JP2014192590A - 画像処理装置、印刷装置、印刷システムおよびプログラム - Google Patents

画像処理装置、印刷装置、印刷システムおよびプログラム Download PDF

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直哉 延谷
Yuuki Doi
祐希 土樋
Manabu Hayashi
学 林
Kazunari Morito
一成 森戸
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Abstract

【課題】画像に付加して印刷される付加画像が余白領域にはみ出すことを抑制する。
【解決手段】印刷対象となる原稿の画像データを外部から受信する受信部71と、保持している用紙の情報や用紙への画像の形成において必要とされる余白領域を記憶する本体情報記憶部72と、印刷対象となる原稿の画像データに基づき用紙に画像を印刷する方向を決定する印刷方向決定部73と、用紙に印刷される付加画像に関する情報を記したテンプレートを記憶するテンプレート記憶部74と、画像の形成が可能な領域に付加画像が収まるか否かを判定し、必要に応じて付加画像の位置を調節する位置調節部75と、印刷の結果、最終的に画像形成装置1により形成される画像のデータである合成画像データを作成する合成画像作成部76と、合成画像データを画像形成部10に送信する出力部77とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、印刷装置、印刷システムおよびプログラムに関する。
公報記載の従来技術として、読み取った原稿画像が画像編集により移動する際、その原稿画像の移動に伴って、印刷される位置や消去する領域も原稿画像上の適切な位置に決定される画像形成装置が存在する(特許文献1参照)。
また、他の公報記載の従来技術として、プリントジョブ等の入力された画像に付加情報を重ねて印刷する際、その入力画像における付加情報の印刷位置を操作部から受け付け、その受け付けた付加情報に基づく画像が記録媒体の画像形成領域からはみ出す場合に、付加情報の印刷位置を補正する画像形成装置が存在する(特許文献2参照)。
さらに、他の公報記載の従来技術として、コンテンツ画像の周囲に余白領域を設けて印刷用紙に印刷するフチあり印刷設定、および余白領域を設けずにコンテンツ画像を拡大して印刷用紙に印刷するフチなし印刷設定の何れか1つが選択される印刷設定選択機能と、コンテンツ画像に付加して印刷用紙に印刷するテキスト情報が入力される付加情報入力機能とを有し、さらに、印刷設定選択機能でフチあり印刷設定が選択され、付加情報入力機能でテキスト情報が入力された場合に、コンテンツ画像の周囲に余白領域を形成し、形成した余白領域にテキスト情報を印刷する印刷データを生成する印刷データ生成機能を有する印刷制御装置が存在する(特許文献3参照)。
特開2006−49997号公報 特開2007−160732号公報 特開2012−58943号公報
本発明は、画像に付加して印刷される付加画像が余白領域にはみ出すことを抑制する。
請求項1記載の発明は、画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データ取得手段により取得された前記画像データに合成して印刷する付加画像データを取得する付加画像データ取得手段と、前記画像データを記録材に印刷する際の、当該記録材内にて画像を形成できない領域である余白領域に関する情報と、前記付加画像データ取得手段により取得された前記付加画像データが当該画像データ又は記録材に対して形成される位置の情報とに基づいて、当該付加画像データが当該余白領域を除く画像形成領域に収まらないと判定された場合に、当該付加画像データを当該画像形成領域に収めるように変換する、または当該画像データと当該付加画像データとを当該画像形成領域に収めるように変換する変換手段とを備えた画像処理装置である。
請求項2記載の発明は、前記変換手段は、前記画像データに基づいて記録材に印刷される画像および前記付加画像データに基づいて記録材に印刷される付加画像の全体を回転させて、当該画像および当該付加画像の上下方向が記録材に対して反対になるように、当該画像データと当該付加画像データとを変換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3記載の発明は、前記変換手段は、記録材の縁と前記付加画像データに基づいて記録材に印刷される付加画像の位置との距離を変更するように当該付加画像データを変換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項4記載の発明は、前記変換手段は、記録材の第1の隅と前記付加画像データに基づいて記録材に印刷される付加画像の位置との予め定められた距離をもとに、記録材の第2の隅から当該予め定められた距離離れた位置に当該付加画像を印刷するように、当該付加画像データを変換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項5記載の発明は、画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データ取得手段により取得された前記画像データに合成して印刷する付加画像データを取得する付加画像データ取得手段と、前記画像データを記録材に印刷する際の、当該記録材内にて画像を形成できない領域である余白領域に関する情報と、前記付加画像データ取得手段により取得された前記付加画像データが当該画像データ又は記録材に対して形成される位置の情報とに基づいて、当該付加画像データが当該余白領域を除く画像形成領域に収まらないと判定された場合に、当該付加画像データを当該画像形成領域に収めるように変換する、または当該画像データと当該付加画像データとを当該画像形成領域に収めるように変換する変換手段と、前記変換手段により変換された前記付加画像データおよび前記画像データ、または、当該変換手段により変換された当該付加画像データおよび変換されていない当該画像データに基づいて、記録材に印刷する印刷手段とを備えた印刷装置である。
