JP2014184914A - 車両用灯火装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用灯火装置において、点灯を明確に認識させつつ周囲の視認者に与える眩惑感を低減するという課題を簡潔な構成で解決する。
【解決手段】車両用灯火装置は、第1面積を有する発光領域71aと、この発光領域71aに隣接し第1面積より大きい第2面積を有する発光領域72bと、最初に発光領域71aを第1輝度で点灯させ、その点灯開始から所定時間経過後に2つの発光領域71a、72bを第1輝度より低い第2輝度で点灯させるランプ制御装置15とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】車両用灯火装置は、第1面積を有する発光領域71aと、この発光領域71aに隣接し第1面積より大きい第2面積を有する発光領域72bと、最初に発光領域71aを第1輝度で点灯させ、その点灯開始から所定時間経過後に2つの発光領域71a、72bを第1輝度より低い第2輝度で点灯させるランプ制御装置15とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両に搭載される車両用灯火装置に関する。
車両に搭載されるブレーキランプの光は、ブレーキ作動中であることを後続車両の運転者に確実に認知させるために、輝度が高いほど有利である。しかしながら、輝度が高過ぎると後続運転者が眩惑して、好ましくない。
例えば、下記特許文献1のブレーキランプ制御装置は、自車両と後続車両との距離を測定し、ブレーキランプの輝度を、後続車両が自車両に接近するに連れて減少させることで、ブレーキランプの発光に対する後続車両の運転者の眩惑を防止する。
また、特許文献2のブレーキランプ制御装置は、自車両と後続車両との距離を測定するとともに、自車両のブレーキ作動期間に後続車両が減速したか否かを測定距離に基づいて判断し、後続車両が減速したと判断されれば、ブレーキランプを減光する。
更に、特許文献3のブレーキランプ制御装置は、運転者がブレーキペダルを強く踏込んで自車両の減速度が大きいとき程、ブレーキランプの発光面積を大きくしたり、左右のブレーキランプの発光位置が左右方向外側に移るように、発光制御を行っている。
しかしながら、特許文献1,2のブレーキランプ制御装置では、後続車両の距離を測定する高価な装置が必要となり、コストが増大する。
また、特許文献3のブレーキランプ制御装置は、後続車両の運転者に自車両の減速の強さを知らせることは可能であるが、後続車両の運転者が眩惑感を抱くことなく、ブレーキ作動を明確に認知させる方策について示唆するものではない。
本発明は、車両用灯火装置において、点灯を明確に認識させつつ周囲の視認者に与える眩惑感を低減するという課題を、簡潔な構成で解決することを目的とする。
本発明の車両用灯火装置は、第1面積の発光面を有する第1発光部と、該第1発光部に隣接し前記第1面積より大きい第2面積の発光面を有する単一又は複数の第2発光部と、最初に前記第1発光部の発光面を第1輝度で点灯させ、その点灯開始から所定時間経過後に前記第1発光部と前記第2発光部の両方の発光面又は前記第2発光部のみの発光面を前記第1輝度より低い第2輝度で点灯させる点灯制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、灯火装置の点灯は、最初に第1発光部での発光が第1輝度で行われて、視認者に認識させる。この発光は、発光面の面積が相対的に小さい第1発光部で所定時間行われ、所定時間経過後は第1発光部と第2発光部の両方又は第2発光部の発光面のみを第1輝度より低い第2輝度で点灯させることで、視認者の眩惑感を低減するようにしている。また、距離測定を行うことなく、発光制御を行うので、距離測定を必要とする従来の装置よりも簡潔に本装置を構成できる。
好ましくは、前記点灯制御部は、最初に車両の運転者による所定操作を検知した時、前記第1発光部の発光面を前記第1輝度で点灯開始する。
この構成によれば、運転者の所定の操作の開始を、第1発光部の発光面における第1輝度の点灯により視認者に的確に認知させることができる。
好ましくは、前記第1発光部と前記第2発光部とを合わせた発光部全体は、上下方向及び左右方向の一方及び他方を長辺方向及び短辺方向とする矩形状に設定され、前記第1発光部は、前記発光部全体の長辺方向及び短辺方向全体にわたって延在している。
