JP2014206552A - 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オートフォーカス動作中においてはファインダー像全体を明るくし、合焦が行われると非合焦領域におけるボケ味を大きくしてピント確認を容易に行うことができるようにする。【解決手段】拡散率制御部32が光学像を焦点板4を介してファインダー7に導くため、焦点板の拡散率を第1の拡散率とした後、システム制御回路15は画像信号が示す画像において所定の測距範囲で規定される被写体領域を認識して認識結果を得て、当該認識結果に応じて被写体領域に合焦されているか否かを検出しフォーカスレンズを駆動制御して被写体領域に合焦させる。被写体領域に対して合焦が行われると、拡散率制御部は測距範囲で示される合焦範囲を除く非合焦範囲に対応する焦点板の領域を第1の拡散率よりも高い第2の拡散率に変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、光拡散特性の変更が可能な焦点板を用いたファインダーを有する撮像装置に関する。
一般に、一眼レフカメラなどの撮像装置で用いられる光学ファインダーにおいては、ファインダー像の明るさが要求されるとともに、所謂ピント山の掴み易さが求められている。ここで、ピント山の掴みやすさとは、背景などの非合焦領域のボケ味が大きい程、合焦領域との差が明瞭になってピントを確認しやすくなることをいう。
このため、ファインダー観察の際には、一般に撮影レンズにおける絞りは開放状態として、撮影レンズを介して入射する光量を多くしてファインダー像を明るくしている。さらに、角度を有する光線を通過させて、合焦範囲である被写界深度を狭くして、背景などの非合焦領域をボケやすくしピント山を掴み易くしている。
ところで、一眼レフカメラにおいては、撮影レンズを通過した光学像をメインミラーによって反射して、焦点板に結像させる。そして、ペンタプリズムおよび接眼レンズを介してユーザが光学像をファインダー像として観察する。この焦点板は凹凸を有し、光を拡散することによって角度を有する光線の方向を変えて、光学像をユーザの瞳に到達させてボケ像が見えるようにしている。
焦点板の拡散特性は透過する光と拡散する光との割合である拡散率(透過率)で表される。そして、焦点板の拡散率が高い程ボケ像が顕著になって、ピント山が掴み易いファインダー像となる。
一方、焦点板の拡散率が高い程ファインダー像が暗くなってしまい、拡散率が低い程ファインダー像は明るくなるが、ファインダー像が暗いとボケ像がよく見えず、ピント山が掴みにくくなってしまう。このため、1つの焦点板でファインダー像の明るさとピント山の掴みやすさを両立することは困難である。
さらに、ファインダー像が暗いと被写体および構図が見にくくなって、ピント山が掴みにくいと、ユーザはオートフォーカスによる合焦の際にピント確認ができないことがある。その結果、ユーザは狙ったピント位置がボケた写真を撮影してしまう可能性がある。
特に、集合写真など被写体が複数存在する場合には、各被写体にピントが合っているかを確認することは困難である。また、スポーツなど動いている被写体に対してピントの確認することも困難である。
そこで、液晶を用いて拡散率を可変することができる焦点板によって、ファインダーの明るさを優先する明るさ優先モード、ファインダーにおける被写界深度が最も浅いピント優先モード、そして、撮影の際の被写界深度の表現を優先する深度優先モードをユーザが切り替えるようにしたカメラがある(特許文献1参照)。
ここでは、明るさ優先モードが選択されると、光を拡散させる度合いを所定値よりも小さくするように液晶の光拡散特性を変化させる。また、ピント優先モードが選択されると、光を拡散させる度合いを所定値よりも大きくするように液晶の光拡散特性を変化させ、深度優先モードが選択されると、測光演算によって決定された制御絞り値に応じて液晶の光拡散特性を変化させるようにしている。
特開平6−258693号公報
ところが、特許文献1に記載の手法では、ピント優先モード又は深度優先モードに切り替えるとファインダー像全体が暗くなってしまい、被写体が見えにくくなる。このため、背景などの非合焦領域におけるボケ味を大きくしても、合焦領域である被写体像が暗く見えにくいので、ピント確認が難しくなってしまう。
特に、特許文献1に記載の手法では、集合写真など被写体が複数存在する場合には、各被写体にピントが合っているかを確認することが困難となる。さらに、スポーツなど動いている被写体に対してピントを確認することも困難となる。
