JP2014189856A - Ledのリードフレーム用銅合金板条 - Google Patents

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【課題】Cu−Fe系銅合金板条からなるリードフレームの導電率及び熱伝導率を向上させ、LEDパッケージの放熱性を改善する。リードフレームの表面に形成したAgめっき反射膜の反射率を向上させ、高輝度化したLEDパッケージを提供する。
【解決手段】Fe:0.01〜0.5mass%、P:0.01〜0.20mass%、Zn:0.01〜1.0mass%、Sn:0.01〜0.15mass%を含み、残部が実質的にCu及び不可避不純物からなるCu−Fe系銅合金板条。圧延垂直方向の表面粗さが、Ra:0.2μm以下、RzJIS:1.2μm以下、Rz:1.5μm以下であり、圧延平行方向の平均長さが2〜100μm、圧延垂直方向の平均長さが1〜30μm、圧延平行方向に沿った最大深さが400nm以下の凹みが表面に密集して形成されている。Raは算術平均粗さ、RzJISは十点平均粗さ、Rzは最大高さ粗さである。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、LEDのリードフレームとして用いられる銅合金板条(板及び条)に関する。
近年、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を光源とする発光装置が、省エネルギーかつ長寿命であることから、広範囲の分野に普及している。LED素子は熱伝導性及び導電性に優れる銅合金リードフレームに固定され、パッケージに組み込まれている。LED素子から発光される光を効率良く取出すため、銅合金リードフレームの表面に反射膜としてAgめっき被膜が形成されている。LED用リードフレームの銅合金として、強度:450N/mm、導電率:70%IACS程度のC194が多く用いられている(特許文献1,2参照)。
LEDパッケージを高輝度化するには、LED素子自体を高輝度化する方法とAgめっきを高品質化(高反射率化)する方法がある。しかし、LED素子の高輝度化は限界に近く、わずかに高輝度化するだけで素子コストが大幅にアップする。そのため、近年、Agめっきの高反射率化への要求が強くなっている。
一方、主として照明用として用いられる高輝度LEDは発熱量が意外に大きく、この熱がLED素子自体や周りの樹脂を劣化させ、LEDの特長である長寿命を損ねかねないことから、LED素子の放熱対策が重要視されている。この放熱対策の1つとして、前述のC194よりさらに高い導電率(熱伝導率)のLEDリードフレームが求められている。
特開2011−252215号公報 特開2012−89638号公報(段落0058)
本発明は、LEDパッケージの放熱対策の一環としてC194より高い導電率を有するCu−Fe−P系銅合金をリードフレームの素材として用い、表面に形成したAgめっき反射膜の反射率を向上させ、LEDパッケージの高輝度化を図ることを目的とする。
本発明は、表面形態を調整してAgめっき反射膜の反射率を向上させたLEDのリードフレーム用Cu−Fe系銅合金板条(板及び条)に係り、Fe:0.01〜0.5mass%、P:0.01〜0.20mass%)、Zn:0.01〜1.0mass%、Sn:0.01〜0.15mass%を含み、残部がCuおよび不可避不純物からなり、圧延垂直方向の表面粗さが、Ra:0.2μm以下、RzJIS:1.2μm以下、Rz:1.5μm以下であり、圧延平行方向の平均長さが2〜100μm、圧延垂直方向の平均長さが1〜30μm、圧延平行方向に沿った最大深さが400nm以下の凹みが表面に密集して形成されていることを特徴とする。なお、Raは算術平均粗さ、RzJISは十点平均粗さ、Rzは最大高さ粗さである。
上記銅合金は、必要に応じてCo、Al、Cr、Mg、Mn、Ca、Pb、Ni、Ti、Zr、Si、Agの1種又は2種以上を合計で0.3mass%以下含む。
本発明によれば、高い導電率(熱伝導率)を有するリードフレームが放熱経路となり、LEDパッケージの放熱性を向上させることができる。また、Cu−Fe−P系銅合金板条からなるリードフレームの表面に形成したAgめっき反射膜の反射率を向上させ、LEDパッケージの高輝度化を実現できる。
本発明に係る銅合金板条の表面形態を示す模式図である。 本発明に係る銅合金板条の圧延平行方向のAFMプロファイルの一例である。 本発明に係る銅合金板条の圧延垂直方向のAFMプロファイルの一例である。
