JP2014199575A - 火災感知器 - Google Patents
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Abstract
従来の火災感知器では、所定時間経過しないと異常の警報が行われない場合には、火災感知器の修理を行った後に電源を供給しても、所定時間経過しないと修理した火災感知器が正常であるか否かわからないという問題があった。
【解決手段】
火災感知器30は、異常状態を検出する異常検出部35と、異常検出部35が、異常状態を所定時間継続検出すると異常確定と判定する異常確定判定部36と、異常確定判定部36が、異常確定と判定すると異常確定情報を記録する異常確定記憶部37と、電源供給開始時に前記異常確定情報が記録されていて、かつ、前記検出部が異常状態を検出した場合に異常警報を行い、通常時には異常確定と判定されると異常警報を行う警報部38とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
P型火災報知設備の火災受信機は、火災感知器から火災の通知を受信すると、所定時間経過後に感知器回線の電源を一旦遮断し、通電し直すことで火災感知器を再起動させる蓄積復旧を行った後、再び火災感知器が火災信号を発したときに火災を確定するいわゆる蓄積動作を行う。それにより、たばこの煙等の非火災の一過性の要因によって火災と誤報しないようになっている。
このような機能の中には、異常状態が所定時間継続したときに警報動作するものがある。その一例として、検煙部に入った煙に光を照射してその散乱光の量により火災を検知するいわゆる光電式煙感知器において、検煙部に溜まった埃により散乱光が増加してしまい火災と誤報してしまう感度異常を検出する感度異常警報機能がある。
光電式煙感知器は、通常動作中において、感度異常が所定時間継続したときに感度異常発生と判断して感度異常の警報を行うことで、実際の煙や一過性の要因により感度異常発生と誤報しないようにしている。
この問題を解決するために、火災感知器に電源が供給されるたびに所定時間内に、1回でも異常状態を検出すると異常の警報をするようにすることが考えられるが、そのようにすると別の問題が発生することがある。
例えば、感度異常警報機能では、蓄積復旧や復旧のたびに火災感知器に電源が供給され再起動し、そのときに検煙部にまだ煙が残っている場合には、その煙による散乱光の増加により感度異常と判断してしまい警報してしまうという問題が発生する。
図1は、本発明の実施1の形態に係る火災感知器を含む火災報知設備の一例を示す概略構成図である。
火災受信機10は、回線電源部11、受信抵抗12、状態判定部13、蓄積部14、受信機制御部15および復旧部16を備える。
回線電源部11は、図示しない商用電源から供給された交流電圧を電源電圧として例えば直流12Vに変換して、復旧部16を介して感知器回線20に通電し、感知器電源を供給する。
火災感知器には、煙感知器、熱感知器、炎感知器等があるが、ここでは火災時に発生する煙を検知して火災を検出する光電式煙感知器を例に説明する。
火災感知器30は、電源部31、電源供給記憶部32、検煙部33、火災検出部34、異常検出部35、異常確定判定部36、異常確定記憶部37、警報部38および出力部39を備える。
電源供給記憶部32は、内部電源が供給されると、電源供給されたことを電源供給情報として、図示しない不揮発性の記憶媒体に記憶する。すなわち、過去に電源供給を受けたことがあるか否かを電源供給情報が記憶されているか否かで判別できる。
異常検出部35は、工場出荷時の暗室内が汚れていない、かつ、煙が流入していない状態の受光電圧信号である初期電圧信号と受光電圧信号との差が、所定以上であるか否かにより異常状態を検出する。
警報部38は、図示しない表示灯を有し、火災を検出すると表示灯を点灯させて火災の警報を行う。また、警報部38は、異常が確定すると表示灯を点滅させて異常警報を行う。
図2に基づき火災受信機10の動作を説明する。
火災受信機10は、電源が投入されると回線電源部11により、復旧部16を介して、感知器回線20に感知器電源12Vを供給する(S101)。
感知器回線20に流れる電流は、断線時<平常時<火災時となっており、火災受信機10は、感知器回線20に流れる電流を判定することにより火災発生や断線発生を判断する。
受信抵抗12は、感知器回線20の状態監視のために、感知器回線20に流れる電流を受信抵抗により受信電圧に変換する(S102)。
図3に基づき火災感知器30の一例である光電式煙感知器の動作を説明する。
なお、感知器回線20への火災感知器30の取り付けは、火災感知器30の内部コンデンサの充電等による突入電流により、火災と誤発報してしまうことや、火災感知器30が故障してしまうことを避けるために、火災受信機10の電源を落として行う。
火災感知器30は、感知器回線20を介して火災受信機10から感知器電源が供給されると、電源部31で変換された内部電源が供給開始される(S301)。電源供給記憶部32は、電源が供給されてから所定時間経過したかを判定する(S302)。電源供給記憶部32は、S302で所定時間経過している場合は、電源供給情報を記憶する(S303)。
ここで、S307では、電圧信号が初期電圧信号よりも所定電圧上昇したときには、散乱光の増加を生じる暗室の壁面に埃が付着していることを判定しており、少ない煙量で火災と誤判定することを防ぐことができる。また、電圧信号が初期電圧信号よりも所定電圧低下したとき、発光素子および受光素子の劣化あるいは故障を判定しており、多くの煙量となるまで火災検出できなくなり警報が遅れることや火災検出できなくなることを防ぐことができる。
Claims (3)
- 火災受信機から延設された感知器回線に接続されて電源供給を受け、火災検出部が火災を検知すると電源が遮断されるまで前記感知器回線の電流を増加させて火災を通知する火災感知器において、
異常状態を検出する異常検出部と、
前記異常検出部が、前記異常状態を所定時間継続検出すると異常確定と判定する異常確定判定部と、
前記異常確定判定部が、異常確定と判定すると異常確定情報を記録する異常確定記憶部と、
電源供給開始時に前記異常確定情報が記録されていて、かつ、前記異常検出部が異常状態を検出した場合に異常警報を行い、通常時には異常確定と判定されると異常警報を行う警報部とを備えたことを特徴とする火災感知器。 - 電源供給されると電源供給情報を記録する電源供給記憶部を備え、
前記警報部は、電源供給開始時に前記電源供給情報が記録されておらず、かつ検出部が異常状態を検出した場合に異常警報を行うことを特徴とする請求項1記載の火災感知器。 - 前記異常状態は、煙や熱等の火災によって生じる生成物の生成量と前記火災検出部が検出した検出量とに所定の差が生じる感度異常状態であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の火災感知器。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017218301A (ja) * | 2016-06-09 | 2017-12-14 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ制御盤、およびエレベータ制御方法 |
CN109830080A (zh) * | 2019-03-29 | 2019-05-31 | 商洛学院 | 一种基于物联网的烟雾检测器 |
CN113763663A (zh) * | 2021-07-05 | 2021-12-07 | 徐辉 | 一种智慧园区智能安防报警器 |
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2013
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