JP2014204581A - 計画策定装置、計画策定システム、計画策定方法および計画策定プログラム - Google Patents

計画策定装置、計画策定システム、計画策定方法および計画策定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より高い精度で電力の削減目標を達成することが可能な計画策定装置、計画策定システム、計画策定方法およびプログラムを提供すること。
【解決手段】計画策定装置は、消費電力を削減する対象エリア内の複数のエリアの各々について、外気温の予報値と実測値とを取得する取得部と、前記外気温の予報値と実測値との差分に基づいて、前記外気温の予報誤差を算出する算出部と、前記外気温の予報誤差の正規分布に基づいて算出される、前記対象エリアの消費電力の削減量の分散が小さくなるように、前記複数のエリアの各々の消費電力の削減目標量を決定する決定部と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、計画策定装置、計画策定システム、計画策定方法および計画策定プログラムに関する。
近年では、電力会社やPPS(Power Product Supplier)等の電力事業者から需要家の消費電力の削減要求を受け、電力事業者に代わって需要家の消費電力の制御(DR;Demand Response)を実施するDRアグリゲータと呼ばれる中間事業者が知られるようになっている。DRアグリゲータがDRを実施する方法の一つとして、例えば需要家が使用している機器の電力消費量を直接制御する直接負荷制御(DLC;Direct Load Control)と呼ばれる方法がある。DLCによる制御対象となる機器は、例えば空調機器、照明器具、冷蔵設備、冷凍設備、自家発電設備等である。DRアグリゲータは、例えば夏期に空調機器に対してDLCを実施する場合、空調機器の設定温度を上げることによって電力消費量を制御することができる。
特開2003−87969号公報 特開2007−129873号公報 特開2012−23816号公報
DRアグリゲータは、DRを実施する前(例えば前日)に電力事業者からの要求に応じて消費電力の削減目標を定めるが、その目標がより高い確率で達成できるようにDLCの実施計画を策定することが望ましい。
本発明の1つの側面では、より高い確率で消費電力の削減目標を達成することが可能な計画策定装置、計画策定システム、計画策定方法および計画策定プログラムを提供することを目的とする。
発明の一観点によれば、消費電力を削減する対象エリア内の複数のエリアの各々について、外気温の予報値と実測値とを取得する取得部と、前記外気温の予報値と実測値との差分に基づいて、前記外気温の予報誤差を算出する算出部と、前記外気温の予報誤差の正規分布に基づいて算出される、前記対象エリアの消費電力の削減量の分散が小さくなるように、前記複数のエリアの各々の消費電力の削減目標量を決定する決定部と、を有する計画策定装置が提供される。
一実施態様によれば、より高い確率で消費電力の削減目標を達成することが可能な計画策定装置、計画策定システム、計画策定方法および計画策定プログラムを提供することができる。
図1は、計画策定システムの一例を示す図である。 図2は、計画策定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、計画策定装置の構成の一例を示す図である。 図4は、計画策定装置による計画策定方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、S101における、エリア毎の消費電力の削減量R ACを決定する方法の一例を示すフローチャートである。 図6は、初期設定情報の一例を示す図である。 図7は、S202における、エリアi毎の係数和AおよびBを算出する方法を示すフローチャートである。 図8は、計測情報データベースの一例を示す図である。 図9は、係数情報テーブルの一例を示す図である。 図10は、算出部により算出された各エリアiにおける最大削減量rの平均値の一例を示す図である。 図11は、図11は、分散共分散行列Σのテーブルの一例を示す図である。 図12は、制御計画策定部により算出された削減容量の利用率yの数値の一例を示す図である。 図13は、制御計画策定部により算出されたエリア毎の消費電力の削減目標量R ACの数値の一例を示す図である。 図14は、対象エリアにおける消費電力の削減量の標準偏差を算出した結果の一例を示す図である。 図15は、サイト毎の空調機器の設定温度の変更幅を決定する方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図15を参照して具体的に説明する。
図1は、計画策定システムの一例を示す図である。図1は、DLCの対象機器を空調機器とした場合の実施例である。図1に示すように、計画策定システムは、計画策定装置10と、気温データ提供装置20と、電力データ提供装置30と、空調機器70とを有している。計画策定装置10と、電力データ提供装置30と、気温データ提供装置20と、空調機器70とは、インターネット等のネットワークを通じて相互にデータ通信可能に接続されている。
さらに、図1には、DLCの対象エリア100を構成するn個のエリア(エリア#1,エリア#2,・・・,エリア#n)が図示されており、n個のエリアはそれぞれm個のサイト(サイト#1,サイト#2,・・・,サイト#m)を有している。サイトは、例えば家庭、オフィス、工場等である。
計画策定装置10は、電力事業者(電力供給者)またはDRアグリゲータが所有する、電力需要の制御を行う装置である。計画策定装置10は、各種データに基づいて電力の制御計画を立案する装置である。また、計画策定装置10は、立案した電力の制御計画に基づいて需要家毎に電力制御の処理を実行することもできる。計画策定装置10は、例えばサーバである。計画策定装置10が実行する処理の方法については後述する。
