JP2014185363A - 基板処理装置、処理容器および半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置、処理容器および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 処理容器の外部に設けられた加熱部を用いて加熱した基板上に薄膜を形成する際、基板の加熱条件を安定させ、成膜処理の品質を向上させる。
【解決手段】 内部で基板に対する処理が行われる処理容器と、処理容器の外部に設けられ、輻射熱を照射することで処理容器内の基板を加熱する加熱部と、処理容器内に原料ガスを供給する原料ガス供給系と、を有し、処理容器の外壁の少なくとも一部には、加熱部からの輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が形成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、基板上に薄膜を形成する処理を行う基板処理装置、処理容器および半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、処理容器内の加熱された基板に対して原料ガスを供給することで、基板上に薄膜を形成する基板処理工程が行われることがある。
処理容器の外部に設けられた加熱部を用いて基板を加熱する場合、基板の加熱は、主に次に示す3つの加熱経路により行われることとなる。すなわち、加熱部から照射される輻射熱(以下、一次輻射熱ともいう)が処理容器を透過して基板に対して照射されることにより、また、加熱された処理容器から発せされる輻射熱(以下、二次輻射熱ともいう)が基板に対して照射されることにより、また、処理容器内の高温雰囲気に基板が接触することにより、基板の加熱が行われることとなる。
ここで、上述の基板処理工程を行うと、基板上に薄膜が形成されるだけでなく、処理容器の内壁にも薄膜が形成されることとなる(以下、処理容器の内壁に形成される薄膜を堆積膜ともいう)。この堆積膜は、加熱部から照射される一次輻射熱の少なくとも一部を吸収或いは反射するように作用する。そのため、例えば、基板処理工程を繰り返すことで堆積膜の厚さが変化すると、基板に対して照射される一次輻射熱の量(強度)、つまり、基板の加熱条件が次第に変化し、成膜処理の品質に影響を与えることがある。また、例えば、処理容器内に形成された堆積膜を除去するクリーニング工程を行うと、クリーニング工程の前後で基板に対して照射される一次輻射熱の量が大きく変化することとなり、成膜処理の品質に与える影響が大きくなる。
本発明の目的は、処理容器の外部に設けられた加熱部を用いて加熱した基板上に薄膜を形成する際、基板の加熱条件を安定させ、成膜処理の品質を向上させることにある。
本発明の一態様によれば、
内部で基板に対する処理が行われる処理容器と、
前記処理容器の外部に設けられ、輻射熱を照射することで前記処理容器内の基板を加熱する加熱部と、
前記処理容器内に原料ガスを供給する原料ガス供給系と、を有し、
前記処理容器の外壁の少なくとも一部には、前記加熱部からの輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が形成されている基板処理装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、
内部で基板に対する処理が行われる処理容器であって、
外部の加熱部から輻射熱が照射されることによって内部に収容した基板が加熱され、原料ガス供給系によって内部に原料ガスが供給されるように構成され、
外壁の少なくとも一部には、前記加熱部からの輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が形成されている処理容器が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、
加熱部から照射された輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が外壁の少なくとも一部に形成された処理容器内に基板を搬入する工程と、
前記処理容器の外部に設けられた前記加熱部から輻射熱を照射させることで前記処理容器内の前記基板を加熱し、前記処理容器内の前記基板に対して原料ガスを供給することで、前記基板上に薄膜を形成する工程と、
薄膜形成後の前記基板を前記処理容器外に搬出する工程と、
を有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、処理容器の外部に設けられた加熱部を用いて加熱した基板上に薄膜を形成する際、基板の加熱条件を安定させ、成膜処理の品質を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦断面図で示す図である。 本発明の一実施形態に係る基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を図1のA−A線断面図で示す図である。 本発明の一実施形態に係る基板処理装置のコントローラの概略構成図であり、コントローラの制御系をブロック図で示す図である。 本発明の一実施形態に係る基板処理工程、クリーニング工程およびクリーニング工程のフロー図である。 本発明の一実施形態に係る基板処理工程におけるガス供給のタイミングを示す図である。 処理容器の外壁に形成される熱吸収層の膜厚と、基板を照射する一次輻射熱の量(強度)と、の関係を例示する図である。
<本発明の一実施形態>
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)基板処理装置の構成
図1は、本実施形態で好適に用いられる基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉202部分を縦断面図で示している。図2は、本実施形態で好適に用いられる縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉202部分を図1のA−A線断面図で示している。
図1に示されているように、処理炉202は加熱手段(加熱部)としてのヒータ207を有する。ヒータ207は円筒形状であり、保持板としてのヒータベース(図示せず)に支持されることにより垂直に据え付けられている。なお、ヒータ207は、後述するようにガスを熱で活性化(励起)させる活性化機構(励起部)としても機能する。
ヒータ207の内側には、ヒータ207と同心円状に反応容器(処理容器)を構成する反応管203が配設されている。反応管203は、例えば石英(SiO)または炭化シリコン(SiC)等の、ヒータ207から照射される輻射熱(一次輻射熱)を透過させる透光性と耐熱性とを有する材料からなり、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。反応管203の筒中空部には処理室201が形成されており、基板としてのウエハ200を後述するボート217によって水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で収容可能に構成されている。
なお、反応管203の外壁の少なくとも一部、具体的には、反応管203の外壁のヒータ207と対向(対面)する部分であって、反応管203の外壁の側壁及び外壁の天井部には、バッファ層としての熱吸収層300が形成(コーティング)されている。つまり、反応管203の外壁のうち、ヒータ207からの輻射熱が届く部分に、熱吸収層300が形成されている。熱吸収層300の厚さは、熱吸収層300および反応管203を透過してウエハ200に対して照射されるヒータ207からの一次輻射熱の量(強度)が、熱吸収層300の厚さに依存しなくなるような領域の厚さ、つまり、ヒータ207から照射される一次輻射熱の吸収を飽和させるような厚さに設定されている。図6は、反応管203の外壁に形成される熱吸収層300の厚さと、ウエハ200に対して照射される一次輻射熱の量と、の関係を例示する図である。ヒータ207から照射される一次輻射熱の吸収を熱吸収層300が飽和させることで、後述する基板処理工程において、ウエハ200の加熱は、主に、2つの加熱経路により行われることとなる。すなわち、ウエハ200の加熱は、主に、熱吸収層300が一次輻射熱を吸収することで加熱された反応管203から発せられウエハ200に対して照射される輻射熱(二次輻射熱)と、反応管203内の雰囲気にウエハ200が接触することによる伝熱と、によって行われることとなる。
なお、熱吸収層300は、後述する基板処理工程において反応管203の内壁に形成される堆積膜を構成する物質(或いはウエハ200上に形成される薄膜を構成する物質)と、光学的に同等な特性を有する物質により構成することができる。例えば、熱吸収層300は、上述の堆積膜を構成する物質(或いはウエハ200上に形成される薄膜を構成する物質)と、ヒータ207から照射される一次輻射熱の吸収係数が同等な物質により構成することができる。また、例えば、熱吸収層300は、上述の堆積膜を構成する物質(或いはウエハ200上に形成される薄膜を構成する物質)と、ヒータ207から照射される一次輻射熱の反射率が同等な物質により構成することができる。
なお、後述する基板処理工程のように、ウエハ200上にアモルファスシリコン膜やポリシリコン膜を形成する場合、反応管203の内壁にも、主としてアモルファスシリコンやポリシリコンにより構成される堆積膜が形成されることとなる。この場合、熱吸収層300を、例えば、アモルファスシリコン或いはポリシリコンにより構成することができる。なお、アモルファスシリコンは、ポリシリコンよりも一次輻射熱の吸収係数が高い。熱吸収層300をこれらの物質により構成した場合、熱吸収層300の厚さを、例えば、0.8μm以上、好ましくは1μm以上の厚さとすることで、熱吸収層300により、ヒータ207からの一次輻射熱の吸収を飽和させることが可能となる。
処理室201内には、第1ノズル249a、第2ノズル249bが反応管203の下部を貫通するように設けられている。第1ノズル249a、第2ノズル249bには、第1ガス供給管232a、第2ガス供給管232bがそれぞれ接続されている。また、第1ガス供給管232aには、第3ガス供給管232cが接続されている。このように、反応管203には2本のノズル249a,249bと、3本のガス供給管232a〜232cが設けられており、処理室201内へ複数種類、ここでは3種類のガスを供給することができるように構成されている。
なお、反応管203の下方に、反応管203を支持する金属製のマニホールドを設け、各ノズルを、この金属製のマニホールドの側壁を貫通するように設けるようにしてもよい。この場合、この金属製のマニホールドに、さらに後述する排気管231を設けるようにしてもよい。なお、この場合であっても、排気管231を金属製のマニホールドではなく、反応管203の下部に設けるようにしてもよい。このように、処理炉202の炉口部を金属製とし、この金属製の炉口部にノズル等を取り付けるようにしてもよい。
第1ガス供給管232aには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)241a、及び開閉弁であるバルブ243aが設けられている。また、第1ガス供給管232aのバルブ243aよりも下流側には、第3ガス供給管232cが接続されている。この第3ガス供給管232cには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御部)であるMFC241c、及び開閉弁であるバルブ243cが設けられている。また、第2ガス供給管232aにおける第3ガス供給管232cとの接続箇所よりも下流側には、第1不活性ガス供給管232dが接続されている。この第1不活性ガス供給管232dには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御部)であるMFC241d、及び開閉弁であるバルブ243dが設けられている。また、第1ガス供給管232aの先端部には、上述の第1ノズル249aが接続されている。第1ノズル249aは、反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間に、反応管203の内壁の下部より上部に沿って、ウエハ200の積載方向上方に向かって立ち上がるように設けられている。すなわち、第1ノズル249aは、ウエハ200が配列されるウエハ配列領域の側方の、ウエハ配列領域を水平に取り囲む領域に、ウエハ配列領域に沿うように設けられている。第1ノズル249aはL字型のロングノズルとして構成されており、その水平部は反応管203の下部側壁を貫通するように設けられており、その垂直部は少なくともウエハ配列領域の一端側から他端側に向かって立ち上がるように設けられている。第1ノズル249aの側面にはガスを供給するガス供給孔250aが設けられている。ガス供給孔250aは反応管203の中心を向くように開口しており、ウエハ200に向けてガスを供給することが可能となっている。このガス供給孔250aは、反応管203の下部から上部にわたって複数設けられ、それぞれが同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
