JP2014198313A - フィルタ濾材およびフィルタ濾材の製造方法 - Google Patents

フィルタ濾材およびフィルタ濾材の製造方法 Download PDF

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隆志 仁木
雅弘 新井
Masahiro Arai
雅弘 新井
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Shiho Uchiyama
志穂 内山
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Abstract

【課題】濾材原反と間隔保持部との接触面積を小さくすることで、捕集面積を広く確保すると共に濾材原反が損傷するのを防止し、捕集効率の高いフィルタ濾材を提供することを課題とする。【解決手段】被濾過気体に含まれる粒子を捕集可能に構成された濾材原反が複数箇所で屈曲されて襞状に形成されてなるフィルタ濾材であって、前記濾材原反が屈曲されて形成される複数の屈曲部と、濾材原反の屈曲部以外の板状の領域から形成されて対峙するように配置される複数の平板部と、濾材原反の少なくとも一方の面側における平板部の間に形成されて隣り合う平板部同士の間隔を保持する間隔保持部とを備え、該間隔保持部は、濾材原反との接触角が90?以上となるように構成されることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、被濾過気体に含まれる粒子を捕集可能に構成された濾材原反を襞状に屈曲させて(プリーツ加工して)形成されるフィルタ濾材およびフィルタ濾材の製造方法に関する。
従来から、半導体や液晶を製造する工場のクリーンルーム等で使用されるフィルタ濾材として、図4に示すようなフィルタ濾材100が知られている(特許文献1参照)。該フィルタ濾材100は、被濾過気体に含まれる粒子を捕集可能に構成された濾材原反200が複数箇所で屈曲されて襞状に形成されてなるものである。
斯かるフィルタ濾材100は、濾材原反200が屈曲されて形成される複数の屈曲部100aと、濾材原反200における屈曲部100a以外の板状の領域から形成されて対峙するように配置される複数の平板部100bと、隣り合う平板部100b,100b同士の間隔を保持する複数の間隔保持部300とを備えている。
該間隔保持部300は、濾材原反200の平板部100bとなる各領域に接着剤(ホットメルト等)が塗布されて形成されるビード部300a同士が隣り合う平板部100bの間で接合することで形成される。また、間隔保持部300が形成される際には、ビード部300aが軟化しているうち(オープンタイム)に、平板部100b同士の間隔が狭まるように襞状の濾材原反100が圧縮され、これにより、ビード部300a同士が圧着(接合)されて間隔保持部300が形成される。
特開平09−313856号公報
しかしながら、上記のように形成されるフィルタ濾材100では、図5に示すように、間隔保持部300と濾材原反200との接触角θが90°未満になる場合がある。例えば、ビード部300aを形成する際の接着剤の温度を高くしたり、オープンタイムの早い段階でビード部300a同士を圧着(接合)したりした場合、間隔保持部300における濾材原反200との接触位置の近傍の形状が潰れ、接触角θが90°未満になる。
このように、接触角が90°未満になると、間隔保持部300と濾材原反200との接触面積が増加するため、被濾過気体中の粒子を捕集可能な面積(以下、捕集面積)が減少する。また、間隔保持部300と濾材原反200との接触面積が増加することで、間隔保持部300が形成される際のビード部300aの熱収縮等の影響によって、濾材原反200における間隔保持部300との接触部分に応力が生じ、濾材原反200が損傷する虞がある。
