JP2014197912A - 携帯通信装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】着信時に、近傍の外部端末装置にその着信を通知するか否かを適切に制御できるようにする。
【解決手段】携帯電話機1は、腕時計2との間で通信リンクが確立され、かつ腕時計2との通信接続が可能な状態において、無線通信部15からの着信時に、特定の動作状態にあるか否かを判別し、特定動作状態にあることを条件に当該着信を腕時計2に対して通知する着信通知を行う。これによって着信時に、近傍の腕時計2にその着信を通知するか否かを適切に制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外部通信網を介しての通信が可能であるほか、近傍の外部端末装置との間で通信が可能な携帯通信装置及びプログラムに関する。
従来、ユーザが一緒に携帯する携帯通信装置(例えば、携帯電話機)と外部端末装置(例えば、腕時計)との間において非接触タイプの近距離通信によって交信を行うようにした技術が存在しているが、この種のものとしては、例えば、着信音の出力を制限するマナーモード下での着信を腕時計側に通知することにより着信報知を腕時計側で行わせるようにした技術が開示されている(特許文献1参照)。これによって、携帯電話機を着信時に鞄などの中に収納しておいても、身につけている腕時計でその着信を知ることができるようになる。
特開2006−345212号公報
しかしながら、上述した先行技術にあっては、携帯電話機側でマナーモード(着信音制限モード)に設定されているときに、腕時計側で着信報知を行うようにしたものであり、例えば、携帯電話機側の電池残量が著しく低下していてもマナーモードに設定されていれば、腕時計に対して着信報知を指示する通知を行ってしまい、より一層電池を消耗してしまうということになる。逆に、携帯電話機側で通話中であったり、内蔵アプリケーションでテレビ放送を視聴していたり、音楽を聴取していたりしているときに、マナーモードへの設定が忘れられていると、携帯電話機側で着信報知が行われる結果、通話の邪魔になったり、視聴や聴取の邪魔になったりすることがあった。
本発明の課題は、着信時に、近傍の外部端末装置にその着信を通知するか否かを適切に制御できるようにすることである。
請求項1は、外部通信網を介した第1通信が可能であるほか、近傍の外部端末装置との間で第2通信が可能な携帯通信装置であって、当該携帯通信装置が前記第1通信による通話中状態にあるか否かを判別する第1判別手段と、前記外部端末装置との間で第2通信が可能な状態にあるか否かを判別する第2判別手段と、前記第1通信による割り込み着信時に、前記第1判別手段により前記第1通信による通話中状態にあると判別され、かつ前記第2判別手段により外部端末装置との間で第2通信が可能な状態にあると判別されたことを条件に、当該着信を前記外部端末装置に対して通知する着信通知を行う通知手段と、を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、着信時に、近傍の外部端末装置にその着信を通知するか否かを適切に制御することができ、実情に即した効果的な着信報知が可能となる。
携帯通信装置として適用した携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図。 近傍の外部端末装置として適用した腕時計2の基本的な構成要素を示したブロック図。 携帯電話機1の全体動作のうち、実施形態の特徴部分の動作概要を示し、無線通信部15からの電話着信に応じて実行開始されるフローチャート。 第2実施形態において、携帯電話機1の全体動作のうち、第2実施形態の特徴部分の動作概要を示し、無線通信部15からの電話着信に応じて実行開始されるフローチャート。
(実施形態1)
以下、図1〜図3を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
この第1実施形態は、携帯通信装置として携帯電話機1に適用し、近傍の外部端末装置として腕時計2に適用した場合で、図1は、携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図、また、図2は、腕時計2の基本的な構成要素を示したブロック図である。