請求項6記載の発明は、画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データ取得手段により取得された前記画像データに合成して印刷する付加画像データを取得する付加画像データ取得手段と、前記画像データを記録材に印刷する際の、当該記録材内にて画像を形成できない領域である余白領域に関する情報と、前記付加画像データ取得手段により取得された前記付加画像データが当該画像データ又は記録材に対して形成される位置の情報とに基づいて、当該付加画像データが当該余白領域を除く画像形成領域に収まらないと判定された場合に、当該付加画像データを当該画像形成領域に収めるように変換する、または当該画像データと当該付加画像データとを当該画像形成領域に収めるように変換する変換手段と、前記変換手段により変換された前記付加画像データおよび前記画像データ、または、当該変換手段により変換された当該付加画像データおよび変換されていない当該画像データに基づいて、記録材に印刷する印刷手段とを備えた印刷システムである。
請求項7記載の発明は、コンピュータに、画像データを取得する機能と、取得された前記画像データに合成して印刷する付加画像データを取得する機能と、前記画像データを記録材に印刷する際の、当該記録材内にて画像を形成できない領域である余白領域に関する情報と、取得された前記付加画像データが当該画像データ又は記録材に対して形成される位置の情報とに基づいて、当該付加画像データが当該余白領域を除く画像形成領域に収まらないと判定された場合に、当該付加画像データを当該画像形成領域に収めるように変換する、または当該画像データと当該付加画像データとを当該画像形成領域に収めるように変換する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、画像に付加して印刷される付加画像が余白領域にはみ出すことを抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、記録材に印刷される画像の位置と付加画像の位置との関係を変えずに付加画像の位置を調節することが容易になる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、余白領域の大きさに応じて付加画像の位置を調節することが容易になる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、記録材の縁からの距離を変えずに付加画像の位置を調節することが容易になる。
請求項5記載の発明によれば、画像に付加して印刷される付加画像が余白領域にはみ出して形成されることを抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、画像に付加して印刷される付加画像が余白領域にはみ出して形成されることを抑制することができる。
請求項7記載の発明によれば、画像に付加して印刷される付加画像が余白領域にはみ出すことを抑制する機能をコンピュータにより実現できる。
本実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示した図である。 本実施の形態に係る画像処理部の機能構成例を示したブロック図である。 電子写真方式を採用する画像形成装置が印刷において必要とする用紙の余白量の一例を示した図である。 テンプレートとサービス種別との関連付けを示したテンプレート表の一例について示した図である。 付加画像の位置を自動調節する手法の一例を説明するための図である。 付加画像の位置を自動調節する手順の一例を示したフローチャートである。 付加画像の位置を自動調節する手法の他の一例を説明するための図である。 付加画像の位置を自動調節する手法の他の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態を適用可能なコンピュータのハードウェア構成例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の構成の説明>
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、例えば複写機能やプリント機能、ファクシミリ機能等を複合的に備えた多機能機であって、各色の画像データに基づき画像を形成する画像形成部10と、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部30と、パーソナルコンピュータ(PC)やスキャナ等と通信を行い、画像データを受信する通信部40と、公衆回線を通じて画像の送受信を行うファクシミリ(FAX)部50と、表示パネル等によって構成され、ユーザからの指示を受け付けるとともにユーザに対してメッセージ等を表示するユーザインタフェース(UI)部60と、通信部40やFAX部50から転送された画像データに対して画像処理を施す画像処理部70とを備えている。
印刷手段の一例としての画像形成部10は、電子写真方式により画像を形成する機能部であって、並列的に配置される4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11K(以下、画像形成ユニット11と称する)を備えている。各画像形成ユニット11は、例えば、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光するプリントヘッド14、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16で構成されている。
さらに、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト17、各画像形成ユニット11による各色トナー像を中間転写ベルト17に順次転写(一次転写)させる一次転写ロール18、中間転写ベルト17上に転写された重畳トナー像を記録材(用紙)に一括転写(二次転写)させる二次転写ロール19、二次転写された画像を用紙上に定着させる定着器20を備えている。
