JP2014205734A - アッベ数向上剤 - Google Patents
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Abstract
Description
特に、9,9−ビスアリールフルオレン骨格を有する化合物は、下記式(1A)で表される化合物であってもよい。
上記式(1)又は(1A)において、環Zは、ベンゼン環又はナフタレン環であってもよく、R1はアルキル基であってもよく、kは0〜1であってもよく、R2はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基又はアルコキシ基であってもよく、mは0〜2であってもよく、R3はC2−4アルキレン基であってもよく、nが0〜2であってもよく、pは1〜3であってもよい。
フルオレン化合物は、9,9−ビスアリールフルオレン骨格を有していればよく、反応性基を有しない化合物[例えば、9,9−ビスアリールフルオレン(例えば、9,9−ビスフェニルフルオレン)などの後述の式(1)においてpが0である化合物など]であってもよいが、通常、反応性基を有している。
上記式(1)において、環Zで表される芳香族炭化水素環としては、ベンゼン環、縮合多環式芳香族炭化水素環[例えば、縮合二環式炭化水素(例えば、インデン、ナフタレンなどのC8−20縮合二環式炭化水素、好ましくはC10−16縮合二環式炭化水素)、縮合三環式炭化水素(例えば、アントラセン、フェナントレンなど)などの縮合二乃至四環式炭化水素など]が挙げられる。なお、2つの環Zは同一の又は異なる環であってもよく、通常、同一の環であってもよい。好ましい環Zには、ベンゼン環およびナフタレン環が含まれ、特に、ベンゼン環であってもよい。
基Xの置換数pは、1以上(例えば、1〜6)であればよく、例えば、1〜4、好ましくは1〜3、さらに好ましくは1〜2、特に1であってもよい。なお、置換数pは、それぞれの環Zにおいて、同一又は異なっていてもよく、通常、同一である場合が多い。
本発明の添加剤(フルオレン化合物)は、前記の通り、樹脂のアッベ数を向上(又は上昇又は改善)させるための添加剤(アッベ数向上剤、アッベ数上昇剤)として使用できる。
芳香族ポリカーボネート樹脂としては、芳香族ジオールとカーボネート形成性化合物とを重合成分とする樹脂が挙げられる。
芳香族ポリエステル樹脂としては、例えば、ポリアルキレンアリレート樹脂、ポリアリレート樹脂[例えば、芳香族ジカルボン酸(テレフタル酸など)と芳香族ジオール(ビフェノール、ビスフェノールA、キシリレングリコール、これらのアルキレンオキサイド付加体など)を重合成分として用いたポリアリレート樹脂など)など]などが挙げられる。
ラボプラストミルにてポリカーボネート樹脂(帝人化成(株)製、AD5003)を溶融後、9,9−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン(ビスクレゾールフルオレン、大阪ガスケミカル(株)製、以下、BCFという。)を表1に示す割合となるように、250℃で混合し、樹脂組成物を得た。なお、樹脂組成物は、いずれの割合においても透明であり、均一に混合されていた。
実施例1において、BCFにかえて9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレン(大阪ガスケミカル(株)製、以下、BPEFという)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして測定した。なお、ホットプレス温度は240℃とした。
実施例1において、ポリカーボネート樹脂に代えて、ポリエチレンナフタレート樹脂(カネボウ製、H−PEN)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして測定した。なお、混合温度は280℃とし、ホットプレス温度は270℃とし、加熱処理温度は190℃とした。
実施例1において、ポリカーボネート樹脂に代えて、ポリエチレンナフタレート樹脂(カネボウ製、H−PEN)を用いるとともに、BCFにかえてBPEFを用いたこと以外は、実施例1と同様にして測定した。なお、混合温度は260℃とし、ホットプレス温度は270℃とし、加熱処理温度は190℃とした。
実施例1において、ポリカーボネート樹脂に代えて、ポリエチレンテレフタレート樹脂(東洋紡(株)製、A−PET)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして測定した。なお、混合温度は270℃とし、ホットプレス温度は260℃とし、延伸温度は140℃とした。
Claims (9)
- 樹脂のアッベ数を向上させるための添加剤であって、9,9−ビスアリールフルオレン骨格を有する化合物で構成されたアッベ数向上剤。
- 環Zがベンゼン環又はナフタレン環、R1がアルキル基、kが0〜1、R2がアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基又はアルコキシ基、mが0〜2、R3がC2−4アルキレン基、nが0〜2、pが1〜3である請求項2又は3記載のアッベ数向上剤。
- 9,9−ビスアリールフルオレン骨格を有する化合物が、9,9−ビス(ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(アルキル−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(アリール−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ジ又はトリヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシナフチル)フルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(アルキル−ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(アリール−ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレンから選択された少なくとも1種である請求項1〜4のいずれかに記載のアッベ数向上剤。
- さらに、機械的強度を向上させるための添加剤である請求項1〜5のいずれかに記載のアッベ数向上剤。
- 樹脂が、熱可塑性樹脂である請求項1〜6のいずれかに記載のアッベ数向上剤。
- 樹脂が、芳香環骨格を有する熱可塑性樹脂である請求項1〜7のいずれかに記載のアッベ数向上剤。
- 樹脂が、芳香族ポリカーボネート樹脂および芳香族ポリエステル樹脂から選択された少なくとも1種である請求項1〜8のいずれかに記載のアッベ数向上剤。
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