JP2014202592A - 路面摩擦係数測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で精度よく路面と試験輪との間のすべり抵抗値を測定すること。【解決手段】路面摩擦係数測定装置10は、試験輪102が装着される第1車軸104と、一対の補助輪106が装着される第2車軸108との間に回転差を発生させ、第1車軸104と第2車軸108との回転角差を検出し、この回転角差を用いて、試験輪102と路面との間のすべり抵抗値μを算出する。試験輪102は1輪であり、第2車軸108の略中心位置の延長線上に前後方向に配置される。また、所定時間継続して検出された第1車軸104および第2車軸108の回転角差を用いて所定時間分の摩擦係数μ’を算出し、摩擦係数μ’の所定周期内におけるピーク値を抽出してすべり抵抗値μを算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、路面と試験輪との間のすべり抵抗値を測定する路面摩擦係数測定装置に関する。
従来、路面のすべり抵抗値(最大摩擦係数)を測定する路面摩擦係数測定装置として、たとえば、互いに遊動可能とした左右の車軸と、この両車軸に強制的に回転差を発生させる回転差発生手段と、左右の車軸の回転差により発生するトルクを検出するトルク検出手段と、検出されたトルクからタイヤと路面間のすべり抵抗を変換するすべり抵抗変換手段と、すべり抵抗値を表示する表示手段とからなる路面すべり抵抗測定装置が開示されている(下記特許文献1参照)。
特開平4−62456号公報
しかしながら、上述した従来技術では、すべり抵抗値の測定にトルクセンサ等のフォースセンサからの出力信号を用いているため、装置が大掛かりになるという問題点がある。また、このように装置が大掛かりになる結果として、すべり抵抗値の測定精度が低下する可能性があるという問題点がある。また、上述した従来技術では、左右2つの試験輪の間に回転差を生じさせて測定をおこなうため、常に車体に対して回転モーメントが発生し、測定装置が偏向するので、測定精度が低下する可能性があるという問題点がある。さらに、上述した従来技術では、左右2つの試験輪のどちらがすべるかわからないため、測定が不安定になるという問題点がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で精度よく路面と試験輪との間のすべり抵抗値を測定することを目的とする。
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる路面摩擦係数測定装置は、牽引力が加えられることによって路面上を回転する試験輪と、前記試験輪が装着され、前記試験輪とともに回転する第1車軸と、前記試験輪と前後方向に間隔をおいて配置され前記牽引力が加えられることによって前記路面上を前記試験輪と同一方向に回転し、かつ互いに同期回転する一対の補助輪と、前記一対の補助輪が装着され、前記補助輪とともに回転する第2車軸と、前記第1車軸と前記第2車軸との間に回転差を発生させる回転差発生手段と、前記第1車軸および前記第2車軸からそれぞれの回転角が伝達されるとともに、前記第1車軸と前記第2車軸とを連結するプロペラシャフトと、前記プロペラシャフト上において前記第1車軸と前記第2車軸との回転角差を検出する回転角差検出手段と、前記回転角差検出手段によって検出された回転角差を用いて、前記試験輪と前記路面との間のすべり抵抗値を算出するすべり抵抗値算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、試験輪が装着される第1車軸と一対の補助輪が装着される第2車軸との回転角差を測定して試験輪と路面との間のすべり抵抗値を算出するので、フォースセンサ等を用いずに簡易な構成ですべり抵抗値を測定することができる。また、本発明によれば、試験輪と補助輪とを進行方向に対して前後方向に配置しているので、測定装置に対する回転モーメントを生じさせることなく精度よく測定をおこなうことができる。
実施の形態にかかる路面摩擦係数測定装置10の要部の構成を示す説明図である。 路面摩擦係数測定装置10による測定を模式的に示す説明図である。 試験輪102の配置位置の一例を示す説明図である。 路面摩擦係数測定装置10の他の構成例を示す説明図である。 所定の測定期間内における摩擦係数μ’の変化の一例を示すグラフである。 (A)は差動制限装置付き差動装置114の構成を模式的に示す平面図、(B)は同斜視図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる路面摩擦係数測定装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかる路面摩擦係数測定装置10の要部の構成を示す説明図である。また、図2は、路面摩擦係数測定装置10による測定を模式的に示す説明図である。路面摩擦係数測定装置10は、路面と試験輪102との間のすべり抵抗値を計測する装置である。より詳細には、路面摩擦係数測定装置10は、試験輪102と、互いに等速回転する一対の補助輪106との間に回転差を生じさせ、両輪をつなぐ軸上に生じるトルクを測定することによって、路面Gと試験輪102との間のすべり抵抗値を計測する。
