JP2014196402A - 常温硬化型塗料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
複数回塗り重ねた時のチヂミ現象が発生し難く、耐皮脂性にも優れた塗膜を常温乾燥の条件でも形成するのに適する常温硬化型塗料組成物を提案する。
【解決手段】
乾性油脂肪酸を含む酸成分(a1)、多価アルコール成分(a2)並びに炭素数が1〜3のアルキル基を有する(メタ)アクリレート、水酸基を有する(メタ)アクリレート及びカルボキシル基を有する(メタ)アクリレートを有する(メタ)アクリレート成分(a3)を共重合成分とするアルキド変性アクリル樹脂(A)、塩基性分散剤(B)及び有機溶剤を含む常温硬化型塗料組成物。[(a1)+(a2)]/a3=1/99〜50/50の範囲内にあり、(B)はアルキド変性アクリル樹脂(A)固形分質量を基準にして0.1〜25質量%の範囲内で含有する。
【選択図】なし

Description

仕上がり性に優れ、耐皮脂性にも優れた塗膜を形成するのに適する、建築用として有用な常温硬化型塗料組成物に関する。
従来より建築塗料の分野では、常温でも架橋塗膜が得られることから不飽和脂肪酸で変性された樹脂が広く使用されている。
例えば特許文献1には、エポキシ基含有ビニル重合体と不飽和脂肪酸を含有する脂肪酸成分との反応物に、さらにイソシアネート基を有する化合物を反応させて得られるウレタン変性ビニル系樹脂を被膜形成成分として含有する常温硬化性塗料組成物が開示されており、特許文献2には該ウレタン変性ビニル系樹脂に対し特定量の重合体分散液を併用した建築用一液硬化性塗料組成物が開示されている。
これら塗料組成物によれば常温乾燥の条件でも初期乾燥性が良好で、光沢、クラック追随性に優れた塗膜を形成することができるが、例えば人の出入りが多い箇所に塗装された場合、手脂、手垢などの成分が長い期間を経て塗膜に付着して徐々に浸透していき、塗膜の軟化や剥離といった不具合(耐皮脂性の低下)を経時で生じることがある。
一方、近年、人体又は環境に対する配慮から、臭気の強い有機溶剤いわゆる強溶剤を用いた塗料の使用が抑制されており、人体又は環境に対する負荷が比較的少ない有機溶剤、いわゆる弱溶剤を用いた塗料の開発が進められている。
一般に塗料中に含まれる塗膜形成成分である樹脂の弱溶剤に対する溶解性は強溶剤に対する溶解性と比較すると格段に低く、このことが弱溶剤系塗料の設計を困難にさせている。
例えば、塗膜の耐皮脂性の低下に対する方策として、皮脂成分と馴染み難い高極性材料を塗膜形成成分に用いると、弱溶剤に対する溶解性が低下して、結果として塗膜の仕上がり性不良を生じる。また、塗膜形成成分中に導入する不飽和脂肪酸基を増量しても耐皮脂性はそれほど向上しないばかりか形成塗膜の仕上がり性が不良となる。
こうした問題点に関して特許文献3には、ウレタン結合及び不飽和脂肪酸基を含む重合体分散液と、ウレタン結合及び不飽和脂肪酸基を含む重合体溶液とを特定割合で含む一液硬化性塗料組成物が、特許文献4にはジシクロペンテニル基、不飽和脂肪酸基及びウレタン結合を有する変性樹脂を含む一液硬化性塗料組成物が、それぞれ開示されている。
特許文献3及び4に記載の塗料組成物は、弱溶剤に希釈でき、仕上がり性及び耐皮脂性に共に優れた塗膜を常温乾燥の条件でも形成することができるものであるが、この塗料組成物を複数回塗り重ねた場合に塗膜にチヂミが発生することがあり、その改善が必要とされている。
特開2001−329212号公報 特開2001−262055号公報 特開2009−114383号公報 特開2009−114410号公報
本発明の目的は、複数回塗り重ねた時のチヂミ現象が発生し難く、耐皮脂性にも優れた塗膜を常温乾燥の条件でも形成するのに適する常温硬化型塗料組成物を提案することにある。
本発明者らは、上記した課題について鋭意検討した結果、特定のアルキド変性アクリル樹脂及び特定量のアミン化合物を含む組成物により、耐皮脂性と塗り重ね時の耐チヂミ性に共に優れる塗膜が常温乾燥の条件でも得られることを見出し、本発明に到達した。
即ち本発明は、
アルキド変性アクリル樹脂(A)、塩基性分散剤(B)及び有機溶剤を含む組成物であって、
アルキド変性アクリル樹脂(A)が、乾性油脂肪酸を含む酸成分(a1)、多価アルコール成分(a2)並びに(メタ)アクリレート成分(a3)を共重合成分とするものであり、
(メタ)アクリレート成分(a3)が、炭素数が1〜3のアルキル基を有する(メタ)アクリレート、水酸基を有する(メタ)アクリレート及びカルボキシル基を有する(メタ)アクリレートを含有し、