携帯電話機1は、音声通話機能、割り込み電話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、テレビ放送受信機能、音楽再生機能、近距離通信機能などを備え、図1に示すような構成となっている。なお、割り込み電話機能とは、例えば、通話中に別の着信を受けたときに特殊な着信音を発生してユーザに知らせることにより現在の通話を一時保留して別の着信に応答できるようにした機能である。CPU11は、二次電池(図示省略)を備えた電源部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機1の全体動作を制御する中央演算処理装置である。
記憶部13には、図3に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているほか、それに必要とする情報などが記憶されている。なお、記憶部13は、例えば、SDカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しない所定の外部サーバ上にあってもよい。RAM14は、フラグ情報(後述する腕時計リンクフラグF1、マナーモードフラグF2)、画面情報など、携帯電話機1が動作するために必要な各種の情報を一時的に記憶するワーク領域である。
無線通信部15は、図示しない外部通信網(公衆無線回線などの公衆ネットワーク)を介した通信(第1通信)が可能なもので、通話機能の動作時にアンテナ15Aからの受信信号を受信ベースバンド信号に復調した後、音声信号処理部16を介して通話用スピーカ17から音声出力させ、また、通話用マイク18からの入力音声データを音声信号処理部16から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化した後、アンテナ15Aから発信出力させる。この無線通信部15には、アンテナ15Aで受信した電波のレベルを検出する受信電波強度検出部15Bを有し、CPU11は、この受信電波強度検出部15Bの検出結果に基づいて表示部19のピクトエリアに受信強度アイコンを表示させる。
表示部19は、例えば、高精細液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、電気泳動型ディスプレイ(電子ペーパ)などを使用したもので、文字情報、待受画像などの表示情報を表示する。操作部20は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを入力するもので、CPU11は、この操作部20からの入力操作信号に応じた処理を実行する。報知部21は、サウンドスピーカ21A、振動モータ21Bなどを備え、着信時に駆動されて着信報知を行うほか、アラーム報知時などでも駆動される。
操作部20でマナーモード操作が行われると、CPU11は、マナーモードフラグF2を“ON(オン)”/“OFF(オフ)”することにより、着信時に着信音を出力する着信音出力モードと着信音の出力を制限する着信音制限モード(マナーモード)との切り替えを行い、マナーモードフラグF2が“OFF”されている着信音出力モードでは、報知部21のサウンドスピーカ21Aから着信音を発生させ、マナーモードフラグF2が“ON”されている着信音制限モード(マナーモード)では、報知部21の振動モータ21Bを駆動させるようにしている。このようにRAM14内のマナーモードフラグF2は、着信音出力モードとマナーモードとの切り替えを指定するフラグである。
ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)・モジュール22は、通常、一緒に携帯している携帯電話機1と外部端末装置としての腕時計2との間での通信(第2通信)が可能なもので、アンテナ22Aを介して交信を行う。このブルートゥース通信における通信可能エリア内は、例えば、略半径5m以内となっている。UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)23は、腕時計2との間で近距離通信(ブルートゥース通信)されるデータに対してシリアル/パラレル変換などのデータ処理を行うものである。
