JP2014190868A - 光照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高光出力のパワーLEDを用いる場合であっても、放熱のための構造によるワークディスタンスの増大や光拡散面の大型化を原因としたドーム照明効果の低下を招くことなく、ドーム照明効果を最大限に発揮できる光照射装置を提供する。
【解決手段】光を射出する複数のLED4と、凹型をなす光拡散面21を内側に備えるとともに底部に開口を備えた光拡散部2と、前記光が前記光拡散面21に反射するように前記開口21aの縁部下方に配置された反射面を備えた反射部3と、前記複数のLED4の裏側に配置された放熱部5とを具備し、前記複数のLED4は、前記開口の縁部21b近傍に配置され、前記反射面に向けて前記光を射出する位置に配置されており、前記複数のLED4から射出された光が前記反射面で反射して前記光拡散面21に照射され、該光拡散面21で拡散した光が当該開口21aから射出されるように構成してある。
【選択図】図1

Description

本発明は、製品等の光照射対象(ワーク)にむらなく拡散光を照射し、その欠陥やマーク等を検出するために用いられる製品検査等のための光照射装置に関するものである。
従来、光照射装置を用いて載置されたワークにあらゆる方向から一様な光を照射し、その反射光を目視あるいは撮影して、そのワークの表面検査やアラインメントマークの検出を行うことが知られている。このようなものであれば、ワークの表面の凹凸による陰影等の影響を排除して、ワークの表面のマーク読み取りやはんだ不良等の検査を好適に行える。
例えば特許文献1に記載される光照射装置では、底部の開口の縁部内側にLEDを配置し、更にその内側にドーム形の光拡散面を有する光拡散部を備えており、LEDから発せられた光を直接ワークに照射することなく光拡散面に反射させた後、前記開口の中央部分に配置したワークに光を照射するようにしている。これにより、ワークの撮像領域に対し、あらゆる方向から均一に光を当てることが可能である。長尺のワークに対しては、このような光拡散面から照射される光によるドーム照明効果を利用すべく、半円筒形の光拡散面、つまり断面形状がドーム状の光拡散面に、光拡散部の底部の開口の縁部に設けたLEDが射出した光を反射させてから、ワークに光を照射する構成のものも開発されている。
このような光拡散面を備える光照射装置におけるドーム照明効果を得るためには、前述したようにワークの側方から上方にかけて満遍なく光を照射する必要がある。このためには、ワークの撮像領域と光拡散部開口の縁部内側とを結んだ光照射角が十分に大きいことが要求される。光照射角を広げるためには、光拡散部開口を可能な限りワークに近づけるか、ワークに光拡散部開口をあまり近づけられない場合は光拡散部の開口径を大きくすることが考えられる。
ところで近年にあっては、ワークの表面を撮像するカメラが高解像度になるとともに、高感度になることで露光時間を短くすることが可能になったことを受けて上記検査等の精度を上げるとともに検査速度を高めることが望まれている。そのようなカメラの性能を十分に活用するには、ワークに照射する放射照度を増大させる必要がある。このため、高光出力のいわゆるパワーLEDを用いる傾向にある。このようなパワーLEDは、一般的なLEDに比較して発熱量が大きい。それゆえに、熱容量の大きなヒートシンクや放熱用ファンといった放熱要素が必要となる。
特許第4139743号公報
特許文献1に記載のもののように、光拡散部開口の縁部にLEDを設ける構造にあっては、パワーLEDを用いてそのパワーLEDにヒートシンク等を取り付ける場合、放熱構造の一般的手法として、パワーLEDの下側にヒートシンク等を配置させることが望ましい。しかしながら、ヒートシンク等より更に下方の位置にワークを載置させる場合にあっては、光拡散部開口からワークまでの距離であるワークディスタンスが必須となる。すなわちワークディスタンスがヒートシンク等の高さ分だけ余分に大きくなり、その結果、光照射角が小さくなる。そして、光照射角が小さくなることによってワークの側方を照射する光が少なくなる。したがって、撮像領域内のワーク表面の凹凸の陰影を排除できなくなり、ドーム照明の主目的を達成できない結果となる。
その一方で、光拡散面の開口径を大きくすると、光照射角は大きくなるものの、光拡散面からワークまでの距離が大きくなることで、ワークが受ける照度が低下することになる。また、開口径を大きくすることで光拡散面の表面積も大きくなり、その結果装置全体が大型化することになる。