(a1)及び(a2)の合計量と、(a3)との質量比[(a1)+(a2)]/a3が1/99〜50/50の範囲内にあり、
塩基性分散剤(B)の含有量が、アルキド変性アクリル樹脂(A)固形分質量を基準にして0.1〜25質量%の範囲内にあることを特徴とする常温硬化型塗料組成物、該常温硬化型塗料組成物に、さらにポリイソシアネート化合物を配合してなる2液型の常温硬化型塗料組成物、該1液型又は2液型の常温硬化型塗料組成物を塗装する塗装方法、
に関する。
本発明の塗料組成物によれば、耐皮脂性に優れた硬化塗膜を常温乾燥の条件でも形成することができると共に、複数回塗り重ねた時でもチヂミ現象が抑制され、人の手が何度も触れるような場所に塗布した場合であっても良好な塗膜状態を長期的に維持することができる。
本発明の塗料組成物はアルキド変性アクリル樹脂(A)、塩基性分散剤(B)、顔料、及び有機溶剤を含む。以下、順に説明する。
<アルキド変性アクリル樹脂(A)>
本発明において塗膜形成成分として用いられるアルキド変性アクリル樹脂(A)は、酸成分(a1)、多価アルコール成分(a2)及び(メタ)アクリレート成分(a3)を共重合成分とするものである。
<酸成分(a1)>
本発明において酸成分(a1)としては、分子中にカルボキシル基を有する化合物であり、その成分の一部として乾性油脂肪酸を含むものである。塗膜の常温乾燥性の観点からである。
かかる乾性油脂肪酸としては、酸化硬化性を有する脂肪酸であり、具体例としては、魚油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ゴマ油脂肪酸、ケシ油脂肪酸、エノ油脂肪酸、麻実油脂肪酸、ブドウ核油脂肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、トール油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、クルミ油脂肪酸、ゴム種油脂肪酸等を挙げることができ、これらは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
また、酸成分(a1)には、ヤシ油脂肪酸、水添ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等の不乾性油脂肪酸;カプロン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪酸;無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸等の二塩基酸;安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸等の一塩基酸;無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸、無水ピロメリット酸などの3価以上の多塩基酸などの乾性油脂肪酸以外の酸成分を含ませることができ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
酸成分(a1)に含まれる乾性油脂肪酸の含有量としては、アルキド変性アクリル樹脂(A)固形分質量を基準として乾性油脂肪酸の量が1〜40質量%、好ましくは3〜35質量%の範囲内が望ましい。本発明塗料組成物から形成される塗膜の耐候性と耐黄変性の観点からである。
<多価アルコール成分(a2)>
多価アルコール成分(A2)としては、分子中に水酸基を少なくとも2個有する化合物であり、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチルペンタンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどの二価アルコールが主に用いられ、さらに必要に応じてグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコールを併用することができる。これらの多価アルコールは単独で、あるいは2種以上を混合して使用することができる。
<(メタ)アクリレート成分(a3)>
