JP2014189374A - 物品収納設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品に火災が発生したときは物品に発生した火災を迅速に消火できながら、消火用液体の補充作業による煩わしさを軽減させることができる物品収納設備を提供する。
【解決手段】収納棚に収納された物品に火災が発生した後に、搬送装置Aが当該物品を収納棚から開口部23bを通して消火用容器23の貯留空間23aに搬送して物品を消火用液体w内に没し、消火用容器23内の消火用液体wの蒸発を防止する蒸発防止体27を設け、蒸発防止体27を、収納棚に収納された物品に火災が発生する前は、消火用容器23内の消火用液体wの蒸発を防止する蒸発防止状態を維持し、且つ、収納棚に収納された物品に火災が発生した後に、蒸発防止状態から物品の消火用液体内に没することを許容する消火用状態に切り換える。
【選択図】図6

Description

本発明は、物品を収納する収納棚と、消火用液体を貯留する貯留空間を形成する消火用容器と、物品を前記収納棚から前記貯留空間に搬送する搬送装置と、が設けられ、前記消火用容器が、物品を前記貯留空間に搬送するための開口部を前記貯留空間より上方に備え、前記搬送装置が、前記収納棚に収納された物品に火災が発生した後に、当該物品を前記収納棚から前記開口部を通して前記消火用容器の前記貯留空間に搬送して物品を消火用液体内に没する物品収納設備に関する。
かかる物品収納設備の従来例として、消火用容器の貯留空間に予め消火用液体を貯留しておき、収納棚に収納している物品に火災が発生したときに、当該物品を収納棚から消火用容器の貯留空間に搬送して、物品を消火用液体に没することで物品に発生した火災を消火するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012−025549号公報
上述のように消火用容器の貯留空間に予め消火用液体を貯留しておくことで、物品に火災が発生したときは、消火用容器の貯留空間にすでに水が貯留されている状態であるため、火災が発生した物品を搬送装置にて貯留空間に搬送して水に没することで物品に発生した火災を迅速に消火することができる。
しかしながら、収納棚に収納している物品に火災が発生することは頻繁に起こるようなものではなく、物品に火災が発生するまでの間に消火用容器に貯留している消火用液体は蒸発により減少する。そのため、消火用容器の貯留空間に適宜、消火用液体を補充する必要があり、消火用液体の補充作業が煩わしいものとなっている。
また、例えば、収納棚に収納される物品がエイジング対象の充電済みの二次電池である場合、収納棚が設置される空間は少なくとも温度管理がされた空調対象空間となるが、従来の構成において消火用液体を水とすると、消火用容器から発生する水蒸気により消火用容器の周辺の湿度が上昇してしまい、収納棚における収納位置によって湿度に斑が生じ易い。そのため、収納棚の全域に亘る均一なエイジング環境が維持し難くなり、二次電池の品質管理上の不都合が生じる。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、物品に火災が発生したときは物品に発生した火災を迅速に消火できながら、消火用液体の補充作業による煩わしさを軽減させることができる物品収納設備を提供する点にある。
本発明にかかる物品収納設備は、物品を収納する収納棚と、消火用液体を貯留する貯留空間を形成する消火用容器と、物品を前記収納棚から前記貯留空間に搬送する搬送装置と、が設けられ、前記消火用容器が、物品を前記貯留空間に搬送するための開口部を前記貯留空間より上方に備え、前記搬送装置が、前記収納棚に収納された物品に火災が発生した後に、当該物品を前記収納棚から前記開口部を通して前記消火用容器の前記貯留空間に搬送して物品を消火用液体内に没するように構成されたものであって、その第1特徴構成は、
前記消火用容器内の前記消火用液体の蒸発を防止する蒸発防止体が設けられ、
前記蒸発防止体は、前記収納棚に収納された物品に火災が発生する前は、前記消火用容器内の消火用液体の蒸発を防止する蒸発防止状態を維持し、且つ、前記収納棚に収納された物品に火災が発生した後に、前記蒸発防止状態から物品の前記消火用液体内に没することを許容する消火用状態に切り換えられる点にある。
すなわち、収納棚に収納された物品に火災が発生するまでは、蒸発防止体は蒸発防止状態となっている。このように蒸発防止体が蒸発防止状態となっていると、貯留空間の消火用液体は蒸発防止体にて蒸発が防止されているので、貯留空間の消火用液体の蒸発が抑えられ、貯留空間に消火用液体を補充する必要がなくなる又は消火用液体を補充するにしてもその回数を少なくできる。そのため、消火用液体の補充作業による煩わしさを軽減させることができる。
