JP2014195394A - ケーブル保護管の施工方法、それに用いる識別キャップ、およびケーブル保護管路 - Google Patents

ケーブル保護管の施工方法、それに用いる識別キャップ、およびケーブル保護管路 Download PDF

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Abstract

【構成】 ケーブル保護管路10を形成する施工方法であり、ケーブル保護管12の各鞘管16の両端に互いに対応する識別情報が付与された識別キャップ18,20を装着しておく。そして、掘削溝100内にケーブル保護管12を搬入し、ケーブル保護管12の鞘管16の各々を識別キャップ18,20によって識別しつつ、各ケーブル保護管12の互いに対応する鞘管16どうしを接続する。
【効果】 低コストでかつ効率的にケーブル保護管路を形成することができる。
【選択図】図2

Description

この発明はケーブル保護管の施工方法、それに用いる識別キャップ、およびケーブル保護管路に関し、特にたとえば、通信ケーブルまたは電力ケーブル等のようなケーブルを保護するためのケーブル保護管路を構成するケーブル保護管を施工する際に用いられる、ケーブル保護管の施工方法、それに用いる識別キャップ、およびケーブル保護管路に関する。
従来のケーブル保護管の一例が、特許文献1に開示されている。
特許文献1のケーブル保護管では、ボディ管の内部にそれぞれ異なる色に着色した複数のカラー鞘管が収容されている。そして、ケーブル保護管どうしを接続する際に、ケーブル保護管のカラー鞘管どうしを同一色で色合わせを行って接続するようにしている。
さらに、色やサイズが異なった複数のカラー鞘管を保護管(ボディ管)の内部に配設したケーブル保護管も公知である(たとえば意匠登録第1353120号公報等)。このケーブル保護管では、複数のカラー鞘管がそれぞれ似た色が互いに隣り合わないように保護管の内部に配設されている。そして、各カラー鞘管を使い分けることによって、施工時にケーブルの引き込み間違いなどを防止することを可能にしている。
特開2000−209757号[H02G 9/06]
しかしながら、上述のようなケーブル保護管どうしを接続してハンドホール間にケーブル保護管路を形成する場合には、施工途中に各色のカラー鞘管のうち1種類でも不足すると、そこで施工作業を一旦中断しなければならないので、施工の効率が悪かった。
また、施工区間の終点側のハンドホールの近傍などでたとえば残り1mの区間の施工を行う必要が生じた時には、各色のカラー鞘管を切断等して、その残りの区間に合わせた長さのカラー鞘管を各色製作しなければならないので、その分だけコストが嵩んでいた。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、ケーブル保護管の施工方法、それに用いる識別キャップ、およびケーブル保護管路を提供することである。
この発明の他の目的は、低コストでかつ効率的に施工を行うことができる、ケーブル保護管の施工方法、それに用いる識別キャップ、およびケーブル保護管路を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、ボディ管の内部に複数の鞘管を配設したケーブル保護管を連続させてケーブル保護管路を形成するケーブル保護管の施工方法であって、(a)各々に複数の鞘管を個別に識別可能な識別情報を付与した識別キャップを用意し、各鞘管の両端に互いに対応する識別情報が付与された識別キャップを装着するステップ、(b)ステップ(a)で各鞘管の両端に識別キャップを装着したケーブル保護管を掘削溝内の所定位置に設置するステップ、(c)ステップ(b)で掘削溝内に設置したケーブル保護管の鞘管の一端からステップ(a)で装着した識別キャップを取り外すとともに、その掘削溝内に既設のケーブル保護管の鞘管の一端から識別キャップに対応した識別キャップを取り外すステップ、および(d)ステップ(c)で管端から識別キャップを取り外した鞘管どうしを接続するステップを含む、ケーブル保護管の施工方法である。
第1の発明では、ケーブル保護管路(10)の施工区間に掘削溝(100)を形成する。そして、必要な数のケーブル保護管(12)を施工現場に準備し、ステップ(a)において、ケーブル保護管の各鞘管(16)の両端に互いに対応する識別情報が付与された識別キャップ(18,20,58)を装着する。それから、ステップ(b)において、掘削溝内にケーブル保護管を搬入し、ステップ(c)において、掘削溝内に既設のケーブル保護管の鞘管から識別キャップを取り外すとともに、新しく搬入したケーブル保護管の鞘管から、既設のケーブル保護管の鞘管から取り外した識別キャップに対応する識別キャップを取り外す。そして、ステップ(d)において、識別キャップを取り外した鞘管どうしを接続する。
第1の発明によれば、ケーブル保護管の鞘管の各々を識別キャップによって識別しつつ接続作業を行うようにしているので、各ケーブル保護管の互いに対応する鞘管どうしを簡単かつ正確に接続することが可能である。
また、ケーブル保護管の鞘管の各々に同一の管を使用することができるので、効率的に施工を行うことができ、施工コストも低減させることが可能である。
第2の発明は、第1の発明のケーブル保護管の施工方法に用いられる識別キャップであって、鞘管の管端に嵌合されるキャップ本体を備え、ケーブル保護管の複数の鞘管を個別に識別可能な識別情報を付与した、識別キャップである。
第2の発明では、識別キャップ(18,20,58)は、鞘管(16)の管端に嵌合されるキャップ本体(44,50,60)を含む。識別キャップには、その識別キャップを装着した鞘管を他の鞘管と識別できるように識別情報が付与される。たとえば、識別情報には、色情報や文字情報などが利用される。
第2の発明によれば、このような識別キャップを用いてケーブル保護管どうしの接続作業を行うことにより、低コストでかつ効率的にケーブル保護管路を形成することができる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、キャップ本体に取り付けられる紐状体を備える、識別キャップである。
