JP2014191158A - プロジェクター - Google Patents

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章宏 柏木
Shunji Uejima
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Abstract

【課題】照明光の利用効率を高めることを可能としたプロジェクターを提供する。
【解決手段】光源2と、光源2から射出された光L1が入射する回折光学素子5と、回折光学素子5から射出された回折光L2が入射する光変調素子102と、回折光学素子5から射出された回折光L2のうち、光変調素子102の画像形成領域よりも外側の領域に向かう光を反射する第1の反射素子21と、光源2から射出された光L1の回折光学素子5よりも上流側に設けられ、第1の反射素子21からの光Lrを反射する第2の反射素子22と、光変調素子102により変調された光を投射する投射光学系と、を備え、第2の反射素子22から射出された光Lr’は、回折光学素子5を介して画像形成領域に入射する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来より、光源から射出された照明光により光変調素子を照明し、その光変調素子により変調されて射出された画像光を投射光学系によりスクリーンに拡大投射するプロジェクターが広く知られている。
このようなプロジェクターの光源には、超高圧水銀ランプなどの放電ランプが従来より用いられている。一方、この種の放電ランプは、寿命が比較的短い、瞬時点灯が難しい、ランプから放射される紫外線が液晶ライトバルブを劣化させるなどの課題がある。
そこで、放電ランプに代わるプロジェクター用の光源として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザーなどのレーザー光源が注目されている。レーザー光源は、従来の放電ランプに比べて、小型化が図れることや、色再現性に優れること、瞬時点灯が可能であること、長寿命であることなどの利点を有している。
一方、レーザー光源が発するレーザー光は、コヒーレント(可干渉)光であるため、プロジェクター用の光源として用いた場合、スクリーン上に干渉によって生じたスペックルと呼ばれる斑点模様が表示され、表示品質を低下させる原因となる。
このため、従来のプロジェクターでは、例えば拡散光学素子を用いてスペックルの発生による表示品質の低下を低減することが行われている。
また、拡散光学素子の代わりに回折光学素子を用いて、照明光の強度分布を均一化し、なお且つ、矩形状に整形された照明光を光変調素子の画像形成領域に入射させることが行われている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2011−123405号公報
ところで、上述した従来のプロジェクターでは、回折光学素子の製造上の公差を許容するため、光変調素子の画像形成領域よりも広い領域を照明するような照明光を光変調素子の画像形成領域に向かって照射している。
しかしながら、この場合、画像光の形成に寄与しない画像形成領域の外側の領域まで照明光が入射することになる。したがって、このような領域に照明光が入射する分だけ光の利用効率が低下するといった問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、照明光の利用効率を高めることを可能としたプロジェクターを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプロジェクターは、光源と、前記光源から射出された光が入射する回折光学素子と、前記回折光学素子から射出された回折光が入射する光変調素子と、前記回折光学素子から射出された回折光のうち、前記光変調素子の画像形成領域よりも外側の領域に向かう光を反射する第1の反射素子と、前記光源から射出された光の前記回折光学素子よりも上流側に設けられ、前記第1の反射素子からの光を反射する第2の反射素子と、前記光変調素子により変調された光を投射する投射光学系と、を備え、前記第2の反射素子から射出された光は、前記回折光学素子を介して前記画像形成領域に入射することを特徴とする。
上記プロジェクターの構成によれば、光変調素子の画像形成領域よりも外側の領域に向かう光を第1の反射素子が反射し、この第1の反射素子からの光を第2の反射素子が回折光学素子に向かって反射する。第2の反射素子によって反射された光は回折光学素子を介して画像形成領域に入射する。これにより、従来は利用されていなかった光も画像形成に利用することができる。したがって、照明光の利用効率を高めることができる。また、第2の反射素子を介して画像形成領域に入射する光を、回折光学素子から画像形成領域に直接入射する光と画像形成領域上で重畳させることによって、スペックルの発生を抑制できる。そのため、本発明によるプロジェクターによれば、画像品質に優れた明るい表示を行うことが可能である。