したがって、従来の技術では、パワーLEDを用いたにもかかわらず、所望のドーム照明効果が得られず、高精度で高速な検査には使用できないものとなる。
本発明は、高光出力のパワーLEDを用いる場合であっても、放熱のための構造によるワークディスタンスの増大や光拡散面の大型化を原因としたドーム照明効果の低下を招くことなく、ドーム照明効果を最大限に発揮できる光照射装置を提供することをその主たる所期課題としたものである。
すなわち本発明に係る光照射装置は、光を射出する複数のLEDと、凹型をなす光拡散面を内側に備えるとともに底部に開口を備えた光拡散部と、前記光が前記光拡散面に反射するように前記開口の縁部下方に配置された反射面を備えた反射部と、前記複数のLEDの裏側に配置された放熱部とを具備し、前記複数のLEDは、前記開口の縁部近傍に配置され、前記反射面に向けて前記光を射出する位置に配置されており、前記複数のLEDから射出された光が前記反射面で反射して前記光拡散面に照射され、該光拡散面で拡散した光が当該開口から射出されるように構成してあることを特徴とする。
このような構成によれば、光拡散面の開口の縁部において光拡散面の方向に反射面が向いており、LEDは光射出方向をその反射面に向けて光拡散面の開口の縁部近傍に配置される。放熱部は、光反射面の上方向を向いているLEDの裏側に配置されるので、光拡散面の光照射方向に放熱部を配置しないようにすることができる。したがって、ワークディスタンスを可及的に短くすることが可能になる。このため、光拡散面の開口を大きくすることなく、光照射角を大きくすることができ、ワークに高照度でより均一な光を照射することが可能になる。
放熱部による放熱効率をさらに向上させるためには、熱を放熱する放熱部材と、前記複数のLEDに発生した熱を前記放熱部材に伝導する熱伝導部材とを備えてなるものが望ましい。
光拡散面を反射率の異なる部分を備えることなく均一に光を拡散させるためには、複数のLEDと前記反射面との間に、前記複数のLEDが射出した光を前記反射面に導く導光部をさらに備えてなるものが望ましい。導光部を設けることにより、反射面を小さくすることが可能になる。
導光部は、具体的には、前記複数のLEDが射出した光を反射して前記反射面に導光する導光面を備えてなるものや、前記複数のLEDが射出した光を前記反射面に導光する導光板を備えてなるものが挙げられる。
光拡散面からの拡散光の減少を抑制するためには、前記光拡散面側に配置されて前記開口に先端部が接続される第一導光面と、前記反射面側に配置されて前記反射面に先端部が接触する第二導光面とからなり、前記第一導光面が前記第二導光面より短い寸法を有するものが望ましい。このような構成によれば、反射面で反射した光を再びLED側へ導く、すなわち、光の損失を抑制することができる。
複数のLEDから射出された光のうち、反射面で反射されることなく直接に光拡散面の開口から外部に射出されることを抑制するためには、前記反射面が、前記光拡散面側の先端部に、前記LEDから前記開口を経て射出される光を遮断する光遮断部を備えものが望ましい。
このように本発明によれば、LEDの高光出力化に対応すべく放熱構造が大型化する場合においてもワークディスタンスの増加を考慮する必要がない為、放熱設計の自由度が格段に向上し、使用者が必要とする性能を備えた光照射装置を提供することが可能になる。
また、放熱構造の大型化に伴ってワークディスタンスの増加が発生しない為、本発明の光照射装置をワークに限りなく近づけることができ、装置を大型化することなく大きな光照射角でワークに光を照射することが可能になる。
したがって、高速検査に要求される高い光出力性能を備えたパワーLEDを採用した場合においてもドーム照明効果の低下を招くことなく、ドーム照明効果を最大限に発揮することが可能となる。
本発明の表面検査用照明装置の第一実施形態における内部構造を示す断面図。 同実施形態の外形を示す斜視図。 同実施形態の要部を示す部分拡大図。 本発明の第二実施形態の外形を示す斜視図。 本発明の第三実施形態における内部構造を示す断面図。 本発明の第四実施形態における内部構造を示す断面図。 本発明の第五実施形態における内部構造を示す断面図。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
