JP2014185263A - エポキシ基含有シリコーン樹脂、エポキシ基含有シリコーン樹脂組成物、及びその硬化物 - Google Patents
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Abstract
Description
近年、LED発光波長の短波長化(360nm〜480nm)と発光強度の向上が進んだ結果、光の影響で前記封止材料が着色し最終的にはLEDとしての特性を低下させるという指摘がされている。
そこで、光半導体材料の耐光着色を避ける目的で、シリコーン樹脂の検討が進められて来た。しかし、シリコーン樹脂は、エポキシ樹脂に比べ機械特性、接着性が劣ることからゲルという状態でのみの利用に限定されてきた。そのため成形後に表面のタックや変形が発生するという課題が市場で指摘されていた。
前記エポキシ樹脂の耐久性、さらに前記シリコーン樹脂のタック性などを改良するために、特許文献1では、エポキシ基、または各種反応性官能基を有する2官能と3官能アルコキシシラン化合物から合成された樹脂の検討がされている。
前記アルコキシシラン化合物の加水分解縮合物は、耐光性という観点では、従来エポキシ樹脂より向上している。また、2官能アルコキシシラン化合物に対して、3官能アルコキシシラン化合物の導入量を多くすることで、タックと硬度の改善がなされている。
しかしながら、本製造法で架橋密度を向上することで耐熱性が向上する一方で、硬化物が脆くなる傾向が有り、製造工程において歩留まりが悪くなる恐れがある。
特許文献2では、骨格中に鎖状シリコーンセグメントとシルセスキオキサンセグメントを含有させることで、硬化物に硬さと柔軟性のバランスを付与し、脆さを改善した光半導体用硬化性樹脂組成物を開発しているが、鎖状シリコーンセグメントの影響により、耐熱性が十分ではない。この点においては、光半導体プリント配線基板として使用できる最適なシロキサン化合物、及びその組成物の検討が十分に成されているとは言えないのが現状である。
と下記シリコーンレジンセグメント(SR):
を有するブロック型のシロキサンオリゴマーであって、シルセスキオキサンセグメント中に少なくとも1つのエポキシ基を有する反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
(2)下記シルセスキオキサンオリゴマー(a1)と、下記シリコーンレジン(a2)を、縮合、または水を添加して加水分解・縮合させて得られる事を特徴とする(1)に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
シルセスキオキサンオリゴマー(a1):
下記一般式(1)
SiR3(OR4)3 (3)
(式中、R3は、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル基を示し、R4は、炭素数1〜10のアルキル基を示す。)で表されるアルコキシシラン化合物のアルコキシ基を、
塩基性条件下、水を添加して加水分解・縮合させて得られるシルセスキオキサンオリゴマー
シリコーンレジン(a2):
下記一般式(2)
(3)前記反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物において、前記シリコーンレジンセグメント(SR)がa=b=0であって、t=k=2であり、かつ複数存在するR2の少なくとも一つがシクロへキシル基であることを特徴とする(1)に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物。
(4)一般式(2)のR2がメチル基、エチル基、プロピル基、またはフェニル基を示し、一般式(1)のR1がメチル基および/又はエチル基を示し、一般式(3)のR4がメチル基および/又はエチル基を示す、(2)に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
(5)一般式(1)のXが、エポキシシクロヘキシルエチル基である(2)、(4)のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
(6)シリコーンレジン(a2)において、前記一般式(2)の重量平均分子量(Mw)が200〜18,000であるシリコーンレジンを含有する、(2)、(4)〜(5)のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
(7)シリコーンレジン(a2)において、前記一般式(2)の重量平均分子量(Mw)が500〜20,000であるシリコーンレジンを含有する、(2)、(4)〜(6)のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
(8)上記シリコーンレジンセグメント(SR)において、複数存在するR2の少なくとも一つがメチル基および/又はフェニル基を有する(1)に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
(9)上記シルセスキオキサンセグメント(SO)の複数存在するYの少なくとも一つが、エポキシシクロヘキサン構造であることを特徴とする(1)または(8)のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
(10)シラノール基及び/またはアルコキシ基を有する上記式(2)のシリコーンレジンと、アルコキシ基を有する上記シルセスキオキサンオリゴマーを縮合させて得られる事を特徴とする(1),(8)〜(9)のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