そして、収納棚に収納された物品に火災が発生した後は、蒸発防止体は蒸発防止状態から消火用状態に切り換えられる。そのため、火災が発生した物品を搬送装置にて貯留空間に搬送して消火用液体に没することができ、物品に発生した火災を迅速に消火することができる。
本発明にかかる物品収納設備の第2特徴構成は、第1特徴構成において、前記蒸発防止体は、前記消火用液体を封入する封入袋にて形成され、前記蒸発防止状態は、前記封入袋内に前記消火用液体が封入され且つ当該封入袋が前記貯留空間に設置された状態であり、前記消火用状態が、前記封入袋が破裂して前記封入袋内の前記消火用液体を前記貯留空間において前記封入袋外に流出させる状態であり、前記消火用容器内の前記封入袋に接触して前記封入袋を破裂させる接触部材と、前記接触部材を前記消火用容器内の前記封入袋に接近移動させる移動装置と、が設けられ、前記接触部材にて前記封入袋が破裂されることで、前記封入袋が前記蒸発防止状態から前記消火用状態に切り換わるように構成されている点にある。
すなわち、封入袋が蒸発防止状態である間は、消火用液体を封入袋にて密封することで、消火用液体が蒸発することが防止されている。また、移動装置にて接触部材を封入袋に向けて接近移動させて接触部材を封入袋に接触させ、この接触部材の接触により封入袋を破裂させることで、封入袋を消火用状態に切り換えることができる。そして、封入袋を消火用状態に切り換えると、消火用流体は貯留空間において封入袋外に流出しているため、その流出した消火用液体に物品を没して物品に発生した火災を消火することができる。
このように封入袋を破裂させるだけで、蒸発防止体を蒸発防止状態から消火用状態に容易に切り換えて、消火用液体に物品を没することができる。
本発明にかかる物品収納設備の第3特徴構成は、第2特徴構成において、前記搬送装置が、物品を載置支持する支持部と、前記支持部を前記消火用容器の前記開口部を通して前記消火用容器の前記貯留空間に下降移動させる下降操作機構と、を備え、前記接触部材が、前記支持部に取り付けられ、前記移動装置が、前記下降操作機構にて構成されている点にある。
すなわち、接触部材を搬送装置の支持部に取り付けられており、物品を消火用容器の貯留空間に搬送するべく支持部を下降移動させることで、その支持部に取り付けた接触部材を貯留空間に位置する封入袋に向けて接近移動させて接触部材にて封入袋を破裂させることができる。このように、接触部材を移動させる移動装置が、搬送装置の下降操作機構にて構成されているため、封入袋を破裂させるための専用の装置を設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。
本発明にかかる物品収納設備の第4特徴構成は、第1特徴構成において、前記蒸発防止体が、前記貯留空間内に貯留された前記消火用液体より比重が小さく且つ前記消火用液体より揮発性が低い蒸発防止用液体であり、前記蒸発防止状態は、前記蒸発防止用液体が前記貯留空間に貯留された前記消火用液体の上面の全体を覆う状態であり、前記消火用状態は、前記蒸発防止用液体が前記貯留空間に貯留された前記消火用液体の上面の一部又は全部を覆わない状態であり、前記搬送装置にて前記貯留空間内に下降移動させる物品又は物品を支持する前記搬送装置における支持部にて前記蒸発防止用液体を押し退けながら物品を前記貯留空間に下降移動させことで、前記蒸発防止用液体を前記蒸発防止状態から前記消火用状態に切り換えるように構成されている点にある。
すなわち、蒸発防止用液体を蒸発防止状態とした状態では、消火用液体の上面が蒸発防止用液体にて覆われることで、貯留空間内の消火用液体が蒸発することを防止することができる。また、蒸発防止用液体は液体であるため、搬送装置にて物品を貯留空間に搬送するときに、貯留空間に向けて下降移動する物品又はその物品を支持する支持部にて、蒸発防止用液体を押し退けながら物品を貯留空間に搬送することができる。そして、搬送装置により搬送される物品又はその搬送装置における支持部により蒸発防止用液体を押し退けることで、蒸発防止用液体を、蒸発防止状態から消火用液体の上面の一部又は全部を覆わない消火用状態に切り換えることができる。
このように、搬送装置による物品の搬送作動を利用することにより蒸発防止用液体を押し退けることで、蒸発防止体を消火用液体の上面から移動させるための専用の装置を設ける必要がなく、簡素な構成で蒸発防止体を蒸発防止状態から消火用状態に切り換えることができる。
本発明にかかる物品収納設備の第5特徴構成は、第1特徴構成において、前記蒸発防止体が、前記開口部を塞ぐ蓋体にて構成され、前記蒸発防止状態は、前記開口部を閉じるべく前記蓋体が前記開口部を閉じる閉じ位置に位置する状態であり、前記消火用状態は、前記開口部を開くべく前記蓋体を前記開口部から退避させた開き位置に位置する状態であり、前記蓋体を前記閉じ位置と前記開き位置とに移動操作する開閉切換装置が設けられ、前記開閉切換装置が前記蓋体を前記閉じ位置から前記開き位置に移動操作することで、前記蓋体を前記蒸発防止状態から前記消火用状態に切り換えるように構成されている点にある。
