JP2014202030A - 笠木用水切り部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】笠木本体の境界部に対応した位置において、塀の汚損を抑制することができる笠木用水切り部材を提供する。【解決手段】塀2の上端面2bを覆うとともに、塀2の側面2aよりも幅方向の外側に配置された笠天壁部21と、笠天壁部21の端部21aから下方に向けて延びる笠側壁部23と、を備え、塀2の上部に複数連設される笠木本体20と、複数の笠木本体20の境界部に配置されたジョイント部材40と、を備えた笠木5に設けられる笠木用水切り部材50であって、塀2の側面2aに対して離間した位置から下方に向かって立設された水切り板部53を備え、水切り板部53の下端部51は、複数の笠側壁部23およびジョイント部材40よりも下方において境界部に跨るように配置されるとともに、上方から下方に向かって塀2の側面2aから離れるように傾斜する傾斜面51aを有する。【選択図】図2

Description

この発明は、例えば塀の笠木に設けられる笠木用水切り部材に関するものである。
住宅等の外構に設けられたブロック等からなる塀の上部には、塀の保護や装飾等の目的で塀の上端面を覆うように笠木が配設される。
笠木の中には、例えば特許文献1に記載のようにアルミニウム等の金属により長尺に形成された笠木本体を、塀の延在方向に沿って複数連設することにより、塀の上端面を覆う構造としたものが提案されている。なお、笠木本体は長尺材であり、製作、配送に配慮して長さが決められているため、延設された塀等の躯体に対応させる必要があり、笠木本体を塀の延在方向に沿って複数連設して設置することが一般的である。
ところで、笠木本体を塀の延在方向に沿って複数連設したとき、笠木本体の境界部が視認されるのは意匠上好ましくない。また、連設された笠木本体の境界部からは雨水等が浸入しやすくなる。したがって、連設された笠木本体を備えた笠木には、意匠性の向上および防水を目的として、例えば、笠木本体の境界部を覆うためのジョイント部材が設けられることがある。
意匠登録第1444801号公報
しかしながら、上述した技術にあっては、ジョイント部材と笠木本体との間およびジョイント部材と笠木本体との段差部に、土ほこり等の塵埃が堆積しやすい構造となっている。さらに、上述した技術にあっては、ジョイント部材と笠木本体との間に雨水が浸入しやすいとともに、ジョイント部材と笠木本体との段差部に沿って雨水等が通流しやすい構造となっている。したがって、ジョイント部材と笠木本体との間に浸入した雨水等や、段差部に沿って通流した雨水等は、塵埃とともに流れ出て塀の側面上を流れることとなる。これにより、塀の側面のうち、とりわけ笠木本体の境界部に対応した位置において、塵埃が塀に付着して汚損するいわゆる雨垂れが発生し、塀を汚損するおそれがある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、笠木本体の境界部に対応した位置において、塀の汚損を抑制することができる笠木用水切り部材の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の笠木用水切り部材は、塀の上端面を覆うとともに、前記塀の幅方向における端部が前記塀の側面よりも前記幅方向の外側に配置された笠天壁部と、前記笠天壁部の端部から下方に向けて延びる笠側壁部と、を備え、前記塀の上部に前記塀の延設方向に沿って複数連設される笠木本体と、複数の前記笠木本体の境界部に配置されたジョイント部材と、を備えた笠木に設けられる笠木用水切り部材であって、前記塀の側面に対して離間した位置から下方に向かって立設された水切り板部を備え、前記水切り板部の下端部は、複数の前記笠側壁部および前記ジョイント部材よりも下方において前記境界部に跨るように配置されるとともに、上方から下方に向かって前記塀の側面から離れるように傾斜する傾斜面を有することを特徴としている。
本発明によれば、笠木用水切り部材の水切り板部は、塀の側面に対して離間した位置から下方に向かって立設されているので、境界部近傍から流れ出る塵埃を含んだ雨水等を水切り板部で受けるとともに、塀の側面に対して離間した位置から下方に落下させることができる。さらに、水切り板部の下端部は、複数の笠側壁部およびジョイント部材よりも下方において境界部に跨るように配置されるとともに、上方から下方に向かって塀の側面から離れるように傾斜する傾斜面を有するので、境界部近傍から流れ出る雨水を傾斜面に沿わせて、塀の側面から離反するように落下させることができる。したがって、笠木本体の境界部に対応した位置において、雨水等によって運ばれた塵埃が塀に対して線状に付着する、いわゆる雨垂れ等の発生を効果的に抑制し、塀の汚損を抑制することができる。