本発明における(メタ)アクリレート成分(a3)は、分子中に(メタ)アクリロイル基を有する化合物であり、1分子中に1個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等の直鎖又は分岐状のアルキル基含有(メタ)アクリロイルモノマー;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等の脂環式アルキル基含有(メタ)アクリロイルモノマー;ベンジル(メタ)アクリレート等のアラルキル基含有(メタ)アクリロイルモノマー;2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル基含有(メタ)アクリロイルモノマー;ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルメチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート等のフッ素含有(メタ)アクリロイルモノマー;N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートのようなアミノ基含有(メタ)アクリロイルモノマー;(メタ)アクリルアミド;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、上記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのε−カプロラクトン変性体、分子末端が水酸基であるポリオキシエチレン鎖含有(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリロイルモノマー;(メタ)アクリル酸、β−カルボキシエチルアクリレート等のカルボキシル基含有(メタ)アクリロイルモノマー;アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド等のカルボニル基含有(メタ)アクリロイルモノマー;グリシジル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルプロピル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有(メタ)アクリロイルモノマー;イソシアナトエチル(メタ)アクリレート等のイソシアナト基含有(メタ)アクリロイルモノマー;γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン等のアルコキシシリル基含有(メタ)アクリロイルモノマー;ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート等の酸化硬化性基含有(メタ)アクリロイルモノマー;アリル(メタ)アクリレート等のアリル基含有(メタ)アクリロイルモノマー:等が挙げられる。
また、1分子中に少なくとも2個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパントリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これら(メタ)アクリレート成分は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
また、上記(メタ)アクリレート成分(a3)には、該(a3)成分と共重合可能な他の重合性不飽和モノマーを併用することができる。
かかる他の重合性不飽和モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリロニトリル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル化合物;スチレン、α−メチルスチレン等のビニル芳香族化合物;トリアリルイソシアヌレート、ジアリルテレフタレート、ジビニルベンゼン等の1分子中に少なくとも2個の重合性不飽和基を有する多ビニル化合物;アリルアルコール;マレイン酸、クロトン酸等のカルボキシル基含有重合性不飽和モノマー;(メタ)アクロレイン、ホルミルスチロール、炭素数4〜7のビニルアルキルケトン(例えば、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン等)、アセトアセトキシアリルエステル等のカルボニル基含有重合性不飽和モノマー;アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有重合性不飽和モノマー;m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等のイソシアナト基含有重合性不飽和モノマー;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等のアルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマー;フルオロアルキルトリフルオロビニルエーテル、パーフルオロアルキルトリフルオロビニルエーテル等のフルオロビニルエーテル;エポキシ基含有重合性不飽和モノマー又は水酸基含有重合性不飽和モノマーと不飽和脂肪酸との反応生成物等の酸化硬化性基含有重合性不飽和モノマー等が挙げられ、これらはそれぞれ単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