第一実施形態に係る光照射装置1は、例えばコンベアに載置されて連続してワークWが搬送される生産ラインにおいて使用される。図1〜図3に示すように、光照射装置1は、底部に光拡散部開口21aを備える凹型をなす光拡散面21を備えた光拡散部2と、光拡散部開口21aの縁部21bにおいて光拡散面21を向くように配置された反射面31と、反射部開口32を有する反射部3と、光拡散部開口21aの縁部21b外側に配置され、反射面31に向かって一次光L1を射出する複数のLED4と、複数のLED4の裏側に配置された放熱部5と、それぞれのLED4が射出した一次光L1を反射面31に導光する導光部6とを具備している。なお、図2にあっては、内部構造が確認できるように光照射装置1を図示しているが、後述する熱伝導部材52の両端部を熱伝導部材52の形状に対応する台形形状の遮蔽板(図示しない)により閉鎖されるものである。
以下、各構成要素について詳述する。
まず、光拡散部2は、その内部に光拡散面21を備えるもので、光拡散面21は、円筒をその直径部分で二分して得られる半円筒の内面で形成される凹曲面からなる形状をしており、底部の光拡散部開口21aは、ワークWに正対するように配置されるもので、ワークWの検査領域の大きさに対応する長さ及び幅を有する。光拡散面21は、反射面31が反射した反射光L2が複数回反射し得るように、例えば艶消し白塗装が施してある。光拡散面21の頂上部21cには、ワークWの表面をラインセンサによるカメラCで撮影するために、ワークWの表面で反射した光を通すための撮影開口21dが設けてある。
光拡散面21の光拡散部開口21aの両縁部21bの外側にはそれぞれ、斜め上方、例えば水平に対して45度の方向に向かって延びる導光部6が接続される。それぞれの導光部6は、光拡散面21の縁部21bに一体に形成される第一傾斜壁6aと、反射面31の反光拡散面2側、言い換えれば反射面31の外側の端部から延びるように反射面31と一体に第一傾斜壁6aに平行に形成される第二傾斜壁6bとで構成される。第二傾斜壁6bは、第一傾斜壁6aに比較して長くしてある。第一傾斜壁6aはその内側全面に第一導光面6cを、また第二傾斜壁6bはその内側全面に第二導光面6dを備えている。第一導光面6cと第二導光面6dとは、LED4が射出した一次光L1を反射して反射面31に導光する鏡面からなる。第二傾斜壁6bは、取付部材7により底板8に取り付けられるもので、取付部材7は、底板8の下側から雄ねじ9により固定される。
このように、第一導光面6cが、第二導光面6dより短く、光拡散部開口21aの縁部21bに接続されて、その先端が光拡散部開口21aの内側にまで延出していないことにより、反射面31からの反射光L2が確実に光拡散面21に到達するものとなる。第一導光面6cが第二導光面6dと同じ長さで、光拡散部開口21aの縁部21bの内側にまで延出している場合、一部の反射光L2がその延出部分に入射して反射することにより、一部の反射光L2がLED4を備えた方向に戻ることがある。このような現象が生じるとその分の光がそのまま損失となり、光拡散面21により拡散される拡散光L3が少なくなる。したがって、第一導光面6cが第二導光面6dより短くしておくことで、このような拡散光L3の減少を防止することができる。
複数のLED4は、長尺の基板10の長手方向に所定のピッチで実装してある。複数のLED4が実装された基板10は、それぞれのLED4の光軸が導光部6の傾斜角度と同じになるようにして、導光部6の上端6eを塞ぐようにして熱伝導部材11に取り付けられる。したがって、複数のLED4は、光拡散部開口21aの外側で、かつ上方に配置されるものである。LED4は、基板10の幅(短寸法)方向には、使用するLED4の光出力の大きさに応じて1個であっても複数であってもよい。個々のLED4としては、大電流での駆動が可能なパワーLEDが望ましい。
反射部3は、鏡面からなる反射面31を備えるとともに、光拡散部開口21aより下方に位置して光照射角の外側に縁部32aが位置するように形成される反射部開口32を備える。反射面31は、LED4より下側に位置し、導光部6により導かれた一次光L1を光拡散面21方向に反射するもので、導光部6の第二傾斜壁6bと一体に形成してあり、底板8の上面8aに密着して固定してある。反射面31は、導光部6の第二傾斜壁6bから延びる水平部31aと、水平部31aの光拡散面21側の先端から斜め上方に向かって傾斜して設けられる光遮断部31bと、光遮断部31bの光拡散面21側の先端から下方に向かって延びる垂下部31cとを備える。反射面31の水平部31aは、光拡散部開口21aの縁部21bの直下より外側の位置から、縁部21bの内側にまで延びて形成される。