また、水切り板部の下端部は、雨水等が流れ出て雨垂れが発生しやすいジョイント部材の下方に配置されるので、笠木全体の塀等の躯体からの出巾を抑えることができ、意匠性の向上および低コスト化ができる。
また、前記水切り板部の下端部は、前記笠木本体の前記笠側壁部よりも前記幅方向の外側に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、水切り板部の下端部は、笠木本体の笠側壁部よりも幅方向の外側に配置されているので、笠側壁部から下方に落下した雨水等を水切り板部で確実に受けて、塀の側面に対して離間した位置から下方に落下させることができる。したがって、笠木本体の境界部に対応した位置において、塀の汚損を抑制することができる。
また、前記水切り板部の前記延設方向における両端部は、前記ジョイント部材の前記延設方向における両端部よりも外側に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、水切り板部の両端部は、ジョイント部材の両端部よりも外側に配置されているので、ジョイント部材から下方に落下した雨水等を水切り板部で確実に受けて、塀の側面に対して離間した位置から下方に落下させることができる。とりわけ、ジョイント部材と笠木本体との間に堆積した塵埃等が雨水等とともに流出した場合であっても、塀の汚損を抑制することができる。
また、前記笠木は、前記境界部に対応する位置において、複数の前記笠木本体を接続するとともに、複数の前記笠木本体を前記塀の上端面に接続する接続ブラケットを備え、前記接続ブラケットと一体形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、笠木用水切り部材は、接続ブラケットと一体形成されているので、笠木への組み付けが容易で低コストな笠木用水切り部材を提供できる。
また、前記ジョイント部材のうち、前記笠側壁部に対応したジョイント部材側壁部の下端部は、上方から下方に向かって前記塀の側面から離れるように傾斜するジョイント部材水切り部とされ、前記水切り板部の下端部は、前記ジョイント部材水切り部よりも前記幅方向の外側に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、ジョイント部材側壁部の下端部は、上方から下方に向かって塀の側面から離れるように傾斜するジョイント部材水切り部とされているので、ジョイント部材から下方に落下した雨水等を、塀の側面に対して離間した位置から下方に落下させることができる。また、水切り板部の下端部は、ジョイント部材水切り部よりも幅方向の外側に配置されているので、ジョイント部材水切り部から下方に落下した雨水および境界部近傍から流れ出る雨水等を、塀の側面に対してさらに離間した位置から下方に落下させることができる。したがって、塀の汚損を大幅に抑制することができる。
本発明によれば、笠木用水切り部材の水切り板部は、塀の側面に対して離間した位置から下方に向かって立設されているので、境界部近傍から流れ出る塵埃を含んだ雨水等を水切り板部で受けるとともに、塀の側面に対して離間した位置から下方に落下させることができる。さらに、水切り板部の下端部は、複数の笠側壁部およびジョイント部材よりも下方において境界部に跨るように配置されるとともに、上方から下方に向かって塀の側面から離れるように傾斜する傾斜面を有するので、境界部近傍から流れ出る雨水を傾斜面に沿わせて、塀の側面から離反するように落下させることができる。したがって、笠木本体の境界部に対応した位置において、雨水等によって運ばれた塵埃が塀に対して線状に付着する、いわゆる雨垂れ等の発生を効果的に抑制し、塀の汚損を抑制することができる。
また、水切り板部の下端部は、雨水等が流れ出て雨垂れが発生しやすいジョイント部材の下方に配置されるので、笠木全体の塀等の躯体からの出巾を抑えることができ、意匠性の向上および低コスト化ができる。
実施形態に係る笠木用水切り部材を有する笠木を備えた塀の斜視図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 図1におけるB矢視図である。 実施形態の第一変形例に係る笠木用水切り部材を有する笠木の断面図である。 実施形態の第二変形例に係る笠木用水切り部材を有する笠木の断面図である。
