JP2014196809A - 液封式防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造で外筒に対する中間スリーブ等の軸方向の抜け止め、位置決め及び回り止めを行なうこと。
【解決手段】内筒12と中間スリーブ18とを弾性的に連結する本体ゴム弾性体16と、中間スリーブ18に外挿される外筒14と、外筒14の内周面に配置されるシールゴム層22とを備え、中間スリーブ18は、上側リング部32aを有し、上側リング部32aの上端面には、内筒12に向かって斜め上方に立ち上がる傾斜突片36が設けられる。また、外筒14の環状凹部30の内側でシールゴム層22の上部側には、傾斜突片36を中間スリーブ18の周方向で挟持する一対の回り止めゴム44が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、本体ゴム弾性体によって弾性的に連結された内筒と中間スリーブとを有する液封式防振装置に関する。
この種の液封式防振装置として、自動車のサスペンションメンバマウントが知られている。このサスペンションメンバマウントは、内筒と、その内筒の外径側に離間配置された中間スリーブと、内筒と中間スリーブとを相互に弾性的に連結する本体ゴム弾性体と、中間スリーブに外挿される外筒とから構成されている(例えば、特許文献1参照)。内筒と外筒との間には、非圧縮性流体が封入された流体室が設けられている。
内筒及び中間スリーブは、その外周面及び内周面を介して本体ゴム弾性体が加硫接着された一体の加硫成形品として構成される。この加硫成形品には、一組のオリフィス形成部材が装着される。オリフィス形成部材が装着された加硫成形品を、内壁にシールゴム層が設けられた外筒に対し加硫成形品の下部側から外挿することにより、内筒、中間スリーブ及び外筒が一体的に嵌着されたサスペンションメンバマウントが完成する。
特許第4367324号公報
ところで、特許文献1に開示されたサスペンションメンバマウントは、外筒の下部を内径側に所定長だけ折り曲げて形成された内フランジを有する。外筒の下部に設けられた内フランジに対して中間スリーブの下端面が当接し、軸方向の変位が規制されることで、内筒、本体ゴム弾性体及び中間スリーブの軸方向の抜け止めがなされている。
このため、特許文献1に開示されたサスペンションメンバマウントでは、組付工程の前に予め外筒の下部を内径側に折り曲げる曲げ加工が必要となり、曲げ加工分だけ製造工程が多くなると共に、製造コストが高騰する。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、簡素な構造で外筒に対する中間スリーブ等の軸方向の抜け止め、位置決め及び回り止めを行なうことが可能な液封式防振装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、内筒と、前記内筒の外径側に配置される中間スリーブと、前記内筒と前記中間スリーブとの間に介装されて前記内筒と前記中間スリーブとを弾性的に連結する本体ゴム弾性体と、前記中間スリーブに外挿される外筒と、前記外筒の内周面に配置されるシールゴム層と、を備え、前記中間スリーブには、上方に向かって立ち上がる突片が設けられることを特徴とする。
本発明では、例えば、タイヤ(車輪)から付与される振動(荷重)によって、外筒側アッシー(外筒及びシールゴム層)の軸方向に沿って内筒側アッシー(内筒、中間スリーブ及び本体ゴム弾性体)が変位しようとしても、突片がシールゴム層と摺接することでその変位が規制される。この結果、本発明では、上側リング部の上端面に突片を設けた簡素な構造によって、中間スリーブ等の軸方向の抜け止めを行なうことができる。
また、シールゴム層の上部側に、突片を周方向で挟持する一組の回り止め部を設けるようにしてもよい。このようにすると、突片による軸方向の抜け止め作用と共に、突片を周方向で挟持する一組の回り止め部によって中間スリーブ等の周方向の回り止めがなされる。
さらに、外筒側アッシーと内筒側アッシーとの組付時おいて、例えば、外筒側アッシーを内筒側アッシーに対して外挿する際、外筒側アッシーに設けられた回り止め部が内筒側アッシーの中間スリーブの上端面に当接することで中間スリーブの軸方向の位置決めがなされると共に、突片がシールゴム層の内周面と当接(摺接)することで周方向の位置決めがなされる。この結果、本発明では、外筒側アッシーと内筒側アッシーとの軸方向及び周方向の位置決めを簡便に行うことができる。