反射面31の光遮断部31bは、水平部31aに連続して水平部31aの先端に形成され、LED4からの一次光L1の内、水平部31aで反射されずに導光部6から光拡散部開口21aを経て直接ワークWに照射される可能性のある光を、ワークWに到達しないようにして光拡散面21に向けて反射するために設けてある。また、反射面31の垂下部31cは、光拡散部開口21aの縁部21bに近い部分で反射された光の内、底板8の側面に照射されることになるような光を、ワークW方向に反射させるために設けている。このように、光遮断部31b及び垂下部31cにおいて一次光L1を反射することにより、ワークWの表面を検査する際に検査に寄与しない無駄な一次光L1の発生を抑制することができる。また、垂下部31cから拡散光L3がワークWに照射されることにより、実質的に光照射角を大きくすることができる。
放熱部5は、LED4に発生した熱を放熱する放熱部材51と、放熱部材51に前記熱を伝導する熱伝導部材52とからなる。
熱伝導部材52は、アルミニウムのような熱伝導性に優れた金属製で、複数のLED4に発生した熱を放熱部材51に伝導するものである。熱伝導部材52は、断面形状を等脚台形とする光拡散面21と同じ長さのもので、LED4を実装した基板10が取り付けられる傾斜側壁52aと、傾斜側壁52a同士を連結する天井壁52bとを備えている。それぞれの傾斜側壁52aは、底板8から光拡散面21の上側まで延びており、天井壁52bが光拡散面21の頂上部21cを覆うように形成される。熱伝導部材52は、傾斜側壁52aの下端近傍に雌ねじ孔52cが設けてあり、傾斜側壁52aの下端を底板8の上面8aに接触させた状態でその雌ねじ孔52cに雄ねじ12を捩じ込んで底板8に固定される。天井壁52bには、光拡散面21の撮影開口21dに対応した位置に、撮影開口21dと同じ大きさで撮影開口21dに連通する貫通孔52dが設けてある。
それぞれの傾斜側壁52aの外面には、複数の放熱フィン51aを備える放熱部材51が、LED4の裏側、つまりLED4を実装する基板10の実装面10cの裏側となる位置に取り付けられる。したがって、放熱部材51は、光拡散部開口21aより外側で、かつ上方の位置に取り付けられるものである。この第一実施形態では、光拡散面21が長尺でLED4も長尺の基板10に実装されていることから、光拡散面21の全長の1/3の長さの放熱部材51を3個使用して、基板10の全てのLED4に対応させている。
熱伝導部材52の天井壁52bには、撮影開口21dに合わせて、内部に光拡散面21の長手方向に延びるハーフミラー13aを備えるとともに、側壁13bに採光開口13c、下壁13dに下画像開口13e及び上壁13fに上画像開口13gを備える、光拡散部2と同じ長さのミラー室13が設けてある。このミラー室13は、光拡散面21の頂上部21cには撮影開口21dが存在することで、カメラC側からワークWに向かう光が光拡散面21では作れていないことを補うために設けられるものである。すなわち、ミラー室13の採光開口13cから入射した光は、ハーフミラー13aによりワークW側に反射されて、カメラCの光軸に沿う光となってワークWの表面に照射される。これにより、カメラCがカメラC自体を撮影する映り込みを防止することができる。下画像開口13eと上画像開口13gとは、撮影開口21dと同じ大きさであり、しかもそれぞれの中心軸が撮影開口21dの中心を通るように形成してある。
以上の構成において、それぞれのLED4が射出した一次光L1は、図1に点線の矢印で示すように、導光部6の内部を第一及び第二傾斜壁6a、6bの第一及び第二導光面6c、6dで反射を繰り返しながら進み、反射面31で光拡散面21の方向に反射される。反射面31により反射された反射光L2は、光拡散面21の内側空間に進み、光拡散面21で受光されて拡散され、光拡散部開口21aからワークW側に照射される。光拡散面21は、受光した反射光L2を拡散することにより、ワークWの幅方向からワークWの全長を包み込むような拡散光L3を、光拡散部開口21a及び反射部開口32を経てワークWに照射する。この結果、ワークWの表面の微妙な凹凸に起因する陰影や反射ムラがキャンセルされ、例えばワークWの表面に施されたマークや傷等を良好に検出することができる。