(11)以下の(i)、(ii)で示される二段階の製造工程を必須とする(1)、(8)〜(9)のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
製造工程(i):水を添加しアルコキシ基を有するケイ素化合物のアルコキシ基同士の加水分解縮合を行なう工程
製造工程(ii):シラノール基を有するシリコーンレジンのシラノール基とアルコキシ基を有するケイ素化合物のアルコキシ基で脱アルコール縮合を行なう工程
(12)製造工程(i)、(ii)を逐次的にワンポットで行なうことを特徴とする(11)に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
(13)アルコキシ基を有するケイ素化合物が、トリアルコキシシラン化合物および/又はそれらの縮合物である(11)〜(12)のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
(14)トリアルコキシシラン化合物が、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、並びにβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン及び、フェニルトリメトキシシラン及び/またはメチルトリメトキシシランである(13)に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
(15)シラノール基に対し当量値として1.5〜200のアルコキシ基存在下で脱アルコール縮合重合により両末端にシラノール基を有するシリコーンオイルとトリアルコキシシラン化合物の縮合(製造工程i)を行ない、次いで水を添加し、トリアルコキシシラン化合物同士の縮合工程、および製造工程iにおいて得られた末端がアルコキシシリル変性されたシリコーンオイルとアルコキシ基を有するケイ素化合物の縮合工程(製造工程ii)を行なう、(10)〜(14)のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
(16)(1)〜(9)のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)、及び硬化剤(B)を含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
(17)硬化促進剤(C)を含有することを特徴とする(16)に記載の硬化性樹脂組成物。
(18)(16)または(17)のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物を熱硬化して得られる光半導体用硬化物。
(19)(18)に記載の光半導体用硬化物によって構成される光半導体装置。
本発明におけるブロック型シロキサン化合物(A)はシリコーンレジンセグメントの周囲に反応性官能基としてエポキシ基を効果的に配置させることで、架橋密度を低減しつつ、耐熱性を発揮でき、柔軟性と耐熱性のバランスを与える。
一般式(2)中、複数存在するR2としては、互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜10の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜9のアミノアルキル基、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基又はグリシドキシプロピル基を、R3は水素原子、炭素数1〜10の直鎖状、分岐状のアルキル基を示し、a〜dは0または正数であり、a+b+c+d≧2である。但し、式中全てのR2がβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基となることはない。また、c=d=0となることはない。t、kは上記と同じ意味を表す。
炭素数1〜10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、アミル基、n−ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基等を挙げることができる。これらの中で、耐光性を考慮すると、メチル基、エチル基、シクロヘキシル基が好ましい。
炭素数6〜14のアリール基としては、例えば、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、キシリル基等を挙げることができる。
炭素数2〜10のアルケニル基としては、ビニル基、1−メチルビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基等を挙げることができる。
炭素数2〜9のアミノアルキル基としては、3−アミノプロピル基、3−フェニルアミノプロピル基、3−(2−アミノエチル)アミノプロピル基等を挙げることができる。
R2は耐光性、耐熱性の観点から、メチル基、n−プロピル基、シクロヘキシル基、フェニル基が好ましく、更に溶解性の観点からn−プロピル基、シクロヘキシル基等炭素数2以上のものを含有するものが特に好ましい。
また、R2において、シクロへキシル基は好適に使用することができる。
GPCの各種条件
メーカー:島津製作所
カラム:ガードカラム SHODEX GPC KF−802.5(2本) KF−802 KF−803
流速:1.0ml/min.