すなわち、蓋体を蒸発防止状態とした状態では、蓋体が閉じ位置に位置して蓋体にて消火用容器の開口部が閉じられるため、貯留空間の消火用液体が蒸発することを防止することができる。また、開閉切換装置にて、閉じ状態の蓋体を開口部から退避させて開き位置に退避させることで蓋体を消火用状態に切り換えることができ、搬送装置にて開口部を通して物品を消火用容器の貯留空間に搬送して、物品を消火用流体に没することができる。
本発明にかかる物品収納設備の第6特徴構成は、第1、第2又は第5特徴構成において、前記蒸発防止体を前記蒸発防止状態から前記消火用状態に切り換える防止体切換装置と、前記収納棚に収納されている物品の火災の発生を検知する火災検知装置と、前記火災検知装置の検知情報に基づいて前記蒸発防止体を前記蒸発防止状態から前記消火用状態に切り換えるべく前記防止体切換装置の作動を制御する退避制御装置と、が設けられている点にある。
すなわち、収納棚に収納されている物品に火災が発生し、そのことが火災検知装置にて検知されると、退避制御装置は、火災検知装置の検知情報に基づいて蒸発防止体の作動を制御して、蒸発防止体を蒸発防止状態から消火用状態に自動的に切り換えることができる。そのため、作業者は物品の火災を認識したときに蒸発防止体を蒸発防止状態から消火用状態に切り換える必要がなく、作業者の消火作業の簡素化を図ることができる。
本発明にかかる物品収納設備の第7特徴構成は、第1〜第6特徴構成のいずれかにおいて、前記搬送装置が、前記収納棚から前記消火用容器の直上に設定された中継箇所に物品を搬送する第1搬送装置と、前記中継箇所から前記消火用容器の前記貯留空間に物品を搬送する第2搬送装置と、で構成されている点にある。
すなわち、搬送装置を、収納棚から中継箇所に物品を搬送する第1搬送装置と、中継箇所から消火用容器の貯留空間に物品を搬送する第2搬送装置とで構成することで、第1搬送装置に物品を消火用容器の貯留空間に搬送する機能を備えさせる必要がなく、第1搬送装置の構成の簡素化及び軽量化を図ることができる。
また、第1搬送装置は、収納棚の収納部との間で物品を搬送するものであるため、物品に火災が発生していない通常時の入出庫のために物品を搬送することに用いることが考えられるが、このような第1搬送装置の軽量化を図ることで、物品収納設備のランニングコストを抑えることができる。また、中継箇所を、通常時の入出庫を行う搬送装置の移載対象箇所の一つとして設定することで、当該入出庫を行う搬送装置の搬送機能をそのまま利用することが可能となる。
本発明にかかる物品収納設備の第8特徴構成は、第7特徴構成において、前記第2搬送装置が、前記中継箇所に位置する物品を載置支持する上昇位置から載置支持した物品が前記消火用容器の前記貯留空間に位置する下降位置に自重により下降移動自在な荷受部と、前記荷受部を前記上昇位置で保持する保持状態と前記荷受部に対する保持を解除した解除状態とに切換自在な保持装置と、を備えて構成されている点にある。
すなわち、保持装置を保持状態から解除状態に切り換えることで、保持装置による荷受部に対する保持が解除される。そして、荷受部の保持が解除されることで、荷受部は自重により下降移動して消火用容器内の貯留空間に移動し、荷受部にて支持されている物品を消火用液体に没することができる。
つまり、第2搬送装置は、保持装置による荷受部に対する保持を解除するだけで物品を中継箇所から貯留空間に搬送することができ、第2搬送装置に荷受部を昇降移動させるような昇降駆動装置を設ける必要がないので、第2搬送装置の構成の簡素化を図ることができる。
物品収納設備の平面図 収納棚の一部拡大斜視図 スタッカークレーンの側面図 スタッカークレーンの正面図 制御ブロック図 固定用消火装置の正面図 固定用消火装置の正面図 別実施形態(1)の固定用消火装置の正面図 別実施形態(1)の固定用消火装置の正面図 別実施形態(2)の固定用消火装置の正面図 別実施形態(2)の固定用消火装置の正面図 別実施形態(3)の固定用消火装置の正面図
以下、本発明に係る物品収納設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、物品収納設備には、複数の物品を収納する収納棚1と、物品を支持する荷受部2と、収納棚1と荷受部2との間で物品を搬送するスタッカークレーン3と、が設けられている。
スタッカークレーン3は、床面に敷設された直線状の有端状の走行レール4に案内されることで直線状の走行経路に沿って走行自在となっている。収納棚1は、物品を出し入れする方向が互いに対向する状態で且つスタッカークレーン3の走行経路の両側に位置する状態で一対設けられている。また、荷受部2は、スタッカークレーン3の走行経路の両側に位置する状態で且つ一対の収納棚1の夫々と棚横幅方向に並ぶ状態で一対設けられている。