電池残量検出部24は、電源部12内の二次電池の電圧を取得してデジタル値(電池電圧値)に変換するもので、CPU11は、電源部12内の二次電池の放電特性によって決められている複数の電圧範囲内のいずれかに電池電圧値が含まれているかに応じて電池残量(%)を検出するようにしている。CPU11は、電池残量検出部24の検出結果に基づいて表示部19のピクトエリアに電池残量アイコンを表示させるほか、電池残量(%)に基づいて電池残量が所定値以上の良好な状態であるか、電池残量が悪化している状態であるかを判別するようにしている。この場合、例えば、電池残量アイコンを構成する3段階レベル表示のうち、2レベル表示未満(1レベル表示以下)、つまり、電池残量が著しく低下している場合には、受信環境が悪化していると判別するが、電池残量が2レベル表示以上で良好なときには、携帯電話機1が特定の動作状態にあると判別するようにしている。
テレビ放送受信部25は、テレビ放送受信機能(テレビアプリ)を構成し、通信端末装置向けのワンセグ地上波デジタルテレビ放送と共に、電子番組表(EPG)などの番組情報も含めてアンテナ25Aを介して受信するもので、CPU11は、このテレビ放送受信機能(テレビアプリ)が動作している動作中にあるときに特定の動作状態にあると判別するようにしている。同様に、音楽再生機能(音楽アプリ)が動作している動作中にあるときに特定の動作状態にあると判別するようにしている。このようにCPU11は、上述した特定アプリ(テレビアプリ、音楽アプリ)の動作中を特定の動作状態にあると判別するほか、無線通信部15を介しての通話中も特定の動作状態にあると判別するようにしている。時計部26は、現在日時を計時するもので、CPU11は、時計部25から現在日時を取得して、表示部19に表示させる。GPS(Global Positioning System)受信部27は、GPS衛星(図示せず)と地上局とを利用してGPS信号をアンテナ27Aから受信し、このGPS信号に基づいて現在位置(経緯度情報)を検出する。
外部端末装置としての腕時計2は、計時機能、近距離通信機能などを備え、図2に示すように、基本的には携帯電話機1と同様のCPU31、電源部32、記憶部33、RAM34のほか、現在日時を計時したり、タイマカウント動作を行ったりする計時部35、現在日時などを表示する表示部36、現在日時を修正したり、各種コマンドを入力する操作部37を有している。さらに携帯電話機1との間でアンテナ38Aを介して交信を行うブルートゥース・モジュール38と、携帯電話機1との間で近距離通信されるデータに対してシリアル/パラレル変換などのデータ処理を行うUART39と、サウンドスピーカ、振動モータ、LED(発光ダイオード)、ピエゾ、振動モータのいずれかを備えた報知部40を有している。なお、RAM34には、後述する携帯電話リンクフラグF3が記憶されている。
腕装着検出部41は、腕時計2の裏面部にタッチセンサ(図示省略)を配置することで、腕時計2がユーザの腕に装着されている状態であるか否かを検出する。このように構成された腕時計2は、携帯電話機1から状態チェックの依頼を受けた際に、特定の動作中(例えば、タイマカウント動作中)であるか否かを判別し、動作中であれば、動作中信号を携帯電話機1に送信するようにしている。また、腕装着検出部41の検出結果に基づいて腕に装着中か否かを判別し、装着中であれば、装着有り信号を携帯電話機1に送信するようにしている。携帯電話機1側では、この状態チェックの結果、腕時計2が腕に装着中であり、かつ腕時計2が特定動作中(例えば、タイマカウント動作中)でなければ、腕時計2との通信接続が可能な状態にあると判断するようにしている。
ここで、携帯電話機1と腕時計2とは、近距離無線通信(ブルートゥース通信)による通信リンクが確立(通信接続が設定)されることで、ブルートゥース・モジュール22、38を介して携帯電話機1と腕時計2との相互でデータ通信が可能となる。この場合、携帯電話機1、腕時計2のいずれか一方を探索可能状態に設定した状態において、他方から接続相手を特定するための探索操作(リンク操作:ペアリング操作)が行われると、携帯電話機1及び腕時計2は、接続相手先を確認するための認証処理を行い、その認証結果に応じて通信リンクを確立するようにしている。なお、ペアリング時には、予め同一の通信識別情報とデータ暗号化用のパスキーを入力しておく必要がある。
上述のようにして携帯電話機1と腕時計2との間で通信リンクが確立(通信接続が設定)されている通信リンク有りの状態において、腕時計2は、携帯電話機1から着信有りを示す情報を受信すると、報知部40を駆動して着信報知を行うようにしている。すなわち、携帯電話機1と腕時計2との間で通信リンクが確立され、かつ腕時計2との通信接続が可能な状態(腕時計2が腕に装着されている状態でタイマカウント動作中ではない状態)において、CPU11は、無線通信部15からの着信時に、上述した特定の動作状態であることを条件に当該着信を腕時計2に対して通知する着信通知を行うようにしている。この場合、特定の動作状態は、電池残量が良好な状態、特定アプリ(テレビアプリ又は音楽アプリ)が動作中の状態、通話中の状態のうち、少なくともそのいずれかの状態である。