主に、第1ガス供給管232a、MFC241a、バルブ243aにより第1ガス供給系が構成される。なお、第1ノズル249aを第1ガス供給系に含めて考えてもよい。また、主に、第3ガス供給管232c、MFC241c、バルブ243cにより第3ガス供給系が構成される。なお、第1ガス供給管232aにおける第3ガス供給管232cとの接続部より下流側、第1ノズル249aを第3ガス供給系に含めて考えてもよい。また、主に、第1不活性ガス供給管232d、MFC241d、バルブ243dにより第1不活性ガス供給系が構成される。第1不活性ガス供給系はパージガス供給系としても機能する。
第2ガス供給管232bには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御部)であるMFC241b、及び開閉弁であるバルブ243bが設けられている。また、第2ガス供給管232bのバルブ243bよりも下流側には、第2不活性ガス供給管232eが接続されている。この第2不活性ガス供給管232eには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御部)であるMFC241e、及び開閉弁であるバルブ243eが設けられている。また、第2ガス供給管232bの先端部には、上述の第2ノズル249bが接続されている。第2ノズル249bは、反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間に、反応管203の内壁の下部より上部に沿って、ウエハ200の積載方向上方に向かって立ち上がるように設けられている。すなわち、第2ノズル249bは、ウエハ200が配列されるウエハ配列領域の側方の、ウエハ配列領域を水平に取り囲む領域に、ウエハ配列領域に沿うように設けられている。第2ノズル249bはL字型のロングノズルとして構成されており、その水平部は反応管203の下部側壁を貫通するように設けられており、その垂直部は少なくともウエハ配列領域の一端側から他端側に向かって立ち上がるように設けられている。第2ノズル249bの側面にはガスを供給するガス供給孔250bが設けられている。ガス供給孔250bは反応管203の中心を向くように開口しており、ウエハ200に向けてガスを供給することが可能となっている。このガス供給孔250bは、反応管203の下部から上部にわたって複数設けられ、それぞれが同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
主に、第2ガス供給管232b、MFC241b、バルブ243bにより第2ガス供給系が構成される。なお、第2ノズル249bを第2ガス供給系に含めて考えてよい。また、主に、第2不活性ガス供給管232e、MFC241e、バルブ243eにより第2不活性ガス供給系が構成される。第2不活性ガス供給系はパージガス供給系としても機能する。
このように、本実施形態におけるガス供給の方法は、反応管203の内壁と、積載された複数枚のウエハ200の端部とで定義される円弧状の縦長の空間内に配置したノズル249a,249bを経由してガスを搬送し、ノズル249a,249bにそれぞれ開口されたガス供給孔250a,250bからウエハ200の近傍で初めて反応管203内にガスを噴出させており、反応管203内におけるガスの主たる流れをウエハ200の表面と平行な方向、すなわち水平方向としている。このような構成とすることで、各ウエハ200に均一にガスを供給でき、各ウエハ200に形成される薄膜の膜厚を均一にできる効果がある。なお、ウエハ200の表面上を流れたガス、すなわち、反応後の残ガスは、排気口、すなわち、後述する排気管231の方向に向かって流れるが、この残ガスの流れの方向は、排気口の位置によって適宜特定され、垂直方向に限ったものではない。
第1ガス供給管232aからは、所定元素およびハロゲン基を含む第1の原料として、例えば、少なくともシリコン(Si)とクロロ基とを含む第1の原料ガスであるクロロシラン系原料ガスが、MFC241a、バルブ243a、第1ノズル249aを介して処理室201内に供給される。ここで、クロロシラン系原料ガスとは、気体状態のクロロシラン系原料、例えば、常温常圧下で液体状態であるクロロシラン系原料を気化することで得られるガスや、常温常圧下で気体状態であるクロロシラン系原料等のことである。また、クロロシラン系原料とは、ハロゲン基としてのクロロ基を有するシラン系原料のことであり、少なくともSiおよび塩素(Cl)を含む原料のことである。すなわち、ここでいうクロロシラン系原料は、ハロゲン化物の一種とも言える。なお、本明細書において「原料」という言葉を用いた場合は、「液体状態である液体原料」を意味する場合、「気体状態である原料ガス」を意味する場合、または、その両方を意味する場合がある。従って、本明細書において「クロロシラン系原料」という言葉を用いた場合は、「液体状態であるクロロシラン系原料」を意味する場合、「気体状態であるクロロシラン系原料ガス」を意味する場合、または、その両方を意味する場合がある。クロロシラン系原料としては、例えば、ヘキサクロロジシラン(SiCl、略称:HCDS)を用いることができる。なお、HCDSのように常温常圧下で液体状態である液体原料を用いる場合は、液体原料を気化器やバブラ等の気化システムにより気化して、原料ガス(HCDSガス)として供給することとなる。
第2ガス供給管232bからは、所定元素およびアミノ基(アミン基)を含む第2の原料として、例えば、少なくともシリコン(Si)とアミノ基とを含む第2の原料ガスであるアミノシラン系原料ガスが、MFC241b、バルブ243b、第2ノズル249bを介して処理室201内に供給される。ここで、アミノシラン系原料ガスとは、気体状態のアミノシラン系原料、例えば、常温常圧下で液体状態であるアミノシラン系原料を気化することで得られるガスや、常温常圧下で気体状態であるアミノシラン系原料等のことである。また、アミノシラン系原料とは、アミノ基を有するシラン系原料(メチル基やエチル基やブチル基等のアルキル基をも含有するシラン系原料でもある)のことであり、少なくともSi、炭素(C)および窒素(N)を含む原料のことである。すなわち、ここでいうアミノシラン系原料は、有機系の原料とも言え、有機アミノシラン系原料とも言える。なお、本明細書において「アミノシラン系原料」という言葉を用いた場合は、「液体状態であるアミノシラン系原料」を意味する場合、「気体状態であるアミノシラン系原料ガス」を意味する場合、または、その両方を意味する場合がある。アミノシラン系原料としては、例えば、組成式中に(1分子中に)1つのアミノ基を含む原料であるモノアミノシラン(SiHR)を用いることができる。ここで、Rはリガンド(配位子)を表しており、ここでは、1つのN原子に、1つ以上のC原子を含む炭化水素基が1つまたは2つ配位したアミノ基(NHで表されるアミノ基のHの一方または両方を1つ以上のC原子を含む炭化水素基で置換したもの)を表している。アミノ基の一部を構成する炭化水素基が1つのNに2つ配位している場合は、その2つが同一の炭化水素基であってもよいし、異なる炭化水素基であってもよい。また、炭化水素基は、二重結合や三重結合等の不飽和結合を含んでいてもよい。また、アミノ基は環状構造を有していてもよい。例えば、SiHRとしては、(エチルメチルアミノ)シラン(SiH[N(CH)(C)])、(ジメチルアミノ)シラン(SiH[N(CH])、(ジエチルピペリジノ)シラン(SiH[NC(C])等を用いることができる。なお、SiHRのように常温常圧下で液体状態である液体原料を用いる場合は、液体原料を気化器やバブラ等の気化システムにより気化して、原料ガス(SiHRガス)として供給することとなる。
第3ガス供給管232cからは、クリーニングガスとして、例えば、フッ素(F)を含むガス(フッ素含有ガス)が、マスフローコントローラ241c、バルブ243c、第1ガス供給管232a、第1ノズル249aを介して処理室201内に供給される。クリーニングガスとしては、例えばフッ素(F)ガス、フッ化窒素(NF)ガス、フッ化塩素(ClF)ガス、フッ化水素(HF)ガス等を用いることができる。
不活性ガス供給管232d,232eからは、不活性ガスとして、例えば、窒素(N)ガスが、それぞれMFC241d,241e、バルブ243d,243e、ガス供給管232a,232b、ノズル249a,249bを介して処理室201内に供給される。
なお、例えば各ガス供給管から上述のようなガスをそれぞれ流す場合、第1ガス供給系により、所定元素およびハロゲン基を含む第1の原料ガスを供給する第1原料ガス供給系、すなわち、クロロシラン系原料ガス供給系が構成される。なお、クロロシラン系原料ガス供給系を、単に、クロロシラン系原料供給系とも称する。また、第2ガス供給系により、所定元素およびアミノ基を含む第2の原料ガスを供給する第2原料ガス供給系、すなわち、アミノシラン系原料ガス供給系が構成される。なお、アミノシラン系原料ガス供給系を、単に、アミノシラン系原料供給系とも称する。また、第3ガス供給系により、クリーニングガス供給系が構成される。
反応管203には、処理室201内の雰囲気を排気する排気管231が設けられている。図2に示すように、横断面視において、排気管231は、反応管203の第1ノズル249aのガス供給孔250a、第2ノズル249bのガス供給孔250bが設けられる側と対向する側、すなわち、ウエハ200を挟んでガス供給孔250a,250bとは反対側に設けられている。また、図1に示すように縦断面視において、排気管231は、ガス供給孔250a,250bが設けられる箇所よりも下方に設けられている。この構成により、ガス供給孔250a,250bから処理室201内のウエハ200の近傍に供給されたガスは、水平方向、すなわち、ウエハ200の表面と平行な方向に向かって流れた後、下方に向かって流れ、排気管231より排気されることとなる。処理室201内におけるガスの主たる流れが水平方向へ向かう流れとなるのは上述の通りである。
排気管231には、処理室201内の圧力を検出する圧力検出器(圧力検出部)としての圧力センサ245および圧力調整器(圧力調整部)としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ244を介して、真空排気装置としての真空ポンプ246が接続されている。なお、APCバルブ244は、真空ポンプ246を作動させた状態で弁を開閉することで、処理室201内の真空排気および真空排気停止を行うことができ、更に、真空ポンプ246を作動させた状態で弁開度を調節することで、処理室201内の圧力を調整することができるように構成されているバルブである。主に、排気管231、APCバルブ244、圧力センサ245により排気系が構成される。なお、真空ポンプ246を排気系に含めて考えてもよい。排気系は、真空ポンプ246を作動させつつ、圧力センサ245により検出された圧力情報に基づいてAPCバルブ244の弁の開度を調節することにより、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気し得るように構成されている。
反応管203の下方には、反応管203の下端開口を気密に閉塞可能な炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は反応管203の下端に垂直方向下側から当接されるように構成されている。シールキャップ219は例えばステンレス等の金属からなり、円盤状に形成されている。シールキャップ219の上面には反応管203の下端と当接するシール部材としてのOリング220が設けられている。シールキャップ219の処理室201と反対側には、後述する基板保持具としてのボート217を回転させる回転機構267が設置されている。回転機構267の回転軸255はシールキャップ219を貫通してボート217に接続されている。回転機構267は、ボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は、反応管203の外部に垂直に設置された昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されている。ボートエレベータ115は、シールキャップ219を昇降させることで、ボート217を処理室201内外に搬入および搬出することが可能なように構成されている。すなわち、ボートエレベータ115は、ボート217すなわちウエハ200を、処理室201内外に搬送する搬送装置(搬送機構)として構成される。
基板支持具としてのボート217は、例えば石英や炭化シリコン等の耐熱性材料からなり、複数枚のウエハ200を水平姿勢で、かつ、互いに中心を揃えた状態で整列させて多段に支持するように構成されている。なお、ボート217の下部には、例えば石英や炭化シリコン等の耐熱性材料からなる断熱部材218が設けられており、ヒータ207からの熱がシールキャップ219側に伝わりにくくなるよう構成されている。なお、断熱部材218は、石英や炭化シリコン等の耐熱性材料からなる複数枚の断熱板と、これら断熱板を水平姿勢で多段に支持する断熱板ホルダとにより構成してもよい。
反応管203内には温度検出器としての温度センサ263が設置されており、温度センサ263により検出された温度情報に基づきヒータ207への通電具合を調整することで、処理室201内の温度が所望の温度分布となるように構成されている。温度センサ263は、ノズル249a,249bと同様にL字型に構成されており、反応管203の内壁に沿って設けられている。