カラム温度:40℃
使用溶剤:THF(テトラヒドロフラン)
検出器:RI(示差屈折検出器)
そして、このようなシリコーンレジンセグメント構造、シルセスキオキサンセグメント構造を有する反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物の末端は水酸基か炭素数1〜10のアルコキシ基となっている。
ここで、好ましい例として、a=b=0、d=t=k=2かつ全てのR2がメチル基及び/またはフェニル基でないことが好ましい。
当量値が200を超えるとブロック型シロキサン化合物(A)を用いた硬化物において柔軟性が損なわれ、脆くなる傾向がある。
製造工程(i):水を添加しアルコキシ基を有するケイ素化合物のアルコキシ基同士の加水分解縮合を行ない、シルセスキオキサンオリゴマーを得る工程
製造工程(ii−a):シラノール基を有するシリコーンレジンのシラノール基とアルコキシ基を有するケイ素化合物のアルコキシ基で脱アルコール縮合を行ない、シルセスキオキサンオリゴマーとシリコーンレジンを結合させる工程
製造工程(ii−b):アルコキシ基を有するシリコーンレジンに水を添加してシラノール基を生成させ、アルコキシ基を有するケイ素化合物のアルコキシ基と脱アルコール縮合を行ない、シルセスキオキサンオリゴマーとシリコーンレジンを結合させる工程
製造工程(i)と(ii−a)および/または(ii−b)の各工程を経由すれば、どのような順に反応を行ってもかまわない。
<製造方法(イ)>
まず、製造工程(i)として水を添加しアルコキシ基を有するケイ素化合物であるアルコキシシラン化合物(a)(必要に応じてアルコキシシラン化合物(c))のアルコキシ基同士の加水分解縮合を行うことにより、エポキシ架橋基を有するシルセスキオキサンオリゴマーを得る工程を行う。
次いで製造工程(ii−a)として製造工程(i)で得られたシルセスキオキサンオリゴマーのアルコキシ基とシリコーンレジン(b)のシラノール基を反応させ脱アルコール縮合を行う工程、および/または製造工程(ii−b)として製造工程(i)で得られたシルセスキオキサンのアルコキシ基とシリコーンレジン(b)のアルコキシ基について水を添加することでシラノール基を生成させ、アルコキシ基を有するケイ素化合物と脱アルコール縮合を行ない、シルセスキオキサンオリゴマーとシリコーンレジンを結合させる工程を経ることにより本発明のブロック型シロキサン化合物(A)を製造する方法。
<製造方法(ロ)>
最初に製造工程(ii−a)としてアルコキシシラン化合物(a)(必要に応じてアルコキシシラン化合物(c))のアルコキシ基とシリコーンレジン(b)のシラノール基を反応させ脱アルコール縮合を行ない、シリコーンレジン(b)と官能基を有するアルコキシシラン化合物(必要に応じてアルコキシシラン化合物(c))を結合させる工程。その後、水を添加し、アルコキシ基同士を加水分解縮合させることでシルセスキオキサンセグメントを形成すると共に(製造工程i)、残存しているアルコキシ基をシラノール基へと変換して、アルコキシ基を有するケイ素化合物と脱アルコール縮合を行なうことで、シルセスキオキサンオリゴマーとシリコーンレジンを結合させる工程、および/または最初に製造工程(ii−b)としてアルコキシシラン化合物(a)(必要に応じてアルコキシシラン化合物(c))に水を添加して、シリコーンレジン(b)のアルコキシ基をシラノール基へと変換し、アルコキシシラン化合物(a)(必要に応じてアルコキシシラン化合物(c))のアルコキシ基とシリコーンレジン(b)のシラノール基を反応させ脱アルコール縮合を行ない、シリコーンレジンと官能基を有するアルコキシシランを結合させると共に、添加した水の影響により生じた加水分解縮合によりシルセスキオキサンセグメントを形成させる(製造工程i)方法。尚、必要により、その後水を添加し、残存しているアルコキシ基をシラノール基へと変換して、アルコキシ基を有するケイ素化合物と脱アルコール縮合を行ない、シルセスキオキサンオリゴマーとシリコーンレジンを結合させる工程により、本発明のブロック型シロキサン化合物(A)を製造する方法を採用することができる。
以下、さらに具体的に製造方法(イ)について述べる。
予めアルコキシシラン化合物(a)(必要により、アルコキシシラン化合物(c))を反応させシルセスキオキサンオリゴマーを合成した場合、前述の製造方法(ロ)と比較し、残存するアルコキシ基の量論が少ないため、シルセスキオキサンオリゴマーとシリコーンレジン(b)とのオリゴマー同士の縮合反応が起こりにくく、分子量分布の低い製品を得ることができる。一方で、製造方法(ロ)のように製造工程(ii)にようにワンポットで製造を行なう方法を用いれば、シリコーンレジン(b)がアルコキシシラン化合物(a)や(c)と結合し、残存するアルコキシ基の量論が増加するために、シリコーンレジン(b)同士がアルコキシシラン化合物(a)や(c)を介して縮合してしまい、分子量分布が高くなることから、溶剤に溶けなくなる、という問題が起こり得る。
