JP2014192000A - 車輌用灯具 - Google Patents

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Abstract


【課題】 製造コストの低減及び設計の自由度の向上を図る。
【解決手段】
開口を有するランプハウジング2とランプハウジングの開口を覆うカバー3とによって構成された灯具外筐4と、灯具外筐の内部に配置され第1の照明光を出射する面状発光体6と、灯具外筐の内部に配置され面状発光体へ向けて光を出射する半導体発光素子7とが設けられ、面状発光体に光が透過される透過層と半導体発光素子から出射され透過層を透過された光を制御して第2の照明光として照射する制御層とが設けられた。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源として面状発光体が用いられた車輌用灯具についての技術分野に関する。
特開2006−196196号公報
車輌用灯具には、カバーとランプハウジングによって構成された灯具外筐の内部に、光源として面状発光体と他の光源が配置されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された車輌用灯具にあっては、自発光する有機EL(Electro Luminescence)層を有する面状発光体が用いられ、他の光源としてハロゲンランプや放電ランプが用いられている。
光源として面状発光体と他の光源が用いられることにより、面状発光体を他の光源から出射された光を反射するリフレクターとして使用することができ、複数の光源を有する所謂コンビネーションランプとしての使用において部品点数の削減や小型化を図ることが可能とされている。
ところが、特許文献1に記載された車輌用灯具にあっては、他の光源としてハロゲンランプや放電ランプが用いられており、これらのランプから出射される光が熱を有するため、他の光源から出射される光に関する耐熱構造や放熱構造を設ける必要があり、その分、製造コストが高騰したり設計の自由度を妨げると言う問題がある。
特に、面状発光体を用いる場合には、面状発光体を屈曲可能とするために面状発光体の基板を樹脂材料によって形成する場合があるが、基板が樹脂材料によって形成されている場合には、他の光源として用いられたハロゲンランプや放電ランプから出射された光によって基板が溶融するおそれがあり、やはり設計に支障を来す可能性がある。
そこで、本発明は、上記した問題点を克服し、製造コストの低減及び設計の自由度の向上を図ることを目的とする。
第1に、本発明に係る車輌用灯具は、少なくとも一方に開口を有するランプハウジングと前記ランプハウジングの前記開口を覆うカバーとによって構成された灯具外筐と、前記灯具外筐の内部に配置され第1の照明光を出射する面状発光体と、前記灯具外筐の内部に配置され前記面状発光体へ向けて光を出射する半導体発光素子とを備え、前記面状発光体に光が透過される透過層と前記半導体発光素子から出射され前記透過層を透過された光を制御して第2の照明光として照射する制御層とが設けられたものである。
これにより、半導体発光素子から面状発光体へ向けて出射される光が熱を有さないため、半導体発光素子から出射される光に関する耐熱構造及び放熱構造を設ける必要がない。
第2に、上記した本発明に係る車輌用灯具においては、前記制御層として前記半導体発光素子から出射された光を反射する反射層が設けられることが望ましい。
これにより、半導体発光素子から出射された光が反射層によって反射されて制御される。
第3に、上記した本発明に係る車輌用灯具においては、前記半導体発光素子から出射された光が前記面状発光体の一端面から入射され、前記一端面から入射された光が前記面状発光体の内部において導かれ前記第2の照明光として照射されることが望ましい。
これにより、半導体発光素子から出射された光が面状発光体の内部において導かれて所定の位置から出射される。
第4に、上記した本発明に係る車輌用灯具においては、前記面状発光体に設けられた各層のうち所定の層の表面に前記半導体発光素子から出射された光を反射又は出射させる制御部が形成されることが望ましい。
これにより、半導体発光素子から出射された光が制御部によって反射又は出射される。
第5に、上記した本発明に係る車輌用灯具においては、前記半導体発光素子から出射され前記面状発光体に入射された光が前記面状発光体の他端面から出射されることが望ましい。
これにより、面状発光体の全体が導光体として機能する。
本発明によれば、半導体発光素子から面状発光体へ向けて出射された光に関する耐熱構造及び放熱構造を設ける必要がなく、製造コストの低減及び設計の自由度の向上を図ることができる。
