JP2014188260A - 繰出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上させる。
【解決手段】繰出容器10は、内筒部21、および内筒部21に相対的に回転可能に外装され、内筒部21から容器軸O方向に沿った一方側に向けて延在する外筒部22を有する容器本体11と、容器本体11内に、外筒部22との相対的な回転が規制された状態で、内筒部21に対して相対的に回転可能に配設され、内筒部21に対する外筒部22の回転に伴って容器軸O方向に進退する保持部材14と、を備え、保持部材14には、外筒部22内に位置する内容物を、容器軸O方向に沿った他方側から保持する本体部31と、本体部31から他方側に向けて突出し、内筒部21内に挿入された突出部32と、が備えられ、突出部32は、周方向に複数配置された突出片33により、内部に中空部Sが設けられた筒状に形成され、突出部32の外周面には、内筒部21の内周面に形成された雌ねじ部23に螺合する雄ねじ部35が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、繰出容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような繰出容器が知られている。この繰出容器は、環状係合部、および環状係合部に相対的に回転可能に外装され、環状係合部から容器軸方向に沿った一方側に向けて延在する容器周胴を有する容器本体と、容器本体内に、容器周胴との相対的な回転が規制された状態で、環状係合部に対して相対的に回転可能に配設され、環状係合部に対する容器周胴の回転に伴って容器軸方向に進退する保持部材と、を備えている。保持部材には、容器周胴内に位置する内容物を、容器軸方向に沿った他方側から保持する受皿と、受皿から前記他方側に突出するとともに、環状係合部内に挿入されたネジ棒部材と、が備えられている。環状係合部の内周面には、雌ねじ部が形成され、ネジ棒部材の外周面には、雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成されている。
この繰出容器では、容器周胴を環状係合部に対して相対的に回転させたときに、環状係合部と保持部材とが、雄ねじ部と雌ねじ部とを螺合させ合いながら相対的に回転することで、保持部材を容器本体内で容器軸方向に進退させる。
実公昭50−14686号公報
しかしながら、前記従来の繰出容器では、環状係合部と保持部材とが相対的に回転するときに、例えば雄ねじ部や雌ねじ部の成形上の寸法のばらつき等に起因して、雄ねじ部と雌ねじ部とが螺旋方向に沿った一部分で局所的に強く圧接し合うことがある。その結果、容器周胴を環状係合部に対して相対的に回転させるために加える必要がある回転力の大きさが、保持部材の容器軸方向の位置によってばらつくおそれがあり、保持部材を進退させる際の操作性を向上させることについて改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、操作性を向上させることができる繰出容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る繰出容器は、内筒部、および前記内筒部に相対的に回転可能に外装され、前記内筒部から容器軸方向に沿った一方側に向けて延在する外筒部を有する容器本体と、前記容器本体内に、前記外筒部との相対的な回転が規制された状態で、前記内筒部に対して相対的に回転可能に配設され、前記内筒部に対する前記外筒部の回転に伴って容器軸方向に進退する保持部材と、を備え、前記保持部材には、前記外筒部内に位置する内容物を、容器軸方向に沿った他方側から保持する本体部と、前記本体部から前記他方側に向けて突出し、前記内筒部内に挿入された突出部と、が備えられた繰出容器であって、前記突出部は、周方向に複数配置された突出片により、内部に中空部が設けられた筒状に形成され、前記突出部の外周面には、前記内筒部の内周面に形成された雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成されていることを特徴とする。
この発明では、内筒部と外筒部とを相対的に回転させると、内筒部と保持部材とが、雄ねじ部と雌ねじ部とを螺合させ合いながら相対的に回転することで、保持部材が容器本体内で容器軸方向に進退する。このとき突出片が、中空部を狭めつつ径方向の内側に変形することで、雄ねじ部と雌ねじ部とが螺旋方向に沿った一部分で局所的に強く圧接し合うことが抑えられ、雄ねじ部と雌ねじ部との圧接力を、螺旋方向の位置によらず同等に維持することができる。