図3に示されているように、制御部(制御手段)であるコントローラ121は、CPU(Central Processing Unit)121a、RAM(Random Access Memory)121b、記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バス121eを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、例えばタッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。
記憶装置121cは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶装置121c内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、後述する基板処理の手順や条件などが記載されたプロセスレシピや、後述するクリーニング処理の手順や条件などが記載されたクリーニングレシピや、後述するプリコート層形成処理の手順や条件などが記載されたシーズニングレシピ等が、読み出し可能に格納されている。なお、これらのレシピは、後述する基板処理工程における各手順をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることが出来るように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、これらのレシピや制御プログラム等を総称して、単にプログラムともいう。なお、本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、レシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、または、その両方を含む場合がある。また、RAM121bは、CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持されるメモリ領域(ワークエリア)として構成されている。
I/Oポート121dは、上述のMFC241a〜241e、バルブ243a〜243e、圧力センサ245、APCバルブ244、真空ポンプ246、ヒータ207、温度センサ263、回転機構267、ボートエレベータ115等に接続されている。
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラムを読み出して実行すると共に、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて記憶装置121cから上述のレシピを読み出すように構成されている。そして、CPU121aは、読み出した上述のレシピの内容に沿うように、MFC241a〜241eによる各種ガスの流量調整動作、バルブ243a〜243eの開閉動作、APCバルブ244の開閉動作及びAPCバルブ244による圧力センサ245に基づく圧力調整動作、温度センサ263に基づくヒータ207の温度調整動作、真空ポンプ246の起動および停止、回転機構267によるボート217の回転および回転速度調節動作、ボートエレベータ115によるボート217の昇降動作等を制御するように構成されている。
なお、コントローラ121は、専用のコンピュータとして構成されている場合に限らず、汎用のコンピュータとして構成されていてもよい。例えば、上述のプログラムを格納した外部記憶装置(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスク、CDやDVD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリやメモリカード等の半導体メモリ)123を用意し、係る外部記憶装置123を用いて汎用のコンピュータにプログラムをインストールすること等により、本実施形態に係るコントローラ121を構成することができる。なお、コンピュータにプログラムを供給するための手段は、外部記憶装置123を介して供給する場合に限らない。例えば、インターネットや専用回線等の通信手段を用い、外部記憶装置123を介さずにプログラムを供給するようにしてもよい。なお、記憶装置121cや外部記憶装置123は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成される。以下、これらを総称して、単に、記録媒体ともいう。なお、本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶装置121c単体のみを含む場合、外部記憶装置123単体のみを含む場合、または、その両方を含む場合がある。
(2)基板処理工程
次に、上述の基板処理装置の処理炉を用い、半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、基板上に、所定元素単体で構成される薄膜を成膜する基板処理工程のシーケンス例について図4、図5を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係る基板処理工程、クリーニング工程およびプリコート工程のフロー図である。図5は、本実施形態の基板処理工程におけるガス供給のタイミングを示す図である。尚、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作はコントローラ121により制御される。
本実施形態の基板処理工程では、
加熱部から照射された輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が外壁の少なくとも一部に形成された処理容器内に基板を搬入する工程と、
処理容器の外部に設けられた加熱部から輻射熱を照射させることで処理容器内の基板を加熱し、処理容器内の基板に対して原料ガスを供給することで、基板上に薄膜を形成する工程と、
薄膜形成後の基板を前記処理容器外に搬出する工程と、を実施する。
なお、基板上に薄膜を形成する工程では、
処理容器の外部に設けられた加熱部から輻射熱(一次輻射熱)を照射させ、加熱部から照射された輻射熱の吸収を熱吸収層によって飽和させることで処理容器を加熱し、主に、加熱された処理容器が発する輻射熱(二次輻射熱)と、加熱された処理容器内の雰囲気と、によって処理容器内の基板を加熱する。
また、基板上に薄膜を形成する工程では、
基板に対して所定元素およびハロゲン基を含む第1の原料ガスを供給することで、所定元素およびハロゲン基を含む第1の層を形成する工程と、
基板に対して所定元素およびアミノ基を含む第2の原料ガスを供給することで、第1の層を改質して第2の層を形成する工程と、
を含むサイクルを所定回数行う工程を実施する。
ここで、「第1の層を形成する工程と、第2の層を形成する工程と、を含むサイクルを所定回数行う」とは、このサイクルを1回行う場合と、このサイクルを複数回繰り返す場合の両方を含む。すなわち、このサイクルを1回以上(所定回数)行うことを意味する。
以下、本実施形態の成膜シーケンスを具体的に説明する。ここでは、第1の原料ガスとしてクロロシラン系原料ガスであるHCDSガスを、第2の原料ガスとしてアミノシラン系原料ガスであるSiHRガスを用い、基板としてのウエハ200上に、所定元素としてのSi単体で構成されるSi膜を形成する例について説明する。
なお、本明細書において「ウエハ」という言葉を用いた場合は、「ウエハそのもの」を意味する場合や、「ウエハとその表面に形成された所定の層や膜等との積層体(集合体)」を意味する場合(すなわち、表面に形成された所定の層や膜等を含めてウエハと称する場合)がある。また、本明細書において「ウエハの表面」という言葉を用いた場合は、「ウエハそのものの表面(露出面)」を意味する場合や、「ウエハ上に形成された所定の層や膜等の表面、すなわち、積層体としてのウエハの最表面」を意味する場合がある。
従って、本明細書において「ウエハに対して所定のガスを供給する」と記載した場合は、「ウエハそのものの表面(露出面)に対して所定のガスを直接供給する」ことを意味する場合や、「ウエハ上に形成されている層や膜等に対して、すなわち、積層体としてのウエハの最表面に対して所定のガスを供給する」ことを意味する場合がある。また、本明細書において「ウエハ上に所定の層(又は膜)を形成する」と記載した場合は、「ウエハそのものの表面(露出面)上に所定の層(又は膜)を直接形成する」ことを意味する場合や、「ウエハ上に形成されている層や膜等の上、すなわち、積層体としてのウエハの最表面の上に所定の層(又は膜)を形成する」ことを意味する場合がある。
なお、本明細書において「基板」という言葉を用いた場合も、「ウエハ」という言葉を用いた場合と同様であり、その場合、上記説明において、「ウエハ」を「基板」に置き換えて考えればよい。
(ウエハチャージ及びボートロード)
複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると、図1に示されているように、複数枚のウエハ200を支持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201内に搬入(ボートロード)される。この状態で、シールキャップ219はOリング220を介して反応管203の下端をシールした状態となる。
(圧力調整及び温度調整)
処理室201内の圧力、すなわち、ウエハ200が存在する空間の圧力が所望の圧力(真空度)となるように真空ポンプ246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は圧力センサ245で測定され、この測定された圧力情報に基づきAPCバルブ244がフィードバック制御される(圧力調整)。なお、真空ポンプ246は、少なくともウエハ200に対する処理が完了するまでの間は常時作動させた状態を維持する。また、処理室201内のウエハ200が所望の温度となるようにヒータ207によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように、温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ207への通電具合がフィードバック制御される(温度調整)。なお、ヒータ207による処理室201内の加熱は、少なくともウエハ200に対する処理が完了するまでの間は継続して行われる。続いて、回転機構267によるボート217及びウエハ200の回転を開始する。なお、回転機構267によるボート217及びウエハ200の回転は、少なくとも、ウエハ200に対する処理が完了するまでの間は継続して行われる。
なお、上述したように、反応管203の外壁(反応管203の外壁の側壁及び外壁の天井部)には、ヒータ207が照射する一次輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層300が形成されている。ヒータ207から発せられた一次輻射熱は、熱吸収層300によって吸収され、処理室201内に収容されたウエハ200には殆ど到達しなくなる。その結果、ウエハ200の加熱は、主に、熱吸収層300が一次輻射熱を吸収することで加熱された反応管203から発せられウエハ200に対して照射される二次輻射熱と、反応管203内の加熱された雰囲気にウエハ200が接触することによる伝熱と、によって行われることとなる。
〔Si膜形成工程〕
その後、次の2つのステップ、すなわち、ステップ1a,2aを順次実行する。
[ステップ1a]
(HCDSガス供給)
第1ガス供給管232aのバルブ243aを開き、第1ガス供給管232a内にHCDSガスを流す。第1ガス供給管232a内を流れたHCDSガスは、MFC241aにより流量調整される。流量調整されたHCDSガスは第1ノズル249aのガス供給孔250aから処理室201内に供給され、排気管231から排気される。このとき、ウエハ200に対してHCDSガスが供給されることとなる。このとき同時にバルブ243dを開き、第1不活性ガス供給管232d内にNガス等の不活性ガスを流す。第1不活性ガス供給管232d内を流れたNガスは、MFC241dにより流量調整される。流量調整されたNガスはHCDSガスと一緒に処理室201内に供給され、排気管231から排気される。
なお、このとき、第2ノズル249b内へのHCDSガスの侵入を防止するため、バルブ243eを開き、第2不活性ガス供給管232e内にNガスを流す。Nガスは、第2ガス供給管232b、第2ノズル249bを介して処理室201内に供給され、排気管231から排気される。
このとき、APCバルブ244を適正に調整して、処理室201内の圧力を、例えば1〜13300Pa、好ましくは20〜1330Paの範囲内の圧力とする。MFC241aで制御するHCDSガスの供給流量は、例えば1〜1000sccmの範囲内の流量とする。MFC241d,241eで制御するNガスの供給流量は、それぞれ例えば100〜10000sccmの範囲内の流量とする。HCDSガスをウエハ200に対して供給する時間、すなわち、ガス供給時間(照射時間)は、例えば1〜120秒、好ましくは1〜60秒の範囲内の時間とする。