従って、本発明の目的は、合焦動作中(オートフォーカス動作中)においてはファインダー像全体を明るくし、合焦が行われると非合焦領域におけるボケ味を大きくしてピント確認を容易に行うことのできる撮像装置、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による撮像装置は、少なくとも光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを備える撮影レンズユニットを介して入射した光学像に応じた画像信号を出力する撮像手段と、前記光学像が結像され当該光学像をファインダーに導く焦点板とを有する撮像装置であって、前記焦点板は前記光学像を透過する割合と前記光学像を拡散する割合である拡散率が変更可能であり、前記光学像を前記焦点板を介して前記ファインダーに導くため、前記焦点板の拡散率を予め設定された第1の拡散率とする拡散率制御手段と、前記拡散率制御手段によって前記焦点板の拡散率が前記第1の拡散率とされると、前記画像信号が示す画像において所定の測距範囲で規定される被写体領域を認識して認識結果を得る被写体認識手段と、前記認識結果に応じて前記被写体領域に合焦されているか否かを検出し前記フォーカスレンズを駆動制御して前記被写体領域に合焦させる駆動制御手段とを有し、前記拡散率制御手段は、前記駆動制御手段によって前記被写体領域に対して合焦が行われると、前記測距範囲で示される合焦範囲を除く非合焦範囲に対応する前記焦点板の領域を前記第1の拡散率よりも高い第2の拡散率に変更することを特徴とする。
本発明による制御方法は、少なくとも光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを備える撮影レンズユニットを介して入射した光学像に応じた画像信号を出力する撮像手段と、前記光学像が結像され当該光学像をファインダーに導く焦点板とを有し、前記焦点板は前記光学像を透過する割合と前記光学像を拡散する割合である拡散率が変更可能である撮像装置の制御方法であって、前記光学像を前記焦点板を介して前記ファインダーに導くため、前記焦点板の拡散率を予め設定された第1の拡散率とする第1の拡散率制御ステップと、前記第1の拡散率制御ステップによって前記焦点板の拡散率が前記第1の拡散率とされると、前記画像信号が示す画像において所定の測距範囲で規定される被写体領域を認識して認識結果を得る被写体認識ステップと、前記認識結果に応じて前記被写体領域に合焦されているか否かを検出し前記フォーカスレンズを駆動制御して前記被写体領域に合焦させる駆動制御ステップと、前記駆動制御ステップによって前記被写体領域に対して合焦が行われると、前記測距範囲で示される合焦範囲を除く非合焦範囲に対応する前記焦点板の領域を前記第1の拡散率よりも高い第2の拡散率に変更する第2の拡散率制御ステップと、を有することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、少なくとも光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを備える撮影レンズユニットを介して入射した光学像に応じた画像信号を出力する撮像手段と、前記光学像が結像され当該光学像をファインダーに導く焦点板とを有し、前記焦点板は前記光学像を透過する割合と前記光学像を拡散する割合である拡散率が変更可能である撮像装置で用いられる制御プログラムであって、前記撮像装置が備えるコンピュータに、前記光学像を前記焦点板を介して前記ファインダーに導くため、前記焦点板の拡散率を予め設定された第1の拡散率とする第1の拡散率制御ステップと、前記第1の拡散率制御ステップによって前記焦点板の拡散率が前記第1の拡散率とされると、前記画像信号が示す画像において所定の測距範囲で規定される被写体領域を認識して認識結果を得る被写体認識ステップと、前記認識結果に応じて前記被写体領域に合焦されているか否かを検出し前記フォーカスレンズを駆動制御して前記被写体領域に合焦させる駆動制御ステップと、前記駆動制御ステップによって前記被写体領域に対して合焦が行われると、前記測距範囲で示される合焦範囲を除く非合焦範囲に対応する前記焦点板の領域を前記第1の拡散率よりも高い第2の拡散率に変更する第2の拡散率制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、合焦中(オートフォーカス動作中)においては焦点板の拡散率を第1の拡散率としてファインダーで観察される光学像(ファインダー像)を全体的に明るくしているので、ユーザは撮影の際の構図を用意に確認することができる。そして、合焦が行われると、合焦範囲を除く非合焦範囲に対応する焦点板の領域を第1の拡散率よりも高い第2の拡散率に変更するようにしたので、非合焦範囲はボケて合焦範囲は明るく見えるので、ユーザはピント確認を容易に行うことができる。
