JP2014197060A - 防音シート - Google Patents

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歩 牛山
Ayumi Ushiyama
歩 牛山
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Abstract

【課題】騒音発生現場において不快感の主要因となる特定の周波数域の騒音透過を防止して、透過する騒音の不快レベルを低減可能な防音シートを提供する。【解決手段】軟質の遮音シート2と、遮音シート2に固定された定形の容器状体3と、を備えた防音シート1である。容器状体3は、一定の径を備えた複数の貫通孔33が形成された平板部31と、平板部31の全周から起立する壁部32と、を備えている。容器状体3は、平板部31が、遮音シート2との間に一定の間隔を有するように、壁部32の平板部31逆側の端部で、遮音シート2に固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、土木建築等の工事現場や工場等において用いられる防音シートに関する。
環境白書によると、最近の騒音苦情件数において、「建設工事騒音」は、1位の工場・事業場に次ぐ2位にあたる。建設工事における騒音の発生源のうち、建設機械については、建設工事に伴う騒音・振動対策として、騒音・振動が相当程度軽減された建設機械が「低騒音型・低振動型建設機械」として指定され、生活環境を保全すべき地域で行う工事では、指定を受けた機械の使用が推進されている。しかし、工具より発生する騒音対策については施策がない。
建設工事における騒音を低減させる手段として、建設工事用の防音シートが用いられている。このような防音シートとしては、塩化ビニル製の一枚もののシートで、現場を覆うだけのものが一般的であり、実際には、充分な防音効果が得られていなかった。
そこで、防音効果を改善した防音シートとして、第1の多孔質シート層、第2の多孔質シート層、軟質遮音シート層及び外装材層が、この順に積層されてなり、上記第1の多孔質シートは、樹脂薄片と、該樹脂薄片を結合するバインダとからなり、連通する多数の空隙を有し、上記第2の多孔質シートは、繊維からなり、連通する多数の空隙を有し、上記軟質遮音シートは、高比重物質を含有する樹脂シートからなるものが提案されている(例えば特許文献1)。
特許文献1の発明によれば、二層の多孔質シート層で吸音しながら、その外側に積層された軟質遮音シート層で遮音するので、それぞれを単独で使用した同程度の厚さの防音材では到達し得ない防音性能を有し、且つ強度が大きく、優れた加工性を有する防音材を得ることができる。
特開平10−183807号公報(請求項1、段落0027)
しかし、建設工事現場では、かん高さの原因となる500Hz〜2KHzの中高周波数域の騒音が、不快感の大きな原因となっているのに対し、特許文献1の発明では、単に二層の多孔質シートを遮音シートに積層しただけであるため、この中高周波数域の騒音を十分に吸音又は遮音することができなかった。
また、従来の防音シートでは、ビル等の大規模な建設物の工事現場全体を防音シートで被覆する際には、防音シートを連結する必要があるため、この連結部から音漏れがしていた。
更に、従来の防音シートでは、現場での作業性を高めるため、軽さを重視した構成となっているが、一般的に、軽いシートでは中低音の遮音が難しく、中低音を遮音できる軽量の防音シートは知られていなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、騒音発生現場において不快感の主要因となる特定の周波数域の騒音透過を防止して、透過する騒音の不快レベルを低減可能な防音シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、防音シート相互の連結部における音漏れが抑制された防音シートを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、工事現場への運搬及び工事現場での設置が容易な防音シートを提供することにある。
