JP2014187283A - 有機el装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より安価でかつ歩留まりがよく、さらに有機EL素子の特性低下が抑えられ、集積型有機EL装置としても好適な有機EL装置を提供する。
【解決手段】有機EL装置1では、ガラス基板2の上に、酸化錫を含む材料からなる第1電極層3、機能層5、及び第2電極層6がこの順番に積層され、これらが無機封止層7で封止されている。機能層5はホール注入性高分子有機層10と低分子有機層11で構成されている。ホール注入性高分子有機層10はPEDOT/PSSを含む材料からなり、湿式法で形成されており、第1電極層3に面接触している。第1電極層分離溝21と第2電極分離溝22がレーザースクライブ加工により形成されている。第1電極層分離溝21が第1電極層3を分離し、導電性島領域15を形成している。導電性島領域15は第2電極層6と電気的に接続している。第2電極分離溝22が第2電極層6を分離している。
【選択図】図1

Description

本発明は有機EL装置に関する。本発明の有機EL装置は、高輝度でかつ電気特性に優れ、さらに製造コストが低くかつ歩留まりのよいものである。
白熱灯や蛍光灯に代わる照明装置として、有機EL装置が注目されている。有機EL装置は、ガラス基板等の基材に有機EL素子を積層したものである。
有機EL素子は、陰極及び陽極からなる一対の電極の間に有機化合物を含む発光層(機能層)を備えている。有機EL装置は、電気的に励起された電子と正孔(ホール)との再結合のエネルギーによって発光する。
有機EL装置は自発光デバイスであり、また、発光層の材料を適宜選択することにより、種々の波長の光を発光することができる。さらに有機EL装置は、白熱灯や蛍光灯に比べて厚さが極めて薄く、かつ面状に発光するので、設置場所の制約が少ないという利点も有している。
有機EL装置の代表的な層構成は、図7のとおりである。図7に示される有機EL装置101は、ボトムエミッション型と称される構成であり、ガラス基板102に、透明電極層である第1電極層103(陽極)と、機能層105と、裏面電極層である第2電極層106(陰極)が積層され、これらが封止部107によって封止されたものである。そして、第1電極層103、機能層105、及び第2電極層106によって、有機EL素子108が構成されている。
機能層105は、複数の有機化合物薄膜が積層されたものである。代表的な機能層105の層構成は、図8のとおりである。図8に示される有機EL素子108における機能層105は、正孔注入層110、正孔輸送層111、発光層112、電子輸送層115、及び電子注入層116が積層されてなる。すなわち、有機EL素子108において、正孔注入層110は第1電極層103上に位置している。
有機EL装置においては、給電領域の確保等を目的として、有機EL素子にレーザービームを照射して溝を形成し、有機EL素子を分割する工程がしばしば行われる(例えば、特許文献1,2)。このようなレーザースクライブ加工等によりパターニングされた有機EL装置は、いわゆる集積型有機EL装置(特許文献1,2)にも容易に対応でき、有用である。
国際公開第2011/024951号 特開2012−164543号公報
有機EL素子における透明電極層の材料としては、透明性が高いインジウム錫酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)が好ましく用いられる。しかしながら、これらの材料は高価であり、より安価な透明導電性酸化物の使用が望まれている。例えば、酸化錫(SnO2)は比較的安価であるが十分に低抵抗であり、透明電極層の好ましい材料の一候補である。
ところが、透明電極層の材料として酸化錫を採用すると、酸化錫の結晶配向により発生する表面凹凸に起因してリークが発生し、有機EL素子の特性を低下させるおそれがある。そこで本発明は、より安価でかつ歩留まりがよく、さらに有機EL素子の特性低下が抑えられ、集積型有機EL装置としても好適な有機EL装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、基材上に、第1電極層と機能層と第2電極層とがこの順番に積層された有機EL素子が形成されてなる有機EL装置であって、機能層は、第1電極層上に積層されたホール注入性高分子有機層と、当該ホール注入性高分子有機層上に積層された低分子有機層とを有し、ホール注入性高分子有機層は、湿式法により形成されたものであり、第1電極層は第1電極層分離溝によって複数の区画に区切られており、前記区画の1つであって第2電極層と電気的に接続された導電性島領域を有し、第1電極層分離溝は、第1電極層からホール注入性高分子有機層に至る深さを有し、第1電極層及びホール注入性高分子有機層を共に分断しており、低分子有機層の一部が第1電極層分離溝に侵入していることを特徴とする有機EL装置である。
