JP2001276085A - 骨接合具用のインプラント - Google Patents

骨接合具用のインプラント

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JP2001276085A
JP2001276085A JP2000099192A JP2000099192A JP2001276085A JP 2001276085 A JP2001276085 A JP 2001276085A JP 2000099192 A JP2000099192 A JP 2000099192A JP 2000099192 A JP2000099192 A JP 2000099192A JP 2001276085 A JP2001276085 A JP 2001276085A
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JP
Japan
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rod
implant
engaging
screw
vertebral body
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JP2000099192A
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Shinichi Kikuchi
臣一 菊地
Shinichi Konno
愼一 紺野
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Showa Ika Kogyo Co Ltd
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Showa Ika Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 椎体に対して螺入固定したときの初期固定性
が良く、かつ連結用のロッドのセットを容易に行うこと
のできるインプラントを提供する。 【解決手段】 胸椎,腰椎等の椎体3内に螺入埋設する
ためのスクリュー部7と、連結用のロッド5を係合固定
するためのロッド係合部9を形成した本体部11とを備
えてなり、前記スクリュー部7に、当該スクリュー部7
の軸方向に長いスリット17を形成し、かつ前記ロッド
係合部9の底部25に、本体部11に対するロッド5の
傾斜を許容するための傾斜許容部27を形成し、かつス
クリュー部7の軸心部を中空部15に形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば胸椎,腰椎
等の骨を接合する骨接合具用のインプラントに関し、さ
らに詳細には、骨接合具用のロッドの設定が容易であ
り、また例えば腰椎の椎体との固定性が良好な骨接合具
用のインプラントに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関する先行例として、例えば特
開平6−38977号公報(第1先行例)や特開平11
−318932号公報(第2先行例)等がある。
【0003】上記第1先行例においては、椎体内に螺入
埋設するスクリュー部と、連結用のロッドを係合固定す
るロッド係合部としてU字形状の溝を形成した本体部と
を備えた構成であって、上記U字形状の溝を形成するた
めに両側に位置する横方向枝部を開かないように、上記
枝部を締付けるリングを備えた構成である。
【0004】前記第2先行例は、ロッドを通すための孔
を備えた連結部を、アンカーネジに対して変形可能に取
付けた構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記第1,第2の先行
例においては、椎体内に螺入埋設するスクリュー部は中
実であり、上記スクリュー部を椎体内に単に螺入埋設し
て固定するものであるから、固定性をより向上する上に
おいてさらに改良すべき問題がある。
【0006】第1先行例においては、連結用のロッドの
両端部付近をそれぞれU字形状の溝内に係合固定すると
き、上記各溝の方向性や高さ位置等を正確に整合する必
要があり、連結用のロッドをセットする際の整合性が厄
介であるという問題がある。この点、第2先行例におい
ては、連結用のロッドを通すための孔を備えた連結具が
変形可能であることにより、上記連結用のロッドをセッ
トする際の整合性の問題は解消し得るものの、スクリュ
ー部を備えた本体部とは別個に変形可能な連結具が必要
となり、構成部品数が多くなって複雑化すると共に高価
になるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のごとき
従来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発
明は、胸椎,腰椎等の椎体内に螺入埋設するためのスク
リュー部と、連結用のロッドを係合固定するロッド係合
部を形成した本体部とを備えてなり、前記スクリュー部
に、当該スクリュー部の軸方向に長いスリットを形成し
た構成である。
【0008】請求項2に係る発明は、胸椎,腰椎等の椎
