JP2014186080A - 光源装置および投写型映像表示装置 - Google Patents

光源装置および投写型映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】蛍光体を用いて、高効率に照明光を出力する光源装置、およびそれを用いた投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】光を出射する青色半導体レーザ101と、光をS偏光を有する第1偏光光と第1の偏光方向に直交するP偏光を有する第2偏光光とに分離する波長・偏光分離合成ミラー106と、第1偏光光および第2偏光光は透過する透明基材302上に形成され、第1偏光光および第2偏光光によって励起されて蛍光を発光する赤色蛍光体304と、第1偏光光を透明基材の第1の面へ導光すると共に、第2偏光光を第1の面の裏面である第2の面へ導光する各種レンズおよびミラー類と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本開示は、レーザおよび蛍光体を用いた光源装置に関し、特に、赤色、緑色、青色などの可視光を出射する光源装置およびこの光源装置を用いた投写型映像表示装置に関する。
今日、様々な映像などをスクリーンに拡大投写する投写型映像表示装置としてのプロジェクタが広く普及している。映像信号に応じて、光源から出射された光を、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)、あるいは、液晶表示素子といった空間光変調素子によって変調させ、スクリーン上に表示させるものである。
プロジェクタにおいて、明るくて大画面の映像を得るために、高輝度の超高圧水源ランプが光源として使用されてきたが、超高圧水銀ランプを光源とした場合、光源の寿命が短く面テンスが煩雑になるという問題があった。
これらの課題を解決するために、超高圧水銀ランプの代わりに、固体光源であるレーザと蛍光体を用いた新しい投写型映像表示装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2011−013313号公報
レーザ光源は、超高圧水銀ランプに比べて寿命が長く、またコヒーレント光であるため、指向性・集光性が高く、光利用効率が高い。一方で、単体での発光光量に関しては、レーザ光源は、超高圧水銀ランプに比べ少ない。そこで、蛍光体とレーザ光源を用いた光源装置は、高密度に集光可能なレーザ光源を励起光源として用いることで、発光面積の小さい高輝度光源を得ることができる。
投写型映像表示装置に用いることのできる高効率の光源装置を実現するためには、光源部の発光面積をなるべく小さくすることが望ましいが、蛍光体に集光されるレーザ光のスポット径を小さくしすぎると、蛍光体の効率が低下するという問題が発生する。この問題の原因は、大きく二つ考えられ、一つは、蛍光体の一点に励起光が集光することにより、温度が上昇することによる温度消光と呼ばれる発光効率の低下がある。もう一つは、温度とは関係なく蛍光体上に集光する励起光の光密度が上昇し、蛍光発光に寄与しない励起光が増えることによる輝度消光と呼ばれる発光効率の低下がある。
特許文献1では、青色半導体レーザを励起光源として、回転する、切り欠け部を設けた基板上に蛍光体を配置して取り出した蛍光と、切り欠け部を通過する青色半導体レーザ光を合成し、白色光を投写型映像表示装置の光源光として使用する構成が示されている。この方式で高輝度化を実現するためには、励起光源である青色半導体レーザの個数を増やして励起光強度を増加させる必要があるが、前述の温度消光、輝度消光などの消光現象が発生するという課題があった。
本開示は、上述した課題を解決するためのものであり、蛍光体を用いて、高効率に照明光を出力する光源装置、およびそれを用いた投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
本開示に係る光源装置(光源装置10)は、光を出射する光源(例えば、青色半導体レーザ101)と、光を第1の偏光方向(例えば、S偏光)を有する第1偏光光と第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向(例えば、P偏光)を有する第2偏光光とに分離する偏光分離手段(例えば、波長・偏光分離合成ミラー106)と、第1偏光光および第2偏光光は透過する透明基材(例えば、透明基材302)上に形成され、第1偏光光および第2偏光光によって励起されて蛍光を発光する蛍光体(例えば、赤色蛍光体304)と、第1偏光光を透明基材の第1の面へ導光すると共に、第2偏光光を第1の面の裏面である第2の面へ導光する導光手段(例えば、レンズ107や全反射ミラー111)と、を備えるものである。
