JP2014196789A - 金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造及び金属カラー - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で経時変化によるフランジ部の変形を抑制する金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造を提供することにある。【解決手段】樹脂製インテークマニホールド10のフランジ部12に形成された貫通孔15内に装着された金属カラー20にボルト35を挿通してシリンダブロック30に締結固定するにあたり、金属カラー20は、そのカラー全長がフランジ部12の厚さ寸法より長く形成され、軸方向端面23、25が傾斜して突出部24、26を形成すると共に、該突出部24、26がフランジ部12の経時変化に伴う貫通孔15の回動方向に対して貫通孔15の中心軸線bから逆方向に配置する。金属カラー20に経時変化に伴うフランジ部12が変形に対向する予荷重が付与される。経時変化によってフランジ部12に発生する変形荷重が予荷重により相殺されて、フランジ部12の変形が抑制される。【選択図】図4

Description

本発明は、フランジ部に形成された貫通孔内に金属製の筒状部材(以下、金属カラーと称する)が装着された樹脂部品が、金属カラーに挿通するボルトにより被取付物に締結される金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造及び金属カラーに関する。
例えば、樹脂製のインテークマニホールドやシリンダヘッドカバー等の樹脂部品をボルトによりシリンダブロック等の被取付物に締結する際には、ボルトの軸力によって樹脂部品に変形や亀裂等の損傷が生じるおそれがある。この樹脂部品の変形や損傷を防止する方法として、樹脂部品のフランジ部に穿設された貫通孔に樹脂部品より強度の高い金属カラーを装着し、金属カラーにボルトを挿通して被取付物に締結する締結構造が知られている。
例えば、特許文献1の樹脂カバーの取付構造は、樹脂製カバーの周縁に設けられたフランジ部の前半部表面に外方が薄肉となるように斜面を形成し、フランジ部に穿設した貫通孔にフランジ部の後半部の肉厚より若干高さの小さな金属カラーを装着し、金属カラーにボルトを挿通して締着する。これにより、ボルトの締付力がフランジ部の後半部表面にのみ作用し、ウエルドのでき易い前半部に作用しないので、その部分における亀裂の発生が防止できる。
特許文献2には、樹脂部品のフランジ部に形成した長孔内に、長円筒状で両端が間隙を有して対向する形状に形成された板ばね体を弾性的に装着することが開示されている。これによると、長孔内に容易に板ばね材、即ち金属カラーが装着できる。
一方、例えば、図6にインテークマニホールドの締結部構造を示すように、ダクト部102の端部に、開口104を有すると共に一対の貫通孔105が形成された板状のフランジ部103を熱溶着して一体形成した樹脂製インテークマニホールド101がある。このインテークマニホールド101を、フランジ部103の開口104に沿って環状に配置されたシール106を介在してシリンダブロック110に取り付ける際に、各貫通孔105に円筒状の金属カラー107を装着し、金属カラー107内に挿通するボルト109によって締結する。
しかし、ダクト部102とフランジ部103との接合部付近にダクト部102とフランジ部103とを熱溶着する際に、溶融樹脂の冷却固化等による収縮力が作用し、接合部付近に応力が残留することがある。接合部付近に残留応力があると、使用時に加熱及び冷却が繰り返される経時変化に伴って、例えば図6に仮想線103aで示すようにフランジ部103に反りや湾曲変形が誘発されて、シール106によるフランジ部103とシリンダブロック110との間のシール機能が低下すること懸念される。特に、インテークマニホールド101の軽量化やコンパクト化に伴い、薄形化されたフランジ部103の場合に反りや湾曲変形が顕著に発生する傾向がある。
実公昭60−32409号公報 実公昭62−12887号公報
上記のように、経時変化により樹脂製インテークマニホールドのフランジ部に反りや湾曲変形が生じると、安定した所期のインテークマニホールドとシリンダブロックとの結合状態が維持されず、また、シールによるフランジ部とシリンダブロックとの間のシール機能が低下することが懸念される。
これは、樹脂製インテークマニホールドに限らずフランジ部を有する樹脂製シリンダヘッドカバー等をボルト等によってシリンダブロックに締結する場合など、他の樹脂部品を被取付物に結合する場合でも同様にフランジ部に反りや湾曲変形の発生が懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、簡単な構成で経時変化による樹脂部品のフランジ部の変形を抑制する金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造及び金属カラーを提供することにある。