この繰出容器によれば、雄ねじ部と雌ねじ部との圧接力を、螺旋方向の位置によらず同等に維持することができるので、外筒部を内筒部に対して相対的に回転させるときに加える必要がある回転力の大きさが、保持部材の容器軸方向の位置によってばらつくのを抑えることができる。したがって、外筒部と内筒部とを相対的に円滑に回転させることが可能になり、操作性を向上させることができる。
また、複数の前記突出片それぞれにおいて前記他方側に位置する各端部は、連結部を介して互いに連結されていてもよい。
この場合、複数の突出片それぞれにおいて前記他方側に位置する各端部が、連結部を介して互いに連結されているので、内筒部と保持部材とが、雄ねじ部と雌ねじ部とを螺合させ合いながら相対的に回転するときに、複数の突出片が周方向に各別にねじれ変形しようとするのを互いに規制させ合うことが可能になり、外筒部と内筒部とを相対的に一層円滑に回転させることができる。
また、前記中空部には、径方向に弾性変形可能な弾性部材が配設されていてもよい。
この場合、中空部に弾性部材が配設されているので、突出片が、中空部を狭めつつ径方向の内側に変形するときに、突出片により弾性部材を弾性変形させ、弾性部材から突出片に、この突出片の変形量に応じた弾性復元力を付与することができる。これにより、雄ねじ部と雌ねじ部との間の圧接力を、螺旋方向の位置によらず一層同等に維持することができる。
本発明に係る繰出容器によれば、操作性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る繰出容器のうち、保持部材を正面図で示し、その他の部分を縦断面図で示した図である。 図1に示す繰出容器を構成する外筒部の底面図である。 図1に示す保持部材の底面図である。 図1に示す保持部材の側面図である。 図1に示す繰出容器のうち、保持部材を正面図で示し、その他の部分を縦断面図で示した図である。 本発明の第1変形例に係る繰出容器を構成する保持部材の正面図である。 図6に示すA−A断面矢視図である。 本発明の第2変形例に係る繰出容器を構成する保持部材の正面図である。 図8に示すB−B断面矢視図である。 本発明の第3変形例に係る繰出容器を構成する保持部材の正面図である。 図10に示すC−C断面矢視図である。 本発明の第4変形例に係る繰出容器を構成する保持部材の正面図である。 本発明の第5変形例に係る繰出容器を構成する保持部材の正面図である。 図13に示すD−D断面矢視図である。
以下、図1から図5を参照し、本発明の一実施形態に係る繰出容器10を説明する。
この繰出容器10には、例えば化粧料(口紅、リップクリームもしくはスティックアイシャドーなど)、薬剤または糊が棒状に形成されてなる棒状体などが収容される。
図1に示すように、繰出容器10は、容器本体11と、操作部材12と、オーバーキャップ13と、保持部材14と、を備えている。
ここで容器本体11、操作部材12およびオーバーキャップ13はいずれも筒状に形成され、容器本体11、操作部材12およびオーバーキャップ13の各中心軸線は、共通軸上に位置している。また、操作部材12は有底筒状に形成されるとともに、オーバーキャップ13は有頂筒状に形成され、操作部材12およびオーバーキャップ13の開口端部同士は互いに嵌合されている。そして、容器本体11は、操作部材12およびオーバーキャップ13の内部に収容されている。
以下では、前記共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿ったオーバーキャップ13側を前側(一方側)といい、容器軸O方向に沿った操作部材12側を後側(他方側)といい、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体11は、内筒部21と、外筒部22と、を備えている。内筒部21および外筒部22は、容器軸Oと同軸に配置されている。
内筒部21は、容器軸O方向の両側に向けて開口している。内筒部21には、雌ねじ部23と、フランジ部24、25と、が設けられている。雌ねじ部23は、内筒部21の内周面に形成され、内筒部21の前端部に限定して配設されている。雌ねじ部23のねじ山23aは、内筒部21の内周面から突設されていて、雌ねじ部23のねじ谷23bは、内筒部21の内周面により構成されている。