さらには未反応の低分子アルコキシシランが多量に存在することになるため、反応性の観点からも好ましい。
(I)系中に残存しているアルコキシシラン化合物(a)(必要に応じてアルコキシシラン化合物(c))のアルコキシ基同士の縮合反応。
(II)第1段階反応で得られたシルセスキオキサンオリゴマー(d)のアルコキシ基同士の縮合反応。
(III)第1段階反応で得られたシルセスキオキサンオリゴマー(d)とシリコーンレジン(b)のアルコキシ基同士、シラノール基同士、またはアルコキシ基とシラノール基の縮合反応。
(IV)シリコーンレジン(b)のアルコキシ基同士、シラノール基同士、またはアルコキシ基とシラノール基の縮合反応。
第2段階反応においては上記反応が複合して起こり、シルセスキオキサンオリゴマーの形成と、さらにシリコーンレジン由来のシリコーンレジンセグメントとの縮合が同時に行なわれる。
触媒の添加方法は、直接添加するか、可溶性の溶剤等に溶解させた状態で使用する。前述のように縮合反応に水を用いるため、必要量の水に溶解させた状態で添加することで、簡略に製造が行えるため、水溶液の状態で添加することが好ましい。この際、触媒を系内均一に分散させるために、溶剤にメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類を添加しておくことが反応を均一に進行させる点で好ましい。
中和反応には酸性または塩基性を示す化合物であれば使用する事ができる。酸性を示す化合物の例としては、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸や蟻酸、酢酸、蓚酸等の有機酸が挙げられる。また、塩基性を示す化合物の例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化セシウムのようなアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、燐酸、燐酸二水素ナトリウム、燐酸水素二ナトリウム、燐酸トリナトリウム、ポリ燐酸、トリポリ燐酸ナトリウムのようなリン酸塩類等の無機塩基、アンモニア、トリエチルアミン、ジエチレントリアミン、n−ブチルアミン、ジメチルアミノエタノール、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド等の有機塩基を使用することができる。これらの中でも、特に生成物からの除去が容易である点で無機塩基もしくは無機酸が好ましく、さらに好ましくは中性付近へのpHの調整がより容易である燐酸塩類などである。
活性白土としては、例えば、東新化成社製として、活性白土SA35、SA1、T、R−15、E、ニッカナイトG−36、G−153、G−168が、水沢化学工業社製として、ガレオンアース、ミズカエースなどが挙げられる。活性炭としては、例えば、味の素ファインテクノ社製として、CL−H、Y−10S、Y−10SFがフタムラ化学社製として、S、Y、FC、DP、SA1000、K、A、KA、M、CW130BR、CW130AR、GM130Aなどが挙げられる。ゼオライトとしては、例えば、ユニオン昭和社製として、モレキュラーシーブ3A、4A、5A、13Xなどが挙げられる。合成吸着剤としては、例えば、協和化学社製として、キョーワード100、200、300、400、500、600、700、1000、2000や、ローム・アンド・ハース社製として、アンバーリスト15JWET、15DRY、16WET、31WET、A21、アンバーライトIRA400JCl、IRA403BLCl、IRA404JClや、ダウケミカル社製、ダウエックス66、HCR−S、HCR−W2、MAC−3などが挙げられる。
吸着剤を反応液に加え、攪拌、加熱等の処理を行い、触媒を吸着した後に、吸着剤をろ過、さらには残渣を水洗することによって、触媒、吸着剤を除くことができる。
重量平均分子量はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用いて下記条件下測定されたポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)である。
GPCの各種条件
メーカー:島津製作所
カラム:ガードカラム SHODEX GPC KF−802.5(2本) KF−802 KF−803
流速:1.0ml/min.
