JP2014197257A - プリントシステム、これを構成するプリンタ、その動作設定プログラム及び動作設定方法 - Google Patents

プリントシステム、これを構成するプリンタ、その動作設定プログラム及び動作設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】情報端末とプリンタとの位置関係をプリンタの動作設定に利用する。【解決手段】プリンタ1は、インクジェットヘッドが搭載されたキャリッジを移動させつつインクジェットヘッドからインクを噴射することにより、画像を記録する。動作設定の際には、プリンタ1においてキャリッジを移動させることにより、プリンタ本体1aに振動を発生させる。プリンタ1上に載置された情報端末100には、プリンタ本体1aから振動が伝達する。情報端末100は、情報端末100の振動を加速度センサによって検出することで、情報端末100の姿勢を検出する。プリンタ1は、情報端末100における姿勢の検出に基づいて動作条件を設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、被記録媒体に画像を記録するプリンタを有するプリントシステム、これを構成するプリンタ、その動作設定プログラム及び動作設定方法に関する。
従来、情報端末とプリンタとを近接無線通信等でデータ通信可能に接続したシステムがある。特許文献1には、プリンタに備えられたアンテナの上にビデオカメラを載置して、ビデオカメラとプリンタとを近接無線通信でデータ通信可能に接続することが開示されている。
特開2010−616号公報
上記のように情報端末とプリンタとを通信可能な状態にするためには、プリンタに対して所定の位置関係になるように情報端末を配置することが多い。この情報端末とプリンタとの位置関係自体をプリンタの動作条件の設定に利用できれば、プリンタの動作設定を簡易に行うことができる。
本発明の目的は、情報端末とプリンタとの位置関係をプリンタの動作設定に利用したプリントシステム、これを構成するプリンタ、その動作設定プログラム及び動作設定方法を提供することにある。
本発明のプリントシステムは、被記録媒体に画像を記録する記録する記録部と、前記記録部を収容するプリンタ本体とを有するプリンタと、前記プリンタと相互にデータ通信可能で、且つ、前記プリンタ本体に接触可能な情報端末と、を備えたプリントシステムであって、前記プリンタは、前記被記録媒体への記録を行う記録部と、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生体と、前記プリンタの動作を制御する第1制御部と、を有し、前記情報端末は、この情報端末に生じる振動を検出する振動検出部と、前記情報端末の動作を制御する第2制御部と、を有し、前記第1制御部は、前記振動発生体を駆動して、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生処理を実行し、前記第2制御部は、前記振動発生処理が行われたときに、前記振動検出部によって検出された、前記プリンタ本体に接触した部分を介して前記プリンタ本体から伝達した前記情報端末の振動と、前記プリンタ本体の振動との関係に基づいて、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢を検出する姿勢検出処理を実行し、前記第1制御部は、前記情報端末から送信された、前記姿勢検出処理で検出された前記情報端末の姿勢を示す情報に応じて、前記プリンタの動作条件を設定する動作条件設定処理を実行する。
本発明のプリントシステムによると、プリンタの振動発生体によりプリンタ本体に振動を発生させる。これにより、プリンタ本体と接触している場合に情報端末も振動する。このとき、情報端末がどのように振動するかを、情報端末に内蔵されている振動検出部によって検出する。この情報端末の振動とプリンタ本体の振動との関係に基づいて情報端末がどのような姿勢でプリンタ本体に接触しているのかを検知することができる。そして、情報端末の様々な姿勢に対して、プリンタの各種設定を割り当てておくことで、検出された端末の姿勢に応じたプリンタの動作設定が可能となる。
別の観点によると、本発明のプリントシステムは、被記録媒体に画像を記録する記録する記録部と、前記記録部を収容するプリンタ本体とを有するプリンタと、前記プリンタと相互にデータ通信可能で、且つ、前記プリンタ本体を支持する支持台上に置くことが可能な情報端末と、を備えたプリントシステムであって、前記プリンタは、前記被記録媒体への記録を行う記録部と、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生体と、前記プリンタの動作を制御する第1制御部と、を有し、前記情報端末は、この情報端末に生じる振動を検出する振動検出部と、前記情報端末の動作を制御する第2制御部と、を有し、前記第1制御部は、前記振動発生体を駆動して、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生処理を実行し、前記第2制御部は、前記振動発生処理が行われたときに、前記振動検出部によって検出された、前記情報端末が置かれた前記支持台を介して前記プリンタ本体から伝達した前記情報端末の振動と、前記プリンタ本体の振動との関係に基づいて、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢を検出する姿勢検出処理を実行し、前記第1制御部は、前記情報端末から送信された、前記姿勢検出処理で検出された前記情報端末の姿勢を示す情報に応じて、前記プリンタの動作条件を設定する動作条件設定処理を実行する。
この別の観点によると、プリンタの振動発生体によりプリンタ本体に発生した振動が、支持台を介して情報端末に伝達する。したがって、上記と同様に、振動の検出に基づいて情報端末の姿勢を検出できると共に、姿勢に応じたプリンタの動作設定が可能となる。
また、本発明においては、前記振動発生体は、前記プリンタ本体内を所定方向に移動する可動体であり、前記第1制御部は、前記振動発生処理において、前記可動体を前記所定方向に移動させることにより、前記プリンタ本体に前記所定方向における振動を発生させることが好ましい。可動体を所定方向に移動させると、プリンタ本体には、前記所定方向の振動が生じ、情報端末も前記所定方向に振動する。このように、一方向に強い振動が作用するため、情報端末のプリンタ本体に対する向きを検出しやすくなる。
また、本発明においては、前記第1制御部は、前記振動発生処理において、前記可動体を複数回繰り返して前記所定方向に移動させることが好ましい。1回しか可動体を移動させないと、振動を検出できない、あるいは、姿勢を誤って検出してしまうこともあり得るが、可動体の移動を複数回繰り返すことにより、姿勢を正しく検出しやすくなる。また、複数回の可動体の移動により、プリンタ本体に共振を発生させることも可能となり、姿勢を検出しやすくなる。
また、本発明においては、前記可動体は、前記記録部を搭載したキャリッジであり、前記記録部は、前記キャリッジと一体的に前記所定方向に移動しながら前記被記録媒体への記録を行うものであり、前記第1制御部は、前記振動発生処理において、前記キャリッジを前記所定方向に移動させることが好ましい。シリアルプリンタでは、記録ヘッドを移動させるキャリッジを可動体として用いることで、可動体を特別に設ける必要がない。
また、本発明においては、前記被記録媒体を、前記記録部に対して前記所定方向と交差する搬送方向に搬送する搬送部を有し、前記情報端末から送られた画像データに基づいて前記プリンタで画像の記録を行う際に、前記第1制御部は、前記振動発生処理において、前記搬送部に前記被記録媒体を搬送させずに、前記キャリッジを前記所定方向に移動させ、前記動作条件実行処理において、前記姿勢検出処理で検出された前記情報端末の姿勢に応じて、前記情報端末から送られた画像データに基づいて記録を行う際の、前記プリンタの動作条件である記録条件を設定し、前記動作条件設定処理で設定された前記記録条件に基づいて、前記搬送部により前記被記録媒体を前記搬送方向に搬送させながら、前記キャリッジを前記所定方向に移動させて、前記記録部に前記被記録媒体への画像の記録を行わせる。情報端末の姿勢検出の際には、被記録媒体の搬送をせず、キャリッジの移動のみを行う。その為、プリンタ本体の振動する方向が、所定方向になりやすく、情報端末の姿勢検出を正確に行うことができる。
また、本発明においては、前記記録部は、それぞれインクを吐出する複数のノズルを有するインクジェットヘッドであり、前記プリンタは、前記インクジェットヘッドに装着されて前記複数のノズルを覆うキャップ部材と、前記インクジェットヘッドがフラッシングを行うときに前記複数のノズルから吐出されるインクを受けるインク受け部材とを有し、前記キャップ部材と前記インク受け部材は、前記キャリッジの前記所定方向における移動範囲のうちの、両端の位置にそれぞれ配置され、前記第1制御部は、前記振動発生処理において、前記キャリッジを、前記所定方向において前記キャップ部材が配置された位置から前記インク受け部材が配置された位置まで移動させ、前記キャリッジが、前記インク受け部材が配置された位置に到達したら、その位置で、前記インクジェットヘッドにフラッシングを行わせることが好ましい。画像を記録する際には、キャリッジがキャッピング位置からフラッシング位置まで移動する為、プリンタ本体に振動が発生する。この振動を利用して情報端末の姿勢検出をするので、姿勢検出のためだけにキャリッジを動かす必要がない。従って、姿勢検出のためにキャリッジを別途動作させる場合に比べて、画像記録前の準備時間(端末の姿勢検出及び画像記録前のフラッシング)を短縮することができる。
また、本発明においては、前記第1制御部は、前記キャリッジを前記所定方向に移動させるときの、加速度が異なる複数種類の速度プロファイルを保持し、前記第1制御部は、前記振動発生処理において、前記複数種類の速度プロファイルのうちの、加速度が最も大きい速度プロファイルに基づいて前記キャリッジを移動させることが好ましい。振動発生処理では、プリンタ本体に大きな振動を発生させた方が誤検知が少なくなるため、キャリッジを大きな加速度で移動させることが好ましい。そこで、複数の速度プロファイルが準備されている場合には、加速度が最も大きい速度プロファイルに従って、キャリッジを移動させる。なお、「速度プロファイル」とは、時間やキャリッジの位置に対する速度変化を示す。