また、前記回折光学素子は、前記画像形成領域に向かう光を回折する回折領域と、前記第1の反射素子からの光を回折させずに通過させる非回折領域とを有することが好ましい。
上記構成によれば、第1の反射素子からの光が非回折領域を通過するため、この光を回折することなく効率的に第2の反射素子に入射させることができる。
また、前記第2の反射素子は、前記非回折領域を通過した前記第1の反射素子からの光を前記回折領域に向かって反射すること好ましい。
上記構成によれば、第2の反射素子から画像形成領域に向かう光が回折領域を通過するため、回折光学素子から画像形成領域に直接入射する光と同様な角度分布を当該光に持たせることができる。
また、前記光源から射出された光と前記回折光学素子とによって形成される回折光の主光線が、前記第2の反射素子からの光と前記回折光学素子とによって形成される回折光の主光線と平行である構成であってもよい。
この構成によれば、第1の反射素子が反射した光を確実に回折光学素子に入射させることができる。
また、前記第2の反射素子は、その反射面が曲面からなること構成であってもよい。
この構成によれば、第2の反射素子で反射された光を集光又は発散させることができる。そして、この集光又は発散された光を回折光学素子から画像形成領域に直接入射する光と重畳させることによって、画像形成領域に入射する照明光の強度分布の均一性を更に高めることができる。
また、前記第1の反射素子は、前記光変調素子の入射面側の前記画像形成領域の周囲を囲む位置に配置された複数のミラーである構成であってもよい。
この構成によれば、複数のミラー各々の角度や曲率を調整することにより、画像形成領域よりも外側の領域に向かう光を所望の方向に反射することができる。これにより、照明光の利用効率を更に高めることができる。
また、前記第1の反射素子は、前記光変調素子の入射面側に配置されたミラーであり、前記画像形成領域に対応した位置に開口部を有する構成であってもよい。
この構成によれば、光変調素子の画像形成領域に光を入射させながら、この光変調素子の画像形成領域よりも外側の領域に向かう光を反射させることができる。
また、前記第2の反射素子は、前記回折領域とは異なる領域に対応した位置に設けられた複数のミラーである構成であってもよい。
この構成によれば、複数のミラー各々の角度や曲率を調整することにより、第1の反射素子からの光を所望の方向に反射することができる。これにより、照明光の利用効率を更に高めることができる。また、光源から射出された光が回折光学素子へ入射することを妨げることがない。
また、前記第2の反射素子は、前記回折領域に対応した位置に開口部を有するミラーである構成であってもよい。
この構成によれば、回折領域に入射する光を遮断することなく、第1の反射素子からの光を回折領域に向かって反射させることができる。
また、前記回折光学素子と前記光変調素子との間に重畳光学系が配置されている構成であってもよい。
この構成によれば、回折光学素子から射出される複数の回折光を画像形成領域上で重畳させることができるため、画像形成領域に入射する照明光の強度分布の均一性を更に高めることができる。また、スペックルの発生を抑制するために回折光学素子を揺動させた場合であっても、画像形成領域を適切に照明することができる。
また、前記回折光学素子として、計算機合成ホログラムを用いてもよい。
この構成によれば、光変調素子に入射する光の強度分布及び形状を効率的に調整することができる。
また、前記光源として、複数の半導体レーザーを二次元的に配列したアレイ光源を用いてもよい。
この構成によれば、複数の半導体レーザーが二次元的に配列されたアレイ光源を用いて、更に高輝度・高出力な光を得ることができる。
また、前記光源と前記回折光学素子との間にコリメータ光学系が配置されている構成であってもよい。
この構成によれば、光源から射出された光を平行光に変換して回折光学素子に入射させることができる。
プロジェクターの概略構成を示す平面図である。 照明装置の概略構成を示す平面図である。 光変調装置に照明光が照射された状態を示す正面図である。 第1の反射素子の構成例を示す正面図である。 第2の反射素子の構成例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
[プロジェクター]
先ず、図1に示すプロジェクター100の一例について説明する。
なお、図1は、このプロジェクター100の概略構成を示す平面図である。