本発明の有機EL装置は、基材上に有機EL素子が形成されたものである。本発明の有機EL装置では、有機EL素子の機能層がホール注入性高分子有機層と低分子有機層を有するものであり、当該ホール注入性高分子有機層が第1電極層上に積層されている。さらに、当該ホール注入性高分子有機層は湿式法により形成されている。そのため、第1電極層の材料に酸化錫等を用いたことにより表面に凹凸が生じた場合でも、湿式法により形成されたホール注入性高分子有機層が凹凸を埋めて平滑化するので、リークによる特性低下を抑えることができる。本発明によれば、安価かつ高い歩留まりをもって、レーザースクライブ加工等によりパターニングされた、高輝度かつ電気特性に優れた有機EL装置を提供することができる。
請求項1に記載の有機EL装置において、さらに、第2電極層からホール注入性高分子有機層に至る深さを有し、第2電極層及びホール注入性高分子有機層を共に分断する第2電極層分離溝を有する構成が推奨される(請求項2)。
請求項2に記載の有機EL装置において、さらに、第2電極層の全面を覆う無機封止層を有し、当該無機封止層の一部が前記第2電極層分離溝に侵入している構成が推奨される(請求項3)。
請求項4に記載の発明は、第1電極層は、酸化錫を含有する厚さ0.7μm以上の透明導電性酸化物層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の有機EL装置である。
かかる構成により、レーザースクライブ加工等によりパターニングされた有機EL装置を、より安価に提供することができる。
請求項1乃至4のいずれかに記載の有機EL装置において、ホール注入性高分子有機層は、PEDOT/PSSを含有する材料からなる構成が推奨される(請求項5)。PEDOT/PSSは、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)にポリエチレンスルホン酸(PSS)をドープしたポリチオフェン誘導体であり、導電性高分子塗料の1つとして知られている。
本発明によれば、安価かつ高い歩留まりをもって、レーザースクライブ加工等によりパターニングされた、高輝度かつ電気特性に優れた有機EL装置を提供することができる。
特に、第1電極層が酸化錫を含有する厚さ0.7μm以上の透明導電性酸化物層である構成、及びホール注入性高分子有機層がPEDOT/PSSを含有する材料からなる構成によれば、より安価かつ高い歩留まりをもって前記有機EL装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る有機EL装置の積層構造を表す断面図である。 図1の有機EL装置を裏面側から観察した斜視図である。 図2の有機EL装置において均熱シートを外した状態の斜視図である。 図2の有機EL装置の各領域の説明図であり、(a)は均熱シート側からみた平面図であり、(b)はガラス基板側からみた底面図である。 (a)〜(d)はいずれも図1の有機EL装置を製造する工程の説明図である。 (e)〜(g)はいずれも図1の有機EL装置を製造する工程の説明図である。 有機EL装置の代表的な層構成を示す断面図である。 図7の有機EL装置における有機EL素子の代表的な層構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、発明の理解を容易にするために、各図面において、各部材の大きさや厚み等については一部誇張して描かれており、実際の大きさや比率等とは必ずしも一致しないことがある。さらに、本発明が以下の実施形態に限定されないことは当然である。また、有機EL装置における上下左右の位置関係は、特に断りのない限り図1を基準とする。