本発明の実施の形態による撮像装置の一例についてその外観を示す斜視図であり、(a)は正面側からみた斜視図、(b)は背面側からみた斜視図である。 図1に示すカメラ1の構成の一例を示すブロック図である。 図2に示すカメラで行われる焦点板の拡散率の変更処理を説明するためのフローチャートである。 図2に示す焦点板の拡散率を変更した際にファインダーで観察されるファインダー像を説明するための図であり、(a)は明るさを優先する拡散率の際のファインダー像の一例を示す図、(b)は合焦範囲のみが明るい拡散率の際のファインダー像の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態による撮像装置の一例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態による撮像装置の一例についてその外観を示す斜視図である。そして、図1(a)は正面側からみた斜視図であり、図1(b)は背面側からみた斜視図である。
図示の撮像装置は、一眼レフデジタルカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)であり、カメラ1はその正面側に撮影レンズユニット(以下単に撮影レンズと呼ぶ)2を有している。さらに、カメラ1の正面側において、筐体の上面にはレリーズ釦8、絞り値設定部30、および撮影モード選択部28が配置されている。
カメラ1の背面側には、画像再生釦13、表示装置27、後述する測距部選択部34、シャッタースピード設定部31、および露出設定部29が配置されている。なお、カメラ1の側面には、記録媒体14を挿入するための挿入口が形成されている。
図2は、図1に示すカメラ1の構成の一例を示すブロック図である。
撮影レンズ2から入射した光(光学像)は、撮像素子3に結像し、撮像素子3は光学像に応じたアナログ信号を出力する。図示の撮像素子3の出力を用いて、後述するように焦点検出および露出検出可能であり、さらに所謂電子シャッターによる撮像を行うことができる。
撮影レンズ2と撮像素子3との間にはハーフミラーである分光器5が配置され、この分光器5によって光が反射されて焦点板4に導かれる。そして、分光器5で反射した光は焦点板4で結像され、ペンタプリズム6およびファインダー7を介してユーザの瞳に導かれる。
一方、分光器5を透過した光は撮像素子3に入射して、前述のように、撮像素子3は光学像に応じたアナログ信号を出力する。ユーザがレリーズ釦8を半押し(SW1オン)すると、システム制御回路15の制御下で撮像素子3による測光および測距が開始され、撮影レンズ2に配置されたレンズ駆動部9によって、光軸方向に移動可能に配置されたフォーカスレンズ10が駆動される。
続いて、ユーザがレリーズ釦8を全押し(SW2オン)すると、システム制御回路15の制御下で撮像素子3が電子シャッッターを走行させて撮像を行う。そして、撮像素子3は電荷蓄積および電荷読み出し動作を開始する露光動作を行う。
撮像素子3の出力であるアナログ信号は、A/D変換回路21でデジタル信号に変換され、当該デジタル信号は画像処理回路22に与えられる。そして、画像処理回路22はデジタル信号に対して所定の画像処理を行って画像データ(画像信号)を生成する。
カメラ1の側面には画像記録読込部11が配置され、当該画像記録読込部11には記録媒体12が装着されている。画像記録読込部11はシステム制御回路15および画像処理回路22の制御下で撮影の結果得られた画像データを記録媒体14に記録保存する。記録媒体12に保存された画像データは、画像再生釦13の操作によってシステム制御回路15の制御下で表示装置14に表示される。
システム制御回路15はカメラ1全体の制御を司る。システム制御回路15は、CPU又はMPUなどによって構成され、後述するようにしてカメラ1の動作を制御する。システム制御回路15は焦点検出部16を有しており、測距を開始すると撮像素子3の出力に応じて得られた画像データに基づいてレンズ駆動部9を制御して、フォーカスレンズ10を光軸方向に駆動して焦点合わせを行う。
システム制御回路15は、例えば、撮像面位相差AF、コントラストAF、又はウォブリング方法によってフォーカスレンズ10の駆動制御を行う。撮像面位相差AFにおいては、撮像素子3が撮像用画素群の他に焦点検出用画素群を備えて、焦点検出用画素群には瞳分割レンズ群が配置される。そして、システム制御回路15(つまり、焦点検出部16)は撮像素子3の撮像面における位相差に応じて焦点検出を行う。