続いて、図1〜3を参照しつつ、本発明についてより具体的に説明する。
(銅合金の化学組成)
本発明に係る銅合金は、Fe:0.01〜0.5mass%、P:0.01〜0.20mass%)、Zn:0.01〜1.0mass%、Sn:0.01〜0.15mass%を含み、残部Cu及び不可避不純物からなり、必要に応じてCo、Al、Cr、Mg、Mn、Ca、Pb、Ni、Ti、Zr、Si、Agの1種又は2種以上を合計で0.3mass%以下含み、。
上記銅合金において、FeはPと化合物を形成し、強度及び導電率特性を向上させる役割がある。しかし、0.5mass%を超えて含有すると、銅合金の導電率及び熱伝導率の低下を引き起こす。また、0.01mass%未満では、LED用リードフレームとしての強度が得られない。一方、Pは0.2mass%を超えて含有すると、銅合金の導電率及び熱伝導率を劣化させ、0.01mass%未満であると、LED用リードフレームとして必要な強度が得られない。
Znは、はんだの耐熱剥離性を向上させる働きがあり、LEDパッケージを基盤に組み付ける際のはんだ接合信頼性を維持する役割がある。このZnは0.01mass%未満では、はんだの耐熱剥離性を満足させるには不十分であり、1.0mass%を超えて含有すると銅合金の熱伝導性及び導電性が劣化する。
Snは銅合金の強度の向上に寄与するが、0.01mass%未満では、十分な強度が得られない。また、Snを0.15mass%を超えて含有すると、銅合金の導電率及び熱伝導率を劣化させてしまう。
Co、Al、Cr、Mg、Mn、Ca、Pb、Ni、Ti、Zr、Si、Agは、銅合金の強度、耐熱性を向上させ、さらに製造時の熱間圧延性を向上させる作用もある。これらの元素を銅合金に添加して前記作用を得るには、合計で0.02mass%以上含有させることが望ましい。しかし、これらの成分は、合計で0.3mass%を超えて含有すると熱伝導性及び導電率を劣化させてしまう。
(銅合金板条の表面形態)
反射膜としてのAgめっき膜の反射特性の向上には、基材である銅合金板状の表面形態が影響する。銅合金板条の圧延平行方向に沿って、その表面全面に無数の細かい凹みを密集して形成することにより、素子から発せられる光を均一に分散して反射させ、反射率を向上させることが可能となる。
このときの銅合金板条の圧延垂直方向の表面粗さは、算術平均粗さRaが0.2μm以下、十点平均粗さRzJISが1.2μm以下、最大高さ粗さRzが1.5μm以下であることが必要である。Raが0.2μmを超えると、Agめっき膜による光の反射の方向性を無くし、かつ光を均一散乱させるのに十分でなく、反射率を向上させることができない。また、RzJISが1.2μmを超え、又はRzが1.5μmを超えたときも、同様に十分な反射率が得られない。
銅合金板条の表面に密集して存在する凹みは、圧延平行方向の平均長さが2〜100μm、圧延垂直方向の平均長さが1〜30μm、圧延平行方向に沿った最大深さが400nm以下であることが必要である。図1の模式図に示すように、この凹み1は銅合金板条の表面に文字どおり密集して存在し、後述するAFMプロファイルの山がその境界となる。
圧延平行方向の平均長さが2μm未満、又は100μmを超える場合、Agめっき膜による光の均一散乱が十分でなく、高い反射率が得られない。凹みの圧延平行方向の平均長さは好ましくは8〜50μm、より好ましくは10〜30μmである。また、凹みの圧延垂直方向の平均長さが1μm未満、又は30μmを超えるときも、Agめっき膜による光の均一散乱が十分でなく、高い反射率が得られない。凹みの圧延垂直方向の平均長さは好ましくは3〜15μm、より好ましくは4〜10μm、圧延平行方向に測定した凹みの深さが400nmを超えた場合も、Agめっき膜による光の均一散乱が十分でなく、高い反射率が得られない。凹みの深さは好ましくは50〜200nm、より好ましくは70〜150nmである。
本発明に係る銅合金はFe、Pを含むことから、板条の最表面にFe、Fe−P又はFe−P−Oなどの粒子が露出する。これらの粒子の露出部分の粒径(外接円の直径)が5μmを超えた場合、又は露出部分の粒径が1μm以上のものが2000個/mmを超えて存在する場合、突起や未着等のAgめっき欠陥が発生する可能性がでてくる。従って、本発明に係る銅合金板条において、最表面に露出するFe、Fe−P又はFe−P−Oなどの粒子の露出部分の粒径は5μm以下とし、かつ露出部分の粒径が1μm以上のものが2000個/mm以下であることが望ましい。