本発明の一実施形態に係る有機EL装置1は、いわゆるボトムエミッション方式のものである。有機EL装置1の積層構造は図1に示すとおりであり、面状に広がりを有するガラス基板(基材)2の上に、透明電極層である第1電極層3、機能層5、及び第2電極層6がこの順に積層され、これらが無機封止層7で封止された構造を有している。有機EL装置1においては、ガラス基板2における第1電極層3とは反対側の面が発光面となる(ボトムエミッション方式)。なお、第1電極層3、機能層5、及び第2電極層6によって、有機EL素子8が構成されている。
図2,図3に示すように、有機EL装置1は、無機封止層7の上に軟質樹脂層25、硬質樹脂層26、及び均熱シート27をさらに備えている。図1では、軟質樹脂層25、硬質樹脂層26、及び均熱シート27の図示を省略している。
有機EL装置1は、ガラス基板2を平面視した際に、図4のように点灯時において実際に発光する発光領域30と、発光しない非発光領域33から形成されている。
発光領域30は、図1,図4のように第1電極層3と、機能層5と、第2電極層6が重畳した領域である。
非発光領域33は、発光領域30の周囲を囲むように設けられた領域である。また、非発光領域33は、外部電源と電気的に接続することによって、発光領域30内の有機EL素子12に給電可能な給電領域31,32を有している。
発光領域30は、図4のように長手方向l及び短手方向w(長手方向lに直交する方向)の中央に位置しており、その長手方向lの両外側に給電領域31,32が位置している。
次に、有機EL装置1を構成する各要素について順次説明する。
ガラス基板(基材)2は、透光性及び絶縁性を有したものであり、具体的には、ソーダ石灰ガラスや、無アルカリガラスなどの材料からなる。ガラス基板2は面状に広がりを有するものである。具体的には、多角形又は円形をしており、四角形であることが好ましい。本実施形態では、長方形状のガラス基板を採用している。
第1電極層3は透明電極層である。第1電極層3の材料は、透明であって導電性を有していれば特に限定されるものではなく、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)等の透明導電性酸化物などが採用される。機能層5からの光を効果的に取り出せる点では、透明性が高いITOあるいはIZOの使用が好ましい。一方、コストの面では酸化錫が比較的低価格であり、好ましい。本実施形態では、酸化錫を採用している。
第1電極層3の厚さは特に限定されるものではないが、好ましくは0.7μm以上、より好ましくは0.8μm以上、さらに好ましくは1μm以上である。
機能層5は、第1電極層3と第2電極層6との間に設けられている。機能層5は有機化合物からなる複数の層からなり、具体的には、ホール注入性高分子有機層10と低分子有機層11とで構成されている。
ホール注入性高分子有機層10は、第1電極層3の上に形成されており、第1電極層3と面接触している。ホール注入性高分子有機層10の材料としては、ホール注入性を有する高分子有機化合物であれば特に限定はなく、例えば、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ポリアニリン、ポリフルオレン、ポリピロール、ボリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、ポリアルキルフェニレン、ポリアセチレン誘導体、等を採用することができる。特に、PEDOTにポリエチレンスルホン酸(PSS)をドープしたポリチオフェン誘導体(PEDOT/PSS)を使用することが好ましい。本実施形態においても、ホール注入性高分子有機層10の材料としてPEDOT/PSSを採用している。PEDOT/PSSは各種のものが市販されており、市場から入手可能である。
またホール注入性高分子有機層10は、湿式法によって形成されている。具体的には、PEDOT/PSSを含有する溶液を第1電極層3の表面に塗布することにより形成されている。そのため、ホール注入性高分子有機層10によって、酸化錫を含有する材料で構成された第1電極層3の表面凹凸が平滑化されている。その結果、表面凹凸に起因するリークによる特性低下が抑えられている。
ホール注入性高分子有機層10の厚さは特に限定されないが、好ましくは0.1〜200nm、より好ましくは1〜100nm、さらに好ましくは10〜50nmである。