フランジ部24、25は、内筒部21から径方向の外側に向けて突出している。フランジ部24、25は、容器軸Oと同軸に配置された環状に形成されている。フランジ部24、25は、容器軸O方向に間隔をあけて複数、図示の例では2つ設けられている。フランジ部24、25には、内筒部21の容器軸O方向の中央部に配設された中央フランジ部24と、内筒部21の後端部に配設された後方フランジ部25と、が設けられている。
外筒部22は、内筒部21に周方向に相対的に回転可能に外装されている。外筒部22は、内筒部21から前側に向けて延在している。外筒部22は、前側の収容部26と、後側の装着部27と、を備えている。収容部26は、有底筒状に形成され、収容部26の底壁部は、内筒部21の前端部により後方から支持されている。収容部26の前端開口部は、容器本体11の繰出口11aを構成している。繰出口11aは、前方に向けて開口している。
装着部27は、収容部26の底壁部から後方に向けて延在して内筒部21に外装されている。装着部27は、内筒部21のうち、中央フランジ部24よりも前側に位置する前部に外装され、装着部27の後端部は、中央フランジ部24により後方から支持されている。
装着部27および内筒部21には、内筒部21と外筒部22との容器軸O方向の相対的な移動を規制する第1規制機構29が設けられている。第1規制機構29は、内筒部21および外筒部22に各別に設けられ、容器軸O方向に互いに係合し合うことで内筒部21と外筒部22との相対的な移動を規制する。
収容部26の底壁部には、容器軸Oと同軸に配置された挿通孔28が形成されている。挿通孔28は、装着部27よりも小径であり、前記底壁部を容器軸O方向に貫通している。図2に示すように、挿通孔28は、長穴状に形成され、図示の例では、この繰出容器10を容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oを通り互いに直交する第1方向Xおよび第2方向Yの両方向に延在する長方形状に形成されている。
挿通孔28の第1方向Xの大きさである長さは、挿通孔28の第2方向Yの大きさである幅よりも大きくなっている。挿通孔28は、前記平面視において、第1方向Xおよび第2方向Yの両方向に対称に形成されている。挿通孔28の内周面は、第1方向Xに延在する一対の第1辺部28aと、第2方向Yに延在する一対の第2辺部28bと、により構成されている。第1辺部28aは、第1方向Xに沿って延在する直線状に形成されている。第2辺部28bは、第1方向Xの外側に向けて凸となる凸曲線状に形成されている。
図1に示すように、操作部材12は、内筒部21および外筒部22に外装されている。操作部材12は、内筒部21のうち、中央フランジ部24よりも後側に位置する後部と、外筒部22のうちの装着部27と、に外装されている。操作部材12の後部の外周面と、操作部材12の内周面と、の間には、環状の隙間が設けられている。操作部材12は、外筒部22に周方向に相対的に回転可能に外装されている。操作部材12の前端部は、収容部26の後端部を後方から支持している。
操作部材12および後方フランジ部25には、操作部材12と内筒部21との周方向の相対的な回転を規制する第2規制機構30が設けられている。第2規制機構30は、操作部材12の内周面に設けられた第1凹凸部と、後方フランジ部25の外周面に設けられた第2凹凸部と、を備えている。各凹凸部は、凹部と凸部とが周方向に交互に配置されてなる。両凹凸部は、互いに凹部と凸部とが噛み合うことで、操作部材12と内筒部21との相対的な回転を規制している。
オーバーキャップ13は、操作部材12の前端部に着脱可能に装着されている。オーバーキャップ13は、収容部26を、径方向の外側および前側から覆っている。
保持部材14は、容器本体11内に、外筒部22との相対的な回転が規制された状態で、内筒部21に対して相対的に回転可能に配設されている。保持部材14は、内筒部21に対する外筒部22の回転に伴って容器軸O方向に進退する。保持部材14は、前側の本体部31と、後側の突出部32と、を備えている。
本体部31は、外筒部22内に位置する内容物を後側から保持する。内容物は、外筒部22のうちの収容部26内に位置し、本体部31も収容部26内に位置している。本体部31は、有底筒状に形成され、本体部31の底壁部は、収容部26の底壁部により後方から支持されている。本体部31の底壁部において、突出部32との連結部分を回避した位置には、連通孔31aが形成されている。連通孔31aは、本体部31の内部と外部とを連通している。連通孔31aは、本体部31における底壁部と周壁部との連結部分に形成されている。
