JP2014188215A - 医療用機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作線を挿通するための副管腔を軸線に沿って容易に精度よく形成し得る医療用機器を提供する。
【解決手段】管状本体10は、主管腔20の周囲に補強ワイヤ32を巻回してなるワイヤ補強層30と、このワイヤ補強層30の外側に配置され主管腔20よりも小径の副管腔42を画定する樹脂製のサブチューブ40と、ワイヤ補強層30およびサブチューブ40を内包する樹脂製の外層50と、を含む。操作線60は、副管腔42の内部に移動可能に挿通され先端が管状本体10の遠位部に接続されている。保持コイル70は、外層50に内包され、サブチューブ40とワイヤ補強層30とを共巻きしている。保持コイル70の端部72の巻径は中間部74の巻径よりも大径である。
【選択図】図3

Description

本発明は、カテーテルなどの医療用機器に関する。
カテーテルや内視鏡など、体腔内に媒体や機器を導入する種々の長尺の医療用機器が知られている。近年、内視鏡のみならずカテーテルに関しても、遠位端部を屈曲させることにより体腔への進入方向が操作可能なものが提供されている。
たとえば、特許文献1には、中央内腔(主管腔:メインルーメン)の周囲に、これよりも細径の2つのワイヤ内腔(副管腔:サブルーメン)を180度対向して設けたカテーテルが記載されている。このサブルーメンの内部には変向ワイヤ(以下、操作線という)が挿通されており、基端側の作動ハンドルを操作して操作線を牽引することによりカテーテルの先端が曲がるようになっている。
より具体的には、特許文献1のカテーテルにおいては、ワイヤ内腔(以下、副管腔という)をもつ2本のポリマーチューブを、フッ素系樹脂材料などからなる薄い内層の外面に沿って敷設し、このポリマーチューブの内部に操作線が挿通されている。特許文献1には、副管腔を軸線に沿って内層の周囲に敷設する方法が幾つか記載されている。第一の方法は、ポリマーチューブを予備押出成形したうえで内層に沿って配置する方法である。第二の方法は、マンドレルの周囲に内層が形成された芯線を送り出しながら、その外面に沿ってポリマーチューブを押出成形する方法である。第三の方法は、ポリマーチューブを成形せず、内層の押出成形時に溶融樹脂に加圧流体を注入することで副管腔を形成する方法である。
特許文献1では、さらに副管腔の周囲に円筒形ワイヤ編成体(以下、ワイヤ補強層という)を締め付けて作成する。上記の第三の方法の場合は内層の周囲に、そして第一または第二の方法の場合は内層に沿って敷設したポリマーチューブの周囲に、多条のワイヤをメッシュ状に編組してワイヤ補強層を作成し、これを締め付ける。そのうえで、外層を形成するための溶融樹脂をワイヤ補強層に含浸させてカテーテルシースを作成する。
特開2006−192269号公報
ポリマーチューブは操作線をカテーテルの先端から基端まで案内する経路を規定する。したがって、ポリマーチューブが内層の周囲で蛇行していると、操作線を牽引したときにポリマーチューブの内壁面と接触して摩擦が生じる。操作線とポリマーチューブの内壁面との間に摩擦が生じると、種々の問題が発生する。まず、操作線が摩耗して破断しやすくなる。そして、ポリマーチューブの内壁面が摩耗して粗くなり更に摩擦が増大する。さらに、操作線の摺動抵抗が増大するため、牽引された操作線がポリマーチューブの内壁面との静止摩擦によって保持されてしまい、カテーテルの先端の屈曲を元に戻すことが困難になる。
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、副管腔を真っ直ぐに形成することは極めて困難であった。なぜならば、上記の第一または第二の方法の場合、カテーテルの軸線に沿って内層の表面にポリマーチューブを敷設したままでワイヤ補強層を編組し、さらにワイヤ補強層を締め付けることは困難なためである。多条のワイヤでワイヤ補強層を編組し、さらにこれを締め付ける際に、副管腔に対して内層の周方向に外力が付与されることは不可避であり、副管腔を内層に沿って軸線に真っ直ぐ平行に維持することは困難である。また第三の方法の場合、長尺のカテーテルの軸心方向の全長に亘って副管腔を真っ直ぐに内部形成しながら内層を押出成形することは容易ではない。加圧流体の注入圧には必然的に経時的な変動が生じるため、未硬化の溶融した内層の内部で副管腔の形成位置を厳密に維持することは困難だからである。
なお、ここでは、カテーテルを例示して説明したが、同様の課題はカテーテルに限らず操作線で操作を行なう医療用機器の全般において生じる課題である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、操作線を挿通するための副管腔を軸線に沿って容易に精度よく形成し得る医療用機器を提供するものである。
本発明によれば、主管腔の周囲に補強ワイヤを巻回してなるワイヤ補強層と、ワイヤ補強層の外側に配置され主管腔よりも小径の副管腔を画定する樹脂製のサブチューブと、ワイヤ補強層およびサブチューブを内包する樹脂製の外層と、を含む長尺の管状本体と、副管腔の内部に移動可能に挿通され先端が管状本体の遠位部に接続された操作線と、操作線を牽引操作して管状本体の遠位部を屈曲させる操作部と、外層に内包されサブチューブとワイヤ補強層とを共巻きする保持コイルと、を備え、保持コイルの端部の巻径が中間部の巻径よりも大径であることを特徴とする医療用機器が提供される。
上記の医療用機器によれば、副管腔を画定するサブチューブとワイヤ補強層とを保持コイルで共巻きしているため、ワイヤ補強層の外側に配置されたサブチューブの配置位置を精度よく維持することができる。そして、保持コイルの端部の巻径が中間部の巻径よりも大径であることで、当該端部において樹脂製の外層に対するアンカー性が向上する。すなわち、保持コイルの中間部がサブチューブとワイヤ補強層とを共巻きしてサブチューブの配置位置を固定し、保持コイルの端部が外層の樹脂に良好にアンカーするため、外層とサブチューブとの位置関係が安定して維持される。
本発明によれば、医療用機器において操作線を挿通するための副管腔を軸線に沿って容易に精度よく形成する技術が提供される。