カラム温度:40℃
使用溶剤:THF(テトラヒドロフラン)
検出器:RI(示差屈折検出器)
(アルキル炭素率)=(側鎖に占めるアルキル鎖中の炭素原子数)/(側鎖に占める総炭素原子数)
アルキル炭素率は組成物に含まれる芳香環との相溶性を系統立てるパラメーターとなる。組成物中に芳香環が多く含まれる場合、アルキル炭素率は低いものが好ましく、組成物中に芳香環が少ない場合、アルキル炭素率を高めたものが好ましい。ただし、アルキル炭素率が30%を下回ると、芳香環が多く含まれるために、耐光性が悪くなる可能性が有る。
(酸素率)=(側鎖に占める酸素原子数)/(側鎖に占める総原子数)
酸素率は組成物中の極性基との相溶性を系統立てるパラメーターとなる。組成物中に極性基が多く含まれる場合、酸素率が高いものが好ましく、組成物中に極性基が少ない場合、酸素率が低いものが好ましい。ただし、酸素率が3%を下回ると、エポキシ基などの反応性官能基が少ないため、耐熱性に劣ることが懸念され、30%を上回ると、吸水率が高くなるため、耐リフロー特性が低くなる可能性が有る。
K−7236に記載の方法で測定)は200〜1,600g/eqのものが好ましく、300〜1,000g/eqのものがより好ましく、特に400〜900g/eqのものが好ましい。エポキシ当量が200g/eqを下回る場合は硬化物が硬くなりすぎて、低弾性率性に劣る恐れがあり、1,600g/eqを上回る場合は硬化物の機械特性が悪化する傾向にあり好ましくない。
存在するケイ素原子の割合は、ブロック型シロキサン化合物(A)の1H NMR、29Si NMR、元素分析等によって求めることができる。
また、本発明の反応性官能基を有するブロック型シロキサン化合物(A)を硬化性樹脂組成物の成分として用いる場合は、物性の妨げにならない範囲内で、他のエポキシ樹脂を併用することが出来る。併用する場合、反応性官能基を有するブロック型シロキサン化合物(A)と他のエポキシ樹脂を併せた全体のエポキシ樹脂に占める割合としては、20〜90重量%が好ましく、特に30〜90重量%が好ましい。
更には、本発明の硬化性樹脂組成物において、反応性官能基を有するブロック型シロキサン化合物(A)もしくは他のエポキシ樹脂と併せた全エポキシ樹脂の割合は組成物中に30〜90重量%程度である。
他のエポキシ樹脂の具体例としては、ポリフェノール化合物のグリシジルエーテル化物である多官能エポキシ樹脂、各種ノボラック樹脂のグリシジルエーテル化物である多官能エポキシ樹脂、芳香族エポキシ樹脂の核水素化物、脂環式エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂、グリシジルアミン系エポキシ樹脂、ハロゲン化フェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。
硬化剤(B)としては、アミン系化合物、酸無水物系化合物、カルボン酸系化合物、アミド系化合物、フェノール系化合物等を特に制限無く使用できる。具体的には、ジアミノジフェニルメタン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジアミノジフェニルスルホン、イソホロンジアミン、ジシアンジアミド、テトラエチレンペンタミン、ジメチルベンジルアミン、ケチミン化合物、リノレン酸の2量体とエチレンジアミンより合成されるポリアミド樹脂、フタル酸無水物、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸無水物、マレイン酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、メチルテトラヒドロフタル酸無水物、水素化ナジック酸無水物、水素化メチルナジック酸無水物、メチルナジック酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、1,3,4−シクロヘキサントリカルボン酸−3,4−無水物、フタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸、トリメリット酸、シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、ビスフェノール類、フェノール類(フェノール、アルキル置換フェノール、ナフトール、アルキル置換ナフトール、ジヒドロキシベンゼン、ジヒドロキシナフタレン等)と各種アルデヒドとの重縮合物、フェノール類と各種ジエン化合物との重合物、フェノール類と芳香族ジメチロールとの重縮合物、又はビスメトキシメチルビフェニルとナフトール類若しくはフェノール類との縮合物等、ビフェノール類及びこれらの変性物、イミダゾール、3フッ化硼素−アミン錯体、グアニジン誘導体などが挙げられる。これらの中でも、エポキシ樹脂と混合して樹脂組成物とした際の適度な可使時間、硬化物の透明性の観点から、酸無水物系化合物、カルボン酸系化合物が特に好ましく、ヘキサヒドロフタル酸無水、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、1,3,4−シクロヘキサントリカルボン酸−3,4−無水物、水素化ナジック酸無水物、水素化メチルナジック酸無水物が特に好ましい。
