JP2014187448A - 映像配信システム及びデコーダ並びに映像配信方法 - Google Patents

映像配信システム及びデコーダ並びに映像配信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画質の低下を抑制しながら映像配信の遅延時間を小さくする
【解決手段】映像配信システムのデコーダ5は、パラメータ変更判定部23を有する。パラメータ変更判定部23は、符号化モード判定部31において映像配信に許容される時間遅延である遅延許容時間に基づいて、映像データを符号化するときの符号化モードを選択する。さらに、遅延許容時間分配部32において遅延が許容される時間内で映像データを符号化するときに画質が向上するようなパラメータを設定する。これによって、映像配信時に、許容された遅延時間の範囲内で画質を向上させることが可能になる。
【選択図】図3

Description

本発明は、映像配信システム及びデコーダ並びに映像配信方法に関する。
従来のリアルタイム映像配信は、DVB−ASI(Digital Video Broadcasting − Asynchronous Serial Interface)を利用して衛星回線や無線を使用し、画像データの伝送はIP(Internet protocol)ネットワークを利用していた。近年では、IPネットワークが大容量かつ高速化されてきたことにより、IPネットワークを利用してリアルタイム映像配信も行われるようになってきた。画像データを離れた場所に送信する場合には、撮像装置で取得した映像データをエンコーダで符号化した後、IPネットワークを利用してデコーダに送信し、デコーダで復号化した後にモニタに表示させることがある。
このような映像配信システムにおいては、符号化処理や復号化処理に時間を要するので、撮像装置の実際の画像と、モニタの表示画像との間に遅延時間が生じることが知られている。このような遅延時間を減少させることは、リアルタイムの映像伝送を行う場合に重要になってくる。例えば、撮像装置のアングルをユーザがリアルタイムで遠隔操作するときには、実際の画像と、表示画像の間のタイムラグの分だけ遅れた画像を見ながらアングル操作をすることになる。このために、撮像装置のアングルを所望する角度に操作することが困難であった。そこで、従来では、解像度の異なる符号化フォーマットを予め用意しておき、撮像装置のアングルを調整するときには解像度が低くなるような符号化フォーマットを選択することによって、符号処理及び復号化処理による遅延時間を減少させていた。
また、別の従来例では、撮像装置とモニタとの間の遅延時間がデコーダからエンコーダに送信される許容値以内になるように瞬間最大出力ビットレートを決定している。例えば、遅延時間を少なくしたい場合には、ビットストリームを小さくして符号化量を少なくして映像を配信する。
特開平7−1111643号公報 特開2007−336260号公報
しかしながら、解像度が低くなるように符号化フォーマットを選択すると、遅延時間は小さくなるのが、画質が荒くなって大幅に劣化してしまう。同様に、ビットレートを変更してデータ量を少なくしただけでは、遅延時間は小さくなるが、画質が大幅に低下する。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、画質の低下を抑制しながら映像配信の遅延時間を小さくすることを目的とする。
実施形態の一観点によれば、映像データを符号化するエンコード部と、前記エンコード部で符号化された後に配信された映像データを復号化するデコード部と、映像データの配信処理に許容される遅延時間として設定された遅延許容時間内で最も画質が良くなる符号化モードを選択する符号化モード判定部と、遅延許容時間から、符号化モードによって定まる遅延時間と、映像データの配信に伴う遅延時間とを引いた残りの遅延許容時間内で、前記符号化モードで符号化される映像データの画質の向上と引き換えに遅延時間を増大させるパラメータに割り当てる遅延許容時間分配部と、を含むことを特徴とする映像配信システムが提供される。
また、実施形態の別の観点によれば、符号化された映像データを復号化するデコード部と、映像データの配信処理に許容される遅延時間として設定された遅延許容時間内で最も画質が良くなる符号化モードを選択する符号化モード判定部と、遅延許容時間から、符号化モードによって定まる遅延時間と、映像データの配信に伴う遅延時間とを引いた残りの遅延許容時間内で、前記符号化モードで符号化される映像データの画質の向上と引き換えに遅延時間を増大させるパラメータに割り当てる遅延許容時間分配部と、を含むことを特徴とするデコーダが提供される。
さらに、実施形態の別の観点によれば、映像データを符号化して配信するにあたり、映像データの配信処理に許容される遅延時間として設定された遅延許容時間内で最も画質が良くなる符号化モードを選択する工程と、遅延許容時間から、符号化モードによって定まる遅延時間と、映像データの配信に伴う遅延時間とを引いて残りの遅延許容時間を算出する工程と、残りの遅延許容時間を前記符号化モードで符号化される映像データの画質の向上と引き換えに遅延時間を増大させるパラメータに割り当てる工程と、設定したパラメータをエンコーダに通知する工程と、通知されたパラメータを用いて前記エンコーダが映像データを符号化する工程と、符号化された映像データをデコーダで復号化する工程と、を含むことを特徴とする映像配信方法が提供される。
