JP2015020327A - 画像形成システム - Google Patents

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直岐 長谷川
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Abstract

【課題】構造が複雑化することなく、コーティングフィルムの効率的な利用を可能とする画像形成システムを提供する。【解決手段】画像形成システム50は、画像形成装置100とコーティング装置200とを含む。この画像形成システム50は、コーティング処理を行なうように設定されている場合に、指定されている記録用紙に対してコーティング処理が行なわれる領域を検出し、コーティング処理が行なわれる領域における副走査方向の長さが主走査方向の長さより長いか否かを判定する(ステップS1040)。画像形成システム50はさらに、副走査方向の長さが主走査方向の長さより長いと判定したことに応答して、指定されている記録用紙を90度回転させた置き方の記録用紙を指定するように用紙指定の変更を提案する(ステップS1060、ステップS1070)。【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成システムに関し、特に、画像形成された記録用紙にコーティング処理を行なうコーティング装置を含む画像形成システムに関する。
近年、フルカラーの電子写真画像形成装置に対する高画質化の要求が強くなってきている。こうした状況の中、高画質な画像を記録用紙に形成した後に、光沢を与える等の目的で、その用紙上に、コーティングフィルムを用いてクリアコーティング処理を行なうコーティング装置が提案されている。このようなコーティング装置は、画像形成装置の下流側に連結され、画像形成装置とともに画像形成システムを構成する。
コーティング装置は、コーティングフィルムが予め巻回された供給軸と、コーティングフィルムを巻き取る巻取軸と、コーティングフィルムを記録用紙に対して押圧しながら加熱するサーマルヘッドとを含む。こうしたコーティング装置では、記録用紙を一定量送り出しながら、サーマルヘッドの熱によってコーティングフィルムを溶融することにより、記録用紙の表面をコーティングする。
画像形成システムでは、ユーザの様々な要求に応えるために、種々のサイズの記録用紙に対して処理可能な構成とするのが望まれる。その場合、コーティング装置のコーティングフィルムは、使用可能な最大サイズの記録用紙に対応可能な幅のものを用いる必要がある。しかし、記録用紙にコーティング処理を行なう場合、フィルムの幅のうち記録用紙に対応する範囲しかコーティングフィルムを使用しないため、コーティングフィルムが無駄になる割合が大きくなることがある。そのため、コーティングフィルムを用いるコーティング装置では、コーティングフィルムのランニングコストが高くなるという問題がある。
こうした問題に対して、後掲の特許文献1は、フィルムを効率的に使用してランニングコストを抑制する表面処理装置(コーティング装置)を提案する。この表面処理装置は、巻取式のフィルムを圧接させて加熱する方法によりサイズの異なる記録用紙の表面にコーティング処理を行なう表面処理装置であって、サイズの小さい記録用紙を連続処理する際に、記録用紙を搬送するレジストローラを搬送方向と直交する方向にシフトさせ、フィルムを巻き戻すことによって、フィルムの幅方向で複数の記録用紙を処理する。これにより、フィルムの無駄になる領域が少なくなるため、フィルムの効率的な利用が可能となる。
特開2012−171298号公報
しかし、特許文献1に記載の表面処理装置では、フィルムの幅方向で複数の記録用紙を処理するために、レジストローラを搬送方向と直交する方向にシフトさせるための移動装置が必要となる。さらに、レジストローラを搬送方向と直交する方向にシフトさせるタイミングを検出するためのセンサ等も必要となる。そのため、特許文献1に記載の表面処理装置では、その構造が複雑になるという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の1つの目的は、構造が複雑化することなく、コーティングフィルムの効率的な利用を可能とする画像形成システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一の局面に係る画像形成システムは、記録用紙に画像を形成する画像形成装置と、コーティングフィルムを用いて、画像形成された記録用紙の表面にコーティング処理を行なうコーティング装置とを含む画像形成システムである。この画像形成システムは、画像形成を行なう記録用紙を指定するための用紙指定手段と、指定された記録用紙に対してコーティング処理が行なわれる領域を検出するための検出手段と、記録用紙の搬送方向を第1の方向とし、第1の方向と直交する方向を第2の方向とした場合に、コーティング処理が行なわれる領域における第1の方向の長さが第2の方向の長さより長いか否かを判定するための判定手段と、判定手段が、第1の方向の長さの方が第2の方向の長さより長いと判定したことに応答して、用紙指定手段が指定した記録用紙を90度回転させた置き方の記録用紙を指定するように用紙指定の変更を提案するための提案手段とを含む。
指定されている記録用紙において、コーティング処理が行なわれる領域の第1の方向の長さが第2の方向の長さより長い場合、その領域はコーティングフィルムの幅方向の長さより搬送方向の長さの方が長い。この状態でコーティング処理を行なうと、コーティングフィルムの幅方向においてコーティング処理に利用されない領域が大きくなる。すなわち、コーティングフィルムの無駄になる割合が大きくなる。このような場合、本画像形成システムは、指定された記録用紙を90度回転させた置き方の記録用紙を指定するように用紙指定の変更をユーザに提案する。ユーザが用紙指定を変更することにより、コーティング処理が行なわれる領域も90度回転するため、当該領域はコーティングフィルムの幅方向の長さが搬送方向の長さより長くなる。この状態でコーティング処理を行なうことにより、コーティングフィルムの幅方向におけるコーティング処理に利用されない領域を小さくできる。すなわち、コーティングフィルムの無駄になる割合を低減できる。これにより、コーティングフィルムを効率よく利用できる。さらに、コーティングフィルムを効率的に利用するために、別途、他の装置(例えば、レジストローラを搬送方向と直交する方向にシフトさせるための移動装置、センサ等)を設ける必要がないため、構造が複雑化することもない。したがって、構造が複雑化することなく、コーティングフィルムのランニングコストを低減できる。その結果、システムのコストパフォーマンスを向上できる。