このプロジェクター100は、図1に示すように、スクリーン(被投射面)SCR上にカラー映像(画像)を表示する投射型画像表示装置である。また、このプロジェクター100は、光変調素子として、赤色光RL、緑色光GL、青色光BLの各色光に対応した3つの液晶ライトバルブ(液晶パネル)を用いている。さらに、このプロジェクター100は、照明装置の光源として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザー(レーザー光源)を用いている。
具体的に、このプロジェクター100は、第1の色光である赤色光RLを照射する第1の照明装置101Rと、第2の色光である緑色光GLを照射する第2の照明装置101Gと、第3の色光である青色光BLを照射する第3の照明装置101Bと、赤色光RLが入射する光変調装置102Rと、緑色光GLが入射する光変調装置102Gと、青色光BLが入射する光変調装置102Bと、各光変調装置102R,光変調装置102G,光変調装置102Bにより変調された赤色光RL,緑色光GL,青色光BLが入射する合成光学系103と、合成光学系103により合成された光(画像光)WLが入射する投射光学系104とを概略備えている。
第1の照明装置101R、第2の照明装置101G及び第3の照明装置101Bは、光源として、それぞれ赤色光RL,緑色光GL,青色光BLに対応したレーザー光を射出する半導体レーザー(レーザー光源)を用いる以外は、基本的に同じ構成を有している。そして、各照明装置101R,101G,101Bは、それぞれの色光RL,GL,BLが均一な照度分布を有するように調整した後、それぞれの色光(照明光)RL,GL,BLを、それぞれの色光RL,GL,BLに対応した光変調装置102R,102G,102Bに向かって照射する。
光変調装置102R、光変調装置102G及び光変調装置102Bは、光変調素子として、例えば透過型の液晶パネルを用いている。そして、各光変調装置102R,102G,102Bは、各色光RL,GL,BLに対応した画像情報に応じて、各色光RL,GL,BLを変調した画像光を形成する。なお、液晶パネルの入射側及び射出側には、一対の偏光板(図示せず。)が配置されており、特定の方向の直線偏光の光のみを通過させる仕組みとなっている。
合成光学系103は、クロスダイクロイックプリズムからなり、各光変調装置102R,102G,102Bから射出された各色光RL,GL,BLに対応した画像光を合成し、この合成された画像光WLを投射光学系104に向かって射出する。
投射光学系104は、投射レンズ群からなり、合成光学系103により合成された画像光WLをスクリーンSCRに向かって拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像(画像)が表示される。
[照明装置]
次に、照明装置101R,101G,101Bの具体的な構成について説明する。
照明装置101R,101G,101Bは、上述したように、それぞれの色光RL,GL,BLに対応した半導体レーザー(レーザー光源)を備える以外は、基本的に同じ構成を有している。
したがって、以下の説明では、第1の照明装置101R、第2の照明装置101G及び第3の照明装置101Bについては、図2に示す照明装置101として扱うものとする。また、光変調装置102R、光変調装置102G及び光変調装置102につては、図2に示す光変調装置102として扱うものとする。なお、図2は、この照明装置101の概略構成を示す平面図である。
図2に示す照明装置101は、複数の半導体レーザー2aが配列されたアレイ光源2と、各半導体レーザー2aから射出された光L1が入射するコリメータ光学系3と、コリメータ光学系3により平行光に変換された光L1が入射するアフォーカル光学系4と、アフォーカル光学系4によりサイズ(スポット径)が調整された光L1が入射する回折光学素子5と、回折光学素子5により回折された光(回折光)L2が入射する重畳光学系6とを概略備えている。そして、この重畳光学系6から射出された光が、照明光として光変調装置102に照射される。
アレイ光源2は、アフォーカル光学系4の光軸ax1と直交する面内に複数の半導体レーザー2aをアレイ状に並べることによって構成されている。また、各半導体レーザー2aから射出されるレーザ光L1は、コヒーレントな直線偏光の光であり、互いに平行に射出される。
コリメータ光学系3は、各半導体レーザー2aに対応してアレイ状に並んで配置された複数のコリメータレンズ3aからなる。そして、各コリメータレンズ3aにより平行光に変換されたレーザ光L1は、アフォーカル光学系4に入射される。
アフォーカル光学系4は、レンズ4a,レンズ4bから構成されている。そして、このアフォーカル光学系4によりサイズ(スポット径)が調整された光L1は、回折光学素子5に入射される。
回折光学素子5は、計算機合成ホログラム(CGH:Computer Generated Hologram)からなる。そして、この回折光学素子5は、1次回折光の回折効率が最大となるように設計されている。