このように拡散光L3をワークWに照射する場合、LED4は発熱するが、熱は熱伝導部材52を介して放熱部材51に到達することで、LED4の発熱は継続するが放熱フィン51aから熱が放散することにより、LED4の温度は所定温度以上、つまりその動作温度上限以上には上昇しない。放熱部材51は、その放熱フィン51aをLED4より上の位置において上向きにして取り付けられているので、放熱部材51に伝達された熱は、放熱フィン51aから大気中に発散される。したがって、LED4は高光出力での安定した動作が保証される。
しかも、放熱部材51は、導光部6の上端6eに取り付けられる基板10に実装されたLED4の基板10の実装面10cの裏側に位置しているので、光拡散部開口21aとワークWまでの間の空間には放熱部材51が配置されない。したがって、放熱部材51の存在により光拡散部開口21aからワークWまでの距離であるワークディスタンスが大きくなるといった放熱構造による制約を取り除くことができ、放熱設計の自由度を向上させることができる。このように、ワークディスタンスを最短にすることができるので、照光拡散部開口21aを大きくすることなく光照射角を大きくすることができる。したがって、LED4が射出した光の強度を低下させることなく、高照度でより均一にワークWに光を照射することができる。
また、この実施形態では、断面等脚台形の熱伝導部材52にLED4の基板10を取り付けているので、基板10の取付スペースを広く確保することができるとともに、幅の広い放熱フィン51aの数が多い放熱部材51を取り付けることができる。しかも、熱伝導部材52を介して、LED4に発生した熱を放熱部材51に伝導しているので、効率よく熱を放熱部材51に伝達することができ、発熱によりLED4の寿命が低下することを抑制することができる。
次に、図4を参照して第二実施形態を説明する。なお、この第二実施形態は、第一実施形態における等脚台形形の熱伝導部材52を除いて第一実施形態と同じ構成にしている。したがって、第一実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付すとともに、光拡散面2、反射板3、放熱部材51、導光部6及びミラー室13の説明は省略する。
この第二実施形態では、放熱部材51を、光拡散面2の長手方向の両端に配置する固定部材11により挟みこんで固定する構成である。すなわち、対をなす固定部材11は、半円板形状の熱伝導性に優れた金属からなる。それぞれの固定部材11には、所定の位置に長尺のボルト112を挿入するための固定用貫通孔11aが設けてある。この固定用貫通孔11aに対応して、放熱フィン51aの基端側にも放熱部材51の長手方向にボルト挿通孔113が設けてある。この第二実施形態では、固定用貫通孔11a及びボルト挿通孔113はそれぞれ、2個が設けてあるが、3個以上であってもよい。
放熱部材51は、その両端に固定部材11を配置した状態で、一方の固定部材11側から固定用貫通孔11f及びボルト挿入孔113にボルト112を挿入する。他方の固定部材11の固定用貫通孔11fから出たボルト112にナット114を取り付け、ナット114を締めつけて放熱部材51に固定部材11が密着するようにして、放熱部材51を固定部材11間に固定する。そして、固定部材11を底板8に固定することにより、LED4を実装する基板10の裏側に放熱部材51が密着する。
上記第一及び第二実施形態にあっては、半円筒形の光拡散面2を備える光照射装置1を説明したが、第三実施形態は、光拡散面が半球形状をしたものである。以下に、図5を参照して第三実施形態を説明する。なお、第三実施形態において、上記第一実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付して説明を省略する。
図5において、光拡散面221は、底部に例えば円形の光拡散部開口221aを備える半球形状の凹面である。光拡散面221は、その頂上部221cに、撮影開口221dを備えるとともに、ハーフミラー213aを内蔵したミラー室213をその外側に搭載するものである。ミラー室213は立方体形状であってよく、上記した実施形態と同様に、側壁213bに採光開口213c、下壁213dに下画像開口213e及び上壁213fに上画像開口213gを備える。
光拡散部開口221aの縁部221bには、第一実施形態と同様に、例えば45度上方に向けて傾斜して光拡散部開口221aを取り囲むように平面視円環状に形成される導光部206が設けてある。導光部206の上端206eは、水平に形成してある。導光部206は、その内面が鏡面である。
複数のLED4は、所定幅の円環状の基板210に、周方向に所定のピッチで実装してある。基板210がLED4を下方に向けて導光部206の上端206eに固定されることで、LED4が内部方向に向けて取り付けられる。