この構成によれば、第1発光部は、小さい面積の割に、大きな長さを確保され、第1輝度による発光を視認者に目立たせることができる。
好ましくは、前記第1発光部と前記第2発光部とを合わせた発光部全体は、上下方向及び左右方向の一方及び他方を長辺方向及び短辺方向とする矩形状に設定され、前記第1発光部は帯状であり、前記第1発光部の長さは、前記発光部全体の長辺の長さより長い。
この構成によれば、第1発光部は、小さい面積の割に、大きな長さを確保され、第1輝度による発光を視認者に目立たせることができる。
図1は、各種灯火を装備する車両1の後部を示している。車両1の後部には、車体2の下部にリアバンパ3が設けられているとともに、後部窓4が、車体2の上部枠部分に設けられ、車室から車両1の後方を視認できるようにしている。
ブレーキランプ6は、車体2の後部上辺部に配備される。テールランプ7は、車体2の後部の左右に設けられ、運転者により夜間に点灯されるとともに、ブレーキランプを兼ねる。バックランプ8及びウィンカー9は、左右に隣接してテールランプ7の下に配設される。バックランプ8は、車両1の後退時に点灯する。左右のウィンカー9は、車両1が左折及び右折する時、点滅する。
図2を参照して、車両1における灯火制御関係の信号の授受について説明する。図2は、車両1の灯火の全部について制御関係信号を網羅するものではなく、本発明に関連のある灯火を抜粋して図示している。
ランプ制御装置15は、ライトスイッチ19、ターンシグナルスイッチ20、ブレーキスイッチ21及びシフトレバースイッチ22からの入力信号に基づいてブレーキランプ6、テールランプ7、バックランプ8及びウィンカー9を制御する。
ライトスイッチ19及びターンシグナルスイッチ20は、ステアリングホィールのコラムのレバーに取付けられて、運転者によりオン、オフを切替えられ、それぞれテールランプ7及びウィンカー9の点灯制御に関与する。ブレーキスイッチ21は、運転者がブレーキペダルを足で踏込んでいる時にオンになり、踏込みを解除すると、オフになる。ブレーキスイッチ21は、ブレーキランプ6及びテールランプ7の制御に関与する。
シフトレバースイッチ22は、運転席のレンジ切替用のシフトレバーが後進レンジにあるとき、オンになり、その他のレンジではオフになる。シフトレバースイッチ22は、バックランプ8の制御に関与する。
ランプ制御装置15は、ブレーキスイッチ21からの入力信号に基づいて発光開始信号Ba及び発光継続信号Bbを生成し、ライトスイッチ19からの入力信号に基づいて夜間発光信号Bcを生成する。ランプ制御装置15は、発光開始信号Ba及び発光継続信号Bbをブレーキランプ6及びテールランプ7へ送る。ランプ制御装置15は、また、夜間発光信号Bcをテールランプ7へ送る。
発光開始信号Ba、発光継続信号Bb及び夜間発光信号Bcを説明するために、ブレーキ開始時発光、ブレーキ継続時発光及び夜間時発光について定義する。ブレーキ開始時発光とは、ブレーキ開始時発光領域を第1輝度で発光させる発光と定義する。ブレーキ継続時発光とは、ブレーキ継続時発光領域を第2輝度で発光させる発光と定義する。夜間時発光とは、夜間時発光領域を第3輝度で発光させる発光と定義する。発光領域は、発光面でもあるが、全体に対する相対位置も含む概念として使用する。発光領域の面積は発光面の面積に等しい。
ブレーキ開始時発光及びブレーキ継続時発光は、ブレーキランプについての法定の発光量及び色を具備する。夜間時発光は、テールランプについての法定の発光量及び色を具備する。
輝度について、第1輝度>第2輝度>第3輝度の関係が設定される。また、ブレーキランプ6又はテールランプ7において、ブレーキ開始時発光領域の面積Sa<ブレーキ継続時発光領域の面積Sbの関係が設定され、テールランプ7においては、更に、ブレーキ継続時発光領域の面積Sb≦夜間時発光領域の面積Scの関係が設定される。ブレーキ開始時発光領域、ブレーキ継続時発光領域及び夜間時発光領域については図3で具体的に説明する。
発光開始信号Baは、ブレーキランプ6及びテールランプ7にブレーキ開始時発光を行わせる制御信号である。発光継続信号Bbは、ブレーキランプ6及びテールランプ7にブレーキ継続時発光を行わせる制御信号である。夜間発光信号Bcは、テールランプ7に夜間時発光を行わせる制御信号である。運転者は、テールランプ7を点灯させるために、ライトスイッチ19をオンに操作すると、夜間発光信号Bcがランプ制御装置15からテールランプ7に出力される。
