JP2014193751A - 袋体の開封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フレキシブルコンテナバッグ等の袋体を加熱した円形開封刃により切断することにより、繰り返し使用に適した円形開封刃を有する袋体の開封装置を提供する。
【解決手段】 吊り下げた袋体をホッパー8の上部開口部8aに下降させ、袋体の底部を円形開封刃14上に載置して底部を開封する構成とし、上部開口部内に複数の円弧状支持板19a〜19dを配置し、各円弧状支持板の端部20’を上部開口部の半径方向(E,F方向)に摺動可能に支持し、各円弧状支持板の外周面に上記円形開封刃を固定する。上記円形開封刃は上縁に刃部が形成されていると共に通電手段が接続され、通電手段から上記円形開封刃に通電することにより円形開封刃を加熱し得るように構成し、円形開封刃の径の膨張収縮を円弧状支持板の端部の半径方向の摺動により吸収し得るように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、粉粒体、瓦礫等を収納するフレキシブルコンテナバッグ等の袋体を開封して内容物を取り出すための袋体の開封装置に関するものである。
この種のフレキシブルコンテナバックは、塩化ビニル等の樹脂、或いは、可燃性の繊維材料により構成された袋体であり、内部に1トン程度のセメント等の粉粒体等を収納した状態で、当該粉粒体をホッパーに移し替える際に、作業員がホッパー上のフレキシブルコンテナバッグの底面をナイフで切り開いて、内容物を下方のホッパーに落下させることが行われていた。
ところで、当該作業は粉塵等の影響により作業環境が悪いので、袋体の開封を作業者の手作業によるのではなく、ホッパー開口部に電熱線を配置し、当該電熱線により上記袋体の底面を熱切断する技術が提案されている。
例えば、ホッパー上に電熱線を十字状に配置し、当該電熱線に電流を流して発熱させ、当該電熱線の熱により袋体の底面を十字状に溶断して内容物をホッパーに落下させるもの(特許文献1)、ホッパー上に電熱線を馬蹄形に配置し、当該電熱線に電流を流して発熱させ、当該電熱線の熱により袋体の底面を馬蹄形状に溶断して内容物をホッパーに落下させるもの(特許文献2)等が提案されている。
特開2001−225818 特開平10−114317
ところで、特許文献1の装置は、電熱線が十字状に交差接触しているため、交差部にて異常電流が流れるおそれがあり、交差部の温度が異常に上昇して電熱線が溶融するおそれがある。また、この従来の装置は、袋体の底部を開封するのみであるから、開封後に袋体内部に残った粉粒体等の残留物を有効に排出することができないという課題がある。
また、特許文献2の装置は、電熱線としてパイプ状のいわゆるシーズヒータを用いたものであるが、シーズヒータにより袋体を切断すると、溶融した袋体がヒータ表面に付着することにより、ヒータ機能の低下を招来するという課題がある。また、この従来の装置は、袋体の開封後に袋体を振動させるバイブレータを有しているが、袋体をバイブレータで振動させるだけでは、例えば袋体内部に付着した水分を含んだ内容物等を効果的に落下させることはできないという課題がある。
また上記電熱線又はヒータは通電と遮断を繰り返し行うと共に、発熱時に袋体の荷重が繰り返しかかるため、発熱、荷重による膨張と、冷却による収縮を繰り返すことになり、その使用環境が過酷であるため、電熱線及びその支持部材の交換が頻繁に必要となる、との課題がある。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、フレキシブルコンテナバッグ等の袋体を加熱した円形開封刃により切断開封することにより、溶融した袋体材料が開封刃に付着することを抑制すると共に、円形開封刃を複数の円弧状支持板にて支持することで、繰り返し使用に適した円形開封刃を有する袋体の開封装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、袋体の開封後に、袋体内部に空気による衝撃波を通過させることにより、袋体の内部の残留物を効果的に排出し得る袋体の開封装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、粉粒体のみならず、瓦礫等を収納した袋体であっても、縦方向開封刃によって袋体側面をも開封することにより、円滑に内容物を排出することが可能な袋体の開封装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、巻上機で吊り下げた袋体をホッパーの上部開口部に下降させ、上記上部開口部に上記袋体の底部の円形開封刃を配置し、上記袋体の上記底部を上記円形開封刃上に載置することで、上記円形開封刃により上記底部を開封する構成とし、上記上部開口部内に、複数の円弧状支持板を、上記上部開口部の内周面から開口部中心方向に設けられた複数の支持腕により支持することで円形状に配置し、上記各円弧状支持板の端部を上記支持腕に沿って上記上部開口部の半径方向に摺動可能に支持し、上記各円弧状支持板の外周面に、一部に開口部を有する上記円形開封刃を固定し、上記円形開封刃は上縁に刃部が形成されていると共に当該円形開封刃には通電手段が接続され、上記通電手段から上記円形開封刃に通電することにより、上記円形開封刃を加熱し得るように構成し、上記円形開封刃の径の膨張収縮を上記円弧状支持板の上記端部の半径方向の摺動により吸収し得るように構成したものである袋体の開封装置により構成される。