好ましくは、画像形成システムは、90度回転させた置き方の記録用紙が画像形成装置にセットされているか否かを判定するための手段をさらに含み、提案手段は、判定するための手段が、90度回転させた置き方の記録用紙がセットされていないと判定したことに応答して、当該記録用紙をセットしてその記録用紙を指定するように用紙指定の変更を提案するための手段を含む。
より好ましくは、コーティング装置は、記録用紙の全面にコーティング処理を行なうことが可能であり、画像形成システムはさらに、記録用紙の全面にコーティング処理を行なうように設定するための設定手段と、長手方向が第1の方向となるように記録用紙を収納し、収納された記録用紙を給紙する第1の給紙装置と、第1の給紙装置に収納された記録用紙と同サイズの記録用紙であって、当該記録用紙を第1の給紙装置の記録用紙に対して90度回転させた置き方で収納し、収納された記録用紙を給紙する第2の給紙装置とを含み、提案手段は、設定手段が記録用紙の全面にコーティング処理を行なうように設定し、用紙指定手段が第1の給紙装置に収納された記録用紙を指定したことに応答して、第2の給紙装置に収納された記録用紙を指定するように用紙指定の変更を提案するための手段を含む。
さらに好ましくは、コーティング装置は、記録用紙の特定領域にコーティング処理を行なうことが可能であり、画像形成システムはさらに、記録用紙の特定領域にコーティング処理を行なうように設定するための設定手段を含み、判定手段は、設定手段が記録用紙の特定領域にコーティング処理を行なうように設定したことに応答して、コーティング処理が行なわれる領域における第1の方向の長さが第2の方向の長さより長いか否かを判定するための手段を含む。
さらに好ましくは、設定手段は、1枚の記録用紙の複数の特定領域にコーティング処理を行なうように設定するための手段を含み、判定するための手段は、複数の特定領域における長手方向の長さを比較し、その比較結果に基づいて、複数の特定領域全体として第1の方向の長さの方が第2の方向の長さより長いか否かを判定するための手段を含む。
さらに好ましくは、画像形成システムは、表示装置をさらに含み、提案手段は、表示装置に通知画面を表示して、当該通知画面において用紙指定の変更をユーザに提案する。
以上より、本発明によれば、構造が複雑化することなく、コーティングフィルムの効率的な利用を可能とする画像形成システムを容易に得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの全体構成を簡略化して示す図である。 記録用紙の置き方及び記録用紙の方向について説明するための図である。 記録用紙の置き方及び記録用紙の方向について説明するための図である。 図1に示す画像形成装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図1に示すコーティング装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図5に示すコーティングユニットの構造を示す図である。 図1に示す画像形成システム(画像形成装置)で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 用紙指定を変更するようユーザに提案する際に、画像形成装置のタッチパネルディスプレイに表示される通知画面の一例を示す図である。 用紙指定を変更するようユーザに提案する際に、画像形成装置のタッチパネルディスプレイに表示される通知画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成システムを説明するための図(記録用紙の特定領域にコーティング処理を行なう場合の用紙指定の変更を説明するための図)である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成システムを説明するための図(記録用紙の特定領域にコーティング処理を行なう場合の用紙指定の変更を説明するための図)である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成システムを説明するための図(後処理が設定されている場合に用紙指定の変更を行なうか否かをユーザに問合わせる問合画面の一例を示す図)である。 第2の実施の形態の変形例について説明するための図(記録用紙の特定領域にコーティング処理を行なう場合の用紙指定の変更を説明するための図)である。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1の実施の形態)
[全体構成]
図1を参照して、本実施の形態に係る画像形成システム50の全体構成について説明する。この画像形成システム50は、記録用紙に画像を形成する画像形成装置100と、画像形成装置100によって画像が形成された記録用紙に対してコーティング処理を行なうコーティング装置200とを含む。コーティング装置200は、画像形成装置100の下流側に連結されている。画像形成装置100は、画像形成が終了した記録用紙をコーティング装置200に受け渡す。
本実施の形態に係る画像形成装置100は、例えば、コピー機能、スキャナ機能、及び、プリンタ機能等を備えるMFP(Multifunction Peripheral)である。画像形成装置100は、レーザー光を露光に利用する、所謂レーザー方式(電子写真方式)の印刷機能を備える。しかし、他の形式の印刷機能を備えたものであってもよい。画像形成装置100はまた、記録用紙を収納する後述する給紙トレイを備える。給紙トレイは、画像形成装置100内の図示しない搬送路に記録用紙を給紙する。給紙された記録用紙は、搬送路に沿って搬送されながら、画像形成装置100においてその表面に画像が形成される。コーティング装置200は、コーティングフィルム(「光沢フィルム」ともいう。)を用いて、画像が形成された記録用紙の表面にコーティング処理を行なう。
画像形成システム50は、ユーザの様々な要求に応えるために、種々のサイズの記録用紙に対して処理可能な構成とされている。そのため、コーティングフィルムは、使用可能な最大サイズの記録用紙に対応可能な幅のものが用いられる。画像形成及びコーティング処理等の処理を行なう記録用紙は、当該処理を行なう前に指定される。記録用紙の指定には、同サイズの記録用紙の縦置き及び横置きの指定も含まれる。