発光開始信号Ba及び発光継続信号Bbによるテールランプ7の具体的な作動は、図4の説明後に行う。
図3(a)〜(d)は、図1のテールランプ7の具体例としてテールランプ71〜74における各発光領域についての種々の分け方の例を示している。本発明の第1及び第2発光部の発光面は、図3(a)〜(d)に図示する発光領域に基づいて設定される。なお、説明の便宜上、テールランプ71〜74を総称するときは、「テールランプ7」という。
図3(a)〜(d)の各テールランプ7は、同一の周輪郭で記載されており、発光領域の分け方が異なっているだけである。なお、図3のテールランプ7は、車両1の後方から見て、右のテールランプ7の輪郭となっており、左側が車両1の内側、右側が車両1の外側に対応している。各テールランプ7は、2つ又は3つの発光領域に分割され、隣り合う発光領域は、隣接している。すなわち、隙間が形成されることなく、連なっている。このテールランプ7は、ほぼ矩形状であり、長辺方向が左右方向、短辺方向が上下方向になっている。
図3において、末尾が「a」となっている符号で指示される発光領域(右肩下がりの斜線で図示されている発光領域)は、ブレーキ開始時発光領域となっている。ブレーキ開始時発光領域は、ブレーキ継続時発光領域又は夜間時発光領域を兼ねることができるし、ブレーキ開始時発光領域専用であってもよい。末尾が「b」又は「c」となっている符号で指示される発光領域(右肩上がりの斜線で図示されている発光領域)は、ブレーキ継続時発光領域又は夜間時発光領域専用となっている。図3の例では、ブレーキ継続時発光領域と夜間時発光領域とは同一に設定される。
図3(a)のテールランプ71では、発光領域71aは、テールランプ71の左上隅で曲折し、発光領域71bの左辺及び上辺に沿って帯状に延在している。
図3(b)のテールランプ72では、発光領域72a及び発光領域72bが、テールランプ72の右肩上がりの対角線に対してそれぞれ左上及び右下に配置される。
図3(c)のテールランプ73では、発光領域73aは、テールランプ73の右肩上がりの対角線に沿って帯状に延在する。発光領域73b,73cは、発光領域73aに対してそれぞれ左上及び右下に配置される。
図3(d)のテールランプ74では、発光領域74aは、2つの両端をテールランプ74の下辺に揃え、中間部の上端をテールランプ74の上辺より少し下側の位置とし、半円周状にテールランプ74の周輪郭の内側に延在している。発光領域74b,74cは、発光領域73aの外周側及び内周側に配置される。
ブレーキ開始時発光領域の面積Saは、図3のテールランプ71〜74において、発光領域71a〜74aの面積をSaとする。発光領域71a〜74a(末尾が「a」のもの)がブレーキ開始時発光領域専用であるときには、ブレーキ継続時発光領域の面積Sbは、テールランプ71では発光領域71bの面積、テールランプ72では発光領域72bの面積、テールランプ73では発光領域73bと発光領域73cとの面積の合計、テールランプ74では発光領域74bと発光領域74cとの面積の合計になる。発光領域71a〜74aがブレーキ開始時発光領域とブレーキ継続時発光領域との兼用であるときには、ブレーキ継続時発光領域の面積Sbは、テールランプ71全体の面積になる。どちらのときにも、Sa<Sbに設定されている。
テールランプ7は、上下方向より左右方向に長い矩形状になっている。テールランプ71〜73では、発光領域71a〜73aが、テールランプ71〜73の上辺及び左辺の全体、又は対角線全体を延在しているので、テールランプ71〜73の長辺方向及び短辺方向全体にわたって延在していることになる。この結果、発光領域71a〜73aは、テールランプ71〜73において占める面積の割合が小さいにもかかわらず、十分な長さを確保され、高輝度の発光時には、十分に目立つ発光になる。
また、発光領域71a,73a,74aは、帯状になっている。発光領域71aは、テールランプ7の上辺及び左辺の全体を延在しているので、テールランプ71の長辺より長くなる。発光領域73aは、対角線全体を延在しているので、テールランプ73の長辺より長くなる。発光領域74aは、半円周の帯状とされ、下端の両端は、テールランプ74の下辺の両端部近傍に位置し、中間部の上端はテールランプ74の上辺近傍に位置する。したがって、発光領域74aの周長は、テールランプ74の長辺より長くなる。この結果、発光領域71a,73a,74aは、テールランプ71,73,74における占める面積の割合が小さいにもかかわらず、十分な長さを確保され、高輝度の発光時には、十分に目立つ発光になる。
