JP2014190664A - ステンレス鋼製熱交換器部品およびその製造方法 - Google Patents

ステンレス鋼製熱交換器部品およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低面圧でHIP法と同等レベルの強固な接合面をもち、流路形状の精度が良好な高性能なステンレス製熱交換器部品を提供する。
【解決手段】打抜きまたはエッチングにより流路溝および流路面積が付与されたステンレス鋼薄板製の流路板1とステンレス鋼薄板製の仕切り板4とを交互に積層したものをさらにステンレス鋼板製の上板2と下板3ではさむことにより構成される真空中で拡散接合されたステンレス鋼製熱交換器部品であって、流路板1は流路幅Wと板厚tが500>W/t>1、表面のRaが0.3μm以下となる流路溝および流路面積が付与されているともに板表面のRaが0.3μm以下であり、仕切り板4および上板2と下板3の板表面のRaが0.3μm以下、仕切り板4のたわみ量δとその板厚との関係がδ/t<0.2となることを特徴とする、ステンレス鋼製熱交換器部品。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄板積層型の熱交換器部品およびその製造方法に関するものである。
現在、熱交換器能力の向上を目的として薄板積層型の拡散接合製熱交換器(マイクロチャンネル熱交換器)の実用化が進んでいる。マイクロチャンネル熱交換器は、ステンレス鋼などが基材として使用され、エッチングにより流路が付与された流路板と流路板同士を隔離するための中板から構成されている。熱交換器の熱交換率は伝熱壁が薄いほど、伝熱面積が広いほど良好となり、流路断面の面積が小さいほど圧力損失は大きくなる。流路板と中板との接合にはHIP(熱間等方圧加圧法)による拡散接合が利用されている(例えば、非特許文献1、特許文献1)。一般的に、HIPは航空機や蒸気タービンなどの接合に適用されており、被処理体が挿入されたカプセル内を密封かつ真空状態とし、Arガスなどが充填された圧力容器内を加熱し等方的な圧力を付与することで接合が行われる。被処理体には積層部材や粉末材料が使用されるが、積層部材は表面形状を含む部材全体が相似的に収縮し接合界面が消失し、粉末材料は相似的な収縮と同時に残存する内部の空隙が消失する。HIPは一般的に、接合圧力が10MPa〜200MPa、接合温度が約100℃〜2000℃の設備仕様を有する装置が使用されており、等方高面圧付与が可能であることを特徴としている(例えば、特許文献2)。
特表2006−511345号公報 特特開2008−3925公報
第90回界面接合研究委員会資料(IJ-07-12)
このようにHIPによる拡散接合は、部材全体の相似的収縮を伴うため緻密な中空構造を呈する図1のようなマイクロチャンネル部品を接合すると、流路が板厚方向または幅方向に収縮し、寸法精度の低下や流路埋没などの不具合が発生する。流路の縮小は圧力損失拡大による熱交換器性能を招き、寸法精度のばらつきは熱交換器性能の量産安定性を損ねる結果となる。特に中板の板厚が流路板の流路幅よりも相対的に薄くなるほど、または伝熱面積が大きくなるほど接合時の流路板の板厚方向の剛性は低下するため、板厚方向への流路の縮小や埋没は発生し易くなる。
従来のHIP法では、仕切り板の厚みが小さく伝熱面積が広い熱交換器の接合は困難であった。本発明は簡易的な拡散接合方法により、低面圧でHIP法と同等レベルの強固な接合面をもち、流路形状の精度が良好な高性能なステンレス製熱交換器部品を提供することである。
上記の課題は、熱交換器部品及びその製造方法を以下の構成とすることにより解決可能である。
[1]
打抜きまたはエッチングにより流路溝および流路面積が付与されたステンレス鋼薄板製の流路板とステンレス鋼薄板製の仕切り板とを交互に積層したものをさらにステンレス鋼板製の上板と下板ではさむことにより構成される真空中で拡散接合されたステンレス鋼製熱交換器部品であって、