遅延時間として許容される範囲内でも最も画質が良くなる符号化モードを選択し、さらに符号化モードによって定める遅延時間を引いた残りの遅延許容時間を画質向上のためのパラメータに割り当てるようにした。これによって、映像配信に許容される遅延時間の範囲内で画質を自動的に向上させることが可能になる。
図1は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムの概略構成の一例を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムのエンコーダの概略構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムのデコーダの概略構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムにおける符号化モードの画質と、時間遅延と、CPBのサイズの関係の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムにおける符号化モードと遅延時間の関係の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムにおけるエンコーダの処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムにおけるデコーダの処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムにおけるデコーダのパラメータ判定処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムにおける符号化解像度と、ビデオレートと、レートレベルの関係の一例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムにおけるパラメータ変更時の優先度の一例を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムにおけるパラメータ変更処理の具体例を示す図である(その1)。 図12は、本発明の実施の形態に係る映像配信システムにおけるパラメータ変更処理の具体例を示す図である(その2)。
発明の目的及び利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素及び組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、典型例及び説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない。
図1に映像配信システム1の概略構成を示す。映像配信システム1は、映像を撮影可能な撮像装置2と、撮像装置2で撮影した映像が入力されるエンコーダ3と、エンコーダ3で符号化した映像のデータを伝送するIPネットワーク4と、映像のデータを受信して復号化するデコーダ5と、復号した映像を表示するモニタ6とを含んで構成されている。
ここで、映像配信システム1における映像配信の遅延時間TTは、エンコーダ3における符号化遅延時間ETと、IPネットワーク4の負荷に応じて変化するネットワーク遅延時間NTと、復号化処理に要する復号化遅延時間DTとからなる。ここで、符号化遅延時間は、符号化処理に伴う遅延時間と、CPB(Coded Picture Buffer)に起因する遅延時間とからなる。CPBは、エンコーダ3がデコーダ5のストリームバッファをオーバーフロー又はアンダーフローさせないようにビットストリームを符号化するために使用される。CPBは、符号化モードによってバッファサイズが異なっており、バッファサイズの大小によって遅延時間が変化する。
次に、図2を参照してエンコーダ3の構成について説明する。エンコーダ3は、映像信号入力部11と、エンコード部12と、ストリーム送信部13と、IPパケット送信部14と、RTT(Round-Trip Time)計測部15と、IPパケット受信部16と、パラメータ変更通知受信部17と、パラメータ設定部18とを有する。なお、デコーダ5は、専用の装置でも良いし、コンピュータにプログラムを実行させることによって実現される装置でも良い。
映像信号入力部11は、撮像装置2で撮影した映像データがそのまま入力され、エンコード部12に受け渡す。
エンコード部12は、公知の符号化アルゴリズムを用いて映像データを符号化する。符号化のパラメータは、符号化解像度と、ビデオレートと、符号化モードと、追加CPBと、可変GOP機能の有無と、参照ピクチャ枚数とがある。これらのパラメータは、映像配信システム1の映像配信の遅延時間を増やすが、映像データの画質を向上させることが可能なもので、パラメータ設定部18によって変更することが可能である。
ストリーム送信部13は、符号化した映像データからデコーダ5に送信可能なパケット、例えばIPパケットを作成する。
