JP2014193755A - トイレットロール - Google Patents

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Abstract

【課題】芳香の強さが変わらずに長期間維持されるロールペーパーを提供する。
【解決手段】
20℃における蒸気圧が20〜150Paのマイクロカプセル化した香料と、20℃での蒸気圧が10〜500Paの香料をマイクロカプセルに封入したマイクロカプセル化しない香料とを、重量比で2:1〜1:2の割合で、紙管に付与したトイレットロールにより解決される。
【選択図】図2

Description

本発明は、香料が付与されたトイレットロールに関する。
トイレットロールに香料を付与して芳香機能をもたせたものがある。この香料付トイレットロールでは、トイレットペーパーにマイクロカプセル化した香料を付与したものがよく知られる。しかし、トイレットペーパーは、肌に直接触れるためマイクロカプセル化した香料を付与したものであると、使用時にマイクロカプセルから漏出した香料が肌に移るという問題がある。そこで、肌に香りを移すことなくトイレ空間に好ましい芳香を漂わせるために、トイレットペーパーが巻かれる紙管に香料を付与したものが提案されている。
しかし、香料によるトイレ空間内の香り付けは、香料の揮発によって行なわれるため、単に紙管に香料を塗布しただけでは、香りの持続期間が短いという問題があった。特に、揮発性の高い香料を長期間(例えば、製造から3ヶ月間)持続させることが困難であり、そのような揮発性の高い香料に係る香気とするのが難しかった。
この問題を解決する技術として、紙管を複数枚の紙を接着剤により接着した積層構造として、その接着剤に香料を含有させて紙と透過して香料が揮散するようにして徐放性を有するようにした技術、香料をマイクロカプセルに封入して、トイレットロール使用時の回転の衝撃によってマイクロカプセルを崩壊させることで香気をトイレットロールの使用時のみ揮散するようにした技術が知られる。
しかしながら、前者は紙管製造工程が煩雑となる問題があり、後者はマイクロカプセルが崩壊しない限り芳香成分が飛散しないため、トイレットロールの使用開始時や使用していない間は香りが発生せず、トイレ空間内の芳香の強さが安定しない。
そこで、本発明の主たる課題は、使用時に香料が肌に付着することがなく、かつ、製造が容易であり、しかも、初期から香りが感じられ、使い終わりまでのその香りの強さが安定的に発せられ、トイレ空間内を香りの強さの変化なく継続的に香るようにすることができる、香料付きトイレットロールを提供することにある。
特開2008−200124号公報 特許3615534号 特開2003−325372号公報 特開2012−196382号公報 特開平11−197054号公報 特開2009−242065号公報
そこで、本発明の主たる課題は、使用時に香料が肌に付着することがなく、しかも、初期から香りが感じられ、使い終わりまでのその香りの強さが安定的に発せられ、トイレ空間内を香りの強さの変化なく継続的に香るようにすることができる、香料付きトイレットロールを提供することにある。
上記課題を解決した本発明とその効果は次記のとおりである。
(請求項1記載の発明)
紙管に香料が付与されたトイレットロールであって、
20℃における蒸気圧が20〜150Paのマイクロカプセル化しない香料と、20℃における蒸気圧が10〜500Paの香料をマイクロカプセルに封入したマイクロカプセル化香料と、が重量比で2:1〜1:2の割合で、紙管に付与されていることを特徴とするトイレットロール。
(請求項2記載の発明)
前記マイクロカプセル化香料及びマイクロカプセル化しない香料は、粘度が1〜15mPasである請求項1記載のトイレットロール。
(請求項3記載の発明)
マイクロカプセルが、メラミン樹脂製である請求項1又は2記載のトイレットロール。
(請求項4記載の発明)
マイクロカプセル化香料における香料含有率が25〜60重量%である請求項1又は2記載のトイレットロール。
(請求項5記載の発明)