また、携帯電話機1、腕時計2のいずれか一方から通信リンクの解除(通信接続の設定解除)が要求されると、両者間での通信リンクが解除されて通信遮断状態(探察待ち状態)となる。ここで、RAM14内の腕時計リンクフラグF1は、腕時計2の間で通信リンクが確立されたか否かの状態を示すフラグで、腕時計リンクフラグF1が“ON”されているときには、通信リンクが確立されている状態を示し、“OFF”されているときには、通信リンクが解除されている状態を示している。同様に、腕時計側の携帯電話リンクフラグF3は、携帯電話機1の間で通信リンクが確立されたか否かの状態を示すフラグで、携帯電話リンクフラグF3が“ON”されているときには、通信リンクが確立されている状態を示し、“OFF”されているときには、通信リンクが解除されている状態を示している。
次に、本実施形態における携帯電話機1の動作概念を図3に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、このフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
図3は、携帯電話機1の全体動作のうち、本実施形態の特徴部分の動作概要を示し、無線通信部15からの電話着信に応じて実行開始されるフローチャートである。なお、この図3のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
先ず、携帯電話機1は、RAM14内の腕時計リンクフラグF1を参照し、腕時計リンクフラグF1が“ON”、つまり、腕時計2との間で通信リンクが確立(通信接続が設定)されている腕時計通信リンク有りの状態(通信接続中)であるか否かを調べ(ステップA1)、腕時計リンクフラグF1が“OFF”、つまり、通信リンク通信リンク無しの状態(リンク解除の状態)のときには(ステップA1でNO)、マナーモードフラグF2を参照して、マナーモード中であるか否かを調べる(ステップA9)。
マナーモードフラグF2が“ON”されているマナーモード中であれば(ステップA9でYES)、報知部21内の振動モータ21Bを駆動させてバイブレーションによる着信報知を行うが(ステップA10)、マナーモードフラグF2が“OFF”されているマナーモード解除中であれば(ステップA9でNO)、報知部21内のサウンドスピーカ21Aから着信音を発生させる着信報知を行う(ステップA11)。そして、この着信報知に対して応答操作(オフフック操作)が行われると(ステップA12)、通話可能状態とする通話処理を開始させる(ステップA13)。その後、オンフック操作が行われると(ステップA14でYES)、回線接続を遮断した後に、図3のフローから抜ける。
一方、腕時計リンクフラグF1が“ON”、つまり、通信リンク有りの状態であれば(ステップA1でYES)、特定のアプリ(テレビアプリ又は音楽アプリ)の動作中であるかを調べたり(ステップA2)、無線通信部15を介して通話中であるかを調べたり(ステップA3)、電池残量検出部24の検出結果に基づいて電池残量大(電池残量が多く良好な状態)であるかを調べたりする(ステップA4)。いま、特定のアプリの動作中ではなく(ステップA2でNO)、通話中でもなく(ステップA3でNO)、電池残量大でもなければ(ステップA4でNO)、携帯電話機1側での着信報知を行うために上述のステップA9に移り、マナーモードフラグF2の“ON/OFF”に応じた着信報知を行う。
また、特定のアプリの動作中(ステップA2でYES)、通話中(ステップA3でYES)、電池残量少(ステップA4でYES)のいずれかであれば、携帯電話機1は、腕時計2に対して状態チェックの依頼を送信する(ステップA5)。この場合、腕時計2は、携帯電話機1からのチェック依頼に応答して、特定の動作中(例えば、タイマカウント動作中)であるか否かを判別し、その判別結果と共に腕装着検出部41の検出結果を現在の状態として携帯電話機1に送信(返信)するようにしている。ここで、携帯電話機1は、上述した状態チェック依頼に応答して腕時計2から返信された内容に基づいて、腕時計2がユーザの腕に装着中であるかを調べたり(ステップA6)、腕時計2側が特定動作中ではないかを調べたりする(ステップA7)。いま、腕装着中ではない場合(ステップA6でNO)又は装着中であっても腕時計2が特定動作中である場合には(ステップA7でNO)、携帯電話機1側での着信報知を行うために上述のステップA9に移り、マナーモードフラグF2の“ON/OFF”に応じた着信報知を行う。