図2及び図3を参照して、同サイズの記録用紙について、記録用紙の置き方及び記録用紙の方向について説明する。図2に示す記録用紙20a及び図3に示す記録用紙20bは、同サイズの記録用紙(例えばA4サイズの記録用紙)である。図2を参照して、記録用紙20aは、その長手方向が搬送方向と一致するように配置されている。このような置き方を横置き(R方向置き)と呼び、以下では、横置きのA4記録用紙を「A4R用紙」と呼ぶ。図3を参照して、記録用紙20bは、その短手方向が搬送方向と一致するように配置されている。すなわち、記録用紙20bは、記録用紙20a(図2参照)を90度回転させた置き方である。このような置き方を縦置きと呼び、以下では、縦置きのA4記録用紙を「A4用紙」と呼ぶ。
記録用紙の方向は、記録用紙20a及び記録用紙20bのいずれも、搬送方向を副走査方向とし、副走査方向と直交する方向を主走査方向とする。主走査方向は、フィルムの幅方向と一致する。さらに、図2に示す横置きの記録用紙20a(例えばA4R用紙)では、短手方向がフィルムの幅方向と一致し、図3に示す縦置きの記録用紙20b(例えばA4用紙)では、長手方向がフィルムの幅方向と一致する。
本実施の形態では、コーティング処理を行なう際に、記録用紙の全面にコーティング処理を行なうよう設定されるものとする。記録用紙の全面にコーティング処理を行なう場合、コーティング処理が行なわれる領域は記録用紙の大きさとほぼ等しい。
図2(B)を参照して、横置きの記録用紙20aにコーティング処理を行なう場合、フィルムの幅のうち記録用紙20aに対応する範囲しかコーティングフィルム300を使用しないため、コーティングフィルム300における記録用紙20aの両側(フィルムの幅方向の両側)にコーティングに用いられない無駄な領域22aができる。図3(B)を参照して、縦置きの記録用紙20bにコーティング処理を行なう場合も、コーティングフィルム300における記録用紙20bの両側(フィルムの幅方向の両側)にコーティングに用いられない無駄な領域22bができる。しかし、縦置きの記録用紙20bの場合、その長手方向がフィルムの幅方向と一致するため、無駄な領域22bは、横置きの記録用紙20aの無駄な領域22aに比べて小さい。このように、同サイズの記録用紙を用いる場合であっても、用紙の配置(置き方)によって、コーティングフィルム300の無駄になる領域の大きさが異なる。なお、図2(B)及び図3(B)では、コーティング処理が行なわれる領域であるコーティング領域がハッチングによって示されている。
画像形成システム50においてコーティング処理を行なうよう設定されている場合、指定されている記録用紙によってはコーティングフィルム300の無駄になる領域が大きくなる場合がある。そうした場合、無駄になる領域が小さくなるようユーザを補助するために、本画像形成システム50は、コーティングフィルム300の無駄になる領域がより小さくなる記録用紙に用紙指定を変更するようユーザに提案する。
[ハードウェア構成]
《画像形成装置100》
図4を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100は、制御部110、スキャナ部120、画像処理部130、画像形成部140、給紙装置150、ネットワークインターフェイス(以下「インターフェイス」を「I/F」と記す。)160、操作パネル170及び接続部190を含む。
制御部110は、実質的にコンピュータであって、CPU(Central Processing Unit)112、ROM(Read Only Memory)114、RAM(Random Access Memory)116及びHDD(Hard Disk Drive)118を含む。CPU112には、BUSライン180が接続されており、このBUSライン180には、ROM114、RAM116及びHDD118が電気的に接続される。CPU112は、操作パネル170等からの指示に応じて各種コンピュータプログラムを実行することによって、画像形成装置100の各部の動作及び情報処理装置(図示せず。)等の外部機器との通信等の所望の処理を実行する。上記の各種コンピュータプログラムは、予めROM114又はHDD118に記憶されており、所望の処理の実行時において、当該ROM114又はHDD118から読出されてRAM116に転送される。CPU112は、CPU112内の図示しないプログラムカウンタと呼ばれるレジスタに格納された値によって指定される、RAM116内のアドレスからプログラムの命令を読出し、解釈する。CPU112はまた、読出された命令によって指定されるアドレスから演算に必要なデータを読出し、そのデータに対し命令に対応する演算を実行する。実行の結果も、RAM116、HDD118及びCPU112内のレジスタ等の、命令によって指定されるアドレスに格納される。
HDD118には、画像形成装置100の一般的な動作を実現するためのコンピュータプログラムが記憶される。このコンピュータプログラムは、ネットワーク及びネットワークI/F160を介して、情報処理装置等から提供される。なお、このコンピュータプログラムは、そのコンピュータプログラムが記録された、例えばDVD等の記憶媒体によって提供されてもよい。すなわち、コンピュータプログラムの記録媒体としてのDVDが、画像形成装置100内に内蔵されるDVDドライブ(図示せず。)に装着され、そのDVDからコンピュータプログラムが読出されてHDD118にインストールされてもよい。HDD118は、他に、コンピュータに本実施の形態に係る画像形成システム50におけるコンピュータとして機能させるためのコンピュータプログラム、及び画像データ等を含む各種データを記憶する。
BUSライン180には、さらに、スキャナ部120、画像処理部130、画像形成部140、給紙装置150、ネットワークI/F160、操作パネル170及び接続部190が電気的に接続される。
スキャナ部120は、原稿検知センサ及びCCD(Charge−Coupled Device)ラインセンサ(以上いずれも図示せず。)を含む。原稿検知センサは、ユーザによって手動で、又は、自動原稿搬送装置(図示せず。)によって、原稿載置台(図示せず。)上に載置された原稿の画像表面に対し光源(図示せず。)から光を照射することによって得られる反射光像をCCDラインセンサ上に結像させる。CCDラインセンサは、結像された反射光像を順次光電変換して画像データとして画像処理部130に対して出力する。すなわち、スキャナ部120は、原稿のコピー時又はスキャン時に、原稿載置台に載置される原稿から原稿検知センサによって画像情報を読取り、読取った画像情報をCCDラインセンサによって電気信号に変換して画像データとして画像処理部130に対して出力する。