第3の発明では、識別キャップ(18,20,58)は、キャップ本体(44,50,60)と、そのキャップ本体に取り付けられる紐状体(70,72)とを含む。この紐状体を持ち手とすることによって、識別キャップの取り外しを容易に行うことができる。また、紐状体どうしを連結させることによって、複数の識別キャップをまとめることができ、識別キャップの紛失が防止される。
第4の発明は、第3の発明に従属し、識別情報が紐状体に付与された、識別キャップである。
第4の発明では、紐状体(70,72)に識別情報が付与される。紐状体としては、たとえば市販の色付きの紐を用いるとよい。これにより、施工時に識別キャップ(18,20,58)の識別情報が視認し易くなるので、ケーブル保護管どうしの接続作業の作業性がより向上する。また、紐状体は安価に入手できるので、低コストで識別キャップを製造することができる。
第5の発明は、第2ないし4の発明に従属し、キャップ本体から突き出して形成される突出部を備え、識別情報が突出部に付与された、識別キャップである。
第5の発明では、識別キャップ(18,20,58)は、キャップ本体(44,50,60)と、そのキャップ本体から外側に向けて突き出して形成される突出部(48,52,64,66)とを含む。そして、この突出部に識別情報が付与される。これにより、施工時に識別キャップの識別情報が視認し易くなるので、ケーブル保護管どうしの接続作業の作業性がより向上する。
第6の発明は、第2ないし5の発明に従属し、識別情報は、色情報を含む。
第6の発明では、識別キャップ(18,20,58)の全体ないし一部に着色が施される。
第7の発明は、第1の発明のケーブル保護管の施工方法によって形成されたケーブル保護管路である。
この発明によれば、ケーブル保護管の鞘管どうしを接続する際に、識別キャップの識別情報に基づいて鞘管の各々を識別して接続作業を行うようにしているので、低コストでかつ効率的にケーブル保護管路を形成することができるようになる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例のケーブル保護管路を簡略的に示す図解図である。 識別キャップを装着したケーブル保護管を模式的に示す図解図である。 ケーブル保護管の軸方向の断面構造を示す図解図である。 (a)は、図2のケーブル保護管のボディ管を示す平面図であり、(b)は、その縦断面を示す断面図である。 (a)は、図2のケーブル保護管の鞘管を示す平面図であり、(b)は、その縦断面を示す断面図である。 図2の識別キャップを示す斜視図である。 図6の識別キャップを鞘管の管端に装着した様子を示す断面図である。 図2の識別キャップを示す斜視図である。 図8の識別キャップを鞘管の管端に装着した様子を示す断面図である。 起点側のハンドホールに設けられたロータス管にケーブル保護管を接続する様子を示す図解図である。 軸方向に隣接するケーブル保護管の鞘管どうしを接続する様子を示す図解図である。 ケーブル保護管を軸方向に連続させた様子を示す断面図である。 終点側のハンドホールに設けられたロータス管にケーブル保護管を接続する様子を示す図解図である。 識別キャップの変形実施例を示す斜視図である。 図14の識別キャップを鞘管の管端に装着した様子を示す断面図である。 (a)は、図14の識別キャップが備える紐状体どうしを連結させて8つの小さい径の識別キャップを一体化させた様子を示す図解図である。(b)は、図14の識別キャップが備える紐状体どうしを連結させて6つの大きい径の識別キャップを一体化させた様子を示す図解図である。 識別キャップの変形実施例を示す斜視図である。 図17の識別キャップを鞘管の管端に装着した様子を示す断面図である。 (a)は、図17の識別キャップが備える紐状体どうしを連結させて8つの小さい径の識別キャップを一体化させた様子を示す図解図である。(b)は、図17の識別キャップが備える紐状体どうしを連結させて6つの大きい径の識別キャップを一体化させた様子を示す図解図である。 図14および図17の識別キャップを装着したケーブル保護管を模式的に示す図解図である。 識別キャップの変形実施例を示す斜視図である。 識別キャップの変形実施例を示す斜視図である。 識別キャップの変形実施例を鞘管の管端に装着した様子を示す断面図である。
図1を参照して、この発明の一実施例であるケーブル保護管路10は、通信ケーブルや電力ケーブル等のようなケーブル(図示せず)を配線する際に、これらを一括して収容し、かつ保護するものであり、図10以降の図面を参照して後述する施工方法によって、ケーブル保護管12を軸方向に連続させることにより形成される。
図2および図3に示すように、ケーブル保護管12は、ボディ管14とそのボディ管14内に整列して配設される複数の鞘管16とを備えており、施工時には、各鞘管16の両端に互いに対応する識別情報が付与された識別キャップ18,20を装着した状態で使用される。そして、識別キャップ18,20の識別情報に基づいて鞘管16を識別しつつ、各ケーブル保護管12の互いに対応する鞘管16どうしを接続するようにしている。
以下に、ケーブル保護管12の具体的な構成について説明するが、ボディ管14や鞘管16の構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
図2および図3と共に図4を適宜参照して、ボディ管14は、外力(土圧等)に対する強度を有する合成樹脂、たとえば、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABS(アクリロニトリル・ブタジエンゴム・スチレン)などからなり、押出成形等によって、直管形状に形成される。ボディ管14の呼び径は、たとえば250mmであり、その長さは、たとえば5210mmである。
ボディ管14は、直管部22および直管部22の一方端から拡径して形成される拡径受口24を含み、直管部22の他端が差口26とされる。拡径受口24の内面側には、ゴム溝28が形成され、そのゴム溝28には、ゴム輪30が装着される。ボディ管14の差口26は、軸方向に隣り合う他のケーブル保護管12のボディ管14の拡径受口24との接続部となり、拡径受口24に挿入されてゴム輪接合される。