図2及び図3と共に本発明車輌用灯具の第1の実施の形態を示すものであり、本図は、車輌用灯具の概略断面図である。 面状発光体の層構造を示す拡大断面図である。 面状発光体の別の層構造を示す拡大断面図である。 図5乃至図7と共に本発明車輌用灯具の第2の実施の形態を示すものであり、本図は、車輌用灯具の概略断面図である。 面状発光体に光を反射する制御部が形成された例を示す拡大断面図である。 面状発光体に光を出射する制御部が形成された例を示す拡大断面図である。 一端面から入射された光が導びかれ他端面から出射される例を示す模式図である。 図9乃至図11と共に本発明車輌用灯具の構成例を示すものであり、本図は、第1の構成例に係る車輌用灯具の概略正面図である。 第2の構成例に係る車輌用灯具の概略正面図である。 第1の構成例及び第2の構成例において、光がレンズ側へ出射される場合の光路を示す概略断面図である。 第1の構成例及び第2の構成例において、光がレンズ側の反対側へ出射される場合の光路を示す概略断面図である。
以下に、本発明車輌用灯具を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。
以下に示した実施の形態は、本発明車輌用灯具を二つの異なる機能を有する照明光を照射するフロントコンビネーションランプに適用したものである。尚、本発明の適用範囲はフロントコンビネーションランプに限られることはなく、ヘッドランプ、クリアランスランプ、ターンシグナルランプ、ストップランプ、テールランプ、デイタイムランニングランプ、コーナーリングランプ、ハザードランプ、ポジションランプ、バックランプ、フォグランプ等のうちの2種類のランプの機能を有する各種のコンビネーションランプに広く適用することができる。
先ず、第1の実施の形態に係る車輌用灯具1について説明する(図1乃至図3参照)。
車輌用灯具1は、それぞれ車体の前端部における左右両端部に取り付けられて配置されている。車輌用灯具1は前方に開口された凹部を有するランプハウジング2とランプハウジング2の開口を閉塞するカバー3とを備えている(図1参照)。ランプハウジング2とカバー3によって灯具外筐4が構成され、灯具外筐4の内部空間は灯室5として形成されている。
灯室5には面状発光体6と半導体発光素子7が配置されている。
面状発光体6は、例えば、上方へ行くに従って前方へ変位する形状に形成されている。面状発光体6は、例えば、後面側から順に反射層8と背面側保護層9と背面側電極層10と発光層11と表面側電極層12と表面側保護層13が積層されて成る(図2参照)。
反射層8は背面側保護層9の一方の面上にアルミニウム等の金属蒸着が行われることにより形成され、背面側保護層9との接合面が反射面8aとして形成されている。背面側保護層9はガラス材料又はアクリルやポリカーボネート等の透明な樹脂材料によって形成されている。背面側電極層10としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やATO(Antimony Doped Tindioxide)等の透明電極が用いられ、発光層11としては自発光する有機EL(Electro Luminescence)が用いられ、表面側電極層12としては、例えば、ITOやATO等の透明電極が用いられている。表面側保護層13はガラス材料又はアクリルやポリカーボネート等の透明な樹脂材料によって形成されている。背面側電極層10は陰極とされ表面側電極層12は陽極とされている。
面状発光体6は背面側電極層10と表面側電極層12が図示しない駆動回路に接続され、駆動回路から背面側電極層10と表面側電極層12に電圧が印加されると、発光層11から拡散された光が略前方へ向けて出射されカバー3を透過され第1の照明光として外部に照射される(図1に示す点線)。尚、図1等の各図に点線で示す光線は面状発光体6から出射された光を示し、一点鎖線で示す光線は半導体発光素子7から出射された光を示す。
半導体発光素子7は、例えば、面状発光体6の下端側に配置され、半導体発光素子7としては、例えば、発光ダイオード(LED: Light Emitting Diode)が用いられている。
半導体発光素子7に駆動回路から駆動電流が供給されると、指向性を有する光が面状発光体6へ向けて略上方へ出射される。半導体発光素子7から出射された光は面状発光体6に表面側保護層13から入射され、順に表面側保護層13と表面側電極層12と発光層11と背面側電極層10と背面側保護層9を透過され、反射層8の反射面8aで反射される。従って、表面側保護層13、表面側電極層12、発光層11、背面側電極層10及び背面側保護層9は半導体発光素子7から出射された光が透過される透過層として機能し、反射層8は半導体発光素子7から出射された光を所定の方向へ向けて反射して制御する制御層として機能する。
