JP2009198914A - 光分波器 - Google Patents

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Abstract

【課題】2サブキャリアのAll−Optical OFDM変調方式を用いたWDM伝送において、サブキャリア間隔がWDMチャネル間隔の整数分の一でないような場合においても、サブキャリアを高消光比で分離することができ、かつチャネルに応じた調整が不要であるような光分波器を提供する。
【解決手段】光分波器は、透過スペクトルの自由周波数間隔(FSR)が互いに等しい第1の光分波素子(MZI1)、第2の光分波素子(MZI2)および第3の光分波素子(MZI3)を具備し、第2の光分波素子および第3の光分波素子はそれぞれ第1の光分波素子の異なる出力ポートに接続され、FSRは波長多重(WDM)信号の隣接チャネル間隔周波数の整数分の1であって、WDM信号チャネルにおいてFSR以下の間隔(Δf)を有する複数のサブキャリアで変調され、サブキャリアを分離して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信用光デバイスに関し、より詳細には、複数本のサブキャリアを用いるマルチキャリア変調方式において、サブキャリアを分離するために用いられる光分波器に関する。
近年、光伝送のさらなる高速大容量化へのニーズを受け、総伝送容量が数T(テラ)b/s〜数十Tb/sの超大容量の波長分割多重(WDM)光伝送技術が盛んに研究・開発されている。このような超大容量伝送においては、波長チャネルあたり40G(ギガ)b/sや100Gb/sといった高いビットレートが求められる。一般に高速化のために変調シンボルレート(変調符号送出速度)を高くすると、分散耐性が急激に劣化し、また信号スペクトルの広がりも大きくなるため、シンボルあたりのビット量を大きくする多値・多重化がキー技術の一つとなっている。
分散耐性が高く、帯域利用効率の高い多重化技術として、直交周波数分割多重(OFDM)変復調方式が有望視されている。同方式は、N本の直交するサブキャリアを用いるマルチキャリア伝送であり、これまで主として無線通信や衛星放送において開発・導入されてきた。同方式を光伝送における変調手段として用いることにより、伝送路である光ファイバの波長分散や偏波モード分散に起因する伝送距離・容量への制約を緩和することができる。これは、単一キャリアで伝送を行う場合に比べ、同じ伝送ビットレートに対する変調シンボルレートを1/Nに落とすことができるためである。
光信号をOFDM変調する手段としては、非特許文献1で示されているように、電気的に生成したOFDM信号を用いて光変調器を駆動する方法がまず考えられる。この場合、光学系の構成はシンプルだが、駆動電気回路の帯域として変調シンボルレートのN倍程度が必要となり、結局電気系の帯域が伝送ビットレートに対するボトルネック(隘路)となる。
これに対し、非特許文献2で提案されているような、“All−Optical(全光学式)OFDM” 変調方式においては、図5に示すように、まずマルチキャリア発生回路504において複数のサブキャリア光を生成し、次にそれらサブキャリア光を、光分波器507を用いて分波し、それぞれ変調器512,513でデータ変調した後、カプラ(光合波器)518で合波して伝送路へ出力する。この場合、光学系は非特許文献1で示された上記の手段に比べ複雑だが、各変調器512,513の駆動電気回路(図示しない)に求められる帯域は変調シンボルレート程度で済むため、電気回路の帯域による伝送容量への制約が緩和される。特に、非特許文献2のようにサブキャリア2本を用いる方式では、送受信器の光学系構成も比較的簡易であり、かつ変調シンボルレート及び電気系への要求帯域を1/2に落とす効果があるために、波長チャネルあたり100Gb/s級の高速光伝送を比較的低コストで実現する方式として有望である。
S.L.Jansen, I.Morita, N.Takeda, and H.Tanaka,"20-Gb/s OFDM Transmission over 4,160-km SSMF Enabled by RF-Pilot Tone Phase Noise Compensation," Proc. of OFC/NFOEC2007, paper PDP15, 2007. A.Sano, H.Masuda, E.Yoshida, T.Kobayashi, E.Yamada, Y.Miyamoto, F.Inuzuka, Y.Hibino, Y.Takatori, K.Hagimoto, T.Yamada, and Y.Sakamaki,"30×100-Gb/s all-optical OFDM transmission over 1300 km SMF with 10 ROADM nodes," Proc. of ECOC2007, paper PD1.7, 2007. K.Jinguji, N.Takato, A.Sugita, and M.Kawachi,"Mach-Zehnder interferometer type optical waveguide coupler with wavelength-flattened coupling ratio,"Electron. Lett., Vol.26, No.17, pp.1326-1327, 1990.
