以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、錠ユニット107によるロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。前面枠扉106と球貯留皿付扉108とは一体的に構成されている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、工場の作業者、遊技店員、遊技者)の操作によって遊技に関する設定(例えば、時刻の設定、演出内容の設定)を行う設定操作部139(後述)と、チャンスボタン136や設定操作部139が設けられた操作部700(後述)と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4および図5を用いて本実施形態によるパチンコ機100の操作部700について説明する。なお、図4および図5を用いた操作部700の構成要素間の位置関係は、パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合に、当該パチンコ機100に対面する遊技者に相対的に近い位置を「前」と表記し、当該「前」より遊技者に遠い位置を「後」と表記する。従って、例えば、遊技者により近い方を「前方」と表記し、当該「前方」より遊技者に遠い方を「後方」と表記する。また、遊技者により近い側を「前側」と表記し、当該「前側」より遊技者に遠い側を「後側」と表記する。また、遊技者により近い面を「前面」と表記し、当該「前面」より遊技者に遠い面を「後面」と表記する。
同様に、パチンコ機100を例えば島設備に設置して正面から見て相対的に上の位置を「上」と表記し、当該「上」より下の位置を「下」と表記する。従って、例えば、相対的に上の方を「上方」と表記し、当該「上方」より下の方を「下方」と表記する。また、相対的に上の側を「上側」と表記し、当該「上側」より下の側を「下側」と表記する。また、相対的に上の面を「上面」と表記し、当該「上面」より下の面を「下面」と表記する。
また、同様に、パチンコ機100を例えば島設備に設置して正面から見て相対的に左の位置を「左」と表記し、当該「左」より右の位置を「右」と表記する。従って、例えば、相対的に左の方を「左方」と表記し、当該「左方」より右の方を「右方」と表記する。また、相対的に左の側を「左側」と表記し、当該「左側」より右の側を「右側」と表記する。また、相対的に左の面を「左面」と表記し、当該「左面」より右の面を「右面」と表記する。
図4は、本実施形態に係る操作部700の分解斜視図である。図4は、操作部700の上方から下方を図左下から右上に向かって示している。図5(a)は、操作部700を上方から見た外観を示している。図5(a)では、チャンスボタン136を発光+振動+回転状態である第3の態様で示されている。図5(b)は、図5(a)の図中のE−E線で切断した要部断面を手前側から見た状態を模式的に示している。図5(b)では、チャンスボタン136が発光+振動状態である第2の態様で示されている。なお、図4および図5において固定ねじの図示は省略している。
図4に示すように、操作部700は、操作手段702および回転駆動部730で構成されている。操作手段702は、チャンスボタン136、設定操作部139、操作部装飾部材720、シャフト710、基板カバー712、チャンスボタンランプ138、チャンスボタンスプリング受け714、振動モータ718、チャンスボタンセンサベース716、球抜ボタン130、操作部ベース722、配線固定具726、押下検出センサ724、および接地部材728を有している。
チャンスボタン136は、チャンスボタンキャップ704、チャンスボタン装飾部材706および光拡散部材708を有している。チャンスボタンキャップ704は、例えば透明樹脂材料で形成され、上面が塞がれた中空円柱形状を有している。チャンスボタン704の上面は、上方に膨らんだ曲面形状に形成されている。チャンスボタン704の下面は、全面が開口されている。チャンスボタンキャップ704は透明樹脂材料により形成されているので、遊技者はチャンスボタンキャップ704の下方に配置されているチャンスボタン装飾部材706やチャンスボタンランプ138から射出される光を視認することができる。また、チャンスボタンキャップ704は下方に延伸する鉤状の嵌入部が2つ設けられている。これらの嵌入部のそれぞれの両脇に嵌入溝が形成されている。
チャンスボタン装飾部材706は、例えば樹脂材料で形成されている。チャンスボタン装飾部材706は、上方に半球状に突出して上面の中央に形成された突出部と、当該突出部の周囲であってチャンスボタン装飾部材706の上面に所定の間隔で所定形状に開口した4つの発光窓とを有し、全体として円形の平板形状を有している。当該発光窓は、当該突出部の周囲にほぼ90度の間隔で配置されている。チャンスボタン装飾部材706は、当該突出部が透明樹脂材料で形成され、その他の部分が光沢性を有する非透明樹脂材料で形成されている。
光拡散部材708は、例えば透明樹脂材料で形成されている。光拡散部材708は、中央に形成された円形の開口部と、当該開口部の周囲であって光拡散部材708の上面に形成された半球状の4つの凸部とを有し、全体として円形薄膜形状を有している。当該凸部は当該開口部の周囲にほぼ90度の間隔で配置されている。
光拡散部材708は、チャンスボタン装飾部材706の下面側に嵌め込まれている。このため、チャンスボタン装飾部材706および光拡散部材708は一体的に動作するようになっている。また、チャンスボタン装飾部材706および光拡散部材708はチャンスボタンキャップ704内の中空領域内に収容されている。チャンスボタン装飾部材706の発光窓と光拡散部材708の凸部とは、上下方向に見て重なって配置されている。
チャンスボタン装飾部材706の中央に設けられた突出部の下面側には、シャフト710が嵌め込まれている。シャフト710は、光拡散部材708の中央に設けられた開口部を通って下方に向けて光拡散部材708から突出して、チャンスボタン装飾部材706から突出している。シャフト710が回転することによりチャンスボタン装飾部材706および光拡散部材708は回転するようになっている。
チャンスボタン装飾部材706の下方には、基板カバー712が配置されている。基板カバー712は、例えば樹脂材料で形成されて薄板形状を有している。基板カバー712は、ほぼ中央に配置されて光拡散部材708よりも一回り大きい同心円状の光拡散部材受け部712aと、光拡散部材受け部712aの両側に配置され、基板カバー712を操作部ベース722(詳細は後述)に取り付けるための取り付け部712bとを有している。光拡散部材受け部712aは、内周側円形部材と外周側円形部材との間に等間隔で配置された6本の支持部材を有している。6本の支持部材は、内周側円形部材を外周側円形部材のほぼ中央に維持するようになっている。隣接する支持部材の間に、後述する発光素子138b〜138dが配置されるようになっている。チャンスボタン装飾部材706および光拡散部材708は光拡散部材受け部712aの面内で回転自在に配置されている。チャンスボタン装飾部材706の発光窓および光拡散部材708の凸部は、チャンスボタン装飾部材706および光拡散部材708が回転すると一定の周期で隣接する支持部材の間を順次通過するようになっている。
基板カバー712の下方には、チャンスボタンランプ138が配置されている。チャンスボタンランプ138は、発光素子基板138aおよび発光素子基板138aに設けられた発光素子138b、138c、138dを有している。発光素子基板138aは、発光素子138b〜138dを備えたプリント回路基板である。発光素子基板138aは、基板カバー712の下面側に所定本数の取付けねじ(不図示)で取付けられている。発光素子138b〜138dは、例えばLEDで構成されている。発光素子138b〜138dは、発光素子基板138aの上面側であって、基板カバー712の3つ開口部のそれぞれに重なるように配置されている。このため、発光素子138b〜138dより射出された光は、基板カバー712の開口部を通り光拡散部材708に到達する。光拡散部材708に到達した光は、光拡散部材708の凸部から上方に拡散して射出される。拡散して射出された光は、チャンスボタン装飾部材706の発光窓を通ってチャンスボタンキャップ704を照らすようになっている。チャンスボタン装飾部材706および光拡散部材708の回転時に当該発光窓および当該凸部が発光素子138b〜138dのいずれかと重なった場合にチャンスボタンキャップ704が最も明るく照らされる。
チャンスボタンランプ138の下方には、チャンスボタンスプリング受け714が配置されている。チャンスボタンスプリング受け714は、例えば樹脂材料で形成されており、円形の平板形状を有している。チャンスボタンスプリング受け714には4つの嵌入突起が設けられており、これらの嵌入突起は、チャンスボタンキャップ704に設けられた嵌入溝にそれぞれ嵌め込まれている。これにより、チャンスボタンスプリング受け714は、チャンスボタンキャップ704に接続される。チャンスボタンキャップ704とチャンスボタンスプリング受け714との間にチャンスボタン装飾部材706、光拡散部材708、基板カバー712およびチャンスボタンランプ138が配置される。
チャンスボタンセンサベース716は、例えば樹脂材料で形成されている、チャンスボタンセンサベース716は、チャンスボタン136、チャンスボタンランプ138およびチャンスボタンスプリング受け714を収容する収容部716aを有している。収容部716aは、チャンスボタン136、チャンスボタンランプ138およびチャンスボタンスプリング受け714を上からこの順に収容している。収容部716aの前側の内側面および後側の内側面には上下方向に延びる案内溝が形成されている。チャンスボタンキャップ704およびチャンスボタンスプリング受け714はこれらの案内溝で移動方向が規制されて上下方向に摺動可能になっている。チャンスボタンキャップ704が押下されるとチャンスボタンキャップ704に連動してチャンスボタンスプリング受け714が下方に移動する。収容部716aは、基板カバー712および発光素子基板138aの左右の端部をはみ出して収容するために、右側面および左側面が開口されている。基板カバー712および発光素子基板138bは、チャンスボタンセンサベース716から左右の端部がはみ出た状態で収容部716aに収容されている。
チャンスボタンスプリング受け714とチャンスボタンセンサベース716との間には、圧縮コイルばね740(図4では不図示、図5(b)参照)が配置されている。圧縮コイルばね740の一端はチャンスボタンスプリング受け714の下面側に取付けられており、他端はチャンスボタンセンサベース716の収容部716bの上面側に取付けられている。チャンスボタンキャップ704を遊技者が指で押下するとこれに連動してチャンスボタンスプリング受け714が下方に移動する。チャンスボタンスプリング受け714が下方に移動すると圧縮コイルばね740が縮む。遊技者がチャンスボタンキャップ704から指を離すと、縮んでいた圧縮コイルばね740がもとの状態に戻るため、チャンスボタンキャップ704およびチャンスボタンスプリング受け714は圧縮コイルばね740によって押下前の位置に押し戻される。
チャンスボタンスプリング受け714とチャンスボタンセンサベース716との間には、振動モータ718が配置されている。振動モータ718は、第1副制御部400に接続された振動モータ718を制御する制御基板(不図示)に接続されている。図4および図5(b)では、振動モータ718の振動を3本の波線により模式的に表している。振動モータ718により発生した振動がチャンスボタンスプリング受け714を介してチャンスボタンキャップ704に伝わる。これにより遊技者は、チャンスボタンキャップ704が振動しているのを感じ取ることができる。
チャンスボタンセンサベース716の下面側には、例えばフォトインタプランタからなる押下検出センサ724が配置されている。押下検出センサ724は、チャンスボタンセンサ426の一部を構成している。押下検出センサ724は、チャンスボタンセンサベース716の下面側の所定位置に例えば固定ねじにより取付けられている。押下検出センサ724は、対向配置される発光素子と受光素子との間に検出領域724aを有している。チャンスボタンスプリング受け714の下面側には突起状の検出片714a(図4では不図示、図5(b)参照)が設けられている。検出片714aはチャンスボタンセンサベース716の下面に設けられた開口部(不図示)から検出領域724a内に突出可能になっている。チャンスボタン138が押下されてチャンスボタンスプリング受け714が下方に移動すると検出片714aは検出領域724a内に突出する。これにより発光素子から射出された光が検出片714aで遮断されるので、受光素子は当該光を感知することができなくなる。受光素子が当該光を感知できなくなることにより押下検出センサ724はチャンスボタン136の押下を検出するようになっている。
チャンスボタン136、基板カバー712、チャンスボタンランプ138およびチャンスボタンスプリング受け714を収容したチャンスボタンセンサベース716は、樹脂材料により所定形状に成型された操作部ベース722内の所定位置に所定本数の固定ねじにより取付けられている。操作部ベース722の上側には操作部装飾部材720が所定本数の固定ねじにより取付けられている。操作部装飾部材720に設けられた円形状の開口部からチャンスボタンキャップ704が上方に突出している。これにより、操作手段702は、遊技者がチャンスボタン136を操作可能に構成されている。
図5(a)に示すように、チャンスボタン136は、操作部装飾部材720内の左よりに配置されている。チャンスボタン136の右側には設定操作部139が配置されている。設定操作部139は、遊技者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタン139aと、確定ボタン139aの後方に位置する上ボタン139bと、確定ボタン139aの前方に位置する下ボタン139cと、確定ボタン139aの右方に位置する右ボタン139dと、確定ボタン139aの左方に位置する左ボタン139eと、右ボタン139dのさらに右方に位置するキャンセル(クリア)ボタン139fとを備えている。また設定操作部136は、各ボタン139b〜139fのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部139は、各ボタン139b〜139fおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。遊技者は、各ボタン139b〜139fを操作して遊技者の固有識別情報を入力し、自己の遊技者情報等を外部サーバーに蓄積することができる。
設定操作部139は、操作部ベース722内の所定位置に所定本数の固定ねじにより取付けられている。操作部装飾部材720に設けられた所定形状の開口部から設定操作部139の各ボタン139a〜139fが上方に露出するようになっている。これにより、操作手段702は、遊技者が設定操作部139を操作可能に構成されている。
図5(a)に示すように、操作部ベース722の設定操作部139の右方には、球抜ボタン130が取付けられている。操作部装飾部材720に設けられた所定形状の開口部から球抜きボタンの上面が露出するようになっている。これにより、遊技者は、球抜ボタン130を押して上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させることができる。
図4に戻って、操作部ベース722の下面には配線固定具726が固定されている。配線固定具726は、設定操作部139、振動モータ718、発光素子基板138aおよび押下検出センサ724と第1副制御部400とをそれぞれ接続する配線(いずれも不図示)を固定している。
操作部ベース722の下面には、接地部材728が設けられている。接地部材728は、接地線728aと接地線固定ねじ728bとを有している。接地線728aの両端には圧着端子が設けられている。接地線728aの一方の圧着端子は、操作部ベース722の下面に設けられた円筒形状の導電性部(不図示)に接地線固定ねじ728bにより取付けられている。また、接地線728aの他方の圧着端子は、グランドに接続されている。これにより、チャンスボタン136の押下等により生じた静電気をグランドに逃がして、発光素子基板138aの破壊やチャンスボタンキャップ704の帯電を防ぐことができるようになっている。
操作部ベース722の下面には回転駆動部材730が所定本数の固定ねじにより取付けられている。回転駆動部730は、カバー部材738、ウォームギヤ736、電動機734および駆動部筐体732を有している。なお、図5(b)では、回転駆動部材730の断面を省略して示している。
駆動部筐体732は、例えば樹脂材料により所定形状に成型されており、内部に電動機734およびウォームギヤ736を収容している。駆動部筐体732の上面は全面が開口されている。電動機734は、回転力を生じさせる装置であって、シャフト(不図示)が水平方向に延伸するように駆動部筐体732内に収容されている。電動機734は、制御基板(不図示)を介して第1副制御部400に接続されている。
ウォームギヤ736は、例えば樹脂材料で形成された、ねじ歯車736aおよびはすば歯車736bを有している。ねじ歯車736aは、車軸が中空の円筒形状を有している。ねじ歯車736aは、ツルマキ線状の歯すじが円筒外側面に成型されている。ねじ歯車736aの車軸には電動機734のシャフトが嵌め込まれている。ねじ歯車736aは、電動機734のシャフトと同方向に回転するようになっている。
はすば歯車736bは、車軸が中空の円筒形状を有しており、当該車軸の一端が駆動部筐体732に設けられた棒状突起に回転可能に嵌め込まれている。はすば歯車736bには、回転軸に対して傾斜した歯すじが成型されている。はすば歯車736bは、ねじ歯車736bに対して回転軸が略90度になるように噛み合わされている。このため、はすば歯車736bの回転軸は、ねじ歯車736bの回転軸に対してほぼ90度になっている。また、はすば歯車736bの歯数は、ねじ歯車736aの歯数より所定数だけ多く形成されている。このため、電動機734の回転速度がウォームギヤ736により所定の減速比で減速される。
電動機734およびウォームギヤ736を収容した駆動部筐体732の前面は、カバー部材738により覆われている。カバー部材738は、駆動部筐体732に所定本数の固定ねじにより取付けられている。カバー部材738の所定位置には円形状の開口部738aが形成されている。開口部738aからはすば歯車736bの車軸の他端が露出するようになっている。当該他端には、操作部ベース722の下方から延伸しているシャフト710の他端が嵌め込まれている。このため、回転駆動部730は、電動機734による回転運動をウォームギヤ736およびシャフト710を介してチャンボタン装飾部材706および光拡散部材708に伝えることができる。これにより、電動機734が作動することにより、チャンボタン装飾部材706および光拡散部材708が回転する。
本実施の形態によるパチンコ機100では、チャンスボタンランプ138の発光素子138b〜138dが発光状態になるとチャンスボタン136は発光状態になる。また、電動機734の作動によりチャンボタン装飾部材706および光拡散部材708が回転している状態になると、チャンスボタン136が回転状態になる。また、振動モータ718の作動によりチャンスボタンキャップ704が振動している状態になるとチャンスボタン136が振動状態になる。
次に、図6を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、パチンコ機100は、主制御部300から第1副制御部400への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136および設定操作部139に備えられた各ボタンのそれぞれの押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図7(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図7(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図7(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図7(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、パチンコ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図7(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図7(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図7(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図7(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図8に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図6に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図9を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図6に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図7(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図7(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。
例えば、特図先読み処理ではまず、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断し、電サポ中であると判断すると、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断し、特図2始動口232への入賞があったと判断すると、入賞した特図2始動情報に係る当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値を先読みする。次いで、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って、特図確率変動フラグの値と先読みした当り判定用乱数値と図12(a)または図12(b)に示す当否判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか否かの事前判定を行う。次いで、先読みした当り時用特図決定用乱数値と図12(c)に示す特図決定用テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する。次いで、事前判定された停止図柄と、特図タイマ番号決定用乱数値と、図13(b)に示す特図2変動表示時間決定テーブルとを用いて特図変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)を事前判定する。次いで、事前判定して得られた事前判定結果(当否判定結果、停止図柄、特図タイマ番号)を主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶する。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図タイマ番号を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
特図先読み処理において、例えば主制御部300は、電サポ状態でないと判断すると、特図2始動情報と同様の処理に基づいて、特図1始動情報について特図先読み処理を実行する。なお、特図先読み処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブル、特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図7(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による遊技状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図12(a)または図12(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図12(c)に示す特図決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図12(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(先読みされた停止図柄の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図8に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図8に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図10を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図10(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図11を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図11(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技等について図12乃至図51を用いて説明する。まず、本実施の形態によるパチンコ機100において用いられる当否判定用テーブルについて図12を用いて説明する。図12に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図12(a)および図12(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図12(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図12(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。
図12(a)および図12(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。図12(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜11940、数値11941〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図12(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図12(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図12(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図12(c)は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。図12(c)に示す特図決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図12(a)または図12(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図12(c)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図1または特図2決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜77、数値78〜83、数値84〜91および数値92〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図12(c)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技または特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜77に対応して「特図C」、数値78〜83に対応して「特図D」、数値84〜91に対応して「特図E」、数値92〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に「特図A」〜「特図F」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に「特図I」および「特図J」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図13は、特図変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図変動表示時間決定テーブルの一例を示している。図13(a)は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において用いられる。図13(a)に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図13(a)に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図12(c)の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図C〜特図H」および2種類の「特図I・特図J」の4つに区分されている。「テーブル」は、4つに区分された「停止図柄」にそれぞれ対応して、「1」〜「4」の4つに区分されている。テーブル「1」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「2」は、「特図C〜特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態で有るか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「3」またはテーブル「4」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合にはテーブル「3」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「リーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「8000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「リーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図13(b)は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において用いられる。図13(b)に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図13(b)に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図12(c)の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図C〜特図H」および3種類の「特図I・特図J」の5つに区分されている。「テーブル」は、5つに区分された「停止図柄」にそれぞれに対応して「5」〜「9」の5つに区分されている。特図2変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号は、特図1変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号からの連番となっている。テーブル「5」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「6」は、「特図C〜特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「5」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「6」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「7」〜「9」のいずれかが選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ有りかつ特図2変動遊技の保留数が1〜3個の場合には、テーブル「7」が選択され、電サポ有りかつ当該保留数が0個の場合には、テーブル「8」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「9」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「6」〜「8」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「6」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「1500ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「8000ms」が割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「リーチA当り」、変動時間65000msに対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間1500msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間8000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図14は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告決定処理(詳細は後述)における予告抽選1(ステップS1101)で用いられる予告テーブル1の一例を示している。予告テーブル1は、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。予告テーブル1は、装飾図柄表示装置208による通常予告演出の実行またはチャンスボタン136による通常予告演出の有無を決定するために用いられる。通常予告は、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果の予告を意味している。予告テーブル1は、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。
図14に示す予告テーブル1は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「予告なし」、「予告X」、「予告Y」および「ボタン系」の6個に区分されている。「変動時間」は、図13に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図9に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「1500ms」、「3000ms」、「8000ms」、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「12000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の10個に区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図13に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「1500ms」では「超短縮はずれ」となり、「3000ms」では「短縮はずれ」となり、「8000ms」では「はずれ」となり、「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「12000ms」では「チャンス目全消灯」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「予告なし」は、装飾図柄表示装置208による通常予告演出およびチャンスボタン136による通常予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「予告X」は、通常予告演出として装飾図柄表示装置208による予告Xに対応する予告報知が実行されることを示し、その右隣の「予告Y」は、通常予告演出として装飾図柄表示装置208による予告Yに対応する予告報知が実行されることを示し、「ボタン系」は、通常予告演出としてチャンスボタン136による予告報知が実行されることを示している。「予告なし」、「予告X」、「予告Y」および「ボタン系」は、RAM408に設けられた予告抽選1用乱数カウンタから取得した予告抽選1用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して10個に区分されている。