反射層8の反射面8aで反射された光は、順に背面側保護層9と背面側電極層10と発光層11と表面側電極層12と表面側保護層13を透過され、面状発光体6から出射されカバー3を透過され第2の照明光として外部に照射される。
上記のようにして面状発光体6から出射された光は、例えば、クリアランスランプ用の第1の照明光として用いられ、半導体発光素子7から出射された光は、例えば、ターンシグナルランプ用又はデイタイムランニングランプ用の第2の照明光として用いられる。
上記のように、車輌用灯具1にあっては、制御層として半導体発光素子7から出射された光を反射する反射層8が設けられているため、簡素な構成によって面状発光体6から出射された光と半導体発光素子7から出射された光とをそれぞれ有効に利用して機能性の向上を図ることができる。
尚、上記には、反射層8を設けて半導体発光素子7から出射された光を反射させる例を示したが、例えば、図3に示すように、背面側電極層10を反射率の高い金属材料によって形成し、背面側電極層10の発光層11との接合面を反射面10aとして形成してもよい。背面側電極層10に反射面10aが形成される場合には、反射層8と背面側保護層9又は反射層8が不要となり、面状発光体6の薄型化を図ることができると共に面状発光体6の製造時間の短縮化を図ることができる。
背面側電極層10に反射面10aが形成された場合には、半導体発光素子7から出射され表面側保護層13から入射された光は、順に表面側保護層13と表面側電極層12と発光層11を透過されて背面側電極層10の反射面10aで反射され、順に発光層11と表面側電極層12と表面側保護層13を透過され、カバー3を透過され第2の照明光として外部に照射される。従って、この場合には、表面側保護層13、表面側電極層12及び発光層11は半導体発光素子7から出射された光が透過される透過層として機能し、背面側電極層10が半導体発光素子7から出射された光を所定の方向へ向けて反射して制御する制御層として機能する。
次に、第2の実施の形態に係る車輌用灯具1Aについて説明する(図4乃至図7参照)。
尚、以下に示す車輌用灯具1Aは、上記した車輌用灯具1と比較して、半導体発光素子から出射された光を面状発光体の内部において導いて出射させることのみが相違するため、車輌用灯具1と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については車輌用灯具1における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
灯室5には面状発光体6と半導体発光素子7が配置されている。
面状発光体6の下面(一端面)は入射面6aとして形成されている(図4参照)。
面状発光体6において、駆動回路から背面側電極層10と表面側電極層12に電圧が印加されると、発光層11から拡散された光が略前方へ向けて出射されカバー3を透過され第1の照明光として外部に照射される。
半導体発光素子7は面状発光体6の下方において入射面6aに対向した位置に配置されされている。
半導体発光素子7に駆動回路から駆動電流が供給されると、指向性を有する光が略上方へ向けて出射され入射面6aから面状発光体6に入射される。半導体発光素子7から出射された光は面状発光体6の内部において上方側へ導かれ反射層8の反射面8aで反射される。反射層8の反射面8aで反射された光は、面状発光体6から出射されカバー3を透過され第2の照明光として外部に照射される。
このとき面状発光体6の各層の形状や材料の選択による屈折率の設定を適宜に行うことにより、半導体発光素子7から出射された光が面状発光体6において、例えば、表面側保護層13の表面と反射層8の反射面8aの間で繰り返し全反射されて上方へ導かれるようにすることも可能である。
上記したように、車輌用灯具1Aにあっては、半導体発光素子7から出射された光が面状発光体6の一端面である入射面6aから入射され面状発光体6の内部において導かれて第2の照明光として照射される。
従って、面状発光体6と半導体発光素子7が並んで配置されることにより車輌用灯具1Aの小型化を図ることができ、半導体発光素子7から出射された光を必要な位置まで導いて所望の位置から出射させることが可能であるため車輌用灯具1Aの設計の自由度の向上及び機能性の向上を図ることができる。
尚、上記した車輌用灯具1Aにあっては、半導体発光素子7から出射され面状発光体6の内部において導かれた光が反射層8の反射面8aで反射されて外部に照射される例を示したが、車輌用灯具1Aにおいても、車輌用灯具1と同様に、背面側電極層10を反射率の高い金属材料によって形成し、背面側電極層10の反射面10aで光を反射させて外部に照射させることも可能である。