以下に、本発明の実施形態にかかる笠木用水切り部材について、図面を用いて説明する。
図1は、実施形態の笠木用水切り部材50を有する笠木5を備えた塀2の斜視図である。なお、以下では、塀2が延設されている方向を塀2の延設方向といい、水平面上で延設方向と直交する方向を塀2の幅方向という。また、上下方向は、鉛直上下方向に相当する。
図1に示すように、塀2は、例えば建物1の外構に用いられるものであって、建物1を囲うように設けられている。
図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。
図2に示すように、塀2は、塀本体3と、塀本体3の側面3aおよび上面3bを覆う仕上材6と、により構成されている。なお、以下の説明では、塀2の幅方向の中央において塀2に沿う面を仮想面Oとし、塀本体3の側面3aから見て、仮想面O側を内側といい、仮想面Oとは反対側を外側という。
塀本体3は、例えばコンクリート等からなるブロック材を複数積み上げることにより形成される。各ブロック材は、上下方向に連通する不図示の孔部が形成されており、不図示の鉄筋が挿通される。各ブロック材の孔部および各ブロック材の間には、モルタルやセメント等が充填されており、ブロック材、鉄筋および各ブロック材同士がモルタルやセメント等により固定される。また、塀本体3の上面3bは、幅方向中央部において下方に凹み形成された凹部を有している。
塀本体3の側面3aおよび上面3bを覆う仕上材6は、例えばモルタルからなり、吹き付け塗装やコテ等により塗布することで形成される。仕上材6は、塀本体3の側面3aおよび上面3bから例えば10mm程度の厚さを有するとともに、塀本体3の上面3bにおける凹部内に充填されている。
塀2は、上部に笠木5を備えている。笠木5は、主に複数の笠木本体20と、接続ブラケット30と、ジョイント部材40と、笠木用水切り部材50と、により形成されている。以下に、笠木5の各構成部品について説明する。
笠木本体20は、断面視で下方に開いたU字形状に形成されており、例えばアルミニウム等の金属材料を押し出し成型することにより形成されている。笠木本体20は、塀2の上端面2bを覆う笠天壁部21と、笠天壁部21の幅方向の端部21aから下方に向けて延びる笠側壁部23と、を備えている。
笠天壁部21は、上面が上方に凸の曲面形状に形成されている。笠天壁部21は、塀2よりも幅広に形成されており、幅方向の端部21aが、塀2の側面2aよりも幅方向の外側に張り出し配置されている。
笠側壁部23は、笠天壁部21の端部21aから鉛直方向に沿って下方に延びており、下端部23aが塀2の上端面2bよりも下方に配置されている。
図3は、図1におけるB矢視図である。なお、図3においては、分かり易くするために、笠木本体20およびジョイント部材40については二点鎖線で図示しており、笠木本体20およびジョイント部材40を透視した図としている。
笠側壁部23には、内側面における上下方向の中間部から内側に向かって張り出す固定片24が形成されている。図3に示すように、笠木本体20の一方側(図3における右側)の固定片24は、接続ブラケット30に対して例えばタッピングネジ7により締結固定されている。
接続ブラケット30は、例えばアルミニウム等の金属材料により形成された平板状の部材であり、平面視で塀2の幅方向に長辺を有し、塀2の延在方向に短辺を有する長方形状に形成されている。接続ブラケット30には、幅方向の中間部に位置する仮想面Oを挟んで両側に、第一固定孔31が一対形成されている。第一固定孔31には、アンカー8が挿通されて塀2の上端面2bに埋設されている。これにより、接続ブラケット30は、複数の笠木本体20の境界部に対応する位置において、複数の笠木本体20を接続するとともに、複数の笠木本体20を塀2の上端面2bに接続している。
接続ブラケット30の一方側(図3における右側)の端部30aには、第二固定孔32が形成されている。第二固定孔32は、塀2の延在方向に離間して一対設けられている。一対の第二固定孔32には、下方からタッピングネジ7が挿通されて、一対の笠木本体20の固定片24にそれぞれ螺着されている。これにより、複数の笠木本体20は、接続ブラケット30によって延在方向に所定距離だけ離間した状態で塀2の上部に固定されて、塀2の延設方向に沿って複数連設される。
