JP2014189816A - 銅合金板、それを備える放熱用電子部品および、銅合金板の製造方法 - Google Patents

銅合金板、それを備える放熱用電子部品および、銅合金板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高強度、高導電性および優れた加工性を兼ね備えた銅合金、それを備える放熱用電子部品および、銅合金板の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の銅合金板は、0.01〜0.5質量%のFeを含有し、さらにPを含有し、このPの質量%濃度(%P)に対するFeの質量%濃度(%Fe)の割合(%Fe/%P)を1.0〜6.0とし、残部が銅および不可避的不純物から成り、65%IACS以上の導電率、および400MPa以上の0.2%耐力を有し、かつ、0.2%耐力σ(MPa)と伸びL(%)とが、σ/L≦150の関係を満たすものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、放熱性、導電性、絞り加工性および曲げ加工性に優れる銅合金に関し、詳細には端子、コネクタ、リレー、スイッチ、ソケット、バスバー、リードフレームなどの電子部品用途、特に、スマートフォンやパソコンなどに用いられる放熱性部品および高電流部品の用途に好適な銅合金に関する。
スマートフォン、タブレットPCおよびパソコン等の電機・電子機器等には、端子、コネクタ、スイッチ、ソケット、リレー、バスバー、リードフレーム等の電気接続を得るための部品が組み込まれている。
近年、スマートフォン、タブレットPCおよびパソコンの小型化に伴い、電気・電子機器内の液晶部品またはICチップ等に通電した際の蓄熱が大きくなる傾向がある。蓄熱が大きい状態はICチップや基盤への熱的損傷が大きいため、放熱部品の放熱性が問題となっている。
従来、スマートフォン、タブレットPCおよびパソコン等の電気・電子機器内の放熱部品にはオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)および純アルミニウム等が主に使用されてきた。例えばスマートフォンやタブレットPCの液晶に付属の放熱部品(液晶フレーム)には、高い放熱性に加えて構造体としての強度および、液晶への固定に必要な曲げ加工性または絞り加工性が求められている。また、用いられる放熱部品によっては曲げ加工性のみ、または絞り加工性のみ必要な場合がある。
オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)は曲げ性および絞り加工性は良好であるが、熱伝導性が低く、それを補うため高価な熱伝導シート等を併用している。そのため放熱部品の単価が高くなる。一方、純アルミニウムおよびアルミニウム合金では曲げ性および絞り加工性は良好であるが熱伝導性および構造体としての強度が足りていない。
これに対し、銅合金のなかでもCu−Fe−P系合金は、熱伝導性と比例関係にあることが知られている導電率が比較的高く、しかも所要の強度を有するとともに、安価に製造できることから、特に、例えばJIS合金番号C1921(Cu−0.1質量%Fe−0.03質量%P)、C1940(Cu−2.4質量%Fe−0.1質量%P−0.1質量%Zn)等が、上記のような電気・電子機器の放熱部品としての実用に供されている。Cu−Fe−P系合金の改良技術は、例えば特許文献1〜5に開示されている。
特開2004−099978号公報 特開2005−139501号公報 特開2005−206891号公報 特開2006−083465号公報 特開2007−031794号公報
しかし、従来のCu−Fe−P合金では強度および熱伝導特性は高いものの、要求される曲げ性または絞り加工性、場合によってはその両方を満たしていなかった。
したがって、Cu−Fe−P合金で、所要の高い強度および導電率を維持したまま曲げ性および絞り加工性を改善することは、工業的に極めて意義深いといえる。
そこで、本発明は、高い強度および導電性ならびに、優れた絞り加工性および曲げ加工性を兼ね備えた銅合金板、それを備える放熱用電子部品および、銅合金板の製造方法を提供することを目的とし、具体的には、安価で導電性と強度に優れるCu−Fe−P系合金の絞り加工性を改善することを課題とする。