さて、上記のようなAll−Optical OFDM変調方式において、データ変調を行う変調器へ入射する時点での光キャリアの混在(図5の506を参照)は、コヒーレントクロストークによる受信感度劣化を引き起こすため、問題である。このため、サブキャリア光を分波する光分波器には高い消光比が求められる。ここで、消光比とは、例えばサブキャリアf1がポート1から出力され、f2がポート2から出力される場合に、ポート1から出力されるf1成分と、ポート2からの出力光に混入するf1成分との光強度比と定義する。一方で、WDMネットワークへの適用を考えると、製造および運用コストを低減する観点から、光源以外の光部品に関しては、異なる波長チャネルに対しても共通のものを使用でき、波長に応じた調整が不要であることが望ましい。
図6に、非特許文献2に示される従来例において、2本のサブキャリアf1、f2を分離する光分波器として用いられている光分波器507の構造を示す。ここでは、2つの50%カプラ61,62とそれを結ぶ互いに長さの異なる2本のアームからなる単一のマッハツェンダ光干渉計(MZI)が用いられている。この従来例では、WDMチャネル間隔は100GHz、サブキャリア間隔は25GHzであり、MZIの自由周波数間隔(FSR)はサブキャリア間の周波数間隔(=変調シンボルレート)の2倍の50GHzとなるよう設計されている。
図7(A)に例示するように、図6のスルー側出力ポート1aに対する消光バンドの中心がf2と一致し、また図6のクロス側出力ポート1bに対する消光バンドの中心がf1と一致するよう調整すれば、f1とf2を最も高い消光比で分離して各々ポート1(図5の508)及びポート2(図5の510)から出力することができる。また、サブキャリア間隔が、チャネル間隔の整数分の一であるため、光分波器をあるチャネルにおいて最大の消光比が得られるよう調整すれば、他のチャネルにおいてもベストの消光比が得られ、チャネルに応じた調整は不要である。
しかしながら、サブキャリア間隔がチャネル間隔の整数分の一とはならない場合に、例えばチャネル間隔100GHzでサブキャリア間隔30GHzの伝送を行いたい場合などでは、下記のような問題が生じる。すなわち、上記のような単一のMZIでは、図7(B)に示ように、FSRをサブキャリア間隔の2倍の60GHzとすれば、ある一つのチャネルに対しては各出力ポートの透過スペクトルのボトムがそれぞれf1、f2となるよう調整できるが、このときそこから任意のnだけ離れたチャネルに対しては透過スペクトルのボトムがサブキャリア周波数に対しn×20GHzもずれてしまうため、チャネルに応じた調整が必須となってしまう。
また、図8(A),(B)に示すように、チャネル間隔にあわせて光分波器のFSRを100GHzの整数分の1である50GHzとすれば、チャネルに応じた調整は不要であるが、各出力ポートの透過スペクトルのボトムをf1、f2に同時に合わせることはできず、充分な消光比を得ることができない。仮に、MZIの最大消光比が25dBであるとし、各サブキャリアに対して等しい消光比が得られるように、消光バンドの中心をスルー側出力ポート1aにおいてf1+2.5GHz、クロス側出力ポート1bにおいてf2−2.5GHzになるように調整した場合においては、各サブキャリアに対する消光比は約16dBしか得られない。
本発明は、上述のような従来技術に鑑みてなされたもので、その目的は、2サブキャリアのAll−Optical OFDM変調方式を用いたWDM伝送において、サブキャリア間隔がWDMチャネル間隔の整数分の一でないような場合においても、サブキャリアを高消光比で分離することができ、かつチャネルに応じた調整が不要であるような光分波器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の光分波器は、透過スペクトルの自由周波数間隔(FSR)が互いに等しい第1の光分波素子、第2の光分波素子および第3の光分波素子を具備し、前記第2の光分波素子および前記第3の光分波素子はそれぞれ前記第1の光分波素子の異なる出力ポートに接続され、前記FSRは波長多重(WDM)信号の隣接チャネル間隔周波数の整数分の1であって、WDM信号チャネルにおいて前記FSR以下の間隔(Δf)を有する複数のサブキャリアで変調され、該サブキャリアを分離して出力することを特徴とする。
ここで、前記FSR/前記サブキャリア間隔が整数であることを特徴とすることができる。
また、前記FSRが、前記Δfの非整数倍であることを特徴とすることができる。
また、前記第1の光分波素子、前記第2の光分波素子および前記第3の光分波素子が、それぞれ2つの光カプラとそれら光カプラを結ぶ互いに長さの異なる2本のアーム導波路からなるマッハツェンダ光干渉計であることを特徴とすることができる。