画像形成装置1では、制御部30による動作制御の下で、次のようなプロセスによる画像形成処理が行われる。まず、転送された画像データに対して画像処理部70により画像処理が施された後、画像データは画像形成部10に送られる。画像形成部10では、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12が予め定められた方向に回転しながら帯電器13により予め定められた電位で帯電される。そして、画像処理部70から送信された画像データに基づき、プリントヘッド14が感光体ドラム12を露光する。これにより、感光体ドラム12上には、静電潜像が形成される。その後、感光体ドラム12上に形成された静電潜像は、現像器15により現像され、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール18により中間転写ベルト17上に順次静電転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像が形成される。中間転写ベルト17上の合成トナー像は、中間転写ベルト17の移動(実線矢印方向)に伴って二次転写ロール19が配置された領域に搬送され、用紙保持部21A、21Bから供給(破線矢印方向)される用紙上に一括して静電転写される。その後、用紙上に静電転写された合成トナー像は、定着器20によって定着処理を受けて用紙上に定着される。
<画像処理部の機能構成の説明>
次に、画像処理部70を構成する各部の機能について説明する。図2は、本実施の形態に係る画像処理部70の機能構成例を示したブロック図である。
画像処理部70は、印刷対象となる原稿の画像データを外部から受信する受信部71と、保持している用紙の情報や用紙への画像の形成において必要とされる余白領域を記憶する本体情報記憶部72と、印刷対象となる原稿の画像データに基づき用紙に画像を印刷する方向を決定する印刷方向決定部73とを備える。
また、画像処理部70は、用紙に印刷される付加画像に関する情報を記したテンプレートを記憶するテンプレート記憶部74と、画像の形成が可能な領域に付加画像が収まるか否かを判定し、必要に応じて付加画像の位置を調節する位置調節部75と、印刷の結果、最終的に画像形成装置1により形成される画像のデータである合成画像データを作成する合成画像作成部76と、合成画像データを画像形成部10に送信する出力部77とを備えている。
画像データ取得手段の一例としての受信部71は、通信部40やFAX部50から転送された印刷対象となる原稿の画像データ(以下、原稿画像データと称する)を受信する。この原稿画像データには、ユーザからの印刷指示として、印刷される対象となる原稿の内容や、ユーザに印刷指示された原稿の向き、印刷指示で選択された用紙サイズ、プラテンガラスからの原稿の読み取りかまたは自動両面送り機能による原稿の読み取りか等の原稿読取手法の種類、ソートやステープル等の印刷時における後処理の有無が含まれる。自動両面送り機能とは、用紙の両面を印刷対象とし、用紙を自動的に画像形成装置1に送る機能である。また、画像データには、FAX、スキャナからのコピー、PCからのプリント等、印刷指示におけるサービス種別も含まれている。そして、受信部71は、受信した原稿画像データを印刷方向決定部73および位置調節部75に送信する。
本体情報記憶部72は、画像形成装置1の用紙保持部21A、21Bが保持している用紙についての情報(以下、用紙情報と称する)を記憶する。具体的には、本体情報記憶部72は、用紙情報として、用紙保持部21A、21Bが保持している用紙がセットされている向きや、用紙保持部21A、21Bが保持している用紙のサイズ等を記憶する。
また、本体情報記憶部72は、画像形成装置1が用紙への画像の形成において必要とする余白領域(以下、必要余白領域と称する)を記憶する。この必要余白領域は、一般に、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置において必要となるものであり、画像形成装置の機種ごとに予め定められている。画像形成装置は、必要余白領域に画像を形成することはできない。
本体情報記憶部72は、印刷方向決定部73からの要求に応じて、記憶している用紙情報を印刷方向決定部73に送信する。また、本体情報記憶部72は、位置調節部75からの要求に応じて、必要余白領域に関する情報を位置調節部75に送信する。
図3は、電子写真方式を採用する画像形成装置が印刷において必要とする用紙の余白量の一例を示した図である。図3(a)に示す用紙は機種Aの画像形成装置により印刷された用紙、図3(b)に示す用紙は機種Aとは異なる機種Bの画像形成装置により印刷された用紙である。図3(a)に示す用紙では、用紙の四方に一律な幅(例えば、2mm)の必要余白領域が存在しており、必要な余白としてその領域には印刷されず、用紙内で必要余白領域を除く画像の形成が可能な領域(以下、画像形成領域と称する)に画像が印刷されている。また、図3(b)に示す用紙の必要余白領域は、図3(a)に示す必要余白領域とは異なる。図3(b)に示す用紙では、画像形成装置内で用紙が引かれる側であるリードエッジ側の必要余白領域の幅のみ他よりも長く(例えば、4mm)、その他の必要余白領域の幅は2mmとなっている。
このように、一般に、電子写真方式を採用する画像形成装置の印刷においては必要余白領域が存在し、その必要余白領域の大きさは画像形成装置の機種ごとに予め定められている。
印刷方向決定部73は、受信部71から送信された画像データと本体情報記憶部72に要求して受信した用紙情報とをもとにして、原稿画像データに基づき用紙に印刷される画像(以下、原稿画像と称する)について、画像形成装置1の内部で原稿画像が用紙に印刷される方向(以下、印刷方向と称する)を決定する。ここで、印刷方向決定部73は、印刷指示された原稿の向き、印刷指示で選択された用紙サイズ、原稿読取手法の種類、後処理の有無や、用紙がセットされている向き、保持されている用紙サイズ等の組み合わせにより、印刷方向を決定する。そして、印刷方向決定部73は、印刷方向を決定した原稿画像データを位置調節部75に送信する。
付加画像データ取得手段の一例としてのテンプレート記憶部74は、用紙に印刷される付加画像に関する情報を記したテンプレートを記憶する。この付加画像は、印刷指示を行ったユーザのユーザIDや、印刷指示や文書ごとに一意に定まる管理ID、日付、文書名、予め定められた画像等である。そして、付加画像のデータである付加画像データを原稿画像データに合成して合成画像データが作成され、作成された合成画像データに基づいて画像が形成されると、原稿画像と合わせて付加画像が印刷される。付加画像の用途としては、例えば、原稿がコピーされた場合、画像形成装置1は、原稿画像に管理IDおよび日付を付加して印刷することにより、ユーザは文書のセキュリティ管理に役立てることができる。また、例えば、原稿がプリントされた場合、画像形成装置1は、原稿画像にユーザIDを付加して印刷することにより、ユーザは文書管理に役立てることができる。