このとき、ウエハ200の温度が250℃未満であると、ウエハ200上にHCDSが化学吸着しにくくなり、実用的な成膜速度が得られなくなることがある。ウエハ200の温度を250℃以上とすることで、これを解消することが可能となる。なお、ウエハ200の温度を300℃以上、さらには350℃以上とすることで、ウエハ200上にHCDSをより十分に吸着させることが可能となり、より十分な成膜速度が得られるようになる。また、ウエハ200の温度が700℃を超えるとCVD反応が強くなる(気相反応が支配的になる)ことで、膜厚均一性が悪化し易くなり、その制御が困難となってしまう。ウエハ200の温度を700℃以下とすることで、膜厚均一性の悪化を抑制でき、その制御が可能となる。特にウエハ200の温度を650℃以下、さらには600℃以下とすることで、表面反応が支配的になり、膜厚均一性を確保し易くなり、その制御が容易となる。このように、ウエハ200の温度が、例えば250〜700℃、好ましくは300〜650℃、より好ましくは350〜600℃の範囲内の温度であれば、ステップ1aにおける処理(後述する第1の層の形成)を進行させることが可能となる。
但し、詳細については後述するが、ウエハ200の温度が300℃未満であると、後述するステップ2aにおける改質反応(第1の層の改質反応)が進行しにくくなる。ウエハ200の温度を300℃以上とすることで、ステップ2aにおける改質反応を進行させやすくすることができる。また、ウエハ200の温度を350℃以上とすることで、ステップ2aにおける改質反応がより活発となる。また、ウエハ200の温度が450℃を超えると、ステップ2aにおける改質反応を適正に進行させるのが難しくなる。すなわち、ステップ2aにおける処理を効率的かつ適正に進行させるには、ウエハ200の温度を、例えば300〜450℃、好ましくは350〜450℃の範囲内の温度とする必要がある。
このように、ステップ1aとステップ2aとでは好適な温度条件が異なっており、ステップ1aを進行させるのに好適な温度範囲の中に、ステップ2aを進行させるのに好適な温度範囲が含まれる形となる。ここで、ステップ1a,2aを含むサイクルを所定回数行うSi膜形成工程のスループットを向上させるには、ステップ1aとステップ2aとでウエハ200の温度を同一の温度条件とするのが好ましい。すなわち、ステップ1aにおけるウエハ200の温度条件を、ステップ2aにおけるウエハ200の温度条件と同一にするのが好ましい。従って、ステップ1aにおいては、ウエハ200の温度を、例えば300〜450℃、好ましくは350〜450℃の範囲内の温度とするのがよい。この温度帯であれば、ステップ1aにおける処理(第1の層の形成)と、ステップ2aにおける改質処理(第1の層の改質)とを、それぞれ効率的かつ適正に進行させることが可能となる。
上述の条件下でウエハ200に対してHCDSガスを供給することにより、ウエハ200(表面の下地膜)上に、第1の層として、例えば1原子層未満から数原子層程度の厚さのClを含むSi含有層が形成される。Clを含むSi含有層はHCDSガスの吸着層であってもよいし、Clを含むSi層であってもよいし、その両方を含んでいてもよい。
ここで、Clを含むSi層とは、Siにより構成されClを含む連続的な層の他、不連続な層や、これらが重なってできるClを含むSi薄膜をも含む総称である。なお、Siにより構成されClを含む連続的な層をClを含むSi薄膜という場合もある。なお、Clを含むSi層を構成するSiは、Clとの結合が完全に切れていないものの他、Clとの結合が完全に切れているものも含む。
また、HCDSガスの吸着層は、HCDSガスのガス分子の連続的な化学吸着層の他、不連続な化学吸着層をも含む。すなわち、HCDSガスの吸着層は、HCDS分子で構成される1分子層もしくは1分子層未満の厚さの化学吸着層を含む。なお、HCDSガスの吸着層を構成するHCDS(SiCl)分子は、SiとClとの結合が一部切れたものも含む。
なお、1原子層未満の厚さの層とは不連続に形成される原子層のことを意味しており、1原子層の厚さの層とは連続的に形成される原子層のことを意味している。また、1分子層未満の厚さの層とは不連続に形成される分子層のことを意味しており、1分子層の厚さの層とは連続的に形成される分子層のことを意味している。
HCDSガスが自己分解(熱分解)する条件下、すなわち、HCDSの熱分解反応が生じる条件下では、ウエハ200上にSiが堆積することでClを含むSi層が形成される。HCDSガスが自己分解(熱分解)しない条件下、すなわち、HCDSの熱分解反応が生じない条件下では、ウエハ200上にHCDSガスが吸着することでHCDSガスの吸着層が形成される。なお、ウエハ200上にHCDSガスの吸着層を形成するよりも、ウエハ200上にClを含むSi層を形成する方が、成膜レートを高くすることができ、好ましい。
ウエハ200上に形成されるClを含むSi含有層の厚さが数原子層を超えると、後述するステップ2aでの改質の作用がClを含むSi含有層の全体に届かなくなる。また、ウエハ200上に形成可能なClを含むSi含有層の厚さの最小値は1原子層未満である。よって、Clを含むSi含有層の厚さは1原子層未満から数原子層程度とするのが好ましい。なお、Clを含むSi含有層の厚さを1原子層以下、すなわち、1原子層または1原子層未満とすることで、後述するステップ2aでの改質反応の作用を相対的に高めることができ、ステップ2aでの改質反応に要する時間を短縮することができる。ステップ1aでのClを含むSi含有層形成に要する時間を短縮することもできる。結果として、1サイクルあたりの処理時間を短縮することができ、トータルでの処理時間を短縮することも可能となる。すなわち、成膜レートを高くすることも可能となる。また、Clを含むSi含有層の厚さを1原子層以下とすることで、膜厚均一性の制御性を高めることも可能となる。
(残留ガス除去)
第1の層が形成された後、第1ガス供給管232aのバルブ243aを閉じ、HCDSガスの供給を停止する。このとき、排気管231のAPCバルブ244は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留する未反応もしくは第1の層形成に寄与した後のHCDSガスを処理室201内から排除する。なお、このとき、バルブ243d,243eは開いたままとして、不活性ガスとしてのNガスの処理室201内への供給を維持する。Nガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室201内に残留する未反応もしくは第1の層形成に寄与した後のHCDSガスを処理室201内から排除する効果を高めることができる。
なお、このとき、処理室201内に残留するガスを完全に排除しなくてもよく、処理室201内を完全にパージしなくてもよい。処理室201内に残留するガスが微量であれば、その後に行われるステップ2aにおいて悪影響が生じることはない。このとき処理室201内に供給するNガスの流量も大流量とする必要はなく、例えば、反応管203(処理室201)の容積と同程度の量を供給することで、ステップ2aにおいて悪影響が生じない程度のパージを行うことができる。このように、処理室201内を完全にパージしないことで、パージ時間を短縮し、スループットを向上させることができる。また、Nガスの消費も必要最小限に抑えることが可能となる。
クロロシラン系原料ガスとしては、ヘキサクロロジシラン(SiCl、略称:HCDS)ガスの他、テトラクロロシランすなわちシリコンテトラクロライド(SiCl、略称:STC)ガス、トリクロロシラン(SiHCl、略称:TCS)ガス、ジクロロシラン(SiHCl、略称:DCS)ガス、モノクロロシラン(SiHCl、略称:MCS)ガス等の無機原料ガスを用いてもよい。不活性ガスとしては、Nガスの他、Arガス、Heガス、Neガス、Xeガス等の希ガスを用いてもよい。
[ステップ2a]
(SiHRガス供給)
ステップ1aが終了し処理室201内の残留ガスを除去した後、第2ガス供給管232bのバルブ243bを開き、第2ガス供給管232b内にSiHRガスを流す。第2ガス供給管232b内を流れたSiHRガスは、MFC241bにより流量調整される。流量調整されたSiHRガスは、第2ノズル249bのガス供給孔250bから処理室201内へ供給され、排気管231から排気される。このとき、ウエハ200に対してSiHRガスが供給されることとなる。このとき同時にバルブ243eを開き、第2不活性ガス供給管232e内に不活性ガスとしてのNガスを流す。第2不活性ガス供給管232e内を流れたNガスは、MFC241eにより流量調整される。流量調整されたNガスは、SiHRガスと一緒に処理室201内へ供給され、排気管231から排気される。
なお、このとき、第1ノズル249a内へのSiHRガスの侵入を防止するため、バルブ243dを開き、第1不活性ガス供給管232d内にNガスを流す。Nガスは、第1ガス供給管232a、第1ノズル249aを介して処理室201内に供給され、排気管231から排気される。
このとき、APCバルブ244を適正に調整して、処理室201内の圧力を、例えば1〜13300Pa、好ましくは20〜1330Paの範囲内の圧力とする。MFC241bで制御するSiHRガスの供給流量は、例えば1〜1000sccmの範囲内の流量とする。MFC241d,241eで制御するNガスの供給流量は、それぞれ例えば100〜10000sccmの範囲内の流量とする。SiHRガスをウエハ200に対して供給する時間、すなわち、ガス供給時間(照射時間)は、例えば1〜120秒、好ましくは1〜60秒の範囲内の時間とする。
このときのヒータ207の温度は、ステップ1aと同様、ウエハ200の温度が例えば300〜450℃、好ましくは350〜450℃の範囲内の温度となるような温度に設定する。
ウエハ200の温度が300℃未満であると、ウエハ200に対して供給するSiHRガスが自己分解(熱分解)しにくくなり、SiHRガスにおけるSiからアミノ基を含むリガンド(R)が分離しにくくなる。すなわち、ステップ1aで形成された第1の層(Clを含むSi含有層)と反応するリガンド(R)の数が不足し易くなる。その結果、第1の層からのClの引き抜き反応が生じにくくなる。
ウエハ200の温度を300℃以上とすることで、ウエハ200に対して供給するSiHRガスが熱分解し易くなり、SiHRガスにおけるSiからアミノ基を含むリガンド(R)が分離し易くなる。そして、分離したリガンド(R)が第1の層におけるハロゲン基(Cl)と反応することで、第1の層からのClの引き抜き反応が生じ易くなる。また、ウエハ200の温度を350℃以上とすることで、ウエハ200に対して供給するSiHRガスの熱分解がより活発となり、SiHRガスにおけるSiから分離するリガンド(R)の数が増加し易くなる。第1の層におけるClと反応するリガンド(R)の数が増加することで、第1の層からのClの引き抜き反応がより活発となる。
なお、SiHRガスにおけるSiから分離したアミノ基を含むリガンド(R)が、第1の層(Clが引き抜かれたSi含有層)におけるSi、すなわち、第1の層からClが引き抜かれることで未結合手(ダングリングボンド)を有することとなったSi(不対となったSi)、もしくは、未結合手を有していたSi(不対となっていたSi)と結合するには、450℃を超える熱エネルギーが必要になる。そこで、ウエハ200の温度を450℃以下とすることで、SiHRガスにおけるSiから分離したアミノ基を含むリガンド(R)が、第1の層における未結合手を有することとなったSi、もしくは、未結合手を有していたSiと結合するのを阻害することができる。すなわち、ウエハ200の温度を450℃以下とすることで、アミノ基を含むリガンド(R)が、第1の層中へ取り込まれることを阻害することができる。その結果、改質後の第1の層、すなわち、後述する第2の層におけるCやN等の不純物含有量を極めて少なくすることができる。
なお、ウエハ200の温度をこの温度帯(300〜450℃の温度帯)とすることで、SiHRガスにおけるリガンド(R)が分離したSi、すなわち、SiHRガスに含まれていた未結合手を有することとなったSiが、第1の層における未結合手を有することとなったSi、もしくは、未結合手を有していたSiと結合し易くなり、Si−Si結合が形成されるのを促進させることができる。
また、ウエハ200の温度が450℃を超えると、SiHRガスにおけるSiから分離したアミノ基を含むリガンド(R)が、第1の層における未結合手を有することとなったSi、もしくは、未結合手を有していたSiと結合し易くなる。すなわち、アミノ基を含むリガンド(R)が、第1の層中に取り込まれ易くなる。そして、改質後の第1の層、すなわち、後述する第2の層におけるCやN等の不純物含有量が増加し易くなる。
よって、ウエハ200の温度は、例えば300〜450℃、好ましくは350〜450℃の範囲内の温度とするのがよい。
上述の条件下でウエハ200に対してSiHRガスを供給することにより、ステップ1aでウエハ200上に形成された第1の層(Clを含むSi含有層)とSiHRガスとが反応する。すなわち、上述の温度に加熱したウエハ200に対してSiHRガスを供給することで、SiHRガスにおけるSiからアミノ基を含むリガンド(R)が分離し、分離したリガンド(R)が、第1の層におけるClと反応して第1の層からClを引き抜く。また、ウエハ200を上述の温度に加熱することで、SiHRガスにおけるSiから分離したアミノ基を含むリガンド(R)が、第1の層(Clが引き抜かれたSi含有層)における未結合手を有することとなったSi、もしくは、未結合手を有していたSiと結合するのが阻害される。さらに、SiHRガスにおけるリガンド(R)が分離して未結合手を有することとなったSiが、第1の層における未結合手を有することとなったSi、もしくは、未結合手を有していたSiと結合して、Si−Si結合を形成する。これにより、ステップ1aでウエハ200上に形成された第1の層は、Siを含み、ClやCやN等の不純物の含有量が極めて少ない第2の層へと変化する(改質される)。なお、第2の層は、1原子層未満から数原子層程度の厚さの層であって、ClやCやN等の不純物の含有量が極めて少ないSi単体で構成されるSi層となる。このSi層の結晶構造は、アモルファス状態(非晶質)となり、このSi層をアモルファスシリコン層(a−Si層)と称することもできる。
