JP2014192203A - 配線基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】精細度の高い配線パターンを形成可能な配線基板の製造方法を提供すること。
【解決手段】配線基板1の製造方法は,コア配線板2(絶縁層)の一方の面上に,銅箔層11をパターニングしたものであって開口部12を囲むランド13を含んでいる配線パターン3があり,開口部からはビアホール形成予定領域16が露出しており,コア配線板2の他方の面における少なくともビアホール形成予定領域の裏側を含む領域上に,配線パターン4がある積層配線板35を用意することと,孔部18を形成することにより配線パターン4を孔部の底に露出させることと,無電解銅めっきにより給電層22を形成することと,ランド13よりも外側の領域を覆わないレジスト32を形成することと,給電層を利用した電気銅めっきにより孔部及び開口部を銅めっきで充填することと,レジストを除去することと,配線パターンを残しつつ給電層を除去することと,を含んでいる。
【選択図】図8

Description

本発明は,配線基板の製造方法に関する。さらに詳細には,配線パターンの精細度の向上を図った配線基板の製造方法に関するものである。
従来の配線基板の製造方法は,次のようなものであった。すなわち図13(a)に示すように,まず,両面銅箔層付き基材50を準備する。両面銅箔層付き基材50は,コア配線板(コア層)52の第1主面52a及び第2主面52bを銅箔層53で覆ったものである。続いて図13(b)に示すように,この両面銅箔層付き基材50に,レーザー光を照射することにより貫通孔50aを形成する。そして図13(c)に示すように,無電解銅めっきにより,貫通孔50aの壁面と銅箔層53の表面に給電層56aを形成するとともに,給電層56aを利用した電気銅めっきにより,貫通孔50aを埋めるように銅めっきを施す(フィルドめっき工程)。この電気銅めっきにより,ビアホール55が形成されるとともに,給電層56a上に電気銅めっき層56bが形成される。給電層56aと電気銅めっき層56bを合わせて銅めっき層56と称する。銅めっき層56は,銅箔層53上に形成されている。
続いて図14(a)に示すように,銅めっき層56上に,配線パターンとして残す箇所以外を覆うレジストを形成する(レジスト形成工程)。そして図14(b)に示すように,エッチングにより銅箔層53及び銅めっき層56の一部を除去する(エッチング工程)。その後図14(c)に示すように,レジストフィルム58を除去すれば(レジスト除去工程),コア配線板52上に配線パターン63,64が形成される。なお配線パターン63,64は,後に外層パターンが形成されることで内層パターン(上側内層パターン63及び下側内層パターン64)となる配線パターンである。上側内層パターン63及び下側内層パターン64は,銅箔層53に銅めっき層56を重ねた構造である。しかも銅めっき層56は,無電解銅めっきにより形成された給電層56aと,電気銅めっきにより形成された電気銅めっき層56bとからなっている。上側内層パターン63と下側内層パターン64とは,上述の電気銅めっきで形成されたビアホール55により導通をとられている。
さらにコア配線板52の両面に配線パターンを形成する場合には,図15(a)に示すように片面銅箔層付きフィルム(片面銅箔層付き基材)66を,コア配線板52の第1主面52a側及び第2主面52b側に積層する。片面銅箔層付きフィルム66は,未硬化の熱硬化性樹脂である絶縁層67と銅箔層68からなる。片面銅箔層付きフィルム66は,銅箔層68が外側になるようにコア配線板52に積層する。そして図15(b)に示すように,この片面銅箔層付きフィルム66にレーザー光を照射することにより孔部66aを形成して,内層パターン63,64を露出させる。その後は上述したフィルドめっき工程,レジスト形成工程,エッチング工程,及びレジスト除去工程を行うことにより,図15(c)に示すように,所望の配線パターン(上側外層パターン73及び下側外層パターン74)を形成する。外層パターン73と内層パターン63,及び外層パターン74と内層パターン64とは,フィルドめっき工程にて電気銅めっきで形成されたビアホール78(図15(c)参照)により導通をとられている。
なおここでは,コア配線板52の上下に2層ずつの配線パターン(上側に内層パターン63と外層パターン73,下側に内層パターン64と外層パターン74)を形成した配線基板とするが,上述の方法により配線パターンは何層でも追加できる。