また、本発明においては、前記プリンタは、前記被記録媒体を前記記録部に供給する供給部と、前記供給部から供給された前記被記録媒体を前記記録部に対して所定の搬送方向に搬送する搬送部と、前記記録部によって記録がなされた前記被記録媒体が前記搬送方向に沿って排出される排出部と、を有し、前記情報端末は矩形の平面形状を有するものであり、前記第2制御部は、前記姿勢検出処理において、前記情報端末の姿勢が、その長手方向が前記搬送方向に沿った縦姿勢か、その短手方向が前記搬送方向に沿った横姿勢か、を判断することが好ましい。これによると、情報端末が搬送方向に対して縦姿勢か横姿勢かというユーザにとって直観的に分かりやすい姿勢に基づいて動作設定がなされる。
また、本発明においては、前記供給部は、矩形状の第1被記録媒体と、同じく矩形状で且つ前記第1被記録媒体よりもサイズが小さい第2被記録媒体の、何れか一方を選択的に前記記録部に供給し、前記搬送部は、前記第1被記録媒体については、その長辺が前記搬送方向に沿うように搬送する一方で、前記第2被記録媒体については、その短辺が前記搬送方向に沿うように搬送し、前記第1制御部は、前記動作条件設定処理において、前記姿勢検出処理において前記情報端末の姿勢が前記縦姿勢であると判断された場合には、前記供給部に、前記第1被記録媒体を前記記録部に向けて供給させ、前記姿勢検出処理において前記情報端末の姿勢が前記横姿勢であると判断された場合には、前記供給部に、前記第2被記録媒体を前記記録部に向けて供給させることが好ましい。
これによると、サイズの大きい第1被記録媒体は、長辺が搬送方向に沿うように搬送される。一方、サイズの小さい第2被記録媒体は、短辺が搬送方向に沿うように搬送される。端末の姿勢が縦姿勢の場合には、第1被記録媒体を搬送させる。また、端末の姿勢が横姿勢の場合には、第2被記録媒体を搬送させる。つまり、長辺方向に搬送される第1被記録媒体を使用する場合には、端末を縦姿勢にし、短辺方向に搬送される第2被記録媒体を使用する場合には、端末を横姿勢にする。このように、端末の縦横の姿勢と、搬送される被記録媒体の縦横の姿勢とが対応付けられていることから、ユーザが、使用する被記録媒体の種類の選択を容易に行うことができる。
また、本発明においては、前記供給部は、矩形状の前記被記録媒体を前記記録部に供給し、前記搬送部は、前記矩形状の被記録媒体を、その長辺又は短辺が前記搬送方向に沿った状態で前記搬送方向に搬送し、前記第1制御部は、前記動作条件設定処理において、前記姿勢検出処理で検出された前記情報端末の姿勢から、前記情報端末の長手方向が、搬送される前記被記録媒体の長辺方向に沿っていると判断した場合には、前記記録部に、前記情報端末に記憶されている画像をその向きのまま前記被記録媒体に記録させ、前記姿勢検出処理で検出された前記情報端末の姿勢から、前記情報端末の長辺方向と搬送される前記被記録媒体の長手方向とが交差していると判断した場合には、前記情報端末に記憶されている画像の向きを回転させてから、前記記録部に前記画像を前記被記録媒体に記録させてもよい。これによると、情報端末に記憶されている画像を、矩形状の被記録媒体に対してどのように記録させるかを、情報端末をプリンタ本体に置くときの姿勢によって設定することができる。即ち、情報端末を縦姿勢にしたときには、被記録媒体の長辺が上下方向に沿うようにしたときに画像上部が上となるように記録する。また、情報端末を横姿勢にしたときには、被記録媒体の長辺が上下方向に沿うようにしたときに画像上部が上となるように記録する。
また、本発明に係るプリンタは、上記のプリントシステムを構成するプリンタであって、前記プリンタ本体に接触した前記情報端末からプリンタの動作設定を行うための信号が入力されたときに、前記第1制御部は、前記振動発生体を駆動して、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生処理と、前記情報端末で検出された、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢に応じて、前記プリンタの動作条件を設定する動作条件設定処理と、を実行する。
また、本発明に係るプリンタの動作設定プログラムは、プリンタ本体に接触可能な情報端末と相互にデータ通信可能で、且つ、振動発生体を有するプリンタの動作条件を設定するために、前記情報端末に実行させるプログラムであって、前記プリンタに前記振動発生体を駆動させて前記プリンタ本体に振動を発生させるように指示する振動発生指令を前記プリンタへと送信する振動発生指令送信ステップと、前記振動発生指令に応じて前記プリンタ本体が振動したときに、前記情報端末の振動検出部によって検出された、前記プリンタ本体に接触した部分を介して前記プリンタ本体から伝達した前記情報端末の振動と、前記プリンタ本体の振動との関係に基づいて、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢を検出する姿勢検出ステップと、前記姿勢検出ステップで検出された前記情報端末の姿勢に応じて、前記プリンタに動作条件を設定するように指示する動作条件設定指令を前記プリンタへと送信する条件設定指令送信ステップと、を前記情報端末に実行させる。なお、上記において「プリンタ本体が振動したときに」とは、振動し始めや振動中の期間も含む。
また、本発明の別の観点における動作設定プログラムは、プリンタ本体に接触可能な情報端末と相互にデータ通信可能で、且つ、振動発生体を有するプリンタの動作条件を設定するために、前記プリンタに実行させるプログラムであって、前記情報端末からの指令に従って、前記振動発生体を駆動して、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生ステップと、前記振動発生ステップが実行されたときに、前記プリンタ本体に接触した部分を介して前記プリンタ本体から伝達した前記情報端末の振動の、前記情報端末の振動検出部による検出結果と、前記プリンタ本体の振動との関係に基づいて検出された、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢を示す姿勢情報を前記情報端末から受信する姿勢情報受信ステップと、前記姿勢情報受信ステップで受信された前記姿勢情報に応じて動作条件を設定するように指示する動作条件設定ステップと、を前記プリンタに実行させる。
また、本発明の動作設定方法は、プリンタ本体に接触可能な情報端末と相互にデータ通信可能で、且つ、振動発生体を有するプリンタの動作条件を設定する方法であって、前記プリンタ及び前記情報端末間のデータ通信が確立した後に、前記振動発生体を駆動して、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生ステップと、前記振動発生ステップが実行されたときに、前記情報端末の振動検出部によって検出された、前記プリンタ本体に接触した部分を介して前記プリンタ本体から伝達した前記情報端末の振動と、前記プリンタ本体の振動との関係に基づいて、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢を検出する姿勢検出ステップと、前記姿勢検出ステップで検出された前記情報端末の姿勢に応じて、前記プリンタの動作条件を設定する動作条件設定ステップとを、備えている。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ及び情報端末の斜視図である。 図1のインクジェットプリンタの内部構成図である。 インクジェットプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 情報端末の電気的構成を示すブロック図である。 動作条件設定処理において設定される用紙と情報端末の姿勢との関係を示す模式図である。 転送画像印刷処理において情報端末の制御装置が実行する処理のフロー図である。 転送画像印刷処理においてプリンタの制御装置が実行する処理のフロー図である。 転送画像印刷処理に係る一変形例において情報端末の制御装置が実行する処理のフロー図である。 転送画像印刷処理に係る一変形例においてプリンタの制御装置が実行する処理のフロー図である。 一変形例に係る動作条件設定処理において設定される記録画像の向き、用紙の搬送方向及び情報端末の姿勢の相互の関係を示す模式図である。 プリンタの制御装置が実行する処理に係るさらに別の変形例についてのフロー図である。
次に、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態に係るプリントシステム10は、インクジェットプリンタ1(プリンタ)と情報端末100とを有している。インクジェットプリンタ1と情報端末100とは互いに無線通信が可能であり、情報端末100からインクジェットプリンタ1へと送信された画像データに基づいてインクジェットプリンタ1が被記録媒体上に画像を形成する。情報端末100は、図1に示すように、プリンタ1上に安定に載置できるほどの大きさの平たい直方体の概略形状を有している。本実施形態の情報端末100としては、スマートフォンが想定されるが、その他の携帯電話やタブレットPCなどであってもよい。以下、インクジェットプリンタ1及び情報端末100の構成について順に説明する。
インクジェットプリンタ1は、図1、図2に示すように、プリンタ筐体2と、プリンタ筐体2に開閉自在に取り付けられたカバー3とを有するプリンタ本体1aとを有している。なお、図1、図2に示されるインクジェットプリンタ1が使用されるときの設置状態において、上下、左右、前後の各方向を定義している。また、図2においては、カバー3の傾斜面12よりも後方におけるプリンタ筐体内を示している。
プリンタ筐体2には、被記録媒体である用紙99a(第2被記録媒体)又は99b(第1被記録媒体)に画像や文字などを印刷するヘッドユニット4、用紙99a及び99bを供給する給紙機構5(供給部)、その用紙99a及び99bをヘッドユニット4へと搬送する搬送機構14(搬送部)、ヘッドユニット4のメンテナンスを行うメンテナンスユニット6、印刷用紙等に印刷された画像などを読み取るスキャナ部7、これらの各部の動作を制御する制御装置50などが収容されている。なお、ここでいう画像には、写真やイラストなどに対応する画像の他、文字や数字、記号に対応する画像も含む。以下、同様である。
プリンタ筐体2の上端部には開口10が形成されており、この開口10に透明のガラス材料などからなる板部材15が嵌め込まれている。また、プリンタ筐体2の前端部には、給紙機構5の給紙カセット23a及び23bが装着される装着部11が設けられている。そして、プリンタ筐体2の上端部の、開口10よりも前側の部分には前方に向かって傾斜した傾斜面12が設けられ、この傾斜面12には表示操作部13が配置されている。表示操作部13は、ディスプレイパネルや操作ボタンなどを有する。ディスプレイパネルには文字や画像が表示され、操作ボタンはユーザ入力を受け付ける。ディスプレイパネルは、タッチパネルであってもよい。この場合には、ディスプレイパネルに表示された画像を見ながらユーザがパネル表面にタッチすることにより、ユーザ入力がなされる。