そこで、本発明は、濾材原反と間隔保持部との接触面積を小さくすることで、捕集面積を広く確保すると共に濾材原反が損傷するのを防止し、捕集効率の高いフィルタ濾材を提供することを課題とする。また、斯かるフィルタ濾材の製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係るフィルタ濾材は、被濾過気体に含まれる粒子を捕集可能に構成された濾材原反が複数箇所で屈曲されて襞状に形成されてなるフィルタ濾材であって、前記濾材原反が屈曲されて形成される複数の屈曲部と、濾材原反の屈曲部以外の板状の領域から形成されて対峙するように配置される複数の平板部と、濾材原反の少なくとも一方の面側における平板部の間に形成されて隣り合う平板部同士の間隔を保持する間隔保持部とを備え、該間隔保持部は、濾材原反との接触角が90°以上となるように構成されることを特徴とする。
斯かる構成によれば、間隔保持部と濾材原反との接触角が90°以上となることで、間隔保持部と濾材原反との接触面積が小さくなるため、フィルタ濾材における捕集面積を広く確保することができる。また、間隔保持部と濾材原反との接触面積が小さいことで、間隔保持部と濾材原反との間に生じる応力によって濾材原反が損傷してしまうのを防止することができる。以上のことから、捕集効率の高いフィルタ濾材を得ることができる。
前記間隔保持部は、平板部に沿って線状に形成されており、前記接触角は、間隔保持部における長さ方向に交差する断面において測定される値であることが好ましい。
斯かる構成によれば、間隔保持部における長さ方向に交差する断面で接触角が90°以上となるため、間隔保持部の長さ方向に沿って、間隔保持部と濾材原反との接触面積を小さくすることができる。
前記濾材原反は、被濾過気体に含まれる粒子を捕集可能に構成された多孔質層と、該多孔質層の少なくとも一方の面に貼合わされる通気性の基材層とを備えており、前記間隔保持部は、基材層を介して多孔質層と接触することなく形成されることが好ましい。
斯かる構成によれば、接触角が90°以上となることで、間隔保持部と濾材原反との接触面積が小さいなるため、間隔保持部が基材層を介して多孔質層と接触することなく形成される。これにより、間隔保持部が濾材原反に浸透して多孔質層にまで達するのが防止され、間隔保持部によって多孔質層に直接応力が加わるのを防止することができ、多孔質層が損傷するのを防止することができる。
本発明に係るフィルタ濾材の製造方法は、被濾過気体に含まれる粒子を捕集する濾材原反が複数箇所で屈曲されて襞状に形成されてなり、濾材原反が一方向に沿って屈曲されて形成される複数の屈曲部と、濾材原反の屈曲部以外の板状の領域から形成されて対峙するように配置される複数の平板部と、濾材原反の少なくとも一方の面側における平板部の間に形成されて隣り合う平板部同士の間隔を保持する間隔保持部とを備えるフィルタ濾材の製造方法であって、濾材原反の平板部となる各領域の少なくとも一方の面に、濾材原反との接触角が90°以上となるように接着剤を塗布してビード部を形成し、対峙する平板部の間でビード部同士を連結することで、前記間隔保持部が形成されることを特徴とする。
前記ビード部は、濾材原反の一方向に沿って線状に形成されると共に、前記接触角は、ビード部における長さ方向に交差する断面において測定されることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、濾材原反と間隔保持部との接触面積を小さくすることで、捕集面積を広く確保すると共に濾材原反が損傷するのを防止し、捕集効率を高くすることができる。
本実施形態に係るフィルタ濾材を示した斜視図。 本実施形態に係るフィルタ濾材で使用する濾材原反を示した斜視図と一部拡大断面図。 (a)は、図1のフィルタ濾材を高さ方向および長さ方向に沿った面で切断した断面図、(b)は、図1のフィルタ濾材の間隔保持部重合部をフィルタ濾材の長さ方向および幅方向に沿った面で切断した断面図。 従来のフィルタ濾材の斜視図。 図4のフィルタ濾材を高さ方向および長さ方向に沿った面で切断した断面図。
以下、本発明の実施形態について図1〜3を参照しながら説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
本実施形態に係るフィルタ濾材1は、図1に示すように、被濾過気体に含まれる粒子を捕集可能に構成された濾材原反2が複数箇所で屈曲されて襞状に形成(以下、プリーツ加工とも記す)されてなるものである。また、フィルタ濾材1は、濾材原反2が屈曲されて形成される複数の屈曲部1aと、該屈曲部1a以外の板状の領域から形成されて対峙するように配置される複数の平板部1b(具体的には、屈曲部1a,1a間の平板状の部位)と、濾材原反2の一方の面側および他方の面側における各平板部1bの間に形成されて隣り合う平板部1b,1b同士の間隔を保持する複数の間隔保持部3とを備える。