流路板は流路幅Wと板厚tが500>W/t>1、表面のRaが0.3μm以下となる流路溝および流路面積が付与されているともに板表面のRaが0.3μm以下であり、
仕切り板および上板と下板の板表面のRaが0.3μm以下、
仕切り板のたわみ量δとその板厚との関係がδ/t<0.2となることを特徴とする、ステンレス鋼製熱交換器部品。
[2]
流路板、仕切り板、上板ならびに下板を構成するステンレス鋼板が、質量%で、Cr:20.0〜35.0%、TiとAlの一種以上の合計:0〜0.15%、C:0.001〜0.050%、N:0.001〜0.050%、Si:0.01〜1.00%、Mn:0.05〜3.00%、P:0.001〜0.100%、S:0.0005〜0.010%、Ni:0〜1.00%、V:0〜0.15%、Cu:0〜2.00%、Mo:0〜4.00%、W:0〜4.00%、Nb:0〜1.00%、B:0〜0.0100%、残部Feおよび不可避的不純物からなり、1200℃以下の温度域でフェライト単相組織となる組成を有するフェライト系ステンレス鋼であることを特徴とする[1]に記載のステンレス鋼製熱交換器部品。
[3]
流路板、仕切り板、上板ならびに下板を構成するステンレス鋼板が、質量%で、Cr:9.0〜35.0%、TiとAlの一種以上の合計:0〜0.15%、C:0.001〜0.050%、N:0.001〜0.050%、Si:0.001〜0.5%、Mn:0.05〜3.00%、P:0.001〜0.100%、S:0.0005〜0.010%、Ni:3.0超え〜40.0%、V:0〜0.15%、Cu:0〜4.00%、Mo:0〜4.00%、W:0〜4.00%、Nb:0〜1.00%、B:0〜0.06%、残部Feおよび不可避的不純物からなり、1200℃以下の温度域でオーステナイト単相組織となる組成を有するオーステナイト系ステンレス鋼であることを特徴とする[1]に記載のステンレス鋼製熱交換器部品。
[4]
流路板、仕切り板、上板ならびに下板の少なくとも1枚に[2]に記載のフェライト系ステンレス鋼板を用い、残りの板に請求項[3]に記載のオーステナイト系ステンレス鋼を用いることを特徴とするステンレス鋼製熱交換器部品。
[5]
[1]に記載の熱交換器部品の製造法であって、拡散接合の条件が接触面圧0.1〜1.0MPaで直接接触させた状態とし、圧力10−3Pa以下、露点−40℃以下の炉内で950〜1150℃に加熱することにより拡散接合を進行させることを特徴とする、ステンレス鋼製熱交換器部品の製造方法。
[6]
[2]〜[4]に記載のステンレス鋼板を用いることを特徴とする、[5]に記載の熱交換器部品の製造方法。
本発明によれば、低面圧でHIP法と同等レベルの強固な接合面をもち、流路形状の精度が良好な高性能なステンレス製熱交換器部品を提供することができる。
HIP法と直接拡散接合法の接合性を比較するために用いた試料形状の図( a):積層状態 b):上板、下板、仕切り板の形状 c):流路板の形状)である。 拡散接合時の上下板のたわみ状態を示す図である。
発明者らは、HIP法と同等レベルの強固な接合面を低付加面圧かつ極力低温度で得られる拡散接合性良好なステンレス鋼の検討を行った結果、以下の知見を得た。図1のような積層品をHIP法により拡散接合を行うと、積層品外周には等方圧力が付与されため外周仕切り板の表面に圧力が付与され仕切り板がたわむ。流路溝に仕切り板が、板厚にくらべ流路幅が大きくなるほど仕切り板の張り剛性は小さくなるためである。本発明では上下1軸方向の錘を使用した簡易的な直接拡散接合を行った結果、δ/t<0.2となる好適なW/tの範囲を見つけるに至った。拡散接合に供するステンレス鋼板の表面はできるだけ平滑であることが望ましい。拡散接合では接合圧力によって材料にすべり変形とクリープ変形を生じ密着化が進行していく。その際、ステンレス鋼板表面の凸部同士が優先的に接合されるため、表面粗さが大きいと、凹部がボイドとして残存し、接合強度を低下させる要因となる。種々検討の結果、ステンレス鋼板の拡散接合に供する表面の表面粗さRaは0.30μm以下で接合性は向上することが解った。なお、0.25μm以下とすることがより好ましい。