また、前記第2の光分波素子の少なくとも一つの出力ポートにおける消光バンドの中心周波数が、該第2の光分波素子と接続された前記第1の光分波素子の出力ポートにおける消光バンドの中心周波数と異なり、前記第3の光分波素子の少なくとも一つの出力ポートにおける消光バンドの中心周波数が、該第3の光分波素子と接続された前記第1の光分波素子の出力ポートにおける消光バンドの中心周波数と異なることを特徴とすることができる。
また、前記第2の光分波素子の少なくとも一つの出力ポートにおける消光バンドの中心周波数が、該第2の光分波素子と接続された前記第1の光分波素子の出力ポートにおける消光バンドの中心周波数と+δfだけ異なり、前記第3の光分波素子の少なくとも一つの出力ポートにおける消光バンドの中心周波数が、該第3の光分波素子と接続された前記第1の光分波素子の出力ポートにおける消光バンドの中心周波数と−δfだけ異なり、|δf|が前記第1の光分波素子、第2の光分波素子および第3の光分波素子の自由周波数間隔(FSR)の1/2よりも小さいことを特徴とすることができる。
また、本発明の光分波器は、多重化された周波数間隔Δfの2つの自由周波数間隔(FSR)以上の光を分離して出力し、透過スペクトルのFSRが互いに等しい第1の光分波素子、第2の光分波素子および第3の光分波素子を備え、前記FSRが波長多重信号の隣接間隔の周波数の整数分の1であり、前記第2の光分波素子および前記第3の光分波素子が、それぞれ前記第1の光分波素子の異なる出力ポートに接続されていることを特徴とすることができる。
さらに、前記光分波器は、複数本のサブキャリアを用いるマルチキャリア変調方式の光通信用光デバイスにおける、サブキャリア光を分波する1または複数個の光分波器であることを特徴とすることができる。
上記のような構成であるので、本発明の光分波器によれば、FSRをチャネル間隔の整数分の一とすることでチャネルに応じた調整を不要とすることができ、同時に光分波素子の2段化により2本のサブキャリアを高い消光比で分離することができるという顕著な効果を奏する。そのサブキャリア数は2以上の複数であっても同様の効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態の光分波器の回路構成を示す。この光分波器は、2つの50%カプラとそれらを結ぶ互いに長さの異なる2本のアーム導波路からなる非対称マッハツェンダ干渉計(MZI)を3個用いた構成となっている。なお、以下で説明する本発明の光分波器は、例えば、図5に示す従来の光分波器507に置き換わるものである。
図1に示すように、2本の多重化されたサブキャリア光が入力される入力ポート(図示しない)は、まず第1の非対称マッハツェンダ干渉計(以下、MZI1)に接続され、このMZI1のスルー側出力ポート1a、クロス側出力ポート1bにそれぞれ第2の非対称マッハツェンダ干渉計(以下、MZI2)と第3の非対称マッハツェンダ干渉計(以下、MZI3)がカスケード接続されている。そして、MZI2のクロス側出力ポート2bおよびMZI3のクロス側出力ポート3bがそれぞれ分離されたサブキャリアf1及びf2を出力する出力ポート(図示しない)に接続されている。
ここで、2つのサブキャリアf1とf2の周波数間隔Δfは、30GHzであり、キャリアf0に対して周波数軸上でそれぞれ−15GHz,+15GHzに位置する。また、チャネル間隔100GHzのWDMへの適用を前提として設計されている。
MZI1、MZI2、MZI3のFSR(自由周波数間隔)は全て50GHzである。一般に、MZIのFSRは、2つのカプラを結ぶ2本の長さの異なる導波路に関し、その群屈折率をN、導波路長差をΔLとすると、
Figure 2009198914
で与えられる。但しcは真空中の光速である。本例では、導波路としてシリコン基板上に形成されたN=1.488の石英系ガラス導波路を用いる。従って、ΔL=c/(N・FSR)=4029.5μmとする。なお、本発明は導波路の種類に依らず適用可能であり、導波路としては他にも例えばシリコン導波路やポリマ導波路、LiNbO3(ニオブ酸リチュウム)導波路などを用いることもできる。
MZI一段の最大消光比は、カプラの分岐比が正確に50%であり、回路中で偏波回転が全く生じないもしくは導波路の複屈折がゼロであり、かつ放射損失が全く生じないような理想条件を仮定すれば、無限大となる。しかしながら、実際には製造誤差や回路内の応力、導波路の曲げ等が存在するために、これらの理想条件は満たされず、例えば石英系ガラス導波路においてはMZI一段の最大消光比は25dB程度であることが多い。本例では典型的な回路を用いるものとし、MZI一段の最大消光比は25dBとする。