斯かるフィルタ濾材1は、図2に示すように、一方向が長手となるように形成された濾材原反2に接着剤が塗布されてビード部3aが形成された状態で、該濾材原反2が襞状に屈曲されることで形成される。濾材原反2は、被濾過気体に含まれる粒子を捕集する多孔質層2aと、通気性を有し、該多孔質層2aの少なくとも一方の面に積層される基材層2bとを備える。本実施形態では、多孔質層2aの両面に基材層2b,2bが貼合わされて濾材原反2が形成される。
前記多孔質層2aは、前記粒子を捕集可能な多孔質のシート材(以下、多孔質シートとも記す)を用いて形成される。該多孔質シートとしては、特に限定されるものではなく、フィルタ濾材1の用途に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をシート状に形成したPTFEシートを用いることができる。該PTFEシートを形成する方法としては、例えば、下記の方法を採用することができる。
具体的には、PTFEファインパウダーに液状潤滑剤を添加してペースト状の混合物を形成する。液状潤滑剤としては、特に限定されるものではなく、混合物表面に適度な濡れ性を付与し得るものであればよく、抽出処理や加熱処理によって除去し得るものであれば特に好ましい。例えば、ドデカン、流動パラフィン、ナフサ、ホワイトオイルなどの炭化水素等が液状潤滑剤として用いられる。液状潤滑剤の添加量としては、特に限定されるものではなく、例えば、PTFEファインパウダー100質量部に対して、5質量部以上50質量部以下であることが好ましい。
そして、前記混合物を予備成形し、予備成形体を成形する。予備成形は、混合物から液状潤滑剤が分離しない程度の圧力で行うことが好ましい。次に、得られた予備成形体を押出成形や圧延成形することでシート状に成形する。また、得られた予備成形体を、例えば150℃に加熱して、その温度に保持し、液状潤滑剤を除去する。その後、得られた成形体を一軸延伸又は二軸延伸することで多孔質化させてPTFEシートとする。なお、延伸条件としては、特に限定されるものではなく、例えば、30℃以上400℃以下の温度環境で、延伸倍率が各軸1.5倍以上200倍以下であることが好ましい。また、延伸工程で焼成処理されない場合には、延伸工程後に融点以上の温度でPTFEシートを焼成することが好ましい。
前記基材層2bは、通気性を有するシート材(以下、通気性シートとも記す)を用いて形成される。通気性シートとしては、特に限定されるものではなく、例えば、不織布や織布、ネット等を用いることができる。特に、多孔質層2a(多孔質層シート)と基材層2b(通気性シート)とを熱溶着(熱ラミネート)させる場合には、熱可塑性を有する素材からなる通気性シートを用いることが好ましい。例えば、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリアミド、ポリエステル、芳香族ポリアミド、アクリル、ポリイミド等の合成繊維、これらの複合材等を用いることができる。なお、通気性シートが1成分から構成されていると、通気性シート全体が溶融して基材層2bとしての形態が保持されなくなる虞があるため、融点差のある2成分を原料とする通気性シートを用いることが好ましい。例えば、PET/PEの芯鞘繊維や、PP/PEの混紡不織布等を通気性シートとして用いることができる。
そして、上記のような多孔質シートと、通気性シートとがホットメルトや感圧型の接着剤を介して圧着されたり、通気性シートを加熱して軟化させて多孔質シートと圧着(換言すれば、熱ラミネート)したりすることで、濾材原反2が形成される。
斯かる濾材原反2は、ビード部3aが形成される前に、長手方向に直交する幅方向に沿って複数箇所で屈曲されて襞状に形成される(プリーツ加工される)ことで、折り癖が付けられる。これにより、フィルタ濾材1における屈曲部1aになる領域(以下、屈曲部予定領域)A2と、平板部1bになる領域(以下、平板部予定領域)A3とが濾材原反2に形成される。