気温データ提供装置20は、例えば気象庁や気象協会など、天気や気温の予測をする団体、会社などに設置される装置である。気温データ提供装置20は、対象エリア100内の各エリアにおける外気温の予報値、外気温の実測値、および外気温を実測した時刻(日時)の情報を計画策定装置10に対して送信することができる。気温データ提供装置20は、例えばサーバである。
電力データ提供装置30は、m個のサイトの各々に設置されている機器である。図1には、電力データ提供装置30の一例として、電力データ提供装置30a,30b,30c,30d,30e,30f,30g,30hおよび30iが図示されている。以降では、これらの電力データ提供装置30a〜30iを区別しない場合は、電力データ提供装置30と総称する。電力データ提供装置30は、当該電力データ提供装置30と同一のサイトに設置されている空調機器70の消費電力の情報を計画策定装置10に提供することができる。
空調機器70は、対象エリア100に含まれる複数のサイト内に設置される機器である。空調機器70は、例えばエアコンであり、予め設定された設定温度に従って、所定の部屋の内部の温度を、制御装置または制御回路を介して制御することができる。図1には、空調機器70の一例として、空調機器70a,70b,70c,70d,70e,70f,70g,70hおよび70iが図示されている。例えば、エリア#1内のサイト#1には、空調機器70aと電力データ提供装置30aとが設置されている。なお、図1では、各サイトにつき1つの空調機器70が示されているが、複数の空調機器70を備えることもできる。以降では、空調機器を区別しない場合は、空調機器70と総称する。
以下、計画策定装置10のハードウェア構成について説明する。
図2は、計画策定装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、計画策定装置10は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、ストレージ装置84、ネットワークインタフェース85、及び可搬型記憶媒体用ドライブ86等を備えている。
計画策定装置10の構成各部は、バス87に接続されている。ストレージ装置84は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。ROM82あるいはストレージ装置84に格納されているプログラム、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ86が可搬型記憶媒体88から読み取ったプログラムをCPU81等のプロセッサが実行することにより、計画策定装置10の機能が実現される。
以下、計画策定装置10を構成する各部の機能について説明する。
図3は、計画策定装置10の構成の一例を示す図である。図3に示すように、計画策定装置10は、第1記憶部11と、第2記憶部12と、初期設定部13と、電力情報取得部14と、温度情報取得部15と、算出部16と、制御計画策定部17と、出力部18と、制御実行部19とを備えている。
第1記憶部11は、例えば図2のROM82、ストレージ装置84、可搬型記憶媒体用ドライブ86あるいは可搬型記憶媒体88に対応し、消費電力の制御計画を立案するための計画策定プログラムを記憶することができる。
第2記憶部12は、例えば図2のROM82、RAM83、ストレージ装置84、可搬型記憶媒体用ドライブ86あるいは可搬型記憶媒体88に対応し、本発明の処理に用いる各種情報を記憶するためのデータベース(DB;Data Base)として用いられる。
初期設定部13は、計画策定装置10の処理に用いられる初期設定情報を設定する。初期設定情報は、例えば、対象エリア100における削減目標量RACの情報、および空調機器70の設定温度を上昇させる際の変更幅の上限値Δtmaxの情報等である。そして、初期設定部13は、設定した各情報を第2記憶部12に格納する。
電力情報取得部14は、エリアi(i=1,2,・・・,n)内のサイトj(j=1,2,・・・,m)に設置されている空調機器70の消費電力pijおよび取得した時刻(日時)の情報を電力データ提供装置30から取得し、取得した情報を第2記憶部12内の計測情報データベースに格納する。電力情報取得部14は、例えば図2のCPU81あるいはMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ、およびネットワークインタフェース85によって実現される。なお、電力情報取得部14は、取得部の一例である。
温度情報取得部15は、気温データ提供装置20から各空調機器70の設置されている場所の外気温の予報値T’(i=1,2,・・・,n)の情報と、外気温の実測値Tの情報と、外気温Tを実測した時刻(日時)の情報とを取得する。そして、温度情報取得部15は、取得した各種情報を第2記憶部12内の計測情報データベースに格納する。
電力情報取得部14および温度情報取得部15は、例えば図2のCPU81あるいはMPU等のプロセッサ、およびネットワークインタフェース85によって実現される。なお、温度情報取得部15は、取得部の一例である。
算出部16は、計測情報データベースの情報に基づいて、空調機器70の消費電力を、外気温および空調機器70の設定温度をパラメータとして線形モデルにより表したときの一次係数aijおよびbijを、空調機器70毎に算出する。また、算出部16は、算出した一次係数aij,bijに基づいて、エリアi毎の係数和AおよびBを算出する。
また、算出部16は、エリア毎の消費電力の削減目標量を決定する処理に用いる、外気温に関する統計情報を算出する。算出部16は、温度情報取得部15が気温データ提供装置20から取得した、外気温の予報値T’の情報と、外気温の実測値Tの情報とに基づいて、予測誤差δTおよび予報誤差の分散共分散行列Qを算出する。
制御計画策定部17は、算出部16によって算出された外気温の予報誤差δTに基づいて算出される、対象エリア100の消費電力の削減量の分散が小さくなるように、n個のエリアの各々の消費電力の削減目標量を決定する。また、制御計画策定部17は、n個のエリアの各々に割り当てられた消費電力の削減目標量に基づいて、n個のエリアの各々に設置されている機器の設定温度の変更幅を決定する。なお、制御計画策定部17は、決定部の一例である。