画像処理部130は、MPU(Micro Processing Unit、図示せず。)を含む。画像処理部130は、スキャナ部120、又は、情報処理装置等から受信した画像データに対して、例えば、ラスタライズ処理等の所定の画像処理を含む各種処理を施して所定の階調の印刷データを作成し、画像形成部140に対して出力する。
画像形成部140は、印刷データによって示される画像をカラー又は単色で記録用紙に印刷するものであって、例えば、感光体ドラム、帯電装置、レーザースキャンユニット(LSU)、現像装置、転写装置、クリーニング装置、定着装置、及び除電装置等を備えている。画像形成部140には、例えば、搬送路が設けられており、給紙装置150から給紙されてきた記録用紙が搬送路に沿って搬送される。画像形成部140の搬送路に沿って記録用紙が搬送されている途中で、記録用紙が感光体ドラムと転写装置との間を通過し、更に定着装置を通過して、記録用紙に対する印刷が行なわれる。
感光体ドラムは、一方向に回転し、その表面は、クリーニング装置と除電装置によりクリーニングされた後、帯電装置により均一に帯電される。レーザースキャンユニットは、印刷対象の印刷データに基づいてレーザー光を変調し、このレーザー光によって感光体ドラムの表面を主走査方向に繰返し走査して、静電潜像を感光体ドラムの表面に形成する。現像装置は、トナーを感光体ドラムの表面に供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラムの表面に形成する。転写装置は、転写装置と感光体ドラムとの間を通過していく記録用紙に感光体ドラムの表面のトナー像を転写する。
定着装置は、記録用紙を加熱するための加熱ローラと、記録用紙を加圧するための加圧ローラとを含む。記録用紙は、加熱ローラによって加熱され、かつ、加圧ローラによって加圧されることによって、記録用紙上に転写されたトナー像が記録用紙に定着される。定着装置から排出された(印刷された)記録用紙は、図示しない排紙トレイに排出される。記録用紙に対してクリアコーティングを行なうよう設定されている場合は、定着装置から排出された(印刷された)記録用紙はコーティング装置200へと搬送される。
給紙装置150は、記録用紙を収納する用紙収納部として機能するとともに記録用紙を複数枚積載可能な給紙トレイ152と、図示しない手差トレイとを含む。給紙装置150は、給紙トレイ152に収納された記録用紙、又は手差トレイに載置された記録用紙を1枚ずつ引出して記録用紙を画像形成部140の搬送路へと送り出す。
本実施の形態では、給紙トレイ152は少なくとも2つの給紙トレイを含む。2つの給紙トレイは、それぞれ、同サイズの記録用紙を縦置き及び横置き(R方向置き)でセットすることが可能に構成されている。
ネットワークI/F160は、ネットワークとのインターフェイスをとる。画像形成装置100は、このネットワークI/F160を介して、ネットワーク上の情報処理装置等と、所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を行なうことができる。画像形成装置100は、ネットワークI/F160を介して、情報処理装置から印刷ジョブ等の各種処理の実行を命令する命令信号を受信することができる。
操作パネル170は、タッチパネルディスプレイ172を含む。タッチパネルディスプレイ172は、例えば、表示パネル174とタッチパネル176とが重ねて構成されるタッチパネル一体型液晶表示装置である。表示パネル174は、画像形成装置100の状態及び各種処理の状態に関する情報等の各種情報をユーザに提供する。このタッチパネルディスプレイ172はまた、ユーザに対して対話的な操作インターフェイス(ユーザインターフェイス)を提供する。この対話的な操作インターフェイスは、タッチパネル176から画像形成装置100全体の動作に対するユーザの指示を受付け、その指示の内容を表示パネル174に表示するとともに、その指示に応じた制御信号を制御部110又は画像処理部130のMPUに対して出力する。タッチパネルディスプレイ172はまた、画像データが表わす画像をプレビュー表示する。
操作パネル170はまた、各種機能の設定のためにユーザによる操作を受付ける。機能の設定は、コーティング処理の設定、及び記録用紙の指定を含む。コーティング処理の設定は、コーティング機能を付加するか否かの設定(コーティング処理を行なうか否かの設定)、コーティング機能を付加する設定の場合に、記録用紙の全面にコーティング処理を行なうか、それとも記録用紙の特定領域にコーティング処理を行なうかの設定等を含む。記録用紙の特定領域は、例えば写真領域、及び図形領域等の領域を含む。なお、ユーザによる記録用紙の指定がない場合は、デフォルトの記録用紙(給紙トレイ)が指定される。制御部110は、こうした設定に基づいて、指定された記録用紙に対してコーティング処理が行なわれる領域を検出する。
接続部190は、制御部110の制御にしたがって外部装置(本実施の形態ではコーティング装置200)との接続を提供するインターフェイスである。本実施の形態では、画像形成装置100は、接続部190を介してコーティング装置200と電気的に接続される。
《コーティング装置200》
図5を参照して、コーティング装置200は、画像が形成された記録用紙に対してコーティング処理を行なうコーティングユニット210と、コーティングユニット210の駆動を制御するコーティング制御部250とを含む。
図6を参照して、コーティングユニット210は、記録用紙の搬送経路を挟んで対向して配置されるプラテンローラ212と局所加熱装置であるサーマルヘッド214とを含む。サーマルヘッド214は、記録用紙の搬送方向と略直交する方向(コーティングフィルム300の幅方向)に沿って配列された複数の発熱体(加熱部)を含む。複数の発熱体は、後述する処理領域データに応じて選択的に発熱する。
コーティングユニット210はさらに、コーティングフィルム300を供給するためにコーティングフィルム300が予め巻回される供給軸216、供給されたコーティングフィルム300を巻き取る巻取軸218、第1搬送ローラ対220、第2搬送ローラ対222、第1ピンチローラ224、第2ピンチローラ226、第1補助ローラ228、及び第2補助ローラ230を含む。第1搬送ローラ対220及び第2搬送ローラ対222は、記録用紙を搬送する。コーティングユニット210はさらに、巻取軸218、第1搬送ローラ対220、第2搬送ローラ対222、及びプラテンローラ212を駆動するローラ駆動部240(図5参照)を含む。