図1に示すように、試験輪102と一対の補助輪106は前後方向に間隔をおいて配置されている。
試験輪102は第1車軸104に装着されている。本実施の形態では、試験輪102は1輪である。
また、路面摩擦係数測定装置10には、互いに同期回転する2輪以上の一対の補助輪106(補助輪106a,106b)が装着される第2車軸108(108a,108b)が備えられている。本実施の形態では、一対の補助輪106は左右1輪ずつとするが、一対の補助輪106は左右2輪ずつなどの複輪対であってもよい。
第1車軸104と第2車軸108とは、プロペラシャフト116によって連結されている。
図2に示すように、路面摩擦係数測定装置10は、エンジン等の駆動力によって自走するのではなく、たとえば牽引車から牽引されることによって路面G上を走行する。また、路面摩擦係数測定装置10は、図1に示す構成の他、差動角検出装置122および処理部130(すべり抵抗値算出部132およびトルクマップM)を含んで構成される。なお、図2では、図示の便宜上試験輪102と補助輪106a(または106b)とが進行方向に対して一直線上に並んでいるように図示しているが、実際には試験輪102と補助輪106aとは進行方向に対して垂直にずれた位置となる。また、図2では試験輪102が前輪側に位置するように牽引されているが、これに限らず一対の補助輪106が前輪側に位置するように牽引をおこなってもよい。
牽引車から牽引力が加えられると試験輪102が路面G上を回転し、試験輪102の回転に伴って第1車軸104が回転する。同時に、牽引車から牽引力が加えられると一対の補助輪106も路面G上を回転し、一対の補助輪106の回転に伴って第2車軸108が回転する。なお、図1に示すように、第2車軸108には補助輪106a,106bの回転差を吸収する差動装置110が設けられている。より詳細には、差動装置110は、補助輪106aに接続される第2車軸108aおよび補助輪106bに接続される第2車軸108bの間に設けられている。
なお、図3に示すように、試験輪102の幅方向の中心は、一対の補助輪106a,106bの間の略中心位置Cを通り前後方向に延在する仮想線(中心線)L上に配置されることが好ましい。これは、試験輪102には常に制駆動力がかかっているため、第2車軸108の略中心位置Cを通る中心線Lからずらした位置に配置すると、中心線L方向に対する回転モーメントが発生することになるためである。試験輪102を第2車軸108の略中心位置Cを通る中心線L上に配置することによって、中心線L方向に対する回転モーメントの発生を抑え、路面摩擦係数測定装置10の偏向を防ぐことができる。
第1車軸104および第2車軸108の回転角、すなわち試験輪102および一対の補助輪106の回転角は、プロペラシャフト116(116a,116b)に伝達される。より詳細には、図1に示すように、第1車軸104の試験輪102と反対側の端部に設けられた傘歯車112aと、プロペラシャフト116の第1車軸104が設けられた側(プロペラシャフト116a)の端部に設けられた傘歯車118とを噛合させることにより、試験輪102の回転角がプロペラシャフト116に伝達される。また、差動装置110のファイナルギア(傘歯車)110aと、プロペラシャフト116の第2車軸108が設けられた側(プロペラシャフト116b)の端部に設けられた傘歯車112bとを噛合させることにより、一対の補助輪106の回転角がプロペラシャフト116に伝達される。
なお、図1において符号1102は、ファイナルギア(リングギア)110aと一体に回転するケース、符号1104aは、第2車軸108aと一体に回転する傘歯車(サイドギア)、符号1104bは、第2車軸108bと一体に回転する傘歯車(サイドギア)、符号1106はそれら傘歯車1104a、1104bに噛合するとともにケース1102で回転可能に支持された傘歯車(ピニオンギア)を示している。