そして、上記のように折り癖が付けられた濾材原反2の両面に、接着剤が塗布されてビード部3aが形成される。具体的には、折り癖が付けられた濾材原反2が平らな状態に伸ばされつつ、濾材原反2の両面に接着剤が塗布されてビード部3aが形成される。該ビード部3aは、濾材原反2の長手方向に沿って線状に形成される。本実施形態では、濾材原反2の一方の面側および他方の面側に形成される各ビード部(以下、一方面側ビード部および他方面側ビード部とも記す)3a,3aは、濾材原反2の長手方向に沿って間隔を空けて複数形成されると共に、濾材原反2の幅方向に間隔を空けて複数(本実施形態では、3つ)形成される。また、一方面側ビード部3aと他方面側ビード部3aとは、濾材原反2の長手方向に沿って略同一直線上に形成される。
また、ビード部3aは、濾材原反2における屈曲部予定領域A1と交差するように形成される。本実施形態では、線状に形成されたビード部3aの略中央部でビード部3aと屈曲部予定領域A1とが交差するように構成される。また、ビード部3aは、屈曲部1aが形成された際に山側となる面上に形成される。つまり、隣り合う屈曲部予定領域A1,A1のうち、一方の屈曲部予定領域A1と一方面側ビード部3aとが交差すると共に、他方の屈曲部予定領域A1と他方面側ビード部3aとが交差するように構成される。
また、一方面側ビード部3aと他方面側ビード部3aとは、濾材原反2(具体的には、平板部予定領域A2)を介して重なり合うように形成される。具体的には、同一直線状に形成される一方面側ビード部3aおよび他方面側ビード部3aの端部が平板部予定領域A2を介して重なり合うように形成される。一方面側ビード部3aと他方面側ビード部3aとの重なり合う位置としては、特に限定されるものではないが、平板部予定領域A2における略中央部であることが好ましい。
ビード部3aを構成する接着剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、熱可塑性樹脂からなるホットメルトを用いることができる。該ホットメルトを構成する熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂等が挙げられる。斯かるホットメルトを濾材原反2に塗布する際の温度としては、ホットメルトの成分によって異なるが、ホットメルトが軟化する温度であればよく、例えば、100℃以上250℃以下であることが好ましく、140℃以上230℃以下であることがより好ましい。
また、ビード部3aは、濾材原反2との接触角θが90°以上となるように形成される。具体的には、ビード部3aは、長手方向に交差する(直交する)断面の接触角θが90°以上となるように形成される。接触角θを90°以上に形成する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、接着剤を塗布する際の接着剤の粘度を調節する方法が挙げられる。具体的には、接着剤としてホットメルトを使用する場合、ホットメルトを塗布する際の温度を通常よりも低く設定することで、ホットメルトの粘度が増加することになる。このため、ホットメルトを塗布する際に使用する射出ノズルの射出口の形状が円形状である場合、ホットメルトが円柱状で濾材原反2に塗布され、略そのままの形状で維持される。これにより、接触角θが90°以上に形成される。また、接触角θが90°以上に形成されることで、ビード部3aは、基材層2bを介して多孔質層2aと接触することなく形成される。
上記のようにしてビード部3aが形成された濾材原反2は、各屈曲部予定領域A1で再度屈曲されて襞状に形成される。これにより、図3(a)(b)に示すように、複数の屈曲部1aおよび複数の平板部1bが形成されると共に、対峙する平板部1b,1b間に位置する各ビード部3aの部分同士が接合して間隔保持部3が形成され、フィルタ濾材1が構成される。つまり、フィルタ濾材1では、対峙する平板部1b,1b同士が間隔保持部3を介して連結される。なお、フィルタ濾材1を形成する際には、ビード部3aを構成するホットメルトが接合可能な程度に軟化している時(オープンタイム内)に、濾材原反2を再度襞状に形成することが好ましい。
上記のように形成される間隔保持部3は、濾材原反2との接触角θが90°以上となるように形成される。具体的には、間隔保持部3は、長手方向に交差する(直交する)断面の接触角θが90°以上となるように形成される。斯かる間隔保持部3は、上記のように接触角θが90°以上となるように形成されたビード部3a同士が接触角θを90°以上に維持した状態で接合することで形成される。また、接触角θが90°以上に形成されることで、間隔保持部3は、基材層2bを介して多孔質層2aと接触することなく形成される。