本発明の第一実施形態のカテーテルの横断面図である。 図1のII−II線断面図である。 第一実施形態のカテーテルの他の横断面図である。 図4(a)はコイル素線の斜視図である。図4(b)は他のコイル素線の斜視図である。 図5(a)は本発明の実施形態のカテーテルの全体側面図である。図5(b)はホイール操作部を一方向に操作した状態を示すカテーテルの全体側面図である。図5(c)はホイール操作部を他方向に操作した状態を示すカテーテルの全体側面図である。 本発明の第二実施形態のカテーテルの横断面図である。 第二実施形態のカテーテルの遠位部を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一符号を付し、その詳細な説明は重複しないように適宜省略する。
<第一実施形態>
図1から図4を参照して、本発明の第一実施形態の医療用機器の概要について説明する。医療用機器としてカテーテル100を例示する。本発明はカテーテル100のほか、操作線60を牽引して遠位部DEを屈曲させることができる内視鏡その他の医療用機器に適用することができる。
図1は、カテーテル100を軸心方向に対して垂直に切った断面図(横断面図)である。
図2は、カテーテル100の遠位部DEを軸心方向に沿って切った断面図(縦断面図)であり、図1のII−II線断面図である。図1の横断面図の切断位置を図2にてI−I線で示す。
図3は、カテーテル100を図1よりも遠位側で切った他の横断面図である。図3の横断面図の切断位置を図2にてIII−III線で示す。
図4(a)はコイル素線70aの斜視図であり、図4(b)は他のコイル素線70bの斜視図である。図4(a)はコイル素線70aの巻回形状が中間部74から端部72にかけて遷移する様子を示す斜視図である。図4(b)は、同様にコイル素線70bの巻回形状が中間部74から端部72にかけて遷移する様子を示す斜視図である。
本実施形態のカテーテル100は、長尺の管状本体10、操作線60、操作部90(図5を参照)および保持コイル70を備えている。
管状本体10は、主管腔20の周囲に補強ワイヤ32を巻回してなるワイヤ補強層30と、このワイヤ補強層30の外側に配置され主管腔20よりも小径の副管腔42を画定する樹脂製のサブチューブ40と、ワイヤ補強層30およびサブチューブ40を内包する樹脂製の外層50と、を含む。操作線60は、副管腔42の内部に移動可能に挿通され先端が管状本体10の遠位部DE(図2を参照)に接続されている。操作部90は、操作線60を牽引操作して管状本体10の遠位部DEを屈曲させる。保持コイル70は、外層50に内包され、サブチューブ40とワイヤ補強層30とを共巻きしている。
本実施形態のカテーテル100は、図3および図4(a)、(b)に示すように、保持コイル70の端部72の巻径が中間部74の巻径よりも大径であることを特徴とする。
ここでいう端部72とは、保持コイル70の先端側または基端側の一方または両方の端部をいう。中間部74とは、端部72に隣接または近接する領域であり、管状本体10の軸心方向の中央を意味するものではない。
保持コイル70の端部72または中間部74の巻径とは、保持コイル70を端部72または中間部74で切断して軸心方向に目視したループ形状の外形寸法をいう。そして、保持コイル70の端部72の巻径が中間部74の巻径よりも大径であるとは、(1)端部72と中間部74とが同形状である場合は、端部72の外形寸法が、中間部74の対応する外形寸法よりも大きいことをいい、(2)端部72と中間部74とが異形状である場合は、端部72の外形の長径が中間部74の外形の長径よりも大きい、および/または端部72の外形の短径が中間部74の外形の短径よりも大きいことをいう。
以下、本実施形態を詳細に説明する。本実施形態のカテーテル100は、管状本体10を血管内に挿通させて用いられる血管内カテーテルである。
管状本体10はシースとも呼ばれ、内部に主管腔(メインルーメン)20が通孔形成された中空管状かつ長尺の部材である。より具体的には、管状本体10は、肝臓の8つの亜区域の何れにも進入させることが可能な外径および長さに形成されている。
管状本体10は積層構造を有している。図1および図3に示すように、主管腔20を中心に、内径側から順に内層24、第一外層52および第二外層54が積層されて管状本体10は構成されている。第二外層54の外表面には親水層(図示せず)が形成されている。内層24、第一外層52および第二外層54は、可撓性の樹脂材料からなり、それぞれ円環状で略均一の厚みを有している。第一外層52および第二外層54を併せて外層50と呼称する場合がある。
内層24は管状本体10の最内層であり、その内壁面により主管腔20を画定する。主管腔20の横断面形状は特に限定されないが、本実施形態では円形である。横断面円形の主管腔20の場合、その直径は、管状本体10の軸心方向に亘って均一でもよく、または軸心方向の位置により相違してもよい。たとえば、管状本体10の一部または全部の長さ領域において、先端から基端に向かって主管腔20の直径が連続的に拡大するテーパー状とすることができる。
内層24の材料は、例えば、フッ素系の熱可塑性ポリマー材料を挙げることができる。このフッ素系の熱可塑性ポリマー材料としては、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)およびペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)を挙げることができる。内層24をこのようなフッ素系ポリマー材料で構成することにより、主管腔20を通じて薬液等を供給する際のデリバリー性が良好となる。また、主管腔20にガイドワイヤーを挿通する場合に、ガイドワイヤーの摺動抵抗が低減される。
外層50は、管状本体10の主要な肉厚を構成する。外層50は、ワイヤ補強層30、サブチューブ40および保持コイル70を内包する断面円環状の第一外層52と、この第一外層52の周囲に設けられて第二補強層80を内包する断面円環状の第二外層54と、を含む。
外層50の材料としては熱可塑性ポリマー材料を用いることができる。この熱可塑性ポリマー材料としては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)などのナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)を挙げることができる。
外層50には無機フィラーを混合してもよい。無機フィラーとしては、硫酸バリウムや次炭酸ビスマスなどの造影剤を例示することができる。外層50に造影剤を混合することで、体腔内における管状本体10のX線造影性を向上することができる。