体内に螺入埋設するためのスクリュー部と、連結用のロ
ッドを係合固定するロッド係合部を形成した本体部とを
備えてなり、前記ロッド係合部の底部に、本体部に対す
るロッドの傾斜を許容するための傾斜許容部を形成した
構成である。
【0009】請求項3に係る発明は、胸椎,腰椎等の椎
体内に螺入埋設するためのスクリュー部と、連結用のロ
ッドを係合固定するためのロッド係合部を形成した本体
部とを備えてなり、前記スクリュー部に、当該スクリュ
ー部の軸方向に長いスリットを形成し、かつ前記ロッド
係合部の底部に、本体部に対するロッドの傾斜を許容す
るための傾斜許容部を形成した構成である。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項1,2又は
3に記載のインプラントにおいて、スクリュー部の軸心
部を中空部に形成した構成である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る骨接合
具用のインプラント1は、図6,図7に示すように、例
えば胸椎や腰椎等の離隔した椎体3にそれぞれ固定し
て、連結用のロッド5の両端部付近を係合固定すべく使
用されるものである。
【0012】図1〜図4を参照するに、前記インプラン
ト1は、胸椎,腰椎等の椎体(図1には図示省略)内に
螺入埋設するためのスクリュー部7と、連結用の前記ロ
ッド5を係合固定するロッド係合部9を形成した本体部
11とを備えている。
【0013】前記スクリュー部7の軸心部には、先端部
13側に開口した深穴状の中空部15が形成してあり、
さらに上記スクリュー部7には、スクリュー部7の軸方
向に長いスリット17が複数形成してある。本例におい
て、上記各スリット17は、前記中空部15に連通して
ある。したがって、スクリュー部7は、中空部15と複
数のスリット17によって複数に分割された複数の桟部
19を備えた態様である。
【0014】換言すれば、上記桟部19は中空部15及
び複数のスリット17を形成することによってスクリュ
ー部7に残された部分であって、弾性変形を生じ易い形
態である。
【0015】前記ロッド係合部9は、本例においてはU
字形状の溝に形成してあり、この溝9の先端部内面には
ロッド5を固定するためのナット21を螺入自在の雌ネ
ジ部23が形成してある。そして、前記ロッド係合部
(溝)9の底部25には、図3に示すように、インプラ
ント1の軸心に対して直交する軸線に対して僅かにθ度
傾斜した傾斜面27が、軸心から僅かに離れた位置から
形成してある。
【0016】上記構成により、ロッド5は溝9内におい
て傾斜面27に許容される範囲内で傾斜可能である。し
たがって、上記傾斜面27はロッド5の傾斜を許容する
ための傾斜許容部を構成しているものである。なお、ロ
ッド5の上記傾斜は、インプラント1の軸心を含む平面
内においての傾斜であるが、インプラント1の軸心に対
して直交する平面内においてのロッド5の僅かな傾斜を
許容可能な構成とすることもできる。この場合は、図4
に想像線で示すように、溝9の内面に、当該溝9の長手
方向(図4においての左右方向)に対して傾斜した傾斜
面29を前記ネジ部23を残して形成すれば良いもので
ある。
【0017】以上のごとき構成において、図6,図7に
示すように、離隔した椎体3に一対のインプラント1,
1のスクリュー部7を螺入固定し、一対のインプラント
1,1におけるロッド係合部9を適宜に対向せしめると
共に両方のロッド係合部9に連結用のロッド5の両端部
付近を係合し、各インプラント1の雌ネジ部23にナッ
ト21を螺合し、このナット21によって前記ロッド5
を締付けることにより、ロッド5の両端部付近をインプ
ラント1のロッド係合部9に係合固定することができる
ものである。
【0018】インプラント1を椎体3に螺入固定すると
き、インプラント1のスクリュー部7における複数の桟
部19は内方向への反力を受けて弾性変形し内方向へ弯
曲する態様となり、固定後には元の状態に復帰拡大しよ
うとする力が作用するので、椎体3に対するインプラン
ト1の固定がより確実なものとなる。また、スクリュー
部7にスリット17が形成してあることにより、椎体3
における骨の1部が上記スリット17に入り込む態様と
なるので、前記桟部19の復帰拡大しようとする力と相
俟って初期の固定性がより向上するものである。また、
骨の成長時には骨の1部分がスリット17内に入り込む
こととなり、時間経過と共に固定性はより向上するもの
である。
【0019】前述のごとくインプラント1を椎体3に螺
入固定した後、インプラント1のロッド係合部(溝)9
に連結用のロッド5の両端部付近を係合しセットしよう
とするとき、一対のインプラント1,1における溝9の
方向性が僅かにずれている場合には、適宜一方のインプ
ラント1を僅かに回すことによって対応できる。そし
て、椎体3に対する各インプラント1の螺入深さが僅か
に異なり、溝9における底部25の高さ位置方向の整合
性が良好でない場合には、上記溝9の底部25に形成し
た傾斜面27に沿うようにロッド25を傾斜することが
でき、底部25の高さ位置の僅かな差を吸収することが
できるものである。