ここで、路面摩擦係数測定装置10が牽引車によって直線上を牽引されている場合、通常は試験輪102と一対の補助輪106とは同期回転することになり、回転差は生じない。一方、路面摩擦係数測定装置10では、試験輪102と一対の補助輪106との間、すなわち第1車軸104と第2車軸108との間に回転差を生じさせる回転差発生手段を設けている。本実施の形態では、回転差発生手段として、第1車軸104の端部に設けられた傘歯車112aと、プロペラシャフト116bの端部に設けられた傘歯車112bとのギア比を変更することによって、試験輪102と一対の補助輪106との間、すなわち第1車軸104と第2車軸108との間に回転差を生じさせている。
なお、たとえば試験輪102と一対の補助輪106との外径を変えることによって回転差を発生させる方法も考えられるが、より確実に所望の回転差を生じさせるためには、上述したギア比を変更する方法が好ましい。
また、試験輪102と一対の補助輪106との間の回転差は、試験輪102の車輪の回転数に対して補助輪106の回転数の差を±1〜15%とするのが好ましい。これは、回転数の差が1%未満の場合には、試験輪102と一対の補助輪106とが同期回転している状態に近くなり、後述する試験輪102のスリップが生じにくくなるためである。また、回転数の差が15%を超えると、試験輪102のスリップが頻繁に生じてしまい、摩擦係数のピークがとりづらくなるとともに、試験輪102の摩耗が進みやすくなるためである。
試験輪102と一対の補助輪106との間の回転差は、第1車軸104と第2車軸108との回転角差として回転角差検出手段によって検出される。本実施の形態では、回転角差検出手段として差動制限装置付き差動装置114および差動角検出装置122(図2参照)を設けている。
差動制限装置付き差動装置114は、回転差の吸収(トルクの等分配)を一定の条件下でのみおこなうための装置であり、試験輪/路面間最大摩擦力になるまでは、両輪(本実施の形態では試験輪102と一対の補助輪106)の回転差を許容し、それによりトルクが増加する。両輪の回転差により増加したトルクが試験輪/路面間最大摩擦力を超えると差動制限トルクとして機能し、両輪の回転差を制限する。また、差動制限装置付き差動装置114には、ピニオンギア114cの自転軸の傾きを示す差動角θを検出する差動角検出装置122が設けられている。
図6(A)、(B)は、差動制限装置付き差動装置114の構成を模式的に示す説明図である。図6に示すように、差動制限装置付き差動装置114は、第1車軸104側のプロペラシャフト116aと一体に回転するサイドギア114aと、第2車軸108側のプロペラシャフト116bと一体に回転するサイドギア114bと、それらサイドギア114a、114bに噛合された一対のピニオンギア114cと、ケース114dとを備えている。一対のピニオンギア114cは単一の支軸114c−1上で回転可能に支持されている。支軸114c−1は、プロペラシャフト116a、116bに直交する面上でケース114dに対して、プロペラシャフト116a、116bの軸心を中心に傾動可能に支持されている。なお、一対のピニオンギア114cの支軸114c−1は、ピニオンギア114cの自転軸Xでもある。
試験輪102と一対の補助輪106とが回転すると、2つのサイドギア114a、114bもプロペラシャフト116a、116bを回転軸として回転する。
試験輪102と一対の補助輪106との回転数が一致している場合には、2つのサイドギア114a、114bの回転数も一致するため、ピニオンギア114cは自転せずに公転のみをおこない、ケース114dは、プロペラシャフト116a、116bの軸心を中心に回転する。この場合に、一対のピニオンギア114cの支軸114c−1はケース114dに対して静止した状態(初期位置)でケース114dと共に回転し、ケース114dに対してピニオンギア114cの自転軸Xは傾動しない。
一方、試験輪102と一対の補助輪106との回転数が一致しない場合には、2つのサイドギア114a、114bの回転数が一致せず、ピニオンギア114cは自転しつつ公転し、一対のピニオンギア114cの支軸114c−1はケース114dと共に回転する。
この場合、図6(B)に示すように、ケース114d内において自転軸Xは前記の静止した状態(初期位置)から傾いて自転軸Yとなる。なお、このような構成の差動制限装置付き差動装置114は、従来公知の構造である。
すなわち、サイドギア114a、114bの回転数が一致している場合の自転軸Xと、サイドギア114a、114bの回転数が一致していない場合の自転軸Yとの間に差動角θが生じる。この差動角θと、第1車軸104および第2車軸108の回転差によって生じているトルク(以下、差動制限トルクという)との関係は既知であり、後述するトルクマップMに記録されている。
差動角検出装置122は、たとえばセンサ等によってケース114dに対するピニオンギア114cの自転軸Yの傾きを検出することによって差動角θを検出する。