また、図2および図3と共に図5を適宜参照して、鞘管16は、ボディ管14の内部においてケーブルの収容スペースを個別に(たとえば、ケーブルの種類別に)確保するためのものである。鞘管16は、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABSなどの合成樹脂からなり、押出成形等によって直管状に形成される。ボディ管14の内部には、複数の鞘管16が所定の配置位置に整列しており、後述する整列部材38によって全体として所定の形状を保持した状態で、つまりまとまった状態で配設される。たとえば、この実施例では、8つの大きい径の鞘管16および6つの小さい径の鞘管16の合計14つの鞘管16がボディ管14の内部に配設されており、大きい径の鞘管16の呼び径は、たとえば50mmであり、小さい径の鞘管16の呼び径は、たとえば30mmである。
各鞘管16は、直管部32および直管部32の一方端から拡径して形成される拡径受口34を含み、直管部32の端部が差口36とされる。各鞘管16の長さは、ボディ管14の長さよりも小さく設定され、たとえば5110mmである。なお、鞘管16の長さをボディ管14の長さよりも小さく設定している理由は、鞘管16の拡径受口34の受容長さが、ボディ管14の拡径受口24の受容長さよりも小さく設定されるためである。また、鞘管16の差口36は、軸方向に隣り合う他のケーブル保護管12の鞘管16の拡径受口34との接続部となり、拡径受口34に挿入されて接着剤等で接着接合される。
さらに、整列部材38は、ボディ管14内で各鞘管16を所定の配置位置となるように整列させるものであり、スポンジ等の軟質な材料によって形成され、ボディ管14内の軸方向の各端部に配置される。整列部材38は、略円板状に形成される本体40を含み、本体40には、厚み方向に貫通する複数の孔42が形成される。たとえば、この実施例では、整列部材38の本体40には、各鞘管16の径寸法に合わせた14つの孔42が形成されており、各孔42にそれぞれ鞘管16が挿通される。
なお、このような整列部材38については、本願出願人等が先に出願した特願2012−207696号において詳しく説明されているので、必要であればそれを参照されたい。
次に、識別キャップ18,20の具体的な構成について説明する。
上述したように、施工時には、ケーブル保護管12の各鞘管16の両端に互いに対応する識別情報が付与された識別キャップ18,20が装着される。すなわち、図2に示すように、ケーブル保護管12の各鞘管16の拡径受口34(一端)には、識別キャップ18が装着され、各鞘管16の差口36(他端)には、識別キャップ20が装着される。ここで、識別キャップ18,20とは、識別情報を付与されたキャップのことである。
識別キャップ18,20には、鞘管16の各々を個別に識別可能な識別情報として色情報が付与される。たとえば、この実施例では、識別キャップ18,20の各々を装着した鞘管16を他の鞘管16と視覚的に識別できるように、識別キャップ18,20の全体をそれぞれ赤、青、緑、黄、グレー、白、黒、茶・・・といったように異なる色に着色して形成している。そして、ケーブル保護管12の各鞘管16の拡径受口34に任意の色の識別キャップ18を嵌め込むとともに、鞘管16の差口36に自身の拡径受口34に装着された識別キャップ18と同色で形成された識別キャップ20を被せるようにしている。
図2と共に図6および図7を適宜参照して、識別キャップ18は、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABSなどの合成樹脂によって形成されるキャップ本体44を含む。キャップ本体44は、一端が開口44aとして開放されかつ他端が封止部44bによって封止された短円筒形状を有しており、その径は、各鞘管16の径寸法に合わせて設定される。キャップ本体44の軸方向長さは、たとえば30mmである。そして、このキャップ本体44を封止部44b側から鞘管16の拡径受口34内に差し込む(嵌め込む)ことによって、識別キャップ18が鞘管16の管端に装着されることとなる。たとえば、キャップ本体44の側壁は、拡径受口34内に嵌め込み易いように、一端から他端に向けて徐々に縮径するテーパ状に形成される。
また、キャップ本体44の開口44aの周縁には、径方向の外側に突出して形成されるドーナツ板状の鍔部46が形成される。鍔部46は、キャップ本体44を鞘管16の拡径受口34に嵌め込む時のストッパとして機能する。
さらに、鍔部46の周方向の一部には、キャップ本体44の軸方向に突き出す突出部48が形成される。突出部48は、鍔部46の外縁に沿って湾曲する湾曲板状に形成され、鍔部46と直交するようにキャップ本体44の反対側に突出する。突出部48は、鞘管16の拡径受口34内にキャップ本体44を嵌め込んだ時に鞘管16の管端よりも軸方向の外側に突き出すように設けられており、作業者が識別キャップ18の脱着を容易に行えるように取手(把持部)として機能する。突出部48の長さは、たとえば25−30mmである。
図2と共に図8および図9を適宜参照して、識別キャップ20は、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABSなどの合成樹脂によって形成されるキャップ本体50を含む。キャップ本体50は、一端が開口50aとして開放されかつ他端が封止部50bによって封止された短円筒形状を有しており、その径は、各鞘管16の径寸法に合わせて設定される。キャップ本体50の軸方向長さは、たとえば30mmである。そして、このキャップ本体44を開口50a側から鞘管16の差口36の外面に被せる(嵌め込む)ことによって、識別キャップ20が鞘管16の管端に装着されることとなる。たとえば、キャップ本体44の側壁は、鞘管16の差口36の外面に被せ易いように、一端から他端に向けて徐々に縮径するテーパ状に形成される。
また、キャップ本体50の封止部50bの中心部付近には、キャップ本体50の軸方向に突き出す突出部52が形成される。突出部52は、矩形の板状に形成され、封止部50bと直交するようにキャップ本体50の反対側に突出する。突出部52は、キャップ本体50を鞘管16の差口36の外面に嵌め込んだ時に鞘管16の管端よりも軸方向の外側に突き出すように設けられており、作業者が識別キャップ20の脱着を容易に行えるように取手として機能する。突出部52の長さは、たとえば25−30mmである。
図1と共に図10−図13を適宜参照して、このようなケーブル保護管12を軸方向に連続させてケーブル保護管路10を形成する方法を以下に示す。