上記通電手段は、電源(26)、電極(15)、接続部(46)等により構成することができる。このように構成すると、袋体の底部を加熱された円形開封刃にて切断開封することができるため、熱と刃部により袋体の底部を円滑迅速に切断することができる。また、円形開封刃が熱又は袋体の荷重により半径方向に膨張したとしても、複数の円弧状支持板の端部が半径方向に摺動することで上記膨張を吸収することができるため、繰り返し使用に耐えうる開封装置を実現し得る。
第2に、上記円弧状支持板の両端部に半径方向に延びるガイド板を設け、上記ガイド板に対応する上記支持腕に上記ガイド板が半径方向に摺動し得るガイド溝を設けたものである上記第1記載の袋体の開封装置により構成される。
上記ガイド溝は、係合案内板(24)の支柱(24a)と水平板(24b)により構成することができる。このように構成すると、円形開封刃の径方向の膨張、収縮を上記複数の円弧状支持板の端部の半径方向の摺動により吸収することができ、繰り返し使用に耐え得る円形開封刃及びその円弧状支持板等の支持部材を実現し得るものである。
第3に、上記巻上機と上記袋体との間における上記袋体の上部開口部の上方位置に、高圧空気タンクと、上記高圧空気タンクに接続された開閉バルブと、上記開閉バルブに接続され空気噴射口を有する空気噴射部と、上記空気噴射口に上部開口部を向けて上記空気噴射口から所定距離離間して配置されたベンチュリ管とを設け、上記ベンチュリ管の下部開口部を上記袋体の上記上部開口部内に配置した状態で、上記開閉バルブを開いて上記高圧空気タンク内の高圧空気を上記空気噴射部の上記空気噴射口から上記ベンチュリ管に向けて噴射することにより、上記高圧空気タンク内の上記高圧空気を上記ベンチュリ管にその上部開口部から導入し得るように構成したものであることを特徴とする上記第1又は2記載の袋体の開封装置により構成される。
このように構成すると、上記袋体の底部の開封作業を終了後に、開閉バルブを開くことにより高圧空気を空気噴射口からベンチュリ管に導入することにより、上記ベンチュリ管に導入された空気がベンチュリ管の絞り部により加速され、ベンチュリ管の下部開口部から上記袋体内に噴射される。このとき、上記ベンチュリ管の下部開口部から衝撃波が発生し、当該衝撃波が上記袋体の内部を伝搬し、既に開口された袋体下部から袋体外部に放出される。これにより、上記袋体の内面に付着した残留物を上記衝撃波により剥離して下方に排出することができる。
第4に、上記ホッパーの上記上部開口部における上記円形開封刃の周囲に、上記ホッパーの上記上部開口部に沿って複数の縦型開封刃を縦方向に設け、上記袋体を上記ホッパーの上記上部開口部に下降させたとき、上記袋体の底部が上記円形開封刃に至る前に、上記袋体の側面が上記複数の縦型開封刃に当接することにより、上記側面が縦方向に直線的に開封切断し得るように構成したものであることを特徴とする上記第1〜3の何れかに記載の袋体の開封装置により構成される。
このように構成すると、上記円形開口刃により袋体の底部を円形に開封すると共に、袋体の側面を直線状に複数個所切断することができるため、例えば瓦礫等の不定形物等であっても、円滑に下方に排出することが可能となる。
第5に、上記縦型開封刃は、上記円形開封刃の外向半径方向に傾斜して設けられているものである上記第4記載の袋体の開封装置により構成される。
このように構成すると、袋体を下降していく過程において、袋体の側面の下半部のみを直線的に切断開封することができ、袋体の下半部を大きく開いて内容物を効果的に排出することができる。
第6に、上記各縦型開封刃は各先端縁に刃部が形成されており、上記通電手段から上記各縦型開封刃に通電することにより、上記各縦型開封刃を加熱し得るように構成したものであることを特徴とする上記第4又は5記載の袋体の開封装置により構成される。
このように構成すると、熱と刃部により袋体の側面を円滑迅速に切断することができる。
本発明は上述のように構成したので、袋体の底部を加熱された円形開封刃にて切断開封することができるため、熱と刃部により袋体の底部を円滑迅速に切断することができる。また、円形開封刃の熱及び袋体の荷重による膨張収縮を複数の円弧状支持板の端部の摺動により吸収することができるため、繰り返し使用に耐えうる開封装置を実現し得る。
また、袋体の底部の開封作業の終了後に、開閉バルブを開いて高圧空気の噴射による衝撃波を袋体内部に通過させることにより、上記袋体の内面に付着した残留物を効果的に剥離して下方に排出することができる。
また、上記円形開封刃により袋体の底部を円形に開封すると共に、袋体の側面を縦型開封刃により直線状に複数個所切断することができるため、例えば瓦礫等の不定形物等であっても、円滑に下方に排出することが可能となる。
