JP2014201908A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレキャストコンクリート柱部材及びプレキャストコンクリート梁部材を組み付ける作業だけで外殻を構築することができる建物を提供する。
【解決手段】プレキャストコンクリート柱部材及びプレキャストコンクリート梁部材を組み付けて外殻が構築されている建物において、前記外殻の一部に前記プレキャストコンクリート梁部材がない建物。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレキャストコンクリート製の柱部材及び梁部材によって構成された柱梁架構を有する建物に関する。
柱部材や梁部材となるプレキャストコンクリート部材同士を接合して、柱梁架構を構築する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、プレキャストコンクリート部材の端面から突出させた鉄筋同士を継手金物で連結することにより、プレキャストコンクリート部材同士を接合する方法が開示されている。しかし、この接合方法は、プレキャストコンクリート部材の接合部(プレキャストコンクリート部材の端面間)にコンクリート打設を行わなければならないので、接合作業に手間が掛かってしまう。
これに対して、特許文献2では、一方のプレキャストコンクリート梁部材の端部に埋設されたスリーブに、他方のプレキャストコンクリート梁部材の端面から突出する鉄筋を挿入して固定することにより、プレキャストコンクリート梁部材同士を接合する接合方法が開示されている。この接合方法を用いれば、コンクリート打設を行わずにプレキャストコンクリート部材同士を接合することができるので、接合作業の手間を軽減することができる。
しかし、建物の外殻を構成する柱梁架構は、一般的に、梁部材を柱部材や梁部材に繋げて柱部材及び梁部材が連続して設けられている構成にする必要があるので、平面配置が環状となる外殻を特許文献2の接合方法だけで構築することができず、コンクリート打設を必要とする梁の接合箇所が存在してしまう。
特開平3−212537号公報 特開2004−346587号公報
本発明は係る事実を考慮し、プレキャストコンクリート柱部材及びプレキャストコンクリート梁部材を組み付ける作業だけで外殻を構築することができる建物を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、プレキャストコンクリート柱部材及びプレキャストコンクリート梁部材を組み付けて外殻が構築されている建物において、前記外殻の一部に前記プレキャストコンクリート梁部材がない建物である。
請求項1に記載の発明では、外殻の一部からプレキャストコンクリート梁部材を無くすことで、コンクリート打設を行わなくても、プレキャストコンクリート柱部材及びプレキャストコンクリート梁部材を組み付ける作業だけで建物の外殻を構築することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建物において、前記外殻を構成する前記プレキャストコンクリート梁部材を、床スラブの一辺を支持する跳ね出し梁としている。
請求項2に記載の発明では、外殻を構成するプレキャストコンクリート梁部材を、床スラブの一辺を支持する跳ね出し梁とすることにより、この部分の柱を無くすことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の建物において、前記外殻は、第1プレキャストコンクリート柱部材の上面から上方へ突出する鉄筋を第1プレキャストコンクリート梁部材に設けられた貫通孔に挿入させながら、前記第1プレキャストコンクリート梁部材を降下させて、前記第1プレキャストコンクリート柱部材上に前記第1プレキャストコンクリート梁部材を載置する工程と、前記第1プレキャストコンクリート梁部材の端面又は第2プレキャストコンクリート梁部材の端面から横方へ突出する鉄筋を前記第2プレキャストコンクリート梁部材の端面又は前記第1プレキャストコンクリート梁部材の端面に設けられた接続孔に挿入させながら、前記第2プレキャストコンクリート梁部材を横移動させて、第2プレキャストコンクリート柱部材上に前記第2プレキャストコンクリート梁部材を載置する工程と、を有する組立方法によって構築されている。