なお、1次回折光には、+1次回折光と−1次回折光とがあるが、回折光学素子5では、何れか一方の1次回折光の回折効率が最大となるように設計されている。また、CGHを用いた場合、この1次回折光の回折効率を90%以上(理想的には100%)とすることが可能である。
ここで、回折光学素子5には、アレイ光源2の各半導体レーザー2aから射出された複数のレーザー光L1が入射する。このため、回折光学素子5からは、複数のレーザー光L1の本数に応じた数の複数の1次回折光が射出される。但し、図2では、2つの1次回折光を図示してある。また、各1次回折光の主光線は互いに平行である。したがって、本発明では、特に断りがない場合はこれら複数の1次回折光の束を1つの回折光L2として扱うものとする。また、この回折光L2の中心部での主光線の方向は、複数の1次回折光の束の中心を通り、且つ、各1次回折光の主光線と平行な方向とする。
また、回折光学素子5は、配光分布が全体として矩形状を為すと共に、この配光分布のアスペクト比が照明対象(光変調装置102の画像形成領域)のアスペクト比と一致するような回折光分布を生成する。これにより光変調装置102の矩形状を為す画像形成領域に対して、全体として矩形状を為す照明光を効率的に入射させることができる。
また、光L1を回折光学素子5に対して垂直に入射させることが好ましい。これにより、上述した回折光L2を得るためのCGHの回折光学設計が容易となる。一方、回折光L2の中心部での主光線の方向は、光軸ax1に対して傾いている。
重畳光学系6は、重畳レンズ6aとフィールドレンズ6bとの2枚のレンズから構成されている。そして、重畳光学系6は、その光軸ax2を回折光L2の中心部での主光線の方向と一致させた状態で配置されている。これにより、重畳光学系6による収差を小さくしながら、より均一な照度分布を有する照明光を照射することができる。
また、回折光L2の中心部での主光線の方向は、光軸ax1に対して5〜20°の角度θで傾いていることが好ましい。なお、この角度θは、図2において、光軸ax2が光軸ax1となす鋭角側の角度として表される。これにより、回折光学素子5から射出される回折光L2のうち、回折効率が最大となる1次回折光を重畳光学系6に対して効率的に入射させることができる。
そして、この重畳光学系6は、回折光学素子5からの複数の1次回折光を光変調装置102上で重畳する。
ところで、プロジェクター100では、図3に示すように、回折光学素子5の製造上の公差を許容するため、光変調装置102の画像形成領域Sよりも広い領域を照射するような照明光を光変調装置102の画像形成領域Sに向かって照射している。したがって、画像光WLの形成に寄与しない画像形成領域Sの外側の領域S’まで照明光L3が入射することになる。なお、図3は、光変調装置102に照明光L3が照射された状態を示す正面図である。
本発明を適用したプロジェクター100では、図2に示すように、光変調装置102の画像形成領域Sよりも外側の領域S’に向かう光Ls’を有効利用するために、光Ls’を反射する第1の反射素子21と、第1の反射素子21からの光Lrを画像形成領域Sに向かって反射する第2の反射素子22とを備えた構成となっている。
なお、光Ls1は、回折光学素子5から射出されて画像形成領域Sに直接入射する光であり、光Ls2は、回折光学素子5から射出された後、第2の反射素子22を介して画像形成領域Sに入射する光である。
具体的に、第1の反射素子21としては、図4(a)に示すように、光変調装置102の入射面側の画像形成領域Sの周囲を囲む位置に複数のミラー21aを配置した構成を挙げることができる。この構成の場合、図2に示すように、画像形成領域Sに向かう光Ls1,Ls2を遮断することなく、複数のミラー21aによって画像形成領域Sよりも外側の領域S’に向かう光Ls’を反射することができる。さらに、複数のミラー21a各々の角度や曲率を調整することにより、画像形成領域Sよりも外側の領域S’に向かう光Ls’を所望の方向に反射することができる。これにより、照明光の利用効率を更に高めることができる。
また、第1の反射素子21は、上述した複数のミラー21aを配置した構成に限らず、図4(b)に示すように、1つのミラー21bを配置した構成を挙げることができる。この構成の場合、画像形成領域Sに対応した位置に開口部21cを有するミラー21bを光変調装置102の入射面側に配置する。これにより、図2に示すように、画像形成領域Sに向かう光Ls1,Ls2を遮断することなく、ミラー21bによって画像形成領域Sよりも外側の領域S’に向かう光Ls’を反射することができる。
第2の反射素子22は、図2に示すように、アレイ光源2から射出された光L1の回折光学素子5よりも上流側に設けられている。本実施形態においては、回折光学素子5は複数の回折領域5aと複数の非回折領域5bとを備えている。アレイ光源2から射出された複数の光L1のうち一の光L1は、複数の回折領域5aのうち一の回折領域5aに入射する。また、第2の反射素子22からの光も回折領域5aに入射する。第1の反射素子21からの光は非回折領域5bに入射する。