本発明者は、Cu−Fe−P系合金において、伸びを指標に金属組織を調整すること、圧延面に配向する結晶粒の方位を制御することにより、絞り加工性および曲げ加工性が向上することを見出した。そして、以上の知見を背景に、以下の発明を完成させた。
本発明の銅合金板は、0.01〜0.5質量%のFeを含有し、さらにPを含有し、このPの質量%濃度(%P)に対するFeの質量%濃度(%Fe)の割合(%Fe/%P)を1.0〜6.0とし、残部が銅および不可避的不純物から成り、65%IACS以上の導電率、および400MPa以上の0.2%耐力を有し、かつ、0.2%耐力σ(MPa)と伸びL(%)とが、σ/L≦150の関係を満たすものである。
本発明の銅合金板では、X線回折法を用い圧延面において厚み方向に求めた{220}面のX線回折積分強度をI{220}とし純銅粉末標準試料の{220}面からのX線回折積分強度をI0{220}としたときに、I{220}/I0{220}≧4.0であることが好ましい。
また、本発明の銅合金板では、W曲げ試験における圧延平行方向(GW方向)および圧延直角方向(BW方向)の最小曲げ半径(MBR)の、板厚(t)に対する割合が、MBR/t≦2.0で与えられることが好ましい。
そしてまた、本発明の銅合金板では、エリクセン試験におけるエリクセン値/板厚が、0.5以上で与えられることが好ましい。
なお、本発明の銅合金板では、0.5質量%以下のSnをさらに含有すること、1.0質量%以下のZnをさらに含有することがそれぞれ好ましい。
また、本発明の銅合金板では、Ag、Co、Ni、Cr、Mn、Mg、SiおよびBからなる群から選ばれる一種以上の元素を2質量%以下でさらに含有することが好ましい。
本発明の放熱用電子部品は、上記の何れかの銅合金板を備えるものである。
また、本発明の銅合金板の製造方法は、上記の何れかの銅合金板を製造するに当たり、インゴットを、800〜1000℃で熱間圧延した後、冷間圧延と再結晶焼鈍とを繰り返し、最終の冷間圧延の後、歪取焼鈍を施す銅合金板の製造方法であって、該最終冷間圧延前の再結晶焼鈍において、炉内温度を350〜800℃として、銅合金板の平均結晶粒径を50μm以下に調整し、該歪取焼鈍において、炉内温度を300〜700℃とし、炉内で銅合金板を平板状に保持した状態で、5MPa以下の張力を与えながら、0.2%耐力を10〜50MPa低下させるものである。
この製造方法では、前記最終冷間圧延において、総加工度を40〜99%、1パスあたりの圧延加工度を15%以上とすることが好ましく、また、前記歪取焼鈍において、連続焼鈍炉を用いて銅合金板を通板することが好ましい。
本発明によれば、高強度、高導電性および優れた絞り加工性を兼ね備えた銅合金板、それを備える放熱用電子部品および、銅合金板の製造方法を提供することが可能である。この銅合金板は、端子、コネクタ、スイッチ、ソケット、リレー、バスバー、リードフレーム等の電子部品の素材として好適に使用することができ、スマートフォンやパソコンなどに用いられる放熱性部品および高電流部品の用途に好適である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(特性)
本発明の一実施形態に係る銅合金板は、0.01〜0.5質量%のFeおよび、Pを含有し、このPの質量%濃度(%P)に対するFeの質量%濃度(%Fe)の割合(%Fe/%P)を1.0〜6.0とし、必要に応じて、0.5質量%以下のSn、1.0質量%以下のZnを含有し、また必要に応じて、Ag、Co、Ni、Cr、Mn、Mg、SiおよびBからなる群から選ばれる一種以上の元素を2質量%以下で含有し、残部が銅および不可避的不純物からなる組成を有する銅合金板であり、その銅合金板の導電率を65%IASC以上とし、0.2%耐力を400MPa以上とし、0.2%耐力/伸び(σ/L)を150以下とする。このような特性を兼ね備える銅合金板は、放熱用電子部品の用途に好適である。
(合金成分濃度)