請求項3に記載の発明では、第1プレキャストコンクリート柱部材上に第1プレキャストコンクリート梁部材を載置した状態で、第1プレキャストコンクリート梁部材の貫通孔に第1プレキャストコンクリート柱部材の鉄筋が挿入されているので、第1プレキャストコンクリート梁部材の横移動が規制され、第1プレキャストコンクリート梁部材が横方向へずれて第1プレキャストコンクリート柱部材上から脱落するのを防ぐことができる。
また、第2プレキャストコンクリート柱部材上に第2プレキャストコンクリート梁部材を載置した状態で、第2プレキャストコンクリート梁部材又は第1プレキャストコンクリート梁部材の接続孔に第1プレキャストコンクリート梁部材又は第2プレキャストコンクリート梁部材の鉄筋が挿入されているので、第2プレキャストコンクリート梁部材の横移動が規制され、第2プレキャストコンクリート梁部材が横方向へずれて第2プレキャストコンクリート柱部材上から脱落するのを防ぐことができる。これらにより、建物の外殻を安全に組み立てることができる。
本発明は上記構成としたので、プレキャストコンクリート柱部材及びプレキャストコンクリート梁部材を組み付ける作業だけで外殻を構築することができる。
本発明の実施形態に係る建物を示す平面断面図である。 本発明の実施形態に係る従来の外殻の構築方法を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る従来の外殻の構築方法を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る従来の外殻を示す平面断面図である。 本発明の実施形態に係る建物を示す平面断面図である。 本発明の実施形態に係る柱梁架構の構築方法を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る柱梁架構の構築方法を示す説明図である。
図を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。まず、本発明の実施形態に係る建物について説明する。
図1の平面断面図には、本実施形態の鉄筋コンクリート造の建物10が示されている。以下の説明において、平面視における建物10の長辺方向をX方向とし、このX方向と直交する短辺方向をY方向とする。建物10は、鉄筋コンクリートによって形成された、柱部材12、14、16、18、20、梁部材22、24、及び床スラブ26、28を有して構成されている。柱部材12、14、梁部材22、及び床スラブ26、28は、現場打ちコンクリートによって形成されており、柱部材16、18、20、及び梁部材24は、プレキャストコンクリート部材である。梁部材24は、逆梁であり、バルコニーの手摺りになっている。
建物10の外周部には、柱梁架構30、32、34、36を平面視にて略環状に配置して構成された外殻38が構築されている。柱梁架構30、34は、柱部材16、18、及び梁部材24を組み付けて構築されており、X方向に配置されている。柱梁架構30と柱梁架構34は、構面同士が略平行となるように対向して配置されている。
柱梁架構32、36は、柱部材20及び梁部材24を組み付けて構築されており、Y方向に配置されている。柱梁架構32と柱梁架構36は、構面同士が略平行となるように対向して配置されている。
なお、本実施形態において外殻は、平面視にて略環状に配置された架構によって構成され、建物の外周部に構築された構造を意味する。また、柱部材及び梁部材を組み付けるとは、柱部材同士、梁部材同士、及び柱部材と梁部材を、接合部(接合面間)にコンクリート打設を行わずに接合することを意味する。
建物10の四隅部に位置する床スラブ28のX方向に沿った外縁40には梁部材24が設けられておらず、柱梁架構30、34と、柱梁架構32、36が梁部材24で繋がれていない。すなわち、外殻38の一部に梁部材24がない。
また、建物10の四隅部に位置する床スラブ28のY方向に沿った外縁42は、外殻38を構成する梁部材24によって支持されている。すなわち、建物10の四隅部に配置された梁部材24は、床スラブ28の一辺(外縁42)を支持する跳ね出し梁となっている。
次に、本発明の実施形態に係る建物の作用と効果について説明する。
プレキャストコンクリート部材同士を接合する一般的な接合方法として、プレキャストコンクリート部材に設けられた鉄筋同士を継手金物で連結する方法が挙げられる。例えば、プレキャストコンクリート梁部材同士を接合する場合には、一方のプレキャストコンクリート梁部材の端面(接合面)から突出させた鉄筋と、他方のプレキャストコンクリート梁部材の端面(接合面)から突出させた鉄筋とを継手金物で連結し、接合部(一方のプレキャストコンクリート梁部材の端面と、他方のプレキャストコンクリート梁部材の端面の間)にコンクリートを打設することによって、プレキャストコンクリート梁部材同士を接合する。しかし、この接合方法は、接合部にコンクリートを打設しなければならないので、接合作業に手間が掛かってしまう。