硬化剤(B)の使用量は、組成物中の反応性官能基を有するブロック型シロキサン化合物(A)もしくは他のエポキシ樹脂と併せた全エポキシ樹脂のエポキシ基1当量に対して0.2〜1.5当量程度が好ましく、0.3〜1.2当量程度が特に好ましい。また、特に硬化剤(B)としてベンジルジメチルアミン等の3級アミンを使用する場合の硬化剤の使用量としては、組成物中のエポキシ基含有化合物に対し、0.3〜20重量%使用することが好ましく、0.5〜10重量%が特に好ましい。
無機質充填剤としては、特に制限はなく、結晶性あるいは非結晶性シリカ、タルク、窒化ケイ素、ボロンナイトライド、アルミナ、シリカ・チタニア混融体等が挙げられる。
着色剤としては特に制限はなく、フタロシアニン、アゾ、ジスアゾ、キナクリドン、アントラキノン、フラバントロン、ペリノン、ペリレン、ジオキサジン、縮合アゾ、アゾメチン系の各種有機系色素、酸化チタン、硫酸鉛、クロムエロー、ジンクエロー、クロムバーミリオン、弁殻、コバルト紫、紺青、群青、カーボンブラック、クロムグリーン、酸化クロム、コバルトグリーン等の無機顔料が挙げられる。
シリコーン樹脂としては、ジメチルシリコーン、フェニルメチルシリコーン、エポキシ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミン変性シリコーン、ビニル変性シリコーン、シリル変性シリコーンなどが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤の具体例として、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−p−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、イソオクチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス[(オクチルチオ)メチル]−o−クレゾール、等のモノフェノール類;2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルスルホン酸エチル)カルシウム等のビスフェノール類;1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3’−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレイト、1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)−S−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)トリオン、トコフェノール等の高分子型フェノール類が例示される。
また必要に応じて有機溶剤に溶解しても構わない。溶剤としては各成分を均一に溶解或いは分散できるものであれば制限はないが、シリコーン樹脂への溶解性の観点から、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフランのような非プロトン性極性溶媒、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノンのようなケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、ブタン酸イソプロピルなどのエステル類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールのようなアルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレンのような炭化水素等が例示できる。これらの配合物に公知の処理(撹拌、混合、混練処理など)を施すことで、均一に分散な樹脂組成物を得ることができる。
また、施行後の樹脂組成物を硬化させるための加熱方法としては、特に限定されるものではなく、熱風循環式加熱、赤外線加熱、高周波加熱等の従来公知の方法を採用できる。尚、本発明を金属箔張積層板として用いる場合、上述のプリプレグを少なくとも1枚以上重ね、その片面もしくは両面に銅やアルミニウムなどの金属箔を配し、多段プレス機、多段真空プレス機、連続成形機、オートクレーブなどの公知の方法にて積層成型することにより、得ることができる。硬化条件は、通常、80〜250℃程度で30秒〜15時間の範囲で加熱して行われる。また必要に応じて、2〜100kgf/cm2の圧力を加えるが、適宜、条件を変更しても差し支えない
(1)分子量:ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により、下記条件下測定されたポリスチレン換算、重量平均分子量を算出した。
GPCの各種条件
メーカー:島津製作所
カラム:ガードカラム SHODEX GPC KF−802.5(2本) KF−802 KF−803
流速:1.0ml/min.