先ず、ケーブル保護管路10の施工区間の起点部分のハンドホール102から終点部分のハンドホール104にかけて掘削溝100を形成し、ハンドホール102に起点側のロータス管ユニット106を構成するとともに、ハンドホール104に終点側のロータス管ユニット108を構成する。なお、このようなロータス管ユニット106,108は、公知の技術であるので、ここではその技術に関する詳しい説明や図示を省略する。
簡単に説明しておくと、この実施例では、起点側のハンドホール102から突き出したダクトスリーブ110に対し、ハンドホール102の内部から管部品を差し込んでそれをボルト止めした、所謂、ボルト固定式ロータス管112を使用するようにしている。そして、起点側のダクトスリーブ110およびボルト固定式ロータス管112にそれぞれ継ぎ管部材114,116を適宜接続してケーブル保護管12の差口側の管端と接続可能なようにユニット化したものを起点側のロータス管ユニット106として構成している。また、終点側のハンドホール104においても同じように、ダクトスリーブ118に対し、ハンドホール104の内部から管部品を差し込んでそれをボルト止めしたボルト固定式ロータス管120を使用し、終点側のダクトスリーブ118およびボルト固定式ロータス管120にやりとり継手を含んだ継ぎ管部品122,124を適宜接続してケーブル保護管12の受口側の管端と接続可能なようにユニット化したものを終点側のロータス管ユニット108として構成している。
ただし、このようなロータス管ユニット106,108の構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
次に、必要な数のケーブル保護管12を施工現場に準備し、それぞれのケーブル保護管12の各鞘管16の両端に互いに対応する識別情報が付与された識別キャップ18,20を装着する。すなわち、ケーブル保護管12の各鞘管16の拡径受口34にそれぞれ異なる色に着色された識別キャップ18を嵌め込むとともに、各鞘管16の差口36に自身の拡径受口34に装着された識別キャップ18と同色で形成された識別キャップ20を被せるようにする。
続いて、図10に示すように、掘削溝100内にケーブル保護管12を搬入し、ケーブル保護管12の各鞘管16を外側に引き出す(摺動させる)。そして、各鞘管16の差口36に装着した識別キャップ20を取り外して、ケーブル保護管12のボディ管14および鞘管16の差口26,36を起点側のロータス管ユニット106の継ぎ管部品114,116に接続する。このとき、起点側のハンドホール102の内部において、ボルト固定式ロータス管112のどの管に何色の識別キャップ20が装着された鞘管16を接続したかを(つまり、対応関係を)記録しておくようにすると好適である。
なお、図10、図11、図13では、図面の簡素化のため、ロータス管ユニット106の継ぎ管部品116やケーブル保護管12の鞘管16のうち2つだけを図示し、他を省略するようにしていることに留意されたい。
続いて、次のケーブル保護管12を掘削溝100内に搬入し、図11(a)に示すように、そのケーブル保護管12を、掘削溝100内に既設の、つまり先ほど起点側のロータス管ユニット102に接続したケーブル保護管12と軸方向に並べて配置する。
それから、図11(b)に示すように、既設のケーブル保護管12の任意の(最初に接続する)鞘管16の拡径受口34から識別キャップ18を取り外すとともに、新しく搬入したケーブル保護管12における、その最初に接続する鞘管16に対応する鞘管16、つまり先ほど拡径受口34から取り外した識別キャップ18と同色の識別キャップ20が装着された鞘管16を外側に引き出して、その鞘管16の差口36から識別キャップ20を取り外す。
そして、図11(c)に示すように、既設のケーブル保護管12の鞘管16の拡径受口34に対し、新しく搬入したケーブル保護管12の鞘管16の差口36を挿入して、それらを塩化ビニル樹脂系やエポキシ樹脂系などの接着剤によって接着接合する。
それから、これと同じ要領で、既設のケーブル保護管12の鞘管16の拡径受口34に装着された識別キャップ18と新しく搬入したケーブル保護管12の鞘管16の差口36に装着された識別キャップ20とで色合わせを行いつつ、鞘管16どうしを1つずつ接続して、軸方向に並んだケーブル保護管12の全ての鞘管16を接続する。
そして、各鞘管16の接続作業が終了すると、既設のケーブル保護管12のボディ管14の拡径受口34に対し、新しく搬入したケーブル保護管12のボディ管14の差口36を挿入して、それらをゴム輪接合する。
これを順次繰り返し、起点側のロータス管ユニット106から連続するケーブル保護管12に対し、新しく掘削溝100内に搬入したケーブル保護管12を接続する作業を行うようにして、図12に示すように、ケーブル保護管12を軸方向に連続させる。
そして、ケーブル保護管12が終点側のロータス管ユニット108の近傍に達すると、図13に示すように、やりとり継手を含んだ継ぎ管部品118,120の長さを適宜調整するとともに、起点側のロータス管ユニット106から連続するケーブル保護管12の各鞘管16の拡径受口34に装着した識別キャップ18を取り外して、ケーブル保護管12のボディ管14および鞘管16の拡径受口24,34を終点側のロータス管ユニット108の継ぎ管部品122,124に接続する。このとき、終点側のハンドホール104の内部において、ボルト固定式ロータス管120のどの管に何色の識別キャップ20が装着された鞘管16を接続したかを(つまり、対応関係を)記録しておくようにすると好適である。
これによって、図1に示すようなケーブル保護管路10が形成されるので、作業を終了する。その後、ケーブル保護管12の各鞘管16の内部に構成されたケーブル収容スペースに図示しないケーブルを挿通して、ケーブル管路として利用する。
以上のように、この実施例では、ケーブル保護管12の各鞘管16の両端に互いに対応する識別情報が付与された識別キャップ18,20を装着するようにしておき、ケーブル保護管12の鞘管16どうしを接続する際に、識別キャップ18,20の識別情報に基づいて鞘管16の各々を視覚的に識別しつつ、各ケーブル保護管12の互いに対応する鞘管16どうしを接続するようにしている。したがって、各ケーブル保護管12の互いに対応する鞘管16どうしを接続する作業を簡単かつ正確に行うことができる。