本開示によれば、蛍光体の表裏の両側から光を照射することになるので、蛍光体の厚み方向において異なる位置に光が照射され、見かけ上の励起光密度を低くすることができ、高い発光効率を維持することが可能となる。
上記の光源装置において、偏光分離手段は、透明基材を透過した第1偏光光および第2偏光光を合成する構成としてもよい。これにより、部品点数を減らすことができ、装置の大型化を抑制することができる。
上記の光源装置において、透明基材と蛍光体との間に設けられ、第1偏光光および第2偏光光は透過すると共に蛍光は反射する波長選択性反射膜(例えば、ダイクロイック膜303)をさらに備えてもよい。これにより、励起されて発光した蛍光を、所望の方向へ導くことができるので、より高効率化が可能となる。
上記の光源装置において、導光手段は、第1の面へ導光される第1偏光光の集光領域を、第2の面へ導光される第2偏光光の集光領域に対し、所定の方向(例えば、X方向)にずれた位置に導光してもよい。これにより、蛍光体上での温度上昇が緩和され、発光効率の高効率化が可能となる。
上記の光源装置において、蛍光体は、透明基材の第1の面と第2の面に形成されてもよい。これにより、第1の面と第2の面のそれぞれの蛍光体に照射される光が減少するので、励起光密度と温度上昇をさらに抑制することができ、発光効率の高効率化が可能となる。
本開示に係る投写型映像表示装置(例えば、投写型映像表示装置1)は、光を出射する光源(例えば、青色半導体レーザ101)と、光を第1の偏光方向(例えば、S偏光)を有する第1偏光光と第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向(例えば、P偏光)を有する第2偏光光とに分離する偏光分離手段(例えば、波長・偏光分離合成ミラー106)と、第1偏光光および第2偏光光は透過する透明基材(例えば、透明基材302)上に形成され、第1偏光光および第2偏光光によって励起されて蛍光を発光する蛍光体(例えば、赤色蛍光体304)と、第1偏光光を透明基材の第1の面へ導光すると共に、第2偏光光を第1の面の裏面である第2の面へ導光する導光手段(例えば、レンズ107や全反射ミラー111)と、を有する光源部(例えば、光源装置10)と、光源部で発光した光を空間変調することによって映像を生成する映像生成部(例えば、DMD126)と、映像生成部にて生成した映像を投写する投写レンズ(例えば、投写レンズ127)と、を備えるものである。
本開示によれば、蛍光体の表裏の両側から光を照射することになるので、蛍光体の厚み方向において異なる位置に光が照射され、見かけ上の励起光密度を低くすることができ、高い発光効率を有する投写が逓増表示装置を提供することができる。
本開示によれば、長寿命である固体光源を用いて、高効率な光源装置を実現できる。またこれを利用した高効率な投写型映像表示装置を提供できる。
本開示に係る投写型映像表示装置の外観斜視図である。 本開示に係る投写型映像表示装置の光学構成を示す構成図である。 本開示に係る光源装置の光学構成を示す構成図である。 第1実施形態に係る蛍光体ホイールの構成を示す構成図である。 第2実施形態に係る蛍光体ホイールの構成を示す構成図である。 第3実施形態に係る蛍光体ホイールの構成を示す構成図である。 第4実施形態に係る蛍光体ホイールの構成を示す構成図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(投写型映像表示装置の構成)
投写型映像表示装置1の概要について図1および図2を用いて説明する。図1は投写型映像表示装置1の外観斜視図である。投写型映像表示装置1は、光源装置10と、デジタルミラーデバイス(以下、DMDと称する)126、投写レンズ127とを備える。投写型映像表示装置1は、光源装置10で発光した光をDMD126で反射することで映像を生成する。投写型映像表示装置1は、生成した映像を、投写レンズ127を介してスクリーンに投写する。
図2は投写型映像表示装置1の光学構成を説明する模式図である。以降の説明のため、図2では、図中に示すXYZ直交座標系を取る。光源装置10の詳細は後述する。