カラム温度:40℃
使用溶剤:THF(テトラヒドロフラン)
検出器:RI(示差屈折検出器)
(2)エポキシ当量:JIS
K−7236に記載の方法で測定。
(3)粘度:東機産業株式会社製E型粘度計(TV−20)を用いて25℃で測定。
(実施例1)
第1段階反応として、β-(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン431.1部(アルコキシ基当量82.1)、フェニルトリメトキシシラン198.3部(アルコキシ基当量66.1)、メチルトリメトキシシラン6.8部(アルコキシ基当量45.4)、メチルイソブチルケトン(MIBK)954.4部、メタノール20.0部を反応容器に仕込み、室温で撹拌した。続いて、0.5%水酸化カリウム(KOH)水溶液67.5部(水量:対アルコキシ基0.45倍)を30分かけて滴下し、滴下後に50℃まで昇温し、5時間撹拌することで、理論上アルコキシ基を90%反応させた。
第2段階反応として、第1段階反応後の系内にメチル系シリコーンレジン(東レダウコーニングシリコーン社:SR2402、本願式(2)に記載のメチル系液状物)450.0部を添加し、さらに水0.8部(対アルコキシ基0.45倍)を30分かけて滴下し、5時間撹拌することで、残存アルコキシ基を90%まで反応させた。反応終了後、10%リン酸2水素ナトリウム水溶液でクエンチし、80℃でメタノールの蒸留回収を行った。その後、水洗を4回繰り返し精製し、有機相を減圧下、100℃で溶媒を除去することにより70%MIBKカットの反応性官能基を有するブロック型シロキサン化合物(A−1)798部を得た。得られたワニス品のエポキシ当量は514g/eq、重量平均分子量は2552、粘度は17.4mPa・s、外観は無色透明であった。
β-(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン319.1部(アルコキシ基当量82.1)、フェニルトリメトキシシラン110.1部(アルコキシ基当量66.1)、メチルトリメトキシシラン5.0部(アルコキシ基当量45.4)、MIBK651.2部、メタノール14.8部を反応容器に仕込み、室温で撹拌した。続いて、0.5%水酸化カリウム(KOH)水溶液40.8部(水量:対アルコキシ基0.40倍)を30分かけて滴下し、滴下後に50℃まで昇温し、5時間撹拌することで、理論上アルコキシ基を90%反応させた。
第2段階反応として、第1段階反応後の系内にプロピルフェニル系シリコーンレジン(東レダウコーニングシリコーン社:Z−6018)296.0部を添加し、5時間撹拌することで、残存アルコキシ基を90%まで反応させた。反応終了後、10%リン酸2水素ナトリウム水溶液でクエンチし、80℃でメタノールの蒸留回収を行った。その後、水洗を4回繰り返し精製し、有機相を減圧下、100℃で溶媒を除去することにより70%MIBKカットの反応性官能基を有するブロック型シロキサン化合物(A−1)832部を得た。得られたワニス品のエポキシ当量は464g/eq、重量平均分子量は5428、粘度は260.1mPa・s、外観は無色透明であった。
β-(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン431.2部(アルコキシ基当量82.1)、メチルトリメトキシシラン6.8部(アルコキシ基当量45.4)、MIBK657.0部、メタノール20.0部を反応容器に仕込み、室温で撹拌した。続いて、0.5%水酸化カリウム(KOH)水溶液32.4部(水量:対アルコキシ基0.33倍)を30分かけて滴下し、滴下後に50℃まで昇温し、10時間撹拌することで、理論上アルコキシ基を67%反応させた。
第2段階反応として、第1段階反応後の系内にシクロヘキシルメチルジメトキシシラン(東レダウコーニングシリコーン社:Z−6187)141.1部、MIBK211.6部、メタノール20部を反応容器に仕込み、室温で撹拌した。続いて、0.5%水酸化カリウム(KOH)水溶液10.1部(水量:対アルコキシ基0.5倍)を30分かけて滴下し、10時間撹拌することで、残存アルコキシ基を75%まで反応させた。反応終了後、10%リン酸2水素ナトリウム水溶液でクエンチし、80℃でメタノールの蒸留回収を行った。その後、水洗を4回繰り返し精製し、有機相を減圧下、100℃で溶媒を除去することにより70%MIBKカットの反応性官能基を有するブロック型シロキサン化合物(A−1)430部を得た。得られたワニス品のエポキシ当量は342g/eq、重量平均分子量は1188、粘度は30.2mPa・s、外観は無色透明であった。
シクロヘキシルメチルジメトキシシラン(東レダウコーニングシリコーン社:Z−6187)141.1部、MIBK211.6部、メタノール20部を反応容器に仕込み、室温で撹拌した。続いて、2.0%水酸化カリウム(KOH)水溶液13.5部(水量:対アルコキシ基0.50倍)を30分かけて滴下し、滴下後に50℃まで昇温し、10時間撹拌することで、理論上すべてのアルコキシ基を反応させた。
第2段階反応として、第1段階反応後の系内にβ-(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン431.2部(アルコキシ基当量82.1)、メチルトリメトキシシラン6.8部(アルコキシ基当量45.4)、MIBK657.0部を添加し、さらに水0.5部(対アルコキシ基0.37倍)を30分かけて滴下し、5時間撹拌することで、残存アルコキシ基を84%まで反応させた。反応終了後、10%リン酸2水素ナトリウム水溶液でクエンチし、80℃でメタノールの蒸留回収を行った。その後、水洗を4回繰り返し精製し、有機相を減圧下、100℃で溶媒を除去することにより70%MIBKカットの反応性官能基を有するブロック型シロキサン化合物(A−1)452部を得た。得られたワニス品のエポキシ当量は360g/eq、重量平均分子量は1428、粘度は33.6mPa・s、外観は無色透明であった。
Claims (19)
- 下記シルセスキオキサンセグメント(SO)
と下記シリコーンレジンセグメント(SR):