また、腕に装着中であって腕時計2が特定動作中でなければ(ステップA7でYES)、着信を受けたことを示す着信有り情報をブルートゥース・モジュール22から腕時計2に対して送信する着信通知を行う(ステップA8)。この場合、腕時計2側では、携帯電話機1から着信有りを示す情報を受信すると、報知部40を駆動して着信報知を行うが、その際、サウンドスピーカ、振動モータ、LED、ピエゾ、振動モータのいずれかを駆動したり、それらの2以上を組み合わせて駆動したりして着信報知を行うようにしている。そして、携帯電話機1側では、着信応答操作(オフフック操作)に応じて(ステップA12)、通話可能状態とする通話処理を開始させた後(ステップA13)、オンフック操作が行われたときには(ステップA14でYES)、回線接続を遮断した後に、図3のフローから抜ける。
以上のように、第1実施形態において携帯電話機1は、腕時計2との間で通信リンクが確立され、かつ腕時計2との通信接続が可能な状態において、無線通信部15からの着信時に、特定の動作状態にあるか否かを判別し、特定動作状態にあることを条件に当該着信を腕時計2に対して通知する着信通知を行うようにしたので、着信時に、近傍の腕時計2にその着信を通知するか否かを適切に制御することができ、実情に即した効果的な着信報知が可能となる。
携帯電話機1は、腕時計2との通信接続が可能な状態において、電池残量が所定値以上の良好な状態であれば、腕時計2への着信通知を行い、電池残量が所定値未満の悪化している状態であれば、着信通知を抑止するようにしたので、着信通知を電池残量に応じて制御することができ、電池残量悪化時での近距離通信による一層の電力消費を抑えることができる。
携帯電話機1は、腕時計2との通信接続が可能な状態において、特定アプリが動作中の状態であれば、腕時計2への着信通知を行い、特定アプリが動作していない状態であれば、着信通知を抑止するようにしたので、着信通知を特定アプリの動作に応じて制御することができ、テレビ放送の視聴中や音楽の聴取中での着信がその視聴などの邪魔になることを効果的に抑えることができる。
携帯電話機1は、腕時計2との通信接続が可能な状態において、通話中であれば、腕時計2への着信通知を行い、通話中でなければ、着信通知を抑止するようにしたので、着信通知を通話に応じて制御することができ、通話中での別の着信が通話の邪魔になることを効果的に抑えることができる。
携帯電話機1は、ユーザが腕時計2を装着していれば、腕時計2との通信接続が可能な状態にあると判別して、腕時計2への着信通知を行い、装着されていなければ、着信通知を抑止するようにしたので、着信通知を腕時計2の装着に応じて制御することができる。
携帯電話機1は、腕時計2側が特定動作中でなければ、腕時計2との通信接続が可能な状態にあると判別して、腕時計2への着信通知を行い、特定動作中であれば、着信通知を抑止するようにしたので、着信通知を腕時計2側の動作状態に応じて制御することができる。
(実施形態2)
以下、この発明の第2実施形態について図4を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、携帯電話機1が特定の動作状態(電池残量が良好、特定アプリが動作中、通話中)にあることを条件に、着信通知を腕時計2に対して行うようにしたが、この第2実施形態においては、携帯電話機1が特定の外部環境下にあることを条件に着信通知を腕時計2に対して行うようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
第2実施形態において、CPU11は、この受信電波強度検出部15Bの検出結果に基づいて受信環境が悪化しているか、受信環境が良好であるかを判別するようにしている。この場合、例えば、受信強度アイコンを構成する3本バー表示のうち、レベルが最も低い1本バー表示以下、つまり、受信強度が著しく低下している場合には、受信環境が悪化していると認識し、2本バー表示以上の場合には、受信環境が良好であると認識するようにしている。また、CPU11は、時計部26から取得した現在日時に基づいて特定の時間帯(例えば、通勤時間帯など)であるかを判別し、特定の時間帯であれば、特定の外部環境下にあると判別し、また、CPU11は、GPS受信部27からの現在位置に基づいて特定の場所(例えば、通勤電車内)であるかを判別し、特定の場所であれば、特定の外部環境下にあると判別するようにしている。