出力部18は、制御計画策定部17によって決定された、n個のエリアの各々に設置されている機器の設定温度の変更幅の情報を出力することができる。出力部18は、機器の設定温度の変更幅の情報の代わりに、変更後の機器の設定温度そのものを出力するようにすることもできる。また、出力部18は、制御計画策定部17によって決定された、n個のエリアの各々の消費電力の削減目標量を出力することもできる。出力部18は、例えば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイまたは有機ELディスプレイ等の表示装置である。
制御実行部19は、制御計画策定部17によって算出された空調機器70の設定温度の変更幅に基づいて、設定温度を制御する。具体的には、制御実行部19は、対象エリア100内の各サイトの空調機器70の設定温度を変更幅Δtijで変更するための指示信号を、ネットワークを介して各サイトの空調機器70に送信する。
初期設定部13、算出部16、制御計画策定部17および制御実行部19は、例えば図2のCPU81、あるいはMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって実現される。
次に、本発明の実施形態における、計画策定装置10による計画策定方法について説明する。
図4は、計画策定装置10による計画策定方法の一例を示すフローチャートである。
まず、計画策定装置10は、消費電力の削減量を各エリアに割り当てるため、消費電力の削減目標に基づいて、エリア毎の消費電力の削減量R ACを決定する(S101)。以下、S101の処理の具体例について説明する。
図5は、エリア毎の消費電力の削減量R ACを決定する方法の一例を示すフローチャートである。
まず、初期設定部13は、エリア全体の消費電力の削減目標量RACと、空調機器70の設定温度の変更幅の上限を示す最大変更幅Δtmaxとを設定する(S201)。S201において、初期設定部13は、キーボード、マウス、またはタッチパネル等の入力装置から、初期設定情報として、削減目標量RACの情報と、設定温度の最大変更幅Δtmaxの情報とを取得する。あるいは、初期設定部13は、別の端末装置から上述の情報を受信することもできる。初期設定部13は、取得した情報を第2記憶部12に格納する。
図6は、初期設定情報の一例を示す図である。なお、初期設定情報は、必要に応じて適宜更新することができる。初期設定情報の第2記憶部12への格納が終了すると、S201の処理が完了する。
続いて、算出部16は、エリアi毎の係数和であるAおよびBを算出する(S202)。以下、AおよびBの算出方法について説明する。
図7は、S202における、エリアi(i=1,2,・・・,n)毎の係数和AおよびBを算出する方法を示すフローチャートである。
まず、電力情報取得部14は、エリアi内のサイトjの空調機器70の消費電力pijおよび取得した時刻(日時)の情報を電力データ提供装置30から取得し、取得した情報を第2記憶部12内の計測情報データベースに格納する(S301)。なお、上述の情報は、計画策定装置10からの電力制御が可能な空調機器70のうち、稼働している空調機器70から取得するものとする。稼働している空調機器70とは、ここでは情報の取得が可能な空調機器70を指すものであり、空調機器70の電源はオフになっているが、情報の取得が可能な空調機器70も含まれる。
続いて、温度情報取得部15は、各空調機器70から設定温度tijおよび取得した時刻(日時)の情報を取得し、取得した各情報を第2記憶部12内の計測情報データベースに格納する(S302)。
続いて、温度情報取得部15は、気温データ提供装置20から各空調機器70の設置されている場所の外気温の予報値T’、外気温の実測値T、および外気温Tを実測した時刻(日時)の情報を取得し、取得した各情報を第2記憶部12内の計測情報データベースに格納する(S303)。
図8は、計測情報データベースの一例を示す図である。図8に示すように、第2記憶部12には、情報を計測した日時毎に、設定温度tijの情報と、外気温Tの情報と、消費電力pijの情報とが対応付けられた状態で格納されている。
図7に戻り、S303の処理の後、電力情報取得部14および温度情報取得部15は、所定の時間が経過したかどうかを判定する(S304)。この場合の「所定の時間」とは、初期設定情報として予め設定されている各データの取得間隔(例えば1時間)であるものとする。所定の時間が経過していないと判定された場合(S304否定)、再びS304を繰り返す。一方、所定の時間が経過したと判定された場合(S304肯定)、S305に移る。
S305において、算出部16は、集計期間が経過したか否かを判定する。集計期間は、予め設定されている、係数和であるAおよびBを算出するために取得した情報を集計する期間(例えば7日)である。集計時間が経過していないと判定された場合(S305否定)、S301に戻り、S301以降の処理を再び実行し、図8に示す計測情報データベースに情報を蓄積し続ける。一方、集計期間が経過したと判定された場合(S305肯定)、算出部16は、計測情報データベースの情報に基づいて、重回帰分析により、式(1)における一次係数aijおよびbijをサイト毎に算出する(S306)。
式(1):
Figure 2014204581
式(1)は、外気温Tijおよび設定温度tijを説明変数とし、消費電力pijを被説明変数として表した線形モデルである。本実施形態では、設定温度tijおよび外気温Tと、空調機器70の消費電力pijとの間に強い相関があることに着目して、式(1)に示す線形モデルを用いることとしている。第一項のaijおよび第二項のbijは、サイト毎に異なる係数であり、温度のパラメータを乗ずることによってWh(ワット時)の次元となる係数である。第三項のcijは定数項、第四項のerrは誤差項である。nおよびmはともに自然数であり、nはエリアの総数、mはサイトの総数を示している。算出部16は、重回帰分析により算出した一次係数aijおよびbijの情報を第2記憶部12内の係数情報テーブルに格納する。