なお、第2の層としてのSi層を形成する際、改質前の第1の層中に含まれていたClと、SiHRガスに含まれていたアミノ基を含むリガンド(R)は、SiHRガスによる第1の層の改質反応の過程においてその大部分が反応して、例えばアミノ塩等のガス状の反応生成物を構成し、排気管231を介して処理室201内から排出される。これにより、改質後の第1の層、すなわち、第2の層中に含まれるCl、C、N等の不純物の量を低減させることができることとなる。また、アミノシラン系原料ガスとしてSiHRガスを用いた場合には、その組成式中に(1分子中に)含まれるアミノ基が少ないことから、すなわち、その組成中に含まれるCやNの量が少ないことから、改質後の第1の層、すなわち、第2の層中に含まれるCやN等の不純物の量を低減させ易くなり、特に、Nの量を大幅に低減させることができるようになる。
(残留ガス除去)
第2の層が形成された後、第2ガス供給管232bのバルブ243bを閉じ、SiHRガスの供給を停止する。このとき、排気管231のAPCバルブ244は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留する未反応もしくは第2の層形成に寄与した後のSiHRガスや反応副生成物を処理室201内から排除する。なお、このとき、バルブ243d,243eは開いたままとして、不活性ガスとしてのNガスの処理室201内への供給を維持する。Nガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室201内に残留する未反応もしくは第2の層形成に寄与した後のSiHRガスや反応副生成物を処理室201内から排除する効果を高めることができる。
なお、このとき、処理室201内に残留するガスを完全に排除しなくてもよく、処理室201内を完全にパージしなくてもよい。処理室201内に残留するガスが微量であれば、その後に行われるステップ1aにおいて悪影響が生じることはない。このとき処理室201内に供給するNガスの流量も大流量とする必要はなく、例えば、反応管203(処理室201)の容積と同程度の量を供給することで、ステップ1aにおいて悪影響が生じない程度のパージを行うことができる。このように、処理室201内を完全にパージしないことで、パージ時間を短縮し、スループットを向上させることができる。また、Nガスの消費も必要最小限に抑えることが可能となる。
アミノシラン系原料ガスとしては、モノアミノシラン(SiHR)ガスの他、ジアミノシラン(SiHRR')ガス、トリアミノシラン(SiHRR'R'')ガス、テトラアミノシラン(SiRR'R''R''')ガス等の有機原料ガスを用いてもよい。ここで、R、R'、R''、R'''のそれぞれはリガンド(配位子)を表しており、ここでは、1つのN原子に、1つ以上のC原子を含む炭化水素基が1つまたは2つ配位したアミノ基(NHで表されるアミノ基のHの一方または両方を1つ以上のC原子を含む炭化水素基で置換したもの)を表している。アミノ基の一部を構成する炭化水素基が1つのNに2つ配位している場合は、その2つが同一の炭化水素基であってもよいし、異なる炭化水素基であってもよい。また、炭化水素基は、二重結合や三重結合等の不飽和結合を含んでいてもよい。また、R、R'、R''、R'''のそれぞれのアミノ基は、同一のアミノ基であってもよいし、異なるアミノ基であってもよい。また、アミノ基は環状構造を有していてもよい。例えば、SiHRR'としては、ビス(ジエチルアミノ)シラン(SiH[N(C、略称:BDEAS)、ビス(ターシャリブチルアミノ)シラン(SiH[NH(C)]、略称:BTBAS)、ビス(ジエチルピペリジノ)シラン(SiH[NC(C、略称:BDEPS)等を用いることができる。また、例えば、SiHRR'R''としては、トリス(ジエチルアミノ)シラン(SiH[N(C、略称:3DEAS)、トリス(ジメチルアミノ)シラン(SiH[N(CH、略称:3DMAS)等を用いることができる。また、例えば、SiRR'R''R'''としては、テトラキス(ジエチルアミノ)シラン(Si[N(C、略称:4DEAS)、テトラキス(ジメチルアミノ)シラン(Si[N(CH、略称:4DMAS)等を用いることができる。
なお、アミノシラン系原料ガスとしては、その組成式中におけるアミノ基を含むリガンドの数が2以下であって、かつ、クロロシラン系原料ガスの組成式中におけるハロゲン基を含むリガンドの数以下である有機原料ガスを用いることが好ましい。
例えば、クロロシラン系原料ガスとして、その組成式中におけるハロゲン基を含むリガンド(Cl)の数が2以上であるHCDS(SiCl)ガス、STC(SiCl)ガス、TCS(SiHCl)ガス、DCS(SiHCl)ガスを用いる場合には、アミノシラン系原料ガスとして、その組成式中におけるアミノ基を含むリガンド(R)の数が1であるモノアミノシラン(SiHR)ガスの他、その組成式中におけるアミノ基を含むリガンド(R)の数が2であるジアミノシラン(SiHRR')ガスを用いることが好ましい。また、クロロシラン系原料ガスとして、その組成式中におけるハロゲン基を含むリガンド(Cl)の数が1であるMCS(SiHCl)ガスを用いる場合には、アミノシラン系原料ガスとして、その組成式中におけるアミノ基を含むリガンド(R)の数が1であるモノアミノシラン(SiHR)ガスを用いることが好ましい。
さらに、アミノシラン系原料ガスの組成式中におけるアミノ基を含むリガンド(R)の数は、クロロシラン系原料ガスの組成式中におけるハロゲン基を含むリガンド(Cl)の数よりも少ないことが好ましい。従って、クロロシラン系原料ガスとして、その組成式中におけるハロゲン基を含むリガンド(Cl)の数が2であるDCSを用いる場合には、アミノシラン系原料ガスとして、その組成式中におけるアミノ基を含むリガンド(R)の数が2であるジアミノシランガスを用いるよりも、その組成式中におけるアミノ基を含むリガンド(R)の数が1であるモノアミノシランガスを用いることが好ましい。
また、アミノシラン系原料ガスの組成式中におけるアミノ基を含むリガンド(R)の数は、1であることがより好ましい。従って、アミノシラン系原料ガスとしては、ジアミノシランガスを用いるよりも、モノアミノシランガスを用いることがより好ましい。この場合、アミノシラン系原料ガスの組成式中におけるアミノ基を含むリガンド(R)の数が、クロロシラン系原料ガスの組成式中におけるハロゲン基を含むリガンド(Cl)の数よりも少なくなるようにするため、クロロシラン系原料ガスとして、その組成式中におけるハロゲン基を含むリガンド(Cl)の数が2以上であるHCDSガス、STCガス、TCSガス、DCSガスを用いることがより好ましい。
このようにすることで、ステップ2aで第1の層(Clを含むSi含有層)に対して供給されるSiHRガスに含まれているアミノ基を含むリガンド(R)に比べ、改質前の第1の層中に含まれているClが、多く存在するようになる。この場合、SiHRガスに含まれていたアミノ基を含むリガンド(R)は、第1の層の改質反応の過程において、改質前の第1の層中に含まれているCl、すなわち、アミノ基を含むリガンド(R)よりも多く存在するClとその大部分が反応し、例えばアミノ塩等のガス状の反応生成物を構成し、排気管231を介して処理室201内から排出されることとなる。すなわち、SiHRガスに含まれていたアミノ基を含むリガンド(R)は、改質後の第1の層、すなわち、第2の層中に取り込まれることなく、その大部分が処理室201内から排出され、消失することとなる。その結果、改質後の第1の層、すなわち、第2の層を、C、Nの不純物の量がさらに少ないSi層に変化させる(改質する)ことができるようになる。
不活性ガスとしては、Nガスの他、Arガス、Heガス、Neガス、Xeガス等の希ガスを用いてもよい。
(所定回数実施)
上述したステップ1a,2aを1サイクルとして、このサイクルを1回以上(所定回数)行うことにより、ウエハ200上に、ClやCやN等の不純物の含有量の極めて少ない所定膜厚のSi単体で構成されるSi膜を成膜することができる。このSi膜の結晶構造はアモルファス状態(非晶質)となり、このSi膜をアモルファスシリコン膜(a−Si膜)と称することもできる。なお、上述のサイクルは、複数回繰り返すのが好ましい。すなわち、1サイクルあたりに形成するSi層の厚さを所望の膜厚よりも小さくして、上述のサイクルを所望の膜厚になるまで複数回繰り返すのが好ましい。
なお、サイクルを複数回行う場合、少なくとも2サイクル目以降の各ステップにおいて、「ウエハ200に対して所定のガスを供給する」と記載した部分は、「ウエハ200上に形成されている層に対して、すなわち、積層体としてのウエハ200の最表面に対して所定のガスを供給する」ことを意味し、「ウエハ200上に所定の層を形成する」と記載した部分は、「ウエハ200上に形成されている層の上、すなわち、積層体としてのウエハ200の最表面の上に所定の層を形成する」ことを意味している。この点は、上述の通りである。なお、この点は、後述する変形例、他の実施形態においても同様である。
(パージ及び大気圧復帰)
所定膜厚のSi膜を形成する成膜処理がなされると、バルブ243d,243eを開き、不活性ガス供給管232d,232eのそれぞれから不活性ガスとしてのNガスを処理室201内に供給し、排気管231から排気する。Nガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室201内が不活性ガスでパージされ、処理室201内に残留するガスや反応副生成物が処理室201内から除去される(パージ)。その後、処理室201内の雰囲気が不活性ガスに置換され(不活性ガス置換)、処理室201内の圧力が常圧に復帰される(大気圧復帰)。
(ボートアンロード及びウエハディスチャージ)
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、反応管203の下端が開口されるとともに、処理済のウエハ200がボート217に支持された状態で反応管203の下端から反応管203の外部に搬出(ボートアンロード)される。その後、処理済のウエハ200はボート217より取出される(ウエハディスチャージ)。
(3)クリーニング工程
次に、処理室201内をクリーニングする方法について説明する。尚、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作はコントローラ121により制御される。
上述の基板処理工程を行うと、処理室201内、すなわち、反応管203の内壁やボート217の表面等にも、Si膜等を含む薄膜が形成される(この薄膜を堆積膜ともいう)。堆積膜は、基板処理工程を繰り返し行うことで累積し、徐々に厚くなる。この堆積膜は、ボート217を回転させたり搬送したりする際の振動や、処理室201内の温度を昇降させる際の熱膨張や熱収縮等によって剥がれ落ちることがあり、パーティクル(異物)を発生させることがある。そこで、堆積膜の厚さが所定の厚さに達した時点で、処理室201内のクリーニングが行われる。クリーニングは、処理室201内にウエハ200を収容していない状態で、所定の温度に加熱された処理室201内に、クリーニングガスとして、例えば、Fガスを単独で、もしくは不活性ガスで希釈されたFガスを単独で供給することにより行うことができる。以下に、クリーニング工程を具体的に説明する。
空のボート217、すなわちウエハ200を装填していないボート217が、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201内に搬入される(空ボートロード)。この状態で、シールキャップ219は、Oリング220を介して反応管203の下端をシールした状態となる。
上述の基板処理工程と同様の処理手順により、処理室201内の圧力、温度をそれぞれ調整する。処理室201内の圧力及び温度制御は、少なくとも処理室201内のクリーニング処理が完了するまでの間は継続して行われる(圧力調整及び温度調整)。続いて、回転機構267によるボート217の回転を開始する。なお、ボート217は回転させなくてもよい。
処理室201内の温度、圧力が、それぞれ所定の温度、所定の圧力に維持された状態で、第3ガス供給管232cのバルブ243cを開き、第3ガス供給管232c内にFガスを流す(Fガス供給)。第3ガス供給管232c内を流れたFガスは、MFC241cにより流量調整される。流量調整されたFガスは、第1ガス供給管232a内を流れ、第1ノズル249aのガス供給孔250aから処理室201内に供給され、排気管231から排気される。このとき、同時にバルブ243dを開き、第1不活性ガス供給管232d内にNガス等の不活性ガスを流し、クリーニングガスであるFガスを希釈するようにしてもよい。第1不活性ガス供給管232d内を流れたNガスは、MFC241dにより流量調整される。流量調整されたNガスはクリーニングガスと一緒に処理室201内に供給され、排気管231から排気される。Nガスの供給流量を制御することで、Fガスの濃度を制御することができる。
