JP2014205189A - 溶接機の遠隔制御装置及びこれに用いられる遠隔制御器 - Google Patents

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孝典 大西
Takanori Onishi
孝典 大西
利昭 中俣
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利昭 中俣
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Abstract

【課題】遠隔制御器RCと溶接機PSとの無線通信が正常に行われたかを判定すること。【解決手段】溶接機は、溶接条件設定群信号Wrを受信する第1無線通信部CC1と、このWrを溶接条件パラメータ群信号Wpとして記憶する第1記憶部MM1と、このWpに基づいて出力を制御する出力制御部PMとを備え、第1無線通信部CC1は上記のWpを送信する。遠隔制御器RCは、溶接条件設定群信号Wrを出力する溶接条件設定部WRと、このWrを記憶する第2記憶部MM2と、記憶されたWrを送信し上記のWpを受信する第2無線通信部CC2と、受信したWpを記憶する第3記憶部MM3と、Wr=Wpのときは一致信号Evを出力する判定部CMと、一致信号Evを報知する報知部HTとを備えている。この判定部CMの動作によって通信が正常に行われたかを判定して報知することができる。【選択図】 図2

Description

本発明は、溶接条件を遠隔から無線によって溶接機に設定するための溶接機の遠隔制御装置に関するものである。
アーク溶接機は、種々な溶接条件を設定するための遠隔制御器(リモコン)を備えている。この遠隔制御器としては、溶接機から多芯ケーブルによって接続されたものが使用されることが多い。遠隔制御器で設定される溶接条件としては、溶接電流、溶接電圧、インチング信号等がある。インチング信号とは、消耗電極式アーク溶接機において、溶接開始準備のために溶接トーチ先端まで溶接ワイヤを送給する信号である。
溶接現場においては、溶接機と溶接個所とが数十m離れている場合がある。このような場合には、遠隔制御器を溶接作業者が手許で操作するためには、数十mのケーブルを配線する必要がある。このケーブルの配線には手間がかかる上に、長いケーブルは踏まれて断線する事故が発生しやすい。
上述した問題を解決するために、無線式の遠隔制御器が使用されることがある(例えば、特許文献1等参照)。無線式の遠隔制御器は、電波等による無線通信部を備えており、溶接機に設けられた無線通信部との間で溶接条件の無線通信を行う。すなわち、遠隔制御器に対して溶接作業者が溶接条件を設定すると、その溶接条件が無線通信によって溶接機に送られる。溶接機は、受信した溶接条件に基づいてその出力を制御する。
特許第3414193号公報
造船、橋梁等の大型構造物の溶接現場においては、溶接機と溶接個所とが数十m離れていることが多い。このような現場において、溶接作業者が溶接個所付近で無線式の遠隔制御器を使用して溶接条件を溶接機に通信する場合、遠隔制御器と溶接機とが隔壁等によって隔てられていることが多いために、無線通信に障害が生じることがある。無線通信に障害が発生すると、溶接条件を通信することができなくなったり、溶接条件の値を正確に通信することができなくなったりする。このような通信障害が発生すると、遠隔制御器で設定された溶接条件が溶接機に正確に通信されないために、溶接が不安定になり溶接品質が悪くなる。
そこで、本発明では、遠隔制御器で設定された溶接条件が溶接機に正確に無線通信されているかを判定することができる溶接機の遠隔制御装置及びこれに用いられる遠隔制御器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
複数の信号から成る溶接条件設定群信号を受信する第1無線通信部と、受信された前記溶接条件設定群信号を溶接条件パラメータ群信号として記憶する第1記憶部と、記憶された前記溶接条件パラメータ群信号を入力として溶接機の出力を制御する出力制御部とを備え、前記第1無線通信部は前記第1記憶部に記憶されている前記溶接条件パラメータ群信号の各信号を送信する溶接機と、