また、テンプレートは、付加画像と印刷指示におけるサービス種別とを関連付けてUI部60等でユーザにより設定されたものである。テンプレートには、例えば、ユーザIDや日付等の印刷される付加画像の内容、付加画像の原稿画像に対して形成される位置の情報または付加画像の用紙に対して形成される位置の情報(原稿画像または用紙の左上や右下、原稿画像または用紙の上部中央等)、用紙の隅を基準点とした場合の基準点から付加画像までの距離(以下、オフセット距離と称する)、印刷濃度、フォントサイズ等がテンプレートごとに定められる。オフセット距離は、基準とした用紙の隅から付加画像の印刷位置までの縦方向および横方向の長さを表す。
そして、テンプレート記憶部74は、位置調節部75からの要求に応じて、記憶しているテンプレートを位置調節部75に送信する。
図4は、テンプレート記憶部74に記憶されたテンプレートとサービス種別との関連付けを示したテンプレート表の一例について示した図である。
図4に示すテンプレート表では、スキャナからのコピー、PCからのプリント、FAXのそれぞれのサービス種別に対して、付加画像が有り、有り、無し、とユーザにより設定されている。また、付加画像が有りと設定されているコピーおよびプリントについては、付加画像のテンプレートとしてそれぞれ、テンプレート1、テンプレート2がユーザにより設定されている。そして、例えば、原稿がコピーされた場合には、テンプレート1として設定された付加画像の内容や印刷位置、印刷濃度等に従って、付加画像の印刷が行われる。以上のようなテンプレート表がテンプレート記憶部74に記憶されている。
変換手段の一例としての位置調節部75は、本体情報記憶部72に要求して受信した必要余白領域に関する情報と、印刷方向決定部73から送信された原稿画像データと、テンプレート記憶部74に要求して受信したテンプレートとに基づいて、付加画像が必要余白領域にはみ出さずに画像形成領域に収まるか否かを判定する。ここで、テンプレートについて、位置調節部75は、受信部71から送信された原稿画像データに含まれるサービス種別をもとに、そのサービス種別に対応するテンプレートをテンプレート記憶部74に要求する。そして、位置調節部75は、要求したテンプレートと印刷方向とに基づいて、用紙内での付加画像の位置を定め、付加画像データを作成する。
また、位置調節部75は、付加画像が画像形成領域に収まらないと判定した場合、付加画像の位置を自動調節する。ここで、位置調節部75は、付加画像データのみ、または原稿画像データおよび付加画像データの両方を変換して付加画像の位置を調節する。この調節手法について、詳細は後述する。次に、位置調節部75は、自動調節により付加画像が画像形成領域に収まるか否かを判定する。位置調節部75が自動調節により付加画像が画像形成領域に収まると判定した場合、印刷処理が進められる。一方、位置調節部75は、自動調節により付加画像が画像形成領域に収まらないと判定した場合、付加画像が画像形成領域に収まらない状態で原稿の印刷処理を強制的に実行するか否かを判定する。ここでは、ユーザによる選択に基づいて、位置調節部75は印刷処理を強制的に実行するか否かを判定する。印刷処理を強制的に実行すると判定された場合、印刷処理が進められる。一方、印刷処理を実行しないと判定された場合、印刷処理は行われずに終了する。
そして、印刷処理が進められる場合、位置調節部75は原稿画像データおよび付加画像データを合成画像作成部76に送信する。
印刷手段の一例としての合成画像作成部76は、位置調節部75により送信された原稿画像データと付加画像データとを合成して、合成画像データを作成する。この合成画像データは、印刷処理の結果、最終的に画像形成装置1により形成される画像のデータである。そして、合成画像作成部76は、作成した合成画像データを出力部77に送信する。
出力部77は、合成画像作成部76から送信された合成画像データを画像形成部10に送信する。その後、画像形成部10により処理が行われて用紙への画像の形成が行われる。
<付加画像の位置の自動調節の説明>
次に、位置調節部75による付加画像の位置の自動調節について説明する。
図5は、本実施の形態における付加画像の位置を自動調節する手法の一例を説明するための図である。原稿画像イメージは原稿画像データに基づいて用紙に形成される原稿画像のイメージを示したものであり、付加画像イメージは付加画像データに基づいて用紙に形成される付加画像のイメージを示したものである。また、合成画像イメージは合成画像データに基づいて用紙に形成した画像のイメージを示したものであり、即ち、原稿画像イメージと付加画像イメージとを合成させたものである。そして、図5(a)は、自動調節前の原稿画像イメージ、付加画像イメージ、合成画像イメージの例を示した図であり、図5(b)は、自動調節後の原稿画像イメージ、付加画像イメージ、合成画像イメージの例を示した図である。
図5(a)に示す原稿画像イメージでは、必要余白領域として、リードエッジ側の幅が4mm、その他の幅が2mmと定められている。そして、用紙内で必要余白領域を除く画像形成領域に原稿画像が形成されている。また、図5(a)に示す付加画像イメージでは、テンプレートと印刷方向とに基づいて、用紙内での付加画像の位置は原稿画像の左上、つまり図5(a)に示す用紙の左上と定められている。また、オフセット距離は、縦方向、横方向ともに2mmと定められている。そして、合成画像イメージでは、付加画像の一部が画像形成領域に収まらず、破線で囲まれた部分が必要余白領域にはみ出している。そのため、合成画像イメージに基づいて用紙への印刷が行われると、付加画像について、破線で囲まれた部分が欠けることになる。
このように、位置調節部75は、必要余白領域、原稿画像データ、テンプレートの内容に基づいて、図5(a)に示すような合成画像イメージを作成し、付加画像が画像形成領域に収まるか否かを判定する。図5(a)に示す合成画像イメージのように付加画像の一部が欠ける場合には、位置調節部75は、付加画像が画像形成領域に収まらないと判定し、付加画像の自動調節を行う。