突片は、少なくとも、1つ以上設けるようにしてもよい。このようにすると、単一の突片によっても、中間スリーブ等の軸方向の抜け止め機能を発揮することができる。
また、突片が設けられていない中間スリーブの上端部は、回り止め部の下面に当接するようにしてもよい。このようにすると、突片が設けられていない中間スリーブの上端部が回り止め部の下面に当接することで、軸方向の抜け止めを確実に行なうことができる。
さらに、突片は、内筒に向かって斜め上方に立ち上がる傾斜突片であってもよい。このようにすると、内筒に向かって斜め上方に立ち上がる傾斜突片を容易に製造することができる。
本発明では、簡素な構造で外筒に対する中間スリーブ等の軸方向の抜け止め、位置決め及び回り止めを行なうことが可能な液封式防振装置を得ることができる。
本発明の実施形態に係る液封式防振装置が車両のサスペンションに適用された状態を示す概略平面図である。 図1に示す液封式防振装置の平面図である。 図2のA−A線に沿った軸方向断面図である。 図2のB−B線に沿った軸方向断面図である。 図4のC−C線に沿った軸直方向断面図である。 図3に示すD部の部分拡大断面図である。 図4に示すE部の部分拡大断面図である。 (a)は、図1に示す液封式防振装置を構成するオリフィス形成部材の斜視図、(b)は、(a)のG−G線に沿った横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る液封式防振装置の平面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る液封式防振装置の平面図である。 本発明のさらにまた他の実施形態に係る液封式防振装置の平面図である。 図11のH−H線に沿った縦断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る液封式防振装置10は、図1に示されるように、自動車の左側後輪のサスペンション1を構成するロアアーム2と車体フレーム3との間を結合し、ロアアーム2の軸部4を回動自在に軸支するブッシュからなる。なお、図1において、符号5はタイヤ、符号6はボールジョイント、符号7、8は車体側支持部材をそれぞれ示している。また、本実施形態における上下方向は、図1に示される液封式防振装置10のサスペンション1に対する取付状態と一致するものではなく、図面上における上下方向をいう。
図3及び図4に示されるように、液封式防振装置10は、内筒12、外筒14、本体ゴム弾性体16、中間スリーブ18、一対のオリフィス形成部材20、20(図4参照)及びシールゴム層22によって構成される。なお、内筒12、本体ゴム弾性体16、中間スリーブ18、及び、一対のオリフィス形成部材20、20を一体的に組み付けてなるユニットは、内筒側アッシーを構成し、外筒14及びシールゴム層22からなるユニットは、外筒側アッシーを構成するものである。
内筒12は、軸方向に沿って貫通孔24が形成された円筒体からなる。内筒12の外径寸法及び内径寸法は、軸方向に沿った一端から他端まで一定に設定されている。
外筒14は、内筒12の外径側に配置される。この外筒14は、軸方向に沿って貫通孔26が形成され、内筒12よりも薄肉に形成された円筒体からなる。外筒14の上端部(軸方向一方側の端部)には、外フランジ部28が設けられる。外フランジ部28は、内筒12の中心軸と略直交する外方向に屈曲し、径方向外方に向かって所定長だけ延在するように設けられる。外フランジ部28は、外筒14の上側(軸方向一方側)の開口周縁部に形成されている。
外フランジ部28の外面側の屈曲部位(根元部位)には、断面円弧状の環状凹部30が外筒14の全周にわたって形成されている。この環状凹部30は、外筒14の他の筒状部位と比較して内筒12側に向かって縮径している。なお、外筒14の軸方向に沿った寸法(軸方向長さ)は、内筒12の軸方向に沿った寸法(軸方向長さ)よりも所定長だけ短く形成されている(図3及び図4参照)。
本体ゴム弾性体16は、図3に示されるように、内筒12と中間スリーブ18との間に介装されて内筒12と中間スリーブ18とを弾性的に連結する。本体ゴム弾性体16の内周面は、内筒12の外周面に加硫接着されており、本体ゴム弾性体16の外周面は、中間スリーブ18の内周面に加硫接着されている。本体ゴム弾性体16は、例えば、図示しない金型内にセットされた内筒12と中間スリーブ18との間に溶融ゴムを注入することで形成される。