50%カプラとしては、マルチモード干渉計(MMI)を用いている。他にも、50%カプラとして、例えば非特許文献3に示されるような導波路型波長無依存カプラ(WINC)を用いても良い。いずれのカプラも波長に対しフラットな分岐比特性を得られるため、広帯域での使用に適している。
本例では、MZI1のスルー側透過スペクトルとMZI2のクロス側透過スペクトルが一致するよう調整されている。また、MZI1のクロス側透過スペクトルとMZI3のクロス側透過スペクトルが一致するよう調整されている。その調整方法としては、各MZIのアーム導波路にヒータ(図示しない)を装荷し、導波路を加熱して熱光学効果により各アームの光路長を微調整する方法を用いても良いし、あるいは各アームに紫外光を照射して屈折率を変化させ、これにより光路長を微調整する方法を用いても良い。いずれの方法においても、ΔL(導波路長差)を変化させるため、厳密にはその調整によりFSRも変化するが、スペクトルの移動量が数十GHz程度であれば、ほぼFSRを一定に保ちつつ、スペクトルを周波数軸上で平行移動させることができる。
図2(A),(B)は、光が図1のMZI1の入力ポートに入力され、MZI2のクロス側出力ポート2bおよびMZI3のクロス側出力ポート3bから出力される場合の透過スペクトルを示している。クロス側出力ポート2bおよび3bから出力される透過スペクトルは、それぞれFSR=50GHz、最大消光比50dBとなる。
図2(B)の拡大図に示すように、前者(2bから出力の場合のスペクトル)の消光バンドの中心は、サブキャリアf2から+5GHzだけずれており、後者(2bから出力の場合のスペクトル)の消光バンドの中心はサブキャリアf1から−5GHzだけずれているが、サブキャリアに対する消光比は31dBと、図8(B)に示した従来例の16dBに比べて、充分大きい。また、各スペクトルのFSRは50GHzであるので、使用波長を100GHzグリッド上の他のチャネルに切り替えても、各MZIの調整状態を変更することなく、同等の特性を得ることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、回路構成は図1に示す第1の実施形態と同様であり、入力するサブキャリアの周波数間隔も同じく30GHz、WDMチャネル間隔も同じく100GHzであるが、スペクトルの調整が異なる。図3(A),(B)に、本発明の第2の実施形態における、光が図1のMZI1の入力ポートに入力され、MZI2のクロス側出力ポート2bおよびMZI3のクロス側出力ポート3bから出力される場合の透過スペクトルを示す。
各MZIのFSRは50GHzであるが、本例では一段目と二段目でMZIの透過スペクトルをずらしてある。すなわち、図3(B)の拡大図に示すように、MZI1のスルー側透過スペクトルに対し、MZI2のクロス側透過スペクトルが周波数軸上でδf=+2.5GHz平行シフトしており、MZI1のクロス側透過スペクトルに対し、MZI3のクロス側透過スペクトルが周波数軸上で−δf=−2.5GHzシフトしている。これにより、サブキャリアに対する消光比は40dBと、図8(B)に示した従来例の16dBに比べて、充分大きく、また各スペクトルのFSRは50GHzであるので、使用波長を100GHzグリッド上の他のチャネルに切り替えても、各MZIの調整状態を変更することなく、同等の特性を得ることができる。
図4は、各MZIのFSR=50GHz、サブキャリア間隔30GHzの本実施形態の構成において、スペクルのシフト量δf(一段目と二段目のMZIスペクトルずらし量)の変化に対するサブキャリアの消光比の変化をプロットして示す。δf=2.5GHzのとき、すなわちMZI2の消光バンドの中心周波数をf2と一致させ、MZI3の消光バンドの中心周波数をf1と一致させた場合に、最大の消光比が得られることがわかる。換言すれば、本実施形態においては、一段目のMZI1はサブキャリアf1、f2を均等な消光比で荒く分離し、二段目のMZI2およびMZI3でそれぞれf2、f1の混入成分を選択的にカットすることで高消光比を得ている。
(他の実施形態)
上記では、本発明の好適な実施形態を例示して説明したが、本発明の実施形態は上記例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内であれば、その構成部材等の置換、変更、追加、個数の増減、形状の設計変更等の各種変形は、全て本発明の実施形態に含まれる。また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
例えば、上記実施形態では、MZIの2段化により2本のサブキャリアを高い消光比で分離することを示したが、そのサブキャリア数は2以上の複数であっても、同様の効果が得られる。また、複数のキャリアを発生するマルチキャリア発生回路に対して本発明による分波器を並列に接続する場合も本発明の実施形態に含まれる。