Fe濃度は0.01〜0.5質量%とする。Feが0.5質量%を超えると、65%IACS以上の導電率を得ることが難しくなる。Feが0.01質量%未満になると、400MPa以上の0.2%耐力を得ることが難しくなる。上記の理由から、Fe濃度は、0.01〜0.5質量%とすることが好ましく、さらには、0.05〜0.5質量%とすることが好ましい。
本発明の銅合金には、Feに加えPを添加する。Feの質量%濃度(%Fe)とPの質量%濃度(%P)との比(%Fe/%P)は1.0〜6.0、好ましくは2.0〜5.0に調整する。%Fe/%Pをこのように調整することで、より高い導電率が得られる。
より具体的には、P濃度は0.01〜0.3質量%とすることが好ましい。Pには合金の製造プロセスにおいて、溶湯を脱酸する効果がある。また、Feと化合物を形成することにより、合金の導電率や強度を高める効果がある。
本発明のCu−Fe−P系合金には、0.5質量%以下のSnを添加することができる。Snには圧延の際の合金の加工硬化を促進し、合金の強度を改善する効果がある。
Snが0.5質量%を超えると、導電率の低下が大きくなる。Sn添加の効果を得るためには、Snの添加量を0.001質量%以上にすることが好ましい。より好ましいSn濃度の範囲は0.005〜0.3質量%、さらに好ましいSn濃度の範囲は0.01〜0.1質量%である。
なお、Snは溶銅中で酸化物を形成しにくいため、0.5質量%以下の濃度で添加する限り、Sn添加が合金の製造性や品質を悪化させることはない。
また、本発明のCu−Fe−P系合金には、Snめっきの耐熱剥離性を改善するために、1質量%以下のZnを添加することができる。Znが1質量%を超えると、導電率の低下が大きくなる。Zn添加の効果を得るためには、Znの添加量を0.001質量%以上にすることが好ましい。より好ましいZn濃度の範囲は0.01〜0.5質量%である。Znについても溶銅中で酸化物を形成しにくいため、1質量%以下の濃度で添加する限り、合金の製造性や品質を悪化させることはない。
さらに、本発明のCu−Fe−P系合金には、強度や耐熱性を改善するために、Ag、Co、Ni、Cr、Mn、Mg、SiおよびBからなる群から選択される一種以上を含有させることができる。ただし、添加量が多すぎると、導電率が低下したり、製造性が悪化したりするので、添加量は総量で2質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%以下に制限される。また、添加による効果を得るためには、添加量を総量で0.001質量%以上にすることが好ましい。
(導電率)
本発明では、JIS H0505に準拠して測定した導電率を65%IACS以上とする。導電率が65%IASC以上であれば、熱伝導率が良好であり、良好な放熱性を確保できる。
(0.2%耐力)
本発明では、銅合金板の0.2%耐力を400MPa以上とすることとし、これによれば、銅合金板が、構造材の素材として必要な強度を有しているといえる。
(伸び)
製品の伸び(El)をL(%)、0.2%耐力(YS)をσ(MPa)としたときに、σ/L≦150の関係を満たすように、より好ましくは、σ/L≦100の関係を満たすように調整することで、絞り加工性および曲げ性が向上する。0.2%耐力/伸びが150以下であれば、必要な絞り加工性を有しているといえる。σ/L>150の場合は絞り加工性および曲げ性が悪化する。この一方で、σ/Lの下限値は、30とすることが好ましく、σ/Lがこの下限値を下回ると、0.2%耐力が400MPaを満たさなくなる。伸びLの上限値は特に規制されないが、通常は15%を超える値になると、強度が低下し、場合によっては0.2%耐力が400MPaを下回る。従って、好ましい実施形態においては、伸びLは15%以下である。
ここでいう「伸び」は、JIS Z2241に定義される「破断伸び」をいい、また、「伸び」および「0.2%耐力」は、JIS Z2241に準拠して、試験片の圧延方向を引張方向に平行とする引張試験により測定するものとする。
(厚み)
製品の厚み、つまり板厚(t)は0.05〜2.0mmであることが好ましい。厚みが小さすぎると、十分な放熱性が得られなくなるため、放熱用電子部品の素材として不適である。一方で、厚みが大きすぎると、絞り加工および曲げ加工が困難になる。このような観点から、より好ましい厚みは0.08〜1.5mmである。厚みが上記範囲となることにより、蓄熱を抑えつつ、曲げ加工性を良好なものとすることができる。