光源装置10のロッドインテグレータ121を出射した光は、レンズ122、123および124で構成されるリレーレンズ系を用いて、ロッドインテグレータ121の出射開口部をDMD126にリレーする。なお、リレーレンズ系の一部を形成するレンズ124を出射後、2つの三角柱で構成される全反射プリズム125へ入射する。
全反射プリズム125は、二つの三角柱とその間に設けた空気層で形成されており、レンズ124を透過し、全反射プリズムに入射した光は、空気層との界面で反射し、その方向を変えDMD126へ入射する。
DMD126は、微小ミラーを2次元的に配置してなり、この各ミラーは、赤、緑、青の映像入力信号に応じてその傾きを変化させることで、時間的に変調させた信号光を形成する。DMD126が赤の映像信号によって駆動されているとき、後述する光源装置10において、図4に示す赤色蛍光体304からの赤色光が出力されるように、赤色蛍光体304に励起光が照射されるように蛍光体ホイール300のタイミングが制御されている。
同様に、DMD126が緑の映像光によって駆動されるときは、図4に示す緑色蛍光体305に、DMD126が青色の映像光によって駆動するときは、図4に示す蛍光体未塗布領域307にそれぞれ励起光が照射されるように、蛍光体ホイール300のタイミングが制御されている。DMD126で変調された信号光は、投写レンズ127によって、図示されていないスクリーンへ投写される。
(光源装置の構成)
本実施の形態に係る光源装置10の構成図を図3に示す。光源装置10の出力光は、レーザ光と蛍光により構成されており、投写型映像表示装置1などの照明光として使用することが可能である。
レーザ光源は、青色半導体レーザ101であり、高輝度の光源装置を実現するために、複数の青色半導体レーザ101により構成されている。それぞれの青色半導体レーザ101から出射されたレーザ光は、それぞれ対応するコリメータレンズ102によってコリメートされる。コリメータレンズ102を出射した光は、略平行光束となっている。
集光レンズ103によって、その全体光束が集光され、拡散板104を通過した後、アフォーカルレンズ105によって、再び略平行光化される。アフォーカルレンズ105で略平行光化されたレーザ光束は、光軸に略45度に配置された波長・偏光分離合成ミラー106に入射する。拡散板104はガラス平板であり、片面には微細な凹凸を施された拡散面が形成されている。
波長・偏光分離合成ミラー106は、青色半導体レーザ101の波長域に関しては、S偏光を反射し、P偏光を透過させる特性を有する。併せて、青色半導体レーザ101によって、後述する蛍光体を励起し発光させる蛍光に関しては透過する特性を有している。
波長・偏光分離合成ミラー106に図中の−X方向へ入射したレーザ光のうち、S偏光のレーザ光は波長・偏光分離合成ミラー106によって反射され、その進行方向を90度変更し、図中−Z方向へ出射する。その後、レンズ107および108によって集光され、蛍光体ホイール300に形成された蛍光体に集光する。一方、P偏光のレーザ光は波長・偏光分離合成ミラー106を透過し、その進行方向は図中−X方向のまま維持する。
波長・偏光分離合成ミラー106を通過したP偏光のレーザ光は、レンズ119、118で一旦集光する。その後、リレーレンズ系の一部を構成するレンズ117、116を通過後、全反射ミラー115でその方向を90度変更し、図中−Z方向へ出射する。その後、リレーレンズ系の一部を構成するレンズ114と図示されていない拡散板を通過後、再び、全反射ミラー113でその進行方向を90度変更し、図中+X方向へ出射する。その後リレーレンズ系の一部を構成するレンズ112を通過し、再び、全反射ミラー111でその方向を変更し、図中+Z方向へ出射する。その後、リレーレンズ系の一部を構成するレンズ110、109で蛍光体ホイール300に形成された蛍光体に、S偏光のレーザ光とは反対側から入射する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る蛍光体ホイール300の詳細について図4を用いて説明する。図4もまた、図2と同様に、図中に示すようにXYZ直交座標系を取る。図4(a)は、蛍光体ホイール300の側面図であり、その図中丸で囲まれた部分の拡大図を図4(c)に示す。蛍光体ホイール300は、モータ301に透明基材302を取り付けた構成となっており、透明基材302の上には、ダイクロイック膜303と蛍光体304、305がこの順に構成されている。図4(b)は、蛍光体ホイール300の正面図であり、中心に設けられたモータ301上に設けられた透明基材302上に、中空の円周上に設けられたダイクロイック膜303の上に、同じく中空の円周の一部として蛍光体304、305が設けられている。