なお、差動角θが一定以上になる、すなわち、差動制限トルクが一定以上になると、差動制限装置付き差動装置114が作動して第1車軸104の試験輪102がスリップし、差動制限トルクが解放される。このとき、補助輪106ではなく試験輪102がスリップするのは、補助輪106が2輪であるのに対して試験輪102は1輪であり、補助輪106の摩擦力>>試験輪102の摩擦力となるためである。これにより、路面摩擦係数測定装置10では、確実に試験輪102をスリップさせてすべり抵抗値を計測することができる。
処理部130は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。処理部130は、ROMにトルクマップMを記録するとともに、前記CPUが前記制御プログラムを実行することによりすべり抵抗値算出部132を実現する。
トルクマップMには、差動角θと第1車軸104および第2車軸108との回転差によって生じているトルク(差動制限トルク)との関係が記録されており、トルクマップMを参照することによって、差動角θを差動制限トルクに変換することができる。
すべり抵抗値算出部132は、検出された差動角θを差動制限トルクに変換して摩擦係数μ’を算出する。すべり抵抗値算出部132は、差動角検出装置122によって検出された差動角θを、トルクマップMを参照して差動制限トルクに変換する。そして、下記式(1)を用いて摩擦係数μ’を算出する。なお、下記式(1)において、Wは試験輪102にかかる荷重、Tは差動制限トルク、rは試験輪102の半径である。なお、試験輪102の半径rは既知の値であり、また試験輪荷重Wはあらかじめ測定しておく。
Figure 2014202592
図5は、所定の測定期間内における摩擦係数μ’の変化の一例を示すグラフである。図5のグラフにおいて、縦軸は摩擦係数μ’、横軸は路面摩擦係数測定装置10の移動距離である。図5のように、所定時間継続して測定をおこなった場合、その間の摩擦係数μ’の値は鋸刃状となる。これは、一般的に摩擦係数の高い路面においては、試験輪102がスティックスリップをくり返すことになるためであり、鋸刃状の摩擦係数μ’のピーク値は、試験輪102がスリップする直前の最大摩擦係数、すなわちすべり抵抗値μである。
よって、測定時間内の摩擦係数μ’のピーク値を抽出することによって、すべり抵抗値μを得ることができる。すなわち、すべり抵抗値算出部132は、回転角差検出手段によって所定時間継続して検出された第1車軸104および第2車軸108の回転角差を用いて所定時間分の摩擦係数μ’を算出し、摩擦係数μ’の所定周期内におけるピーク値を抽出してすべり抵抗値μを算出する。
なお、図5では摩擦係数μ’μを算出してピーク値を抽出しているが、差動制限トルクのピーク値を抽出して、上記式(1)による演算をおこなうことによりすべり抵抗値μを算出してもよい。また、測定時間内の任意の区間の摩擦係数μ’のピーク値を平均してすべり抵抗値μの最確値を算出してもよい。
このように算出されたすべり抵抗値μは、道路管理(施工した道路の性能評価や使用中の道路の摩耗状況の調査等)やタイヤの性能評価、車両の安定制御などに用いられる。
なお、差動制限装置付き差動装置114としては、両輪の回転角差に対して線形にトルクが増加する多板クラッチ式の差動制限装置付き差動装置を用いるのが望ましい。また、差動制限装置付き差動装置114として、プロペラシャフト116に介設された(プロペラシャフト116a、116bを連結する)トーションバーと、トーションバーに発生するねじれトルクを検出するトルク検出装置を用いてもよい。この場合、すべり抵抗値算出部132は、検出されたねじりトルクを用いてすべり抵抗μを算出する。
また、本実施の形態では、第1車軸104には試験輪102のみを装着するようにしたが、図4に示すように、試験輪102が装着される第1車軸104に、試験輪102と対になる補助輪106cを設けてもよい。この場合、補助輪106cは遊動輪とする。このような構成とすることによって、車輪の配置が前後左右対称となり、路面摩擦係数測定装置10の荷重を任意に設定しやすくなる。
以上説明したように、実施の形態にかかる路面摩擦係数測定装置10は、試験輪102が装着される第1車軸104と一対の補助輪106が装着される第2車軸108との回転角差を測定して試験輪102と路面Gとの間のすべり抵抗値μを算出するので、車速センサ等を用いずに簡易な構成ですべり抵抗値μを測定することができる。また、本発明によれば、試験輪102と補助輪106とを進行方向に対して前後方向に配置しているので、測定装置に対する回転モーメントを生じさせることなく精度よく測定をおこなうことができる。