カバー3は、プリンタ筐体2の傾斜面12よりも後ろ側に配置されている。また、カバー3は、その後端部に設けられた図示しない回動軸を介してプリンタ筐体2に取り付けられており、回動軸を中心にプリンタ筐体2に対して上下に回動自在となっている。さらに、カバー3の上面には、走査方向(所定方向)に延在した載置領域20が形成されている。載置領域20は、水平な矩形領域であり、情報端末100を図1に示すいずれの向きでも安定に載置可能な大きさと形状を有する。なお、情報端末100がタブレットPCである場合など、端末が載置領域20やプリンタ本体1aより大きくてもよい。この場合には、端末が、載置領域20やプリンタ本体1aより外側にはみ出しつつ、載置領域20上に載置される。
給紙機構5は、プリンタ筐体2の装着部11に装着される給紙カセット23a及び23bを有している。給紙カセット23a内にはA4サイズの用紙99aが、給紙カセット23b内にはA3サイズの用紙99bが、それぞれ積み重ねられた状態で収容されている。用紙99aは、矩形の長辺が走査方向に沿うように配置され、用紙99bは、矩形の短辺が走査方向に沿うように配置されている。給紙機構5は、給紙カセット23a及び23bのそれぞれに、図示しないピックアップローラを備えている。ピックアップローラは、給紙モータ62(図3参照)によって駆動される。ピックアップローラは、用紙99a又は99bを最も上方に配置されたものから順に1枚ずつ、プリンタ筐体2内の後部へと送り出す。
給紙機構5は、さらに、ピックアップローラから搬送機構14まで用紙99a又は99bを案内する図示しない給紙ガイドを有している。ピックアップローラによって給紙カセット23a又は23bから取り出された用紙99a又は99bは、プリンタ筐体2内の後部において、上記の給紙ガイドに沿って上方へと向かうと共に、さらに前方へと回り込む。
搬送機構14は、給紙カセット23a及び23bの上方に配置されている。搬送機構14は、2つのローラ14a及び14bからなる供給ローラ対と、供給ローラ対から前方に離隔した排出ローラ対(不図示)とを有している。供給ローラ対と排出ローラ対との間には、水平な上面を有するプラテン28が設けられている。給紙機構5によって供給された用紙99a又は99bの先端は、供給ローラ対に挟持される。ローラ14aは、搬送モータ63(図3参照)によって駆動され、回転する。ローラ14aが回転すると、用紙99a又は99bがローラ14aとローラ14bとの間に挟持されつつ、前方へと送り出される。前方へと送り出された用紙99a又は99bは、プラテン28の上面に支持されつつ、排出ローラ対へと向かう。このとき、用紙99aは、長辺方向が走査方向に沿うように搬送され、用紙99bは、短辺方向が走査方向に沿うように搬送される。A3サイズの短辺の長さとA4サイズの長辺の長さとは同じであるため、用紙99a及び99bは、いずれも、走査方向に関してプラテン28上の同じ領域を占めるように搬送される。排出ローラ対は、供給ローラ対から送られた用紙99a又は99bを、前方の排出部22(図1参照)に向かって搬送方向に排出する。
ヘッドユニット4は、図2に示すように、プリンタ筐体2内において搬送機構14の上方に配置されている。ヘッドユニット4は、左右方向(走査方向)に往復移動可能なキャリッジ25(振動発生体;可動体)、キャリッジ25の下部に搭載されたインクジェットヘッド26(記録部)などを有している。搬送機構14の上方には、キャリッジ25を支持するガイドレール30が設けられている。ガイドレール30は、走査方向に沿って、プリンタ筐体2内の両端まで延びている。
キャリッジ25は、キャリッジモータ61(図3参照)によって駆動されることで、プリンタ筐体2内をガイドレール30に沿って走査方向の全幅にわたって移動する。この走査範囲は、プラテン28によって支持される用紙99a又は99bと対向する範囲と、当該範囲より左右両側に外側の範囲とを含んでいる。また、ガイドレール30の近傍には、キャリッジ25の位置を検出するためのエンコーダスケールがガイドレール30に沿って形成されている。キャリッジ25にはこのエンコーダスケールを読み取るエンコーダ25aが設けられており、エンコーダ25aからはエンコーダスケールの読み取り結果が出力される。
インクジェットヘッド26は、可撓性を有するインクチューブを介して、図示しないインクカートリッジと接続されている。インクカートリッジは、プリンタ筐体2内に取り外し可能に装着され、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタなどのインクを貯留する。インクカートリッジのインクは、インクチューブを介してインクジェットヘッド26に供給される。インクジェットヘッド26内には、インクカートリッジからのインクが流入する図示しないインク流路と、インク流路によってインクが供給される複数のノズル31とが形成されている。ノズル31は、インクジェットヘッド26の下面に開口している。インクジェットヘッド26には、インク噴射のためのアクチュエータが設けられている。アクチュエータは、ヘッド駆動回路53(図3参照)によって駆動され、インク流路内のインクに噴射のためのエネルギーを付与する。これにより、ノズル31の開口からプラテン28に載置された用紙99a又は99bに向けてインクが噴射される。
メンテナンスユニット6は、図2に示すように、吸引ポンプ9とインク受容部16(インク受け部材)とを有している。キャップ部材8及びインク受容部16は、それぞれ、キャリッジ25の走査範囲内であって、搬送機構14よりも左右両側に外側に配置されている。キャップ部材8は搬送機構14より左方に配置され、インク受容部16は搬送機構14より右方に配置されている。
キャップ部材8には吸引ポンプ9が接続されている。キャップ部材8は、図示しないキャップ昇降機構によって昇降駆動され、インクジェットヘッド26の複数のノズル31が形成された下面を覆う(キャッピング)。キャップ部材8がキャッピング状態となった上で、吸引ポンプ9が駆動されると、キャップ部材8内の空気が吸引されて内部が減圧される。これにより、複数のノズル31からキャップ部材8内へインクが強制的に排出される(吸引パージ)。この吸引パージによって、インクに混入している気泡や塵、あるいは、増粘したインクなどを排出することで、ノズル31の噴射異常の発生を防止するとともに、噴射異常が発生した場合にはその噴射性能を回復させることが可能である。
インクジェットプリンタ1は、適宜のタイミングで、キャリッジ25を駆動してインクジェットヘッド26をインク受容部16の上方へと配置させると共に、各ノズル31からインクを噴射させる(フラッシング)。このフラッシングによってノズル31から排出されたインクはインク受容部16に受け止められる。本実施形態では、フラッシングは、インクジェットヘッド26の印刷動作の開始前に行われる。印刷動作の開始前にフラッシングが実行されると、ノズル31の噴射性能が回復するので、その後の印刷動作が円滑に実施される。また、メンテナンスユニット6による吸引パージなどの一連のメンテナンスが終了した直後に行われてもよい。
スキャナ部7は、図2に示すように、左右方向に往復移動可能なキャリッジ17と、キャリッジ17に搭載されたイメージスキャナ18とを有している。プリンタ筐体2内の最も上部には、走査方向に平行に延びるガイドレール19が設けられている。そして、キャリッジ17は、キャリッジモータ64(図3参照)によって駆動されることによって、プリンタ筐体2の開口10に嵌めこまれた板部材15と対向する領域においてガイドレール19に沿って走査方向に移動する。
イメージスキャナ18は、板部材15上に載置された用紙99a又は99bよりも、前後方向に関して長い領域を読み取り可能であり、キャリッジ17とともに走査方向に移動することで、用紙99a又は99bの全面をスキャンできる。そして、スキャンした印刷データに基づいて給紙カセット23a又は23b内の用紙99a又は99bに印刷することができる。すなわち、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、画像データに基づくプリント、記録媒体に記録された画像のスキャン、スキャンした画像のコピーなどを実行可能な複合機として構成されている。
インクジェットプリンタ1には、I/Oインタフェース89を介してPC(パーソナルコンピュータ)90が接続されている。PCからは、画像データなどの各種データが送信されてくる。
インクジェットプリンタ1には、NFC通信モジュール48及びアンテナ49が設けられている。NFC通信モジュール48は、近距離無線通信の通信規格であるNFC(Near Field Communication)による電波の送受信を行うモジュールである。アンテナ49は、カバー3における載置領域20の裏面に、載置領域20に載置された情報端末100と良好に通信が可能な範囲で形成されている。NFC通信モジュール48は、アンテナ49を介して、載置領域20に載置された情報端末100との間でデータを送受信する。情報端末100からは、画像データ等の各種データが送信されてくる。
次に、インクジェットプリンタ1の電気的構成について説明する。図3に示すように、制御装置50は、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)80、ROM(Read Only Memory)81、RAM(Random Access Memory)82、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)52、及び、これらを接続するバス83を有する。
ROM81には、各種のプログラムデータや作業データが格納されている。RAM82には、各種のプログラムデータや画像データ、作業データが一時的に格納される。CPU80は、ROM81やRAM82に格納されたプログラムデータに基づいて、各種の情報処理を実行すると共に、ASIC52に指令を送る。ASIC52は、CPU80からの指令に従い、ヘッド駆動回路53、給紙モータ62、搬送モータ63等を制御する制御回路を備えている。制御装置50は、このようなCPU80及びASIC52の機能により、下記に説明する各種の処理を実行する。