前記目的を達成する請求項1に記載の金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造は、フランジ部に形成された貫通孔内に筒状の金属カラーが装着された樹脂部品が、前記貫通孔内に装着された金属カラーに挿通するボルトにより被取付物に締結固定される金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造において、前記金属カラーは、該カラー全長が前記フランジ部の厚さ寸法より長く形成され、両軸方向端面の少なくともいずれか一方が該金属カラーの軸中心線に直交する仮想平面に対して傾斜して突出部が形成されると共に、該突出部が前記フランジ部の経時変化に伴う前記貫通孔の回動方向に対して前記貫通孔の中心軸線から逆方向に配置されたことを特徴とする。
これによると、カラー全長をフランジ部の厚さ寸法より長く形成し、かつ両軸方向端面の少なくともいずれか一方が傾斜して突出部を形成する簡単な構成の金属カラーを用いることで、ボルトの締結力により金属カラーには、経時変化に伴ってフランジ部が変形する際に回動する貫通孔と対向する回動力が付与され、金属カラーが装着されたフランジ部に予め経時変化によるフランジ部の反りや湾曲変形に対向する回動方向の予荷重が付与される。これにより、経時変化によってフランジ部に発生する反りや湾曲変形による変形荷重が予荷重により相殺されて、フランジ部の反りや湾曲変形が抑制されて、安定した所期の樹脂部品と被取付物との結合が維持される。
請求項2に記載の発明は、請求項1の金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造において、前記金属カラーは、前記ボルトによる前記締結によってボルトと被取付部との間に挟持されて前記フランジ部の経時変化に伴う貫通孔の回動方向に対向する回動力が付与されることを特徴とする。
これによると、ボルトの締結によって金属カラーがその軸中心線方向両側からボルトと被取付物によって挟持されて金属カラーには、経時変化に伴ってフランジ部が変形する際に回動する貫通孔と対向する回動力が付与され、フランジ部に予め経時変化によるフランジ部の反りや湾曲変形に対向する予荷重が付与される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の金属カラーを用いた樹脂部品の結合部構造において、前記貫通孔の内周面から突出する突起状の金属カラー位置規制部を備え、前記金属カラーは、前記金属カラー位置規制部が嵌合可能な間隙を有して両端縁が対向すると共に前記貫通孔内に嵌挿可能な円筒状に形成されたことを特徴とする。
これによると、貫通孔の内周面から突出する突起状の金属カラー位置規制部を備え、金属カラーを金属カラー位置規制部が嵌合可能な間隙を有して両端縁が対向すると共に貫通孔内に嵌挿可能な円筒状に形成することで、金属カラーが貫通孔内で廻ることが抑制されて所期の状態に保持することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造において、前記金属カラーは、前記貫通孔の内周面に形成された金属カラー位置規制部に係合して前記貫通孔に対する廻りを規制する廻り止め手段を備えたことを特徴とする。
これによると、金属カラーが、貫通孔の内周面に形成された金属カラー位置規制部に係合する廻り止め手段を備えることで、金属カラーが貫通孔内で廻ることが抑制されて金属カラーを所期の状態に保持することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造において、前記樹脂部品は、筒状のダクト部及び該ダクト部の端部にフランジ部が一体形成された樹脂製インテークマニホールドであり、前記被取付物は、エンジンのシリンダブロックであることを特徴とする。これは、樹脂部品及び被取付物を具体的な樹脂製インテークマニホールド及びシリンダブロックとするものである。
前記目的を達成する請求項6に記載の金属カラーは、ボルトによって被取付物に締結される樹脂製部品の端部に設けられたフランジ部に形成された貫通孔内に装着される筒状の金属カラーにおいて、該カラー全長が前記フランジ部の厚さ寸法より長く形成され、両軸方向端面の少なくともいずれか一方が軸中心線に直交する仮想平面に対して傾斜して突出部が形成されたことを特徴とする。
これによると、カラー全長をフランジ部の厚さ寸法より長く形成し、かつ両軸方向端面の少なくともいずれか一方が傾斜して突出部を形成する簡単な構成の金属カラーを用いることで、ボルトの締結力により金属カラーに経時変化に伴ってフランジ部が変形する際に回動する貫通孔と対向する回動力を付与することが可能であり、金属カラーが装着されたフランジ部に予め経時変化によるフランジ部の反りや湾曲変形に対向する対向する回動方向の予荷重が付与される。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の金属カラーにおいて、前記貫通孔の内周面に突設された金属カラー位置規制部に嵌合可能な間隙を有して両端縁が対向すると共に前記貫通孔内に嵌挿可能な円筒状に形成されたことを特徴とする。