IPパケット送信部14は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に則ってIPパケットを順次、IPネットワーク4に送信する。
RTT計測部15は、IPパケット受信部16がデコーダ5からネットワーク遅延時間NTを計測するためのパケットを受け取ったときに、IPパケット送信部14から返信用のパケットを送信させる処理を実行する。
IPパケット受信部16は、デコーダ5から送信されるIPパケットを受信する。IPパケット受信部16で受信するIPパケットは、例えば、RTT計測用のパケットと、パラメータの変更を通知するパケットとがある。
パラメータ変更通知受信部17は、デコーダ5から受信したIPパケットがパラメータの変更通知であった場合に、変更するパラメータの種類と内容を通知するデータが入力される。
パラメータ設定部18は、パラメータの変更通知を受信したときに、符号化のパラメータを変更する。変更したパラメータは、エンコード部12における符号化処理に適用される。
さらに、図3を参照してデコーダ5の構成について説明する。デコーダ5は、IPパケット受信部21と、ストリーム解析部22と、パラメータ変更判定部23と、遅延基準値テーブル24と、RTT計測部25と、IPパケット送信部26と、デコード部27と、映像信号出力部28とを含んで構成されている。
IPパケット受信部21は、IPネットワーク4を介してエンコーダ3から送信されるIPパケットを受け取る。IPパケット受信部21で受け取るIPパケットは、符号化された映像のパケットと、RTT計測用のパケットとがある。
ストリーム解析部22は、映像のIPパケットから符号化モードを判定する。符号化モードは、パラメータ変更判定部23に出力する。映像のIPパケットは、デコード部27に受け渡す。
パラメータ変更判定部23は、符号化モードの情報と、ネットワーク遅延時間NTとを受け取り、遅延基準テーブル24に予め格納されている遅延基準値とを参照してパラメータの変更通知用のIPパケットを作成する。さらに、パラメータ変更判定部23は、符号化モードを判定する符号化モード判定部31と、遅延許容時間を画質向上のためのパラメータに分配する遅延許容時間分配部32とに機能分割される。
遅延基準値テーブル24は、遅延基準値が検索可能にテーブルに格納されている。
RTT計測部25は、RTT計測用のパケットの作成及び送信を指示し、エンコーダ3からRTT計測用のパケットが返信されてくるまでの往復時間を計測し、この往復時間を2で除した時間をネットワーク遅延時間NTとする。
IPパケット送信部26は、RTT計測用のIPパケットや、パラメータ変更通知用のIPパケットをエンコーダ3に送信する処理を実行する。
デコード部27は、エンコーダ3の符号化アルゴリズムに対応した復号化アルゴリズムを用いて映像データを復号化する。
映像信号出力部28は、復号化した映像信号を時系列に従ってモニタ6に出力する。
ここで、符号化モードは、Iピクチャと、Pピクチャと、Bピクチャの3種類のピクチャの組み合わせによって決定される。この実施の形態で選択可能な符号化モードは、IBBPと、IPPPと、PPPPの3種類とする。IBBPは、IとPの間に2つBピクチャが入る構成を有する。IPPPは、IとPの間に2つPピクチャが入る構成を有する。PPPPは、PとPの間に2つPピクチャが入る構成を有する。なお、Iピクチャは、予測を用いないフレーム内符号化画像である。Iピクチャのみで1つのフレームの画像を復元できる。しかしながら、データ量が多くなる。また、Pピクチャは、下降のフレームから一方向のフレーム予測を行い、差分を符号化した画像である。データ量は、Iピクチャより少ない。さらに、Bピクチャは、過去と未来の2つのフレームから二方向のフレーム間予測を行い、差分を符号化した画像である。データ量は、3つのうちで最も少ない。なお、符号化モードは、前記の3つに限定されない。
さらに、図4に、3つの符号化モードの画質と、時間遅延と、CPBのサイズの関係を示す。画質は、IBBPモードが最も高く、IPPPモード、PPPPモードの順番に画質が低下する。遅延時間は、IBPモードが最も大きく、IPPPモード、PPPPモードの順番に小さくなる。CPBは、IBPモードが最も大きく、IPPPモード、PPPPモードの順番に小さくなる。この表から、画質と遅延時間は相反することがわかる。即ち、高画質を優先すると、遅延時間が大きくなる。一方、遅延時間を少なくしようとすると、画質が低下する。そして、エンコードの遅延が少ないIPPPモードやPPPPモードは、CPBの容量を少なくできることから遅延時間を低下させることができるが、画質はIBBPモードに比べて劣る。
また、ユーザがエンコーダ3に対して設定可能なパラメータには、ビデオレート(bps)と、符号化解像度がある。ビデオレートは、1秒間に送受信できるデータ量であり、例えば、1Mbpsや、20Mbpsなどが選択できる。符号化解像度は、SD(Standard Definition:720×480)や、HD(High Definition:1920×1080)などが選択できる。