本実施形態の物品は、充電済みの二次電池であり、エイジングのために収納棚1に入庫され、収納棚1において、少なくとも温度が管理された空調環境の下で一定期間保管された後、収納棚1から出庫される。収納棚1に保管中の物品が発熱して物品に火災が発生した場合に備えて、本物品収納設備には、火災検知装置6や移動用消火装置E1や固定用消火装置E2等が設けられており、火災の消火と延焼の防止のための適切な処置を自動的に行う火災対策システムを備えている。
〔収納棚〕
図2に示すように、収納棚1は、物品を収納自在な収納部8を棚横幅方向及び棚上下方向に複数並べて構成されており、各収納部8は、棚横幅方向に並ぶ一対の腕木9にて物品の棚横幅方向の両側部を載置支持する状態で、物品を収納するように構成されている。
また、各収納部8は、その棚横幅方向の側面、上面及び下面、並びに背面をロックウール等の難燃性素材からなる防火パネル10により囲われており、夫々の収納部8上面の防火パネル10には、収納部8に収納されている物品に火災が発生した場合に、その火災による熱又は煙を検知することで、当該収納部8に火災が発生したことを検知する火災検知装置6の火災センサ6aが設けられている。
〔荷受部〕
図1に示すように、荷受部2として、収納棚1に入庫する物品や収納棚1から出庫された物品を支持する入出庫用荷受部2aと、火災が発生した物品を支持する消火用荷受部2bと、が設定されている。図4に示すように、入出庫用荷受部2aは、外部との間で物品を搬送する入出庫コンベヤ11における搬送端部に設定されており、消火用荷受部2bは、固定用消火装置E2に設定されており、火災物品Wfを鎮火するための消火用容器23の上方に設定されている。
そして、火災が発生した物品を火災物品Wfとし、火災が発生していない物品を通常物品Wnとして、入出庫用荷受部2aの通常物品Wnは、スタッカークレーン3にて収納棚1の収納部8に搬送され、収納棚1の収納部8に収納されている通常物品Wnは、スタッカークレーン3にて入出庫用荷受部2aに搬送される。また、収納棚1の収納部8に収納されている火災物品Wfは、スタッカークレーン3にて消火用荷受部2bに搬送される。
〔スタッカークレーン〕
図3に示すように、スタッカークレーン3は、走行経路に沿って走行自在な走行台車12と、走行台車12に立設された前後一対の昇降マスト13の間に形成された昇降経路を昇降自在な昇降台14と、物品を載置支持するスライドフォークを備えた物品移載装置15と、を備えている。そして、スタッカークレーン3は、走行経路に沿って走行台車12が走行移動する走行作動と、昇降経路に沿って昇降台14が昇降移動する昇降作動と、物品移載装置15の移載作動と、により、収納部8と荷受部2との間で物品を搬送するように構成されている。
走行台車12には、走行台車12を走行駆動する走行用電動モータM1、及び、昇降台14を昇降駆動する昇降用電動モータM2が設けられている。また、昇降台14には、物品移載装置15を出退駆動する移載用電動モータM3が設けられている。尚、走行用電動モータM1、昇降用電動モータM2及び移載用電動モータM3の夫々は、サーボモータにて構成されている。
〔移動用消火装置〕
移動用消火装置E1は、スタッカークレーン3に設けられており、スタッカークレーン3にて搬送されている火災物品Wfに対して消火を行うように構成されている。
図3に示すように、移動用消火装置E1は、二酸化炭素を散布するように構成されている。
具体的には、移動用消火装置E1は、液化二酸化炭素が充填された2本の炭酸ガスボンベ17、炭酸ガスボンベ17にボンベ開閉弁18を介して接続された耐圧ホース19、耐圧ホース19の先端に接続された噴出ノズル20を備えて構成されている。炭酸ガスボンベ17は、昇降マスト13に取り付けられており、噴出ノズル20は、昇降台14に取り付けられている。
そして、ボンベ開閉弁18は、クレーンコントローラ46(図5参照)が実行する移動消火制御により開閉制御されるようになっており、移動用消火装置E1は、ボンベ開閉弁18が開くことで、炭酸ガスボンベ17からの二酸化炭素を噴出ノズル20から物品移載装置15上の物品に向けて噴出するようになっている。
〔固定用消火装置〕
固定用消火装置E2は、床面上に設けられており、消火用容器23内の水wの蒸発を防止する封入袋27が設けられ、封入袋27は、収納棚1に収納された物品に火災が発生する前は、消火用容器23内の水wの蒸発を防止する蒸発防止状態を維持し、且つ、収納棚1に収納された物品に火災が発生した後に、封入袋27の状態が蒸発防止状態から火災物品Wfが消火用容器23内で水没することを許容する消火用状態に切り換えられる。