特に、ケーブル保護管12どうしの接続時に鞘管16から取り外した識別キャップ18,20は何度でも利用することができるので、施工の度に作業員が現場で全てのケーブル保護管12の各鞘管16の管端にたとえば番号などを直接記載等することに比べて、より簡単に接続作業を行うことができるようになる。
さらに、鞘管16の管端に装着した識別キャップ18,20に付与された識別情報に基づいて鞘管16の識別を行うようにしているため、たとえケーブル保護管12の全ての鞘管16を同じ色やサイズで形成した場合であっても、鞘管16の各々を個別に識別することが可能である。よって、ケーブル保護管12の各鞘管16に同一の管(管部材)を使用することが可能になる。
このため、たとえば上述した特許文献のように、施工途中に特定の色の鞘管だけが不足して施工作業を一旦中断せざるを得ないといった事態が生じることがなくなり、施工の効率を向上させることができる。
さらに、各鞘管16を着色して形成しなくてもよいので、その分だけ鞘管16の製造コストを低減させることができる。そして、施工区間の終点側のハンドホール104の近傍などで短い区間の施工を行う場合にも、たとえば上述した特許文献のように、各色のカラー鞘管を切断して残りの区間長に合わせた長さのカラー鞘管を各色製作する必要がなく、1つの管を分割して区間長に合わせた長さの鞘管16を形成することが可能であるため、コストの無駄を省くこともできる。
したがって、この実施例によれば、低コストでかつ効率的にケーブル保護管路10を形成することができるようになる。
さらにまた、たとえば上述した特許文献のようなケーブル保護管においては、ボディ管の内部にカラー鞘管がその端部開口が開放された状態で配設されるため、施工時、特に掘削溝へのケーブル保護管の搬入時などに鞘管の端部開口から内部に砂などが入ってしまうことが多く、それによって鞘管16どうしの接続時に接着不良が生じたり、鞘管の内部にケーブルを挿通する際に不具合が生じることがあったが、この実施例では、ケーブル保護管12の鞘管16どうしを接続する直前まで、鞘管16の端部開口を識別キャップ18,20によって塞いでいるので、掘削溝100へのケーブル保護管12の搬入時などに、鞘管16の内部に砂などの異物が侵入することがない。
その上、鞘管16の拡径受口34の内部に識別キャップ18を嵌め込むことにより、拡径受口34の内面が識別キャップ18によって覆われるので、この拡径受口34の接着面が砂などの異物によって汚れることがなく、また、鞘管16の差口36に識別キャップ20を被せることにより、差口36の外面が識別キャップ20によって覆われるので、この差口36の接着面が砂などの異物によって汚れることもない。
したがって、この実施例によれば、ケーブル保護管12の鞘管16どうしの接続時に接着不良などの不具合が発生することを防止できる。
なお、この実施例では、識別キャップ18,20の各々を装着した鞘管16を他の鞘管16と視覚的に識別できるように、キャップ本体44,50の全体をそれぞれ赤、青、緑、黄、グレー、白、黒、茶・・・といったように異なる色に着色して形成した。すなわち、キャップ本体44,50の全体をそれぞれ異なる色に着色して形成したが、これに限定される必要はなく、識別キャップ18,20を鞘管16へ装着した時に外部から視認し易い部位、たとえば突出部48,52のみをそれぞれ異なる色に着色するようにしてもよい。
このように、鞘管16の管端への装着時に鞘管16の管端よりも軸方向の外側に突き出すように設けられた突出部48,52に識別情報を付与するようにすれば、施工時に識別キャップ18,20の識別情報が視認し易くなるので、ケーブル保護管12どうしの接続作業の作業性がより向上する。
続いて、図14−図20を適宜参照して、識別キャップ18,20の変形実施例について説明する。図14および図17に示す識別キャップ18,20は、キャップ本体44,50に取り付けられる紐状体70,72を備える点が、上述の識別キャップ18,20と異なる。それ以外の構成については同様であるので、重複する部分については、同じ参照番号を用い、その説明を省略あるいは簡略化する。
上述したように、ケーブル保護管12の施工時には、各鞘管16の両端に互いに対応する識別情報が付与された識別キャップ18,20が装着される。すなわち、ケーブル保護管12の各鞘管16の拡径受口34(一端)には、識別キャップ18が装着され、各鞘管16の差口36(他端)には、識別キャップ20が装着される。
図20と共に図14および図15を適宜参照して、識別キャップ18は、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABSなどの合成樹脂によって形成されるキャップ本体44と、そのキャップ本体44に取り付けられる紐状体70とを含む。
キャップ本体44は、一端が開口44aとして開放されかつ他端が封止部44bによって封止された短円筒形状を有しており、その径は、各鞘管16の径寸法に合わせて設定される。キャップ本体44の軸方向長さは、たとえば30mmである。キャップ本体44の側壁は、拡径受口34内に嵌め込み易いように、一端から他端に向けて徐々に縮径するテーパ状に形成される。封止部44bには、厚み方向に貫通する2つのエア抜き用の孔86が形成される。各孔86の直径は、たとえば2mmである。
また、キャップ本体44の開口44aの周縁には、径方向の外側に突出するドーナツ板状の鍔部46が形成される。
さらに、キャップ本体44には紐状体70が取り付けられる。紐状体70は、合成繊維または天然繊維などからなる撚紐または組紐であって、市販品を適宜利用できる。紐状体70の一方端部は、封止部44bの中心部分において厚み方向に形成された孔76に挿通され、図15からよくわかるように、抜け止めのために止結び状に結ばれる。また、孔76からの紐状体70の一方端部の抜け止めを確実にするために、キャップ本体44と結び目との間には、平座金84などの抜止部材が取り付けられる。紐状体70の長さは、たとえば520mmである。紐状体70は、鞘管16の拡径受口34内にキャップ本体44を嵌め込んだときに鞘管16の管端よりも軸方向の外側に大きく延びるように設けられており、作業者が識別キャップ18の取り外しを容易に行えるように持ち手(把持部)として機能する。