なお、このとき、第2ノズル249b内へのFガスの侵入を防止するため、バルブ243eを開き、第2不活性ガス供給管232e内にNガスを流す。Nガスは、第2ガス供給管232b、第2ノズル249bを介して処理室201内に供給され、排気管231から排気される。
処理室201内に導入されたFガス、または希釈されたFガスは、処理室201内を通過する際に反応管203の内壁やボート217の表面に形成された堆積膜と接触し、この際に熱化学反応により堆積膜が除去される。すなわち、Fガスの熱分解により生じる活性種と堆積膜とのエッチング反応により薄膜が除去される。なお、このときFガス、または希釈されたFガスは、第1ノズル249a内を通過する際に、第1ノズル249aの内壁に累積したSiを含む堆積物とも接触し、この際に、このSiを含む堆積物も除去される。
予め設定された堆積膜のエッチング時間が経過し、処理室201内のクリーニングが終了すると、バルブ243cを閉じることで、Fガス、または希釈されたFガスの処理室201内への供給を停止する。その後、上述の基板処理工程と同様の処理手順により、処理室201内を不活性ガスでパージし、処理室201内に残留するFガスや反応副生成物を処理室201内から除去する(パージ)。
尚、クリーニング工程における堆積膜のエッチング条件としては、
処理室内の温度:350〜500℃、
処理室内の圧力:6650〜26600Pa、好ましくは13300〜19950Pa、
ガス供給流量:0.5〜5slm、
ガス供給流量:1〜20slm
が例示され、それぞれのエッチング条件を、それぞれの範囲内のある値で一定に維持することで薄膜のエッチングがなされる。
(4)プリコート工程
上述のクリーニング工程を行うと、処理室201内の石英部材、すなわち、反応管203の内壁やボート217の表面が、エッチングによりダメージを受けてしまうことがある。そして、ダメージを受けた石英部材から、石英粉などの異物(パーティクル)が発生し、クリーニング工程の後に行う基板処理工程での基板処理の品質を低下させてしまうことがある。そこで、上述のクリーニング工程を実施したら、処理室201内の石英部材の表面上に、所定の厚さのプリコート層を形成するプリコート工程を実施する。プリコート層は、処理室201内にウエハ200を収容していない状態で、処理室201内を加熱する処理と、加熱された処理室201内に原料ガスを供給する処理と、を行うことで形成することができる。以下に、プリコート工程を具体的に説明する。
空のボート217が処理室201内に搬入された状態で、上述の基板処理工程と同様の処理手順、処理条件により、処理室201内の圧力、温度をそれぞれ調整する(圧力調整及び温度調整)。処理室201内の圧力及び温度制御は、少なくともプリコート層の形成処理が完了するまでの間は継続して行われる。続いて、回転機構267によるボート217の回転を開始する。なお、ボート217は回転させなくてもよい。
次に、上述の基板処理工程のステップ1a,2aと同様に行うステップ1b,2bを1サイクルとして、このサイクルを1回以上(所定回数)行う。これにより、反応管203の内壁やボート217の表面等に、プリコート層として、ClやCやN等の不純物の含有量の極めて少ない所定膜厚のSi単体で構成される層が形成される。
プリコート層の形成が完了したら、上述の基板処理工程と同様の処理手順により、処理室201内を不活性ガスでパージし、処理室201内に残留するガスや反応副生成物を処理室201内から除去する(パージ)。その後、処理室201内の雰囲気が不活性ガスに置換され(不活性ガス置換)、処理室201内の圧力が常圧に復帰される(大気圧復帰)。
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、反応管203の下端が開口されるとともに、空のボート217が反応管203の下端から反応管203の外部に搬出(空ボートアンロード)される。
その後、上述の基板処理工程を再開することとなる。プリコート層を形成することで、クリーニング工程を行うことでダメージを受けた石英部材からの異物の発生を抑制することができ、クリーニング工程の後に行う基板処理工程での基板処理の品質を向上させることが可能となる。なお、石英部材からの異物の発生を抑制することを目的としてプリコート層を形成する場合、プリコート層の厚さは、例えば200〜300Å程度の厚さとすれば十分である。また、クリーニング工程を行うことによる石英部材のダメージが小さい場合等には、プリコート工程は行わなくてもよい。
(5)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
本実施形態によれば、反応管203の外壁に形成された熱吸収層300が、ヒータ207から発せられた一次輻射熱の吸収を飽和させるよう作用する。これにより、ウエハ200の加熱は、主に、熱吸収層300が一次輻射熱を吸収することで加熱された反応管203から発せられウエハ200に対して照射される輻射熱(二次輻射熱)と、反応管203内の加熱された雰囲気にウエハ200が接触することによる伝熱と、によって行われることとなる。
その結果、ウエハ200の加熱は、反応管203の内壁に形成される堆積膜、つまり、一次輻射熱を吸収或いは反射する性質を有する薄膜の有無や膜厚に、殆ど依存しなくなる。すなわち、基板処理工程を行うことで反応管203の内壁に堆積膜が形成されたとしても、その工程内での(1バッチ処理内での)ウエハ200の加熱条件を一定に維持することが可能となる。また、基板処理工程を複数回繰り返すことで堆積膜の膜厚が徐々に増加したとしても、それらの工程間での(複数のバッチ処理間での)ウエハ200の加熱条件を一定に維持することが可能となる。また、クリーニング工程を行うことで反応管203内の堆積膜を一気に除去したとしても、その前後でのウエハ200の加熱条件を一定に維持することが可能となる。つまり、ウエハ200の加熱条件を常に安定させ、基板処理の品質を向上させることが可能となる。
なお、反応管203の外壁に熱吸収層300を形成しない場合、クリーニング工程の前後を含めたウエハ200の加熱条件を常に一定に維持するための他の手法として、クリーニング工程を行った後、基板処理工程を開始する前に、クリーニング工程で除去した堆積膜と同等の光学的特性を有するプリコート層を、反応管203の内壁に予め形成する手法も考えられる。しかしながら、この場合、反応管203内に形成するプリコート層の厚さは、ヒータ207から発せられた一次輻射熱の吸収を飽和させるような厚さとする必要がある。具体的には、プリコート層をアモルファスシリコン或いはポリシリコンで形成する場合、その厚さは例えば1μm以上の厚さとする必要がある。クリーニング工程を行うたびにこのような厚さのプリコート層を毎回形成することとなれば、成膜処理の生産性を低下させ、成膜処理のコストを増加させてしまうこととなる。特に、ウエハ200上に形成する薄膜の膜種や処理条件によっては、基板処理工程を行うたびにクリーニング工程を行う必要が生じる場合もあり、この場合、上述の課題が顕著に生じることとなる。また、プリコート層を予め厚く形成することとなれば、次にクリーニング工程を行うまでの期間が短くなり、つまり、プリコート層を含む堆積膜の厚さが所定膜厚に達するまでの期間が短くなり、結果として、クリーニングの頻度が増加し、基板処理装置の稼働率を大きく低下させてしまうこととなる。
これに対し、本実施形態に係る熱吸収層300は、反応管203の外壁に、つまり、クリーニングの影響を受けない位置に形成されている。これにより、クリーニング工程の前後を含めたウエハ200の加熱条件を一定に維持することが容易となる。また、上述したように、処理室201内の石英部材からの異物の発生を抑制することを目的として反応管203内にプリコート層を形成する場合、プリコート層の厚さは、例えば200〜300Å(0.02〜0.03μm)程度の薄い厚さとすれば十分であり、ヒータ207から発せられた一次輻射熱の吸収を飽和させることを目的として形成する場合のプリコート層の厚さ(例えば1μm)と比べると、遙かに薄い厚さとすることができる。そのため、クリーニング工程を行うたびにプリコート工程を毎回行うこととしても、成膜処理の生産性低下を回避することができ、成膜処理のコストを低減させることが可能となる。また、プリコート層の厚さを薄くすることができることから、次にクリーニング工程を行うまでの期間を長くすることができ、クリーニングの頻度を低減させ、基板処理装置の稼働率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、反応管203の外壁に熱吸収層300を形成するだけで、すなわち、既存の基板処理装置に大幅な変更を行うことなく、また、既存の基板処理装置を分解等することなく、低コストで、上述の効果を得ることができるようになる。
なお、熱吸収層300は、熱吸収層300形成用の処理容器内に反応管203を収容して加熱し、この反応管203の外壁に対してシラン(SiH)ガス等の所定の原料ガスを供給してCVD法により形成したり、反応管203をメッキ液中に浸漬させて反応管203の外壁に所定のメッキ処理を施すことで形成したりすることもできる。その他、熱吸収層300は、反応管203の外壁に所定の光学的特性を有する耐熱性塗料を塗布することで形成したり、反応管203の外壁に所定の光学的特性を有するシート状の耐熱性素材を貼り付けることで形成したりすることもできる。また、その他、熱吸収層300は、反応管203の外壁に所定の光学的特性を持たせる荒面加工を施す物理的な処理を行うことで形成したり、反応管203の外壁に同様な荒面加工を施す化学的な処理を行うことで形成したりすることもできる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上述の実施形態では、ウエハ200に対してクロロシラン系原料ガスを供給し、その後、アミノシラン系原料ガスを供給する例について説明したが、これらの原料ガスの供給順序は逆でもよい。すなわち、アミノシラン系原料ガスを供給し、その後、クロロシラン系原料ガスを供給するようにしてもよい。つまり、クロロシラン系原料ガスおよびアミノシラン系原料ガスのうちの一方の原料ガスを供給し、その後、他方の原料ガスを供給するようにすればよい。このように、原料ガスの供給順序を変えることにより、形成される薄膜の膜質を変化させることも可能である。
しい。
また例えば、上述の実施形態では、Si膜を形成する際に、ウエハ200に対してクロロシラン系原料ガスを供給し、その後、アミノシラン系原料ガスを供給する例について説明したが、クロロシラン系原料ガスとアミノシラン系原料ガスと、をウエハ200に対して同時に供給してCVD反応を生じさせるようにしてもよい。このように、ウエハ200に対して、クロロシラン系原料ガスとアミノシラン系原料ガスとを順次供給するのではなく、同時に供給するようにしても上述の実施形態と同様な作用効果が得られる。ただし、上述の実施形態のように、クロロシラン系原料ガスとアミノシラン系原料ガスとを、それらの間に処理室201内のパージを挟んで交互に供給する方が、クロロシラン系原料ガスとアミノシラン系原料ガスとを、表面反応が支配的な条件下で適正に反応させることができ、膜厚制御の制御性を向上させることができることとなる。
また、例えば、上述の実施形態では、クロロシラン系原料ガスとアミノシラン系原料ガスとを用いる例について説明したが、クロロシラン系原料ガスの代わりに、クロロ基以外のハロゲン系のリガンドを持つシラン系原料ガスを用いてもよい。例えば、クロロシラン系原料ガスの代わりに、フルオロシラン系原料ガスを用いてもよい。ここで、フルオロシラン系原料ガスとは、ハロゲン基としてのフルオロ基を有するシラン系原料ガスのことであり、少なくともSiおよびフッ素(F)を含む原料のことである。フルオロシラン系原料ガスとしては、例えばテトラフルオロシランすなわちシリコンテトラフルオライド(SiF)ガスやヘキサフルオロジシラン(Si)ガス等のフッ化ケイ素ガスを用いることができる。この場合、処理室201内のウエハ200に対して、フルオロシラン系原料ガスを供給し、その後、アミノシラン系原料ガスを供給するか、アミノシラン系原料ガスを供給し、その後、フルオロシラン系原料ガスを供給することとなる。ただし、原料ガスの蒸気圧や、ステップ2aにおいて生成される反応生成物の蒸気圧の関係で、ハロゲン基を有するシラン系原料ガスとしてはクロロシラン系原料ガスを用いるのが好ましい。
また、例えば、上述の実施形態では、第2の原料ガス(アミノシラン系原料ガス)として、モノアミノシラン(SiHR)ガスを用いる例について説明したが、本発明は係る形態に限定されない。すなわち、第2の原料ガスとして、例えばジアミノシラン(SiHRR')ガス、トリアミノシラン(SiHRR'R'')ガス、テトラアミノシラン(SiRR'R''R''')ガス等の有機原料ガスを用いてもよい。すなわち、第2の原料ガスとして、その組成式中に(1分子中に)2つ、3つ、4つのアミノ基を含む原料ガスを用いても良い。このように、第2の原料ガスとして、その組成式中に(1分子中に)複数のアミノ基を含む原料ガスを用いても、CやN等の不純物の含有量の少ないSi膜を低温領域で形成することができる。