なお、以下の説明では、フィルタ濾材1における濾材原反2の長手方向に沿った方向をフィルタ濾材1の長さL1とする。また、フィルタ濾材1における濾材原反2の幅方向に相当する方向をフィルタ濾材1の幅L2とする。また、濾材原反2の一方の面側が山側となるように形成される屈曲部1aと、濾材原反2の他方の面側が山側となるように形成される屈曲部1aとの間の間隔をフィルタ濾材1の高さL3とする。
上記のように形成されるフィルタ濾材1では、濾材原反2の一方の面側および他方の面側のそれぞれに間隔保持部3が形成される。また、各間隔保持部3は、フィルタ濾材1の高さL3方向の一方側から他方側に向かって線状(具体的には、直線状)に形成される。また、フィルタ濾材1の一方の面側の各間隔保持部(以下、一方面側間隔保持部とも記す)3および他方の面側の各間隔保持部(以下、他方面側間隔保持部とも記す)3は、フィルタ濾材1の長さL1方向に沿って(具体的には、長さ方向に沿って直線状に)交互に配列される。
そして、一方面側間隔保持部3と、他方面側間隔保持部3とは、平板部1bを介して重なり合うように形成される。具体的には、一方面側間隔保持部3と他方面側間隔保持部3とは、平板部1bの中央側に位置する端部同士が平板部1bを介して重なり合うように形成される。また、一方面側間隔保持部3と他方面側間隔保持部3とは、フィルタ濾材1の高さL3方向の略中央部で、平板部1bを介して重なり合うように構成される。
上記のように、一方面側間隔保持部3と他方面側間隔保持部3とが重なり合うことで、フィルタ濾材1の長さL1方向に沿って各間隔保持部3が平板部1bを介して重なり合う部位(以下、間隔保持部重合部とも記す)B1が形成される。該間隔保持部重合部B1は、フィルタ濾材1の高さL3方向の略中央部に形成される。また、間隔保持部重合部B1は、フィルタ濾材1の幅L2方向に間隔を空けて複数(具体的には、3箇所)形成される。フィルタ濾材1の幅L2方向における各間隔保持部重合部B1間には、間隔保持部3が形成されておらず、平板部1b間に空間が形成される。
上記の構成を有するフィルタ濾材1は、被濾過気体の流れ方向に対して平板部1bが交差するように配置されて使用されてもよく、被濾過気体の流れ方向に高さL3方向が沿って配置されて使用されてもよい。そして、フィルタ濾材1では、被濾過気体が主に平板部1bを透過することになる。
また、上記の構成を有するフィルタ濾材1は、外形(高さL3方向から見た形状)が所定の形成となるように形成された後、枠体(図示せず)に収められた状態で使用されてもよい。該枠体の形状としては、フィルタ濾材1を収容可能な形状であれば、特に限定されものではなく、例えば、内寸1180mm×1180mm、外寸1220mm×1220mm、厚み75mmの直方体状や、所定の内径を有する円形状のもの等が挙げられる。また、枠体の材質としては、特に限定されるものではなく、アルミニウム製のものを用いることができる。フィルタ濾材1と枠体との間には、接着剤が充填される。該接着剤としては、例えば、ウレタン系接着剤を使用することができる。
以上のように、本発明に係るフィルタ濾材おとびその製造方法によれば、濾材原反と間隔保持部との接触面積を小さくすることで、捕集面積を広く確保すると共に濾材原反が損傷するのを防止し、捕集効率を高くすることができる。
即ち、前記フィルタ濾材1は、間隔保持部3と濾材原反2との接触角θが90°以上となることで、間隔保持部3と濾材原反2との接触面積が小さくなるため、フィルタ濾材1における捕集面積を広く確保することができる。また、間隔保持部3と濾材原反2との接触面積が小さいことで、間隔保持部3と濾材原反2との間に生じる応力によって濾材原反2が損傷してしまうのを防止することができる。以上のことから、捕集効率の高いフィルタ濾材1を得ることができる。
また、間隔保持部3における長さ方向に交差する断面で接触角θが90°以上となるため、間隔保持部3の長さ方向に沿って、間隔保持部3と濾材原反2との接触面積を小さくすることができる。