ステンレス鋼材の直接拡散接合は、従来の手法に従えば、(i)接合面の凹凸が変形して密着し、接合した箇所の接合面積が増大する過程、(ii)密着した箇所で接合前鋼材の表面酸化物皮膜が消失する過程、(iii)ボイド内の残留ガスが母材と反応する過程、が並行して進行することにより完了すると考えられる。しかし、このような従来のメカニズムで拡散接合させる場合、特に(ii)の反応を完全に終了させるためにはHIPなどにより高温、高面圧、長時間を要し、これが直接拡散接合法を用いた板状積層型熱交換器の工業的生産性を向上させるためのネックとなっていることがわかった。
発明者らは、直接拡散接合でステンレス鋼材同士を接合する際に、特に上記(ii)の過程がネックとなる生産性の低下を回避すべく、種々研究を重ねてきた。その結果、対象材料がフェライト系ステンレス鋼材の場合、以下の手法が極めて有効であることを見出した。
(1)拡散接合に供する表面の酸化皮膜をできるだけ薄くする。
(2)その酸化皮膜中に易酸化性元素であるTiやAlの酸化物ができるだけ含まれないようにする。
(3)拡散接合に供する表面の表面粗さを小さくする。
上記(1)および(3)の要件を満たすためには例えば酸洗後に調質圧延を施すことが有効である。
上記(2)の要件を満たすためには例えば鋼中のTiおよびAlの含有量が過大とならないように規制することが有効である。鋼中のCr含有量を高めることも有効である。酸化皮膜中にTi酸化物やAl酸化物が多く存在すると真空拡散接合の熱処理雰囲気でそれらの酸化物は還元されにくいので、上記(ii)の過程の障害となる。鋼中のTiおよびAlの含有量が少なければ、それに伴って酸化皮膜中のTi酸化物およびAl酸化物の量は減少する。また、鋼中のCr含有量が高くなれば酸化皮膜中のCr酸化物の割合が増大し、その分、TiやAlの酸化物の量は減少する傾向となることがわかった。TiやAlはCrより酸化されやすい元素であるが、Crはステンレス鋼の主成分として鋼中にTiやAlより多量に含まれているので、Cr含有量が高くなるほど酸化皮膜中の酸化物はCr酸化物リッチとなる。真空拡散接合の熱処理条件下(例えば圧力10−3Pa以下、露点−40℃以下、温度950〜1150℃)においてTi酸化物やAl酸化物は還元されにくいが、Cr酸化物は還元されるので、上記(ii)の過程を進行させるためには酸化皮膜をできるだけCr酸化物リッチとすることが有利となる。
〔フェライト系ステンレス鋼の成分組成〕
Crは、耐食性を確保する上で重要なステンレス鋼の主要成分である。また、酸化皮膜中のCr酸化物の割合を増大させるためには、鋼中のCr含有量を十分に確保する必要がある。種々検討の結果、Cr含有量を18.0質量%以上としたとき、Cr濃度が40原子%以上のCr濃化域を持つ酸化皮膜状態とすることが容易となり、真空拡散接合時の酸化皮膜の還元性を向上させるうえで有利となる。またCr含有量を20.0質量%以上とすることによってCr濃度が50原子%以上のCr濃化域を持つ酸化皮膜状態とすることが可能となり、真空拡散接合時の酸化皮膜の還元性は更に向上する。ただし、Cr含有量が過剰となると耐食性向上効果や酸化皮膜への還元性付与効果は飽和する一方、加工性や製造性を損なう要因となるので、Cr含有量は35.0質量%以下の範囲とする。