配線パターンの形成を終えたら,最終工程として,保護絶縁層(ソルダーレジスト層)を形成するとともに,ニッケル金めっきやOSP(プリフラックス)などの表面処理を行う。そして電気テストにより各部の絶縁性等をチェックすれば,配線基板の完成である。このような配線基板の製造方法を記載した文献として,下記特許文献1が挙げられる。
下記特許文献1に記載の技術では,まず,「絶縁層102」の両側に「銅箔101」が接着された「銅張積層板100」を準備する。そしてこの銅張積層板100に貫通孔を形成するとともにその孔に銅めっきを充填することにより,「ビアホール103」を形成する。このとき銅めっきは,銅箔101の表面にもなされる。続いて,ドライフィルムレジスト(DFR)を用いて「エッチングレジスト105」を形成するとともに,エッチングにより銅箔101および銅めっきの不要箇所を除去する。これにより,回路パターンが形成される。回路パターンは,銅箔101に銅めっきを重ねたものである。その後,エッチングレジスト105が剥離されて,回路パターンの形成されたプリント基板が作られるとされている(図1A〜図1E)。
特開2010−258468号公報
しかしながら上記した配線基板の製造方法には,次のような問題点があった。すなわち,上記した配線基板では,配線パターンは,銅箔層と銅めっき層を重ねた分厚いものとなっていた。そのため,銅箔層に重ねられた銅めっき層がだれる(配線パターンがだれる)ことがあった。言い換えれば,配線パターンの精細度はけっして高いものではなく,配線パターンの精細度に向上の余地があった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,精細度の高い配線パターンを形成可能な配線基板の製造方法を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の配線基板の製造方法は,絶縁層の一方の面上に,銅箔層をパターニングすることにより得たものであるとともに開口部を囲むランドを含んでいる第1の配線パターンがあり,開口部からは絶縁層におけるビアホール形成予定領域が露出しており,絶縁層の他方の面における少なくともビアホール形成予定領域の裏側を含む領域上に,第2の配線パターンがある積層配線板を用意することと,絶縁層におけるビアホール形成予定領域に絶縁層を板厚方向に貫通する孔部を形成することにより,第2の配線パターンにおける絶縁層側の面を孔部の底に露出させることと,無電解銅めっきにより少なくとも孔部の壁面及び開口部内に露出する絶縁層の表面に給電層を形成することと,ランドよりも外側の領域を覆い,ランドよりも内側の領域を覆わないレジストを形成することと,給電層を利用した電気銅めっきにより孔部及び開口部を銅めっきで充填することと,レジストを除去することと,配線パターンを残しつつ給電層を除去することにより,配線パターンのない箇所において絶縁層を露出させることと,を含むことを特徴とする。
本発明の配線基板の製造方法では,上述の従来の製造方法と異なり,銅箔層をパターニングすることにより得た第1の配線パターンを用意してから,絶縁層におけるビアホール形成予定箇所に孔部を形成している。その後,その孔部を電気銅めっきにより充填している。そのため,電気銅めっきは,絶縁層における孔部および第1の配線パターンにおける開口部に銅を充填するためだけに行えばよい。しかも,電気銅めっきをするのに利用する給電層は,配線基板の完成前に除去される。従って,配線基板上の第1の配線パターンに含まれる銅めっきを,多くても孔部内,開口部内,及びランド上のみ(ビアホール及びその周辺箇所のみ)とすることができる。従って,上述の従来の製造方法に比して銅めっきの量を著しく低下させた配線パターン,言い換えれば,ほぼ銅箔層のみからなり銅めっきをほとんど含んでいない配線パターンを形成することができる。
よって,本発明の配線基板に含まれる第1の配線パターンは,銅箔層と銅めっき層が重なっている従来の配線パターンのようにだれるおそれがない。また,銅箔層と銅めっき層が重なっている従来の配線パターンのように層厚が不均一となることもない。すなわち,従来に比して精細度の高い配線パターンとなっている。また本発明によれば,電気銅めっきを施す箇所が少ないため,製造コスト及び製造時間を短縮することができる。