制御装置50は、ヘッドユニット4、給紙モータ62、搬送モータ63及びキャリッジモータ61を制御することにより、RAM82に格納された画像データに基づく印刷処理を実行する。印刷処理により、搬送機構14が用紙99a又は99bを搬送方向(前方)に向かって水平に搬送すると共に、キャリッジ25が走査方向(左右方向)に移動しながら、ヘッドユニット4が、プラテン28上の用紙99a又は99bに対して、インクジェットヘッド26からインクを噴射する。これにより、用紙上に、画像データに対応する所望の画像や文字などが記録される。
なお、制御装置50は、キャリッジ25が停止した状態から所定の速度になるまで加速する範囲における速度プロファイルを示すプロファイルデータを保持している。速度プロファイルは、キャリッジ25の走査方向に関する位置に対するキャリッジ25の速度を示す。制御装置50は、エンコーダ25aから出力されるエンコーダスケールの読み取り結果に基づき、キャリッジ25の位置を検出する。そして、制御装置50は、キャリッジ25の速度が、検出したキャリッジ25の位置に対応する速度プロファイルが示す速度となるように、キャリッジモータ61を制御する。プロファイルデータは複数種類の速度プロファイルに関するデータを含んでいる。制御装置50は、複数種類の速度プロファイルから1つの速度プロファイルを適宜選択して用いる。
また、制御装置50は、ヘッド駆動回路53、キャリッジモータ61及びメンテナンスユニット6を制御することにより、キャッピング処理、吸引パージ処理及びフラッシング処理を実行する。キャッピング処理、吸引パージ処理及びフラッシング処理により、メンテナンスユニット6やヘッドユニット4が上述のキャッピング、吸引パージ及びフラッシングを実施する。また、制御装置50は、スキャナ部7及びキャリッジモータ64を制御して画像を読み込むスキャニング処理を実行する。
また、制御装置50は、NFC通信モジュール48を制御し、載置領域20に載置された情報端末100との間でNFC通信を確立させると共に、NFC通信を介して情報端末100との間でデータを送受信する。
また、制御装置50は、I/Oインタフェース89を介してPCから送信された画像データ等の各種データをRAM82に一時的に保存する。また、制御装置50は、NFC通信モジュール48及びアンテナ49を介して情報端末100から送信された画像データ等の各種データをRAM82に一時的に保存する。RAM82に保存された画像データは、上記の印刷処理において、用紙99a又は99bへの画像の記録に用いられる。
その他に、制御装置50は、情報端末100と協働して転送画像印刷処理を実行する。この処理は、情報端末100からプリンタ1へと画像データを転送すると共に、画像の転送に応じて自動的にその画像データに基づく印刷処理をプリンタ1に実行させる処理である。転送画像印刷処理については、情報端末100の構成について説明した後、詳述する。
次に、情報端末100の構成について説明する。情報端末100は、図4に示すように、制御装置110(第2制御部)、NFC通信モジュール121、アンテナ122、電話回線通信モジュール123、アンテナ124、表示操作部131及び加速度センサ132(振動検出部)を有している。
NFC通信モジュール121は、プリンタ1側のNFC通信モジュール48と同様、NFCによる電波の送受信を行うモジュールである。NFC通信モジュール121は、アンテナ122を介して、NFC通信が可能な範囲に存在する他の装置との間でデータを送受信する。情報端末100がプリンタ1の載置領域20上に載置された場合には、プリンタ1との間でデータが送受信される。
電話回線通信モジュール123は、アンテナ124を介して電話回線通信網に接続するためのモジュールである。電話回線通信網は、他の情報端末との電話通信の他、インターネットにも接続している。このため、情報端末100は、電話回線通信モジュール123を介してインターネット通信を利用したデータ通信が可能である。例えば、インターネットを介して各種アプリケーションをダウンロードすることもできる。
表示操作部131は、ディスプレイパネルや操作ボタンなどを有する。ディスプレイパネルには文字や画像が表示され、操作ボタンはユーザ入力を受け付ける。ディスプレイパネルは、タッチパネルであってもよい。この場合には、ディスプレイパネルに表示された画像を見ながらユーザがパネル表面にタッチすることにより、ユーザ入力がなされる。
加速度センサ132は、情報端末100の加速度を計測する。加速度センサ132は、加速度の計測結果に基づき、情報端末100を中心に設定された3次元座標系Sに関して、加速度のXYZ成分値を導出する。座標系Sは、一例として、図1に示すように、情報端末100の短手方向をX軸、長手方向をY軸、厚み方向をZ軸とした右手系の直交座標系として設定される。図1のように、情報端末100が載置領域20上で静止していると、Z成分として重力加速度が検出され、X成分及びY成分としては加速度が検出されない。導出された加速度のXYZ成分値は、制御装置110へと出力される。
なお、以下においては、情報端末100が載置領域20上にあるときに、X軸が図1の走査方向に沿った姿勢(図1の実線が示す姿勢)を“縦姿勢”と称する。また、Y軸が図1の走査方向に沿った姿勢(図1の破線が示す姿勢)を“横姿勢”と称する。言い換えると、縦姿勢は情報端末100の長手方向が搬送方向に沿った姿勢である。また、横姿勢は情報端末100の短手方向が搬送方向に沿った姿勢である。
制御装置110は、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113、フラッシュメモリ114、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)115、及び、これらを接続するバス116を有する。
ROM112には、各種のプログラムデータや作業データが格納されている。RAM113には、各種のプログラムデータや写真などの画像データ、作業データが一時的に格納される。フラッシュメモリ114にはプログラムデータや画像データ等が格納される。
CPU111は、ROM112やRAM113に格納されたプログラムデータに基づいて、各種の情報処理を実行すると共に、ASIC115に指令を送る。ASIC115は、CPU111からの指令に従い、表示操作部131、NFC通信モジュール121等を制御する制御回路を備えている。制御装置110は、このようなCPU111及びASIC115の機能により、下記に説明する各種の処理を実行する。
制御装置110は、NFC通信モジュール121及びアンテナ122を介して、フラッシュメモリ114に格納された画像データ等をプリンタ1へと送信する。また、制御装置110は、フラッシュメモリ114に格納された画像データに基づいて、表示操作部131のディスプレイパネルに画像を表示させる。制御装置110は、ユーザがディスプレイパネルをタッチした際に、そのタッチした領域に表示された画像がいずれであるかを検出する。
また、制御装置110は、電話回線通信モジュール123を制御することにより、インターネットを介してアプリケーションのプログラムデータをダウンロードすると共に、フラッシュメモリ114に格納する。制御装置110は、ユーザが表示操作部131を介して特定の入力操作を行った場合に、あらかじめフラッシュメモリ114に格納しておいたアプリケーションを起動し、そのアプリケーションに基づく処理を実行する。具体的には、CPU111が、アプリケーションのプログラムデータをRAM113にロードする。そして、CPU113が、RAM113にロードしたプログラムデータに基づいて各種の処理を実行することにより、アプリケーションに基づく処理が実行される。
また、制御装置110は、情報端末100がプリンタ1の載置領域20に載置された場合に、NFC通信モジュール121を制御し、プリンタ1との間でNFC通信を確立させると共に、NFC通信を介してプリンタ1との間でデータを送受信する。
以下、転送画像印刷処理について説明する。転送画像印刷処理は、プリンタ1の制御装置50と情報端末100の制御装置110との協働により実行される。プリンタ1のROM81には、転送画像印刷処理を実行するためのプログラムデータがあらかじめ格納されている。また、情報端末100には、転送画像印刷処理を実行するためのプログラムデータがフラッシュメモリ114に格納されている。情報端末100側のプログラムデータは、インターネットを介してダウンロードされたものであってもよいし、その他の記憶媒体から情報端末100に読み取られたものであってもよい。
これらのプログラムデータに基づいて制御装置50又は110が実行する主要な処理である振動発生処理、姿勢検出処理及び動作条件設定処理について順に説明する。振動発生処理は、情報端末100からプリンタ1に振動発生指令(後述)が送信されたことをきっかけとして、制御装置50が実行する処理である。振動発生処理においては、制御装置50は、キャリッジモータ61にキャリッジ25を駆動させることで、プリンタ本体1aに振動を発生させる。キャリッジ25は、所定の走査方向(所定方向)に沿って移動するため、プリンタ本体1aには、走査方向に沿った振動が発生する。振動発生処理においては、印刷処理と異なり、用紙99a又は99bの搬送は行われない。
振動発生処理におけるキャリッジ25の移動には、いろいろな態様が採用され得る。例えば、キャリッジ25を走査方向に沿って複数回往復移動させてもよい。これにより、プリンタ本体1aには走査方向に沿った振動が励起されやすく、この振動に関する共振が発生しやすい。また、キャリッジ25がキャッピング状態にあるときに制御装置50が振動発生指令を受信した場合には、キャップ部材8をキャッピング状態から解除させ、その後、キャリッジ25をインク受容部16まで移動させてインク受容部16の上方まで到達させたら、フラッシングが開始されてもよい。これによると、キャリッジ25の移動によってプリンタ本体1aに振動を発生させた直後に、そのままフラッシングが実行される。したがって、振動発生処理と印刷動作の準備のためのフラッシングとが連続して行われるため、印刷処理前の準備時間が短縮される。
また、制御装置50は、上記の通り、複数種類の速度プロファイルを示すプロファイルデータを保持している。制御装置50は、振動発生処理の際には、複数種類の速度プロファイルのうち、最も加速度が大きいものを選択する。最も加速度が大きいものとは、各速度プロファイルにおける加速度の最大値が最も大きいものに相当する。これにより、キャリッジ25が大きな加速度で移動するため、プリンタ本体1aに大きな振動が発生する。