コーティングフィルム300は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等からなるフィルム基材上に、スチレン等からなるコーティング樹脂層を積層したフィルムからなる。コーティングフィルム300は、コーティング樹脂層側の面が記録用紙と対向するように取付けられる。コーティング装置200では、記録用紙の搬送途中に当該記録用紙とコーティングフィルム300とが重ね合わされて、サーマルヘッド214とプラテンローラ212との間に導かれる。記録用紙及びコーティングフィルム300は、サーマルヘッド214とプラテンローラ212とによって加圧されながら加熱される。これにより、コーティングフィルム300のコーティング樹脂が記録用紙の表面に密着し、コーティング処理される。
再び図5を参照して、サーマルヘッド214の駆動は、コーティング制御部250によって制御される。コーティング制御部250は、処理領域データに基づいてサーマルヘッド214の複数の発熱体を選択的に発熱させる。処理領域データは、コーティング処理を行なう領域を指定するためのデータであり、例えば、コーティング機能を付加する設定がされた際に、画像形成装置100から送信される。処理領域データに基づいてサーマルヘッド214の複数の発熱体を選択的に発熱させることにより、記録用紙の所望の領域にコーティング処理を行なうことができる。
[ソフトウェア構成]
図7を参照して、本実施の形態に係る画像形成システム50において、コーティングフィルムの無駄になる領域がより小さくなる記録用紙の使用方法をユーザに提案するために、画像形成装置100で実行されるコンピュータプログラムの制御構造について説明する。以下では、コーティング機能を使用する設定にされた場合、記録用紙の全面にコーティング処理を行なうよう設定されるものとする。このプログラムは、コピー印刷モード又は印刷モード等の画像形成を行なう機能が選択されることによって起動される。
このプログラムは、設定に変化があるか否かを判定し、設定に変化があるまで待機するステップS1000と、ステップS1000において、設定に変化があると判定された場合に実行され、コーティング機能を付加する設定にされているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1010と、ステップS1010において、コーティング機能を付加する設定にされていると判定された場合に実行され、給紙トレイの指定があるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1020とを含む。ステップS1010において、コーティング機能を付加する設定にされていないと判定された場合は、制御はステップS1000に戻る。
このプログラムはさらに、ステップS1020において、給紙トレイの指定がないと判定された場合に実行され、デフォルトの給紙トレイを指定するステップS1030と、ステップS1020において、給紙トレイの指定があると判定された場合、及びステップS1030の後に実行され、指定されている記録用紙の副走査方向(搬送方向)の長さが主走査方向の長さ(搬送方向と直交する方向の長さ)より長いか否か(すなわち、コーティング処理が行なわれる領域の副走査方向の長さが主走査方向の長さより長いか否か)を判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1040と、ステップS1040において、指定されている記録用紙の副走査方向の長さが主走査方向の長さより長いと判定された場合に実行され、指定されている記録用紙を90度回転させた置き方(縦置き)の記録用紙がセットされているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1050とを含む。ステップS1040では、例えば、指定されている記録用紙が縦置きの記録用紙か横置きの記録用紙かを判定する。ステップS1040において、指定されている記録用紙の副走査方向の長さが主走査方向の長さより長くない(主走査方向の長さの方が副走査方向の長さより長い)と判定された場合は、制御はステップS1000に戻る。
このプログラムはさらに、ステップS1050において、指定されている記録用紙を90度回転させた置き方(縦置き)の記録用紙がセットされていると判定された場合に実行され、縦置きの記録用紙を指定するようユーザに提案するステップS1060と、ステップS1050において、指定されている記録用紙を90度回転させた置き方の記録用紙がセットされていないと判定された場合に実行され、縦置きの記録用紙をセットして、セットした給紙トレイを指定するようユーザに提案するステップS1070とを含む。ステップS1060及びステップS1070の処理が終了すると制御はステップS1000に戻る。
[動作]
本実施の形態に係る画像形成システム50は以下のように動作する。以下の説明では、画像形成システム50の動作の内、本発明に関連する部分のみを説明する。他の動作は従来の画像形成システムの動作と同様である。
コピー印刷又は印刷等によって画像形成を行なった後に、画像形成された記録用紙にコーティング処理を行なう場合、ユーザは、画像形成を行なう前に画像形成装置100においてコーティング機能を付加するよう設定する(図7に示すステップS1010においてYES)。本実施の形態では、ユーザは、記録用紙の全面にコーティング処理を行なうよう設定するものとする。画像形成装置100(画像形成システム50)は、画像形成を行なう記録用紙(給紙トレイ)が指定されているか否かを判定する(ステップS1020)。給紙トレイが指定されていない場合、画像形成システム50はデフォルトの給紙トレイを指定する(ステップS1030)。画像形成システム50は、指定された給紙トレイの記録用紙が、主走査方向の長さより副走査方向の長さの方が長いか否かを判定する(ステップS1040)。すなわち、画像形成システム50は、指定されている記録用紙が縦置きの記録用紙か横置きの記録用紙かを判定する。