本発明においては上記(メタ)アクリレート成分(a3)が、その成分の一部として炭素数が1〜3のアルキル基を有する(メタ)アクリレート、水酸基を有する(メタ)アクリレート及びカルボキシル基を有する(メタ)アクリレートを有することを特徴とする。
これらモノマーにより本発明組成物を用いて形成される塗膜の耐皮脂軟化性が向上するからである。
炭素数が1〜3のアルキル基を有する(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
水酸基を有する(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、上記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのε−カプロラクトン変性体、分子末端が水酸基であるポリオキシエチレン鎖含有(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
カルボキシル基を有する(メタ)アクリレートとしては、(メタ)アクリル酸、β−カルボキシエチルアクリレート等を挙げることができ、これらは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
炭素数が1〜3のアルキル基を有する(メタ)アクリレート、水酸基を有する(メタ)アクリレート、カルボキシル基を有する(メタ)アクリレート及びその他の(メタ)アクリレートの好ましい含有量としては、(メタ)アクリレート成分(a3)の合計質量を基準として
炭素数が1〜3のアルキル基を有する(メタ)アクリレートを2〜50質量%、好ましくは4〜35質量%、
水酸基を有する(メタ)アクリレートを0.5〜15質量%、好ましくは0.5〜10質量%、
カルボキシル基を有する(メタ)アクリレートを0.2〜5質量%、好ましくは0.2〜3質量%、
その他の(メタ)アクリレートを30〜97.3質量%、好ましくは52〜95.3質量%の範囲内
で含むことが、耐皮脂軟化性と有機溶剤、特に弱溶剤に対する溶解性の観点から適している。
また、上記アルキド変性アクリル樹脂(A)において、アルキド樹脂の変性の度合い、すなわち(a1)及び(a2)の合計量と(a3)との質量比[(a1)+(a2)]/a3が1/99〜50/50の範囲内であるものであり、好ましくは10/90〜40/60の範囲内にあることが好ましい。
(a1)+(a2)の質量比が少なすぎる、すなわちアルキド変性量が少ないと、本発明塗料組成物の溶剤への溶解性が低下し、また、硬化性が不足し耐皮脂軟化性を満足することが出来ない。一方、(a1)+(a2)の質量比が多すぎる、すなわちアルキド変性量が多すぎると塗膜の耐候性が低下し、黄変や暗所やけが起きたりすることがあり、好ましくない。
上記(a1)〜(a3)を共重合成分とするアルキド変性アクリル樹脂(A)としては、公知の方法で得られるものであり、例えば、成分(a1)及び(a2)を用いて製造したアルキド樹脂を用い、この樹脂のカルボキシル基又は水酸基に、これらの基と反応性を有する基、例えばカルボキシル基、水酸基又はエポキシ基を有するアクリル樹脂を反応させてなる変性樹脂や、アルキド樹脂に(メタ)アクリレート成分(a3)を含む重合性不飽和モノマー成分をパーオキサイド系重合開始剤を使用してグラフト重合してなる変性樹脂等を挙げることができる。
上記アルキド変性アクリル樹脂(A)は、弱溶剤に溶解性を有することが好ましい。
「弱溶剤」は、当技術分野で周知な用語であり、一般的には溶解力の弱い溶剤を意味する。上記弱溶剤には、労働安全衛生法による有機溶剤の分類において、第3種有機溶剤と列挙されるものが含まれる。第3種有機溶剤の例として、ガソリン、灯油、コールタールナフサ(ソルベントナフサを含む)、石油エーテル、石油ナフサ、石油ベンジン、テレピン油、ミネラルスピリット(ミネラルシンナー、ペトロリウムスピリット、ホワイトスピリット及びミネラルターペンを含む)が挙げられる。