また、図2(a)〜(d)の平面図に示すように、柱梁部材44、46を組み付けて外殻を構築する方法が考えられる。柱梁部材44、46は、鉄筋コンクリートによって形成されたプレキャスト部材であり、一体となる柱部48(柱梁仕口部を含む)と梁部50を有して構成されている。そして、図3に示す方法によって梁部50同士を接合することにより、柱梁部材44と柱梁部材46、及び柱梁部材46と柱梁部材46が組み付けられる。
図3に示すように、左側に配置されている梁部50(以下、「梁部50A」とする)端部の上部及び下部には、スリーブ等の接続部材52が埋設されている。接続部材52は、梁部50Aに設けられた梁鉄筋54の端部に接続されており、梁部50Aの端面56(接合面)から突出しないようにして設けられている。また、右側に配置されている梁部50(以下、「梁部50B」とする)の端面58(接合面)からは、梁部50Bの上部及び下部に設けられた梁鉄筋54の端部が突出している。この梁鉄筋54の端部は、接続部材52に形成された接続孔60に挿入される。説明の都合上、図3の梁部50A、50Bには、梁鉄筋54を囲むように梁部50A、50Bに設けられているせん断補強筋が省略されている。
柱梁部材44と柱梁部材46、及び柱梁部材46と柱梁部材46を組み付ける際には、接合する一方の梁部50を横方向へ移動させ(矢印62又は矢印64)、接続孔60に梁鉄筋54の端部を挿入し、梁鉄筋54が挿入された接続孔60にグラウト(不図示)を充填し硬化させて梁部50同士を接合する。
ここで、図2(a)、(b)、(c)の順に柱梁部材44、46の組み付け作業を進め、地点Kから時計回り(矢印66)と反時計周り(矢印68)に柱梁部材44、46を組み付けて設置して行くと、最後に柱梁部材46を設置する位置(図2(d)に点線で示した柱梁部材46の位置)の両側には既に柱梁部材44、46が設置されているために、最後に設置する柱梁部材46(梁部50)を横方向へ移動させて梁部50同士を接合することができない。
よって、最後に設置する柱梁部材46の梁部50は、接合部へのコンクリートの打設を必要とする接合方法によって接合しなければならない。すなわち、コンクリート打設を必要とする接合箇所が存在してしまう。
これに対して、本実施形態の建物10では、図1に示すように、柱梁架構30、34と、柱梁架構32、36が梁部材24で繋がれていない。すなわち、外殻38の一部から梁部材24を無くしているので、コンクリート打設を行わなくても、柱部材16、18、20、及び梁部材24を組み付ける作業だけで建物10の外殻38を構築することができる。
また、例えば、図4の平断面図に示すように、建物の四隅部に位置する床スラブ28の外縁40に、場所打ちコンクリート又はプレキャストコンクリートによって形成された梁部材70が設けられる場合、一般に、梁部材70の形成又は梁部材70の接合は、高強度コンクリート(例えば、FC45)を打設することによって行われるが、床スラブ28は普通コンクリート(例えば、FC27)を打設することによって形成される。すなわち、違う強度のコンクリートを打ち分ける手間が掛かってしまう。これに対して本実施形態の建物10では、この部分(外縁40)に梁部材が存在しないので、床スラブ28のコンクリート打設のみを行えばよい。よって、コンクリートを打ち分ける手間が掛からない。
さらに、梁部材24が設けられていない外殻38の箇所(外縁40)には、梁部材24に対するタイルの後施工が不要になり、工期短縮、安全施工、合理的施工に貢献することができる。
また、例えば、図1の建物10の四隅に柱梁架構32、36を構成する柱部材16を配置し、この柱部材16と、柱梁架構30、34に設けられている柱部材16が梁部材24で繋がれている場合、梁部材24で繋がれている柱部材16同士に軸伸縮の違いが生じたときに、この梁部材24にひび割れが発生することが懸念されるが、本実施形態の建物10では、ひび割れの対象となる梁部材がないので、このような問題を懸念する必要がない。