姿勢検出処理は、プリンタ本体1aに振動が発生したことに応じて制御装置110が実行する処理である。載置領域20に情報端末100が載置されている場合に、振動発生処理によりプリンタ本体1aに振動が発生すると、情報端末100にもこの振動が伝達する。プリンタ本体1aには走査方向に沿った振動が発生しやすいため、情報端末100に発生する振動も、走査方向に沿った振動になりやすい。
制御装置110は、上記のようにプリンタ本体1aの振動に起因して生じる情報端末100の振動方向を、加速度センサ132の計測結果に基づいて検出する。そして、制御装置110は、情報端末100の振動方向に基づいて、情報端末100が縦姿勢及び横姿勢のいずれの姿勢にあるかを検出する。上記の通り、情報端末100には、走査方向(図1の左右方向)に沿った振動が発生する。このため、加速度センサ132は、情報端末100の姿勢に応じた加速度を検出する。情報端末100が縦姿勢(図1の実線の姿勢)にあるときにはX方向が振動方向になる。したがって、情報端末100が縦姿勢のときには、加速度のX成分における絶対値の最大値がY成分における絶対値の最大値より大きくなる。これに対して、情報端末100が横姿勢(図1の破線の姿勢)にあるときにはY方向が振動方向になる。したがって、情報端末100が横姿勢のときには、加速度のY成分における絶対値の最大値がX成分における絶対値の最大値より大きくなる。
そこで、制御装置110は、加速度センサ132の計測結果に基づき、加速度のX成分における絶対値の最大値がY成分における絶対値の最大値より大きいときには、情報端末100が縦姿勢にあると検出する。一方、加速度のY成分における絶対値の最大値がX成分における絶対値の最大値より大きいときには、情報端末100が横姿勢にあると検出する。制御装置110は、情報端末100の姿勢を検出した結果を示す姿勢情報を、NFC通信によりプリンタ1に送信する。なお、加速度のX成分における絶対値の最大値が閾値を超えたときに情報端末100が縦姿勢にあると検出され、加速度のY成分における絶対値の最大値が閾値を超えたときに情報端末100が横姿勢にあると検出されてもよい。
なお、振動発生処理においてキャリッジ25が複数回往復移動する場合には、往復移動ごとに加速度が計測されてもよい。この場合、複数の計測結果が得られるため、これらの複数の計測結果に基づいて情報端末100の姿勢が検出されてもよい。例えば、複数の計測結果の平均を取るなどの統計処理を経た値に基づいて情報端末100の姿勢が検出されてもよい。このように、キャリッジ25が複数回移動させた結果に基づいて姿勢が検出される場合には、1回の移動の結果のみに基づいて検出された場合と比べて、振動が検出できなかったり、姿勢が誤って検出されたりしにくい。
動作条件設定処理は、情報端末100の姿勢の検出結果に応じて制御装置50が実行する処理である。制御装置50は、NFC通信により、情報端末100から上記の姿勢情報を受信する。そして、制御装置50は、受信した姿勢情報に基づいてプリンタ1の動作条件を設定する。本実施形態において、動作条件設定処理で設定される動作条件は、印刷処理の際の記録条件である。具体的には、制御装置50は、姿勢情報が示すのが横姿勢である場合に、画像記録に用いる用紙として用紙99aを選択する。一方、制御装置50は、姿勢情報が示すのが縦姿勢である場合に、画像記録に用いる用紙として用紙99bを選択する。この関係を図示すると、図5(a)及び図5(b)に示すとおりとなる。用紙99aは、図5(a)に示すように、短辺が搬送方向に沿うように搬送されるため、情報端末100の横姿勢とイメージが合いやすい。用紙99bは、図5(b)に示すように、長辺が搬送方向に沿うように搬送されるため、情報端末100の縦姿勢とイメージが合いやすい。このように、動作条件設定処理は、情報端末100の姿勢とイメージの合う用紙を制御装置50が選択するように調整されている。このため、ユーザは、縦姿勢か横姿勢かを選んで情報端末100を載置領域20上に載置することにより、選んだ姿勢とイメージの合う用紙を直観的に選択しやすい。
以下、制御装置110が転送画像印刷処理において実行する一連のステップを図6に沿って説明する。
まず、制御装置110は、表示操作部131を介したユーザ入力に基づき、転送画像印刷処理用の印刷アプリケーション(以下、“印刷アプリ”と称する)を起動する(図6のステップS1;以下、単に“S2”“S3”…とする)。次に、制御装置110は、起動した印刷アプリのプログラムデータに基づき、まず、フラッシュメモリ114に格納された画像データに係る写真などの複数の画像を表示操作部131のディスプレイパネルに表示させる。そして、制御装置110は、表示操作部131を介したユーザ入力に基づき、ディスプレイパネルに表示された画像のうち、少なくともいずれかを選択する(S2)。なお、この後、通信が確立し次第、プリンタ1へと振動発生指令が送信される。このため、S2において画像が選択されたら速やかに情報端末100側で速やかに振動を検出できるように、制御装置110が、S2後、ユーザへのメッセージを表示操作部131に表示させてもよい。このメッセージは、情報端末100をプリンタ本1a上に速やかに載置するようにユーザを促す内容であることが好ましい。
次に、制御装置110は、プリンタ1との間でNFC通信が確立したか否かを判定する(S3)。確立していないと判定すると(S3、No)、制御装置110はS3を繰り返す。確立したと判定すると(S3、Yes)、制御装置110は、振動を発生するように指示する振動発生指令をプリンタ1に送信する(S4)。これに応じ、プリンタ1では、上記の振動発生処理が実行される(図7のS24参照)。これにより、プリンタ本体1aに振動が発生する。
次に、制御装置110は、プリンタ本体1aの振動に起因して発生した情報端末100の振動に基づき、上記の姿勢検出処理を実行する(S5)。次に、制御装置110は、S5における検出結果を示す姿勢情報を、NFC通信によりプリンタ1に送信する(S6)。そして、制御装置110は、S2において選択された画像に係る画像データを、NFC通信によりプリンタ1に送信する(S7)。
以下、制御装置50が転送画像印刷処理において実行する一連のステップを図7に沿って説明する。
情報端末100における図6のS1〜S3の実行後に、情報端末100との間でNFC通信が確立すると(S21)、制御装置50は、情報端末100から信号を受信したか否かを判定する(S22)。受信していないと判定すると(S22、No)、制御装置50はS22を繰り返す。受信したと判定すると(S22、Yes)、制御装置50は、受信した信号が振動発生指令を示すものかどうかを判定する(S23)。受信した信号が振動発生指令を示すものでないと判定すると(S23、No)、転送画像印刷処理以外の処理を実行する(S31)。受信した信号が振動発生指令であると判定すると(S23、Yes)、制御装置50は、上記の振動発生処理を実行する(S24)。これにより、情報端末100では、上記の姿勢検出処理が実行され、プリンタ1に向けて姿勢情報が送信される(図6のS5、S6)。制御装置50は、情報端末100からの姿勢情報を受信する(S25)。なお、S23において振動発生指令を受信したと判定されてから、所定時間(例えば、10秒)の経過後に、S24において振動発生処理が実行されてもよい。振動発生指令の受信後にすぐに振動発生処理を実行すると情報端末100側で振動検出の準備が整っていない状態で振動が発生するおそれがあり、このような事態を回避するためである。
次に、制御装置50は、図6のS7において情報端末100から送信された画像データを受信する(S26)。次に、制御装置50は、S25において受信した姿勢情報に基づき、上記の動作条件設定処理を実行する(S27)。次に、制御装置50は、S27において設定された記録条件が用紙99a(A4用紙)及び99b(A3用紙)のいずれであるかを判定する(S28)。記録条件が用紙99aである場合には(S28、A4)、制御装置50は、S26において受信した画像データに基づき、用紙99aに画像を記録するように印刷処理を実行する(S29)。記録条件が用紙99bである場合には(S28、A3)、制御装置50は、S26において受信した画像データに基づき、用紙99bに画像を記録するように印刷処理を実行する(S30)。
以上説明した本実施形態によると、キャリッジ25の移動によりプリンタ本体1aに振動を発生させる。これにより、プリンタ本体1aに載置されている情報端末100も振動する。このとき、情報端末100がどのように振動するかを、情報端末100に内蔵されている加速度センサ132によって検出する。この情報端末100の振動により情報端末100がどのような姿勢でプリンタ本体1aに載置されているのかを検知することができる。そして、情報端末100の様々な姿勢に対して、プリンタ1の各種設定を割り当てておくことで、検出された端末の姿勢に応じたプリンタの動作設定が可能となる。特に、本実施形態では、情報端末100の姿勢が縦姿勢か横姿勢かに応じて用紙99a及び99bのいずれを用いるかを設定できる。
また、本実施形態においては、プリンタ本体1aに振動を発生させる際に、キャリッジ25を走査方向に沿って移動させる。これにより、走査方向に沿った一方向に強い振動が作用するため、情報端末100のプリンタ本体1aに対する向きを検出しやすくなる。
また、本実施形態は、画像記録の際にインクジェットヘッド26を移動させるキャリッジ25が設けられたシリアル方式のプリンタを採用している。このキャリッジ25が振動を発生させる可動体として用いられるため、可動体を特別に設ける必要がない。
また、本実施形態の振動発生処理では、キャリッジ25の速度プロファイルのうち、最も大きな加速度のものが使用される。これにより、プリンタ本体1aには大きな振動が発生するため、姿勢検出処理において、誤検知が少なくなる。
以下、上述の実施形態の変形例について説明する。
[1]上述の実施形態では、振動発生処理のための特別なプログラムや姿勢情報に基づき記録条件を設定するための特別なプログラムがプリンタ1にあらかじめ搭載されていることが想定されている。しかし、このような特別なプログラムがプリンタにあらかじめ搭載されていなくてもよい。以下、このような場合に係る一変形例について説明する。
本変形例に係るプリンタ及び情報端末の構成及び処理のうち、転送画像印刷処理以外については上述の実施形態と同様である。一方、本変形例は、転送画像印刷処理においてプリンタ及び情報端末が実行する処理が、上述の実施形態と異なる。これについて、図8及び図9を参照しつつ説明する。