マイクロカプセル化香料とマイクロカプセル化されていない香料がともに紙管外周面に付与されている請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレットロール。
(請求項6記載の発明)
マイクロカプセル化香料が紙管外周面、マイクロカプセル化されていない香料が紙管内周面に付与されている請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレットロール。
(請求項7記載の発明)
マイクロカプセル化香料が紙管内周面、マイクロカプセル化されていない香料が紙管外周面に付与されている請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレットロール。
以上の本発明によれば、使用時に香料が肌に付着することがなく、しかも、初期から香りが感じられ、使い終わりまでのその香りの強さが安定的に発せられ、トイレ空間内を香りの強さの変化なく継続的に香るようにすることができる、香料付きのトイレットロールが提供される。
本発明の実施形態に係るトイレットロールの斜視図である。 本発明の実施形態に係る紙管の断面図である。
本発明の実施形態を図1〜2を参照しながら以下に説明する。但し、本発明は、この実施形態に限られない。
本発明の実施形態に係るトイレットロール10は、図1に示すとおり、紙管11に帯状の家庭用薄葉紙であるトイレットペーパー12が巻かれたものである。トイレットロール10の大きさ等は、幅L1が100〜115mm、直径L2が100〜120mm、巻き長さ(トイレットペーパーの全長)が18〜70m、紙管内径L3が35〜50mmであるのが望ましい。この大きさであれば一般的なトイレットロール用のペーパーホルダーが利用でき、トイレットペーパーの長さも十分である。
トイレットペーパー12は、微細な凹凸であるクレープを有する家庭用薄葉紙である。その具体的な組成・構成は限定されないが、1プライから3プライであり、紙厚が100〜350μmであり、1プライ当り米坪は、11.0〜25.0g/m2であるのが望ましい。この範囲であれば使用時の柔らかさや吸水性を確保できる。
なお、本発明に係る米坪とは、JIS P 8124(1998)の米坪測定方法によるものであり、紙厚とは、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて5回測定した平均値をいう。なお、米坪の測定は、1プライの場合は1プライ、2プライの場合は2プライ、3プライの場合は3プライと、プライ数に応じて測定する。
本実施形態のトイレットロール10の紙管11の構造は限定されない。二枚の紙管原紙がともに螺旋状に巻かれて筒状をなした二層積層構造のスパイラル紙管、平巻き紙管を用いることができる。好ましくは、米坪120〜220g/m2、紙厚150〜500μmの紙管原紙を螺旋状に巻いて二層積層構造にしたスパイラル紙管が望ましい。紙管の強度が高く、かつ、後述の香料を付着させやすい。
他方、本実施形態に係るトイレットロールは、特徴的に、上記紙管に対して20℃における蒸気圧が20〜150Paのマイクロカプセル化しない香料(第1香料)と、20℃における蒸気圧が10〜500Paの香料(第2香料)をマイクロカプセルに封入したマイクロカプセル化香料と、が重量比で2:1〜1:2の割合で、紙管に付与されている。なお、本発明に係る蒸気圧は、20℃で静止法にて測定した値である。このように所定蒸気圧のマイクロカプセル化されていない香料と所定蒸気圧の香料を封入したマイクロカプセル化香料とを所定比率で付与することで、マイクロカプセル化されていない香料の経時的な香気の低下と、マイクロカプセルの外殻を透過して外部に拡散される香料による香気の持続的な補助と、使用時にマイクロカプセルが崩壊して香料が漏出することによる香気の強調効果とのバランスによって、使用初期から使い終わりまで適当な強さの香りが安定して維持されるようになる。なお、トイレットロールの使用時とは、トイレ空間内でペーパーホルダー等にセットして、トイレットロールからトイレットペーパーを引き出すようにして使用することを意味する。この際には、トイレットロールが回転され、その際の振動や紙管内に挿入されるペーパーホルダーの支持部との摺れによってマイクロカプセルが崩壊される。