前記課題は、請求項1の防音シートによれば、軟質の遮音シートと、該遮音シートに固定された定形の容器状体と、を備え、前記容器状体は、一定の径を備えた複数の貫通孔が形成された平板部と、該平板部の全周から起立する壁部と、を備え、前記容器状体は、前記平板部が、前記遮音シートとの間に一定の間隔を有するように、前記壁部の前記平板部逆側の端部で、前記遮音シートに固定されていること、により解決される。
このように構成しているので、容器状体に吸音効果が付与され、容器状体による吸音機能と遮音シートによる遮音機能とが果たされることにより、防音効果の高い防音シートが提供できる。また、遮音シートとして、軟質のものを用いると共に、容器状体が貫通孔を備えているため、防音シート全体が重量化することを防止でき、取扱や運搬時の作業性のよい防音シートとすることができる。
このとき、前記遮音シートは、矩形からなり、使用時における一対の端部側に、隣接する他の前記遮音シートとの連結手段を備え、前記一対の端部側のうち一方の前記端部側に設けられた前記連結手段は、前記容器状体に対向する位置に設けられ、他方の前記端部側に設けられた前記連結手段は、前記容器状体に対向しない位置に設けられていると好適である。
このように構成しているため、防音シートを並べて隣接する防音シートを相互に連結するときであっても、容器状体が防音シートの継ぎ目部分に対向するように設けられることとなり、継ぎ目の隙間からの音漏れを防ぐことができる。
また、容器状体が遮音シートに固定されているため、遮音シート部分を連結するだけで複数の防音シートの連結が可能となり、簡単に、複数の防音シートを並べて取付可能な防音シートを実現できる。
また、他方の端部側に設けられた連結手段が、容器状体に対向しない位置に設けられているため、一方の端部側を、隣接する防音シートの他方の端部側と重ねた状態で連結することが可能となる。
このとき、前記使用時における一対の端部側は、前記使用時における左右方向の端部側又は前記使用時における上下方向の端部側であると好適である。
このように構成しているため、縦横に防音シートを連結でき、ビル等の大型の建物にも利用可能となる。
このとき、前記連結手段は、面ファスナであると好適である。
このように構成するため、軟質のシート同士を、面で連結可能となり、連結部分での音漏れが防止できると同時に、防音シートの設置が容易となる。
このとき、前記容器状体は、使用時における上下方向に、相互に一定の間隔を置いて、前記遮音シートに複数固定されていると好適である。
このように構成しているため、容器状体の間で防音シートを折り畳むことが可能となり、運搬や取付の作業性が向上される。
このとき、前記壁部のうち、前記容器状体の下側に位置する下壁部には、水抜き孔が設けられていると好適である。
このように構成しているため、使用時に容器状体に雨水等が溜まって防音効果が減少したり、防音シートが重みで破損したりすることを防止できる。
このとき、前記遮音シートと前記容器状体との間には、吸音材を備えていると好適である。
このように構成しているため、防音シートによる吸音効果をより向上できる。
このとき、前記遮音シートと前記平板部との距離をL、前記平板部の厚さをl、前記貫通孔の直径をd、前記平板部に形成された前記貫通孔の個数をnとしたときに、
Figure 2014197060
であると好適である。
工事現場の作業音に対して、人は、うるささ、不快感、かん高さの点で、不快感を感じるが、かん高さは、500Hzから2KHzの中高周波数域の音が原因となる。
Figure 2014197060
となるように、容器状体の形状及び貫通孔の大きさ,間隔とすることにより、工事現場の作業音のうち、特に人の耳に不快感を与えるかん高さを低減でき、工事現場の騒音の音質を改善できる。
このように、人が不快に感じ易い音の周波数領域を特定し、その音域を集中的に吸音できるように調整した吸音機構としているため、音質を改善し、不快感を大幅に低減することができる。
本発明によれば、容器状体に吸音効果が付与され、容器状体による吸音機能と遮音シートによる遮音機能とが果たされることにより、防音効果の高い防音シートが提供できる。また、遮音シートとして、軟質のものを用いると共に、容器状体が貫通孔を備えているため、防音シート全体が重量化することを防止でき、取扱や運搬時の作業性のよい防音シートとすることができる。