まず、プリンタ側の処理について説明する。図9に示すように、情報端末との通信が確立する(S121)と、プリンタの制御装置は、情報端末から印刷指令を受信したか否かを判定する(S122)。受信していないと判定すると(S122、No)、プリンタの制御装置は、S122を繰り返す。受信したと判定すると(S123)、プリンタの制御装置は、受信した印刷指令に基づいて印刷処理を実行する(S123)。そして、印刷処理が終了すると、プリンタの制御装置は、情報端末との通信が継続中か否か(切断されていないか否か)を判定する(S124)。継続中と判定すると(S124、Yes)、プリンタの制御装置はS122に戻る。継続していない(切断された)と判定すると(S124、No)、プリンタの制御装置は、その他の処理に移る。
以上のように、プリンタ側では単に、情報端末から印刷指令が送信されるまで待機し、印刷指令が送信されたら、その印刷指令に基づいて印刷処理を実行する。これが、情報端末との通信が確立している限り繰り返される。
一方、情報端末側の処理は以下の通りである。図8に示すように、プリンタとの通信が確立するまでの処理(S1〜S3)は、上述の実施形態と同様である。プリンタとの通信が確立すると(S3、Yes)、情報端末の制御装置は、空印刷を行うように指示する印刷指令をプリンタへと送信する(S104)。具体的には、情報端末の制御装置は、インクジェットヘッド26からはインクが噴射されないが、キャリッジ25が走査方向に移動するような画像データを生成する。そして、情報端末の制御装置は、この画像データを含む印刷指令をプリンタへと送信する。これにより、プリンタ側では、プリンタの制御装置が印刷指令に含まれる画像データに基づいてキャリッジ25を移動させるが、インクジェットヘッド26からはインクが噴射されないように印刷処理が実行される。
S104の印刷指令送信に従ってキャリッジ25が移動すると、プリンタ本体にも振動が発生する。そして、情報端末にも振動が発生する。このように、プリンタは、印刷指令に基づいてプリンタ本体に振動を発生させる。したがって、この印刷指令は本発明の振動発生指令に対応し、S104は振動発生指令送信ステップに対応する。
次に、情報端末の制御装置は、時間計測を開始する(S105)。制御装置は、内部タイマーを有しており、計測を開始してからの経過時間を測定可能である。次に、制御装置は、加速度センサ132の検出結果に基づき、情報端末に振動が発生したか否かを検出する(S106)。そして、振動が発生していないことを検出すると(S106,No)、制御装置は、S105からの経過時間が所定時間(例えば、10秒)以上であるか否かを判定する(S109)。所定時間以上でないと判定すると(S109、No)、制御装置は、S106の処理に戻る。
一方、S105からの経過時間が所定時間以上であると判定すると(S109、Yes)、制御装置は、所定時間を経過しても情報端末に振動が発生しないことをユーザに警告するエラー表示を表示操作部131に実行させる(S110)。そして、制御装置は、S104に戻り、再度、空印刷を行うように指示する印刷指示をプリンタへと送信する。このように、所定時間が経過しても情報端末に振動が発生しない場合、情報端末がプリンタ上の所定の載置領域情に置かれていないなど、情報端末側で振動を検出する準備が整っていないことが想定される。したがって、このような場合は、エラー表示によりユーザに注意喚起すると共に再度プリンタに印刷指令を送信して振動を発生させることで、情報端末の準備を整えるようにユーザを促すことができる。
S106において振動の発生を検出した場合には、情報端末の制御装置は、姿勢検出処理において、情報端末に発生した振動に基づいて情報端末の姿勢を検出する(S5;上述の実施形態と同様)。次に、情報端末の制御装置は、姿勢検出処理において検出した情報端末の姿勢に基づき、記録条件情報を生成する(S107)。記録条件情報は、画像記録の際の記録条件を指示する情報である。具体的には、情報端末の姿勢が横姿勢である場合には、記録条件として画像記録の対象を用紙99aとするように指示する記録条件情報が生成される。また、情報端末の姿勢が縦姿勢である場合には、記録条件として画像記録の対象を用紙99bとするように指示する記録条件情報が生成される。
そして、情報端末の制御装置は、S107において生成した記録条件情報と、S2において選択された記録画像に係る画像データとを含む印刷指令をプリンタへと送信する(S108)。これにより、プリンタ側では、情報端末から送信された印刷指令に含まれる記録条件情報が示す用紙上に、印刷指令に含まれる画像データに係る画像が記録される。このように、プリンタは、印刷指令に基づいて記録条件を設定し、その設定条件に従って画像記録を実行する。したがって、この印刷指令は本発明における動作条件設定指令に対応し、S108は動作条件設定ステップに対応する。
本変形例によると、振動発生処理のための特別なプログラムや姿勢情報に基づき記録条件を設定するための特別なプログラムがプリンタに搭載されていなくても、情報端末側の適切な処理のみによって本発明の実現が可能である。
なお、情報端末からフラッシング指令を受けた際にフラッシングを実行するようにプリンタが構成されている場合には、S104においてフラッシング指令がプリンタに送られてもよい。これにより、プリンタ側でフラッシングが行われる際、キャリッジ25が待機位置からフラッシングの位置へと移動することで、プリンタ本体に振動が発生する。よって、この振動に基づいてS5の姿勢検出処理が実行されればよい。
また、情報端末からキャリッジ移動指令を受けた際にキャリッジ25のみを移動させるようにプリンタが構成されている場合には、S104において、印刷指令ではなくキャリッジ移動指令がプリンタに送られてもよい。
また、プリンタの構成上、キャリッジ25が移動するがインクジェットヘッド26からインクが噴射されないような画像データが生成可能でない場合には、S104において、肉眼では認識できない程度に画像を記録するような画像データがプリンタに送られてもよい。例えば、走査方向に関する用紙の両端のそれぞれに肉眼では認識できないほどの小さなドットを形成するような画像データが考えられる。これによれば、用紙の一端から他端までキャリッジ25が移動してプリンタ本体に振動を発生させるが、用紙には微小なドットのみが形成されるだけであるため、その後の画像記録に支障がない。
[2]上述の実施形態では、情報端末100から振動発生指令が送られることによってプリンタ1において振動発生処理が実行されている。しかし、これ以外の何らかのきっかけに基づきプリンタにおいて振動発生処理が実行されてもよい。例えば、振動発生指令が送信される代わりに、画像記録の対象となる画像データを含む印刷指令が情報端末からプリンタに送信されてもよい。これに応じ、プリンタ側ではすぐに画像記録を行うのでなく、まずは振動発生処理が実行される。そして、情報端末において姿勢検出処理が行われた結果に基づいてプリンタの動作条件の設定がなされてから、あらかじめ送信されていた画像データに基づく印刷処理が実行される。
また、プリンタ側でユーザが表示操作部13を介して所定のユーザ入力をしたことに基づいて振動発生処理が実行されてもよい。ただし、この場合には、振動発生処理に先立って、振動を発生させることをあらかじめ通知する情報をプリンタが情報端末に送信すると共に、この情報に基づき、情報端末がプリンタから伝達した振動を検出できるように準備しておく必要がある。このように、振動発生処理が実行されるきっかけがどのようなものであれ、振動発生処理の実行に先立ち、プリンタと情報端末の間でNFC通信他のデータ通信が確立しており、プリンタと情報端末間で何らかの情報が送信される。そして、この情報送信に基づいて、振動発生処理と姿勢検出処理が実行される。
[3]上述の実施形態では、動作条件設定処理において、情報端末100の姿勢に応じて用紙99a及び99bの選択が行われている。しかし、動作条件設定処理において、上記以外の条件設定がなされてもよい。以下、このような場合に係る一変形例について説明する。
本変形例に係るプリンタは、用紙99a(A4用紙)を搬送する際に、縦搬送するか横搬送するかを選択可能に構成されている。縦搬送は、用紙の長辺を搬送方向に沿わせて行う搬送であり、横搬送は、用紙の短辺を搬送方向に沿わせて行う搬送であるものとする(図10参照)。縦搬送と横搬送の選択は、プリンタ側の表示操作部を介したユーザ入力によって行われてもよいし、情報端末からプリンタに送信する印刷指令の中に含まれる選択指令に基づいて行われてもよい。
また、本変形例に係るプリンタは、用紙に対して記録する画像の向きが互いに異なる第1記録方法及び第2記録方法を選択的に実施できるように構成されている。第1記録方法は、搬送方向に沿って一方側が画像の上部となり他方側が画像の下部となるように用紙99aに画像を記録する方法である。第2記録方法は、走査方向に沿って一方側が画像の上部となり他方側が画像の下部となるように用紙99aに画像を記録する方法である。通常、第1記録方法がデフォルトとして設定される。第2記録方法は、第1記録方法によって記録される場合に対し、画像中のXY座標に関して画像の向きを90度だけ回転させて記録することにより実行される。
そして、プリンタの制御装置は、情報端末100の姿勢の検出結果と、搬送の設定が縦搬送か横搬送かとの両方に応じ、第1記録方法及び第2記録方法のいずれかを選択する。具体的には、プリンタの制御装置は、情報端末100から姿勢情報を受信すると共に、画像記録の対象となる画像データを受信する。そして、制御装置は、実際に搬送された場合の用紙99aの方向と情報端末100の姿勢とを比較し、情報端末100の長辺方向が用紙99aの長辺方向に沿っているか否かを判定する。沿っていると判定した場合には、制御装置は、デフォルトのまま(つまり、第1記録方式により)、情報端末100からの画像データに基づく印刷処理を実行する。一方、情報端末100の長辺方向が用紙99aの長辺方向と交差していると判定した場合には、制御装置は、第2記録方法を選択して、情報端末100からの画像データに基づく印刷処理を実行する。
このような印刷処理の結果を図示したものが図10である。図10(a)〜図10(d)からなる4つの図は、情報端末100の姿勢に関する2つのパターンと用紙99aの搬送方向に関する2つのパターンとの組み合わせからなる合計4パターンに対応している。これらのうち、情報端末100の長辺方向と用紙99aの長辺方向とが沿っている場合を示しているのが、図10(a)及び図10(c)である。これらの2つのパターンでは、図示されているように、画像上部が搬送方向の一方側に、画像下部が搬送方向の他方側に配置される第1記録方法により、デフォルトのまま画像が記録されている。これに対し、情報端末100の長辺方向と用紙99aの長辺方向とが直交している(交差している)場合を示しているのが、図10(b)及び図10(d)である。これらの2つのパターンでは、図示されているように、デフォルトに対して画像の向きが90度回転される第2記録方法により画像が記録されている。