ここで本発明の配線基板の製造方法では,開口部の径が孔部の径よりも大きくなるように開口部を形成することが望ましい。このようにすれば,開口部を含む第1の配線パターンのパターニングにおける位置決めのシビアさが,開口部の径を孔部の径と同じにした場合に比して緩和される。よって,不良品の発生を抑えることができる。
また本発明の配線基板の製造方法では,絶縁層と,絶縁層の第1主面及び第2主面を覆う銅箔層とを含む両面銅箔層付き基材を出発材とし,銅箔層を部分的に除去することにより,第1主面上に第1の配線パターンを形成するとともに,第2主面上に第2の配線パターンを形成することで,積層配線板を用意することが望ましい。このようにすれば,銅箔層のみからなる第1の配線パターンと第2の配線パターンを含む積層配線板を好適に用意することができる。
また本発明の配線基板の製造方法では,絶縁層と,絶縁層の一方の面を覆う銅箔層とを含む片面銅箔層付き基材を,表面に第2の配線パターンが形成されている配線板の表面側に,銅箔層が外側に位置するように積層し,銅箔層を部分的に除去することにより第1の配線パターンを形成することで,積層配線板を用意してもよい。このようにすれば,銅箔層のみからなる第1の配線パターンを含む積層配線板を好適に用意することができる。
また本発明の配線基板の製造方法では,絶縁層におけるビアホール形成予定領域にレーザー光を照射することとすれば,孔部として,第1の配線パターン側の開口面の径よりも第2の配線パターン側の開口面の径が小さいものを形成することができる。
本発明によれば,精細度の高い配線パターンを形成可能な配線基板の製造方法が提供されている。
実施の形態に係る配線基板の断面図である。 実施の形態で出発材として用いる両面銅箔層付き基材の断面図である。 図2に続く工程を示す図であり,配線パターンを形成した状態の断面図である。 図3に続く工程を示す図であり,孔部を形成した状態の断面図である。 図4に続く工程を示す図であり,給電層を形成した状態の断面図である。 図5に続く工程を示す図であり,レジストフィルムをラミネートした状態の断面図である。 図6に続く工程を示す図であり,レジストフィルムに開口部を形成した状態の断面図である。 図7に続く工程を示す図であり,電気めっきにより銅を充填した状態の断面図である。 図8に続く工程を示す図であり,レジストフィルムを剥離した状態の断面図である。 図1に示す配線基板にさらに配線パターンを形成する工程を示す図であり,片面銅箔層付きフィルムをラミネートした状態の断面図である。 図10に続く工程を示す図であり,配線パターンを形成した状態の断面図である。 図11に続く工程を示す図であり,充填ビアホールを形成した状態の断面図である。 従来の配線基板の製造方法を示す断面図であり,(a)出発材としての両面銅箔層付き基材,(b)貫通孔を形成した状態,(c)銅めっきにより貫通孔を充填するとともに銅めっき層を形成した状態をそれぞれ示す。 図13に続く従来の配線基板の製造方法を示す断面図であり,(a)レジストを形成した状態,(b)エッチングをした状態,(c)レジストを除去した状態をそれぞれ示す。 図14に続く従来の配線基板の製造方法を示す断面図であり,(a)片面銅箔層付きフィルムをラミネートした状態,(b)片面銅箔層付きフィルムに孔部を設けた状態,(c)追加的に配線パターンを形成した状態をそれぞれ示す。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は,本形態に係る配線基板1の中核部分を示す断面図である。図1に示すように,本形態に係る配線基板1は,コア配線板2(絶縁層に相当する)を備えている。コア配線板2は,絶縁層のみからなるものであってもよいし,絶縁層の内部に導電層を含む積層体であってもよい。
コア配線板2の第1主面2a(図1中における上側の面,表の表面)には,主に銅箔からなる第1の配線パターン3が形成されている。また,コア配線板2の第2主面2b(図1中における下側の面,裏の表面)には,銅箔からなる第2の配線パターン4が形成されている。またコア配線板2には,第1の配線パターン3と第2の配線パターン4との導通をとる充填ビアホール20が形成されている。充填ビアホール20は,銅めっきにより形成されたものである。より詳細には充填ビアホール20は,無電解銅めっきにより形成された給電層22と電気銅めっきにより形成された電気銅めっき部24とを含んでいる。第1の配線パターン3及び第2の配線パターン4は,この後にさらに上層が積層されて内層パターンとなる配線パターンである。以下,第1の配線パターン3を内層パターン3と,第2の配線パターン4を内層パターン4と称する。
