に接続されており、モニタPD40からの電気信号は筐体44に設けられたDC端子41c、41dから取り出すことができる。
一方、電気信号発生部15で発生された電気信号は、電気位相変調部16によって位相変調されて、RFドライバ43aを介してRF端子42a、42bを互いに逆相で駆動する。また、光位相信号はRFドライバ43bを介してRF端子42cを駆動する。
ここで、本発明の第1の実施形態では、低損失、低チャープで高効率な光変調素子を製造する基板31の材料としてニオブ酸リチウムを用いることができる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、基板31の材料としてはInPやGaAs、GaN、Siなどの半導体を用いても良いし、電気光学ポリマーなどの有機材料を用いることもできる。
また、本発明の第1の実施形態では、1x2光カプラ34、低速制御電極35、高速制御電極36、2x2光カプラ39がすべて1枚の基板31上にあるとしたが、これは、この構成が工程の少ない光変調装置を提供できるからである。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、1x2光カプラ34および2x2光カプラ39を石英系PLC上に、低速制御電極35a、35bおよび高速制御電極36a、36b、36cをニオブ酸リチウム上に実現して、これをマルチチップ接続する構成をとることもできる。
また、本発明の第1の実施形態では、光振幅変調部12はマッハツェンダ干渉計で構成するとしたが、本発明はこの例に限定されるものではなく、EA変調器など直接振幅を調整する構成とすることもできる。
さらに、本発明の第1の実施形態では、マッハツェンダ干渉計の両アームの高速制御電極36a、36bを逆相で駆動する所謂プッシュプル構成としたが、ニオブ酸リチウムの一部を分極反転してシングル電極化してももちろん構わない。
また、本発明の第1の実施形態では、マッハツェンダ干渉計はバイアス調整用の低速制御電極35a、35bを備え、さらに、この制御を行うためのモニタPD40を備えた。しかしながら、本発明はこの例に限定されるものではなく、熱光学ヒータなど別の手段でバイアス調整を行っても良いし、モニタPDはなくても、あるいは光半導体変調器などでは低速制御電圧の電流値モニタでこれを代用することもできる。
また、本発明の第1の実施形態では、高速制御電極36a、36b、36cの入力側と逆側に終端抵抗38a、38b、38cを設けるとした。これは、この構成で進行波型電極を構成することができ、電気信号と光信号の相互作用の大きな、高効率の変調が行えるからである。しかしながら、本発明はこの例に限定されるものではなく、集中定数型電極を用いる、あるいは多段の集中定数型電極をCMOSで順次駆動する進行駆動型の電極を用いるなどすることで、終端抵抗38a、38b、38cの無い構成とすることもできる。
また、本発明の第1の実施形態では、RFドライバ43a、43bで駆動する電気信号を増幅するとしたが、半波長電圧の小さな変調素子を用いるときには、こらRFドライバ43a、43bは不要である。
図7(a)に従来のOFDM変調器によって生成した光信号スペクトルを示し、図7(b)に本発明の第1の実施形態に係る光変調装置によって生成した2サブキャリアOFDM−QPSK信号の光信号スペクトルを示す。図7(a)、(b)に示すように、本発明の第1の実施形態に係る光変調装置によっても、従来のOFDM変調器によって生成した光信号スペクトルと同等のスペクトルが得られていることが分かる。
(第2の実施形態)
図8に、本発明の第2の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。第2の実施形態では、第1の実施形態に対し、光振幅変調部12と光位相調整部13の順序が入れ替えられており、光位相調整部13の後に光振幅変調部12が設けられている構成となっている。光振幅変調部12に、第1の実施形態の図6に示したようなPDモニタ40を設ける場合には、バイアス調整に光位相変調部13の影響がでないようにするため、光位相調整部13は光振幅変調部12の後にあったほうが好ましいが、このような構成でも第1の実施形態と同様にサブキャリア生成と変調を同時に行うことができる。
光変調器に相当する部分は、入力用光ポート11、光振幅変調部12、光位相変調部13、出力用光ポート14となる。
(第3の実施形態)