但し、第2の原料ガスの組成式中に含まれるアミノ基の数が少ない程、すなわち、その組成中に含まれるCやNの量が少ない程、第1の層中に含まれるCやN等の不純物の量を低減させ易く、不純物の含有量の極めて少ないSi膜を形成し易くなる。すなわち、第2の原料ガスとしてSiRR'R''R'''を用いるよりも、SiHRやSiHRR'やSiHRR'R''を用いる方が、Si膜中に含まれる不純物の量を低減させ易くなり、好ましい。また、第2の原料ガスとしてSiHRR'R''を用いるよりも、SiHRやSiHRR'を用いる方が、Si膜中に含まれる不純物の量を低減させ易くなり、より好ましい。また、第2の原料ガスとしてSiHRR'を用いるよりも、SiHRを用いる方が、Si膜中に含まれる不純物の量を低減させ易くなり、より好ましい。
また、上述の実施形態では、Si膜形成工程におけるウエハ200の温度を、例えば300〜450℃、好ましくは350〜450℃の範囲内の温度とし、Si膜として、a−Si膜を形成する例について説明したが、本発明は係る態様に限定されない。例えば、Si膜形成工程におけるウエハ200の温度を、例えば600〜700℃の範囲内の温度とし、Si膜として、結晶構造が多結晶状態であるSi膜、すなわち、ポリシリコン膜(Poly−Si膜)を形成するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、Si膜形成工程において、クロロシラン系原料ガス及びアミノシラン系原料ガスの2種類のシラン系原料ガスを用い、交互供給法により、Si膜を形成する例について説明したが、本発明は係る態様に限定されない。例えば、SiHガス等の1種類のシラン系原料ガスを用い、CVD法により、Si膜を形成するようにしてもよい。この場合、Si膜形成工程におけるウエハ200の温度を300〜800℃の範囲内の温度とし、Si膜として、a−Si膜やPoly−Si膜を形成するようにしてもよい。
つまり、本発明は、Si系薄膜の成膜全般に適用することが可能である。
また、本実施形態の手法により形成したSi膜を、エッチストッパ層として使用することにより、加工性に優れたデバイス形成技術を提供することが可能となる。また、本実施形態の手法により形成したSi膜は、半導体メモリ装置のフローティングゲート電極やコントロールゲート電極、チャネルシリコン、トランジスタのゲート電極、DRAMのキャパシタ電極や、STIライナー、太陽電池等の種々の用途に対して好適に適用可能である。
また、上述の実施形態では、所定元素を含む薄膜として、半導体元素であるSiを含むSi膜を形成する例について説明したが、本発明は、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、コバルト(Co)等の金属元素を含む金属系薄膜を形成する場合にも適用することができる。
この場合、上述の実施形態におけるクロロシラン系原料ガスの代わりに、金属元素およびハロゲン基を含む原料ガス(第1の原料ガス)を用い、アミノシラン系原料の代わりに、金属元素およびアミノ基を含む原料ガス(第2の原料ガス)を用い、上述の実施形態と同様な成膜シーケンスにより成膜を行うことができる。第1の原料ガスとしては、例えば、金属元素およびクロロ基を含む原料ガスや、金属元素およびフルオロ基を含む原料ガスを用いることができる。
すなわち、この場合、ウエハ200上に金属系薄膜を形成する工程では、
ウエハ200に対して金属元素およびハロゲン基を含む第1の原料ガスを供給することで、金属元素およびハロゲン基を含む第1の層を形成する工程と、
ウエハ200に対して金属元素およびアミノ基を含む第2の原料ガスを供給することで、第1の層を改質して第2の層を形成する工程と、
を含むサイクルを所定回数行う工程を実施する。
例えば、金属系薄膜として、Ti単体で構成されるTi系薄膜であるTi膜を形成する場合は、第1の原料ガスとして、チタニウムテトラクロライド(TiCl)ガス等のTiおよびクロロ基を含む原料ガスや、チタニウムテトラフルオライド(TiF)ガス等のTiおよびフルオロ基を含む原料ガスを用いることができる。第2の原料としては、テトラキスエチルメチルアミノチタニウム(Ti[N(C)(CH)]、略称:TEMAT)ガス、テトラキスジメチルアミノチタニウム(Ti[N(CH、略称:TDMAT)ガス、テトラキスジエチルアミノチタニウム(Ti[N(C、略称:TDEAT)ガス等のTiおよびアミノ基を含む原料ガスを用いることができる。また、第2の原料ガスとしては、その組成式中におけるアミノ基を含むリガンドの数が2以下であって、かつ、第1の原料ガスの組成式中におけるハロゲン基を含むリガンドの数以下であるTiおよびアミノ基を含む原料ガスを用いることもできる。なお、第2の原料ガスとしては、その組成式中に単一のアミノ基を含む原料ガスを用いるのが好ましい。なお、このときの処理条件は、例えば上述の実施形態と同様な処理条件とすることができる。
また例えば、金属系薄膜として、Zr単体で構成されるZr系薄膜であるZr膜を形成する場合は、第1の原料ガスとして、ジルコニウムテトラクロライド(ZrCl)ガス等のZrおよびクロロ基を含む原料ガスや、ジルコニウムテトラフルオライド(ZrF)ガス等のZrおよびフルオロ基を含む原料ガスを用いることができる。第2の原料ガスとしては、テトラキスエチルメチルアミノジルコニウム(Zr[N(C)(CH)]、略称:TEMAZ)ガス、テトラキスジメチルアミノジルコニウム(Zr[N(CH、略称:TDMAZ)ガス、テトラキスジエチルアミノジルコニウム(Zr[N(C、略称:TDEAZ)ガス等のZrおよびアミノ基を含む原料ガスを用いることができる。また、第2の原料ガスとしては、その組成式中におけるアミノ基を含むリガンドの数が2以下であって、かつ、第1の原料ガスの組成式中におけるハロゲン基を含むリガンドの数以下であるZrおよびアミノ基を含む原料ガスを用いることもできる。なお、第2の原料ガスとしては、その組成式中に単一のアミノ基を含む原料ガスを用いるのが好ましい。なお、このときの処理条件は、例えば上述の実施形態と同様な処理条件とすることができる。
また例えば、金属系薄膜として、Hf単体で構成されるHf系薄膜であるHf膜を形成する場合は、第1の原料ガスとして、ハフニウムテトラクロライド(HfCl)ガス等のHfおよびクロロ基を含む原料ガスや、ハフニウムテトラフルオライド(HfF)ガス等のHfおよびフルオロ基を含む原料ガスを用いることができる。第2の原料ガスとしては、テトラキスエチルメチルアミノハフニウム(Hf[N(C)(CH)]、略称:TEMAH)ガス、テトラキスジメチルアミノハフニウム(Hf[N(CH、略称:TDMAH)ガス、テトラキスジエチルアミノハフニウム(Hf[N(C、略称:TDEAH)ガス等のHfおよびアミノ基を含む原料ガスを用いることができる。また、第2の原料ガスとしては、その組成式中におけるアミノ基を含むリガンドの数が2以下であって、かつ、第1の原料ガスの組成式中におけるハロゲン基を含むリガンドの数以下であるHfおよびアミノ基を含む原料ガスを用いることもできる。なお、第2の原料ガスとしては、その組成式中に単一のアミノ基を含む原料ガスを用いるのが好ましい。なお、このときの処理条件は、例えば上述の実施形態と同様な処理条件とすることができる。
また、これらの金属元素単体で構成される金属系薄膜の他、本発明は、例えば、窒化チタン膜(TiN膜)等の金属元素と他の元素とを含む金属系薄膜を形成する場合にも適用することができる。この場合、例えば、金属元素およびハロゲン基を含む原料ガスとしてTiClガスやTiFガス等を用い、窒化ガスとしてアンモニア(NH)ガス等を用い、ウエハ200に対して原料ガスを供給することで金属元素およびハロゲン基を含む第1の層を形成する工程と、ウエハ200に対して窒化ガスを供給することで第1の層を改質して第2の層(TiN層)を形成する工程と、を含むサイクルを所定回数行うようにする。なお、このときの処理条件は、例えば上述の実施形態と同様な処理条件とすることができる。
このように、本発明は、Si系薄膜だけでなく、金属系薄膜の成膜にも適用することができ、この場合であっても上述の実施形態と同様な作用効果が得られる。すなわち、本発明は、半導体元素や金属元素等の所定元素を含む薄膜を形成する場合に適用することができる。
なお、Si等の半導体系薄膜を形成する場合、成膜時の基板温度(処理容器内の温度)は、例えば300〜800℃の範囲内の温度とすることが好ましい。処理容器内の温度が300℃未満となると、原料ガスが基板に吸着しにくくなり、成膜レートが低下しやすくなり、処理容器内の温度が800℃を超えると、気相反応が支配的になり、膜厚均一性が低下しやすくなるためである。また、金属系薄膜を形成する場合、成膜時の基板温度(処理容器内の温度)は、例えば200〜400℃の範囲内の温度とすることが好ましい。処理容器内の温度が200℃未満となると、膜質が悪化し、抵抗率が悪化しやすく(高くなりやすく)なり、処理容器内の温度が400℃を超えると、原料ガスがノズル内部で分解しやすくなる等して、基板に到達する前に消費されてしまうことがあるからである。なお、これらの温度領域では、基板の加熱は、処理容器の外部に設けた加熱部から輻射熱を照射することで行うことが多い。従って、本発明は、このような温度領域において半導体系薄膜や金属系薄膜を形成する際に、特に有効な発明であるともいえる。
なお、これらの各種薄膜の成膜に用いられるプロセスレシピ(処理手順や処理条件が記載されたプログラム)は、基板処理の内容(形成する薄膜の膜種、組成比、膜質、膜厚等)に応じて、それぞれ個別に用意する(複数用意する)ことが好ましい。そして、基板処理を開始する際、基板処理の内容に応じて、複数のプロセスレシピの中から、適正なプロセスレシピを適宜選択することが好ましい。具体的には、基板処理の内容に応じて個別に用意された複数のプロセスレシピを、電気通信回線や当該プロセスレシピを記録した記録媒体(外部記憶装置123)を介して、基板処理装置が備える記憶装置121c内に予め格納(インストール)しておくことが好ましい。そして、基板処理を開始する際、基板処理装置が備えるCPU121aが、記憶装置121c内に格納された複数のプロセスレシピの中から、基板処理の内容に応じて、適正なプロセスレシピを適宜選択することが好ましい。このように構成することで、1台の基板処理装置で様々な膜種、組成比、膜質、膜厚の薄膜を汎用的に、かつ、再現性よく形成できるようになる。また、オペレータの操作負担(処理手順や処理条件の入力負担等)を低減でき、操作ミスを回避しつつ、基板処理を迅速に開始できるようになる。
但し、上述のプロセスレシピは、新たに作成する場合に限らず、例えば、基板処理装置に既にインストールされていた既存のプロセスレシピを変更することで用意してもよい。プロセスレシピを変更する場合は、変更後のプロセスレシピを、電気通信回線や当該プロセスレシピを記録した記録媒体を介して、基板処理装置にインストールしてもよい。また、既存の基板処理装置が備える入出力装置122を操作し、基板処理装置に既にインストールされていた既存のプロセスレシピを直接変更するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、クリーニングガスとして、Fガスを用いる例について説明したが、本発明は係る態様に限定されない。すなわち、クリーニングガスとして、Fガスの他、NFガス、ClFガス、HFガスのうち少なくともいずれかを含むガスを用いてもよく、また、これらのガスを任意の組み合わせで混合させたガスを用いてもよく、また、これらのガスに、水素(H)ガス、酸素(O)ガス、一酸化窒素(NO)ガス、亜酸化窒素(NO)ガスのうち少なくともいずれかを添加したガスを用いてもよい。
また、上述の実施形態では、処理容器の外壁に、バッファ層として、輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層300を形成する例について説明したが、本発明は係る態様に限定されない。例えば、図1、図2に示すように、処理容器(反応管203)の外壁に、バッファ層として、輻射熱の反射を飽和させる熱反射層300aを形成するようにしてもよい。ウエハ200上にCo,W,TiN等の金属元素を含む金属系薄膜を形成する場合、反応管203の内壁に形成される堆積膜は、ヒータ207から照射される一次輻射熱の少なくとも一部を反射させ、少なくとも一部を透過させるように作用する。この堆積膜の厚さが十分に薄い状態では、堆積膜の厚さが増すにつれ、一次輻射熱の反射量(強度)は増加し、透過量(強度)は減少することとなる。但し、堆積膜の厚さが所定の厚さに達すると、その厚さがそれ以上増えたとしても、一次輻射熱の反射量は上限に達して不変となり、透過量も下限に達して不変となる。本明細書では、この状態、つまり、一次輻射熱の反射量と透過量との割合(反射量/透過量)が最大値に達した状態を、「一次輻射熱の反射が飽和した状態」と呼んでいる。ウエハ200上に金属系薄膜を形成する場合、反応管203の外壁に、クリーニング工程で除去される堆積膜と光学的に同等な特性を有する膜、つまり、一次輻射熱の反射を飽和させる熱反射層300aを予め形成しておくことで、クリーニング工程の前後を含めたウエハ200の加熱条件を、常に一定に維持することが可能となる。