Tiは、C、Nを固定する作用を有するため耐食性や加工性を改善するうえで有効な元素であり、ステンレス鋼にはしばしば添加される。Alは、脱酸剤として添加されることが多い。ただし、TiおよびAlは易酸化性元素であるため、酸化皮膜中に含まれるTi酸化物やAl酸化物は上述のように真空拡散接合の熱処理において還元されにくい。そのためTi酸化物やAl酸化物の存在量が多い場合は上記(ii)の過程の進行が妨げられる。種々検討の結果、Crを18.0質量%以上含有するフェライト系ステンレス鋼において、鋼中のTiとAlの合計含有量が0〜0.15質量%の範囲であれば、Ti酸化物やAl酸化物による拡散接合性の低下は回避できることがわかった。
Cr、Ti、Al以外の成分元素については、拡散接合性の観点からは特にこだわる必要はなく、用途に応じて種々の成分組成を採用することができる。ただし、本発明では1200℃以下の温度域でフェライト単相組織となる化学組成を有する鋼を対象とする。発明者らの検討によると、1200℃以下の温度域でフェライト+オーステナイトの2相組織となるような特定組成範囲の鋼では、拡散接合時にフェライト相からオーステナイト相が生成するときの変態による駆動力を利用して、比較的容易に良好な拡散接合性を実現することができる。しかし、フェライト単相系ステンレス鋼ではそのような駆動力が利用できず、上記(1)〜(3)に示した手法を適用することによって低面圧、低温度で直接拡散接合が可能となる。
本発明で適用対象となるフェライト系ステンレス鋼の具体的な成分組成範囲として以下のものを例示することができる。
質量%で、Cr:18.0〜35.0%、TiとAlの一種以上の合計:0〜0.15%、C:0.001〜0.050%、N:0.001〜0.050%、Si:0.01〜1.00%、Mn:0.05〜3.00%、P:0.001〜0.100%、S:0.0005〜0.010%、Ni:0〜1.00%、V:0〜0.15%、Cu:0〜2.00%、Mo:0〜4.00%、W:0〜4.00%、Nb:0〜1.00%、B:0〜0.0100%、残部Feおよび不可避的不純物。
発明者らは、オーステナイト系ステンレス鋼の場合、以下の手法が極めて有効であることを見出した。
(1)拡散接合に供する表面の酸化皮膜をできるだけ薄くする。
(2)その酸化皮膜中に易酸化性元素であるSiの酸化物ができるだけ含まれないようにする。TiやAlを含有する鋼種ではそれらの酸化物もできるだけ含まれないようにする。
(3)拡散接合に供する表面の表面粗さを小さくする。
上記(1)および(3)の要件を満たすためには例えば酸洗後に調質圧延を施すことが有効である。
上記(2)の要件を満たすためには例えば鋼中のSi含有量が過大とならないように規制することが有効である。TiやAlを含有する鋼種ではそれらの含有量についても過大とならないように規制することが有効である。酸化皮膜中にSi酸化物が多く存在すると真空拡散接合の熱処理雰囲気でその酸化物は還元されにくいので、上記(ii)の過程の障害となる。Ti酸化物やAl酸化物についても同様である。Si、TiおよびAlの含有量が少なければ、それに伴って酸化皮膜中のSi酸化物、Ti酸化物およびAl酸化物の量は減少する。真空拡散接合の熱処理条件下(例えば圧力10−3Pa以下、露点−40℃以下、温度950〜1150℃)においてSi酸化物、Ti酸化物、Al酸化物は還元されにくいが、Cr酸化物は還元されるので、上記(ii)の過程を進行させるためには酸化皮膜をできるだけCr酸化物リッチとすることが有利となる。
〔オーステナイト系ステンレス鋼の成分組成〕
Crは、耐食性を確保する上で重要なステンレス鋼の主要成分である。また、酸化皮膜中のCr酸化物の割合を増大させることは、還元されにくいSi酸化物や、Ti酸化物、Al酸化物の存在割合を減少させるためにも有効である。これらの作用を十分に発揮させるためにはCr含有量を9.0質量%以上とする必要がある。17.0質量%以上とすることがより効果的である。ただし、Cr含有量が過剰となると耐食性向上効果や酸化皮膜への還元性付与効果は飽和する一方、加工性や製造性を損なう要因となるので、Cr含有量は35.0質量%以下の範囲とする。