さらに、本実施形態の建物10では、建物10の四隅部に位置する床スラブ28の外縁42を支持する梁部材24を跳ね出し梁とすることにより、この部分の柱を無くすことができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、本実施形態では、平面視にて略環状に配置し、梁部材によって繋がれていない柱梁架構30、32、34、36によって構成された外殻38を有する建物10の例を示したが、平面視にて略環状に配置された架構によって建物の外周部に構築された外殻を有し、梁部材がこの外殻の一部にない(外殻の一部が梁部材で繋がれていない)建物であればよく、柱梁架構は、どのような構成のものであってもよいし、配置であってもよい。
例えば、図1に示す例では、建物10の四隅に柱部材が設けられていないが、ここに柱部材があってもよい。また、例えば、図5(a)〜(c)の平面図に示すような建物72、74、76としてもよい。図5(a)〜(c)の建物72、74、76は、プレキャストコンクリート柱部材78、プレキャストコンクリート梁部材80、及びコンクリート床スラブ82を有して構成されている。
また、本実施形態では、柱梁架構30、32、34、36を有して外殻38を構成した例を示したが、柱梁架構30、32、34、36は、コンクリート打設を用いない方法(プレキャストコンクリート柱部材及びプレキャストコンクリート梁部材を組み付ける方法)であれば、どのような方法で構築してもよい。例えば、図6(a)〜(d)や、図7(a)〜(d)に示す方法によって、柱梁架構30、32、34、36を構築してもよい。
図6(a)〜(d)は、建物10の外殻38を構成する柱梁架構30、34を構築する組立方法の一例を示したものである。説明の都合上、下階を構成する柱部材16、18を柱部材16A、18Aとし、上階を構成する柱部材16、18を柱部材16B、18Bとし、中央に配置される梁部材24を梁部材24Aとし、梁部材24Aの左右に配置される梁部材24を梁部材24Bとする。
まず、図6(a)に示すように、第1プレキャストコンクリート柱部材としての柱部材18Aの上面から上方へ突出する柱鉄筋84を第1プレキャストコンクリート梁部材としての梁部材24Aに設けられた貫通孔86に挿入させながら梁部材24Aを降下させて(矢印88)、柱部材18A上に梁部材24Aを載置する。
次に、図6(b)に示すように、梁部材24Aの端面から横方へ突出する梁鉄筋90を第2プレキャストコンクリート梁部材としての梁部材24Bの端面に設けられた接続孔92に挿入させながら梁部材24Bを横移動させて(矢印94)、第2プレキャストコンクリート柱部材としての柱部材16A上に梁部材24Bを載置する。そして、梁鉄筋90が挿入された接続孔92にグラウトを充填し硬化させて梁部材24Aに梁部材24Bを接合する。梁部材24Bの端面に設けられた接続孔92は、梁部材24Bの端部に埋設されたスリーブ等の接続部材(不図示)に形成されており、この接続部材は、梁部材24Bに設けられた梁鉄筋(不図示)の端部に接続され、梁部材24Bの端面から突出しないようにして設けられている。
次に、図6(c)に示すように、梁部材24Aの上面から上方へ突出する柱部材18Aの柱鉄筋84を、第3プレキャストコンクリート柱部材としての柱部材18Bの下面に設けられた接続孔96に挿入させながら柱部材18Bを降下させて(矢印98)、梁部材24A上に柱部材18Bを載置する。そして、柱鉄筋84が挿入された貫通孔86及び接続孔96にグラウトを充填し硬化させて柱部材18Aに柱部材18Bを接合し、柱部材18A、18Bと梁部材24Aを一体にする。柱部材18Bの下面に設けられた接続孔96は、柱部材18Bの下部に埋設されたスリーブ等の接続部材(不図示)に形成されており、この接続部材は、柱部材18Bに設けられた柱鉄筋84の端部に接続され、柱部材18Bの下面から突出しないようにして設けられている。
さらに、図6(c)に示すように、第4プレキャストコンクリート柱部材としての柱部材16Bの下面から下方へ突出する柱鉄筋84を、梁部材24Bに設けられた貫通孔100と、柱部材16Aの上面に設けられた接続孔102に挿入させながら、柱部材16Bを降下させて(矢印104)、梁部材24B上に柱部材16Bを載置する。そして、柱鉄筋84が挿入された貫通孔100及び接続孔102にグラウトを充填し硬化させて柱部材16Aに柱部材16Bを接合し、柱部材16A、16Bと梁部材24Bを一体にする。柱部材16Aの上面に設けられた接続孔102は、柱部材16Aの上部に埋設されたスリーブ等の接続部材(不図示)に形成されており、この接続部材は、柱部材16Aに設けられた柱鉄筋84の端部に接続され、柱部材16Aの上面から突出しないようにして設けられている。