また、図16に示すように、この実施例では、紐状体70の他端部どうしを連結させることによって、複数の識別キャップ18が予め1つにまとめられている。複数の識別キャップ18を1つにまとめるときには、識別キャップ18の紐状体70の他端部のそれぞれが二重止結び状に結ばれ、環状部80が形成される。そして、環状部80のそれぞれに連結紐74が挿通され、連結紐74の両端部どうしが蝶結び状に結ばれる。これによって、紐状体70どうしが連結され、複数の識別キャップ18が一体化される。図16(b)に示すように、この実施例では、ボディ管14の内部に配設される8つの大きい径の鞘管16に対応させて、8つの大きい径の識別キャップ18が1つにまとめられている。また、図16(a)に示すように、ボディ管14の内部に配設される6つの小さい径の鞘管16に対応させて、6つの小さい径の識別キャップ18が1つにまとめられている。このようにしてまとめておくことで、施工現場において、識別キャップ18の紛失が防止される。
図20と共に図17および図18を適宜参照して、識別キャップ20は、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABSなどの合成樹脂によって形成されるキャップ本体50と、そのキャップ本体50に取り付けられる紐状体72とを含む。
キャップ本体50は、一端が開口50aとして開放されかつ他端が封止部50bによって封止された短円筒形状を有しており、その径は、各鞘管16の径寸法に合わせて設定される。キャップ本体50の軸方向長さは、たとえば30mmである。たとえば、キャップ本体50の側壁は、鞘管16の差口36の外面に被せ易いように、一端から他端に向けて徐々に縮径するテーパ状に形成される。封止部50bには、厚み方向に貫通する2つのエア抜き用の孔90が形成される。各孔90の直径は、たとえば2mmである。
また、キャップ本体50には紐状体72が取り付けられる。紐状体72は、合成繊維または天然繊維などからなる撚紐または組紐であって、市販品を適宜利用できる。図18からよくわかるように、紐状体72の一方端部は、封止部50bの中心部分において厚み方向に形成された孔78に挿通され、抜け止めのために止結び状に結ばれる。また、孔78からの紐状体72の一方端部の抜け止めを確実にするために、キャップ本体50と結び目との間には、平座金88などの抜止部材が取り付けられる。紐状体72の長さは、たとえば520mmである。紐状体72は、キャップ本体50を鞘管16の差口36の外面に嵌め込んだときに鞘管16の管端よりも軸方向の外側に大きく延びるように設けられており、作業者が識別キャップ20の取り外しを容易に行えるように持ち手として機能する。
また、図19に示すように、この実施例では、紐状体72の他端部どうしを連結させることによって、複数の識別キャップ20が予め1つにまとめられている。複数の識別キャップ20を1つにまとめるときには、識別キャップ20の紐状体72の他端部のそれぞれが二重止結び状に結ばれ、環状部82が形成される。そして、環状部82のそれぞれに連結紐74が挿通され、連結紐74の両端部どうしが蝶結び状に結ばれる。これによって、紐状体72どうしが連結され、複数の識別キャップ20が一体化される。図19(b)に示すように、この実施例では、ボディ管14の内部に配設される8つの大きい径の鞘管16に対応させて、8つの大きい径の識別キャップ20が1つにまとめられている。また、図19(a)に示すように、ボディ管14の内部に配設される6つの小さい径の鞘管16に対応させて、6つの小さい径の識別キャップ20が1つにまとめられている。このようにしてまとめておくことで、施工現場において、識別キャップ20の紛失が防止される。
さらに、紐状体70,72には、鞘管16の各々を個別に識別可能な識別情報として色情報が付与される。この実施例では、識別キャップ18,20の各々を装着した鞘管16を他の鞘管16と視覚的に識別できるように、紐状体70,72をそれぞれ赤、青、緑、黄、グレー、白、黒、茶・・・といったように異なる色に着色して形成している。そして、ケーブル保護管12の各鞘管16の拡径受口34に任意の色の紐状体70を備える識別キャップ18を嵌め込むとともに、鞘管16の差口36に自身の拡径受口34に装着された識別キャップ18の紐状体70と同色の紐状体72を備える識別キャップ20を被せるようにしている。なお、この実施例では、識別キャップ18,20のキャップ本体44,50自体は、特別に着色されることなく、すべて同色に形成される。つまり、キャップ本体44,50をそれぞれ異なる色に着色せずに、紐状体70,72に付与された色情報に基づき識別キャップ18,20および鞘管16を識別するようにしている。紐状体70,72は市販品として安価に入手できるので、キャップ本体44,50自体の着色を省略することによって、識別キャップ18,20の製造コストを抑えることができる。
図14および図17に示す識別キャップ18,20を用いてケーブル保護管12の鞘管16どうしを接続するときには、ケーブル保護管12の各鞘管16の両端に、同色の紐状体70,72を備える識別キャップ18,20を装着する。そして、一方のケーブル保護管12の鞘管16に装着された識別キャップ18の紐状体70と、他方のケーブル保護管12の鞘管16に装着された識別キャップ20の紐状体72とで色合わせを行いつつ、各ケーブル保護管12の互いに対応する鞘管16どうしを接続する。
図14および図17に示す識別キャップ18,20を用いてケーブル保護管路10を形成する場合であっても、図6および図8に示す識別キャップ18,20を用いる場合と同様に、識別キャップ18,20が備える紐状体70,72の識別情報に基づいて鞘管16の各々を視覚的に識別しつつ、各ケーブル保護管12の互いに対応する鞘管16どうしを接続する作業を簡単かつ正確に行うことができる。また、ケーブル保護管12の各鞘管16に同一の管を使用することも可能であるので、低コストでかつ効率的にケーブル保護管路10を形成することができる。さらに、ケーブル保護管12の鞘管16どうしを接続する直前まで、鞘管16の端部開口を識別キャップ18,20によって塞いでいるので、鞘管16どうしの接続時に接着不良などの不具合が発生することを防止できる。