本実施形態に係るトイレットロールにおいて、第1香料の蒸気圧が20Pa未満であると特に使用開始初期の香りの強さが不十分となる。一方、第1香料の蒸気圧が150Paを超えると香料の揮散が速く成りすぎて、一般的なトイレットロールの使用期間に比して速く香気が感じられなくなってしまう。
一方、第2香料の蒸気圧が10Pa未満であるとマイクロカプセルの外殻を透過して揮散され難くなり第1香料の香気の補助効果が低減し香りの強さが安定しなくなる。一方、500Paを超えるとマイクロカプセルが崩壊した際に、漏出した香料の揮散が速く、マイクロカプセルが崩壊した際のみ香りが強くなりすぎて、香りの強さは安定しなくなる。特に、第2香料は、蒸気圧100Pa以上の香料を30〜80重量%含むものであるのが望ましい。また、マイクロカプセル化されていない香料とマイクロカプセル化香料との重量比が2:1〜1:2の範囲にないと香りの強さが安定しなくなる。
第1香料と第2香料の蒸気圧は、より好ましくは、マイクロカプセル化する第2香料の蒸気圧をより高くするのが望ましい。マイクロカプセルの外殻を透過して外部に拡散される香料による香気の持続的な補助がより効果的に行なわれるようになる。また、第1香料の蒸気圧が第2香料の蒸気圧より高くなると、香りの強さが安定しなくなる。
他方、本実施形態に係る第1香料及び第2香料に用いる好ましい香料成分の例としては、酢酸イソブチル(1730Pa)、リモネン(190Pa)、シトラール(121Pa)メントール(107Pa)、ヘキサノール(100Pa)が例示できる。これらを適宜配合して、水、アルコール、アルコール誘導体、脂肪酸、エステル類等の揮発性の低い適宜の溶媒により所望の蒸気圧に調整して本実施形態に係る香料とすることができる。上記例示の香料成分であれば、酢酸イソブチル3〜5重量%、リモネン25〜35重量%の割合で配合し、適宜の溶媒で希釈することで、上記の蒸気圧に調整することができる。
なお、本実施形態では、その他の香料成分として、例えば、レモン油、グレープフルーツ油、ローズマリー油、ペパーミント油、マンダリン油、ライム油、ユズ油、カモミール油、ラベンダー油、ローズ油、スペアミント油等の天然香料類;リナロール、シトロネロール、メントール、ゲラニオール等のアルコール類等の合成香料、2−メチルブタン酸エチル、β−ピネン、酢酸イソアミル、2−メチルペンタン酸エチル、β-ミルセン、ヘキサン酸エチル、酢酸3−メチル−2−ブテン−1−オール、酢酸3−ヘキセン−1−オール、テトラヒドロ−4−メチル−2−(−2−メチルプロピル)−2H−ピラン、イソシクロシトラール、2,4−ジメチル−7−オクテン−2−オール、3,7−ジメチル−1,6−オクタデン−3−オール、酢酸 4−tert−ブチルシクロヘキシル、2−(1,1−ジメチルエチル)−シクロヘキサノール、酢酸1−フェニルエチル、ブタン酸1,1−ジメチル−2−フェニルエチル等の化学物質が挙げられる。これらは単独で用いても、複数を組み合わせて調合香料として用いてもよい。香料の選択は、所望の香調によって決定すればよい。また、これらの香料は、本実施形態に係る所望の蒸気圧に調整するためにアルコール等の揮発性溶媒や水に混合して使用することができる。
なお、第1香料と第2香料とは、同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。第1香料と第2香料とを異なるものとすれば、香りの強さを変化せずに香りが経時的に変化するものとなる。
他方、第1香料と第2香料は、ともに粘度が1〜15mPasであるのが望ましい。第1香料の粘度が1〜15mPasであると紙管に付着しやすくなる。また、第2香料の粘度が1〜15mPasであると、マイクロカプセルが崩壊して漏出した際に紙管表面に拡散して付着するようになり、マイクロカプセル化されていない香料を追加したように作用して、第1香料の香気の低下が効果的に補われる。