図4は、第2実施形態において、無線通信部15からの電話着信に応じて実行開始されるフローチャートである
先ず、CPU11は、上述した第1実施形態と同様に、腕時計リンクフラグF1を参照して、通信リンク有りの状態(通信接続中)であるかを調べ(ステップB1)、通信リンク無しの状態(リンク解除の状態)のときには(ステップB1でNO)、マナーモードに設定されているか否かに応じた着信報知を行う(ステップB9〜B11)。
すなわち、マナーモードフラグF2が“ON”されていれば(ステップB9でYES)、報知部21内の振動モータ21Bを駆動させてバイブレーションによる着信報知を行うが(ステップB10)、マナーモードフラグF2が“OFF”されていれば(ステップB9でNO)、報知部21内のサウンドスピーカ21Aから着信音を発生させる着信報知を行う(ステップB11)。そして、着信応答操作(オフフック操作)が行われると(ステップB12)、通話可能状態とする通話処理を開始させる(ステップB13)。その後、オンフック操作が行われると(ステップB14でYES)、回線接続を遮断した後に、図4のフローから抜ける。
一方、腕時計リンクフラグF1が“ON”、つまり、通信リンク有りの状態であれば(ステップB1でYES)、特定の時間帯であるかを調べたり(ステップB2)、特定の場所であるかを調べたり(ステップB3)、受信環境が良好であるかを調べたりする(ステップB4)。いま、特定の外部環境下でない場合、つまり、特定の時間帯ではなく(ステップB2でNO)、特定の場所でもなく(ステップB3でNO)、受信環境も良好でもなければ(ステップB4でNO)、携帯電話機1側で着信報知を行うために上述のステップB9に移るが、特定の外部環境下であれば、つまり、特定の時間帯(ステップB2でYES)、特定の場所(ステップB3でYES)、受信環境が良好(ステップB4でYES)のいずれかであれば、上述した第1実施形態と同様に、腕時計2に対して状態チェックの依頼を送信する(ステップB5)。この場合においても腕時計2側では、特定の動作中であるか否かの判別結果と共に腕装着検出部41の検出結果を現在の状態として携帯電話機1に送信(返信)する。
ここで、携帯電話機1は、上述した状態チェック依頼に応答して腕時計2から返信された内容に基づいて、腕時計2がユーザの腕に装着中であるかを調べたり(ステップB6)、腕時計2が特定動作中ではないかを調べたりする(ステップB7)。いま、腕装着中ではない場合(ステップB6でNO)又は装着中であっても腕時計2が特定動作中である場合には(ステップB7でNO)、携帯電話機1側での着信報知を行うために上述のステップB9に移る。また、腕に装着中であって腕時計2が特定動作中でなければ(ステップB7でYES)、着信を受けたことを示す着信有り情報をブルートゥース・モジュール22から腕時計2に対して送信する着信通知を行う(ステップB8)。そして、携帯電話機1側では、オフフック操作に応じて(ステップB12)、通話処理を開始させた後(ステップB13)、オンフック操作が行われたときには(ステップB14でYES)、回線接続を遮断した後、図4のフローから抜ける。
以上のように、第2実施形態において携帯電話機1は、腕時計2との間で通信リンクが確立され、かつ腕時計2との通信接続が可能な状態において、無線通信部15からの着信時に、特定の外部環境下にあるか否かを判別し、特定の外部環境下にあることを条件に当該着信を腕時計2に対して通知する着信通知を行うようにしたので、着信時に、近傍の腕時計2にその着信を通知するか否かを適切に制御することができ、実情に即した効果的な着信報知が可能となる。
携帯電話機1は、腕時計2との通信接続が可能な状態において、現在位置が特定の位置であれば、腕時計2への着信通知を行い、特定の位置ではなければ、着信通知を抑止するようにしたので、着信通知を場所に応じて制御することができる。例えば、通勤電車内のように、込み合っている場所では、腕時計2での着信報知が可能となる。