上記弱溶剤は市販されており、上記弱溶剤の市販品として、例えば、「スワゾール1000」及び「スワゾール1500」(以上、丸善石油株式会社製)、「ソルベッソ150」、「ソルベッソ200」、「HAWS」及び「LAWS」(以上、シェルジャパン社製)、「エッソナフサNo.6」及び「エクソールD30」(商品名、エクソンモービル化学社製)、「ペガゾール3040」(商品名、エクソンモービル化学社製)、「Aソルベント」、「クレンゾル」及び「イプゾール100」(出光興産株式会社製)、「ミネラルスピリットA」、「ハイアロム2S」及び「ハイアロム2S」(以上、新日本石油化学株式会社製)、「リニアレン10」及び「リニアレン12」(以上、出光石油化学株式会社製)、「リカソルブ900」、「リカソルブ910B」及び「リカソルブ1000」(以上、新日本理化株式会社製)等が挙げられる。
アルキド変性アクリル樹脂(A)は、上記弱溶剤の存在下、又は上記弱溶剤及びそれ以外のその他の有機溶剤の存在下で、上述の成分を反応させることにより製造することができる。
アルキド変性アクリル樹脂(A)の重量平均分子量は、特に制限されるものではないが、耐皮脂軟化性、2回塗り作業性、並びに弱溶剤への溶解性の観点から、一般的に
10,000〜120,000範囲にあり、そして好ましくは15,000〜80,000の範囲にあることが望ましい。
なお、本明細書において、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)を用いて測定した保持時間(保持容量)を、同一条件で測定した分子量既知の標準ポリスチレンの保持時間(保持容量)によりポリスチレンの分子量に換算して求めた値である。
<塩基性分散剤(B)>
本発明の塗料組成物の第2の特徴は塩基性分散剤(B)を含むことである。
理由は定かではないが塩基性分散剤(B)を含むことによって、塗料を複数回塗りした際に発生することが多い塗膜のチヂミ現象を著しく改善する効果がある。
塩基性分散剤としては各種の塩基性高分子分散剤を使用することができ、特に塩基性として、N原子含有極性基を有する公知の高分子分散剤を広く使用することができる。
かかるN原子含有極性基として例えば、アミノ基、アミノアマイド基、ピリジン、ピリミジン、ピラジン等をあげることができる。
また、上記塩基性分散剤(B)の固形分当たりのアミン価としては3〜400mgKOH/g、好ましくは20〜400mgKOH/gの範囲内にあることができる。
アミン価とは、塩基性基である1、2、3級アミンの総量を示すもので、試料1g中の塩基性基をすべて中和するのに要する塩酸に当量のKOHのmg数で表わしたものである。
上記塩基性分散剤(B)は、公知の方法で製造でき、また、市販されている。具体的には前述した如きアミノ基含有(メタ)アクリロイルモノマーを共重合成分とする共重合体、DisperBYK シリーズ(以上BYKケミー社製)、EFKAシリーズ(以上エフカアディティブ社製)、ソルスパースシリーズ(以上ゼネカ社製)、ディスパロンシリーズ(以上、楠本化成(株)製)が挙げられ、単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
本発明において、上記塩基性分散剤(B)の含有量としては、アルキド変性アクリル樹脂(A)固形分質量を基準にして0.1〜25質量%の範囲内にあり、好ましくは0.3〜25質量%の範囲内にあることが適している。
塩基性分散剤(B)の含有量がこの範囲内にあることによって塗膜の耐皮脂軟化性が良好であることができる。
<顔料>
本発明の塗料組成物に含まれる顔料としては従来公知のものを制限なく使用することができ、具体的には、酸化チタン、ベンガラ、シアニン系着色顔料、カーボンブラック、ジルコン粉末等の着色顔料;シリカ、バリタ粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、ホワイトカーボン、珪藻土、タルク、炭酸マグネシウム、アルミナホワイト、グロスホワイト、タンカル等の体質顔料;防錆顔料等が挙げられ、単独でまたは複数を組み合わせて使用することができる。
<有機溶剤>
本発明の塗料組成物は有機溶剤系であり、含まれ得る有機溶剤としては特に制限はないが、溶解力の低い弱溶剤を多量に含ませることも可能である。
具体的には塗料組成物に含まれる弱溶剤含有量が、全有機溶剤を基準として50質量%以上、特に70質量%以上の範囲内にあることができる。