本実施形態に係るマイクロカプセル化香料の外殻を構成する樹脂は、特にメラミン樹脂であるのが望ましい。メラミン樹脂は、ウレタン樹脂や尿素樹脂と比較して密度が高く、徐放時間を長くすることができ、トイレットロールの使用期間が長期化しても香りの強さ維持しやすくなる。さらに上述のトイレットロールの通常の使用態様で適度に崩壊する強度となる。なお、ウレタン樹脂や尿素樹脂は膜密度が高く、徐放性や崩壊性が低く、好ましくない。マイクロカプセルの形成方法は、本発明では特に限定されない。インサイチュ法、界面重合法等の化学的方法から適宜選択すればよい。本実施形態では、マイクロカプセルの膜厚は、特に限定されないが、概ね、0.1〜1.0μm、好ましくは0.1〜0.5μmである。
他方、本実施形態に係るマイクロカプセル化香料の平均粒子径は、10〜50μmであるのが望ましい。この範囲であれば、カプセル重量に対する香料比を大きくすることができ所望の徐放性を得ることができる。但し、カプセル径が大きくなると製造時にカプセルが破壊されて歩留まりが低下するおそれがあるため、より好ましいマイクロカプセル化香料の平均粒径は、10〜20μmである。なお、ここでの平均粒子径は、マイクロトラック法で測定したメジアン径による。
本実施形態に係るマイクロカプセル化香料は、トイレットロールに塗布するカプセルスラリーに対する香料含有率が25〜60重量%であるのが望ましい。
本実施形態に係るトイレットロールにおける第1香料及びマイクロカプセル化香料の紙管への付与位置は、特に限定されない。また、第1香料とマイクロカプセル化香料は、混合されて同一箇所に付与されていてもよいし、紙管の別の箇所に付与されていてもよい。
但し、本実施形態に係るトイレットロールにおける第1香料とマイクロカプセル化香料の付与態様は、図2(a)〜(c)に示される態様が好ましい。特に図2(a)に示される態様が特に好ましい。
図2(a)に示される態様は、第1香料とマイクロカプセル化香料とが紙管の外周面に付与されている態様である。この態様では、トイレットロールは紙管外周面にトイレットペーパーが巻かれた構造をなすため、紙管外周面に付与されて第1香料とマイクロカプセル化香料とがともにトイレットペーパーにより被覆された状態となる。その結果、第1香料が紙管に巻かれたトイレットペーパーやトイレットロールの端面から揮散されるようになるため、第1香料の香気が急激に低下することがない。また、使用時にマイクロカプセルの崩壊により漏出した香料も上記紙管外周面のトイレットペーパーに被覆された位置に付与されるため第1香料を補うようになる。よって、この図(a)の付与態様は、香りの安定性及び持続性に優れたものとなる。
また、図2(b)に示される態様は、第1香料が紙管外周面に付与され、マイクロカプセル化香料が紙管内周面に付与されている態様である。この態様では、使用時にペーパーホルダーの支持部と直接摺れる紙管内周面にマイクロカプセル化香料が付与されているため、マイクロカプセルが崩壊しやすく、また、マイクロカプセルから漏出した第2香料が紙管内面に暴露されるため、図2(a)よりも、使用時にやや香り強く感じられるものとなる。
図2(c)に示される態様は、第1香料が紙管内周面に付与され、マイクロカプセル化香料が紙管外周面に付与されている態様である。本形態は、第1香料が紙管内周面に暴露されているため、第1香料が揮散しやすい。よって、本願発明の範囲内において蒸気圧をやや低くする。それに伴ってやや香りの強さが図2(a)や(b)よりも低くなる傾向となる。
なお、図示例では、紙管内周面又は紙管外周面の一部に付与しているが、紙管内周面全体、紙管外周面全体に付与してもよい。
本実施形態のトイレットロールを形成するにあたって紙管に第1香料及びマイクロカプセル化香料を付与する具体的な方法は限定されない。紙管を形成するための紙管原紙に各香料を付与してから紙管に形成してもよいし、トイレットロールを巻き付ける前の紙管に香料を付与するようにしてもよい。香料の付与は、ブレードコーター、ロッドコーター、フレキソコーター、グラビアコーターのような印刷機やスプレー塗布装置により行なうことができる。
また、第1香料とマイクロカプセル化香料との塗布量比は、第1香料に対するマイクロカプセル化香料の量が0.5〜2.0であり、望ましくは0.7〜1.3とするのが望ましい。
[試験例]