次に,本形態の配線基板1の製造過程を説明する。配線基板1の製造過程は,次の1.〜10.の各ステップからなる。以下順に説明する。
1.両面銅箔層付き基材10の準備
2.内層パターン3,4の形成
3.孔部18の形成
4.給電層22の形成
5.レジストフィルム30のラミネート
6.露光・現像
7.孔部18の充填
8.レジストフィルム30の除去
9.給電層22の除去
10.外層等の形成
(1.両面銅箔層付き基材10の準備)
本形態で出発材として使用する両面銅箔層付き基材10は,図2に示すように,コア配線板2と,コア配線板2の第1主面2a及び第2主面2bを覆う銅箔層11とを備えたものである。
(2.内層パターン3,4の形成)
次に図3に示すように,コア配線板2の表裏の表面上(第1主面2a上及び第2主面2b上)に内層パターン3,4を形成する。内層パターン3,4の形成は,公知の方法により行う。すなわち,エッチングレジストの形成及びエッチングにより行う。具体的には,例えば銅箔層11(図2参照)上にレジストフィルムをコートし,コートしたレジストフィルムを露光するとともに現像する。これにより,形成する配線パターンの形に開口したエッチングレジストを形成する。続いてエッチングにより,内層パターン3,4に不要な銅箔を除去する。その後にレジストフィルムを除去すれば,内層パターン3,4の形成が完了する。
ここで実施形態では,内層パターン3,4の形成と同時に,コア配線板2における充填ビアホール20の形成予定領域16(以下「ビアホール形成予定領域16」という)を露出させる。すなわち形成する内層パターン3に,ビアホール形成予定領域16を露出させるような開口部12を形成することとしている。開口部12は,平面視円形状であり,内層パターン3に含まれる平面視円環状のランド13に囲まれている。開口部12の径d2(図4参照)は,後述する孔部18(充填ビアホール20を形成するための孔部18)の径d1(図4参照)よりも大きい。これは,内層パターン3の形成位置が多少ずれてもよいように余裕をみたものである。すなわち,内層パターン3の形成におけるその位置決めがシビアになりすぎないようにするためである。
この開口部12は,内層パターン3と同時に形成される。すなわち,銅箔層11上に形成したエッチングレジストには,開口部12を形成するための開口が設けられており,開口部12に対応する箇所の銅箔層11は,内層パターン3の形成のためのエッチングにより除去される。その結果,ランド13に囲まれた開口部12を含む内層パターン3が形成されるのである。
なお第2の配線パターン(内層パターン4)は,コア配線板2の第2主面2bにおけるビアホール形成予定領域16の裏側の領域を含んで形成されている。このようにして形成された図3に示す基板を,以下,積層配線板35と称することとする。
(3.孔部18の形成)
次に図4に示すように,コア配線板2のビアホール形成予定領域16の中央に孔部18を形成する。孔部18は,コア配線板2を板厚方向に貫通しており,この孔部18の底には,内層パターン4のコア配線板2側の面が露出している。孔部18の形成は,例えば,孔部18の輪郭となる箇所にレーザー光を照射するレーザー加工により行われる。孔部18の形成をレーザー加工により行うと,孔部18の側壁面18aは,光源側(図4では上側)に開いた斜面となる。つまり,図4中の孔部18では,下側の面における開口長d3よりも上側の面における開口長d1の方が少し大きくなっている。なお孔部18の形成後には,デスミアを行うことにより孔部18の形成時に出た残渣を溶かして除去する。
(4.給電層22の形成)
次に図5に示すように,無電解銅めっきを行うことにより,積層配線板35の表裏の表面上に銅めっきからなる給電層22を形成する。詳細には給電層22は,コア配線板2の第1主面2a上及び第2主面2b上にも,内層パターン3,4上にも,孔部18の側壁面18a上にも形成される。
(5.レジストフィルム30のラミネート)
次に図6に示すように,給電層22が形成された積層配線板35の表裏の表面上に,レジストフィルム30をラミネートする。ここではレジストフィルム30として,ドライフィルムレジスト(DFR)を用いる。但しレジストフィルム30のラミネート後であっても,給電層22にはレジストフィルム30に覆われていない箇所を残しておく。実施形態では,図6中の露出箇所23が,レジストフィルム30に覆われていない箇所である。