溶接作業者によって設定された前記溶接条件設定群信号を出力する溶接条件設定部と、この溶接条件設定群信号を表示する表示部と、この溶接条件設定群信号を記憶する第2記憶部と、記憶されている前記溶接条件設定群信号の各信号を送信し前記第1無線通信部からの前記溶接条件パラメータ群信号を受信する第2無線通信部と、受信された前記溶接条件パラメータ群信号を記憶する第3記憶部と、前記第2記憶部に記憶されている前記溶接条件設定群信号と前記第3記憶部に記憶されている前記溶接条件パラメータ群信号との各対応する信号の値を比較して全ての信号の値が一致しているときは一致信号を出力する判定部と、この一致信号を入力として報知を行う報知部と、を備えた遠隔制御器と、
を具備したことを特徴とする溶接機の遠隔制御装置である。
請求項2の発明は、前記報知部は、前記一致信号を入力として視覚的に報知を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の溶接機の遠隔制御装置である。
請求項3の発明は、前記報知部は、前記一致信号を入力として音によって報知を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の溶接機の遠隔制御装置である。
請求項4の発明は、前記報知部は、前記一致信号を入力として振動によって報知を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の溶接機の遠隔制御装置である。
請求項5の発明は、前記判定部は、前記第2記憶部に記憶されている前記溶接条件設定群信号と前記第3記憶部に記憶されている前記溶接条件パラメータ群信号との各対応する信号の値を比較して全ての信号の値が所定回数以上連続して一致しているときは一致信号を出力する、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の溶接機の遠隔制御装置である。
請求項6の発明は、前記判定部は、前記第2記憶部に記憶されている前記溶接条件設定群信号と前記第3記憶部に記憶されている前記溶接条件パラメータ群信号との各対応する信号の値を比較して全ての信号の値が所定時間以上の間連続して一致しているときは一致信号を出力する、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の溶接機の遠隔制御装置である。
請求項7の発明は、
前記遠隔制御器の前記第2無線通信部は前記一致信号を繰り返し送信し、
前記溶接機の前記第1無線通信部は前記一致信号を受信し、前記第1記憶部は受信した前記一致信号を記憶し、前記出力制御部は前記一致信号が前記第1記憶部に記憶されているかを繰り返し確認し、記憶されているときは前記出力制御を継続すると共に前記確認後に前記第1記憶部の一致信号を消去し、前記一致信号が記憶されていないときは前記出力制御を禁止する、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の溶接機の遠隔制御装置である。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の溶接機の遠隔制御装置に用いられる遠隔制御器である。
本発明によれば、遠隔制御器で設定された溶接条件設定群信号と溶接機の出力制御に使用される溶接条件パラメータ群信号とが一致しているかを判定している。このために、本発明では、遠隔制御器で設定された溶接条件が溶接機に正確に無線通信されているかを判定することができる。そして、溶接作業者は、この判定結果に基づいて、設定が正常のときは溶接を行い、異常のときは溶接を行わないようにすることができる。
本発明の実施の形態1に係る遠隔制御器RCの外観図である。 本発明の実施の形態1に係る溶接機の遠隔制御装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る溶接機の遠隔制御装置のブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1においては、アーク溶接が消耗電極式アーク溶接であり、遠隔制御器によって設定される溶接条件が溶接電流値、溶接電圧値及びインチング信号である場合について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る遠隔制御器RCの外観図である。この外観図は、一例であり、複数の溶接条件を設定することができるものであれば良い。遠隔制御器RCによる溶接条件の設定は、溶接作業者が行う。以下、同図を参照して説明する。
遠隔制御器RCは、液晶の表示部DP、溶接電流設定用ボタン11、溶接電圧設定用ボタン12及びインチング用ボタン13を備えている。