そして、このような、柱部材18Aの上面から上方へ突出させた柱鉄筋84に、下降させた柱部材18Bを挿して柱部材18A、18Bを接合する順挿し接合方法と、柱部材16Aに、下降させた柱部材16Bの下面から下方へ突出させた柱鉄筋84を挿して柱部材16A、16Bを接合する逆挿し接合方法により、図6(d)に示すように、柱梁架構30、34の一部が形成される。
後は、所定の階になるまで、図6(a)〜(d)の作業を繰り返すことにより、柱梁架構30、34が構築される。なお、図6(b)において、梁部材24Bの端面から横方へ突出する梁鉄筋を梁部材24Aの端面に設けられた接続孔に挿入して、梁部材24Aと梁部材24Bを接合するようにしてもよい。
図6(a)〜(d)の方法では、柱部材18A上に梁部材24Aを載置した状態で、梁部材24Aの貫通孔86に柱部材18Aの柱鉄筋84が挿入されているので、梁部材24Aの横移動が規制され、梁部材24Aが横方向へずれて柱部材18A上から脱落するのを防ぐことができる。
また、柱部材16A上に梁部材24Bを載置した状態で、梁部材24Bの接続孔92に梁部材24Aの梁鉄筋90が挿入されているので、梁部材24Bの横移動が規制され、梁部材24Bが横方向へずれて柱部材16A上から脱落するのを防ぐことができる。
さらに、梁部材24A上に柱部材18Bを載置した状態で、柱部材18Bの接続孔96に柱部材18Aの柱鉄筋84が挿入されているので、柱部材18Bの横移動が規制され、柱部材18Bが横方向へずれて梁部材24A上から脱落するのを防ぐことができる。
また、梁部材24B上に柱部材16Bを載置した状態で、柱部材16Aの接続孔102に柱部材16Bの柱鉄筋84が挿入されているので、柱部材16Bの横移動が規制され、柱部材16Bが横方向へずれて梁部材24B上から脱落するのを防ぐことができる。
図7(a)〜(d)は、建物10の外殻38を構成する柱梁架構32、36を構築する組立方法の一例を示したものである。説明の都合上、下階を構成する柱部材20を柱部材20A、20Bとし、上階を構成する柱部材20を柱部材20C、20Dとし、左右に配置されるプレキャストコンクリート梁部材を梁部材24C、24Dとする。この組み立て方法では、接合された梁部材24C、24Dによって柱梁部材32、36の3スパン分の梁部材24(図1を参照のこと)が形成される。
まず、図7(a)に示すように、左側に配置された第1プレキャストコンクリート柱部材としての柱部材20Aの上面から上方へ突出する柱鉄筋110を第1プレキャストコンクリート梁部材としての梁部材24Cに設けられた貫通孔106に挿入させながら梁部材24Cを降下させて(矢印108)、柱部材20A上に梁部材24Cを載置する。
次に、図7(b)に示すように、梁部材24Cの端面から横方へ突出する梁鉄筋112を第2プレキャストコンクリート梁部材としての梁部材24Dの端面に設けられた接続孔114に挿入させながら梁部材24Dを横移動させて(矢印116)、右側に配置された第2プレキャストコンクリート柱部材としての柱部材20B上に梁部材24Dを載置する。そして、梁鉄筋112が挿入された接続孔114にグラウトを充填し硬化させて梁部材24Cに梁部材24Dを接合する。梁部材24Dの端面に設けられた接続孔114は、梁部材24Dの端部に埋設されたスリーブ等の接続部材(不図示)に形成されており、この接続部材は、梁部材24Dに設けられた梁鉄筋(不図示)の端部に接続され、梁部材24Dの端面から突出しないようにして設けられている。
次に、図7(c)に示すように、梁部材24Cの上面から上方へ突出する柱部材20Aの柱鉄筋110を、第3プレキャストコンクリート柱部材としての柱部材20Cの下面に設けられた接続孔120に挿入させながら柱部材20Cを降下させて(矢印122)、梁部材24C上に柱部材20Cを載置する。そして、柱鉄筋110が挿入された貫通孔106及び接続孔120にグラウトを充填し硬化させて柱部材20Aに柱部材20Cを接合し、柱部材20A、20Cと梁部材24Cを一体にする。柱部材20Cの下面に設けられた接続孔120は、柱部材120Cの下部に埋設されたスリーブ等の接続部材(不図示)に形成されており、この接続部材は、柱部材20Cに設けられた柱鉄筋110の端部に接続され、柱部材20Cの下面から突出しないようにして設けられている。