テールランプ7が横長の楕円等、矩形以外の形状である場合に、ブレーキ開始時発光領域について、テールランプ7に占める面積の割合が小さいにもかかわらず、十分な長さを確保するための変形例について説明する。変形例では、ブレーキ開始時発光領域は、テールランプ7の上下方向範囲と左右方向範囲との両方を全体にわたって延在するように、テールランプ7において設定される。又は、テールランプ7の上下方向寸法及び左右方向寸法のうち、長い方の寸法より、帯状のブレーキ開始時発光領域の方が長くなるように、テールランプ7において設定される。
図4は、ブレーキ開始時発光について眩しさと点灯状態切替時間と関係を調べた実験結果を示す。図4の実験では、各被験者は、テールランプ7を最初は第1輝度のブレーキ開始時発光にし、ブレーキ開始時発光の実施開始から所定時間(この所定時間は図4の横軸の切替時間に相当)が経過した時刻に、第1輝度のブレーキ開始時発光から第2輝度のブレーキ継続時発光に切替えて、以降、ブレーキ継続時発光を継続する。各被験者は、テールランプ7の発光を見つめ、主観評価値を申告する。図4において各切替時間に対する主観評価値は複数の被験者が申告した主観評価値の平均値となっている。
眩しさの主観評価値(図4では1〜9)は、値が大きいほど、眩しくないことを意味する。主観評価値の各奇数値は、de Boer指数に倣い、次の眩しさに対応している。
1:耐えられない眩しさ
3:邪魔になる眩しさ
5:許容できる限界の眩しさ
7:充分に許容できる眩しさ
9:眩しさを感じない
1:耐えられない眩しさ
3:邪魔になる眩しさ
5:許容できる限界の眩しさ
7:充分に許容できる眩しさ
9:眩しさを感じない
図4によれば、主観評価値=5のときの切替時間は120msecとなっている。したがって、テールランプ7のブレーキ時発光制御では、視認者が、第1輝度を許容できる最大時間である120msecを所定時間として採用する。
図4において、横軸をx、縦軸をyとして、y=−0.0154x+6.9231の回帰直線が得られる。
車両1のブレーキ時発光制御について説明する。なお、テールランプ7においてブレーキ開始時発光領域及びブレーキ継続時発光領域は、具体的には図3を参照して説明したとおりとなっている。
ランプ制御装置15は、ブレーキスイッチ21からの出力信号に基づいて、運転者がブレーキペダルを踏込んだ時刻(以下、「ブレーキ開始時刻」という。)と、ブレーキ開始時刻後、運転者がブレーキペダルの踏込みを解除した時刻(以下、「ブレーキ終了時刻」という。)とを検出する。ランプ制御装置15は、ブレーキ時発光制御をブレーキ開始時刻からブレーキ終了時刻まで実施する。
ランプ制御装置15は、ブレーキ開始時刻に発光開始信号Baをテールランプ7に送る。これにより、テールランプ7は、ブレーキ開始時発光領域を第1輝度で発光する。
ランプ制御装置15は、ブレーキ開始時刻から所定時間としての120msecが経過すると、発光開始信号Baに代えて、発光継続信号Bbをテールランプ7へ送る。この結果、テールランプ7のブレーキ開始時発光は終了し、ブレーキ継続時発光が開始する。ランプ制御装置15は、ブレーキ終了時刻を検出するまで、発光継続信号Bbをテールランプ7へ送り続ける。
ランプ制御装置15は、ブレーキ終了時刻を検出すると、テールランプ7への発光継続信号Bbの供給を停止する。これにより、テールランプ7は消灯する。なお、夜間等において、運転者が、ライトスイッチ19において点灯を指示しているときは、ランプ制御装置15は、ブレーキ終了時刻以降、テールランプ7に夜間発光信号Bcを送り、テールランプ7は、消灯することなく、夜間時発光領域を第3輝度で発光させる夜間時発光を行う。
ランプ制御装置15は、ブレーキ開始時発光実施中に、ブレーキ終了時刻を検出すると、テールランプ7をブレーキ開始時発光からブレーキ継続時発光へ切替えることなく、直ちにテールランプ7を消灯するか、夜間時発光に切替える。
車両1のブレーキ時発光制御をテールランプ7について説明したが、ブレーキランプ6についても同様のブレーキ時発光制御が行われる。後続車の運転者は、ブレーキランプ6及びテールランプ7の第1輝度のブレーキ開始時発光により点灯開始を、したがってブレーキの作動開始を、明確に認知する。また、第1輝度のブレーキ開始時発光は、図4の眩しさの主観評価値=5と説明したように、眩しさが許容できる範囲内に収められる。