これにより、金属カラーを金属カラー位置規制部が嵌合可能な間隙を有して両端縁が対向すると共に貫通孔内に嵌挿可能な円筒状に形成することで、金属カラーが貫通孔内で廻ることが抑制されて金属カラーを所期の状態に保持することができる。
フランジ部の貫通孔内に金属カラーが装着された樹脂部品が、金属カラーに挿通するボルトにより被取付物に締結固定される樹脂部品の締結部構造において、金属カラーが、そのカラー全長がフランジ部の厚さ寸法より長く形成され、軸方向端面が傾斜して突出部が形成されると共に、突出部がフランジ部の経時変化に伴う貫通孔の回動方向に対して貫通孔の中心軸線から逆方向に配置する。これにより、ボルトの締結力により金属カラーには、経時変化に伴ってフランジ部が変形する際に回動する貫通孔と対向する回動力が付与され、経時変化によるフランジ部の変形が抑制されて、所期の樹脂部品と被取付物との結合が維持される。
一実施の形態に係る樹脂製インテークマニホールドの説明図であり、(a)はインテークマニホールドの端部断面図、(b)は(a)のA矢視図である。 一実施の形態に係る金属カラーの説明図であり、(a)は金属カラーの正面図、(b)は平面図を示す(a)のb矢視図、(c)は側面図を示す(a)のc矢視図である。 一実施の形態に係る樹脂製インテークマニホールドとシリンダブロックとの締結部構造の概要説明図であり、(a)は要部断面図、(b)は(a)のB部拡大図である。 作用説明図であり、(a)は要部断面図、(b)は(a)のC部拡大図である。 作用説明図であり、(a)は要部断面図、(b)は(a)のD部拡大図である。 従来の樹脂製インテークマニホールドの締結部構造の説明図である。
以下、金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造及び金属カラーの一実施の形態を、樹脂製品である樹脂製インタークマニホールドを被取付物であるシリンダブロックに締結する場合を例に図1乃至図5を参照して説明する。
図1は樹脂製インテークマニホールドの端部断面を示す概要説明図、図2は金属カラーの説明図、図3は樹脂製インテークマニホールドとシリンダブロックとの締結部構造の概要説明図、図4及び図5は作用説明図である。
図1(a)に端部断面を示し、同図(b)に(a)のA矢視図を示すように、樹脂製インテークマニホールド10は、吸気通路を形成する軸線aに沿って延在する筒状のダクト部11と、ダクト部11の端部に基端面12aが熱溶着されたフランジ部12を有する。
フランジ部12は、軸線aを中心とする円筒状でダクト部11に連通する開口14を有し、開口14に対して対向して左右に延出する一対の延出部13を有する。更に、フランジ部12の取付面12bに開口14の外周に沿って環状に突出するシール17が設けられる。
各延出部13に軸線aと平行な中心軸線bを有して基端面12aから取付面12b側に貫通する円筒状の貫通孔15が形成される。ここで、例えば、経時変化に伴ってフランジ部12が図1(a)に仮想線で示すように中央部が隆起するように湾曲変形する場合には、フランジ部12の湾曲変形に伴って貫通孔15の中心軸線bも回動する。この中心軸線bの回動平面に沿った部位で中心軸線bに対して軸線aと逆方向となる内周面15aの外側部位に中心軸線bの延在方向に沿って突出する突起状の金属カラー位置規制部16が形成される。このフランジ部12の経時変化による変形に伴う貫通孔15の回動方向は、予め実験やシミュレーション等に基づいて設定することが好ましい。
金属カラー20について図2(a)乃至(c)を参照して説明する。図2(a)にその正面図、(b)に(a)のb矢視図である平面図、(c)に(a)のc矢視図である側面図を示す。
金属カラー20は、貫通孔15の内径方向に突設した金属カラー位置規制部16が嵌合可能な間隙gを有して両端縁21a、21bが対向すると共に貫通孔15の内周面15aに沿って延在して貫通孔15内に嵌挿可能な円筒状に形成される。この間隙gを有して対向する両端縁21a、21bが金属カラー位置規制部16に嵌合することで、金属カラー20が貫通孔15に対して中心軸線bまわりに廻るのを規制する廻り防止手段を形成する。
金属カラー20の一方の軸方向の端面である図示上方の環状の基端面22は、軸中心線cの延在方向と直交する仮想平面に対して、両端縁21a及び21b側から離れるに従って漸次図示上方に突出するように傾斜し、両端部21a、21bと対向する部位、即ち軸中心線cを隔てた両端部21a、21bと対称する部位に上方向に突出する第1突部23が形成される。