溶接電流設定用ボタン11は、「Current」とラベルが付されており、ボタンの上部を1回押すごとに溶接電流設定信号Irの値が1Aずつ増加し、ボタンの下部を1回押すごとに1Aずつ減少する。
溶接電圧設定用ボタン12は、「Voltage」とラベルが付されており、ボタンの上部を1回押すごとに溶接電圧設定信号Vrの値が0.1Vずつ増加し、ボタンの下部を1回押すごとに0.1Vずつ減少する。
インチング用ボタン13は、「Inching」とラベルが付されており、ボタンが押されている間はインチング設定信号Crが1となり、押していないときは0となる。
表示部DPは、上記の溶接電流設定信号Ir、溶接電圧設定信号Vr及びインチング設定信号Crの各値が表示される。例えば、「Current:150A Voltage:18.5V Inching:ON」と表示される。また、表示部DPには、後述するように、一致信号Evが1のときは「○」が表示され、0のときは「×」が表示される。
図2は、本発明の実施の形態1に係る溶接機の遠隔制御装置のブロック図である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
本遠隔制御装置は、破線で囲まれた溶接機PS及び破線で囲まれた遠隔制御器RCを備えている。溶接機PSは、第1無線通信部CC1、第1記憶部MM1及び出力制御部PMを備えている。
第1無線通信部CC1は、遠隔制御器RCからの溶接条件設定群信号Wrの各信号を受信して出力すると共に、第1記憶部MM1に記憶されている溶接条件パラメータ群信号Wpの各信号を読み出して遠隔制御器RCに送信する。上述したように、溶接条件設定群信号Wrは、溶接電流設定信号Ir、溶接電圧設定信号Vr及びインチング設定信号Crから形成されている。遠隔制御器RCからは、Ir、Vr及びCrが送信されてくるので、これらの信号を受信して溶接条件設定群信号Wrとして出力する。また、第1無線通信部CC1は、第1記憶部MM1に記憶されている溶接条件パラメータ群信号Wpを形成する溶接電流パラメータ信号Ip、溶接電圧パラメータ信号Vp及びインチングパラメータ信号Cpを1セットとして予め定めた送信周期ごとに読み出して繰り返し送信する。すなわち、第n回目の送信周期において、Ip、Vp及びCpが読み出されて送信され、第n+1回目の送信周期において、Ip、Vp及びCpが読み出されて送信される。上記の送信周期は、10〜500ms程度の範囲で設定される。
第1記憶部MM1は、上記の溶接条件設定群信号Wrを溶接条件パラメータ群信号Wpとして記憶する。したがって、この第1記憶部MM1には、遠隔制御器RCによって設定された溶接条件が溶接電流パラメータ信号Ip、溶接電圧パラメータ信号Vp及びインチングパラメータ信号Cpとして所定のアドレスに記憶されている。
出力制御部PMは、第1記憶部MM1に記憶されている溶接条件パラメータ群信号Wpを読み出して、溶接機PSの溶接電流Iw及び溶接電圧Vwを制御すると共に、溶接ワイヤ(図示は省略)を送給するための送給モータ(図示は省略)の回転を制御する。すなわち、溶接電流パラメータ信号Ipによって溶接電流Iw(送給速度)の値を設定し、溶接電圧パラメータ信号Vpによって溶接電圧Vwの値を設定し、インチングパラメータ信号Cpによってインチング動作のオン/オフを設定する。出力制御部PMは、図示は省略するが、3相200V等の商用電源を入力として整流する1次整流回路、整流された直流を平滑するコンデンサ、平滑された直流を高周波交流に変換するインバータ回路、高周波交流をアーク溶接に適した電圧値に降圧するインバータトランス、降圧された高周波交流を整流する2次整流回路、整流された交流を平滑するリアクトル、上記のインバータ回路を制御する制御回路、送給モータの回転を制御する送給制御回路を備えている。
遠隔制御器RCは、溶接条件設定部WR、表示部DP、第2記憶部MM2、第2無線通信部CC2、第3記憶部MM3、判定部CM及び報知部HTを備えている。
溶接条件設定部WRは、溶接作業者によって設定された溶接条件設定群信号Wrを出力する。溶接作業者による溶接条件の設定方法については、図1で上述した通りである。溶接条件設定群信号Wrは、溶接電流設定信号Ir、溶接電圧設定信号Vr及びインチング設定信号Crから形成される。
表示部DPは、図1で上述したように、溶接条件設定群信号Wrを表示する。すなわち、溶接電流設定信号Ir、溶接電圧設定信号Vr及びインチング設定信号Crの各値が表示される。