図5(b)に示す合成画像イメージは、図5(a)に示す合成画像イメージにおいて、原稿画像の位置と付加画像の位置との関係を変えずに、原稿画像および付加画像の上下方向が用紙に対して反対になるように、原稿画像および付加画像の全体を回転させたものである。原稿画像および付加画像の全体を回転させることにより、図5(a)に示す合成画像イメージでは付加画像が用紙の左上にあったが、図5(b)に示す合成画像イメージのように付加画像は用紙の右下に移動する。一方、原稿画像および付加画像の全体を回転させても、用紙の必要余白領域は変わらない。付加画像のオフセット距離は縦方向、横方向ともに2mmであり、用紙の右下の必要余白領域の幅は2mmであるため、回転により付加画像が必要余白領域にはみ出さずに画像形成領域に収まることとなる。即ち、図5(b)に示す合成画像イメージに基づいて用紙への印刷が行われると、付加画像が欠けることなく印刷される。
図5(b)に示す原稿画像イメージおよび付加画像イメージはそれぞれ、原稿画像および付加画像の全体を回転させることで図5(a)に示す原稿画像イメージおよび付加画像イメージが修正されたものであり、原稿画像および付加画像の上下方向が用紙に対して反対になっている。
以上のように、位置調節部75は、付加画像が画像形成領域に収まるように、原稿画像および付加画像の上下方向が用紙に対して反対になるように原稿画像および付加画像の全体を回転させて、付加画像の位置の調節を行う。
<自動調節手順の説明>
次に、画像処理部70が付加画像の位置を自動調節する手順について説明する。
図6は、画像処理部70が付加画像の位置を自動調節する手順の一例を示したフローチャートである。
まず、受信部71は、通信部40やFAX部50から転送された原稿画像データを受信する(ステップ101)。そして、受信部71は、受信した原稿画像データを印刷方向決定部73および位置調節部75に送信する。次に、印刷方向決定部73は、本体情報記憶部72に用紙情報を要求する(ステップ102)。そして、印刷方向決定部73は、受信部71から受信した原稿画像データと本体情報記憶部72に要求した用紙情報とに基づいて、印刷方向を決定する(ステップ103)。印刷方向決定部73は、印刷方向を決定した原稿画像データを位置調節部75に送信する。
次に、位置調節部75は、本体情報記憶部72に必要余白領域の情報を要求する(ステップ104)。また、位置調節部75は、受信部71から送信された原稿画像データに含まれるサービス種別をもとに、そのサービス種別に対応するテンプレートをテンプレート記憶部74に要求する(ステップ105)。そして、位置調節部75は、本体情報記憶部72に要求した必要余白領域の情報と、印刷方向決定部73から送信された原稿画像データと、テンプレート記憶部74に要求したテンプレートとに基づいて、付加画像が必要余白領域にはみ出さずに画像形成領域に収まるか否かを判定する(ステップ106)。
位置調節部75は、付加画像が画像形成領域に収まると判定した場合(ステップ106でYes)、原稿画像データおよび付加画像データを合成画像作成部76に送信する。一方、位置調節部75は、付加画像が画像形成領域に収まらないと判定した場合(ステップ106でNo)、付加画像の位置の自動調節を行う。即ち、位置調節部75は、原稿画像および付加画像の上下方向が用紙に対して反対になるように原稿画像および付加画像の全体を回転させて、原稿画像イメージおよび付加画像イメージを修正する(ステップ107)。次に、位置調節部75は、修正した原稿画像イメージおよび付加画像イメージにより、付加画像が画像形成領域に収まるか否かを判定する(ステップ108)。位置調節部75は、付加画像が画像形成領域に収まると判定した場合(ステップ108でYes)、修正した原稿画像イメージおよび付加画像イメージ、即ち変換した原稿画像データおよび付加画像データを合成画像作成部76に送信する。
一方、位置調節部75は、付加画像が画像形成領域に収まらないと判定した場合(ステップ108でNo)、付加画像が画像形成領域に収まらない状態、つまり付加画像の一部または全てが印刷されない状態で、原稿の印刷処理を強制的に実行するか否かを判定する(ステップ109)。ここでは、ユーザによる選択に基づいて、位置調節部75は印刷処理を強制的に実行するか否かを判定する。例えば、付加画像が画像形成領域に収まらず付加画像の一部または全部が印刷されない旨の警告メッセージと、強制的に実行するか否かを選択することを促すメッセージとをUI部60に表示させてユーザに選択させる手法が考えられる。また、例えば、ユーザによるテンプレートの作成時や印刷指示の際に、チェックボックスにより強制実行の有無をユーザに選択させておく手法等が考えられる。
位置調節部75は、印刷処理を強制的に実行すると判定した場合(ステップ109でYes)、変換していない原稿画像データおよび付加画像データ、または、変換した原稿画像データおよび付加画像データのいずれかを合成画像作成部76に送信する。一方、位置調節部75が印刷処理を実行しないと判定した場合(ステップ109でNo)、印刷処理は行われずに終了する。
次に、合成画像作成部76は、位置調節部75から送信された原稿画像データおよび付加画像データを合成して、合成画像データを作成する(ステップ110)。そして、合成画像作成部76は、作成した合成画像データを出力部77に送信する(ステップ111)。出力部77は、合成画像データを画像形成部10に送信する。その後、画像形成部10により処理が行われて用紙への印刷が行われる。
なお、ステップ106では、位置調節部75が自動調節により画像形成領域に収まると判定した場合には印刷処理が進められた。しかし、後処理としてステープル処理が行われる場合には、原稿画像および付加画像を回転させるとステープル処理の位置がユーザの意図していた位置から変更されることになる。そのため、後処理としてステープル処理が行われる場合には、位置調節部75は、ユーザによる選択に基づいて自動調節を実行するか否かを判定することとしても良い。例えば、自動調節によりステープル処理の位置が変更される旨の警告メッセージと、自動調節を実行して印刷するか否かを選択することを促すメッセージとをUI部60に表示させてユーザに選択させる手法が考えられる。また、例えば、テンプレートの作成時や印刷指示の際に、チェックボックスによりステープル処理の位置が変更されても印刷を行うか否かをユーザに選択させておく手法等が考えられる。