「変動時間」が「1500ms」および「3000ms」の場合には予告抽選1用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「予告なし」に数値0〜99が割り当てられ、「予告X」、「予告Y」および「ボタン系」に数値が割り当てられていない。なお、図14では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。本実施の形態によるパチンコ機100は、特図変動遊技の変動時間が相対的に短い(例えば、3000ms以下)の場合に、通常予告演出を実行しないように構成されている。「変動時間」が「8000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値0〜89が割り当てられ、「予告X」に数値90〜99が割り当てられ、「予告B」および「ボタン系」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「10000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値0〜49が割り当てられ、「予告X」に数値50〜97が割り当てられ、「予告Y」に数値98〜99が割り当てられ、「ボタン系」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値0〜29が割り当てられ、「予告X」に数値30〜89が割り当てられ、「予告Y」に数値90〜96が割り当てられ、「ボタン系」に数値97〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値0〜9が割り当てられ、「予告X」に数値10〜89が割り当てられ、「予告Y」に数値90〜97が割り当てられ、「ボタン系」に数値98〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値0〜49が割り当てられ、「予告X」に数値50〜59が割り当てられ、「予告Y」に数値60〜98が割り当てられ、「ボタン系」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値0〜19が割り当てられ、「予告X」に数値20〜39が割り当てられ、「予告Y」に数値40〜59が割り当てられ、「ボタン系」に数値60〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値0〜4が割り当てられ、「予告X」に数値5〜29が割り当てられ、「予告Y」に数値30〜49が割り当てられ、「ボタン系」に数値50〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるパチンコ機100では、予告テーブル1に基づく通常予告演出は、「予告X」および「予告Y」を選択した場合と、「装飾図柄表示装置での演出態様」として「ノーマルリーチ」が実行されるときに「ボタン系」を選択した場合とでリーチ形成前のみに実行されるようになっている。また、予告テーブル1に基づく通常予告演出は、「装飾図柄表示装置での演出態様」として「ノーマルリーチ当り」以外が実行されるときに「ボタン系」を選択した場合には、リーチ形成前およびリーチ形成中に実行されるようになっている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、リーチ演出と同様に、通常予告演出によっても、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、通常予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の通常予告演出が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「予告X」、「予告Y」および「ボタン系」が「予告なし」よりも信頼度が高くなるように、「予告X」、「予告Y」および「ボタン系」は、「予告なし」と比較して、図14に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。また、「予告X」の信頼度よりも「予告Y」の信頼度を高くするために、「予告Y」は、「予告X」と比較してはずれの場合よりも当りの場合に実行され易くなるように、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「予告Y」の信頼度よりも「ボタン系」の信頼度を高くするために、「ボタン系」は、「予告Y」と比較して、当りの場合に実行され易くはずれの場合に実行され難くなるように、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「予告X」の信頼度よりも「予告Y」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「予告X」を実行するよりも「予告Y」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「予告Y」の信頼度よりも「ボタン系」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「予告Y」を実行するよりも「ボタン系」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「予告X」や「予告Y」や「ボタン系」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図15は、装飾図柄表示装置208による通常予告演出で用いられるキャラクタ画像の一例を示している。図15(a)には「予告X」の通常予告演出時に表示される「パンダ」を表したキャラクタ画像が示され、図15(b)には「予告Y」の通常予告演出時に表示される「サボハニ」(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)を表したキャラクタ画像が示されている。これらのキャラクタ画像は、装飾図柄表示装置208による通常予告演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示される。
図16は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告決定処理(詳細は後述)における予告抽選2(ステップS1205)で用いられる予告テーブル2、演出テーブル1および演出テーブル2の一例を示しており、(a)は予告テーブル2の一例を示し、(b)は演出テーブル1の一例を示し、(c)は演出テーブル2の一例を示している。
予告テーブル2、演出テーブル1および演出テーブル2は、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。予告テーブル2、演出テーブル1および演出テーブル2は、図14に示す予告テーブル1を用いた予告抽選1において「ボタン系」に当選した場合にチャンスボタン136の態様および装飾図柄表示装置208による演出表示予告の態様(所定の演出表示の表示態様)を決定するために用いられる。本実施の形態によるパチンコ機100は、通常予告演出として「ボタン系」の予告演出を実行する場合には、チャンスボタン136の態様を変化させるとともに装飾図柄表示装置208による演出表示予告(所定の演出表示)を実行するようになっている。予告テーブル2、演出テーブル1および演出テーブル2は、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。
図16(a)に示す予告テーブル2は、左列から「演出名」、「装飾図柄表示装置での演出態様」の2つに区分されている。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図14(a)の予告テーブル1の「ボタン系」である、「リーチAはずれ」、「リーチBはずれ」、「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」の5種類に区分され、この5種類のそれぞれごとに、取得した予告抽選2用乱数値(数値範囲0〜99)に基づき、「演出A」〜「演出J」のいずれを行うかが定まる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチAはずれ」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「演出名」が「演出A」に数値0〜59が割り当てられ、「演出名」が「演出B」に数値60〜79が割り当てられ、「演出名」が「演出C」に数値80〜99が割り当てられ、「演出名」が「演出D」、「演出E」、「演出F」、「演出G」、「演出H」、「演出I」および「演出J」には数値が割り当てられていない。なお、図16では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。
「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチBはずれ」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「演出名」が「演出A」に数値0〜49が割り当てられ、「演出名」が「演出B」に数値50〜69が割り当てられ、「演出名」が「演出C」に数値70〜79が割り当てられ、「演出名」が「演出E」に数値80〜89が割り当てられ、「演出名」が「演出F」に数値90〜97が割り当てられ、「演出名」が「演出H」に数値98〜99が割り当てられ、「演出名」が「演出D」「演出G」、「演出H」、「演出I」および「演出J」には数値が割り当てられていない。
「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチ当り」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「演出名」が「演出A」に数値0〜9が割り当てられ、「演出名」が「演出B」に数値10〜19が割り当てられ、「演出名」が「演出C」に数値20〜29が割り当てられ、「演出名」が「演出D」に数値30〜39が割り当てられ、「演出名」が「演出E」に数値40〜49が割り当てられ、「演出名」が「演出F」に数値50〜59が割り当てられ、「演出名」が「演出G」に数値60〜69が割り当てられ、「演出名」が「演出H」に数値70〜79が割り当てられ、「演出名」が「演出I」に数値80〜89が割り当てられ、「演出名」が「演出J」に数値90〜99が割り当てられている。
「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチA当り」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「演出名」が「演出A」に数値0〜4が割り当てられ、「演出名」が「演出B」に数値5〜9が割り当てられ、「演出名」が「演出C」に数値10〜19が割り当てられ、「演出名」が「演出D」に数値20〜24が割り当てられ、「演出名」が「演出E」に数値25〜29が割り当てられ、「演出名」が「演出F」に数値30〜49が割り当てられ、「演出名」が「演出G」に数値50〜59が割り当てられ、「演出名」が「演出H」に数値60〜79が割り当てられ、「演出名」が「演出I」に数値80〜84が割り当てられ、「演出名」が「演出J」に数値85〜99が割り当てられている。
「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチB当り」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「演出名」が「演出A」に数値0〜4が割り当てられ、「演出名」が「演出B」に数値5〜9が割り当てられ、「演出名」が「演出C」に数値10〜14が割り当てられ、「演出名」が「演出D」に数値15〜19が割り当てられ、「演出名」が「演出E」に数値20〜24が割り当てられ、「演出名」が「演出F」に数値25〜49が割り当てられ、「演出名」が「演出G」に数値50〜54が割り当てられ、「演出名」が「演出H」に数値55〜79が割り当てられ、「演出名」が「演出I」に数値80〜84が割り当てられ、「演出名」が「演出J」に数値85〜99が割り当てられている。
図16(b)に示す演出テーブル1は、左列から「演出名」、「演出内容」、「操作有効期間(s)」の3つに区分され、「演出名」のそれぞれに対応づけた「演出内容」、「操作有効期間(s)」を登録してある。演出テーブル1の「演出名」は予告テーブル2の「演出名」に対応している。
「演出名」が「演出A」には、「演出内容」に「操作有りで晴演出」すなわち、操作手段が操作された場合に装飾図柄表示装置で「晴演出」を行う演出内容を割り当て、「操作有効期間(s)」には「3」すなわち演出開始後の所定のタイミングから3秒以内に操作手段が操作された場合に「操作有り」と判定する旨を割り当てている。
「演出名」が「演出B」には、「演出内容」に「操作有りで傘演出」すなわち、操作手段が操作された場合に装飾図柄表示装置で「傘演出」を行う演出内容を割り当て、「操作有効期間(s)」には「3」すなわち演出開始後の所定のタイミングから3秒以内に操作手段が操作された場合に「操作有り」と判定する旨を割り当てている。
「演出名」が「演出C」には、「演出内容」に「操作有りで雪演出」すなわち、操作手段が操作された場合に装飾図柄表示装置で「雪演出」を行う演出内容を割り当て、「操作有効期間(s)」には「3」すなわち演出開始後の所定のタイミングから3秒以内に操作手段が操作された場合に「操作有り」と判定する旨を割り当てている。
「演出名」が「演出D」には、「演出内容」に「操作有りで雷演出」すなわち、操作手段が操作された場合に装飾図柄表示装置で「雷演出」を行う演出内容を割り当て、「操作有効期間(s)」には「3」すなわち演出開始後の所定のタイミングから3秒以内に操作手段が操作された場合に「操作有り」と判定する旨を割り当てている。
「演出名」が「演出E」には、「演出内容」に「第一の操作有りで晴演出、第二の操作有りで傘演出」すなわち、操作手段に対し第一の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「晴演出」を行い、操作手段に対し第二の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「傘演出」を行う演出内容を割り当て、「操作有効期間(s)」には「4」すなわち演出開始後の所定のタイミングから4秒以内に操作手段が操作された場合に「操作有り」と判定する旨を割り当てている。
「演出名」が「演出F」には、「演出内容」に「第一の操作有りで晴演出、第二の操作有りで雪演出」すなわち、操作手段に対し第一の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「晴演出」を行い、操作手段に対し第二の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「雪演出」を行う演出内容を割り当て、「操作有効期間(s)」には「4」すなわち演出開始後の所定のタイミングから4秒以内に操作手段が操作された場合に「操作有り」と判定する旨を割り当てている。
「演出名」が「演出G」には、「演出内容」に「第一の操作有りで晴演出、第二の操作有りで雷演出」すなわち、操作手段に対し第一の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「晴演出」を行い、操作手段に対し第二の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「雷演出」を行う演出内容を割り当て、「操作有効期間(s)」には「4」すなわち演出開始後の所定のタイミングから4秒以内に操作手段が操作された場合に「操作有り」と判定する旨を割り当てている。
「演出名」が「演出H」には、「演出内容」に「第一の操作有りで傘演出、第二の操作有りで雪演出」すなわち、操作手段に対し第一の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「傘演出」を行い、操作手段に対し第二の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「雪演出」を行う演出内容を割り当て、「操作有効期間(s)」には「6」すなわち演出開始後の所定のタイミングから6秒以内に操作手段が操作された場合に「操作有り」と判定する旨を割り当てている。
「演出名」が「演出I」には、「演出内容」に「第一の操作有りで傘演出、第二の操作有りで雷演出」すなわち、操作手段に対し第一の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「傘演出」を行い、操作手段に対し第二の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「雷演出」を行う演出内容を割り当て、「操作有効期間(s)」には「6」すなわち演出開始後の所定のタイミングから6秒以内に操作手段が操作された場合に「操作有り」と判定する旨を割り当てている。
「演出名」が「演出J」には、「演出内容」に「第一の操作有りで雪演出、第二の操作有りで雷演出、操作無しで雷演出」すなわち、操作手段に対し第一の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「傘演出」を行い、操作手段に対し第二の操作がされた場合に装飾図柄表示装置で「雷演出」を行う演出内容を割り当て、操作手段が操作有効期間内に操作されなかった場合に装飾図柄表示装置で「雷演出」を行う演出内容を割り当て、「操作有効期間(s)」には「6」すなわち演出開始後の所定のタイミングから6秒以内に操作手段が操作された場合に「操作有り」と判定し、演出開始後の所定のタイミングから6秒以内に操作手段が操作されなかった場合に「操作無し」と判定する旨を割り当てている。
なお、操作手段は、例えばチャンスボタン136であり、例えばチャンスボタン136の押下で「操作有り」とし、またチャンスボタン136の1回押下を「第一の操作」とし、チャンスボタン136の連打(複数回押下)を「第二の操作」とする場合や、チャンスボタン136の連打(複数回押下)を「第一の操作」とし、チャンスボタン136の1回押下を「第二の操作」とする場合などがある。
なお、「演出内容」に登録している演出は、「操作有効期間(s)」が終了後に行ってもよいし、操作手段が操作されて操作内容が決定した場合に操作内容に対応する「演出内容」を行ってもよい。
なお、「演出内容」で操作されなかった場合の演出を規定していないときには、操作されなかった場合には全く演出しない場合もあり、操作された場合と異なる演出をする場合もあり、操作された場合と同じ演出をする場合もある。
図16(c)に示す演出テーブル2は、左列から「演出名」、「表示態様例」、「操作手段演出例」の3つに区分され、「演出名」のそれぞれに対応づけた「演出内容」、「操作有効期間(s)」を登録してある。
演出テーブル2の「演出名」は、演出テーブル1の「演出内容」における「晴演出」、「傘演出」、「雪演出」、「雷演出」に対応している。演出テーブル2の「表示態様例」は装飾図柄表示装置に表示する画像を登録しており、演出テーブル2の「操作手段演出例」は操作手段たとえばチャンスボタン136による演出内容についての名称を登録している。
「演出名」が「晴演出」には、「表示態様例」に「晴の画像」を割り当て、「操作手段演出例」には「操作手段演出3」を割り当てている。
「演出名」が「傘演出」には、「表示態様例」に「傘の画像」を割り当て、「操作手段演出例」には「操作手段演出4」を割り当てている。
「演出名」が「雪演出」には、「表示態様例」に「雪の画像」を割り当て、「操作手段演出例」には「操作手段演出5」を割り当てている。
「演出名」が「雷演出」には、「表示態様例」に「雷の画像」を割り当て、「操作手段演出例」には「操作手段演出6」を割り当てている。
例えば、この演出テーブル2に基づいた装飾図柄表示装置208への表示が、第二の表示を表示後に操作手段がなされた操作に基づく第三の表示である。
操作手段による演出、操作有効期間に係る演出および操作促進演出について、図17を参照して説明する。
図17は、操作手段による演出および操作有効期間について説明する図であって、(a)〜(f)、(l)および(m)は操作手段による演出を示す図であり、(g)〜(k)は操作有効期間に係る演出を示す図であり、(n)および(o)は操作促進演出を示す図である。
本例では、操作手段がチャンスボタン136である場合を例に示している。チャンスボタン136はチャンスボタンランプ138を有し、様々な色で発光可能に構成している。また、チャンスボタン136は振動モータ718を有し、振動可能に構成している。また、チャンスボタン136は回転駆動部730を有し、チャンスボタン装飾部材706および光拡散部材708を回転可能に構成している。
図17(a)に示す「操作手段演出1」は、チャンスボタン136の非押下状態であり、図17(b)に示す「操作手段演出2」は、チャンスボタン136の押下状態である。
チャンスボタン136には、押下されているか否かを識別可能にする識別子136aおよび136bを設けてもよく、押下されていない場合には識別子136aおよび136bの両方が視認可能であり、押下されている場合には識別子136aのみが視認可能であり、これによりチャンスボタン136の押下状態を認識可能な場合がある。
図17(a)に示す「操作手段演出1」は、操作手段の操作を遊技者に促す第一の表示の一例であり、図17(b)に示す「操作手段演出2」は、操作手段が操作された場合に、該操作手段に第一の操作(例えばチャンスボタン136の押下)が行われたことを示す第二の表示の一例である。
また、図17(c)に示す「操作手段演出3」では、チャンスボタン136の押下状態であるとともに、チャンスボタンランプ138により青色発光を行っている。この「操作手段演出3」は、図16(c)の演出テーブル2の「操作手段演出3」である。
また、図17(d)に示す「操作手段演出4」では、チャンスボタン136の押下状態であるとともに、チャンスボタンランプ138により黄色発光を行い、振動モータ718により振動している。この「操作手段演出4」は、図16(c)の演出テーブル2の「操作手段演出4」である。
また、図17(e)に示す「操作手段演出5」では、チャンスボタン136の押下状態であるとともに、チャンスボタンランプ138により赤色発光を行い、回転駆動部730によりチャンボタン装飾部材706および光拡散部材708を回転している。この「操作手段演出5」は、図16(c)の演出テーブル2の「操作手段演出5」である。
また、図17(f)に示す「操作手段演出6」では、チャンスボタン136の押下状態であるとともに、チャンスボタンランプ138により七色発光を行い、振動モータ718により振動し、回転駆動部730によりチャンボタン装飾部材706および光拡散部材708を回転している。この「操作手段演出6」は、図16(c)の演出テーブル2の「操作手段演出6」である。
装飾図柄表示装置208では、図16(c)の演出テーブル1の「操作有効期間(s)」に基づき操作有効期間の残存時間に応じた演出を行う場合がある、図17(g)〜(k)では、その例を示している。
図17(g)は、操作有効期間の残存時間が充分にあるときに装飾図柄表示装置208に表示する表示例であり、図17(h)は、操作有効期間の残存時間が半分程度であるときに装飾図柄表示装置208に表示する表示例であり、図17(i)は、操作有効期間の残存時間がなくなったときに装飾図柄表示装置208に表示する表示例である。
この例では、目盛り画像の網掛け表示部分を減少させ、減少して網掛けがなくなった部分を白色表示しているが、この部分を白色ではなく透明にして背景の演出を視認可能としてもよいし、白色表示を行わない(枠線を残さない)ようにしてもよい。
別の例として、図17(j)および(k)のように星の数で、操作有効期間の残存時間を示唆する演出を行ってもよい。
例えば、この操作有効期間の残存時間を示唆する演出が、操作手段が遊技者の操作を受付可能であることを示す第四の表示である。
図17(j)は、操作有効期間の残存時間が充分にあるときに装飾図柄表示装置208に星5つで表示する表示例であり、図17(k)は、操作有効期間の残存時間が半分程度であるときに装飾図柄表示装置208に星3つで表示する表示例である。
操作手段による演出の別の例としては、図17(l)に示す例では、チャンスボタン136の押下状態であるとともに、振動モータ718により振動している。また、図17(m)に示す例では、チャンスボタン136の押下状態であるとともに、回転駆動部730によりチャンボタン装飾部材706および光拡散部材708を回転している。
図17(e)に示した演出例に代えて、図17(l)に示した演出例を「操作手段演出5」としてもよく、図17(f)に示した演出例に代えて、図17(m)に示した演出例を「操作手段演出6」としてもよい。
装飾図柄表示装置208では、図16(c)の演出テーブル1の「操作有効期間(s)」に基づき操作有効期間の間に、操作手段の操作を促進する演出を行う場合がある、図17(n)、(o)では、その例を示している。
図17(n)は、操作有効期間内に装飾図柄表示装置208に「ボタンを押せ!」と表示する表示例であり、図17(o)は、操作有効期間内に装飾図柄表示装置208に「連打せよ!」と表示する表示例である。
図17(n)および図17(o)の表示例それぞれも、操作手段の操作を遊技者に促す第一の表示の一例である。
なお、操作手段演出は、実際の操作手段による演出であるとともに、その操作手段の画像(静止画、動画)を装飾図柄表示装置208にも表示するものであってもよい。このとき、実際の操作手段による演出と、装飾図柄表示装置208に表示された操作手段による演出とが一致している場合もあり、異なっている場合もある。
なお、「操作手段演出3」〜「操作手段演出6」はチャンスボタン136の非押下状態であってもよい。
次に、特図変動遊技開始時に第1副制御部400が実行する予告決定処理の一例について図18を用いて説明する。図18は、例えば図10に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される特図変動遊技開始時の予告決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は1回の特図変動遊技に対して1回実行される。
図18に示すように、予告決定処理ではまず、図14に示す予告テーブル1による予告抽選1を実行する(ステップS1201)。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる変動時間としての特図タイマ番号と、ROM406から読み出した図14に示す予告テーブル1と、RAM408に設けられた予告抽選1用乱数カウンタから取得した予告抽選1用乱数値とを用いて、予告抽選1を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選1の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1201の次のステップS1203では、ステップS1201において予告抽選1を実行した結果、「ボタン系」に当選したか否かを判定する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている予告抽選1の抽選結果が「ボタン系」であって「ボタン系」に当選したと判定するとステップS1205に移行し、当該抽選結果が「予告なし」、「予告X」および「予告Y」のいずれかであって「ボタン系」に当選していないと判断すると、後述のステップS1205を実行せずにステップS1207に移行する。
ステップS1203の次のステップS1205では、図16に示す予告テーブル2、演出テーブル1および演出テーブル2による予告抽選2を実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる変動時間としての特図タイマ番号と、ROM406から読み出した図16(a)に示す予告テーブル2と、RAM408に設けられた予告抽選2用乱数カウンタから取得した予告抽選2用乱数値とを用いて、予告抽選2を実行する。「装飾図柄表示装置での演出態様」として「ノーマルリーチ当り」以外が選択されると予告抽選2では、リーチ形成前の予告演出に係る抽選およびリーチ形成中の予告演出に係る抽選との合計2回実行される。この場合には、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選用の乱数値と、リーチ形成中の予告演出に係る予告抽選用の乱数値との合計2種類の予告抽選2用乱数値がRAM408に設けられた予告抽選2用乱数カウンタから取得される。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」として「ノーマルリーチ当り」が選択されると予告抽選2では、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選が1回だけ実行される。この場合には、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選用の予告抽選2用乱数値だけがRAM408に設けられた予告抽選2用乱数カウンタから取得される。予告抽選2が終了すると、第1副制御部400は、予告抽選2の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1203またはステップS1205の次のステップS1207では、予告抽選1、2の抽選結果に基づくコマンドの出力処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、当該コマンドを装飾図柄表示装置208に出力して、予告決定処理を終了する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技について図19乃至図26を用いてより具体的に説明する。
まず、図19を用いて本実施の形態の実施例1−1によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図19(a)乃至図19(i)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における演出の様子を時系列で示している。
図19(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図19(a)に示す時点では特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図2保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。図19(a)に示す時点では、特図2変動遊技が3個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、装飾図柄表示装置208の右側にはチャンスボタン136を図示している。図19(a)に示す時点ではチャンスボタン136は非押下状態である。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図19(b)以降に示す特図2変動遊技が開始する。ここでは、「リーチAハズレ」時に「演出A」を行い(乱数値0〜59)、操作手段に第一の操作(1回の押下)がされた場合の演出(操作有りなので晴演出)を行う例を示す。
特図2変動遊技が開始すると、図19(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図19(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
次に、図19(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾3」および「装飾4」が表示され、中図柄表示領域208bでは図柄変動表示とともに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。この例では、リーチAは、「装飾3」および「装飾4」の2通りのリーチすなわちダブルラインとなっている。
演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図19(d)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「ボタンを押せ!」という文字画像(図17(n)の画像)の表示(操作促進演出)、チャンスボタン136の画像(図17(a)の画像)の表示(操作手段演出)および操作有効期間が充分の目盛り画像(図17(g)の画像)の表示(操作有効期間演出)がされ、チャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
その後、操作有効期間(ここでは3秒)内に操作手段(チャンスボタン136)を遊技者が操作(第一の操作、例えば1回押下)したならば、演出表示領域208dのチャンスボタン136の画像を押下された画像(図17(b)の画像)に変更する。また、操作有効期間を示唆する目盛り画像は、操作有効期間の残存に応じて変更する。図19(e)では図17(h)の画像を表示している。
操作有効期間演出における目盛り画像の減少表示は、操作手段の操作がされた場合には、減少を停止してもよい。操作手段の操作がされても、減少を停止しなくてもよい。
なお、操作手段の操作に応じて、操作促進演出、操作有効期間演出の少なくともいずれかを表示しないようにしてもよい。
その後、図19(f)では、演出テーブル2に基づき「晴演出」として「操作手段演出3」を行う。すなわち、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dには、青色発光したチャンスボタン136の画像(図17(c)の画像)を表示するとともに、チャンスボタン136のチャンスボタンランプ138を青色発光させる(操作手段演出3の実行)。
さらに、図19(g)では、演出テーブル2に基づき「晴演出」として、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに、「晴の画像」を表示する。
中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「晴の画像」が表示されてから所定時間経過後、図19(h)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「晴の画像」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾5」が表示され、さらに、図19(i)に示すように、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cには「装飾4」が表示され、これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾4」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチAハズレ」であることが報知される(確定表示)。
次に、図20を用いて本実施の形態の実施例1−2によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図20(a)乃至図20(i)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における演出の様子を時系列で示している。
図20(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図20(a)に示す時点では特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図2保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。図20(a)に示す時点では、特図2変動遊技が3個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、装飾図柄表示装置208の右側にはチャンスボタン136を図示している。図20(a)に示す時点ではチャンスボタン136は非押下状態である。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図20(b)以降に示す特図2変動遊技が開始する。ここでは、「リーチAハズレ」時に「演出A」を行い(乱数値0〜59)、操作手段に第二の操作(複数回の押下)がされた場合の演出(操作有りなので晴演出)を行う例を示す。「演出A」では、「操作有り」で「晴演出」を行うものであり、第一の操作(1回の押下)であっても第二の操作(複数回の押下)であっても同じ演出を行う。
特図2変動遊技が開始すると、図20(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図20(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
次に、図20(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾3」および「装飾4」が表示され、中図柄表示領域208bでは図柄変動表示とともに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。この例では、リーチAは、「装飾3」および「装飾4」の2通りのリーチすなわちダブルラインとなっている。
演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図20(d)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「ボタンを押せ!」という文字画像(図17(n)の画像)の表示(操作促進演出)、チャンスボタン136の画像(図17(a)の画像)の表示(操作手段演出)および操作有効期間が充分の目盛り画像(図17(g)の画像)の表示(操作有効期間演出)がされ、チャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
その後、操作有効期間(ここでは3秒)内に操作手段(チャンスボタン136)を遊技者が操作(第二の操作、例えば2回押下)したならば、演出表示領域208dのチャンスボタン136の画像を押下された画像(図17(b)の画像)に変更する。また、操作有効期間を示唆する目盛り画像は、操作有効期間の残存に応じて変更する。図20(e)では図17(h)の画像を表示している。
操作有効期間演出における目盛り画像の減少表示は、操作手段の操作がされた場合には、減少を停止してもよい。操作手段の操作がされても、減少を停止しなくてもよい。
なお、操作手段の操作に応じて、操作促進演出、操作有効期間演出の少なくともいずれかを表示しないようにしてもよい。