一方、低分子有機層11はホール注入性高分子有機層10の上に形成されている。低分子有機層11は、例えば、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、及び電子注入層からなる積層多層構造を有する。これらの層は、例えば、真空蒸着法やCVD法によって形成されている。
第2電極層6は機能層5の上に形成されている。第2電極層6の材料としては特に限定はないが、例えば銀(Ag)やアルミニウム(Al)などの金属が代表例として挙げられる。本実施形態では、第2電極層6はAlで形成されている。また、これらの材料はスパッタ法又は真空蒸着法によって堆積されることが好ましい。
無機封止層7の材質は、絶縁性及び封止性を有していれば、特に限定されるものではないが、酸素、炭素、窒素の中から選ばれた1種類以上の元素と、ケイ素元素とからなるシリコン合金により形成されていることが好ましく、Si−O、Si−N、Si−H、N−H等の結合を含む窒化珪素や酸化珪素、及び両者の中間固溶体である酸窒化珪素であることが特に好ましい。本実施形態では無機封止層7として、これらの構造を有した多層構造の無機封止層を使用している。
具体的には、無機封止層7は、有機EL素子8側から、乾式法によって形成される第1無機封止層50と、湿式法によって形成される第2無機封止層51が、この順に積層されて形成されていることが好ましい。
第1無機封止層50は、化学気相蒸着によって形成された層であり、さらに詳細にはシランガスやアンモニアガス等を原料としてプラズマCVD法で成膜された層である。第1無機封止層50は、有機EL装置1の製造工程において、水分含量が少ない雰囲気下で、有機EL素子8の形成工程に連続して成膜できるため、空気や水蒸気に晒さずに成膜でき、使用直後の初期ダークスポットの発生を低減することができる。
第1無機封止層50は、上記したような、酸素、炭素、窒素の中から選ばれた1種類以上の元素と、ケイ素元素とからなるシリコン合金により形成されている。Si−O、Si−N、Si−H、N−H等の結合を含む窒化珪素や酸化珪素、及び両者の中間固溶体である酸窒化珪素であることが特に好ましい。
第2無機封止層51は、液体状又はゲル状の原料を塗布した後、化学反応を介して成膜された層である。第2無機封止層51は、より詳細には、緻密性を有したシリカを素材としている。また、第2無機封止層51はポリシラザン誘導体を原料とするのが好ましい。ポリシラザン誘導体を用いてシリカ転化によって第2無機封止層51を成膜した場合、シリカ転化時に重量増加を生じ、体積収縮が小さい。また、シリカ膜転化時(固化時)に樹脂の耐え得る温度で十分にしかもクラックを生じ難くすることができる。
なお、ここでいうポリシラザン誘導体は、珪素−窒素結合を持つポリマーであり、Si−N、Si−H、N−H等からなるSiO2、Si34、及び両者の中間固溶体SiOxNy等のセラミック前駆体ポリマーである。また、このポリシラザン誘導体は、Siと結合する水素部分が一部アルキル基等で置換された誘導体も含む。
ポリシラザン誘導体の中でも特に側鎖が全て水素であるペルヒドロポリシラザンや、珪素と結合する水素部分が一部メチル基に置換された誘導体が好ましい。
また、このポリシラザン誘導体は、有機溶媒に溶解した溶液状態で塗布し使用することが好ましい。有機溶媒としては、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素溶媒、ハロゲン化炭化水素溶媒、脂肪族エーテル、脂環式エーテル等のエーテル類が使用できる。
第2無機封止層51は、第1無機封止層50とは異なる材料を封止層として積層したものであり、相互の欠陥を補完することによって、封止性能を高め、経時的な新たなダークスポットの発生を防止したり、発生したダークスポットの拡大化を抑制したりすることができる。
無機封止層7(第1無機封止層50+第2無機封止層51)の平均厚みは、1μmから10μmであることが好ましく、2μmから5μmであることがより好ましい。このうち、第1無機封止層50の厚みは、1μmから5μmであることが好ましく、1μmから2μmであることがより好ましい。また、第2無機封止層51の厚みは、好ましくは1μmから5μmであることが好ましく、1μmから3μmであることがより好ましい。
ここで、本実施形態の有機EL装置1に設けられた2つの溝、すなわち、第1電極層分離溝21と第2電極層分離溝22について説明する。