図2に示すように、接続ブラケット30の他方側(図2における左側)の端部30bは、塀2の内側から外側に向かって、上方に向かって立ち上がるように傾斜している。接続ブラケット30の他方側の端部30bは、笠木本体20の他方側(図2における左側)の固定片24よりも上方に配置されている。これにより、笠木本体20の他方側の端部の上方への移動を規制し、上方に浮き上がるのを防止している。また、笠木本体20の設置時においては、接続ブラケット30の他方側の端部30bに笠木本体20の他方側の端部を係止しつつ、塀本体3の上部に笠木本体20を容易に設置できる。
ジョイント部材40は、例えばアルミニウム等の金属材料により形成された板状の部材であり、断面視で下方に開いたU字形状に形成されている。
ジョイント部材40は、塀2の延設方向に沿って連設された一対の笠木本体20の境界部を覆うように配置されており、一対の笠木本体20における笠天壁部21の対向する端部を上方から覆うジョイント部材天壁部41と、一対の笠木本体20における笠側壁部23の対向する端部を側方から覆うジョイント部材側壁部43と、を備えている。
ジョイント部材40は、断面視で内面が笠木本体20の外面に沿うように形成されている。ジョイント部材40における塀2の延在方向に沿う幅は、延在方向に連設された一対の笠木本体20の離間距離よりも広くなっている。また、ジョイント部材40は、一対の笠木本体20に対して、例えば接着剤等により固定されている。
ジョイント部材天壁部41は、上面が上方に凸の曲面形状に形成されている。また、ジョイント部材側壁部43は、鉛直方向に沿って下方に延びており、下端部43aが塀2の上端面2bよりも下方であって、笠側壁部23の下端部23aと同等の位置に配置される。
図3に示すように、笠木用水切り部材50は、例えば樹脂材料等に形成された部材であり、塀2の両側方に設けられている。なお、塀2の両側方に設けられた笠木用水切り部材50は、それぞれ同一形状をしており、仮想面Oを挟んで対称となるように設置されている。したがって、以下では、一方(図2および図3における右側)の笠木用水切り部材50について説明をし、他方(図2および図3における左側)の笠木用水切り部材50については説明を省略する。
笠木用水切り部材50は、下方に向かって立設された水切り板部53と、水切り板部53を固定するための取付片55と、を備えている。
図2に示すように、水切り板部53は、塀2の側面2aに対して離間した位置から下方に向かって立設されている。
図3に示すように、水切り板部53の上側には、延在方向の両端部において内側に張り出す一対の取付片55が形成されている。一対の取付片55には、固定孔56が形成されている。固定孔56には、タッピングネジ9が下方から挿通されて、笠木本体20の固定片24に螺着される。これにより、笠木用水切り部材50は、笠木本体20に対して締結固定される。
図2に示すように、水切り板部53の下端部51は、断面視で外側に屈曲した後、下方に屈曲して下方を指向している。水切り板部53の下端部51は、笠木本体20の笠側壁部23およびジョイント部材40のジョイント部材側壁部43よりも幅方向の外側に配置されている。
また、水切り板部53の下端部51は、一対の対向する笠側壁部23およびジョイント部材40よりも下方において、連設された一対の笠木用水切り部材50の境界部に跨るように配置される。また、水切り板部53の延在方向に沿う長さは、ジョイント部材40の延在方向に沿う幅よりも長くなっている。これにより、水切り板部53の延設方向における両端部は、ジョイント部材40の延設方向における両端部よりも外側に配置されている。
ここで、水切り板部53の下端部51は、上方から下方に向かって塀2の側面2aから離れるように傾斜する傾斜面51aを有している。傾斜面51aは、例えば鉛直方向に対する傾斜角度が45°程度であり、笠側壁部23の下端部23aおよびジョイント部材側壁部43の下端部43aよりも下方に配置されている。これにより、笠側壁部23の下端部23aおよびジョイント部材側壁部43の下端部43aから下方に落下した雨水等は、傾斜面51aに沿うように勢いよく移動し、塀2の側面2aから離反するように落下する。
実施形態によれば、笠木用水切り部材50の水切り板部53は、塀2の側面2aに対して離間した位置から下方に向かって立設されているので、境界部近傍から流れ出る塵埃を含んだ雨水等を水切り板部53で受けるとともに、塀2の側面2aに対して離間した位置から下方に落下させることができる。さらに、水切り板部53の下端部51は、複数の笠側壁部23およびジョイント部材40よりも下方において境界部に跨るように配置されるとともに、上方から下方に向かって塀2の側面2aから離れるように傾斜する傾斜面51aを有するので、境界部近傍から流れ出る雨水を傾斜面51aに沿わせて、塀2の側面2aから離反するように落下させることができる。したがって、笠木本体20の境界部に対応した位置において、雨水等によって運ばれた塵埃が塀に対して線状に付着する、いわゆる雨垂れ等の発生を効果的に抑制し、塀2の汚損を抑制することができる。