他方の軸方向の端面である図示下方の先端面24は、軸中心線cの延在方向と直交する仮想平面に対して、両端部21a及び21bと対向する部位から両端部21a、21b側に接近するに従って漸次図示下方に突出するよう基端面22と平行に傾斜し、両端部21a、21b側に下方に突出する一対の第2突部25が形成される。この第1突部23の頂端から第2突部25の頂端までのカラー全長L2がフランジ部12の厚さL1より大きく設定される。
このような金属カラー20は、対向する端縁を有する管状部材を、軸中心線cに対して傾斜する切断面に沿って切断することで、容易かつ安価に製造することできる。
このように形成され金属カラー20は、図3(a)及び同図(b)にB部拡大図を示すように、両端部21a、21bの間に金属カラー位置規制部16が対向した状態で中心軸線bに沿って貫通孔15内に挿入することで、両端部21a、21b間に金属カラー位置規制部16が嵌挿して金属カラー20の中心軸線bまわりの回転移動が規制された状態で貫通孔15内に装着される。この装着状態では、金属カラー20の第1突部23がフランジ部12の経時変化に伴う貫通孔15の回動方向に対して貫通孔15の中心軸線bから逆方向となる内周面15aの内方側、即ち軸線a側に設定される。また、第2突部25が貫通孔15の回動方向に対して貫通孔15の中心軸線bから逆方向となる内周面15aの外方側、即ち軸線aから離れた側に設定される。第1突部23及び第2突部25の両方、或いは第1突部23または第2突部25の少なくとも一方がフランジ部12の基端面12a或いは取付面12bから突出した状態となる。
次に、図3乃至図6を参照してインテークマニホールドとシリンダブロックとの組み付け及び作用について説明する。
図3(a)及び同図(b)にB部拡大図を示すように、フランジ部12の各貫通孔15内に金属カラー位置規制部16によって位置決めされた状態で金属カラー20が装着されたインテークマニホールド10は、フランジ部12の取付面12b及び取付面12bに装着されたシール17をシリンダブロック30の平坦な取付面31に対向させると共に、各貫通孔15に装着された金属カラー20にワッシャ36が装着されたボルト35を挿通し、各ボルト35をシリンダブロック30の取付面31に形成されたネジ孔32に各々締結する。これによりシール17がフランジ部12と取付面12bとの間に挟持された状態でインテークマニホールド10がシリンダブロック30に組み付けられる。
一方、ボルト35の締結に伴って、図4(a)及び同図(b)にC部拡大図を示すように金属カラー20がワッシャ36を介在してボルト35とシリンダブロック30とに挟持されて、貫通孔15に装着され金属カラー20の第1突部23がワッシャ36を介して貫通孔15内に押し込むように基端面12a側に押圧されると共に、第2突部25が取付面31に当接して取付面31側から貫通孔15内に押し込むように取付面12b側に押圧付与される。
このボルト35の締結力により金属カラー20の第1突部23が貫通孔15内に押し込むように押圧されると共に第2突部25を取付面31側から押圧することで、金属カラー20に矢印Fで示すように、経時変化に伴ってフランジ部12が変形する際に回動する貫通孔15と対向する回動力が付与される。
金属カラー20の回動力Fの付与により、図5(a)及び同図(b)に(a)のD部拡大図を示すように、金属カラー20が嵌着されたフランジ部12に、予め経時変化によるフランジ部12の反りや湾曲変形に対向する回動方向の予荷重P、いわゆるプリロードが付与される。
これにより、加熱及び冷却が繰り返される経時変化によってフランジ部12に発生する反りや湾曲変形による変形荷重が予荷重Pにより相殺されて、フランジ部12の反りや湾曲変形が抑制されて、安定した所期のインテークマニホールド10とシリンダブロック30との結合が維持されると共に、シール17によるフランジ部12とシリンダブロック30の取付面31との間の安定したシール機能が維持される。
従って、本実施の形態によると、インテークマニホールド10のフランジ部12に形成された貫通孔15に、両軸方向端面となる基端面22及び先端面24が傾斜して第1突部23及び第2突部25が形成された金属カラー20を嵌装してシリンダブロック30にボルト35による締結する簡単な構成で、経時変化によるフランジ部12の変形が抑制されて、安定した所期のインテークマニホールド10とシリンダブロック30との結合が維持されると共に、シール17によるフランジ部12とシリンダブロック30の取付面31と間の安定した確実なシール機能が維持される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では金属カラー20の両軸方向端面となる基端面22及び先端面24を軸中心線cと直交する仮想平面に対して傾斜させて第1突部23及び第2突部25を形成したが、基端面22或いは先端面24のいずれか一方のみを傾斜させて一方にのみ突部を形成することもできる。また、金属カラー位置規制部16及び金属カラー位置規制部26に嵌合する金属カラー20の間隙gは貫通孔15及び金属カラー20の他の任意の位置に設定することもできる。また、他の手段、例えば金蔵カラー位置規制部26に契合する金属カラー20の隙間gに代えて金蔵カラー位置規制部26に契合するように金属カラー外周面に凹溝を設けてもよく、また貫通孔に係合溝を形成し、金属カラーに係合溝に係止可能な突起を形成することで金属カラーの装着位置を規制することもできる。