第1電極層分離溝21は、第1電極層3とホール注入性高分子有機層10を部分的に除去したものであり、有機EL素子8(第1電極層3、機能層5、及び第2電極層6の3層が積層された部分)の縁部近傍に設けられている。第1電極層分離溝21は、第1電極層3からホール注入性高分子有機層10に至る深さを有している。そのため、第1電極層分離溝21によって、第1電極層3が2つの区分に分離されている。これにより、第1電極層3から派生した導電性島領域15が形成されている。
同様に、第1電極層分離溝21によって、ホール注入性高分子有機層10が2つの区分に分離されている。これにより、ホール注入性高分子有機層10から派生した高分子有機層断片17が形成されている。
第1電極層分離溝21内には、低分子有機層11の一部が侵入している。そして、侵入した低分子有機層11の一部は、第1電極層分離溝21の底部でガラス基板2と直接接触している。すなわち、発光領域30内の第1電極層3と導電性島領域15とは、絶縁性の低分子有機層11によって電気的に切り離されている。同様に、発光領域30内のホール注入性高分子有機層10と高分子有機層断片17も、電気的に切り離されている。
一方、図1に示すように、導電性島領域15は、高分子有機層断片17を介して第2電極層6と電気的に接続されている。
第2電極層分離溝22は、第1電極層分離溝21とは反対側であって有機EL素子8の縁部近傍に設けられている。第2電極層分離溝22は、第2電極層6からホール注入性高分子有機層10に至る深さを有しており、第2電極層6、低分子有機層11、及びホール注入性高分子有機層10をいずれも2つの領域(区分)に分離(分断)している。
第2電極層分離溝22内には、無機封止層7の一部が侵入している。そして、侵入した無機封止層7の一部は、第2電極層分離溝22の底部で第1電極層3と直接接触している。
第2電極層分離溝22によって、有機EL素子8が発光領域30と給電領域31に分離されている。また第1電極層3の一部であって給電領域31に属する領域、すなわち、図1において第2電極層分離溝22よりも左側の領域は、第1電極層延在領域16と称される。
このように、第1電極層分離溝21と第2電極層分離溝22によって、有機EL装置1が、給電領域31、発光領域30、給電領域32の3つの領域に区分される。
図2,図3に示すように、無機封止層7の上には軟質樹脂層25、硬質樹脂層26、及び均熱シート27が設けられている。
軟質樹脂層25は、無機封止層7上であって、少なくとも発光領域30の部材厚方向の投影面全面を覆うように積層されている。軟質樹脂層25は面状の広がりをもって無機封止層7の大部分を覆っている。
軟質樹脂層25は柔軟性を有し、所定の条件によって塑性変形又は弾性変形する層である。本実施形態では、軟質樹脂層25は、無機封止層7の圧縮応力などを受けた場合に、その応力にほとんど逆らわずに、塑性変形可能となっている。
JIS K 6253に準じた軟質樹脂層25のショア硬さは、ショア硬さがA30以上A70以下であり、A40以上A65以下であることが好ましく、A45以上A63以下であることがより好ましい。軟質樹脂層25のショア硬さがA70より大きい場合、軟質樹脂層25の剛性が大きすぎて、膨らみや衝撃が十分吸収できない。また、均熱シート27として例えば剛性が低いものを採用する際に、軟質樹脂層25のショア硬さがA30より小さい場合には、軟質樹脂層25の剛性が小さすぎて均熱シート27の形状を維持できない。
軟質樹脂層25の曲げ弾性率は、3MPa以上30MPa以下であることが好ましく、3MPa以上25Pa以下であることがより好ましく、3.9MPa以上23MPa以下であることが特に好ましい。
軟質樹脂層25の具体的な材質としては、アクリルゴム(ACM)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、シリコーンゴム(Q)、ブチルゴム(IIR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、フッ素ゴム(FKM)、ニトリルゴム(NBR)、イソプレンゴム(IR)、ウレタンゴム(U)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO)、クロロプレンゴム(CR)等のゴム材料が使用できるが、一定の水蒸気バリア性を有し、安価に入手可能である点から、アクリルゴム系樹脂、エチレンプロピレンゴム系樹脂、シリコーンゴム系樹脂、及びブチルゴム系樹脂から選ばれる1種以上であることが好ましく、その中でもフィルムとして入手が容易な、ブチルゴム系樹脂がより好ましい。