第2記憶部MM2は、上記の溶接条件設定群信号Wrを形成する溶接電流設定信号Ir、溶接電圧設定信号Vr及びインチング設定信号Crをそれぞれ所定のアドレスに記憶する。
第2無線通信部CC2は、溶接機PSからの溶接条件パラメータ群信号Wpの各信号を受信して出力すると共に、第2記憶部MM2に記憶されている溶接条件設定群信号Wrの各信号を読み出して溶接機PSに送信する。溶接機PSからは、上記の送信周期ごとにIp、Vp及びCpが送信されてくるので、これらの信号を受信する。また、第2無線通信部CC2は、第2記憶部MM2に記憶されている溶接条件設定群信号Wrを形成する溶接電流設定信号Ir、溶接電圧設定信号Vr及びインチング設定信号Crを1セットとして、上記の送信周期ごとに又は値が変化するごとに読み出して繰り返し送信する。すなわち、第n回目の送信周期において、Ir、Vr及びCrが読み出されて送信され、第n+1回目の送信周期において、Ir、Vr及びCrが読み出されて送信される。または、Ir、Vr及びCrの内の1つでもその値が変化したときは、Ir、Vr及びCrが読み出されて送信される。第1無線通信部CC1と第2無線通信部CC2のそれぞれの送信周期は、同一値であっても良いし、異なる値であっても良い。
第3記憶部MM3は、受信された溶接条件パラメータ群信号Wpを形成する溶接電流パラメータ信号Ip、溶接電圧パラメータ信号Vp及びインチングパラメータ信号Cpをそれぞれ所定のアドレスに記憶する。
判定部CMは、第2記憶部MM2に記憶されている溶接条件設定群信号Wrと、第3記憶部MM3に記憶されている溶接条件パラメータ群信号Wpとの各対応する信号の値を比較して、全ての信号の値が一致しているときはその値が1となり、一致していないときはその値が0となる一致信号Evを出力する。すなわち、IrとIp、VrとVp及びCrとCpの各値を比較して、3つの信号の値が一致しているときは、1の一致信号Evを出力する。比較動作は、上記の送信周期ごとに順次繰り返して行われる。ここで、判定動作を以下のようにしても良い。
1)溶接条件設定群信号Wrと溶接条件パラメータ群信号Wpとの各対応する信号の値を比較して、全ての信号の値が所定回数以上連続して一致しているときは、その値が1となる一致信号Evを出力する。すなわち、IrとIp、VrとVp及びCrとCpとの各比較を送信周期ごとに行い、3つの信号の比較結果が連続して所定回数以上一致しているかを判定している。所定回数以上としているのは、溶接作業者が溶接条件を設定している途中の状態を除去するためであり、かつ、無線通信による設定が安定して行われているかを判定するためである。所定回数は、3〜10回程度に設定される。
2)溶接条件設定群信号Wrと溶接条件パラメータ群信号Wpとの各対応する信号の値を比較して、全ての信号の値が所定時間以上連続して一致しているときは、その値が1となる一致信号Evを出力する。すなわち、IrとIp、VrとVp及びCrとCpとの各比較を送信周期ごとに行い、3つの信号の比較結果が連続して所定時間以上一致しているかを判定している。所定時間以上としているのは、溶接作業者が溶接条件を設定している途中の状態を除去するためであり、かつ、無線通信による設定が安定して行われているかを判定するためである。所定時間は、1〜5秒程度に設定される。
報知部HTは、上記の一致信号Evを入力として報知を行う。すなわち、一致信号Evの値が1(一致)であることを、以下のように視覚的、音、振動等によって報知する。
1)報知を視覚的に行う。この例については、図1で上述した通りである。すなわち、一致信号Evが1のときは、上記の表示部DPに「○」と表示し、0のときは「×」と表示する。
2)音によって報知を行う。例えば、一致信号Evが1のときは無音とし、0のときは「ピー」という音を鳴らす。
3)振動によって報知を行う。例えば、一致信号Evが1のときは遠隔制御器RC本体を振動させないで、0のときは振動させる。