本発明に係る第1の実施形態に係る袋体の開封装置の全体構成を示す図である。 同上開封装置の円形開封刃を示すホッパーの上部開口部近傍の平面図である。 (a)は円形開封刃の平面図、(b)は同上円形開封刃の側面図、(c)は(a)のX1−X1線断面図である。 同上開封装置の円形開封刃と円弧状支持板の分解斜視図である。 (a)は同上装置の円弧状支持板の平面図、(b)は同上支持板の側面図である。 同上開封装置の開封刃の固定状態を示す側面図である。 (a)は同上開封装置の円弧状支持板の分割部の拡大平面図、(b)は(a)の正面図、(c)は(a)の側面図である。 (a)は同上開封装置の円弧状支持板の中央部の拡大平面図、(b)は(a)の側面図である。 (a)は同上開封装置の円弧状支持板の中央部の拡大平面図、(b)は(a)の側面図である。 同上開封装置の衝撃波発生装置の側面断面図である。 (a)は同上開封装置の衝撃波発生装置の空気タンクの平面図、(b)は同上空気タンクの側面断面図である。 同上開封装置の第2の実施形態を示すものであり、縦型開封刃近傍の側面図である。 同上第2の実施形態における縦型開封刃を示すホッパーの上部開口部近傍の平面図である。 同上第2の実施形態における縦型開封刃の拡大図である。 (a)は同上開封装置の円弧状支持板の分割部の拡大平面図、(b)は(a)の側面図である。 同上第2の実施形態における縦型開封刃を示すホッパーの上部開口部近傍の平面図である。 (a)(b)共に同上開封装置により開封される袋体の切断部を示す袋体の底面図である。
以下、本発明に係る袋体の開封装置について詳細に説明する。
図1は本発明に係る袋体の開封装置(第1の実施形態)の全体構成を示す。
同図において、1はフレキシブルコンテナバッグ(以下袋体という)であり、ポリエチレン又はポリプロピレン等の化学繊維により構成されており、内部に例えばセメント、飼料、又は土砂等の粒状物その他瓦礫等の不定形物を収納するものである。この袋体1は上部に上部開口部1aを有しており、当該開口部1aは後述の衝撃波発生装置27のベンチュリ管32の下部開口部32cを覆うように当該ベンチュリ管32の絞り部32bに紐等にて縛り付けてある(図10参照)。
この袋体1は、その上半部外周面に複数の吊下用ベルト2の下端が固定されており、これらベルト2の上端の係合金具が後述の衝撃波発生装置27の下側の係合フック7(図11(b)参照)に引っ掛けられることで、上記衝撃波発生装置27の下側に吊り下げられている。この衝撃波発生装置27は、後述のように、上記袋体1の開封後に該袋体1内に衝撃波Wを通過させ(図10参照)、当該袋体1内の残留物を下方のホッパー8に落下させるものである。
上記衝撃波発生装置27はその上部側に吊り下げ用の係合孔7’(図11参照)を有しており、当該係合孔7’に横行式ホイスト3の巻上機4から垂下されたワイヤーロープ5の下端を係合することで、上記巻上機4に吊り下げ支持されている。
従って、上記袋体1は、上記巻上機4によって垂直方向(矢印A,B方向)に昇降されると共に、上記横行式ホイスト3の横動機構4’によって水平レール9に沿って水平方向(矢印C,D方向)に移動可能となっている。
10は地面G上に設置された機体であり、該機体10上部に上記横行式ホイスト3の上記水平レール9が設置されている。上記機体10は粉塵の飛散を防止するため四方を壁板にて密閉されており、上記ホイスト3の水平移動経路側の壁板10’には矢印C方向に移行してきた上記袋体1を当該機体10内に迎え入れるための開閉扉が設けられている。
上記機体10内の中間高さ位置にはホッパー8が設置されており、上記巻上機4により吊り上げた上記衝撃波発生装置27及び袋体1を上記横動機構4’により上記レール9に沿って横移動させ、上記袋体1を上記ホッパー8の上方位置に移動し得るように構成されている。
上記ホッパー8の上部は上記機体10の上半部10aと下半部10bを2分割する水平板11の上部に固定されており、上記水平板11の中央部に円形の上部開口部8aが形成され、下方は搬送コンベア12下端部の近接位置に排出口8bが形成されている。上記ホッパー8の上記上部開口部8aには上記袋体1の底部1bを切断開封するための略円形状の円形開封刃14が設けられており、上記巻上機4の下降動作により、下降してきた上記袋体1の底部1bを切断開封し得るように構成されている。
上記ホッパー8の上記上部開口部8aの周縁には、逆円錐形状の支持枠8cが固定されている。この支持枠8cは、上記袋体1の底部1bが上記円形開封刃14により開封されて内容物をホッパー8に排出する際、上記袋体1の底部1bを支持すると共に、内容物の周囲への飛散を防止するものである。
上記搬送コンベア12は、上記機体10の側面に斜め上向に設置固定され、その始端部12aを上記機体10内の上記ホッパー8の上記排出口8b下に位置させ、上側の終端部(排出口12b)を上記機体10外部に位置させることで、上記排出口8bから排出される粉粒体等の内容物を上記機体10外部に搬送するものである。上記搬送コンベア12の終端の上記排出口12b下方には、搬送用のトラック13を配置し得るように構成する。
上記円形開封刃14は、図2、図3に示すように、例えば厚さ2mm、高さ30mmのステンレス製の板を一部に開口部14aが形成された円形状に加工形成したものであり、上記開口部14aの部分は上記円形開封刃14を外側に平行に折り曲げて電極15,15の接続部14b,14bを形成する。この円形開封刃14は、図3(c)に示すように、その上縁は全周に亘り鋭利な刃部14cが形成されており、その板面には全周にわたり複数の取付孔14dが一定間隔で貫通形成されている。尚、上記刃部14cは内周面側に鋭利な刃先14c’が形成されている。
この円形開封刃14は、図2に示すように、上記ホッパー8の円形の上記上部開口部8aに同心に、当該上部開口部8aの中心Cを共通中心として配置される。以下、この円形開封刃14の支持構造を説明する。