このように、複数のLED4が基板210により円形に配置されるので、放熱部材251も平面視円環形状をしている。放熱部材251は、LED4の基板210の実装面210cの裏側に基板210に密着して取り付けられるもので、放熱フィン251aを上側にして取り付けられる。
次に、反射面231は、その断面形状を上記第一実施形態と同じ形状をしており、光拡散面221の光拡散部開口221aの下方に位置し、水平部231aと傾斜部231bと垂下部231cとを備えるものである。反射面231は、光拡散部開口221aの形状に合わせて、平面視環状形状をしており、垂下部231cの下端に反射部開口232を備え、同じく平面視円環形状の底板208に固定される。
この第三実施形態にあっても、放熱部材251が、光拡散面221の外側でかつ上側に位置するので、第一実施形態と同じに、光拡散部開口221aからワークWまでのワークディスタンスを短くすることができ、光照射角を大きくしてワークWに光をより均一に照射することができる。また、光拡散面221が半球状をしているので、あらゆる方向から包み込むような光をワークWに照射することができる。
次に説明する第四実施形態及び第五実施形態は、導光部を備えない構成のものである。なお、第四実施形態及び第五実施形態において、上記第一実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付して説明を省略する。
図6に示す第四実施形態は、光拡散面2は凹型の半円筒形状のもので、LED4を実装した基板10が、光拡散部開口21aの縁部21bに接して取り付けられる構成である。すなわち、光拡散部開口21aの縁部21bの下方に縁部21bから距離を空けて、水平部31aと光遮断部31bと垂下部31cとを有する反射面31が配置され、その反射面31と光拡散部開口21aの縁部21bとの間にLED4が取り付けられる。
具体的には、反射面31の水平部31aに対して、LED4の光軸が水平部31aとなす角度を例えば45度となるようにして、基板10の上側の上縁10aを光拡散部開口21aの縁部21bに隙間なく当接させるとともに、基板10の下縁10bを反射面31の水平部31aに載置して基板10を固定する。したがって、それぞれのLED4は、光射出方向を反射面31に向けて、光拡散面21の光拡散部開口21aの縁部21bの外側に配置されて反射面31の上方に位置するものとなる。そして、LED4の裏側、つまり基板10の実装面10cの裏側に放熱部材51を密着させて固定する。この場合、放熱部材51は例えば、第二実施形態の固定部材11を用いて取り付けるものであってよい。
このような構成によれば、放熱部材51は、LED4の裏側に取り付けられて光拡散部開口21aの縁部21bの外側に配置されることになるので、放熱部材51が大型になってもワークディスタンスを最短にすることができ、それにより光照射角を大きくすることができる。
第四実施形態では、厳密には、基板10の実装面10cが光拡散面21と反射面31との間で光拡散面側に露出しているために、実装面10c自体が光拡散面21の一部を構成することになる。このため、光拡散面21の一部が残りの部分と異なる反射率を有する面となることで、ワークWに照射する拡散光L3の照度が異なってくるので、基板10の幅を小さくすることが望ましい。このような観点に基づいた構成を、第五実施形態により説明する。
図7に示す第五実施形態は、光拡散面21は凹型の半円筒形状のもので、第四実施形態と同様に、導光部は具備しない構成である。この第五実施形態では、LED4を実装した基板310は、LED4が実装される部分の幅が狭い基板本体部310mと、基板本体部310mに連続して基板本体部310mを支持する基板ベース部310nとを備えている。そして、基板本体部310mの先端が、光拡散部開口21aの縁部21bの下方に縁部21bと反射面31の水平部31aとの間に形成される間隙に配置されることで、LED4が反射面31と光拡散部開口21aの縁部21bとの間にLED4が取り付けられる構造である。基板本体部310mの先端つまりLED4が実装されている面は、拡散光L3を反射する面積が少ない幅寸法に形成される。したがって、LED4を反射面31の水平部3aに接触する程度までの近傍位置に配置することが可能になり、これにより光遮断部31bを省略することも可能になる。また基板ベース部310nの外側面には、放熱部材51が密着して固定される。第四実施形態と同様に、放熱部材51の取付は、第二実施形態における固定部材11によるものであってよい。