一方、ユーザがデコーダ5に対して設定可能なパラメータは、遅延時間の変化要因と、要因毎の遅延許容時間(m秒)とがある。遅延時間の変化要因とは、例えば、撮像装置2を遠隔操作する場合には、「パン・チルト制御なし」と、「パン・チルト制御有り」とがある。また、要因毎の遅延許容時間は、例えば、「パン・チルト制御なし」の場合に2000m秒、「パン・チルト制御有り」の場合に500m秒などが設定される。「パン・チルト制御有り」の場合の遅延許容時間が短いのは、撮像装置2を遠隔操作によってパン操作やチルト操作するときに映像の遅延時間が大きいと、撮像装置2を所望の位置に止めることが困難になるからである。ここで、遅延時間の変化要因と、要因毎の遅延許容時間は、ユーザがデコーダ5を操作することによって設定しても良いし、デコーダ5のパラメータ変更判定部23が自動処理によって決定しても良い。また、遅延時間の変化要因に、ネットワーク遅延時間NTを追加しても良い。この場合には、ネットワーク遅延時間NTが大きいときには要因毎の遅延許容時間を少なく設定し、ネットワーク遅延時間NTが小さいときには要因毎の遅延許容時間を大きく設定する。
また、図5に、各符号化モードにおける符号化処理時間PTと、CPB遅延時間BTと、復号化遅延時間DTと、遅延基準値STの具体例を示す。符号化処理時間PTは、符号化処理に要する時間である。CPB遅延時間BTは、CPBの容量に応じて変化する時間遅延である。復号化遅延時間DTは、復号化処理に要する時間である。なお、図1に示す符号化遅延時間ETは、符号化処理時間PTと、CPB遅延時間BTの合計に相当する。
遅延基準時間STは、符号化遅延時間ETと、復号化遅延時間DTの合計である。例えば、IBBPモードでは、符号化遅延時間ETは、200m秒、CPB遅延時間BTは、500m秒、復号化遅延時間DTは100m秒であった。そして、これらの合計である遅延基準値STは、800m秒である。IPPPモードの遅延基準値STが390m秒であり、PPPPモードの遅延基準値STは150m秒である。このように、画質が高いIBBPモードが最も遅延基準値STが大きく、最も画質が低いPPPPモードの遅延基準値STが最も小さくなる。ここで、遅延基準値STは、デコーダ5の遅延基準値テーブル24に登録されている。
次に、図1に示す映像配信システム1における処理について説明する。
まず、図6のフローチャートを参照してエンコーダ3の処理について説明する。
ステップS101で、パラメータ設定部18が、エンコード部12に対して初期パラメータを設定する。初期パラメータには、例えば、符号化モードや、追加するCPBの容量、可変GOP(Group of Picture)機能の有無、参照ピクチャ枚数、ビデオレート、符号化解像度がある。GOPは、最小単位である1フレームを効率良く管理するためのまとまりであり、1つ以上のIフレームと,複数のP,Bフレームから構成されている。可変GOP機能を有りにすると、フレーム単位での編集が可能になる。
各パラメータの初期値は、例えば、符号化モードが「IBBP」、追加CPBが「0」、可変GOP機能が「なし」、参照ピクチャ枚数が「0」、ビデオレートが「20Mbps」、符号化解像度が「HD」である。パラメータの初期値は、ここに記載した以外の値を設定しても良い。
ステップS102で映像の復号化処理の開始が許可されたら、ステップS103に進む。符号化処理の開始は、撮像装置2からの映像が映像信号入力部11に入力された場合に許可しても良いし、デコーダ5側からの映像配信の要求に従って許可しても良い。符号化処理の開始が許可されない場合には、ここでの処理を一旦終了する。
続くステップS103では、パラメータ変更通知受信部17が、デコーダ5からパラメータの変更通知を受信しているか調べる。パラメータの変更を通知するIPパケットをIPパケット受信部16が受信している場合には、ステップS104に進んで、パラメータ設定部18がデコーダ5からの通知に従ってエンコード部12のパラメータを変更し、その後ステップS105に進む。一方、ステップS103でパラメータの変更通知を受信していない場合には、直接にステップS105に進む。
ステップS105では、エンコード部12が撮像装置2から入力された映像データをパラメータ設定部18で設定されたパラメータに従って符号化する。さらに、ステップS106で、ストリーム送信部13が符号化した映像データからIPパケットを作成し、IPパケット送信部14がIPパケットをデコーダ5に向けてIPネットワーク4に順次送信する。この後、ステップS102に戻り、符号化処理の終了が指令されるまで、前記の処理を繰り返す。
次に、図7のフローチャートを参照してデコーダ5の処理について説明する。
ステップS201に示すように、デコーダ5は、復号化処理の開始が許可されたら偉功のステップを繰り返して実行する。まず、ステップS202において、IPパケット受信部21がエンコーダ3から送信された映像のIPパケットを受信する。続いて、ステップS203では、IPパケット受信部21で受信した映像のIPパケットをストリーム解析部22で受け取って符号化モードを解析する。
続いて、ステップS204で、デコード部27が、IPパケットに含まれる映像データを復号化する。さらに、ステップS205で、復号化した映像の信号をモニタ6に出力する。
さらに、ステップS206では、RTT計測部25がネットワーク遅延時間NTを測定する。ネットワーク遅延時間NTは、デコーダから送信されるRTT計測用のIPパケットがIPネットワーク4を経由してエンコーダ3に伝送され、さらにエンコーダ3からIPネットワーク4を経由して返信されるまでに要する往復時間を2で除算することによって得られる。