携帯電話機1は、腕時計2との通信接続が可能な状態において、現在日時が特定の時間帯であれば、腕時計2への着信通知を行い、特定の時間帯ではなければ、着信通知を抑止するようにしたので、着信通知を時間帯に応じて制御することができる。例えば、通勤時間帯のように忙しい時間帯では、腕時計2での着信報知が可能となる。
携帯電話機1は、腕時計2との通信接続が可能な状態において、受信状態の良好であれば、腕時計2への着信通知を行い、受信状態が悪化していれば、着信通知を抑止するようにしたので、着信通知を受信状態に応じて制御することができる。例えば、腕時計2との通信接続中に携帯電話機1側の受信環境の悪化を起因とする誤作動(例えば、着信自体の検出不能による腕時計への未通知状態)の危険性を未然に回避することができる。
携帯電話機1は、ユーザが腕時計2を装着していれば、腕時計2との通信接続が可能な状態にあると判別して、腕時計2への着信通知を行い、装着されていなければ、着信通知を抑止するようにしたので、着信通知を腕時計2の装着に応じて制御することができる。
携帯電話機1は、腕時計2側が特定動作中でなければ、腕時計2との通信接続が可能な状態にあると判別して、腕時計2への着信通知を行い、特定動作中であれば、着信通知を抑止するようにしたので、着信通知を腕時計2側の動作状態に応じて制御することができる。
なお、上述した各実施形態においては、近距離通信機能として、ブルートゥース通信を例示したが、これに限らず、例えば、赤外線通信、非接触ICカードを利用した通信であってもよく、また、近距離通信機能に限らず、例えば、人体の接触検出に応じて人体(誘電体)を通信媒体としてデータ通信を行う人体接触通信機能であってもよい。この場合、衣服などの絶縁体を介した状態であっても通信可能とするために人体の静電気層に信号を与えて通信を行うようにした電界式を採用するようにしてもよいが、電界式に限らず、電流式など任意の方式であってもよい。また、携帯電話機1と腕時計2との間で行われる通信無線LAN(構内ネットワーク)を介して行う通信であってもよい。
上述した実施形態においては、通信端末装置として携帯電話機1を例示したが、これに限らず、例えば、通信機能を備えるパーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、それらの複合機など、通信機能を備える任意の通信端末装置であってもよい。
また、上述した実施形態においては、外部端末装置として腕時計2を例示したが、その他の電子装身具(例えば、通信機能を備えたペンダント、ブレスレット)、ヘッドフォーン、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、それらの複合機など、通信機能を備える任意の外部端末装置であってもよい。
なお、上述した各実施形態において示した“装置”や“機”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
1 携帯電話機
2 腕時計
11、31 CPU
13、記憶部 記憶部
15 無線通信部
15B 受信電波強度検出部
19、36 表示部
20、37 操作部
21 報知部
22、38 ブルートゥース・モジュール
24 電池残量検出部
25 テレビ放送受信部
26 時計部
27 GPS受信部
41 腕装着検出部
F1 腕時計リンクフラグ
F2 マナーモードフラグ
F3 携帯時計リンクフラグ
本発明は、外部通信網を介して他の装置との間で外部通信を行う携帯通信装置及びプログラムに関する。
本発明の課題は、着信時に、外部端末にその着信を通知するか否かを適切に制御できるようにすることである。
請求項1は、外部通信網を介して他の装置との間で外部通信を行う携帯通信装置であって、近傍位置にある外部端末との間で近距離通信によるリンク状態にあるか否かを判別する第1判別手段と、前記第1判別手段でリンク状態にあると判別された状態で、当該外部端末が特定状態にあるか否かを判別する第2判別手段と、前記外部通信による着信を検出した際は、前記第2判別手段での判別結果に応じて前記外部通信での着信を前記外部端末に対して通知するか否かを制御する通知制御手段と、を具備したことを特徴とする。
請求項5は、外部通信網を介して他の装置との間で外部通信を行う携帯通信装置であって、近傍位置にある外部端末との間で近距離通信によるリンク状態にあるか否かを判別する第1判別手段と、当該携帯通信装置が前記外部通信による通信中状態にあるか否かを判別する第2判別手段と、前記外部通信による着信を検出した際は、前記第1判別手段でリンク状態にあると判別され、且つ前記第2判別手段で通信中状態にあると判別された場合に、前記外部通信での着信を前記外部端末に対して通知するか否かを制御する通知制御手段と、を具備したことを特徴とする。