透明基材302は、レーザ光を透過する特性を有する円盤状の平行平板ガラスである。本実施の形態では、透明基材はガラスとしたが、同様の特性を有するのであれば、特にガラスに限定されるものではない。
ダイクロイック膜303は、レーザ光は透過し、レーザ光によって蛍光体を励起して発光させる蛍光は反射する特性を有している。ダイクロイック膜303により、レーザ光によって蛍光体を発光させる蛍光のうち、−Z方向へ出射する蛍光はダイクロイック膜303によって反射し、その方向を変え+Z方向へ出射する。
赤色蛍光体304は、レーザ光で励起され赤色の蛍光を発光する蛍光体であり、緑色蛍光体305は、レーザ光で励起され緑色の蛍光を発光する蛍光体である。本実施の形態では、蛍光体ホイール300上に形成される蛍光体は2種類であるが、2種類以上の蛍光体が形成されていても構わない。また、半径方向へ一部だけ構成されていても構わず、特に限定されるものではない。
図4(c)に示す蛍光体ホイール300の拡大詳細図を用いて、レーザ光の集光状態を説明する。まず、図中−Z方向へ入射するS偏光のレーザ光320は、蛍光体304、305の表面で集光し、蛍光体を励起し蛍光を出射する。完全拡散で発光する蛍光のうち、−Z方向へ出射する蛍光は、ダイクロイック膜303で反射し、+Z方向へと出射する。また、図4(b)に示す蛍光体304、305が形成されていない透過領域307のタイミングで集光したS偏光のレーザ光320は、そのまま−Z方向へと出射する。
一方、+Z方向へ入射したP偏光のレーザ光321は、蛍光体304、305のダイクロイック膜303を通過後、ダイクロイック膜303近傍で集光し、蛍光体を励起し蛍光を出射する。完全拡散で出射する蛍光のうち、−Z方向へ出射する蛍光は、ダイクロイック膜303で反射し、+Z方向へ出射する。また、図4(b)に示す蛍光体304、305が形成されていない透過領域307のタイミングで集光したP偏光のレーザ光321は、そのまま、+Z方向へと出射する。したがって、蛍光体ホイール300上の集光ポイントからは、P偏光のレーザ光と蛍光は+Z方向へ、残りのS偏光のレーザ光は−Z方向へ出射する。
図3に戻り、蛍光体ホイール300を+Z方向へ出射したP偏光のレーザ光と蛍光はレンズ108、107を通過し、波長・偏光分離合成ミラー106を通過し、レンズ120を通じて、光均一化手段であるロッドインテグレータ121に入射する。
一方、蛍光体ホイール300を−Z方向へ出射したS偏光のレーザ光は、リレーレンズの一部を構成するレンズ109、110を通過後、全反射ミラー111に入射しその進行方向を90度変更し、図中−X方向へ出射する。その後、リレーレンズ系の一部を構成するレンズ112を通過して、全反射ミラー113に入射し、その進行方向を90度変更し、図中+Z方向へ出射する。その後、リレーレンズ系の一部を構成するレンズ114を通過後、全反射ミラー115に入射し、その進行方向を90度変更し、図中+X方向へ変更する。その後、リレーレンズ系の一部を構成するレンズ116、117で一旦集光したのち、再度、レンズ118、119に入射し略平行光束化した、波長・偏光分離合成ミラー106で反射し、その進行方向を90度変更し+Z方向へ出射する。その後、レンズ120で集光し、ロッドインテグレータ121へ入射する。
ロッドインテグレータ121は、入射面と出射面が矩形の柱状ガラスである。ロッドインテグレータ121に入射した光は全反射を含む多重反射により出射面まで伝搬する。
図3に示す集光レンズ系は、4枚レンズの構成としたが、4枚構成で有る必要がなく、特に限定されるものでもない。また、図3ではリレーレンズ系で一旦集光した後、再度平行光束化してロッドへ再度集光する構成を取ることにより、レンズ107、110、116、119とレンズ108、109、117、118はそれぞれ同じものを使用することが可能としているが、特段この構成に限定する必要はなく、蛍光体ホイール300の集光ポイントをそのままロッドインテグレータ121の入射側近傍にリレーする構成を取っても良い。
このような構成とすることで、蛍光体ホイール上の励起光密度を低くし変換効率を高いまま維持することで、高輝度の白色光を出射することが可能となる。特に、プロジェクタなどの投写型表示装置に適用する場合に好適である。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る蛍光体ホイール400の詳細について図5を用いて説明する。図5もまた、図2と同様に、図中に示すようにXYZ直交座標系を取る。図5(a)は、蛍光体ホイール400の側面図であり、図5(b)は、蛍光体ホイール400の正面図である。本実施形態では、図3の青色半導体レーザ101および蛍光体ホイール300に代えて、紫外半導体レーザおよび蛍光体ホイール400を使用することから、光源装置全体の説明は省略し、第1実施形態の蛍光体ホイール300との相違点を主に説明する。