図2に示すように、上記ホッパー8の上記上部開口部8aの周面から、上記中心Cに向けて4本の同一長さの支持腕16a〜16dが90度の均等角度差を以って設けられている。また、上記上部開口部8aの上記周面には、上記各支持腕16a,16b間、16b,16c間、16c,16d間、16d,16a間の各中間位置に、4本の同一長さの支持腕17a〜17d(上記支持腕16a〜16dより幅狭)が90度の均等角度差を以って上記中心Cに向けて同一高さに設けられている。さらに、上記接続部14b,14bの部分には、当該接続部14b,14bを上面に支持し得る幅広の方形支持板18が固定されている。
そして、図2、図4に示すように、上記支持腕16a,17a,16bの各先端部上面に円弧状支持板19aが支持され、上記支持腕16b,17b,16cの各先端部上面に円弧状支持板19bが支持(載置)され、上記支持腕16c,17c,16dの各先端部上に円弧状支持板19cが支持(載置)され、上記支持腕16d,17d,16aの各先端部上に円弧状支持板19dが支持(載置)されている。これら4枚の円弧状支持板19a〜19dは、図2に示すように、上記開口部8aの中心Cを中心とする同一曲率半径L1を有する円弧を形成するように構成されており、各円弧状支持板19a〜19dの板面は、上記半径L1の円に沿って配置されている。
上記円形開封刃14(半径L2>L1)は、上記各円弧状支持板19a〜19dの外周面19a’〜19d’側に、上記開口部8aの中心Cに同心に配置され、上記各円弧状支持板19a〜19dの外周面19a’〜19d’にボルトBにて固定されている(図6参照)。
上記円弧状支持板19a(他の円弧状支持板19b〜19dも同一形状)は、図5に示すように、両端部20’,20’に半径方向に延びるガイド板20,20が固定されており、上記支持板19aの中央部にも半径方向の短い支持片21が固定されており、当該円弧状支持板19aの板面の4箇所に固定用長孔22が貫通形成されている(図5(b)参照)。
上記支持腕16b(他の支持腕16a,16c,16dも同一形状)の先端部は、図7(a)〜(c)に示すように、その上面16’の先端部の半径方向の2箇所に間隔t1をもって係合案内板24,24が固定されており、上記係合案内板24,24と上記上面16’との間に、半径方向の摺動空間Sが形成されている。上記係合案内板24,24は、各々上記支持腕16bの上面16’の左右方向の中央位置に固定された支柱24a,24aと、上記支柱24a,24aの上部に左右周方向に水平に延びる水平板24b,24bにより横断面T字形状に構成されており(図7(b)参照)、上記水平板24b,24bの対向辺間に上記間隔t1が形成されている(図7(c)参照)。
上記円弧状支持板19aは、その両端20’,20’の上記ガイド板20,20が、各々上記支持腕16a,16bの上記摺動空間S,S内に挿入係合され、中央の上記支持片21は上記支持腕17aの先端上に載置された状態で(図8(a)(b)参照)、上記支持腕16a,17a,16b上に支持されている(図7(a)〜(c)参照)。上記円弧状支持板19bも、その両端20’,20’の上記ガイド板20,20が、各々上記支持腕16b,16cの上記摺動空間S,S内に挿入係合され、中央の上記支持片21は上記支持腕17bの先端上に載置された状態で、上記支持腕16b,17b,16c上に支持されている(図7(a)〜(c)参照)。
従って、上記支持腕16bには、図7(a)(c)に示すように、上記係合案内板24,24の一端部側の摺動空間S内に上記円弧状支持板19aの端部20’のガイド板20が係合しており、上記係合案内板24,24の他端部側の摺動空間S内に上記円弧状支持板19bの端部20’のガイド板20が係合されており、当該支持腕16b上において、上記円弧状支持板19aの端部20’と、上記円弧状支持板19bの端部20’とが近接状態(端部間距離t2)で配置されている。
よって、上記支持腕16bにおいて、上記円弧状支持板19a、上記円弧状支持板19bの各端部20’,20’は、上記支持腕16bの上記係合案内板24,24の支柱24a,24aに沿って上記間隔t1の範囲内で、半径方向(矢印E,F方向)に摺動可能となっている。図15(a)(b)に、円形開封刃14が熱で膨張してその径(半径L2)が増大したとき、円弧状支持板19a,19bの各端部20’,20’における上記ガイド板20,20が、外半径方向(矢印F方向)に摺動した状態を実線にて示す(摺動前の状態を二点鎖線にて示している)。このとき、円弧状支持板19a,19bの各支持片21も、支持腕17a,17bに沿って外半径方向に摺動する(図8参照)。
上記他の支持腕16a,16c,16dの先端部構造も同様であり、各円弧状支持板19a〜19dの各端部20’,20’同士が端部間距離t2を以って離間した状態で、各支持腕16a,16c,16dに各々、上記円弧状支持板19d,19aの各両端部20’,20’のガイド板20,20(支持腕16a)、上記円形状支持板19b,19cの各両端部20’,20’のガイド板20,20(支持腕16c)、上記円弧状支持板19c,19dの各両端部20’,20’のガイド板20,20(支持腕16d)が同様の構造にて半径方向に摺動可能に支持されている(図15(a)(b)参照)。