また、図14および図17に示す実施例においては、キャップ本体44,50には、鞘管16の管端への装着時に鞘管16の管端よりも軸方向の外側に大きく延びるように紐状体70,72が設けられるので、紐状体70,72を持ち手とすることで、鞘管16から識別キャップ18,20を容易に取り外すことができる。
さらに、鞘管16の管端よりも軸方向の外側に大きく延びるように設けられた紐状体70,72に識別情報を付与するようにすれば、施工時に識別キャップ18,20の識別情報が視認し易くなるので、ケーブル保護管12どうしの接続作業の作業性がより向上する。また、キャップ本体44,50自体の着色を省略することができるので、低コストで識別キャップ18,20を製造することができる。
さらにまた、紐状体70,72どうしを連結させることによって、複数の識別キャップ18,20を予め1つにまとめているので、施工現場における識別キャップ18,20の紛失を防止することができる。また、複数の識別キャップ18,20をまとめて持ち運ぶことができるので、作業効率が向上する。
なお、この実施例では、キャップ本体44,50自体に特別に着色することなく、すべて同じ色で形成し、紐状体70,72のそれぞれを異なる色に着色することによって、識別キャップ18,20に識別情報を付与したが、これに限定される必要はない。たとえばキャップ本体44,50のそれぞれを異なる色に着色し、紐状体70,72のすべてを同じ色で形成してもよい。また、キャップ本体44,50のそれぞれを異なる色に着色すると共に、紐状体70,72のそれぞれを自身が取り付けられるキャップ本体44,50と同じ色に着色してもよい。
また、図14および図17に示す実施例では、キャップ本体44,50の封止部44b,50bに、直径2mmの2つのエア抜き用の孔86,90を形成したが、孔86,90の大きさおよび数などはこれに限定される必要はない。
さらに、この実施例では、紐状体70,72を合成繊維または天然繊維などからなる撚紐または組紐としたが、これに限定される必要はなく、紐状体70,72の材質としては、合成樹脂、ゴム、金属、および皮革などの種々の材質を利用できる。また、紐状体70,72の形状としては、線状、帯状、鎖状、および螺旋状などが考えられる。たとえば、紐状体70,72を合成樹脂製のチェーンで形成すれば、軽量でかつ耐久性がよくなると共に、施工時に砂や泥などによって紐状体70,72が汚れた場合であっても、汚れを水で簡単に洗い流すことができるので、紐状体70,72の色を正確に識別することができる。
さらに、図14および図17に示す実施例では、紐状体70,72の一方端部を止結び状に結ぶと共に、キャップ本体44と結び目との間に平座金84,88を取り付けることによって、紐状体70,72の抜けを防止しているが、これに限定される必要はない。抜止部材としては、市販のコードストッパなどを用いてもよい。また、抜止部材は、必ずしも設ける必要はない。
また、この実施例では、図16および図19に示すように、連結紐74を介して紐状体70,72どうしを連結させることにより、複数の識別キャップ18,20をまとめているが、連結手段はこれに限定される必要はなく、結束バンドやリングなどで紐状体70,72を結束させてもよい。あるいは、紐状体70,72どうしを直接結んで連結させてもよい。
さらに、この実施例では、図16および図19に示すように、8つの大きい径の識別キャップ18,20と、6つの小さい径の識別キャップ18,20とを、それぞれ1つにまとめるようにしたが、これに限定される必要はない。たとえば8つの大きい径の識別キャップ18,20および6つの小さい径の識別キャップ18,20の計14つを全部1つにまとめてもよいし、1つの大きい径の識別キャップ18,20および1つの小さい径の識別キャップ18,20の計2つの識別キャップ18,20を1つにまとめてもよい。要するに、一体化される識別キャップ18,20の組合せおよび数は適宜変更可能である。また、識別キャップ18,20の紐状体70,72どうしを必ずしも連結させる必要はない。
なお、上述の各実施例において、キャップ本体44,50、突出部48,52、および紐状体70,72は、必ずしも成形時に着色しておく必要はなく、成形後に塗料などによって着色を施すようにしてもよい。また、キャップ本体44,50、突出部48,52、または紐状体70,72に色付きまたは番号付きのテープを貼り付ける(巻き付ける)ことによって識別情報を付与してもよい。
さらに、上述の各実施例では、ケーブル保護管12の各鞘管16の拡径受口34に任意の色情報を付与した識別キャップ18を嵌め込むとともに、鞘管16の差口36に自身の拡径受口34に装着された識別キャップ18と同色の色情報を付与した識別キャップ20を被せるようにしたが、これに限定される必要はなく、ケーブル保護管12の各鞘管16の両端に装着した識別キャップ18,20の色情報が所定のルールで互いに対応したものであって、各ケーブル保護管12の互いに対応する鞘管16どうしを視覚的に識別しつつ接続することができるのであれば、同色の色情報を付与した識別キャップ18,20を利用しなくてもよい。
また、識別情報は必ずしも識別キャップ18,20に施す着色によったものである必要はない。
たとえば、図21および図22に示す識別キャップ18,20の変形実施例では、識別情報は文字情報であり、識別キャップ18,20の突出部48,52にA、B、C、・・・といった文字情報54,56が表示されている。そして、ケーブル保護管12の各鞘管16の拡径受口34に任意の文字情報54が表示された識別キャップ18を嵌め込むとともに、鞘管16の差口36に自身の拡径受口34に装着された識別キャップ18と同じまたは所定のルールで対応する文字情報56が表示された識別キャップ20を被せるようにしている。ケーブル保護管12の鞘管16どうしを接続する時には、一方のケーブル保護管12の鞘管16に装着された識別キャップ18と他方のケーブル保護管12の鞘管16に装着された識別キャップ20とで文字情報54,56の適合作業を行いつつ、鞘管16どうしを1つずつ接続する。
この実施例の識別キャップ18,20を用いてケーブル保護管路10を形成する場合であっても、識別キャップ18,20の識別情報に基づいて鞘管16の各々を視覚的に識別しつつ、各ケーブル保護管12の互いに対応する鞘管16どうしを簡単かつ正確に接続することが可能である。
また、ケーブル保護管12の各鞘管16に同一の管を使用することも可能であるので、低コストでかつ効率的にケーブル保護管路10を形成することができる。