続くステップS207では、パラメータ変更判定部23が遅延時間の変化要因の有無を検出する。例えば、初期状態で「パン・チルト制御なし」であった場合に、ユーザの操作によって「パン・チルト制御有り」に変更されたら、遅延時間の変化要因が検出されたと判定する。この場合には、ステップS208に進んでパラメータの判定処理を実行する。一方、遅延時間の変化要因を検出しなかったら、ステップS201に戻る。
ステップS208のパラメータ判定処理は、符号化モードと、可変GOPと、参照ピクチャ枚数と、追加CPBサイズを決定する処理である。パラメータ判定処理の詳細は、後に説明する。パラメータに変更があった場合には、ステップS209からステップS210に進んで、パラメータ変更判定部23がパラメータ変更通知を作成し、IPパケット送信部26からエンコーダ3に送信する。ここで、パラメータ変更通知には、符号化モードと、可変GOPと、参照ピクチャ枚数と、追加CPBサイズの情報が含まれる。これらパラメータは、映像配信の遅延時間と引き換えに画質を向上させるために用いられる。一方、ステップS209でパラメータに変更がなかった場合には、ステップS201に戻る。
次に、ステップS208のパラメータの変更通知の判定処理の詳細について、図8のフローチャートを参照して説明する。
最初に、ステップS301に示すように、パラメータ変更判定部23が、遅延許容時間を取得する。遅延許容時間は、置換時間の変化要因によって決定されるもので、例えば、撮像装置2の「パン・チルト制御有り」の場合には500m秒に設定される。遅延許容時間は、遅延要因毎に予め登録されている時間が自動的に設定される。また、ユーザが遅延許容時間を入力しても良い。
ここで、ステップS302で、符号化モードの変更が必要であれば、ステップS303で符号化モード判定部31が選択した符号化モードに応じて処理を分岐させる。符号化モードの決定には、遅延許容時間と、遅延基準値STを用いる。具体的には、[遅延許容時間]>([遅延基準値ST]+[ネットワーク遅延時間NT])を満たした上で、最も高画質の符号化モードを選択する。
例えば、符号化モードがIBBPであれば、ステップS307に進む。これに対して、符号化モードがIPPP又はPPPPであれば、ステップS304に進んで、レートモードを選択する。レートモードは、受信ストリームの符号化解像度とビデオレートから判定する。図9に、レートレベル判定基準の例を示す。符号化解像度がHDで、ビデオレートが10Mbps以下の場合は、レートレベルを「低」に設定する。符号化解像度がHDで、ビデオレートが10Mbpsより大きい場合は、レートレベルを「高」に設定する。同様に、符号化解像度がSDで、ビデオレートが3Mbps以下の場合は、レートレベルを「低」に設定する。符号化解像度がSDで、ビデオレートが3Mbpsより大きい場合は、レートレベルを「高」に設定する。
図8のステップS304で、レートモードが低いと判定された場合には、ステップS305に進んで、遅延許容時間分配部32が画質向上パラメータに遅延許容時間を0.3倍した値を割り当てる。画質向上パラメータは、可変GOP機能の有無と、参照ピクチャ枚数とからなる。一方、ステップS304でレートモードが高い場合には、ステップS306に進んで、遅延許容時間分配部32が画質向上パラメータに遅延許容時間を0.5倍した値を割り当てる。そして、ステップS305又はステップS306で画質向上パラメータの設定を行ったら、ステップS307に進む。
ステップS307では、遅延許容時間分配部32が残りの遅延許容時間を調べる。残りの遅延許容時間が例えば100m秒以上あれば、ステップS308で、遅延許容時間分配部32が可変GOP機能ありに設定した後、ステップS309に進む。一方、ステップS307で残りの遅延許容時間が例えば100m秒未満であれば、遅延許容時間分配部32は可変GOP機能の設定を変更せずに、即ち可変GOPなしのまま、ステップS309に進む。
ステップS309では、遅延許容時間分配部32が再び残り遅延許容時間を調べる。残りの遅延許容時間が例えば30m秒以上あれば、ステップS310で、遅延許容時間分配部32が参照ピクチャ枚数を算出した後、ステップS311に進む。一方、ステップS309で残りの遅延許容時間が例えば30m秒未満であれば、参照ピクチャ枚数の設定を変更せずにステップS311に進む。
ステップS311では、遅延許容時間分配部32が追加CPBを算出する。ここでの処理には、CPBのメモリを増加しないことを決定することも含まれる。そして、この後、ここでの処理を終了する。なお、ステップS302で符号化モードの変更が不要と判定された場合も、ステップS303〜ステップS311の処理を実行せずに、処理を終了する。
ここで、画質向上パラメータと遅延時間の関係の一例を示す。画質向上機能として可変GOPが「あり」に設定されたときには、遅延時間が100m秒増加する。また、参照ピクチャ数が1枚増える毎に遅延時間は30m秒増加する。
また、図8のステップS303からステップS311で実施される残りの遅延許容時間の割り当てにおける優先度の一例について説明する。