Niは、オーステナイト単相組織を得るために有効な元素であり、3.0質量%を超える含有量を確保する必要がある。ただし過剰なNi含有はコスト増となるので、Ni含有量は40.質量%以下とする。30.0質量%以下、あるいはさらに25.0質量%以下の範囲に管理してもよい。
Siは、脱酸剤やその他の目的でオーステナイト系ステンレス鋼にしばしば添加される。しかし、鋼中のSi含有量が増大すると、それに伴って酸化皮膜中のSi酸化物の存在割合が増大する。Siは易酸化性元素であるため、酸化皮膜中に含まれるSi酸化物は上述のように真空拡散接合の熱処理において還元されにくい。発明者らの研究によれば、オーステナイト系ステンレス鋼においては特にSi酸化物の存在が拡散接合時における上記(ii)の過程の進行の妨げとなりやすいことがわかった。そのため、本発明では鋼中のSi含有量を厳しく制限する。検討の結果、鋼中のSi含有量は0.050%以下とすることが極めて有効である。0.020質量%以下とすることがより効果的である。ただし、Siは脱酸剤として有効であり、またスクラップ等の原料からも混入しやすいので、通常、0.001質量%以上の含有量となる。
Tiは、C、Nを固定する作用を有するため耐食性や加工性を改善するうえで有効な元素であり、ステンレス鋼にはしばしば添加される。Alは、脱酸剤として添加されることが多い。ただし、TiおよびAlは易酸化性元素であるため、酸化皮膜中に含まれるTi酸化物やAl酸化物は真空拡散接合の熱処理において還元されにくい。そのためTi酸化物やAl酸化物の存在量が多い場合はSi酸化物と同様、上記(ii)の過程の進行が妨げられる。種々検討の結果、TiやAlの一種以上を含有させる場合、鋼中のTiとAlの合計含有量は0.15質量%以下とする必要がある。
Cr、Ni、Si、Ti、Al以外の成分元素については、拡散接合性の観点からは特にこだわる必要はなく、用途に応じて種々の成分組成を採用することができる。ただし、本発明では1200℃以下の温度域でオーステナイト単相組織となる化学組成を有する鋼を対象とする。発明者らの検討によると、1200℃以下の温度域でフェライト+オーステナイトの2相組織となるような特定組成範囲の鋼では、拡散接合時にフェライト相からオーステナイト相が生成するときの変態による駆動力を利用して、比較的容易に良好な拡散接合性を実現することができる。しかし、オーステナイト単相系ステンレス鋼ではそのような駆動力が利用できず、上記(1)〜(3)に示した手法を適用することによって低面圧、低温度で直接拡散接合が可能となる。
本発明で適用対象となるオーステナイト系ステンレス鋼の具体的な成分組成範囲として以下のものを例示することができる。
質量%で、Cr:9.0〜35.0%、Ni:3.0超え〜40.0%、Si:0.001〜0.050%、TiとAlの一種以上の合計:0〜0.15%、C:0.01〜0.20%、N:0.01〜0.50%、Mn:0.05〜3.00%、P:0.001〜0.100%、S:0.0005〜0.010%、V:0〜0.15%、Cu:0〜4.00%、Mo:0〜4.00%、W:0〜4.00%、Nb:0〜1.00%、B:0〜0.0100%、残部Feおよび不可避的不純物。
〔表面粗さ〕
拡散接合に供する表面はできるだけ平滑であることが望ましい。表面粗さが大きくなると、上記(ii)の過程における酸化皮膜の消失が遅くなり、接合性の良好な直接拡散接合を実現することが難しくなる。種々検討の結果、拡散接合に供する表面の表面粗さRaは0.30μm以下とする。0.25μm以下とすることがより好ましい。なお、Raは圧延方向に直角の方向に測定した値が採用される。
〔酸化皮膜厚さ〕