このような構成によれば、LED4は反射面31の近傍に配置され、光拡散面21の一部として機能する基板本体部310mの先端の面積を少なくすることができる。したがって、光拡散面21が拡散した拡散光L3に反射むらがなくなり、ワークWを均一な明るさで照明することができる。
なお、この第五実施形態にあっては、放熱部材51を、放熱フィン51aとは反対方向に延びる突出部を具備する、つまり基板本体部310mを放熱部材の一部分とする形状とし、その突出部の先端にLED4を実装した幅の狭い基板10を固定する構成としてもよい。また、第四及び第五実施形態は、半球形つまりドーム形の光拡散面を備える光照射装置に適用することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
上記第一及び第二実施形態においては、導光部6は第一及び第二傾斜壁6a、6bの内面を鏡面にした第一及び第二導光面6c、6dを備えるものを説明したが、第一及び第二導光面6c、6dに替えて、第一及び第二傾斜壁6a、6bで囲まれる空間にLED4が射出した光を反射面31まで導光する導光板を挿入するものであってもよい。導光板の端部から射出される、つまり導光板を通過した一次光L1は、導光板と大気との屈折率の違いにより拡散するように射出され、光拡散面2にてさらに拡散されてワークWに照射される。導光板については、第三実施形態においても適用可能である。
上記それぞれの実施形態にあっては、放熱部材51は自然に熱を放散する形式のものを説明したが、LED4から能動的に放熱する構成のものを含むものであってよい。具体的には、放熱フィン51aに対して送風する放熱ファンや、LED4の裏側に基板10に密着させて設け冷却水又は冷媒を照明中常時循環させることによりLED4を冷却する冷却管(パイプ)等が挙げられる。冷却管の場合にあっては、別途、熱交換器を接続して、冷却管と熱交換器の間を冷却水又は冷媒を循環させることで、LED4を放熱させる。
その他、本発明は上記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
1・・・・光照射装置
2・・・・光拡散部
21・・・光拡散面
21a・・光拡散部開口
21b・・縁部
3・・・・反射部
31・・・反射面
31a・・水平部
31b・・光遮断部
31c・・垂下部
4・・・・LED
5・・・・放熱部
51・・・・放熱部材
51a・・・放熱フィン
52・・・熱伝導部材
6・・・・導光部
6c・・・第一導光面
6d・・・第二導光面
10・・・基板

Claims (7)

  1. 光を射出する複数のLEDと、
    凹型をなす光拡散面を内側に備えるとともに底部に開口を備えた光拡散部と、
    前記光が前記光拡散面に反射するように前記開口の縁部下方に配置された反射面を備えた反射部と、
    前記複数のLEDの裏側に配置された放熱部とを具備し、
    前記複数のLEDは、前記開口の縁部近傍に配置され、前記反射面に向けて前記光を射出する位置に配置されており、
    前記複数のLEDから射出された光が前記反射面で反射して前記光拡散面に照射され、該光拡散面で拡散した光が当該開口から射出されるように構成してあることを特徴とする光照射装置。
  2. 前記放熱部は、熱を放熱する放熱部材と、前記複数のLEDに発生した熱を前記放熱部材に伝導する熱伝導部材とを備えてなる請求項1記載の光照射装置。
  3. 前記複数のLEDと前記反射面との間に、前記複数のLEDが射出した光を前記反射面に導く導光部をさらに備えてなる請求項1又は2記載の光照射装置。
  4. 前記導光部が、前記複数のLEDが射出した光を反射して前記反射面に導光する導光面を備えてなる請求項3記載の光照射装置。
  5. 前記導光部が、前記複数のLEDが射出した光を前記反射面に導光する導光板を備えてなる請求項3記載の光照射装置。
  6. 前記導光面が、前記光拡散面側に配置されて前記開口に先端部が接続される第一導光面と、前記反射面側に配置されて前記反射面に先端部が接触する第二導光面とからなり、前記第一導光面が前記第二導光面より短い寸法を有する請求項4記載の光照射装置。
  7. 前記反射面が、前記光拡散面側の先端部に、前記LEDから前記開口を経て射出される光を遮断する光遮断部を備える請求項1、2、3、5又は6記載の光照射装置。
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