なお、文字情報54,56の表示方法は任意でよく、塗料によって突出部48,52に表示させるのみならず、突出部48,52に直接刻み込むようにしたり、紙等に記載したものを突出部48,52に張り付けるようにしたり、それらを組み合わせた方法により表示させるようにしてもよい。
また、文字情報54,56は、必ずしもA、B、C、・・・といったアルファベットなどで表示する必要はなく、数字(番号)などのような他の種類の文字であってもよい。
さらに、上述の実施例のような色情報を識別キャップ18,20に付与することに加えて、文字情報54,56を表示させるようにしてもよい。
要は、ケーブル保護管12の各鞘管16の両端に互いに対応する識別情報が付与された識別キャップ18,20を装着するのであれば、その識別情報の種類は特に限定されるものではなく、互いに異なる種類の識別情報どうしを対応させるようにしてもよい。
ところで、上述の実施例ではいずれも、ケーブル保護管12の各鞘管16の拡径受口34に識別キャップ18を装着し、各鞘管16の差口36に識別キャップ20を装着するようにしたが、これに限定される必要はなく、ケーブル保護管12の鞘管16の拡径受口34と差口36の両方に装着可能な識別キャップ58を各鞘管16の両端に装着するようにしてもよい。
図23(a)および(b)に示す識別キャップ58は、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABSなどの合成樹脂によって形成されるキャップ本体60を含む。キャップ本体60は、一端が開口60aとして開放されかつ他端が封止部60bによって封止された短円筒形状を有しており、その径は、各鞘管16の径寸法に合わせて設定される。また、キャップ本体44の軸方向長さは、たとえば30mmである。
キャップ本体60の開口60aの周縁には、径方向の外側に突出して形成されるドーナツ板状の鍔部62が形成される。鍔部62は、鞘管16の拡径受口34に識別キャップ58を装着した時ならびに鞘管16の差口36に識別キャップ58を装着した時に、ストッパとして機能する。
さらに、鍔部62には、キャップ本体60の軸方向に突き出す第1突出部64が形成される。第1突出部64は、鍔部62の外縁に沿う短円筒状に形成され、鍔部62と直交するようにキャップ本体60の反対側に突出する。第1突出部64は、鞘管16の拡径受口34に識別キャップ58を装着した時に鞘管16の管端よりも軸方向の外側に突き出すように設けられており、作業者が識別キャップ18の脱着を容易に行えるように取手として機能する。第1突出部64の長さは、たとえば25−30mmである。
さらに、キャップ本体60の封止部60bの中心部付近には、キャップ本体60の軸方向に突き出す第2突出部66が形成される。第2突出部66は、矩形の板状に形成され、封止部60bと直交するようにキャップ本体60の反対側に突出する。第2突出部66は、鞘管16の差口36に識別キャップ58を装着した時に鞘管16の管端よりも軸方向の外側に突き出すように設けられており、作業者が識別キャップ18の脱着を容易に行えるように取手として機能する。第2突出部66の長さは、たとえば25−30mmである。
このような識別キャップ58は、図23(a)に示すように、キャップ本体60を封止部60b側から鞘管16の拡径受口34内に嵌め込むことによって、鞘管16の管端に装着される。また、識別キャップ58は、図23(b)に示すように、第1突出部64を差口36の外面に嵌め込むことによって、鞘管16の管端に装着される。このとき、第1突出部64が、鞘管16の差口36に被さる嵌合部として機能する。
このような識別キャップ58を用いてケーブル保護管路10を形成するようにすれば、ケーブル保護管12の鞘管16の両端に同じ識別キャップ58を使用することができるようになるので、その分だけ識別キャップ58の製造する種類を減らすことができ、施工コストをより低減させることが可能である。
なお、上述した径や高さ等の具体的数値は、いずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
10 …ケーブル保護管路
12 …ケーブル保護管
14 …ボディ管
16 …鞘管
18,20,58 …識別キャップ
44,50,60 …キャップ本体
48,52,64,66 …突出部
70,72…紐状体
100 …掘削溝

Claims (7)

  1. ボディ管の内部に複数の鞘管を配設したケーブル保護管を連続させてケーブル保護管路を形成するケーブル保護管の施工方法であって、
    (a)各々に前記複数の鞘管を個別に識別可能な識別情報を付与した識別キャップを用意し、各鞘管の両端に互いに対応する識別情報が付与された識別キャップを装着するステップ、
    (b)前記ステップ(a)で各鞘管の両端に識別キャップを装着したケーブル保護管を掘削溝内の所定位置に設置するステップ、
    (c)前記ステップ(b)で掘削溝内に設置したケーブル保護管の鞘管の一端から前記ステップ(a)で装着した識別キャップを取り外すとともに、その掘削溝内に既設のケーブル保護管の鞘管の一端から前記識別キャップに対応する識別キャップを取り外すステップ、および
    (d)前記ステップ(c)で管端から識別キャップを取り外した鞘管どうしを接続するステップを含む、ケーブル保護管の施工方法。
  2. 請求項1のケーブル保護管の施工方法に用いられる識別キャップであって、
    鞘管の管端に嵌合されるキャップ本体を備え、
    ケーブル保護管の複数の鞘管を個別に識別可能な識別情報を付与した、識別キャップ。
  3. 前記キャップ本体に取り付けられる紐状体を備える、請求項2記載の識別キャップ。
  4. 前記識別情報が前記紐状体に付与された、請求項3記載の識別キャップ。
  5. 前記キャップ本体から突き出して形成される突出部を備え、
    前記識別情報が前記突出部に付与された、請求項2ないし4いずれかに記載の識別キャップ。
  6. 前記識別情報は、色情報を含む、請求項2ないし5いずれかに記載の識別キャップ。
  7. 請求項1のケーブル保護管の施工方法によって形成されたケーブル保護管路。
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