また、接触角θが90°以上となることで、間隔保持部3と濾材原反2との接触面積が小さいなるため、間隔保持部3が基材層2bを介して多孔質層2aと接触することなく形成される。これにより、間隔保持部3が濾材原反2に浸透して多孔質層2aにまで達するのが防止され、間隔保持部3によって多孔質層2aに直接応力が加わるのを防止することができ、多孔質層2aが損傷するのを防止することができる。
なお、本発明に係るフィルタ濾材およびその製造方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、間隔保持部3が線状に形成されているが、これに限定されるものではなく、断続的(点状)に形成されてもよい。斯かる場合には、間隔保持部の外周全体において、接触角θが90°以上となるように構成されることが好ましい。
また、上記実施形態では、多孔質層2aと、それを挟んだ2つの基材層2bから濾材原反2が構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、多孔質層2aの一方の面にのみ基材層2bが貼合わされてなる濾材原反を用いてフィルタ濾材が構成されてもよい。又は、基材層2bの両面に多孔質層2aが貼合わされてなる濾材原反を用いてフィルタ濾材が構成されてもよい。
また、上記実施形態では、一方面側ビード部3aおよび他方面側ビード部3aは、濾材原反2の長手方向に沿って間隔を空けて複数形成されているが、これに限定されるものではなく、濾材原反2の長手方向に沿って連続的(即ち、線状)に形成されてもよい。
1…フィルタ濾材、1a…屈曲部、1b…平板部、2…濾材原反、2a…多孔質層、2b…基材層、3…間隔保持部、3a…ビード部、A1…屈曲部予定領域、A2…平板部予定領域、B1…間隔保持部重合部

Claims (5)

  1. 被濾過気体に含まれる粒子を捕集可能に構成された濾材原反が複数箇所で屈曲されて襞状に形成されてなるフィルタ濾材であって、
    前記濾材原反が屈曲されて形成される複数の屈曲部と、濾材原反の屈曲部以外の板状の領域から形成されて対峙するように配置される複数の平板部と、濾材原反の少なくとも一方の面側における平板部の間に形成されて隣り合う平板部同士の間隔を保持する間隔保持部とを備え、該間隔保持部は、濾材原反との接触角が90°以上となるように構成されることを特徴とするフィルタ濾材。
  2. 前記間隔保持部は、平板部に沿って線状に形成されており、前記接触角は、間隔保持部における長さ方向に交差する断面において測定される値であることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ濾材。
  3. 前記濾材原反は、被濾過気体に含まれる粒子を捕集可能に構成された多孔質層と、該多孔質層の少なくとも一方の面に貼合わされる通気性の基材層とを備えており、
    前記間隔保持部は、基材層を介して多孔質層と接触することなく形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ濾材。
  4. 被濾過気体に含まれる粒子を捕集する濾材原反が複数箇所で屈曲されて襞状に形成されてなり、濾材原反が一方向に沿って屈曲されて形成される複数の屈曲部と、濾材原反の屈曲部以外の板状の領域から形成されて対峙するように配置される複数の平板部と、濾材原反の少なくとも一方の面側における平板部の間に形成されて隣り合う平板部同士の間隔を保持する間隔保持部とを備えるフィルタ濾材の製造方法であって、
    濾材原反の平板部となる各領域の少なくとも一方の面に、濾材原反との接触角が90°以上となるように接着剤を塗布してビード部を形成し、対峙する平板部の間でビード部同士を連結することで、前記間隔保持部が形成されることを特徴とするフィルタ濾材の製造方法。
  5. 前記ビード部は、濾材原反の一方向に沿って線状に形成されると共に、前記接触角は、ビード部における長さ方向に交差する断面において測定されることを特徴とする請求項4に記載のフィルタ濾材の製造方法。
JP2013075167A 2013-03-29 2013-03-29 フィルタ濾材およびフィルタ濾材の製造方法 Pending JP2014198313A (ja)

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