コントラストAFにおいては、システム制御回路15は画像データ(つまり、撮像画像)のコントラスト比に応じて焦点検出を行う。そして、ウォブリング方法においては、システム制御回路15は撮像素子3を光軸方向に沿って駆動させてコントラストAFを行う。
さらに、システム制御回路15は露出検出部17を有しており、測光を開始すると撮像素子3の出力に応じて得られた画像データとユーザが事前に設定した撮影条件とに応じて絞り18の絞り値、電子シャッタースピード、電荷蓄積時間を決定して決定露出条件を得る。レリーズ釦8の全押し(SW2オン)によって撮影動作を開始すると、システム制御回路15は、決定露出条件に応じて露光制御部19を制御して絞り18および電子シャッターの走行駆動を制御する。
また、システム制御回路15は露光制御部19によってタイミングジェネレータ20から撮像素子3を駆動する際に必要なパルス信号を出力する。撮像素子3はタイミングジェネレータ20から出力されたパルス信号に応じて電荷蓄積および電荷読み出し動作を行う。
前述のように、撮像素子3から読み出されたアナログ信号はA/D変換回路21によりデジタル信号とされて、画像処理回路22に送られる。そして、画像処理回路22は画像処理部23によってデジタル信号に対して所定の画像処理としてホワイトバランス調整および画像圧縮処理などを行って画像データとする。この画像データは記録制御部24によって画像記録読込部11を介して記録媒体14に記録される。
記録媒体14は、例えば、SDカード又はCFカードであり、画像再生釦13の操作によって、システム制御回路15は画像処理回路22を介して画像記録読込部11によって記録媒体14に保存された画像データを読み込む。そして、画像処理回路22ではシステム制御回路15の制御下で表示制御部25がD/A変換回路26を介して画像データに応じた画像を表示装置27に表示する。なお、表示装置27は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
図2に示す例では、撮影レンズ2はフォーカスレンズ10を備えているが、さらにズームレンズを備えるようにしてもよい。そして、撮影レンズ2はカメラ一体型でもよく又は撮影レンズ2がカメラ1に対して取替え可能であってもよい。
さらに、固定的に配置された分光器5の代わりに、メインミラーおよびサブミラーを回動可能に配置して、撮像素子3の出力に応じて焦点検出を行う焦点検出部とは別に位相差AFによる焦点検出部を設けるようにしてもよい。
ここで、図2に示すカメラ1における撮影条件の設定について説明する。
ダイヤル操作による撮影モード選択部28によってユーザは撮影モードの設定を行うことができ、例えば、ユーザは撮影モード選択部28によって自動露出モード、絞り優先露出モード(Av)、シャッタースピード優先露出モード(Tv)、マニュアルモード(M)、およびバルブモード(B)のいずれかを設定することができる。
自動露出モードに設定した場合には、ユーザはダイヤル操作による露出設定部29によって露出値を設定することができ、システム制御回路15は、撮影の際に当該設定された露出値となるように絞り値およびシャッタースピードを決定する。絞り優先露出モード(Av)、シャッタースピード優先露出モード(Tv)、又はマニュアルモード(M)を設定した場合には、ユーザは絞り値設定部30およびシャッタースピード設定部31によって、絞り値およびシャッタースピードを設定することができる。
バルブモードを設定した場合には、システム制御回路15はレリーズ釦11を押すと(SW2オン)撮影を開始して、レリーズ釦11を押している間は(SW2オン)露光を継続する。そして、システム制御回路15はレリーズ釦11を離すと(SW2オフ)露光終了する。これによって、システム制御回路15は撮影中にシャッタースピードを決定する。
続いて、図2に示すカメラ1における焦点板の拡散率の変更について説明する。
カメラ1は、焦点板4の拡散率を変更する拡散率制御部32、焦点板4に測距範囲(つまり、測距枠)を表示する測距枠表示部33、および測距枠の位置を移動させる測距部選択部34を有している。なお、焦点板4の拡散特性は透過する光と拡散する光との割合である拡散率で表される。
図示の焦点板4は、複数の画素を有する液晶群が格子状に配列されたドットマトリクス液晶であり、システム制御回路15は拡散率制御部32によって焦点板4に電荷を印加する。これによって、システム制御回路15は格子配列された各液晶の分子配列方向を変えて焦点板4の拡散率を部分的に変更する。
例えば、分光器5で反射された光の光軸方向に対して、液晶分子の配列方向を水平に並べると焦点板4の拡散率を低くすることができる。そして、拡散率制御部32から印加される印加電荷を焦点板4の所定範囲でのみ変更して、液晶分子の配列方向を水平から傾斜させると(倒していくと)焦点板4の拡散率を部分的に上げることができる。