続いて、算出部16は、S306で算出した一次係数aij,bijに基づいて、係数和AおよびBをエリア毎に算出する(S307)。係数和Aは、式(2)に示すように、エリアi内のサイトj毎に算出した一次係数aijの総和を求めることによって算出することができる。
式(2):
Figure 2014204581

一方、係数和Bは、式(3)に示すように、エリアi内のサイトj毎に算出した一次係数bijの総和を求めることによって算出することができる。
式(3):
Figure 2014204581
そして、算出部16は、算出した各エリアiの係数和AおよびBの情報を、第2記憶部12内の係数情報テーブルに格納する。
図9は、係数情報テーブルの一例を示す図である。図9(a)は、aijおよびAに関する係数情報テーブルであり、図9(b)は、bijおよびBに関する係数情報テーブルである。図9(a)および図9(b)に示すように、係数情報テーブルには、aij,bij,AおよびBの情報が、エリア番号(i)およびサイト番号(j)と対応付けられて格納されている。エリア番号(i)およびサイト番号(j)は、エリアおよびサイトを識別するための識別子である。例えば、エリア番号(i)は、図1の#1〜#n、サイト番号(j)は、図1の#1〜#mにそれぞれ対応している。
例えばa23の場合、i=2、j=3であるので、図9(a)によればa23=−4.4である。エリア番号が1の係数和Aは、図9(a)によれば、−50.0である。Aの値は、式(2)を用いてi=1の各要素の和を算出することにより、A=−5.0−5.3−5.0−5.6−4.1−5.9−4.4−5.0−4.7−5.0=−50.0と求めることができる。
また、例えばb45の場合、i=4、j=5であるので、図9(b)によればb45=5.0である。エリア番号が1の係数和Bは、図9(b)によれば、50.0である。Bの値は、式(3)を用いてj=1の各要素の和の各要素の和を算出することにより、B=4.1+5.0+5.6+5.3+4.7+5.9+4.4+4.7+5.0+5.3=50.0と求めることができる。
以上のようにして、S307の処理を実行することができる。
S307の処理の後、図5に戻る。続いて、算出部16は、外気温の予測誤差δTの平均値μと、確率変数BδT(i=1,2,・・・,n)の分散共分散行列Qとをエリア毎に算出する(S203)。S203では、まず、算出部16は、図8に示す計測情報データベースに格納されている外気温の予報値T’の情報と、外気温の実測値Tの情報とに基づいて、以下の式(4)により予測誤差δTを算出する。
式(4):
Figure 2014204581
算出部16は、図7のS303で取得間隔毎に測定したT’およびTの情報を用いることにより、1つのエリアについて複数のδTのデータを算出することができる。
続いて、算出部16は、算出した複数のδTの値を用いて、以下の式(5)により、外気温の予測誤差δTの平均値μと、確率変数BδT(i=1,2,・・・,n)の分散共分散行列Qとを算出する。分散共分散行列Qは、以下の式(5)により表すことができる。
式(5)
Figure 2014204581

ここで、B(i=1,2,・・・,n)は、S202で算出したエリアiの係数和Bを示している。また、対角成分のσii(i=1,2,・・・,n,j=1,2,・・・,m)は、エリアiの予測誤差δTの分散を示している。また、非対角成分のσij(i=1,2,・・・,n)は、エリアiの予測誤差δTとエリアjの予測誤差δTとの共分散を示している。算出部16は、エリア毎に算出した予測誤差δTの平均値μの情報と、分散共分散行列Qの情報とを第2記憶部12に格納し、S203の処理を終了する。
続いて、算出部16は、エリアi(i=1,2,・・・,n)内の空調機器70の設定温度変更幅を最大にする制御によって削減可能な消費電力量の平均値を示す平均最大削減量をエリア毎に算出する(S204)。S204において、算出部16は、第2記憶部12に格納されているエリアi(i=1,2,・・・,n)毎の係数和AおよびBの情報を読み出す。続いて、算出部16は、読み出した係数和AおよびBの情報を用い
Figure 2014204581
式(6):
Figure 2014204581
式(6)の根拠は、以降で説明されている。エリアi(i=1,2,・・・,n)の消費電力の予測削減量であるrは外気温の予測誤差δTの影響を受ける。すなわち、rは確率変数であり、その分布は式(7)に示すような正規分布に従うとする。
式(7):
Figure 2014204581
ここで、エリアi(i=1,2,・・・,n)毎の予測削減量rの平均値および分散は、それぞれ以下の式(8)、式(9)により表すことができる。
式(8):
Figure 2014204581
式(9):
Figure 2014204581
また、δTも確率変数であり、δTは、上述のμおよびσを用いて、式(10)により表すことができる。
式(10):
Figure 2014204581
図10は、算出部16により算出された各エリアiにおける予測削減量rの平均値の一例を示す図である。外気温の予測に系統誤差が発生していない場合、予測誤差δTの平均値μは、μ≒0となることが多い。そこで、μ=0と、図6に示す最大変更幅Δtmaxの値と、図9に示すエリア毎の係数和AおよびBの情報とを式(8)に代入すると、図10に示すように、各エリアi(i=1,2,・・・,6)の予測削減量rの平均値を算出することができる。
続いて、制御計画策定部17は、各エリアiの予測削減量r(r<0)の平均値の総和が、消費電力の削減目標量RAC(RAC<0)以下であるか否か、すなわち、以下の式(11)を満足するか否かを判定する(S205)。
式(11):
Figure 2014204581