を有するブロック型のシロキサンオリゴマーであって、シルセスキオキサンセグメント中に少なくとも1つのエポキシ基を有する反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。 - 下記シルセスキオキサンオリゴマー(a1)と、下記シリコーンレジン(a2)を、縮合、または水を添加して加水分解・縮合させて得られる事を特徴とする請求項1に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
シルセスキオキサンオリゴマー(a1):
下記一般式(1)
水を添加して加水分解・縮合させて得られるシルセスキオキサンオリゴマー
シリコーンレジン(a2):
下記一般式(2)
- 前記反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物において、前記シリコーンレジンセグメント(SR)がa=b=0であって、t=k=2であり、かつ複数存在するR2の少なくとも一つがシクロへキシル基であることを特徴とする請求項1に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物。
- 一般式(2)のR2がメチル基、エチル基、プロピル基、またはフェニル基を示し、一般式(1)のR1がメチル基および/又はエチル基を示し、一般式(3)のR4がメチル基および/又はエチル基を示す、請求項2に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
- 一般式(1)のXが、エポキシシクロヘキシルエチル基である請求項2、3〜4のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
- シリコーンレジン(a2)において、前記一般式(2)の重量平均分子量(Mw)が200〜18,000であるシリコーンレジンを含有する、請求項2、4〜5のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
- シリコーンレジン(a2)において、前記一般式(2)の重量平均分子量(Mw)が500〜20,000であるシリコーンレジンを含有する、請求項2、4〜6のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
- 上記シリコーンレジンセグメント(SR)において、複数存在するR2の少なくとも一つがメチル基および/又はフェニル基を有する請求項1に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
- 上記シルセスキオキサンセグメント(SO)の複数存在するYの少なくとも一つが、エポキシシクロヘキサン構造であることを特徴とする請求項1または請求項8のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)。
- シラノール基及び/またはアルコキシ基を有する上記式(2)のシリコーンレジンと、アルコキシ基を有する上記シルセスキオキサンオリゴマーを縮合させて得られる事を特徴とする請求項1,請求項8〜9のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
- 以下の(i)、(ii)で示される二段階の製造工程を必須とする請求項1,請求項8〜9のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
製造工程(i):水を添加しアルコキシ基を有するケイ素化合物のアルコキシ基同士の加水分解縮合を行なう工程
製造工程(ii):シラノール基を有するシリコーンレジンのシラノール基とアルコキシ基を有するケイ素化合物のアルコキシ基で脱アルコール縮合を行なう工程 - 製造工程(i)、(ii)を逐次的にワンポットで行なうことを特徴とする請求項11に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
- アルコキシ基を有するケイ素化合物が、トリアルコキシシラン化合物および/又はそれらの縮合物である請求項11または12のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
- トリアルコキシシラン化合物が、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、並びにβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン及び、フェニルトリメトキシシラン及び/またはメチルトリメトキシシランである請求項13に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
- シラノール基に対し当量値として1.5〜200のアルコキシ基存在下で脱アルコール縮合重合により両末端にシラノール基を有するシリコーンオイルとトリアルコキシシラン化合物の縮合(製造工程i)を行ない、次いで水を添加し、トリアルコキシシラン化合物同士の縮合工程、および製造工程iにおいて得られた末端がアルコキシシリル変性されたシリコーンオイルとアルコキシ基を有するケイ素化合物の縮合工程(製造工程ii)を行なう、請求項10〜14のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)の製造方法。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の反応性官能基含有ブロック型シロキサン化合物(A)、及び硬化剤(B)を含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
- 硬化促進剤(C)を含有することを特徴とする請求項16に記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項16または請求項17のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物を熱硬化して得られる光半導体用硬化物。
- 請求項18に記載の光半導体用硬化物によって構成される光半導体装置。
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