測距枠表示部33は、システム制御回路15の制御下で、ユーザが測距部選択部34によって選択した測距範囲(測距枠)を焦点板4に表示する。測距枠を表示する際には、例えば、LED照明を焦点板4に投影する手法、又は測距枠表示用の液晶板を焦点板4に重ねる手法などがあるが、LED照明又は液晶板などの部品点数が増加して、そのためのスペースが必要となる。従って、ここでは、ドットマトリクス液晶である焦点板4の測距範囲を枠状に拡散率を上げて遮光し、測距枠表示部33によって表示する。
図2に示すカメラ1は、さらに、被写体認識モード切換部35を有している。被写体認識モード切換部35の切換操作によって、システム制御回路15は測距範囲の移動をユーザが手動で行う測距部選択部34から被写体の認識によって測距範囲を被写体に追従させる手法に切り替える(この場合、測距範囲によって合焦範囲となる被写体領域が規定されることになる)。
この被写体認識モード切換部35はカメラ1の筐体に専用の操作部材として設けるようにしてもよく、カメラ1における設定変更を行うNENU釦によって変更可能な設定項目として設けるようにしてもよい。
システム制御回路15は被写体認識部36を有しており、被写体認識部36は撮像素子3の出力に応じて得られる画像データにおいて特定の領域(例えば、顔領域)を特定して、被写体を認識する。例えば、被写体認識部36は、肌色および顔の輪郭、そして、目および鼻などの特徴点から画像データにおける顔候補領域を抽出して、当該顔候補領域の特徴量から顔領域を決定する。
なお、被写体認識部36は複数の顔形状のテンプレートの各々と画像データとの相関を解析して、解析の結果得られた相関値に基づいて顔領域を決定するようにしてもよい。いずれにしても、画像データにおいて被写体を認識する手法は既知であるので詳細な説明は省略する。
次に、図2に示すカメラ1におけるオートフォーカスの際の焦点板4の拡散率の変更について説明する。
図3は、図2に示すカメラ1で行われる焦点板4の拡散率の変更処理を説明するためのフローチャートである。なお、図示のフローチャートに係る処理はシステム制御回路15の制御下で行われる。
いま、ユーザがカメラ1の電源をオンとすると、システム制御回路15は拡散率制御部32によって焦点板4全体の拡散率を所定の値である拡散率D=Xとする(ステップS301)。ここで、拡散率D=Xはファインダー像の明るさを優先する拡散率であり、当該拡散率は予めシステム制御回路15に設定されている。この際、システム制御回路15は露光制御部19によって明るさを優先するため、絞り18を開放状態とする。
図4は、図2に示す焦点板4の拡散率を変更した際にファインダー7で観察されるファインダー像を説明するための図である。そして、図4(a)は明るさを優先する拡散率の際のファインダー像の一例を示す図であり、図4(b)は合焦範囲のみが明るい拡散率の際のファインダー像の一例を示す図である。
ステップS301の処理が終了した段階で、ユーザがファインダー7を観察すると、例えば、図4(a)に示すように、被写体および背景全体が明るいファインダー像を見る。この際、ファインダー像には測距枠401が存在する。このように、明るいファインダー像を見ることができるので、ユーザは容易に構図の確認を行うことができる。
なお、別に拡散率変更部(図示せず)を設けて、ユーザが拡散率変更部によって拡散率D=Xを変更することができるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは所望の明るさでファインダー像を観察することができる。
続いて、ユーザが被写体認識モード切換部35を操作すると、システム制御回路15は被写体認識モードに切り替える(ステップS302)。被写体認識モードに切り換わると、システム制御回路15は撮像素子3によって被写体認識のための撮像を開始する。そして、被写体認識部36は撮像素子3の出力に応じて得られた画像データから被写体の顔領域を抽出して被写体を認識して認識結果を得て、被写体を追尾しつつ顔領域の認識を継続する(ステップS303)。
次に、被写体が認識されると、焦点検出部16は被写体認識部36で得られた顔領域情報に応じて焦点検出を行って、レンズ駆動部9によって顔領域に合焦するようにフォーカスレンズ10を駆動する(ステップS304:追尾AF開始)。これによって、オートフォーカス動作が行われて、焦点検出部16は顔領域に合焦した状態の画像データを合焦情報とする。