次いで、第1香料とマイクロカプセル化香料をともに150μl紙管に付与した本発明の実施例と、マイクロカプセル化していない第1香料のみを300μlを紙管に付与した基準試料と、を作成し、その香り強さと持続性を比較検証した。試験の結果は下記表1のとおりである。
(香料の調整)
酢酸イソブチル、リモネンを香料成分として、粘度11mPasに希釈して本件発明に係る蒸気圧とした香料を調整し、これを第1香料及び第2香料とした。第2香料を用いて外殻メラミン樹脂、香料含有量35%のマイクロカプセル化香料を作成した。
(試料に係るトイレットロールの概要)
第1香料、マイクロカプセル化香料を付与した紙管にトイレットペーパーを巻いたトイレットロールを製造した。紙管に用いた紙管原紙の米坪は170g/m2、厚みは200μmである。トイレットペーパーは、米坪14.5g/m2であり、紙管に対して25m巻き付けた。その際の直径は107mmであった。
紙管に対する第1香料及びマイクロカプセル化香料の付与態様は、図2(a)の態様とした。
(試験方法)
各試料をポリエチレン製の袋にいれて密封し、50℃、RH50%の環境下に保存し、所定日数で取り出して、香気の強さを確認した。香気の強さの確認は3名のテスターにより行なった。なお、この環境下での保存は、1日が概ねトイレットロールの通常の保存環境下の2.3ヶ月間に相当する。
Figure 2014193755
表1は、実施例と基準試料との香りの強さを不等号で示している。1日目は、マイクロカプセル化していない香料のみの基準試料の方で香りが強く感じられたものの、2日目、3日目では、実施例の方で香りが強く感じられている。9.2ヶ月に相当する4日目になり、ようやく実施例は比較例と同等の香りの強さに低下した。
このことから、本発明に係る実施例は、基準試料よりも適度な香りの強さが持続的に感じられるといえる。
なお、本試験は使用時のマイクロカプセルの崩壊を考慮してない試験であり、実使用においては、マイクロカプセル崩壊によるマイクロカプセル化香料の補充的な香気の増加効果が得られるためより香りの強さの差はより顕著になり、その持続時間も長くなる。また、実使用では、ペーパーホルダーへのセット時にマイクロカプセルの崩壊が生ずるので、初期の香りの差はより少なくなる傾向となる。
10…トイレットロール、11…紙管、11A…紙管内面、11B…紙管外面、12…トイレットペーパー、L1…ロールペーパーの幅、L2…ロールペーパーの直径、L3…紙管内径、21…第1香料付与位置(マイクロカプセル化されていない香料の付与位置)、22…マイクロカプセル化香料付与位置。

Claims (7)

  1. 紙管に香料が付与されたトイレットロールであって、
    20℃における蒸気圧が20〜150Paのマイクロカプセル化しない香料と、20℃における蒸気圧が10〜500Paの香料をマイクロカプセルに封入したマイクロカプセル化香料と、が重量比で2:1〜1:2の割合で、紙管に付与されていることを特徴とするトイレットロール。
  2. 前記マイクロカプセル化香料及びマイクロカプセル化しない香料は、粘度が1〜15mPasである請求項1記載のトイレットロール。
  3. マイクロカプセルが、メラミン樹脂製である請求項1又は2記載のトイレットロール。
  4. マイクロカプセル化香料における香料含有率が25〜60重量%である請求項1又は2記載のトイレットロール。
  5. マイクロカプセル化香料とマイクロカプセル化されていない香料がともに紙管外周面に付与されている請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレットロール。
  6. マイクロカプセル化香料が紙管外周面、マイクロカプセル化されていない香料が紙管内周面に付与されている請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレットロール。
  7. マイクロカプセル化香料が紙管内周面、マイクロカプセル化されていない香料が紙管外周面に付与されている請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレットロール。
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