本変形例によると、ユーザは、情報端末100に記憶されている画像を用紙99aに対してどのように記録させるかを、情報端末100をプリンタ本体に置くときの姿勢によって設定することができる。
[4]上述の実施形態では、動作条件設定処理において、画像記録の際の記録条件の設定が行われている。しかし、記録条件以外の動作条件が設定されてもよい。例えば、プリンタ側のスキャナ部7が画像を読み込み、読み込んだ画像を情報端末に送信するという構成に適用する場合に、下記のような処理が考えられる。情報端末100が横姿勢にある場合には、スキャナ部7によって読み取られた画像の方向が横方向になり、情報端末100が縦姿勢にある場合には、スキャナ部7によって読み取られた画像の方向が縦方向になるように、プリンタの制御装置が読み取り画像を適宜回転する。そして、その画像が情報端末に送られる。なお、プリンタ側で画像の回転処理を行うのでなく、情報端末側で画像の回転処理を行ってもよい。
[5]上述の実施形態におけるプリンタ1側の図7の処理に加え、図11に示す処理が実行されてもよい。図11は、図7のS25の代わりになされるS201〜S204の処理を示している。本変形例に係るこれらの処理は、情報端末側に係る図8のS105〜S110と同様の処理であり、情報端末側のS105〜S110の処理と併用されてもよい。図11に示すように、S24において振動発生処理が実行されると、プリンタの制御装置は、時間計測を開始する(S201)。この制御装置は、内部タイマーを有しており、計測を開始してからの経過時間を測定可能である。次に、制御装置は、情報端末100から送信される姿勢情報を受信したか否かを判定する(S202)。そして、姿勢情報を受信していないと判定すると(S202,No)、制御装置は、S201からの経過時間が所定時間(例えば、10秒)以上であるか否かを判定する(S203)。所定時間以上でないと判定すると(S203、No)、制御装置は、S202の処理に戻る。
一方、S201からの経過時間が所定時間以上であると判定すると(S203、Yes)、制御装置は、所定時間を経過しても情報端末から姿勢情報が送信されないことをユーザに警告するエラー表示を表示操作部13に実行させる(S204)。そして、制御装置は、S24に戻り、再度、振動発生処理を実行する。このように、所定時間が経過しても情報端末から姿勢情報が送信されない場合、情報端末がプリンタ上の所定の載置領域情に置かれていないなど、情報端末側で振動を検出する準備が整っていないことが想定される。したがって、このような場合は、エラー表示によりユーザに注意喚起すると共に再度振動発生処理を実行することで、情報端末の準備を整えるようにユーザを促すことができる。S202において姿勢情報を受信したと判定した場合には、制御装置は、受信した姿勢情報に基づくS26からの処理に移る。
[6]上述の実施形態において姿勢検出処理が実行された際、検出が成功した場合には、姿勢検出が成功した旨をユーザに通知する画像(例えば、「認証OK」や「検出成功」などの文字に対応する画像)を情報端末100の表示操作部131が表示してもよい。例えば、図6のS5が実行された後、一連の処理が終了するまでのいずれかのタイミングで、制御部110が表示操作部131に当該画像を表示させればよい。また、かかる画像をプリンタ1の表示操作部13が表示してもよい。この場合、図7のS25が実行された後、一連の処理が終了するまでのいずれかのタイミングで、制御部50が表示操作部13に当該画像を表示させればよい。また、姿勢検出が成功した旨をユーザに通知する画像の表示の他、検出結果を示す画像の表示等がなされてもよい。例えば、検出した姿勢の向きを示す矢印や、その向きに図形が移動するアニメーションなどの画像が表示されてもよい。また、検出した方向を示す音声が情報端末100やプリンタ1から出力されてもよい。
[7]上述の実施形態においては、検出される情報端末100の姿勢には、縦姿勢及び横姿勢の2つが含まれる。しかし、検出される姿勢に、縦姿勢と横姿勢の中間姿勢である斜め姿勢がさらに含まれてもよい。例えば、姿勢検出処理の検出結果が、縦姿勢、横姿勢及び斜め姿勢の3つのうち、いずれかであってもよい。検出の方法として、例えば、加速度センサ132において設定される座標系Sに関し、検出された加速度ベクトルのうち、大きさが最大のもののX軸に対する角度に基づき、情報端末100の姿勢が縦姿勢、横姿勢及び斜め姿勢のいずれであるかが検出されてもよい。
また、上述の実施形態においては、縦姿勢及び横姿勢に2種類の用紙の選択条件が割り当てられているが、本変形例においては、さらに別の条件が斜め姿勢に割り当てられるとよい。例えば、斜め姿勢には、1枚の用紙に対して2ページを割り付けて印刷する設定が割り当てられてもよいし、同じ画像を複数の用紙に連続して印刷する設定が割り当てられてもよい。
[その他]上記以外のその他の変形例として、以下のようなものがある。例えば、上述の実施形態では、動作設定処理において、A4用紙(用紙99a)かA3用紙(用紙99b)かが選択されている。しかし、B4用紙かB5用紙かなど、その他のサイズの組み合わせから選択されてもよい。また、上述の実施形態では、情報端末100からの画像データに基づき、動作条件設定処理において設定された記録条件に従って印刷処理が実行されている。しかし、PC90から送信されたり他の媒体から読み取られたりした画像データに基づき、動作条件設定処理において設定された記録条件に従って印刷処理が実行されてもよい。また、上述の実施形態では情報端末100とプリンタ1との通信方式にNFCが採用されている。しかし、Wi−Fiやブルートゥースなど、その他の通信方式が用いられてもよい。
また、上述の実施形態では、プリンタ1上に情報端末100が載置される場合が想定されているが、プリンタ本体1aの振動が情報端末100に伝達するのであれば、プリンタ本体1aのどこかに情報端末100が接触していればよい。これにより、NFC通信が可能な範囲外に情報端末100が位置する場合には、上記のようなNFC以外の通信方式が採用されることが好ましい。さらに、プリンタ本体1aの振動が情報端末100に伝達するのであれば、プリンタ本体1aのどこにも情報端末100が接触していなくてもよい。例えば、プリンタ1がデスクなどの支持台以上に置かれている場合に、同じ支持台上に情報端末100が載置されていてもよい。この場合、プリンタ本体1aの振動が支持台を介して情報端末100に伝達するため、伝達した振動の方向を加速度センサ132が検出可能な範囲であれば、本発明が適用可能である。
また、上述の実施形態においては、制御装置50や制御装置110において、CPUとASICとが協働して機能することで各種の処理を実行する。しかし、これらの制御装置が、CPU単独の機能又はASIC単独の機能により各種の処理を実行するように構成されていてもよい。また、上述の実施形態では、情報端末100において画像記録の対象となる画像を選択した状態で情報端末100をプリンタ1上に載置すると、その後は自動的に画像データが情報端末100からプリンタ1に送信され、印刷処理が実行される。しかし、情報端末100をプリンタ1に載置した後、情報端末100とプリンタ1のNFC通信が確立した段階で、あらためて、プリンタ1の表示操作部13を介したユーザ入力により、印刷開始を指示するようになっていてもよい。印刷開始が指示されると情報端末100からプリンタ1へと画像データが送信されると共に、振動発生処理や姿勢検出処理、動作条件設定処理を経て、印刷処理が実行される。
また、上述の実施形態においては、振動発生処理において振動を発生させるために、キャリッジ25が駆動される。しかし、キャリッジ25以外の可動体により振動発生処理が実行されてもよい。例えば、スキャナ部7のキャリッジ17を移動させることで振動を発生させてもよい。
本発明のプリンタに適用されるヘッドは、シリアル式に限定されず、ライン式でもよい。この場合、振動を発生させる可動体として、キャリッジ以外の構成が採用されればよい。また、プリンタの記録方式は、インクジェット方式以外(電子写真方式等)であってもよい。
1 インクジェットプリンタ(プリンタ)
1a プリンタ本体
10 プリントシステム
25 キャリッジ
26 インクジェットヘッド
50 制御装置
99a 用紙(A4)
99b 用紙(A3)
100 情報端末
110 制御装置
132 加速度センサ

Claims (15)

  1. 被記録媒体に画像を記録する記録する記録部と、前記記録部を収容するプリンタ本体とを有するプリンタと、前記プリンタと相互にデータ通信可能で、且つ、前記プリンタ本体に接触可能な情報端末と、を備えたプリントシステムであって、
    前記プリンタは、
    前記被記録媒体への記録を行う記録部と、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生体と、前記プリンタの動作を制御する第1制御部と、を有し、
    前記情報端末は、
    この情報端末に生じる振動を検出する振動検出部と、前記情報端末の動作を制御する第2制御部と、を有し、
    前記第1制御部は、前記振動発生体を駆動して、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生処理を実行し、
    前記第2制御部は、前記振動発生処理が行われたときに、前記振動検出部によって検出された、前記プリンタ本体に接触した部分を介して前記プリンタ本体から伝達した前記情報端末の振動と、前記プリンタ本体の振動との関係に基づいて、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢を検出する姿勢検出処理を実行し、
    前記第1制御部は、前記情報端末から送信された、前記姿勢検出処理で検出された前記情報端末の姿勢を示す情報に応じて、前記プリンタの動作条件を設定する動作条件設定処理を実行することを特徴とするプリントシステム。
  2. 被記録媒体に画像を記録する記録する記録部と、前記記録部を収容するプリンタ本体とを有するプリンタと、前記プリンタと相互にデータ通信可能で、且つ、前記プリンタ本体を支持する支持台上に置くことが可能な情報端末と、を備えたプリントシステムであって、
    前記プリンタは、
    前記被記録媒体への記録を行う記録部と、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生体と、前記プリンタの動作を制御する第1制御部と、を有し、
    前記情報端末は、