さらに、図7(c)に示すように、第4プレキャストコンクリート柱部材としての柱部材20Dの下面から下方へ突出する柱鉄筋110を、梁部材24Dに設けられた貫通孔124と、柱部材20Bの上面に設けられた接続孔126に挿入させながら、柱部材20Dを降下させて(矢印128)、梁部材24D上に柱部材20Dを載置する。そして、柱鉄筋110が挿入された貫通孔124及び接続孔126にグラウトを充填し硬化させて柱部材20Bに柱部材20Dを接合し、柱部材20B、20Dと梁部材24Dを一体にする。柱部材20Bの上面に設けられた接続孔126は、柱部材20Bの上部に埋設されたスリーブ等の接続部材(不図示)に形成されており、この接続部材は、柱部材20Bに設けられた柱鉄筋110の端部に接続され、柱部材20Bの上面から突出しないようにして設けられている。
そして、このような、柱部材20Aの上面から上方へ突出させた柱鉄筋110に、下降させた柱部材20Cを挿して柱部材20A、20Cを接合する順挿し接合方法と、柱部材20Bに、下降させた柱部材20Dの下面から下方へ突出させた柱鉄筋110を挿して柱部材20B、20Dを接合する逆挿し接合方法により、図7(d)に示すように、柱梁架構32、36の一部が形成される。
後は、所定の階になるまで、図7(a)〜(d)の作業を繰り返すことにより、柱梁架構32、36が構築される。なお、図7(b)において、梁部材24Dの端面から横方へ突出する梁鉄筋を梁部材24Cの端面に設けられた接続孔に挿入して、梁部材24Cと梁部材24Dを接合するようにしてもよい。
図7(a)〜(d)の方法では、柱部材20A上に梁部材24Cを載置した状態で、梁部材24Cの貫通孔106に柱部材20Aの柱鉄筋110が挿入されているので、梁部材24Cの横移動が規制され、梁部材24Cが横方向へずれて柱部材20A上から脱落するのを防ぐことができる。
また、柱部材20B上に梁部材24Dを載置した状態で、梁部材24Dの接続孔114に梁部材24Cの梁鉄筋112が挿入されているので、梁部材24Dの横移動が規制され、梁部材24Dが横方向へずれて柱部材20B上から脱落するのを防ぐことができる。
さらに、梁部材24C上に柱部材20Cを載置した状態で、柱部材20Cの接続孔120に柱部材20Aの柱鉄筋110が挿入されているので、柱部材20Cの横移動が規制され、柱部材20Cが横方向へずれて梁部材24C上から脱落するのを防ぐことができる。
また、梁部材24D上に柱部材20Dを載置した状態で、柱部材20Bの接続孔126に柱部材20Dの柱鉄筋110が挿入されているので、柱部材20Dの横移動が規制され、柱部材20Dが横方向へずれて梁部材24D上から脱落するのを防ぐことができる。
図6(a)〜(d)、及び図7(a)〜(d)に示すように、順挿し接合方法と逆挿し接合方法を併用した組立方法によって柱梁架構を構築すれば、梁部材が柱部材から脱落するのを防ぐことができ、また、柱部材が梁部材から脱落するのを防ぐことができるので、建物の外殻を安全に組み立てることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10、72、74、76 建物
16、18、20 柱部材(プレキャストコンクリート柱部材)
24 梁部材(プレキャストコンクリート梁部材)
38 外殻
84、110 柱鉄筋(鉄筋)
86、106 貫通孔
90、112 梁鉄筋(鉄筋)
92、114 接続孔

Claims (3)

  1. プレキャストコンクリート柱部材及びプレキャストコンクリート梁部材を組み付けて外殻が構築されている建物において、
    前記外殻の一部に前記プレキャストコンクリート梁部材がない建物。
  2. 前記外殻を構成する前記プレキャストコンクリート梁部材を、床スラブの一辺を支持する跳ね出し梁としている請求項1に記載の建物。
  3. 前記外殻は、
    第1プレキャストコンクリート柱部材の上面から上方へ突出する鉄筋を第1プレキャストコンクリート梁部材に設けられた貫通孔に挿入させながら、前記第1プレキャストコンクリート梁部材を降下させて、前記第1プレキャストコンクリート柱部材上に前記第1プレキャストコンクリート梁部材を載置する工程と、
    前記第1プレキャストコンクリート梁部材の端面又は第2プレキャストコンクリート梁部材の端面から横方へ突出する鉄筋を前記第2プレキャストコンクリート梁部材の端面又は前記第1プレキャストコンクリート梁部材の端面に設けられた接続孔に挿入させながら、前記第2プレキャストコンクリート梁部材を横移動させて、第2プレキャストコンクリート柱部材上に前記第2プレキャストコンクリート梁部材を載置する工程と、
    を有する組立方法によって構築されている請求項1又は2に記載の建物。
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