上記円形開封刃14と上記円弧状支持板19a〜19dとの接続は、図6に示すように、上記円形開封刃14の取付孔14dの前後に絶縁体からなる断熱ワッシャ23,23を宛がい、当該円形開封刃14を上記円弧状支持板19a〜19dの外周面19a’〜19d’側に配置し、ボルトBを上記円弧状支持板19a〜19dの内側から固定用長孔22を介して、上記外周面19a’〜19d’側に突出させ、上記突出部を上記ワッシャ23を介して上記円形開封刃14の取付孔14d及びワッシャ23に貫通させ、上記円形開封刃14の外側に突出した雄螺子にナットNを螺子込むことにより,上記円形開封刃14を上記円弧状支持板19a〜19dの外周面19a’〜19d’側に固定する(図2参照)。尚、図7(c)、図8(b)に円形開封刃14の上記円弧状支持板19a〜19dへの取付状態を仮想線で示す。
上記円弧状支持板19cの開口部14aに対応した部分は(図9(a)(b)参照)、上記支持板18上にL型規制部材25がボルトBにて固定されており、上記L型規制部材25の垂直板25aに上記円弧状支持板19cの中央部外周面19c’が当接している。
上記円形開封刃14の上記接続部14b,14bの上記電極15,15には電源26を接続し、当該電源26から上記電極15,15を介して上記円形開封刃14に電流を流し、当該円形開封刃14を発熱させる。発熱温度は、約300℃であり、上記袋体1を構成する樹脂の融点より高い温度として、上記袋体1の底部1bを上記開封刃14の上縁の刃部14cにより切断すると共に、上記開封刃14の熱により上記袋体1の底部1bを溶融切断し得るように構成している。
次に、上記袋体1の上部に構成された上記衝撃波発生装置(高圧空気噴射装置)27について説明する(図10、図11参照)。
この衝撃波発生装置27は、円環状の高圧空気タンク28と、当該高圧空気タンク28とは開閉バルブ30aが内蔵された連結管30を介して連通し、上記空気タンク28の上部において、当該空気タンク28の直径に沿って設けられた空気噴射管31と、上記空気噴射管31の下向空気噴射口31aから下向きに噴射された高圧空気が導入されるものであり、上記高圧空気タンク28の下方に配置されたベンチュリ管32とから構成されている。上記空気噴射管31の上記下向空気噴射口31aは、上記高圧空気タンク28の円環の中心C’を通る中心軸Pに対応する位置に設けられている。
上記空気タンク28の外周の4箇所には係合板33がその孔33aを上記空気タンク28の外周に嵌合挿入することにより90度の角度差をもって縦方向に固定されている(図11(a)(b)参照)。これらの係合板33の上端部には上記ワイヤーロープ5の上記係合孔7’が各々貫通形成されており、上記係合板33の下端部は上記フック7が各々形成されており、上記袋体1のベルト2の上端部を各々係合し得るように構成されている。尚、34は上記空気噴射管31を上記空気タンク28上に固定するための固定アングルである。
また、上記空気タンク28の下側に、4箇所の下向取付片35が設けられており、当該下向取付片35にL型アングル37がボルトBにて固定され、当該L型アングル37に上記ベンチュリ管32の上端のフランジ32aの周縁が溶接等で固定されている。上記ベンチュリ管32は、図10に示すように、上部開口部32a’から下部開口部32cに上下方向に連通する中空の管であり、その中間部に直径の小さな絞り部32bが形成されている。
上記高圧空気タンク28内には空気導入口28aから内部に高圧空気(例えば7気圧)が常時導入されており、上記開閉バルブ30aは常時は閉鎖状態となっている。そして、上記円形開封刃14による上記袋体1の底部1bの開封作業が終了し、上記袋体1内部の粉粒体等が上記ホッパー8に排出された後、上記開閉バルブ30aを開くことにより、上記高圧空気タンク28内に導入されていた高圧空気を、上記開閉バルブ30aを介して上記空気噴射管31に瞬時に導入し、これにより上記下向噴射口31aから上記中心軸Pに沿った下向きに高圧空気を一気に噴射し得るように構成している。
上記噴射口31aから下向きに噴射された高圧空気は、上記円環状の上記空気タンク28の中央を通過して上記ベンチュリ管32にその上部開口部32a’から導入され、当該ベンチュリ管32を通過する際、上記絞り部32bにて流速が急激に増加し、その直後に大径の下部開口部32cを介して下向きに放出される。このとき、上記ベンチュリ管32の開口部32cから下向きに衝撃波Wを発生させるものである。尚、図7中符号40は、上記支持腕16bを下から支える固定板、図8中41は上記支持腕17aを下から支える固定板であり、何れも上記上部開口部8aの内周面に固定されている。尚、これらの固定板40,41は他の支持腕16a,16b,16d、支持腕17b〜17dにも同様に設けられている。
本発明は上述のように構成されるものであるから、以下、本発明の袋体の開封装置の動作を説明する。
ここで、上記高圧空気タンク28の上記開閉バルブ30aは閉状態であり、上記空気タンク28には常時、高圧空気(約7気圧)が充填されているものとする。また、円形開封刃14には電源26から電流を流し、当該円形開封刃14を約300℃に加熱しているものとする。上記円形開封刃14は熱により若干膨張するが、上記円形開封刃14を支持する4つの円弧状支持板19a〜19dの各端部20’,20’及び各支持片21が、上記開封刃14の膨張に伴って外向き半径方向(矢印F方向)に摺動するため、上記円形開封刃14の膨張による当該開封刃14の直径の拡大を、上記円弧状支持板19a〜19dによって円滑に吸収することができる。