中間スリーブ18は、内筒12の径方向外方に所定距離だけ離間した位置に配置され、本体ゴム弾性体16を介して内筒12に連結されている。中間スリーブ18は、図3に示されるように、上側リング部32aと、下側リング部32bと、上側リング部32aと下側リング部32bとを連結する一組の連結部34、34と、上側リング部32aの上端面から内筒12の上端に向かって斜め上方に立ち上がる一対の傾斜突片(突片)36、36とを有する。
上側リング部32a及び下側リング部32bは、それぞれ、シールゴム層22の内周面の全周にわたって切れ目なく連続した円筒状に形成され、且つ、軸直角方向に窪む部分や突出する部分が設けられていない。また、上側リング部32aの上端面は、外筒14の環状凹部30における最小内径部位よりも下側に位置する。
上側リング部32aと下側リング部32bは、一組の連結部34、34によって連結されている。一組の連結部34、34は、内筒12の軸方向に沿って延在し、且つ、対向して配置されている。上側リング部32aの下端面と下側リング部32bの上端面と一組の連結部34、34の側面とによって相互に対向する一組の矩形状の窓部40、40が形成される(図4参照)。
一対の傾斜突片36、36は、相互に対向して配置される。すなわち、一対の傾斜突片36、36は、周方向に沿って約180度の離間角度に配置される(図2参照)。傾斜突片36の先端面は、図6に示されるように、外筒14の環状凹部30における最小内径部位よりも上側に位置し、且つシールゴム層22の内周面から離間するように設けられる。また、傾斜突片36の基端部外面36aは、外筒14の環状凹部30における最小内径部位よりも下部において、シールゴム層22の上方に位置する抜け止めゴム38に当接している。
なお、本実施形態では、一対の傾斜突片36、36を設けた場合を例示しているが、これに限定されるものではなく1以上設けられていればよい。単一の傾斜突片36を設けた場合であっても、中間スリーブ18等の軸方向の抜け止めを確実に行なうことができる。1以上とは、例えば、傾斜突片36を上側リング部32aの全周にわたって形成した場合も含まれる。
シールゴム層22は、外筒14の内周面に沿って薄肉で連続して形成され、外筒14の内周面に加硫接着される。なお、本実施形態において「シールゴム層」とは、中間スリーブ18の外周面と外筒14の内周面との間に介装されて両者の間をシールする薄肉のゴム部分をいう。
シールゴム層22の上方には、外筒14の環状凹部30の内側に位置する抜け止めゴム38が設けられる。この抜け止めゴム38は、シールゴム層22よりも軸直角方向内方に向かって突出して設けられる。また、抜け止めゴム38の上方には、厚肉に形成されたストッパ部42が設けられる。このストッパ部42は、外フランジ28の上面に全周にわたって設けられる。
外筒14の環状凹部30の内側でシールゴム層22の上部側には、一対の回り止めゴム(回り止め部)44が設けられる。この一対の回り止めゴム44は、傾斜突片36を中間スリーブ18の周方向で挟持するように設けられる(図2参照)。本実施形態の一対の回り止めゴム44は、抜け止めゴム38よりも軸直角方向内方(内筒12側)に向かって突出し(図3参照)、平面視して略三角形状を呈している。この回り止めゴム44は、ストッパ部42の径方向内側に段差を有して連続して形成される。一対の回り止めゴム44は、図2に示されるように、周方向に沿って約180度の離間角度で2つ設けられている。
各回り止めゴム44は、平面視して中間スリーブ18の内径側に頂点を有する略三角形状からなり(図2参照)、側面視して略矩形状に形成される(図3参照)。すなわち、各回り止めゴム44は、三角柱状を呈している。図6に示されるように、各回り止めゴム44の上面は、外フランジ28の上面よりも高く設定され、下面は傾斜突片36が設けられていない中間スリーブ18の上端面(上側リング部32aの上端面)に当接している。
図4及び図5に示されるように、内筒12と外筒14との間には、本体ゴム弾性体16とシールゴム層22とによって封止される一対の流体室48、48が対向して設けられる。一対の流体室48、48には、非圧縮性流体が封入される。