第1輝度を、第2輝度を下回らない範囲で、低くすれば、後続車両の運転者を含む視認者が第1輝度を許容できる最大時間は120msecより増大する。逆に、第1輝度を、高くすれば、視認者が第1輝度を許容できる最大時間は120mより短くなる。したがって、ブレーキ開始時発光についての実際の適用では、ブレーキ開始時刻からブレーキ開始時発光を継続する所定時間は、120msecに固定することなく、第1輝度の値との関係で、視認者が第1輝度を許容できる最大時間未満になるように、設定する。
図5〜図7は発光領域を切替える種々の機構の実施例を示している。図5〜図6において、(a)はブレーキ開始時発光の状態を示し、(b)ブレーキ継続時発光の状態を示している。
図5〜図7において、共通の構成要素については、同一の符号を付けている。図5〜図7のテールランプ76〜78を総称するときは、「テールランプ7」という。
図5のテールランプ76は、レンズ81、反射面82及び光源84を有している。反射面82は、上端部においてハウジングに回動可能に軸支される上側の可動部分83aと、ハウジングに固定されている下側の固定部分83bとを有し、レンズ81の内面に対峙している。
反射面82は、可動部分83aの下端が固定部分83bの上端に接触した位置になるとき、鉛直断面が所定の放物線になるように設定されている。光源84は、反射面82の放物線の仮想焦点に配置され、全体として一定光量の光線Lをレンズ81に向かって照射する。
テールランプ76では、ブレーキ開始時発光領域はブレーキ継続時発光領域を兼ねない。したがって、テールランプ76では、レンズ81において、上端部の所定範囲がブレーキ開始時発光領域となり、それより下側の範囲がブレーキ継続時発光領域となる。ブレーキ開始時発光領域の面積は、ブレーキ継続時発光領域の面積より小さくなるように、設定されている。
ブレーキ開始時発光では、可動部分83aは、下端をレンズ81の方へ変位させた回動位置になる。これにより、図5(a)に図示するように、光源84からの光線Lの全部は、可動部分83aのみにおいて反射し、水平方向の向きになって、レンズ81から出射する。この結果、テールランプ76は、ブレーキ開始時発光領域において第1輝度で発光する。
ブレーキ継続時発光では、可動部分83aは、下端を固定部分83bの上端の方へ変位させた回動位置になる。これにより、図5(b)に図示するように、光源84からの光線Lは、一部は、可動部分83aに反射後、固定部分83bに向かい、固定部分83bにおいて反射してからレンズ81を通過する。光源84からの残りの光線Lは、固定部分83bに直接向かい、固定部分83bにおいて反射してから、レンズ81を通過する。この結果、テールランプ76は、ブレーキ継続時発光領域において第2輝度で発光する。
光源84は、ブレーキ開始時発光とブレーキ継続時発光とで光量を変化せず、一定となっている。ブレーキ継続時発光の時のブレーキ継続時発光領域の面積は、ブレーキ開始時発光の時のブレーキ開始時発光領域の面積より大きいので、ブレーキ継続時発光領域の時の第2輝度は、ブレーキ開始時発光領域の時の第1輝度より小さくなる。
図6のテールランプ77は、図5のテールランプ76の反射面82に代えてマイクロミラー装置87を装備する。マイクロミラー装置87は、格子状の配列で多数のマイクロミラーを有し、マイクロミラーごとに向きを切替えられるようになっている。
テールランプ77では、ブレーキ開始時発光領域は、レンズ81において上端部の所定範囲に設定される。ブレーキ継続時発光領域は、ブレーキ開始時発光領域を含み、レンズ81全体となる。
ブレーキ開始時発光では、マイクロミラー装置87の全てのマイクロミラーは、反射向きがレンズ81のブレーキ開始時発光領域に相当する範囲となるように、制御される。光源84からの光線Lは、マイクロミラー装置87に照射され、マイクロミラー装置87の各部位のマイクロミラーに反射してから、レンズ81のブレーキ開始時発光領域へ向かう。この結果、テールランプ77は、ブレーキ開始時発光領域において第1輝度で発光する。