図1に示すように、例えば粉粒体等が収納されたフレキシブルコンテナバッグ等の袋体1の吊下用ベルト2の上端部を衝撃波発生装置27の係合フック7に係合し、上記袋体1の開口部1aをベンチュリ管32の絞り部32bに縛り付けている。そして、横行式ホイスト3の巻上機4にて当該袋体1を上方に吊り上げて、上記袋体1の底部1bの高さがホッパー8の上部開口部8aの高さより上方位置に至ったところで上昇を停止する。
その後、横行式ホイスト3のレール9に沿って上記巻上機4を機体10の方向(矢印C方向)に水平移動し、上記袋体1を上記機体10内に搬入し、上記袋体1の底面1bが上記ホッパー8の上部開口部8a上に位置した時点で上記ホイスト3の移動を停止する。
その後、巻上機4によって上記袋体1を下降して行き、上記袋体1の底部1bが上記上部開口部8aの上記円形開封刃14に接触し、当該袋体1の荷重が上記円形開封刃14に作用する位置で停止する。
すると、上記円形開封刃14が上記袋体1の底部1bに接触し、当該袋体1の荷重(約1トン)が上記開封刃14に下向きに作用するため、加熱された当該円形開封刃14の上縁の刃部14cにより、上記底部1bは、当該開封刃14の開口部14aに対応する一部を残して、上記底部1aが円形に切り裂かれる(図17(a)の円形切断部1’参照)。このとき、上記円形開封刃14は上記袋体1を構成する樹脂の融点より高い温度に加熱されているので、上記袋体1の底部1aは、上記刃部14aとの接触部が熱により溶融すると同時に、鋭利な上記刃部14c(刃先14c’)によって袋体1の生地が切断されるため、極めて短時間で切断開封が可能であり、しかも円形開封刃14に沿って綺麗な円形の切断縁を形成することができる。このとき、従来の電熱線による切断のように、開封刃14に袋体1の溶けた生地、繊維等が付着することもない。
上記円形開封刃14により上記袋体1の底部1bが開封されると、切断された円形の底部1b’は(図17(a)参照)、上記開封刃14の開口部14aの範囲を残して上記ホッパー8内部に垂れ下がるので、上記袋体1の内容物(粉粒体等)は自重により円滑に上記上部開口部8aからホッパー8内に落下排出される。
上記円形開封刃14は、上記袋体1の底部1aが接触し、当該袋体1の荷重が上記開封刃14に作用したとき、当該荷重により半径方向に膨張して半径が拡大する。このとき、上記開封刃14を支持する円弧状支持板19a〜19dの各端部20’,20’は、上記支持腕16a〜16dに沿って外向き半径方向(矢印F方向)に摺動することにより(図15(a)(b)参照)、上記円形開封刃14の外向き半径方向の膨張を吸収することができる。このように、本発明は、上記円形開封刃14の温度上昇に伴う膨張による径の拡大、及び上記袋体1の荷重による径の拡大を、何れも4分割の円弧状支持板19a〜19dの各端部20’,20’を外半径方向に摺動させることにより吸収することができる。
上記開封作業の終了後、即ち、上記袋体1の内容物がホッパー8に排出された後は、上記円形開封刃14に荷重が作用しなくなる。また、上記円形開封刃14に対する通電を停止するため当該開封刃14の温度が低下する。このとき上記円形開封刃14は収縮し、元の径に戻るが、この場合においても、4分割の円弧状支持板19a〜19dの各端部20’,20’及び各支持片21が内向き半径方向(矢印E方向)に摺動することにより、上記円形開封刃14を円滑に収縮させることができる。従って、上記各端部20’,20’は、上記円形開封刃14の収縮(径の縮小)に伴って、図15(a)(b)に示す摺動状態から、矢印E方向に摺動し、図7(a)〜(c)に示す非摺動状態に戻る。
このように、本発明によると円形開封刃14の膨張収縮を円弧状支持板19a〜19dにより円滑に支持し得るため、円形開封刃14に無理な力が作用せず、当該円形開封刃14を繰り返し使用することができ、円形開封刃14の長寿命化を実現することができる。
上記袋体1の内容物は、上述のようにホッパー8内に落下し、ホッパー8の下部排出口8bから搬送コンベア12上に落下し、当該搬送コンベア12によって機体10外に搬送され、当該コンベア12の排出口12bから運送用のトラック13の荷台に供給することができる。
上記袋体1の内容物を排出した後、衝撃波発生装置27の開閉バルブを30aを開くことにより、上記高圧空気タンク28内に保持されていた高圧空気を、空気噴射口31aから下方向けて瞬時に噴射する。すると、上記高圧空気は、ベンチュリ管32内にその上部開口部32a’から導入され、絞り部32bにより流速が急激に加速された後、大径の下部開口部32cから放出される。この際、上記下部開口部32cから衝撃波Wが発生し、当該衝撃波Wは上記下部開口部32cから、袋体1の開口部1aを介して、当該袋体1内部に導入され、当該袋体1内部を伝搬して当該袋体1下部の切断された開放部から放出される。
この衝撃波Wの大きな圧力により、上記袋体1内面に付着した内容物は該内面より剥離され、下方向きの衝撃波Wの伝搬と共に、ホッパー8に向けて下方に落下させることができる。このとき、上記衝撃波Wの圧力が大きいので、衝撃波Wが袋体1内部を伝搬することにより、上記袋体1は大きく振動し、従って、当該振動により、水分等によって袋体1内面に強固に付着した内容物等も容易に剥離して、下方に落下させることができる。