第一外層52と第二外層54とは、同種または異種の樹脂材料からなる。図1および図3では第一外層52と第二外層54との境界面を明示してあるが、本発明はこれに限られない。第一外層52と第二外層54とを同種の樹脂材料で構成した場合、両層の境界面は渾然一体に融合していてもよい。すなわち、本実施形態の外層50は、第一外層52と第二外層54とが互いに区別可能な多層で構成されていてもよく、または第一外層52と第二外層54とが一体となった単一層として構成されていてもよい。
ワイヤ補強層30は、管状本体10のうち操作線60よりも内径側に設けられて内層24を保護する保護層である。操作線60の内径側にワイヤ補強層30が存在することで、操作線60が第一外層52および内層24を破断させて主管腔20に露出することを防止する。
ワイヤ補強層30は、補強ワイヤ32をコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。より具体的には、本実施形態のワイヤ補強層30として、補強ワイヤ32をメッシュ状に編組したブレード層を例示する。第一外層52はワイヤ補強層30とサブチューブ40との間に含浸している。補強ワイヤ32の条数や、コイルピッチ、メッシュ数は特に限定されない。ここで、ワイヤ補強層30のメッシュ数とは、補強ワイヤ32の延在方向にみた単位長さ(1インチ)あたりの交差本数(目の数)をいう。
補強ワイヤ32の材料には、タングステン(W)、ステンレス鋼(SUS)、ニッケルチタン系合金、鋼、チタン、銅、チタン合金または銅合金などの金属材料のほか、内層24および第一外層52よりも剪断強度が高いポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)またはポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂材料を用いることができる。本実施形態では、補強ワイヤ32としてステンレス鋼の細線を挙げる。
第二補強層80は、管状本体10のうち操作線60よりも外径側に設けられて第二外層54を保護する保護層である。操作線60の外径側に第二補強層80が存在することで、操作線60が第二外層54および親水層(図示せず)を破断させて管状本体10の外部に露出することを防止する。
第二補強層80は第二補強ワイヤ82をコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。第二補強ワイヤ82には、ワイヤ補強層30の補強ワイヤ32として例示した上記の材料を用いることができる。第二補強ワイヤ82と補強ワイヤ32とは同種の材料でもよく、または異種の材料でもよい。本実施形態では、第二補強ワイヤ82として、補強ワイヤ32と同種の材料(ステンレス鋼)からなる細線をメッシュ状に編組したブレード層を例示する。
第二補強ワイヤ82と補強ワイヤ32との線径は同一でもよく、または異なってもよい。本実施形態では、第二補強ワイヤ82と補強ワイヤ32とは同一の線径である。
また、ワイヤ補強層30を構成する補強ワイヤ32の条数と、第二補強層80を構成する第二補強ワイヤ82の条数との大小も特に限定されないが、本実施形態では同数である。図1および図3では、ワイヤ補強層30、第二補強層80ともにそれぞれ16条のワイヤ(補強ワイヤ32、第二補強ワイヤ82)からなるブレード層を図示してある。
サブチューブ40は副管腔42を画定する中空管状の部材である。サブチューブ40は外層50(第一外層52)の内部に埋設されている。サブチューブ40は、たとえば熱可塑性ポリマー材料により構成することができる。その熱可塑性ポリマー材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、または四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)などの低摩擦樹脂材料が挙げられる。
サブチューブ40は、外層50よりも曲げ剛性率および引張弾性率が高い材料で構成されている。
サブチューブ40の外表面には金属ナトリウム処理またはプラズマ処理などのエッチング処理が施されている。これによりサブチューブ40と外層50との密着性を向上している。
図1に示すように、複数本のサブチューブ40が主管腔20の周囲に対向して配置されている。本実施形態のカテーテル100では、2本のサブチューブ40(40a,40b)が主管腔20の周囲に180度対向して配置されている。これらのサブチューブ40には操作線60がそれぞれ挿通されている。2本のサブチューブ40は、管状本体10の軸心方向に対して平行に配設されている。
図1および図3に示すように、複数本のサブチューブ40は主管腔20を取り囲むように、同一の円周上に配置されている。本実施形態に代えて、3本または4本のサブチューブ40を主管腔20の周囲にそれぞれ120度または90度間隔で対向させて配置してもよい。5本以上のサブチューブ40を配置してもよい。総てのサブチューブ40に操作線60を配置してもよく、または一部のサブチューブ40に操作線60を配置してもよい。
操作線60は、サブチューブ40に対して摺動可能に遊挿されている。操作線60の先端部は管状本体10の遠位部DEに固定されている。操作線60の先端を第一マーカー14に固着してもよく、または外層50に埋め込んで固定してもよい。操作線60を基端側に牽引することで、管状本体10の軸心に対して偏心した位置に引張力が付与されるため管状本体10は屈曲する。本実施形態の操作線60は極めて細く可撓性が高いため、操作線60を遠位側に押し込んでも、管状本体10の遠位部DEには実質的に押込力は付与されない。
操作線60は、単一の線材により構成されていてもよいが、複数本の細線を互いに撚りあわせることにより構成された撚り線であってもよい。
操作線60としては、低炭素鋼(ピアノ線)、ステンレス鋼(SUS)、耐腐食性被覆した鋼鉄線、チタンもしくはチタン合金、またはタングステンなどの金属線を用いることができる。このほか、操作線60としては、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)(PBO)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはボロン繊維などの高分子ファイバーを用いることができる。
保持コイル70は、サブチューブ40とワイヤ補強層30とを共巻きしている一条または多条のコイルである。共巻きしているとは、保持コイル70のコイル素線70a、70bが実質的に弛みなくワイヤ補強層30および/またはサブチューブ40の表面に接していることをいう。本実施形態の保持コイル70は、多条(2条)のコイル素線70a、70bをピッチ巻回してなる。本実施形態に代えて、3条以上のコイル素線によって保持コイル70を構成してもよい。なお、ピッチ巻回とは密着巻回ではないことを意味し、少なくとも保持コイル70の一部長さ領域において、一条または多条に螺旋巻回されたコイル素線の隣接するループ同士が軸心方向に離間していることをいう。