その後、図20(f)では、演出テーブル2に基づき「晴演出」として「操作手段演出3」を行う。すなわち、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dには、青色発光したチャンスボタン136の画像(図17(c)の画像)を表示するとともに、チャンスボタン136のチャンスボタンランプ138を青色発光させる(操作手段演出3の実行)。
さらに、図20(g)では、演出テーブル2に基づき「晴演出」として、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに、「晴の画像」を表示する。
中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「晴の画像」が表示されてから所定時間経過後、図20(h)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「晴の画像」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾5」が表示され、さらに、図20(i)に示すように、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cには「装飾4」が表示され、これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾4」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチAハズレ」であることが報知される(確定表示)。
次に、図21を用いて本実施の形態の実施例1−3によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図21(a)乃至図21(i)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における演出の様子を時系列で示している。
図21(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図21(a)に示す時点では特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図2保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。図21(a)に示す時点では、特図2変動遊技が3個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、装飾図柄表示装置208の右側にはチャンスボタン136を図示している。図21(a)に示す時点ではチャンスボタン136は非押下状態である。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図21(b)以降に示す特図2変動遊技が開始する。ここでは、「リーチAハズレ」時に「演出A」を行い(乱数値0〜59)、操作手段が未操作の場合の演出(操作有りではないので晴演出せず)を行う例を示す。
特図2変動遊技が開始すると、図21(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図21(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
次に、図21(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾3」および「装飾4」が表示され、中図柄表示領域208bでは図柄変動表示とともに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。この例では、リーチAは、「装飾3」および「装飾4」の2通りのリーチすなわちダブルラインとなっている。
演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図21(d)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「ボタンを押せ!」という文字画像(図17(n)の画像)の表示(操作促進演出)、チャンスボタン136の画像(図17(a)の画像)の表示(操作手段演出)および操作有効期間が充分の目盛り画像(図17(g)の画像)の表示(操作有効期間演出)がされ、チャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
その後、操作有効期間(ここでは3秒)内に操作手段(チャンスボタン136)を遊技者が操作しないならば、操作有効期間を示唆する目盛り画像を、操作有効期間の残存に応じて変更する。図21(e)では図17(h)の画像を表示している。さらに操作有効期間が終了したならば、図21(f)のように図17(i)の画像を表示する。
その後、図21(g)に示すように、「晴演出」をせず、中図柄表示領域208bには、図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
その後、図21(h)に示すように、中図柄表示領域208bには「装飾5」が表示され、さらに、図21(i)に示すように、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cには「装飾4」が表示され、これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾4」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチAハズレ」であることが報知される(確定表示)。
次に、図22を用いて本実施の形態の実施例1−4によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図22(a)乃至図22(i)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における演出の様子を時系列で示している。
図22(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図22(a)に示す時点では特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図2保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。図22(a)に示す時点では、特図2変動遊技が3個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、装飾図柄表示装置208の右側にはチャンスボタン136を図示している。図22(a)に示す時点ではチャンスボタン136は非押下状態である。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図22(b)以降に示す特図2変動遊技が開始する。ここでは、「リーチBハズレ」時に「演出E」を行い(乱数値80〜89)、操作手段に第一の操作(1回の押下)がされた場合の演出(第一の操作なので晴演出)を行う例を示す。
特図2変動遊技が開始すると、図22(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図22(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
次に、図22(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾2」、「装飾3」および「装飾4」が表示され、中図柄表示領域208bでは図柄変動表示とともに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。この例では、リーチBは、「装飾2」、「装飾3」および「装飾4」の3通りのリーチすなわちトリプルラインとなっている。
演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図22(d)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「ボタンを押せ!」という文字画像(図17(n)の画像)の表示(操作促進演出)、チャンスボタン136の画像(図17(a)の画像)の表示(操作手段演出)および操作有効期間が充分の目盛り画像(図17(g)の画像)の表示(操作有効期間演出)がされ、チャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
その後、操作有効期間(ここでは4秒)内に操作手段(チャンスボタン136)を遊技者が操作(第一の操作、例えば1回押下)したならば、演出表示領域208dのチャンスボタン136の画像を押下された画像(図17(b)の画像)に変更する。また、操作有効期間を示唆する目盛り画像は、操作有効期間の残存に応じて変更する。図22(e)では図17(h)の画像を表示している。
その後、図22(f)では、第一の操作がされたことにより、演出テーブル2に基づき「晴演出」として「操作手段演出3」を行う。すなわち、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dには、青色発光したチャンスボタン136の画像(図17(c)の画像)を表示するとともに、チャンスボタン136のチャンスボタンランプ138を青色発光させる(操作手段演出3の実行)。
さらに、図22(g)では、第一の操作がされたことにより、演出テーブル2に基づき「晴演出」として、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに、「晴の画像」を表示する。
中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「晴の画像」が表示されてから所定時間経過後、図22(h)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「晴の画像」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾5」が表示され、さらに、図22(i)に示すように、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cには「装飾4」が表示され、これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾4」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチBハズレ」であることが報知される(確定表示)。
次に、図23を用いて本実施の形態の実施例1−5によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図23(a)乃至図23(i)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における演出の様子を時系列で示している。
図23(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図23(a)に示す時点では特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図2保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。図23(a)に示す時点では、特図2変動遊技が3個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、装飾図柄表示装置208の右側にはチャンスボタン136を図示している。図23(a)に示す時点ではチャンスボタン136は非押下状態である。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図23(b)以降に示す特図2変動遊技が開始する。ここでは、「リーチBハズレ」時に「演出E」を行い(乱数値80〜89)、操作手段に第二の操作(2回の押下)がされた場合の演出(第二の操作なので傘演出)を行う例を示す。なお、2回以上押されたとしても、その押下の間隔が所定時間(たとえば1.5秒)以上、空いた場合には、1回の操作と判定し、第一の操作がされたとしてもよい。
特図2変動遊技が開始すると、図23(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図23(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
次に、図23(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾2」、「装飾3」および「装飾4」が表示され、中図柄表示領域208bでは図柄変動表示とともに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。この例では、リーチBは、「装飾2」、「装飾3」および「装飾4」の3通りのリーチすなわちトリプルラインとなっている。
演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図23(d)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「ボタンを押せ!」という文字画像(図17(n)の画像)の表示(操作促進演出)、チャンスボタン136の画像(図17(a)の画像)の表示(操作手段演出)および操作有効期間が充分の目盛り画像(図17(g)の画像)の表示(操作有効期間演出)がされ、チャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
その後、操作有効期間(ここでは4秒)内に操作手段(チャンスボタン136)を遊技者が操作(第二の操作、例えば1回押下)したならば、演出表示領域208dのチャンスボタン136の画像を押下された画像(図17(b)の画像)に変更する。また、操作有効期間を示唆する目盛り画像は、操作有効期間の残存に応じて変更する。図23(e)では図17(h)の画像を表示している。
その後、図23(f)では、第二の操作がされたことにより、演出テーブル2に基づき「傘演出」として「操作手段演出4」を行う。すなわち、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dには、黄色発光するとともに振動したチャンスボタン136の画像(図17(d)の画像)を表示するとともに、チャンスボタン136のチャンスボタンランプ138を黄色発光させ振動モータ718により振動させる(操作手段演出4の実行)。
さらに、図23(g)では、第二の操作がされたことにより、演出テーブル2に基づき「傘演出」として、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに、「傘の画像」を表示する。
中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「傘の画像」が表示されてから所定時間経過後、図23(h)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「傘の画像」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾5」が表示され、さらに、図23(i)に示すように、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cには「装飾4」が表示され、これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾4」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチBハズレ」であることが報知される(確定表示)。
次に、図24を用いて本実施の形態の実施例1−6によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図24(a)乃至図24(j)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における演出の様子を時系列で示している。
図24(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図24(a)に示す時点では特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図2保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。図24(a)に示す時点では、特図2変動遊技が3個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、装飾図柄表示装置208の右側にはチャンスボタン136を図示している。図24(a)に示す時点ではチャンスボタン136は非押下状態である。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図24(b)以降に示す特図2変動遊技が開始する。ここでは、「リーチB当り」時に「演出J」を行い(乱数値85〜99)、操作手段が未操作の場合の演出(操作無しで雷演出)を行う例を示す。
特図2変動遊技が開始すると、図24(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図24(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
次に、図24(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾3」および「装飾4」が表示され、中図柄表示領域208bでは図柄変動表示とともに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。この例では、リーチBは、「装飾2」、「装飾3」および「装飾4」の3通りのリーチすなわちトリプルラインとなっている。
演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図24(d)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「ボタンを押せ!」という文字画像(図17(n)の画像)の表示(操作促進演出)、チャンスボタン136の画像(図17(a)の画像)の表示(操作手段演出)および操作有効期間が充分の目盛り画像(図17(g)の画像)の表示(操作有効期間演出)がされ、チャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
その後、操作有効期間(ここでは6秒)内に操作手段(チャンスボタン136)を遊技者が操作しないならば、操作有効期間を示唆する目盛り画像を、操作有効期間の残存に応じて変更する。図24(e)では図17(h)の画像を表示している。さらに操作有効期間が終了したならば、図24(f)のように図17(i)の画像を表示する。
その後、図24(g)では、操作手段の操作がされなかったことにより、演出テーブル2に基づき「雷演出」として「操作手段演出6」を行う。すなわち、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dには、七色発光して振動しながら回転するチャンスボタン136の画像(図17(f)の画像)を表示するとともに、チャンスボタン136のチャンスボタンランプ138を七色発光させ振動モータ718により振動させながら、回転駆動部730によりチャンボタン装飾部材706および光拡散部材708を回転させる(操作手段演出6の実行)。
さらに、図24(h)では、操作手段の操作がされなかったことにより、演出テーブル2に基づき「雷演出」として、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに、「雷の画像」を表示する。
中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「雷の画像」が表示されてから所定時間経過後、図24(i)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「雷の画像」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾4」が表示され、さらに、図24(j)に示すように、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cには「装飾4」が表示され、これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾4」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される(確定表示)。
次に、図25を参照して、図16に示した「演出A」、「演出E」および「演出H」を例に、操作有効期間と操作有効期間演出について説明する。
図16(b)に示したように、「演出A」の操作有効期間は3秒であり、「演出E」の操作有効期間は4秒であり、「演出H」の操作有効期間は6秒である。
例えば、「演出A」では、装飾図柄表示装置208に、操作有効期間の最初の瞬時(例えば0.1秒間)に「操作有効期間演出1」(図17(g)参照)を表示し、その後の時間(例えば2.8秒間)に「操作有効期間演出2」(図17(h)参照)を表示し、その後、操作有効期間の最後の瞬時(例えば0.1秒間)に「操作有効期間演出3」(図17(i)参照)を表示する。
例えば、「演出E」では、装飾図柄表示装置208に、操作有効期間の最初の時間(例えば1秒間)に「操作有効期間演出1」(図17(g)参照)を表示し、その後の時間(例えば2.9秒間)に「操作有効期間演出2」(図17(h)参照)を表示し、その後、操作有効期間の最後の瞬時(例えば0.1秒間)に「操作有効期間演出3」(図17(i)参照)を表示する。
例えば、「演出H」では、装飾図柄表示装置208に、操作有効期間の最初の時間(例えば3秒間)に「操作有効期間演出1」(図17(g)参照)を表示し、その後の時間(例えば2.9秒間)に「操作有効期間演出2」(図17(h)参照)を表示し、その後、操作有効期間の最後の瞬時(例えば0.1秒間)に「操作有効期間演出3」(図17(i)参照)を表示する。
なお、「演出A」、「演出E」および「演出H」のそれぞれにおいて、操作有効期間演出は静止画像であることに限定することはなく、満タンの状態からゼロに向かって操作有効期間の減少具合を動画で表示するものであってもよい。
次に、図26を参照して、操作手段に対する第一の操作および第二の操作について、例を挙げて説明する。
図26の操作例1は、第一の操作は、操作手段を1回操作するものであり、第二の操作は、操作手段を複数回操作するものである。
また、第一の操作は、操作手段を所定回数(例えば奇数)操作するものであり、第二の操作は、操作手段を所定回数以外の回数(例えば偶数)操作するものであってもよい。
図26の操作例2は、第一の操作は、操作手段を操作有効期間のうちの所定期間(例えば操作有効期間演出1実行時)に操作するものであり、第二の操作は、操作手段を操作有効期間のうちの所定期間外(例えば操作有効期間演出2実行時)に操作するものである。
また、第一の操作は、操作手段を操作有効期間のうちの所定期間(例えば前半)に操作するものであり、第二の操作は、操作手段を操作有効期間のうちの所定期間外(例えば後半)に操作するものであってもよい。
また、第一の操作は、操作手段を操作有効期間のうちの所定期間(例えば飛び石状の所定期間)に操作するものであり、第二の操作は、操作手段を操作有効期間のうちの所定期間外(例えば飛び石状の所定期間外)に操作するものであってもよい。
図26の操作例3は、第一の操作は、操作手段を所定時間(例えば1.5秒)未満で操作するものであり、第二の操作は、操作手段を所定時間(例えば1.5秒)以上操作するものである。
図26の操作例4は、第一の操作は、所定の操作手段(例えばチャンスボタン136)を操作するものであり、第二の操作は、別の所定の操作手段(例えば設定操作部139の確定ボタン139a)を操作するものである。
なお、第一の操作および第二の操作は、上記如何なる操作の組み合わせであってもよい。また、未操作も操作の一種としてとらえることができることは言うまでもない。
図27は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告決定処理(詳細は後述)における予告抽選2(ステップS1105)で用いられる予告テーブル2の別の例を示している。予告テーブル2は、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。予告テーブル2は、図14に示す予告テーブル1を用いた予告抽選1において「ボタン系」に当選した場合にチャンスボタン136の態様および装飾図柄表示装置208による演出表示予告の態様(所定の演出表示の表示態様)を決定するために用いられる。本実施の形態によるパチンコ機100は、通常予告演出として「ボタン系」の予告演出を実行する場合には、チャンスボタン136の態様を変化させるとともに装飾図柄表示装置208による演出表示予告(所定の演出表示)を実行するようになっている。予告テーブル2は、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。
「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチ当り」以外の場合には「ボタン系」の予告演出は、リーチ形成前およびリーチ形成中の合計2回実行されるようになっている。このため、後述の予告抽選2(ステップS1105)において、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選と、リーチ形成中の予告演出に係る予告抽選との合計2回の抽選が実行される。したがって、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選用およびリーチ形成中の予告演出に係る予告抽選用の合計2種類の予告抽選2用乱数値がRAM408に設けられた予告抽選2用乱数カウンタから取得される。
「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチ当り」の場合には「ボタン系」の予告演出は、リーチ形成前に1回だけ実行されるようになっている。このため、後述の予告抽選2(ステップS1105)において、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選が1回だけ実行される。したがって、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選用の予告抽選2用乱数値がRAM408に設けられた予告抽選2用乱数カウンタから取得される。
図27に示す予告テーブル2は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」および「「ボタン系」の予告態様」の3つに区分されている。「変動時間」は、図13に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図9に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の5つに区分されている。これらの変動時間は、予告テーブル1を用いた予告抽選1で「ボタン系」が選択される変動時間に対応している。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図13に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「「ボタン系」の予告態様」は、当該欄内の上段に示すチャンスボタン136の態様と、下段に示す装飾図柄表示装置208による演出表示予告の予告態様とに区分されている。当該上段に示すチャンスボタン136の態様は、「1」、「1−2」、「2」、「2−3」および「3」の5つに区分されている。「1」は、チャンスボタン136の態様が第1の態様(後述)であることを示し、その右隣の「1−2」は、チャンスボタン136の態様が第1の態様から第2の態様(後述)に変化することを示し、その右隣の「2」は、チャンスボタン136の態様が第2の態様であることを示し、その右隣の「2−3」は、チャンスボタン136の態様が第2の態様から第3の態様(後述)に変化することを示し、その右隣の「3」は、チャンスボタン136の態様が第3の態様であることを示している。
「「ボタン系」の予告態様」の欄内の下段に示す装飾図柄表示装置208による演出表示予告の予告態様は、当該欄内の上段の「1」に対応して「1」、「2」および「1−2」の3つに区分され、当該欄内の上段の「1−2」に対応して「1−2」、「2」および「2−3」の3つに区分され、当該上段の「2」に対応して「2」および「2−3」の2つに区分され、当該上段の「2−3」に対応して「2」および「2−3」に区分され、当該上段の「3」に対応して「3」の1つに区分されている。当該下段に示す「1」は、表示1(後述)を示し、当該下段に示す「2」は表示2(後述)を示し、当該下段に示す「1−2」は表示1から表示2に変化することを示し、当該下段に示す「3」は表示3(後述)を示し、当該下段に示す「2−3」は表示2から表示3に変化することを示している。チャンスボタン136の態様および装飾図柄表示装置208による演出表示予告の予告態様は、取得した予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。
「変動時間」が「40000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「1」に対応する、演出表示予告の予告態様「1」に数値0〜59が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2」に数値60〜79が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「1−2」に数値80〜99が割り当てられ、チャンスボタン136の態様「1−2」、「2」、「2−3」および「3」には数値が割り当てられていない。なお、図27では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。
「変動時間」が「60000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「1」に対応する、演出表示予告の予告態様「1」に数値0〜49が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2」に数値50〜69が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「1−2」に数値70〜79が割り当てられている。また、「変動時間」が「60000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「1−2」に対応する、演出表示予告の予告態様「1−2」に数値80〜89が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2」に数値90〜97が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2−3」に数値が割り当てられていない。さらに、「変動時間」が「60000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「2」に対応する、演出表示予告の予告態様「2」に数値98〜99が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2−3」には数値が割り当てられておらず、チャンスボタン136の態様「2−3」および「3」には数値が割り当てられていない。
「変動時間」が「15000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「1」に対応する、演出表示予告の予告態様「1」に数値0〜9が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2」に数値10〜19が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「1−2」に数値20〜29が割り当てられている。また、「変動時間」が「15000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「1−2」に対応する、演出表示予告の予告態様「1−2」に数値30〜39が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2」に数値40〜49が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2−3」に数値50〜59が割り当てられている。また、「変動時間」が「15000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「2」に対応する、演出表示予告の予告態様「2」に数値60〜69が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2−3」に数値70〜79が割り当てられている。また、「変動時間」が「15000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「2−3」に対応する、演出表示予告の予告態様「2」に数値80〜89が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2−3」に数値90〜98が割り当てられている。さらに、「変動時間」が「15000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「3」に対応する演出表示予告の予告態様「3」に数値99が割り当てられている。
「変動時間」が「45000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「1」に対応する、演出表示予告の予告態様「1」に数値0〜4が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2」に数値5〜9が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「1−2」に数値10〜19が割り当てられている。また、「変動時間」が「45000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「1−2」に対応する、演出表示予告の予告態様「1−2」に数値20〜24が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2」に数値24〜29が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2−3」に数値30〜49が割り当てられている。また、「変動時間」が「45000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「2」に対応する、演出表示予告の予告態様「2」に数値50〜59が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2−3」に数値60〜79が割り当てられている。また、「変動時間」が「45000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「2−3」に対応する、演出表示予告の予告態様「2」に数値80〜84が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2−3」に数値85〜98が割り当てられている。さらに、「変動時間」が「45000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「3」に対応する演出表示予告の予告態様「3」に数値99が割り当てられている。
「変動時間」が「65000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「1」に対応する、演出表示予告の予告態様「1」に数値0〜4が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2」に数値5〜9が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「1−2」に数値10〜14が割り当てられている。また、「変動時間」が「65000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「1−2」に対応する、演出表示予告の予告態様「1−2」に数値15〜19が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2」に数値20〜24が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2−3」に数値25〜49が割り当てられている。また、「変動時間」が「65000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「2」に対応する、演出表示予告の予告態様「2」に数値50〜54が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2−3」に数値55〜79が割り当てられている。また、「変動時間」が「65000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「2−3」に対応する、演出表示予告の予告態様「2」に数値80〜84が割り当てられ、演出表示予告の予告態様「2−3」に数値85〜98が割り当てられている。さらに、「変動時間」が「65000ms」である場合には予告抽選2用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、チャンスボタン136の態様「3」に対応する演出表示予告の予告態様「3」に数値99が割り当てられている。