また、本実施形態の軟質樹脂層25は、接着性を有しており、複数部材を互いに接着可能となっている。具体的には、本実施形態の軟質樹脂層25は、シート状又は板状の部材であり、表面に粘着性加工を施されている。
軟質樹脂層25の平均厚みは、2μm以上100μm以下であることが好ましく、5μm以上50μm以下であることがより好ましい。軟質樹脂層25の平均厚みが2μmより薄くなると、無機封止層7の膨らみや衝撃が十分吸収できない。100μmより厚くなると、均熱シート27まで、熱が伝わらず、軟質樹脂層25内で熱がこもる場合がある。
硬質樹脂層26は、軟質樹脂層25の外縁全周に亘って設けられており、軟質樹脂層25を囲む壁を形成している。
硬質樹脂層26は、軟質樹脂層25よりも剛性が高く硬い材料からなる。具体的には、JIS K 6253に準じた硬質樹脂層26のショア硬さ(及び対応する曲げ弾性率の概算値)は、ショアA80以上、すなわち、ショアD30以上(25MPa以上)であることが好ましく、より高信頼性の有機EL装置とする観点からショアD55以上(250MPa以上)、ショアD95以下(6000MPa以下)とすることがより好ましく、ショアD80以上(1500MPa以上)、ショアD90以下(4000MPa以下)とすることがさらに好ましい。
また、本実施形態の硬質樹脂層26は、防水性及び接着性を有しており、複数部材を互いに接着可能となっている。具体的には、溶液又はゲル状の流動体を固化して形成されるものである。硬質樹脂層26の材質としては、熱硬化性樹脂を採用することができる。本実施形態では、水蒸気バリア性に優れるエポキシ樹脂を採用している。
次に、有機EL装置1を製造する方法の一例を示す。
まず、有機EL素子8を積層する有機EL素子形成工程を行う。具体的には、スパッタ法やCVD法によってガラス基板2の一部又は全部に第1電極層3を成膜する(図5(a))。
続いて、第1電極層3の上に、PEDOT/PSSからなるホール注入性高分子有機層10を形成させる。ホール注入性高分子有機層10の形成は、湿式法によって行う。具体的には、PEDOT/PSSを含有する溶液を第1電極層3の表面に塗布する(図5(b))。
次に、第1電極層3とホール注入性高分子有機層10が形成された基板に対して、レーザースクライブ装置によって第1電極層分離溝21を形成する(図5(c))。
第1電極層分離溝21の形成は、ガラス基板2の短辺に平行に、かつ短手方向(幅方向)全体に亘るように行う。第1電極層分離溝21の形成により、有機EL装置1の長手方向において、第1電極層3が2つの領域に分割され、導電性島領域15が形成される。同様に、ホール注入性高分子有機層10が2つの領域に分割され、高分子有機層断片17が形成される。また、第1電極層分離溝21が、給電領域32と発光領域30との境界に位置することとなる(図1)。
次に、真空蒸着装置によって、この基板に電子注入層、電子輸送層、発光層、正孔輸送層、正孔注入層などを順次積層し、低分子有機層11を形成させる(図5(d))。
このとき、低分子有機層11は、発光領域30全体に積層されており、さらに、第1電極層分離溝21を超えて、給電領域32側に(高分子有機層断片17に)一部が至っている。すなわち、第1電極層分離溝21内にも低分子有機層11が積層され、第1電極層分離溝21内に低分子有機層11が満たされる。
次に、真空蒸着装置によって、この基板に第2電極層6を成膜する(図6(e))。このとき、第2電極層6は、低分子有機層11上に積層されており、給電領域32(図1)においては、第2電極層6の一部が低分子有機層11から張り出している。この張出部位は、高分子有機層断片17上に積層されている。これにより、第2電極層6は、高分子有機層断片17を介して導電性島領域15と電気的に接続される。
次に、レーザースクライブ装置によって第2電極層分離溝22を形成する(図6(f))。
第1電極層分離溝21と同様に、第2電極層分離溝22の形成も、ガラス基板2の短辺に平行に、かつ短手方向(幅方向)全体に亘るように行う。第2電極層分離溝22の形成により、有機EL装置1の長手方向において、第2電極層6、低分子有機層11、及びホール注入性高分子有機層10が、いずれも2つの領域に分割される。また、第2電極層分離溝22が、給電領域31と発光領域30との境界に位置することとなる(図1)。