(6.露光・現像)
次に図7に示すように,レジストフィルム30を露光するとともに現像する。これにより,レジストフィルム30の一部を除去して,コア配線板2の孔部18,及び,内層パターン3の開口部12を露出させる。すなわち,露光したレジストフィルム30を現像液に浸すことにより,孔部18及び開口部12を露出させる開口部31を有したレジスト32(内層パターン3のランド13の外側の領域を覆いランド13の内側の領域を覆わないレジスト32)を形成する。なお,露出した孔部18及び開口部12の表面には,給電層22としての銅めっきが付いている。
(7.孔部18の充填)
次に図8に示すように,電気銅めっきを行うことにより,表面に給電層22が付着している孔部18及び開口部12に銅めっきを充填して,電気銅めっき部24を形成する。これにより,給電層22を形成している銅めっきと,新たに充填された電気銅めっき部24とからなる充填ビアホール20が形成される。充填ビアホール20は,図中上側の内層パターン3と図中下側の内層パターン4の導通をとるものである。電気銅めっきをする際には,給電層22の露出箇所23を使って通電する。なお電気銅めっきは,孔部18及び開口部12に充填されるだけでなく,内層パターン3における開口部12を囲むランド13上にも充填される。
(8.レジストフィルム30の除去)
次に図9に示すように,レジストフィルム30を剥離することにより除去する。これにより,給電層22が再び露出する。
(9.給電層22の除去)
次にクイックエッチングを行うことにより,内層パターン3,4を残しつつ給電層22を除去する。これにより図1に示す配線基板1が形成される。クイックエッチングとは,内層パターン3,4に比して薄い給電層22のみを溶かすエッチングである。そのため,図9に示す状態の積層配線板35をエッチング剤に浸漬する時間は,給電層22が溶け切る程度の短時間である。このクイックエッチングにより,内層パターン3,4のない箇所においてコア配線板2が露出した図1の配線基板1が形成される。図1の配線基板1において,内層パターン3,4は,ほぼ銅箔のみからなっている。すなわち,図1の配線基板1においては,充填ビアホール20及びその上方部分21のみが銅めっきであり,その他の導電箇所(内層パターン3,4のほぼ全て)は,銅箔層11(図2参照)の一部を除去した残りの銅箔からなっている。そのため,銅箔層の上に銅めっき層を重ねた従来の構成の内層パターン63,64(図14(c)参照)のように,銅めっきがだれることがない。よって,本形態の内層パターン3,4は精細度の高いものとなっている。
(10.外層等の形成)
なおさらに配線パターンを形成する場合には例えば次のように行う。すなわち図10に示すように,片面銅箔層付きフィルム(片面銅箔層付き基材に相当)40を,図1に示す配線基板1の第1主面2a側に積層する。片面銅箔層付きフィルム40は,未硬化の熱硬化性樹脂である樹脂層(絶縁層に相当)41と銅箔層42からなる。片面銅箔層付きフィルム40は,銅箔層42が外側になるように配線基板1に積層する。続いて,積層した片面銅箔層付きフィルム40を高温で加熱することにより,熱硬化性樹脂である樹脂層41を硬化させる。硬化した樹脂層41は,層間絶縁層となる。
続いて図11に示すように,積層した片面銅箔層付きフィルム40に対して上述した2の工程を行うことにより,樹脂層41上に,所望の配線パターン(外層パターン)43を形成する。この外層パターン43には,開口部43aを囲むランド43bがあり,開口部43aからは樹脂層41におけるビアホール形成予定領域41aが露出している。このように形成された図11に示す基板を,以下,積層配線板45と称することとする。
その後図12に示すように,積層配線板45に対して上述した3〜9の工程を行うことにより,追加的に形成した配線パターン(外層パターン)43と既に形成されている内層パターン3との導通をとる充填ビアホール48を形成する。充填ビアホール48は,銅めっきからなっている。銅めっきは,樹脂層41に形成された孔部41b,外層パターン43に形成された開口部43a,及びランド43b上に充填されている。より詳細には充填ビアホール48は,無電解銅めっきにより形成された給電層48aと,電気銅めっきにより給電層48a上に形成された電気銅めっき部48bとを含んでいる。