本発明の第1実施形態の光分波器の回路構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態の光分波器の透過スペクトルを示す特性図であり、(A)はその全体図、(B)はその主要部の拡大図である。 本発明の第2の実施形態の光分波器の透過スペクトルを示す特性図であり、(A)はその全体図、(B)はその主要部の拡大図である。 本発明の第2の実施形態の光分波器の回路における、スペクトルずらし量とサブキャリア消光比との関係を示す特性図である。 非特許文献2で提案されている“All−Optical OFDM”における送信器の構成を示すブロック図である。 従来例の光分波器の回路構成を示す回路図である。 従来例の光分波器の透過スペクトルを示す特性図であり、(A)はその第1の例、(B)はその第2の例を示す図である。 従来例の光分波器の透過スペクトルを示す特性図であり、(A)はその第3の例、(B)はその主要部の拡大図である。
符号の説明
MZI1 第1段目の第1の非対称マッハツェンダ干渉計
MZI2 第2段目の第2の非対称マッハツェンダ干渉計
MZI3 第2段目の第3の非対称マッハツェンダ干渉計
1a スルー側出力ポート
1b、2b、3b クロス側出力ポート
501 CW光源
504 マルチキャリア発生回路
507 光分波器
512,513 変調器
518 カプラ

Claims (8)

  1. 透過スペクトルの自由周波数間隔(FSR)が互いに等しい第1の光分波素子、第2の光分波素子および第3の光分波素子を具備し、
    前記第2の光分波素子および前記第3の光分波素子はそれぞれ前記第1の光分波素子の異なる出力ポートに接続され、
    前記FSRは波長多重(WDM)信号の隣接チャネル間隔周波数の整数分の1であって、
    WDM信号チャネルにおいて前記FSR以下の間隔(Δf)を有する複数のサブキャリアで変調され、該サブキャリアを分離して出力することを特徴とする光分波器。
  2. 前記FSR/前記サブキャリア間隔が整数であることを特徴とする請求項1に記載の光分波器。
  3. 前記FSRが、前記Δfの非整数倍であることを特徴とする請求項1に記載の光分波器。
  4. 前記第1の光分波素子、前記第2の光分波素子および前記第3の光分波素子が、それぞれ2つの光カプラとそれら光カプラを結ぶ互いに長さの異なる2本のアーム導波路からなるマッハツェンダ光干渉計であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光分波器。
  5. 前記第2の光分波素子の少なくとも一つの出力ポートにおける消光バンドの中心周波数が、該第2の光分波素子と接続された前記第1の光分波素子の出力ポートにおける消光バンドの中心周波数と異なり、
    前記第3の光分波素子の少なくとも一つの出力ポートにおける消光バンドの中心周波数が、該第3の光分波素子と接続された前記第1の光分波素子の出力ポートにおける消光バンドの中心周波数と異なる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光分波器。
  6. 前記第2の光分波素子の少なくとも一つの出力ポートにおける消光バンドの中心周波数が、該第2の光分波素子と接続された前記第1の光分波素子の出力ポートにおける消光バンドの中心周波数と+δfだけ異なり、
    前記第3の光分波素子の少なくとも一つの出力ポートにおける消光バンドの中心周波数が、該第3の光分波素子と接続された前記第1の光分波素子の出力ポートにおける消光バンドの中心周波数と−δfだけ異なり、
    |δf|が前記第1の光分波素子、第2の光分波素子および第3の光分波素子の自由周波数間隔(FSR)の1/2よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光分波器。
  7. 多重化された周波数間隔Δfの2つの自由周波数間隔(FSR)以上の光を分離して出力し、透過スペクトルのFSRが互いに等しい第1の光分波素子、第2の光分波素子および第3の光分波素子を備え、
    前記FSRが波長多重信号の隣接間隔の周波数の整数分の1であり、
    前記第2の光分波素子および前記第3の光分波素子が、それぞれ前記第1の光分波素子の異なる出力ポートに接続されている
    ことを特徴とする光分波器。
  8. 前記光分波器は、複数本のサブキャリアを用いるマルチキャリア変調方式の光通信用光デバイスにおける、サブキャリア光を分波する1または複数個の光分波器であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の光分波器。
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