拡散接合に供する表面の酸化皮膜厚さは、上記(ii)の過程を迅速に進行させるために、できるだけ薄いことが望ましい。ステンレス鋼の表面は不動態皮膜に覆われているので、具体的には上述のように、酸洗後に調質圧延を施すことが特に有効である。発明者らの検討によれば、拡散接合に供する表面についてのGDSによる深さ方向への分析において、最表面からO(酸素)濃度がピーク値の1/2に低下する位置までの深さで定義される酸化皮膜厚さが10nm以下であることが極めて有効である。5nm以下であることがより好ましい。
〔拡散接合製品の製造方法〕
上述の本発明の規定に従うステンレス鋼材同士を直接法による真空拡散接合に供することにより、接合性の良好な拡散接合製品を得ることができる。具体的には、例えば接触面圧0.1〜1.0MPaで直接接触させた状態とし、圧力10−3Pa以下、露点−40℃以下の炉内で950〜1150℃に加熱保持することにより拡散接合を進行させる。保持時間は0.5〜3hの範囲で調整すればよい。
上述の条件で製作されたステンレス製熱交換器は、精度良好な流路形状が付与されたシート状の積層構造品とすることが可能なため、2次加工として曲げや絞り加工を付与しても所望形状に加工することが可能である。またロールフォーミングで丸め、溶接することでチューブ状の熱交換器を製作することが可能である。
[拡散接合製品の作製]
表1に示す化学組成の鋼を溶製し、熱間圧延にて板厚3〜4mmの熱延板とし、焼鈍、酸洗、冷間圧延、仕上焼鈍、酸洗、調質圧延の工程により、板厚1mmの供試材(2B仕上げ材)とした。一部の鋼については仕上焼鈍後の酸洗仕上のままの試料も作製し、板厚1mmの供試材(2D仕上げ材)とした。その2D仕上げ材の一部の試料においてエメリー研磨を施すことにより表面粗さおよび酸化皮膜の状態を異なるものとした。
Figure 2014190664
[表面粗さRaの測定]
供試材の拡散接合に供する表面について表面粗さ測定装置(東京精密社製;SURFCOM2900DX)により圧延方向に対し直角方向の表面粗さRaを測定した。
Figure 2014190664
[拡散接合性の評価]
得られた拡散接合製品の板厚方向に垂直な断面について、接合界面上を合計長さL=0.3mmにわたって顕微鏡で観察して、その観察部分に存在する未接合部(点在するボイド存在箇所を含む)の合計長さL(mm)を測定し、下記[1]式により定まる接合率A(%)を求めた。
A=(L−L)/L×100・・・(1)
この接合率Aが50%以上であれば拡散接合品として種々の用途で実用的な接合強度を有すると判断できる。また接合率Aが90%以上であれば接合強度や密封性において極めて優れた性能を発揮すると判断できる。したがって、以下の基準で接合性を評価し、○評価以上を合格とした。
◎:接合率Aが90%以上(接合性;優秀)
○:接合率Aが50%以上90%未満(接合性;優秀)
×:接合率Aが50%未満(接合性;不良)
表3に鋼材1と鋼材2の組合わせ、表面粗さ(表2に記載の値)、拡散接合条件、接合性評価を示す。
Figure 2014190664
本発明例のものは接合性の良好な直接拡散接合を実現することができた。特に、Ra
が0.3μm未満、接触面圧が0.1MPa以上、加熱温度が1000℃以上の接合条件のものは特に優れた接合性(◎評価)が得られた。また、本接合範囲において異鋼種材同士の接合を実現することができた。
表1中の試料F−1−1を使用して図1記載の流路板に加工し、図中のように上下板、流路板、仕切り板を積層して拡散接合を行い熱交換器模擬品を製作した。供試材は板厚が0.01mmからとなるように焼鈍、酸洗、冷間圧延、仕上焼鈍、酸洗、調質圧延を行ったものを使用した。図2は接合品の断面形状を示しており、接合品表裏面のたわみ量δ1(mm) およびδ2(mm)を測定し、平均値を板厚(mm)で除すことで平均たわみ量δ/tを求めた。