ブレーキ継続時発光では、マイクロミラー装置87のマイクロミラーは、マイクロミラー装置87の全体として反射向きがレンズ81全体となるように、制御される。光源84からの光線Lは、マイクロミラー装置87に照射され、マイクロミラー装置87の各部位のマイクロミラーに反射してから、レンズ81全体に向かう。この結果、テールランプ77は、ブレーキ継続時発光領域において第2輝度で発光する。
図7のテールランプ78は、レンズ81、反射面90、液晶シャッタ91及び電球92を備える。反射面90は、半球面の凹部側をレンズ81に向けている。液晶シャッタ91は、テールランプ78内を上下に仕切り、透過と遮断とを印加電圧に応じて切替えられる。電球92は、液晶シャッタ91により仕切られた上側空間にレンズ81に向けて配備される。
テールランプ78では、レンズ81において、ブレーキ開始時発光領域は、液晶シャッタ91より上の範囲に設定され、ブレーキ継続時発光領域は、ブレーキ開始時発光領域を含み、レンズ81全体となる。
ブレーキ開始時発光では、液晶シャッタ91は、遮断状態になる。電球92からの光は、レンズ81において液晶シャッタ91より上の範囲から出射される。なお、電球92から反射面90の方へ向かった光は、液晶シャッタ91より上の反射面90の範囲において反射してから、レンズ81において液晶シャッタ91より上の範囲から出射される。こうして、テールランプ77は、ブレーキ開始時発光領域において第1輝度で発光する。
ブレーキ継続時発光では、液晶シャッタ91は、透過状態になる。電球92からの光は、液晶シャッタ91を通過可能となり、レンズ81全体へ向かう。また、一部の光は反射面90に反射してから、レンズ81全体へ向かう。この結果、テールランプ78は、ブレーキ開始時発光領域において第2輝度で発光する。
本実施形態において、面積Saは第1面積の一例である。面積Sbは、第2面積の一例である。ランプ制御装置15は点灯制御部の一例である。運転者によるブレーキペダルの踏込みは、運転者の所定操作の一例である。ブレーキスイッチ21のオフからオンへの出力変化は、運転者の所定操作の検知の一例である。
図3(a)のテールランプ71における発光領域71aをブレーキ開始時発光領域専用に使用する場合の発光領域71b等は、単一の第2発光部の一例である。図3(c)のテールランプ73等における発光領域73b,73c等は、複数の第2発光部の一例である。図3(a)のテールランプ71における発光領域71aをブレーキ開始時発光領域とブレーキ継続時発光領域とで兼用する場合における発光領域71a,71bのブレーキ継続時発光は、第1発光部と第2発光部との両方を第1輝度より低い第2輝度で点灯させる一例である。
図3のテールランプ7において、長辺方向及び短辺方向がそれぞれ左右方向及び上下方向になっている構成は、第1発光部と第2発光部とを合わせた発光部全体を、上下方向及び左右方向の一方及び他方を長辺方向及び短辺方向とする矩形状にした一例である。
ブレーキ開始時発光領域は、発光面であるとともに、第1発光部の一例ある。ブレーキ継続時発光領域は、発光面であるとともに、第2発光部の一例、又は第1発光部と第2発光部との一例である。レンズ81は、第1発光部と第2発光部とを合わせた発光部全体の一例である。ランプ制御装置15がブレーキ開始時刻から120msecが経過すると、発光開始信号Baに代えて、発光継続信号Bbをテールランプ7へ送る場合の120msecが経過することは、第1発光部を第1輝度で点灯させ点灯開始から所定時間経過後に第1発光部と第2発光部との両方又は第2発光部のみを第1輝度より低い第2輝度で点灯させる一例である。ランプ制御装置15が、ブレーキスイッチ21からの出力信号に基づいてブレーキ開始時刻を検出して、発光開始信号Baをテールランプ7に送ることは、点灯制御部が、運転者の所定操作の検知に伴い、第1発光部を第1輝度で点灯開始する一例である。
実施形態では、車両用灯火装置の灯火として、ブレーキランプ6及びテールランプ7が選択されているが、車両用灯火装置の灯火としてのバックランプ8及びウィンカー9についても、(ブレーキ)開始時発光領域及び(ブレーキ)継続時発光領域の発光を適用することができる。その場合は、ランプ制御装置15は、バックランプ8及びウィンカー9へ発光開始信号Ba及び発光継続信号Bbを送る。発光開始信号Baは、バックランプ8の発光開始時から所定時間、ランプ制御装置15からバックランプ8へ送られる。ウィンカー9は、点滅するが、点灯開始ごとに、バックランプ8の発光開始時から所定時間、ランプ制御装置15からウィンカー9へ送られる。