無線通信は、電波、光、音波、赤外線等によって行う場合を含んでいる。溶接機には、溶接トーチ、送給装置も含まれている。上述した実施の形態1では溶接法が消耗電極式アーク溶接である場合を説明したが、非消耗電極式アーク溶接、プラズマアーク溶接等の場合も同様である。上述した実施の形態1では、溶接条件として溶接電流、溶接電圧及びインチング信号の場合を説明したが、溶接法選択信号、ワイヤ径選択信号、クレータ電流設定信号、クレータ電圧設定信号等の種々のものが含まれる。上述した実施の形態1では、1台の遠隔制御器RCと1台の溶接機PSの場合を説明したが、1台の遠隔制御器RCと複数台の溶接機PSの場合、複数台の遠隔制御器RCと1台の溶接機PSの場合も含んでいる。すなわち、1台の遠隔制御器RCと複数台の溶接機PSの場合でも、溶接条件を設定する対象となる溶接機PSを選択することになり、それぞれの設定時点においては1:1の場合と同様になる。複数台の遠隔制御器RCと1台の溶接機PSの場合も同様である。
以下、上述した実施の形態1にかかる溶接機の遠隔制御装置の作用について説明する。
(1)溶接作業者は、遠隔制御器RCの溶接電流設定用ボタン11、溶接電圧設定用ボタン12及びインチング用ボタン13を操作して溶接条件設定群信号Wrを設定する。この溶接条件設定群信号Wrは、表示部DPに表示される。
(2)設定された溶接条件設定群信号Wrは、第2記憶部MM2に記憶される。そして、第2無線通信部CC2によって送信される。
(3)送信された溶接条件設定群信号Wrは、第1無線通信部CC1によって受信される。そして、溶接条件パラメータ群信号Wpとして第1記憶部MM1に記憶される。
(4)出力制御部PMは、第1記憶部MM1に記憶されている溶接条件パラメータ群信号Wpを形成する溶接電流パラメータ信号Ip、溶接電圧パラメータ信号Vp及びインチングパラメータ信号Cpを入力として、溶接機PSの出力を制御し、送給モータの回転を制御する。
(5)第1無線通信部CC1は、第1記憶部MM1に記憶されている溶接条件パラメータ群信号Wpを送信する。
(6)送信された溶接条件パラメータ群信号Wpは、第2無線通信部CC2によって受信される。そして、第3記憶部MM3に記憶される。
(7)第2記憶部MM2に記憶されている溶接条件設定群信号Wrと、第3記憶部MM3に記憶されている溶接条件パラメータ群信号Wpとの各対応する信号の値を比較して、全ての信号の値が一致しているときは一致信号Ev(=1)を出力する。無線通信が正常に行われているときは、Wr=Wpとなり、一致信号Evは1となる。通信障害が発生して通信ができなくなると、Wrを遠隔制御器RCで変更してもWpは変更前の値のままで更新されない。この結果、Wr≠Wpとなり、一致信号Evは0となる。
(8)報知部HTは、一致信号Evを入力として、視覚的、音、振動等による報知を行う。すなわち、遠隔制御器RCによる溶接条件の設定が正常又は異常であるかを判定して報知している。溶接作業者は、判定結果が正常であるときに、溶接を行うことで、良好な溶接品質を得ることができる。
上述した実施の形態1にかかる溶接機の遠隔制御装置によれば、
複数の信号から成る溶接条件設定群信号を受信する第1無線通信部と、受信された上記溶接条件設定群信号を溶接条件パラメータ群信号として記憶する第1記憶部と、記憶された上記溶接条件パラメータ群信号を入力として溶接機の出力を制御する出力制御部とを備え、上記第1無線通信部は上記第1記憶部に記憶されている上記溶接条件パラメータ群信号の各信号を送信する溶接機と、
溶接作業者によって設定された上記溶接条件設定群信号を出力する溶接条件設定部と、この溶接条件設定群信号を表示する表示部と、この溶接条件設定群信号を記憶する第2記憶部と、記憶されている上記溶接条件設定群信号の各信号を送信し上記第1無線通信部からの上記溶接条件パラメータ群信号を受信する第2無線通信部と、受信された上記溶接条件パラメータ群信号を記憶する第3記憶部と、上記第2記憶部に記憶されている上記溶接条件設定群信号と上記第3記憶部に記憶されている上記溶接条件パラメータ群信号との各対応する信号の値を比較して全ての信号の値が一致しているときは一致信号を出力する判定部と、この一致信号を入力として報知を行う報知部と、を備えた遠隔制御器と、
を具備している。これにより、遠隔制御器で設定された溶接条件設定群信号と溶接機の出力制御に使用される溶接条件パラメータ群信号とが一致しているかを判定している。このために、本実施の形態では、遠隔制御器で設定された溶接条件が溶接機に正確に無線通信されているかを判定することができる。そして、溶接作業者は、この判定結果に基づいて、設定が正常のときは溶接を行い、異常のときは溶接を行わないようにすることができる。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る発明は、実施の形態1の作用に加えて、上記の一致信号Evを溶接機PSに送信し、溶接機PSはこの一致信号Evの値が「一致」であるときは出力制御を継続し、「不一致」であるときは出力制御を禁止するものである。