保持コイル70を構成するコイル素線70a、70bの材料としては、補強ワイヤ32として使用可能な上記の金属材料または樹脂材料のいずれかを用いることができる。保持コイル70(コイル素線70a、70b)の延性は、補強ワイヤ32の延性よりも高い。
保持コイル70(コイル素線70a、70b)として、補強ワイヤ32よりもヤング率が低い金属線を用いることができる。具体的には、銅または銅合金を保持コイル70に用い、補強ワイヤ32にはタングステンやステンレスバネ鋼を用いることができる。
このほか、保持コイル70(コイル素線70a、70b)には、補強ワイヤ32と同種金属の鈍し材を用いることができる。具体的には、鈍し材であるオーステナイト系の軟質ステンレス鋼(W1またはW2)を保持コイル70に用い、補強ワイヤ32にはステンレスバネ鋼を用いることができる。
このように、保持コイル70に延性の高い材料を用いることで、サブチューブ40の周囲にコイル素線70a、70bをコイル巻回した際に、巻き緩むことなく塑性的に伸長変形してサブチューブ40を固定することができる。一方、ワイヤ補強層30は管状本体10におけるキンクの発生を防止する部材であるため、弾性復元力が高いバネ性の材料を用いることが好ましい。
保持コイル70の線径は、操作線60の線径よりも小さい。すなわち、管状本体10の遠位部DEを屈曲させるための牽引力が負荷される操作線60に比べて、外層50の内部でサブチューブ40をワイヤ補強層30に対して捕縛しておく保持コイル70は細径で足りる。保持コイル70を操作線60よりも細径とすることで、保持コイル70を包埋する外層50の厚さを抑制することができ、またサブチューブ40の周囲に巻回した保持コイル70が巻き緩むことも低減される。
以下、保持コイル70の巻回形状について説明する。保持コイル70の巻回形状とは、保持コイル70のループを先端側から見た形状である。
保持コイル70の先端側の端部72における巻回形状を図3に破線で示す。保持コイル70の中間部74における巻回形状を図1および図3に破線で示す。
本実施形態の保持コイル70は、主管腔20の周囲に対向配置された一対のサブチューブ40の外側を取り囲んで螺旋状に巻回されている。保持コイル70の中間部74における巻回形状は、サブチューブ40a,40bを長径方向のコーナー部とする略菱形または角丸多角形である。
保持コイル70は、サブチューブ40の周面、具体的には主管腔20の軸心とは反対側にあたる外側表面に接している。ここで、略菱形とは、第一の対角線が第二の対角線よりも長く、かつ当該第一の対角線と当該第二の対角線とが略直交していることを意味している。ここでいう略菱形は、菱形のほか、凧形(カイト形)や、偏平六角形や偏平八角形などの偏平多角形を含む。
本実施形態の保持コイル70は、コーナー部どうしの中間位置でワイヤ補強層30の外表面に接している。より具体的には、保持コイル70は、図1に示す略菱形の巻回形状の短径方向の両側にあたる位置で、ワイヤ補強層30の補強ワイヤ32に乗り上げるようにして接している。
保持コイル70の具体的な巻回形状は、保持コイル70の物性および巻張力により決まる。保持コイル70の延性が高くて曲げ剛性が低い場合、または巻張力が大きい場合は、図1に示すように、長径の位置(サブチューブ40の外側表面)と短径の位置(ワイヤ補強層30の外表面)との間は略直線状となる。この場合、保持コイル70の巻回形状は略菱形となる。保持コイル70の延性が低くて曲げ剛性が高い場合、または巻張力が小さい場合は、長径の位置(サブチューブ40の外側表面)と短径の位置(ワイヤ補強層30の外表面)との中間部(辺)は弧状に湾曲して巻回形状は略楕円形に近くなる。かかる形状も略菱形に含む。
本実施形態に代えて、3本以上(N本)のサブチューブ40が主管腔20の周囲に均等に分散配置されている場合、保持コイル70の巻回形状は、各サブチューブ40をコーナー部とする角丸N角形となってもよい。具体的には、3本のサブチューブ40が主管腔20の周囲に120度間隔で均等に分散配置されている場合、保持コイル70の形状は、各サブチューブ40をコーナー部とする角丸三角形とすることができる。ここでいう角丸N(多)角形とは、鈍形状のコーナー部以外の中間部(辺)が直線状である形状のほか、この中間部(辺)がコーナー部よりも曲率が小さい弧状である形状を含む。
保持コイル70の巻回形状が角丸N角形の場合も、コーナー部どうしの中間位置でワイヤ補強層30の外表面に接していてよい。
中間部74における本実施形態の保持コイル70の巻回形状は、長径方向と短径方向とを含む形状である。長径方向とは、保持コイル70の巻回中心(本実施形態では主管腔20の軸心)を基点として、保持コイル70が外形までの距離が長い向きである。短径方向とは、同じく保持コイル70の巻回中心を基点として、保持コイル70が外形までの距離が短い向きである。長径方向と短径方向とは、保持コイル70の巻回中心を基点として、180度反対向きの関係にあってもよく、または180度以外の角度で交差していてもよい。
たとえば、本実施形態のカテーテル100の場合、管状本体10の横断面においてサブチューブ40a,40bは長径方向のコーナー部に配置されている。そして、図1に示すように、中間部74における保持コイル70の巻回形状は、サブチューブ40a,40bを長径方向の両端のコーナー部とし、ワイヤ補強層30の外表面に接する略菱形である。この場合、長径方向は巻回中心から一対のサブチューブ40a,40bのいずれかに向かう方向(図1の上下方向)であり、短径方向は長径方向に直交する方向(図1の左右方向)である。
一方、本実施形態に代えて、保持コイル70の巻回形状が、3本のサブチューブ40をそれぞれコーナー部とする角丸三角形の場合、巻回形状における長径方向は、巻回中心から任意のコーナー部に向かう方向である。一方、この場合の巻回形状における短径方向は、巻回中心から任意の辺の中央に向かう方向である。したがって、この場合、長径方向と短径方向とは180度反対向きであり、言い換えると一直線上に載っている。
図3および図4(a)、(b)に示すように、本実施形態の保持コイル70の先端側の端部72の巻径は、当該端部72に隣接する中間部74の巻径よりも大径である。そして、中間部74から先端側の端部72にかけて、保持コイル70の巻径が複数巻きのループに亘って徐々に拡大している。