蛍光体ホイール400の表面には、紫外半導体レーザの紫外光は透過し、後述する紫外半導体レーザによって励起され発光する蛍光は反射するダイクロイック膜403が形成されている。ダイクロイック膜403の上に、紫外半導体レーザで励起して赤色の蛍光を発光する赤色蛍光体404および紫外線半導体レーザで励起して緑色の蛍光を発光する緑色蛍光体405と紫外線半導体レーザで励起して青色の蛍光を発光する青色蛍光体406が、ダイクロイック膜403の上に形成されている。従って、蛍光体ホイール400から出射する光は、紫外線半導体レーザで励起された蛍光のみとなる。
このような構成とすることで、蛍光体ホイール上の励起光密度を低くし変換効率を高いまま維持することで、高輝度の白色光を出射することが可能となる。特に、プロジェクタなどの投写型表示装置に適用する場合に好適である。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る蛍光体ホイール500の詳細について図6を用いて説明する。図6もまた、図2と同様に、図中に示すようにXYZ直交座標系を取る。図6(a)は、蛍光体ホイール500の側面図であり、その図中丸で囲まれた部分の拡大図を図6(b)に示す。本実施形態では、図3の蛍光体ホイール300に対し、集光状態が異なる点以外は第1実施形態と同様であることから、光源装置全体の説明は省略し、第1実施形態の蛍光体ホイール300との相違点を主に説明する。
本実施形態では、図6(b)に示す通り、蛍光体504、505に図中―Z方向へ入射するS偏光のレーザ光520と図中+Z方向へ入射するP偏光のレーザ光521が、図中X軸方向へずれて集光する。
このような構成とすることで、蛍光体ホイール上の励起光密度をさらに低くし変換効率を高いまま維持することで、高輝度の白色光を出射することが可能となる。特に、プロジェクタなどの投写型表示装置に適用する場合に好適である。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る蛍光体ホイール600の詳細について図7を用いて説明する。図7もまた、図2と同様に、図中に示すようにXYZ直交座標系を取る。図7(a)は、蛍光体ホイール600の側面図であり、その図中丸で囲まれた部分の拡大図を図7(b)に示す。本実施形態では、図3の蛍光体ホイール300に対し、蛍光体ホイール上の構成が異なる点以外は第1実施形態と同様であることから、光源装置全体の説明は省略し、第1実施形態の蛍光体ホイール300との相違点を主に説明する。
本実施形態では、図7(b)に示す通り、蛍光体ホイール600の両側に蛍光体604、605と蛍光体614、615を形成する。そして、図中の透明基材602の図中−Z方向側に、レーザ光は通過し、レーザ光によって蛍光体を励起して発光する蛍光を反射するダイクロイック膜603が形成されている。
このような構成とすることで、蛍光体ホイール上の励起光密度をさらに低くし変換効率を高いまま維持することで、高輝度の白色光を出射することが可能となる。特に、プロジェクタなどの投写型表示装置に適用する場合に好適である。
(その他の実施形態)
上述の各実施形態では、蛍光体ホイール300、400、500、600をレンズ108とレンズ109との間に配置する構成で説明したが、蛍光体ホイール300、400、500、600は、この位置に限らず、例えば、レンズ117とレンズ118との間に配置してもよい。
また、上述の実施形態のように、蛍光体ホイール300、400、500、600をレンズ108とレンズ109との間に配置した場合、レンズ116、117、118、119は特段設けなくてもよい。
上述の各実施形態では、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の三色で構成されるように説明を行ったが、三色以外にも、黄色、シアン、マゼンダおよび白色の色を加えた四色以上の構成となっても良い。また、ロッドインテグレータ121の出射側もしくは入射側に、ダイクロイック特性を備えた色トリムフィルターを配し、蛍光体と蛍光体の発した不必要な色成分を除去する色トリムホイールと組み合わせて、上記RGBの3色を少なくとも含む色光を時系列に出射するような構成となってもよい。