また、水切り板部53の下端部51は、雨水等が流れ出て雨垂れが発生しやすいジョイント部材40の下方に配置されるので、笠木5全体の塀2からの出巾を抑えることができ、意匠性の向上および低コスト化ができる。
また、水切り板部53の下端部51は、笠木本体20の笠側壁部23よりも幅方向の外側に配置されているので、笠側壁部23から下方に落下した雨水等を水切り板部53で確実に受けて、塀2の側面2aに対して離間した位置から下方に落下させることができる。したがって、笠木本体20の境界部に対応した位置において、塀2の汚損を抑制することができる。
また、ジョイント部材40が複数の笠木本体20の境界部を覆うように配置され、水切り板部53の延在方向における両端部は、ジョイント部材40の延在方向における両端部よりも外側に配置されているので、ジョイント部材40から下方に落下した雨水等を水切り板部53で確実に受けて、塀2の側面2aに対して離間した位置から下方に落下させることができる。とりわけ、ジョイント部材40と笠木本体20との間に堆積した塵埃等が雨水等とともに流出した場合であっても、塀2の汚損を抑制することができる。
(実施形態の各変形例)
続いて、実施形態の各変形例に係る笠木用水切り部材50を有する笠木5について説明をする。なお、以下では、実施形態と同様の構成部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
(実施形態の第一変形例)
図4は、実施形態の第一変形例に係る笠木用水切り部材50および笠木5の断面図である。
実施形態では、水切り板部53は、水切り板部53の上側に一対の取付片55が形成されており、タッピングネジ9により笠木本体20の固定片24に螺着されていた(図3参照)。
これに対して、図4に示すように、実施形態の第一変形例では、笠木用水切り部材50は、接続ブラケット30と一体形成されている点で、実施形態とは異なっている。
笠木用水切り部材50は、例えばアルミニウム等の金属材料により形成されており、接続ブラケット30の両端部30a,30bに配置されるとともに、連設された一対の笠木本体20の境界部に対応する位置において、接続ブラケット30と一体形成されている。笠木用水切り部材50は、例えばプレスや押し出し成型等により、接続ブラケット30の形成時に同時に形成される。
実施形態の第一変形例によれば、笠木用水切り部材50は、接続ブラケット30と一体形成されているので、笠木5への組み付けが容易で低コストな笠木用水切り部材50を提供できる。
(実施形態の第二変形例)
図5は、実施形態の第二変形例に係る笠木用水切り部材50および笠木5の断面図である。
実施形態では、ジョイント部材側壁部43は、鉛直方向に沿って下方に延びており、水切り板部53の下端部51は、笠木本体20の笠側壁部23およびジョイント部材40のジョイント部材側壁部43よりも幅方向の外側に配置されていた(図2参照)。
これに対して、図5に示すように、実施形態の第二変形例では、ジョイント部材側壁部43の下端部43aは、上方から下方に向かって塀2の側面2aから離れるように傾斜しており、水切り板部53の下端部51は、笠木本体20の笠側壁部23およびジョイント部材側壁部43の下端部43aよりも幅方向の外側に配置されている点で、実施形態とは異なっている。
ジョイント部材側壁部43を下方に落下する雨水等は、傾斜した下端部43aに沿うように勢いよく移動し、塀2の側面2aから離反するように落下する。すなわち、ジョイント部材側壁部43の下端部43aは、ジョイント部材水切り部44として機能している。
実施形態の第二変形例によれば、ジョイント部材側壁部43の下端部43aは、上方から下方に向かって塀2の側面2aから離れるように傾斜するジョイント部材水切り部44とされているので、ジョイント部材40から下方に落下した雨水等を、塀2の側面2aに対して離間した位置から下方に落下させることができる。また、水切り板部53の下端部51は、ジョイント部材水切り部44よりも幅方向の外側に配置されているので、ジョイント部材水切り部44から下方に落下した雨水および境界部近傍から流れ出る雨水等を、塀2の側面2aに対してさらに離間した位置から下方に落下させることができる。したがって、塀2の汚損を大幅に抑制することができる。