また、弱溶剤以外の公知の有機溶剤も使用でき、該その他の有機溶剤としては、例えば、n−ブタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロブタン等の炭化水素溶剤;トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤;メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;n−ブチルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール等のエーテル系溶剤;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ブチルカルビトールアセテート等のエステル系溶剤;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン系溶剤;エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール等のアルコール系溶剤等;並びにそれらの組み合わせが挙げられる。
<ポリウレタン樹脂>
本発明の塗料組成物には塗膜物性の観点から必要に応じてポリウレタン樹脂(C)を含ませることができる。塗膜物性の観点からである。
かかるポリウレタン樹脂(C)としては、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオールなどの各種ポリオール成分とポリイソシアネート化合物から得られるウレタン結合を有する樹脂を挙げることができる。
上記ポリイソシアネート化合物としては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、およびその混合物、ジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4´−ジイソシアネート、およびその混合物、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、3,3´−ジメチル−4,4´−ビフェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジシクロへキシルメタン・ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、へキサメチレンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネートなどを挙げることができる。
ポリウレタン樹脂(C)を配合する場合、その配合量としては、アルキド変性アクリル樹脂(A)/ポリウレタン樹脂(C)固形分質量比で(A)/(C)=99.5/0.5〜60/40、好ましくは99.5/0.5〜70/30の範囲内とすることができる。
<塗料組成物>
本発明の塗料組成物は、改質用樹脂;硬化剤、硬化触媒、防カビ剤、沈降防止剤、顔料分散剤、消泡剤、皮はり防止剤、塗面調整剤などの添加剤等を必要に応じて配合することができる。
これらのうち、硬化触媒としては、酸化硬化を促進する触媒、いわゆる金属ドライヤー、具体的には脂肪酸の金属塩、金属酸化物、単体金属等を用いることができる。
脂肪酸の金属塩の脂肪酸としては、オクチル酸、ナフテン酸、ネオデカン酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグリノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸、トウハク酸、リンデル酸、ツズ酸、マッコウ酸、ミリストオレイン酸、ゾーマリン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、バクセン酸、ガドレイン酸、鯨油酸、エルシン酸、サメ油酸、リノール酸、ヒラゴ酸、エレオステアリン酸、ブニカ酸、トリコサン酸、リノレン酸、モロクチ酸、パリナリン酸、アラキドン酸、イワシ酸、ヒラガシラ酸、ニシン酸、大豆油脂肪酸、ステアリン酸、トール油脂肪酸等が挙げられる。
脂肪酸の金属塩としては、コバルト、マンガン、ジルコニウム、リチウム、バリウム、亜鉛、銅、鉄、カルシウム、マグネシウム、セリウム、アルミニウム、ストロンチウム等の金属と脂肪酸との塩を挙げることができる。これらは1種で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記金属ドライヤーとしては、上記脂肪酸の金属塩以外に、上で例示した金属の単体や酸化物の1種又は2種以上を用いることもできる。