図27に示すように本実施の形態によるパチンコ機100では、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」の場合にはチャンスボタン136の態様「3」およびこれに対応する演出表示予告の予告態様「3」が選択されないように構成されているので、チャンスボタン136の態様が第3の態様となり演出表示予告の予告態様が表示3となる予告演出が実行されると実行中の特図変動遊技の当否判定結果は当りであることが確定される。本実施の形態では、第3の態様の選択には、当初から第3の態様が実行される場合(チャンスボタン136の態様「3」)のみならず、当初の態様が第2の態様でありその後に第3の態様に発展的に変化すること(チャンスボタン136の態様「2−3」)が含まれる。本実施の形態では同様に、演出表示予告の予告態様の表示3の選択には、当初の態様が表示3である場合(演出表示予告の予告態様「3」)のみならず、当初の態様が表示2でありその後に表示3に発展的に変化すること(演出表示予告の予告態様「2−3」)が含まれる。また、本実施の形態によるパチンコ機100では、チャンスボタン136および演出表示予告の予告態様「3」への発展的変化として予告態様「2」から予告態様「3」への変化のみが設定されているが、予告態様「1」、予告態様「2」および予告態様「3」がこの順に順次発展するパターンや、予告態様「1」から予告態様「3」へと予告態様「2」を経由しないで発展するパターンが設けられていてもよい。
また、図27に示すように本実施の形態によるパチンコ機100では、チャンスボタン136の第3の態様は、演出表示予告の予告態様として表示2または表示3が出現する場合に出現可能に設定されている。また、演出表示予告の予告態様の表示3は、チャンスボタン136の第2または第3の態様が出現する場合に出現可能に設定されている。
また、本実施の形態によるパチンコ機100では、チャンスボタン136の態様として第2の態様が選択された場合には「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチB」以外で実行中の特図変動遊技の当否判定結果は当りであることが確定する。言い換えると、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチAはずれ」である場合にチャンスボタン136の態様としての第2の態様は出現しないようになっている。本実施の形態では、第2の態様の選択には、当初から第2の態様が実行されている場合(チャンスボタン136の態様「2」)のみならず、当初の態様が第1の態様でありその後に第2の態様に発展的に変化すること(チャンスボタン136の態様「1−2」)が含まれる。本実施の形態では同様に、演出表示予告の予告態様の表示2の選択には、当初の態様が表示2である場合(演出表示予告の予告態様「2」)のみならず、当初の態様が表示1でありその後に表示2に発展的に変化すること(演出表示予告の予告態様「1−2」)が含まれる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、チャンスボタン136の態様および演出表示予告の予告態様によって、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、チャンスボタン136の態様および演出表示予告の予告態様に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、チャンスボタン136の態様として第1の態様よりも第2の態様の方が信頼度が高く、第2の態様よりも第3の態様の方が信頼度が高くなるように設定されている。また、演出表示予告の予告態様として表示1よりも表示2の方が信頼度が高く、表示2よりも表示3の方が信頼度が高くなるように設定されている。
チャンスボタン136の第1の態様の信頼度よりも第2の態様の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、チャンスボタン136の第1の態様を実行するよりも第2の態様を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、チャンスボタン136の態様として第2の態様の信頼度よりも第3の態様の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、チャンスボタン136の態様として第2の態様を実行するよりも第3の態様を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。このようにチャンスボタン136の態様は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
また、表示1の信頼度よりも表示2の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、表示1を出現させるよりも表示2を出現させる方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、表示2の信頼度よりも表示3の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、表示2を出現させるよりも表示3を出現させる方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。このように演出表示予告の予告態様は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図28は、予告テーブル2を用いた予告抽選2において選択される予告態様の一例および「装飾図柄表示装置での演出態様」のリーチ演出で用いられるキャラクタ画像の一例を示している。図28(a)〜図28(c)は、リーチ形成前の演出表示予告において例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示されるキャラクタ画像を示している。図28(a)は、表示1に対応する「番長1」を表したキャラクタ画像を示し、図28(b)は、表示2に対応する「番長2」を表したキャラクタ画像を示し、図28(c)は、表示3に対応する「番長3」を表したキャラクタ画像を示している。
図28(d)〜図28(f)は、リーチ形成中の演出表示予告において例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示されるキャラクタ画像を示している。図28(d)は、表示1に対応する「すけ番」を表したキャラクタ画像を示し、図28(e)は、表示2に対応する「番長の幼馴染」を表したキャラクタ画像を示し、図28(c)は、表示3に対応する「保健医」を表したキャラクタ画像を示している。リーチ形成中の演出表示予告では、リーチ形成中に図28(d)〜図28(f)に示すキャラクタ画像が演出表示領域208dにカットイン表示されるようになっている。
図28(g)および図28(h)は、リーチが構成された場合に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示されるキャラクタ画像を示している。図28(g)は、「リーチA」のリーチ演出時に表示される「不良A」を表したキャラクタ画像を示し、図28(h)は、「リーチB」のリーチ演出時に表示される「不良B」を表したキャラクタ画像を示している。
図28(i)〜図28(k)は、チャンスボタン136の態様を模式的に示している。図28(i)は、チャンスボタン136の第1の態様を示している。本実施の形態によるパチンコ機100では、チャンスボタン136の第1の態様においてチャンスボタン136は発光状態になる。図28(i)および後述の図33等では、チャンスボタン136の発光状態はチャンスボタンランプ138の発光素子138b〜138d(図中台形状で示し詳細は後述する)を白色で表している。図28(j)は、第2の態様を示している。本実施の形態によるパチンコ機100では、第2の態様においてチャンスボタン136は発光とともに振動している状態(以下、当該状態を「発光+振動状態」と称する場合がある)になっている。図28(j)および後述の図36等では、チャンスボタン136の振動状態は波線により表されている。図28(k)は、チャンスボタン136の第3の態様を示している。本実施の形態によるパチンコ機100では、チャンスボタン136の第3の態様においてチャンスボタン136は発光とともに振動し、かつ所定部位が回転している状態(以下、「発光+振動+回転状態」と称する場合がある)になっている。図28(k)および後述の図36等では、チャンスボタン136の発光+回転状態は、発光素子138b〜138dに代えて示された複数の放射状の曲線により表されている。
図29は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告決定処理(詳細は後述)における予告抽選3(ステップS1107)で用いられる予告テーブル3の一例を示している。予告テーブル3は、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。予告テーブル3は、装飾図柄表示装置208に表示される演出表示予告の実行契機または演出表示予告の予告態様の変化契機およびチャンスボタン136の態様の変化契機をそれぞれ決定するために用いられる。予告テーブル3は、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。
図29に示す予告テーブル3は、左列から「操作手段」、「表示」および「予告態様の変化契機」の3つに区分されている。「操作手段」は、図27に示す予告テーブル2を用いた予告抽選2において選択されたチャンスボタン136の態様を示している。「操作手段」は、チャンスボタン136の第1の態様を示す「1」、チャンスボタン136が第1の態様から第2の態様に変化することを示す「1−2」、チャンスボタン136の第2の態様を示す「2」、チャンスボタン136が第2の態様から第3の態様に変化することを示す「2−3」、チャンスボタン136の第3の態様を示す「3」の5つに区分されている。
「操作手段」の図中右隣の「表示」は、図27に示す予告テーブル2を用いた予告抽選2において選択された装飾図柄表示装置208による演出表示予告の予告態様を示している。「表示」は、「操作手段」の区分毎に対応付けて1、2または3つに区分されている。チャンスボタン136の態様「1」に対応する演出表示予告の予告態様は、表示1を示す「1」、表示2を示す「2」および表示1から表示2に変化することを示す「1−2」の3つに区分されている。また、チャンスボタン136の態様「1−2」に対応する演出表示予告の予告態様は、表示1から表示2に変化することを示す「1−2」、表示2を示す「2」および表示2から表示3に変化することを示す「2−3」の3つに区分されている。また、チャンスボタン136の態様「2」に対応する演出表示予告の予告態様は、表示2を示す「2」および表示2から表示3に変化することを示す「2−3」の2つに区分されている。また、チャンスボタン136の態様「2−3」に対応する演出表示予告の予告態様は、表示2を示す「2」および表示2から表示3に変化することを示す「2−3」の2つに区分されている。さらに、チャンスボタン136の態様「3」に対応する演出表示予告の予告態様は、表示3を示す「3」が対応付けられており、複数に区分に分されていない。
図29に示すように、「予告態様の変化契機」は、「予告態様の変化契機」の欄内であって「表示」の図中右隣から順に、「操作1回 3秒経過」、「操作1回 操作10回」、「操作1回 1回ごと1/10」、「操作5回 3秒経過」、「操作5回 操作10回」、「操作5回 1回ごと1/10」、「1回ごと1/5 3秒経過」、「1回ごと1/5 操作10回」および「1回ごと1/5 1回ごと1/10」の9個の小欄に区分されている。当該小欄内の上方には、演出表示予告の開始または演出表示予告の予告態様の変化契機の条件が示され、下方には、チャンスボタン136の態様の変化契機のための条件が示されている。当該小欄内の上段に示す「操作1回」は、チャンスボタン136の1回の操作(押下)を契機として演出表示予告が開始され、または演出表示予告の予告態様が変化することを示し、「操作5回」は、チャンスボタン136の5回の操作(押下)を契機として演出表示予告が開始され、または演出表示予告の予告態様が変化することを示し、「1回ごと1/5」は、チャンスボタン136の1回の操作(押下)毎に1/5の当選確率で抽選して当選した場合に、演出表示予告が開始され、または演出表示予告の予告態様が変化することを示している。当該小欄内の下段に示す「3秒経過」は、チャンスボタン136の操作を遊技者に要求する操作要求演出(詳細は後述)の開始から3秒経過することを契機としてチャンスボタン136の態様が変化することを示し、「操作10回」は、操作有効期間中のチャンスボタン136の10回の操作(押下)を契機としてチャンスボタン136の態様が変化することを示し、「1回ごと1/10」は、操作有効期間中のチャンスボタン136の1回の操作(押下)毎に1/10の当選確率で抽選して当選した場合にチャンスボタン136の態様が変化することを示している。当該操作有効期間は、遊技者による操作手段(例えば、チャンスボタン136や操作設定部139)の操作が、チャンスボタン136の態様を変化させたり演出表示予告を開始および変化させたりするための契機として有効な操作である判定される期間である。
本実施の形態によるパチンコ機100では、予告抽選2において演出表示予告の予告態様が発展的に変化する「1−2」または「2−3」が選択された場合には、操作有効期間中にチャンスボタン136が1回押下されたことに基づいて表示1または表示2が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに出現して演出表示予告が開始される。その後、操作有効期間中にチャンスボタン136がさらに1回押下されたことに基づいて演出表示予告の予告態様が表示2または表示3に発展的に変化する。また、予告抽選2において演出表示予告の予告態様が発展的に変化する表示「1−2」または「2−3」が選択されず表示「1」、「2」および「3」が選択された場合には、操作有効期間中にチャンスボタン136が1回押下されたことに基づいて表示1、表示2または表示3が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに出現して演出表示予告が開始される。その後、操作有効期間中にチャンスボタン136がさらに1回押下されても演出表示予告の予告態様は変化せずに当初の表示が維持されて演出表示予告が実行される。
「操作手段」が「1」であり「表示」が「1」である場合には予告抽選3用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「操作1回 3秒経過」に数値0〜89が割り当てられ、「操作1回 操作10回」および「操作1回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「操作5回 3秒経過」に数値90〜94が割り当てられ、「操作5回 操作10回」および「操作5回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「1回ごと1/5 3秒経過」に数値95〜99が割り当てられ、「1回ごと1/5 操作10回」および「1回ごと1/5 1回ごと1/10」に数値が割り当てられていない。なお、図29では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。
「操作手段」が「1」であり「表示」が「2」である場合には予告抽選3用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「操作1回 3秒経過」に数値0〜79が割り当てられ、「操作1回 操作10回」および「操作1回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「操作5回 3秒経過」に数値80〜89が割り当てられ、「操作5回 操作10回」および「操作5回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「1回ごと1/5 3秒経過」に数値90〜99が割り当てられ、「1回ごと1/5 操作10回」および「1回ごと1/5 1回ごと1/10」に数値が割り当てられていない。
「操作手段」が「1」であり「表示」が「1−2」である場合には予告抽選3用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「操作1回 3秒経過」に数値0〜69が割り当てられ、「操作1回 操作10回」および「操作1回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「操作5回 3秒経過」に数値70〜84が割り当てられ、「操作5回 操作10回」および「操作5回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「1回ごと1/5 3秒経過」に数値85〜99が割り当てられ、「1回ごと1/5 操作10回」および「1回ごと1/5 1回ごと1/10」に数値が割り当てられていない。
「操作手段」が「1−2」であり「表示」が「1−2」である場合には予告抽選3用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「操作1回 3秒経過」に数値0〜49が割り当てられ、「操作1回 操作10回」に数値50〜59が割り当てられ、「操作1回 1回ごと1/10」に数値60〜69が割り当てられ、「操作5回 3秒経過」に数値70〜79が割り当てられ、「操作5回 操作10回」に数値80〜84が割り当てられ、「操作5回 1回ごと1/10」に数値85〜89が割り当てられ、「1回ごと1/5 3秒経過」に数値90〜93が割り当てられ、「1回ごと1/5 操作10回」に数値94〜96が割り当てられ、「1回ごと1/5 1回ごと1/10」に数値97〜99が割り当てられている。
「操作手段」が「1−2」であり「表示」が「2」である場合には予告抽選3用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「操作1回 3秒経過」に数値0〜39が割り当てられ、「操作1回 操作10回」に数値40〜54が割り当てられ、「操作1回 1回ごと1/10」に数値55〜69が割り当てられ、「操作5回 3秒経過」に数値70〜74が割り当てられ、「操作5回 操作10回」に数値75〜81が割り当てられ、「操作5回 1回ごと1/10」に数値82〜89が割り当てられ、「1回ごと1/5 3秒経過」に数値90〜91が割り当てられ、「1回ごと1/5 操作10回」に数値92〜95が割り当てられ、「1回ごと1/5 1回ごと1/10」に数値96〜99が割り当てられている。
「操作手段」が「1−2」であり「表示」が「2−3」である場合には予告抽選3用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「操作1回 3秒経過」に数値0〜29が割り当てられ、「操作1回 操作10回」に数値30〜49が割り当てられ、「操作1回 1回ごと1/10」に数値50〜69が割り当てられ、「操作5回 3秒経過」に数値70〜71が割り当てられ、「操作5回 操作10回」に数値72〜80が割り当てられ、「操作5回 1回ごと1/10」に数値81〜89が割り当てられ、「1回ごと1/5 3秒経過」に数値90が割り当てられ、「1回ごと1/5 操作10回」に数値91が割り当てられ、「1回ごと1/5 1回ごと1/10」に数値92〜99が割り当てられている。
「操作手段」が「2」であり「表示」が「2」である場合には予告抽選3用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「操作1回 3秒経過」に数値0〜49が割り当てられ、「操作1回 操作10回」および「操作1回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「操作5回 3秒経過」に数値50〜79が割り当てられ、「操作5回 操作10回」および「操作5回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「1回ごと1/5 3秒経過」に数値80〜99が割り当てられ、「1回ごと1/5 操作10回」および「1回ごと1/5 1回ごと1/10」に数値が割り当てられていない。
「操作手段」が「2」であり「表示」が「2−3」である場合には予告抽選3用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「操作1回 3秒経過」に数値0〜33が割り当てられ、「操作1回 操作10回」および「操作1回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「操作5回 3秒経過」に数値34〜66が割り当てられ、「操作5回 操作10回」および「操作5回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「1回ごと1/5 3秒経過」に数値67〜99が割り当てられ、「1回ごと1/5 操作10回」および「1回ごと1/5 1回ごと1/10」に数値が割り当てられていない。
「操作手段」が「2−3」であり「表示」が「2」である場合には予告抽選3用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「操作1回 3秒経過」に数値0〜29が割り当てられ、「操作1回 操作10回」に数値30〜49が割り当てられ、「操作1回 1回ごと1/10」に数値50〜69が割り当てられ、「操作5回 3秒経過」に数値70〜71が割り当てられ、「操作5回 操作10回」に数値72〜80が割り当てられ、「操作5回 1回ごと1/10」に数値81〜89が割り当てられ、「1回ごと1/5 3秒経過」に数値90が割り当てられ、「1回ごと1/5 操作10回」に数値91が割り当てられ、「1回ごと1/5 1回ごと1/10」に数値92〜99が割り当てられている。
「操作手段」が「2−3」であり「表示」が「2−3」である場合には予告抽選3用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「操作1回 3秒経過」に数値0〜29が割り当てられ、「操作1回 操作10回」に数値30〜49が割り当てられ、「操作1回 1回ごと1/10」に数値50〜69が割り当てられ、「操作5回 3秒経過」に数値70〜71が割り当てられ、「操作5回 操作10回」に数値72〜80が割り当てられ、「操作5回 1回ごと1/10」に数値81〜89が割り当てられ、「1回ごと1/5 3秒経過」に数値90が割り当てられ、「1回ごと1/5 操作10回」に数値91が割り当てられ、「1回ごと1/5 1回ごと1/10」に数値92〜99が割り当てられている。
「操作手段」が「3」であり「表示」が「3」である場合には予告抽選3用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「操作1回 3秒経過」に数値0〜33が割り当てられ、「操作1回 操作10回」および「操作1回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「操作5回 3秒経過」に数値34〜66が割り当てられ、「操作5回 操作10回」および「操作5回 1回ごと1/10」に数値が割り当てられず、「1回ごと1/5 3秒経過」に数値67〜99が割り当てられ、「1回ごと1/5 操作10回」および「1回ごと1/5 1回ごと1/10」に数値が割り当てられていない。
例えば、予告抽選2の抽選結果は「操作手段」が「1」であり「表示」が「1−2」であって、予告抽選3の抽選結果が「操作1回 3秒経過」である場合には、操作有効期間中にチャンスボタン136が1回押下されると装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示1が出現して演出表示予告が開始される。また、操作有効期間開始と同時にチャンスボタン136が第1の態様に変化する。その後、操作有効期間中にチャンスボタン136がさらに1回押下されると装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示2が出現して演出表示予告の予告態様が発展的に変化する。「操作手段」が「1」であるので、操作要求演出開始から3秒が経過してもチャンスボタン136は発展的に変化せずに第1の態様が維持される。
また例えば、予告抽選2の抽選結果は「操作手段」が「1−2」であり「表示」が「2−3」であって、予告抽選3の抽選結果が「操作1回 1回ごと1/10」である場合には、操作有効期間中にチャンスボタン136が1回押下されると装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示2が出現して演出表示予告が開始される。また、操作有効期間開始と同時にチャンスボタン136が第2の態様に変化する。その後、操作有効期間中にチャンスボタン136がさらに1回押下されると装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示3が出現して演出表示予告の予告態様が発展的に変化する。また、操作有効期間中のチャンスボタン1回の押下につき当選確率1/10で抽選して当選するとチャンスボタン136が第2の態様から第3の態様に発展的に変化する。
また例えば、予告抽選2の抽選結果は「操作手段」が「1−2」であり「表示」が「2」であって、予告抽選3の抽選結果が「1回ごと1/5 操作10回」である場合には、操作有効期間中のチャンスボタン136の1回の押下につき当選確率1/5で抽選して当選すると装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示2が出現して演出表示予告が開始される。また、操作有効期間開始と同時にチャンスボタン136が第1の態様に変化する。また、操作有効期間中のチャンスボタンが10回押下されるとチャンスボタン136が第1の態様から第2の態様に発展的に変化する。なお、操作有効期間中のチャンスボタン136の1回の押下につき当選確率1/5で抽選して当選する前にチャンスボタン136が10回押下されると演出表示領域208dに表示2が出現して演出表示予告が開始される前にチャンスボタン136が第1の態様から第2の態様に発展的に変化する。
本実施の形態によるパチンコ機100では、予告抽選2において演出表示予告の予告態様が発展的に変化する「1−2」や「2−3」が選択された場合であっても、演出表示予告の予告態様の変化条件が満たされないと、所定態様で開始された演出表示予告は当該所定態様から他の予告態様に変化しないように構成されている。また、演出表示予告の開始条件が満たされなかった場合には、チャンスボタン136の操作有効期間終了後に最初に表示される予告態様で演出表示予告が開始される。このため、予告抽選2において演出表示予告の予告態様が発展的に変化する表示の「1−2」または「2−3」が選択された場合であっても、操作有効期間終了後に最初に表示1または表示2が出現して演出表示予告が開始される場合がある。
次に、特図変動遊技開始時に主制御部300が実行する特図変動開始時処理について図30を用いて説明する。図30は、図9に示す主制御部タイマ割込み処理での特図2関連抽選処理(ステップS229)および特図1関連抽選処理(ステップS231)にまたがって実行される特図変動開始時処理の流れを示すフローチャートである。本処理は1回の特図変動遊技に対して1回実行される。また、本処理は特図2関連抽選処理(ステップS229)において開始される。
図30に示すように、特図変動開始時処理ではまず、特図2変動遊技の保留が記憶されているか否かを判断する。例えば主制御部300は、RAM308に設けられた特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数が1以上であると判定すると特図2変動遊技の保留が記憶されていると判断して、ステップS1005に移行し、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数が0であると判定すると特図2変動遊技の保留が記憶されていないと判断してステップS1003に移行する。ステップS1003に移行すると、その後の処理は特図1関連抽選処理(ステップS231)において実行される。ステップS1003に移行せずにステップS1005が実行される場合には、ステップS1005以降の処理は引き続き特図2関連抽選処理(ステップS229)において実行される。
ステップS1001の次のステップS1003では、特図1変動遊技の保留が記憶されているか否かを判断する。例えば主制御部300は、RAM308に設けられた特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数が1以上であると判定すると特図1変動遊技の保留が記憶されていると判断して、ステップS1005に移行し、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数が0であると判定すると特図1変動遊技の保留が記憶されていないと判断して後述するステップS1005〜ステップS1015を実行せずに特図変動開始時処理を終了する。
ステップS1001またはステップS1003の次のステップS1005では、特図変動遊技の結果が大当りであるか否かを判断する。特図変動遊技の結果が大当りであるか否かは遊技状態に基づいて決定される。例えば主制御部300は、現在の遊技状態が特図高確率中である場合には図12(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、現在の遊技状態が特図低確率中である場合には図12(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して、これから開始する特図変動遊技を大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、特図変動遊技の結果が大当りであると判断するとステップS1007に移行し、特図変動遊技の結果が大当りでないと判断するとステップS1009に移行する。
ステップS1005の次のステップS1007では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当り時用特図決定用乱数値に対して図12(c)に示す特図決定用テーブルを参照して、特図変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定し、ステップS1015へ移行する。
一方、ステップS1005の次のステップS1009では、特図変動遊技の結果が小当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、特図変動遊技の結果が小当りであると判断するとステップS1011に移行し、特図変動遊技の結果が小当りでないと判断するとステップS1013に移行する。
ステップS1009の次のステップS1011では、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当り時用特図決定用乱数値に対して図12(c)に示す特図決定用テーブルを参照して、特図変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS1015へ移行する。
一方、ステップS1009の次のステップS1013では、はずれ図柄を決定する。例えば主制御部300は、RAM308に記憶されたはずれ図柄決定用乱数値に対して図12(c)に示す特図決定用テーブルを参照して、特図変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS1015へ移行する。
ステップS1007、S1011またはS1013の次のステップS1015では、決定された停止図柄に基づいて、特図変動遊技の変動時間の抽選を行う。例えば主制御部300は、現在の遊技状態が電サポ中であるか否か、すなわち電サポの有無に基づいて、当該停止図柄と、特図タイマ番号決定用乱数値と、図13(a)に示す特図1変動表示時間決定テーブルまたは図13(b)に示す特図2変動表示時間決定テーブルのいずれかを用いて特図変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)を決定し、特図変動開始時処理を終了する。
次に、特図変動遊技開始時に第1副制御部400が実行する予告決定処理の別の例について図31を用いて説明する。図31は、例えば図10に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される特図変動遊技開始時の予告決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は1回の特図変動遊技に対して1回実行される。
図31に示すように、予告決定処理ではまず、図14に示す予告テーブル1による予告抽選1を実行する(ステップS1101)。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる変動時間としての特図タイマ番号と、ROM406から読み出した図14に示す予告テーブル1と、RAM408に設けられた予告抽選1用乱数カウンタから取得した予告抽選1用乱数値とを用いて、予告抽選1を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選1の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1101の次のステップS1103では、ステップS1101において予告抽選1を実行した結果、「ボタン系」に当選したか否かを判定する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている予告抽選1の抽選結果が「ボタン系」であって「ボタン系」に当選したと判定するとステップS1105に移行し、当該抽選結果が「予告なし」、「予告X」および「予告Y」のいずれかであって「ボタン系」に当選していないと判断すると、後述のステップS1105〜S1107を実行せずにステップS1109に移行する。
ステップS1103の次のステップS1105では、図27に示す予告テーブル2による予告抽選2を実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる変動時間としての特図タイマ番号と、ROM406から読み出した図27に示す予告テーブル2と、RAM408に設けられた予告抽選2用乱数カウンタから取得した予告抽選2用乱数値とを用いて、予告抽選2を実行する。「装飾図柄表示装置での演出態様」として「ノーマルリーチ当り」以外が選択されると予告抽選2では、リーチ形成前の予告演出に係る抽選およびリーチ形成中の予告演出に係る抽選との合計2回実行される。この場合には、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選用の乱数値と、リーチ形成中の予告演出に係る予告抽選用の乱数値との合計2種類の予告抽選2用乱数値がRAM408に設けられた予告抽選2用乱数カウンタから取得される。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」として「ノーマルリーチ当り」が選択されると予告抽選2では、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選が1回だけ実行される。この場合には、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選用の予告抽選2用乱数値だけがRAM408に設けられた予告抽選2用乱数カウンタから取得される。予告抽選2が終了すると、第1副制御部400は、予告抽選2の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1105の次のステップS1107では、図29に示す予告テーブル3による予告抽選3を実行する。例えば第1副制御部400は、予告抽選1及び予告抽選2の抽選結果と、ROM406から読み出した図29に示す予告テーブル3と、RAM408に設けられた予告抽選3用乱数カウンタから取得した予告抽選3用乱数値とを用いて、予告抽選3を実行する。「装飾図柄表示装置での演出態様」として「ノーマルリーチ当り」以外が選択されると、予告抽選3は、予告抽選2と同様にリーチ形成前の予告演出に係る抽選およびリーチ形成中の予告演出に係る抽選との合計2回実行される。この場合には、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選用およびリーチ形成中の予告演出に係る予告抽選用の乱数値の合計2種類の予告抽選3用乱数値がRAM408に設けられた予告抽選3用乱数カウンタから取得される。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」として「ノーマルリーチ当り」が選択されると、予告抽選3は、予告抽選2と同様にリーチ形成前の予告演出に係る抽選の1回だけ実行される。このため、リーチ形成前の予告演出に係る予告抽選用の予告抽選3用乱数値だけがRAM408に設けられた予告抽選3用乱数カウンタから取得される。予告抽選3が終了すると、第1副制御部400は、予告抽選3の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1103またはステップS1107の次のステップS1109では、予告抽選1〜3の抽選結果に基づくコマンドの出力処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、当該コマンドを装飾図柄表示装置208に出力して、予告決定処理を終了する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技について図32乃至図42を用いてより具体的に説明する。まず、図32を用いて本実施の形態の実施例2−1によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例では、通常予告演出として「ボタン系」ではなく「予告X」が選択される例を説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図32(a)乃至図32(f)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技が大当りになる場合を時系列で示し、図32(a)乃至図32(e)および図32(g)は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技がはずれになる場合を時系列で示している。