(銅合金板条の製造方法)
Cu−Fe−P系銅合金板条は、通常、鋳塊を面削後、熱間圧延し、熱間圧延後急冷し又は溶体化処理し、続いて冷間圧延及び析出焼鈍を行った後、仕上げ冷間圧延を行って製造されている。冷間圧延及び析出焼鈍は必要に応じて繰り返し、仕上げ冷間圧延後に必要に応じて低温焼鈍が行われる。本発明に係る銅合金板条の場合も、この製造工程自体を大きく変更する必要はない。一方、粗大なFe、Fe−P又はFe−P−O粒子は、主として溶解鋳造時及び熱間圧延時に形成されるため、適切な溶解鋳造及び熱間圧延の条件を選択する必要がある。具体的には下記のとおりである。
溶解鋳造において、1200℃以上の銅合金溶湯にFeを添加して溶解し、以後も溶湯温度を1200℃以上に保って鋳造する。鋳塊の冷却は、凝固時(固液共存時)及び凝固後とも、1℃/秒以上の冷却速度で行う。そのためには、連続鋳造又は半連続鋳造の場合、鋳型内の一次冷却、鋳型直下の二次冷却を十分効かせる必要がある。熱間圧延では、均質化処理を900℃以上、望ましくは950℃以上で行い、その温度で熱間圧延を開始し、熱間圧延終了温度を650℃以上、望ましくは700℃以上とし、熱間圧延終了後直ちに大量の水で300℃以下まで急冷する。
本発明に係る銅合金板条の表面形態(表面粗さ、凹部)は、仕上げ冷間圧延において、圧延ロールの表面形状を銅合金板条に転写することにより形成される。いいかえれば、圧延ロールは、その表面に前記表面形態に対応する微細なダル目模様を有する必要がある。この圧延ロールとして、サイアロン(SiAlON)等の窒化ケイ素系のロールが使用される。このロールを回転及び軸方向に平行に移動させながら、その表面にダイヤモンド砥粒の超砥粒ホイールを同方向に回転させて押し付け(接触面の移動方向は逆)、ロールの表面を研削し、ダル目模様を形成する。ダイヤモンド砥粒の粒度及び分布密度、超砥粒ホイールの押し付け力、ロールの回転速度及び移動速度を変更することで、ロールの表面に粗さ(長さ、幅、高さ)の異なる微細な凹凸、すなわちダル目模様を形成することができる。
仕上げ冷間圧延では、ロール径が20〜100mm程度のロールを用い、1パス又は複数パスの通板の合計で20〜70%の冷間加工を行う。複数パスの通板を行う場合、1パス目のサイアロンロールのダル目を、2パス目以降のロールのダル目より粗くし、2パス目以降の圧延速度を、1パス目の圧延速度よりも遅くすることが望ましい。圧延速度が遅い方がロールのダル目が銅合金板条の表面によく転写され、ロール径が小さい方が安定した転写が行える。また、窒化ケイ素系のロールは材質が固く変形しにくいため、ロールのダル目模様が銅合金板条の表面によく転写されると考えられる。現時点では、超砥粒ホイールで表面を研削した窒化ケイ素系のロールを用いて仕上げ冷間圧延を行うことでしか、本発明に規定する表面形態(特に密集して形成された凹部)を有する銅合金板条は得られていない。
表1,2に示す組成の銅合金を小型電気炉で大気中にて木炭皮膜下で溶解し、厚さ50mm、幅80mm、長さ180mmの鋳塊を溶製した。作製した上記鋳塊の表・裏面を各5mm面削した後、950℃で熱間圧延を行い、厚さ12mmtの板材とし、急冷した。この板材の表・裏面をそれぞれ約1mm面削した。これらの板材について、冷間圧延と500〜550℃×2〜5時間の析出焼鈍を繰返し行った後、表面にダル目模様を形成した直径50mmのサイアロンロール(No.30のみダル目模様のない通常のハイスロール)を用い、40%の加工率で仕上げ冷間圧延を行い、厚さ0.2mmの銅合金条を作製し、供試材とした。
Figure 2014189856
Figure 2014189856
作製した供試材を用いて、引張強度、導電率、表面に露出した粒子の粒径及び密度、表面粗さ及び凹み形状の各測定試験を下記要領で行った。測定結果を表1〜4に示す。ただし、No.14〜19,30〜37の引張強度、導電率、表面に露出した粒子の粒径及び密度については、No.1と同じ値であるとみなし、測定試験自体を省略した。
(引張強度の測定)
供試材から長手方向を圧延方向に平行としてJIS5号試験片を採取し、JISZ2241の規定に準拠して引張試験を行い、引張強度を測定した。引張強度は450N/mm以上を合格とした。
(導電率の測定)
導電率はJISH0505の規定に準拠して測定した。導電率は80%IACS以上を合格とした。
(表面に露出した粒子粒径及び密度の測定)