図3は、本発明の実施の形態2に係る溶接機の遠隔制御装置のブロック図である。同図は図2と対応しており、同一のブロックには同一符号を付して、それらの説明は繰り返さない。同図は、図2の第2無線通信部CC2を改造第2無線通信部KCC2に置換し、図2の第1無線通信部CC1を改造第1無線通信部KCC1に置換し、図2の第1記憶部MM1を改造第1記憶部KMM1に置換し、図2の出力制御部PMを改造出力制御部KPMに置換したものである。以下、同図を参照してこれらのブロックについて説明する。
改造第2無線通信部KCC2は、溶接機PSからの溶接条件パラメータ群信号Wpの各信号を受信して出力すると共に、第2記憶部MM2に記憶されている溶接条件設定群信号Wrの各信号及び判定部CMからの一致信号Evを溶接機PSに送信する。一致信号Evが送信される点のみが図2とは異なっている。送信は、溶接条件設定群信号Wrを形成する溶接電流設定信号Ir、溶接電圧設定信号Vr及びインチング設定信号Crと一致信号Evとを1セットとして、上記の送信周期ごとに繰り返して行われる。すなわち、第n回目の送信周期において、Ir、Vr、Cr及びEvが送信され、第n+1回目の送信周期において、Ir、Vr、Cr及びEvが送信される。図2のときとは異なり、Ir、Vr、Cr又はEvの値が変化したときに送信するのではなく、定期的に送信される。
改造第1無線通信部KCC1は、遠隔制御器RCからの溶接条件設定群信号Wrの各信号及び一致信号Evを受信して出力すると共に、第1記憶部MM1に記憶されている溶接条件パラメータ群信号Wpの各信号を読み出して遠隔制御器RCに送信する。一致信号Evを受信する点のみが、図2とは異なっている。
改造第1記憶部KMM1は、上記の溶接条件設定群信号Wrを溶接条件パラメータ群信号Wpとして所定のアドレスに記憶すると共に、上記の一致信号Evを所定のアドレスに記憶する。一致信号Evを記憶する点のみが図2とは異なっている。
改造出力制御部KPMは、第1記憶部MM1に記憶されている溶接条件パラメータ群信号Wp及び一致信号Evを読み出して、一致信号Evが1(一致)であることが確認されている期間中は、溶接機PSの溶接電流Iw及び溶接電圧Vwを制御すると共に、溶接ワイヤ(図示は省略)を送給するための送給モータ(図示は省略)の回転を制御する。すなわち、一致信号Evが1(一致)であることが確認されている期間中は出力制御を継続し、確認されないときは出力制御を禁止する。出力制御が禁止されると、溶接電流Iw及び溶接電圧Vwの出力が停止すると共に、送給も停止する。
一致信号Evが1であるかの確認は、以下のようにして行う。
(1)上記の送信周期ごとに受信された一致信号Evの値が、改造第1記憶部KMM1の所定のアドレスに上書き記憶される。
(2)予め定めた確認周期ごとに、改造第1記憶部KMM1の一致信号Evが記憶されているアドレスのデータ値を読み出し、その値が1であるときは出力制御を継続し、その値が0であるときは出力制御を禁止する。読み出した直後に、上記のアドレスの値は消去(0にリセット)する。
上記の確認動作は、溶接条件設定群信号Wrが正常に通信されているときは1となる一致信号Evが送信周期ごとに遠隔制御器RCから送信されて来るのを確認していることになる。上記の確認周期は、上記の送信周期以上の周期に設定される。
上述した実施の形態2によれば、前記遠隔制御器の前記第2無線通信部は前記一致信号を繰り返し送信し、前記溶接機の前記第1無線通信部は前記一致信号を受信し、前記第1記憶部は受信した前記一致信号を記憶し、前記出力制御部は前記一致信号が前記第1記憶部に記憶されているかを繰り返し確認し、記憶されているとき(一致信号=1のとき)は前記出力制御を継続すると共に前記確認後に前記第1記憶部の一致信号を消去(0にリセット)し、前記一致信号が記憶されていないとき(一致信号=0のとき)は前記出力制御を禁止する。これにより、本実施の形態では、実施の形態1の効果に加えて、通信が正常に行われているときは溶接機の出力制御を継続し、正常に行われていないときは出力制御を禁止することができる。このために、遠隔制御器によって設定した溶接条件とは異なる溶接条件で溶接を行うことを防止することができるので、常に溶接品質を良好に維持することができる。