図32(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾4−装飾3」が停止表示されて、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。図示は省略するが特図1表示装置212には「特図I」が停止表示されている。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図32(a)に示す時点では特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図32(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、図30に示す特図変動開始時処理を実行する。例えば主制御部300は、特図2変動遊技が保留されていないと判定し(ステップS1001のNo)、特図1変動遊技が保留されていると判定し(ステップS1003のYes)、これから開始する特図1変動遊技の当否判定を行い、当該特図1変動遊技に係る当否判定結果が大当りであると判定した場合には(ステップS1005のYes)、大当り図柄を決定し(ステップS1007)、当該当否判定結果がはずれであると判定した場合には(ステップS1005のNo、ステップS1009のNo)、はずれ図柄を決定し(ステップS1013)、停止図柄に基づき変動時間を抽選し(ステップS1015)、特図変動開始時処理を終了する。また、主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号および特図1保留数の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、大当り図柄として例えば、「特図A」を選択し、はずれ図柄として例えば、「特図I」を選択している。また、本例では、当否判定結果が大当りである場合の変動時間として「45000ms」を選択し、当否判定結果がはずれである場合の変動時間として「40000ms」を選択している。このため、図13(a)に示すように「装飾図柄表示装置での演出態様」として「リーチA」が選択される。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図31に示す特図変動遊技開始時の予告決定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告抽選1を実行して「予告X」に当選し(ステップS1101)、予告抽選1において「予告X」に当選したので「ボタン系」に当選しなかったと判定し(ステップS1103のNo)、変動時間と予告抽選1での抽選結果とに基づいて、「装飾図柄表示装置での演出態様」として「リーチA」を実行し通常予告演出として「予告X」を実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1109)、特図変動遊技の開始時の予告決定処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図32(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図32(b)に示すように、保留表示画像a3は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図32(c)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告X」の演出が実行されていることが報知される。中図柄表示領域208bに「パンダ」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図32(d)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾3」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「パンダ」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が再開され、さらに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図32(e)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「不良A」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「不良A」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間経過後(図柄変動表示を開始してから45000ms経過後)に図32(f)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「不良A」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾3」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチA当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図A」が停止表示される。
一方、図32(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って開始される当否判定による当否判定結果がはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であり、特図1変動遊技の変動時間は40000msである場合には、図32(e)に示す「リーチA」演出に続いて、図柄変動表示を開始してから40000ms経過後に、図32(g)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「不良A」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾4」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾4−装飾3」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチAはずれ」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾4−装飾3」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図I」が停止表示される。
次に、図33および図34を用いて本実施の形態の実施例2−2によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。以下では、通常予告演出として「ボタン系」が選択される例を説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図33(a)乃至図34(e)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図33以降では説明のために、装飾図柄表示装置208の右側にチャンスボタン136を示し、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)している状態をチャンスボタン136上に遊技者の手800を示すことで表し、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)していない状態をチャンスボタン136のみを示すことで表す。
図33(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されて、特図2変動遊技がはずれであることが報知されている。図示は省略するが特図2表示装置214には「特図I」が停止表示されている。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、時短状態である。
図33(a)に示す時点では、特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、特図2変動遊技が3個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図33(b)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、図30に示す特図変動開始時処理を実行する。例えば主制御部300は、特図2変動遊技が保留されていると判定し(ステップS1001のYes)、これから開始する特図2変動遊技の当否判定を行い、当該特図2変動遊技に係る当否判定結果がはずれであると判定し(ステップS1005のNo、ステップS1009のNo)、はずれ図柄を決定し(ステップS1013)、停止図柄に基づき変動時間を抽選し(ステップS1015)、特図変動開始時処理を終了する。また、主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果、当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号および特図2保留数の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、はずれ図柄として例えば、「特図I」を選択している。また、本例では、特図2変動遊技の変動時間として「40000ms」を選択している。このため、図13(b)に示すように「装飾図柄表示装置での演出態様」として「リーチAはずれ」が選択される。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図31に示す特図変動遊技開始時の予告決定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告抽選1を実行して「ボタン系」に当選し(ステップS1101)、予告抽選1において「ボタン系」に当選したと判定し(ステップS1103のYes)、予告抽選2を実行し(ステップS1105)、予告抽選3を実行し(ステップS1107)、変動時間と予告抽選1〜3での抽選結果とに基づいて、「装飾図柄表示装置での演出態様」として「リーチAはずれ」を実行し通常予告演出としての「ボタン系」を実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1109)、特図変動遊技の開始時の予告決定処理を終了する。
本例では、例えば、予告抽選2において、リーチ形成前に係る「ボタン系」の予告態様として、チャンスボタン136の態様「1」および演出表示予告の予告態様「2」が選択され、予告抽選3において、リーチ形成前に係る「予告態様の変化契機」として「操作1回 3秒」が選択されている。
また本例では、例えば、予告抽選2において、リーチ形成中に係る「ボタン系」の予告態様として、チャンスボタン136の態様「1」および演出表示予告の予告態様として「1−2」が選択され、予告抽選3において、リーチ形成中に係る「予告態様の変化契機」として「操作5回 3秒」が選択されている。
以上の処理が終了すると、図33(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図33(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後にリーチ形成前におけるチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。予告抽選2において、リーチ形成前に係るチャンスボタン136の態様「1」が選択されているため、図33(c)に示すように、チャンスボタン136の態様が発光状態(第1の態様)に変化するとともに、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが表示されて遊技者にチャンスボタン136の押下をうながす操作要求演出が実行される。
また、予告抽選3においてリーチ形成前に係る「予告態様の変化契機」として「操作1回 3秒」が選択されているが、予告抽選2の抽選結果はチャンスボタン136の態様が発展的に変化しない「1」であるため、操作要求演出から3秒が経過してもチャンスボタン136の態様は変化せず発光状態が維持される。
操作有効期間中であって装飾図柄表示装置208による操作要求演出の実行中に、遊技者がチャンスボタン136を1回だけ押下すると、図33(d)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長2」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成前の演出表示予告が実行される。
また、図33(d)および図33(e)に示すように演出表示領域208dの中央部上方には「連打せよ!」という文字画像が引き続き表示されて操作要求演出が継続される。このため、図33(e)に示すように、当該操作要求演出に促されて遊技者がチャンスボタン136を複数回押下しても、予告抽選2において、リーチ形成前に係るチャンスボタン136の態様「1」および演出表示予告の予告態様「2」を選択しているので、チャンスボタン136の態様および演出表示予告の予告態様は変化しない。
リーチ形成前の操作有効期間が終了するとリーチ形成前の演出表示予告が終了して、図33(f)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾4」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「番長2」に代えて中図柄表示領域208bでは図柄変動表示が再開され、さらに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。また、操作有効期間が終了したのでチャンスボタン136は発光状態ではない非発光状態になる(図中、発光素子138b〜138dを灰色で塗りつぶして示される)。
演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図33(g)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「不良A」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。
「リーチA」の演出が開始されてから所定時間経過後にリーチ形成中におけるチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。予告抽選2において、リーチ形成中に係るチャンスボタン136の態様「1」が選択されているため、図33(h)に示すように、チャンスボタン136の態様が発光状態(第1の態様)に変化するとともに、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが表示されて遊技者にチャンスボタン136の押下をうながす操作要求演出が実行される。
また、予告抽選3においてリーチ形成中に係る「予告態様の変化契機」として「操作1回 3秒」が選択されているが、予告抽選2の抽選結果はチャンスボタン136の態様が発展的に変化しない「1」であるため、操作要求演出から3秒が経過してもチャンスボタン136の態様は変化せず発光状態が維持される。
操作有効期間中であって装飾図柄表示装置208による操作要求演出の実行中に、遊技者がチャンスボタン136を1回だけ押下しても、予告抽選3において「操作5回」が選択されているので、リーチ形成中の演出表示予告が開始されず、図34(a)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが引き続き表示されてチャンスボタン136を遊技者に押下させるための操作要求演出が継続して実行される。
操作要求演出が継続して実行されているので、遊技者が続けてチャンスボタン136を連続して押下することにより、操作有効期間中にチャンスボタン136が5回押下されると、予告抽選2においてリーチ形成中に係る演出表示予告の予告態様「1−2」が選択され、予告抽選3においてリーチ形成中に係る「予告態様の変化契機」として「操作5回 3秒」が選択されているため、図34(b)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「すけ番」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成中の演出表示予告が実行される。
また、図34(c)に示すように演出表示領域208dの中央部上方には引き続き「連打せよ!」という文字画像が表示されて操作要求演出が継続される。このため、遊技者がさらに続けてチャンスボタン136を押下することにより、操作有効期間中にチャンスボタン136がさらに5回押下されると、演出表示予告の予告態様が表示1から表示2へと発展的に変化する。このため、図34(d)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「すけ番」を表したキャラクタ画像に代えて「幼馴染」のキャラクタ画像が表示される。
中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「幼馴染」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間経過後(図柄変動表示を開始してから40000ms経過後)に操作有効期間が終了し、図34(e)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「幼馴染」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾5」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾4」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチAはずれ」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾4」が停止表示されるよりも前に特図2表示装置214には「特図I」が停止表示される。
このように本実施例によるパチンコ機100は、装飾図柄表示装置208がチャンスボタン136の操作有効期間中に操作要求演出を表示可能であり、チャンスボタン136が操作有効期間中以外で変化する態様とは異なる、例えば発光状態または振動状態に変化可能であり、操作有効期間中にチャンスボタン136が発光状態から発光+振動状態に変化可能に構成されている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、装飾図柄表示装置208での演出とは異なる部分、すなわちチャンスボタン136での演出により演出効果を向上することができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者がチャンスボタン136の操作中に所定の演出表示が行われる装飾図柄表示装置208に注目していても、チャンスボタン136自体の態様が変化することで大当りに当選することを遊技者に期待させることができる場合がある。また、パチンコ機100は、操作有効期間中にチャンスボタン136の態様を変化可能に構成されているので、遊技者に操作有効期間中にチャンスボタン136を複数回操作させることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、チャンスボタン136の態様を自分自身で変化せしめたという達成感を遊技者に付与できる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100では、チャンスボタン136の態様は、発光状態から発光+振動状態となることで第1の態様から第2の態様に変化している。
特に、チャンスボタン136の態様に振動状態が加わって触覚的態様に変化すると、遊技者は装飾図柄表示装置208に注目しながらもチャンスボタン136の態様の変化を認識することができる場合がある。
次に、図35および図36を用いて本実施の形態の2−3によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図35(a)乃至図36(d)および図36(h)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技においてチャンスボタン136の態様が発展的に変化する前にリーチ形成中の演出表示予告が実行される場合を時系列で示し、図35(a)乃至図36(a)および図36(e)乃至図36(h)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技においてチャンスボタン136の態様が発展的に変化した後にリーチ形成中の演出表示予告が実行される場合を時系列で示している。図35では、操作要求演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)しなかったことがチャンスボタン136および手800の上にバツ印を示して表されている。
図35(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾0−装飾6」が停止表示されて、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。図示は省略するが特図1表示装置212には「特図I」が停止表示されている。
図35(a)に示す時点では、特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、本例では、特図2変動遊技が保留されていないので、特図2保留表示領域208d2に保留表示画像が表示されていない。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾0−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図35(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、図30に示す特図変動開始時処理を実行する。例えば主制御部300は、特図2変動遊技が保留されていないと判定し(ステップS1001のNo)、特図1変動遊技が保留されていると判定し(ステップS1003のYes)、これから開始する特図1変動遊技の当否判定を行い、当該特図1変動遊技に係る当否判定結果が大当りであると判定し(ステップS1005のYes)、停止図柄に基づき変動時間を抽選し(ステップS1015)、特図変動開始時処理を終了する。また、主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号および特図1保留数の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、大当り図柄として例えば、「特図B」を選択している。また、本例では、特図1変動遊技の変動時間として「45000ms」を選択している。このため、図13(a)に示すように「装飾図柄表示装置での演出態様」として「リーチA当り」が選択される。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図31に示す特図変動遊技開始時の予告決定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告抽選1を実行して「ボタン系」に当選し(ステップS1101)、予告抽選1において「ボタン系」に当選したと判定し(ステップS1103のYes)、予告抽選2を実行し(ステップS1105)、予告抽選3を実行し(ステップS1107)、変動時間と予告抽選1〜3での抽選結果とに基づいて、「装飾図柄表示装置での演出態様」としての「リーチA当り」と通常予告演出としての「ボタン系」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1109)、特図変動遊技の開始時の予告決定処理を終了する。
本例では、例えば、予告抽選2において、リーチ形成前に係る「ボタン系」の予告態様として、チャンスボタン136の態様「1」および演出表示予告の予告態様「1−2」が選択され、予告抽選3において、リーチ形成前に係る演出表示予告の実行および変化契機として「操作1回 3秒」が選択されている。
また本例では、例えば、予告抽選2において、リーチ形成中に係る「ボタン系」の予告態様として、チャンスボタン136の態様「1−2」および演出表示予告の予告態様「2」が選択され、予告抽選3において、リーチ形成中に係る演出表示予告の実行および変化契機並びにチャンスボタン136の態様の変化契機として「操作5回 3秒経過」が選択されている。
以上の処理が終了すると、図35(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図35(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後にリーチ形成前におけるチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。予告抽選2において、リーチ形成前に係るチャンスボタン136の態様「1」が選択されているため、図35(c)に示すように、チャンスボタン136の態様が発光状態(第1の態様)に変化するとともに、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが表示されて遊技者にチャンスボタン136の押下をうながす操作要求演出が実行される。
また、予告抽選3においてリーチ形成前に係る「予告態様の変化契機」として「操作1回 3秒」が選択されているが、予告抽選2の抽選結果はチャンスボタン136の態様が発展的に変化しない「1」であるため、操作要求演出から3秒が経過してもチャンスボタン136の態様は変化せず発光状態が維持される。
操作有効期間中であって装飾図柄表示装置208による操作要求演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を1回も押下しなかったので、図35(d)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像が継続して表示されて遊技者にチャンスボタン136の押下をうながす操作要求演出が引き続き実行される。
遊技者がチャンスボタン136を1回も押下せずに操作有効期間が終了すると、図35(e)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長1」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成前の演出表示予告が実行される。
本例では、予告抽選2においてリーチ形成前の演出表示予告の予告態様「1−2」が選択され、予告抽選3においてリーチ形成前の演出表示予告の実行契機として「操作1回」が選択されていたので、操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を1回押下していれば表示1による演出表示予告が開始され、その後操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136をさらに1回押下していれば演出表示予告の予告態様が表示2に変化するはずであった。しかしながら、操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を1回も押下しなかったので、操作有効期間が終了すると表示1による演出表示予告が開始される。このように、パチンコ機100は、操作有効期間中にチャンスボタン136が押下されると遊技者が大当りに当選することを相対的に期待できる予告態様で演出表示予告を実行し、操作有効期間中にチャンスボタン136が押下されないと遊技者が大当りに当選することを相対的に期待できない予告態様で演出表示予告を実行する。
リーチ形成前の操作有効期間が終了するとリーチ形成前の演出表示予告が終了して、図35(f)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾6」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「番長1」に代えて、中図柄表示領域208bでは図柄変動表示が再開され、さらに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。また、操作有効期間が終了したのでチャンスボタン136は発光状態ではない非発光状態になる。
演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図35(g)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「不良A」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。
「リーチA」の演出が開始されてから所定時間経過後にチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。予告抽選2において、リーチ形成中に係るチャンスボタン136の態様「1」が選択されているため、図35(h)に示すように、チャンスボタン136の態様が発光状態(第1の態様)に変化するとともに、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが表示されてチャンスボタン136を遊技者に押下させるための操作要求演出が実行される。
操作有効期間中であって装飾図柄表示装置208による操作要求演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を1回だけ押下しても、予告抽選3において「操作5回 3秒」が選択されているので、リーチ形成中の演出表示予告が開始されず、図36(a)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが引き続き表示されてチャンスボタン136を遊技者に押下させるための操作要求演出が継続して実行される。
また、予告抽選3においてリーチ形成前に係る「予告態様の変化契機」として「操作5回 3秒」が選択されているが、予告抽選2の抽選結果はチャンスボタン136の態様が発展的に変化しない「1」であるため、操作要求演出から3秒が経過してもチャンスボタン136の態様は変化せず発光状態が維持される。
操作要求演出が引き続き実行されたため、遊技者は、続けてチャンスボタン136を連続して押下する。操作有効期間中であって操作要求演出の開始から3秒経過する前にチャンスボタン136が合計5回押下されると、図36(b)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「幼馴染」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成中の演出表示予告が実行される。
また、図36(b)に示すように演出表示領域208dの中央部上方には引き続き「連打せよ!」という文字画像が表示されて操作要求演出が継続される。操作要求演出に促されて、遊技者がさらに続けてチャンスボタン136を押下しても予告抽選3においてリーチ形成中に係る演出表示予告の予告態様「2」を選択しているので、当該態様は発展的に変化しない。このため、演出表示予告の開始後にチャンスボタン136が1回または複数回押下されても演出表示領域208dに「幼馴染」を表したキャラクタ画像が継続して表示される。
操作有効期間中であって操作要求演出が開始されてから3秒経過すると、図36(d)に示すようにチャンスボタン136の態様が発光+振動状態(第2の態様)に発展的に変化する。演出表示領域208dに引き続き「連打せよ!」という文字画像が表示されているので、遊技者は、当該表示に従いチャンボタン136を繰り返し押下し続けていると、チャンスボタン136の振動を触覚的に感じ取ることができる。
一方、予告抽選3において「操作5回 3秒」が選択されているので、図36(e)に示すように、操作有効期間中であって装飾図柄表示装置208による操作要求演出の実行中に、遊技者がチャンスボタン136を1回だけ押下しても演出表示予告が実行されない。また、遊技者がチャンスボタン136を合計5回押下する前に操作要求演出の開始から3秒経過すると、図36(f)に示すように演出表示予告が実行される前にチャンスボタン136の態様が発光+振動状態(第2の態様)に発展的に変化する。操作要求演出に促されて、遊技者がチャンスボタン136を押下している最中にチャンスボタン136の態様が変化すると、遊技者は、手を介してチャンスボタン136の振動を触覚的に感じ取ることができる。これにより遊技者は、装飾図柄表示装置208から目を逸らすことなくチャンスボタン136が信頼度の高い予告に変化したことを認識できる場合がある。
操作有効期間中であってチャンスボタン136の態様が発光+振動状態に発展的に変化した後に、遊技者によりチャンスボタン136が5回目の押下が行われると、図36(g)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「幼馴染」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成中の演出表示予告が実行される。
図36(d)または図36(g)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「幼馴染」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間経過後(図柄変動表示を開始してから45000ms経過後)に、図36(h)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「幼馴染」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾6」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチA当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図B」が停止表示される。
このように、本実施例によるパチンコ機100では、操作有効期間中において所定時間経過(例えば、操作要求演出から3秒経過)するとチャンスボタン136が発光状態から発光+振動状態に変化している。
本実施例によるパチンコ機100では、チャンスボタン136が操作することでのみ第2の態様に変化するので、チャンスボタンの第2の態様への変化に対する自力操作での達成感を遊技者に付与することができる場合がある。
また、本実施例のようにパチンコ機100は、遊技者のチャンスボタン136の操作状況によって「ボタン系」の通常予告演出の演出順序が変化する場合がある。また、図35(d)および図35(e)に示すように遊技者がチャンスボタン136を押下しないので、表示2が出現しない。このように、本実施の形態によるパチンコ機100では、チャンスボタン136の操作状況により実行される予告演出の順序や予告態様が変化するので、遊技者に予告演出のバリエーションを付与できるとともに、遊技者にチャンスボタン136の押下を積極的に行わせることができる場合がある。
次に、図37乃至図39を用いて本実施の形態の実施例2−4によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図37(a)乃至図38(b)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技においてチャンスボタン136の態様が発展的に変化する前に演出表示予告の予告態様が発展的に変化する場合を時系列で示し、図37(a)乃至図37(d)および図38(c)乃至図38(h)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技においてチャンスボタン136の態様が発展的に変化した後に演出表示予告の予告態様が発展的に変化する場合を時系列で示し、図37(a)乃至図37(h)および図39(a)乃至図39(g)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技においてチャンスボタン136の態様が発展的に変化した後に演出表示予告が実行される場合を時系列で示している。
図37(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されて、特図2変動遊技がはずれであることが報知されている。図示は省略するが特図2表示装置214には「特図I」が停止表示されている。なお、現在の遊技状態は電サポ状態である。