封入袋27は、蒸発防止状態では、図6に示すように、封入袋27内に水wが封入され且つ当該封入袋27が消火用容器23の貯留空間23aに設置された状態であり、消火用状態では、図7に示すように、封入袋27が破裂して封入袋27内の水wを貯留空間23aにおいて封入袋外に流出させる状態となっている。つまり、収納棚1に収納された物品に火災が発生する前は、図6に示すように、封入袋27は蒸発防止状態を維持しており、消火用容器23内の水wは、封入袋27内の封入されているために蒸発が防止されている。そして、収納棚1に収納された物品に火災が発生した後に、図7に示すように、封入袋27を破裂させることで封入袋27は消火用状態となり、封入袋27内の水wが貯留空間23aにおいて封入袋27外に流出される。
このように封入袋27を破裂させた状態で搬送装置Aにて火災物品Wfを消火用容器23内に搬送することで、封入袋27から流出した水wに火災物品Wfを水没させることができ、水wよる冷却作用と水没させることによる窒息作用とにより、火災物品Wfに発生している火災を消火するようになっている。
固定用消火装置E2は、水wを貯留する貯留空間23aを形成する消火用容器23、荷受台24上の火災物品Wfを荷受台24とともに消火用容器23の貯留空間23aに落下させる下降用装置25、荷受台24を貯留空間23aから引き上げる手動式引き揚げ装置26、消火用容器23内の水wの蒸発を防止する封入袋27、及び、封入袋27の状態を蒸発防止状態から消火用状態に切り換える防止体切換装置28を備えて構成されている。
固定用消火装置E2が、消火用容器23内の火災物品Wfに発生する火災を消火する消火装置に相当する。また、水wが、本発明の消火用液体に相当し、封入袋27が、消火用容器23内の水wの蒸発を防止する本発明の蒸発防止体に相当する。荷受台24が消火用荷受部2bを構成して、荷受台24を上昇位置に上昇させた状態(図6参照)で当該荷受台24にて火災物品Wfを支持する箇所が、本発明の中継箇所に相当する。
そして、スタッカークレーン3が、収納棚1から消火用容器23の真上に設定された中継箇所に火災物品Wfを搬送する本発明の第1搬送装置に相当し、下降用装置25が、中継箇所から消火用容器23の貯留空間23aに火災物品Wfを移動させる本発明の第2搬送装置に相当する。
また、スタッカークレーン3と下降用装置25とで、火災物品Wfを収納棚1から開口部23bを通して消火用容器23の貯留空間23aに搬送して火災物品Wfを水内に没する本発明の搬送装置Aが構成されており、搬送装置Aが、収納棚1に収納された物品に火災が発生した後に当該物品を収納棚1から固定用消火装置E2の消火用容器23の貯留空間23aに搬送自在に構成されている。
消火用容器23は、その消火用容器23の内部空間における設定量だけ水wが貯留されたときに水wが存在する空間を貯留空間23aとしている。また、消火用容器23は、火災物品Wfを貯留空間23aに搬送するための開口部23bを貯留空間23aより上方に備えており、この開口部23bは、貯留空間23aより上方に位置する消火用容器23の上端部にて形成されている。ちなみに、上述した水wの設定量は、火災物品Wfの全体が水没する量に設定されており、貯留空間23aは、消火用容器23内における図6及び図7にて符号Fで示す高さより下方の空間であり、設定量の水wに加えて水没した火災物品Wfが存在する空間としている。
消火用容器23は、SS材(一般構造用圧延鋼)にて構成されており、表面には錆止め塗装が施されている。また、消火用容器23には、貯留空間23aに供給される水wと消火用容器23とが接触しないようにビニール製のシート29が設置されている。
荷受台24は、火災物品Wfの棚横幅方向の両側部を載置支持する台本体31と、下降用装置25の伸縮ロッド25aが係脱自在に係合される被係合部32と、手動式引き揚げ装置26の吊り下げフック36が引っ掛けられる引っ掛け部33と、を備えて構成されている。そして、荷受台24は、通常は、被係合部32が下降用装置25のロッド部34aに係合することで上昇位置に位置する状態で下降用装置25にて支持されている。このように荷受台24が上昇位置に位置する状態では、荷受台24は消火用容器23の開口部23bより上方に位置しており、スタッカークレーン3が荷受台24に搬送できるようになっている。
また、荷受台24は、収納部8と同様に、棚横幅方向に並ぶ一対の支持部にて物品の棚横幅方向の両側部を載置支持する状態で、物品を支持するように構成されている。そのため、スタッカークレーン3は、収納部8との間で物品を授受するときと同じ動きで荷受台24との間で物品を授受できるようになっており、火災が発生していない通常時におけるスタッカークレーン3の物品搬送機能をそのまま利用して、荷受台24へ火災物品Wfを搬送することができる。