なお、焦点検出する範囲は顔領域、被写体全体が入る顔の周辺領域、又は撮像面全体である。また、上記の合焦動作は被写体の移動に追尾して行われ、合焦動作は自動で開始してもよいし、レリーズ釦8の半押し(SW1オン)で開始してもよい。
続いて、システム制御回路15は、上述の合焦動作で得られた合焦情報(合焦した状態の画像データ)と予め定められた閾値とを比較して、当該画像データにおける合焦範囲と非合焦範囲とを判定する。そして、システム制御回路15は、拡散率制御部32によって非合焦範囲に対応する焦点板4の部分(領域)についてその拡散率を拡散率D=Xに変更する(ステップS305)。
この拡散率D=Xは、ファインダー像のピント山の掴みやすさを優先し、かつボケやすい拡散率であり、当該拡散率X2は拡散率X1よりも高い値であって(X1<X2)、システム制御回路15に予め設定されている。合焦範囲に対応する焦点板4の部分についてはその拡散率は拡散率D=Xに維持される。
ステップS305の処理が終了した段階で、ユーザがファインダー7を観察すると、例えば、図4(b)に示すように、被写体認識が行われ合焦範囲である被写体402および403は明るくかつボケずに見える。一方、非合焦範囲(図中梨地状の領域)の被写体404および背景は暗くボケで見える。この結果、ユーザは合焦範囲の被写体のピントを容易に確認することができる。
なお、前述の拡散率変更部によって、ユーザが拡散率D=Xを変更することができるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは非合焦範囲を所望の暗さとして合焦範囲の被写体のピントを確認することができる。
ピント確認を行った後、ユーザがレリーズ釦8を全押し(SW2オン)すると、システム制御回路15は撮影動作を行って(ステップS306:通常撮影)、変更処理を終了する。
このように、本発明の実施の形態では、ピント合わせの際に背景などの非合焦範囲のボケ味を大きし、かつ合焦範囲の被写体を明るく観察できるので、被写体像が見やすくしかもピントの確認を容易におこなうことができる。さらに、部品点数が増加することなく、ファインダー像に重畳して測距枠を表示することができる。
上述の説明から明らかなように、図1に示す例においては、撮像素子3、A/D変換回路21、画像処理回路22、およびシステム制御回路15が撮像手段として機能する。また、システム制御回路15および拡散率制御部32が拡散率制御手段として機能し、システム制御回路15(被写体認識部36)は被写体認識手段として機能する。そして、システム制御回路15(焦点検出部16)およびレンズ駆動部9は駆動制御手段として機能する。さらに、測距部選択部34、システム制御回路15、および測距枠表示部33は測距枠表示手段として機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を撮像装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを撮像装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
上記の制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも第1の拡散率制御ステップ、被写体認識ステップ、駆動制御ステップ、および第2の拡散率制御ステップを有している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
2 撮影レンズユニット
3 撮像素子
4 焦点板
5 分光器
7 ファインダー
16 焦点検出部
32 拡散率制御部
33 測距枠表示部
35 被写体認識モード切換部
36 被写体認識部

Claims (7)

  1. 少なくとも光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを備える撮影レンズユニットを介して入射した光学像に応じた画像信号を出力する撮像手段と、前記光学像が結像され当該光学像をファインダーに導く焦点板とを有する撮像装置であって、
    前記焦点板は前記光学像を透過する割合と前記光学像を拡散する割合である拡散率が変更可能であり、
    前記光学像を前記焦点板を介して前記ファインダーに導くため、前記焦点板の拡散率を予め設定された第1の拡散率とする拡散率制御手段と、
    前記拡散率制御手段によって前記焦点板の拡散率が前記第1の拡散率とされると、前記画像信号が示す画像において所定の測距範囲で規定される被写体領域を認識して認識結果を得る被写体認識手段と、
    前記認識結果に応じて前記被写体領域に合焦されているか否かを検出し前記フォーカスレンズを駆動制御して前記被写体領域に合焦させる駆動制御手段とを有し、