保持コイル70の端部72の巻径を中間部74の巻径よりも大径にする方法は特に限定されないが、一例として、コイル素線70a、70bを螺旋巻回する際の巻張力を端部72において漸減することにより実現することができる。
より具体的には、保持コイル70の中間部74から端部72にかけて、長径方向の巻径は略同等であり、かつ短径方向の巻径が徐々に拡大している。図3に破線で示すように、端部72および中間部74の巻回形状は、一対のサブチューブ40の外側表面をそれぞれ長径の両端とする。そして、中間部74では偏平な略菱形の巻回形状であり、その先端側に連続する端部72では短径方向(図3の左右方向)の巻径が複数巻きのループに亘って徐々に拡大して短径寸法が長径寸法に漸近している。保持コイル70の先端における巻回形状は略円形になっている。
保持コイル70(コイル素線70a、70b)は、端部72において一対のサブチューブ40どうしの中間位置で終端している。図3および図4(a)、(b)に示すように、コイル素線70a、70bの巻回方向は共通であり、端点71は主管腔20を挟んで対向している。これにより、コイル素線70a、70bの端点71がサブチューブ40と干渉して傷つけることがない。
本実施形態におけるコイル素線70a、70bの端点71は、外層50(第一外層52)に埋め込まれて固定されている。後述する第二実施形態では、端点71を第一マーカー14に固定することを説明する。
管状本体10が屈曲した際に、屈曲の外側は伸張し、内側は圧縮される。上記のように、サブチューブ40は、外層50よりも曲げ剛性率および引張弾性率が高い材料からなるため、外層50は柔軟に伸張または圧縮されるのに対して、サブチューブ40の伸張または圧縮は小さい。このため管状本体10が屈曲するとサブチューブ40と外層50との界面に剪断力が生じるが、保持コイル70がサブチューブ40とワイヤ補強層30とを共巻きした状態で外層50に埋設されているため、サブチューブ40と外層50との界面の剥離が防止される。
管状本体10の軸心方向にみて、保持コイル70は、サブチューブ40の略全長に亘って巻回されている。これにより、一対のサブチューブ40がワイヤ補強層30の表面に沿って管状本体10の軸心方向に平行を保った状態で、保持コイル70によりワイヤ補強層30とサブチューブ40との相対位置が固定されている。
保持コイル70は、中間部74において、サブチューブ40とワイヤ補強層30とを互いに緩みなく密着させて共巻きしている。このため、外層50の成形工程を経てもサブチューブ40がワイヤ補強層30に対して高い精度で平行な状態を保つことができる。
そして本実施形態の保持コイル70のように、大径に巻回された端部72をもつことで、端部72において外層50(第一外層52)に対するアンカー性が向上する。また、端部72が保持コイル70の先端側の端部であることで、管状本体10の遠位部DEの曲げ剛性を、保持コイル70の長径方向と短径方向とで平準化している。これにより、管状本体10の遠位部DEが保持コイル70の短径方向にキンクすることが抑制される。
管状本体10は、保持コイル70の外側に、第二補強ワイヤ82を断面円形に巻回してなる第二補強層80を備えている。本実施形態の第二補強層80は金属の細線をメッシュ状に編組したブレード層である。すなわち、本実施形態の管状本体10は、ワイヤ補強層30、保持コイル70および第二補強層80という三層の金属層を備えている。
第二補強層80は、ワイヤ補強層30とともに管状本体10に曲げ弾性を付与する部材である。操作線60の牽引操作により管状本体10の遠位部DEを屈曲させたのち、操作線60の引張荷重を除去したときに、管状本体10が弾性的に復元することが好ましい。このため、本実施形態の管状本体10は、ワイヤ補強層30(補強ワイヤ32)および第二補強層80(第二補強ワイヤ82)にバネ性の金属材料を用いることが好ましい。したがって、保持コイル70の延性は、補強ワイヤ32および第二補強ワイヤ82のいずれの延性よりも高い。
第二補強層80は、第一外層52の外表面に接している。ワイヤ補強層30と第二補強層80は、管状本体10と同軸に配置されている。第二補強層80はワイヤ補強層30およびサブチューブ40の周囲を取り囲むように、これらと離間して配置されている。
保持コイル70の平均のピッチ間隔、すなわち隣接するコイル素線70a、70bの平均ループ間隔は、ワイヤ補強層30(補強ワイヤ32)および第二補強層80(第二補強ワイヤ82)のピッチ間隔のいずれよりも大きい。ブレード層であるワイヤ補強層30および第二補強層80のピッチ間隔とは、同方向に巻回された隣接する補強ワイヤ32同士または第二補強ワイヤ82同士の、管状本体10の軸心方向の間隔である。なお、本実施形態に代えて、保持コイル70のピッチ間隔が、ワイヤ補強層30(補強ワイヤ32)および第二補強層80(第二補強ワイヤ82)のピッチ間隔の一方または両方よりも小さくてもよい。
管状本体10の遠位部DEには、第一マーカー14と、この第一マーカー14よりも近位側に位置する第二マーカー16と、が設けられている。第一マーカー14および第二マーカー16は、白金など、X線等の放射線が不透過の材料からなるリング状の部材である。第一マーカー14および第二マーカー16の2つのマーカーの位置を指標とすることにより、放射線(X線)観察下において体腔(血管)内における管状本体10の先端の位置を視認することができる。これにより、カテーテル100の屈曲操作を行うのに最適なタイミングを容易に判断することができる。
操作線60の先端部は、管状本体10のうち第二マーカー16よりも遠位側の部分に固定されている。操作線60を牽引することで、遠位部DEのうち第二マーカー16よりも遠位側の部分が屈曲する。本実施形態のカテーテル100では、操作線60の先端部は第一マーカー14に固定されている。操作線60を第一マーカー14に固定する態様は特に限定されず、ハンダ接合、熱融着、接着剤による接着、操作線60と第一マーカー14との機械的掛止などを挙げることができる。
第二マーカー16の内径は、第一マーカー14の内径よりも大きい。第一マーカー14はワイヤ補強層30の外表面に接触しているか、またはほぼ接触するように配置されている。第一マーカー14の内径はワイヤ補強層30の外径よりも大きく、第二補強層80の内径よりも小さい。
第二マーカー16は、第二補強層80の外表面に接触しているか、またはほぼ接触するように配置されている。第二マーカー16の内径は第二補強層80の外径よりも大きい。