図10に示すように、時間割り当ての優先度は、符号化レベル及びレートレベルによって異なる。例えば、符号化モードがIBBPで、レートレベルが低い場合には、優先度が1番目のパラメータは、可変GOP機能になる。優先度が2番目のパラメータは、参照ピクチャ数であり、優先度が3番目のパラメータは、CPBである。符号化モードがIBBPのときは、レートレベルが高い場合でも同様の優先度になる。即ち、IBBPモードでは、可変GOP機能及び参照ピクチャ枚数の画質向上パラメータを優先して追加する。さらに、画質向上パラメータは、遅延時間に収まる範囲内で優先度の高い機能を選択する。
一方、符号化モードがIPPPやPPPPでは、レートレベルが低いときには、CPBの優先度が最も高くなる。さらに、CPBには、残りの遅延許容時間の70%を割り当てる。これは、レートレベルが低い程、CPBに配分する遅延時間を多くとれば、画質の向上が図れるからである。そして、優先度の2番目は、可変GOP機能であり、3番目に参照ピクチャ数が選択される。
また、符号化モードがIPPPやPPPPで、レートレベルが高いときには、画質向上パラメータとCPBに残りの遅延許容時間を50%ずつ割り当てる。そして、画質向上パラメータ内では、可変GOP機能を優先的に選択し、2番目に参照ピクチャ数を選択する。
次に、パラメータ判定の具体例について説明する。
まず、図11に示すように、第1のケースとして、遅延許容時間が1500m秒で、ビデオレートが6Mbps、符号化解像度がHD(1920×1080)、ネットワーク遅延時間RTTが400m秒であった場合を例にして説明する。
最初に、[遅延許容時間]>([遅延基準値ST]+[ネットワーク遅延時間NT])を満たす符号化モードを高画質のIBBPモードから順番に検討する。IBBPモードの遅延基準値は、800m秒なので、1500>(800+400)となり、この条件を満たす。同様に、IPPPモードやPPPPモードにおいても、遅延許容時間の条件を満たす。従って、デコーダ5の符号化モード判定部31は、第1のケースの符号化モードとして、最も画質が良くなるIBBPモードを選択する。
IBBPモードを選択した場合、残りの遅延許容時間は、1500−800−400=300m秒なので、300m秒分を画質向上パラメータ又はCPBに割り当てることができる。また、符号化モード判定部31は、ビデオレートが6Mbps、符号化解像度がHDであることから、レートレベル「低」に選択する。
符号化モードがIBBPであるので、符号化モード判定部31は、残りの遅延許容時間を図10に示す優先度に従って画質向上パラメータ、特に可変GOP機能に優先的に割り当てる。可変GOP機能をありに設定するには、遅延時間が100m秒必要なので、残りの遅延許容時間は300−100=200m秒になる。次に優先度が高いのは、参照ピクチャ枚数なので、残りの遅延許容時間に収まる範囲内で参照ピクチャ枚数を増加させる。この場合は、参照ピクチャ枚数が1枚増加毎に遅延時間が30m秒増加するので、6枚まで増加させることができる。この結果、残りの遅延許容時間は、200−30×6=20m秒になる。20m秒は、画質向上パラメータに使用できないので、CPBのメモリ増加に分配する。
この結果、この例における変更通知パラメータは、符号化モードがIBBP、追加CPBを20m秒、可変GOP機能があり、参照ピクチャ枚数が6枚増加、になる。
次に、図12に示すように、第2のケースとして、遅延許容時間が360m秒で、ビデオレートが20Mbps、符号化解像度がHD(1920×1080)、ネットワーク遅延時間RTTが120m秒であった場合を説明する。
最初に、[遅延許容時間]>([遅延基準値ST]+[ネットワーク遅延時間NT])を満たす符号化モードを高画質のIBBPモードから順番に検討する。IBBPモードは、遅延基準値が800m秒であるため、上の式を満たすことはできない。次に画質の高いIPPPモードは、遅延時間が390m秒である。このために、IPPPモードも上の式を満たすことができない。一方、PPPPモードは、遅延基準時間が150m秒であり、上記の式を満たす。このために、デコーダ5の符号化モード判定部31は、実施可能な範囲内で最も画質が良くなる符号化モードとして、PPPPモードを選択する。
符号化モードをPPPPにしたときの残りの遅延許容時間は、360−150−120=90m秒である。さらに、ビデオレートが20Mbps、符号化解像度がHDであるので、符号化モード判定部31は、レートレベル「高」に選択する。以上のことから、符号化モード判定部31は、図10のレートレベルが「高」の場合の優先度に従って残りの遅延許容時間を画質向上パラメータとCPBに割り当てる。
最初に画質向上パラメータと、CPBに50%ずつ残りの遅延許容時間を割り当てる。画質向上パラメータにおける1番目の優先度は、可変GOP機能である。しかしながら、可変GOP機能を有効にするには、残りの遅延許容時間が100m秒必要である。従って、このケースでは、可変GOP機能はなしとする。そこで、2番目の優先度の参照ピクチャ枚数に残りの遅延許容時間を割り当てる。ここで、参照ピクチャ枚数を1枚増やすと、画質向上パラメータに割り当てられる遅延時間は、30m秒になる。この値は、残りの遅延許容時間の33%(=30/90)である。一方、参照ピクチャ枚数を2枚増やすと、画質向上パラメータに割り当てられる遅延時間は、60m秒になる。この値は、残りの遅延許容時間の66%(=60/90)である。従って、参照ピクチャ枚数を2枚増やすと、画質向上パラメータとCPBの割り当てが50%ずつに近づく。このために、CPBには、90−2×30=30m秒が割り当てられる。