各エリアiの最大削減量rの平均値の総和が、対象エリア100の消費電力の削減目標量RAC以上であると判定された場合(S205肯定)、制御計画策定部17は、空調機器70の設定温度の変更によって対象エリア100における削減目標量RACの削減が達成可能であると判定し、S206に移る。一方、各エリアiの最大削減量rの平均値の総和が、対象エリア100の消費電力の削減目標量RAC以下であると判定されなかった場合(S205否定)、制御計画策定部17は、空調機器70の設定温度の変更によって対象エリア100における削減目標量RACの削減が達成不可能であると判定し、処理を終了する。
例えば、図10に示す数値を用いると、各エリアi(i=1,2,・・・,6)の最大削減量rの平均値の総和は、
式(12):
Figure 2014204581
と算出される。図6に示すように、対象エリア100の消費電力の削減目標量RACを−1000[kWh]と設定した場合、−1000[kWh]>−1173.6[kWh]であるので、S205肯定と判定される。
続いて、S206の処理について説明する。対象エリア100の消費電力の削減目標を達成できる確率を向上させるためには、対象エリア100における消費電力の削減量のばらつき(分散)はできるだけ小さいことが好ましい。そこで、制御計画策定部17は、対象エリア100における消費電力の削減量の分散が小さくなるような空調機器70の制御計画を立案する。
計画立案においては、式(6)によってエリアごとに計算される平均最大削減量を各エリアの削減容量と考え、この容量を策定する計画において利用する比率をyで表す。また、エリアiの目標削減量をR ACで表記すると、これらの関係は以下の式(13)で表すことができる。
式(13):
Figure 2014204581
また、y(i=1,2,・・・,n)を要素とした行列を行列yとすると、行列yは以下の式(14)で表すことができる。行列yの要素y(i=1,2,・・・,n)の各々は、各エリアiの削減容量の利用率を示している。以降では、行列yおよび行列yの各要素yを利用率と呼称する。
式(14):
Figure 2014204581
また、対象エリア100内の各エリアにおける予測削減量r(i=1,2,・・・,n)の平均値である平均最大削減量を要素とした行列は、以下の式(15)で表すことができる。
式(15):
Figure 2014204581

制御計画策定部17は、対象エリア100における消費電力の削減量の分散が小さくなるように、利用率yの各要素y,y,・・・,yn−1,yを算出する(S206)。S206において、制御計画策定部17は、式(16)を目的関数、式(17)および式(18)を制約条件とした二次計画問題の解を、例えば二次計画法のソルバーを用いて算出する。これにより、制御計画策定部17は、利用率yの各要素の値を算出することができる。
式(16):
Figure 2014204581
式(17):
Figure 2014204581
式(18):
Figure 2014204581
ここで、式(16)は、対象エリア100における消費電力の削減量の分散が小さくなる利用率yの各要素の値を解くための目的関数であり、yはyの転置行列である。行列Qは、式(5)を変形すると、式(19)のように行列Bと行列Σとに分解することができる。
式(19):
Figure 2014204581
ここで、「○」はアダマール積(行列の対応成分毎の積)である。行列Bは定数であるので、式(19)に示す目的関数は、外気温の予測誤差δTの分散共分散行列である行列Σに依存していることがわかる。このように、分散共分散行列Σを用いて目的関数を設定することにより、対象エリア100を構成する各エリアの分散が消費電力の削減量に及ぼす影響だけでなく、異なるエリア間の共分散が消費電力の削減量に及ぼす影響も最小化された利用率yの各要素の値を取得することができる。
式(17)は、行列yと予測削減量の平均値を要素とした行列との積が、対象エリア100における消費電力の削減目標RAC以上であることを示す制約条件である。すなわち、式(17)は、あるエリアの平均最大削減量に当該エリアの利用率を乗じることによって算出した当該エリアの削減目標量を全てのエリアi(i=1,2,・・・,n)にわたって合算した値が消費電力の削減目標量RAC以下であることを示す式である。
式(18)は、利用率yの各要素y(i=1,2,・・・,n)が1以下の正数であることを示す制約条件である。
図11は、分散共分散行列Σのテーブルの一例を示す図である。図11は、日本の関東エリアにある6都市の、外気温の予報値と外気温の実測値とをもとに算出した分散共分散行列Σをテーブルにしたものである。図11(a)は、2012年7月前半、図11(b)は、2012年7月後半におけるデータを用いて算出した結果を示している。なお、図9の係数情報テーブルでは、エリア番号i=1が「宇都宮市」、エリア番号i=2が「前橋市」、エリア番号i=3が「さいたま市桜区」、エリア番号i=4が「東京都千代田区」、エリア番号i=5が「千葉市中央区」、エリア番号i=6が「横浜市中区」にそれぞれ対応している。
例えば、制御計画策定部17は、図11(a)の分散共分散行列Σと、図9(b)に示す係数和Bの情報とを用いて式(5)から行列Qを算出する。そして、制御計画策定部17は、算出された行列Qを用いて式(16)〜式(18)に示す二次計画問題を解く。これにより、制御計画策定部17は、6都市の各々の利用率y(i=1,2,・・・,6)を算出することができる。
尚,この計算例では簡単のため、式(8)に示す各エリアの削減量の予測モデルはすべて等しいものと仮定してさらにBi=1(i=1,2,・・・,6)と置き、式(17)の制約条件も外して試算している。この仮定の下では、各エリアの削減容量もすべて等しくなるため、利用率を削減目標総量の各エリアへの割当比率と見ることもできる。但し、一般にはエリアごとに削減容量は異なることが通常である。
図12は、制御計画策定部17により算出された削減容量の利用率yの数値の一例を示す図である。図12に示すように、利用率yの各数値はエリアによって比率が異なっており、消費電力の削減量が外気温の予測誤差δTの影響を受けやすいエリアは、影響を受けにくいエリアよりも低い利用率(割当比率)が算出されることとなる。図12によれば、「横浜市中区」が、外気温の予測誤差δTによる影響を最も受けにくいエリアであるため、利用率(割当比率)yが高く算出されていることがわかる。また、「さいたま市桜区」が、外気温の予測誤差δTによる影響を最も受けやすいエリアであるため、利用率(割当比率)yが低く算出されていることがわかる。