下降用装置25は、荷受台24と、荷受台24を上昇位置で支持する電動シリンダ34と、を備えて構成されている。電動シリンダ34は、伸縮自在なロッド部34aと、そのロッド部34aを伸縮させるチューブ部34bとを備えて構成されており、ロッド部34aを伸長させた伸長状態では、ロッド部34aの先端が荷受台24の被係合部32に係合しており、下降用装置25にて荷受台24を上昇位置で支持している。そして、ロッド部34aを短縮させることで、被係合部32に対する係合を解除して、火災物品Wfとともに荷受台24を自重により落下させることで、荷受台24及び火災物品Wfを消火用容器23内に移動させるように構成されている。そして、電動シリンダ34は、地上側コントローラ45(図5参照)が実行する固定消火制御によりロッド部34aが伸縮制御されるようになっている。
このように下降用装置25(搬送装置A)は、中継箇所に位置する物品を載置支持する上昇位置から載置支持した火災物品Wfが消火用容器23の貯留空間23aに位置する下降位置に自重により下降移動自在な荷受台24と、荷受台24を消火用容器23の開口部23bを通して消火用容器23の貯留空間23aに下降移動させる電動シリンダ34と、を備えて構成されている。尚、荷受台24が、本発明の支持部及び荷受部に相当し、電動シリンダ34が、荷受台24を上昇位置で保持する保持状態と荷受台24に対する保持を解除した解除状態とに切換自在な本発明の下降操作機構及び移動装置に相当する。
手動式引き揚げ装置26は、ワイヤー35の先端部に接続された吊り下げフック36と、ワイヤー35の基端部側を巻き取り自在な巻取ドラム37と、を備えて構成されている。そして、手動式引き揚げ装置26は、消火用容器23内に位置する荷受台24における引っ掛け部33に吊り下げフック36を引っ掛けた状態で、巻取ドラム37を回転操作してワイヤー35を巻き取ることで、消火用容器23内に落下している荷受台24を引き上げるように構成されている。
封入袋27は、プラスチックフィルムやアルミ蒸着フィルム等の薄膜状の素材を袋状に形成して構成されている。そして、通常では、上述した設定量の水wが封入した状態(蒸発防止状態)を維持し、接触部材39が接触して破裂することで、封入袋27内の水wが封入袋27外に流出する状態(消火用状態)となるようになっている。
防止体切換装置28は、消火用容器23内の封入袋27に接触して封入袋27を破裂させる接触部材39と、接触部材39を消火用容器23内の封入袋27に接近移動させる下降用装置25と、で構成されている。説明を加えると、接触部材39は、荷受台24に取り付けられており、下降用装置25にて火災物品Wfとともに荷受台24を自重により落下させることで、荷受台24に取り付けられた接触部材39が消火用容器23内の封入袋27に向けて下降移動するようになっており、防止体切換装置28は、荷受台24の上昇位置から下降位置への下降途中で接触部材39が封入袋27に接触して、封入袋27を破裂させるようになっている。
〔制御構成〕
スタッカークレーン3の作動は、床面上に設置される地上側コントローラ45(図1参照)及びスタッカークレーン3に設けられたクレーンコントローラ46(図5参照)により制御される。
図1及び図5に示すように、地上側コントローラ45及びクレーンコントローラ46は、走行経路に沿う通信用光を送受信する光式通信装置47により無線通信自在に接続されている。光式通信装置47は、スタッカークレーン3の走行台車12に配設されたクレーン側送受信部47aと、走行経路の端部に配設された地上側送受信部47bと、を備えて構成されている。
クレーンコントローラ46は、図5に示すように、搬送制御部H1及び消火制御部H2をプログラム形式で備えており、光式通信装置47をはじめ、各種の入出力機器が接続されている。
そして、火災検知装置6により物品の火災が検知されていない状態では、地上側コントローラ45は、光式通信装置47を介してクレーンコントローラ46に通常物品搬送情報が送信される。
クレーンコントローラ46の搬送制御部H1は、通常物品搬送指令に基づいて、入出庫用荷受部2aから入庫対象の収納部8に通常物品Wnを搬送するべく、スタッカークレーン3の作動を制御する入庫搬送制御や、出庫対象の収納部8から入出庫用荷受部2aに通常物品Wnを搬送するべく、スタッカークレーン3の作動を制御する出庫搬送制御を実行するように構成されている。
火災検知装置6により通常物品Wnの火災が検知されると、地上側コントローラ45は、光式通信装置47を介してクレーンコントローラ46に火災物品搬送情報が送信されるとともに、固定消火制御を実行するように構成されている。
クレーンコントローラ46の搬送制御部H1は、火災物品搬送情報に基づいて、火災物品Wfが収納されている収納部8から消火用荷受部2bに火災物品Wfを搬送するべく、スタッカークレーン3の作動を制御する火災物品搬送制御を実行するように構成され、火災物品Wfの消火用荷受部2bへの搬送が完了するに伴って、光式通信装置47を介して地上側コントローラ45に搬送完了情報を送信するように構成されている。
クレーンコントローラ46の消火制御部H2は、火災物品搬送情報に基づいて、噴出ノズル20を開き操作して搬送する火災物品Wfに向けて二酸化炭素を散布するべく、移動用消火装置E1の作動を制御する移動消火制御を実行するように構成されている。