また、上記実施の形態では、蛍光体のBの透過領域は透明基材を用いたが、その部分だけ基材を切り欠いた透明基材を蛍光体ホイールの基材として使用してもよい。
以上のように、添付図面および詳細な説明によって、ベストモードと考える実施の形態と他の実施の形態とを提供した。これらは、特定の実施の形態を参照することにより、当業者に対して、特許請求の範囲に記載の主題を例証するために提供されるものである。したがって、特許請求の範囲またはその均等の範囲において、上述の実施の形態に対して、種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、ライトバルブを用いた投写型映像表示装置に適用できる。
1 投写型映像表示装置
10 光源装置
101 青色半導体レーザ
102 コリメータレンズ
103 集光レンズ
104 拡散板
105 アフォーカルレンズ
106 波長・偏光分離合成ミラー
107、108、109、110、112、114、116、117、118、119、120、122、123、124 レンズ
111、113、115 全反射ミラー
121 ロッドインテグレータ
125 全反射プリズム
126 DMD
127 投写レンズ
300、400、500、600 蛍光体ホイール
301、401、501、601 モータ
302、402、502、602 透明基材
303、403、503、603 ダイクロイック膜
304、404、504、604、614 赤色蛍光体
305、405、505、605、615 緑色蛍光体
320、520 S偏光のレーザ光
321、521 P偏光のレーザ光
406 青色蛍光体

Claims (6)

  1. 光を出射する光源と、
    前記光を第1の偏光方向を有する第1偏光光と第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向を有する第2偏光光とに分離する偏光分離手段と、
    前記第1偏光光および前記第2偏光光は透過する透明基材上に形成され、前記第1偏光光および前記第2偏光光によって励起されて蛍光を発光する蛍光体と、
    前記第1偏光光を前記透明基材の第1の面へ導光すると共に、前記第2偏光光を前記第1の面の裏面である第2の面へ導光する導光手段と、
    を備えることを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1記載の光源装置において、
    前記偏光分離手段は、前記透明基材を透過した前記第1偏光光および前記第2偏光光を合成することを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1記載の光源装置において、
    前記透明基材と前記蛍光体との間に設けられ、前記第1偏光光および前記第2偏光光は透過すると共に前記蛍光は反射する波長選択性反射膜をさらに備えることを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1記載の光源装置において、
    前記導光手段は、前記第1の面へ導光される前記第1偏光光の集光領域を、前記第2の面へ導光される前記第2偏光光の集光領域に対し、所定の方向にずれた位置に導光することを特徴とする光源装置。
  5. 請求項1記載の光源装置において、
    前記蛍光体は、前記透明基材の前記第1の面と前記第2の面に形成されることを特徴とする光源装置。
  6. 光を出射する光源と、
    前記光を第1の偏光方向を有する第1偏光光と第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向を有する第2偏光光とに分離する偏光分離手段と、
    前記第1偏光光および前記第2偏光光は透過する透明基材上に形成され、前記第1偏光光および前記第2偏光光によって励起されて蛍光を発光する蛍光体と、
    前記第1偏光光を前記透明基材の第1の面へ導光すると共に、前記第2偏光光を前記第1の面の裏面である第2の面へ導光する導光手段と、を有する光源部と、
    前記光源部で発光した光を空間変調することによって映像を生成する映像生成部と、
    前記映像生成部にて生成した映像を投写する投写レンズと、
    を備えることを特徴とする投写型映像表示装置。
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