図12に示すものは、本発明に係る袋体の開封装置における開封刃の他の実施形態(第2の実施形態)を示すものであり、図1に示す上記第1の実施形態における円形開封刃14の上部における上記支持枠8cの周囲に、4枚の縦型開封刃36a〜36dを固定したものである(図13参照)。尚、当該第2の実施形態において、上記縦型開封刃36a〜36d以外の構成は、基本的に上記第1の実施形態と同一であるため、上記第1の実施形態と同一部分及び対応部分には上記第1の実施形態と同一符号を付してそれらの説明を省略する。
上記縦型開封刃36a〜36dは、図13に示すように、上記支持枠8cの円形の側面に沿って90度の均等角度間隔を以って4か所に固定されている。
これらの縦型開封刃36a〜36dの取付構造を以下説明する。図14に示すように、上下方向の溝38を有する断面U字状の直線状の取付部材39の下端39aを、上記支持枠8cの内面に固定する。このとき、上記取付部材39は、鉛直線Qに対して角度θだけ外向半径方向に傾斜して設けられている。そして、上記縦型開封刃36aは、上記取付部材39の上記溝38内に挿入係合され、上記取付部材39と平行な状態で上記溝38内に固定されている。従って、上記縦型開封刃36aも鉛直線Qに対して角度θだけ外側に傾斜して設けられている(他の縦型開封刃36b〜36dも同様)。
また、これらの縦型開封刃36a〜36dについても、図16に示すように、開封刃36a〜36dの各両端に電極15’,15’が接続されており、電源26’より上記電極15’,15’に電流を流すことにより、上記縦型開封刃36a〜36dを250度〜300度に加熱することができるように構成されている。また、上記縦型開封刃36a〜36dの先端縁には、刃部36a’〜36d’が形成されている。尚、加熱の構成は、図16には開封刃36bのみについて示すが、他の縦型開封刃36a,36c,36dについても同様の構成であり、上記電極26’から上記電極15’,15’を介して各開封刃36a,36c,36dに電流を流すことにより、各開封刃を加熱し得るように構成されている。
従って、当該第2の実施形態においては、図12に示すように、上記円形の上記支持枠8cの円形開口部に沿って配置された上記4本の縦型開封刃36a〜36dにより構成される円形内側空間の中央部に、上方から袋体1を上記巻上機4にて下降していくと、各縦型開封刃36a〜36dの長手方向の略中間位置M近傍から、これらの縦型開封刃36a〜36dの刃部36a’〜36d’が上記袋体1の側面1cに接触開始するので、上記袋体1を下降していくに従って、各縦型開封刃36a〜36dに接触する上記袋体1の側面1cの4か所(90度の均等角度差を持った4か所の縦方向切断部1”、図17(b)参照)が、上記開封刃の熱と刃部36a’〜36d’によって縦方向に直線的に切断されていく。
さらに上記巻上機4によって、上記袋体1の底部1bが上記円形開封刃14上に載置されるまで当該袋体1を下降する。すると、上記袋体1の底部1b’(図17(b)参照)が上記円形開封刃14によって上記開口部14aに対応する一部を残して円形に切断されるため(円形切断部1’、図17(b)参照)、上記開封刃14の開口部14aの範囲を残して上記ホッパー8内部に垂れ下がるので、上記袋体1の内容物をホッパー8に排出することができる。このとき、図17(b)に示すように、上記円形切断部1’は上記縦方向切断部1”の下端部に交差するように上記底部1bを切断することで、上記袋体1の側面1cを複数の側面片1c’に切断分離することができる。このように切断すると、上記各側面片1c’が外方向に開くことにより、内容物をより円滑に下降排出することができる。
その後は、上記第1の実施形態と同様に衝撃波発生装置27により上記ベンチュリ管32の下部開口部32cから上記袋体1内部に衝撃波Wを発生させ、当該衝撃波Wによって上記袋体1の内側に付着した内容物を上記ホッパー8に落下させる。
この第2の実施形態では、袋体1の底部1aのみならず、袋体1の側面1cの4か所において、縦方向に切断して縦方向切断部1”(スリット)を4か所に形成し、その後、4か所の縦方向切断部の最下端位置又は最下端位置より若干上部位置を、略水平方向に円形開封刃14で円形に切断するものであるため、袋体1の底部1bを円形に開口し得ると共に、底部1bの円形開口部の周縁の90度毎の均等角度差をもった4か所が、上方に向けて直線的に切断された縦型切断部1”を有する形状となるため、袋体1の底部1bを側面1cから大きく開放することができる。従って、粉粒体等のみならず、特に瓦礫等の不定形物質を袋体1から円滑に排出することができる。
本発明は、以上のように、袋体1の底部1bを加熱された円形開封刃14にて切断開封することができるため、開封刃14の熱と刃部14cにより袋体1の底部1bを円滑迅速に切断することができる。また、円形開封刃14が熱又は袋体1の荷重により半径方向に膨張したとしても、複数の円弧状支持板19a〜19dの端部20’,20’及び各支持片21が半径方向に摺動することで上記膨張を吸収することができるため、繰り返し使用に耐えうる開封装置を実現し得る。
また、円形開封刃14の径方向の膨張、収縮を上記複数の円弧状支持板19a〜19dの端部20’,20’の半径方向の摺動により吸収することができ、繰り返し使用に耐え得る円形開封刃14及びその円弧状支持板等の支持部材を実現し得るものである。