また、上述の実施形態では、一度に複数枚の基板を処理するバッチ式の基板処理装置を用いて薄膜を成膜する例について説明したが、本発明はこれに限定されず、一度に1枚または数枚の基板を処理する枚葉式の基板処理装置を用いて薄膜を成膜する場合にも、好適に適用できる。つまり、本発明は、処理容器の外部に設けられた加熱部を用いて処理容器内の基板を加熱するように構成された処理炉、つまり、ホットウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いる場合に、好適に適用することが可能である。また、本発明は、処理容器内に設けられた基板載置台(サセプタ)に内蔵された他の加熱部を併用して、基板を間接的に加熱するだけでなく、直接的に加熱するように構成された基板処理装置を用いる場合にも、好適に適用可能である。
また、上述の各実施形態や各変形例等は、適宜組み合わせて用いることができる。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
本発明の一態様によれば、
内部で基板に対する処理が行われる処理容器と、
前記処理容器の外部に設けられ、輻射熱を照射することで前記処理容器内の基板を加熱する加熱部と、
前記処理容器内に原料ガスを供給する原料ガス供給系と、を有し、
前記処理容器の外壁の少なくとも一部には、前記加熱部からの輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が形成されている基板処理装置が提供される。
(付記2)
付記1の基板処理装置であって、
前記加熱部から照射された輻射熱(一次輻射熱)の吸収を前記熱吸収層が飽和させることで前記処理容器(の前記加熱部と対向する外壁の少なくとも一部)が加熱され、
加熱された前記処理容器(の外壁)が発する輻射熱(二次輻射熱)によって前記処理容器内の基板が加熱されるように、前記基板処理装置が構成されている。
(付記3)
付記1又は2の基板処理装置であって、
前記熱吸収層の厚さは、前記加熱部からの輻射熱の吸収を飽和させる厚さ(前記加熱部から発せられた一次輻射熱の殆どが基板に到達せず、主に、前記処理容器から発せられる二次輻射熱と、前記処理容器内の雰囲気を介した伝熱と、によって、前記処理容器内の基板が加熱されることになるような厚さ)である。
(付記4)
付記1乃至3のいずれかの基板処理装置であって、
前記熱吸収層はシリコン層を含み、その厚さは1μm以上である。
(付記5)
付記1乃至4のいずれかの基板処理装置であって、
前記熱吸収層はポリシリコン層或いはアモルファスシリコン層を含み、その厚さは1μm以上である。
(付記6)
付記1乃至5のいずれかの基板処理装置であって、
前記処理容器(の前記加熱部と対向する外壁の少なくとも一部)は、前記加熱部から照射される輻射熱(一次輻射熱)を透過させる透光性材料により構成されている。
(付記7)
付記1乃至6のいずれかの基板処理装置であって、
前記処理容器内の基板を加熱し、前記処理容器内に原料ガスを供給することで、前記基板上に薄膜を形成する成膜処理を行うように、前記原料ガス供給系および前記加熱部を制御する制御部をさらに有する。
(付記8)
付記7の基板処理装置であって、
前記成膜処理を行うことで、前記処理容器の内壁に、前記加熱部から照射される輻射熱(一次輻射熱)を吸収或いは反射する性質を有する堆積膜が形成されるように、前記基板処理装置が構成されている。
(付記9)
付記7又は8の基板処理装置であって、
前記熱吸収層は、前記堆積膜を構成する物質(或いは前記基板上に形成される薄膜を構成する物質)と光学的に同等な特性を有する物質により構成されている。
(付記10)
付記7又は8の基板処理装置であって、
前記熱吸収層は、前記堆積膜を構成する物質(或いは前記基板上に形成される薄膜を構成する物質)と前記加熱部から照射される輻射熱の吸収係数が同等な物質により構成されている。
(付記11)
本発明の他の態様によれば、
内部で基板に対する処理が行われる処理容器と、
前記処理容器の外部に設けられ、輻射熱を照射することで前記処理容器内の基板を加熱する加熱部と、
前記処理容器内に原料ガスを供給する原料ガス供給系と、を有し、
前記処理容器の外壁の少なくとも一部には、前記加熱部からの輻射熱の反射を飽和させる熱反射層が形成されている基板処理装置が提供される。
(付記12)
付記11の基板処理装置であって、
前記熱反射層は、前記堆積膜を構成する物質(或いは前記基板上に形成される薄膜を構成する物質)と前記加熱部から照射される輻射熱の反射率が同等な物質により構成されている。
(付記13)
付記7乃至12のいずれかの基板処理装置であって、
前記処理容器内にクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給系をさらに有し、
前記制御部は、さらに、前記成膜処理を所定回数実施した後、前記処理容器内に基板を収容していない状態で前記処理容器内にクリーニングガスを供給して前記処理容器の内壁に付着した前記堆積物を除去するクリーニング処理を行うように、前記クリーニングガス供給系を制御するよう構成されている。
(付記14)
付記13の基板処理装置であって、
前記制御部は、さらに、前記クリーニング処理を実施した後、前記処理容器内に基板を収容していない状態で前記処理容器内を加熱し、前記処理容器内に原料ガスを供給することで、前記処理容器の内壁に300Å以下の厚さのプリコート層を形成するプリコート処理を実施し、その後、前記成膜処理を行う(前記成膜処理の開始を許可する)ように、前記原料ガス供給系および前記加熱部を制御するよう構成されている。
(付記15)
付記13の基板処理装置であって、
前記制御部は、さらに、前記クリーニング処理を実施した後、前記処理容器内に基板を収容していない状態で前記処理容器内を加熱し、前記処理容器内に原料ガスを供給することで、前記処理容器の内壁にプリコート層を形成するプリコート処理を実施することなく、前記成膜処理を行う(前記成膜処理の開始を許可する)ように、前記原料ガス供給系および前記加熱部を制御するよう構成されている。
(付記16)
本発明の他の態様によれば、
内部で基板に対する処理が行われる処理容器と、
前記処理容器の外部に設けられ、輻射熱を照射することで前記処理容器内の基板を加熱する加熱部と、
前記処理容器内に原料ガスを供給する原料ガス供給系と、を有し、
前記処理容器の外壁の少なくとも一部には、前記処理容器の内壁に形成される堆積膜を構成する物質(或いは前記基板上に形成される薄膜を構成する物質)と光学的に同等な特性を有する物質により構成される熱吸収層が形成されている基板処理装置が提供される。
(付記17)
本発明のさらに他の態様によれば、
内部で基板に対する処理が行われる処理容器であって、
外部の加熱部から輻射熱が照射されることによって内部に収容した基板が加熱され、原料ガス供給系によって内部に原料ガスが供給されるように構成され、
外壁の少なくとも一部には、前記加熱部からの輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が形成されている処理容器が提供される。
(付記18)
本発明のさらに他の態様によれば、
内部で基板に対する処理が行われる処理容器であって、
外部の加熱部から輻射熱が照射されることによって内部に収容した基板が加熱され、原料ガス供給系によって内部に原料ガスが供給されるように構成され、
外壁の少なくとも一部には、前記処理容器の内壁に形成される堆積膜を構成する物質(或いは前記基板上に形成される薄膜を構成する物質)と光学的に同等な特性を有する物質により構成される熱吸収層が形成されている処理容器が提供される。
(付記19)
本発明のさらに他の態様によれば、
加熱部から照射された輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が外壁の少なくとも一部に形成された処理容器内に基板を搬入する工程と、
前記処理容器の外部に設けられた前記加熱部から輻射熱を照射させることで前記処理容器内の前記基板を加熱し、前記処理容器内の前記基板に対して原料ガスを供給することで、前記基板上に薄膜を形成する工程と、
薄膜形成後の前記基板を前記処理容器外に搬出する工程と、
を有する半導体装置の製造方法が提供される。
(付記20)
本発明のさらに他の態様によれば、
内壁に形成される堆積膜を構成する物質(或いは基板上に形成する薄膜を構成する物質)と光学的に同等な特性を有する物質により構成される熱吸収層が外壁の少なくとも一部に形成された処理容器内に基板を搬入する工程と、
前記処理容器の外部に設けられた前記加熱部から輻射熱を照射させることで前記処理容器内の前記基板を加熱し、前記処理容器内の前記基板に対して原料ガスを供給することで、前記基板上に薄膜を形成する工程と、
薄膜形成後の前記基板を前記処理容器外に搬出する工程と、
を有する半導体装置の製造方法が提供される。
(付記21)
本発明のさらに他の態様によれば、
加熱部から照射された輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が外壁の少なくとも一部に形成された処理容器内に基板を搬入する手順と、
前記処理容器の外部に設けられた前記加熱部から輻射熱を照射させることで前記処理容器内の前記基板を加熱し、前記処理容器内の前記基板に対して原料ガスを供給することで、前記基板上に薄膜を形成する手順と、
薄膜形成後の前記基板を前記処理容器外に搬出する手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
(付記22)
本発明のさらに他の態様によれば、
内壁に形成される堆積膜を構成する物質(或いは基板上に形成する薄膜を構成する物質)と光学的に同等な特性を有する物質により構成される熱吸収層が外壁の少なくとも一部に形成された処理容器内に基板を搬入する手順と、
前記処理容器の外部に設けられた前記加熱部から輻射熱を照射させることで前記処理容器内の前記基板を加熱し、前記処理容器内の前記基板に対して原料ガスを供給することで、前記基板上に薄膜を形成する手順と、
薄膜形成後の前記基板を前記処理容器外に搬出する手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
(付記23)
本発明のさらに他の態様によれば、
加熱部から照射された輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が外壁の少なくとも一部に形成された処理容器内に基板を搬入する手順と、
前記処理容器の外部に設けられた前記加熱部から輻射熱を照射させることで前記処理容器内の前記基板を加熱し、前記処理容器内の前記基板に対して原料ガスを供給することで、前記基板上に薄膜を形成する手順と、
薄膜形成後の前記基板を前記処理容器外に搬出する手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
(付記24)
本発明のさらに他の態様によれば、
内壁に形成される堆積膜を構成する物質(或いは基板上に形成する薄膜を構成する物質)と光学的に同等な特性を有する物質により構成される熱吸収層が外壁の少なくとも一部に形成された処理容器内に基板を搬入する手順と、
前記処理容器の外部に設けられた前記加熱部から輻射熱を照射させることで前記処理容器内の前記基板を加熱し、前記処理容器内の前記基板に対して原料ガスを供給することで、前記基板上に薄膜を形成する手順と、
薄膜形成後の前記基板を前記処理容器外に搬出する手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
121 コントローラ(制御部)
200 ウエハ(基板)
201 処理室
202 処理炉
203 反応管(処理容器)
207 ヒータ(加熱部)
231 排気管
232a 第1ガス供給管
232b 第2ガス供給管
232c 第3ガス供給管
232d 第4ガス供給管
300 熱吸収層

Claims (3)

  1. 内部で基板に対する処理が行われる処理容器と、
    前記処理容器の外部に設けられ、輻射熱を照射することで前記処理容器内の基板を加熱する加熱部と、
    前記処理容器内に原料ガスを供給する原料ガス供給系と、を有し、
    前記処理容器の外壁の少なくとも一部には、前記加熱部からの輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が形成されている基板処理装置。
  2. 内部で基板に対する処理が行われる処理容器であって、
    外部の加熱部から輻射熱が照射されることによって内部に収容した基板が加熱され、原料ガス供給系によって内部に原料ガスが供給されるように構成され、
    外壁の少なくとも一部には、前記加熱部からの輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が形成されている処理容器。
  3. 加熱部から照射された輻射熱の吸収を飽和させる熱吸収層が外壁の少なくとも一部に形成された処理容器内に基板を搬入する工程と、
    前記処理容器の外部に設けられた前記加熱部から輻射熱を照射させることで前記処理容器内の前記基板を加熱し、前記処理容器内の前記基板に対して原料ガスを供給することで、前記基板上に薄膜を形成する工程と、
    薄膜形成後の前記基板を前記処理容器外に搬出する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
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