図37(a)に示す時点では、特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、特図2変動遊技が3個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図37(b)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、図30に示す特図変動開始時処理を実行する。例えば主制御部300は、特図2変動遊技が記憶されていると判定し(ステップS1001のYes)、これから開始する特図2変動遊技の当否判定を行い、当該特図2変動遊技に係る当否判定結果が大当りであると判定し(ステップS1005のYes)、大当り図柄を決定し(ステップS1007)、停止図柄に基づき変動時間を抽選し(ステップS1015)、特図変動開始時処理を終了する。また、主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果、当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号および特図2保留数の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、大当り図柄として例えば、「特図A」を選択している。また、本例では、特図2変動遊技の変動時間として「15000ms」を選択している。このため、図13(b)に示すように「装飾図柄表示装置での演出態様」として「ノーマルリーチ当り」が選択される。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図31に示す特図変動遊技開始時の予告決定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告抽選1を実行して「ボタン系」に当選し(ステップS1101)、予告抽選1において「ボタン系」に当選したと判定し(ステップS1103のYes)、予告抽選2を実行し(ステップS1105)、予告抽選3を実行し(ステップS1107)、変動時間と予告抽選1〜3での抽選結果とに基づいて、「装飾図柄表示装置での演出態様」としての「ノーマルリーチ当り」と通常予告演出としての「ボタン系」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1109)、特図変動遊技の開始時の予告決定処理を終了する。
本例では、例えば、予告抽選2において、リーチ形成前に係る「ボタン系」の予告態様として、チャンスボタン136の態様「2−3」および演出表示予告の予告態様「2−3」が選択され、予告抽選3において、リーチ形成前に係る演出表示予告の実行契機として「1回ごと1/5 3秒経過」が選択されている。
また本例では、「装飾図柄表示装置での演出態様」として「ノーマルリーチ」が選択されているので、リーチ形成中用の予告抽選2および3は実行されない。
以上の処理が終了すると、図37(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図37(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後にチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。予告抽選2において、リーチ形成前に係るチャンスボタン136の態様「2−3」が選択されているため、図37(c)に示すように、チャンスボタン136の態様が発光+振動状態(第2の態様)に変化するとともに、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが表示されてチャンスボタン136を遊技者に押下させるための操作要求演出が実行される。
操作有効期間中であって装飾図柄表示装置208による操作要求演出の実行中に、図37(d)に示すように遊技者がチャンスボタン136を1回押下するごとに当選確率1/5の確率で抽選が行われる。当該抽選に当選すると、予告抽選2において、リーチ形成前に係る演出表示予告の予告態様「2−3」が選択されているため、図37(e)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長2」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成前の演出表示予告が開始される。
また、図37(e)に示すように演出表示領域208dの中央部上方には「連打せよ!」という文字画像が引き続き表示されている。このため、図37(f)に示すように遊技者が続けてチャンスボタン136を押下する。チャンスボタン136が1回押下されるごとに当選確率1/5の確率で抽選が行われる。当該抽選に当選すると演出表示予告の予告態様が表示2から表示3へと発展的に変化する。このため、図37(g)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長2」を表したキャラクタ画像に代えて「番長3」のキャラクタ画像が表示される。
操作有効期間中であって操作要求演出が開始されてから3秒経過すると、図37(h)に示すようにチャンスボタン136の態様が発光+振動+回転状態(第3の態様)に発展的に変化する。演出表示領域208dに引き続き「連打せよ!」という文字画像が表示されているので、遊技者は、当該表示に従いチャンボタン136を繰り返し押下し続けていると、チャンスボタン136の振動を触覚的に感じ取ることができる。このように、チャンスボタン136の態様は、操作有効期間中に発光+振動状態(第一の態様)から発光+振動+回転状態(第二の態様)に変化するように構成されている。
チャンスボタン136の態様が発光+振動+回転状態(第3の態様)に発展的に変化してから所定時間経過後に図38(a)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾7」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「番長3」に代えて中図柄表示領域208bでは図柄変動表示が再開され、さらに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、「ノーマルリーチ」が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示を開始してから15000ms経過後)に図38(b)に示すように、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「ノーマルリーチ当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されるよりも前に特図2表示装置214には「特図A」が停止表示される。
一方、図37(d)に示す操作要求演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を1回押下するごとに実行される抽選に当選すると、図38(c)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長2」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成前の演出表示予告が実行される。
また、図38(c)に示すように演出表示領域208dの中央部上方には「連打せよ!」という文字画像が引き続き表示されて操作要求演出の一部が継続される。このため、図38(d)に示すように遊技者が続けてチャンスボタン136を押下する。チャンスボタン136が1回押下されるごとに当選確率1/5の確率で抽選を行う。
操作有効期間中であって、当該抽選に当選する前に操作要求演出が開始されてから3秒経過すると図38(e)に示すようにチャンスボタン136の態様が発光+振動+回転状態(第3の態様)に発展的に変化する。演出表示領域208dに引き続き「連打せよ!」という文字画像が表示されているので遊技者は、当該表示に従いチャンボタン136を押下し続けていると、手を介してチャンスボタン136の振動を触覚的に感じ取ることができる。このように、チャンスボタン136の態様は、操作有効期間中に変化するように構成されている。
チャンスボタン136の態様が発展的に変化した後も遊技者がチャンスボタン136を複数回押下し続けたので、チャンスボタン136が1回押下されるたびに実行される抽選に当選すると、演出表示予告の予告態様が表示2から表示3へと発展的に変化する。このため、図38(f)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長2」を表したキャラクタ画像に代えて「番長3」のキャラクタ画像が表示される。
中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長3」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間経過後に図38(g)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bには、演出表示領域208dに表示されていた「番長3」に代えて、図柄変動表示が再開され、さらに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、「ノーマルリーチ」が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示を開始してから15000ms経過後)に図38(h)に示すように、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「ノーマルリーチ当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されるよりも前に特図2表示装置214には「特図A」が停止表示される。
一方、図37(d)に示す操作要求演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を1回押下するごとに実行される抽選に当選しないと、図39(a)に示すように、遊技者は、チャンスボタン136を押下するのを一度止めてしまう場合がある。しかしながら演出表示領域208dに「連打せよ!」という文字画像が引き続き表示されているので、図39(b)に示すように遊技者は、当該文字画像によって押下の意識をかきたてられて、チャンスボタン136の押下を再開する場合がある。
遊技者がチャンスボタン136の操作を再開してチャンスボタン136を複数回押下し続けるものの1回押下するごとに実行される抽選に当選しないまま、操作要求演出が開始されてから3秒が経過すると、図39(c)に示すように、演出表示予告が開始される前にチャンスボタン136の態様が発光+振動+回転状態(第3の態様)に発展的に変化する。遊技者は、チャンボタン136を押下し続けていたので、手を介してチャンスボタン136の振動を触覚的に感じ取ることができる。これにより遊技者は、装飾図柄表示装置208から目を逸らすことなくチャンスボタン136が信頼度の高い予告に変化したことを認識できる。
チャンスボタン136の態様は、演出表示予告が開始される前であっても操作有効期間中に変化するように構成されている。
チャンスボタン136の態様が発光+振動+回転状態(第3の態様)に発展的に変化した後も図39(d)に示すように遊技者がチャンスボタン136を押下し続けたため、チャンスボタン136の1回の押下ごとに抽選が実行され、当該抽選に当選すると演出表示予告の予告態様が表示2から表示3へと発展的に変化する。このため、図39(e)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長2」を表したキャラクタ画像に代えて「番長3」のキャラクタ画像が表示される。
中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長3」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間経過後に図39(f)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾7」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「番長3」に代えて中図柄表示領域208bでは図柄変動表示が再開され、さらに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、「ノーマルリーチ」が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示を開始してから15000ms経過後)に図39(g)に示すように、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「ノーマルリーチ当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されるよりも前に特図2表示装置214には「特図A」が停止表示される。
また、図示は省略するが、操作要求演出が開始されて遊技者がチャンスボタン136を押下したことに基づき演出表示予告が表示2の予告態様で開始された後に遊技者がチャンスボタン136の押下を止めてしまい、その後操作有効期間が終了すると、演出表示予告は表示3に発展的に変化せずに表示2の予告態様のままで継続される。また、図示は省略するが、操作要求演出が開始されて演出表示予告が開始される前に遊技者がチャンスボタン136の押下を止めてしまうと、演出表示予告は操作有効期間終了後に表示2の予告態様で実行される。
このように本実施例によるパチンコ機100は、少なくとも演出表示予告の実行開始前までは操作要求演出が表示可能に構成されており、チャンスボタン136の態様が発光+振動状態(第一の態様)から発光+振動+回転状態(第二の態様)へと変化した場合であっても、操作要求演出の表示態様は変化しないように構成されている。
本実施例によるパチンコ機100では、装飾図柄表示装置208に表示された画像からチャンスボタン136が発光+振動+回転状態に変化したことを遊技者が認識できないため、遊技者がチャンスボタン136を操作しなければチャンスボタン136の態様の変化に気付き難くすることができ、遊技者にチャンスボタン136の操作を効果的に促すことができる場合がある。
次に、図40および図41を用いて本実施の形態の実施例2−5によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図40(a)乃至図41(e)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図40(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾0−装飾6」が停止表示されて、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。図示は省略するが特図1表示装置212には「特図I」が停止表示されている。
図40(a)に示す時点では、特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、本例では、特図2変動遊技が保留されていないので、特図2保留表示領域208d2に保留表示画像が表示されていない。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾0−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図40(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、図30に示す特図変動開始時処理を実行する。例えば主制御部300は、特図2変動遊技が保留されていないと判定し(ステップS1001のNo)、特図1変動遊技が保留されていると判定し(ステップS1003のYes)、これから開始する特図1変動遊技の当否判定を行い、当該特図1変動遊技に係る当否判定結果が大当りであると判定し(ステップS1005のYes)、停止図柄に基づき変動時間を抽選し(ステップS1015)、特図変動開始時処理を終了する。また、主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号および特図1保留数の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、大当り図柄として例えば、「特図A」を選択している。また、本例では、特図1変動遊技の変動時間として「65000ms」を選択している。このため、図13(a)に示すように「装飾図柄表示装置での演出態様」として「リーチB当り」が選択される。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図31に示す特図変動遊技開始時の予告決定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告抽選1を実行して「ボタン系」に当選し(ステップS1101)、予告抽選1において「ボタン系」に当選したと判定し(ステップS1103のYes)、予告抽選2を実行し(ステップS1105)、予告抽選3を実行し(ステップS1107)、変動時間と予告抽選1〜3での抽選結果とに基づいて、「装飾図柄表示装置での演出態様」としての「リーチB当り」と通常予告演出としての「ボタン系」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1109)、特図変動遊技の開始時の予告決定処理を終了する。
本例では、例えば、予告抽選2において、リーチ形成前に係る「ボタン系」の予告態様として、チャンスボタン136の態様「3」および演出表示予告の予告態様「3」が選択され、予告抽選3において、リーチ形成前に係る演出表示予告の実行および変化契機として「操作5回 3秒経過」が選択されている。
また本例では、例えば、予告抽選2において、リーチ形成中に係る「ボタン系」の予告態様として、チャンスボタン136の態様「1−2」および演出表示予告の予告態様「2−3」が選択され、予告抽選3においてリーチ形成中に係る演出表示予告の実行および変化契機並びにチャンスボタン136の態様の変化契機として「1回ごと1/5 1回ごと1/10」が選択されている。
以上の処理が終了すると、図40(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図40(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後にチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。予告抽選2において、リーチ形成前に係るチャンスボタン136の態様「3」が選択されているため、図40(c)に示すように、チャンスボタン136の態様が発光+振動+回転状態(第3の態様)に変化するとともに、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが表示されてチャンスボタン136を遊技者に押下させるための操作要求演出が実行される。
図40(d)に示す時点では、操作有効期間中であって操作要求演出の実行中に、遊技者がチャンスボタン136を4回押下したものの5回目の押下をしなかったので、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが引き続き表示されてチャンスボタン136を遊技者に押下させるための操作要求演出が継続して実行されている。
その後、遊技者がチャンスボタン136の5回目の押下をすると、図40(e)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長3」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成前の演出表示予告が実行される。
リーチ形成前の演出表示予告が終了すると、図40(f)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾3」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「番長2」に代えて、中図柄表示領域208bでは図柄変動表示が再開され、さらに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。また、チャンスボタン136は発光+振動+回転状態でなくなり、発光も振動も回転もしていない状態となる。
演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図40(g)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「不良B」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチB」の演出が実行されていることが報知される。
「リーチB」の演出が開始されてから所定時間経過後にチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。予告抽選2において、リーチ形成前に係るチャンスボタン136の態様「1−2」が選択されているため、図40(h)に示すように、チャンスボタン136の態様が発光状態(第1の態様)に変化するとともに、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが表示されてチャンスボタン136を遊技者に押下させるための操作要求演出が実行される。
操作有効期間中であって装飾図柄表示装置208による操作要求演出の実行中に、図41(a)に示すように遊技者がチャンスボタン136を1回押下するごとに演出表示予告用の抽選(当選確率は1/5)とチャンスボタン136の態様変化用の抽選(当選確率は1/10)とが行われる。本例では先に演出表示予告用の抽選に当選したので、図41(b)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「幼馴染」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成中の演出表示予告が実行される。
また、図41(b)に示すように、演出表示領域208dの中央部上方には引き続き「連打せよ!」という文字画像が表示されるので、当該文字画像に促されて遊技者がさらに続けてチャンスボタン136を押下すると、チャンスボタン136に1回の押下ごとに演出表示予告用の抽選およびチャンスボタン136の態様変化用の抽選が行われる。チャンスボタン136の態様変化用の抽選に当選する前に演出表示予告用の抽選に当選したので演出表示予告の予告態様が表示2から表示3へと発展的に変化する。このため、図41(c)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「幼馴染」を表したキャラクタ画像に代えて「保健医」のキャラクタ画像が表示される。
また、図41(c)に示すように演出表示領域208dの中央部上方には引き続き「連打せよ!」という文字画像が表示されて操作要求演出が継続される。この操作要求演出に促されて、遊技者がさらに続けてチャンスボタン136を押下すると、チャンスボタン136の態様変化用の抽選が行われる。操作有効期間内に当該抽選に当選したのでチャンスボタン136の態様が第1の態様から第2の態様に発展的に変化する。このため、図41(d)に示すようにチャンスボタン136の態様が発光+振動状態(第2の態様)に変化する。遊技者は、チャンスボタン136を押下し続けていたので、手を介してチャンスボタン136の振動を触覚的に感じ取ることができる。
中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「保健医」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間経過後(図柄変動表示を開始してから65000ms経過後)に、図41(e)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに表示されていた「保健医」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾3」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図A」が停止表示される。
図示は省略するが、リーチ形成中の「ボタン系」演出では、表示2の予告態様で演出表示予告が開始された後に実行されたチャンスボタン136の態様変化用の抽選に当選してチャンスボタンの予告態様が第2の態様に発展的に変化し、その後さらに実行された演出表示予告の予告態様変化用の抽選に当選して演出表示予告の予告態様が表示3に発展的に変化する場合もある。また、リーチ形成中の「ボタン系」演出では、実行されたチャンスボタン136の態様変化用の抽選に当選してチャンスボタンの予告態様が第2の態様に発展的に変化した後に、実行された演出表示予告の開始用の抽選に当選して表示2の予告態様で演出表示予告が開始され、さらにその後遊技者のチャンスボタン136の押下に基づいて演出表示予告の予告態様変化用の抽選に当選して演出表示予告の予告態様が表示3に発展的に変化する場合もある。また、操作有効期間中に実行されたチャンスボタン136の態様変化用の抽選で当選しなければチャンスボタン136の態様が第1の態様から変化せずに操作有効期間が終了する場合もある。また、操作有効期間中に実行された演出表示予告の開始用の抽選で当選しなければ操作有効期間終了時に表示2の態様で演出表示予告が実行される場合もある。
このように本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間中においてチャンスボタン136が第1の態様である時に演出表示予告が行われた場合であっても、その後の操作有効期間中にチャンスボタン136が第2の態様に変化可能に構成されている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出表示予告が行われた場合であっても、チャンスボタン136の操作有効期間の残りも演出実行期間として有効に活用できる場合がある。
次に、図42を用いて本実施の形態の実施例2−5によるパチンコ機100における特図変動遊技の変形例について説明する。本変形例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図42(a)乃至図42(e)はこの順に、本変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
本変形例では、上記実施例2−4によるパチンコ機100と同様に図40(a)乃至図40(h)に示す特図変動遊技が実行された後に、図42(a)に示すように、操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を1回押下するごとに当選確率1/5の確率で演出表示予告用の抽選および当選確率1/10でチャンスボタン136の態様変化用の抽選が実行される。これらの抽選は同一の乱数を用いて抽選される。例えば、当該乱数の範囲は0〜9であって、演出表示予告用の抽選での当選乱数値が3および7であり、チャンスボタン136の態様変化用の抽選での当選乱数値が7であったとする。これらの乱数値は、RAM408に設けられた所定のカウンタから取得される。
本例では先に乱数値3が取得されて演出表示予告用の抽選に当選し、チャンスボタン136の態様変化用抽選に不当選となるので図42(b)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「幼馴染」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成中の演出表示予告が実行され、チャンスボタン136の態様は変化なし。
演出表示予告の開始後、図42(c)に示すように遊技者がチャンスボタン136を複数回押下し続けると、チャンスボタン136の押下ごとに演出表示予告用の抽選およびチャンスボタン136の態様変化用の抽選が行われる。例えば、乱数値7が取得されて演出表示予告用の抽選およびチャンスボタン136の態様変化用の抽選に同時に当選すると、演出表示予告の予告態様が表示2から表示3へと発展的に変化するとともに、チャンスボタン136の態様が発光状態(第1の態様)から発光+振動状態(第2の態様)に発展的に変化する。このため、図42(d)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「幼馴染」を表したキャラクタ画像に代えて「保健医」のキャラクタ画像が表示され、チャンスボタン136が発光+振動状態に変化する。遊技者は、チャンスボタン136を押下し続けてチャンスボタン136に触れていたので、チャンスボタン136の振動を触覚的に感じ取ることができる。
このように本変形例によるパチンコ機100によれば、演出表示予告の予告態様とチャンスボタン136の態様とを同時に変化させることで遊技者にチャンスボタン136の操作に対する達成感を付与することができる場合がある。
中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「保健医」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間経過後(図柄変動表示を開始してから65000ms経過後)に、図42(e)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに表示されていた「保健医」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾3」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図A」が停止表示される。
次に、図43を用いて、装飾図柄表示装置208による操作要求演出の一例について説明する。図43(a)および図43(b)は、リーチ形成前における操作要求演出の一例をそれぞれ示している。図43(a)は、上記実施例2−2乃至2−5によるパチンコ機100での操作要求演出を示している。図43(a)に示すように、操作要求演出は、チャンスボタン136の態様が発光+振動状態の場合にも発光状態を表したチャンスボタン136の画像を演出表示領域208dに表示して実行される。このように、操作要求演出において、演出表示領域208dに表示されるチャンスボタン136を表した画像は常に同じ態様を表した画像であるが、これに限られない。例えば、図43(b)に示すように、チャンスボタン136の態様が発光+振動状態である場合には演出表示領域208dに表示されるチャンスボタン136を表した画像は、発光+振動状態を表した画像であってもよい。このように、操作要求演出では、チャンスボタン136の態様と同じ態様でチャンスボタン136を表した画像が表示されてもよい。
図43(c)乃至図43(h)は、操作要求演出において演出表示領域208dに表示される画像を示している。図43(c)は、上記実施例2−2乃至2−5によるパチンコ機100での操作要求演出を示している。図43(c)に示すように、操作要求演出実行時に演出表示領域208dにはチャンスボタン136を表した画像と、「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが表示されるが、これに限られない。図43(d)に示すように、例えば、操作要求演出として、発光状態のチャンスボタン136を表す画像のみが演出表示領域208dに表示されてもよい。図43(e)に示すように、発光+振動状態のチャンスボタン136を表す画像のみが演出表示領域208dに表示されてもよい。また、図43(f)に示すようにチャンスボタン136を表した画像と、「押せ!」という文字画像とが演出表示領域208dに表示されてもよい。また、図43(g)に示すように、「ボタンを押せ!」という文字画像のみが演出表示領域208dに表示されてもよい。
図43(h)は、演出表示領域208dに表示されるチャンスボタン136を表した画像を図中矢印の向きに時系列で示している。また、図43(h)に示すように、操作要求演出において、チャンスボタン136を表した画像が拡大と縮小とを繰り返して表示されてチャンスボタン136が押下されているような動画像が演出表示領域208dに表示されてもよい。また、操作要求演出は、「連打せよ!」という文字画像を表示して遊技者にチャンスボタン136の連続押下を促すようにしなくてもよい。また、操作要求演出時にスピーカ120から所定の音声が発せられるようにしてもよいし、枠ランプ122または遊技盤用ランプ532が点灯したり、点滅したりするようにしてもよい。また、操作要求演出は、図43(c)乃至図43(h)に示す態様を適宜組み合わせて実行されてもよい。
また、上記実施例でのパチンコ機100では予告抽選1において通常予告演出として「ボタン系」が選択された場合には、「ボタン系」による予告演出が「ノーマルリーチ当り」以外でリーチ形成前およびリーチ形成中の2回実行されるように構成されているが、これに限られない。例えば、パチンコ機100は、「ボタン系」の予告演出をリーチ形成前またはリーチ形成中のいずれか一方のみで実行するように構成されていてもよい。
また、上記実施例によるパチンコ機100では、「ボタン系」の予告演出がリーチ形成前およびリーチ形成中の2回実行される場合には、予告抽選2および予告抽選3においてそれぞれ2回分の抽選が行われるように構成されているが、これに限られない。例えば、パチンコ機100は、予告抽選2および予告抽選3につきそれぞれ1回の抽選が行われるようにしてもよい。また、パチンコ機100は、リーチ形成前用の抽選テーブルとリーチ形成中用の抽選テーブルとを有し、予告抽選2および予告抽選3においてこれらのテーブルを用いて2回分の抽選を実行してもよい。
また、上記実施例によるパチンコ機100では、予告抽選2においてチャンスボタン136の態様として「3」が選択される場合には演出表示予告の予告態様として「3」が選択されるように構成されているが、これに限られない。例えば、パチンコ機100は、予告抽選2おいてチャンスボタン136の態様として「3」が選択される場合に演出表示予告の予告態様として「1」が選択されるように構成されていてもよい。当該構成を備えたパチンコ機100は、チャンスボタン136の態様と演出表示予告の予告態様とを多種多様に組み合わせることができ、遊技者に対しバリエーションの多い演出を提供することができる場合がある。
また、上記実施例によるパチンコ機100では、遊技者によるチャンスボタン136の押下の有無や当該押下に基づく抽選結果を要因として、演出表示予告の開始時期および予告態様の変化時期と、チャンスボタン136の態様の変化時期とが偶発的に変化するように構成されているが、パチンコ機100は、演出表示予告の開始時期および予告態様の変化時期と、チャンスボタン136の態様の変化時期との前後関係を予め決定して構成されていてもよい。この場合には、演出表示予告の開始時期および予告態様の変化時期と、チャンスボタン136の態様の変化時期との順序が予め決定されている単数または複数の予告抽選テーブルを用いて予告抽選3を実行すればよい。
上記実施例のように演出表示予告の開始時期および予告態様の変化時期と、チャンスボタン136の態様の変化時期とが偶発的に変化するように構成されているパチンコ機100によれば、遊技者のチャンスボタン136の操作状況により「ボタン系」の予告演出での演出の順序が変化するので、遊技者のチャンスボタン136の操作意欲を向上することができる場合がある。一方、上記変形例のように演出表示予告の開始時期および予告態様の変化時期と、チャンスボタン136の態様の変化時期との前後関係を予め決定して構成されているパチンコ機100によれば、設計者の意図したバランスで「ボタン系」の予告演出を遊技者に提供できる場合がある。
次に、図44を用いてチャンスボタン136の態様の変化の変形例について説明する。上記実施例によるパチンコ機100は、発光状態、振動状態および回転状態がこの順に1つずつ追加されてチャンスボタン136の態様が変化するように構成されているが、チャンスボタン136の変化はこれに限られない。例えば、図44(a)に示すように、チャンスボタン136の第1の態様として発光+振動+回転状態を設定し、第2の態様として発光+振動状態を設定し、第3の態様として発光状態を設定してもよい。このように、パチンコ機100は、所定の状態が1つずつ削除されてチャンスボタン136の態様が変化するように構成されていてもよい。また、例えば、図44(b)に示すように、チャンスボタン136の第1の態様として発光+振動+回転状態を設定し、第2の態様として発光状態を設定し、第3の態様として発光+振動+回転状態を設定してもよい。このように、チャンスボタン136の態様を変化させるために追加または削除される所定の状態の数は、単数および複数のいずれであってもよい。また、チャンスボタン136の態様は、発光状態、振動状態または回転状態の3つの組み合せに限定されず、操作部700の機構に応じて適宜設定することができる。チャンスボタン136の態様を視覚的または触覚的に変化させることで遊技者はチャンスボタン136の状態の変化を体感することができる場合がある。
次に図45を用いて操作部700の構成の変形例について説明する。図45(a)は、図5(a)と同様に上方から見た操作部700の外観を示している。図45(b)は、図5(b)と同様に図45(a)の図中のE−E線で切断した要部断面を手前側から見た状態を模式的に示している。なお、図45(b)では、基板カバー712、チャンスボタンランプ138、振動モータ718、押下検出センサ724、配線固定具726および接地部材728と回転駆動ユニット740の詳細な断面の図示は省略されている。図45(c)は上方から見たチャンスボタン136の外観を示している。
上記実施例によるパチンコ機100では、チャンスボタン136の回転状態では回転駆動ユニット730によりチャンスボタン装飾部材704および光拡散板708が回転するようになっているが、チャンスボタン136の回転状態はこれに限られない。図45(a)に示すように、本変形例では、チャンスボタン136は、チャンスボタンキャップ704、チャンスボタン文字盤750および回転装飾部材752を有している。チャンスボタン文字盤750は、例えば透明樹脂材料で形成されており、上面が所定文字(本例では、「Daito」)の形状に成型されている。また、チャンスボタン文字盤750は、シャフト710に接続されており、回転駆動ユニット730によって回転することができるようになっている。
回転装飾部材752は、例えば樹脂材料で形成されている。回転装飾部材752は、中空円筒形状を有しており、当該中空内でチャンスボタンキャップ704を囲んで配置されている。回転装飾部材752の上面には所定の模様(本例では、星の模様)が施されている。