実施形態のテールランプ7(図3)では、長辺方向及び短辺方向がそれぞれ左右方向及び上下方向になっているが、本発明の発光部全体の長辺方向及び短辺方向はそれぞれ上下方向及び左右方向に設定することもできる。
1・・・車両、6・・・ブレーキランプ、7・・・テールランプ、15・・・ランプ制御装置(点灯制御部)。
Claims (4)
- 第1面積の発光面を有する第1発光部と、
該第1発光部に隣接し前記第1面積より大きい第2面積の発光面を有する単一又は複数の第2発光部と、
最初に前記第1発光部の発光面を第1輝度で点灯させ、その点灯開始から所定時間経過後に前記第1発光部と前記第2発光部の両方の発光面又は前記第2発光部のみの発光面を前記第1輝度より低い第2輝度で点灯させる点灯制御部とを備えることを特徴とする車両用灯火装置。 - 請求項1記載の車両用灯火装置において、
前記点灯制御部は、最初に車両の運転者による所定操作を検知した時、前記第1発光部の発光面を前記第1輝度で点灯開始することを特徴とする車両用灯火装置。 - 請求項1又は2記載の車両用灯火装置において、
前記第1発光部と前記第2発光部とを合わせた発光部全体は、上下方向及び左右方向の一方及び他方を長辺方向及び短辺方向とする矩形状に設定され、
前記第1発光部は、前記発光部全体の長辺方向及び短辺方向全体にわたって延在していることを特徴とする車両用灯火装置。 - 請求項1又は2記載の車両用灯火装置において、
前記第1発光部と前記第2発光部とを合わせた発光部全体は、上下方向及び左右方向の一方及び他方を長辺方向及び短辺方向とする矩形状に設定され、
前記第1発光部は帯状であり、
前記第1発光部の長さは、前記発光部全体の長辺の長さより長いことを特徴とする車両用灯火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013062289A JP2014184914A (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | 車両用灯火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013062289A JP2014184914A (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | 車両用灯火装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014184914A true JP2014184914A (ja) | 2014-10-02 |
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ID=51832870
Family Applications (1)
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JP2013062289A Pending JP2014184914A (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | 車両用灯火装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2014184914A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3012152A1 (en) * | 2014-10-24 | 2016-04-27 | Hyundai Motor Company | Turn signal lamp device using laser |
WO2019124116A1 (ja) * | 2017-12-21 | 2019-06-27 | 株式会社小糸製作所 | 車両用ランプ |
-
2013
- 2013-03-25 JP JP2013062289A patent/JP2014184914A/ja active Pending
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WO2019124116A1 (ja) * | 2017-12-21 | 2019-06-27 | 株式会社小糸製作所 | 車両用ランプ |
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