また、地上側コントローラ45の固定消火制御では、クレーンコントローラ46からの搬送完了情報に基づいて伸縮ロッド25aを短縮させるべく下降用装置25の作動を制御するように構成されている。
このように、収納部8に収納している物品に火災が発生すると、火災が発生した物品である火災物品Wfは、火災が移動用消火装置E1にて消火されながら消火用荷受部2bに搬送される。火災物品Wfが消火用荷受部2bから消火用容器23の貯留空間23aに搬送されるときに、防止体切換装置28にて封入袋27が破裂されて封入袋27から水wが流し、封入袋27から流出した水wに下降用装置25が火災物品Wfを没するようになっている。そして、火災が火災検知装置6により物品の火災が検知されていない状態では、水wは封入袋27に封入されているために蒸発することが防止されており、消火用液体の補充作業による煩わしさを軽減させることができ、また、収納棚1の全域に亘る均一なエイジング環境を維持し易くなり、二次電池の品質管理上の不都合を生じ難くできる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、蒸発防止体を封入袋27としたが、蒸発防止体を、貯留空間内に貯留された消火用液体より比重が小さく且つ消火用液体より揮発性が低い蒸発防止用液体oとしてもよい。
図8に示すように、具体的には、消火用液体が水wの場合では、蒸発防止用液体oはシリコーンオイル等が考えられ、蒸発防止状態を、蒸発防止用液体oが貯留空間23aに貯留された水wの上面の全体を覆う状態とし、消火用状態を、蒸発防止用液体oが貯留空間23aに貯留された水wの上面の一部又は全部を覆わない状態としてもよい。
そして、図8及び図9に示すように、防止体切換装置28を、下降用装置25(搬送装置A)にて構成し、下降用装置25にて貯留空間23a内に下降移動させる火災物品Wf及び火災物品Wfを支持する荷受台24にて蒸発防止用液体oを押し退けながら火災物品Wfを貯留空間23aに下降移動させことで、蒸発防止用液体oを蒸発防止状態から消火用状態に切り換えるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、蒸発防止体を封入袋27としたが、図10及び図11に示すように、蒸発防止体を、開口部23bを塞ぐ蓋体43にて構成し、蒸発防止状態を、開口部23bを閉じるべく蓋体43が開口部23bを閉じる閉じ位置に位置する状態とし、消火用状態を、開口部23bを開くべく蓋体43を開口部23bから退避させた開き位置に位置する状態としてもよい。
そして、下降用装置25(搬送装置A)を、蓋体43を閉じ位置と開き位置とに移動操作する防止体切換装置28として、下降用装置25を、閉じ位置の蓋体43を突き破って火災物品Wfを貯留空間23aに搬送するようにして、蓋体43を、下降用装置25にて突き破られることで、蒸発防止状態から消火用状態に切り換わるように構成してもよい。
(3) 上記実施形態では、下降用装置25を防止体切換装置28に兼用したが、専用の防止体切換装置28を設けてもよい。
具体的には、例えば、図12に示すように、蒸発防止体を封入袋27とした場合では、防止体切換装置28を、荷受台24に取り付けた接触部材39と、荷受台24を下降移動させる下降用装置25と、で構成したが、防止体切換装置28を、ロッド部41aが封入袋27に向けて突出移動する切換用電動シリンダ41と、切換用電動シリンダ41のロッド部41aの先端に取り付けられた接触部材39と、で構成してもよい。
ちなみに、このように防止体切換装置28を、切換用電動シリンダ41と接触部材39とで構成した場合は、地上側コントローラ45を、火災検知装置6により通常物品Wnの火災が検知されると、ロッド部41aを突出させて接触部材39を封入袋27に接近移動させるべく、切換用電動シリンダ41の作動を制御するように構成すればよい。尚、地上側コントローラ45が、火災検知装置6の検知情報に基づいて蒸発防止体を蒸発防止状態から消火用状態に切り換えるべく防止体切換装置28の作動を制御する本発明の退避制御装置に相当する。
また、蒸発防止体を蒸発防止用液体とした場合では、防止体切換装置28をゲートと開閉装置とで構成して、蒸発防止用液体を消火用容器から流出させるようにしてもよく、蒸発防止体を蓋体とした場合では、防止体切換装置を開閉切換装置にて構成して、蓋体を閉じ位置から開き位置に開き操作するようにしてもよい。
1 収納棚
3 第1搬送装置
6 火災検知装置
23 消火用容器
23a 貯留空間
23b 開口部
24 支持部、荷受部
25 第2搬送装置(移動装置、下降操作機構、防止体切換装置)
27 封入袋(蒸発防止体)
28 防止体切換装置
39 接触部材
43 蓋体(蒸発防止体)
45 退避制御装置
A 搬送装置
w 消火用液体
o 蒸発防止用液体(蒸発防止体)