図9に、本発明の第3の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。第3の実施形態では、光振幅変調部12としてマッハツェンダ干渉計ではなく、EA変調素子を用いている。このような構成であっても、第1の実施形態と同様にサブキャリア生成と変調を同時に行うことができる。
光変調器に相当する部分は、入力用光ポート11、光振幅変調部12、光位相変調部13、出力用光ポート14となる。
(第4の実施形態)
図10に、本発明の第4の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。第4の実施形態では、光位相調整部13として、所謂ネスト型マッハツェンダ干渉計を用いていること以外は第1の実施形態と同じである。光位相調整部13は、1x2光カプラ51と、1x2光カプラ51の2出力にそれぞれ光学的に接続された2つの1x2光カプラ52a、52bと、2つの1x2光カプラ52a、52bのそれぞれ2つの出力に光学的に接続された2つの2x1光カプラ53a、53bと、2つの2x1光カプラ53a、53bの出力に光学的に接続された2x1光カプラ54から構成されている。
ここで、2つの1x2光カプラ52a、52bのそれぞれ2つの出力、計4つの出力のうち、いずれか一つの出力にπ/2あるいは‐π/2の光位相差がつくようにバイアス調整されている。また2つの2x1光カプラ53a、53bの出力のいずれか一つの出力にπ/2あるいは‐π/2の光位相差がつくようにバイアス調整されている。
このような構成であっても、第1の実施形態と同様にサブキャリア生成と変調を同時に行うことができる。
光変調器に相当する部分は、入力用光ポート11、光振幅変調部12、光位相変調部13、出力用光ポート14となる。
(第5の実施形態)
図11に、本発明の第5の実施形態に係る光変調装置の構成を示す。第5の実施形態では、入力用光ポート11がマルチキャリア発生部61に光学的に接続され、マルチキャリア発生部61の複数の出力に光振幅変調部12a、12b、12c、12dがそれぞれ光学的に接続されている。光振幅変調部12a、12b、12c、12dのそれぞれの出力には、光位相調整部13a、13b、13c、13dが光学的に接続され、光位相調整部13a、13b、13c、13dの出力は、光MUX65に光学的に接続されている。光MUX65の出力は出力用光ポート14に光学的に接続されている。また、電気信号発生部15は電気位相シフタ16a、16b、16c、16dに電気的に接続されており、電気位相シフタ16a、16b、16c、16dの出力は光振幅変調部12a、12b、12c、12dと電気的に接続されている。
マルチキャリア発生部61は、光振幅変調部62と、光振幅変調部62の出力に設けられた光DEMUX64と、電気信号発生部63とから構成されており、電気信号発生部63の出力は光振幅変調部62と電気的に接続されている。
光変調器に相当する部分は、入力用光ポート11、マルチキャリア発生部61、光振幅変調部12、光位相変調部13、光MUX65、出力用光ポート14となる。
このような構成とすることで、マルチキャリア発生部で生成された4つのサブキャリアがそれぞれ2サブキャリア‐QPSK変調され、結果として16サブキャリアOFDM−QPSK光信号を得ることができる。
OFDM条件で駆動するときには、電気信号発生部63の駆動周波数を2Ω、電気信号発生部15の駆動周波数をΩとすると良い。
また、光振幅変調部62の変調度は、振幅の揃ったマルチキャリアを得るという観点から、サブキャリア発生数を4とするときには、2.5〜3.5radの間に設定することが望ましい。
ここで、第5の実施形態では、マルチキャリア発生部61でのサブキャリア発生数を4としたが、これはこの数まではマッハツェンダ型の光振幅変調部62で等振幅のサブキャリアを生成できるからである。しかしながら、本発明はこの例に限定されるものではなく、サブキャリア数は2でも3でも、あるいは6など4より大きな数でももちろん構わない。4より大きい数のときには光DEMUX64部で振幅調整することもできる。
さらに、第5の実施形態では、マルチキャリア発生部61をマッハツェンダ型の光振幅変調部62で構成したが、本発明はこの例に限定されるものではなく、例えば光周波数シフタを含む光ループでマルチキャリア発生部61を構成することもできる。
また、光DEMUX64および光MUX65はアレイ導波路格子フィルタで構成することが望ましい。これは、この構成が集積性に優れた光変調装置を提供できるからである。しかしながら、本発明はこの例に限定されるものではなく、光DEMUX64および光MUX65は、トランスバーサル型光フィルタにより構成しても、ラティス型光フィルタにより構成しても、薄膜光フィルタで構成しても、Nをサブキャリア生成部のサブキャリア生成数として、Nx1スプリッタおよび1xNスプリッタで構成することもできる。