続いて、制御計画策定部17は、S206で算出された利用率yの各要素y(i=1,2,・・・,n)の値を用いて、エリア毎の削減量R AC(i=1,2,・・・,n)を算出する(S207)。エリア毎の削減目標量R ACは、式(13)を再掲すると、式(20)のように表すことができる。
式(20)
Figure 2014204581
制御計画策定部17は、S204で算出したrの平均値と、S206で算出した利用率yとを式(20)に代入することにより、エリア毎の消費電力の削減目標量R AC(i=1,2,・・・,n)を算出する。そして、制御計画策定部17は、算出したエリア毎の消費電力の削減目標量R ACを第2記憶部12内の係数情報テーブルに格納する。
図13は、制御計画策定部17により算出されたエリア毎の消費電力の削減目標量R ACの数値の一例を示す図である。図13に示すように、制御計画策定部17は、S206で算出した利用率yの値に応じた消費電力の削減目標量R ACをエリア毎に算出することができる。
続いて、出力部18は、S206で算出したエリア毎の消費電力の削減目標量R ACを出力する(S208)。
以上のようにして、エリア毎の消費電力の削減目標量R ACを決定することができる。
図14は、対象エリア100における消費電力の削減量の標準偏差の一例を示す図である。式(16)によれば、対象エリア100における消費電力の削減量の分散はyQyにより表されるので、消費電力の削減量の標準偏差は、yQyの正の平方根を計算することによって取得することができる。
「ワースト選択」の項目は、外気温の予測誤差δTの分散が最も大きい「宇都宮市」を選択し、「宇都宮市」のみに消費電力の削減量を割り当てた場合の標準偏差を示している。2012年7月前半における「宇都宮市」の分散値は、図11(a)の対角成分a11を参照するとa11=2.3454である。よって、2012年7月前半における標準偏差は1.53と算出される。2012年7月後半における標準偏差も、図11(b)のデータを用いて同様の方法により算出することができる。
「均分選択」の項目は、外気温の予測誤差δTの分散を考慮せずに、6都市に消費電力の削減量を均等に割り当てた場合の標準偏差を示している。6都市に消費電力の削減量を均等に割り当てた場合、利用率(この事例では割当比率でもある)y(i=1,2,・・・,6)=1/6である。この値と図11(a)の分散共分散行列Σとを用いて式(16)〜式(19)に示す二次計画問題を解くと、2012年7月前半における削減量の標準偏差は1.07と算出される。2012年7月後半における標準偏差も、図11(b)のデータを用いて同様の方法により算出することができる。
「最適化による選択」の項目は、本発明の実施形態の方法を用いて、6都市への消費電力の削減量の割り当てを行った場合の削減量の標準偏差を示している。ここでは、2012年7月前半における予報誤差の分散共分散行列Σを用いて利用率y(i=1,2,・・・,6)を算出し、算出した利用率y(i=1,2,・・・,6)を用いて2012年7月後半における削減量の割り当てを最適化し、標準偏差を算出している。なお、上述の算出方法は、2012年7月前半と2012年7月後半とで分散共分散行列Σの値に大きな傾向の変化がみられないとの前提の元で行っている。
図14に示すように、「最適化による選択」による方法によれば、「ワースト選択」による方法よりも標準偏差の値が((1.93−1.18)/1.93)×100≒38.9[%]改善していることがわかる。また、「最適化による選択」による方法によれば、「均分選択」による方法よりも標準偏差の値が((1.26−1.18)/1.26)×100≒6.4[%]改善していることがわかる。
S101の処理によれば、対象エリア100内の複数のエリアの各々について、外気温の予報値と実測値とを取得し、該外気温の予報値と実測値との差分に基づいて、該外気温の予報誤差を算出し、該外気温の予報誤差の正規分布に基づいて算出される、対象エリア100の消費電力の削減量の分散が小さくなるように、複数のエリアの各々の消費電力の削減目標量を決定する。この方法によれば、削減目標量R ACを各エリアに対して割り当てる際に、各エリアにおける外気温の予測誤差の分散が考慮されているため、対象エリア100において実際に削減される消費電力量が、外気温の予報誤差のために、予め計画していた削減量から大きく外れるのを抑えることができる。その結果、外気温の予測誤差によって電力の削減目標を達成できなくなるリスクが最小となり、より高い確率で消費電力の削減目標を達成することが可能となる。
図4に戻り、S101の処理の後、計画策定装置10は、エリア毎に割り当てられた消費電力の削減量に基づいて、エリア内の各サイトに設置されている空調機器の、設定温度の変更幅を決定する(S102)。消費電力を削減するためには、空調機器の設定温度をより高い温度に変更することが好ましい。よって、設定温度の変更幅とは、空調機器の設定温度をより高い温度に変更した場合の増分である。以下、S102の処理の例について説明する。
図15は、サイト毎の空調機器の設定温度の変更幅を決定する方法の一例を示すフローチャートである。図15では一つのエリアiについてだけ示しているが、実際にはすべてのエリアに関して同じ問題を解く処理を行う。以下の処理説明においては、iをいずれか一つに固定した場合を示している。
まず、制御計画策定部17は、第2記憶部12に格納されているエリアiの消費電力の削減目標量R ACと、空調機器の設定温度の最大変更幅Δtmaxと、エリア毎の外気温の予測誤差の平均値μとを読み出す(S401)。ここで、エリアiの消費電力の削減目標量R ACは、図5のS207で算出された情報である。また、空調機器の設定温度の最大変更幅Δtmaxは、図5のS201で設定された情報である。また、エリア毎の外気温の予測誤差の平均値μは、図5のS203で算出された情報である。