指定されている記録用紙が例えばA4R用紙(横置きの記録用紙)であるとする。A4R用紙は、副走査方向の長さの方が主走査方向の長さより長い。この場合、画像形成システム50は、A4用紙(縦置きの記録用紙)がセットされた給紙トレイがあるか否かを判定する(ステップS1050)。A4用紙がセットされた給紙トレイがあると判定された場合、画像形成システム50は、操作パネル170のタッチパネルディスプレイ172に図8に示す通知画面400を表示して、縦置き(縦置き用紙)をユーザに提案する(ステップS1060)。ここでは、画像形成装置100には例えばトレイ1及びトレイ2の2つの給紙トレイが装着されており、トレイ1にはA4用紙が、トレイ2にはA4R用紙がセットされているものとする。
図8を参照して、通知画面400は、「A4用紙(トレイ1)を使用すると、光沢フィルムの消費を抑えられます。給紙トレイをトレイ1に変更しますか?」との文字列を表示するテキスト領域410と、給紙トレイをトレイ1に変更して通知画面400を閉じるための「Yes」ボタン420と、給紙トレイをトレイ1に変更せずに通知画面400を閉じるための「No」ボタン430とを含む。画像形成システム50は、ユーザによる「Yes」ボタン420の操作を受付けると、給紙トレイをトレイ1に変更する処理を実行し、通知画面400の表示を終了する。画像形成システム50はまた、ユーザによる「No」ボタン430の操作を受付けると、給紙トレイをトレイ1に変更することなく、通知画面400の表示を終了する。
一方、A4用紙がセットされた給紙トレイがないと判定された場合(例えば、トレイ1にはA4用紙ではなくB4用紙がセットされており、トレイ2にはA4R用紙がセットされている場合)、画像形成システム50は、操作パネル170のタッチパネルディスプレイ172に図9に示す通知画面500を表示して、縦置きの用紙をセットしてその給紙トレイを指定するようユーザに提案する(ステップS1070)。
図9を参照して、通知画面500は、「A4用紙を使用すると、光沢フィルムの消費を抑えられます。使用する場合は、給紙トレイにA4用紙をセットして、給紙トレイの設定を変更してください。」との文字列を表示するテキスト領域510と、この通知画面500を閉じるための「OK」ボタン520とを含む。画像形成システム50は、ユーザによる「OK」ボタン520の操作を受付けると、通知画面500の表示を終了する。
ユーザによって、指定されている記録用紙が、画像形成システム50の提案にしたがった記録用紙に変更されると、その後、画像形成処理及びコーティング処理を実行した際に、コーティングフィルム300が効率よく利用される。
[本実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係る画像形成システム50を利用することにより、以下に述べる効果を奏する。
指定されている記録用紙において、コーティング処理が行なわれる領域(記録用紙の全面にコーティング処理を行なうよう設定される場合、その領域は記録用紙の大きさとほぼ等しい)の副走査方向の長さが主走査方向の長さより長い場合、その領域(記録用紙)は、コーティングフィルム300の幅方向の長さより搬送方向の長さの方が長くなる。この記録用紙を用いてコーティング処理を行なうと、コーティングフィルム300の幅方向においてコーティング処理に利用されない領域が大きくなる。すなわち、コーティングフィルム300の無駄になる割合が大きくなる。このような場合、画像形成システム50は、指定されている記録用紙を90度回転させた置き方の記録用紙を指定するよう用紙指定の変更をユーザに提案する。ユーザが用紙指定を変更することにより、指定されている記録用紙はコーティングフィルム300の幅方向の長さが搬送方向の長さより長くなる。変更後の記録用紙を用いてコーティング処理を行なうことにより、コーティングフィルム300の幅方向におけるコーティング処理に利用されない領域を小さくできる。すなわち、コーティングフィルム300の無駄になる割合を低減できる。これにより、コーティングフィルム300を効率よく利用できる。さらに、コーティングフィルム300を効率的に利用するために、別途、他の装置(例えば、レジストローラを搬送方向と直交する方向にシフトさせるための移動装置、センサ等)を設ける必要がない。このため、構造が複雑化することもない。したがって、構造が複雑化することなく、コーティングフィルム300のランニングコストを低減できる。その結果、システムのコストパフォーマンスを向上できる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態に係る画像形成システムは、第1の実施の形態に係る画像形成システム50と同様である。ただし、本実施の形態は、記録用紙の特定領域にコーティング処理を行なうよう設定されている場合にも、コーティングフィルムの無駄になる領域が小さくなるようにユーザを補助する点において、上記第1の実施の形態とは異なる。
本画像形成システムにおいて、特定領域は、ユーザによって指定、又は画像処理(例えば領域分離処理等)によって自動で指定される。ユーザによってコーティング機能を付加するよう設定されると、画像形成システムは、指定された特定領域にコーティング処理を行なう。したがって、特定領域は、コーティング処理が行なわれる領域でもある。以下では、特定領域を矩形状の領域として示すが、特定領域は矩形状に限定されるものではない。特定領域は、円形状、楕円形状等を含む任意の形状にできる。
画像形成を行なう前に、ユーザによってコーティング機能を付加するよう設定されると、画像形成システムは、特定領域の指定に基づいてコーティング処理を行なう領域を検出する。画像形成システムはさらに、指定されている記録用紙に対する特定領域の副走査方向の長さと主走査方向の長さとを比較して、副走査方向の長さが主走査方向の長さより長いか否かを判定する。
図10を参照して、画像形成を行なう記録用紙として例えばA4R用紙が指定されているものとする。記録用紙には、一部の領域がコーティング処理を行なう領域(特定領域30)として指定されている。特定領域30の長手方向をL、短手方向をWとする。図10(A)を参照して、指定されている記録用紙がA4R用紙の場合、特定領域30の長手方向Lは副走査方向と平行となり、短手方向Wは主走査方向と平行となる。このような場合、本画像形成システムは、特定領域30の長手方向Lが主走査方向と平行となるような記録用紙の指定をユーザに提案する。
具体的には、図10(B)を参照して、画像形成システムは、指定されている記録用紙を90度回転させた置き方の記録用紙(A4用紙)を指定するよう用紙指定の変更をユーザに提案する。こうした記録用紙を指定することにより、特定領域30も90度回転するため、特定領域30の長手方向Lが主走査方向と平行となる。