本発明の一実施形態に係る防音シートの外観図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 一般的な穿孔板吸音構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る防音シートを縦横に連結した状態を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係るについて、図1〜図5を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る防音シートの外観図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図1のB−B断面図である。図4は、一般的な穿孔板吸音構造を示す図である。図5は、本発明の一実施形態に係る防音シートを縦横に連結した状態を示す説明図である。
(防音シート1)
本実施の形態に係る防音シート1は、住宅やビル等の建設工事現場で、工事現場を覆うことにより工事現場で発生する騒音が外部に伝達されることを防止するために用いるものであり、例えば、防音シート1を縦横に複数連結したものを建設中の建築物の周囲に設置された足場等に連結することにより用いられる。
本実施形態の防音シート1は、図1〜図3で示すように、軟質の遮音シート2と、遮音シート2の一方の面に固定される容器状体3と、遮音シート2と容器状体3との間に設置される吸音材4と、隣接する防音シート1同士を連結するための面ファスナ5と、を主要構成要素としている。
遮音シート2は、公知の防音用に用いられる塩化ビニル製等のシートからなり、その他、例えば、紙、布、不織布、金属箔、樹脂シート等のシートと、金属粉、酸化鉛、酸化鉄、炭酸バリウム等の無機充填剤を充填した塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のフィルムとを貼着して得られるシートを用いてもよい。
本実施形態の遮音シート2の大きさは、使用時の上下方向の長さが3.4m、使用時の左右方向の長さが1.8mであり、遮音シート2の使用時の上下方向の長さは、建物の1階分に相当する。
容器状体3は、発泡スチロール製であり、図1〜図3に示すように、長方形板状の平板部31と、平板部31周囲から垂直に起立した壁部32と、から形成される薄型直方体の容器状体からなる。壁部32のうち、使用時に下方の壁を構成する下壁部には、図1,図3に示すように、容器状体3と遮音シート2との間に溜まる水を抜くための水抜き孔34が形成されている。
平板部31には、図1〜図3に示すように、一定の径dを備えた複数の貫通孔33が穿孔されている。
本実施形態の貫通孔33は、穿孔板による共振周波数fが500Hz以上2000Hz以下となるように設けられる。
ここで、穿孔板による共振周波数fとは、図4に示す穿孔板吸音構造における共振周波数をいう。穿孔板吸音構造では、穿孔板を剛壁から離して取り付け、空気層を持たせた場合、図4のように、孔の数だけ単一共鳴器が並んだものと考えることができる。
このときの共振周波数fは、
Figure 2014197060
で計算できる。ここで、
c:音速(m/s)
n:単位面積当たりの孔の個数(/m
s:孔の面積(m
L:穿孔板から剛壁までの距離(m)
l:穿孔板の厚さ(m)
δ:孔が円形の場合は、δ≒0.8d;但し、dは、孔の直径(m)
とする。
この式を、図1〜図3の本実施形態の防音シート1に当てはめると、遮音シート2が図4の剛壁に、平板部31が図4の穿孔板に該当する。
従って、
n:平板部31における単位面積当たりの貫通孔33の個数(/m
s:貫通孔33の面積(m
L:平板部31から遮音シート2までの距離(m)
l:平板部31の厚さ(m)
d:貫通孔33の直径(m)
としたときに、上記式で求められるfが、500Hz以上2000Hz以下となるn,s,L,l,dの値となるよう、容器状体3の形状及び貫通孔33の大きさ,間隔とする。