続いて、制御計画策定部17は、サイト間における削減量の分散が小さくなるように、サイト毎の空調機器の設定温度の変更幅Δtij(iはいずれか一つに固定,j=1,2,・・・,m)を算出する(S402)。以下、S402の処理の具体例について説明する。
エリアi内のサイトjに設置されている空調機器に対して、設定温度をΔtij上昇させた場合の削減量をsijとする。サイトjの空調機器の消費電力の削減量sijは、sijを被説明変数とし、ΔtijおよびδTを説明変数として表した式(21)の線形モデルを用いて表すことができる。
式(21):
Figure 2014204581
式(21)に示すように、sijの値は外気温の予測誤差δTの影響を受ける。すなわち、sijは確率変数であり、その分布は、式(22)に示すような正規分布に従う。
式(22):
Figure 2014204581
ここで、μはδTの平均、aijΔtij+bijμはsijの平均、bij σ はsijの分散を示している。
また、エリアi内の全てのサイトjにおける消費電力の削減量の総和sは、μを用いると以下の式(23)によって表すことができる。
式(23):
Figure 2014204581
サイト毎の空調機器の設定温度の変更幅Δtijを算出する場合、消費電力の削減量の総和sがサイトiの削減量R AC以下(sおよびR ACは負値)であることが制約条件の一つとなる。
S303において、制御計画策定部17は、以下の式(24)を目的関数、式(25)、式(26)および式(27)を制約条件とした混合整数計画問題の解を、例えば混合整数計画法のソルバーを用いて算出する。これにより、制御計画策定部17は、サイト毎の空調機器の設定温度の変更幅Δtijを算出することができる。
式(24):
Figure 2014204581
式(25):
Figure 2014204581

式(26):
Figure 2014204581

式(27):
Figure 2014204581
ここで、式(24)は、式(19)に示す削減量sijの分散bij σ を最小値に近付けるための目的関数である。なお、iは固定されているのでσ は定数である。また、冷房期のbijは正の数であるので、式(24)を簡略化した式(28)を冷房期の目的関数とすることもできる。
式(28):
Figure 2014204581
式(25)は、消費電力の削減を行わないサイト、すなわち設定温度を変更しないサイトに関する項を式(24)または式(28)から排除するための制約条件であり、1また0の値を取り得る係数Zijが規定されている。例えば、あるサイトにおいて設定温度を変更する場合、Δtij>0であるため、Zij=1となる。この場合、設定温度を変更しないサイトに関する項は式(21)から排除されない。一方、あるサイトにおいて設定温度を変更しない場合、Δtij=0であるため、Zij=0となる。この場合、設定温度を変更するサイトに関する項は式(24)から排除される。
式(26)は、エリアi内の全てのサイトj(i=1,2,・・・,m)における消費電力の削減量の総和sが、サイトiの削減量R AC(R AC<0)以下であることを示す制約条件である。また、式(27)は、設定温度の変更幅Δtij(j=1,2,・・・,m)の値が、設定温度の最大変更幅Δtmaxを超えない値であることを示す制約条件である。
S303の処理が終了した後、他のエリアについても同様に、図15に示す一連の処理を実行する。これにより、全てのエリアi(j=1,2,・・・,n)について、サイト毎の空調機器の設定温度の変更幅を算出することができる。
続いて、出力部18は、算出されたサイト毎の空調機器の設定温度の変更幅Δtij(i=1,2,・・・,n,j=1,2,・・・,m)の値を出力する(S403)。
以上のようにして、エリア内の各サイトに設置されている空調機器の、設定温度の変更幅を決定することができる。
図4に戻り、S102の処理の後、計画策定装置10は、決定した設定温度の変更幅で空調機器を制御する(S103)。具体的には、制御実行部19は、各サイトの空調機器70の設定温度を、設定温度算出部17によって算出された変更幅Δtijで変更するための指示信号を、ネットワーク40を介して各サイトの空調機器70に送信する。そして、指示信号を受信した空調機器70は、指示信号の内容に従って設定温度を変更する。
以上のようにして、エリア内の各サイトに設置されている空調機器の、設定温度の変更幅Δtを決定することができる。
S102の処理によれば、複数のエリアの各々に割り当てられた消費電力の削減目標量に基づいて、該複数のエリアのうちの所定のエリアにおける消費電力の削減量の分散が小さくなるように、該所定のエリアに設置されている複数の空調機器70の設定温度の変更幅を各々決定する。この方法によれば、空調機器70毎に設定温度の変更幅を決定する際に、各エリアにおける消費電力の削減量の分散が考慮されているため、予め計画された削減量と実際の削減量との誤差をより小さくすることができる。その結果、より高い精度で消費電力の削減を実行することが可能となる。
また、消費電力の制御計画を立案する際に、対象エリア100内の各エリアへの削減目標量の割り当てを行う処理と、各サイトの設定温度の変更幅を決定する処理とを二段階で行っている。この方法によれば、処理が終了したエリアから順次空調機器70の制御を実行することができるため、対象エリア100が大規模である場合においても、制御を開始するまでの遅延時間を最小限に抑えることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は特定の実施例に限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、これまでに説明した実施形態では、消費電力を制御する対象の機器を空調機器として説明したが、空調機器以外の機器に本発明を適用することもできる。
また、図5に示すフローチャートでは、S201の処理の後にS202の処理を実行しているが、S201の処理の前にS202の処理を実行することもできる。