図2に示すように、ワイヤ補強層30の遠位端は、第一マーカー14の配設領域に達している。ワイヤ補強層30の遠位端は、第一マーカー14の近位端よりも遠位側、具体的には第一マーカー14の遠位端の近傍に位置している。ワイヤ補強層30が第一マーカー14の配設領域まで到達していることで、第一マーカー14の近位端における管状本体10の曲げ剛性の不連続性を緩和してキンクの発生を防止している。第二補強層80の遠位端は、第一マーカー14の近位端よりも近位側、かつ第二マーカー16の配設領域の近位端よりも遠位側である。より具体的には、第二補強層80の遠位端は第二マーカー16の遠位端の近傍に位置している。
ワイヤ補強層30および第二補強層80の近位端は、管状本体10の近位端、すなわち操作部90の内部に位置している。
内層24の遠位端は、管状本体10の遠位端まで到達していてもよく、または遠位端よりも基端側で終端していてもよい。内層24が終端する位置としては、第一マーカー14の配設領域の内部でもよい。
第二外層54の外表面に形成される親水層は、カテーテル100の最外層を構成する。親水層は、管状本体10の全長に形成されていてもよく、または遠位部DEを含む先端側の一部長さ領域のみに形成されていてもよい。親水層は、たとえば、ポリビニルアルコール(PVA)などの無水マレイン酸系ポリマーやその共重合体、ポリビニルピロリドンなどの親水性の樹脂材料からなる。
本実施形態のカテーテル100の構成要素の代表的な寸法について説明する。
主管腔20の直径は400μm〜600μm(上限値および下限値を含む。以下同じ。)、内層24の厚さは5μm〜30μm、外層50の厚さは10μm〜200μmとすることができる。サブチューブ40の肉厚は、内層24よりも薄く、かつ1μm〜10μmとすることができる。ワイヤ補強層30の内径は410μm〜660μm、ワイヤ補強層30の外径は450μm〜740μm、第二補強層80の内径は560μm〜920μm、第二補強層80の外径は600μm〜940μmとすることができる。
第一マーカー14の内径は450μm〜740μm、第一マーカー14の外径は490μm〜820μm、第二マーカー16の内径は600μm〜940μm、第二マーカー16の外径は640μm〜960μmとすることができる。第一マーカー14の幅寸法(管状本体10の軸心方向の寸法)は0.3mm〜2.0mm、第二マーカー16の幅寸法は0.3mm〜2.0mmとすることができる。
カテーテル100の軸心からサブチューブ40の中心までの半径(距離)は300μm〜450μm、サブチューブ40の内径(直径)は40μm〜100μm、操作線60の太さは25μm〜60μmとすることができる。
管状本体10の直径は700μm〜980μm、すなわち外径が直径1mm未満であり、腹腔動脈などの血管に挿通可能である。
図5(a)は、本実施形態のカテーテル100の全体側面図である。図5(b)は、ホイール操作部92を一方向(同図における時計回り)に操作した状態を示すカテーテル100の全体側面図である。図5(c)は、ホイール操作部92を他方向(同図における反時計回り)に操作した状態を示すカテーテル100の全体側面図である。
図5(a)に示す操作部90は、使用者が手で把持する本体ケース94と、この本体ケース94に対して回転可能に設けられたホイール操作部92と、を有している。管状本体10の基端部は、本体ケース94の内部に導入されている。
カテーテル100は、管状本体10の主管腔20と連通して設けられたハブ96を備えている。ハブ96にはシリンジ(図示せず)が装着される。ハブ96は本体ケース94の後端部に設けられており、ハブ96の後方(図5(a)の右方)からシリンジが装着される。シリンジによってハブ96内に薬液等を注入することにより、主管腔20を介して薬液等を患者の体腔内へ供給することができる。
管状本体10には、本体ケース94の前端部の内部において外周面からサブチューブ40に連通する側孔が穿設されている。操作線60(図1から図3を参照)は、この側孔を通じて管状本体10の外部に引き出される。引き出された操作線60の基端部は、ホイール操作部92に対して、直接的または間接的に連結されている。ホイール操作部92を何れかの方向に回転操作することにより、二本の操作線60の一方を基端側に牽引して張力を与え、他方を緩めることができる。これにより、牽引された操作線60がカテーテル100の遠位部DEを屈曲させる。具体的には、図5(b)に示すようにホイール操作部92を一方向(時計回り)に回転させると、一方の操作線60が基端側に牽引されて管状本体10の遠位部DEは屈曲する。図5(c)に示すようにホイール操作部92をその回転軸周りにおいて他方向(反時計回り)に回転させると、他方の操作線60が基端側に牽引されて遠位部DEは逆向きに屈曲する。このように、2本の操作線60を選択的に牽引することにより、カテーテル100の遠位部DEを、互いに同一平面に含まれる第一または第二の方向に選択的に屈曲させることができる。
本体ケース94には、ホイール操作部92に接する位置に凹部95が形成されている。凹部95には、ホイール操作部92に向かって進退自在に摺動するスライダ98が設けられている。スライダ98のうちホイール操作部92に向く端部には突起99が形成されている。スライダ98をホイール操作部92に向けて摺動させると、突起99がホイール操作部92の周面に掛止されてホイール操作部92の回転を規制する。これにより、カテーテル100の屈曲状態を維持することができる。図5(a)はスライダ98の突起99とホイール操作部92とが非係合でホイール操作部92が回転可能な状態を示す。図5(b)および図5(c)は、スライダ98の突起99とホイール操作部92とが係合してホイール操作部92が回転規制され、遠位部DEの屈曲状態が保持されている状態を示す。
<第二実施形態>
図6および図7を用いて本発明の第二実施形態のカテーテル100を説明する。図6は第二実施形態のカテーテル100の横断面図である。図6は、図2のVI−VI線断面図である。図7は第二実施形態のカテーテル100の遠位部DEを示す側面図である。
管状本体10の遠位部DEには、第一実施形態と同様に、放射線不透過材料からなるマーカー部(第一マーカー14)が装備されている。第一マーカー14は保持コイル70の先端側の端部72よりも遠位側に装備されている。
第一マーカー14はワイヤ補強層30(補強ワイヤ32)の外側面に装着されており、保持コイル70と第一マーカー14とは管状本体10の径方向に、少なくとも部分的に重なり合っている。