工事現場の作業音、例えば、油圧ショベルの基本動作である掘削,旋回,放出の一連の作業音に対して、人は、うるささ、不快感、かん高さの点で、騒音の評価が低いことが、研究により知られている。かん高さは、500Hzから2KHzの中高周波数域の音が原因となる。
従って、上記式で求められるfが、500Hz以上2000Hz以下となるように、容器状体3の形状及び貫通孔33の大きさ,間隔とすることにより、工事現場の作業音のうち、特に人の耳に不快感を与えるかん高さを低減でき、工事現場の騒音の音質を改善できる。
なお、上記式で求められるfが、500Hz以上1500Hz以下となるn,s,L,l,dの値となるよう、容器状体3の形状及び貫通孔33の大きさ,間隔とすると、より好適である。
本実施形態では、例えば、n=1600(/m)、L=15(mm)、l=6(mm)、d=8(mm)とすると、f=1125.5(Hz)となり、かん高さを与える1125.5Hzの騒音を選択的に吸音できる。電動鋸の騒音は、1KHz帯域であるため、電動鋸が発生する騒音も、選択的に吸音できる。
なお、電動鋸の発生騒音は1KHz,ポータブルグラインダーの発生騒音は4KHz帯域が最大であるなど、よく使用される工具の発生騒音の周波数特性を把握し、集中的に低減させたい音域が決定されれば、工事現場の騒音の音質を改善して、合理的な音の設計を行うことが可能となる。所定の音域に調整した吸音機構を作ることで、一枚もののシートでは遮音できない音を低減させることができる。
従って、例えば、上記式で求められるfが、3000Hz以上4000Hz以下となるn,s,L,l,dの値となるよう、容器状体3の形状及び貫通孔33の大きさ,間隔とすると、ポータブルグラインダーの発生騒音を選択的に吸音できる。
遮音シート2と容器状体3の間に挿入する吸音材4の厚みは、L未満、例えば10mm厚とするとよい。
容器状体3は、平板部31の壁部32側の内面を遮音シート2に対向させ、壁部32の平板部31逆側端部の全周が遮音シート2の一方の面に接着されることにより、遮音シート2の一方の面に取付けられる。これにより、遮音シート2と平板部31と壁部32とに囲まれる空間は、貫通孔33と水抜き孔34が設けられることを除いては、閉鎖された空間となる。
容器状体3と遮音シート2との固定は、接着剤で行ってもよいし、溶着により行ってもよい。
図1に示すように、容器状体3は、遮音シート2の設置時に工事現場側に配置される側(以下、工事現場側という)の面に、防音シート1設置時の上下方向(以下、上下方向という)に、容器状体3a,3b,3cが、3つ並べて固定されている。3つの容器状体3の間の2つの隙間gのうち少なくとも一方は、容器状体3の壁部32高さの2倍よりも若干長く形成されており、防音シート2の運搬時に、防音シート2を隙間gで折り曲げることにより折り畳むことが可能になっている。
なお、本実施形態では、一枚の遮音シート2に、上下方向に三つの容器状体3a,3b,3cを配置しているが、二つ又は四つ以上であってもよい。
容器状体3は、遮音シート2の一方の側部側,本実施形態では、図1,図2の左側の端部近くに配置され、他方の側部側,本実施形態では、図1,図2の右側の端部が、遮音シート2の右側の端部から所定距離L1,例えば2〜4cm離れた位置に配置されるように固定される。
この遮音シート2右側の端部において、容器状体3が配置されていない所定距離L1の部分は、防音シート1設置時の左右方向(以下、左右方向という)で隣接する防音シート1と連結するときに、隣接する防音シート1が重なる重ね部6を構成し、面ファスナ5の一方ファスナ5aが、上下方向に沿って固定されている。
また、最上方及び最下方の容器状体3は、それぞれ、防音シート1の設置時における上方及び下方(以下、上方,下方という)の端部から離れた位置に設置されている。最下方の容器状体3の下方の端部は、遮音シート2の下方の端部から所定距離L2,例えば2〜4cm離れた位置に配置されるように固定される。
この遮音シート2下方の端部において、容器状体3が配置されていない所定距離L1の部分は、上下方向で隣接する防音シート1と連結するときに、隣接する防音シート1が重なる重ね部8を構成し、面ファスナ7の一方ファスナ7aが、左右方向に沿って固定されている。
遮音シート2の工事現場逆側の面には、図2,図3に示すように、面ファスナ5,7の他方ファスナ5b,7bが固定されている。