また、上記袋体1の底部1bの開封作業を終了後に、開閉バルブ30aを開くことにより高圧空気を空気噴射口31aからベンチュリ管32に導入することにより、上記ベンチュリ管32に導入された空気がベンチュリ管32の絞り部32bにより加速され、ベンチュリ管32の下部開口部32cから上記袋体1内に噴射される。このとき、上記ベンチュリ管32の下部開口部32cから衝撃波Wが発生し、当該衝撃波Wが上記袋体1の内部を伝搬し、既に開口された袋体1下部から袋体1外部に放出される。これにより、上記袋体1内面に付着した残留物を上記衝撃波Wにより効果的に剥離して下方に排出することができる。
また、上記円形開口刃14により袋体1の底部1bを円形に開封すると共に、袋体1の側面1cを縦型開封刃36a〜36dにより直線状に複数個所切断することができるため、例えば瓦礫等の不定形物等であっても、円滑に下方に排出することが可能となる。
また、縦型開封刃36a〜36dが外側に傾斜しているので、袋体1を下降していく過程において、袋体1の側面1cの下半部のみを直線的に切断開封することができ、袋体1の下半部を大きく開いて内容物を効果的に排出することができる。尚、図1中、符号43は集塵フィルターである。
本発明に係る袋体の開封装置は、フレキシブルコンテナバッグ等の袋体の開封作業に繰り返し使用することができるし、袋体の収納物については粉粒体のみならず、瓦礫等の不定形物を収納した袋体の開封装置として広く使用することができる。
1 袋体
1a 上部開口部
1b 底部
1c 側面
4 巻上機
8 ホッパー
8a 上部開口部
14 円形開封刃
14a 開口部
14b 接続部
14c 刃部
15 電極
16a〜16d 支持腕
17a〜17d 支持腕
19a〜19d 円弧状支持板
19a’〜19d’ 外周面
20 ガイド板
20’ 端部
24 係合案内板
24a 支柱
24b 水平板
26 電源
27 衝撃波発生装置
28 高圧空気タンク
30a 開閉バルブ
31 空気噴射部
31a 空気噴射口
32 ベンチュリ管
32a’ 上部開口部
32c 下部開口部
36a〜36d 縦型開封刃

Claims (6)

  1. 巻上機で吊り下げた袋体をホッパーの上部開口部に下降させ、上記上部開口部に上記袋体の底部の円形開封刃を配置し、上記袋体の上記底部を上記円形開封刃上に載置することで、上記円形開封刃により上記底部を開封する構成とし、
    上記上部開口部内に、複数の円弧状支持板を、上記上部開口部の内周面から開口部中心方向に設けられた複数の支持腕により支持することで円形状に配置し、上記各円弧状支持板の端部を上記支持腕に沿って上記上部開口部の半径方向に摺動可能に支持し、
    上記各円弧状支持板の外周面に、一部に開口部を有する上記円形開封刃を固定し、
    上記円形開封刃は上縁に刃部が形成されていると共に当該円形開封刃には通電手段が接続され、
    上記通電手段から上記円形開封刃に通電することにより、上記円形開封刃を加熱し得るように構成し、
    上記円形開封刃の径の膨張収縮を上記円弧状支持板の上記端部の半径方向の摺動により吸収し得るように構成したものである袋体の開封装置。
  2. 上記円弧状支持板の両端部に半径方向に延びるガイド板を設け、上記ガイド板に対応する上記支持腕に上記ガイド板が半径方向に摺動し得るガイド溝を設けたものである請求項1記載の袋体の開封装置。
  3. 上記巻上機と上記袋体との間における上記袋体の上部開口部の上方位置に、高圧空気タンクと、上記高圧空気タンクに接続された開閉バルブと、上記開閉バルブに接続され空気噴射口を有する空気噴射部と、上記空気噴射口に上部開口部を向けて上記空気噴射口から所定距離離間して配置されたベンチュリ管とを設け、
    上記ベンチュリ管の下部開口部を上記袋体の上記上部開口部内に配置した状態で、上記開閉バルブを開いて上記高圧空気タンク内の高圧空気を上記空気噴射部の上記空気噴射口から上記ベンチュリ管に向けて噴射することにより、上記高圧空気タンク内の上記高圧空気を上記ベンチュリ管にその上部開口部から導入し得るように構成したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の袋体の開封装置。
  4. 上記ホッパーの上記上部開口部における上記円形開封刃の周囲に、上記ホッパーの上記上部開口部に沿って複数の縦型開封刃を縦方向に設け、
    上記袋体を上記ホッパーの上記上部開口部に下降させたとき、上記袋体の底部が上記円形開封刃に至る前に、上記袋体の側面が上記複数の縦型開封刃に当接することにより、上記側面が縦方向に直線的に開封切断し得るように構成したものであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の袋体の開封装置。
  5. 上記縦型開封刃は、上記円形開封刃の外向半径方向に傾斜して設けられているものである請求項4記載の袋体の開封装置。
  6. 上記各縦型開封刃は各先端縁に刃部が形成されており、上記通電手段から上記各縦型開封刃に通電することにより、上記各縦型開封刃を加熱し得るように構成したものであることを特徴とする請求項4又は5記載の袋体の開封装置。
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