なお、この発明の技術範囲は上記実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
実施形態では、塀2が直線的に延在している場合について、笠木用水切り部材50を適用した態様を説明した。これに対して、塀2が屈曲している場合についても同様に笠木用水切り部材50を適用することができる。このとき、笠木用水切り部材50は、塀2の側面2aに対して離間した位置から下方に向かって立設されるとともに、塀2の屈曲に対応して屈曲形成される。これにより、塀2の角部および隅部においても、塀2の汚損を大幅に抑制することができる。
笠木用水切り部材50や笠木5、塀2等の形状や材質等は、実施形態に限定されない。特に、笠木用水切り部材50の下端部51は、形状や長さ、傾斜面51aの傾斜角度等について種々変更が可能である。
また、実施形態では、住宅等の建物1の外構に設けられた塀2の笠木に笠木用水切り部材50を適用しているが、本発明の適用は、建物1の外構に設けられた塀2に限定されない。例えば、ベランダやバルコニー等の塀の上端部に設けられる手すりを兼ねた笠木等に適用してもよい。
また、実施形態では、ジョイント部材40が笠木本体20の外側に設けられた、いわゆるアウタジョイント形式を例にして実施形態に係る笠木用水切り部材50を説明したが、例えば、ジョイント部材40が笠木本体20の内側に設けられた、いわゆるインナジョイント形式であっても、本発明の笠木用水切り部材50を適用できる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
2 塀
2a 側面
2b 上端面
5 笠木
20 笠木本体
21 笠天壁部
21a 端部
23 笠側壁部
30 接続ブラケット
40 ジョイント部材
43 ジョイント部材側壁部
43a 下端部
44 ジョイント部材水切り部
50 笠木用水切り部材
51 下端部
51a 傾斜面
53 水切り板部

Claims (5)

  1. 塀の上端面を覆うとともに、前記塀の幅方向の端部が前記塀の側面よりも前記幅方向の外側に配置された笠天壁部と、前記笠天壁部の端部から下方に向けて延びる笠側壁部と、を備え、前記塀の上部に前記塀の延設方向に沿って複数連設される笠木本体と、
    複数の前記笠木本体の境界部に配置されたジョイント部材と、
    を備えた笠木に設けられる笠木用水切り部材であって、
    前記塀の側面に対して離間した位置から下方に向かって立設された水切り板部を備え、
    前記水切り板部の下端部は、複数の前記笠側壁部および前記ジョイント部材よりも下方において前記境界部に跨るように配置されるとともに、上方から下方に向かって前記塀の側面から離れるように傾斜する傾斜面を有することを特徴とする笠木用水切り部材。
  2. 請求項1に記載の笠木用水切り部材であって、
    前記水切り板部の下端部は、前記笠木本体の前記笠側壁部よりも前記幅方向の外側に配置されていることを特徴とする笠木用水切り部材。
  3. 請求項1または2に記載の笠木用水切り部材であって、
    前記水切り板部の前記延設方向における両端部は、前記ジョイント部材の前記延設方向における両端部よりも外側に配置されていることを特徴とする笠木用水切り部材。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の笠木用水切り部材であって、
    前記笠木は、前記境界部に対応する位置において、複数の前記笠木本体を接続するとともに、複数の前記笠木本体を前記塀の上端面に接続する接続ブラケットを備え、
    前記接続ブラケットと一体形成されていることを特徴とする笠木用水切り部材。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の笠木用水切り部材であって、
    前記ジョイント部材のうち、前記笠側壁部に対応したジョイント部材側壁部の下端部は、上方から下方に向かって前記塀の側面から離れるように傾斜するジョイント部材水切り部とされ、
    前記水切り板部の下端部は、前記ジョイント部材水切り部よりも前記幅方向の外側に配置されていることを特徴とする笠木用水切り部材。
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