なお、上記実施の形態では、樹脂製インテークマニホールド10のフランジ部12をシリンダブロック30に組み付ける場合を例に説明したが、樹脂製インテークマニホールドに限らずフランジ部を有する樹脂製シリンダヘッドカバー等をボルト等によってシリンダブロックに締結する場合など、他の樹脂製品を被取付物に結合する場合に適用することもできる。
10 インテークマニホールド(樹脂製品)
11 ダクト部
12 フランジ部
14 開口
15 貫通孔
15a 内周面
16 金属カラー位置規制部
17 シール
20 金属カラー
21a、21b 端縁
22 基端面(一方の軸方向端面)
23 第1突部
24 先端面(他方の軸方向端面)
25 第2突部
30 シリンダブロック(被取付物)
35 ボルト
a 軸線
b 中心軸線
c 軸中心線

Claims (7)

  1. フランジ部に形成された貫通孔内に筒状の金属カラーが装着された樹脂部品が、前記貫通孔内に装着された金属カラーに挿通するボルトにより被取付物に締結固定される金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造において、
    前記金属カラーは、
    該カラー全長が前記フランジ部の厚さ寸法より長く形成され、両軸方向端面の少なくともいずれか一方が該金属カラーの軸中心線に直交する仮想平面に対して傾斜して突出部が形成されると共に、該突出部が前記フランジ部の経時変化に伴う前記貫通孔の回動方向に対して前記貫通孔の中心軸線から逆方向に配置されたことを特徴とする金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造。
  2. 前記金属カラーは、
    前記ボルトによる前記締結によって前記ボルトと被取付部との間に挟持されて前記フランジ部の経時変化に伴う貫通孔の回動方向に対向する回動力が付与されることを特徴とする請求項1に記載の金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造。
  3. 前記貫通孔の内周面から突出する突起状の金属カラー位置規制部を備え、
    前記金属カラーは、
    前記金属カラー位置規制部が嵌合可能な間隙を有して両端縁が対向すると共に前記貫通孔内に嵌挿可能な円筒状に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の金属カラーを用いた樹脂部品の結合部構造。
  4. 前記金属カラーは、
    前記貫通孔の内周面に形成された金属カラー位置規制部に係合して前記貫通孔に対する廻りを規制する廻り止め手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造。
  5. 前記樹脂部品は、筒状のダクト部及び該ダクト部に端部にフランジ部が一体形成された樹脂製インテークマニホールドであり、
    前記被取付物は、エンジンのシリンダブロックであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の金属カラーを用いた樹脂部品の締結部構造。
  6. ボルトによって被取付物に締結される樹脂製部品の端部に設けられたフランジ部に形成された貫通孔内に装着される筒状の金属カラーにおいて、
    該カラー全長が前記フランジ部の厚さ寸法より長く形成され、両軸方向端面の少なくともいずれか一方が軸中心線に直交する仮想平面に対して傾斜して突出部が形成されたことを特徴とする金属カラー。
  7. 前記貫通孔の内周面に突設された金属カラー位置規制部に嵌合可能な間隙を有して両端縁が対向すると共に前記貫通孔内に嵌挿可能な円筒状に形成されたことを特徴とする請求項6に記載の金属カラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10272769B2 (en) * 2017-01-30 2019-04-30 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Mounting structure of air intake apparatus, mounting method of air intake apparatus and fastening structure of resin member

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