この結果、この例における変更通知パラメータは、符号化モードがIPPP、追加CPBを30m秒、可変GOP機能がなし、参照ピクチャ枚数が2枚増加、になる。
以上、説明したように、この映像配信システム1では、符号化モード判定部31において遅延時間として許容される範囲内でも最も画質が良くなる符号化モードを選択し、遅延許容時間分配部32で残りの遅延許容時間を画質向上のためのパラメータに割り当てるようにした。これによって、映像配信に許容される遅延時間の範囲内で画質を自動的に向上させることが可能になる。例えば、撮像装置2をパン又はチルトさせるときは、撮像装置2を静止させている場合に比べて映像のリアルタイム性を高める必要があるので遅延許容時間が少なくなる。映像配信システム1では、符号化モードを低画質に切り換えた場合であっても、画質向上パラメータの設定や、CPBのサイズを遅延許容時間の範囲内で変更することによって、画質の劣化を最小限に留めたリアルタイム配信が可能になる。
また、パラメータ変更判定部23が符号化のパラメータを設定するので、ユーザによる操作を簡略化できる。
ここで、コンピュータをエンコーダ3として機能させる符号化プログラムや、コンピュータをデコーダ5として機能させる復号化プログラムをコンピュータに読み取り可能に保存した記録媒体や、コンピュータに読み取り可能に記憶媒体に保存することや、インターネットからダウンロード可能な状態におくことも、この実施の形態に含まれる。
ここで挙げた全ての例及び条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明及び概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例及び条件に限定することなく解釈するものであり、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換及び変形を施すことができる。
以下に、前記の実施の形態の特徴を付記する。
(付記1) 映像データを符号化するエンコード部と、前記エンコード部で符号化された後に配信された映像データを復号化するデコード部と、映像データの配信処理に許容される遅延時間として設定された遅延許容時間内で最も画質が良くなる符号化モードを選択する符号化モード判定部と、遅延許容時間から、符号化モードによって定まる遅延時間と、映像データの配信に伴う遅延時間とを引いた残りの遅延許容時間内で、前記符号化モードで符号化される映像データの画質の向上と引き換えに遅延時間を増大させるパラメータに割り当てる遅延許容時間分配部と、を含むことを特徴とする映像配信システム。
(付記2) 前記変更パラメータは、可変GOP(Group of Picture)機能の有無と、参照ピクチャ枚数の増加を設定する画質向上パラメータと、CPB(Coded Picture Buffer)の容量の増加とを含み、前記遅延許容時間分配部は、高画質の符号化モードでは前記画質向上パラメータに前記CPBの容量の増加より優先的に遅延時間を割り当てるように構成したことを特徴とする付記1に記載の映像配信システム。
(付記3) 前記遅延許容時間分配部、前記可変GOP機能の有無を前記参照ピクチャ枚数の増加より優先的に遅延時間を割り当てるように構成したことを特徴とする付記2に記載の映像配信システム。
(付記4) 前記変更パラメータは、可変GOP(Group of Picture)機能の有無と、参照ピクチャ枚数の増加を設定する画質向上パラメータと、CPB(Coded Picture Buffer)の容量の増加とを含み、前記遅延許容時間分配部は、低画質の符号化モードでは前記CPBの容量増加に伴う遅延時間が、前記画質向上パラメータの変更に伴う遅延時間以上になるように構成したことを特徴とする付記1に記載の映像配信システム。
(付記5) 前記遅延許容時間分配部は、ビデオレートが低い場合、前記CPBの容量増加を最も優先し、前記可変GOP機能の有無と前記参照ピクチャ枚数の増加とをこの順番に設定するように構成したことを特徴とする付記4に記載の映像配信システム。
(付記6) 前記遅延許容時間分配部は、ビデオレートが高い場合、前記CPBの容量増加に伴う遅延時間と、画質向上パラメータの設定変更に伴う遅延時間とが約1対1になるように設定し、かつ画質向上パラメータは、前記可変GOP機能を優先的に有りに設定するように構成したことを特徴とする付記4又は付記5に記載の映像配信システム。
(付記7) 符号化された映像データを復号化するデコード部と、映像データの配信処理に許容される遅延時間として設定された遅延許容時間内で最も画質が良くなる符号化モードを選択する符号化モード判定部と、遅延許容時間から、符号化モードによって定まる遅延時間と、映像データの配信に伴う遅延時間とを引いた残りの遅延許容時間内で、前記符号化モードで符号化される映像データの画質の向上と引き換えに遅延時間を増大させるパラメータに割り当てる遅延許容時間分配部と、を含むことを特徴とするデコーダ。