【0020】換言すれば、一対のインプラント1におけ
る溝9の底部25の高さ位置に僅かなずれを生じた場合
であっても、溝9に対するロッド5の係合固定を容易に
行い得るものである。
【0021】図5は第2の実施の形態に係るインプラン
トを示すもので、前記インプラント1と相違する構成
は、ロッド係合部9を長孔状となし、かつ本体部11の
先端面に工具係合用のスリットSを形成した点が異なる
のみで、その他の構成は前述したインプラント1と同一
であるから、同一機能を奏する構成部分には同一符号を
付することとして詳細な説明は省略する。なお、この第
2の実施の形態に係るインプラントにおいても、前述し
たインプラント1と同様の効果を奏するものである。
【0022】なお、本発明は前述の実施の形態のみに限
るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他
の形態でも実施可能である。すなわち、骨の成長により
インプラントの1部に骨の1部が入り込む構成とする場
合には、中空部を形成することなく、インプラントにお
けるスクリュー部の周面の1部に単にスリットを形成す
る構成とすることも可能である。そして、上記スリット
としては、底部を有する溝状のスリットではなく貫通し
たスリットであることが望ましい。
【0023】
【発明の効果】以上のごとき説明より理解されるよう
に、本発明によれば、椎体に対してインプラントを螺入
固定した初期における初期固定性が良好であると共に骨
の成長により骨の1部がインプラントのスリットに入り
込む態様となるので、長時間に亘っての固定性が良いも
のである。また、一対のインプラント間に連結用のロッ
ドを橋渡すように連結固定する場合、インプラントにお
ける溝の方向性や溝の底部の高さに多少の差がある場合
であっても、ロッドの係合固定を容易に行うことがで
き、前述したごとき従来の問題点を解消することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るインプラント
の正面説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るインプラント
の正断面説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るインプラント
の平断面説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るインプラント
の左側面説明図である。
【図5】第2の実施の形態に係るインプラントの正面説
明図である。
【図6】椎体にインプラントを埋設しロッドによって連
結した状態を示す使用状態の説明図である。
【図7】椎体にインプラントを埋設しロッドによって連
結した状態を示す使用状態の説明図である。
【符号の説明】 1 インプラント 3 椎体 5 ロッド 7 スクリュー部 9 ロッド係合部 11 本体部 15 中空部 17 スリット 19 桟部 21 ナット 25 底部 27 傾斜面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胸椎,腰椎等の椎体内に螺入埋設するた
    めのスクリュー部と、連結用のロッドを係合固定するロ
    ッド係合部を形成した本体部とを備えてなり、前記スク
    リュー部に、当該スクリュー部の軸方向に長いスリット
    を形成したことを特徴とする骨接合具用のインプラン
    ト。
  2. 【請求項2】 胸椎,腰椎等の椎体内に螺入埋設するた
    めのスクリュー部と、連結用のロッドを係合固定するロ
    ッド係合部を形成した本体部とを備えてなり、前記ロッ
    ド係合部の底部に、本体部に対するロッドの傾斜を許容
    するための傾斜許容部を形成したことを特徴とする骨接
    合具用のインプラント。
  3. 【請求項3】 胸椎,腰椎等の椎体内に螺入埋設するた
    めのスクリュー部と、連結用のロッドを係合固定するた
    めのロッド係合部を形成した本体部とを備えてなり、前
    記スクリュー部に、当該スクリュー部の軸方向に長いス
    リットを形成し、かつ前記ロッド係合部の底部に、本体
    部に対するロッドの傾斜を許容するための傾斜許容部を
    形成したことを特徴とする骨接合具用のインプラント。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載のインプラン
    トにおいて、スクリュー部の軸心部を中空部に形成した
    ことを特徴とする骨接合用のインプラント。
JP2000099192A 2000-03-28 2000-03-31 骨接合具用のインプラント Pending JP2001276085A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014188260A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Yoshino Kogyosho Co Ltd 繰出容器

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