    この情報端末に生じる振動を検出する振動検出部と、前記情報端末の動作を制御する第2制御部と、を有し、
    前記第1制御部は、前記振動発生体を駆動して、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生処理を実行し、
    前記第2制御部は、前記振動発生処理が行われたときに、前記振動検出部によって検出された、前記情報端末が置かれた前記支持台を介して前記プリンタ本体から伝達した前記情報端末の振動と、前記プリンタ本体の振動との関係に基づいて、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢を検出する姿勢検出処理を実行し、
    前記第1制御部は、前記情報端末から送信された、前記姿勢検出処理で検出された前記情報端末の姿勢を示す情報に応じて、前記プリンタの動作条件を設定する動作条件設定処理を実行することを特徴とするプリントシステム。
  3. 前記振動発生体は、前記プリンタ本体内を所定方向に移動する可動体であり、
    前記第1制御部は、前記振動発生処理において、前記可動体を前記所定方向に移動させることにより、前記プリンタ本体に前記所定方向における振動を発生させることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリントシステム。
  4. 前記第1制御部は、前記振動発生処理において、前記可動体を複数回繰り返して前記所定方向に移動させることを特徴とする請求項3に記載のプリントシステム。
  5. 前記可動体は、前記記録部を搭載したキャリッジであり、
    前記記録部は、前記キャリッジと一体的に前記所定方向に移動しながら前記被記録媒体への記録を行うものであり、
    前記第1制御部は、前記振動発生処理において、前記キャリッジを前記所定方向に移動させることを特徴とする請求項3又は4に記載のプリントシステム。
  6. 前記被記録媒体を、前記記録部に対して前記所定方向と交差する搬送方向に搬送する搬送部を有し、
    前記情報端末から送られた画像データに基づいて前記プリンタで画像の記録を行う際に、
    前記第1制御部は、
    前記振動発生処理において、前記搬送部に前記被記録媒体を搬送させずに、前記キャリッジを前記所定方向に移動させ、
    前記動作条件設定処理において、前記姿勢検出処理で検出された前記情報端末の姿勢に応じて、前記情報端末から送られた画像データに基づいて記録を行う際の、前記プリンタの動作条件である記録条件を設定し、
    前記動作条件設定処理で設定された前記記録条件に基づいて、前記搬送部により前記被記録媒体を前記搬送方向に搬送させながら、前記キャリッジを前記所定方向に移動させて、前記記録部に前記被記録媒体への画像の記録を行わせることを特徴とする請求項5に記載のプリントシステム。
  7. 前記記録部は、それぞれインクを吐出する複数のノズルを有するインクジェットヘッドであり、
    前記プリンタは、前記インクジェットヘッドに装着されて前記複数のノズルを覆うキャップ部材と、前記インクジェットヘッドがフラッシングを行うときに前記複数のノズルから吐出されるインクを受けるインク受け部材とを有し、
    前記キャップ部材と前記インク受け部材は、前記キャリッジの前記所定方向における移動範囲のうちの、両端の位置にそれぞれ配置され、
    前記第1制御部は、
    前記振動発生処理において、前記キャリッジを、前記所定方向において前記キャップ部材が配置された位置から前記インク受け部材が配置された位置まで移動させ、
    前記キャリッジが、前記インク受け部材が配置された位置に到達したら、その位置で、前記インクジェットヘッドにフラッシングを行わせることを特徴とする請求項5に記載のプリントシステム。
  8. 前記第1制御部は、前記キャリッジを前記所定方向に移動させるときの、加速度が異なる複数種類の速度プロファイルを保持し、
    前記第1制御部は、前記振動発生処理において、前記複数種類の速度プロファイルのうちの、加速度が最も大きい速度プロファイルに基づいて前記キャリッジを移動させることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載のプリントシステム。
  9. 前記プリンタは、前記被記録媒体を前記記録部に供給する供給部と、前記供給部から供給された前記被記録媒体を前記記録部に対して所定の搬送方向に搬送する搬送部と、前記記録部によって記録がなされた前記被記録媒体が前記搬送方向に沿って排出される排出部と、を有し、
    前記情報端末は矩形の平面形状を有するものであり、
    前記第2制御部は、前記姿勢検出処理において、前記情報端末の姿勢が、その長手方向が前記搬送方向に沿った縦姿勢か、その短手方向が前記搬送方向に沿った横姿勢か、を判断することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のプリントシステム。
  10. 前記供給部は、矩形状の第1被記録媒体と、同じく矩形状で且つ前記第1被記録媒体よりもサイズが小さい第2被記録媒体の、何れか一方を選択的に前記記録部に供給し、
    前記搬送部は、前記第1被記録媒体については、その長辺が前記搬送方向に沿うように搬送する一方で、前記第2被記録媒体については、その短辺が前記搬送方向に沿うように搬送し、
    前記第1制御部は、前記動作条件設定処理において、
    前記姿勢検出処理において前記情報端末の姿勢が前記縦姿勢であると判断された場合には、前記供給部に、前記第1被記録媒体を前記記録部に向けて供給させ、
    前記姿勢検出処理において前記情報端末の姿勢が前記横姿勢であると判断された場合には、前記供給部に、前記第2被記録媒体を前記記録部に向けて供給させることを特徴とする請求項9に記載のプリントシステム。
  11. 前記供給部は、矩形状の前記被記録媒体を前記記録部に供給し、
    前記搬送部は、前記矩形状の被記録媒体を、その長辺又は短辺が前記搬送方向に沿った状態で前記搬送方向に搬送し、
    前記第1制御部は、前記動作条件設定処理において、
    前記姿勢検出処理で検出された前記情報端末の姿勢から、前記情報端末の長手方向が、搬送される前記被記録媒体の長辺方向に沿っていると判断した場合には、前記記録部に、前記情報端末に記憶されている画像をその向きのまま前記被記録媒体に記録させ、
    前記姿勢検出処理で検出された前記情報端末の姿勢から、前記情報端末の長手方向と搬送される前記被記録媒体の長辺方向とが交差していると判断した場合には、前記情報端末に記憶されている画像の向きを回転させてから、前記記録部に前記画像を前記被記録媒体に記録させることを特徴とする請求項9に記載のプリントシステム。
  12. 請求項1のプリントシステムを構成するプリンタであって、
    前記プリンタ本体に接触した前記情報端末からプリンタの動作設定を行うための信号が入力されたときに、
    前記第1制御部は、
    前記振動発生体を駆動して、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生処理と、
    前記情報端末で検出された、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢に応じて、前記プリンタの動作条件を設定する動作条件設定処理と、
    を実行することを特徴とするプリンタ。
  13. プリンタ本体に接触可能な情報端末と相互にデータ通信可能で、且つ、振動発生体を有するプリンタの動作条件を設定するために、前記情報端末に実行させるプログラムであって、
    前記プリンタに前記振動発生体を駆動させて前記プリンタ本体に振動を発生させるように指示する振動発生指令を前記プリンタへと送信する振動発生指令送信ステップと、
    前記振動発生指令に応じて前記プリンタ本体が振動したときに、前記情報端末の振動検出部によって検出された、前記プリンタ本体に接触した部分を介して前記プリンタ本体から伝達した前記情報端末の振動と、前記プリンタ本体の振動との関係に基づいて、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢を検出する姿勢検出ステップと、
    前記姿勢検出ステップで検出された前記情報端末の姿勢に応じて、前記プリンタに動作条件を設定するように指示する動作条件設定指令を前記プリンタへと送信する条件設定指令送信ステップと、を前記情報端末に実行させることを特徴とする動作設定プログラム。
  14. プリンタ本体に接触可能な情報端末と相互にデータ通信可能で、且つ、振動発生体を有するプリンタの動作条件を設定するために、前記プリンタに実行させるプログラムであって、
    前記情報端末から送信される振動発生指令に従って、前記振動発生体を駆動して、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生ステップと、
    前記振動発生ステップが実行されたときに、前記プリンタ本体に接触した部分を介して前記プリンタ本体から伝達した前記情報端末の振動の、前記情報端末の振動検出部による検出結果と、前記プリンタ本体の振動との関係に基づいて検出された、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢を示す姿勢情報を前記情報端末から受信する姿勢情報受信ステップと、
    前記姿勢情報受信ステップで受信された前記姿勢情報に応じて動作条件を設定するように指示する動作条件設定ステップと、を前記プリンタに実行させることを特徴とする動作設定プログラム。
  15. プリンタ本体に接触可能な情報端末と相互にデータ通信可能で、且つ、振動発生体を有するプリンタの動作条件を設定する方法であって、
    前記プリンタ及び前記情報端末間のデータ通信が確立した後に、前記振動発生体を駆動して、前記プリンタ本体に振動を発生させる振動発生ステップと、
    前記振動発生ステップが実行されたときに、前記情報端末の振動検出部によって検出された、前記プリンタ本体に接触した部分を介して前記プリンタ本体から伝達した前記情報端末の振動と、前記プリンタ本体の振動との関係に基づいて、前記情報端末の前記プリンタ本体に対する姿勢を検出する姿勢検出ステップと、
    前記姿勢検出ステップで検出された前記情報端末の姿勢に応じて、前記プリンタの動作条件を設定する動作条件設定ステップとを、備えていることを特徴とする動作設定方法。
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