(曲げ加工性)
幅10mm×長さ30mmの短冊状の試験片を作製し、W曲げ試験(JIS H3130)によって行った。試験片採取方向は、圧延平行方向(GW)および圧延直角方向(BW)とし、割れの発生しない最小曲げ半径MBR(Minimum Bend Radius)と板厚tの比MBR/tにて評価した。この最小曲げ半径(MBR)の割合(MBR/t)は、2.0以下とすることが、良好な曲げ性を確保するとの観点から好ましい。MBR/tのさらに好適な範囲は、1.8以下である。
(絞り加工性)
本発明の銅合金板では、JIS Z2247に基づくエリクセン試験で測定したエリクセン値の、板厚に対する割合が、0.5以上であることが好ましい。エリクセン値/板厚が0.5以上であれば絞り加工性として実用的には問題ない。一方、このエリクセン値/板厚は、1.5以下とすることができる。1.5を超えると、0.2%耐力が400MPa未満となる可能性があるからである。より好ましくは、エリクセン値/板厚を、0.5〜1.2の範囲とする。
(結晶方位)
X線回折法を用い圧延面において厚み方向に求めた{220}面のX線回折積分強度をI{220}とし純銅粉末標準試料の{220}面からのX線回折積分強度をI0{220}としたときに、I{220}/I0{220}が4.0以上の場合、絞り加工性が向上する。I{220}/I0{220}が4.0未満の場合、集合組織の発達が小さいため、絞り加工性は向上しない。特に上限は設けないが、I{220}/I0{220}は、4.0〜6.0とすることがより好ましい。なお、純銅粉末標準試料は、325メッシュ(JIS Z8801)の純度99.5%の銅粉末で定義されるものである。
以下、本発明に係る銅合金板の好適な製造方法の一例について説明する。
(製造方法)
純銅原料として電気銅等を溶解し、Fe、Pおよび必要に応じ他の合金元素を添加し、厚み30〜300mm程度のインゴットに鋳造する。このインゴットを例えば800〜1000℃の熱間圧延により厚み3〜30mm程度の板とした後、冷間圧延と再結晶焼鈍とを繰り返し、最終の冷間圧延で所定の製品厚みに仕上げ、最後に歪取焼鈍を施す。最終冷間圧延後の伸びは、2%に満たないほど低いが、その後の歪取焼鈍により上昇する。
再結晶焼鈍では、圧延組織の一部または全てを再結晶化させる。また、適当な条件で焼鈍することにより、FeまたはFeとPとの化合物が析出し、合金の導電率が上昇する。
最終冷間圧延前の再結晶焼鈍では、銅合金板の平均結晶粒径を50μm以下に調整する。平均結晶粒径が大きすぎると、0.2%耐力を400MPa以上に調整することが難しくなる。
最終冷間圧延前の再結晶焼鈍の条件は、目標とする焼鈍後の結晶粒径および目標とする製品の導電率に基づき決定する。具体的には、バッチ炉または連続焼鈍炉を用い、炉内温度を350〜800℃として焼鈍を行えばよい。バッチ炉では350〜600℃の炉内温度において30分から30時間の範囲で加熱時間を適宜調整すればよい。連続焼鈍炉では450〜800℃の炉内温度において5秒から10分の範囲で加熱時間を適宜調整すればよい。一般的にはより低温でより長時間の条件で焼鈍を行うと、同じ結晶粒径でより高い導電率が得られる。
最終冷間圧延では、一対の圧延ロール間に材料を繰り返し通過させ、目標の板厚に仕上げていく。ここでは、最終冷間圧延の総加工度と1パスあたりの加工度を制御する。
総加工度R(%)は、R=(t0−t)/t0×100(t0:最終冷間圧延前の板厚、t:最終冷間圧延後の板厚)で与えられる。また、1パスあたりの加工度r(%)とは、圧延ロールを1回通過したときの板厚減少率であり、r=(T0−T)/T0×100(T0:圧延ロール通過前の厚み、T:圧延ロール通過後の厚み)で与えられる。
総加工度Rは40〜99%、好ましくは45〜98.5、より好ましくは50〜98とする。総加工度Rが小さすぎると、0.2%耐力を400MPa以上に調整することが難しく、I{220}/I0{220}を4.0以上に調整するのが難しくなる。総加工度Rが大きすぎると、圧延材のエッジが割れることがある。