以上のように、本実施の形態に係る画像処理部70は、付加画像が必要余白領域にはみ出さずに画像形成領域に収まるか否かを判定する。そして、画像処理部70は、付加画像が画像形成領域に収まらないと判定した場合には、付加画像が必要余白領域に存在し、付加画像の一部または全てが印刷されないことになるため、付加画像の位置を自動調節する。
必要余白領域は画像形成装置の機種ごとに予め定められているため、記憶されているテンプレートを用いる際、付加画像の位置を調節しなければ、ある機種では付加画像が画像形成領域に収まるが他の機種では付加画像が画像形成領域に収まらないという問題が生じることが考えられる。また、印刷指示された原稿の向き、印刷指示で選択された用紙サイズ、原稿読取手法の種類、後処理の有無等の印刷指示の内容や、用紙がセットされている向き、保持されている用紙サイズ等の用紙情報の組み合わせにより、装置内での原稿画像データの印刷方向が変わる場合がある。原稿画像データの印刷方向が変われば、それに伴い用紙内で付加画像が印刷される位置も変わる。そのため、同じテンプレートが使用された場合であっても、印刷指示の内容や用紙の状況等に応じて付加画像の位置を調節しなければ、付加画像が画像形成領域に収まることもあれば画像形成領域に収まらないこともあるという状況が発生し得るといえる。
本実施の形態に係る画像処理部70は、付加画像が画像形成領域に収まらないと判定した場合に付加画像の位置を自動調節することにより、付加画像が必要余白領域にはみ出して欠けて印刷されることがなく、付加画像の全部を印刷することが可能になる。そして、ユーザは、画像形成装置の機種や、印刷指示の内容、用紙の状況等によらずテンプレートを使用することができ、ユーザによる操作が軽減される。即ち、ユーザは、例えば、機種ごとにテンプレートをカスタマイズしたり、正式に印刷する前にテスト用に印刷を行って付加画像が欠けることがないか確認したりする等の対応をしなくても良くなる。
<他の自動調節手法例1の説明>
図7は、本実施の形態における付加画像を自動調節する手法の他の一例を説明するための図である。
図7(a)は、自動調節前の原稿画像イメージ、付加画像イメージ、合成画像イメージの例を示した図である。図7(b)は、自動調節後の原稿画像イメージ、付加画像イメージ、合成画像イメージの例を示した図である。
図7(a)に示す原稿画像イメージ、付加画像イメージ、合成画像イメージはそれぞれ、図5(a)に示すものと同一である。図5(a)と同様に、合成画像イメージに基づいて用紙への印刷が行われると、付加画像について、破線で囲まれた部分が欠けることになる。
図7(b)に示す原稿画像イメージは変換されておらず、図7(a)に示す原稿画像イメージと同一である。図7(b)に示す付加画像イメージは、位置調節部75による自動調節により、付加画像の印刷位置が横(矢印方向)にシフトしたものである。具体的には、原稿画像イメージにおけるリードエッジ側の必要余白領域の幅が4mmであるため、位置調節部75は、付加画像の印刷位置を2mm横にシフトさせている。つまり、位置調節部75は、用紙の左上の隅を基準点としたままで、オフセット距離を縦方向2mm、横方向4mmに変更した。位置調節部75がこのようにオフセット距離を調節することで、図7(b)に示す合成画像イメージでは、付加画像が画像形成領域に収まる。そのため、合成画像イメージに基づいて用紙への印刷が行われると、付加画像が欠けることなく印刷される。
また、本例における位置調節部75は、必要余白領域にはみ出さないようにオフセット距離を変更して付加画像が印刷される位置をシフトするため、必要余白領域の大きさによらず付加画像を画像形成領域に収めることができる可能性が高い。ただし、付加画像のオフセット距離が変更されることで、ユーザの意図していた位置から大きく離れた位置に付加画像が印刷される場合がある。そのため、位置調節部75は、図6に示すステップ108で自動調節により付加画像が画像形成領域に収まるか否かを判定したが、本例のステップ108では、自動調節を実行するか否かを判定する。ここでは、位置調節部75は、ユーザによる選択に基づいて自動調節を実行するか否かを判定する。例えば、自動調節により付加画像のオフセット距離が変更される旨の警告メッセージと、自動調節を実行して印刷するか否かを選択することを促すメッセージとをUI部60に表示させてユーザに選択させる手法が考えられる。また、例えば、テンプレートの作成時や印刷指示の際に、チェックボックスによりオフセット距離が変更されても印刷を行うか否かをユーザに選択させておく手法等が考えられる。
そして、位置調節部75は、自動調節を実行すると判定した場合、原稿画像データおよび変換した付加画像データを合成画像作成部76に送信し、ステップ110に移行する。一方、位置調節部75は、自動調節を実行しないと判定した場合、ステップ109に移行し、自動調節をせずに原稿の印刷処理を強制的に実行するか否かを判定する。
以上のように、本実施の形態に係る位置調節部75は、付加画像の位置の自動調節において、必要余白領域に基づいて付加画像が画像形成領域に収まるようにオフセット距離を変更して、付加画像の位置の調節を行う。
<他の自動調節手法例2の説明>
図8は、本実施の形態における付加画像を自動調節する手法の他の一例を説明するための図である。
図8(a)は、自動調節前の原稿画像イメージ、付加画像イメージ、合成画像イメージの例を示した図である。図8(b)は、自動調節後の原稿画像イメージ、付加画像イメージ、合成画像イメージの例を示した図である。
図8(a)に示す原稿画像イメージ、付加画像イメージ、合成画像イメージはそれぞれ、図5(a)に示すものと同一である。図5(a)と同様に、合成画像イメージに基づいて用紙への印刷が行われると、付加画像について、破線で囲まれた部分が欠けることになる。