(付記8) 符号化された映像データを復号化する復号化処理と、映像データの配信処理に許容される遅延時間として設定された遅延許容時間内で最も画質が良くなる符号化モードを選択する符号化モード判定処理と、遅延許容時間から、符号化モードによって定まる遅延時間と、映像データの配信に伴う遅延時間とを引いた残りの遅延許容時間を、内で、前記符号化モードで符号化される映像データの画質の向上と引き換えに遅延時間を増大させるパラメータに割り当てる遅延許容時間分配処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするデコーダのプログラム。
(付記9) 映像データを符号化して配信するにあたり、映像データの配信処理に許容される遅延時間として設定された遅延許容時間内で最も画質が良くなる符号化モードを選択する工程と、遅延許容時間から、符号化モードによって定まる遅延時間と、映像データの配信に伴う遅延時間とを引いて残りの遅延許容時間を算出する工程と、残りの遅延許容時間を前記符号化モードで符号化される映像データの画質の向上と引き換えに遅延時間を増大させるパラメータに割り当てる工程と、設定したパラメータをエンコーダに通知する工程と、通知されたパラメータを用いて前記エンコーダが映像データを符号化する工程と、符号化された映像データをデコーダで復号化する工程と、を含むことを特徴とする映像配信方法。
1 映像配信システム
3 エンコーダ
4 ネットワーク
5 デコーダ
12 エンコード部
27 デコード部
31 符号化モード判定部
32 遅延許容時間分配部
ET 符号化遅延時間(符号化モードによって定まる遅延時間)
DT 復号化遅延時間(符号化モードによって定まる遅延時間)
NT ネットワーク遅延時間(映像データの配信に伴う遅延時間)

Claims (5)

  1. 映像データを符号化するエンコード部と、
    前記エンコード部で符号化された後に配信された映像データを復号化するデコード部と、
    映像データの配信処理に許容される遅延時間として設定された遅延許容時間内で最も画質が良くなる符号化モードを選択する符号化モード判定部と、
    遅延許容時間から、符号化モードによって定まる遅延時間と、映像データの配信に伴う遅延時間とを引いた残りの遅延許容時間内で、前記符号化モードで符号化される映像データの画質の向上と引き換えに遅延時間を増大させるパラメータに割り当てる遅延許容時間分配部と、
    を含むことを特徴とする映像配信システム。
  2. 前記変更パラメータは、可変GOP(Group of Picture)機能の有無と、参照ピクチャ枚数の増加を設定する画質向上パラメータと、CPB(Coded Picture Buffer)の容量の増加とを含み、前記遅延許容時間分配部は、高画質の符号化モードでは前記画質向上パラメータに前記CPBの容量の増加より優先的に遅延時間を割り当てるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の映像配信システム。
  3. 前記変更パラメータは、可変GOP(Group of Picture)機能の有無と、参照ピクチャ枚数の増加を設定する画質向上パラメータと、CPB(Coded Picture Buffer)の容量の増加とを含み、前記遅延許容時間分配部は、低画質の符号化モードでは前記CPBの容量増加に伴う遅延時間が、前記画質向上パラメータの変更に伴う遅延時間以上になるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の映像配信システム。
  4. 符号化された映像データを復号化するデコード部と、
    映像データの配信処理に許容される遅延時間として設定された遅延許容時間内で最も画質が良くなる符号化モードを選択する符号化モード判定部と、
    遅延許容時間から、符号化モードによって定まる遅延時間と、映像データの配信に伴う遅延時間とを引いた残りの遅延許容時間内で、前記符号化モードで符号化される映像データの画質の向上と引き換えに遅延時間を増大させるパラメータに割り当てる遅延許容時間分配部と、を含むことを特徴とするデコーダ。
  5. 映像データを符号化して配信するにあたり、映像データの配信処理に許容される遅延時間として設定された遅延許容時間内で最も画質が良くなる符号化モードを選択する工程と、
    遅延許容時間から、符号化モードによって定まる遅延時間と、映像データの配信に伴う遅延時間とを引いて残りの遅延許容時間を算出する工程と、
    残りの遅延許容時間を前記符号化モードで符号化される映像データの画質の向上と引き換えに遅延時間を増大させるパラメータに割り当てる工程と、
    設定したパラメータをエンコーダに通知する工程と、
    通知されたパラメータを用いて前記エンコーダが映像データを符号化する工程と、
    符号化された映像データをデコーダで復号化する工程と、
    を含むことを特徴とする映像配信方法。
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