本体ゴム弾性体16の軸方向の中間部には、周方向に沿って延在し流体室48の一部を構成する一対の嵌入凹部50、50が形成されている。一対の嵌入凹部50、50には、一対のオリフィス形成部材20、20が装着される。
一対のオリフィス形成部材20、20は、樹脂製材料でそれぞれ同一形状に形成される。各オリフィス形成部材20は、図8に示されるように、平面視して略半円状を呈する本体部54と、本体部54の内壁に固着されるストッパゴム56とから構成される。本体部54の両端には、本体ゴム弾性体16に形成された係合凹部58(図5参照)と係合する係合凸部60が設けられている。本体部54の外周面には、内筒12の軸方向と平行に延在する縦溝62と、縦溝62の下端部に接続されて周方向に沿って延在するオリフィス通路64とが形成されている。
一方の流体室48と他方の流体室48は、一対のオリフィス形成部材20、20と、本体ゴム弾性体16に形成された連通路68とを介して連通している(図5参照)。すなわち、一方のオリフィス形成部材20と他方のオリフィス形成部材20とは、連通路68を介してオリフィス通路64、64同士が互いに連通するように装着される。この結果、一対の流体室48、48内に封入された非圧縮性流体は、一対のオリフィス形成部材20、20を介して一対の流体室48、48間を相互に流動可能に設けられている。
本実施形態に係る液封式防振装置10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
ロアアーム2を介してタイヤ4から液封式防振装置10に対して軸直角方向の振動(荷重)が付与されると、本体ゴム弾性体16が弾性変形する。この弾性変形により一方の流体室48と他方の流体室48との間で差圧(液圧差)が発生し、一方の流体室48と他方の流体室48との間でオリフィス通路64を通じて非圧縮性流体が流動する。この非圧縮性流体のオリフィス通路64の流動によって共振作用が発生し、共振作用に基づいて防振効果が発揮される。つまり、非圧縮性流体がオリフィス通路64を流動することで減衰作用が発生し、振動が吸収される。同時に、本体ゴム弾性体16によるばね性に基づいて防振効果が発生する。このようなばね性による防振効果と共振作用による防振効果とが相乗した防振効果が得られる。
本実施形態の液封式防振装置10では、中間スリーブ18の上側リング部32aの上端面に、内筒12に向かって斜め上方に立ち上がる傾斜突片36を設けている。この傾斜突片36が、シールゴム層22の上方に設けられた抜け止めゴム38に当接することで、外筒14に対する中間スリーブ18の耐抜け力性を確保することができる。
すなわち、本実施形態では、例えば、タイヤ4(車輪)から付与される振動(荷重)によって、外筒側アッシー(外筒14及びシールゴム層22)の軸方向に沿って内筒側アッシー(内筒12、中間スリーブ18及び本体ゴム弾性体16)が変位しようとしても、傾斜突片36がシールゴム層22(抜け止めゴム38)と当接(摺接)することでその変位が規制される。この結果、本実施形態では、上側リング部32aの上端面に傾斜突片36を設けた簡素な構造によって、中間スリーブ18等の軸方向の抜け止めを行なうことができる。
また、本実施形態では、傾斜突片36による軸方向の抜け止め作用と共に、傾斜突片36を周方向で挟持する一対の回り止めゴム44によって中間スリーブ18等の周方向の回り止めがなされる。
さらに、本実施形態では、外筒側アッシー(外筒14及びシールゴム層22)と内筒側アッシー(内筒12、中間スリーブ18及び本体ゴム弾性体16)との組付時おいて、例えば、外筒側アッシーを内筒側アッシーに対して外挿する際、外筒側アッシーに設けられた回り止めゴム44が内筒側アッシーの中間スリーブ18の上端面に当接することで中間スリーブ18の軸方向の位置決めがなされると共に、一対の傾斜突片36がシールゴム層22の内周面と当接(摺接)することで周方向の位置決めがなされる。この結果、本実施形態では、外筒側アッシーと内筒側アッシーとの軸方向及び周方向の位置決めを簡便に行うことができる。
次に、本発明の他の実施形態を以下に説明する。図9は、本発明の他の実施形態に係る液封式防振装置の平面図、図10は、本発明のさらに他の実施形態に係る液封式防振装置の平面図である。