第1の反射素子21からの光Lrが非回折領域5bを通過するため、第1の反射素子21からの光Lrは回折することなく第2の反射素子22に入射する。また、第2の反射素子22は、非回折領域5bを通過した第1の反射素子21からの光Lrを回折領域5aに向かって反射する。図2では、第2の反射素子22によって反射された光を光Lr’として示している。
具体的に、第2の反射素子22を複数のミラー22aで構成することができる。図5(a)に示すように、アレイ光源2から射出された光L1が回折領域5aに入射することを妨げない位置に複数のミラー22aを配置する。この構成の場合、複数のミラー22aは、アレイ光源2から射出された光L1を遮断することなく、第1の反射素子21からの光Lrを回折領域5aに向かって反射させることができる。さらに、複数のミラー22a各々の角度や曲率を調整することにより、光Lr’を回折領域5aに効率的に入射させることができる。また、ミラー22aは凹面(曲面)であるため、光Lr’を回折領域5aに向かって集光させることができる。これにより、照明光の利用効率を更に高めることができる。
また、第2の反射素子22としては、上述した複数のミラー22aを配置した構成に限らず、図5(b)に示すように、1つのミラー22bを配置した構成を挙げることができる。この構成の場合、アレイ光源2から射出された光L1が回折領域5aに入射することを妨げない位置に開口部22cを有するミラー22bを配置する。これにより、アレイ光源2から射出された光L1が開口部22cを通過すると共に、第1の反射素子21からの光Lrがミラー22bによって回折領域5aに向かって反射される。また、ミラー22bは凹面(曲面)であるため、ミラー22bで反射された光Lr’を複数の回折領域5aに向かって効率的に反射させることができる。
第2の反射素子22で反射された光Lr’は、回折領域5aに入射し、回折光L2’として回折領域5aから射出される。第2の反射素子22は、回折光L2’の主光線が回折光L2の中心部での主光線と平行になるように、光Lr’を射出する。これにより、回折光学素子5から画像形成領域Sに直接向かう光Ls1と同様な角度分布を有する回折光L2’を画像形成領域Sに効率的に照射することができる。
なお、ミラー22a,ミラー22bの反射面を凸面としてもよい。この場合、ミラー22a,ミラー22bで反射された光Lr’を画像形成領域Sに向かって発散させることができる。また、ミラー22a,ミラー22bの反射面は平面でもよい。
以上のような構成を有するプロジェクター100では、画像形成領域Sよりも外側の領域S’に向かう光Ls’を第1の反射素子21及び第2の反射素子22を用いて反射させながら、画像形成領域Sに向かう光Ls2として利用できるため、アレイ光源2から射出された光L1の利用効率を高めることができる。
また、このプロジェクター100では、回折光学素子5から画像形成領域Sに直接向かう光Ls1と、第2の反射素子22を介して画像形成領域Sに向かう光Ls2とを重畳させることができる。これにより、画像形成領域Sに入射する照明光の強度分布の均一性を高めることができる。また、上述した集光又は発散された光Ls2を画像形成領域Sに向かう光Ls1と重畳させることによって、画像形成領域Sに入射する照明光の強度分布の均一性を更に高めることができる。
第1の反射素子21及び第2の反射素子22を備えていないプロジェクターにおいては、回折光学素子から射出される回折光の数はアレイ光源2から射出される光L1の数と等しい。しかしながら、本発明においては、光Lr’の回折光学素子への入射位置が光L1の回折光学素子への入射位置と異なるように第2の反射素子22を設計してあるため、回折光学素子から射出される回折光の数は光L1の数よりも多い。また、回折光学素子から射出される複数の回折光は、互いに異なる角度で画像形成領域Sに入射する。さらに、光L1と光Lr’とでは位相が異なっているため、干渉性が低い。したがって、本発明によれば、従来よりも多くのスペックルパターンを重畳させることができるため、スペックルを効果的に抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、光Lr’を回折領域5aに入射させていたが、光Lr’を非回折領域5bに入射させてもよい。この場合、光Lr’は回折されずに画像形成領域Sに入射する。