他方ファスナ5bは、図2に示すように、遮音シート2の工事現場逆側の面であって、一方ファスナ5aの左右方向逆側の端部に、上下方向に沿って固定されている。
また、他方ファスナ7bは、図3に示すように、遮音シート2の工事現場逆側の面であって、一方ファスナ7a上下方向逆側の端部である上端側に、左右方向に沿って固定されている。
他方ファスナ5b,7bは、遮音シート2の容器状体3が固定されている領域の裏面に設けられ、それぞれが一方ファスナ5a,7aと連結されたときに、連結箇所の工事現場側が容器状体3に覆われるようになっている。従って、音漏れのし易い連結箇所の工事現場側が容器状体3に覆われるため、防音シート1の連結箇所から防音シート1の外側に漏れることを抑制できる。
また、遮音シート2の上端近くには、複数のハトメ9が設けられている。このハトメ9は、防音シート1を、設置する建物や足場に紐で結びつけるために用いられる。なお、ハトメ9の代わりに、ロープを縫い付けておき、このロープにより建物や足場で固定するようにしてもよい。
吸音材4は、容器状体3内面と遮音シート2との間の隙間に収納可能な大きさからなる公知の吸音材であって、本実施形態では、他の吸音材に比べて耐候性及び耐久性の高い公知のポリエステル(PET)吸音材を用いる。但し、吸音材は、これに限られるものでなく、ロックウール,グラスウールや、合成樹脂製で表面に空気を包摂した突起を有する発泡シート,例えば、気泡緩衝材等を用いてもよい。
複数の防音シート1を縦横に連結した状態を、図5に示す。
防音シート1は、図1に示すように、右端及び下端の工事現場側の面に重ね部6,8が形成され、一方ファスナ5a,7aがそれぞれ固定されているため、複数の防音シート1の一方ファスナ5a,7aと他方ファスナ5b,7bがそれぞれ連結されることにより、左上端から順に右側及び下側に、順次重ね部6,8で重ねられて連結されている。
防音シート1は、図5に示すように、縦横に連結されることにより、防音対象となる工事現場の大きさに合わせた大きさとされ、工事現場全体を被覆するために用いられる。
また、図5に示すように縦横に防音シート1を連結したときに、ハトメ9の工事現場逆側の面には、上方の防音シート1の重ね部8又は最下段の容器状体3cが重なるため、ハトメ9での音漏れが防止される。
(防音シート1を用いた防音方法)
次いで、防音シート1を用いて工事現場の防音をする方法について説明する。
まず、工事現場の大きさに合わせて、必要な数の防音シート1を準備する。工事現場を背にして見たときの最も左上に位置させる防音シート1を、容器状体1側を上にして床上に置き、その右側に、もう一つの防音シート1を、左側の防音シート1の一方ファスナ5a上に右側の防音シート1の他方ファスナ5bを載せて連結させながら、配置する。同様にして、右側に新しい防音シート1を連結させていく。左右方向に連結させる防音シート1の数は、搬送可能な数,例えば3〜4枚程度とする。
この段階で、3〜4枚程度の防音シート1が横一列に連結された連結体が完成する。
次いで、最も上方の容器状体3aと、3aに隣接して下方に設けられる中央の容器状体3bとの間で、この連結体を折り曲げ、容器状体3aと容器状体3bの平板部31が互いに当接するように、容器状体3aの上に容器状体3bを重ねる。
これにより、容器状体3aの上に、お互いの平板部31が当接した状態で容器状体3bが載り、容器状体3bの上に、お互いの遮音シート2が当接した状態で容器状体3cが載って、防音シート1の連結体が三つ折りとなる。
次いで、横に3〜4枚程度の防音シート1が横一列に連結された連結体の下端の重ね部8に、次の一列となる防音シート1を連結させる。
まず、最上段の左端の防音シート1の一方ファスナ7a上に新たな防音シート1の他方ファスナ7bを載せて連結させながら、配置する。
次いで、最上段の左から二番目の防音シート1の一方ファスナ7a上に新たな防音シート1の他方ファスナ7bを載せて連結させ、二列目の最も左の防音シート1の一方ファスナ5a上に、既に他方ファスナ7bを連結させた防音シート1の他方ファスナ5bを載せて連結させながら、二列目の左から二番目の防音シート1を配置する。