一方、図11を参照して、指定されている記録用紙に対する特定領域32において、その長手方向Lが主走査方向と平行となる場合、画像形成システムは、用紙指定の変更の提案をすることなく、処理を実行する。
さらに、1枚の記録用紙に対して複数の特定領域が指定されている場合、画像形成システムは、各特定領域の長手方向の長さを比較し、複数の特定領域全体として副走査方向の長さの方が主走査方向の長さより長いか否かを判定する。具体的には、画像形成システムは、複数の特定領域のうち、長手方向の長さが最も長い特定領域を検出する。画像形成システムはさらに、検出した特定領域が複数の特定領域全体を代表するものとし、指定されている記録用紙に対して検出した特定領域の副走査方向の長さの方が主走査方向の長さより長いか否かを判定する。画像形成システムは、検出した特定領域の副走査方向の長さの方が主走査方向の長さより長い場合、指定されている記録用紙を90度回転させた置き方の記録用紙を指定するよう用紙指定の変更をユーザに提案する。これにより、各特定領域におけるコーティングフィルムの無駄になる領域が互いに比較されて、無駄になる領域がより小さくなる記録用紙を提案できる。
指定されている記録用紙において、コーティング処理が行なわれる領域(特定領域)の副走査方向の長さが主走査方向の長さより長い場合、その領域は、コーティングフィルム300の幅方向の長さより搬送方向の長さの方が長くなる。この記録用紙を用いてコーティング処理を行なうと、コーティングフィルム300の幅方向においてコーティング処理に利用されない領域が大きくなる。すなわち、コーティングフィルム300の無駄になる割合が大きくなる。このような場合、本画像形成システムは、指定されている記録用紙を90度回転させた置き方の記録用紙を指定するよう用紙指定の変更をユーザに提案する。ユーザが用紙指定を変更することにより、コーティング処理が行なわれる領域も90度回転するため、当該領域はコーティングフィルム300の幅方向の長さが搬送方向の長さより長い状態となる。変更後の記録用紙を用いてコーティング処理を行なうことにより、コーティングフィルム300の幅方向におけるコーティング処理に利用されない領域を小さくできる。すなわち、コーティングフィルム300の無駄になる割合を低減できる。これにより、コーティングフィルム300を効率よく利用できる。さらに、コーティングフィルム300を効率的に利用するために、別途、他の装置(例えば、レジストローラを搬送方向と直交する方向にシフトさせるための移動装置、センサ等)を設ける必要がない。このため、構造が複雑化することもない。したがって、構造が複雑化することなく、コーティングフィルム300のランニングコストを低減できる。その結果、システムのコストパフォーマンスを向上できる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態に係る画像形成システムは、第1及び第2の実施の形態に係る画像形成システムと同様である。ただし、本実施の形態は、コーティング装置の下流側に、ステープル処理又はパンチ処理等の後処理を行なう後処理装置が連結されている点において、上記第1及び第2の実施の形態とは異なる。
画像形成システムが提案する用紙指定の変更に応じて、ユーザが、記録用紙の置き方(用紙指定)を変更する走査を行なった場合、縦置きの記録用紙(縦長用紙)と横置きの記録用紙(横長用紙)とが混在する場合がある。例えば、複数ページの画像データを連続して処理する場合であって、複数ページの一部のページのみにコーティング処理を行なう場合、コーティング処理を行なうページのみ用紙指定が変更されると、縦置きの記録用紙(縦長用紙)と横置きの記録用紙(横長用紙)とが混在する。この場合、後処理を行なうのが困難になる。
このような場合、本実施の形態に係る画像形成システムは、画像形成を実行する前に、記録用紙の置き方を変更しないで画像形成を行ない後処理を行なうか、後処理を行なうことができなくても記録用紙の置き方を変更してコーティングフィルム(光沢フィルム)の無駄を省くのを優先するかをユーザに問合わせる。
ここで、画像形成システム(画像形成装置)には、例えばトレイ1及びトレイ2の2つの給紙トレイが装着されており、トレイ1にはA4用紙が、トレイ2にはA4R用紙がセットされているものとする。
縦置きの記録用紙と横置きの記録用紙とが混在する可能性がある場合、画像形成システムは図12に示す問合画面600を表示して、ユーザに後処理を実行するか(給紙トレイを変更するか)否かを問合わせる。図12を参照して、問合画面600は、「A4用紙(トレイ1)を使用すると、光沢フィルムの消費を抑えられますが、後処理(パンチ、ステープル)解除になります。給紙トレイをトレイ1に変更(後処理解除)しますか?」との文字列を表示するテキスト領域610と、後処理を解除するとともに給紙トレイをトレイ1に変更し、この問合画面600を閉じるための「Yes」ボタン620と、給紙トレイをトレイ1に変更せずにこの問合画面600を閉じるための「No」ボタン630とを含む。
画像形成システムは、ユーザによる「Yes」ボタン620の操作を受付けると、給紙トレイをトレイ1に変更する処理を実行するとともに後処理を解除する処理を実行し、問合画面600の表示を終了する。一方、画像形成システムは、ユーザによる「No」ボタン630の操作を受付けると、給紙トレイをトレイ1に変更することなく(後処理を解除することなく)、問合画面600の表示を終了する。
(第4の実施の形態)
上記実施の形態では、用紙指定の変更を提案する提案処理を画像形成装置が実行する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、画像形成システムを、ネットワークを介して接続された情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ)を含む構成とし、実施の形態で示した提案処理を情報処理装置(例えばプリンタドライバ)で実行するようにしてもよい。
(第5の実施の形態)
上記実施の形態において、複数のページを含む画像データを連続して印刷(画像形成)する場合、ページ単位で、コーティングフィルムの無駄になる領域がより小さくなる置き方の記録用紙を提案するようにしてもよい。さらに、本画像形成システムの提案にしたがったユーザの操作に基づいて、コーティング処理を行なうページのみ、無駄が少なくなる置き方の記録用紙に自動的に変更するように構成してもよい。さらに、記録用紙の指定を全てのページに対して一括で変更するように構成してもよい。この場合、コーティング処理を行なう全てのページから、コーティングフィルムの無駄になる領域がより小さくなる置き方の記録用紙を判定し、判定結果に応じてユーザに提案するようにしてもよい。