流路部のたわみ量が0.2以上となると流路断面積が縮小することによる圧力損失の影響が大きくなり、熱交換器の性能が著しく劣化する。そのため接合後の評価はδ/tが0.2未満を良好、0.2以上を不良とした。表4にHIP法と直接拡散接合法の試料板厚、流路幅を板厚で除したW/t、拡散接合条件、接合性評価を示す。
Figure 2014190664
HIP法で行ったものについてはW/tが0.5未満で接合性評価は×であったが、直接拡散接合法でおこなったものはW/tが500まで良好であった。以上から500>W/t>1の範囲で直接拡散接合の優位性が確認できた。
1 流路板
2 上板
3 下板
4 仕切り板

Claims (6)

  1. 打抜きまたはエッチングにより流路溝および流路面積が付与されたステンレス鋼薄板製の流路板とステンレス鋼薄板製の仕切り板とを交互に積層したものをさらにステンレス鋼板製の上板と下板ではさむことにより構成される真空中で拡散接合されたステンレス鋼製熱交換器部品であって、
    流路板は流路幅Wと板厚tが500>W/t>1、表面のRaが0.3μm以下となる流路溝および流路面積が付与されているともに板表面のRaが0.3μm以下であり、
    仕切り板および上板と下板の板表面のRaが0.3μm以下、
    仕切り板のたわみ量δとその板厚との関係がδ/t<0.2となることを特徴とする、ステンレス鋼製熱交換器部品。
  2. 流路板、仕切り板、上板ならびに下板を構成するステンレス鋼板が、質量%で、Cr:20.0〜35.0%、TiとAlの一種以上の合計:0〜0.15%、C:0.001〜0.050%、N:0.001〜0.050%、Si:0.01〜1.00%、Mn:0.05〜3.00%、P:0.001〜0.100%、S:0.0005〜0.010%、Ni:0〜1.00%、V:0〜0.15%、Cu:0〜2.00%、Mo:0〜4.00%、W:0〜4.00%、Nb:0〜1.00%、B:0〜0.0100%、残部Feおよび不可避的不純物からなり、1200℃以下の温度域でフェライト単相組織となる組成を有するフェライト系ステンレス鋼であることを特徴とする、請求項1に記載のステンレス鋼製熱交換器部品。
  3. 流路板、仕切り板、上板ならびに下板を構成するステンレス鋼板が、質量%で、Cr:9.0〜35.0%、TiとAlの一種以上の合計:0〜0.15%、C:0.001〜0.050%、N:0.001〜0.050%、Si:0.001〜0.5%、Mn:0.05〜3.00%、P:0.001〜0.100%、S:0.0005〜0.010%、Ni:3.0超え〜40.0%、V:0〜0.15%、Cu:0〜4.00%、Mo:0〜4.00%、W:0〜4.00%、Nb:0〜1.00%、B:0〜0.06%、残部Feおよび不可避的不純物からなり、1200℃以下の温度域でオーステナイト単相組織となる組成を有するオーステナイト系ステンレス鋼であることを特徴とする、請求項1に記載のステンレス鋼製熱交換器部品。
  4. 流路板、仕切り板、上板ならびに下板の少なくとも1枚に請求項2に記載のフェライト系ステンレス鋼板を用い、残りの板に請求項3に記載のオーステナイト系ステンレス鋼板を用いることを特徴とする、ステンレス鋼製熱交換器部品。
  5. 請求項1に記載の熱交換器部品の製造法であって、拡散接合の条件が接触面圧0.1〜1.0MPaで直接接触させた状態とし、圧力10−3Pa以下、露点−40℃以下の炉内で950〜1150℃に加熱することにより拡散接合を進行させることを特徴とする、ステンレス鋼製熱交換器部品の製造方法。
  6. 請求項2〜4に記載のステンレス鋼板を用いることを特徴とする、請求項5に記載の熱交換器部品の製造方法。
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