本実施形態の保持コイル70の先端(端点71)は、マーカー部(第一マーカー14)の基端側に対して接着材56により接着固定されている。図7に示すように、2本のコイル素線70a、70bの端点71は、第一マーカー14の基端側の端面に押し当てられた状態で接着固定されている。すなわち、コイル素線70a、70bは第一マーカー14によって巻き緩みが抑制された状態で固定されている。
具体的には、ワイヤ補強層30の表面にコイル素線70a、70bを螺旋巻回する。つぎに、螺旋巻回されたコイル素線70a、70bの上から接着材56を塗布する。これにより、接着材56は補強ワイヤ32の目開きに充填され、かつコイル素線70a、70bの一部長さを埋包した状態となる。接着材56の乾燥後、コイル素線70a、70bの余剰長さを切断することで、コイル素線70a、70bの端点71が第一マーカー14の基端側の端面にばらけることなく固定される。これにより、コイル素線70a、70bの端点71が外層50やサブチューブ40を傷つけることがない。
図7に示すように、ワイヤ補強層30は多条の補強ワイヤ32を編組してなる。互いに交差する多条の補強ワイヤ32は矩形の目開きを構成する。接着材56は、ワイヤ補強層30のうちマーカー部(第一マーカー14)の基端側に隣接する複数の目開きの内側に充填されている。保持コイル70(コイル素線70a、70b)の先端(端点71)は、この接着材56に接着固定されている。
接着材56は、隣接する複数の目開きに充填されている。接着材56は、第一マーカー14の基端側に沿って全周に設けられていてもよく、または端点71を包含する一部領域のみに設けられていてもよい。本実施形態では、接着材56が充填されたワイヤ補強層30の複数の目開きは、互いに隣接してワイヤ補強層30における非周回領域を構成している。接着材56を周回状ではなく非周回に設けることで、端点71の固着作業が容易であり、また第一マーカー14の基端側における管状本体10の柔軟性を損なうことが防止される。
接着材56には、有機系接着剤または鑞付けを用いることができる。
有機系接着剤としては、常温硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、溶液型接着剤またはホットメルト型接着剤を用いることができる。
常温硬化型接着剤としては、シアノアクリレート系接着剤、シリコーン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤またはアクリル樹脂系接着剤などの反応系接着剤のほか、ウレタンアクリレートやエポキシアクリレートなどの紫外線硬化系接着剤を用いることができる。
熱硬化型接着剤としては、エポキシ樹脂系接着剤を用いることができる。
溶液型接着剤としては、アクリル樹脂エマルジョン接着剤、α−オレフィン系接着剤、ウレタン樹脂溶剤系接着剤、エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤、酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤またはポリ酢酸ビニル樹脂溶液系接着剤を例示することができる。
ホットメルト型接着剤としては、エチレン-酢酸ビニル樹脂ホットメルト接着剤、ポリウレタン樹脂ホットメルト接着剤、ポリオレフィン樹脂ホットメルト接着剤を例示することができる。
鑞付けとしては、ハンダまたは銀鑞を例示することができる。
接着材56は、外層50、特に第二外層54よりも融点が高いことが好ましい。これにより、保持コイル70の周囲に外層50を熱成形する際にもコイル素線70a、70bの端点71が固着されているため、端部72が巻き緩むことがない。かかる観点および硬化速度の速さから、シアノアクリレート系の瞬間接着剤である常温硬化型接着剤が好適に用いられる。
第一実施形態と同様に、本実施形態の保持コイル70は多条のコイル素線70a、70bを巻回してなる。多条のコイル素線70a、70bの先端(端点71)は、管状本体10の周方向の略同一の位置で接着材56に接着固定されている。
図7に示すように、本実施形態のコイル素線70aと70bとは先端(端点71)で束ねられて接着固定されている。ただし、これに代えて、コイル素線70aと70bとが束ねられておらず、端点71同士が管状本体10の軸心方向に互いに解離していてもよい。なお、コイル素線70a、70bの端点71同士が管状本体10の周方向の略同一の位置にあるとは、端点71同士が主管腔20を挟んで対向していることを排除する趣旨であり、端点71同士の位置が厳密に一致している状態のほか、端点71同士が主管腔20に対して同一側にあって周方向に僅かにずれている状態を含む。
なお、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
本実施形態および本製造方法は以下の技術思想を包含する。
(1)主管腔の周囲に補強ワイヤを巻回してなるワイヤ補強層と、前記ワイヤ補強層の外側に配置され前記主管腔よりも小径の副管腔を画定する樹脂製のサブチューブと、前記ワイヤ補強層および前記サブチューブを内包する樹脂製の外層と、を含む長尺の管状本体と、前記副管腔の内部に移動可能に挿通され先端が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、前記操作線を牽引操作して前記管状本体の前記遠位部を屈曲させる操作部と、前記外層に内包され前記サブチューブと前記ワイヤ補強層とを共巻きする保持コイルと、を備え、前記保持コイルの端部の巻径が中間部の巻径よりも大径であることを特徴とする医療用機器。
(2)前記保持コイルの先端側の端部の巻径が、当該端部に隣接する中間部の巻径よりも大径である上記(1)に記載の医療用機器。
(3)前記中間部から前記端部にかけて前記保持コイルの巻径が複数巻きのループに亘って徐々に拡大している上記(1)または(2)に記載の医療用機器。
(4)前記保持コイルの延性が前記補強ワイヤの延性よりも高い上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の医療用機器。
(5)前記保持コイルが、前記補強ワイヤと同種金属の鈍し材からなる上記(4)に記載の医療用機器。
(6)前記保持コイルが、前記補強ワイヤよりもヤング率が低い金属線からなる上記(4)に記載の医療用機器。
(7)前記中間部における前記保持コイルの巻回形状が長径方向と短径方向とを含み、前記保持コイルの前記中間部から前記端部にかけて、前記長径方向の巻径が略同等であり、かつ前記短径方向の巻径が徐々に拡大している上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の医療用機器。