1パスあたりの加工度rは15%以上とする。加工度rが小さすぎるとI{220}/I0{220}が低下し、全パスの中に加工度rが15%未満のパスが一つでも含まれるとI{220}/I0{220}を4.0以上に調整することが難しくなる。加工度rの上限は特にないが、圧延による板厚公差の制御を考慮すると40%未満が望ましい。
本発明の歪取焼鈍は、炉内で銅合金板を平板状に保持することができる連続焼鈍炉を用いて行う。バッチ炉の場合、コイル状に巻き取った状態で材料を加熱するため、加熱中に材料が塑性変形を起こし材料に反りが生じる。したがって、バッチ炉は本発明の歪取焼鈍に不適である。
連続焼鈍炉において、炉内温度を300〜700℃、好ましくは350〜650℃とし、5秒から10分の範囲で加熱時間を適宜調整し、歪取焼鈍後の0.2%耐力(σ)を歪取焼鈍前の0.2%耐力(σ0)に対し10〜50MPa低い値、好ましくは15〜45MPa低い値に調整する。これにより、最終冷間圧延上がりにおいて低かった伸びが上昇するとともに、曲げ性が改善する。
さらに、連続焼鈍炉内において材料に、たとえば圧延方向と平行な方向に張力を与え、ここで付加される張力を5MPa以下、好ましくは1〜5MPa、より好ましくは2〜4MPaに調整する。張力が大きすぎると、σ/Lを150以下に調整することが難しくなる。また、伸びの上昇が充分ではなくなる傾向にある。一方、張力が小さすぎると、焼鈍炉を通板中の材料が炉壁と接触し、材料の表面やエッジに傷が付くことがある。
本発明の一の実施形態は、σ/L≦150なる特徴およびI{220}/I0{220}≧4.0なる特徴をCu−Fe−P系合金に付与することにより、絞り加工性および曲げ加工性を改善することを一つの特徴としているが、そのための製造条件を整理して示すと、
(1)σ/L≦150のためには、
a.歪取焼鈍において、(σ0−σ)=10〜50MPaに調整する。
b.歪取焼鈍における炉内張力を5MPa以下に調整する。
(2)I{220}/I0{220}≧4.0のためには、
a.最終冷間圧延において、1パスあたりの加工度を15%以上に調整する。
b.最終冷間圧延の総加工度を40〜99%にする。
以上のようにして製造された銅合金板は、様々な板厚の伸銅品に加工されて、たとえば、スマートフォン、タブレットPCおよびパソコン等の電気・電子機器内の放熱用電子部品等として用いることができる。
以下に本発明の実施例を示すが、これらの実施例は本発明及びその利点をよりよく理解するために提供するものであり、発明が限定されることを意図するものではない。
溶銅に合金元素を添加した後、厚みが200mmのインゴットに鋳造した。インゴットを950℃で3時間加熱し、950℃で熱間圧延を行って厚み15mmの板にした。熱間圧延板表面の酸化スケールをグラインダーで研削、除去した後、焼鈍と冷間圧延を繰り返し、最終の冷間圧延で所定の製品厚みに仕上げた。最後に連続焼鈍炉を用い歪取焼鈍を行った。
最終冷間圧延前の焼鈍(最終再結晶焼鈍)は、バッチ炉を用い、加熱時間を5時間とし炉内温度を300〜700℃の範囲で調整し、焼鈍後の結晶粒径と導電率を変化させた。焼鈍後の結晶粒径の測定においては、圧延方向に直角な断面を鏡面研磨後に化学腐食し、切断法(JIS H0501(1999年))により平均結晶粒径を求めた。
最終冷間圧延では、総加工度および1パスあたりの加工度を制御した。また、最終冷間圧延後の材料の0.2%耐力を求めた。
連続焼鈍炉を用いた歪取焼鈍では、炉内温度を500℃とし加熱時間を1秒から15分の間で調整し、焼鈍後の0.2%耐力を種々変化させた。また、炉内において材料に付加する張力を種々変化させた。なお、一部の材料については歪取焼鈍を省略した。
製造途中の材料および歪取焼鈍後の材料につき、次の測定を行った。
(成分)
歪取焼鈍後の材料の合金元素濃度をICP−質量分析法で分析した。
(0.2%耐力)
最終冷間圧延後および歪取焼鈍後の材料につき、JIS Z2241に規定する13B号試験片を引張方向が圧延方向と平行になるように採取し、JIS Z2241に準拠して圧延方向と平行に引張試験を行い、0.2%耐力を求めた。