11 溶接電流設定用ボタン
12 溶接電圧設定用ボタン
13 インチング用ボタン
CC1 第1無線通信部
CC2 第2無線通信部
CM 判定部
Cp インチングパラメータ信号
Cr インチング設定信号
DP 表示部
Ev 一致信号
HT 報知部
Ip 溶接電流パラメータ信号
Ir 溶接電流設定信号
Iw 溶接電流
KCC1 改造第1無線通信部
KCC2 改造第2無線通信部
KMM1 改造第1記憶部
KPM 改造出力制御部
MM1 第1記憶部
MM2 第2記憶部
MM3 第3記憶部
PM 出力制御部
PS 溶接機
RC 遠隔制御器
Vp 溶接電圧パラメータ信号
Vr 溶接電圧設定信号
Vw 溶接電圧
Wp 溶接条件パラメータ群信号
WR 溶接条件設定部
Wr 溶接条件設定群信号

Claims (8)

  1. 複数の信号から成る溶接条件設定群信号を受信する第1無線通信部と、受信された前記溶接条件設定群信号を溶接条件パラメータ群信号として記憶する第1記憶部と、記憶された前記溶接条件パラメータ群信号を入力として溶接機の出力を制御する出力制御部とを備え、前記第1無線通信部は前記第1記憶部に記憶されている前記溶接条件パラメータ群信号の各信号を送信する溶接機と、
    溶接作業者によって設定された前記溶接条件設定群信号を出力する溶接条件設定部と、この溶接条件設定群信号を表示する表示部と、この溶接条件設定群信号を記憶する第2記憶部と、記憶されている前記溶接条件設定群信号の各信号を送信し前記第1無線通信部からの前記溶接条件パラメータ群信号を受信する第2無線通信部と、受信された前記溶接条件パラメータ群信号を記憶する第3記憶部と、前記第2記憶部に記憶されている前記溶接条件設定群信号と前記第3記憶部に記憶されている前記溶接条件パラメータ群信号との各対応する信号の値を比較して全ての信号の値が一致しているときは一致信号を出力する判定部と、この一致信号を入力として報知を行う報知部と、を備えた遠隔制御器と、
    を具備したことを特徴とする溶接機の遠隔制御装置。
  2. 前記報知部は、前記一致信号を入力として視覚的に報知を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の溶接機の遠隔制御装置。
  3. 前記報知部は、前記一致信号を入力として音によって報知を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の溶接機の遠隔制御装置。
  4. 前記報知部は、前記一致信号を入力として振動によって報知を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の溶接機の遠隔制御装置。
  5. 前記判定部は、前記第2記憶部に記憶されている前記溶接条件設定群信号と前記第3記憶部に記憶されている前記溶接条件パラメータ群信号との各対応する信号の値を比較して全ての信号の値が所定回数以上連続して一致しているときは一致信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の溶接機の遠隔制御装置。
  6. 前記判定部は、前記第2記憶部に記憶されている前記溶接条件設定群信号と前記第3記憶部に記憶されている前記溶接条件パラメータ群信号との各対応する信号の値を比較して全ての信号の値が所定時間以上の間連続して一致しているときは一致信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の溶接機の遠隔制御装置。
  7. 前記遠隔制御器の前記第2無線通信部は前記一致信号を繰り返し送信し、
    前記溶接機の前記第1無線通信部は前記一致信号を受信し、前記第1記憶部は受信した前記一致信号を記憶し、前記出力制御部は前記一致信号が前記第1記憶部に記憶されているかを繰り返し確認し、記憶されているときは前記出力制御を継続すると共に前記確認後に前記第1記憶部の一致信号を消去し、前記一致信号が記憶されていないときは前記出力制御を禁止する、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の溶接機の遠隔制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の溶接機の遠隔制御装置に用いられる遠隔制御器。
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