(第6の実施の形態)
上記第2の実施の形態では、1枚の記録用紙に複数の特定領域が指定された場合に、長手方向の長さが最も長い特定領域を用いて、特定領域の副走査方向の長さの方が主走査方向の長さより長いか否かを判定する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、複数の特定領域に外接する領域に関して、副走査方向の長さの方が主走査方向の長さより長いか否かを判定するようにしてもよい。図13を参照して、例えば、1枚の記録用紙に特定領域34と特定領域36とが指定されているものとする。この場合、特定領域34及び特定領域36に外接する矩形状の領域を仮想的な特定領域38とし、この仮想的な特定領域38に対して、副走査方向の長さの方が主走査方向の長さより長いか否かを判定するようにしてもよい。
(第7の実施の形態)
上記第3の実施の形態において、画像形成システムは、コーティング装置から出力された記録用紙の向きを揃える回転機構(回転装置)を備える構成であってもよい。このような回転機構を備えることによって、縦置きの記録用紙と横置きの記録用紙とが混在する可能性がある場合でも後処理を実行できる。これにより、画像形成システムの提案にしたがって給紙トレイを変更(用紙指定を変更)する場合でも、後処理の解除が不要となる。
(変形例)
上記実施の形態では、画像形成装置の一例であるMFPに本発明を適用した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。印刷機能を備えていれば、画像形成装置はMFP以外であってもよい。例えば、コピー機等の画像形成装置であってもよいし、プリンタ等の画像形成装置であってもよい。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
50 画像形成システム
100 画像形成装置
110 制御部
120 スキャナ部
130 画像処理部
140 画像形成部
150 給紙装置
152 給紙トレイ
170 操作パネル
200 コーティング装置
300 コーティングフィルム
400、500、600 通知画面

Claims (6)

  1. 記録用紙に画像を形成する画像形成装置と、コーティングフィルムを用いて、画像形成された記録用紙の表面にコーティング処理を行なうコーティング装置とを含む画像形成システムであって、
    画像形成を行なう記録用紙を指定するための用紙指定手段と、
    指定された記録用紙に対してコーティング処理が行なわれる領域を検出するための検出手段と、
    記録用紙の搬送方向を第1の方向とし、前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とした場合に、コーティング処理が行なわれる前記領域における前記第1の方向の長さが前記第2の方向の長さより長いか否かを判定するための判定手段と、
    前記判定手段が、前記第1の方向の長さの方が前記第2の方向の長さより長いと判定したことに応答して、前記用紙指定手段が指定した記録用紙を90度回転させた置き方の記録用紙を指定するように用紙指定の変更を提案するための提案手段とを含む、画像形成システム。
  2. 前記90度回転させた置き方の記録用紙が前記画像形成装置にセットされているか否かを判定するための手段をさらに含み、
    前記提案手段は、前記判定するための手段が、前記90度回転させた置き方の記録用紙がセットされていないと判定したことに応答して、当該記録用紙をセットしてその記録用紙を指定するように用紙指定の変更を提案するための手段を含む、請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記コーティング装置は、記録用紙の全面にコーティング処理を行なうことが可能であり、
    前記画像形成システムはさらに、
    記録用紙の全面にコーティング処理を行なうように設定するための設定手段と、
    長手方向が前記第1の方向となるように記録用紙を収納し、収納された記録用紙を給紙する第1の給紙装置と、
    前記第1の給紙装置に収納された記録用紙と同サイズの記録用紙であって、当該記録用紙を前記第1の給紙装置の記録用紙に対して90度回転させた置き方で収納し、収納された記録用紙を給紙する第2の給紙装置とを含み、
    前記提案手段は、前記設定手段が記録用紙の全面にコーティング処理を行なうように設定し、前記用紙指定手段が前記第1の給紙装置に収納された記録用紙を指定したことに応答して、前記第2の給紙装置に収納された記録用紙を指定するように用紙指定の変更を提案するための手段を含む、請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 前記コーティング装置は、記録用紙の特定領域にコーティング処理を行なうことが可能であり、
    前記画像形成システムはさらに、記録用紙の特定領域にコーティング処理を行なうように設定するための設定手段を含み、
    前記判定手段は、前記設定手段が記録用紙の特定領域にコーティング処理を行なうように設定したことに応答して、コーティング処理が行なわれる前記領域における前記第1の方向の長さが前記第2の方向の長さより長いか否かを判定するための手段を含む、請求項1に記載の画像形成システム。
  5. 前記設定手段は、1枚の記録用紙の複数の特定領域にコーティング処理を行なうように設定するための手段を含み、
    前記判定するための手段は、前記複数の特定領域における長手方向の長さを比較し、比較結果に基づいて、前記複数の特定領域全体として前記第1の方向の長さの方が前記第2の方向の長さより長いか否かを判定するための手段を含む、請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 表示装置をさらに含み、
    前記提案手段は、前記表示装置に通知画面を表示して、当該通知画面において用紙指定の変更をユーザに提案する、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成システム。


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