なお,ここでは,コア配線板2の第1主面2a側に追加的に配線パターン(外層パターン)43を形成する方法を示したが,コア配線板2の第2主面2b側にも,同様の方法により,配線パターン(外層パターン)を追加的に形成することができる。勿論,この方法を用いれば,さらに何層でも配線パターンを追加的に形成することができる。形成した配線パターンのうち最外層の配線パターンが,外層パターンとなる。
このような方法で追加的に形成した配線パターン(外層パターン43)は,従来技術として示した外層パターン73,74(図15(c)参照)とは異なり,ほぼ銅箔(銅箔層42の一部を除去して残った銅箔)のみからなる配線パターンとなる。そのため,銅箔層の上に銅めっき層を重ねた従来の構成の外層パターン73,74(図15(c)参照)のように,銅めっきがだれることがない。よって,本形態の外層パターン43は精細度の高いものとなっている。
配線パターンの形成を終えたら,最終工程として,保護絶縁層(ソルダーレジスト層)を形成するとともに,ニッケル金めっきやOSP(プリフラックス)などの表面処理を行う。そして電気テストにより各部の絶縁性等をチェックすれば,製品としての配線基板の完成である。すなわち,製品としての配線基板は,コア配線板2の上に内層パターン3,4が形成され,内層パターン3,4の上に樹脂層(層間絶縁層)41が形成され,樹脂層41の上に外層パターン43が形成され,外層パターン43の上に保護絶縁層が形成され,さらに表面処理が施されたものとなっている。
以上詳細に説明したように本実施の形態に係る配線基板1の製造方法では,従来の製造方法(図13〜図15参照)と異なり,銅箔層11をパターニングすることにより配線パターン(内層パターン3,4)を形成してから(図3参照),電気銅めっきにより充填ビアホール20を形成している(図9参照)。そのため,電気銅めっきは,孔部18及び開口部12に銅を充填するためだけに行えばよい。しかも,電気銅めっきをする際に利用する給電層22は,配線基板1の完成前に除去される(図9,図1参照)。そのため,形成された配線パターン(内層パターン3,4)に含まれる銅めっきを,充填ビアホール20及びその周辺箇所(ビアホールの上方部分21)のみとすることができる。従って,従来の製造方法に比して銅めっきの量を著しく低下させた配線パターン(内層パターン3,4),言い換えれば,ほぼ銅箔層11のみからなり銅めっきをほとんど含んでいない配線パターン(ファインパターン)を形成することができる。
よって,本形態の配線基板1に形成された配線パターン(内層パターン3,4)は,銅箔層の上に銅めっき層が重なっている従来の配線パターン63,64(図14(c)参照)のようにだれるおそれがない。また,銅箔層の上に銅めっき層が重なっている従来の配線パターン63,64(図14(c)参照)のように配線パターンの厚さが不均一となることもない。すなわち,従来に比して精細度の高い配線パターンとすることができる。また,電気銅めっきを施す箇所が従来に比して少ないため,製造コスト及び製造時間を短縮することができる。なおこれらの効果は,追加的に形成した外層パターン43(図12)についても同様に言える。
また,本形態の配線基板1の製造方法では,孔部18の径d1(図4参照)よりも開口部12の径d2(図4参照)の方が大きい。そのため,開口部12の形成におけるその位置決めのシビアさが,開口部12の径d2を孔部18の径d1と同じにした場合に比して緩和される。よって,不良品の発生を抑えることができる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,孔部18の形成は,レーザー加工ではなく,フォトリソグラフィにより行ってもよい。また,給電層22は,少なくとも孔部18の側壁面18a及び開口部12内で露出するコア配線板2の表面(第1主面2a)上に形成されていればよい。また,レジストフィルム30は,剥離でなく,燃焼や溶解などにより除去してもよい。
また実施形態では,内層パターン3(第1の配線パターン)及び内層パターン4(第2の配線パターン)の形成と,内層パターン3,4間の導通をとる充填ビアホール20の形成に,工程2〜9として示す製造方法を用いた。しかしながら内層パターン3,4及び充填ビアホール20の形成に工程2〜9として示す製造方法を用いることなく,追加的な配線パターン(例えば外層パターン43)の形成と,追加的な配線パターン(外層パターン43)とその下層としての配線パターン(内層パターン3)の導通をとる充填ビアホール48の形成にのみ,工程2〜9として示す製造方法を用いるものでもよい。この場合,追加的に形成した配線パターン(外層パターン43)が「第1の配線パターン」に相当し,追加的に形成した配線パターンの下層としての配線パターン(内層パターン3)が「第2の配線パターン」に相当する。