Claims (8)

  1. 物品を収納する収納棚と、
    消火用液体を貯留する貯留空間を形成する消火用容器と、
    物品を前記収納棚から前記貯留空間に搬送する搬送装置と、が設けられ、
    前記消火用容器が、物品を前記貯留空間に搬送するための開口部を前記貯留空間より上方に備え、
    前記搬送装置が、前記収納棚に収納された物品に火災が発生した後に、当該物品を前記収納棚から前記開口部を通して前記消火用容器の前記貯留空間に搬送して物品を消火用液体内に没する物品収納設備であって、
    前記消火用容器内の前記消火用液体の蒸発を防止する蒸発防止体が設けられ、
    前記蒸発防止体は、前記収納棚に収納された物品に火災が発生する前は、前記消火用容器内の消火用液体の蒸発を防止する蒸発防止状態を維持し、且つ、前記収納棚に収納された物品に火災が発生した後に、前記蒸発防止状態から物品の前記消火用液体内に没することを許容する消火用状態に切り換えられる物品収納設備。
  2. 前記蒸発防止体は、前記消火用液体を封入する封入袋にて形成され、
    前記蒸発防止状態は、前記封入袋内に前記消火用液体が封入され且つ当該封入袋が前記貯留空間に設置された状態であり、
    前記消火用状態が、前記封入袋が破裂して前記封入袋内の前記消火用液体を前記貯留空間において前記封入袋外に流出させる状態であり、
    前記消火用容器内の前記封入袋に接触して前記封入袋を破裂させる接触部材と、前記接触部材を前記消火用容器内の前記封入袋に接近移動させる移動装置と、が設けられ、
    前記接触部材にて前記封入袋が破裂されることで、前記封入袋が前記蒸発防止状態から前記消火用状態に切り換わるように構成されている請求項1記載の物品収納設備。
  3. 前記搬送装置が、物品を載置支持する支持部と、前記支持部を前記消火用容器の前記開口部を通して前記消火用容器の前記貯留空間に下降移動させる下降操作機構と、を備え、
    前記接触部材が、前記支持部に取り付けられ、
    前記移動装置が、前記下降操作機構にて構成されている請求項2記載の物品収納設備。
  4. 前記蒸発防止体が、前記貯留空間内に貯留された前記消火用液体より比重が小さく且つ前記消火用液体より揮発性が低い蒸発防止用液体であり、
    前記蒸発防止状態は、前記蒸発防止用液体が前記貯留空間に貯留された前記消火用液体の上面の全体を覆う状態であり、
    前記消火用状態は、前記蒸発防止用液体が前記貯留空間に貯留された前記消火用液体の上面の一部又は全部を覆わない状態であり、
    前記搬送装置にて前記貯留空間内に下降移動させる物品又は物品を支持する前記搬送装置における支持部にて前記蒸発防止用液体を押し退けながら物品を前記貯留空間に下降移動させことで、前記蒸発防止用液体を前記蒸発防止状態から前記消火用状態に切り換えるように構成されている請求項1記載の物品収納設備。
  5. 前記蒸発防止体が、前記開口部を塞ぐ蓋体にて構成され、
    前記蒸発防止状態は、前記開口部を閉じるべく前記蓋体が前記開口部を閉じる閉じ位置に位置する状態であり、
    前記消火用状態は、前記開口部を開くべく前記蓋体を前記開口部から退避させた開き位置に位置する状態であり、
    前記蓋体を前記閉じ位置と前記開き位置とに移動操作する開閉切換装置が設けられ、
    前記開閉切換装置が前記蓋体を前記閉じ位置から前記開き位置に移動操作することで、前記蓋体を前記蒸発防止状態から前記消火用状態に切り換えるように構成されている請求項1記載の物品収納設備。
  6. 前記蒸発防止体を前記蒸発防止状態から前記消火用状態に切り換える防止体切換装置と、
    前記収納棚に収納されている物品の火災の発生を検知する火災検知装置と、
    前記火災検知装置の検知情報に基づいて前記蒸発防止体を前記蒸発防止状態から前記消火用状態に切り換えるべく前記防止体切換装置の作動を制御する退避制御装置と、が設けられている請求項1、2又は5記載の物品収納設備。
  7. 前記搬送装置が、前記収納棚から前記消火用容器の直上に設定された中継箇所に物品を搬送する第1搬送装置と、前記中継箇所から前記消火用容器の前記貯留空間に物品を下降させて搬送する第2搬送装置と、で構成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の物品収納設備。
  8. 前記第2搬送装置が、前記中継箇所に位置する物品を載置支持する上昇位置から載置支持した物品が前記消火用容器の前記貯留空間に位置する下降位置に自重により下降移動自在な荷受部と、前記荷受部を前記上昇位置で保持する保持状態と前記荷受部に対する保持を解除した解除状態とに切換自在な保持装置と、を備えて構成されている請求項7記載の物品収納設備。
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