図2に示される前記実施形態では、各回り止めゴム44が平面視して略三角形状に形成されているのに対し、図9に示される他の実施形態に係る液封式防振装置10aでは、各回り止めゴム44aが平面視して略円弧状に形成されている点で相違している。回り止めゴム44aを略円弧状とすることで弾性力が増大して回り止め作用を確実に発揮することができる。
また、図10に示されるように、さらに他の実施形態に係る液封式防振装置10bでは、回り止めゴム44の他に、平面視して略三角形状からなる位置決めゴム45を周方向に沿って約90度の離間角度で4つ設けている点で相違している。この位置決めゴム45は、外筒側アッシーを内筒側アッシーに対して外挿する際、外筒側アッシーに設けられた位置決めゴム45が内筒側アッシーの中間スリーブ18の上端面に当接することで、回り止めゴム44との協働で中間スリーブ18の軸方向の位置決めを行うことができる。
なお、位置決めゴム45は、回り止めゴム44と同様に、平面視して内径側に頂点を有する山形形状からなり、側面視して略矩形状に形成される。また、各位置決めゴム45の上面は、上下方向において外フランジ28の上面よりも高く設定され、下面は傾斜突片36が設けられていない中間スリーブ18の上端面(上側リング部32aの上端面)に当接している。
図11は、本発明のさらにまた他の実施形態に係る液封式防振装置の平面図、図12は、図11のH−H線に沿った縦断面図である。
さらにまた他の実施形態に係る液封式防振装置10cでは、図12に示されるように、先端部(上端)を内筒12側に向かって傾斜させることがなく、内筒12の軸線Kと略平行に延在し鉛直上方向(上方)に向かって直線状に立ち上がる突片36aが設けられている点で前記実施形態に係る液封式防振装置10、10a、10bの傾斜突片36と異なっている。突片36aの上端は、外筒14の環状凹部30よりも上方に位置し、抜け止めゴム42の内壁を半径外方向に押圧して抜け止めゴム42の内壁にその一部が食い込むにように設けられる。
また、さらにまた他の実施形態に係る液封式防振装置10cでは、図11に示されるように、回り止め部として機能する一対の回り止めゴム44b、44bが、突片36aを間にして略半円状に相互に対向して配置されている点で前記実施形態に係る液封式防振装置10、10a、10bと異なっている。なお、その他の構成乃至作用効果は、前記実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。
10、10a、10b、10c 液封式防振装置
12 内筒
14 外筒
16 本体ゴム弾性体
18 中間スリーブ
22 シールゴム層
32a 上側リング部
36 傾斜突片(突片)
36a 突片
44、44a、44b 回り止めゴム(回り止め部)

Claims (5)

  1. 内筒と、
    前記内筒の外径側に配置される中間スリーブと、
    前記内筒と前記中間スリーブとの間に介装されて前記内筒と前記中間スリーブとを弾性的に連結する本体ゴム弾性体と、
    前記中間スリーブに外挿される外筒と、
    前記外筒の内周面に配置されるシールゴム層と、
    を備え、
    前記中間スリーブには、上方に向かって立ち上がる突片が設けられることを特徴とする液封式防振装置。
  2. 請求項1記載の液封式防振装置において、
    前記シールゴム層の上部側には、前記内筒側に向かって突出すると共に、前記突片を周方向で挟持する回り止め部が設けられることを特徴とする液封式防振装置。
  3. 請求項1記載の液封式防振装置において、
    前記突片は、少なくとも、1つ以上設けられていることを特徴とする液封式防振装置。
  4. 請求項2記載の液封式防振装置において、
    前記突片が設けられていない前記中間スリーブの上端部は、前記回り止め部の下面に当接していることを特徴とする液封式防振装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の液封式防振装置において、
    前記突片は、前記内筒に向かって斜め上方に立ち上がる傾斜突片であることを特徴とする液封式防振装置。
JP2013073241A 2013-03-29 2013-03-29 液封式防振装置 Active JP6126889B2 (ja)

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