また実施形態では,銅からなる給電層22を形成した。しかしながら,給電層を,銅以外の金属で形成してもよい。この場合,銅以外の金属だけを選択的に除去することができて銅を除去しないエッチング剤を用いることが好ましい。
1…配線基板
2…コア配線板(絶縁層)
2a…第1主面
2b…第2主面
3…内層パターン(第1の配線パターン)
4…内層パターン(第2の配線パターン)
10…両面銅箔層付き基材
11…銅箔層
12…開口部
13…ランド
16…ビアホール形成予定領域
18…孔部
18a…側壁面
20…充填ビアホール
22…給電層
30…レジストフィルム
32…レジスト
35…積層配線板
40…片面銅箔層付きフィルム(片面銅箔層付き基材)
41…樹脂層(絶縁層)
41a…ビアホール形成予定領域
41b…孔部
42…銅箔層
43…外層パターン
43a…開口部
43b…ランド
45…積層配線板

Claims (5)

  1. 絶縁層の一方の面上に,銅箔層をパターニングすることにより得たものであるとともに開口部を囲むランドを含んでいる第1の配線パターンがあり,前記開口部からは前記絶縁層におけるビアホール形成予定領域が露出しており,前記絶縁層の他方の面における少なくとも前記ビアホール形成予定領域の裏側を含む領域上に,第2の配線パターンがある積層配線板を用意することと,
    前記絶縁層における前記ビアホール形成予定領域に前記絶縁層を板厚方向に貫通する孔部を形成することにより,前記第2の配線パターンにおける前記絶縁層側の面を前記孔部の底に露出させることと,
    無電解銅めっきにより少なくとも前記孔部の壁面及び前記開口部内に露出する前記絶縁層の表面に給電層を形成することと,
    前記ランドよりも外側の領域を覆い,前記ランドよりも内側の領域を覆わないレジストを形成することと,
    前記給電層を利用した電気銅めっきにより前記孔部及び前記開口部を銅めっきで充填することと,
    前記レジストを除去することと,
    前記配線パターンを残しつつ前記給電層を除去することにより,前記配線パターンのない箇所において前記絶縁層を露出させることと,を含むことを特徴とする配線基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の配線基板の製造方法であって,
    前記開口部の径が前記孔部の径よりも大きくなるように前記開口部を形成することを特徴とする配線基板の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配線基板の製造方法であって,
    絶縁層と,前記絶縁層の第1主面及び第2主面を覆う銅箔層とを含む両面銅箔層付き基材を出発材とし,前記銅箔層を部分的に除去することにより,前記第1主面上に前記第1の配線パターンを形成するとともに,前記第2主面上に前記第2の配線パターンを形成することで,前記積層配線板を用意することを特徴とする配線基板の製造方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の配線基板の製造方法であって,
    絶縁層と,前記絶縁層の一方の面を覆う銅箔層とを含む片面銅箔層付き基材を,表面に前記第2の配線パターンが形成されている配線板の前記表面側に,前記銅箔層が外側に位置するように積層し,前記銅箔層を部分的に除去することにより前記第1の配線パターンを形成することで,前記積層配線板を用意することを特徴とする配線基板の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の配線基板の製造方法であって,
    前記絶縁層における前記ビアホール形成予定領域にレーザー光を照射することにより,前記孔部として,前記第1の配線パターン側の開口面の径よりも前記第2の配線パターン側の開口面の径が小さいものを形成することを特徴とする配線基板の製造方法。
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