図12(a)に従来のOFDM変調器の出力光スペクトルを示し、図12(b)に本発明の第5の実施形態に係る光変調装置により生成された8サブキャリアOFDM−QPSK信号の出力光スペクトルを示す。図12(a)、(b)に示すように、本発明の第5の実施形態の小型で簡易な構成によっても、従来と同等のOFDM光信号が得られていることが分かる。
以上、詳細に説明したように、本発明の光変調装置を用いれば、小型で簡易な構成で複数サブキャリアの位相推移変調信号を生成できる。
11 入力用光ポート
12 光振幅変調部
13 光位相変調部
14 出力用光ポート
15 電気信号発生部
16 電気位相変調部
21 入力用電気ポート
22 90°移相器
23 乗算器
24 制御信号入力端子
25 加算器
31 基板
32 光ファイバ
33 光ファイバブロック
34 1x2光カプラ
35 低速制御電極
36 高速制御電極
37 電気配線
38 終端抵抗
39 2x2光カプラ
40 モニタPD
41 DC端子
42 RF端子
43 RFドライバ
44 筐体
51 1x2光カプラ
52 1x2光カプラ
53 2x1光カプラ
54 2x1光カプラ
61 マルチキャリア発生部
62 光振幅変調部
63 電気信号発生部
64 光DEMUX
65 光MUX
101 光サブキャリア発生器
102 光分岐部
103 光直交変調器
104 光合波部
105,106 遅延干渉計

Claims (9)

  1. 入力用光ポートと、
    出力用光ポートと、
    前記入力用光ポートと前記出力用光ポートの間に配設された、光学的に縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部と、
    を備え、前記光振幅変調部は第1の電気信号で位相変調された電気周期変調信号により駆動され、前記光位相変調部は前記第1の電気信号と対をなす第2の電気信号によって駆動されることを特徴とする光変調器。
  2. 前記縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部をN組(N:2以上の整数)と、
    前記入力用光ポートと、前記N組の縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部との間に、光学的に接続された1入力N出力のマルチキャリア発生部と、
    前記N組の縦列接続された光振幅変調部および光位相変調部と、前記出力用光ポートとの間に、光学的に接続されたN入力1出力の光MUXと、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記光振幅変調部が前記光位相変調部より前段に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光変調器。
  4. 前記光振幅変調部がマッハツェンダ干渉計であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光変調器。
  5. 前記光振幅変調部の変調度が1.5radから2.5radの間であることを特徴とする請求項4に記載の光変調器。
  6. 前記光振幅変調部のマッハツェンダ干渉計の合波部は2x2光カプラであり、前記2x2光カプラの一方の出力ポートがモニタPDに光学的に接続されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の光変調器。
  7. 前記マッハツェンダ干渉計が、低速制御電極と高速制御電極をそれぞれ備えたことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の光変調器。
  8. 前記光位相変調部が、ネスト型マッハツェンダ干渉計であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の光変調器。
  9. 前記請求項1乃至8のいずれかに記載の光変調器と、
    電気周期信号を発生する電気信号発生部と、
    前記電気信号発生部から出力された前記電気周期信号を前記第1の電気信号で変調し、前記電気周期変調信号を前記光振幅変調部に出力する電気位相変調部と、
    を備えたことを特徴とする光変調装置。
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