また、車輌用灯具1Aにあっては、図5に示すように、各層のうちの所定の層、例えば、背面側保護層9にステップ、シボ、点刻等の制御部9a、9a、・・・を形成し、半導体発光素子7から出射され面状発光体6の内部において導かれた光が制御部9a、9a、・・・で反射されて外部に照射されるようにしてもよい。この場合には、背面側保護層9が半導体発光素子7から出射された光を所定の方向へ向けて反射して制御する制御層として機能する。
このように制御部9a、9a、・・・を形成することにより、光を所望の位置において確実に反射させることができ機能性の向上を図ることができ、また、反射層を設ける必要がないため面状発光体6の薄型化を図ることができる。
さらに、車輌用灯具1Aにあっては、図6に示すように、例えば、表面側保護層13にステップ、シボ、点刻等の制御部13a、13a、・・・を形成し、半導体発光素子7から出射され面状発光体6の内部において導かれた光が制御部13a、13a、・・・から出射されて外部に照射されるようにしてもよい。
このように制御部13a、13a、・・・を形成することにより、光を所望の位置において確実に出射させることができ機能性の向上を図ることができる。
尚、上記には、制御部9a、9a、・・・又は制御部13a、13a、・・・の一方が形成されている例を示したが、面状発光体6には光を反射させるための制御部9a、9a、・・・と光を出射させるための制御部13a、13a、・・・の双方が形成されていてもよい。
また、車輌用灯具1Aにおいては、図7に示すように、面状発光体6において半導体発光素子7から最も離隔する端面、即ち、断面形状での長手方向における入射面6aと反対側の端面(他端面)を出射面6bとして形成し、半導体発光素子7から出射され入射面6aから入射された光を面状発光体6の内部において導いて出射面6bから出射させることも可能である。
このように半導体発光素子7から出射された光が入射面6aから入射され面状発光体6の内部において導かれ出射面6bから出射されることにより、面状発光体6から出射され第1の照明光として照射される光の方向と半導体発光素子7から出射されて出射面6bから第2の照明光として照射される光の方向とをそれぞれ異なる所望の方向に設定することが可能であり、設計の自由度の向上及び機能性の向上を図ることができる。
また、半導体発光素子7から出射された光が入射面6aから入射され出射面6bから出射されるようにすることにより、面状発光体6の全体を導光体として有効に利用することができ、面状発光体6の機能性の向上を図ることができる。
尚、車輌用灯具1Aにおいては、図4に示すように、入射面6aから光を入射させて面状発光体6において導かれる光を出射させるための半導体発光素子7に加え、他の半導体発光素子7Aを配置し、半導体発光素子7Aから出射された光が面状発光体6で反射されて照射されるようにすることも可能である。
このように面状発光体6で導光される光を出射する半導体発光素子7と面状発光体6で反射される光を出射する半導体発光素子7Aとを設けることにより、光の出射方向の自由度や使用用途が広がり、設計の自由度の向上を図ることができる。
以下に、面状発光体と半導体発光素子の構成例について説明する(図8乃至図11参照)。
第1の構成例に係る車輌用灯具1Bは、曲面状に形成された面状発光体6B、6B、・・・と光を、例えば、前方又は後方へ向けて出射する半導体発光素子7Bとを有している(図8参照)。
面状発光体6B、6B、・・・は、例えば、放物面状に形成され、半導体発光素子7Bを中心として周方向に離隔して配置され、例えば、半導体発光素子7Bを中心として上下左右に四つが配置されている。
半導体発光素子7Bは、例えば、面状発光体6B、6B、・・・の焦点上に配置されている。
第2の構成例に係る車輌用灯具1Cは、曲面状に形成された面状発光体6C、6Cと光を、例えば、前方又は後方へ向けて出射する半導体発光素子7C、7C、・・・とを有している(図9参照)。
面状発光体6C、6Cは、例えば、放物面状に形成され、半導体発光素子7C、7C、・・・を中心として上下に配置されている。
半導体発光素子7C、7C、・・・は左右に並んでアレイ状に配置されている。
上記のように構成された車輌用灯具1B、1Cにおいては、半導体発光素子7B、7C、7C、・・・から光がカバー3側へ向けて出射される構成(図10参照)と光がカバー3側の反対側へ向けて出射される構成(図11参照)の両方の構成に設定することができる。