操作部ベース722内であって、チャンスボタンセンサベース716の左上には電動機754が配置されている。電動機754は制御基板(不図示)を介して第1副制御部400に接続されている。電動機754は回転力を生じさせる装置であって、シャフト(不図示)が上方に延伸するように操作部ベース722内に収容されている。
電動機754のシャフトには当該シャフトと同方向に回転するように平歯車756が取付けられている。平歯車756は、例えば樹脂材料で形成されて、円形の平面形状を有している。平歯車756の中心には所定形状に開口された車軸が形成されており、当該車軸に電動機756のシャフトが嵌め込まれている。平歯車756の外側面には、回転軸に対して平行になるように歯すじが成型されている。
回転装飾部材752の下面には、平歯車758が取付けられている。平歯車758は、例えば樹脂材料で形成されて、円形の平面形状を有している。平歯車758の中心には所定形状の開口部が形成されている。平歯車758の外側面には、回転軸に対して平行になるように歯すじが成型されている。
平歯車756は平歯車758に対して回転軸が略平行になるように噛み合わされている。このため、電動機754のシャフトおよび平歯車756が上方から見て例えば反時計回りに回転すると平歯車758および回転装飾部材752が上から見て時計回りに回転する。また、平歯車756の歯数は、平歯車758の歯数より所定数だけ多く形成されている。このため、電動機754の回転速度が平歯車756、758により所定の減速比で減速されて、回転装飾部材752が回転する。
図45(c)の左側に示すように回転装飾部材752が回転していない状態で、操作有効期間中に遊技者が図45(c)の右側に示すようにチャンスボタン136を押下すると、当該押下または当該押下に基づく抽選で当選したことに基づいて回転装飾部材752が回転してチャンスボタン136が回転状態となる。
このようにパチンコ機100では、チャンスボタンキャップ704の周囲に配置される回転装飾部材752が回転してチャンスボタン136を回転状態にしてもよい。
また、チャンスボタン136の態様として、チャンスボタン136の押下げの固さを固くしてもよい。この場合には、例えば、チャンスボタンキャップ704の周囲にソレノイドを備えた所定の部材を配置しておく、所定条件が成立した場合に当該ソレノイドに電流を流して所定の部材がチャンスボタンキャップ704の側面を水平方向から押し当てるようにすればよい。この場合には、当該所定の部材は略120度間隔で3方向からチャンスボタンキャップ704を押し当てるように3個配置するとよい。また、チャンスボタン136の態様として、チャンスボタン136の操作に連動して風が吹き出されるようにしてもよい。この場合には、例えば操作部700が収容される箇所の周囲(例えば、上皿126の内部)に風を発生させる所定の装置を配置すればよい。
次に、図46を用いて本実施の形態の変形例1によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本変形例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図46(a)乃至図46(h)はこの順に、本変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
本例では、大当り図柄として例えば、「特図A」を選択している。また、本例では、特図1変動遊技の変動時間として「65000ms」を選択している。このため、図13(a)に示すように「装飾図柄表示装置での演出態様」として「リーチB当り」が選択されている。
図46(a)に示す時点では、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾3」が表示され、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示され、さらに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知されている。
演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図46(b)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「不良B」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチB」の演出が実行されていることが報知される。
「リーチB」の演出が開始されてから所定時間経過後にチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。また、本例では、例えば、予告抽選2において、リーチ形成中に係る「ボタン系」の予告態様として、チャンスボタン136の態様「1−2」が選択され、演出表示予告の予告態様として表示1から表示3に発展的に変化する「1−3」が選択されている。このため、図46(c)に示すように、チャンスボタン136の態様が発光状態に変化するとともに、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像が表示され、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像が表示されてチャンスボタン136を遊技者に押下させるための操作要求演出が実行される。
操作有効期間中であって装飾図柄表示装置208による操作要求演出の実行中に、操作要求演出に促されて図46(d)に示すように遊技者がチャンスボタン136を押下すると、予告抽選2において、リーチ形成中に係る演出表示予告の予告態様「1−3」が選択されているため、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「すけ番」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成中の演出表示予告が実行される。
演出表示予告が実行されると操作要求演出が終了するため、図46(e)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「連打せよ!」という文字画像の表示が消去される。操作要求演出が終了した後も操作有効期間が継続される。このように、本変形例によるパチンコ機100は、操作要求演出を実行せずに操作有効期間を継続させる隠しボタン演出を実行する。隠しボタン演出実行中に遊技者がチャンスボタン136を繰り返し押下し続けると、図46(f)に示すようにチャンスボタン136の態様が発光+振動+回転状態に発展的に変化する。また、遊技者がチャンスボタン136の押下を継続しなくても操作要求演出の開始から所定時間を経過することでチャンスボタン136の態様が発展的に変化する場合がある。
その後さらに操作有効期間が継続され遊技者がチャンスボタン136を繰り返し押下し続けると、当該押下に基づき演出表示予告の予告態様が表示1から表示3に発展的に変化する。このため、図46(g)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「すけ番」を表したキャラクタ画像に代えて「保健医」のキャラクタ画像が表示される。
中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「保健医」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間経過後(図柄変動表示を開始してから65000ms経過後)に、図46(h)に示すように、中図柄表示領域208dと重なる演出表示領域208dに表示されていた「保健医」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾3」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図A」が停止表示される。
このように、本変形例によるパチンコ機100では、操作要求演出が実行されていない場合であっても操作有効期間として設定可能に構成されている。また、本変形例によるパチンコ機100では、操作要求演出が実行されていない操作有効期間中にチャンスボタン136の操作に関連して演出表示予告が実行可能に構成されている。
次に図47を用いて本実施の形態の変形例2によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本変形例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図47(a)乃至図47(h)はこの順に、本変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図47(a)では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始され、特図変動遊技が開始されている。
また、図47(a)に示す時点では特図1変動遊技が1個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示されて、合計1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
当該特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が1個だけ入賞して特図1保留数が1個増加する。これにより、操作有効期間が開始される。操作有効期間が開始されてから所定時間経過後に2個目に保留されている特図1変動遊技に係る先読み予告報知が実行される。本例によるパチンコ機100では、先読み予告報知は保留表示画像を変化させることにより実行される。このため、図47(c)に示すように、チャンスボタン136を表す画像で保留表示画像a2が表示されて先読み予告報知が実行される。
また、先読み予告報知が開始されると同時にチャンスボタン136の態様が発光状態に変化するとともに、演出表示領域208dの中央部上方に「連打して保留を変えろ!」という文字画像が表示されてチャンスボタン136を遊技者に押下させるための操作要求演出が実行される。
図47(c)に示すように、操作要求演出に促されて当該特図1変動遊技中に遊技者がチャンスボタン136を押下すると、チャンスボタン136の押下に基づいて、チャンスボタン136を表す画像から「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像に保留表示画像a2が変化して先読み予告の予告態様が変化し、チャンスボタン136の態様が発光状態から発光+振動状態に変化する。当該特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に図47(d)に示すように左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
本変形例では、操作有効期間は先読み対象の保留表示が開始されてから先読み対象の特図変動遊技の開始直前まで継続されるので、図47(d)に示すように、演出表示領域208dには「連打して保留を変えろ!」という文字画像が引き続き表示されて操作要求演出が継続して実行される。
操作要求演出に従い遊技者がチャンスボタン136を繰り返し押下していると、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾4」が停止表示から所定時間経過後に左中右図柄表示領域208a、208b、208cで図柄変動表示が開始され特図1変動遊技の実行される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a1は「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像で表示され、保留表示画像a2は消去される。図47(e)に示すように、当該特図1変動遊技の実行中に遊技者がさらにチャンスボタン136を繰り返し押下していると、チャンスボタン136の態様が発光+振動状態から発光+振動+回転状態に変化する。また、演出表示領域208dには「連打して保留を変えろ!」という文字画像が引き続き表示されて操作要求演出が継続して実行される。
当該特図1変動遊技中であってチャンスボタン136の態様が変化した後に、遊技者がチャンスボタン136をさらに繰り返し押下していると、図47(f)に示すように、「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像から「吉宗」を表したキャラクタ画像に変化する。また、チャンスボタン136の態様は発光+振動+回転状態が維持される。
図47(g)に示すように、当該特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾0−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該特図1変動遊技と終了と同時に演出表示領域208dに表示されていた「連打して保留を変えろ!」という文字画像が消去されて操作要求演出が終了する。
本変形例によるパチンコ機100では、操作有効期間が終了して「吉宗」を表したキャラクタ画像で表示されている保留表示画像a1に係る特図1変動遊技が開始される直前にチャンスボタン136が発光、振動および回転していない状態に変化する。このため後図47(h)に示すように、特図1変動遊技が開始されて装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始され、特図1変動遊技が実行される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a1は消去される。
このように本変形例によるパチンコ機100では、「ボタン系」の予告演出が先読み予告報知として実行されるようになっている。また、本例のパチンコ機100では、保留表示画像が変化して先読み予告報知が開始されてから当該保留表示画像に係る特図変動遊技の開始直前までをチャンスボタン136の操作有効期間として設定しているが、操作有効期間は任意に設定してもよい。また、本変形例によるパチンコ機100では、操作有効期間中に実行される操作要求演出は、チャンスボタン136を表した画像を表示する演出が規制されている。
次に、図48を用いて操作手段の態様が変化する一例として操作手段702の態様が変化する例および操作有効期間に操作可能な操作対象の変更例について説明する。まず、図48(a)を用いて操作手段702の態様変化の変更例について説明する。上記実施例によるパチンコ機100では、チャンスボタン136が発光、振動または回転状態に変化するように構成されているが、操作手段の態様の変化はこれに限られない。例えば、図48(a)に示すように、図中の点線付近から風が吹き出されるような装置および構成が操作部700等に設けられており、当該風の有無または風量の大小により触覚で感じ取る操作手段の態様が変化するように構成されていてもよい。また、触覚で感じ取る操作手段702の態様として、図中4本の波線で示すように、操作手段702全体が振動するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、設定操作部139が振動するように構成されていてもよい。
次に、図48(b)を用いて操作有効期間に操作可能な操作対象の変更例について説明する。上記実施例によるパチンコ機100では、操作有効期間中の操作対象はチャンスボタン136に限られているが、操作有効期間での操作対象はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、図48(b)に示すように、チャンスボタン136に加えて操作設定部139の各ボタン139a〜139f操作対象となるように構成されていてもよい。
次に、図49を用いて本実施の形態の変形例3によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本変形例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図49(a)乃至図49(h)はこの順に、本変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図49および後述する図50では、説明のために、装飾図柄表示装置208の右側にチャンスボタン136及び設定操作部139を示し、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)している状態をチャンスボタン136上に遊技者の手800を示すことで表し、遊技者が設定操作部139の確定ボタン139a(押下)している状態を確定ボタン139aに遊技者の手800を示すことで表す。また、遊技者がチャンスボタン136およびを設定操作部139を操作(押下)していない状態をチャンスボタン136およびを設定操作部139のみを示すことで表す。
図49(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されて、特図2変動遊技がはずれであることが報知されている。図示は省略するが特図2表示装置214には「特図I」が停止表示されている。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、時短状態である。
図49(a)に示す時点では、特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、特図2変動遊技が3個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図49(b)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、図30に示す特図変動開始時処理を実行する。例えば主制御部300は、特図2変動遊技が保留されていると判定し(ステップS1001のYes)、これから開始する特図2変動遊技の当否判定を行い、当該特図2変動遊技に係る当否判定結果がはずれであると判定し(ステップS1005のNo、ステップS1009のNo)、はずれ図柄を決定し(ステップS1013)、停止図柄に基づき変動時間を抽選し(ステップS1015)、特図変動開始時処理を終了する。また、主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果、当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号および特図2保留数の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、はずれ図柄として例えば、「特図I」を選択している。また、本例では、特図2変動遊技の変動時間として「40000ms」を選択している。このため、図13(b)に示すように「装飾図柄表示装置での演出態様」として「リーチAはずれ」が選択される。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図31に示す特図変動遊技開始時の予告決定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告抽選1を実行して「ボタン系」に当選し(ステップS1101)、予告抽選1において「ボタン系」に当選したと判定し(ステップS1103のYes)、予告抽選2を実行し(ステップS1105)、予告抽選3を実行し(ステップS1107)、変動時間と予告抽選1〜3での抽選結果とに基づいて、「装飾図柄表示装置での演出態様」としての「リーチAはずれ」と通常予告演出としての「ボタン系」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1109)、特図変動遊技の開始時の予告決定処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図49(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始されて特図2変動遊技が実行される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図49(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に操作有効期間が開始される。本例によるパチンコ機100は、操作有効期間の操作対象にチャンスボタン136および設定操作部139が設定されている。図49(c)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが表示されてチャンスボタン136を遊技者に押下させるための操作要求演出が実行される。操作有効期間が開始されるとチャンスボタン136の態様が発光+振動状態に変化する。
操作要求演出開始から所定時間が経過するまでに遊技者がチャンスボタン136を押下しないと、チャンスボタン136の発光+振動状態が維持されるとともに、操作要求演出が設定操作部139を遊技者に操作させるための演出に変更される。このため、図49(d)に示すように、チャンスボタン136を表した画像に代えて設定操作部139を表した画像が中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに表示される。なお、演出表示領域208dには「連打せよ!」という文字画像が継続して表示される。
設定操作部139を遊技者に操作させるための操作要求演出が開始されたことに基づいて、例えば、遊技者が設定操作部139の確定(OK)ボタン139aを複数回押下すると、図49(d)に示すように当該押下に基づいて設定操作部139の態様が振動状態に変化する。
また当該押下に基づいて図49(e)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに設定操作部139を表す画像に代えて表示2に対応する「番長2」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成前の演出表示予告が実行される。
また、図49(e)および図49(f)に示すように演出表示領域208dの中央部上方には「連打せよ!」という文字画像が引き続き表示されて操作要求演出が継続される。操作要求演出に促されて、例えば遊技者が設定操作部139の確定(OK)ボタン139aを複数回押下すると演出表示予告の予告態様が表示2から表示3へと発展的に変化するとともに操作されていないチャンスボタン136の態様が第2の態様から第3の態様に発展的に変化する。したがって、図49(g)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長2」を表したキャラクタ画像に代えて「番長3」のキャラクタ画像が表示される。また、図49(h)に示すように、チャンスボタン136は発光+振動+回転状態に変化する。
次に、図50を用いて本実施の形態の変形例4によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本変形例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図50(a)乃至図50(h)はこの順に、本変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示し、図50(i)は、操作要求演出の表示態様の変形例を示している。
図50(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されて、特図2変動遊技がはずれであることが報知されている。図示は省略するが特図2表示装置214には「特図I」が停止表示されている。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、時短状態である。
図50(a)に示す時点では、特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、特図2変動遊技が3個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図50(b)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、図30に示す特図変動開始時処理を実行する。例えば主制御部300は、特図2変動遊技が保留されていると判定し(ステップS1001のYes)、これから開始する特図2変動遊技の当否判定を行い、当該特図2変動遊技に係る当否判定結果がはずれであると判定し(ステップS1005のNo、ステップS1009のNo)、はずれ図柄を決定し(ステップS1013)、停止図柄に基づき変動時間を抽選し(ステップS1015)、特図変動開始時処理を終了する。また、主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果および当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、はずれ図柄として例えば、「特図I」を選択している。また、本例では、特図2変動遊技の変動時間として「40000ms」を選択している。このため、図13(b)に示すように「装飾図柄表示装置での演出態様」として「リーチAはずれ」が選択される。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図31に示す特図変動遊技開始時の予告決定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告抽選1を実行して「ボタン系」に当選し(ステップS1101)、予告抽選1において「ボタン系」に当選したと判定し(ステップS1103のYes)、予告抽選2を実行し(ステップS1105)、予告抽選3を実行し(ステップS1107)、変動時間と予告抽選1〜3での抽選結果とに基づいて、「装飾図柄表示装置での演出態様」としての「リーチAはずれ」と通常予告演出としての「ボタン系」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1109)、特図変動遊技の開始時の予告決定処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図50(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図50(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に操作有効期間が開始される。本例によるパチンコ機100は、操作有効期間の操作対象にチャンスボタン136および設定操作部139が設定されている。また、本例によるパチンコ機100では、操作有効期間が開始されると装飾図柄表示装置208により操作要求演出が開始され、チャンスボタン136の態様が発光+振動状態に変化する。このため、図50(c)に示すように中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136と設定操作部139とをそれぞれ表した画像が表示されてチャンスボタン136および操作設定部139を遊技者に押下させるための操作要求演出が実行され、チャンスボタン136の態様が発光+振動状態に変化する。
操作要求演出開始から所定時間が経過するまでに遊技者がチャンスボタン136または設定操作部139の各ボタンのいずれも押下しないと、図50(d)に示すように、チャンスボタン136の発光+振動状態が維持されるとともに、チャンスボタン136と設定操作部139とをそれぞれ表した画像に代えて中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「PUSH」という文字画像を表示する操作要求演出が実行される。当該操作要求演出に従い例えば遊技者が設定操作部139の確定(OK)ボタン139aを複数回押下すると、図50(d)に示すように設定操作部139の態様が振動状態に変化する。
また当該押下に基づいて図50(e)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに設定操作部139を表す画像に代えて表示2に対応する「番長2」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成前の演出表示予告が実行される。
また、本変形例によるパチンコ機100では、リーチ形成前の演出表示予告が実行されると、図50(e)に示すように、演出表示領域208dの中央部上方には「連打せよ!」という文字画像が表示されて操作要求演出が継続される。
図50(e)および図50(f)に示すように、演出表示領域208dの中央部上方に表示された「連打せよ!」という文字画像に促されて、例えば遊技者が設定操作部139の確定(OK)ボタン139aを複数回押下すると、演出表示予告の予告態様が表示2から表示3へと発展的に変化する。これにより、図50(g)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長2」を表したキャラクタ画像に代えて「番長3」のキャラクタ画像が表示される。
さらに、当該押下に基づいて操作されていないチャンスボタン136の態様が第2の態様から第3の態様に発展的に変化し、操作された設定操作部139が振動状態でなくなる。このため、図50(h)に示すように、チャンスボタン136は発光+振動+回転状態に変化し、設定操作部139が振動しなくなる。
また、本変形例によるパチンコ機100では、操作要求演出の開始時にチャンスボタン136と設定操作部139とをそれぞれ表した画像が表示されるが、操作要求演出はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、操作要求演出において、図50(i)に示すように、チャンスボタン136を表した画像と設定操作部139を表した画像とが交互に複数回繰り返して表示されるように構成されていてもよい。
次に、図51を用いて本実施の形態の変形例5によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本変形例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも記憶されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図51(a)乃至図51(h)はこの順に、本変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図51(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾0−装飾6」が停止表示されて、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。図示は省略するが特図1表示装置212には「特図I」が停止表示されている。
本変形例によるパチンコ機100は、チャンスボタン136の操作有効期間外でもチャンスボタン136の態様が発光状態に設定できるように構成されている。図51(a)に示す時点ではチャンスボタン136の操作有効期間外ではあるものの、チャンスボタン136の態様は発光状態になっている。また、当該時点では操作有効期間外であるため、図51(a)に示すように遊技者がチャンスボタン136を押下しても、パチンコ機100は当該押下を有効な操作と判定しないので、チャンスボタン136の態様は変化しない。
また、当該時点では、特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、本例では、特図2変動遊技が保留されていないので、特図2保留表示領域208d2に保留表示画像が表示されていない。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾0−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図51(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、図30に示す特図変動開始時処理を実行する。例えば主制御部300は、特図2変動遊技が保留されていないと判定し(ステップS1001のNo)、特図1変動遊技が保留されていると判定し(ステップS1003のYes)、これから開始する特図1変動遊技の当否判定を行い、当該特図1変動遊技に係る当否判定結果が大当りであると判定し(ステップS1005のYes)、停止図柄に基づき変動時間を抽選し(ステップS1015)、特図変動開始時処理を終了する。また、主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号および特図1保留数の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、大当り図柄として例えば、「特図B」を選択している。また、本例では、特図1変動遊技の変動時間として「45000ms」を選択している。このため、図13(a)に示すように「装飾図柄表示装置での演出態様」として「リーチA当り」が選択される。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図31に示す特図変動遊技開始時の予告決定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告抽選1を実行して「ボタン系」に当選し(ステップS1101)、予告抽選1において「ボタン系」に当選したと判定し(ステップS1103のYes)、予告抽選2を実行し(ステップS1105)、予告抽選3を実行し(ステップS1107)、変動時間と予告抽選1〜3での抽選結果とに基づいて、「装飾図柄表示装置での演出態様」としての「リーチA当り」と通常予告演出としての「ボタン系」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1109)、特図変動遊技の開始時の予告決定処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図51(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
また、図51(b)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間外である。このため、図51(b)に示すように遊技者がチャンスボタン136を押下しても、パチンコ機100は当該押下を有効な操作と判定しないため、チャンスボタン136は発光状態の態様を維持する。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図51(b)に示すように、保留表示画像b3は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後にチャンスボタン136の操作要求演出が開始される。このため、図51(c)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが表示される。
本変形例によるパチンコ機100では、操作要求演出開始と同時に操作有効期間が開始されない。このため、図51(c)に示すように遊技者がチャンスボタン136を押下するが当該押下は有効ではない。また、チャンスボタン136の態様は発光状態が維持されている。
操作要求演出期間が開始されてから所定時間経過後に操作有効期間が開始される。操作有効期間の開始と同時に、図51(d)に示すように、チャンスボタン136の態様が発光+振動+回転状態(第3の態様)に変化する。遊技者は、操作有効期間の開始前後にまたがってチャンスボタン136を繰り返し押下しているので、チャンスボタン136の態様の変化を視覚的だけでなく触覚的にも感じ取ることができる。
また、図51(d)に示すように操作要求演出が継続して実行されているので、遊技者がチャンスボタン136を複数回続けて押下すると、図51(e)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長1」を表したキャラクタ画像が表示されてリーチ形成前の演出表示予告が実行されるとともに、チャンスボタン136の態様が発光+振動+回転状態から発光+振動状態に変化する。
リーチ形成前の演出表示予告が終了すると、図51(f)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾6」が表示され、中図柄表示領域208bに重なる演出表示領域208dに表示されていた「番長1」に代えて、中図柄表示領域208bには図柄変動表示が開始され、さらに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。また、操作有効期間は継続されているため、チャンスボタン136の発光+振動+回転状態は維持される。
演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図51(g)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「不良A」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。
また、本例によるパチンコ機100では、リーチ演出においてキャラクタ画像が表示されると同時に操作有効期間が終了するようになっている。このため、「不良A」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知されると操作有効期間が終了し、チャンスボタン136が発光+振動+回転状態でなく発光状態に変化する。その後に遊技者がチャンスボタン136を押下し続けても、パチンコ機100は当該押下を有効な操作と判定しないので、チャンスボタン136は発光状態を維持する。
「リーチA」の演出が開始されてから所定時間経過後にリーチ形成中の操作要求演出が開始される。このため、図51(h)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136を表した画像と、演出表示領域208dの中央部上方に「連打せよ!」という文字画像とがそれぞれが表示されてチャンスボタン136を遊技者に押下させるための操作要求演出が開始される。本変形例によるパチンコ機100によれば、チャンスボタン136の操作を頻繁に行う遊技者に対してもチャンスボタン136の態様の変化を認識させることができる場合がある。