上述した主な条件を、発明例および比較例ごとに表1に示す。ここで、最終冷間圧延では複数のパスを実施したが、これら各パスの加工度の中での最小値を示してある。また、表1に示すところにおいて、最終再結晶焼鈍後の結晶粒径における「<10μm」の表記は、圧延組織の全てが再結晶化しその平均結晶粒径が10μm未満であった場合、および圧延組織の一部のみが再結晶化した場合の双方を含んでいる。
Figure 2014189816
(伸び)
このようにして得られた歪取焼鈍後の材料につき、JIS Z2241に規定する13B号試験片を引張方向が圧延方向と平行になるように採取し、標点間距離50mmとして伸びを測定した。
(導電率)
歪取焼鈍後の材料から、試験片の長手方向が圧延方向と平行になるように試験片を採取し、JIS H0505に準拠し四端子法により20℃での導電率を測定した。
(結晶方位)
歪取焼鈍後の材料の表面に対し、厚み方向に{220}面のX線回折積分強度を測定した。同様に純銅粉末標準試料に対しても{220}面のX線回折積分強度を測定した。X線回折装置には(株)リガク製RINT2500を使用し、Cu管球にて、管電圧25kV、管電流20mAで測定を行った。
(エリクセン値)
歪取焼鈍後の材料に対し、エリクセン社製試験機を用い、試料形状Φ90mm、潤滑剤:グリス、ポンチの押し速度5mm/minの条件で試験を行い、エリクセン値を求めた。表2に評価結果を示す。
(MBR/t)
JIS H3130に準拠して、曲げ軸が圧延方向と直角方向であるGW(Goodway)方向および、曲げ軸が圧延方向と同一方向であるBW(Badway)方向のそれぞれのW曲げ試験を行い、W字型の金型を用いて曲げ半径を変化させ、割れの発生しない最小曲げ半径(MBR)と厚さ(t)の比(MBR/t)を求めた。
Figure 2014189816
表1及び2に示すところから解かるように、発明例1〜23では、Fe濃度を0.01〜0.5質量%、P濃度に対するFe濃度の割合(%Fe/%P)を1.0〜6.0に調整し、最終冷間圧延前の再結晶焼鈍において、結晶粒径を50μm以下に調整し、最終冷間圧延において、総加工度を40〜99%に調整し、歪取焼鈍において、材料を連続焼鈍炉に張力1〜5MPaで通板して0.2%耐力を10〜50MPa低下させた。それにより、発明例1〜23の銅合金板は、σ/L≦150なる関係が得られ、65%IACS以上の導電率、400MPa以上の0.2%耐力、MBR/t≦2.0のW曲げ性を達成できた。なお、発明例5、9では、最終冷間圧延における1パス当たりの加工度が15%未満であったため、I{220}/I0{220}が4.0を未満となり、また、エリクセン値/板厚が5未満となったが、1パス当たりのこの加工度を15%以上とした発明例1〜4、6〜8、10〜23は、I{220}/I0{220}≧4.0の関係、および、エリクセン値/板厚≧0.5の関係を満たすものとなった。
一方、比較例1は歪取焼鈍を行わなかったものであり、σ/Lが200を超え、曲げ性および絞り加工性が悪い。
比較例2、3では、歪取焼鈍を行ったものの、炉内での材料張力が5MPaを超えたため、σ/Lが150以上であり、特に張力が高かった比較例3ではσ/Lが200となり、比較例2、3の曲げ性および絞り加工性が悪かった。
比較例4は、歪取焼鈍における0.2%耐力の低下量が過小であり、(σ0−σ)が10〜50MPaの範囲から外れた。このためσ/Lが150を超え、絞り加工性および曲げ性が悪かった。
比較例5では、歪取焼鈍時の強度低下が大きいことから、歪取焼鈍後の0.2%耐力が400MPaに満たなかった。
比較例6では、Fe濃度0.01質量%未満だったため、歪取焼鈍後の0.2%耐力が400MPaに満たなかった。
比較例7ではFe濃度が0.5質量%を超えたため、比較例8、9では%Fe/%Pが1.0〜6.0の範囲から外れたため、導電率が65%IACSに満たなかった。
比較例10では最終冷間圧延前の再結晶焼鈍上がりの結晶粒径が50μmを超えたため、比較例11では最終冷間圧延における総加工度が40%に満たなかったため、歪取焼鈍後の0.2%耐力が400MPaに満たなかった。
以上の結果から、本発明によれば、高い強度および導電性ならびに、優れた絞り加工性および曲げ加工性を兼ね備えた銅合金板、それを備える放熱用電子部品および、銅合金板の製造方法を提供できることが明らかである。