請求項6は、外部通信網を介して他の装置との間で外部通信を行う携帯通信装置であって、近傍位置にある外部端末との間で近距離通信によるリンク状態にあるか否かを判別する第1判別手段と、当該携帯通信装置が特定動作状態にあるか否かを判別する第2判別手段と、前記外部端末は腕に装着可能な腕装着端末であり、前記第1判別手段でリンク状態にあると判別された状態で、当該外部端末が装着された状態にあるか否かを判別する第3判別手段と、前記外部通信による着信を検出した際は、前記第2判別手段での判別結果と前記第3判別手段での判別結果とに応じて前記外部通信での着信を前記外部端末に対して通知するか否かを制御する通知制御手段と、を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、着信時に、外部端末にその着信を通知するか否かを適切に制御すること可能となる。


Claims (5)

  1. 外部通信網を介した第1通信が可能であるほか、近傍の外部端末装置との間で第2通信が可能な携帯通信装置であって、
    当該携帯通信装置が前記第1通信による通話中状態にあるか否かを判別する第1判別手段と、
    前記外部端末装置との間で第2通信が可能な状態にあるか否かを判別する第2判別手段と、
    前記第1通信による割り込み着信時に、前記第1判別手段により前記第1通信による通話中状態にあると判別され、かつ前記第2判別手段により外部端末装置との間で第2通信が可能な状態にあると判別されたことを条件に、当該着信を前記外部端末装置に対して通知する着信通知を行う通知手段と、
    を具備したことを特徴とする携帯通信装置。
  2. 前記通知手段は、前記第1判別手段により前記第1通信による通話中状態にないと判別された場合には、前記外部端末装置への着信通知を抑止する、
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯通信装置。
  3. 前記第2判別手段は、前記外部端末装置をユーザが装着していることを示す装着有り信号を当該外部端末装置から受信した場合に、前記外部端末装置との間で第2通信が可能な状態にあると判別し、
    前記通知手段は、前記第1及び第2判別手段による判別の結果、前記外部端末装置をユーザが装着している状態であれば、前記外部端末装置への着信通知を行い、前記装着していない状態であれば、前記外部端末装置への着信通知を抑止する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯通信装置。
  4. 前記第2判別手段は、前記外部端末装置側で特定の動作中であることを示す動作中信号を当該外部端末装置から受信した場合に、前記外部端末装置との間で第2通信が可能な状態にあると判別し、
    前記通知手段は、前記第1及び第2判別手段による判別の結果、前記外部端末装置側が特定の動作中である状態であれば、前記外部端末装置への着信通知を行い、前記特定の動作中ではない状態であれば、前記外部端末装置への着信通知を抑止する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の携帯通信装置。
  5. 外部通信網を介した第1通信が可能であるほか、近傍の外部端末装置との間で第2通信が可能な携帯通信装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    当該携帯通信装置が前記第1通信による通話中状態にあるか否かを判別する第1判別手段、
    前記外部端末装置との間で第2通信が可能な状態にあるか否かを判別する第2判別手段、
    前記第1通信による割り込み着信時に、前記第1判別手段により前記第1通信による通話中状態にあると判別され、かつ前記第2判別手段により外部端末装置との間で第2通信が可能な状態にあると判別されたことを条件に、当該着信を前記外部端末装置に対して通知する着信通知を行う通知手段、
    として機能させるようにしたコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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