図8(b)に示す原稿画像イメージは変換されておらず、図8(a)に示す原稿画像イメージと同一である。図8(b)に示す付加画像イメージは、位置調節部75による自動調節により、付加画像の印刷位置が用紙の左上から右上へ(矢印方向に)シフトしたものである。つまり、位置調節部75は、オフセット距離については縦方向、横方向ともに2mmでテンプレートに定められているものから変更していないが、オフセット距離の基準点を、第1の隅の一例としての用紙の左上の隅から第2の隅の一例としての右上の隅へ変更している。位置調節部75がこのようにオフセット距離の基準点を変更して付加画像の用紙内での位置を調節することで、図7(b)に示す合成画像イメージでは、付加画像が画像形成領域に収まる。そのため、合成画像イメージに基づいて用紙への印刷が行われると、付加画像が欠けることなく印刷される。また、位置調節部75は、図8(c)に示す合成画像イメージのように、付加画像のオフセット距離の基準点を用紙の左上の隅から右下の隅へ変更しても良い。
また、本例における位置調節部75は、図6に示すステップ108のように、自動調節により画像形成領域に収まるか否かを判定し、画像形成領域に収まらないと判定した場合(ステップ108でNo)には図6に示すステップ109の処理が実行される。ただし、本例の自動調節では、オフセット距離の基準点が変更されることになるため、ユーザの意図していた位置から大きく離れた位置に付加画像が印刷される場合がある。そのため、自動調節により画像形成領域に収まると判定された場合(ステップ108でYes)の処理が図6に示すステップ108とは異なる。
本例の位置調節部75は、自動調節により付加画像が画像形成領域に収まると判定した場合(ステップ108でYes)、次に、自動調節手法例1のステップ108と同様に、ユーザによる選択に基づいて自動調節を実行するか否かを判定する。そして、位置調節部75は、自動調節を実行すると判定した場合、原稿画像データおよび変換した付加画像データを合成画像作成部76に送信し、ステップ110に移行する。一方、位置調節部75は、自動調節を実行しないと判定した場合、ステップ109に移行し、自動調節をせずに原稿の印刷処理を強制的に実行するか否かを判定する。
以上のように、本実施の形態に係る位置調節部75は、付加画像の位置の自動調節において、必要余白領域に基づいて付加画像が画像形成領域に収まるようにオフセット距離の基準点を変更して、付加画像の位置の調節を行う。
<自動調節手法の選択についての説明>
また、本実施の形態において、位置調節部75は、付加画像が画像形成領域に収まらないと判定した場合、優先度に基づいて複数の自動調節手法のうち実行する自動調節手法を選択して、付加画像の位置を調節することとしても良い。
例えば、位置調節部75は、上記の図5、図7、図8に示した3つの自動調節手法例の優先度に基づいて実行する手法を選択し、優先度の高い手法を用いても付加画像が画像形成領域に収まらない場合に、次に優先度の高い手法を用いて付加画像の位置を調節することが考えられる。
例えば、図5に示す自動調整手法では、原稿画像と付加画像との位置関係が変わらず、付加画像のオフセット距離も変わらないため、他の2つの手法と比べて優先度を高くすることが考えられる。ただし、後処理としてステープル処理が行われる場合には図5に示す手法の優先度を下げることとしても良い。
また、図8に示す自動調整手法では、オフセット距離は変わらないが、原稿画像と付加画像との位置関係が変更される。例えば、ユーザが長辺とじや短辺とじの設定で印刷指示を行った際には、原稿画像と付加画像との位置関係が変更されることで、印刷された文書がユーザの意図していたものと大きく異なる可能性がある。そのため、長辺とじや短辺とじの設定が行われた場合には図8に示す手法の優先度を下げることが考えられる。
このように、位置調節部75は、印刷指示の内容に基づいて優先度を定めることが考えられる。また、ユーザがオフセット距離を変更したくない場合に図7に示す手法の優先度を低く設定する等、ユーザが要望に合わせて優先度を設定することとしても良い。
<適用可能なコンピュータの説明>
ところで、本発明の実施の形態における画像処理部70の処理は、汎用のコンピュータにおいて実現してもよい。そこで、この処理をコンピュータで実現するものとして、そのハードウェア構成について説明する。
図9は、画像処理部70のハードウェア構成例を示した図である。
図示するように、画像処理部70は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)81と、記憶手段であるメインメモリ82及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)83とを備える。ここで、CPU81は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、画像処理部70の各機能を実現する。また、メインメモリ82は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置83は、本実施の形態に係る画像処理部70の各機能を実現するためのプログラムを格納している。そして、このプログラムがメインメモリ82にロードされ、このプログラムに基づく処理がCPU81により実行されることで、各機能が実現される。さらに、画像処理部70は、外部との通信を行うための通信I/F84を備える。
具体的には、画像処理部70において、CPU81が行う指示により、印刷方向の決定や、付加画像が画像形成領域に収まるか否かの判定、合成画像データの作成等が行われる。また、原稿画像データや用紙情報、必要余白領域の情報、ユーザにより作成された付加画像に関するテンプレート等は通信I/F84を介して受信され、合成画像データは通信I/F84を介して画像形成部10に送信される。また、用紙情報や必要余白領域の情報、テンプレートは磁気ディスク装置83に記憶される。
<プログラムの説明>
以上説明を行った本実施の形態における画像処理部70が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
よって、画像処理部70が行う処理は、コンピュータに、原稿画像データを取得する機能と、取得された原稿画像データに合成して印刷する付加画像データを取得する機能と、原稿画像データを記録材に印刷する際の、記録材内にて画像を形成できない領域である余白領域に関する情報と、取得された付加画像データが原稿画像データ又は記録材に対して形成される位置の情報とに基づいて、付加画像データが必要余白領域を除く画像形成領域に収まらないと判定された場合に、付加画像データを画像形成領域に収めるように変換する、または原稿画像データと付加画像データとを画像形成領域に収めるように変換する機能とを実現させるためのプログラムとして捉えることもできる。