作製した供試材を用い、×2000倍にて表面のSEM観察を行い、100μm×100μmの範囲で、粒径(外接円直径)が1μm以上のFe、Fe−P又はFe−P−O粒子又は介在物の個数をカウントし、1mmあたりの個数を算出した。また、同範囲における前記粒子又は介在物の最大粒径を測定した。
(表面粗さの測定)
作製した供試材を用い、AFM(Atomic Force Microscope)にて圧延垂直方向に供試材の表面状態を観察し、表面粗さ曲線(AFMプロファイル)を求め、該AFMプロファイルからRa(算術平均粗さ)、RzJIS(十点平均粗さ)及びRz(最大高さ粗さ)を求めた。圧延垂直方向のAFMプロファイルの一例を図3に示す。
(凹み形状の測定)
凹みの圧延平行方向の平均長さ及び深さは、圧延平行方向のAFMプロファイルから求めた。圧延平行方向のAFMプロファイルの一例を図2に示す。図2に示すように、銅合金板表面の一般的な粗さ曲線とは異なり、明確な凹みが圧延平行方向に連続して形成されている。また、凹みの圧延垂直方向の平均長さは、圧延垂直方向のAFMプロファイル(図3参照)から求めた。AFMプロファイルの測定長さは500μmとした。
凹みの長さはAFMプロファイルの隣接する山頂間の距離であり、圧延平行方向及び圧延垂直方向とも、AFMプロファイルから求めたRsm(輪郭曲線要素の平均長さ)を凹みの平均長さとみなした。凹みの深さはAFMプロファイルの隣接する山頂と谷底間の距離とし、その最大値を凹みの最大深さとした。
Figure 2014189856
Figure 2014189856
続いて、作製した供試材に対し下記条件でAgめっきを行い、下記要領でAgめっき欠陥の有無の観察、耐熱剥離性試験、及び反射率の測定を行った。測定結果を表1〜4に示す。
(Agめっき条件)
各供試材について、電解脱脂(5Adm×60sec)、酸洗(20mass%硫酸×5sec)を行い、0.1〜0.2μmの厚さのCuフラッシュめっきを行った後、厚さ2.5μmのAgめっきを行った。Agめっき液の組成は下記のとおりである。Ag濃度:80g/L、遊離KCN濃度:120g/L、炭酸カリウム濃度;15g/L、添加剤(商品名:Ag20−10T(メタローテクノロジーズSA製)):20ml/L。
(Agめっき欠陥の有無)
Agめっき表面をSEM観察し、1mmの範囲のAgめっき欠陥(めっき未着、突起)の有無を評価した。
(耐熱剥離性)
各供試材から短冊状試験片を採取し、はんだ付け後、150℃×1000Hr保持し、曲げ戻しした際のはんだの剥離状況を確認した。はんだが剥離しなかったものを○(合格)、剥離したものを×(不合格)と評価した。
はんだ付けは、Sn−3mass%Ag−0.5mass%Cuはんだを使用し、浴温260±5℃、浸漬時間5secにて行った。
(反射率の測定)
コニカミノルタ株式会社製の分光測色計CM−600dを用いて、全反射率(正反射率+拡散反射率)を測定した。全反射率は90%以上を合格とした。
表1〜4に示すように、No.1〜19は、合金組成、表面粗さ及び表面の凹みの大きさ等が、全て本発明の規定を満たし、引張強さが大きく、導電率が高く、はんだ耐熱剥離性に優れるだけでなく、凹部が形成されていないCu−Fe−P合金(No.30)に比べ、Agめっきの反射率が高い。
一方、本発明に規定する合金組成から外れるNo.20〜29は、引張強さ、導電率及びはんだ耐熱剥離性のいずれかの特性が劣る。なお、No.29はC194相当である。また、表面に密集した凹部が形成されているが、表面粗さの規定、凹部の平均長さ、及び凹部の最大深さの規定のうち1又は2以上を満たさないNo.31〜37は、いずれも反射率が低い。

Claims (2)

  1. Fe:0.01〜0.5mass%、P:0.01〜0.20mass%)、Zn:0.01〜1.0mass%、Sn:0.01〜0.15mass%を含み、残部がCu及び不可避不純物からなり、圧延垂直方向の表面粗さが、Ra:0.2μm以下、RzJIS:1.2μm以下、Rz:1.5μm以下であり、圧延平行方向の平均長さが2〜100μm、圧延垂直方向の平均長さが1〜30μm、圧延平行方向に沿った最大深さが400nm以下の凹みが表面に密集して形成されていることを特徴とするLEDのリードフレーム用銅合金板条。
  2. さらにCo、Al、Cr、Mg、Mn、Ca、Pb、Ni、Ti、Zr、Si、Agの1種又は2種以上を合計で0.02〜0.3mass%含むことを特徴とする請求項1に記載されたLEDのリードフレーム用銅合金板条。
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