また、路面摩擦係数測定装置10は、2輪以上の補助輪に対して試験輪102は1輪であるので、補助輪に発生する摩擦力が試験輪102に発生する摩擦力よりも大きくなるので、確実に試験輪102のみをスリップさせることができる。また、路面摩擦係数測定装置10は、第2車軸108の略中心位置の延長線上に第1車軸104が配置されているので、中心線方向への回転モーメントを生じさせることなく、安定して測定をおこなうことができる。
また、路面摩擦係数測定装置10は、所定時間測定を継続して得られた摩擦係数μ’のうち、ピーク値を抽出してすべり抵抗値μを算出する。これにより、試験輪102がスリップする直前の摩擦係数、すなわち最大摩擦係数をすべり抵抗値μとして算出することができる。
また、路面摩擦係数測定装置10は、差動角θと差動制限トルクとの関係が既知な差動制限装置付き差動装置やトーションバーを用いて、第1車軸104および第2車軸108との回転差によって生じているトルクを測定し、すべり抵抗値μを算出するので、簡易な構成ですべり抵抗値μを測定することができる。
10……路面摩擦係数測定装置、102……試験輪、104……第1車軸、106(106a,106b)……補助輪、108(108a,108b)……第2車軸、110……差動装置、112a,112b,118……傘歯車、114……差動制限装置付き差動装置、114a,114b……サイドギア、114c……ピニオンギア、114d……ケース、116(116a,116b)……プロペラシャフト、122……差動角検出装置、130……処理部、132……抵抗値算出部。

Claims (5)

  1. 牽引力が加えられることによって路面上を回転する試験輪と、
    前記試験輪が装着され、前記試験輪とともに回転する第1車軸と、
    前記試験輪と前後方向に間隔をおいて配置され前記牽引力が加えられることによって前記路面上を前記試験輪と同一方向に回転し、かつ互いに同期回転する一対の補助輪と、
    前記一対の補助輪が装着され、前記補助輪とともに回転する第2車軸と、
    前記第1車軸と前記第2車軸との間に回転差を発生させる回転差発生手段と、
    前記第1車軸および前記第2車軸からそれぞれの回転角が伝達されるとともに、前記第1車軸と前記第2車軸とを連結するプロペラシャフトと、
    前記プロペラシャフト上において前記第1車軸と前記第2車軸との回転角差を検出する回転角差検出手段と、
    前記回転角差検出手段によって検出された回転角差を用いて、前記試験輪と前記路面との間のすべり抵抗値を算出するすべり抵抗値算出手段と、
    を備えることを特徴とする路面摩擦係数測定装置。
  2. 前記試験輪は1輪であり、かつ前記試験輪の幅方向の中心は、前記一対の補助輪の間の中心を通り前後方向に延在する仮想線上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の路面摩擦係数測定装置。
  3. 前記すべり抵抗値算出手段は、前記回転角差検出手段によって所定時間継続して検出された前記第1車軸および前記第2車軸の前記回転角差を用いて前記所定時間分の摩擦係数を算出し、前記摩擦係数の所定周期内におけるピーク値を抽出して前記すべり抵抗値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の路面摩擦係数測定装置。
  4. 前記第1車軸と一体に回転するサイドギアと前記第2車軸と一体に回転するサイドギアとの2つのサイドギアの回転数が一致している場合に、それらサイドギアに噛合するピニオンギアの自転軸は、この自転軸を支持するケースに対して静止した状態で前記ケースと共に回転し、前記2つのサイドギアの回転数が一致していない場合に、前記自転軸は前記ケースと共に回転すると共に前記ケースに対して傾き、
    前記回転角差検出手段は、前記自転軸の傾きを示す差動角と、前記第1車軸と前記第2車軸との回転角差によって生じるトルクとの関係が既知な差動制限装置付き差動装置と、前記差動制限装置付き差動装置の前記差動角を検出する差動角検出装置であり、
    前記すべり抵抗値算出手段は、検出された前記差動角を前記トルクに変換して前記すべり抵抗値を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の路面摩擦係数測定装置。
  5. 前記回転差検出手段は、前記プロペラシャフトに介設されたトーションバーと、前記トーションバーに発生するねじれ角を検出する回転角差検出装置であり、
    前記すべり抵抗値算出手段は、検出された前記ねじれ角を用いて前記すべり抵抗値を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の路面摩擦係数測定装置。
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