なお、本発明の実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
また、本発明の実施の形態では、画像形成装置1が1台で各処理を実行する構成としたが、これに限られるものではなく、画像形成装置1の処理を複数の装置で実行するような構成にしても良い。例えば、画像形成装置1の外部に接続された装置として画像処理部70の処理を実行するものを設け、画像形成装置1と併せて機能する印刷システムが考えられる。
1…画像形成装置、10…画像形成部、60…UI部、70…画像処理部、71…受信部、72…本体情報記憶部、73…印刷方向決定部、74…テンプレート記憶部、75…位置調節部、76…合成画像作成部、77…出力部

Claims (7)

  1. 画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段により取得された前記画像データに合成して印刷する付加画像データを取得する付加画像データ取得手段と、
    前記画像データを記録材に印刷する際の、当該記録材内にて画像を形成できない領域である余白領域に関する情報と、前記付加画像データ取得手段により取得された前記付加画像データが当該画像データ又は記録材に対して形成される位置の情報とに基づいて、当該付加画像データが当該余白領域を除く画像形成領域に収まらないと判定された場合に、当該付加画像データを当該画像形成領域に収めるように変換する、または当該画像データと当該付加画像データとを当該画像形成領域に収めるように変換する変換手段と
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記変換手段は、前記画像データに基づいて記録材に印刷される画像および前記付加画像データに基づいて記録材に印刷される付加画像の全体を回転させて、当該画像および当該付加画像の上下方向が記録材に対して反対になるように、当該画像データと当該付加画像データとを変換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記変換手段は、記録材の縁と前記付加画像データに基づいて記録材に印刷される付加画像の位置との距離を変更するように当該付加画像データを変換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記変換手段は、記録材の第1の隅と前記付加画像データに基づいて記録材に印刷される付加画像の位置との予め定められた距離をもとに、記録材の第2の隅から当該予め定められた距離離れた位置に当該付加画像を印刷するように、当該付加画像データを変換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段により取得された前記画像データに合成して印刷する付加画像データを取得する付加画像データ取得手段と、
    前記画像データを記録材に印刷する際の、当該記録材内にて画像を形成できない領域である余白領域に関する情報と、前記付加画像データ取得手段により取得された前記付加画像データが当該画像データ又は記録材に対して形成される位置の情報とに基づいて、当該付加画像データが当該余白領域を除く画像形成領域に収まらないと判定された場合に、当該付加画像データを当該画像形成領域に収めるように変換する、または当該画像データと当該付加画像データとを当該画像形成領域に収めるように変換する変換手段と、
    前記変換手段により変換された前記付加画像データおよび前記画像データ、または、当該変換手段により変換された当該付加画像データおよび変換されていない当該画像データに基づいて、記録材に印刷する印刷手段と
    を備えた印刷装置。
  6. 画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段により取得された前記画像データに合成して印刷する付加画像データを取得する付加画像データ取得手段と、
    前記画像データを記録材に印刷する際の、当該記録材内にて画像を形成できない領域である余白領域に関する情報と、前記付加画像データ取得手段により取得された前記付加画像データが当該画像データ又は記録材に対して形成される位置の情報とに基づいて、当該付加画像データが当該余白領域を除く画像形成領域に収まらないと判定された場合に、当該付加画像データを当該画像形成領域に収めるように変換する、または当該画像データと当該付加画像データとを当該画像形成領域に収めるように変換する変換手段と、
    前記変換手段により変換された前記付加画像データおよび前記画像データ、または、当該変換手段により変換された当該付加画像データおよび変換されていない当該画像データに基づいて、記録材に印刷する印刷手段と
    を備えた印刷システム。
  7. コンピュータに、
    画像データを取得する機能と、
    取得された前記画像データに合成して印刷する付加画像データを取得する機能と、
    前記画像データを記録材に印刷する際の、当該記録材内にて画像を形成できない領域である余白領域に関する情報と、取得された前記付加画像データが当該画像データ又は記録材に対して形成される位置の情報とに基づいて、当該付加画像データが当該余白領域を除く画像形成領域に収まらないと判定された場合に、当該付加画像データを当該画像形成領域に収めるように変換する、または当該画像データと当該付加画像データとを当該画像形成領域に収めるように変換する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017050690A (ja) * 2015-09-01 2017-03-09 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、画像編集方法および画像編集プログラム

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