同様にして、二列目の防音シート1を、右端まで連結する。
この段階で、横に3〜4枚程度の防音シート1が横二列に連結された連結体が完成する。
その後、同様にして、横に3〜4枚程度の防音シート1を縦方向に必要な数の列だけ連結させ、防音シート1の連結体を完成する。防音シート1の連結体は、防音対象であるビルや戸建て住宅等を被覆するに十分な大きさとなる数を準備する。
その後、横に3〜4行、縦に必要な数の列を連結した連結体を、工事現場の防音対象であるビルや戸建て住宅等の足場の最も高い位置に搬送する。防音シート1の連結体のうち、最も上方の防音シート1の上端側のハトメ9に紐を通して、足場の最も高い位置に結び付けて固定する。このとき、容器状体3側が工事現場側に対向するようにする。次いで、折り畳んであった防音シート1の連結体を、足場の外側に降ろし、防音シート1の連結体を足場の外側で広げる。
同様に、すべての防音シート1の連結体を足場に固定し、隣接する連結体同士を、それぞれの左右端にある防音シート1の一方ファスナ5a,他方ファスナ5bで連結する。また、必要に応じて、一列目以外の防音シート1を、ハトメ9で足場に結び付けて固定する。
以上で、防音シート1を用いた防音が可能となる。
g 隙間
1 防音シート
2 遮音シート
3,3a,3b,3c 容器状体
4 吸音材
5,7 面ファスナ
5a,7a 一方ファスナ
5b,7b 他方ファスナ
6,8 重ね部
9 ハトメ
31 平板部
32 壁部
33 貫通孔
34 水抜き孔

Claims (8)

  1. 軟質の遮音シートと、該遮音シートに固定された定形の容器状体と、を備え、
    前記容器状体は、一定の径を備えた複数の貫通孔が形成された平板部と、該平板部の全周から起立する壁部と、を備え、
    前記容器状体は、前記平板部が、前記遮音シートとの間に一定の間隔を有するように、前記壁部の前記平板部逆側の端部で、前記遮音シートに固定されていることを特徴とする防音シート。
  2. 前記遮音シートは、矩形からなり、使用時における一対の端部側に、隣接する他の前記遮音シートとの連結手段を備え、
    前記一対の端部側のうち一方の前記端部側に設けられた前記連結手段は、前記容器状体に対向する位置に設けられ、
    他方の前記端部側に設けられた前記連結手段は、前記容器状体に対向しない位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の防音シート。
  3. 前記使用時における一対の端部側は、前記使用時における左右方向の端部側又は前記使用時における上下方向の端部側であることを特徴とする請求項2記載の防音シート。
  4. 前記連結手段は、面ファスナであることを特徴とする請求項2又は3記載の防音シート。
  5. 前記容器状体は、使用時における上下方向に、相互に一定の間隔を置いて、前記遮音シートに複数固定されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の防音シート。
  6. 前記壁部のうち、前記容器状体の下側に位置する下壁部には、水抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の防音シート。
  7. 前記遮音シートと前記容器状体との間には、吸音材を備えていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の防音シート。
  8. 前記遮音シートと前記平板部との距離をL、前記平板部の厚さをl、前記貫通孔の直径をd、前記平板部に形成された前記貫通孔の個数をnとしたときに、
    Figure 2014197060
    であることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の防音シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021006882A (ja) * 2019-06-28 2021-01-21 三井化学株式会社 音響特性制御用構造体および音響特性制御方法

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