半導体発光素子7B、7Cから光がカバー3側へ向けて出射される構成においては、図10に示すように、半導体発光素子7B、7Cから出射された光の一部は面状発光体6B、6Cに入射されて面状発光体6B、6Cで反射されカバー3を透過されて第2の照明光として照射される。従って、面状発光体6B、6Cの光を反射する層が、半導体発光素子7B、7Cから出射された光を制御する制御層として機能する。半導体発光素子7B、7Cから出射された他の光は面状発光体6B、6Cに入射されずカバー3を透過されて第2の照明光として照射される。また、面状発光体6B、6Cからは拡散された光が第1の照明光として照射される。
一方、半導体発光素子7B、7Cから光がカバー3側の反対側へ向けて出射される構成においては、図11に示すように、半導体発光素子7B、7Cから出射された光が面状発光体6B、6Cに入射されて面状発光体6B、6Cで反射されカバー3を透過されて第2の照明光として照射される。従って、面状発光体6B、6Cの光を反射する層が、半導体発光素子7B、7Cから出射された光を制御する制御層として機能する。また、面状発光体6B、6Cからは拡散された光が第1の照明光として照射される。
上記した車輌用灯具1B、1Cにおいては、半導体発光素子7B、7Cが、例えば、ストップランプ用の光源として用いられ、面状発光体6B、6Cが、例えば、テールランプ用の光源として用いられる。
上記のような車輌用灯具1B、1Cを構成することにより、設計の自由度の向上による所望の配光制御を行うことができると共に意匠性の向上を図ることができる。
以上に記載した通り、車輌用灯具1、1A、1B、1Cにあっては、面状発光体6(6B、6C)に半導体発光素子7(7A、7B、7C)から出射された光を制御して第2の照明光として照射する制御層が設けられている。
従って、面状発光体6において制御される光が半導体発光素子7から出射されるため熱を有さず、半導体発光素子7から面状発光体6へ向けて出射される光に関する耐熱構造及び放熱構造を設ける必要がなく、製造コストの低減及び設計の自由度の向上を図ることができる。
尚、図1、図4及び図7等には緩やかに屈曲された曲面状の面状発光体6を示したが、面状発光体6、6B、6Cは、例えば、平面状に形成された複数の部分によって構成されていてもよい。
また、車輌用灯具1、1A、1B、1Cにおいては、第1の照明光が照射されるときのランプと第2の照明光が照射されるときのランプのそれぞれの用途や機能に応じ、面状発光体6、6B、6Cと半導体発光素子7、7A、7B、7Cから異なる色の光が出射されるように構成することも可能である。
1…車輌用灯具、2…ランプハウジング、3…カバー、4…灯具外筐、5…灯室、6…面状発光体、7…半導体発光素子、8…反射層(制御層)、9…背面側保護層(透過層)、10…背面側電極層(透過層、制御層)、11…発光層(透過層)、12…表面側電極層(透過層)、13…表面側保護層(透過層)、1A…車輌用灯具、6a…入射面(一端面)、6b…出射面(他端面)、7A…半導体発光素子、9a…制御部、13a…制御部、1B…車輌用灯具、6B…面状発光体、7B…半導体発光素子、1C…車輌用灯具、6C…面状発光体、7C…半導体発光素子

Claims (5)

  1. 少なくとも一方に開口を有するランプハウジングと前記ランプハウジングの前記開口を覆うカバーとによって構成された灯具外筐と、
    前記灯具外筐の内部に配置され第1の照明光を出射する面状発光体と、
    前記灯具外筐の内部に配置され前記面状発光体へ向けて光を出射する半導体発光素子とを備え、
    前記面状発光体に光が透過される透過層と前記半導体発光素子から出射され前記透過層を透過された光を制御して第2の照明光として照射する制御層とが設けられた
    車輌用灯具。
  2. 前記制御層として前記半導体発光素子から出射された光を反射する反射層が設けられた
    請求項1に記載の車輌用灯具。
  3. 前記半導体発光素子から出射された光が前記面状発光体の一端面から入射され、
    前記一端面から入射された光が前記面状発光体の内部において導かれ前記第2の照明光として照射されるようにした
    請求項1又は請求項2に記載の車輌用灯具。
  4. 前記面状発光体に設けられた各層のうち所定の層の表面に前記半導体発光素子から出射された光を反射又は出射させる制御部が形成された
    請求項1、請求項2又は請求項3に記載の車輌用灯具。
  5. 前記半導体発光素子から出射され前記面状発光体に入射された光が前記面状発光体の他端面から出射されるようにした
    請求項3に記載の車輌用灯具。
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