図1から図3に示すように、突出部32は、本体部31から後側に向けて突出している。突出部32は、挿通孔28を通して本体部31の底壁部から後側に向けて突出していて、内筒部21内に挿入されている。突出部32は、前記平面視において、挿通孔28の内側に位置していて、第1方向Xおよび第2方向Yの両方向に対称に形成されている。
そして本実施形態では、突出部32は、周方向に複数配置された突出片33により、内部に中空部Sが設けられた筒状に形成されている。図示の例では、突出部32は、第2方向Yの両端部が、第1方向Xに沿って延在する切断面で切り落とされた円筒状をなしている。
複数の突出片33は、互いに同形同大に形成されている。突出片33は、径方向を向く板状に形成されている。突出片33において、径方向の外側を向く表面は、円弧面状に形成されていて、前記平面視において容器軸Oを中心とした曲率円をなしている。突出片33は、周方向に間隔をあけて複数、図示の例では2つ配置されている。2つの突出片33は、容器軸Oを第1方向Xに挟んで対向している。
中空部Sは、前記平面視において、第1方向Xおよび第2方向Yの両方向に延在する矩形状に形成されている。
複数の突出片33それぞれの各後端部は、連結部34を介して互いに連結されている。連結部34は、この突出部32の後端部を構成していて、操作部材12の底壁部により後方から支持されている。連結部34の第1方向Xの大きさは、前側から後側に向かうに従い漸次、小さくなっている。
図1から図4に示すように、連結部34には、係止突起34aが設けられている。係止突起34aは、保持部材14が前進端位置まで前進したときに、保持部材14の更なる前進を規制する。係止突起34aは、保持部材14が前進端位置に位置するときに、収容部26の底壁部における挿通孔28の開口周縁部に後側から係止する。係止突起34aは、連結部34において第2方向Yを向く一対の側面に各別に突設されている。係止突起34aの突出量は、後側から前側に向かうに従い漸次大きくなっている。
図1に示すように、突出部32の外周面には、前記雌ねじ部23に螺合された雄ねじ部35が形成されている。雄ねじ部35は、突出片33の前記表面に各別に形成されていて、周方向に間欠的に配設されている。雄ねじ部35のねじ山35aは、突出片33の表面に突設され、雄ねじ部35のねじ谷35bは、突出片33の表面により構成されている。雄ねじ部35は、突出片33の容器軸O方向の全長にわたって形成されている。突出部32のうち、雄ねじ部35が形成された範囲は、内筒部21のうち、雌ねじ部23が形成された範囲よりも、容器軸O方向に大きい。
図1および図5に示すように、この繰出容器10は、保持部材14を容器軸O方向に進退させることで、繰出口11aから内容物を出没させるとともに、繰出口11aからの内容物の突出量を調整する。
この繰出容器10の使用に際しては、オーバーキャップ13を離脱させた後、操作部材12と、容器本体11の外筒部22と、を各別に把持してこれらを周方向に相対的に回転させる。このとき、操作部材12からの回転力は、第2規制機構30を介して内筒部21に伝達される。一方、外筒部22からの回転力は、図2に示すような前記挿通孔28の第1辺部28aが、図3に示すような突出片33において周方向を向く側面に当接して、突出部32に伝達される。
これにより、内筒部21と保持部材14とが、雄ねじ部35と雌ねじ部23とを螺合させ合いながら相対的に回転することで、保持部材14が容器本体11内で容器軸O方向に進退する。このとき突出片33が、中空部Sを狭めつつ径方向の内側に変形することで、雄ねじ部35と雌ねじ部23とが螺旋方向に沿った一部分で局所的に強く圧接し合うことが抑えられ、雄ねじ部35と雌ねじ部23との圧接力を、螺旋方向の位置によらず同等に維持することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る繰出容器10によれば、雄ねじ部35と雌ねじ部23との圧接力を、螺旋方向の位置によらず同等に維持することができるので、外筒部22を内筒部21に対して相対的に回転させるときに加える必要がある回転力の大きさが、保持部材14の容器軸O方向の位置によってばらつくのを抑えることができる。したがって、外筒部22と内筒部21とを相対的に円滑に回転させることが可能になり、操作性を向上させることができる。