    前記拡散率制御手段は、前記駆動制御手段によって前記被写体領域に対して合焦が行われると、前記測距範囲で示される合焦範囲を除く非合焦範囲に対応する前記焦点板の領域を前記第1の拡散率よりも高い第2の拡散率に変更することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の拡散率は、前記ファインダーで観察される光学像の明るさを優先する拡散率であり、前記焦点板の拡散率が前記第1の拡散率とされた際、前記撮影レンズユニットに備えられた絞りは開放状態とされることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第2の拡散率は、前記ファインダーで観察される光学像において前記合焦範囲に比べて前記非合焦範囲がボケて見える拡散率であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の拡散率および前記第2の拡散率を設定するための設定手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記焦点板において前記光学像に測距範囲を示す測距枠を重畳する測距枠表示手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 少なくとも光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを備える撮影レンズユニットを介して入射した光学像に応じた画像信号を出力する撮像手段と、前記光学像が結像され当該光学像をファインダーに導く焦点板とを有し、前記焦点板は前記光学像を透過する割合と前記光学像を拡散する割合である拡散率が変更可能である撮像装置の制御方法であって、
    前記光学像を前記焦点板を介して前記ファインダーに導くため、前記焦点板の拡散率を予め設定された第1の拡散率とする第1の拡散率制御ステップと、
    前記第1の拡散率制御ステップによって前記焦点板の拡散率が前記第1の拡散率とされると、前記画像信号が示す画像において所定の測距範囲で規定される被写体領域を認識して認識結果を得る被写体認識ステップと、
    前記認識結果に応じて前記被写体領域に合焦されているか否かを検出し前記フォーカスレンズを駆動制御して前記被写体領域に合焦させる駆動制御ステップと、
    前記駆動制御ステップによって前記被写体領域に対して合焦が行われると、前記測距範囲で示される合焦範囲を除く非合焦範囲に対応する前記焦点板の領域を前記第1の拡散率よりも高い第2の拡散率に変更する第2の拡散率制御ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  7. 少なくとも光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを備える撮影レンズユニットを介して入射した光学像に応じた画像信号を出力する撮像手段と、前記光学像が結像され当該光学像をファインダーに導く焦点板とを有し、前記焦点板は前記光学像を透過する割合と前記光学像を拡散する割合である拡散率が変更可能である撮像装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記撮像装置が備えるコンピュータに、
    前記光学像を前記焦点板を介して前記ファインダーに導くため、前記焦点板の拡散率を予め設定された第1の拡散率とする第1の拡散率制御ステップと、
    前記第1の拡散率制御ステップによって前記焦点板の拡散率が前記第1の拡散率とされると、前記画像信号が示す画像において所定の測距範囲で規定される被写体領域を認識して認識結果を得る被写体認識ステップと、
    前記認識結果に応じて前記被写体領域に合焦されているか否かを検出し前記フォーカスレンズを駆動制御して前記被写体領域に合焦させる駆動制御ステップと、
    前記駆動制御ステップによって前記被写体領域に対して合焦が行われると、前記測距範囲で示される合焦範囲を除く非合焦範囲に対応する前記焦点板の領域を前記第1の拡散率よりも高い第2の拡散率に変更する第2の拡散率制御ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017010210A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 顔検出装置、顔検出システム、及び顔検出方法

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