かかる金属ドライヤーの有効成分の含有量としては、アルキド変性アクリル樹脂(A)固形分質量を基準として0.05〜10質量%、好ましくは0.1〜5.0質量%の範囲内にあることが塗膜の耐皮脂軟化性及び2回塗り作業性の観点から適している。
本発明では、上記の通り得られる常温硬化型塗料組成物にさらにポリイソシアネート化合物を配合してなる2液型の常温硬化型塗料組成物を提供する。
ポリイソシアネート化合物を配合することにより、形成塗膜の耐皮脂軟化性をより一層向上させることができるからである。
ポリイソシアネート化合物としては、1分子中に遊離のイソシアネート基を2個以上有する化合物であり、従来公知のものを制限なく使用することができる。例えば、脂肪族ポリイソシアネート化合物、脂環族ポリイソシアネート化合物、芳香脂肪族ポリイソシアネート化合物、芳香族ポリイソシアネート化合物及びこれらポリイソシアネート化合物の誘導体等を挙げることができる。
ポリイソシアネート化合物の誘導体としては、例えば、上記したポリイソシアネート化合物のダイマー、トリマー、ビュウレット、アロファネート、カルボジイミド、ウレトジオン、ウレトイミン、イソシアヌレート、オキサジアジントリオン、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(クルードMDI、ポリメリックMDI)、クルードTDI等を挙げることができる。これらポリイソシアネート化合物及びその誘導体は単独で使用してもよいし、2種以上組み合わせたものであってもよい。
ポリイソシアネート化合物は、上記アルキド変性アクリル樹脂(A)を含む成分(主剤成分)とは別個に保管され、塗装前に混合して用いるものであり、その使用割合は、主剤成分に含まれる水酸基1当量に対し、ポリイソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基の当量比が0.3〜10、好ましくは0.5〜7.0の範囲内となるように調整されることが、塗膜の耐皮脂軟化性及び2回塗り作業性の観点から適している。
本発明の塗料組成物は常温で硬化することができ、その硬化物は優れた性能を発揮するものであるが、強制乾燥や加熱硬化させてもよい。
本発明の塗料組成物が適用される被塗物面としては、必要に応じて下地処理した金属素材面、例えば鉄、鋼板面や亜鉛めっき面、ステンレス面、アルミニウム面、それらに塗装されてなる旧塗膜面などが挙げられるが、コンクリート、モルタル、スレート、スレート瓦等のアルカリ性を有する基材、窯業系建材、プラスチックなどの素材面やそれらに塗装されてなる旧塗膜面などにも塗装が可能である。
その用途としては特に制限されるものではないが、建築物、構造物の扉、手すり、配管などの金属面塗装用途に適している。
本発明の塗料組成物の塗装は、必要に応じて塗装粘度に希釈した後、スプレー塗り、ローラー塗り、刷毛塗り、流し塗り等の公知の手段で行うことができる。
また本発明の塗料組成物を塗装するにあたり、被塗物及び塗装環境の状態に応じて公知の下塗り塗装又は上塗り塗装を行ってもよい。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、下記例中の「部」及び「%」はそれぞれ「質量部」及び「質量%」を意味する。
<アルキド変性アクリル樹脂溶液の製造>
製造例1
反応容器に、下記アルキド樹脂溶液(*)36.5部(固形分23.7部)及び「スワゾール1000」(商品名、丸善石油化学社製、芳香族炭化水素系溶剤)23部を配合し、攪拌しながら120℃まで昇温した。
次いで、反応容器内液を同温度で保持、攪拌しながら、下記モノマー組成物及び開始剤溶液をそれぞれ3時間かけて滴下し、反応させた。
その後冷却させ、スワゾール1000で固形分が55%になるまで希釈し、アルキド変性アクリル樹脂溶液(A−1)を得た。重量平均分子量は50000であった。
(モノマー組成物)
スチレン 23部
メチルメタクリレート 17.7部
2−エチルヘキシルアクリレート 10部
i−ブチルメタクリレート 22.5部
ヒドロキシエチルメタクリレート 2.3部
アクリル酸 0.8部
(開始剤溶液)
ターシャリーブチルパーオキサイド 5部
「スワゾール1000」 10部
(*)アルキド樹脂溶液:大豆油脂肪酸/無水フタル酸/ペンタエリスリトール/グリセリン=477部/147部/133部/4部、希釈溶剤「スワゾール1000」、固形分65%。
製造例2〜12
上記製造例において、モノマー配合組成を下記表の通りとする以外は上記製造例1と同様にしてアクリル変性アルキド樹脂溶液(A−2)〜(A−12)を得た。
Figure 2014196402