また、複数の突出片33それぞれの各後端部が、連結部34を介して互いに連結されているので、内筒部21と保持部材14とが、雄ねじ部35と雌ねじ部23とを螺合させ合いながら相対的に回転するときに、複数の突出片33が周方向に各別にねじれ変形しようとするのを互いに規制させ合うことが可能になり、外筒部22と内筒部21とを相対的に一層円滑に回転させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、保持部材14は前記実施形態に示したものに限られず、図6から図14に示すような、第1変形例から第5変形例に係る各構成であってもよい。
図6および図7に示すような第1変形例に係る保持部材40について、前記実施形態とは異なる点について説明する。この保持部材40では、中空部Sに、径方向に弾性変形可能な弾性部材41が配設されている。弾性部材41は、突出片33と同一材料で一体に形成されている。弾性部材41は、第2方向Yを向く薄板状に形成され、弾性部材41の肉厚は、突出片33の肉厚よりも小さくなっている。弾性部材41の第1方向Xの両端部は、両突出片33において径方向の内側を向く裏面に各別に連結されている。弾性部材41の上端部は、本体部31の底壁部から下方に離間している。弾性部材41の下端部は、連結部34から上方に離間している。弾性部材41は、第2方向Yの両側に交互に湾曲している。弾性部材41は、第2方向Yの一方側に向けて凸となる曲面状をなす第1凸部42と、第2方向Yの他方側に向けて凸となる曲面状をなす第2凸部43と、が、第1方向Xに連設されてなる。第1凸部42と第2凸部43との連結部分は、容器軸O上に位置している。
この保持部材40では、突出片33が、中空部Sを狭めつつ径方向の内側に変形するときに、第1凸部42および第2凸部43それぞれを第1方向Xに狭めるように、弾性部材41が弾性変形する。
図8および図9に示すような第2変形例に係る保持部材50について、第1変形例とは異なる点について説明する。この保持部材50では、弾性部材41が、第2方向Yに交互に湾曲するのに代えて、この弾性部材41のうち、第1方向Xの中央部が、第2方向Yに凸となる曲面状をなすように突出して、第1方向Xの両端部は、第1方向Xに直線状に延在している。
この保持部材50では、突出片33が、中空部Sを狭めつつ径方向の内側に変形するときに、弾性部材41の中央部を第1方向Xに狭めるように、弾性部材41が弾性変形する。
図10および図11に示すような第3変形例に係る保持部材60について、第1変形例とは異なる点について説明する。この保持部材60では、弾性部材41が、第2方向Yを向く薄板状に形成されるのに代えて、第1方向Xに延在する線状に形成されている。弾性部材41は、容器軸O方向に間隔をあけて複数配置されている。弾性部材41の第1方向Xの両端部は、突出片33の裏面に各別に連結されている。弾性部材41は、第1方向Xの両端部から中央部に向かうに従い漸次、下方に向けて延在するV字状に形成されていて、弾性部材41の中央部は、下方に向けて凸をなしている。
この保持部材60では、突出片33が、中空部Sを狭めつつ径方向の内側に変形するときに、弾性部材41の中央部がなす角度を小さくするように、弾性部材41が弾性変形する。
図12に示すような第4変形例に係る保持部材70について、第3変形例とは異なる点について説明する。この保持部材70では、弾性部材41が、第1方向Xの両端部から中央部に向かうに従い漸次、下方に向けて延在するV字状に形成されるのに代えて、弾性部材41が、容器軸O方向の両側に交互に湾曲している。弾性部材41は、上側に向けて凸となる曲線状をなす第1曲線部44と、下側に向けて凸となる曲線状をなす第2曲線部45と、が、第1方向Xに連設されてなる。第1曲線部44と第2曲線部45との連結部分は、容器軸O上に位置している。
この保持部材70では、突出片33が、中空部Sを狭めつつ径方向の内側に変形するときに、第1曲線部44および第2曲線部45それぞれを第1方向Xに狭めるように、弾性部材41が弾性変形する。