また、本実施形態では、S101とS102による二段階の処理によって設定温度の制御幅を算出したが、一つの段階によって算出することも可能である。一つの段階によって算出する場合、例えば、以下の式(29)を目的関数とし、式(30)、式(31)および式(32)を制約条件とした最適化問題を解くことによって、対象エリア内の空調機器70の設定温度の変更幅Δtijを算出することができる。
式(29):
Figure 2014204581
式(30):
Figure 2014204581
式(31):
Figure 2014204581

式(32):
Figure 2014204581
ここで、式(29)は、対象エリア100における消費電力の削減量の分散が小さくなる設定温度の変更幅Δtijを解くための目的関数である。iおよびkは、対象エリア100内の各エリアを識別するための指数であり、jは、エリアi内の各サイトjを識別するための指数である。lは、エリアk内の各サイトlを識別するための指数である。また、式(31)および式(32)は、消費電力の削減を行わないサイト、すなわち設定温度を変更しないサイトに関する項を式(29)から排除するための制約条件である。
10:計画策定装置
11:第1記憶部
12:第2記憶部
13:初期設定部
14:電力情報取得部
15:温度情報取得部
16:算出部
17:制御計画策定部
18:出力部
19:制御実行部
20:気温データ提供装置
30:電力データ提供装置
70:空調機器
81:CPU
82:ROM
83:RAM
84:ストレージ装置
85:ネットワークインタフェース
86:可搬型記憶媒体用ドライブ

Claims (10)

  1. 消費電力を削減する対象エリア内の複数のエリアの各々について、外気温の予報値と実測値とを取得する取得部と、
    前記外気温の予報値と実測値との差分に基づいて、前記外気温の予報誤差を算出する算出部と、
    前記外気温の予報誤差の正規分布に基づいて算出される、前記対象エリアの消費電力の削減量の分散が小さくなるように、前記複数のエリアの各々の消費電力の削減目標量を決定する決定部と、
    を有することを特徴とする計画策定装置。
  2. 前記決定部は、前記外気温の予報誤差の分散共分散行列に基づいて策定された目的関数を解くことによって、前記複数のエリアの各々の消費電力の削減目標量を決定することを特徴とする請求項1記載の計画策定装置。
  3. 前記決定部は、前記複数のエリアの各々に割り当てられた消費電力の削減目標量に基づいて、前記複数のエリアの各々に設置されている機器の設定温度の変更幅を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の計画策定装置。
  4. 前記決定部は、前記複数のエリアのうちの所定のエリアにおける消費電力の削減量の分散が小さくなるように、前記所定のエリアに設置されている複数の機器の設定温度の変更幅を各々決定することを特徴とする請求項3記載の計画策定装置。
  5. 前記決定部は、前記所定のエリア内の複数のサイト毎に、前記設定温度の変更幅を決定することを特徴とする請求項4記載の計画策定装置。
  6. 前記取得部は、前記複数の機器の設定温度の情報と、前記設定温度の最大変更幅の情報とを取得し、
    前記算出部は、
    前記複数の機器の各々の消費電力を、前記設定温度と前記外気温との関数とした線形モデルで表したときの、前記設定温度および前記外気温に係る一次係数を、前記複数の機器毎に算出し、
    前記一次係数と、前記設定温度の最大変更幅と、前記外気温の予報誤差とに基づいて、前記複数のエリアの各々の消費電力の削減量の上限を算出し、
    前記複数のエリアの各々の消費電力の削減量の上限の情報の総和を算出することにより、前記対象エリアの消費電力の削減目標量の達成可否を判定することを特徴とする請求項4又は5に記載の計画策定装置。
  7. 前記複数の空調機器の設定温度を前記変更幅で変更するための指示信号を、前記複数の空調機器の各々に送信する制御実行部を更に有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の計画策定装置。
  8. 消費電力を削減する対象エリア内の複数のエリアの各々について、外気温の予報値と実測値とを取得する取得部と、
    前記外気温の予報値と実測値との差分に基づいて、前記外気温の予報誤差を算出する算出部と、
    前記外気温の予報誤差の正規分布に基づいて算出される、前記対象エリアの消費電力の削減量の分散が小さくなるように、前記複数のエリアの各々に割り当てられる消費電力の削減目標量を決定し、前記削減目標量に基づいて、前記複数のエリアの各々に設置されている機器の設定温度の変更幅を決定する決定部と、
    を有する計画策定装置と、
    前記変更幅に基づいて、前記複数の機器の設定温度を制御する制御装置と、
    を有することを特徴とする計画策定システム。
  9. 計画策定装置によって実行される情報処理方法であって、
    消費電力を削減する対象エリア内の複数のエリアの各々について、外気温の予報値と実測値とを取得し、
    前記外気温の予報値と実測値との差分に基づいて、前記外気温の予報誤差を算出し、
    前記外気温の予報誤差の正規分布に基づいて算出される、前記対象エリアの消費電力の削減量の分散が小さくなるように、前記複数のエリアの各々の消費電力の削減目標量を決定する、
    ことを特徴とする計画策定方法。
  10. 計画策定装置に、
    消費電力を削減する対象エリア内の複数のエリアの各々について、外気温の予報値と実測値とを取得する処理と、
    前記外気温の予報値と実測値との差分に基づいて、前記外気温の予報誤差を算出する処理と、
    前記外気温の予報誤差の正規分布に基づいて算出される、前記対象エリアの消費電力の削減量の分散が小さくなるように、前記複数のエリアの各々の消費電力の削減目標量を決定する処理と、
    を実行させるための計画策定プログラム。
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