<弱溶剤系塗料組成物の製造>
実施例1〜21及び比較例1〜6
下記配合組成で1液型の弱溶剤系塗料組成物及び2液型の弱溶剤系塗料組成物(I−1)〜(I−27)を得た。尚、表2は実配合表示である。
Figure 2014196402
Figure 2014196402
(注1)塩基性分散剤(B−1):アミン価190の不飽和ポリカルボン酸のポリアミノアマイド溶液、固形分50%、
(注2)塩基性分散剤(B−2):アミン価56のアミノ基含有アクリル系ブロック共重合体溶液、固形分80%、
(注3)塩基性分散剤(B−3);アミン価30のアミノ基含有ウレタンポリマー溶液、固形分35%、
(注4)塩基性分散剤(B−4):アミン価36のアミノ基含有アクリル共重合体溶液、固形分70%、
(注5)塩基性分散剤(B−5):アミン価57のアミノ基含有アクリル系ブロック共重合体溶液、固形分52%、
(注6)塩基性分散剤(B−6):アミン価18のアミノ基含有アクリル共重合体溶液、固形分50%、
(注7)ポリイソシアネート化合物:NCO含有率17〜18%のHMDIイソシアヌレート。
<性能試験>
上記実施例及び比較例で得られた各弱溶剤系塗料組成物を下記性能試験に供した。結果を表2に示す。
(1)耐皮脂軟化性試験:リン酸亜鉛で処理した鋼板上に200μmのアプリケーターで各塗料組成物を塗装後、40℃,75%RHで1ヶ月間放置する。試験模擬液であるオレイン酸/サラダ油=30/70(質量%)の混合液を30g/mの割合で塗膜に3日間接触させ、試験液を除去して指でラビング後の塗膜状態を観察した。
◎:問題なし、
○:塗膜の一部がやや軟化するが手で触ってもべとつかない、
△:塗膜全面が軟化する、
×:塗膜全面が剥離する。
(2)2回塗り作業性:ガラス板上に各塗料組成物を300μmのアプリケーターで塗装後、40℃、75%RHで7日間放置して、得られた塗膜の上にもう一度各塗料組成物を刷毛で乾燥膜厚20〜40μmとなるように塗装した後の塗膜の状態を観察した。
○:異常なし、
△:塗膜にチヂミがやや認められる、
×:塗膜にチヂミが著しく認められる。
(3)ゲル分率:各組成物を150μmのアプリケーターで塗装後、40℃,75%RHで1ヶ月間放置後の塗膜のキシレン1日浸漬後の抽出率(%)をそれぞれ調べた。

Claims (7)

  1. アルキド変性アクリル樹脂(A)、塩基性分散剤(B)及び有機溶剤を含む組成物であって、
    アルキド変性アクリル樹脂(A)が、乾性油脂肪酸を含む酸成分(a1)、多価アルコール成分(a2)並びに(メタ)アクリレート成分(a3)を共重合成分とするものであり、
    (メタ)アクリレート成分(a3)が、炭素数が1〜3のアルキル基を有する(メタ)アクリレート、水酸基を有する(メタ)アクリレート及びカルボキシル基を有する(メタ)アクリレートを含有し、
    (a1)及び(a2)の合計量と、(a3)との質量比[(a1)+(a2)]/a3が1/99〜50/50の範囲内にあり、
    塩基性分散剤(B)の含有量が、アルキド変性アクリル樹脂(A)固形分質量を基準にして0.1〜25質量%の範囲内にあることを特徴とする常温硬化型塗料組成物。
  2. (メタ)アクリレート成分(a3)が、(メタ)アクリレート成分(a3)の合計質量を基準として、
    炭素数が1〜3のアルキル基を有する(メタ)アクリレートを2〜50質量%、
    水酸基を有する(メタ)アクリレートを0.5〜15質量%、
    カルボキシル基を有する(メタ)アクリレートを0.2〜5質量%、
    その他の(メタ)アクリレートを30〜97.3質量%、
    の範囲内で含む請求項1に記載の常温硬化型塗料組成物。
  3. 塩基性分散剤(B)の固形分あたりのアミン価が3〜400mgKOH/gの範囲内にある請求項1または2に記載の常温硬化型塗料組成物。
  4. ウレタン樹脂(C)をさらに含む請求項1ないし3のいずれか1項記載の常温硬化型塗料組成物。
  5. 金属ドライヤーをさらに含む請求項1ないし4のいずれか1項に記載の常温硬化型塗料組成物。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の常温硬化型塗料組成物に、さらにポリイソシアネート化合物を配合してなる2液型の常温硬化型塗料組成物。
  7. 被塗面に請求項1ないし6のいずれか1項に記載の1液型又は2液型の常温硬化型塗料組成物を塗装する塗装方法。
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