また、上記実施形態では、複数の半導体レーザー2aを配列したアレイ光源2を例示したが、照明装置1が備える光源については、このような構成に限らず、コヒーレントな直線偏光の光を射出するものであればよい。また、1つの半導体レーザーからなるものであってもよい。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置102R,102G,102Bを備えるプロジェクター100を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像(画像)を表示するプロジェクターに適用することも可能である。さらに、光変調装置としては、上述した液晶パネルに限らず、例えばデジタルミラーデバイス(DMD:米国テキサスインツルメンツ社の登録商標)などを用いることもできる。
2…アレイ光源 2a…半導体レーザー 3…コリメータ光学系 3a…コリメータレンズ 4…アフォーカル光学系 4a,4b…アフォーカルレンズ 5…回折光学素子(CGH) 6…重畳光学系 6a…重畳レンズ 6b…フィールドレンズ 21…第1の反射素子 22…第2の反射素子 100…プロジェクター 101,101R,101G,101B…照明装置 102,102R,102G,102B…光変調装置 103…合成光学系 104…投射光学系 SCR…スクリーン

Claims (13)

  1. 光源と、
    前記光源から射出された光が入射する回折光学素子と、
    前記回折光学素子から射出された回折光が入射する光変調素子と、
    前記回折光学素子から射出された回折光のうち、前記光変調素子の画像形成領域よりも外側の領域に向かう光を反射する第1の反射素子と、
    前記光源から射出された光の前記回折光学素子よりも上流側に設けられ、前記第1の反射素子からの光を反射する第2の反射素子と、
    前記光変調素子により変調された光を投射する投射光学系と、を備え、
    前記第2の反射素子から射出された光は、前記回折光学素子を介して前記画像形成領域に入射することを特徴とするプロジェクター。
  2. 前記回折光学素子は、前記画像形成領域に向かう光を回折する回折領域と、前記第1の反射素子からの光を回折させずに通過させる非回折領域とを有することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記第2の反射素子は、前記非回折領域を通過した前記第1の反射素子からの光を前記回折領域に向かって反射することを特徴とする請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 前記光源から射出された光と前記回折光学素子とによって形成される回折光の主光線が、前記第2の反射素子からの光と前記回折光学素子とによって形成される回折光の主光線と平行であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のプロジェクター。
  5. 前記第2の反射素子は、その反射面が曲面からなることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のプロジェクター。
  6. 前記第1の反射素子は、前記光変調素子の入射面側の前記画像形成領域の周囲を囲む位置に配置された複数のミラーであることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のプロジェクター。
  7. 前記第1の反射素子は、前記光変調素子の入射面側に配置されたミラーであり、前記画像形成領域に対応した位置に開口部を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のプロジェクター。
  8. 前記第2の反射素子は、前記回折領域とは異なる領域に対応した位置に設けられた複数のミラーであることを特徴とする請求項2〜7の何れか一項に記載のプロジェクター。
  9. 前記第2の反射素子は、前記回折領域に対応した位置に開口部を有するミラーであることを特徴とする請求項2〜7の何れか一項に記載のプロジェクター。
  10. 前記回折光学素子と前記光変調素子との間に重畳光学系が配置されていることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載のプロジェクター。
  11. 前記回折光学素子として、計算機合成ホログラムを用いることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のプロジェクター。
  12. 前記光源として、複数の半導体レーザーを二次元的に配列したアレイ光源を用いることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載のプロジェクター。
  13. 前記光源と前記回折光学素子との間にコリメータ光学系が配置されていることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載のプロジェクター。
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