なお、本発明の銅合金板では、0.5質量%以下のSnをさらに含有すること、1.0質量%以下のZnをさらに含有することがそれぞれ好ましい。
また、本発明の銅合金板では、Ag、Co、Ni、Cr、Mn、Mg、SiおよびBからなる群から選ばれる一種以上の元素を0.1質量%以下でさらに含有することが好ましい。
Figure 2014189816
Figure 2014189816
表1及び2に示すところから解かるように、発明例1〜22では、Fe濃度を0.01〜0.5質量%、P濃度に対するFe濃度の割合(%Fe/%P)を1.0〜6.0に調整し、最終冷間圧延前の再結晶焼鈍において、結晶粒径を50μm以下に調整し、最終冷間圧延において、総加工度を40〜99%に調整し、歪取焼鈍において、材料を連続焼鈍炉に張力1〜5MPaで通板して0.2%耐力を10〜50MPa低下させた。それにより、発明例1〜22の銅合金板は、σ/L≦150なる関係が得られ、65%IACS以上の導電率、400MPa以上の0.2%耐力、MBR/t≦2.0のW曲げ性を達成できた。なお、発明例5、9では、最終冷間圧延における1パス当たりの加工度が15%未満であったため、I{220}/I0{220}が4.0未満となり、また、エリクセン値/板厚が5未満となったが、1パス当たりのこの加工度を15%以上とした発明例1〜4、6〜8、10〜22は、I{220}/I0{220}≧4.0の関係、および、エリクセン値/板厚≧0.5の関係を満たすものとなった。

Claims (11)

  1. 0.01〜0.5質量%のFeを含有し、さらにPを含有し、このPの質量%濃度(%P)に対するFeの質量%濃度(%Fe)の割合(%Fe/%P)を1.0〜6.0とし、残部が銅および不可避的不純物から成り、65%IACS以上の導電率、および400MPa以上の0.2%耐力を有し、かつ、0.2%耐力σ(MPa)と伸びL(%)とが、σ/L≦150の関係を満たす銅合金板。
  2. X線回折法を用い圧延面において厚み方向に求めた{220}面のX線回折積分強度をI{220}とし純銅粉末標準試料の{220}面からのX線回折積分強度をI0{220}としたときに、I{220}/I0{220}≧4.0である請求項1に記載の銅合金板。
  3. W曲げ試験における圧延平行方向(GW方向)および圧延直角方向(BW方向)の最小曲げ半径(MBR)の、板厚(t)に対する割合が、MBR/t≦2.0で与えられる請求項1または2に記載の銅合金板。
  4. エリクセン試験におけるエリクセン値/板厚が、0.5以上である請求項1〜3の何れか1項に記載の銅合金板。
  5. 0.5質量%以下のSnをさらに含有する請求項1〜4の何れか1項に記載の銅合金板。
  6. 1.0質量%以下のZnをさらに含有する請求項1〜5の何れか1項に記載の銅合金板。
  7. Ag、Co、Ni、Cr、Mn、Mg、SiおよびBからなる群から選ばれる一種以上の元素を2質量%以下でさらに含有する請求項1〜6の何れか1項に記載の銅合金板。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の銅合金板を備える放熱用電子部品。
  9. 請求項1〜7の何れか1項に記載の銅合金板を製造するに当たり、インゴットを、800〜1000℃で熱間圧延した後、冷間圧延と再結晶焼鈍とを繰り返し、最終の冷間圧延の後、歪取焼鈍を施す銅合金板の製造方法であって、
    該最終冷間圧延前の再結晶焼鈍において、炉内温度を350〜800℃として、銅合金板の平均結晶粒径を50μm以下に調整し、
    該歪取焼鈍において、炉内温度を300〜700℃とし、炉内で銅合金板を平板状に保持した状態で、5MPa以下の張力を与えながら、0.2%耐力を10〜50MPa低下させる、銅合金板の製造方法。
  10. 前記最終冷間圧延において、総加工度を40〜99%、1パスあたりの圧延加工度を15%以上とする、請求項9に記載の銅合金板の製造方法。
  11. 前記歪取焼鈍において、連続焼鈍炉を用いて銅合金板を通板する、請求項9または10に記載の銅合金板の製造方法。
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