以上が、有機EL素子形成工程である。
続いて、無機封止層7を形成する無機封止層積層工程を行う。
まず、この基板の一部をマスクで覆い、CVD装置によって第1無機封止層50を成膜する。このとき、第1無機封止層50(図1)は、少なくとも発光領域30内の第2電極層6上を覆っており、さらに、給電領域31,32の一部まで至っている。
その後、第1無機封止層50を成膜したCVD装置から取り出して、第1無機封止層50に第2無機封止層51の原料を塗布し、第2無機封止層51を形成し、無機封止層7が形成される。このとき、第1無機封止層50上の全面を第2無機封止層51が覆っている。このようにして、乾式法によって形成された第1無機封止層50上に湿式法によって形成された第2無機封止層51が積層されて無機封止層7が形成される(図1、図6(g))。
その後、無機封止層7の上に軟質樹脂層25と硬質樹脂層26を設け、さらに均熱シート27を設ける(均熱シート接着工程)。まず、無機封止層7上に軟質樹脂層25を貼り合わせる。軟質樹脂層25としては、上記したような、柔軟性を有し、所定の条件で塑性変形又は弾性変形する材料からなる長方形のシート体を用いることができる。
続いて、軟質樹脂層25の外縁全周に亘って硬質樹脂層26を設け、さらに均熱シート27を設ける。例えば、硬質樹脂層26の原料となるエポキシ樹脂原料をディスペンサー等で塗布し、軟質樹脂層25及び硬質樹脂層26の上面全面を覆うように均熱シート27を載置する。そして、所定の温度に加熱し、エポキシ樹脂原料を硬化させる。
このようにして均熱シート接着工程を終了し、有機EL装置1が完成する。
有機EL装置1では、第1電極層3の上に、湿式法で形成されたホール注入性高分子有機層10を積層している。また、第1電極層3の材料として比較的安価な酸化錫を用い、さらに、ホール注入性高分子有機層10の材料としてPEDOT/PSSを用いている。かかる構成により、ホール注入性高分子有機層10が第1電極層3の表面凹凸を平滑化することができ、第1電極層3の表面凹凸に起因するリークによる特性低下が抑えられている。
上記した実施形態では、ボトムエミッション方式の有機EL装置1を例示したが、本発明はトップエミッション方式の有機EL装置にも適用できる。
1 有機EL装置
2 ガラス基板
3 第1電極層
5 機能層
6 第2電極層
7 無機封止層
8 有機EL素子
10 ホール注入性高分子有機層
11 低分子有機層
15 導電性島領域
21 第1電極層分離溝
22 第2電極層分離溝

Claims (5)

  1. 基材上に、第1電極層と機能層と第2電極層とがこの順番に積層された有機EL素子が形成されてなる有機EL装置であって、
    機能層は、第1電極層上に積層されたホール注入性高分子有機層と、当該ホール注入性高分子有機層上に積層された低分子有機層とを有し、
    ホール注入性高分子有機層は、湿式法により形成されたものであり、
    第1電極層は第1電極層分離溝によって複数の区画に区切られており、
    前記区画の1つであって第2電極層と電気的に接続された導電性島領域を有し、
    第1電極層分離溝は、第1電極層からホール注入性高分子有機層に至る深さを有し、第1電極層及びホール注入性高分子有機層を共に分断しており、
    低分子有機層の一部が第1電極層分離溝に侵入していることを特徴とする有機EL装置。
  2. さらに、第2電極層からホール注入性高分子有機層に至る深さを有し、第2電極層及びホール注入性高分子有機層を共に分断する第2電極層分離溝を有することを特徴とする請求項1に記載の有機EL装置。
  3. さらに、第2電極層の全面を覆う無機封止層を有し、当該無機封止層の一部が前記第2電極層分離溝に侵入していることを特徴とする請求項2に記載の有機EL装置。
  4. 第1電極層は、酸化錫を含有する厚さ0.7μm以上の透明導電性酸化物層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の有機EL装置。
  5. ホール注入性高分子有機層は、PEDOT/PSSを含有する材料からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の有機EL装置。
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