図13および図14に示すような第5変形例に係る保持部材80について、第1変形例とは異なる点について説明する。この保持部材80では、弾性部材41は、突出片33と同一材料で一体に形成されるのに代えて、突出片33とは別材料で別体に形成されている。弾性部材41は、例えば、ウレタン等の発泡体やシリコンゴム、エラストマーなどにより形成される。弾性部材41は、容器軸O方向に延在する棒状に形成されている。弾性部材41は、両突出片33により第1方向Xに挟持されている。突出片33の裏面には、弾性部材41が係合する係合突部81が形成されている。係合突部81は、弾性部材41の第1方向Xの両端部に食い込んでいる。係合突部81は、突出片33の容器軸O方向に全長にわたって延設されている。
この保持部材80では、突出片33が、中空部Sを狭めつつ径方向の内側に変形するときに、弾性部材41が、第1方向Xに圧縮させられながら弾性変形する。
以上のような第1変形例から第5変形例では、中空部Sに弾性部材41が配設されているので、突出片33が、中空部Sを狭めつつ径方向の内側に変形するときに、突出片33により弾性部材41を弾性変形させ、弾性部材41から突出片33に、この突出片33の変形量に応じた弾性復元力を付与することができる。これにより、雄ねじ部35と雌ねじ部23との間の圧接力を、螺旋方向の位置によらず一層同等に維持することができる。
また前記実施形態では、繰出容器10は、保持部材14、40、50、60、70、80を容器軸O方向に進退させることで、繰出口11aから内容物を出没させるとともに、繰出口11aからの内容物の突出量を調整するものとしたが、これに限られない。
例えば、オーバーキャップを収容筒に、相対的な回転を規制した状態で外装し、オーバーキャップの頂壁部に、この頂壁部を容器軸方向に貫通する押出孔を形成し、オーバーキャップを介して外筒部を内筒部に対して回転させることで、オーバーキャップを装着させた状態で進退部材を進退させ、高粘性を具備する内容物を、オーバーキャップの頂壁部に押し当てて押出孔からこの繰出容器の外部に押し出してもよい。
この場合、例えば、内容物を頂壁部に押し当てたときに、内容物が、保持部材の本体部の内部から前記連通孔を通して本体部の外部に漏出するのを防ぐため、連通孔が閉塞された(連通孔が設けられていない)構成を採用することができる。さらに例えば、内容物が、本体部の外周面と収容部の内周面との間を通して容器本体内で前側から後側に向けて漏出するのを防ぐため、本体部が収容部内に、容器軸方向に摺動可能にかつ液密に嵌合された構成を採用することもできる。
またオーバーキャップ13、操作部材12、連結部34がなくてもよい。
さらに前記実施形態では、突出片33は、周方向に2つ設けられているものとしたが、これに限られず、3つ以上設けられていてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 繰出容器
11 容器本体
14、40、50、60、70、80 保持部材
21 内筒部
22 外筒部
23 雌ねじ部
31 本体部
32 突出部
33 突出片
34 連結部
35 雄ねじ部
41 弾性部材
O 容器軸
S 中空部

Claims (3)

  1. 内筒部、および前記内筒部に相対的に回転可能に外装され、前記内筒部から容器軸方向に沿った一方側に向けて延在する外筒部を有する容器本体と、
    前記容器本体内に、前記外筒部との相対的な回転が規制された状態で、前記内筒部に対して相対的に回転可能に配設され、前記内筒部に対する前記外筒部の回転に伴って容器軸方向に進退する保持部材と、を備え、
    前記保持部材には、前記外筒部内に位置する内容物を、容器軸方向に沿った他方側から保持する本体部と、前記本体部から前記他方側に向けて突出し、前記内筒部内に挿入された突出部と、が備えられた繰出容器であって、
    前記突出部は、周方向に複数配置された突出片により、内部に中空部が設けられた筒状に形成され、
    前記突出部の外周面には、前記内筒部の内周面に形成された雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成されていることを特徴とする繰出容器。
  2. 請求項1記載の繰出容器であって、
    複数の前記突出片それぞれにおいて前記他方側に位置する各端部は、連結部を介して互いに連結されていることを特徴とする繰出容器。
  3. 請求項1または2に記載の繰出容器であって、
    前記中空部には、径方向に弾性変形可能な弾性部材が配設されていることを特徴とする繰出容器。
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