このように本変形例によるパチンコ機100では、操作有効期間外から操作有効期間中にかけてチャンスボタン136の態様が発光状態から発光+振動+回転状態に変化するように構成されている。
次に、以上説明した一実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図51を参照しつつ説明する。
(1)パチンコ機100は、
遊技者が操作可能な操作手段(例えば、操作手段702のチャンスボタン136または設定操作部139)と、
前記操作手段が1回または複数回の操作に関連して所定の演出表示を実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、前記操作手段の操作有効期間中の少なくとも一部の期間を含んで該操作手段を遊技者に操作させるための操作要求演出(例えば、チャンスボタン136や設定操作部136を表した画像または「連打せよ!」の文字画像を用いた演出)を表示可能であり、
前記操作手段は、前記操作有効期間中には該操作有効期間中以外で変化する態様とは異なる複数の態様(例えば、発光状態、振動状態、回転状態、風の吹き出し、チャンスボタン136の押下固さ)に変化可能であり、前記操作有効期間中に前記複数の態様のうち第一の態様から第二の態様へと変化可能に構成されていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、表示手段での演出に加えて、表示手段とは異なる部分、例えば操作手段での演出により演出効果を向上することができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者が操作手段の操作中に所定の演出表示が行われる表示手段に注目していても、操作手段自体の態様が変化することで大当りに当選することを遊技者に期待させることができる場合がある。また、パチンコ機100は、操作有効期間中に操作手段の態様を変化可能に構成されているので、遊技者に操作有効期間中に操作手段を複数回操作させることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の態様を自分自身で変化せしめたという達成感を遊技者に付与できる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記操作手段は、視覚的態様(例えば、発光状態、回転状態)および触覚的態様(例えば、振動状態、風の発生、チャンスボタン136の押下固さ)の少なくとも一方が変化することで前記第一の態様から第二の態様へと変化可能に構成されていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100では、特に操作手段の態様に振動状態が加わって触覚的態様に変化すると、遊技者は表示手段に注目しながらも操作手段の態様の変化を認識することができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記操作有効期間中において所定時間経過(例えば、操作要求演出から3秒経過)すること、前記操作手段が所定回数操作されること、または前記操作手段の操作に基づく抽選に当選することのうち、少なくとも1つを満たした場合に前記操作手段が前記第一の態様から第二の態様へと変化可能に構成されていること
を特徴とする。
(3−1)上記パチンコ機100であって、
前記操作手段の態様を変化させる条件として前記操作有効期間中に前記操作手段が操作されることを少なくとも含んでいること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、遊技者が操作手段を操作することでのみ操作手段の第二の態様への変化を遊技者に認識させることができるため、操作手段の第二の態様への変化や所定の演出表示の出現に対する自力操作での達成感を遊技者に付与することができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記操作要求演出は、少なくとも前記所定の演出表示の実行開始前までは表示可能に構成されており、
前記表示手段は、前記操作手段の態様が前記第一の態様から前記第二の態様へと変化した場合であっても、前記操作要求演出の表示態様は変化しないように構成されていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、表示手段により操作手段が第二の態様に変化したことを遊技者が認識できない。このため、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者が操作手段を操作しなければ操作手段の態様の変化に気付き難くすることができ、遊技者に操作手段の操作を効果的に促すことができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記操作手段は、前記操作有効期間中において前記第一の態様を実行中に前記所定の演出表示が行われた場合であっても、その後の該操作有効期間中に前記第二の態様に変化可能に構成されていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定の演出表示が行われた場合であっても、操作手段の操作有効期間の残りを演出実行期間として有効に活用できる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記所定の演出表示は、第一の演出表示(例えば、表示1または表示2)と該第一の演出表示よりも遊技者に有利な遊技状態を付与する信頼度が高い第二の演出表示(例えば、表示1に対して表示2、表示2に対して表示3)を含んでおり、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第一の態様を実行中に前記第一の演出表示を実行可能であるとともに該操作手段が前記第二の態様を実行中に前記第二の演出表示を実行可能に構成されていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出表示が行われた場合であっても、より信頼度の高い第二の演出表示が行われる可能性があるので、遊技者に操作手段の操作を継続して行わせることができる場合がある。
上記パチンコ機100であって、
前記第二の態様は、前記第一の態様に対して新たな態様が追加(例えば、発光状態に振動状態または回転状態の付加)または前記第一の態様のうちの少なくとも一つの態様が削除(例えば、発光+振動+回転状態が発光状態に変化)されていること
を特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記操作要求演出が実行されていない場合であっても前記操作有効期間として設定可能に構成されていること
を特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記操作要求演出が実行されていない前記操作有効期間中に前記操作手段の操作に関連して所定の演出表示を実行可能に構成されていること
を特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記操作手段は、前記操作要求演出が実行されていない前記操作有効期間中には前記第一の態様と比較して前記第二の態様に高確率で変化すること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者に操作手段を積極的に操作させることができる場合がある。
上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記操作有効期間中であっても前記操作要求演出を実行しないように構成されていること
を特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
遊技球が所定の始動領域(例えば、特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞したことを契機に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231)と、
図柄の変動表示を行い前記当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)と、
前記図柄表示手段に前記特定の当否判定結果に対応する図柄態様が停止表示した後で遊技者に有利な遊技状態を付与可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227)と、を備え、
前記表示手段は前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを演出する表示演出(例えば、リーチ演出)を実行可能であり、
前記表示演出のうち所定の表示演出では前記操作手段の態様が前記第一の態様から第二の態様へと変化する、もしくは前記操作手段の態様が前記第二の態様から変化しない第一の操作パターン(例えば、当初から発光+振動状態であること)と、前記操作手段の態様が前記第一の態様から変化しない(例えば、発光状態から変化しない)第二の操作パターンのいずれか一方を実行可能な前記操作有効期間を有し、
前記操作手段は、前記特定の当否判定結果が導出される場合には前記特定の当否判定結果を導出しない場合と比較して前記第一の操作パターンを実行しやすく構成されていること
を特徴とする
上記パチンコ機100であって、
前記操作有効期間の前から前記操作手段が操作されて前記操作有効期間となった場合には、前記操作手段の当該操作を無効とすること、または前記操作手段の当該操作に関連して実行可能な前記所定の演出表示の実行を規制することを実行可能に構成したこと
を特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は前記操作手段の態様が前記第一の態様から前記第二の態様へと変化した場合に前記操作要求演出を変化させて実行可能とし、
前記第二の態様は、前記第一の態様から視覚的態様が変化したこと
を特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づく図柄変動表示の実行よりも前に、該始動情報に基づく先読み予告を実行可能な予告手段(例えば、主制御部300のCPU304、特図先読み処理(ステップS224)、第1副制御部400のCPU404、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記表示手段は、前記先読み予告の実行中に前記操作要求演出を実行可能であり、
前記操作手段の操作に基づいて前記先読み予告の予告態様が変化可能であること
を特徴とする。
上記実施の形態によるパチンコ機100では、「ボタン系」の予告演出に基づく信頼度や期待度は、チャンスボタン136の態様が「3」または演出表示予告の予告態様が「3」である場合に相対的に高く、チャンスボタン136の態様が「1」または演出表示予告の予告態様が「1」である場合に相対的に低くなるように設定されているが、相対的高い場合には信頼度および期待度が100%であることを含み、相対的に低い場合には信頼度および期待度が0%であることを含んでいる。
上記実施の形態では、チャンスボタン136の態様として発光、振動および回転状態を例にとって説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、上記変形例のようにチャンスボタン136の押下が固くなるようにしたり、チャンスボタン136から風が発生するようにしたりしてもよい。また、操作部装飾部材720からのチャンスボタンキャップ704の突出量が変化するようにしてもよい。
また、チャンスボタン136の態様の変化は遊技者が認識できる範囲でチャンスボタン136周辺の態様が変化するのであればよい。例えば、チャンスボタン136周辺から風が出たり、操作手段702または上皿126が振動したりしてもよい。このようなパチンコ機100は、例えば、前記操作手段の態様は、前記操作手段(例えば、操作手段702の範囲内)または前記操作手段の周辺の触覚的態様(例えば、チャンスボタン136周辺からの風の発生、操作手段702または上皿126が振動)が変化することを特徴とする。
また、上記実施例によるパチンコ機100では、操作有効期間中の操作対象および態様の変化対象はチャンスボタン136であるが、本発明はこれに限られない。例えば、上記変形例によるパチンコ機100のように、操作有効期間中の操作対象は、チャンスボタン136および設定操作部139であり、態様の変化対象はチャンスボタン136および/または設定操作部139であってもよい。このように、操作有効期間中に操作が有効となって態様の変化する操作手段は複数設けられていてもよい。これにより、遊技者が操作手段702の変化を認識し易くなる場合がある。
上記実施の形態では、チャンスボタン136の態様は、発光状態、発光+振動状態、発光+振動+回転状態の順に変化するように構成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、チャンスボタン136の態様は、発光状態、発光+振動+回転状態、発光+振動状態の順に変化するようにしてもよいし、発光+振動状態、発光+振動+回転状態の順またこの逆に変化するようにしてもよい。これらの態様の変化は全てチャンスボタン136の第一の態様から第二の態様の変化に含まれる。
上記実施形態によるパチンコ機100では、チャンスボタン136の操作に基づいて演出表示予告が開始されるように構成されているが、本発明によるパチンコ機100はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、演出表示予告が開始された後にチャンスボタン136の態様が第一の態様から第二の態様に変化するように構成されていてもよい。遊技者は遊技中に、一般的には装飾図柄表示装置208に注目している。このため、パチンコ機100は、遊技者が複数回チャンスボタン136を操作させうるような装飾図柄表示装置208による演出においては、装飾図柄表示装置208で演出表示予告が実行されたこと、または複数の予告態様から選択される大当りとなる期待度が高い予告態様で演出表示予告が実行されたことを、これらの演出表示予告が実行された後でチャンスボタン136の態様を変化させることにより遊技者に報知できる場合がある。
上記実施形態によるパチンコ機100では、装飾図柄表示装置208によるリーチ形成前およびリーチ形成中に演出表示予告を実行するように構成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、リーチ演出を実行しない特図変動遊技において演出表示予告をガセ演出として実行してもよいし、デモ中に演出表示予告を実行するようにしてもよい。デモ中に演出表示予告を実行した場合には、チャンスボタン136の態様に第二の態様が存在することを特図変動遊技中以外の期間に遊技者に示すことができるので、チャンスボタン136の態様が頻繁に第一の態様になったとしても第二の態様に変化するかもしれないという期待を遊技者に抱かせ、チャンスボタン136の操作を継続させることができる場合がある。
上記実施形態によるパチンコ機100では、チャンスボタン136の第一の態様から第二の態様への変化条件として、所定時間の経過、チャンスボタン136の所定回数の操作またはチャンスボタン136の操作に基づく抽選のうちのいずれか1つを満たすことを条件としているが、本発明によるパチンコ機100はこれに限られない。パチンコ機100では、チャンスボタン136の第一の態様から第二の態様への変化条件は適宜組み合わされてもよい。例えば当該成立条件として、これら3つの条件のうち2つまたは全てが成立することを条件としてもよいし、これら3つの条件の成立順序が所定の成立順序になることを条件としてもよい。
本発明によるパチンコ機100では、チャンスボタン136の操作有効期間中であれば、演出表示予告の実行開始の契機を任意の条件を満たすこととしてもよい。例えば、当該任意の条件を操作有効期間の終了とすると、操作有効期間中には操作要求演出が実行されることとなり、操作有効期間中に遊技者にチャンスボタン136の操作をさせることができる場合がある。また、チャンスボタン136が第二の態様に変化してからのチャンスボタン136の操作を当該任意の条件とすると、チャンスボタン136の第二の態様への変化自体が演出表示予告開始の期待を遊技者に付与することができる場合がある。この場合には、特にチャンスボタン136の操作に基づいて演出表示予告が開始されることで遊技者の達成感を向上させることができる場合がある。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、チャンスボタン136の操作に関連して演出表示予告を実行しているが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、演出表示予告に代えてスピーカ120からの所定の音声、枠ランプ122または遊技盤用ランプ532の点灯および点滅、演出可動体224の所定動作により所定の演出を実行してもよい。また、パチンコ機100は、所定の演出として、演出表示予告、スピーカ120からの所定の音声、枠ランプ122または遊技盤用ランプ532の点灯および点滅および演出可動体224の所定動作の少なくとも2個を組み合せて実行してもよい。
また、本発明によるパチンコ機100は、上記変形例2のように、先読み予告の実行時のチャンスボタン136の操作に基づいて先読み予告の予告態様が変化するように構成されていてもよい。この場合おいてパチンコ機100は、操作有効期間中には装飾図柄表示装置208による演出表示予告の実行が規制されるように構成されていてもよいし、当該操作要求演出の実行を規制せずにチャンスボタン136の操作に関連して先読み予告および操作要求演出が実行されるようにしてもよい。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、チャンスボタン136の態様が第二の態様に変化した場合であっても操作要求演出の演出態様が変化しないように構成されている。しかしながら、パチンコ機100は、チャンスボタン136の態様が第二の態様に変化した場合には操作要求演出の演出態様を変更してもよい。例えば、パチンコ機100は、操作要求演出自体でチャンスボタン136の態様の変化を遊技者に報知することができる場合がある。例えば、チャンスボタン136の態様の視覚的態様が変化した場合には、遊技者が装飾図柄表示装置208に注目していてチャンスボタン136の態様の変化に気付かない場合がある。
本発明によるパチンコ機100では、操作要求演出の実行時期と操作有効期間とは一致していなくてもよい。例えば、操作有効期間の開始と操作要求演出の開始とに時間差を設けてもよい。このようにすることで、予め定められたチャンスボタン136の態様の変化および演出表示予告の予告態様の変化の変化パターンを遊技者に判別されてしまう可能性が低減される。つまり、演出表示予告が開始されるまでのチャンスボタン136の押下回数を遊技者に認識させ難くすることで、遊技者に対して演出のバリエーションが増えたように見せることができたり、遊技者にチャンスボタン136の連続した押下を促すことができたりする場合がある。
本発明によるパチンコ機100では、操作有効期間外から操作有効期間中にかけてチャンスボタン136の態様が変化するように構成されていてもよい。例えば、パチンコ機100は、操作有効期間外ではチャンスボタン136が発光状態であり、操作有効期間中ではチャンスボタン136が発光+振動状態から発光+振動+回転状態に変化し、操作有効期間終了後にチャンスボタン136が発光+振動+回転状態に加えて例えばチャンスボタン136の近傍から風が発生するように構成されていてもよい。このようなパチンコ機100によれば、演出表示予告が開始される際に演出表示予告を優先するために操作要求演出演出を中止することで、操作有効期間の有無に関係なくチャンスボタン136の操作を頻繁に行う遊技者に対してもチャンスボタン136の態様の変化を認識させることができる場合がある。
上記実施の形態によるパチンコ機100では予告抽選2において予告テーブル2を参照するようにしている。予告テーブル2の「「ボタン系」の予告態様」のチャンスボタン136の態様と演出表示予告の予告態様の振り分け方、予告抽選2用乱数値の振り分け方は任意に設定可能である。また、上記実施の形態によるパチンコ機100では、予告抽選2においてリーチ形成前用の抽選とリーチ形成中用の抽選とで同じテーブルを参照するようにしているが、これに限られない。例えば、パチンコ機100では、予告抽選2においてリーチ形成前用の抽選とリーチ形成中用の抽選とで別のテーブルを参照するようにしてもよい。
また、上記実施の形態によるパチンコ機100は、島設備に設置される遊技台であるが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機であっても適用可能であり、上記実施の形態によるパチンコ機100と同様の効果が得られる。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図52に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図52に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン1036)と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンに限られるものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
<付記1>
なお、以上説明した本発明は、
1.
所定の表示を表示可能な表示手段と、
遊技者が操作可能な操作手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記操作手段の操作を遊技者に促す第一の表示を表示可能であり、
前記表示手段は、前記操作手段が操作された場合に、該操作手段に第一の操作が行われたことを示す第二の表示を表示可能である
ことを特徴とする遊技台、としたので、
遊技の興趣を向上させる遊技台を提供することができる。
また、適正な操作方法を遊技者は理解することができ、遊技者はより遊技に参加することができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、適正な操作方法によって操作されることで操作手段への過度な負荷を低減でき、操作手段の耐久力を向上させることができる場合がある。
また本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の操作とは異なる操作が前記操作手段になされた場合であっても、前記第二の表示を表示可能である
ことを特徴とする遊技台、としたので、
適正な操作方法を遊技者は理解することができ、遊技者はより遊技に参加することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の表示を表示後に前記第二の表示を表示可能であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を表示後に前記操作手段がなされた操作に基づく第三の表示を表示可能である
ことを特徴とする遊技台、としたので、
第二の表示後に第三の表示を行うことで、遊技者に心の準備をさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また本発明は、
4.
1.乃至3.のうちの何れか1項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記操作手段が遊技者の操作を受付可能であることを示す第四の表示を表示可能である
ことを特徴とする遊技台、としたので、
適正な操作時期を遊技者は把握することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、操作手段が無駄に操作されることを防いで操作手段への過度な負荷を低減でき、操作手段の操作手段の耐久力を向上させることができる場合がある。
また本発明は、
5.
4.に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第四の表示を前記第一の表示とともに表示可能である
ことを特徴とする遊技台、としたので、
操作方法と操作時期を遊技者は同時に理解することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<付記2>
なお、以上説明した本発明は、
1.
画像を少なくとも表示可能な表示手段と、
遊技者によって通常位置から押下位置まで押し下げられる操作(以下、「押下操作」という)を少なくとも受付可能な操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記操作手段の操作を遊技者に促す表示であり、
前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、前記第二の表示を表示可能であり、
前記表示条件は、前記第一の表示が実行されている期間において、前記操作手段に第一の操作が行われると成立する場合がある条件であり、
前記表示条件は、前記第一の表示が実行されている期間において、前記操作手段に第二の操作が行われると成立する場合がある条件であり、
前記第一の操作は、前記操作手段に一回の前記押下操作がされることを少なくとも含む操作のことであり、
前記第二の操作は、前記操作手段に一回の前記押下操作がされることを少なくとも含む操作のことであり、
前記第二の操作は、前記第一の操作とは異なる操作であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示す第一の画像を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段を示す第二の画像を少なくとも含む表示であり、
前記第一の画像における前記操作手段は、高さが第一の高さであることから押下されていない状態を示す手段であり、
前記第二の画像における前記操作手段は、高さが第二の高さであることから押下された状態を示す手段であり、
前記第二の高さは、前記第一の高さよりも低い高さであり、
前記表示手段は、前記第一の操作が行われたことにより前記表示条件の成立に応じて前記第二の表示が開始された後で、前記操作手段が前記押下位置から前記通常位置まで戻った後も該第二の表示を継続可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、複数色に発光可能な手段であり、
前記第一の画像における前記操作手段の色は、前記操作手段の色の変化に応じて、変化可能である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、遊技者が操作可能な操作部を有し、
前記操作部は、遊技者の操作によって位置を変化させることが可能なものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前記操作部を示す表示の表示面積が小さい表示である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
4.
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の表示を表示後に前記第二の表示を表示可能であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を表示後に前記操作手段になされた操作に基づく第三の表示を表示可能である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
5.
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記操作手段が遊技者の操作を受付可能であることを示す第四の表示を表示可能であり、
前記表示手段は、前記第四の表示を前記第一の表示とともに表示可能である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
6.
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の操作が行われたことにより前記表示条件の成立に応じて前記第二の表示が開始された後で、終了条件の成立があるまで該第二の表示を継続可能な手段であり、
前記操作手段が前記押下位置から前記通常位置まで戻ったことは、前記終了条件に含まれていない、
ことを特徴とする遊技台、とした。
<付記3>
なお、以上説明した本発明は、
1.
画像を少なくとも表示可能な表示手段と、
遊技者によって通常位置から押下位置まで押し下げられる操作(以下、「押下操作」という)を少なくとも受付可能な第一の操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段の操作を遊技者に促す手段であり、
前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、前記第二の表示を表示可能であり、
前記表示条件は、前記第一の表示が実行されている期間において、前記第一の操作手段に操作(以下、「第一の操作」という)が行われると成立する場合がある条件であり、
前記第一の操作は、前記第一の操作手段に一回の前記押下操作がされることを少なくとも含む操作のことであり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を示す第一の画像を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の操作手段を示す第二の画像を少なくとも含む表示であり、
前記第一の画像における前記第一の操作手段は、高さが第一の高さであることから押下されていない状態を示す手段であり、
前記第二の画像における前記第一の操作手段は、高さが第二の高さであることから押下された状態を示す手段であり、
前記第二の高さは、前記第一の高さよりも低い高さであり、
前記表示手段は、前記第一の操作が行われたことにより前記表示条件の成立に応じて前記第二の表示が開始された後で、前記第一の操作手段が前記押下位置から前記通常位置まで戻った後も該第二の表示を継続可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
遊技者によって前記押下操作を少なくとも受付可能な第二の操作手段と、
前記表示条件は、前記第一の表示が実行されている期間において、前記第二の操作手段に操作(以下、「第二の操作」という)が行われると成立する場合がある条件であり、
前記第二の操作は、前記第二の操作手段に一回の前記押下操作がされることを少なくとも含む操作のことであり、
前記表示手段は、前記第二の操作が行われたことにより前記表示条件の成立に応じて前記第二の表示が開始された後で、前記第二の操作手段が前記押下位置から前記通常位置まで戻った後も該第二の表示を継続可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段は、複数色に発光可能なものであり、
前記第一の画像における前記第一の操作手段の色は、前記第一の操作手段の色の変化に応じて、変化可能である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
4.
1.乃至3.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段は、遊技者が操作可能な操作部を有し、
前記操作部は、遊技者の操作によって位置を変化させることが可能なものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前記操作部を示す表示の表示面積が小さい表示である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
5.
1.乃至4.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の表示を表示後に前記第二の表示を表示可能であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を表示後に前記第一の操作手段になされた操作に基づく第三の表示を表示可能である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
6.
1.乃至5.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の操作手段が遊技者の操作を受付可能であることを示す第四の表示を表示可能であり、
前記表示手段は、前記第四の表示を前記第一の表示とともに表示可能である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
7.
1.乃至6.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の操作が行われたことにより前記表示条件の成立に応じて前記第二の表示が開始された後で、終了条件の成立があるまで該第二の表示を継続可能な手段であり、
前記第一の操作手段が前記押下位置から前記通常位置まで戻ったことは、前記終了条件に含まれていない、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
8.
2.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第二の操作が行われたことにより前記表示条件の成立に応じて前記第二の表示が開始された後で、終了条件の成立があるまで該第二の表示を継続可能な手段であり、
前記第二の操作手段が前記押下位置から前記通常位置まで戻ったことは、前記終了条件に含まれていない、
ことを特徴とする遊技台、とした。
(その他)
(1)前記表示手段は、前記操作手段に操作がなされていない場合に前記第三の表示を表示可能であってもよい。
(2)前記操作は、前記操作手段に操作がなされていない未操作を含んでもよい。
(3)前記表示手段は、前記操作手段に操作がなされていない場合に前記第三の表示を表示しなくてもよい。
(4)前記表示手段は、前記操作手段にされた操作が前記第一の操作である場合と該第一の操作とは異なる第二の操作である場合とで、前記第三の表示を異ならせて表示可能であってもよい。
(5)前記第一の操作と前記第二の操作は、前記操作手段の操作回数、前記操作手段の操作時期、前記操作手段の操作時間、前記操作手段の非操作時間、前記操作手段の種類、のうちの少なくとも何れかが異なるものであってもよい。
(6)前記第一の操作と前記第二の操作は、前記操作手段の操作回数、前記操作手段の操作時期、前記操作手段の操作時間、前記操作手段の非操作時間、前記操作手段の種類、のうちの少なくとも何れか1つのみが異なるものであってもよい。また、前記第一の操作と前記第二の操作は、前記操作手段の操作回数が1回と複数回であってもよく、前記操作手段の操作時期が操作有効期間の開始から第一の所定時間(例えば、操作有効期間演出1表示中)以内の操作と該第一の所定時間経過後の操作であってもよく、前記操作手段の操作時間が第二の所定時間未満の操作と該第二の所定時間以上の操作であってもよく、前記操作手段のうちの第一の操作手段の操作と第二の操作手段の操作であってもよい。
(7)前記表示手段は、前記操作手段の操作有効期間にわたって前記第四の表示を表示可能であってもよい。
(8)前記表示手段は、複数の前記操作有効期間のうちの何れかにわたって前記第四の表示を表示可能であってもよい。
(9)前記表示手段は、前記操作有効期間の減少に応じて前記第四の表示を変化させてもよい。
(10)前記表示手段は、複数の前記操作有効期間のうちの少なくとも複数で前記第四の表示の変化期間が同じであってもよい。この場合、遊技者は操作時期を計り易く、操作をし損ねることを防止でき、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(11)前記表示手段は、複数の前記操作有効期間のうちの少なくとも複数で前記第四の表示の変化態様が同じであってもよい。この場合、遊技者は操作時期を計り易く、操作をし損ねることを防止でき、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(12)前記表示手段は、複数の前記操作有効期間のうちの少なくとも複数で前記第四の表示の変化態様が同じであってもよく、該変化態様の開始前の操作有効期間が異なっていてもよい。この場合、同じ変化態様で異なる操作有効期間を表現できるため、データ容量を削減することができる場合がある。
(13)前記第四の表示の変化態様は、該第四の表示の表示範囲の減少であってもよい。
(14)前記表示手段は、前記第四の表示を、第一の表示範囲と該第一の表示範囲とは異なる大きさの第二の表示範囲の少なくとも何れかの大きさで表示可能であり、前記第一の表示範囲の減少時間と前記第二の表示範囲の減少時間が同じであってもよい。
(15)前記操作手段は、該操作手段の内側から外側へ光を出射可能な発光手段、該操作手段に振動を与える振動手段、該操作手段の内側で回転体を回転させる駆動手段、該操作手段の位置を変更する操作位置変更手段、該操作手段の操作を困難にする操作困難手段、のうちの少なくとも何れかを備えてもよい。
(16)前記表示手段は、前記発光手段、前記振動手段、前記駆動手段、前記操作位置変更手段の少なくとも何れかが動作した前記操作手段を示す表示を、前記第一の表示として表示可能であってもよい。
また、上記実施例では本発明を図柄変動中に行う例を示したが、これに限定されず、大当り遊技状態中に行ってもよいし、未遊技状態中(例えば、変動状態から未変動状態になってから所定期間経過(0であってもよい)、球未発射状態、非大当り遊技状態、デモ表示状態のうちの少なくとも何れかの状態中)に行ってもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施例に限定されるものではなく、個々の実施例の各要素のいかなる組合せも本発明に含み、また、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。