(8)前記管状本体の横断面において前記サブチューブが前記長径方向のコーナー部に配置されている上記(7)に記載の医療用機器。
(9)複数本の前記サブチューブが前記主管腔の周囲に対向して配置されており、前記保持コイルの巻回形状が、前記サブチューブを前記長径方向のコーナー部とする略菱形または角丸多角形である上記(8)に記載の医療用機器。
(10)2本の前記サブチューブが前記主管腔の周囲に180度対向して配置されており、前記中間部における前記保持コイルの巻回形状が、前記サブチューブを前記長径方向の両端のコーナー部とし、前記ワイヤ補強層の外表面に接する略菱形であって、前記保持コイルが前記端部において前記サブチューブどうしの中間位置で終端している上記(9)に記載の医療用機器。
(11)前記管状本体の遠位部に放射線不透過材料からなるマーカー部が装備されている上記(1)から(10)のいずれか一項に記載の医療用機器。
(12)前記保持コイルの先端が前記マーカー部の基端側に対して接着材により接着固定されている上記(11)に記載の医療用機器。
(13)前記ワイヤ補強層は多条の前記補強ワイヤを編組してなり、前記ワイヤ補強層のうち前記マーカー部の基端側に隣接する複数の目開きの内側に前記接着材が充填されており、前記保持コイルの先端が前記接着材に接着固定されている上記(12)に記載の医療用機器。
(14)前記保持コイルが多条のコイル素線を巻回してなり、多条の前記コイル素線の先端が前記管状本体の周方向の略同一の位置で前記接着材に接着固定されている上記(13)に記載の医療用機器。
(15)前記複数の目開きが互いに隣接して前記ワイヤ補強層における非周回領域を構成する上記(13)または(14)に記載の医療用機器。
(16)前記接着材が、常温硬化型接着剤である上記(12)から(15)のいずれか一項に記載の医療用機器。
(17)前記主管腔と連通して設けられてシリンジが装着されるハブを更に備えるカテーテルである上記(1)から(16)のいずれか一項に記載の医療用機器。
10 管状本体
14 第一マーカー
16 第二マーカー
20 主管腔
24 内層
30 ワイヤ補強層
32 補強ワイヤ
40,40a,40b サブチューブ
42 副管腔
50 外層
52 第一外層
54 第二外層
56 接着剤
60 操作線
70 保持コイル
70a、70b コイル素線
71 端点
72 端部
74 中間部
80 第二補強層
82 第二補強ワイヤ
90 操作部
92 ホイール操作部
94 本体ケース
95 凹部
96 ハブ
98 スライダ
99 突起
100 カテーテル
DE 遠位部

Claims (17)

  1. 主管腔の周囲に補強ワイヤを巻回してなるワイヤ補強層と、前記ワイヤ補強層の外側に配置され前記主管腔よりも小径の副管腔を画定する樹脂製のサブチューブと、前記ワイヤ補強層および前記サブチューブを内包する樹脂製の外層と、を含む長尺の管状本体と、
    前記副管腔の内部に移動可能に挿通され先端が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、
    前記操作線を牽引操作して前記管状本体の前記遠位部を屈曲させる操作部と、
    前記外層に内包され前記サブチューブと前記ワイヤ補強層とを共巻きする保持コイルと、を備え、
    前記保持コイルの端部の巻径が中間部の巻径よりも大径であることを特徴とする医療用機器。
  2. 前記保持コイルの先端側の端部の巻径が、当該端部に隣接する中間部の巻径よりも大径である請求項1に記載の医療用機器。
  3. 前記中間部から前記端部にかけて前記保持コイルの巻径が複数巻きのループに亘って徐々に拡大している請求項1または2に記載の医療用機器。
  4. 前記保持コイルの延性が前記補強ワイヤの延性よりも高い請求項1から3のいずれか一項に記載の医療用機器。
  5. 前記保持コイルが、前記補強ワイヤと同種金属の鈍し材からなる請求項4に記載の医療用機器。
  6. 前記保持コイルが、前記補強ワイヤよりもヤング率が低い金属線からなる請求項4に記載の医療用機器。
  7. 前記中間部における前記保持コイルの巻回形状が長径方向と短径方向とを含み、
    前記保持コイルの前記中間部から前記端部にかけて、前記長径方向の巻径が略同等であり、かつ前記短径方向の巻径が徐々に拡大している請求項1から6のいずれか一項に記載の医療用機器。
  8. 前記管状本体の横断面において前記サブチューブが前記長径方向のコーナー部に配置されている請求項7に記載の医療用機器。
  9. 複数本の前記サブチューブが前記主管腔の周囲に対向して配置されており、前記保持コイルの巻回形状が、前記サブチューブを前記長径方向のコーナー部とする略菱形または角丸多角形である請求項8に記載の医療用機器。
  10. 2本の前記サブチューブが前記主管腔の周囲に180度対向して配置されており、
    前記中間部における前記保持コイルの巻回形状が、前記サブチューブを前記長径方向の両端のコーナー部とし、前記ワイヤ補強層の外表面に接する略菱形であって、
    前記保持コイルが前記端部において前記サブチューブどうしの中間位置で終端している請求項9に記載の医療用機器。
  11. 前記管状本体の遠位部に放射線不透過材料からなるマーカー部が装備されている請求項1から10のいずれか一項に記載の医療用機器。
  12. 前記保持コイルの先端が前記マーカー部の基端側に対して接着材により接着固定されている請求項11に記載の医療用機器。
  13. 前記ワイヤ補強層は多条の前記補強ワイヤを編組してなり、前記ワイヤ補強層のうち前記マーカー部の基端側に隣接する複数の目開きの内側に前記接着材が充填されており、前記保持コイルの先端が前記接着材に接着固定されている請求項12に記載の医療用機器。
  14. 前記保持コイルが多条のコイル素線を巻回してなり、多条の前記コイル素線の先端が前記管状本体の周方向の略同一の位置で前記接着材に接着固定されている請求項13に記載の医療用機器。
  15. 前記複数の目開きが互いに隣接して前記ワイヤ補強層における非周回領域を構成する請求項13または14に記載の医療用機器。
  16. 前記接着材が、常温硬化型接着剤である請求項12から15のいずれか一項に記載の医療用機器。
  17. 前記主管腔と連通して設けられてシリンジが装着されるハブを更に備えるカテーテルである請求項1から16のいずれか一項に記載の医療用機器。
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